JP2002516204A - 熱可塑性ポリマープレフォームの製造方法及びそれから製造される物品 - Google Patents

熱可塑性ポリマープレフォームの製造方法及びそれから製造される物品

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JP2002516204A JP2000550911A JP2000550911A JP2002516204A JP 2002516204 A JP2002516204 A JP 2002516204A JP 2000550911 A JP2000550911 A JP 2000550911A JP 2000550911 A JP2000550911 A JP 2000550911A JP 2002516204 A JP2002516204 A JP 2002516204A
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Abstract

(57)【要約】 (i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し;(ii)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分を含むプレフォームを形成し;そして(iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露することを含んでなる、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有する熱可塑性ポリマープレフォームの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願 本出願は、1998年5月27日に出願された米国仮特許出願第60/086
,924号について優先権を主張する。この仮特許出願全体を、引用することに
よって本明細書中に取り入れる。
【0002】 発明の背景 発明の分野 本発明は一般に、熱可塑性ポリマーの加工及び熱可塑性樹脂物品を形成する分
野に関する。さらに詳しくは、本発明は、再加熱速度増加用添加剤(reheat rate
-increasing additive)を熱可塑性ポリマーに添加し且つそれを加工することに
よる熱可塑性ポリマーの結晶化方法に関する。
【0003】関連技術の説明 1.ブロー成形用の再加熱速度増加用添加剤 ポリマー組成物、特にポリ(エチレンテレフタレート)またはそのコポリマー
(以下において、総称して「PET」と称する)を、例えば、フィルム、ボトル
及び他のコンテナーの形態で含む組成物を使用することはよく知られている。ボ
トルまたは他のコンテナー(以下において、総称して「コンテナー」と称する)
を液体、例えば、水、ジュース及び炭酸飲料を入れるために使用する場合には、
ポリマーチップまたはペレットの形態のコンテナー形成性組成物は通常は2段法
でコンテナーの形状に成形される。第1の段階で、コンテナープレフォームを射
出成形し、第2段階で、直ちにまたは短い貯蔵期間の後、コンテナープレフォー
ムを、圧縮空気を用いてコンテナーの最終形状の金型にあわせるように膨張させ
る。この方法の第2の段階において、コンテナーのプレフォームは通常、周囲温
度またはそれに近い温度であり、ブロー成形工程のためには約85〜約120℃
の温度(PETの場合)に加熱しなければならない。通常はこの方法の第2段階
の律速段階であるのが「再加熱」工程である。
【0004】 従って、これまではコンテナー形成方法の生産量を増大させるために、公知の
エネルギー吸収材料をポリマー組成物に添加することによって、加工してコンテ
ナーの形態にしようとするポリマープレフォームの「再加熱(reheat)」速度を
増大させている。再加熱速度を増大させると、ポリマープレフォームをそのガラ
ス転移温度(Tg)まで加熱し且つプレフォームをブロー成形することによって
コンテナーを形成するのに必要なエネルギー及び時間がより少なくなる。従って
、再加熱速度増加用添加剤を使用する場合には、コンテナー形成方法の生産量が
増大し、必要なエネルギーが少なくなる。このような公知のエネルギー吸収材料
または再加熱速度増加用添加剤及びそれを含む組成物の例は、米国特許第4,4
08,004号;同第4,476,272号、同第4,535,118号;同第
4,420,581号;同第5,419,936号;及び同第5,529,74
4号に示されている。
【0005】 しかしながら、熱可塑性ポリマー中に再加熱速度増加用添加剤を使用する方法
はいずれも、添加剤を含むポリマーの結晶化を実施するプロセスに再加熱添加剤
を組み入れていない。これまで、再加熱速度増加添加剤とポリマーの結晶化との
間には相関または関係がないと考えられていた。実際、本発明以前には、このよ
うな添加剤がポリマーの結晶化、結晶化速度または結晶化方法に有意な影響を及
ぼすことは暗示も予想も全くされていなかった。
【0006】 2.ブロー成形用途における結晶化 熱可塑性ポリマーは、熱可塑性樹脂物品を形成する際に、性能を改良するため
に、熱処理によってそれらの材料特性を改質することが多い。例えば、ブロー成
形によってヒートセットコンテナーにされるPETプレフォームのフィニッシュ
部分(すなわち、通常は開口部とキャップをかみ合わせるためのねじ山からなる
上方部分)は、加熱することによって、通常は赤外(IR)線に暴露することに
よって、結晶化される。ヒートセットプレフォームを、ヨシノ法(米国特許第5
,261,545号)として知られるこの方法に供する目的は、コンテナーのこ
の領域の非晶質材料を結晶質の形に変換し、それによって高温充填の間における
ヒートセットコンテナーのフィニッシュ部分の変形を防ぐか減少させることであ
る。
【0007】 ヨシノ法においては、射出成形プレフォームはキャリヤー中に入れられる。こ
のキャリヤーは、プレフォームの胴部を結晶化熱への暴露から遮蔽するが、フィ
ニッシュ部分は露出させておく。プレフォームを含むキャリヤーは、オーブンを
通過する。プレフォームのフィニッシュ部分はオーブン中で、高結晶化されるの
に充分な時間、赤外線エネルギーに暴露される。高結晶化度であると、フィニッ
シュ部分が寸法安定性となり、得られる物品またはコンテナーが高温充填されて
も、フィニッシュ部分に熱変形が見られない。
【0008】 しかしながら、ヨシノ法によるコンテナーの形成には必ずしも全てのポリマー
を使用できるわけではない。例えば、コポリマーはホモポリマーよりもはるかに
結晶化速度が遅い。従って、ヨシノ法においてコポリマーを使用すると、ホモポ
リマーよりも処理量が少なくなり、必要なエネルギーが大きくなる。本発明の以
前には、ホモポリマーが、結晶化プロセスにおいて使用される主なポリマーであ
った。
【0009】 さらに、残念ながら、熱可塑性ポリマープレフォームの結晶化は、従来のコン
テナー形成法においては追加工程である。追加工程は当然、加工をより時間がか
かり、効率のよくないものとする。ポリエステル樹脂特性、オーブン効率、オー
ブン中におけるプレフォームの到達温度及びオーブン中での消費時間を含むいく
つかの因子が、結晶化装置のプレフォーム加工速度に影響を与える。従って、結
晶化工程を含むコンテナー形成法を成し遂げるのに必要な時間と追加のエネルギ
ー量を最小にすることによって効率を増大させることが、依然として必要とされ
ている。
【0010】 このように、従来は、ヨシノ型法の下で加工されるプレフォーム(少なくとも
その一部分)を結晶化する製造設備の効率は、再加熱速度増加用添加剤を使用し
てプレフォームの結晶化速度を増大させることによっては向上しなかった。さら
に、コポリマーはその比較的遅い結晶化速度によって制限されるために、比較的
速い結晶化速度を必要とする用途においてはホモポリマーしか使用できなかった
。さらに、再加熱速度増加用添加剤が、ポリマー(ホモポリマーまたはコポリマ
ー)の結晶化、結晶化速度または結晶化方法を向上させることは言うまでもなく
、影響を及ぼすことについては暗示も予期もされていなかった。
【0011】 発明の要約 本発明の方法は、ポリマー/再加熱速度増加用添加剤組成物を使用することに
よって、ポリマー結晶化速度を増加し、それによって従来のコンテナー成形法の
効率を向上させる。
【0012】 本明細書中で具体化し且つ大まかに説明された本発明の目的によれば、本発明
は一側面において、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有する熱可塑性ポリマ
ープレフォームの製造方法であって、(i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種
の再加熱速度増加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し;(ii
)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分を含むプレ
フォームを形成し;そして(iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ部分
を、結晶化されるまでエネルギーに暴露することを含んでなる方法に関する。
【0013】 別の側面において、本発明は、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有する熱
可塑性ポリマーコンテナーの製造方法であって、(i)熱可塑性ポリマーと少な
くとも1種の再加熱速度増加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用
意し;(ii)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分
を含むプレフォームを形成し;(iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ
部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露し;そして(iv)該プレフォームを
、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有するコンテナーの形にブロー成形する
ことを含んでなる方法に関する。
【0014】 別の側面において、本発明は、熱可塑性ポリマーコンテナーの少なくともフィ
ニッシュ部分を結晶化する方法であって、(i)フィニッシュ部分とボディー部
分を有する、熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加剤を含
んでなる熱可塑性ポリマーコンテナーを用意し;そして(ii)該コンテナーの少
なくともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露することを含
んでなる方法に関する。
【0015】 さらに別の側面において、本発明は、熱可塑性ポリマー組成物の結晶化方法で
あって、(i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加剤を
含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し;そして(ii)該組成物の少なくと
も一部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露することを含んでなる方法に関
する。
【0016】 さらに別の側面において、本発明は、その一部分にヒートセットされたフィニ
ッシュ部分を含むコンテナーの形成方法であって、(i)少なくとも1種の再加
熱速度改良用添加剤を含むポリマーからコンテナーを成形し;そして(ii)該コ
ンテナーのフィニッシュ部分の少なくとも一部をヒートセットすることを含んで
なる方法に関する。
【0017】 さらに別の側面において、本発明は、ボディー部分と、結晶質であって且つ再
加熱速度増加用添加剤を含むフィニッシュ部分を含んでなる、熱可塑性ポリマー
から形成されるコンテナーに関する。
【0018】 他の側面において、本発明は、本発明の方法によって製造される製品に関する
【0019】 本発明の利点は一部は、以下の詳細な説明に記載されており、また一部は、詳
細な説明から明白となるか、場合によっては本発明を実施することによってわか
る。本発明の利点は、請求の範囲において個別的に示された要素及び組み合わせ
によって実現及び達成されるであろう。前記の一般的な説明及び以下の詳細な説
明は共に本発明の好ましい実施態様を代表し且つ説明するものであって、特許請
求の範囲に記載された本発明を制限するものではない。
【0020】 図面の簡単な説明 第1図は、32.2秒間にわたる、ポリマーの輻射エネルギー暴露(ワット)
に対する6種のPETポリマーの結晶化度(重量%)のプロットである。再加熱
速度増加用添加剤を含むポリマーが、最も高い結晶化度を有する。
【0021】 第2図は、ポリマーの生産速度(部/分)に対する6種のPETポリマーの結
晶化度(重量%)のプロットである。再加熱速度増加用添加剤を含むポリマーの
うち2種は、同一の比較的低い生産速度において比較的高い結晶化度を示す。こ
のことは添加剤を含むこれらのポリマーの結晶化速度がより速いことを示してい
る。
【0022】 発明の詳細な説明 本発明は、添付の実施例を含む以下の発明の詳細な説明を参照することによっ
てより理解しやすくなるであろう。本発明は、プラスチック物品を加工するため
の具体的方法及び/または作業条件は当然、それ自体変動し得るものであるので
、説明した具体的方法及び条件には限定されないことを理解されたい。また、本
明細書中において使用した用語は、個々の実施態様を説明するためにのみ用いる
のであり、限定的な意味合いを持たないことを理解されたい。
【0023】 また、明細書及び特許請求の範囲において使用する単数(a,an及びthe)の表
現は、前後関係からそうでないことが明白でない限り、複数の対象を含むことに
注意しなければならない。例えば、熱可塑性「プレフォーム」、「製品」、「コ
ンテナー」または「ボトル」の加工に言及する場合には、複数の熱可塑性プレフ
ォーム、物品、コンテナーまたはボトルの加工が含まれるとする。
【0024】 本明細書において、範囲は「約」を付けた一つの特定値から及び/または「約
」を付けた別の特定値までとして表現できる。このような範囲を表現する場合、
別の実施態様は、一方の特定値から及び/または他方の特定値までを含む。同様
に、「約」を用いることによって値を近似値として表現する場合には、特定値が
別の実施態様を形成することを理解されたい。
【0025】 結晶化装置を用いる加工の前に、ポリマー中に再加熱速度増加用添加剤を添加
することによって、非晶質熱可塑性ポリマーの結晶化速度及び結晶化パーセント
を増大できることが発見された。結晶化前の、本発明のポリマーをさらに定義す
るための「非晶質」は、実質的に非晶性であることを意味するものとする。実質
的に非晶性のポリマーは一般に、結晶化度が約5重量%未満〜7重量%であるこ
とができる。詳細には、一例として、ヨシノ法を用いた、結晶化フィニッシュ部
分を有するヒートセットPETコンテナープレフォームの加工効率の有意な増大
は、本明細書中において説明した方法によって得られるものである。
【0026】 広義には、本発明の方法の側面は、再加熱速度増加用添加剤と混合された熱可
塑性ポリマーのプレフォームを調製し、該プレフォームを、ポリマーのガラス転
移温度より高い温度まで上昇させるのに充分な時間、輻射エネルギーに暴露し、
次いで該プレフォームを所望の形状に形成することを含んでなる成形品の製造方
法と定義できる。用語「ガラス転移温度」は一般に、ポリマーがガラス様材料か
らゴム状または革状材料に変化する温度として定義される。
【0027】 本発明は、1)方法が、プレフォームによって吸収される再加熱エネルギーの
量を増大させる;及び2)方法が、プレフォーム/コンテナーの結晶化工程にお
いて球晶の結晶生長速度を増加させる(核形成する)ために、非常に有用である
。球晶の結晶生長は、非晶質ポリマーにおける、スフェロイド結晶体の増加と定
義できる。
【0028】 さらに、意外なことに、従来の再加熱添加剤は、ガラスからの結晶化を改良す
る(仕上げ工程における加工を改良する)が、メルトからの結晶化には顕著な影
響を与えないことが判明した。メルトからの結晶化の著しい変化は加工の可能性
を狭め、コンテナーの製造をより困難に且つ寛容さのないものとするので、この
ことは特に重要である。
【0029】 従って、本発明の方法は、より短い加工時間においてより高いまたは増大され
た結晶化度を有するプレフォーム/コンテナーを提供する。本発明の方法はさら
に、生産速度が増大したコンテナー形成及び/またはコンテナー加工工程を提供
する。
【0030】本発明の好ましい実施態様 簡潔に説明すると、本発明の好ましい一実施態様において、本発明は、少なく
とも結晶質フィニッシュ部分を有する熱可塑性ポリマープレフォームの製造方法
を含む。この方法は、(i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増
加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し;(ii)該熱可塑性ポ
リマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分を含むプレフォームを形成
し;そして (iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ部分を、結晶化さ
れるまでエネルギーに暴露することを含んでなる。本発明はまた、この実施態様
の方法によって製造されるプレフォームに関する。 第2の実施態様において、本発明は、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有
する熱可塑性ポリマーコンテナーの製造方法に関する。この方法は、(i)熱可
塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加剤を含んでなる熱可塑性
ポリマー組成物を用意し;(ii)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ
部分とボディー部分を含むプレフォームを形成し;(iii)該プレフォームの少な
くともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露し;そして(iv
)該プレフォームを、少なくともフィニッシュ部分を有するコンテナーの形にブ
ロー成形することを含んでなる。好ましくは、工程(iv)のプレフォームは、ブ
ロー成形のために80〜125℃である。本発明はまた、この第2の実施態様の
方法によって製造されるコンテナーに関する。 第3の実施態様において、本発明は、熱可塑性ポリマーコンテナーの少なくと
もフィニッシュ部分を結晶化する方法であって、(i)フィニッシュ部分とボデ
ィー部分を有する、熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加
剤を含んでなる熱可塑性ポリマーコンテナーを用意し;そして(ii)該プレフォ
ームの少なくともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露する
ことを含んでなる方法に関する。この実施態様は、結晶化されるまでプレフォー
ムをエネルギーに暴露する方法とは異なる。この実施態様においては、プレフォ
ームではなく、コンテナーの少なくともフィニッシュ部分が結晶化エネルギーに
暴露される。本発明はまた、この第3の実施態様の方法によって結晶化されるコ
ンテナーに関する。
【0031】 さらに別の実施態様において、本発明は熱可塑性ポリマー組成物の結晶化方法
に関する。この方法は、(i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度
増加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し;(ii)該組成物の
少なくとも一部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露することを含んでなる
。この実施態様は、プレフォームのフィニッシュ部分やコンテナーではなくて、
添加剤を含む組成物の少なくとも一部分を結晶化エネルギーに暴露する点で異な
る。好ましくは、熱可塑性ポリマー組成物は物品、より好ましくはコンテナー、
さらに好ましくはボトルの形態である。さらに、本発明は、この実施態様の方法
によって結晶化されるボトルに関する。
【0032】 さらに別の実施態様において、本発明は、その一部分にヒートセットされたフ
ィニッシュ部分を含むコンテナーの成形方法であって、(i)少なくとも1種の
再加熱速度改良用添加剤を含むポリマーからコンテナーを成形し;そして(ii)
該コンテナーのフィニッシュ部分の少なくとも一部をヒートセットすることを含
んでなる方法に関する。好ましくは、再加熱速度改良用添加剤はカーボンブラッ
ク、酸化鉄または金属アンチモンである。さらに好ましくは、ポリマーは金属ア
ンチモンを約20ppm(ppm=重量百万分率)またはそれ以上の濃度で、酸化鉄を
約12ppm 未満の濃度で、またはカーボンブラックを約10ppm 未満の濃度で含
む。本発明はさらに、この実施形態によって形成されるコンテナーに関する。
【0033】 別の実施態様において、本発明は熱可塑性ポリマーから形成されるコンテナー
に関する。このコンテナーはボディー部分とフィニッシュ部分からなり、フィニ
ッシュ部分は結晶質であって、再加熱速度増加用添加剤を含む。好ましくは、フ
ィニッシュ部分は少なくとも25重量%が結晶質である。好ましくは、コンテナ
ーの形成に使用する熱可塑性ポリマーはポリ(エチレンテレフタレート)または
そのコポリマーである。再加熱速度増加用添加剤としては好ましくはカーボンブ
ラック、酸化鉄、アンチモン、錫、銅、銀、金、パラジウム、白金またはそれら
の混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】 本発明の実施態様の全てにおいて、熱可塑性ポリマー組成物は透明であるのが
好ましい。さらに、熱可塑性ポリマーはホモポリマーまたはコポリマーのいずれ
を含んでいてもよい。好ましくはポリマーはポリエステルであり、さらに好まし
くはポリ(エチレンテレフタレート)またはそのコポリマーである。
【0035】 添加剤を含むプレフォームまたはコンテナーの少なくともフィニッシュ部分を
結晶化するためのエネルギーへの暴露は、約25秒間行う。プレフォームのフィ
ニッシュ部分は、結晶化エネルギーへの暴露後には少なくとも20重量%が結晶
質である。好ましくは、結晶化輻射エネルギーは少なくとも一部分は、エネルギ
ースペクトルの赤外域にある。さらに、プレフォームの少なくとも一部分は、再
加熱速度増加用添加剤を含まないプレフォームよりも速い速度で結晶化する。
【0036】熱可塑性ポリマー 本発明に使用する熱可塑性ポリマーは、最も普通はポリエステル、とりわけ部
分芳香族ポリエステル、特に、少なくとも主として芳香族二酸と脂肪族(脂環式
を含む)ジオールから得られるポリエステルである。好ましい部分芳香族ポリエ
ステルは、エチレンテレフタレート残基を少なくとも50モル%、好ましくは少
なくとも70モル%含むものである。ポリエステルはまた、エチレンイソフタレ
ート、エチレンナフタレート、エトキシエチレンテレフタレート、エトキシエチ
レンイソフタレートまたはエトキシエチレンナフタレートから得られる残基を含
むことができる。
【0037】 一般に、ポリエチレンテレフタレートポリマー(PET)のようなポリエステ
ルは、グリコールと遊離酸としてのジカルボン酸またはそのジメチルエステルと
を反応させてプレポリマー化合物を生成し、次いで、重縮合させてポリエステル
を生成することによって得られる。必要ならば、次に、さらに固相重合によって
ポリエステルの分子量を増大することもできる。
【0038】 本発明の方法の適当なポリエステルとしては、コンテナー及び包装、特に食品
包装に使用するのに適当な結晶性ポリエステルホモポリマーまたはコポリマーが
挙げられる。本発明は再加熱速度増加用添加剤を含む任意の熱可塑性樹脂、例え
ば、PETの結晶化速度を速める。適当なポリエステルは一般に公知であり、芳
香族ジカルボン酸、ジカルボン酸のエステル、ジカルボン酸エステルの無水物、
グリコール及びそれらの混合物から形成することができる。さらに好ましくは、
ポリエステルは、テレフタル酸、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸、イソフ
タル酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール及びそれらの混合物を含んでな
る反復単位から形成される。
【0039】 ポリエステルのジカルボン酸成分は場合によっては1種またはそれ以上の異な
るジカルボン酸で改質されることができる。このような追加のジカルボン酸とし
ては、炭素数が好ましくは8〜14の芳香族ジカルボン酸、炭素数が好ましくは
4〜12の脂肪族ジカルボン酸または炭素数が好ましくは8〜12の脂環式ジカ
ルボン酸が挙げられる。テレフタル酸と共に含まれることができるジカルボン酸
の例はフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4′−ジカルボ
ン酸、コハク酸、グルタン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、それら
の混合物などである。好ましくは、前記の第二のジカルボン酸の量は30モル%
未満、より好ましくは約15モル%未満である。
【0040】 さらに、グリコール成分は場合によっては、エチレングリコール以外の1種ま
たはそれ以上の異なるグリコールで改質できる。このような追加のグリコールと
しては、炭素数が好ましくは6〜20の脂環式ジオールまたは炭素数が好ましく
は3〜20の脂肪族ジオールが挙げられる。このようなグリコールの例としては
、以下のものが挙げられる:ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−
1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール
、3−メチルペンタンジオール−(2,4)、2−メチルペンタンジオール−(
1,4)、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3)、2−エチル
ヘキサンジオール−(1,3)、2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,
3)、ヘキサンジオール−(1,3)、1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−
ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,
4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス
−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒド
ロキシプロポキシフェニル)プロパン、それらの混合物など。ポリエステルは2
種またはそれ以上の前記グリコールから製造できる。好ましくは、第二のグリコ
ールの量は30モル%未満、より好ましくは約15モル%未満である。
【0041】 熱可塑性樹脂はまた、少量の三官能価または四官能価コモノマー、例えば、ト
リメリット酸無水物、トリメチロールプロパン、ピロメリット酸二無水物、ペン
タエリスリトール、及び当業界で一般的に知られた他のポリエステル形成性多酸
またはポリオールを含むことができる。
【0042】再加熱速度増加用添加剤 前述の通り、本発明に係る熱可塑性ポリマーは、少なくとも1種の再加熱速度
増加用添加剤を含む。再加熱速度は、所定の時間の輻射熱源への暴露関数として
の、成形品の平均温度の変化と定義される。適当な再加熱速度増加用添加剤は公
知であり、その好ましい例は、黒体及び灰色体吸収剤、例えば、カーボンブラッ
ク、金属アンチモン、酸化鉄などならびに近赤外吸収染料(U.S.97/15
351に開示されたものを含むが、それらに限定されない)である(このU.S
.97/15351は参照することによって本明細書中に取り入れる)。
【0043】 再加熱速度増加用添加剤は、未改質ポリマーの再加熱速度を改良するのに充分
な量で存在しなければならない。再加熱速度増加用添加剤の実際量は、使用する
添加剤の種類によって異なる。一般に、プレフォームまたはコンテナーの、本発
明において好ましい結晶化を行うためには、熱可塑性ポリマー組成物は再加熱速
度増加用添加剤を約1〜300ppm の濃度で含む。再加熱速度増加用添加剤は一
般に、当業界で用いられる任意の再加熱速度増加用添加剤、例えば、カーボンブ
ラック、酸化鉄、アンチモン、錫、銅、銀、金、パラジウム、白金またはこれら
の混合物(これらに限定されない)であることができる。しかし、所望の結晶化
度を達成するのにカーボンブラック及び酸化鉄のような黒体吸収剤ならば極めて
少量しか必要ではない(約10〜12ppm またはそれ以下)が、同じ効果を得る
のに金属アンチモンのような灰色体吸収剤では比較的多量が必要である。一般に
、ポリマー組成物は金属アンチモンを少なくとも10ppm の濃度で含むことがで
きる。
【0044】 酸化鉄のより有効な濃度は約1.0〜約100ppm 、好ましくは約1〜約50
ppm 、最も好ましくは1〜30ppm である。酸化鉄、好ましくはFe23は、極
めて微細な形態で、例えば、約0.01〜約200μm、好ましくは約0.1〜
約10.0μm、最も好ましくは約0.2〜約5.0μmで使用される。このよ
うな酸化物は例えば、Pigment Handbook, Vol.1, copyright 1973, John Wiley
& Sons, Inc.の328〜349ページに記載されている。
【0045】 酸化鉄は例えば、重合中または重合後にポリマー反応体系に、ポリエステルメ
ルトに、あるいはボトルプレフォームに成形される成形粉またはペレットに添加
することができる。透明にするためには、ボトルプレフォームは試験管の形状の
射出成形品であり、ポリエステルのガラス転移温度より高温に加熱してから、ボ
トル金型中に入れて、その開口部から加圧空気を入れる。このような方法は公知
であり、米国特許第3,733,309号に示されている。輻射エネルギー源は
任意のものを使用でき、本発明に従ってプレフォームを加熱するのに使用した輻
射エネルギー熱源は、石英ランプ、Model Q-1P, 650W., 120V.(Smith Victor Co
rp.)である。
【0046】 本発明の方法に従って添加剤として使用するのに適当な好ましい金属としては
、アンチモン、錫、銅、銀、金、パラジウム及び白金またはこれらの2種または
それ以上の混合物が挙げられる。砒素、カドミウム、水銀及び鉛を含む(これら
に限定されない)追加の灰色体及び黒体も使用できることも認識されたい。しか
しながら、ほとんどの用途では、銀、金、砒素、カドミウム、水銀、鉛、パラジ
ウム及び白金は高価すぎるか環境に有害すぎるため、これらの金属はとりわけ好
ましいというわけではない。好ましくは、金属は、アンチモン、錫または銅のう
ち1つまたはそれ以上であり、アンチモンが特に有利である。
【0047】 さらに、金属を再加熱速度増加用添加剤として使用する場合には、金属は加工
し易くするために粒子の形態であるのが好ましい。金属粒子は好ましくは、肉眼
では見えないほど十分に微細であって、輻射線の吸収が、ある特定の波長または
狭い波長バンドだけで起こるのではなく、その波長範囲の比較的広い部分にわた
って起こるような粒度範囲を有する。
【0048】 熱可塑性ポリマー組成物中に存在する金属粒子の量は、本発明に使用しようと
する場合には、要求されるポリマー再加熱時間の減少、ポリマーの結晶化及び所
定の用途に許容され得る曇りの量を釣り合わせるものである。金属粒子の量は好
ましくは約1〜300ppm 、より好ましくは約5〜150ppm 、特に約10ppm
〜100ppm である。所望ならば、これよりはるかに高濃度で金属粒子を含むポ
リマー組成物のマスターバッチを作った後に、金属粒子をほとんど含まないポリ
マーとブレンドして、所望の粒子レベルを得ることもできる。
【0049】 ポリエステル組成物においては、アンチモンが特に好ましい。これは、アンチ
モンが三酸化アンチモン(酸化アンチモン(III))の形で、ポリ(エチレンテレ
フタレート)のようなポリエステルの製造に使用されるモノマー重合触媒となる
からである。ポリエステルモノマーメルトはわずかに還元性の環境であるので、
ポリエステルは中には、ごくわずかな、例えば、約5〜6ppm 以下の金属アンチ
モンが自然に存在し得る。しかし、このような低レベルの金属アンチモンは再加
熱時間に有意な影響を与えない。
【0050】 また、必要ではないが、所望ならば、ポリエステル中に常用される添加剤及び
/滑剤を使用することもできる。このような添加剤としては、触媒、着色剤、顔
料、ガラス繊維、充填剤、耐衝撃性改良剤、酸化防止剤、安定剤、加工助剤、難
燃剤、アセトアルデヒド還元化合物などが挙げられる。
【0051】熱可塑性コンテナーの代表的製造技術 本発明の方法は、ヒートセット熱可塑性ポリマー(例えば、ポリエステル)コ
ンテナーの製造に使用するのに特に適している。ポリエステルプレフォームは例
えば、射出成形機中で再加熱速度増加用添加剤を含むポリエステル樹脂から成形
する。プレフォームは公知の技術に従って成形する。この方法では、ポリエステ
ルペレットを乾燥して、射出成形することによって、透明な非晶質ポリエステル
プレフォームが得られる。非晶質または「ガラス状」プレフォームは、ねじ山の
付いたフィニッシュ部分とボディー部分を含むのが好ましい。フィニッシュ部分
は、本発明に従って結晶化することにより、コンテナーの製造のためにプレフォ
ームをさらに加工する際のまたはコンテナーに高温充填する際のフィニッシュ部
分の変形が防止される。プレフォームのボディー部分は一般に、熱ブロー成形に
よるなどして加工して、所望の形状及び寸法を有するコンテナーが得られる。
【0052】 本発明によれば、プレフォームの一部分が結晶化される。フィニッシュ部分の
みを結晶化するのが好ましい。フィニッシュ部分の結晶化は通常、プレフォーム
形成プロセスの任意の、そして今まではほとんど面倒な段階である。しかし、本
発明にしたがって再加熱速度増加用添加剤を用いることによって、結晶化速度は
劇的に増加して、結晶化段階は多くのコンテナー形成においてより望ましいもの
となる。
【0053】 一般に、結晶化は、プレフォームのボディー部分を保護しながら、一列に並ん
だオーブン中のランプからの輻射熱(IR範囲を含むことができるスペクトル全
体にわたる)にプレフォームのフィニッシュ部分の少なくとも一部分を暴露する
ことを含む。
【0054】 さらに詳しくは、プレフォームの形成後、プレフォームは結晶化装置に移す。
プレフォームは好ましくは、結晶化熱に暴露されないようにプレフォームのボデ
ィー部分を遮蔽するがフィニッシュ部分は暴露されたままにするキャリヤー中に
入れる。プレフォームを含むキャリヤーを結晶化装置に通す。結晶化装置中で、
プレフォームのフィニッシュ部分は、結晶化に充分な時間、赤外線エネルギーに
暴露される。この段階は好ましくは、プレフォームのボディー部分を保護しなが
ら、一列に並んだオーブン中のランプからの輻射熱(IR範囲を含むことができ
るスペクトル全体にわたる)にプレフォームの少なくとも一部を暴露することを
含む。フィニッシュ部分は、選択されたポリエステルが急速に結晶化する温度ま
で加熱する(PETの場合には約150〜約180℃)。これにより、高結晶質
のフィニッシュ部分、すなわち、少なくとも約20重量%の球結晶化度レベルが
得られる。このような高レベルの結晶化度により、フィニッシュ部分は寸法安定
性となり、得られるコンテナーはフィニッシュ部分に熱変形を起こさずに高温充
填してできるようになる。さらに、プレフォームの少なくとも一部分は、再加熱
速度増加用添加剤を含まないプレフォームに比べて速い速度で結晶化する。
【0055】 フィニッシュ部分の結晶化は、プレフォームに対して(ヨシノ法と同様)、プ
レボトルに(米国特許第5,382,157号に概説されたSidel SRC
F法と同様)または実際のヒートセットボトルに対して行うことができる。
【0056】 目的のコンテナーは、公知の技術に従ってプレフォームからブロー成形し、そ
してヒートセットするのが好ましい。詳細には、プレフォームがボトル吹込成形
に適当な温度(PETの場合には約85〜約120℃)に達するまで、プレフォ
ーム胴部(結晶化フィニッシュ部を含むまたは含まない)を、ランプが放射する
輻射熱(スペクトルのIR範囲を含むことができるもの)に暴露する。プレフォ
ームをオーブンから取り出し、温かいまたは高温の吹込成形用金属に入れ、加圧
する。それにより、プレフォームはコンテナー、好ましくはボトルの形に延伸さ
れ、温かいまたは高温の金型に押しつけられた状態に保たれる(このために「ヒ
ートセット」といわれる)。これらのボトルは一般に、収縮が約1容量%を超え
ることなく高温充填に耐えられるように設計されている。また、必要ではないが
、ボトルの高温充填時における熱変形に耐えられるように、ボトル側面の急晶結
晶化度を大きくすることが望ましい。
【0057】 ボトルプレフォームの結晶化は結晶核形成を経て起こる。プレフォームの結晶
核形成は本質的に不均一である。すなわち、初期の種結晶は、樹脂中の既存の異
物、この場合には再加熱速度増加用添加剤の表面に形成される。本発明によれば
、この添加剤は再加熱速度及び核形成の増加を促進するために意図して添加され
る成分である。核形成密度は、添加剤密度と、さらに材料変数及び温度によて影
響される、添加剤表面におけるポリマーの種結晶の形成速度によってコントロー
ルされる。
【0058】実施例 本発明を実施及び評価できる方法を当業者に充分に開示及び説明するために、
以下の実施例及び実験結果を記載する。これらは、本発明の単なる代表例として
記載するのであり、本発明者らが自らの発明とみなすものの範囲を制限するもの
ではない。数値(例えば、量、温度など)に関しては精度を保証するために努力
したが、若干の誤差及び偏差が生じたものもある。特に断らない限り、部は重量
部であり、温度は℃で示すかまたは周囲温度であり、圧力は大気圧またはほぼ大
気圧である。
【0059】 このように、再加熱速度増加用添加剤をPETに添加することにより、例えば
、PETのガラスからの結晶化速度が劇的に加速されることを見出した。しかし
、この効果が商業的な包装材料製造プロセスにおいて有用か否かを決定する際の
決定的要因は、PET製品を結晶化エネルギーに暴露すべき時間の長さである。
一般に、結晶化の加速を行うのに必要な暴露時間が長いほど、この方法は商業的
魅力は少なくなる。
【0060】 以下の実施例は、結晶化の促進に必要な暴露時間は、再加熱速度増加用添加剤
を含む組成物の場合にはこの添加剤を含まない組成物よりもはるかに短いことを
示している。
【0061】ヒートセット熱可塑性ポリマー(PET)プレフォームの製造 1)射出成形 ポリマープレフォームを射出成形した。詳細には、黒色酸化鉄レベル12ppm
を生ずるレットダウン比50:1のプレブレンドポリマー(PETホモポリマー
または改質PET)ペレット濃度を形成した。標準射出成形機(4−キャビティ
Husky LX−160)でブレンドからプレフォームを成形した。この射出
成形機は当業者には周知のものであるので、これに関してはここでは詳述する必
要はない。
【0062】 2)再加熱−結晶化 一般には延伸ブロー成形機であることができる標準再加熱装置(Sidel
SBO2/3)上で、プレフォームを結晶化した。この装置は当業者には周知の
ものであるので、これに関してはここでは詳述する必要はない。フィニッシュ部
分の結晶化プロセスをシミュレートするために、プレフォームを、プレフォーム
のボディー部分の結晶化が起こる点まで以下の種々の加熱時間及び/またはエネ
ルギー暴露レベルに供した: (1)射出成形速度を一定に保ちながら輻射エネルギー暴露を変化させた(3
2.2秒間)(エネルギー範囲:250,000〜475,000ワット); (2)ランプ強度を一定に保ちながら、射出成形速度を変えることによって暴
露時間を変化させた(射出成形量の範囲:8〜13.5部/分)。
【0063】 3)試験 勾配管密度を測定してから、当産業界の標準になっている式を用いて密度を重
量%の結晶化度に変換することによって、プレフォームの結晶化度を求めた。勾
配管密度の測定及び標準式を用いた密度の結晶化度への変化は、当業者には公知
であるので、これに関してはここでは詳述する必要はない。
【0064】比較例 前に概説した方法によって黒色酸化鉄を約12ppm 含むPETホモポリマープ
レフォームを調製し、32.2秒間にわたって約475,000ワットのIR暴
露に供した。プレフォームは41重量%の結晶化度を生じた。
【0065】 黒色酸化鉄を含まない同じPETホモポリマーを用意し、同じ暴露条件に供し
た。このプレフォームは結晶化度がわずか10重量%であった。
【0066】 図面を参照すると、第1図は、32.2秒間の再加熱時間にわたって輻射エネ
ルギー(ワット)に暴露した後の種々の型のPETの結晶化度(重量)を示す実
験結果のプロットである。第2図は、プレフォームの生産速度に対する種々の型
のPETの結晶化度(重量%)を示す実験結果のプロットである。第1図及び第
2図においてグラフで示された結果は、米国テネシー州キングスポートのEastma
n Chemical Corporationによって製造されている以下の形のPETに関する: a)再加熱速度増加用添加剤を含む及び含まないItV(極限粘度数)0.8の
PETホモポリマー(EASTAPAK9663); b)再加熱速度増加用添加剤を含む及び含まないItV0.8のCHDM(シク
ロヘキサンジメタノール)改質PET(EASTAPAK(R)コポリエステル
9921W)、ならびに c)再加熱速度増加用添加剤を含む及び含まないItV0.8のIPA(イソフ
タル酸)改質PET(Eastman Chemical Company内ではEASTAPAK(R)
コポリエステルB−11と称する)。
【0067】 第1図を個別に参照すると、3つの型のPET(全てItV0.8)は本発明の
方法に係る再加熱速度増加用添加剤を含む:PETホモポリマー;CHDM改質
PET;及びIPAか異質PET。第1図から、これらのPET型が約450,
000ワットの最終輻射エネルギーに暴露される再加熱時間(32.2秒間)の
最後に、再加熱添加剤を含む前記3種のPET型は再加熱添加剤を含まないもの
よりも高い結晶化度を有することが明白であることがわかる。
【0068】 さらに、特に以外なのは、PETコポリマー(CDHM及びIPAか異質コポ
リマー)が、再加熱添加剤を含まないPETポリマーよりも結晶化度が高いこと
である。コポリマーは一般にはホモポリマーほどは速く結晶化しない。従って、
第1図は、再加熱速度増加用添加剤の添加によって、ホモポリマー及びコポリマ
ーの結晶化度が劇的に増加することを示している。添加剤を含むPETホモポリ
マーは再加熱時間の最後に添加剤を含むPETコポリマーよりも高い結晶化度を
有するので、第1図の実験的証拠はこの命題を立証する。この結果は、コポリマ
ーの結晶化速度に対するホモポリマーの結晶化速度の比を示すことが期待できる
【0069】 第2図を個別に参照すると、生産速度に対するPETポリマーの結晶化のプロ
ットはまた、再加熱速度増加用添加剤を含むPETポリマーの結晶は添加剤を含
まないこれらのPETポリマーよりも著しく増大していることを示している。例
えば、比較的遅い生産速度(8〜10部/分)においては、再加熱添加剤を含む
0.8PETホモポリマー及び0.8ItV CHDM改質PETは、添加剤を含
まないこれらのPETポリマーの2倍(8部/分において)以上の結晶化度を示
す。これらの結果は、1)これらの添加剤を含むPETポリマーの結晶化速度は
添加剤を含まないものよりも著しく速い;2)再加熱速度増加用添加剤は、結晶
化速度の劇的な増加の理由であるという2つの点を強く示唆している。第一に、
PETポリマーは同一である(すなわち、0.8ItV及び同一のコポリマーで改
質)。第二に、加工条件が同一である(すなわち、温度、時間、速度、エネルギ
ーへの暴露)。これらの理由から、第2図に示した結果を識別する実験変数のみ
が再加熱速度増加用添加剤であり、これらの結果は、この添加剤がPETポリマ
ーの結晶化を劇的に改良することを示している。
【0070】 本出願全体を通して、種々の出版物を参照している。本発明が関連する技術の
現状をより詳細に説明するために、これらの出版物の開示を参照することによっ
てその全体を本出願中に取り入れる。
【0071】 本発明の範囲または精神から逸脱しない限りにおいて、本発明において種々の
変更及び変形が可能なことは当業者には明らかであろう。本発明のほかの実施態
様については、明細書及び明細書内に開示した本発明の実施を考慮すれば当業者
には明らかであろう。明細書及び実施例は単に代表例と考えて記載したのであっ
て、本発明の真の範囲及び精神は特許請求の範囲に示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AA24 AB01 AB12 AB16 AB18 AH55 AH56 BA03 BA07 BC01 BC12 BC37 BD06 BM05 BM09 BM14 BR13 BR34 4J002 AA011 CF031 CF061 DA036 DA076 DA106 DA116 DE116 FD206 GG00

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加
    用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し; (ii)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分を含
    むプレフォームを形成せしめ;そして (iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ部分を結晶化されるまでエネ
    ルギーに暴露する ことを含んでなる、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有する熱可塑性ポリマ
    ープレフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性ポリマー組成物が非晶質である請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性ポリマーがホモポリマーを含んでなる請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性ポリマーがコポリマーを含んでなる請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性ポリマーがポリエステルを含んでなる請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)または
    そのコポリマーである請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性ポリマー組成物が再加熱速度増加用添加剤を約
    1〜300ppm の濃度で含む請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記再加熱速度増加用添加剤がカーボンブラック、染料、酸
    化鉄、アンチモン、錫、銅、銀、金、砒素、カドミウム、水銀、鉛、パラジウム
    、白金またはそれらの混合物である請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記再加熱速度増加用添加剤が酸化鉄を約1〜60ppm の濃
    度で含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化鉄がFe23であり、約0.1〜10μmの粒度
    を有する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記再加熱速度増加用添加剤が金属アンチモンを少なくと
    も3ppm の濃度で含んでなる請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 工程(iii)を少なくとも25秒間行う請求項1に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 プレフォームのフィニッシュ部分が、工程(iii)の後に少
    なくとも25重量%が結晶質である請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程(iii)においてフィニッシュ部分のみがエネルギーに
    暴露される請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記エネルギーが輻射エネルギーである請求項1に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 前記輻射エネルギーが少なくとも一部分は、エネルギース
    ペクトルの赤外領域にある請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 請求項1の方法によって製造されるプレフォーム。
  18. 【請求項18】 (i)フィニッシュ部分とボディー部分を有する、熱可塑
    性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポ
    リマーコンテナーを用意し;そして (ii)該コンテナーの少なくともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエネ
    ルギーに暴露する ことを含んでなる、熱可塑性ポリマーコンテナーの少なくともフィニッシュ部分
    を結晶化する方法。
  19. 【請求項19】 前記熱可塑性ポリマーが非晶質である請求項18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 前記熱可塑性ポリマーがポリエステルホモポリマーまたは
    コポリマーを含んでなる請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)また
    はそのコポリマーである請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項18の方法によって結晶化されるコンテナー。
  23. 【請求項23】 (i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増
    加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し; (ii)該熱可塑性ポリマー組成物から、フィニッシュ部分とボディー部分を含
    むプレフォームを形成し; (iii)該プレフォームの少なくともフィニッシュ部分を、結晶化されるまでエ
    ネルギーに暴露し;そして (iv)該プレフォームを、少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有するコンテ
    ナーの形にブロー成形する ことを含んでなる少なくとも結晶質フィニッシュ部分を有する熱可塑性ポリマー
    コンテナーの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記前記熱可塑性ポリマーが非晶質である請求項23に記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 工程(iv)のプレフォームが80〜125℃の温度である
    請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 請求項23の方法によって製造されるコンテナー。
  27. 【請求項27】 (i)熱可塑性ポリマーと少なくとも1種の再加熱速度増
    加用添加剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物を用意し; (ii)該組成物の少なくとも一部分を、結晶化されるまでエネルギーに暴露す
    る ことを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物の結晶化方法。
  28. 【請求項28】 前記熱可塑性ポリマー組成物が非晶質である請求項27に
    記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記熱可塑性ポリマー組成物が物品の形態である請求項2
    7に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記製品がコンテナーである請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記コンテナーがボトルである請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項31の方法によって結晶化されるボトル。
  33. 【請求項33】 (i)少なくとも1種の再加熱速度改良用添加剤を含むポ
    リマーからコンテナーを成形し;そして (ii)該コンテナーのフィニッシュ部分の少なくとも一部をヒートセットする
    ことを含んでなるその一部分にヒートセットされたフィニッシュ部分を含むコン
    テナーの形成方法。
  34. 【請求項34】 前記再加熱速度改良用添加剤がカーボンブラック、酸化鉄
    または金属アンチモンである請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記ポリマーが金属アンチモンを約20ppm またはそれ以
    上の濃度で含む請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記ポリマーが酸化鉄を0ppm より高く約12ppm 未満の
    濃度で含む請求項33に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記ポリマーがカーボンブラックを0ppm より高く約12
    ppm 未満の濃度で含む請求項33に記載の方法。
  38. 【請求項38】 請求項33の方法によって形成されるコンテナー。
  39. 【請求項39】 ボディー部分と、結晶質であって且つ再加熱速度増加用添
    加剤を含むフィニッシュ部分を含んでなる、熱可塑性ポリマーから形成されるコ
    ンテナー。
  40. 【請求項40】 前記熱可塑性ポリマーがポリ(エチレンテレフタレート)
    またはそのコポリマーである請求項39に記載のコンテナー。
  41. 【請求項41】 前記再加熱速度増加用添加剤が、カーボンブラック、酸化
    鉄、アンチモン、錫、銅、銀、金、砒素、カドミウム、水銀、鉛、パラジウム、
    白金またはそれらの混合物である請求項39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記フィニッシュ部分が少なくとも20重量%が結晶質で
    ある請求項39に記載の方法。
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