JP2002515555A - 羊毛の酵素処理法 - Google Patents

羊毛の酵素処理法

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JP2002515555A JP2000549797A JP2000549797A JP2002515555A JP 2002515555 A JP2002515555 A JP 2002515555A JP 2000549797 A JP2000549797 A JP 2000549797A JP 2000549797 A JP2000549797 A JP 2000549797A JP 2002515555 A JP2002515555 A JP 2002515555A
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ビンクレル,ヤコブ
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Abstract

(57)【要約】 羊毛、羊毛繊維、又は動物の毛を、タンパク質分解酵素及びトランスグルタミナーゼで処理する方法。記載した方法は、向上した防縮性、感触、外観、湿潤性、低下したフェルト化傾向、増大した白色度、低下したピリング、向上した柔軟性、引張強さの残率、向上した伸張性、向上した破裂強度、並びに向上した染色特性、例えば染料の吸収性及び染料の洗濯堅牢度をもたらす。更に、タンパク質分解酵素単独での処理(トランスグルタミナーゼ無し)と比較して、上記方法は重量の減少の低下、繊維損傷の低下、及び強度の向上をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は羊毛、羊毛繊維又は動物の毛を、トランスグルタミナーゼ及びタンパ
ク質分解酵素で処理する方法に関する。
【0002】 発明の背景 羊毛に関する2つの主要な問題は、その手ざわりの悪さ(むずがゆさ)及び縮
みやすさである。羊毛の柔軟性及び感触の向上は、様々な化学的薬剤、例えばシ
リコン乳化剤の添加又はタンパク質分解酵素の添加によって達成することができ
る。これらの向上の費用は達成される中程度な恩恵以上のことがある。羊毛の一
方の特性の変化は、他方の特性に時々不都合に作用することがある。例えば、プ
ロテアーゼ処理は通常、羊毛材料の強度及び重量に対して不都合な作用を有する
【0003】 防縮性の羊毛を製造する方法は知られている。最も一般的に使用される方法は
IWS/CSIRO Chlorine Hercosett法であり、これは
羊毛の酸塩素化、続く重合体適用を含んで成る。この方法は高度な防縮性を羊毛
に与えるが、羊毛の感触に不都合に作用し、そして環境を傷つける廃棄物を生み
出す。
【0004】 環境への汚染物質の放出をもたらさない、羊毛の収縮を減少させる方法が示さ
れてきており、これは酵素的方法及び穏やかな化学的方法、例えば低温プラズマ
処理を含む。プラズマ処理は、羊毛繊維材料を電気的な気体の放電(いわゆるプ
ラズマ)で処理することを含む乾燥方法である。現在、プラズマ処理方法の大規
模な商業化に対する障害(費用、設備能力、適合性)が存在する。
【0005】 様々な酵素的方法が、羊毛を処理するために使用されてきた。JP−A510
99196号は、アルカリ性プロテアーゼによる羊毛繊維の処理方法を記載して
いる。JP−A3213574号は、トランスグルタミナーゼ(羊由来の羊毛の
小胞において天然に見出される酵素)又はトランスグルタミナーゼを含む溶液を
用いる、羊毛を処理するための方法を記載している。国際公開第92/1868
3号は、ペルオキシダーゼ活性又はオキシダーゼ活性を示す酵素による処理を含
んで成る染め織物の漂白方法を記載している。国際公開第98/27264号は
、オキシダーゼ又はペルオキシダーゼ溶液との羊毛の接触を、前記酵素と羊毛を
反応させるのに適した条件下行うことを含んで成る、羊毛の収縮を減少させる方
法を記載している。米国特許第5,529,928号は、柔かい羊毛の感触及び
防縮特性を有する羊毛を得るための、初期の化学的酸化段階又は酵素処理(例え
ばペルオキシダーゼ、カタラーゼ、又はリパーゼ)、続くプロテアーゼ処理、続
く熱処理を用いる方法を記載している。欧州特許公開第358386A2号は、
タンパク質分解処理並びに酸化処理(例えばNaOCl)及び重合体処理のうち
の1つ又はその両方を含んで成る、羊毛の処理方法を記載している。欧州特許第
134267号は、酸化剤、続く塩含有組成物中のタンパク質分解酵素による動
物性繊維の処理方法を記載している。
【0006】 羊毛処理のための現在の工業方法と関連する、環境的及び能力的な欠如は、防
縮性又は柔軟性に関する更なる向上を提供する新規の方法の必要性を実証してい
る。単独で又は酸化的な化学的段階との組合わせで使用される、羊毛を処理する
ための酵素的方法が、商業的価値をほとんど持っていないのは、それらの比較的
高い費用並びに重量及び強度の低下を引き起こすことにより、羊毛を損傷させる
それらの傾向に寄与するためである。羊毛、羊毛繊維、又は動物の毛の材料を処
理するための向上した酵素的方法は、柔軟性、防縮性、外観、白色度、染料の吸
収性、及びピリングに対する耐性における向上を与えるが、知られている酵素処
理よりも繊維の損傷を引き起こさないことが必要である。 発明の要約 本発明の目的は羊毛、羊毛繊維又は動物の毛を処理するための向上した、酵素
を基にした方法、特に向上した防縮性、並びに/あるいは消費者に高度に望まれ
る柔軟性及び感触の向上に関する利点を提供し、同時に羊毛及び他の動物の毛の
材料の現行の分解処理と比較して繊維損傷を最小化する方法を提供することであ
る。
【0007】 本発明は羊毛、羊毛繊維又は動物の毛を処理する方法であって、羊毛、羊毛繊
維又は動物の毛を水溶液中で、トランスグルタミナーゼによる処理の前に又は、
好ましくはそれと同時に、タンパク質分解酵素と接触させることを含んで成る方
法に関する。 羊毛のスカラー構造は、多くのその特性、利点及び欠点のその両方にとっての
大きな原因であり、そして主に羊毛の縮みやすさの原因である。防縮性を達成す
るための1つの方法は、羊毛の表面からスケールを除去することである。この方
法は、多くの理由、特に極限強度及び重量の損失が起こるので、工業的に実際的
ではない。防縮性を付与するための理想的な商業的方法は必然的に、繊維表面の
物理的構造を、繊維を大きく弱めることなしに変化させるであろう。残念ながら
、スケール構造を変化させる多くの方法(常用のタンパク質分解処理を含む)が
また、破壊的手段を介する。分子レベルで、化学結合が破断され、前記タンパク
質の分子量の減成が生じる。この分子量の減少は、羊毛又は動物の毛の織物の、
巨視的に観察される強度及び重量の低下の原因である。
【0008】 本発明は、繊維の表面構造を実質的に修飾し、同時に減成を最小化する、2つ
の相補的な酵素を使用する方法を記載する。タンパク質分解酵素はアミド結合を
開裂し、一方トランスグルタミナーゼは異なるものであるが、アミド結合を形成
する。本発明の文脈において、タンパク質分解酵素は主に表面構造を分解するの
に重要であり、一方トランスグルタミナーゼはその方法において保護を行い、そ
して更にタンパク質分解酵素処理に関連する過剰な分子量の減少を予防する。従
って、常用のタンパク質分解処理と比較して、本発明に記載の処理は優れた防縮
性を、繊維の損傷の低下と共に提供する。他の利益もまた、未処理の羊毛、タン
パク質分解酵素で処理した羊毛、又はトランスグルタミナーゼで処理した羊毛の
いずれかと比較して達成される。
【0009】 本発明に従う処理にかけられる羊毛の特定の特性に依存して、この処理がもた
らす利益は防縮性の向上、感触の向上、外観の向上、湿潤性の向上、フェルト化
傾向の減少、白色度の増大、ピリングの減少、柔軟性の向上、引張強さの維持、
伸張性の向上、破裂強度の向上、並びに染色特性、例えば染料の吸収性及び染料
の洗濯堅牢度の向上であってもよい。更に、この組合わせが繊維の損傷を減少さ
せることは、プロテアーゼのみの処理と比較して、繊維重量の減少及び破裂強度
が低下することから明らかである。
【0010】 更なる態様において、羊毛、羊毛繊維又は動物の毛は、上述した酵素処理のい
ずれかの前に、酸化的前処理を経験してもよい。酸化的前処理の例は、酸塩素化
、DCAA、次亜塩素酸ナトリウム、カロー酸塩及び過マンガン酸塩、並びに酸
化還元酵素、例えばペルオキシダーゼ又はハロペルオキシダーゼを用いる酵素処
理を含む。 発明の詳細な説明 本発明の方法を記述する前に、この発明は記述される特定の方法に限定されな
いことが理解されるべきである。本明細書で使用する学術語が、特定の態様を記
述することのみが目的であり、そして限定されることを意図しないのは、本発明
の範囲が添付した特許請求の範囲によってのみ限定されるからである。
【0011】 この明細書及び添付した特許請求の範囲において使用する場合、単数形は本文
脈が別の方法で明らかに指示していないかぎり複数の言及を含む。従って、例え
ば“タンパク質分解酵素”又はタンパク質分解調製物”の言及はその様なタンパ
ク質分解酵素の混合物を含み、“方法”の言及は1又は複数の方法、並びに/あ
るいは本明細書に記載の型の段階及び/又はこの開示などを読むことで当業者に
明らかとなる段階を含む。
【0012】 特に断らないかぎり、本明細書で使用する全ての技術的及び科学的用語は、本
発明に属する業界の者によって一般に理解される同一の意味を有する。本明細書
に記載したものに類似又は等しい、あらゆる方法及び材料を、本発明の実施又は
試験において使用することができるが、好ましい方法及び材料を今回記載する。
本明細書で述べる全ての刊行物は、例示した引用に関する材料を開示及び記載す
るための引用によって、本明細書に組入れられる。定義 “収縮”の用語は、IWS TM31において定義される様な繊維のフェルト
化収縮を意味し、すなわち、フェルト化収縮は水溶液中での洗浄によって誘導さ
れる、羊毛繊維の漸進的なからみ合いによって起こる不可逆な収縮であり、そし
て洗浄によって誘導される長さ及び/又は幅の縮小として定義される。収縮はI
WS TM31に従い測定することができ、あるいはそれを以下の改良を用いて
測定することができる。羊毛の試料(24cm×24cm)は縁の周囲を縫い込まれ
、そして方形を内接させる。試料を処理し、風乾し、続いて外部のバラスト、例
えばタオル及び衣料品と一緒に、5サイクルの機械洗浄及び乾燥(温水洗浄、高
熱乾燥)にかけた。方形の寸法を、5サイクルの後に測定し、そして収縮を初期
の緩和収縮の計算後の、方形の寸法の変化として定義する。
【0013】 収縮の低下はフェルト化における低下を暗示し、そしてその結果、向上した防
縮性を提供する全ての方法が、“抗フェルト化”特性も提供する。 “感触”の用語は、生地のさわった感覚又は手ざわりを意味する主観的な用語
である。“柔軟性”の用語は、生地の手ざわりに関する主観的な用語であり、そ
して感触の構成要素である。
【0014】 “ピリング”の用語は繊維の、毛玉(ピル)へのからみ合いを意味し、これは
織物の表面上で見られる。ピルは影を落とすのに十分な密度のものである。ピリ
ングに対する耐性を、IWS試験法196に従い測定することができ、あるいは
視覚的に検査することができる。ピリングは織物の外観の主要な構成要素である
(他の特性、例えば白色度と並ぶ)。ピリングの低下はより良い外観を与え、そ
してピリングに対しての向上した耐性は、本明細書で“優れた外観”の用語が使
用される場合にはいつでも暗示される。
【0015】 “伸張性”の用語は、固定荷重が適用されるときの、繊維材料の長さにおける
増大を意味する。一般に、伸張性のより高い値が、より低い値と比較して好まし
い。本文脈において、“伸び率”の用語は、固定荷重の適用及び除去の後の、繊
維材料の長さにおける永久の増大(回復不可能な伸張)を意味する。一般に伸び
率のより低い値が、より高い値と比較して好ましい。伸張性及び伸び率は、IW
S TM179の以下の改良に従い測定されてきた。織物の試験片(横方向にお
いてより長い寸法を有する、100mm×55mmの方形)を適当な引張強さ測定機
、例えばInstron(商標)5564のジョーに据えた。ジョーの間の距離
は60mmで固定し、そして荷重を10Nまで、100mm/分の伸長速度で増大し
た。一旦所望の荷重に達すると、移動方向はすぐに反転し、そして収縮速度は伸
長速度に等しかった。5サイクル行った。5サイクル後の伸長を、織物の“収縮
性”として定義し、そして“伸び率”は1回目のサイクル後の収縮と比較した、
5回目のサイクル後の収縮、すなわちE=S5 /S1 として定義した。
【0016】 “白色度”の用語は、羊毛上の色の範囲の光学的測定値を意味することが予期
される。白色度を、Stensby単位(W=L+3a−3b)において、適当
な分光光度計、例えばMacbeth Color−Eye(商標)7000で
測定することができる。 “破裂強度”の用語は、円形の試料を破断させるために引っ張るときの、試料
にかけた圧力を意味する。破裂強度をIWS TM29に従い測定することがで
き(適当な装置、例えばB.F.PerkinsのMullen(商標)を用い
る)、そして湿潤又は乾燥のいずれかの織物で行うことができる。
【0017】 “染色特性”の用語は、羊毛又は動物の毛の材料の染色に関する特性を意味し
、これは染料の吸収性及び染料の湿潤アルカリ性接触に対する色彩の堅牢度(I
WS TM174において定義されたもの)を含んでいる。染料の吸収性は、利
用可能な色素を吸収させるために、染色溶液中に浸される羊毛又は動物の毛の材
料の能力の測定値である。この特性を以下の試験によって測定することができる
。適当な反応容器において、羊毛又は動物の毛の材料をacid black
172の緩衝化溶液(300mlの0.05M NaOAc緩衝液、pH4.5と7
.5mlのacid black 172/水の1.0%w/w溶液を足したもの
)に加えた。前記容器を振盪水槽中で、50℃で15分間穏やかな振盪でインキ
ュベートした。溶液から材料を取り出した後、それを風乾し、次にCIELAB
値を決定するために適当な分光光度計で測定した。染料の吸収性をL* リーディ
ングによって決定し、そして染料の吸収性における変化を、未処理材料と比較し
たdL* を決定することによって見出す。
【0018】 “羊毛”の用語によって、“羊毛繊維”、“動物の毛”などは、いずれかの商
業上有用な動物の毛の生成物、例えばヒツジ、ラクダ、ウサギ、ヤギ、ラマのウ
ール、及びメリノウール、シェトランドウール、カシミアウール、アルパカウー
ル、モヘアなどとしても知られるものを意味する。 本発明の方法は、羊毛又は動物の毛の材料を、トップ、繊維、糸、あるいは織
物又はメリヤス生地の形態で使用することができる。前記の酵素処理はまた、羊
毛又は動物の毛の材料から作製したルーズフロック又は被服で行うことができる
。前記処理は染色の前又は後のいずれかを含む、多くの異なる処理段階で行うこ
とができる。範囲の異なる化学添加剤を、湿潤剤及び柔軟剤を含めて、酵素と一
緒に加えることができる。
【0019】 羊毛及び他の動物の毛の材料が生物学的起源の生成物であることは強調される
べきである。前記の材料は、例えば前記動物の生育条件及び健康に依存する化学
的な組成及び形態学的構造において、大きく変化することがある。従って、羊毛
又は他の動物の毛の生成物を本発明の方法にかけることによって得られる効果は
、出発材料の特性に従って変化することがある。本発明の方法 酵素処理を、独立型の段階あるいは他の処理、例えば羊毛又は動物の毛の材料
の精練又は染色との組合わせとして、そのいずれかで行うことができることが考
えられる。羊毛又は動物の毛の材料は、トランスグルタミナーゼによる処理にか
けられ、これはタンパク質分解酵素の後、又は好ましくはそれと同時に、そのい
ずれかに行われる。更に、化学添加剤、例えば界面活性剤及び柔軟剤は酵素処理
段階、又は分離段階において含めてもよい。その様な処理は、物理学的特性、例
えば向上した感触、防縮性、及び外観の新規の組合わせを有する羊毛織物を製造
することができ、同時に羊毛の分解処理で一般に観察される、強度の損失及び繊
維の損傷を低下させる。
【0020】 処理条件.前記の酵素処理段階は、好ましくは少なくとも1分及び150分以
下の期間;好ましくは約15℃〜約90℃、更に好ましくは約20℃〜約70℃
、特に約30℃〜約65℃の温度で行われる。あるいは、羊毛を水性の処理溶液
に浸すか、又は詰め込み、そして次に常用の温度及び圧力での蒸煮にかけること
ができる。前記の酵素処理段階の反応速度を、前記の処理の間、酵素槽の温度を
増大させることによって増大させることができ、すなわち合計の処理時間を減少
することができることが考えられる。
【0021】 前記の酵素処理を、酸性、中性又はアルカリ性溶媒中で、問題の特定酵素に依
存して行うことができる。前記の溶媒は緩衝液を含んでもよい。前記の酵素処理
段階を、1又は複数の常用の陰イオン性、非イオン性又は陽イオン性の界面活性
剤の存在下で行うことは有利であるかもしれない。有用な非イオン性界面活性剤
の例は、Dobanol(Henkel AG)である。 タンパク質分解酵素 本発明の方法にとって有用なタンパク質分解酵素は、タンパク質分解活性を実
際の処理条件で有するいずれかの酵素であり、これは2又はそれ以上のその様な
酵素を含んでいる。従って、前記の酵素は植物起源の、例えばパパイン、ブロメ
ライン、フィチン、又は動物起源の、例えばトリプシン及びキモトリプシン、又
は微生物起源の、すなわち細菌若しくは菌起源若しくは酵母由来のタンパク質分
解酵素であってもよい。様々なタンパク質分解酵素のいずれかの混合物が、本発
明の方法に適用可能であろうことが理解される。
【0022】 また、いずれかのタンパク質分解酵素変異体を本発明の方法において使用する
ことができ、ここで“変異体”の用語はタンパク質分解酵素をコードする遺伝子
を発現する生物によって産生する酵素を意味し、そしてここで、前記遺伝子は天
然のタンパク質分解酵素の遺伝子の変異によって得られ、前記変異はランダム又
は位置指定のいずれかの天然のものであり、これは遺伝子シャッフルを通じての
変異遺伝子の発生を含む。
【0023】 本発明の好ましい態様において、タンパク質分解酵素はセリンプロテアーゼ、
メタロプロテアーゼ、又はアスパラギン酸プロテアーゼである。セリンプロテア
ーゼはペプチド結合の加水分解を触媒する酵素であり、そして活性部位に必須の
セリン残基を含む(White, Handler and Smith, 1973“Principles of Biochemi
stry”,Fifth Edition, McGraw-Hill Book Company, NY, pp. 271-272)。それ
らはジイソプロピルフルオロリン酸によって阻害されるが、メタロプロテアーゼ
と対照的に、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)に対して耐性である(しかし
、それらはカルシウムイオンによって高温で安定化される)。セリンプロテアー
ゼは、単純な末端エステルを加水分解し、そして活性において真核生物のキモト
リプシン、更にはセリンプロテアーゼに類似している。狭義の、サブグループを
覆うアルカリ性プロテアーゼは、いくつかの前記セリンプロテアーゼの高い至適
pH、pH9.0〜11.0を表わす。前記セリンプロテアーゼは通常、最大のタン
パク質分解活性をアルカリ性のpH領域において示すが、前記メタロプロテアーゼ
及び前記アスパラギン酸プロテアーゼは通常、最大のタンパク質分解活性を、そ
れぞれ中性及び酸性のpH領域で示す。
【0024】 前記セリンプロテアーゼのサブグループは、一般にサブチラーゼ(subti
lase)と称する(Siezen et al., Protein Engng. 4 (1991) 719-737)。そ
れらは既にズブチリシン様プロテアーゼとして言及されてきたセリンプロテアー
ゼの40以上のアミノ酸配列の相同性解析によって定義される。ズブチリシンは
グラム陽性細菌の菌類によって産生されるセリンプロテアーゼとして既に定義さ
れ、そしてSiezen等に従い、現在はサブチラーゼのサブグループである。いくつ
かのサブチラーゼのアミノ酸配列が決定され、これはバチルス菌株由来の少なく
とも6つのサブチラーゼ、すなわちズブチリシン168、ズブチリシンBPN′
、ズブチリシンCarlsberg、ズブチリシンDY、ズブチリシンamyl
osaccariticus、及びmesentericopeptidase
、アクチノマイセターレス由来のズブチリシンの1つ、サーモアクチノマイセス
・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)由来
のThermitase、並びに菌類のズブチリシンの1つ、トリチラチウム・
アルバム(Tritirachium album)由来のプロテイナーゼKを
含んでいる。セリンプロテアーゼ、ズブチリシンの長い間認識されていた群は、
この最近の分類に従い、2つのサブグループに分けられてきた。サブグループの
1つ、I−S1は“古典的”なズブチリシン、例えばズブチリシン168、ズブ
チリシンBPN′、ズブチリシンCarlsberg(ALCALASE(商標
)、Novo Nordisk A/S)、及びズブチリシンDYを含んで成る。残りのサブグル
ープ、I−S2は、高度にアルカリ性のズブチリシンとして記述され、そして例
えばズブチリシンPB92(MAXACAL(商標)、Genencor International
, Inc.)、ズブチリシン309(SAVINASE(商標)、Novo Nordisk A/S
)、ズブチリシン147(ESPERASE(商標)、Novo Nordisk A/S)、及
びアルカリ性エラスターゼYaBの様な酵素を含んで成る。
【0025】 群I−S2のこれらのズブチリシン及びその変異体は、本発明の方法において
有用な、好ましいクラスのプロテアーゼを構成する。有用なズブチリシン変異体
の例は、ズブチリシン309(SAVINASE(商標))の変異体であり、こ
こで195位において、グリシンがフェニルアラニンによって置換されている(
G195F又は 195Glyから 195Pheへ)。
【0026】 簡便的に、常用の発酵した商業用プロテアーゼが有用である。その様な商業用
プロテアーゼの例はAlcalase(商標)(バチルス・リチェニホルミス(
licheniformis)の菌株の液内発酵によって産生)、Espera
se(商標)(バチルスの好アルカリ性スピーシスの液内発酵によって産生)、
Rennilase(商標)(ムコール・ミエーイ(Mucor miehei
)の非病原菌株の液内発酵によって産生)、Savinase(商標)(バチル
スの遺伝学的に修飾した菌株の液内発酵によって産生)であり、例えば国際公開
第92/19729号として公開された国際特許出願において開示された変異体
、及びDurazym(商標)(Savinase(商標)のタンパク質工学的
に処理した変異体)である。全ての、言及した商業用プロテアーゼはNovo Nordi
sk A/S, DK-2880 Bagsvaerd, Denmarkによって製造され、そして販売されている
。他の好ましいセリンプロテアーゼは、ノカルジオプシス(Nocardiop
sis)、アスペルギルス、リゾプス(Rhizopus)、バチルス・アルカ
ロフィラス(alcalophilus)、B.セレウス(cereus)、N
.ナットー(natto)、B.ブルガタス(vulgatus)、B.ミコイ
ド(mycoide)由来のプロテアーゼ、並びにバチルス由来のズブチリシン
であり、特にノカルジオプシスsp.及びノカルジオプシス・ダソンビレイ(d
assonvillei)由来のプロテアーゼ、例えば国際公開第88/039
47号として公開された国際特許出願に開示されているもの、特にノカルジオプ
シスsp.由来のプロテアーゼ、NRRL 18262、及びノカルジオプシス
・ダソンビレイの、NRRL 18133である。更に他の好ましいプロテアー
ゼは、バチルスのズブチリシンの変異体由来のセリンプロテアーゼであって、国
際特許出願番号PCT/DK89/00002及びPCT/DK97/0050
0、並びに国際公開第91/00345号として公開された国際特許出願におい
て開示されているものであり、そして欧州特許公開第415 296 A2号に
開示されているプロテアーゼである。
【0027】 別の好ましいクラスのプロテアーゼは、微生物起源のメタロプロテアーゼであ
る。簡便的に、常用の発酵した商業用プロテアーゼが有用である。その様な商業
用プロテアーゼの例は、Neutrase(商標)(Zn)(バチルス・ズブチ
リスの菌株の液内発酵によって産生)であり、これはNovo Nordisk A/S, DK-288
0 Bagsvaerd, Denmarkによって製造され、そして販売されている。
【0028】 他の有用な商業用プロテアーゼの酵素調製物はBactosol(商標)WO
及びBactosol(商標)SI(Sandoz AG, Basle, Switzerland から入手
可能);Toyozyme(商標)(Toyo Boseki Co. Ltd., Japan から入手可
能);並びにプロテイナーゼK(商標)(バチルスsp.の菌株、KSM−K1
6の液内発酵によって産生)(Kao Corporation Ltd., Japan から入手可能)で
ある。使用するタンパク質分解酵素の量は、羊毛、繊維、又は毛のkg当たり、好
ましくは0.001g〜20g、好ましくは0.01g〜10g、更に好ましく
は0.05g〜5gの範囲内である。 トランスグルタミナーゼ 本発明に従い使用される“トランスグルタミナーゼ”は、カルシウム依存及び
カルシウム非依存、その両方のトランスグルタミナーゼあるいは2又はそれ以上
のトランスグルタミナーゼの混合物を含む、いずれかのトランスグルタミナーゼ
であってよい。トランスグルタミナーゼは、タンパク質−グルタミンγ−グルタ
ミルトランスフェラーゼであり、そしてAcademic Press, Inc., 1992の酵素命名
法に従い、EC 2.3.2.13の番号を有する酵素として分類されてきた。
トランスグルタミナーゼはアシル転移反応を触媒することができる酵素であり、
ここで、ペプチドが結合したグルタミン残基のγ−カルボキシアミド基はアシル
ドナーである。多くの化合物における主なアミノ基は、ペプチドが結合したグル
タミン酸の一置換ガンマアミドの続く形成でのアシル受容体として機能しうる。
ペプチド鎖のリジン残査のε−アミノ基がアシル受容体として働くとき、前記ト
ランスグルタミナーゼは分子内又は分子間のε−(γ−グルタミル)リジン架橋
を形成する。
【0029】 幅広い一群のトランスグルタミナーゼが多くの動物及びいくつかの植物種から
同定され、そして単離されてきた。最も広く使用される動物由来のトランスグル
タミナーゼ、XIIIa因子は複数のサブユニット酵素である。 本発明に従い、トランスグルタミナーゼは哺乳類起源のもの、例えばヒト若し
くはウシ起源のもの、海洋生物起源のもの、例えばホヤ(Halocynthi
a roretzi)に由来するもの、又は微生物起源のもの、例えば細菌、糸
状菌起源の酵母、あるいはこれらの変異体であってもよい。
【0030】 本発明の態様において、前記のトランスグルタミナーゼはヒト起源のXIIIa因
子である。別の態様において、前記のトランスグルタミナーゼはストレプトマイ
セス・リジカス(Streptomyces lydicus)(先のストレプ
トマイセス・リバニ)由来の、微生物のトランスグルタミナーゼ、あるいはその
変異体である。他の適当な微生物のトランスグルタミナーゼが記述されてきてお
り、これらはフィサラム・ポリセファラム(Physarum Polycep
halum)由来のトランスグルタミナーゼ(Klein et al., Journal of Bacte
riology, Vol.174, p2599-2605)、そしてストレプトバーチシラム、特にストレ
プトバーチシラム・モバラエンス(mobaraense)、ストレプトバーチ
シラム・シンナモネウム(Cinnamoneum)、及びストレプトバーチシ
ラム・グリセオカルネウム(grieseocarneum)由来のトランスグ
ルタミナーゼ(Motoki et al., U.S. 5,156,956 )、並びにストレプトマイセス
・ラべンジュラエ(lavendulae)由来のトランスグルタミナーゼ(An
dou et al., U.S. 5,252,469)を含んでいる。引用によって本明細書に組入れら
れる欧州特許公開第481 504−A1号(Amano Pharmaceutical Co. Ltd )
及び国際公開第96/06931号(Novo Nordisk A/S)に記載のトランスグル
タミナーゼもまた、使用することができる。更に、菌様の生物、卵菌類の網由来
、好ましくはフィトフソラ属由来のトランスグルタミナーゼも使用することがで
きる。他の関連した卵菌類のトランスグルタミナーゼは、PCT/DK96/0
0031(Novo Nordisk A/S)に記載されており、これは引用によって本明細書
に組入れられる。好ましいトランスグルタミナーゼは、フィトフソラ・カクトラ
ム(Cactorum)及びストレプトバーチシラム・モバラエンス(moba
raense)(Ajinomotoより入手可能)である。
【0031】 使用するトランスグルタミナーゼの量は、羊毛、繊維、又は毛のkg当たり0.
001g〜10g、好ましくは0.01g〜5g、更に好ましくは0.02g〜
2kgの範囲内である。 別の態様において、前記トランスグルタミナーゼはポリアミノ含有化合物R1
NHR2 NHR3 (ここで、R1 ,R2 、及びR3 は独立して水素、ヒドロカル
ビル、又は置換ヒドロカルビルであってもよく、そしてR1 ,R2 、及びR3
いずれかの組合わせが1又は複数の還を形成するために結合していてもよく、あ
るいは結合していなくてもよく、ここで“ヒドロカルビル”の用語は炭素及び水
素原子のみを含む直鎖、分枝鎖、又は環状の基を意味し;“ヘテロ原子”の用語
は炭素又は水素以外の原子を意味し;そして“置換ヒドロカルビル”の用語は、
1又は複数のヘテロ原子で置換されたヒドロカルビルを意味する)と一緒に加え
られる。ポリアミノ含有化合物の例は、1,12−ジアミノドデカン及びポリエ
チレンイミンである。 柔軟剤 羊毛又は動物の毛の材料を柔軟剤で、酵素処理と同時又はその後のいずれかに
処理することが望ましいことがある。羊毛上で常用に使用される柔軟剤は、通常
陽イオン性柔軟剤であって、有機性の陽イオン性柔軟剤又はシリコンを基にした
生成物のいずれかであるが、陰イオン性又は非イオン性の柔軟剤もまた有用であ
る。有用な柔軟剤の例は、ポリエチレンの柔軟剤及びシリコンの柔軟剤であり、
すなわちジメチルポリシロキサン(シリコン油)、H−ポリシロキサン、シリコ
ンエラストマー、アミノ官能基ジメチルポリシロキサン、アミノ官能基シリコン
エラストマー、及びエポキシ官能基ジメチルポリシロキサンであり、そして有機
性の陽イオン性柔軟剤、例えばアルキル第4級アンモニウム誘導体である。
【0032】 本発明は更に、以下の限定しない例において例示される。 例例1.トランスグルタミナーゼ及びプロテアーゼによる処理 ジャージーニットウール(TestFabrics TF532)の布きれ(
24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接している、それぞれ約
9gの布きれ)を、縁の周りに沿って縫い込んだ。試料を、25℃で250mlの
pH8.25、0.04M Tris緩衝液を含み、5mM塩化カルシウムを含む分
離ラウンダーオーメータービーカーに据えた。ESPERASE(商標)の8.
0L(200μl)溶液を容器に加え、続けて直ちにフィトフソラ・カクトラム
のトランスグルタミナーゼ溶液(4mgのトランスグルタミナーゼを含む)を加え
た。前記容器をラウンダーオーメーターに据え、そして44℃で40分間反応さ
せ、続けて10分間かけて漸進的に80℃まで加熱し、次にその温度を10分間
保ち、前記の酵素を不活性化した。前記試料を前記溶液から取り出し、すすぎ、
乾燥させ、そして測定し、次に、更なる特性試験にかける前に、5サイクルの機
械洗浄及び乾燥にかけた。例2.ハロペルオキシダーゼ、Savinase、及びトランスグルタミナーゼ
による処理 ジャージーニットウール(TestFabrics TF532)の2つの布
きれ(24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接している、それ
ぞれ約9gの布きれ)を、縁の周りに沿って縫い込んだ。前記の布きれを、10
mM NaCl及び10mM過酸化水素を含む、500mlの25mM酢酸ナトリウム緩
衝液、pH5に浸し、そしてカルブラリア・ベルクロサのハロペルオキシダーゼ(
3.3mgの精製酵素)で、40℃で50分間、インキュベート用振盪槽中で処理
した。30分後、十分な過酸化水素を、涸渇した過酸化物を高めるために、5mM
の濃度になるまで加えた。試料をすすぎ、そして風乾させ、次に25℃で250
mlの、pH8.25の0.04M Tris緩衝液を含み、5mM塩化カルシウムを
含む、分離ラウンダーオーメータービーカーに据えた。SAVINASE(商標
)の16.0L(200μl)溶液を容器に加え、続けて直ちにフィトフソラ・
カクトラムのトランスグルタミナーゼ溶液(6mgのトランスグルタミナーゼを含
む)を加えた。前記容器をラウンダーオーメーターに据え、そして40分間、4
4℃で反応させ、続けて10分間かけて漸進的に80℃まで加熱し、その後その
温度を10分間保ち、前記酵素を不活性化した。前記試料を前記溶液から取り出
し、すすぎ、乾燥させ、そして測定し、次に更なる特性試験にかける前に、5サ
イクルの機械洗浄及び乾燥にかけた。例3.ハロペルオキシダーゼ、Esperase、及びトランスグルタミナーゼ
による処理 ジャージーニットウール(TestFabrics TF532)の2つの布
きれ(24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接している、それ
ぞれ約9gの布きれ)を、縁の周りに沿って縫い込んだ。前記の布きれを、10
mM NaCl及び10mM過酸化水素を含む、500mlの25mM酢酸ナトリウム緩
衝液、pH5に浸し、そしてカルブラリア・ベルクロサのハロペルオキシダーゼ(
3.3mgの精製酵素)で、40℃で50分間、インキュベート用振盪槽中で処理
した。30分後、十分な過酸化水素を、涸渇した過酸化物を高めるために、5mM
の濃度になるまで加えた。試料をすすぎ、そして風乾させ、次に25℃で250
mlの、pH8.25の0.04M Tris緩衝液を含み、5mM塩化カルシウムを
含む、分離ラウンダーオーメータービーカーに据えた。ESPERASE(商標
)の8.0L(200μl)溶液を容器に加え、続けて直ちにフィトフソラ・カ
クトラムのトランスグルタミナーゼ溶液(6mgのトランスグルタミナーゼを含む
)を加えた。前記容器をラウンダーオーメーターに据え、そして40分間、44
℃で反応させ、続けて10分間かけて漸進的に80℃まで加熱し、その後その温
度を10分間保ち、前記酵素を不活性化した。前記試料を前記溶液から取り出し
、すすぎ、乾燥させ、そして測定し、次に更なる特性試験にかける前に、5サイ
クルの機械洗浄及び乾燥にかけた。例4.ハロペルオキシダーゼ、Esperase、及びトランスグルタミナーゼ
による処理 ジャージーニットウール(TestFabrics TF532)の2つの布
きれ(24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接している、それ
ぞれ約9gの布きれ)を、縁の周りに沿って縫い込んだ。前記の布きれを、10
mM NaCl及び10mM過酸化水素を含む、500mlの25mM酢酸ナトリウム緩
衝液、pH5に浸し、そしてカルブラリア・ベルクロサのハロペルオキシダーゼ(
3.3mgの精製酵素)で、40℃で50分間、インキュベート用振盪槽中で処理
した。30分後、十分な過酸化水素を、涸渇した過酸化物を高めるために、5mM
の濃度になるまで加えた。試料をすすぎ、そして風乾させ、次に25℃で250
mlの、pH8.25の0.04M Tris緩衝液を含み、5mM塩化カルシウムを
含む、分離ラウンダーオーメータービーカーに据えた。ESPERASE(商標
)の8.0L(200μl)溶液を容器に加え、続けて直ちにストレプトベルチ
シラム・モバラエンスのトランスグルタミナーゼ(Ajinomoto)溶液(
0.9mgのトランスグルタミナーゼを含む)を加えた。前記容器をラウンダーオ
ーメーターに据え、そして40分間、44℃で反応させ、続けて10分間かけて
漸進的に80℃まで加熱し、その後その温度を10分間保ち、前記酵素を不活性
化した。前記試料を前記溶液から取り出し、すすぎ、乾燥させ、そして測定し、
次に更なる特性試験にかける前に、5サイクルの機械洗浄及び乾燥にかけた。
【0033】 前記試料は非常に柔らかい感触、増白の結果としての満足できる外観及び減少
したピリング、並びに64%の防縮性に相当する、5回の洗浄−乾燥サイクル後
の、わずかに12%の収縮領域を有していた。例5.次亜塩素酸ナトリウム、Savinase、及びトランスグルタミナーゼ
による処理 ジャージーニットウール(TestFabrics TF532)の布きれ(
24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形で内接している、約9gの布きれ
)を縁の周りに沿って縫い込んだ。前記の布きれを10mM NaClを含む、2
50mlの25mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH5に浸し、1.5mlの次亜塩素酸の工
業用溶液(Austin’s(商標)の漂白剤、5.25%次亜塩素酸ナトリウ
ム)で処理した。反応を40℃で、ラウンダーオーメーター中で50分間進め、
この時点で前記の織物を溶液から取り出し、そして水ですすぎ、次に25℃、pH
8.35の、250mlの0.04M Tris緩衝液、5mM塩化カルシウムを含
むラウンダーオーメータービーカーに据えた。SAVINASE(商標)の16
.0L(200μl)溶液を容器に加え、続けて直ちにフィトフソラ・カクトラ
ムのトランスグルタミナーゼ溶液(6mgのトランスグルタミナーゼを含む)を加
えた。前記容器をラウンダーオーメーターに据え、そして40分間、44℃で反
応させ、続けて10分間かけて漸進的に80℃まで加熱し、その後その温度を1
0分間保ち、前記酵素を不活性化した。前記試料を前記溶液から取り出し、すす
ぎ、乾燥させ、そして測定し、次に更なる特性試験にかける前に、5サイクルの
機械洗浄及び乾燥にかけた。例6.プロテアーゼ及びトランスグルタミナーゼで処理した羊毛の、重量の減少
、破裂強度、及び収縮 羊毛の布きれを、プロテアーゼ及びトランスグルタミナーゼを複合した処理に
かけた。試料を入念にすすぎ、絞って脱水し、続いて6回の機械洗浄/乾燥サイ
クル(冷水による洗浄及び熱乾燥を2回、温水による洗浄及び高熱乾燥を4回)
にかけ、一定の温度及び温度の部屋で平衡化し、その後試験した。
【0034】 実験条件:材料:24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接
している、それぞれ約9gの、縁に沿って縫い込んだ羊毛の布きれ(ジャージー
ニットウール−TestFabrics TF532)。 処理条件:羊毛の布きれを、ラウンダーオーメーターの容器中の、Esper
ase 8.0L及びフィトフソラ・カクトラムのトランスグルタミナーゼ溶液
(溶液中で、重量当たり約4%のタンパク質)を記載した量含む250mlの緩衝
液(25℃、40mM Tris、pH8.25)でそれぞれ40分間、44℃でイ
ンキュベートし、10分かけて80℃まで上昇させ、続いて80℃を10分間保
った。
【0035】
【表1】
【0036】 注意:重量の減少は6回の洗浄−乾燥サイクル後に測定した。収縮は6回の機械
洗浄/乾燥サイクル後に測定した。“強度”は、羊毛織物の乾燥破裂強度の測定
を、布きれ当たり複数回試験したものである。 上記のデータ表から明らかである様に、トランスグルタミナーゼの至適濃度を
用いる複合処理は、プロテアーゼのみで処理した羊毛と比較して、減少した繊維
の損傷(重量の減少の低下及び破裂強度の増大において明らかである)及び増大
した防縮性を有する羊毛をもたらす。更に、前記のデータはトランスグルタミナ
ーゼ単独での処理が有意な利益を提供しないことを示している。
【0037】 トランスグルタミナーゼが架橋酵素であることは、指摘されるべきである。架
橋の程度を、異なる反応条件の組み合わせごとに最適化することは、過剰な架橋
がもろく、弱い繊維をもたらすので重要である。従って、この例において定義し
たトランスグルタミナーゼの至適濃度は、与えたトランスグルタミナーゼのため
の、Esperase(商標)の記載した量による、記載した温度及び時間での
、記載した羊毛を用いる使用のためである。反応条件における変更が、トランス
グルタミナーゼの至適な量における変更を必要としていることは明らかである(
そして、全てのトランスグルタミナーゼが同じようにふるまわないことも明らか
である)。従って、我々はプロテアーゼとトランスグルタミナーゼの全ての組合
わせのための、全ての可能な反応条件下での、統一の好ましい濃度比を同定する
ことはできない。例7.穏やかな酸化処理後に、プロテアーゼ及びトランスグルタミナーゼで処理
した羊毛の重量の減少、破裂強度、白色度及び収縮 羊毛の布きれを、次亜塩素ナトリウムの酸化溶液を用いて穏やかな酸化的塩素
化段階にかけ、続いてすすぎ、絞って脱水し、そして、プロテアーゼ及びトラン
スグルタミナーゼの複合処理にかけた。試料を入念にすすぎ、絞って脱水し、5
回の機械洗浄/乾燥サイクル(温水洗浄、高熱乾燥)にかけ、一定の温度及び湿
度の部屋で平衡化し、その後試験した。
【0038】 実験条件:材料:24cm×24cmの、18cm×18cm2 の方形を両側に内接
している、それぞれ約9gの、縁の周囲を縫い込んだ羊毛の布きれ(ジャージー
ニットウール−TestFabrics TF532)。 前処理条件:羊毛の布きれを対で、1mlの市販の家庭用漂白溶液(重量当たり
5.25%の次亜塩素酸ナトリウム)を含む500mlの緩衝液(25%の、pH5
.0の25mM酢酸ナトリウム)を有するラウンダーオーメーター容器中で、40
℃で45分間インキュベートした。
【0039】 処理条件:羊毛の布きれを、ラウンダーオーメーターの容器中の、Savin
ase 16.0L及びフィトフソラ・カクトラムのトランスグルタミナーゼ溶
液(溶液中で、重量当たり約4%のタンパク質)を記載した量含む500mlの緩
衝液(25℃、40mM Tris、pH8.30)でそれぞれ40分間、54℃で
インキュベートし、10分かけて80℃まで上昇させ、続いて80℃を10分間
保った。
【0040】
【表2】
【0041】 注意:全ての値は2つの試験の平均を表わす。反応液の濃度は、羊毛の布きれ当
たりのものである。重量の減少は、6回の洗浄−乾燥サイクル後に測定した。収
縮は、5回の機械洗浄/乾燥サイクル後に測定した。“強度”は羊毛織物の湿潤
破裂強度の測定を、布きれ当たり複数回試験したものである。白色度(Sten
sby単位)は、5回の洗浄−乾燥サイクル後に測定した。
【0042】 穏やかな酸化的塩素化の前処理後の、プロテアーゼ及びトランスグルタミナー
ゼの選択した組合わせによる羊毛の処理は、未処理又はプロテアーゼ処理の羊毛
と比較して、優れた防縮性及び白色度、同時にプロテアーゼ単独による処理と比
較して重量及び強度低下の維持を与えた。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月22日(2000.3.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG,BR ,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR,L C,LK,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,SL, TR,TT,UA,UZ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 4L031 AA03 AB01 AB31 BA34 BA39 DA05 DA11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羊毛、羊毛繊維又は動物の毛の処理方法であって、羊毛、繊
    維又は毛を、水溶液中で有効量の(i)タンパク質分解酵素、及び(ii)トラン
    スグルタミナーゼと接触させることを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 羊毛、羊毛繊維、又は動物の毛を、タンパク質分解酵素及び
    トランスグルタミナーゼで同時に処理する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 羊毛、羊毛繊維、又は動物の毛をタンパク質分解酵素による
    処理後に、トランスグルタミナーゼで処理する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記のタンパク質分解酵素が、植物、動物、細菌、又は菌類
    起源である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記のタンパク質分解酵素が、パパイン、ブロメライン、フ
    ィチン、及びトリプシンから成る群から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記のタンパク質分解酵素がセリンプロテアーゼである、請
    求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記のセリンプロテアーゼが、バチルス(Bacillus
    )又はトリチラチウム(Tritirachium)由来のズブチリシンである
    、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 羊毛、繊維、又は毛のkg当たりの使用されるプロテアーゼの
    量が、0.001g〜10gの範囲内である、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記のトランスグルタミナーゼがストレプトバーチシラム(
    Streptoverticillum)由来である、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記のトランスグルタミナーゼが、フィトフソラ(Phy
    tophthora)由来である、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ヒトのトランスグルタミナーゼがXIIIa因子である、請求
    項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記トランスグルタミナーゼが、ポリアミノ含有化合物R 1 NHR2 NHR3 (ここで、R1 ,R2 、及びR3 は独立して水素、ヒドロカ
    ルビル、又は置換ヒドロカルビルであってもよく、そしてR1 ,R2 、及びR3
    のいずれかの組合わせは、1又は複数の環を形成するために共に結合してもよい
    )と一緒に加えられる、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記のポリアミノ含有化合物がポリエチレンイミンである
    、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 羊毛、繊維、又は毛のkg当たり使用されるトランスグルタ
    ミナーゼの量が、0.001g〜10gの範囲内である、請求項1に記載の方法
  15. 【請求項15】 前記の水溶液が、更に柔軟剤を含んで成る、請求項1に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 羊毛、羊毛繊維又は動物の毛が、前記のプロテアーゼ及び
    トランスグルタミナーゼの処理後に、柔軟剤で処理される、請求項1に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 羊毛、羊毛繊維、又は動物の毛が、プロテアーゼ及びトラ
    ンスグルタミナーゼによる前記処理の前に、酸化的処理にかけられる、請求項1
    に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記の酸化的処理が、酸化的塩素化である、請求項17に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記の酸化的処理が、酸化還元酵素による酵素処理を含ん
    で成る、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記の酸化還元酵素がハロペルオキシダーゼである、請求
    項19に記載の方法。
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