JP2002514638A - インスリン抵抗性および高血糖症の治療に有用な11−アリール−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン類および11−アリール−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン類 - Google Patents

インスリン抵抗性および高血糖症の治療に有用な11−アリール−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン類および11−アリール−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン類

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JP2002514638A JP2000548325A JP2000548325A JP2002514638A JP 2002514638 A JP2002514638 A JP 2002514638A JP 2000548325 A JP2000548325 A JP 2000548325A JP 2000548325 A JP2000548325 A JP 2000548325A JP 2002514638 A JP2002514638 A JP 2002514638A
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アーリーン・ジョーン・ディートリッヒ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、インスリン抵抗性または高血糖症に関連する代謝障害の治療に有用な、構造式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する: 【化1】 [式中、Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり;BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたはORであり;Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−CH(R1a)CO21または−SO21であり;R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり;Eは、S、SO、SO2、Oであり;Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルまたは−OCH2CO21bであり;R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり;YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり;R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキルまたは−CH2CO23であり;R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり;Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり;R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2CO26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−COR6、PO3(R6)2または−SO26であり;R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH 2CH2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3−ピリジル)または−CH2CO2Hであり;Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2)2CN、5−テトラゾール、−PO 3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、CONR6CHR7CO28であり;R 6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルである]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) グルコース不耐症対象におけるインスリン抵抗性の罹患率が長い間認識されて
いる。Reavenら(American Journal of Medicine 1976, 60, 80)は、グルコー
スおよびインスリンの連続輸液(インスリン/グルコースクランプ法)ならびに
経口グルコース負荷試験を用いて、インスリン抵抗性が広範な群の非肥満および
非ケトン性対象において存在することを示した。これらの対象は、ボーダーライ
ンのグルコース耐性対象から顕性空腹時高血糖対象までを含んでいた。これらの
研究における糖尿病群は、インスリン依存性(IDDM)および非インスリン依
存性(NIDDM)対象を包含していた。
【0002】 より容易に決定される高インスリン血症は持続性インスリン抵抗性と同時に生
じ、それは対象血漿中の循環血漿インスリン濃度の正確な測定により測定できる
。肥満および/または糖尿病(NIDDM)対象および/またはグルコース不耐
症対象、あるいはIDDM対象におけるような高インスリン血症は、内分泌系の
膵臓によるインスリンの正常な生理学的放出よりも過剰な当該ホルモンの注射の
帰結としてのインスリン抵抗性の結果として存在しうる。
【0003】 高インスリン血症と肥満および大血管の虚血性疾患(例えば、アテローム性動
脈硬化症)との関連性は、多くの実験的、臨床的および疫学的研究によって十分
に確認されている(Stout, Matabolism 1985, 34, 7によりまとめられており、
より詳細には、Pyorala et al., Diabetes/Metabolism Reviews 1987, 3, 463に
よりまとめられている)。経口グルコース負荷から1時間後および2時間後の統
計学的に有意な血漿インスリン上昇は、冠状血管性心疾患の危険性の増大と相関
関係がある。
【0004】 実際には、これらの研究の大部分は、糖尿病対象を除外していたので、アテロ
ーム性動脈硬化性疾患の危険を糖尿病症状と関連づけるデータは多くないが、非
糖尿病対象に関するデータと同じ傾向にある(Pyorala et al)。しかしながら
、糖尿病集団におけるアテローム性動脈硬化性疾患の発生は、罹患率および死亡
率において、非糖尿病集団を上回っている(Pyorala et al; Jarrett Diabetes/
Metabolism Reviews 1989, 5, 547; Harris et al, Mortality from diabetes,
in Diabetes in America 1985)。
【0005】 アテローム性動脈硬化性疾患に関する独立した危険因子である肥満および高血
圧もまた、インスリン抵抗性と関連がある。インスリン/グルコースクランプ、
トレーサーグルコース輸液および間接的熱量測定の組み合わせを用いて、本態性
高血圧の場合のインスリン抵抗性が末梢組織(主に筋肉)に局在化しており、高
血圧の重篤性と直接相関関係があることが示された(DeFronzo and Ferrannini,
Diabetes Care 1991, 14, 173)。肥満の場合の高血圧において、インスリン抵
抗性は、高インスリン血症を生じさせ、それは熱発生によるさらなる体重増加を
制限するメカニズムとして動員されるが、インスリンは、また、腎臓のナトリウ
ム再吸収を増加させ、腎臓、心臓および血管系の交感神経系を刺激し、高血圧を
発生させる。
【0006】 通常には、インスリン抵抗性は、インスリン受容体へのインスリンの結合の後
の部位におけるインスリン受容体シグナリング系における欠陥の結果であると現
在理解されている。インスリンに応答する主要な組織(筋肉、肝臓、脂肪組織)
におけるインスリン抵抗性を示す蓄積された科学的証拠は、インスリンシグナル
伝達の欠陥がこのカスケードの初期の段階において、詳細には、低下していると
思われるインスリン受容体キナーゼ活性において存在することを強く示唆する(
Haring, Diabetalogia 1991, 34, 848に概説)。
【0007】 タンパク質−チロシンホスファターゼ(PTPase)は、タンパク質のリン
酸化の調節において重要な役割を果たしている。インスリンとその受容体との相
互作用は、受容体タンパク質中の特定のチロシン分子のリン酸化を引き起こし、
かくして、受容体キナーゼを活性化する。PTPaseは活性化されたインスリ
ン受容体を脱リン酸化し、チロシンキナーゼ活性を弱める。PTPaseは、イ
ンスリン受容体キナーゼの細胞性基質の脱リン酸化を触媒することにより、受容
体後のシグナリングをモジュレートすることもできる。インスリン受容体と密接
な関係のある可能性が最も高く、それゆえ、インスリン受容体キナーゼ活性を調
節する可能性が最も高い該酵素は、PTP1B、LAR、PTPαおよびSH−
PTP2を包含する(B. J. Goldstein, J. Cellular Biochemistry 1992, 48,
33; B. J. Goldstein, Receptor 1993, 3, 1-15; F. Ahmed and B. J. Goldstei
n Biochem. Biophys. Acta 1995, 1248, 57-69)。
【0008】 McGuire ら(Diabetes 1991, 40, 939)は、正常対象と比較して非糖尿病性グ
ルコース不耐症対象が筋肉組織において有意に上昇したPTPase活性レベル
を有しており、インスリン輸液を行った場合、インスリン感受性対象におけるよ
うにはPTPase活性が抑制されなかったことを示した。
【0009】 Meyerovitchら(J. Clinical Invest. 1989, 84, 976)は、2種のIDDM齧
歯類モデル、すなわち遺伝学的に糖尿病のBBラットおよびSTZ誘導性糖尿病
ラットの肝臓において有意に増加したPTPase活性を観察した。Sredyら(M
etabolism, 44, 1074, 1995)は、遺伝学的NIDDMの齧歯類モデルである肥
満かつ糖尿病のob/obマウスの肝臓において、同様に増加したPTPase
活性を観察した。
【0010】 本発明の化合物は、ラット肝臓ミクロソーム由来のPTPaseおよびヒト由
来の組換えPTPase−1B(hPTP−1B)をインビトロにおいて阻害す
ることが見出された。本発明の化合物は、肥満、グルコース不耐症、真性糖尿病
、高血圧ならびに大小血管の虚血性疾患に関連したインスリン抵抗性の治療に有
用である。
【0011】 K. Shinzo, et al., Heterocycles 1982, 19, 1033-1037には、下記構造式A
により示される、11−フェニル置換基を有するベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン類の二例の合成が開示されている。この文献Heterocyclesには、適当
な置換を含んでおり、かつ、インビトロPTPase阻害活性またはインビボ抗
糖尿病活性に必要な11−フェニル基上でのいずれかの置換を含む例は全くなか
った。
【0012】
【化6】
【0013】 J. Hastings, et al., J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1975, 19, 1995-199
8 および J. Hastings, et al., J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1972, 14, 1
839-1842 には、下記構造式Bにより示される、11−フェニル置換基を有する
ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン類の三例が開示されている。これらのJ. Ch
em. Soc., Perkin Trans. 1 には、インビトロPTPase阻害活性またはイン
ビボ抗糖尿病活性に必要な11−フェニル基上での適当な置換を含む例は全くな
かった。
【0014】
【化7】
【0015】 (発明の記載) 本発明は、インスリン抵抗性または高血糖症に関連する代謝障害の治療に有用
な、構造式I:
【化8】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルまたは−OCH2CO21bであり; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
ルまたは−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
OR6、PO3(R6)2または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
−ピリジル)または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
CONR6CHR7CO28であり; R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0016】 医薬上許容される塩は、本発明の化合物が塩基性部分を含有する場合、例えば
、R5が−CH2(3−ピリジル)であるかまたは同様の塩基性部分を含有する場合
、有機酸および無機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸
、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、フタル
酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンフルスルホン酸、お
よび、同様に知られている許容される酸から形成することができる。また、塩は
、本発明の化合物がカルボキシレートまたはフェノール性部分を含有する場合、
有機塩基および無機塩基、好ましくは、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム、
リチウム、またはカリウムから形成することができる。
【0017】 アルキルとしては、直鎖および分枝鎖の両方を包含する。ハロゲンは、臭素、
塩素、フッ素およびヨウ素を意味する。アリールまたはアラルキル置換基のアリ
ール部分は、フェニルまたはナフチルであるのが好ましい;フェニルが最も好ま
しい。アリール部分は、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン、炭素原子2〜7個のアルコキシカルボ
ニル、炭素原子1〜6個のアルキルアミノ、および各アルキル基が炭素原子1〜
6個を有するジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、−CO2H、炭素原子2〜7
個のアルキルカルボニルオキシ、および炭素原子2〜7個のアルキルカルボニル
からなる群から選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されていても
よい。
【0018】 本発明の化合物は、不斉炭素原子を含有していてもよく、本発明の化合物には
、1個またはそれ以上の不斉中心を含有しているものもあり、かくして、光学異
性体およびジアステレオマーを生じることがある。式Iでは立体化学を考慮せず
に示されているが、本発明は、かかる光学異性体およびジアステレオマー;およ
び、セラミ体および分割された鏡像異性的に純粋なRおよびS立体異性体;およ
び、他のRおよびS立体異性体混合物、およびその医薬上許容される塩を包含す
る。
【0019】 本発明の化合物は、アリール−テトラサイクリック単結合の周りの制限されて
いるかまたはゆっくりとした回転によるアトロプ異性体であってもよい。この制
限された回転は、付加的なキラリティを引き起こし、鏡像異性体形を生じる。分
子中に付加的なキラル中心がある場合、ジアステレオマーが存在し、NMRおよ
び他の分析技術により示すことができる。式Iではアトロプ異性体立体化学を考
慮せずに示されているが、本発明は、かかるアトロプ異性体(エナンチオマーお
よびジアステレオマー;ならびにラセミ体、分割した純粋なジアステレオマーお
よびジアステレオマーの混合物)およびその医薬上許容される塩を包含する。
【0020】 好ましい本発明の化合物としては、 AおよびBが、各々、独立して、水素または臭素であり; CおよびDがOHであり; EがSまたはOであり; Xが水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個
のアルコキシ、炭素原子6〜12個のアリールオキシ、炭素原子6〜12個のア
リールアルコキシ、アリールスルファニル、またはピリジルスルファニルであり
; YおよびZがHである式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される
塩が挙げられる。
【0021】 他の好ましい本発明の化合物としては、 Aが水素であり; BおよびDが、各々、独立して、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
素原子6〜12個のアリールもしくはアラルキル、または炭素原子1〜6個のア
ルコキシであり; CがOR4であり; EがS、Oであり; Xが水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個のペル
フルオロアルキル、CN、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、炭
素原子6〜12個のアリールアルコキシ、アリールスルファニル、ピリジルスル
ファニルであり; YおよびZがHであり; R4がH、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、または5−チアゾリ
ジン−2,4−ジオンであり; R5がH、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキル、
アリール、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2CH2(1,3−ジオキソ−
1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2CH2(1−オキソ−1,
3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、または−CH2(3−ピリジル)であ
り; Wが−CO26、−CONH2、−CONHOH、−5−テトラゾール、また
は−PO3(R6)2であり; R6が水素または炭素原子1〜6個のアルキルである式(I)で示される化合
物が挙げられる。
【0022】 さらに好ましい本発明の化合物としては、以下の化合物またはその医薬上許容
される塩が挙げられる: (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]フラン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−[1,1';3',
1'']テルフェニル−2'−イルオキシ)−酢酸; 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−酢酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロフェニル)−プロピオン
酸; (R)−2−[2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−6−メトキシ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
ン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸;
【0023】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−プロピオン酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−ヘキサン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プ
ロピオン酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(1H−インドール−3−イル)−プロ
ピオン酸; (R)−2−[2,6−ジヨード−4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−酪酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロ
ピオン酸; (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−酪酸;
【0024】 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,
6−ジブロモ−フェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイ
ンドール−2−イル)−酪酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジ
ヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸; {1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピル}−ホスホン酸
; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−(ピリジン−4−イルスルファニル)
−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−
フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン
酸; (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−2−フェニル−酢酸; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシメチル]−ホスホン酸; (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(ナフタレン−2−イル)−プロピオン
酸;
【0025】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1−オキソ−1,3−ジヒド
ロ−イソインドール−2−イル)−酪酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−5−{1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,
3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−2−フェニル−エチル}−1H
−テトラゾール; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−N−ヒドロキシ−3−フェニル−
プロピオンアミド; 5−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−チアゾリジン−2,4−ジオン; (R)−2−[2,6−ジヨード−4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ピリジン−3−イル−プロピオン酸; (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−3−フェニル−プロピオン
酸; (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−プロピオン酸; 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
ベンゼン−1,2−ジオール; 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール; 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−フェノキシ]−酢酸; 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−フェノール。
【0026】 本発明の化合物は、市販の出発物質または文献の方法を用いて製造できる出発
物質から以下のスキームに従って製造することができる。これらのスキームは、
本発明の代表的な化合物の製造を示す。
【0027】
【化9】
【0028】 スキーム1Aにおいて、市販のチアナフテン(II:Y=H;EはSである)
またはベンゾフラン(II:Y=H;EはOである)を、1〜1.3モル当量の
アルキルリチウム試薬、例えば、N−ブチルリチウムで、最も好ましくは、窒素
またはアルゴンなどの不活性雰囲気下、−78℃〜室温の範囲の温度で、THF
のような非プロトン性溶媒中にて処理して、2−リチウム化チアナフテンまたは
ベンゾフラン誘導体を得る。このリチウム化アナログを、in situ で1モル当量
またはそれ以上のベンズアルデヒドと、一般に−78℃〜室温で5分〜3時間反
応させて、式III(Y、Z=H;Q=OH;EはSまたはOである)で示され
る化合物を得る。パラジウム触媒を用いる水素添加などの多くの還元工程により
式IIIのヒドロキシ基(Q=OH)を除去して、式III(Q、Y、Z=H;
EはSまたはOである)で示される化合物を製造することができるが、最も好都
合には、Nutaitis, et al.,(Org. Prep. and Proceed. Int. 1991, 23, 403-41
1)の方法を用いて、0℃〜室温で、エーテル、THFまたはジクロロメタンな
どの適当な溶媒中、式III(Y、Z=H;Q=OH;EはSまたはOである)
で示される化合物を1〜10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと一緒に攪拌し
、1〜50モル当量のトリフルオロ酢酸を15分ないし3時間にわたってゆっく
りと添加することにより該ヒドロキシ基を除去して、式III(Q、Y、Z=H
;EはSまたはOである)で示される化合物を製造する。別法として、THFの
ような非プロトン性溶媒中のチアナフテン(II:Y=H;EはSである)また
はベンゾフラン(II:Y=H;EはOである)の2−リチウム化アナログを1
モル当量またはそれ以上のハロゲン化ベンジル、例えば、臭化ベンジル(PhC
2Br)と−78℃〜室温で反応させて式III(Q、Y、Z=H;EはSまた
はOである)で示される化合物を直接得る。
【0029】 同様の方法で、上記シーケンスを用い、出発物質として6−メトキシチアナフ
テン(II:Y=OMe;EはSである;S.L. Graham, et al., J. Med. Chem.
1989, 32, 2548-2554)を用いて、式III(Q、Z=H;Y=OMe;EはSで
ある)で示される化合物を得る。さらに別法として、上記シーケンスを用い、チ
アナフテン(II:Y=H;EはSである)またはベンゾフラン(II:Y=H
;EはOである)から出発する場合、ベンズアルデヒドの代わりに3−メトキシ
ベンズアルデヒド(o−アニスアルデヒド)を用いて式III(Q、Y=H;Z
=OMe;EはSまたはOである)で示される化合物を製造することができる。
後者の化合物(III:Q、Y=H;Z=OMe;EはSまたはOである)は、
また、臭化3−メトキシベンジルのようなハロゲン化3−メトキシベンジルおよ
び上記チアナフテン(II:Y=H;EはSである)またはベンゾフラン(II
:Y=H;EはOである)の2−リチウム化アナログから製造することができる
【0030】 式III(Q=H;Y、ZはHまたはOMeであり;EはSまたはOである)
で示される化合物を、1モル当量またはそれ以上の市販の、式IV(A、B、C
、DはHまたはOMeであり;A、B、C、Dの置換基の組合せは、少なくとも
1個のOMe基を有するが、4個以上は有しない)で示される安息香酸塩化物で
アシル化して、式V(A、B、C、DはHまたはOMeであり;A、B、C、D
の置換基の組合せは、少なくとも1個のOMe基を有するが、4個以上は有さず
;Y、ZはHまたはOMeであり;EはSまたはOである)で示されるアシル化
誘導体を製造することができる。このアシル化は、一般に、例えば、−78℃〜
室温で、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンまたは二硫化炭素などの不活
性溶媒中、1〜5モル当量のルイス酸触媒、例えば、四塩化スズまたは塩化アル
ミニウムを用いて最も容易に行われる。
【0031】 式V(A、B、C、DはHまたはOMeであり;A、B、C、Dの置換基の組
合せは、少なくとも1個のOMe基を有するが、4個以上は有さず;Y、ZはH
またはOMeであり;EはSまたはOである)で示される化合物の環化は、一般
に、1〜10モル当量の強いルイス酸、例えば、トリハロボラン、最も好都合に
は、トリブロモボランを用いて最良に行われる。該反応は、窒素またはアルゴン
などの不活性雰囲気下でジクロロメタンのようなハロカーボン溶媒中にて、−7
8℃で、室温まで加温しつつ行われるのが最良である。これらの方法は、水の消
失を伴って環化および芳香族化を行うだけではなく、側基のメトキシ部分の脱メ
チル化も生じ、式Ia(A、B、C、DはHまたはOHであり;A、B、C、D
の置換基の組合せは、少なくとも1個のOH基を有するが、4個以上は有さず;
Y、ZはHまたはOHであり;EはSまたはOである)で示される化合物が製造
される。
【0032】 式III(Q、Y=H;Z=OMe;EはSまたはOである)で示される化合
物がZの位置にメトキシ部分を含有する場合、式IV(A、B、DはHであり;
CはOMeであり;EはSまたはOである)で示される化合物を用いるアシル化
は、通例のとおり、四塩化スズのようなルイス酸触媒を用いて行われて、in sit
u で式V(A、B、D、YはHであり;C、ZはOMeであり;EはSまたはO
である)で示される化合物を製造する。この化合物をそのZ=OMeによって活
性化してアシル化条件下での環化を容易にして、直接、式Ia(A、B、D、Y
はHであり;C、ZはOMeであり;EはSまたはOである)で示される化合物
を得る。次いで、この化合物を、三臭化ホウ素または三塩化ホウ素を用いて脱メ
チル化して、式Ia(A、B、D、YはHであり;C、ZはOHであり;EはS
またはOである)で示される化合物を得ることができる。
【0033】 スキーム1Aにおける上記反応と同様の方法で、式Ia(AはHであり;B、
Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOHであり;Y、ZはHであり;
EはSまたはOである)で示される化合物を、式III(Q、Y、ZはHであり
;EはSまたはOである)で示される化合物および適当な安息香酸塩化物(IV
:AはHであり;B、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeであ
る)から出発して製造することができる。安息香酸塩化物(IV:AはHであり
;B、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeである)は、塩化オ
キサリルおよび塩化チオニルなどの試薬を用いて、標準的な方法により対応する
安息香酸から製造される。安息香酸塩化物(IV:AはHであり;B、Dは炭素
原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeである)の出発安息香酸は、市販の
ものであるか、または、公知の製造方法により容易に製造することができる。例
えば、安息香酸塩化物(IV:AはHであり;B、Dはイソプロピルであり;C
はOMeである)についての酸出発物質は、Schuster, et al., J. Org. Chem 19
88, 53, 5819 の方法を変更したものを用いて製造することができる。かくして
、市販の2,6−ジイソプロピルフェノールを4位で臭素化し(臭素/酢酸)、
メチル化し(ヨードメタン/炭酸カリウム/DMF)、n−ブチルリチウムと反
応させてリチウムハロゲン交換を行い、得られた有機リチウム種を二酸化炭素と
反応させて3,5−ジイソプロピル−4−メトキシ安息香酸を得る。
【0034】 式Ia(A、CはFであり;DはHであり;BはOHであり;Y、ZはHであ
り;EはSまたはOである)で示される化合物を、式III(Q、Y、ZはHで
あり;EはSまたはOである)で示される化合物および適当な安息香酸塩化物(
IV:A、CはFであり;DはHであり;BはOMeである)から出発して製造
することができる。安息香酸塩化物(IV:A、CはFであり;DはHであり;
BはOMeである)は、塩化オキサリルおよび塩化チオニルなどの試薬を用いて
標準的な方法により対応する安息香酸から製造される。安息香酸塩化物(IV:
A、CはFであり;DはHであり;BはOMeである)の出発安息香酸は、公知
の4−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリン(L. I. Kruse, et al., Biochemist
ry 1986, 25, 7271-7278)から、該化合物をn−ブチルリチウムと反応させて臭
素およびフッ素原子に対してオルト位で脱プロトン化し、得られた有機リチウム
種を二酸化炭素と反応させて臭素およびフッ素原子に対してオルト位にカルボキ
シ基を付け、さらに、n−ブチルリチウムと反応させてリチウム−臭素交換を行
い、最後に得られた有機リチウム種を水性後処理後にプロトン供給源と反応させ
て2,4−ジフルオロ−3−メトキシ安息香酸を得ることにより容易に製造する
ことができる。リチウム−臭素交換反応よりもフッ素指向性オルトリチウム化反
応が優先であることが以下の論文にて証明されている:F. Mongin and M. Schlo
sser, TetrahedronLett. 1996, 37, 6551-6554。
【0035】
【化10】
【0036】 スキーム1Bにおいて、Syn. Comm. 1987, 17, 341-354 における方法に従っ
て、市販のサリチルアルデヒド(VI)を、室温で、水とジクロロメタンとの二
相混合物中、1モル当量の2−ブロモアセトフェノン(VII)、1モル当量ま
たはそれ以上の炭酸カリウムおよび5モル%のテトラブチルアンモニウムスルフ
ェートと反応させて式VIII(Q=O)で示される化合物を得る。式VIII
のケトン基(Q=O)を、Wolf-Kishner条件(ヒドラジン、次いで、ジエチレン
グリコール還流中にて水酸化カリウム)下で還元して式VIII(Q=H2)で
示される化合物を製造することができる。
【0037】 式VIII(Q=H2)で示される化合物を、1モル当量またはそれ以上の式
IX(A、B、C、DはHまたはOMeであり;A、B、C、Dの置換基の組合
せは、少なくとも1個のOMe基を有するが、4個以上は有しない)で示される
市販の安息香酸塩化物を用いてアシル化して式X(A、B、C、DはHまたはO
Meであり;A、B、C、Dの置換基の組合せは、少なくとも1個のOMe基を有
するが、4個以上は有しない)で示されるアシル化誘導体を製造することができ
る。このアシル化は、一般に、例えば、−78℃〜室温で、ジクロロメタン、1
,2−ジクロロエタンまたは二硫化炭素などの不活性溶媒中、1〜5モル当量の
ルイス酸触媒、例えば、四塩化スズまたは塩化アルミニウムを用いて最も容易に
行われる。
【0038】 式X(A、B、C、DはHまたはOMeであり;A、B、C、Dの置換基の組
合せは、少なくとも1個のOMe基を有するが、4個以上は有しない)で示され
る化合物の環化は、一般に、1〜10モル当量の強いルイス酸、例えば、トリア
ロボラン、最も好都合には、トリブロモボランを用いて最良に行われる。該反応
は、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気下、ジクロロメタンのようなハロカ
ーボン溶媒中、−78℃で、室温まで加温しつつ行われるのが最良である。これ
らの方法は、水の消失を伴って環化および芳香族化を行うだけではなく、側基の
メトキシ部分の脱メチル化を引き起こし、式Ia'(A、B、C、DはHまたは
OMeであり;A、B、C、Dの置換基の組合せは、少なくとも1個のOH基を
有するが、4個以上は有しない)で示される化合物を製造する。
【0039】 スキーム1Bにおける上記反応と同様の方法で、式Ia'(AはHであり;B
、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOHである)で示される化合物
を、式VIII(QはH2である)で示される化合物および適当な安息香酸塩化
物(IX:AはHであり;B、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはO
Meである)から出発して製造することができる。該安息香酸塩化物(IX:A
はHであり;B、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeである)
は、塩化オキサリルおよび塩化チオニルなどの試薬を用いて標準的な方法により
対応する安息香酸から製造される。安息香酸塩化物(IX:AはHであり;B、
Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeである)の出発安息香酸は
、市販のものであるか、または、公知の方法により容易に製造することができる
。例えば、安息香酸塩化物(IX:AはHであり;B、Dはイソプロピルであり
;CはOMeである)に対する酸出発物質は、Schuster, et al., J. Org. Chem
1988, 53, 5819 の方法を変更したものを用いて製造することができる。かくし
て、市販の2,6−ジイソプロピルフェノールを4位で臭素化し(臭素/酢酸)
、メチル化し(ヨードメタン/炭酸カリウム/DMF)、n−ブチルリチウムと
反応させてリチウムハロゲン交換を行い、得られた有機リチウム種を二酸化炭素
と反応させて3,5−ジイソプロピル−4−メトキシ安息香酸を得る。
【0040】
【化11】
【0041】 さらに、スキーム2における式(I)で示される化合物の誘導体は、以下の方
法により製造することができる。式Ib(B、D、XはHであり;CはOHであ
り;EはS、Oである)で示されるフェノールを、酢酸のような適当な溶媒中で
少なくとも3モル当量の臭素分子を用いて3つの位置で臭素化して、式Ib(B
、D、XはBrであり;CはOHであり;EはS、Oである)で示されるトリブ
ロモフェノールを得ることができる。この反応においては1〜50モル当量の酢
酸の塩、例えば、酢酸カリウムまたは酢酸ナトリウムを共試薬として用いること
ができるが、絶対的に必要であるわけではない。式Ib(B、D、XはBrであ
り;CはOHであり;EはS、Oである)で示されるトリブロモフェノールのフ
ェノール部分を、THF、DMFまたはDMSOなどの適当な溶媒中、炭酸カリ
ウムまたは水酸化ナトリウムなどの炭酸アルカリ金属または水酸化アルカリ金属
などの塩基を用いて1モル当量またはそれ以上のヨウ化メチルまたはジメチルス
ルフェートなどの適当なメチル化剤と反応させることにより、該トリブロモフェ
ノールをメチル化して式Ib(B、D、XはBrであり;CはOMeであり;Eは
S、Oである)で示されるメチルエーテルを製造することができる。該反応は、
一般に、0℃〜60℃の範囲の温度で行われる。
【0042】 式Ib(B、D、XはBrであり;CはOMeであり;EはS、Oである)で示
されるメチルエーテルを、140℃〜200℃の範囲の温度で、DMF、DMA
または1−メチル−2−ピロリジノンなどの適当な溶媒中、1〜10モル%のビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリドのようなパラジウム触媒の存
在下、3モル当量またはそれ以上の低級テトラアルキルスズと反応させて式Ib
(B、D、Xは炭素原子1〜6個のアルキルであり;CはOMeであり;EはS
、Oである)で示されるトリアルキルメトキシ誘導体を得ることができる。この
メトキシアナログを、−78℃〜室温でジクロロメタン中の1モル当量またはそ
れ以上の三臭化ホウ素または三塩化ホウ素;190〜280℃で過剰の純粋なピ
リジニウム塩酸塩;0℃〜50℃で酢酸中の臭化水素酸;−78℃〜50℃でジ
クロロメタン、四塩化炭素またはアセトニトリル中の過剰のトリメチルシリルブ
ロミドまたはトレメチルシリルヨージド;100〜250℃の温度でピリジンま
たはキノリン中のヨウ化リチウム;および−78℃〜50℃の範囲の温度でジク
ロロメタンのような溶媒中の1モル当量またはそれ以上のルイス酸、例えば、三
塩化アルミニウムまたは三フッ化ホウ素の存在下での1モル当量またはそれ以上
のエチルメルカプタン、メチルメルカプタンまたはイソプロピルメルカプタンを
包含する標準的な脱メチル化方法を用いて、式Ic(B、D、Xは炭素原子1〜
6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示される対応するフェノールアナ
ログに転換することができる。
【0043】 式Ib(B、D、XはHであり;CはOHであり;EはS、Oである)で示さ
れるフェノール(スキーム2)を、好都合には、−20℃〜室温で、メタノール
のようなアルコール溶媒中、2モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、
例えば、NaOHの存在下、少なくとも2モル当量のヨウ素を用いて式Ib(B
、DはIであり;XはHであり;CはOHであり;EはS、Oである)で示され
るジヨードフェノールにヨウ素化することができる。同様に、モノヨードフェノ
ール(Ib:BはIであり;X、DはHであり;CはOHであり;EはS、Oで
ある)を、式Ib(B、D、XはHであり;CはOHであり;EはS、Oである
)で示されるフェノールから、−20℃〜室温で、メタノールのようなアルコー
ル溶媒中、少なくとも1当量の水酸化アルカリ金属、例えば、NaOHの存在下
、1.5モル当量のヨウ素を用いて製造することができる。モノヨードフェノー
ル(Ib:BはIであり;X、DはHであり;CはOHであり;EはS、Oであ
る)またはジヨードフェノール(Ib:B、DはIであり;XはHであり;Cは
OHであり;EはS、Oである)のいずれも、そのフェノール部分を、THF、
DMFまたはDMSOなどの適当な溶媒中、炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウ
ムのような炭酸アルカリ金属または水酸化アルカリ金属などの塩基を用いて、1
モル当量またはそれ以上のヨウ化メチルまたはジメチルスルフェートなどの適当
なメチル化剤と反応させることにより式Ib(BはIであり;DはHであり;C
はOMeであり;EはS、Oである)または式Ib(B、DはIであり;XはH
であり;CはOMeであり;EはS、Oである)で示される各々のメチルエーテ
ル誘導体に転換することができる。該反応は、一般に、0℃〜60℃の範囲の温
度で行われる。
【0044】 式Ib(BはIであり;X、DはHであり;CはOMeであり;EはS、Oで
ある)で示されるモノヨードメチルエーテル誘導体または式Ib(B、DはIで
あり;XはHであり;CはOMeであり;EはS、Oである)で示されるジヨー
ドメチルエーテルを、モノヨードアナログに対しては1モル当量またはそれ以上
のシアン化銅(I)と、または、ジヨード誘導体に対しては2モル当量またはそれ
以上のシアン化銅(I)と反応させて式Ib(BはCNであり;X、DはHであり
;CはOMeであり;EはS、Oである)で示されるモノシアノメチルエーテル
または式Ib(B、DはCNであり;XはHであり;CはOMeであり;EはS
、Oである)で示されるジシアノメチルエーテルを製造することができる。シア
ノ化反応は、一般に、DMF、1−メチル−2−ピロリジノンまたはHMPAな
どの極性非プロトン性溶媒を用いて100℃〜250℃の範囲の温度で行われる
。キノリンまたはピリジンを用いることもできる。式Ib(BはCNであり;D
はHまたはCNであり;XはHであり;CはOMeであり;EはS、Oである)
で示されるモノまたはジシアノメトキシアナログを、−78℃〜室温でジクロロ
メタン中の1モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素または三塩化ホウ素;19
0〜280℃で過剰の純粋なピリジニウム塩酸塩;0℃〜50℃で酢酸中の臭化
水素酸;−78℃〜50℃でジクロロメタン、四塩化炭素またはアセトニトリル
中の過剰のトリメチルシリルブロミドまたはトリメチルシリルヨージド;100
℃〜250℃の温度でピリジンまたはキノリン中のヨウ化リチウム;および−7
8℃〜50℃の範囲の温度でジクロロメタンのような溶媒中の1モル当量または
それ以上のルイス酸、例えば、三塩化アルミニウムまたは三フッ化ホウ素の存在
下での1モル当量またはそれ以上のエチルメルカプタン、メチルメルカプタンま
たはイソプロピルメルカプタンを包含する標準的な脱メチル化方法を用いて式I
c(BはCNであり;DはHまたはCNであり;XはHであり;EはS、Oであ
る)で示される対応するモノまたはジシアノフェノールアナログ(スキーム2)
に転換することができる。
【0045】 式Ib(BはIであり;X、DはHであり;CはOMeであり;EはS、Oで
ある)で示されるモノヨードメチルエーテル誘導体または式Ib(B、DはIで
あり;XはHであり;CはOMeであり;EはS、Oである)で示されるジヨー
ドメチルエーテル(スキーム2)を、モノヨードアナログに対しては1モル当量
またはそれ以上の臭化銅(I)と、またはジヨード誘導体に対しては2モル当量ま
たはそれ以上の臭化銅(I)と反応させて、式Ib(BはBrであり;X、DはH
であり;CはOMeであり;EはS、Oである)で示されるモノブロモメチルエ
ーテルまたは式Ib(B、DはBrであり;XはHであり;CはOMeであり;E
はS、Oである)で示されるジブロモ−メチルエーテルを製造することができる
。臭素/ヨウ素交換反応は、一般に、DMF、1−メチル−2−ピロリジノンま
たはHMPAなどの極性非プロトン性溶媒を用いて100℃〜250℃の範囲の
温度で行われる。キノリンまたはピリジンを用いることもできる。式Ib(Bは
Brであり;DはHまたはBrであり;XはHであり;CはOMeであり;EはS
、Oである)で示されるモノまたはジブロモメトキシアナログを、−78℃〜室
温でジクロロメタン中の1モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素または三塩化
ホウ素;190〜280℃で過剰の純粋なピリジニウム塩酸塩;0℃〜50℃で
酢酸中の臭化水素酸;−78℃〜50℃でジクロロメタン、四塩化炭素またはア
セトニトリル中の過剰のトリメチルシリルブロミドまたはトリメチルシリルヨー
ジド;100℃〜250℃の温度でピリジンまたはキノリン中のヨウ化リチウム
;および−78℃〜50℃の範囲の温度でジクロロメタンのような溶媒中の1モ
ル当量またはそれ以上のルイス酸、例えば、三塩化アルミニウムまたは三フッ化
ホウ素の存在下での1モル当量またはそれ以上のエチルメルカプタン、メチルメ
ルカプタンまたはイソプロピルメルカプタンを包含する標準的な脱メチル化方法
を用いて式Ic(BはBrであり;DはHまたはBrであり;XはHであり;Eは
S、Oである)で示される対応するモノまたはジブロモフェノールアナログ(ス
キーム2)に転換することができる。
【0046】 式Ib(BはBr、Iであり;X、DはHであり;CはOH、OMeであり;E
はS、Oである)で示されるモノヨードまたはモノブロモメチルエーテルまたは
フェノール誘導体または式Ib(B、DはBr、Iであり;XはHであり;Cは
OH、OMeであり;EはS、Oである)で示されるジヨードまたはジブロモメ
チルエーテルまたはフェノール(スキーム2)を、モノヨードもしくはモノブロ
モアナログに対しては1モル当量またはそれ以上のアリールボロン酸と、または
ジヨードもしくはジブロモ誘導体に対しては2モル当量またはそれ以上のアリー
ルボロン酸と反応させて、式Ib(Bはフェニルであり;X、DはHであり;C
はOH、OMeであり;EはS、Oである)で示されるモノフェニルメチルエー
テルもしくはフェノールまたは式Ib(B、Dはフェニルであり;XはHであり
;CはOH、OMeであり;EはS、Oである)で示されるジブロモ−メチルエ
ーテルもしくはフェノールを製造することができる。この反応は、Suzuki反応(
N.Miyaura, T. Yanagi, A Suzuki, Synthetic Comm. 1981, 11, 513-319)とし
て最もよく知られており、また、0.5〜10モル%のパラジウム触媒、例えば
、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムまたはパラジウム(II)種、例
えば、酢酸パラジウムまたは[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]
パラジウム(II)の使用を含む。1モル当量またはそれ以上のアルカリ金属塩基も
また必要とされ、いくつかのより一般的な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムまたは炭酸セシウム;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリ
ウム、または水酸化タリウムおよびリン酸カリウムが挙げられる。該反応は、ベ
ンゼン、THF、ジオキサン、DMEまたはDMFを包含する種々の溶媒中で行
うことができる。THFおよびベンゼンなどのこれらの溶媒のいくつかについて
は、水またはメタノールを共溶媒として用いることができる。該反応は、一般に
、室温〜120℃の範囲の温度で行われる。
【0047】 式Ib(BはBrであり;DはHまたはBrであり;XはHであり;CはOMe
であり;EはS、Oである)で示されるモノまたはジブロモメトキシアナログお
よび式Ib(BはPhであり;DはHまたはPhであり;XはHであり;CはOM
eであり;EはS、Oである)で示されるモノおよびジフェニルメトキシアナロ
グを、−78℃〜室温でジクロロメタン中の1モル当量またはそれ以上の三臭化
ホウ素または三塩化ホウ素;190〜280℃で過剰の純粋なピリジニウム塩酸
塩;0℃〜50℃で酢酸中の臭化水素酸;−78℃〜50℃でジクロロメタン、
四塩化炭素またはアセトニトリル中の過剰のトリメチルシリルブロミドまたはト
リメチルシリルヨージド;100℃〜250℃の温度でピリジンまたはキノリン
中のヨウ化リチウム;および−78℃〜50℃の範囲の温度でジクロロメタンの
ような溶媒中の1モル当量またはそれ以上のルイス酸、例えば、三塩化アルミニ
ウムまたは三フッ化ホウ素の存在下での1モル当量またはそれ以上のエチルメル
カプタン、メチルメルカプタンまたはイソプロピルメルカプタンを包含する標準
的な脱メチル化方法を用いて式Ib(BはBrであり;DはHまたはBrであり;
XはHであり;EはS、Oである)で示される対応するモノまたはジブロモフェ
ノールアナログまたは式Ib(BはPhであり;DはHまたはPhであり;XはH
であり;CはOHであり;EはS、Oである)で示されるモノおよびジフェニル
フェノールアナログ(スキーム2)に転換することができる。
【0048】
【化12】
【0049】 スキーム3における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法により製造することができる。式Id(B、C、DはHまたはOHであり;B
、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOH基を有し;EはS、Oである)で示
される化合物(スキーム3)を、1モル当量またはそれ以上の適当なアシル化剤
を用いてフェノール性酸素上でアシル化して式Id(B、C、DはHまたはOC
ORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;Rは
炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示される
化合物を製造することができる。該アシル化剤は、一般に、炭素原子1〜6個の
アルキルもしくはアリールカルボン酸無水物または炭素原子1〜6個のアルキル
もしくはアリールカルボン酸塩化物である。該反応は、標準的な条件下で、例え
ば、0℃〜室温で、ジクロロメタンのような共溶媒を用いるかまたは用いずに溶
媒としてピリジンを使用して行われる。次いで、式Id(B、C、DはHまたは
OCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;
Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示さ
れるアシル化フェノールをベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェンまたはベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン環の6位で臭素化して式Ie(B、C、DはH
またはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を
有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはBrであり;E
はS、Oである)で示されるアシル化ブロモフェノール(スキーム3)を得るこ
とができる。この臭素化反応は、一般に、−78℃〜室温の範囲の温度でジクロ
ロメタンまたは四塩化炭素などの不活性溶媒中1〜1.3モル当量の臭素分子を
用いて行われる。
【0050】 次いで、同様の臭素化反応を用いて、式Id(B、Dは炭素原子1〜6個のア
ルキルであり;CはOHであり;EはS、Oである)で示されるフェノールを、
ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェンまたはベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フ
ラン環の6位で臭素化して式Ie(B、Dは炭素原子1〜6個のアルキルであり
;CはOHであり;XはBrであり;EはS、Oである)で示されるブロモフェ
ノール(スキーム3)を得ることができる。この臭素化反応は、一般に、−78
℃〜室温の範囲の温度でジクロロメタンまたは四塩化炭素などの不活性溶媒中1
〜1.3モル当量の臭素分子を用いて行われる。
【0051】 次いで、標準的な条件を用いて式Ie(B、C、DはHまたはOCORであり
;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1
〜6個のアルキル、アリールであり;XはBrであり;EはS、Oである)で示
されるアシル化ブロモフェノールからアシル基を除去して、式Ie(B、C、D
はHまたはOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOH基を有し
;XはBrであり;EはS、Oである)で示されるブロモフェノール(スキーム
3)を得ることができる。これらの条件は、水性塩基を包含しており、0℃〜4
0℃の範囲の温度で1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、
水酸化ナトリウムをTHF、ジオキサンまたはメタノールのような低級アルコー
ルまたはTHFと低級アルコールとの混合液などの共溶媒と一緒に水中で用いる
。酸条件を用いることもでき、室温〜80℃の範囲の温度で、化合物を、THF
のような共溶媒を用いるかまたは用いずに水中1モル当量またはそれ以上の鉱酸
、例えば、HClまたは硫酸と反応させる。
【0052】 式Id(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少な
くとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールで
あり;EはS、Oである)で示されるアシル化フェノールをニトロ化して式Ie
(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1
個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;X
はNO2であり;EはS、Oである)で示されるニトロ化合物(スキーム3)を
得ることができる。この転換を行うには、0℃〜室温の範囲の温度の希硝酸が適
当である。また、式Ie(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの
組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキ
ル、アリールであり;XはNO2であり;EはS、Oである)で示されるニトロ
化合物を、HCl水溶液または酢酸エチル中、パラジウムまたは白金触媒、二塩
化スズによる接触水素添加などの適当な還元剤を用いて、式Ie(B、C、Dは
HまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基
を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはNH2であり
;EはS、Oである)で示される第一アミンに還元することができる。式Ie(
B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個
のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;Xは
NO2またはNH2であり;EはS、Oである)で示される化合物のアシル基を標
準的な条件により除去して、式Ie(B、C、DはHまたはOHであり;B、C
、Dの組合せは、少なくとも1個のOH基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアル
キル、アリールであり;XはNO2またはNH2であり; EはS、Oである)で
示されるフェノールを得ることができる。
【0053】 式Ie(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少な
くとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールで
あり;XはBrであり;EはS、Oである)で示されるアシル化ブロモフェノー
ル(スキーム3)を1モル当量またはそれ以上のシアン化銅(I)と反応させるこ
とにより式Ie(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは
、少なくとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリ
ールであり;XはCNであり;EはS、Oである)で示されるアシル化シアノフ
ェノールに転換することができる。シアン化反応は、一般に、DMF、1−メチ
ル−2−ピロリジノンまたはHMPAなどの極性非プロトン性溶媒を用いて10
0℃〜250℃の範囲の温度で行われる。キノリンまたはピリジンを用いること
もできる。しばしば、式Ie(B、C、DはHまたはOCORであり;B、C、
Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;Rは炭素原子1〜6個のア
ルキル、アリールであり;XはCNであり;EはS、Oである)で示される化合
物のアシル基をシアン化反応条件下で遊離させて、式Ie(B、C、DはHまた
はOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し;X
はCNであり;EはS、Oである)で示されるシアノフェノールが得られる。式
Ie(B、C、DはHまたはOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1
個のOH基を有し;XはCNであり;EはS、Oである)で示されるシアノフェ
ノールを得るためのこのアシル基の遊離は、後処理前に、式Ie(B、C、Dは
HまたはOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基
を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはCNであり;
EはS、Oである)で示される化合物を含む反応混合物に水中の1モル当量また
はそれ以上の水酸化アルカリ金属を添加することにより最も容易に行うことがで
きる。標準的な条件を用いることにより、単離した式Ie(B、C、DはHまた
はOCORであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOCOR基を有し
;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはCNであり;EはS
、Oである)で示されるアシル化シアノフェノールからアシル基を除去して式I
e(B、C、DはHまたはOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個
のOH基を有し;XはCNであり;EはS、Oである)で示されるシアノフェノ
ールを得ることができる。これらの条件は、水性塩基を包含し、0℃〜40℃の
範囲の温度で、1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、水酸
化ナトリウムを、共溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールのよう
な低級アルコールまたはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用い
る。酸条件を用いることもでき、該化合物を、室温〜80℃の範囲の温度で、T
HFのような共溶媒を用いるかまたは用いずに水中1モル当量またはそれ以上の
鉱酸、例えば、HClまたは硫酸と反応させる。
【0054】 式Id(B、C、DはHまたはOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくと
も1個のOH基を有し;EはS、Oである)で示される化合物(スキーム3)を
、1モル当量またはそれ以上の適当なスルホニル化剤を用いてフェノール性酸素
上でスルホニル化して、式Id(B、C、DはHまたはOSO2Rであり;B、
C、Dの組合せは、少なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原子1〜6
個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示されるスルホン酸エス
テルを得ることができる。スルホニル化剤は、一般に、炭素原子1〜6個のアル
キルもしくはアリールスルホン酸無水物または炭素原子1〜6個のアルキルもし
くはアリールスルホン酸塩化物である。該反応は、0℃〜室温でジクロロメタン
のような共溶媒を用いるかまたは用いずに溶媒としてピリジンを用いるような標
準的な条件下で行われる。
【0055】 式Id(B、C、DはHまたはOSO2Rであり;B、C、Dの組合せは、少
なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリー
ルであり;EはS、Oである)で示されるスルホン酸エステルを塩素化剤で処理
してベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェンまたはベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]フラン環の6位で塩素化して、式Ie(B、C、DはHまたはOSO2Rであ
り;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原
子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはClであり;EはS、Oである)
で示されるクロロ−スルホン酸エステルを得ることができる。適当な塩素化剤は
、−78℃〜40℃の範囲の温度でジクロロメタンまたはクロロホルムなどの適
当なハロカーボン溶媒中の1モル当量またはそれ以上の塩化スルフリル、塩素ガ
スまたはN−クロロスクシンイミドを包含する。次いで、標準的な条件を用いて
式Ie(B、C、DはHまたはOSO2Rであり;B、C、Dの組合せは、少な
くとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリール
であり;XはClであり;EはS、Oである)で示されるクロロ−スルホン酸エ
ステルからスルホン酸エステル基を除去して式Ie(B、C、DはHまたはOH
であり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOH基を有し;XはClであ
り;EはS、Oである)で示されるクロロフェノール(スキーム3)を得ること
ができる。これらの条件は、水性塩基を包含し、室温〜110℃の範囲の温度で
1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリウムを
、共溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールのような低級アルコー
ルまたはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用いる。
【0056】 式Id(B、C、DはHまたはOSO2Rであり;B、C、Dの組合せは、少
なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリー
ルであり;EはS、Oである)で示されるスルホン酸エステルをヨウ素化剤で処
理してベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェンまたはベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]フラン環の6位でヨウ素化して、式Ie(B、C、DはHまたはOSO2
であり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭
素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはIであり;EはS、Oである
)で示されるヨード−スルホン酸エステルを得ることもできる。適当なヨウ素化
剤は、室温〜80℃の範囲の温度で少量の濃硫酸を含むTHFおよび80%酢酸
水溶液の混合物中の0.7モル当量またはそれ以上のヨウ素分子および0.25モ
ル当量またはそれ以上のヨウ素酸の混合物を包含する。次いで、標準的な条件を
用いて、式Ie(B、C、DはHまたはOSO2Rであり;B、C、Dの組合せ
は、少なくとも1個のOSO2R基を有し;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、
アリールであり;XはIであり;EはS、Oである)で示されるヨード−スルホ
ン酸エステルからスルホン酸エステル基を除去して式Ie(B、C、DはHまた
はOHであり;B、C、Dの組合せは、少なくとも1個のOH基を有し;XはI
であり;EはS、Oである)で示されるヨードフェノール(スキーム3)を得る
ことができる。これらの条件は、水性塩基を包含し、室温〜110℃の範囲の温
度で、1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリ
ウムを共溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールのような低級アル
コールまたはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用いる。
【0057】
【化13】
【0058】 式If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であること
はなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである
)で示されるヨードスルホン酸エステルは、スキーム4および以下の方法に示さ
れるように式(I)で示される化合物のさらなる誘導体に対する好都合な出発点
であった。化合物(If:C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に
水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;E
はS、Oである)を、式Ifにおけるヨウ素原子と炭素原子1〜6個のペルフル
オロアルキル基との交換を触媒する試薬と反応させて、式Ig(C、DはHまた
はOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜
6個のアルキル、アリールであり;Xは炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキ
ルであり;EはS、Oである)で示される化合物(スキーム4)を得ることがで
きる。この交換を行うための試薬および条件は、140℃〜200℃の範囲の温
度で、無水条件下、式Ifで示される化合物を、DMF、DMAまたは1−メチ
ル−2−ピロリジノンなどの高沸点不活性溶媒中、1〜10モル当量のペルフル
オロカルボン酸ナトリウム(RCO2Na:Rはペルフルオロアルキルである)お
よび1〜5モル当量のヨウ化銅(I)と反応させることを包含する。別法として、
式Ig(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることは
なく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;Xは炭素原子1〜6
個のペルフルオロアルキルであり;EはS、Oである)で示される化合物は、式
If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることはな
く;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で
示される化合物を、140℃〜200℃の範囲の温度で、DMF、DMAまたは
1−メチル−2−ピロリジノンのような高沸点不活性溶媒中、1〜10モル当量
のヨウ化ペルフルオロアルキルおよび1〜5モル当量の活性Cu0と反応させるこ
とにより該化合物から製造することができる。さらに、別法として、式If(C
、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることはなく;Rは
炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示される
化合物を、140℃〜200℃の範囲の温度で、DMF、DMAまたは1−メチ
ル−2−ピロリジノンのような高沸点不活性溶媒中、0.5〜2モル当量のビス(
トリフルオロメチル水銀)および2〜4モル当量の活性Cu0と反応させて式Ig
(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることはなく;
Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;XはCF3であり;EはS
、Oである)で示される化合物を得ることができる。
【0059】 式Ig(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であること
はなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであり;Xは炭素原子1〜
6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示される化合物の6−アルキル(
炭素原子1〜6個)誘導体(スキーム4)は、140℃〜200℃の範囲の温度
で、DMF、DMAまたは1−メチル−2−ピロリジノンなどの適当な溶媒中1
〜10モル%のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリドのようなパ
ラジウム触媒の存在下、式If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、Dは
同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールであ
り;EはS、Oである)で示される化合物と3モル当量またはそれ以上の低級テ
トラアルキルスズとを反応させることにより製造することができる。
【0060】 次いで、標準的な条件を用いて、式Ig(C、DはHまたはOSO2Rであり
;C、Dは同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、ア
リールであり;Xは炭素原子1〜6個のアルキルまたは炭素原子1〜6個のペル
フルオロアルキルであり;EはS、Oである)で示されるスルホン酸エステルか
らスルホン酸エステル基を除去して、式Ig(C、DはHまたはOHであり;C
、Dは同時にHであることはなく;Xは炭素原子1〜6個のアルキルまたは炭素
原子1〜6個のペルフルオロアルキルであり;EはS、Oである)で示されるフ
ェノールを得ることができる。これらの条件は、水性塩基を包含し、室温〜11
0℃の範囲の温度で、1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば
、水酸化ナトリウムを、共溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノール
のような低級アルコールまたはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中
で用いる。
【0061】 式Ig(C、DはH、OHであり;C、Dは同時にHであることはなく;Xは
炭素原子1〜6個のアルコキシであり;EはS、Oである)で示される化合物の
6−アルコキシ誘導体は、式If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C、D
は同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリールで
あり;EはS、Oである)で示される化合物を、80℃〜180℃の温度で、D
MF、DMAまたは1−メチル−2−ピロリジノンなどの適当な溶媒中1〜10
モル%の塩化銅(II)のような銅(I)または銅(II)触媒の存在下、3モル当量また
はそれ以上のアルカリ金属低級アルコキシドと反応させることにより製造するこ
とができる。該反応条件下で、式If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C
、Dは同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリー
ルであり;EはS、Oである)で示される化合物のスルホン酸基が除去される。
【0062】 式Ig(C、DはHまたはOHであり;C、Dは同時にHであることはなく;
Xは炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジ
ルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;Eは
S、Oである)で示される化合物の6−スルファニル誘導体は、式If(C、D
はHまたはOSO2Rであり;C、Dは同時に水素であることはなく;Rは炭素
原子1〜6個のアルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示される化合
物を、100℃〜180℃の範囲の温度で、DMF、DMAまたは1−メチル−
2−ピロリジノンなどの適当な溶媒中、1モル当量またはそれ以上の適当な炭素
原子1〜6個のアルキルチオール、アリールチオール、チオピリジンまたは2−
N,N−ジメチルアミノエチル−メルカプタン、1モル当量またはそれ以上の水
酸化アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリウム、1モル当量またはそれ以上の銅
(I)または銅(II)触媒、例えば、酸化銅(I)と反応させることにより製造するこ
とができる。該反応条件下で、式If(C、DはHまたはOSO2Rであり;C
、Dは同時に水素であることはなく;Rは炭素原子1〜6個のアルキル、アリー
ルであり;EはS、Oである)で示される化合物のスルホン酸基が除去される。
【0063】
【化14】
【0064】 スキーム5における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法により製造することができる。酢酸のような適当な溶媒中、少なくとも2モル
当量の臭素分子を用いて、式Ih(AはHまたはOHであり;XはH、ハロゲン
、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキ
ル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個
のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示さ
れるフェノールを2箇所で臭素化して式Ii(AはHまたはOHであり;B、D
はBrであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原
子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコ
キシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニ
ル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルで
あり;EはS、Oである)で示されるジブロモフェノールを得ることができる。
この反応における共溶媒として1〜50モル当量の酢酸の塩、例えば、酢酸カリ
ウムまたは酢酸ナトリウムを用いることもできるが、絶対に必要であるわけでは
ない。
【0065】 適当な溶媒、例えば、低級アルコール溶媒、最も好都合には、メタノール中、
2モル当量またはそれ以上の塩素を用いて、式Ih(AはHまたはOHであり;
XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペ
ルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、
炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルス
ルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、
Oである)で示されるフェノールを2箇所で塩素化して式Ii(AはHまたはO
Hであり;B、DはClであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、ア
リールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチ
ルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるジクロロフェノールを得
ることができる。該反応は、−78℃〜室温の範囲の温度で行われる。
【0066】 最も好都合には、低級アルコール溶媒中硝酸鉄(III)を用いて、式Ih(Aは
Hであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1
〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ
、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、
ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり
;EはS、Oである)で示されるフェノールを式Ii(AはHであり;BはNO 2 であり;DはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、C
N、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリール
スルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルス
ルファニルであり;EはS、Oである)で示されるフェノールにモノニトロ化す
ることができる。
【0067】 最も容易には、40〜100℃で酢酸エチル中二塩化スズを用いるか、または
、40〜100℃でエタノール中ヒドラジンおよびモンモリロナイト・クレーを
用いて、式Ii(AはHであり;BはNO2であり;DはHであり;XはH、ハ
ロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロ
アルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1
〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル
、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである
)で示されるニトロ化合物を式Ii(AはHであり;BはNH2であり;DはH
であり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜
6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、
アミノ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピ
リジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり
;EはS、Oである)で示されるアミノ化合物に還元することができる。
【0068】 酢酸などの適当な溶媒中少なくとも2モル当量の臭素分子を用いて、式Ii(
AはHであり;BはNO2であり;DはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるニトロ
化合物を式Ii(AはHであり;BはNO2であり;DはBrであり;XはH、ハ
ロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロ
アルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1
〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル
、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)
で示される化合物に臭素化することもできる。この反応における共溶媒として1
〜50モル当量の酢酸の塩、例えば、酢酸カリウムまたは酢酸ナトリウムを用い
ることもできるが、絶対的に必要であるわけではない。最も容易には、40〜1
00℃で酢酸エチル中二塩化スズを用いるか、または、40〜100℃でエタノ
ール中ヒドロラジンおよびモンモリロナイト・クレーを用いて、式Ii(AはH
であり;BはNO2であり;DはBrであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6
個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜
6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルフ
ァニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチル
アミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるブロモニトロ
化合物を式Ii(AはHであり;BはNH2であり;DはBrであり;XはH、ハ
ロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロ
アルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、アミノ、炭素原子1
〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル
、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)
で示されるブロモアミノ化合物に還元することができる。
【0069】 式Ii(AはOHであり;B、DはBrであり;XはHであり;EはS、Oで
ある)で示されるジブロモ−ビスフェノールをベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン環の6位でさらに臭素化して式Ii(AはOHであり;B、D、XはB
rであり;EはS、Oである)で示されるビスフェノールを得ることができる。
この臭素化反応は、一般に、−78℃〜室温の範囲の温度でジクロロメタンまた
は四塩化炭素などの不活性溶媒中1〜1.3モル当量の臭素分子を用いて行われ
る。
【0070】
【化15】
【0071】 スキーム6における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法で製造することができる。式Ij(CはHであり;DはOHであり;Xはハロ
ゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロア
ルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜
6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、
2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で
示されるフェノールを、酢酸のような適当な溶媒中少なくとも1モル当量の臭素
分子を用いて一臭素化して式Ik(A、BはHであり;CはBrであり;DはO
Hであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニ
トロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリ
ジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;
EはS、Oである)で示されるブロモフェノールを得ることができるか、または
、酢酸のような適当な溶媒中少なくとも2モル当量の臭素分子を用いて二臭素化
して式Ik(BはHであり;A、CはBrであり;DはOHであり;Xはハロゲ
ン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアル
キル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6
個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2
−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示
されるブロモフェノールを得ることができる。同様に、酢酸のような適当な溶媒
中1モル当量の臭素分子を用いて、式Ij(C、DはOHであり;Xはハロゲン
、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキ
ル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個
のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示さ
れるビスフェノールを一臭素化して、式Ik(AはHであり;BはBrであり;
C、DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素
原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラル
コキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファ
ニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニ
ルであり;EはS、Oである)で示されるブロモビスフェノールと式Ik(Aは
Brであり;BはHであり;C、DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜
6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスル
ファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチ
ルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるブロモビ
スフェノールとの混合物を得ることができる。慣用的な手段により、この混合物
を純粋なモノブロモ生成物に分離することができる。
【0072】 DMFのような極性非プロトン性溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭酸アル
カリ金属、例えば、炭酸カリウムを用いて、式Ik(AはHであり;BはBrで
あり;C、DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN
、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、
アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールス
ルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスル
ファニルであり;EはS、Oである)で示されるブロモビスフェノールを位置C
により占められているフェノール性ヒドロキシル上で炭素原子1〜6個のアルキ
ル、アリルまたはハロゲン化ベンジルで位置選択的にアルキル化して、式Ik(
AはHであり;BはBrであり;Cは炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリルオ
キシまたはベンジルオキシであり;DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1
〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子
1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルス
ルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメ
チルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるモノア
ルキル化生成物を得ることができる。
【0073】 DMFのような極性非プロトン性溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭酸アル
カリ金属、例えば、炭酸カリウムを用いて、式Ik(AはHであり;BはBrで
あり;Cはベンジルオキシであり;DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1
〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子
1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルス
ルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメ
チルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるモノベ
ンジル化生成物を炭素原子1〜6個のハロゲン化アルキルでさらにアルキル化し
て式Ik(AはHであり;BはBrであり;Cはベンジルオキシであり;Dは炭
素原子1〜6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、ア
リールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エ
チルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるジアルキル化生成物を
得ることができる。
【0074】 標準的な水素化分解条件、例えば、低級アルコール溶媒または酢酸エチルまた
はTHF中5〜10%パラジウム−炭触媒と一緒に水素ガスを用いて、式Ik(
AはHであり;BはBrであり;Cはベンジルオキシであり;Dは炭素原子1〜
6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、
炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ア
ラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスル
ファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルフ
ァニルであり;EはS、Oである)で示される化合物のベンジル基を除去して式
Ik(AはHであり;BはBrであり;CはOHであり;Dは炭素原子1〜6個
のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素
原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラル
コキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファ
ニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニ
ルであり;EはS、Oである)で示されるフェノールを得ることができる。
【0075】
【化16】
【0076】 スキーム7における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法により製造することができる。式Il(Y、CはOHであり;ZはHであり;
EはSである)で示されるビスフェノールを、DMFのような極性非プロトン性
溶媒中、1モル当量のブロモ酢酸メチルおよび1モル当量またはそれ以上の炭酸
アルカリ金属、例えば、炭酸カリウムと反応させて、式Im(YはOCH2CO2 CH3であり;CはOHであり;ZはHであり;EはSである)で示されるモノ
アルキル化生成物を得ることができる。この生成物は、少量(<10%)の式I
m(CはOCH2CO2CH3であり;YはOHであり;ZはHであり;EはSで
ある)で示される位置異性体で汚染されていてもよい。慣用的な手段により、位
置異性体を分離することができる。
【0077】 別法として、DMFのような極性非プロトン性溶媒中、2モル当量またはそれ
以上の式:X2CH2CO26(ここで、X2は、Cl、BrまたはIであり、R6
、炭素原子1〜6個のアルキルである)で示されるハロ酢酸アルキルおよび2モ
ル当量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属、例えば、炭酸カリウムを用いて、式
Il(Y、CはOHであり;ZはHであり;EはSである)または式Il(Z、
CはOHであり;YはHであり;EはSまたはOである)で示されるビスフェノ
ールをジアルキル化して式Im(Y、CはOCH2CO26であり;ZはHであ
り;EはSであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)または式Im(
Z、CはOCH2CO26であり;YはHであり;EはSまたはOであり;R6
炭素原子1〜6個のアルキルである)で示されるジアルキル化生成物を得ること
ができる。
【0078】 標準的な条件を用いて、式Im(YはOCH2CO2CH3であり;CはOHで
あり;ZはHであり;EはSである)で示されるモノエステルおよび式Im(Y
、CはOCH2CO26であり;ZはHであり;EはSである)または式Im(
Z、CはOCH2CO26であり;YはHであり;EはSまたはOである)で示
されるジエステルをそれらのカルボン酸アナログに転換して式Im(YはOCH 2 CO2Hであり;CはOHであり;ZはHであり;EはSである)で示されるモ
ノカルボン酸および式Im(Y、CはOCH2CO2Hであり;ZはHであり;E
はSである)または式Im(Z、CはOCH2CO2Hであり;YはHであり;E
はSまたはOである)で示されるジカルボン酸を得ることができる。これらの転
換を行うための条件は、水性塩基を包含し、1モル当量またはそれ以上の水酸化
アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリウムを、0℃〜40℃の範囲の温度で、共
溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールのような低級アルコールま
たはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用いる。
【0079】
【化17】
【0080】 スキーム8における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法により製造することができる。式In(BはHであり;A、CはH、Brまた
は炭素原子1〜6個のアルコキシであり;DはOHであり;Xはハロゲン、炭素
原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭
素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアル
キルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N
−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるフ
ェノールを、DMFのような極性非プロトン性溶媒中、1モル当量またはそれ以
上の式:X2CHR6'CO26(ここで、X2はCl、BrまたはIであり、R6
炭素原子1〜6個のアルキルであり、R6'はHである)で示されるハロ酢酸アル
キルおよび1モル当量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属、例えば、炭酸カリウ
ムでアルキル化して、式Io(BはHであり;A、CはH、Brまたは炭素原子
1〜6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、C
N、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリール
スルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスル
ファニルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり、R6'はHであり;
EはS、Oである)で示されるアルキル化生成物を得ることができる。
【0081】 別法として、式In(A、BはHまたはBrであり;C、DはOHであり;X
はハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフル
オロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原
子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファ
ニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;EはS、Oであ
る)で示されるビスフェノールを、DMFのような極性非プロトン性溶媒中、2
モル当量またはそれ以上の式:X2CHR6'CO26(ここで、X2はCl、Brま
たはIであり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり、R6'はHである)で
示されるハロ酢酸アルキルおよび2モル当量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属
、例えば、炭酸カリウムでジアルキル化して式Io(A、BはHまたはBrであ
り;CはOCHR6'CO26であり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、ア
リールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エ
チルスルファニルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり、R6'はH
であり;EはS、Oである)で示されるジアルキル化エステルを得ることができ
る。
【0082】 さらに、別法として、Mitsunobu反応条件(概説については、Oyo Mitsunobu S
ynthesis. 1981, 1-27を参照のこと)下で、式In(BはHまたはハロゲンであ
り;AはHまたはハロゲンであり;CはH、Brまたは炭素原子1〜6個のアル
コキシであり;DはOHであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、
CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキ
シ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリー
ルスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルス
ルファニルであり;EはS、Oである)で示されるフェノールを式:CH(OH)
(R6')CO26(ここで、R6、R6'は、炭素原子1〜6個のアルキル、アラル
キル、アリールである)で示される2−ヒドロキシカルボン酸エステルと反応さ
せて式Io(BはHまたはハロゲンであり;AはHまたはハロゲンであり;Cは
H、Brまたは炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノエチルスルファニルであり;R6、R6'は炭素原子1〜6個のアル
キル、アラルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示されるエステルを
得ることができる。Mitsunobu反応を行うための他の共試薬は、−20℃〜12
0℃の範囲の温度でのジエチルエーテル、THF、ベンゼンまたはトルエンなど
の適当な溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭素原子1〜6個のアルキルのアゾ
ジカルボン酸ジエステル、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルまたはアゾジカル
ボン酸ジイソプロピルおよび1モル当量またはそれ以上のトリアリールホスフィ
ン、例えば、トリフェニルホスフィンを包含する。
【0083】 標準的な条件を用いて、式Io(A、BはHまたはハロゲンであり;CはH、
Brまたは炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜
6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスル
ファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチ
ルアミノエチルスルファニルであり;R6、R6'は炭素原子1〜6個のアルキル
、アラルキル、アリールであり;EはS、Oである)で示されるモノエステルお
よび式Io(A、BはHまたはBrであり;CはOCHR6'CO26であり、X
はハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフル
オロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原
子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファ
ニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;R6は炭素原子
1〜6個のアルキルであり、R6'はHであり;EはS、Oである)で示されるジ
エステルをそれらのカルボン酸アナログに転換して式Io(A、BはHまたはハ
ロゲンであり;CはH、Brまたは炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Xは
ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオ
ロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子
1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニ
ル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルであり;R6はHであり;R 6 'は炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;EはS、Oで
ある)で示されるモノカルボン酸および式Io(A、BはHまたはBrであり;
CはOCHR6'CO26であり、Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、
CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキ
シ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリー
ルスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチル
スルファニルであり;R6、R6'はHであり;EはS、Oである)で示されるジ
カルボン酸を得ることができる。これらの転換を行うための条件は、水性塩基を
包含し、0℃〜40℃の範囲の温度で、1モル当量またはそれ以上の水酸化アル
カリ金属、例えば、水酸化ナトリウムを、共溶媒、例えば、THF、ジオキサン
またはメタノールような低級アルコールまたはTHFと低級アルコールとの混合
液と一緒に水中で用いる。
【0084】
【化18】
【0085】 スキーム9における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の方
法により製造することができる。式Ip(AはHであり;B、DはH、ハロゲン
、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6
個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であるが、
YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノ−エチルスルファニルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキル
であり;EはS、Oである)で示されるフェノールを、DMFのような極性非プ
ロトン性溶媒中、1モル当量またはそれ以上の式:X2CH2CO26(ここで、
2はCl、BrまたはIであり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)で示
されるハロ酢酸アルキルおよび1モル当量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属、
例えば、炭酸カリウムでアルキル化して式Iq(AはHであり;B、DはH、ハ
ロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子
1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であ
るが、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭
素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、
炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のア
ルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,
N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO26であり;R5
Hであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示
されるアルキル化生成物を得ることができる。
【0086】 Mitsunobu反応条件(概説については、Oyo Mitsunobu Synthesis. 1981, 1-27
を参照のこと)下で、式Ip(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン
、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6
個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であるが、
YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノ−エチルスルファニルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキル
であり;EはS、Oである)で示されるフェノールを式:CH(OH)(R5)CO26(R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1
H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,
3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1
−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル
)、CH2CO26であり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)で示され
る2−ヒドロキシカルボン酸エステルと反応させて式Iq(AはHまたはOHで
あり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、
アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたは
OCH2CO26であるが、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;X
はH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペル
フルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭
素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスル
ファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO26であり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、C
2(1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2
2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2
2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピ
リジル)、CH2CO26であり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;E
はS、Oである)で示されるエステルを得ることができる。Mitsunobu反応を行
うための他の共試薬は、−20℃〜120℃の範囲の温度でのジエチルエーテル
、THF、ベンゼンまたはトルエンなどの適当な溶媒中1モル当量またはそれ以
上の炭素原子1〜6個のアルキルのアゾジカルボン酸ジエステル、例えば、アゾ
ジカルボン酸ジエチルまたはアゾジカルボン酸ジイソプロピルおよび1モル当量
またはそれ以上のトリアリールホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィンを
包含する。
【0087】 式:CH(OH)(R5)CO26(R5 はH、炭素原子1〜6個のアルキル、ア
ラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H
−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドー
ル−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−
2−イル)、CH2(3−ピリジル)、CH2CO26であり、R6は炭素原子1〜6
個のアルキルである)で示される2−ヒドロキシカルボン酸エステルは、市販の
ものであるか、または、標準的なエステル化条件下で市販のカルボン酸前駆体か
ら製造することができる。(S)−(+)−2−ヒドロキシ−1−オキソ−3−ジヒ
ドロ−2−イソインドリン酪酸メチルエステルは、(S)−(+)−2−ヒドロキシ
−1,3−ジオキソ−2−イソインドリン酪酸メチルエステルから、1)THF
−水中の水素化ホウ素ナトリウム;2)トリフルオロ酢酸/クロロホルム;3)
トリエチルシラン/トリフルオロ酢酸および4)炭酸水素ナトリウム水溶液での
逐次的処理を介して製造することができる。3−(ピリジン−3−イル)−フェニ
ル乳酸エチルエステルは、B.A.Lefker, W.A. Hada, P.J. McGarry Tetrahedron
Lett. 1994, 35, 5205-5208の二段法に従って、市販の3−ピリジンカルボキシ
アルデヒドおよびクロロ酢酸エチルから製造することができる。
【0088】 式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル
、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Y、ZはHで
あり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、炭
素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニルであり;WはC
2tBuであり;R5はHであり;EはS、Oである)で示されるエステルを、−
78℃〜室温の範囲の温度で、THFのような適当な溶媒中、1モル当量または
それ以上の強塩基、例えば、リチウムジイソプロピルアミドで処理することがで
きる。この方法により、エステルカルボニルに対してアルファ位に陰イオンが得
られる。得られた陰イオンを1モル当量またはそれ以上の式:X25(ここで、
2はハロゲンであり;R5はアルキルおよびアラルキルである)で示されるハロ
ゲン化アルキルで処理し、室温に加温して式Iq(AはHであり;B、DはH、
ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル 炭素原子1〜
6個のアルコキシであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜
6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル
、アリールスルファニルであり;WはCO2tBuであり;R5はアルキルおよびア
ラルキルであり;EはS、Oである)で示されるアルキル化エステルが得られる
【0089】 標準的な条件を用いて、式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロ
ゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26である
が、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素
原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭
素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアル
キルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N
−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO26であり;R5はH
、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾ
ール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ
−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,
3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)、CH2CO26であり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示
されるエステルをそれらのカルボン酸アナログに転換して式Iq(AはHまたは
OHであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、
アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたは
OCH2CO2Hであるが、YおよびZは同時にはOCH2CO2Hではなく;Xは
H、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフ
ルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素
原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルフ
ァニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO2
であり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2 (1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(
1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(
1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジ
ル)、CH2CO2Hであり;EはS、Oである)で示されるカルボン酸を得るこ
とができる。これらの転換を行うための条件は、水性塩基を包含し、0℃〜40
℃の範囲の温度で、1モル当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、
水酸化ナトリウムを、共溶媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールよ
うな低級アルコールまたはTHFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用
いる。別法として、酸条件を用いることができ、上記式Iqで示されるカルボン
酸エステルを、室温〜80℃の範囲の温度で、THFのような共溶媒を用いるか
または用いずに水中の1モル当量またはそれ以上の鉱酸、例えば、HClまたは
硫酸と反応させる。さらに別法として、他の多くの条件を用いて、上記エステル
から酸への転換を行って式(Iq)で示される化合物を得ることができる。これ
らは、式(Iq)で示されるカルボン酸エステルを、−78℃〜室温で、ジクロ
ロメタン中、1モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素または三塩化ホウ素と反
応させること;0℃〜50℃で、酢酸中、1モル当量またはそれ以上の臭化水素
酸と反応させること;−78℃〜50℃で、ジクロロメタン、四塩化炭素または
アセトニトリル中、1モル当量またはそれ以上のトリメチルシリルブロミドまた
はトリメチルシリルヨージドと反応させること;100℃〜250℃の温度で、
ピリジンまたはキノリン中、1モル当量またはそれ以上のヨウ化リチウムと反応
させることを包含する。
【0090】 式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のア
ルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり
;Y、ZはHであり;XはBrまたはIであり;WはCO26であり;R5はH、
炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾー
ル−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−
1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3
−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)、CH2CO2 6 であり、R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示さ
れるエステルを、0℃〜室温の範囲の温度で、ジクロロメタン中、2モル当量ま
たはそれ以上のトリメチルシリルヨージドと反応させる場合、カルボン酸への転
換が生じるが(すなわち、WはCO2Hである)、6−ハロゲン(XはBrまたは
Iである)が還元されて式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、
炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;XはHであり;WはCO2Hであり
;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H
−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,3
−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1−
オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)
、CH2CO2Hであり;EはS、Oである)で示されるカルボン酸も得られる。
【0091】 式Ip(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のア
ルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり
;Y、ZはHまたはOCH2CO26であるが、YおよびZは同時にはOCH2
26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素
原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラル
コキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファ
ニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニ
ルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示
されるフェノールを、THFまたはDMFなどの適当な溶媒中、1モル当量また
はそれ以上のトリフルオロメチルスルホニルオキシメチルホスホン酸ジエチル(
D.P. Phillion and S.S. Andrew Tet.Lett. 1986, 1477-1480)および1モル当
量またはそれ以上の水素化アルカリ金属、例えば、水素化ナトリウムでアルキル
化して式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個
のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロで
あり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であるが、YおよびZは同時にはOC
2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN
、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、
アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールス
ルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスル
ファニルであり;WはPO3Et2であり;R5はHであり;R6は炭素原子1〜6
個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるホスホン酸ジエチル生成物
を得ることができる。
【0092】 Mitsunobu反応条件(概説については、Oyo Mitsunobu Synthesis. 1981, 1-27
を参照のこと)下で、式Ip(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン
、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6
個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であるが、
YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノ−エチルスルファニルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキル
であり;EはS、Oである)で示されるフェノールを式:CH(OH)(R5)PO3 (R6)2(R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり
、R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)で示される2−ヒドロキシホスホ
ン酸ジエステルと反応させて式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハ
ロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子
1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26であ
るが、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭
素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、
炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のア
ルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,
N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはPO3(R6)2であり;R5 はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり、R6は炭素
原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるホスホン酸ジエ
ステルを得ることができる。Mitsunobu反応を行うための他の共試薬は、−20
℃〜120℃の範囲の温度でのジエチルエーテル、THF、ベンゼンまたはトル
エンなどの適当な溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭素原子1〜6個のアルキ
ルのアゾジカルボン酸ジエステル、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルまたはア
ゾジカルボン酸ジイソプロピルおよび1モル当量またはそれ以上のトリアリール
ホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィンを包含する。式:CH(OH)(R5 )PO36(R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであ
り、R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)で示される2−ヒドロキシホス
ホン酸ジエステルは、標準的な条件下、式:HP(O)(OR6)2(R6は炭素原子
1〜6個のアルキルである)で示されるホスホン酸ジアルキルを式:R5CHO
(R5は炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキルである)で示され
るアルデヒドと反応させることにより製造することができる。
【0093】 標準的な条件を用いて、式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロ
ゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたはOCH2CO26である
が、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;XはH、ハロゲン、炭素
原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭
素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアル
キルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N
−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはPO3(R6)2であり;R5
H、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり、R6はH、炭
素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるホスホン酸ジ
エステルをそれらのホスホン酸アナログに転換して式Iq(AはHまたはOHで
あり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、
アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHまたは
OCH2CO26であるが、YおよびZは同時にはOCH2CO26ではなく;X
はH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペル
フルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭
素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスル
ファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはPO32であり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであ
り、R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示される
ホスホン酸を得ることができる。上記式Iqで示されるホスホン酸ジエステルを
、40〜100℃の範囲の温度で、THFのような共溶媒を用いるかまたは用い
ずに、水中、2モル当量またはそれ以上の鉱酸、例えば、HClまたは硫酸と反
応させる条件を用いることもできる。さらに、別法として、多くの他の条件を用
いて、上記ジエステルから酸への転換を行って式Iqで示される化合物を得るこ
とができる。これらは、式Iqで示されるホスホン酸ジエステルを、−78℃〜
室温で、ジクロロメタン中、2モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素または三
塩化ホウ素と反応させること;0℃〜50℃で、酢酸中、2モル当量またはそれ
以上の臭化水素酸と反応させること;−78℃〜50℃で、ジクロロメタン、四
塩化炭素またはアセトニトリル中、2モル当量またはそれ以上の トリメチルシ
リルブロミドまたはトリメチルシリルヨージドと反応させること;60℃〜25
0℃の温度で、ピリジンまたはキノリン中、2モル当量またはそれ以上のヨウ化
リチウムと反応させことを包含する。
【0094】 式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1
〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニ
トロであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアル
コキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、ア
リールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エ
チルスルファニルであり;WはCO26であり;R5はH、炭素原子1〜6個の
アルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、C
2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソ
インドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)であり、R6は炭素原子1〜6個
のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるエステルを、0℃〜100℃
の範囲の温度で、メタノールまたはエタノールなどの低級アルコール溶媒に溶解
したアンモニアガスと反応させることにより、該エステル出発物質を式Iq(A
はHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、
アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、Z
はHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子
1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキ
シ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル
、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルで
あり;WはCONH2であり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキ
ル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−イン
ドリル)、、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−
イル)、CH2(3−ピリジル)であり;EはS、Oである)で示されるそれらの第
一カルボン酸アミドアナログに転換することができる。
【0095】 別法として、式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン、CN
、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のア
ルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜
6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1
〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスル
ファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチ
ルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO2Hであり;R5はH、炭素原子
1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−
イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−1,3−
ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒ
ドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)であり;EはS、Oで
ある)で示されるカルボン酸を式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、
ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜
6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素
原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭
素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアル
キルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N
−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCONH2、CONHOH
、CONH(CH2)2CNであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラ
ルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−
インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール
−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2
−イル)、CH2(3−ピリジル)であり;EはS、Oである)で示されるそれらの
カルボン酸アミドアナログに転換することができる。この転換は、カルボン酸か
らカルボン酸アミドへの転換を行うための標準的な方法を用いて行うことができ
る。これらの方法は、該酸を活性酸に転換すること、および1モル当量またはそ
れ以上の所望のアミンと反応させることを包含する。このカテゴリーにおけるア
ミンとしては、水酸化アンモニウム、ヒドロキシルアミンおよび2−アミノプロ
ピオニトリルの形態のアンモニアが挙げられる。カルボン酸を活性化する方法と
しては、ジクロロメタン、クロロホルムまたはジエチルエーテルなどの適当な溶
媒中、該酸を1モル当量またはそれ以上の塩化オキサリルまたは塩化チオニルと
反応させてカルボン酸塩化物を得ることが挙げられる。この反応は、しばしば、
少量(0.01〜0.1モル当量)のジメチルホルムアミドを添加することにより
触媒される。カルボン酸を活性化する他の方法としては、0℃〜60℃の範囲の
温度で、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、1モ
ル当量またはそれ以上のヒドロキシベンゾトリアゾールを用いるかまたは用いず
に、該酸を1モル当量またはそれ以上のジシクロヘキシルカルボジイミドと反応
させることが挙げられる。
【0096】 式Ip(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のア
ルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり
;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、
炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ア
ラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスル
ファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルスルファ
ニルであり;EはS、Oである)で示されるフェノールを、DMFのような極性
非プロトン性溶媒中、1モル当量またはそれ以上の式:X2CH2CN(ここで、
2はCl、BrまたはIである)で示されるハロアセトニトリルおよび1モル当
量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属、例えば、炭酸カリウムでアルキル化して
式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアル
キル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;
Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭
素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラ
ルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルフ
ァニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファ
ニルであり;WはCNであり;R5はHであり;EはS、Oである)で示される
ニトリルを得ることができる。
【0097】 別法として、第一カルボキシアミド官能基を脱水してニトリル官能基にする試
薬を用いることにより、式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲ
ン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個の
アルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1
〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子
1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルス
ルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメ
チルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCONH2であり;R5はH、炭素
原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−
4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−1,
3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−
ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジル)であり;EはS、
Oである)で示されるカルボン酸アミドアナログを式Iq(AはHまたはOHで
あり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラル
キル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;Xは
H、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフ
ルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素
原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルフ
ァニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCNで
あり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(
1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(
1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジ
ル)であり;EはS、Oである)で示されるそれらのニトリルアナログに転換す
ることができる。この転換を行うための一組の条件としては、60℃〜120℃
の範囲の温度で、ジオキサンのような適当な溶媒中、該第一カルボン酸アミドを
1モル当量またはそれ以上の無水トリフルオロ酢酸および2モル当量またはそれ
以上のピリジンと反応させることが挙げられる。
【0098】 60℃〜120℃の範囲の温度で、ベンゼンまたはトルエンなどの適当な溶媒
中、式Iq(AはHまたはOHであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6
個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロ
であり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、
CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキ
シ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリー
ルスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチル
スルファニルであり;WはCNであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル
、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−
1H−インドリル)、CH2CH2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイン
ドール−2−イル)、CH2CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドー
ル−2−イル)、CH2(3−ピリジル)であり;EはS、Oである)で示されるニ
トリルアナログのニトリル官能基を1モル当量またはそれ以上のトリメチルアル
ミニウムおよび1モル当量またはそれ以上のトリメチルシリルアジドと反応させ
ることにより、該ニトリルアナログを式Iq(AはHまたはOHであり;B、D
はH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン
、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキ
ル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個
のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
N,N−ジメチル−アミノ−エチルスルファニルであり;Wは5−テトラゾール
であり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2 (1H−イミダゾール−4−イル)、CH2(3−1H−インドリル)、CH2CH2(
1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2CH2(
1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、CH2(3−ピリジ
ル)であり;EはS、Oである)で示されるテトラゾールに転換することができ
る。別法として、60℃〜160℃の範囲の温度で、ジメチルホルムアミドのよ
うな適当な溶媒中、ニトリル官能基を1モル当量またはそれ以上のアジ化アンモ
ニウムと反応させることができる。
【0099】 −78℃〜室温の範囲の温度で、THFのような適当な溶媒中、式Iq(Aは
Hであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、ア
ラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Y、ZはHであり;XはH、
ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオ
ロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子
1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニ
ル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;WはCO26
あり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;
6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるエス
テルを1モル当量またはそれ以上の水素化アルミニウムリチウムおよび1モル当
量またはそれ以上の塩化アルミニウムと反応させることにより、該エステルを式
Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、ア
リール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Y、ZはHであり
;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個の
ペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ
、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジル
スルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;Wは
CH2OHであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリー
ルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示
されるそれらの第一アルコールアナログに転換することができる。
【0100】 −20℃〜120℃の範囲の温度で、ジエチルエーテル、THF、ベンゼンま
たはトルエンなどの適当な溶媒中、式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロゲ
ン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個の
アルコキシであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個の
アルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニ
ル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミ
ノ−エチルスルファニルであり;WはCH2OHであり;R5はH、炭素原子1〜
6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;R6は炭素原子1〜6個のアル
キルであり;EはS、Oである)で示される第一アルコールアナログを1モル当
量またはそれ以上の臭化リチウムおよび1モル当量またはそれ以上の炭素原子1
〜6個のアルキルのアゾジカルボン酸ジエステル、例えば、アゾジカルボン酸ジ
エチルまたはアゾジカルボン酸ジイソプロピルおよび1モル当量またはそれ以上
のトリアリールホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィンと反応させること
により、該第一アルコールアナログを式Iq(AはHであり;B、DはH、ハロ
ゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシであり;Y、ZはHであり;XはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個
のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6
個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファ
ニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルア
ミノ−エチルスルファニルであり;WはCH2Brであり;R5はH、炭素原子1
〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;R6は炭素原子1〜6個のア
ルキルであり;EはS、Oである)で示される第一臭化物に転換することができ
る。
【0101】
【化19】
【0102】 スキーム10における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の
方法で製造することができる。Mitsunobu反応条件(概説については、Oyo Mitsu
nobu Synthesis. 1981, 1-27を参照のこと)下で、式Ir(AはHまたはハロゲ
ンであり;Cはハロゲンまたはメトキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6
個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜
6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルフ
ァニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチル
アミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるフェノール
を式:CH(OH)(R1a)CO21(R1、R1aは炭素原子1〜6個のアルキル、
アラルキル、アリールである)で示される2−ヒドロキシカルボン酸エステルと
反応させて式Is(AはHまたはハロゲンであり;Cはハロゲンまたはメトキシ
であり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個
のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニト
ロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジ
ルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;R1 は炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;R1aはHまたは
炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;EはS、Oである
)で示されるエステルを得ることができる。Mitsunobu反応を行うための他の共
試薬は、−20℃〜120℃の範囲の温度でのジエチルエーテル、THF、ベン
ゼンまたはトルエンなどの適当な溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭素原子1
〜6個のアルキルのアゾジカルボン酸ジエステル、例えば、アゾジカルボン酸ジ
エチルまたはアゾジカルボン酸ジイソプロピルおよび1モル当量またはそれ以上
のトリアリールホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィンを包含する。
【0103】 式:CH(OH)(R1a)CO21(R1、R1aは炭素原子1〜6個のアルキル、
アラルキル、アリールである)で示される2−ヒドロキシカルボン酸エステルは
、市販のものであるか、または、標準的なエステル化条件下で市販のカルボン酸
前駆体から製造することができる。
【0104】 標準的な条件を用いて、式Is(AはHまたはハロゲンであり;Cはハロゲン
またはメトキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭
素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラ
ルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルフ
ァニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファ
ニルであり、R1は炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり
;R1aはHまたは炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり;
EはS、Oである)で示されるエステルをそれらのカルボン酸アナログに転換し
て式Is(AはHまたはハロゲンであり;Cはハロゲンまたはメトキシであり;
Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフ
ルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素
原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルフ
ァニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;R1はHであ
り;R1aはHまたは炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリールであり
;EはS、Oである)で示されるカルボン酸を得ることができる。これらの転換
を行うための条件は、水性塩基を包含し、0℃〜40℃の範囲の温度で、1モル
当量またはそれ以上の水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリウムを、共溶
媒、例えば、THF、ジオキサンまたはメタノールような低級アルコールまたは
THFと低級アルコールとの混合液と一緒に水中で用いる。
【0105】
【化20】
【0106】 スキーム11における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の
方法で製造することができる。式It(B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子
1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、
ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1
〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ
、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、
ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであ
り;EはS、Oである)で示されるフェノールを、−78℃〜室温の範囲の温度
で、1モル当量またはそれ以上のリチウム(ビス)トリメチルシリルアミドと反応
させることができ、さらに、該リチウム塩を、−78℃〜室温の範囲の温度で、
不活性雰囲気下、THFのような適当な溶媒を用いて1モル当量またはそれ以上
の5−ブロモチアゾリジン−2,4−ジオン(Zask, et al., J. Med Chem, 1990
, 33, 1418-1423の方法に従って製造した)と反応させて式Iu(R4は(R,S)
−5−チアゾリジン−2,4−ジオンであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭
素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコ
キシ、ニトロであり; Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭
素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラ
ルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルフ
ァニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファ
ニルであり;EはS、Oである)で示される化合物を得ることができる。
【0107】 別法として、J. W. Perich and R. B. Johns, Synthesis, 1988, 142-144の方
法に従って、式It(B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;
Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフ
ルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素
原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルフ
ァニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、O
である)で示されるフェノールを、室温で、THF中、1モル当量またはそれ以
上のテトラゾールおよびN,N−ジエチル−アミドリン酸ジ−tert−ブチルと反
応させ、次いで、−40℃で、1モル当量またはそれ以上のメタ−クロロ安息香
酸を添加して、式Iu(R4はP(O)(OtBu)2であり;B、DはH、ハロゲン、
CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシ、ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、C
N、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリール
スルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルス
ルファニルであり;EはS、Oである)で示されるリン酸ジエステルを得ること
ができる。次いで、これらのリン酸ジエステルを、ジオキサンのような適当な溶
媒中、1モル当量またはそれ以上の塩酸で処理して式Iu(R4はP(O)(OH)2 であり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール
、アラルキル、ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、C
N、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリール
スルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルス
ルファニルであり;EはS、Oである)で示されるホスホン酸が得られる。
【0108】 溶媒としての役割も果たす大過剰のアセトンの存在下、式It(B、DはH、
ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり; Xはハロゲン、炭素原子1〜6個の
アルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニ
ル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミ
ノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるフェノールを、
2モル当量またはそれ以上の固体水酸化ナトリウム、次いで、1モル当量または
それ以上の1,1,1−トリクロロ−2−メチル−2−プロパノール・四水和物で
処理することにより、該フェノールを式Iu(R4はC(CH3)2CO2Hであり;
B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラル
キル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子
1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原
子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキル
スルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジ
メチルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oである)で示されるカル
ボン酸に転換することができる。
【0109】 THFのような適当な溶媒中、式It(B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原
子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、ニトロであり; Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原
子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコ
キシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニ
ル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニル
であり;EはS、Oである)で示されるフェノールを1モル当量またはそれ以上
のβ−プロピオラクトンで処理し、次いで、1モル当量またはそれ以上のカリウ
ムtert−ブトキシドで処理することにより、該フェノールを式Iu(R4はCH2 CH2CO2Hであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個のアルキ
ル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロであり;X
はハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペルフル
オロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ、炭素原
子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファ
ニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;EはS、Oで
ある)で示されるカルボン酸に転換することができる。
【0110】 Mitsunobu反応条件(概説については、Oyo Mitsunobu Synthesis. 1981, 1-27
を参照のこと)下で、式It(B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個
のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロで
あり; Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個
のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニト
ロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジ
ルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;E
はS、Oである)で示されるフェノールを式:CH(OH)(R7)CH2CO26 (
7はHまたは炭素原子1〜6個のアルキルであり;R6は炭素原子1〜6個のア
ルキルである)で示される3−ヒドロキシカルボン酸エステルと反応させて式I
u(R4は(R)−CH(R7)CH2CO26であり;B、DはH、ハロゲン、CN
、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のア
ルコキシ、ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、
炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ア
ラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスル
ファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルフ
ァニルであり;R7はHまたは炭素原子1〜6個のアルキルであり;R6は炭素原
子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるエステルを得るこ
とができる。Mitsunobu反応を行うための他の共試薬は、−20℃〜120℃の
範囲の温度でのジエチルエーテル、THF、ベンゼンまたはトルエンなどの適当
な溶媒中1モル当量またはそれ以上の炭素原子1〜6個のアルキルのアゾジカル
ボキン酸ジエステル、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルまたはアゾジカルボン
酸ジイソプロピルおよび1モル当量またはそれ以上のトリアリールホスフィン、
例えば、トリフェニルホスフィンを包含する。
【0111】 式:CH(OH)(R7)CH2CO26(R7はHまたは炭素原子1〜6個のアル
キルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルである)で示される3−ヒドロ
キシカルボン酸エステルは、市販のものであるか、または、標準的なエステル化
条件下で市販のカルボン酸前駆体から製造することができる。
【0112】 40〜120℃の範囲の温度で、水、THFまたはジオキサンなどの1種類も
しくはそれ以上の溶媒または2種類もしくはそれ以上の溶媒を組合せた溶媒中、
式Iu(R4は(R)−CH(R7)CH2CO26であり;B、DはH、ハロゲン、
CN、炭素原子1〜6個のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシ、ニトロであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、C
N、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ
、アラルコキシ、ニトロ、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリール
スルファニル、ピリジルスルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルス
ルファニルであり;R7はHまたは炭素原子1〜6個のアルキルであり;R6は炭
素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示されるエステルを2
モル当量またはそれ以上の鉱酸、例えば、HClまたは硫酸と反応させることを
包含するいくつかの標準的な条件により、該エステルを式Iu(R4は(R)−C
H(R7)CH2CO2Hであり;B、DはH、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個
のアルキル、アリール、アラルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、ニトロで
あり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個の
ペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシ、ニトロ
、炭素原子1〜6個のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジル
スルファニル、2−N,N−ジメチルアミノ−エチルスルファニルであり;R7
Hまたは炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、Oである)で示される酸
に転換することができる。さらに、別法として、多くの他の条件を用いて、上記
エステルから酸への転換を行って式Iuで示される化合物を得ることができる。
これらは、式Iuで示されるエステルを、−78℃〜室温で、ジクロロメタン中
、2モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素または三塩化ホウ素と反応させるこ
と;0℃〜50℃で、酢酸中、2モル当量またはそれ以上の臭化水素酸と反応さ
せること;−78℃〜50℃で、ジクロロメタン、四塩化炭素またはアセトニト
リル中、2モル当量またはそれ以上のトリメチルシリルブロミドまたはトリメチ
ルシリルヨージドと反応させること;60℃〜250℃の温度で、ピリジンまた
はキノリン中、2モル当量またはそれ以上のヨウ化リチウムと反応させることを
包含する。
【0113】
【化21】
【0114】 スキーム12における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の
方法により製造することができる。式Iv(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1
〜6個のアルキルであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールま
たはアラルキルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;EはS、O
である)で示されるエステルを、−78℃〜室温の範囲の温度で、ジクロロメタ
ンのようなハロカーボン溶媒中、1モル当量またはそれ以上の三臭化ホウ素と反
応させて式Iw(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキルであり;
5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R6 は炭素原子1〜6個のアルキルであり;R8はHであり;EはS、Oである)で
示されるフェノールを得ることができる。
【0115】 式Iw(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキルであり;R5
H、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R6は炭
素原子1〜6個のアルキルであり;R8はHであり;EはS、Oである)で示さ
れるフェノールを、DMFのような極性非プロトン性溶媒中、1モル当量または
それ以上の式:R8X(R8は炭素原子1〜6個のアルキル、低級アラルキルおよ
びCH2CO2CH3であり;Xはハロゲンであり;EはS、Oである)で示され
るアルキル化剤および1モル当量またはそれ以上の炭酸アルカリ金属、例えば、
炭酸カリウムでアルキル化して式Iw(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6
個のアルキルであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたは
アラルキルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;R8は炭素原子1
〜6個のアルキル、低級アラルキル、CH2CO2CH3であり;EはS、Oであ
る)で示されるアルキル化フェノールを得ることができる。
【0116】 標準的な条件を用いて、式Iw(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個の
アルキルであり;R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラ
ルキルであり;R6は炭素原子1〜6個のアルキルであり;R8は炭素原子1〜6
個のアルキル、低級アラルキル、CH2CO2CH3であり;EはS、Oである)
で示されるエステルをそれらのカルボン酸アナログに変換して式Iw(B、Dは
H、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキルであり;R5はH、炭素原子1〜6
個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R6はHであり;R8は炭素原
子1〜6個のアルキル、低級アラルキル、CH2CO2Hであり;EはS、Oであ
る)で示されるカルボン酸を得ることができる。これらの転換を行うための条件
は、水性塩基を包含し、0℃〜40℃の範囲の温度で、1モル当量またはそれ以
上の水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化ナトリウムを、共溶媒、例えば、TH
F、ジオキサンまたはメタノールような低級アルコールまたはTHFと低級アル
コールとの混合液と一緒に水中で用いる。
【0117】
【化22】
【0118】 スキーム13における式(I)で示される化合物のさらなる誘導体は、以下の
方法により製造することができる。−20℃〜40℃の範囲の温度で、ジクロロ
メタン中、1モル当量の酸化剤、例えば、m−クロロ過安息香酸を用いるか、ま
たは、室温〜100℃の範囲の温度で、酢酸および水中、過酢酸を用いて、式I
x(B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個の
アルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原
子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコ
キシであり、R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキ
ルであり;R6はH、炭素原子1〜6個のアルキルである)で示される化合物を
式Iy(nは1であり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、
炭素原子1〜6個のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアル
キル、CN、炭素原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のア
ルコキシ、アラルコキシであり、R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリ
ールまたはアラルキルであり;R6はH、炭素原子1〜6個のアルキルである)
で示されるそれらのスルホキシド誘導体に転換することができる。
【0119】 −20℃〜60℃の範囲の温度で、ジクロロメタン中、2モル当量またはそれ
以上の酸化剤、例えば、m−クロロ過安息香酸を用いるか、または、室温〜10
0℃の範囲の温度で、酢酸および水中、過酢酸を用いて、式Ix(B、DはH、
ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシであり
;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個のペル
フルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラルコキシであり、R5
はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R6
H、炭素原子1〜6個のアルキルである)で示される化合物を式Iy(nは2で
あり;B、DはH、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個
のアルコキシであり;Xはハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素
原子1〜6個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アラル
コキシであり、R5はH、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラル
キルであり;R6はH、炭素原子1〜6個のアルキルである)で示されるそれら
のスルホン誘導体に転換することができる。
【0120】 本発明の化合物は、インスリン抵抗性または高血糖に関連した代謝障害、典型
的には、肥満またはグルコース不耐症に関連した代謝障害の治療に有用である。
従って、本発明の化合物は、II型糖尿病の治療または抑制において特に有用で
ある。本発明の化合物は、I型糖尿病のような疾患におけるグルコースレベルの
モジュレーションにも有用である。
【0121】 本発明の化合物がインスリン抵抗性または高血糖に関連した障害を治療または
抑制する能力は、PTPaseの阻害を測定する以下の2つの標準的な薬理試験
方法において本発明の代表的な化合物に関して確認された。
【0122】 ラット肝臓タンパク質−チロシンホスファターゼ(PTPase)による三リ
ン酸化インスリン受容体ドデカホスホペプチドの脱リン酸化の阻害 この標準的な薬理学的試験法は、1146、1150および1151のチロシ
ン残基がリン酸化された、1142〜1153インスリン受容体キナーゼドメイ
ンに対応するホスホチロシルドデカペプチドを基質として用いて、ラット肝ミク
ロソームPTPase活性の阻害を評価するものである。使用手順および得られ
た結果を以下に概説する。
【0123】 ミクロソーム画分の調製:ラット(標準的な齧歯類用のエサ(Purina)で維持
された体重100〜150gの雄性のSprague-Dawleyラット(Charles River, K
ingston, NY))を、CO2で窒息させることにより屠殺し、両側の胸を開く。肝
臓を取り出し、冷0.85%(w/v)生理食塩水で洗浄し、秤量する。氷上に
て10倍容量の緩衝液A中で組織をホモジナイズし、実質的にはMeyerovitch J,
Rothenberg P, Shechter Y, Bonner-Weir S, Kahn CRにより記載されたように
してミクロソームを単離する。バナジン酸塩によりインスリン非依存性糖尿病の
2種のマウスモデルにおいて高血糖を正規化する。J. Clin Invest 1991; 87: 1
286-1294およびAlberts B, Bray D, Lewis J, Raff M, Roberts K, Waston JD e
ditors. Molecular biology of the cell. New York: Garland Publishing, Inc
., 1989の方法を少し変更して用いる。肝臓ホモジネートを絹布で濾過して全て
の残存する組織片を除去し、次いで、40℃にて10,000×gで20分間遠
心分離する。上清をデカントし、40℃にて100,000×gで60分間遠心
分離する。ペレット、ミクロソームおよび小胞を20mM TRIS−HCl(p
H7.4)、50mM 2−メルカプトエタノール、250mMスクロース、2m
M EDTA、10mM EGTA、2mM AEBSF、0.1mM TLCK、
0.1mM TPCK、0.5mMベンズアミジン、25μg/mlロイペプチン
、5μg/mlペプスタチンA、5μg/ml H5Bアンチパイン、5μg/
mlキモスタチン、10μg/mlアプロチニン(緩衝液A)中に再懸濁し、軽
くホモジナイズして、最終濃度をタンパク質約850μg/mlとする。結晶性
ウシ血清アルブミンを標準物質として用いてPierce Coomassie Plus Protein As
say(Pierce Chemical Co., Rockford, IL)によりタンパク質濃度を調べる。
【0124】 PTPase活性の測定:Lanzetta PA, Alvarez LJ, Reinach PS, Candia OA
により記載されたマラカイトグリーン−モリブデン酸アンモニウム法を用いた。
プレートリーダーに適合させた、ナノモル量の無機リン酸用の改良アッセイAnal
. Biochem. 1979; 100: 95-97を、ラット肝臓ミクロソームPTPaseにより
遊離されたリン酸のナノモル検出に使用する。試験手順は、AnaSpec, Inc.(San
Jose, CA)により外注合成されたドデカホスホペプチドを基質として使用する
。インスリン受容体の1142〜1153触媒ドメインに対応する該ペプチドT
RDIYETDYYRKは、1146、1150および1151のチロシン残基
においてチロシンリン酸化されている。ミクロソーム画分(83.25μl)を
、試験化合物(6.25μl)および81.83mM HEPES反応緩衝液(p
H7.4)305.5μlを用いるかまたは用いずに、37℃で10分間プレイン
キュベートする。最終濃度50μMのペプチド基質10.5μlを、タイタープ
レートアダプターを装備したLABLINE Multi-Blokヒーター中で37℃にて平衡化
する。薬剤の共存下または非共存下においてプレインキュベートしたミクロソー
ム調製物(39.5μl)を添加して、脱リン酸化反応を開始させ、37℃で3
0分間反応させる。マラカイトグリーン−モリブデン酸アンモニウム−Twee
n 20停止剤(MG/AM/Tw)200μlを添加することにより反応を終
結させる。停止剤は、0.45%塩酸マラカイトグリーン3部、4N HCl中4
.2%モリブデン酸アンモニウム・四水和物1部および0.5%Tween 20
からなる。MG/AM/Tw 200μlを基質に添加し、次いで、薬剤の共存
下または非共存下でプレインキュベートした膜39.5μlを添加することによ
り試料ブランクを調製する。室温で30分間発色させ、プレートリーダー(Mole
cular Devices)を用いて試料の吸光度を650nmにおいて測定する。同一の
試料およびブランクを4系調製する。50μM(最終)の薬剤のスクリーニング
活性によりミクロソームPTPaseの阻害を評価する。
【0125】 計算:リン酸カリウム標準曲線に基づくPTPase活性を、タンパク質1m
gあたり1分間に遊離されたホスフェートのナノモル数として表す。試験化合物
のPTPase阻害を対照に対するパーセントとして計算する。SASリリース
6.08、PROC NLINを用いるPTPase活性についての4パラメータ
ー非線形ロジスチック回帰を用いて試験化合物のIC50値を決定する。全ての化
合物を50μMの濃度で投与した。下記の結果は、本発明の代表的な化合物を用
いて得られたものである。
【0126】
【表1】
【0127】
【表2】
【0128】
【表3】
【0129】
【表4】
【0130】 hPTP1Bによる三リン酸化インスリン受容体ドデカホスホペプチド脱リン
酸化の阻害 この標準的な薬理試験法は、1146、1150および1151のチロシン残
基がリン酸化された、1142〜1153インスリン受容体キナーゼドメインに
対応するホスホチロシルドデカペプチドを基質として用いて組換えラットタンパ
ク質チロシンホスファターゼPTP1B活性の阻害を評価するものである。使用
手順および得られた結果を以下に概説する。
【0131】 Goldsteinにより記載されたようにしてヒト組換えPTP1Bを調製した(Gol
dstein et al. Mol. Cell. Biochem. 109, 107, 1992を参照)。使用すべき酵素
調製物を33mM Tris−HCl、2mM EDTA、10%グリセロールお
よび10mM 2−メルカプトエタノール中500〜700μg/mlのタンパ
ク質を含有するマイクロチューブに入れた。
【0132】 PTPaseの測定 プレートリーダーに適合させた、記載された(Lanzet
ta et al. Anal. Biochem. 100, 95, 1979)マラカイトグリーン−モリブデン酸
アンモニウム法を、組換えPTP1Bにより遊離されたリン酸のナノモル検出に
使用する。試験手順は、AnaSpec, Inc.(San Jose, CA)により外注合成された
ドデカホスホペプチドを基質として使用する。インスリン受容体の1142〜1
153触媒ドメインに対応する該ペプチドTRDIYETDYYRKは、114
6、1150および1151のチロシン残基においてチロシンリン酸化されてい
る。組換えrPTP1Bを緩衝液(pH7.4、33mM Tris−HCl、2
mM EDTAおよび50mM β−メルカプトエタノールを含有)で希釈して、
タンパク質1mgあたり1分間に約1000〜2000ナノモルの活性を得る。
希釈酵素(83.25mL)を、試験化合物(6.25mL)および81.83m
M HEPES反応緩衝液(pH7.4)305.5mL、最終濃度50mMのペ
プチド基質10.5mlの共存下または非共存下において37℃で10分間プレ
インキュベートし、タイタープレートアダプターを装備したLABLINE Multi-Blok
ヒーター中で37℃にて平衡化する。薬剤の共存下または非共存下においてプレ
インキュベートした組換え酵素調製物(39.5ml)を添加して脱リン酸化反
応を開始させ、37℃で30分間反応させる。マラカイトグリーン−モリブデン
酸アンモニウム−Tween 20停止剤(MG/AM/Tw)200mLを添
加することにより反応を終結させる。停止剤は、0.45%塩酸マラカイトグリ
ーン3部、4N HCl中4.2%モリブデン酸アンモニウム・四水和物1部およ
び0.5%Tween 20からなる。MG/AM/Tw 200mLを基質に添
加し、次いで、薬剤の共存下または非共存下でプレインキュベートした組換え酵
素39.5mlを添加することにより試料ブランクを調製する。室温で30分間
発色させ、プレートリーダー(Molecular Devices)を用いて試料の吸光度を6
50nmにおいて測定する。同一の試料およびブランンクを4系調製する。
【0133】 計算:リン酸カリウム標準曲線に基づくPTPase活性を、タンパク質1m
gあたり1分間に遊離されたホスフェートのナノモル数として表す。試験化合物
による組換えPTP1Bの阻害をホスファターゼ対照に対するパーセントとして
計算する。SASリリース6.08、PROC NLINを用いるPTPase活
性についての4パラメーター非線形ロジック回帰を用いて試験化合物のIC50
を決定する。下記の結果を得た。
【0134】
【表5】
【0135】
【表6】
【0136】
【表7】
【0137】 糖尿病(ob/ob)マウスを用いるインビボでの標準的方法において、本発
明の代表的な化合物の血中グルコース低下活性が示された。使用手順および得ら
れた結果を以下に簡単に説明する。
【0138】 典型的には、インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)症候群は、肥満、高血
糖、異常なインスリン分泌、高インスリン血症およびインスリン抵抗性により特
徴づけることができる。遺伝学的に肥満−高血糖ob/obマウスは、これらの
代謝異常の多くを示し、NIDDMを治療するための血糖低下薬を探すための有
用なモデルと考えられる(Coleman, D.: Diabetologia 14: 141-148, 1978)。
【0139】 各試験手順において、同様の齢のマウス[雄性または雌性のob/ob(C5
7 B1/6J)および2〜5月齢(10〜65g)のそれらの痩せた同腹子(
ob/+または+/+、Jackson Laboratories)]を、体重に応じて10匹から
なる4群にランダム化した。ケージ1個あたり5匹のマウスを入れ、水を任意に
与えて通常の齧歯類用のエサにて維持する。飲料水に溶解したか、またはエサに
混入した強制栄養法(0.5%メチルセルロース0.5ml中に懸濁)により、マ
ウスに毎日試験化合物を与えた。化合物投与量は、1日あたり体重1kgにつき
2.5〜200mgの範囲である。毎週の体重増加に基づいて用量を計算し、有
効部分として表す。陽性対照であるシグリタゾン(5−(4−(1−メチルシクロ
ヘキシルメトキシ)ベンジル)−2,4−ジオン)(Chang, A., Wyse, B., Gilchr
ist, B., Peterson, T. and Diani, A. Diabetes 32: 830-838, 1983を参照)を
100mg/kg/日の用量で与えたが、それは血漿グルコースを有意に低下さ
せる。対照マウスにはビヒクルのみを与えた。
【0140】 4、7または14日目の朝に、尾の静脈から、あるいは斬首後に、2滴の血液
(約50μl)をフッ化ナトリウムを入れた試験管中に集めた。強制栄養法によ
り化合物を毎日投与した研究に関しては、化合物投与の2時間後に血液試料を集
めた。遠心分離により血漿を単離し、Abbot V. P. Analyzerにより酵素的にグル
コース濃度を測定する。
【0141】 各マウスにつき、4、7または14日目の血漿グルコースの変化%を、ビヒク
ル処置マウスの平均血漿グルコースと比較して計算する。分散分析、次いで、Du
nettの比較検定(片側)を用いて、対照群と個々の化合物処置群との間の血漿グ
ルコース値の有意な差異を評価する(CMS SAS Release 5.18)。
【0142】 下表に示す結果は、本発明の化合物が、糖尿病マウスの血中グルコースレベル
を低下させるので、抗高血糖剤であることを示す。
【0143】
【表8】
【0144】
【表9】
【0145】 標準的な薬理試験法において得られた結果に基づいて、本発明の代表的な化合
物は、PTPase活性を阻害し、糖尿病マウスにおける血中グルコースレベル
を低下させることが示され、したがって、インスリン抵抗性または高血糖に関連
する代謝障害、典型的には、肥満またはグルコース不耐症に関連する障害の治療
において有用である。より詳細には、本発明の化合物は、II型糖尿病の治療ま
たは抑制ならびにI型糖尿病のような障害におけるグルコースレベルのモジュレ
ートするのに有用である。本明細書における用語「モジュレートすること」は、
臨床的に正常な範囲内にグルコースレベルを維持すること意味する。
【0146】 これらの化合物の有効な投与は、約1mg/kg〜約250mg/kgの日用
量でよく、単回投与または2回以上の分割投与でもよい。経口、インプラント、
非経口(静脈内、腹腔内および皮下注射を包含)、直腸、膣、および経皮投与を
包含する、本発明の活性化合物をレシピエントの血流中に指向させるに有用ない
ずれかの方法でかかる用量を投与してもよい。本開示の目的には、経皮投与は、
体表面ならびに上皮および粘膜組織を包含する体通路内層を横切るすべての投与
を含むものと理解される。かかる投与は、ローション剤、クリーム剤、フォーム
剤、パッチ剤、懸濁剤、液剤、および坐剤(直腸および膣)の形態の本発明の化
合物またはその医薬上許容される塩を用いて行ってもよい。
【0147】 本発明の活性化合物を含有する経口製剤は、錠剤、カプセル剤、バッカル剤、
トローチ剤、ロゼンジ剤および経口液剤、懸濁剤または液剤を包含するいずれか
の慣用的に使用される経口形態を包含しうる。カプセル剤は、医薬上許容される
デンプン(例えば、トウモロコシ、バレイショまたはタピオカデンプン)、砂糖
、人工甘味料、結晶性および微結晶性セルロースのような粉末セルロース、香料
、ゼラチン、ガムなどのような不活性充填剤および/または希釈剤と活性化合物
との混合物を含有していてもよい。有用な錠剤製剤は、慣用的な打錠、湿式顆粒
化または乾式顆粒化法により製造してもよく、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、微結晶性セルロース、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アルギン酸、
アラビアガム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、複合シリケート、炭酸カ
ルシウム、グリシン、デキストリン、スクロース、ソルビトール、リン酸二カル
シウム、硫酸カルシウム、乳糖、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、タ
ルク、乾燥デンプンおよび粉末砂糖を包含するがこれらに限定するものではない
医薬上許容される希釈剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、懸濁化剤または安定剤を用
いてもよい。本明細書における経口製剤は、活性化合物の吸収を変化させる標準
的な除放性または遅延製剤を用いてもよい。坐剤製剤は、坐剤の融点を変化させ
るためのロウを含むかまたは含まないカカオ脂、ならびにグリセリンを包含する
伝統的な材料から製造してもよい。種々の分子量のポリエチレングルコールのよ
うな水溶性坐剤基剤を用いてもよい。
【0148】 これらの化合物の用量、投与規則および投与方法は、治療すべき病気および個
体に応じて変更され、担当医師の判断に委ねられることが理解される。本明細書
の1種類またはそれ以上の化合物の投与を低用量から開始して、所望効果が達成
されるまで増加させるのが好ましい。 以下の手順は本発明の代表例の調製を記載する。
【0149】 実施例1 ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−(フェニル)−メタノール 乾燥N2雰囲気下、−78℃で、チアナフテン(11.5g、85.6mmol
)のTHF(300mL)中攪拌溶液にn−ブチルリチウム(35ml、ヘキサ
ン中2.5N)を滴下した。1時間後、ベンズアルデヒド(9.6mL、94.4
mmol)を添加し、冷却浴を取り外した。さらに30分後、NH4Cl飽和水溶
液を添加し、該反応混合物を水とエーテルとの間で分配した。エーテル相を食塩
水で洗浄し、次いで、濃縮した。得られた固体を石油エーテルでトリチュレート
し、濾過して、標記化合物を白色固体として得た(17.7g、86%):NMR
(CDCl3);δ 7.78(m,1H,チオフェンH)、7.68(m,1H,
チオフェンH)、7.22−7.56(m,7H)、7.12(s,1H,チオフ
ェンH)、6.12(d,1H,OH)、2.51(d,1H,CH)。
【0150】 実施例2 (6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−(フェニル)−メタノール 乾燥N2雰囲気下、−78℃で、6−メトキシチアナフテン(5.0g、30.
4mmol、S.L. Graham, et al., J. Med. Chem. 1989, 32, 2548-2554)のT
HF(70mL)中攪拌溶液にn−ブチルリチウム(12.5ml、ヘキサン中
2.5N)を滴下した。1時間後、ベンズアルデヒド(3.42mL、33.4m
mol)を添加した。さらに45分後、NH4Cl飽和水溶液を添加し、該反応混
合物を水とエーテルとの間で分配した。エーテル相を食塩水で洗浄し、シリカゲ
ルを添加した。溶媒を除去し、該吸着質をフラッシュクロマトグラフィー((溶
離液:石油エーテル:酢酸エチル(9:1))に付して標記化合物を白色固体と
して得た(5.5g、66%):融点79−80:NMR(CDCl3);δ 7.
55(d,J=9Hz,1H)、d 7.49(ddd,J=7,1,1Hz,2
H)、7.39(ddd,J=7,7,1Hz,2H)、7.26(m,1H)、
7.01(s,1H)、6.94(d,J=8Hz,1H)、6.09(d,J=
4Hz,1H)、3.85(s,3H)、2.46(d,J=4Hz,1H);M
S(EI):270(25%、MI)。
【0151】 実施例3 ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−(3−メトキシ−フェニル)−メタノール 実施例1の方法に従い、ベンズアルデヒドに代えてm−アニスアルデヒドを用
いて製造した。白色固体:融点63−65℃;MS(+FAB):[M+] 27
0;元素分析:C16142Sの理論値:C,71.08、H,5.22、N,0.
00。測定値:C,71.07、H,5.16、N,0.13。
【0152】 実施例4 2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−(フェニル)−メタノール(17.6g、7
3.2mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(13.75g、364mmol)お
よびエーテル(1.3L)の攪拌懸濁液にトリフルオロ酢酸(105mL)を3
5分間にわたって滴下した。さらに5時間後、該反応混合物を10%水酸化ナト
リウム水溶液(1.3L)に添加し、30分間攪拌した。層を分取し、エーテル
相を食塩水(500mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。エーテル相を濃
縮して標記化合物を白色固体として得た(15.2g、92%):NMR(CD
Cl3);δ 7.73(d,J=6Hz,1H,チオフェンH)、7.65(d,
J=7Hz,1H,チオフェンH)、7.20−7.38(m,7H)、7.00
(s,1H,チオフェンH)、4.22(s,2H,CH2)。
【0153】 実施例5 2−ベンジル−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン 実施例4の方法に従って、6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−
(フェニル)−メタノール(実施例2)から製造した。白色固体:融点60−61
℃:NMR(CDCl3);δ 7.53(d,J=9Hz,1H)、d 7.35−
7.22(m,6H)、6.93(dd,J=8,2Hz,1H)、6.91(d
,J=1Hz,1H)、4.19(s,2H)、3.84(s,3H);MS(E
I):254(50%、MI);元素分析:C1614OSの理論値:C,75.
56、H,5.55、N,0.00。測定値:C,75.62、H,5.44、N,
0.02。
【0154】 実施例6 2−(3−メトキシ−ベンジル)−ベンゾ[b]チオフェン 実施例4の方法に従って、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−(3−メトキシ
−フェニル)−メタノール(実施例3)から製造した。白色固体:融点74−7
5.5℃:MS(+FAB):[M+] 254;元素分析:C1614OSの理論値
:C,75.56、H,5.55、N,0.00。測定値:C,75.85、H,5
.48、N,0.01。
【0155】 実施例7 (2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(4−メトキシ−フェニ
ル)−メタノン 乾燥窒素雰囲気下、2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン(14.87g、9
6.79mmol)、p−アニソイルクロリド(11.75g、68.87mmo
l)および二硫化炭素(75mL)の攪拌溶液に四塩化スズ(9.0mL、76.
91mmol)を25分間にわたって滴下した。6時間後、該反応混合物を水に
添加し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン抽出物を炭酸水素ナトリウ
ム飽和水溶液および食塩水で洗浄した。溶媒を除去し、得られた固体を石油エー
テルでトリチュレートして、標記化合物を白色固体として得た(20.2g、8
5%):融点135−137℃:NMR(CDCl3);δ 7.85(dm,J=
9Hz,2H)、7.73(dm,1H)、7.42(dm,1H)、7.18−
7.30(m,7H)、6.93(dm,J=9Hz,2H)、4.21(s,2
H,CH2)、3.88(s,3H,CH3):IR(KBr、cm-1):1650
;MS(EI):358(100%,MI)、343(15%)、327(75
%);元素分析:C23182Sの理論値:C,77.07、H,5.06、N,
0.00。測定値:C,76.91、H,5.02、N,−0.12。
【0156】 実施例8 (2−ベンジル−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(4−メ
トキシ−フェニル)−メタノン 乾燥窒素雰囲気下、2−ベンジル−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン(2
.71g、10.65mmol)、アニソイルクロリド(1.93g、11.29m
mol)およびジクロロメタン(41mL)の−78℃攪拌溶液に四塩化スズ(
2.0mL、17.09mmol)を10分間にわたって滴下した。−78℃で1
時間後、該反応混合物を室温に加温し、16時間攪拌した。該反応混合物を水に
添加し、エーテルで抽出した。エーテル相を食塩水で洗浄し、シリカゲルを添加
した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エ
ーテル:酢酸エチル(9:1))に付して標記化合物を白色固体として得た(2
.42g、58%):融点110−112℃:NMR(CDCl3);δ 7.84
(d,J=9Hz,2H)、7.31−7.18(m,7H)、7.92(d,J
=9Hz,2H)、6.97(dd,J=9,2Hz,1H)、4.17(s,2
H)、3.88(s,3H)、3.883(s,3H);MS(FAB+):38
9(80%,M+H);元素分析:C24203Sの理論値:C,74.20、H
,5.19、N,0.00。測定値:C,74.94、H,5.10、N,0.03
【0157】 実施例9 4−ブロモ−2,6−ジイソプロピルアニソール これは、Schuster, Ingeborg I.; Parvez, Masood; Freyer, Alan J. J. Org.
Chem. 1988, 53, 5819の方法を変更した方法である。2,6−ジイソプロピルフ
ェノール(20mL、97.1mmol、90%工業銘柄)の酢酸(280mL
)中室温攪拌溶液に臭素(6.3mL、119mmol)の酢酸(40mL)中
溶液を滴下した。6時間後、水を添加し、混合物をエーテルで抽出した。エーテ
ル相を乾燥させ、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテ
ル:溶離液)に付して4−ブロモ−2,6−ジイソプロピルフェノールを赤色油
状物として得た(16.2g、65%)。この油状物をDMF(50mL)に溶
解し、ヨードメタン(11.7mL、189mmol)および炭酸カリウム(2
6.3g、117mL)を添加した。この反応混合物を5時間攪拌し、水で希釈
した。この混合物をエーテルで抽出し、該エーテル抽出物を乾燥させ、濃縮し、
フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:溶離液)に付して標記化合物を
無色油状物として得た(15.4g、90%):NMR(CDCl3);δ 7.1
7(s,2H)、3.70(s,3H)、3.29(七重項,1H)、1.20(
d,12H)。
【0158】 実施例10 3,5−ジイソプロピル−4−メトキシ安息香酸 これは、Schuster, Ingeborg I.; Parvez, Masood; Freyer, Alan J. J. Org.
Chem. 1988, 53, 5819の方法を変更した方法である。4−ブロモ−2,6−ジイ
ソプロピルアニソール(8.0g、29.5mmol)のTHF(185mL)中
−78℃攪拌溶液にn−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2.5N、13.0m
L、32.5mmol)を20分間にわたって滴下した。−78℃で2時間後、
該反応混合物を微粉ドライアイスに注意深く添加した。得られた懸濁液を室温で
20分間攪拌し、水に注意深く添加した。水相を10%HCl水溶液で酸性化し
、エーテルで抽出した。エーテル抽出物を乾燥させ、次いで、濃縮した。得られ
た油状物は、放置すると固化した。この固体を石油エーテルでトリチュレートし
て標記化合物を白色固体として得た(5.38g、77%):NMR(CDCl3
);δ 7.87(s,2H)、3.76(s,3H)、3.35(七重項,1H)
、1.25(d,12 H)。
【0159】 実施例11 (2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(3,5−ジイソプロピル
−4−メトキシ−フェニル)−メタノン 乾燥窒素雰囲気下、塩化オキサリル(1.4mL、16.2mmol)、3,5
−ジイソプロピル−4−メトキシ安息香酸(4.0g、14.7mmol)のジク
ロロメタン中溶液に1滴のDMFを添加した。4時間後、溶媒を除去し、得られ
た固体を石油エーテルでトリチュレートし、真空乾燥させた。この固体に2−ベ
ンジル−ベンゾ[b]チオフェン(3.32g、13.4mmol)およびジクロロ
メタン(75mL)を添加した。得られた溶液を乾燥窒素雰囲気下で攪拌し、−
78℃に冷却した。四塩化スズ(3.44mL、29.48mmol)を20分間
にわたって滴下した。該反応混合物を室温に加温し、一夜攪拌した。該反応混合
物を水に添加し、エーテルで抽出した。該エーテル抽出物を水および食塩水で洗
浄した。シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(勾配液、石油エーテル〜石油エーテル:酢酸エチル(95:5))に
付した。溶媒を除去し、固体をエーテルでトリチュレートして標記化合物を白色
固体として得た(3.68g、62%):融点124〜125℃;NMR(CD
Cl3);δ 7.75(ddd,J=8,2,1Hz,1H)、7.64(s,2
H)、7.48(ddd,J=8,2,1,1H)、7.30−7.19(m,7
H)、4.22(s,2H)、3.80(s,3H)、3.35(七重項,J=7
Hz,2H)、1.19(d,J=7Hz,12H);MS(+FAB):44
3(100%,M+H);元素分析:C29302Sの理論値:C,78.69、
H,6.83、N,0.00。測定値:C,78.57、H,6.88、N,0.1
4。
【0160】 実施例12 (2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(3−メトキシ−フェニ
ル)−メタノン 実施例8の方法に従って、2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェンおよびm−ア
ニソイルクロリドから製造した。白色固体:MS(EI):[M+]、358。
【0161】 実施例13 (2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(3,4−ジメトキシ−フ
ェニル)−メタノン 実施例8の方法に従って、2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェンおよび3,4
−ジメトキシベンゾイルクロリドから製造した。白色固体:MS(EI):[M
+]、388。
【0162】 実施例14 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール 乾燥窒素雰囲気下、−78℃で、(2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3
−イル)−(4−メトキシ−フェニル)−メタノン(14.5g、40.45mmo
l)のジクロロメタン(130mL)中攪拌溶液に三臭化ホウ素のジクロロメタ
ン中1.0M溶液(130mL、130mmol)をゆっくりと添加した。該溶
液を室温に加温し、一夜攪拌した。反応混合物を水でクエンチし、水とジクロロ
メタンとの間で分配させた。該ジクロロメタン相にシリカゲルを添加し、溶媒を
除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢
酸エチル(4:1))に付して白色固体を得た(9.75g)。この固体を酢酸
から再結晶してオフホワイト色の針状結晶を得た(8.78、56%):融点:
112−116℃;NMR(CDCl3);δ 8.33(s,1H)、7.94(
dt,J=8Hz,1H)、7.77(dm,J=8Hz,1H)、7.64(d
m,J=8Hz,1H)、7.52(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.
37(m,2H)、7.29(d,J=9Hz,2H)、7.11(d,J=9H
z,2H)、7.08(m,1H)、6.85(dm,J=8Hz,1H)、2.
11(s,3H,酢酸CH3);MS(EI):326(100%,MI);元
素分析:C2214OS・C242の理論値:C,74.59、H,4.69、N
,0.00。測定値:C,74.40、H,4.59、N,0.15。
【0163】 実施例15 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−3−オール 乾燥窒素雰囲気下、−78℃で、(2−ベンジル−6−メトキシ−ベンゾ[b]
チオフェン−3−イル)−(4−メトキシ−フェニル)−メタノン(2.30g、5
.92mmol)のジクロロメタン(30mL)中攪拌溶液に三臭化ホウ素(5
mL、52.9mmol)をゆっくりと添加した。該溶液を室温に加温し、4時
間攪拌した。該反応混合物を水でクエンチし、水とエーテルとの間で分配させた
。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュク
ロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(7:3))に付して標
記化合物を白色固体として得た(2.08g、96%):融点:197−199
℃;NMR(CDCl3);δ 8.28(s,1H)、7.92(d,J=8Hz
,1H)、7.59(dm,J=8Hz,1H)、7.50(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、7.39−7.25(m,5H)、7.21(d,J=2Hz
,1H)、7.11(d,J=9Hz,2H)、6.69(d,J=9Hz,1H
)、6.57(dd,J=9,2Hz,1H)、5.03(s,1H)、4.94
(s,1H);MS(FAB+):343(15%,M+H);元素分析:C22142Sの理論値:C,77.17、H,4.12、N,0.00。測定値:C,
76.74、H,4.04、N,0.02。
【0164】 実施例16 4−(6−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジ
イソプロピル−フェノール 乾燥窒素雰囲気下、−78℃で、(2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3
−イル)−(3,5−ジイソプロピル−4−メトキシ−フェニル)−メタノン(3.
57g、8.07mmol)のジクロロメタン(30mL)中攪拌懸濁液に純粋
な三臭化ホウ素(4.3mL、45.2mmol)を滴下した。該溶液を室温に加
温し、1.5時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、水で注意深くクエン
チした。該反応混合物を水とエーテルとの間で分配させた。エーテル相を水およ
び食塩水で洗浄した。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸
着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:石油エーテル:酢酸エチル(9
9:1〜97:1))に付して標記化合物を白色固体として得た(1.46g、
44%):NMR(CDCl3);δ 8.33(s,1H)、7.95(ddd,
J=8,1,1,1H)、7.77(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.
73(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.53(ddd,J=8,8,
1,1H)、7.40(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.34(ddd
,J=8,8,1Hz,1H)、7.10(s,2H)、7.04(ddd,J=
8,8,1Hz,1H)、6.75(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.
01(s,1H)、3.31(七重項,J=7Hz,2H)、1.29(s,J=
7Hz,6H)、1.27(s,J=7Hz,6H);MS(+FAB):41
1(100%,M+H);元素分析:C2826OSの理論値:C,81.91、
H,6.38、N,0.00。測定値:C,81.10、H,6.54、N,0.4
0。
【0165】 実施例17 3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール 実施例15の方法に従って、(2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−(3−メトキシ−フェニル)−メタノン(実施例12)から製造した。白色
固体:融点92−94℃:MS(EI):[M+]、326;元素分析:C2214 OSの理論値:C,80.95、H,4.32、N,0.00。測定値:C,80.
01、H,4.18、N,0.04。
【0166】 実施例18 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,
2−ジオール 実施例15の方法に従って、(2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イ
ル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例13)から製造した。
白色固体:融点188−189℃:MS(EI):[M+]、342;元素分析:
22142Sの理論値:C,77.17、H,4.12、N,0.00。測定値:
C,76.47、H,3.85、N,0.00。
【0167】 実施例19 8−メトキシ−11−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン 2−(3−メトキシベンジル)−ベンゾ[b]チオフェン(2.10g、8.26m
mol)およびp−アニソイルクロリド(1.48g、8.67mmol)の無水
塩化メチレン(31mL)中冷(−78℃)溶液に塩化スズ(IV)(2.90mL
、24.8mmol、3当量)を24分間にわたって滴下した。加温中のドライ
アイス浴中で一夜、次いで、室温で7時間攪拌した後、該混合物を水(175m
L)上に注ぎ、有機物質をジエチルエーテル(2×300mL)で抽出した。抽
出物を合わせ、食塩水で洗浄した。シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着
質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(97/3))
に付して標記化合物を白色固体として得た(1.92g、63%):融点158
−159℃;MS(+FAB):[M+] 370;元素分析:C24182Sの理
論値:C,77.81、H,4.90、N,0.00。測定値:C,78.00、H
,4.76、N,0.03。
【0168】 実施例20 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−8−オール 8−メトキシ−11−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン(1.92g、5.18mmol)の無水塩化メチレン中冷(−7
5℃)溶液に三臭化ホウ素の溶液(塩化メチレン中1M、6.74mL、6.74
mmol、1.3当量)を18分間にわたって滴下した。冷所で3.5時間、次い
で、室温で約19時間攪拌した後、該反応混合物を水(100mL)でクエンチ
し、塩化メチレン(50mL)で希釈し、有機物質をジエチルエーテル(1×1
00mL、1×75mL)で抽出した。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、シリ
カゲルと混合した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石
油エーテル/酢酸エチル(74/26))に付し、92℃で一夜乾燥させて標記
化合物をオフホワイト色の固体として得た(1.07g、91%):融点233
−235℃;NMR(DMSO−d6);δ 9.91(幅広 s,1H)、9.7
7(幅広 s,1H)、8.30(s,1H)、7.88(d,J=8Hz,1H
)、7.40(d,J=8Hz,1H)、7.35(ddd,J=8,8,1Hz
,1H)、7.23(d,J=2Hz,1H)、7.15(d,J=8Hz,2H
)、7.09(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.06 − 7.00(7.
05での二重項を含む多重項,J=8Hz,3H)、6.71(d,J=8Hz
,1H); MS(+FAB): [M+] 343;元素分析:C22142Sの理
論値:C,77.17、H,4.12、N,0.00。測定値:C,76.43、H
,3.82、N,0.01。
【0169】 実施例21 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 室温で、4−ベンゾ[b]ナフト−[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェ
ノール(5.0g、15.32mmol)および酢酸カリウム(15.0g、15
3mmol)の酢酸(92mL)中不透明攪拌溶液に臭素(3.1mL、60.1
7mmol)の氷酢酸(30mL)中溶液を5分間にわたって添加した。発熱が
観察され、黄色の沈殿物が得られた。45分後、該反応混合物を水(1L)に添
加し、固体チオ硫酸ナトリウム(2g)を添加し、該懸濁液を5分間攪拌した。
固体を濾過し、水(1L)、石油エーテル(2×300mL)、石油エーテル:
エーテル(3:1)(3×50mL)および石油エーテル(2×300mL)で
洗浄し、真空乾燥させて黄褐色の固体を得た(7.00g)。母液から追加量が
結晶化し、これを全量に加えた(黄褐色の固体、8.31g、96%)。生成物
は、この段階で純度95%であったが、酢酸からの再結晶によりさらに精製して
標記化合物を白色固体として得た:融点226.5−227℃:NMR(CDCl 3 );δ 8.35(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.84(ddd,J
=8,1,1Hz,1H)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
7.60(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.55(s,2H)、7.4
9(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.45(ddd,J=8,7,1
Hz,1H)、7.21(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.87 (d
dd,J=8,1,1Hz,1H)、6.19(s,1H,OH);MS(−A
PCI):[M−H]−、3臭素同位体パターン、559(25%)、561(7
5%)、563(100%)、565(45%);元素分析:C2211Br3OS
の理論値:C,46.92、H,1.97、N,0.00。測定値:C,46.67
、H,1.85、N,0.03。
【0170】 実施例22 11−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,
3−d]チオフェン 乾燥窒素雰囲気下、室温で、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(2.13g、4.4m
mol)、炭酸カリウム(0.669g、4.34mmol)およびDMF(15
mL)の攪拌懸濁液にヨードメタン(0.383mL、6.16mmol)を添加
した。3時間後、該反応混合物を水で希釈し、得られた固体を濾過し、水で洗浄
した。固体をジクロロメタンに溶解し、シリカゲル(40mL)を添加した。溶
媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:ジクロロ
メタン(90:10))に付して標記化合物を白色固体として得た(2.0g、
91%):融点238.5−239.5℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(d
dd,J=8,1,1Hz,1H)、7.84(ddd,J=8,1,1Hz,
1H)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.60(s,2H)
、7.58(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.50(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、7.45(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.20
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.80 (ddd,J=8,1,1H
z,1H)、4.11(s,3H,CH3);MS(EI):[M+]、3臭素同位
体パターン、574(35%)、576(95%)、578(100%)、58
0(45%);元素分析:C2313Br3OSの理論値:C,47.87、H,2.
27、N,0.00。測定値:C,47.73、H,1.88、N,0.03。
【0171】 実施例23 11−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン 実施例22の方法に従って、ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11
−イル−フェノール(実施例14)から製造した。白色固体(0.516g、5
0%):融点:220−221℃;NMR(DMSO−d6);δ 8.60(s
,1H)、8.04(d,J=8Hz,1H)、7.96(d,J=8Hz,1H
)、7.57(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.50(ddd,J=8
,1,1Hz,1H)、7.46−7.40(m,3H)、7.33(d,J=9
Hz,2H)、7.24(d,J=9Hz,2H)、7.14(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、6.75(d,J=8Hz,1H)、3.33(s,3H)
;MS(EI):340(100%,MI);元素分析:C2316OSの理論値
:C,81.14、H,4.74、N,0.00。測定値:C,81.11、H,4
.57、N,0.14。
【0172】 実施例24 11−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−6−メチル−ベンゾ[b
]ナフト[2,3−d]チオフェン 密封加圧容器中、アルゴン下、100℃で17時間、6−ブロモ−11−(3,
5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト−[2,3−d]チオ
フェン(1.0g、1.733mmol)、テトラメチルスズ(2.0mL、14.
38mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(100
mg、8モル%)およびDMF(8mL)の懸濁液を加熱した(30分後に溶解
が生じた)。該反応混合物を水に添加し、水をエーテルで抽出した。該エーテル
相にシリカゲルを添加し、エーテルを除去した。吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(96:4))に付して標記化合物を白色
固体として得た(0.63g、86%):融点154−156℃:NMR(CD
Cl3);δ 8.16(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.80(dd,
J=8,1Hz,1H)、7.70(dd,J=8,1Hz,1H),7.57(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.41(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、7.35(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.07(ddd,J
=8,7,1Hz,1H)、7.04(s,2H)、6.79(dd,J=8,1
Hz,1H)、3.92(s,3H)、2.97(s,3H)、2.39(s,6
H);MS(EI):382(100%,MI);元素分析:C2622OSの理
論値:C,81.64、H,5.80、N,0.00。測定値:C,81.30、H
,5.99、N,0.38。
【0173】 実施例25 2,6−ジメチル−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 11−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−6−メチル−ベンゾ[b
]ナフト[2,3−d]チオフェン(0.55g、1.44mmol)およびピリジニ
ウム塩酸塩(1.0g、8.64mmol)の混合物を240℃の油浴中で1.2
5時間加熱した。この間、追加のピリジニウム塩酸塩(1.0g、8.64mmo
l)を添加した。該反応混合物を室温に冷却し、希HClとエーテルとの間で分
配させた。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラ
ッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(9:1))に付して淡
黄色固体を得た(340mg)。この固体を酢酸から再結晶して標記化合物を淡
黄色固体として得た(0.215g、41%):融点147−149℃:NMR
(CDCl3);δ 8.15(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.80(
ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.71(ddd,J=8,1,1Hz
,1H)、7.56(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.39(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.35(ddd,J=8,8,1Hz,1H)
、7.09(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.01(s,2H)、6.
79(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、2.96(s,3H)、2.36(
s,6H);MS(EI):368(100%,MI);元素分析:C2520
Sの理論値:C,81.49、H,5.47、N,0.00。測定値:C,81.6
2、H,5.32、N,−0.03。
【0174】 実施例26 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
ド−フェノール 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(2
.3mL、7.05mmol)、水酸化ナトリウム(97%、0.581g、14.
1mmol)のメタノール(46mL)中0℃攪拌溶液にヨウ素(4.5g、1
7.6mmol)を1時間にわたって滴下し、該混合物を0℃で1時間、次いで
、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を水(200mL)で希釈し、混合液を
エチルエーテル(2×200mL)で抽出した。エチルエーテル抽出物を5%亜
硫酸水素ナトリウムおよび水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4で乾燥させた
。シリカゲル(50mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロ
マトグラフィー(溶離液:石油エーテル:塩化メチレン(8:2))に付して標
記化合物を白色固体として得た(2.2g、54%):融点213−214℃:
MS(−FAB):[M−H]−、576.8;元素分析:C22122OSの理論
値:C,45.70、H,2.09、N,0.00。測定値:C,45.82、H,
2.07、N,0.30。
【0175】 実施例27 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−ヨード−
フェノール 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(2
.3mL、7.05mmol)、水酸化ナトリウム(97%、0.581g、14.
1mmol)のメタノール(46mL)中0℃攪拌溶液にヨウ素(4.5g、1
7.6mmol)を1時間にわたって滴下し、該混合物を0℃で1時間、次いで
、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を水(200mL)で希釈し、混合液を
エチルエーテル(2×200mL)で抽出した。エチルエーテル抽出物を5%亜
硫酸水素ナトリウムおよび水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4で乾燥させた
。シリカゲル(50mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロ
マトグラフィー(溶離液:石油エーテル:塩化メチレン(8:2))に付してオ
フホワイト色の固体を得た(0.624g、20%):融点125−128℃:
MS(EI):[M+]、452;元素分析:C2213IOSの理論値:C,58
.42、H,2.90、N,0.00。測定値:C,58.46、H,3.00、N
,0.09。
【0176】 実施例28 11−(4−メトキシ−3,5−ジヨード−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,
3−d]チオフェン 実施例22の方法に従って、4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−2,6−ジヨード−フェノール(実施例26)から製造した。白色
固体:融点228−230℃:MS(EI):[M+]、592;元素分析:C23142OSの理論値:C,46.65、H,2.38、N,0.00。測定値:C
,45.95、H,2.25、N,0.19。
【0177】 実施例29 11−(3−ヨード−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d
]チオフェン 実施例22の方法に従って、4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−2−ヨード−フェノール(実施例27)から製造した。白色固体
:融点274−275℃:MS(EI):[M+]、466(100%,MI);
元素分析:C2315IOSの理論値:C,59.24、H,3.24、N,0.0
0。測定値:C,58.53、H,3.11、N,0.11。
【0178】 実施例30 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−メトキシ−
イソフタロニトリル 乾燥窒素雰囲気下、150℃の油浴中で11−(3,5−ジヨード−4−メトキ
シ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン(4.55g、7.68
mmol)およびシアン化銅(I)(3.13g、38.4mmol)の1−メチル
−2−ピロリジノン(18mL)中懸濁液を加熱した。1時間後、該溶液を水(
200mL)に添加し、10%HCl水溶液で酸性化した。固体を濾過し、フラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル:溶離液:塩化メチレン)に付して標記
化合物を黄色固体として得た(2.47g、82%):融点214−215℃:
MS(EI):[M+]、390(100%,MI);元素分析:C25142OS
の理論値:C,76.90、H,3.61、N,7.17。測定値:C,76.48
、H,3.46、N,7.17。
【0179】 実施例31 5−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−メトキシ
−ベンゾニトリル 実施例30の方法に従って、11−(3−ヨード−4−メトキシ−フェニル)−
ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]−チオフェン(実施例29)から製造した。白色
固体:融点230−232℃:MS(EI):[M+]、365(100%,MI
);元素分析:C2415NOSの理論値:C,78.88、H,4.41、N,3.
83。測定値:C,77.61、H,4.23、N,4.10。
【0180】 実施例32 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヒドロキシ
−イソフタロニトリル 実施例20の方法に従って、5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル−2−メトキシ−イソフタロニトリル(実施例30)から製造した。
白色固体:融点274−276℃:MS(EI):[M+]、376(80%,M
I);元素分析:C24122OSの理論値:C,76.58、H,3.21、N,
7.44。測定値:C,76.20、H,3.19、N,7.35。
【0181】 実施例33 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヒドロキシ
−ベンゾニトリル 実施例20の方法に従って、5−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−2−メトキシ−ベンゾニトリル(実施例31)から製造した。白
色固体:融点231−232℃:MS(EI):[M+]、351(100%,M
I);元素分析:C2313NOSの理論値:C,78.61、H,3.73、N,
3.99。測定値:C,78.27、H,3.59、N,3.89。
【0182】 実施例34 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール)酢
酸エステル 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(2.
0g、6.13mmol)のピリジン(8mL)中0℃攪拌溶液に無水酢酸(0.
62mL、6.57mmol)を添加した。7時間後、該反応混合物を水に添加
し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空乾燥させて標記化合物を白色固体
として得た(2.23g、99%):融点:160−161℃;NMR(CDCl 3 );δ 8.36(s,1H)、7.95(d,J=8Hz,1H)、7.78(
d,J=8Hz,1H)、7.61(d,J=8Hz,1H)、7.53(ddd
,J=8,7,1Hz,1H)、7.47−7.33(m,6H)、7.08(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、6.76(d,J=8Hz,1H)、2.4
2(s,3H,CH3);MS(EI):368(100%,MI);元素分析:
24162Sの理論値:C,78.24、H,4.38、N,0.00。測定値:
C,77.99、H,4.29、N,0.02。
【0183】 実施例35 酢酸3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエ
ステル 実施例34の方法に従って、3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−フェノール(実施例17)から製造した。白色固体:融点122
−124℃:MS(EI):[M+]、368;元素分析:C24162Sの理論
値:C,78.24、H,4.38、N,0.00。測定値:C,77.47、H,
4.19、N,0.27。
【0184】 実施例36 酢酸2−アセトキシ−4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−
イル)−フェニルエステル 実施例34の方法に従って、4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(実施例18)から製造した。白色固
体:融点179−180℃:MS(EI):[M+]、426;元素分析:C26 184Sの理論値:C,73.22、H,4.25、N,0.00。測定値:C,7
3.17、H,4.30、N,0.12。
【0185】 実施例37 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フ
ェノール)酢酸(エステル) 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール)酢
酸(エステル)(2.22g、6.03mmol)のジクロロメタン(45mL)
中−20℃撹拌溶液に臭素(0.35mL、6.63mmol)のジクロロメタン
(10mL)中溶液を15分間にわたって滴下した。この溶液を1.5時間攪拌
し、次いで、希チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチした。有機溶媒を除去し、
水を添加し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレー
トし、真空乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(2.60、96%):
融点:204−205℃;NMR(CDCl3);δ 8.35(ddd,J=8,
1,1Hz,1H)、7.81(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.68
−7.61(m,2H)、7.47−7.36(m,6H)、7.08(ddd,J
=8,8,1Hz,1H)、6.69(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、
2.42(s,3H,CH3);MS(EI):[M+]、1臭素同位体パターン、
446(60%,MI)、448(65%,MI)、404(100%)、40
6(95%);元素分析:C2415BrO2Sの理論値:C,64.44、H,3.
38、N,0.00。測定値:C,64.18、H,3.34、N,−0.03。
【0186】 実施例38 酢酸3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
)−フェニルエステル 実施例37の方法に従って、酢酸3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェニルエステル(実施例35)から製造した。白色固体:
融点74−76℃:MS(EI):[M+]、1臭素同位体パターン、446、4
48;元素分析:C2415BrO2Sの理論値:C,64.44、H,3.38、N
,0.00。測定値:C,63.77、H,3.08、N,0.12。
【0187】 実施例39 酢酸2−アセトキシ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル)−フェニルエステル 実施例37の方法に従って、酢酸2−アセトキシ−4−(ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(実施例36)から製造
した。白色固体:融点178−179℃:MS(EI):[M+]、1臭素同位体
パターン、504、506;元素分析:C2617BrO4Sの理論値:C,61.
79、H,3.39、N,0.00。測定値:C,61.37、H,3.32、N,
0.11。
【0188】 実施例40 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノール 乾燥窒素雰囲気下、−20℃で、4−(6−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノール(1.31g、3.1
8mmol)のジクロロメタン(26mL)中溶液に臭素(0.185mL、3.
50mmol)のジクロロメタン(7mL)中溶液を40分間にわたって滴下し
、光の不在下で攪拌した。15分後、希亜硫酸水素ナトリウム水溶液を添加し、
該反応混合物を水とエーテルとの間で分配させた。エーテル相を食塩水で洗浄し
、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(1.65g、100%):融点:
189−190℃;NMR(CDCl3);δ 8.35(ddd,J=8,1,1
,1H)、7.80(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.74(ddd,
J=8,1,1Hz,1H)、7.65(ddd,J=8,8,1,1H)、7.
45(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.37(ddd,J=8,8,
1Hz,1H)、7.08(s,2H)、7.06(ddd,J=8,8,1Hz
,1H)、6.68(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.03(s,1H
)、3.31(七重項,J=7Hz,2H)、1.29(d,J=7Hz,6H)
、1.26(d,J=7Hz,6H);MS(EI):488(90%)、49
0(100);元素分析:C2825BrOSの理論値:C,68.71、H,5.1
5、N,0.00。測定値:C,67.74、H,5.02、N,0.07。
【0189】 実施例41 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フ
ェノール)酢酸(エステル)(2.60g、5.81mmol)のTHF(20m
L)/メタノール(15mL)中室温攪拌懸濁液に水酸化カリウム水溶液(6.
0mL、6.0mmol)を添加した。直後に溶解が生じ、該反応混合物は、緑
色に変わった。1時間後、有機溶媒を除去し、水を添加し、反応混合物を10%
HClで酸性化し、得られた固体を水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレート
し、次いで、真空乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(2.18g、9
3%)。この固体の一部(0.5g)を酢酸/水、次いで、シクロヘキサン/ア
セトニトリルから再結晶した:融点:211−213℃;NMR(CDCl3);
δ 8.34(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.80(ddd,J=8
,1,1Hz,1H)、7.67−7.62(m,2H)、7.43(ddd,J
=8,8,1Hz,1H)、7.39(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、
7.27(d,J=9Hz,2H)、7.12(d,J=9Hz,2H)、7.1
1(m,1H)、6.78(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.99(s
,1H,OH);MS(EI):[M+]、1臭素同位体パターン、404(10
0%,MI)、406(96%,MI);元素分析:C2213BrOSの理論値:
C,65.19、H,3.23、N,0.00。測定値:C,64.87、H,3.
00、N,0.03。
【0190】 実施例42 3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール 実施例41の方法に従って、酢酸3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(実施例38)から製造した
。白色固体:融点110−111℃:NMR(CDCl3);δ 8.35(dd,
J=8,1Hz,1H)、7.81(d,J=8Hz、1H)、7.67−7.63
(m,2H)、7.53(dd,J=8,7Hz,1H)、7.44(ddd,J
=8,7,1Hz,1H)、7.39(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
7.13−7.09(m,2H)、7.00 (dd,J=8,1Hz,1H)、6
.88(dd,J=1,1Hz,1H)、6.78(dd,J=8,1Hz,1H
)、4.99(s,1H,OH);MS(EI):[M+]、1臭素同位体パター
ン、404(95%)、406(100%);元素分析:C2213BrOSの理
論値:C,65.19、H,3.23、N,0.00。測定値:C,64.85、H
,3.51、N,0.43。
【0191】 実施例43 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
ベンゼン−1,2−ジオール 実施例41の方法に従って、酢酸2−アセトキシ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(実施例3
9)から製造した。白色固体:融点181−182℃:MS(EI):[M+]、
1臭素同位体パターン、420(95%);元素分析:C2213BrO2Sの理論
値:C,62.72、H,3.11、N,0.00。測定値:C,62.11、H,
3.10、N,0.13。
【0192】 実施例44 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−6−カルボニトリル 密封容器中の4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル−フェノール)酢酸(エステル)(2.0g、4.47mmol)、シア
ン化銅(I)(2.0g、22.3mmol)およびN−メチルピロリジノン(10
mL)の懸濁液を150℃の油浴中で9時間加熱した。該反応混合物を室温に冷
却し、水に添加し、酢酸エチルで抽出した。水性相を濾過し、得られた固体をT
HFに溶解した。THFおよび酢酸エチル相を合せ、濃縮した。残留物にTHF
(100mL)、メタノール(50mL)および水酸化カリウム水溶液(1.0
N、4.5mL、4.5mmol)を添加した。5分後、水を添加し、該反応混合
物を10%HClで酸性化し、得られた固体を濾過し、水で洗浄し、エーテル(
3×)、次いで、石油エーテルでトリチュレートした。固体を真空乾燥させて標
記化合物を黄褐色固体として得た(1.27g、82%):融点:307−30
9℃;NMR(CDCl3);δ 8.35(ddd,J=8,1,1Hz,1H)
、7.84(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.76−7.69(m,2
H)、7.51(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.44(ddd,J=
8,8,1Hz,1H)、7.27(d,J=9Hz,2H)、7.15(d,J
=9Hz,2H)、7.14(m,1H)、6.82(ddd,J=8,1,1H
z,1H)、5.08(s,1H);IR(KBr、cm-1):2210(CN)
;MS(EI):[M+]、451(40%,MI);元素分析:C2313NOS
の理論値:C,78.61、H,3.73、N,3.99。測定値:C,77.84
、H,3.46、N,3.89。
【0193】 実施例45 メタンスルホン酸4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
−フェニルエステル 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(2.
00g、5.43mmol)の乾燥塩化メチレン(10mL)およびピリジン(
2.08mL)中冷(氷浴)溶液にメチルスルホニルクロリド(0.63mL、8
.14mmol)を滴下した。室温で約36時間攪拌した後、該反応混合物を水
(100mL)と合わせた。有機物質をエーテル(100mL)で抽出し、10
%HCl(100mL)で洗浄し、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(
2.51g、100%);融点136−139℃;NMR(CDCl3);δ 8.
38(s,1H)、7.97 − 7.95(m,1H)、7.80 − 7.78(m
,1H)、7.60 − 7.50(m,6H)、7.43 − 7.35(m,2H)
、7.07(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.68(d,J=8Hz,
1H)、3.33(s,3H);MS(EI):[M+] 404(100%);元
素分析:C231632・0.07C614の理論値:C,68.52、H,4.1
7、N,0.03。測定値:C,67.91、H,3.85、N,0.06。
【0194】 実施例46 メタンスルホン酸4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル 乾燥窒素雰囲気下、室温で、メタンスルホン酸4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル−フェニルエステル(1.00g、2.47mmol
)のクロロホルム(10mL)中溶液に塩化スルフリル(0.21mL、2.60
mmol、1.05当量)を滴下した。19時間攪拌した後、該反応混合物を水
(100mL)に添加し、有機物質をエーテル(2ラ100mL)で抽出した。
抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、シリカゲルと合わせ、溶媒を除去した。吸着
質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(85/15)
)に付して標記化合物を白色固体として得た(0.957g、88%):融点1
55−158℃;NMR(CDCl3);δ 8.41(ddd,J=8,1,1H
z,1H)、7.82(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.67(ddd
,J=8,7,1Hz,1H)、7.61−7.56(m,3H)、7.51−7.
45(m,3H)、7.42−7.38(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
7.10(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.64(d,J=8Hz,1
H)、3.34(s,3H);MS(+EI):[M+]、1塩素同位体パターン
、438(100%)、440(40%); 元素分析:C2315ClO32の理
論値:C,62.93、H,3.49、N,0.00。測定値:C,62.72、H
,3.25、N,0.03。
【0195】 実施例47 メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル メタンスルホン酸4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
−フェニルエステル(2.24g、5.54mmol)のテトラヒドロフラン(2
2.4mL)、80%酢酸水溶液(11.2mL)および硫酸(0.6mL)中溶
液にヨウ素(0.984g、3.87mmol)およびヨウ素酸(0.244g、
1.39mmol)を添加した。該反応混合物を室温で88時間攪拌し、次いで
、亜硫酸水素ナトリウム水溶液(100mL)と合わせた。有機物質をエーテル
(500mL)で抽出した。抽出物を濃縮し、ベンゼンおよび石油エーテルでチ
ェイスして標記化合物を黄色固体として得た(2.75g、94%):融点17
6−186℃;NMR(CDCl3);δ 8.24(ddd,J=8,1,1Hz
,1H)、7.81(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.65−7.58
(m,3H)、7.52−7.38(m,5H)、7.11−7.07(ddd,J
=8,7,1Hz,1H)、6.57(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、
3.33(s,3H);MS(+FAB):[M+] m/z 530(65%)、[
M+H]+ m/z 531(25%);元素分析:C2315IO32の理論値:
C,52.08、H,2.85、N,0.00。測定値:C,51.75、H,2.
75、N,0.06。
【0196】 実施例48 メタンスルホン酸4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル 乾燥窒素雰囲気下、144℃で2時間、新しく活性化した銅(0.359g、
5.66mmol)およびビス(トリフルオロメチル)水銀(0.993g、3.78
mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(12mL)中混合物を攪拌しなが
ら加熱した。冷却後、メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(1.00g、1.89mm
ol)のN,N−ジメチルアセトアミド(12mL)中溶液を添加し、該混合物
を160〜168℃で3時間20分加熱した。冷却後、該混合物を水中に注ぎ、
有機物質をエーテル(2×200mL)で抽出した。抽出物を合わせ、シリカゲ
ル(約30mL)を添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラ
フィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(80:20))に付して標記化合
物を白色固体として得た(0.697g、85%):融点215−216℃;N
MR(CDCl3);δ 8.39−8.36(m,1H)、7.81−7.79(m
,1H)、7.71−7.67(m,1H)、7.61−7.59(m,3H)、7
.51−7.46(m,3H)、7.41(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、7.08(ddd,J=8,7,1Hz)、6.54(d,J=8Hz,1H)
、3.35(s,3H);MS+FAB [M+H]+ m/z 473およびm+
472;元素分析:C2415332・0.15C66の理論値:C,61.7
6、H,3.31、N,0.00。測定値:C,61.20、H,3.11、N,0
.16。
【0197】 実施例49 メタンスルホン酸4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル アルゴン下、密封容器中のメタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(1.65g、3.
11mmol)、テトラメチルスズ(3.58、25.8mmol)およびビス(
トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(0.218g、0.311mmo
l、10モル%)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(16mL)中懸濁液を
103℃で4時間加熱し、室温で一夜放置した。該反応混合物を水(200mL
)に添加し、エーテルで抽出した。シリカゲル(40mL)を添加し、溶媒を除
去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(
85:15))に付して標記化合物を薄黄色固体として得た(1.12g、86
%):融点172−173℃;NMR(CDCl3);δ 8.18(ddd,J=
8,1,1Hz,1H)、7.81(ddd,J=1,1,8Hz,1H)、7.
62−7.55 (m,3H)、7.50−7.48(m,2H)、7.44−7.3
4(m,2H)、7.06(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.64(d
dd,J=8,1,1Hz)、3.32(s,3H)、2.99(s,3H);M
Sの理論値:EI [m/z] 418(100%);元素分析:C241832
理論値:C,68.87、H,4.34、N,0.00。測定値:C,68.60、
H,4.26、N,0.02。
【0198】 実施例50 4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール メタンスルホン酸4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル(0.917g、2.09mmol)のジオキ
サン(13mL)および水酸化ナトリウムの溶液(2.5N、6.7mL、16.
7mmol、8当量)中二相混合物を還流させながら一夜加熱した。室温に冷却
した後、該反応混合物を水(50mL)と合せ、濃塩酸で酸性化し、15分間攪
拌した。粗製白色固体生成物を濾過により回収し、エーテルに再溶解し、シリカ
ゲルと合せ、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液
:石油エーテル/酢酸エチル(85/15〜80/20))に付して標記化合物
を白色固体として得た(0.705g、94%);融点193−195℃;NM
R(CDCl3);δ 8.37(ddd,J=8,1Hz,1H)、7.81(d
dd,J=8,1,1Hz,1H)、7.68−7.63(m,2H)、7.44
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.39(ddd,J=8,7,1H
z,1H)、7.29−7.26(m,2H,)、7.14−7.09(m,3H)
、6.81(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.01(d,J=4Hz,
1H);MS(+EI): [M+]、1塩素同位体パターン、360(100%
)、362(45%);元素分析:C2213ClOSの理論値:C,73.23、
H,3.63、N,0.00。測定値:C,72.86、H,3.24、N,0.0
4。
【0199】 実施例51 4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル(1.00g、1.89mmol)のテトラヒ
ドロフラン(5mL)中溶液に水酸化ナトリウムの2.5N水溶液(6.0mL)
を添加し、二相反応混合物を還流させながら5時間加熱し、次いで、密封加圧管
中、110℃で約18時間加熱した。該反応混合物を水(100mL)で希釈し
、10%塩酸で酸性化し、有機物質をエーテル(2×100mL)で抽出した。
抽出物を合わせ、水(100mL)で洗浄し、濃縮し、石油エーテルでチェイス
して標記化合物を得た(0.869g、理論値を超える);NMR(DMSO−
6);δ 9.85(s,1H,OH)、8.15(d,J=8Hz,1H)、8
.02(d,J=8Hz,1H)、7.73(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、7.69−7.44(m,3H)、7.21−7.16(m,3H)、7.09
−7.06(m,2H)、6.68(d,J=8Hz,1H)。
【0200】 実施例52 4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノール 実施例51の方法に従って、メタンスルホン酸4−(6−トリフルオロメチル
−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(
実施例48)から製造した。白色固体:融点210−211℃;NMR(CDC
l3);δ 8.35(m,1H)、7.80−7.77(m,1H)、7.72−7,
64(m,2H)、7.47(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.39(
ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.28−7.24(m,2H)、7.1
6−7.08(m,3H)、6.75(d,J=8Hz,1H)、5.03(s,
1H);MSの理論値:(+)EI(直接プローブ)[M+]:394(100%
);元素分析:C23133OSの理論値:C,70.04、H,3.32、N,
0.00。測定値:C,69.68、3.12、N,0.10。
【0201】 実施例53 4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール 実施例51の方法に従って、メタンスルホン酸4−(6−メチル−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(実施例49)
から製造した。白色固体:融点184−185℃;NMR(CDCl3);δ 8.
16(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.81(ddd,J =8,1,
1Hz,1H)、7.67(ddd,J =8,1,1Hz,1H)、7.58(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.42−7.34(m,2H)、7.29
−7.26(m,3H)、7.12−7.06(m,3H)、6.82(ddd,J
=8,1,1Hz,1H)、4.94(s,1H)、2.98(s,3H);MS(
EI):[M+]、340(100%);元素分析:C2316OSの理論値:C,
81.14、H,4.74、N,0.00。測定値:C,81.47、H,4.59
、N,0.02。
【0202】 実施例54 4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)
−フェノール 冷却(氷浴)無水メタノール(13.2mL)に水素化ナトリウム(鉱油中8
0重量%懸濁液、1.70g、56.6mmol)を3回に分けて添加した。冷所
で0.5時間、次いで、室温で50分間攪拌した後、塩化銅II(0.251g、1
.87mmol)およびメタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(3.00g、5.66
mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(24mL)中溶液を添加した
。該反応混合物を還流させながら約3時間加熱し、室温に冷却し、水(400m
L)で希釈し、10%塩酸で酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を
合わせ、シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(石油エーテル/塩化メチレン(40/60))に付して標記化合物を
白色固体として得た(1.82g、90%):融点218−223℃(分解);
NMR(CDCl3);δ 8.27(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.
80(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.65(ddd,J=8,1,
1Hz,1H)、7.57(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.40(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.36(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、7.30−7.26(m,2H)、7.13−7.07(m,3H)、6.
85(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.98(s,1H)、4.21(
S、3H);MS(EI):[M+]、356(100%);元素分析:C23162Sの理論値:C,77.50、H,4.52、N,0.00;測定値:C,76
.79、H,4.61、N,0.11。
【0203】 実施例55 4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−フェノール メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェニルエステル(1.04g、1.95mmol)、チオフ
ェノール(0.47mL、4.578mmol)、酸化銅(I)(0.326g、2.
28mmol)およびジメチルホルムアミド(20mL)の室温攪拌溶液に水酸
化ナトリウム(0.183g、4.58mmol)を添加した。該容器を、アルゴ
ン雰囲気下、155〜160℃の油浴中で加熱した。7時間後、該反応混合物を
室温に冷却し、水に添加し、10%HClで酸性化し、エーテルで抽出した。エ
ーテル抽出物を濾過して銅塩を除去し、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、
吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:勾配液:石油エーテル:酢酸
エチル(9:1〜85:15))に付して標記化合物を白色固体として得た(0
.721g、86%):融点162−164℃;NMR(DMSO−d6);δ
9.87(s,1H)、8.48(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.9
5(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.66(m,2H)、7.52(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.44(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、7.27−7.07(m,10H)、6.76 (d,J=8Hz,1H)
;MS(EI):434(M+、100%);元素分析:C2818OSの理論値
:C,77.39、H,4.19、N,0.00。測定値:C,76.82、H,3
.95、N,0.16。
【0204】 実施例56 4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール 加圧容器中、室温で、メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(1.00g、1.89
mmol)、ジメチルアミノエタンチオール・塩酸塩(0.614g、4.34m
mol、2.3当量)および酸化銅(I)(0.316g、8.69mmol、1.1
7当量)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(24mL)中懸濁液に微粉砕し
た水酸化ナトリウム(0.348g、8.69mmol、4.6当量)を添加した
。該容器をアルゴンでフラッシュし、密封し、攪拌しながら、155℃(油浴)
で6時間、次いで、室温で12時間加熱した。該反応混合物を水(100mL)
に注ぎ、エーテルで抽出した。水性相中に懸濁液として残存した固体を濾過した
。濾液をエーテルでさらに1回抽出した。抽出物を合せ、シリカゲルを添加した
。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:塩化メチレ
ン:イソプロパノール(94/6〜95/5))に付して標記化合物を固体とし
て得た(0.707g、87%):NMR(DMSO−d6);δ 9.83(s,
1H,OH)、8.65(d,J=8Hz,1H)、7.98(d,J=8Hz,
1H)、7.71(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.61(d,J=8
Hz,1H)、7.50(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.43(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、7.21−7.05(m,3H)、7.08−
7.04(m,2H)、6.73(d,J=8Hz,1H)、3.35−3.27(
m,)、3.10(t,J=6Hz,2H)、2.21−2.08(幅広一重項,
6H);MS(EI):[M+] 429。
【0205】 実施例57 4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル]−フェノール メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェニルエステル(1.00g、1.89mmol)、4−メル
カプトピリジン(0.614g、4.34mmol、2.3当量)および酸化銅(I)
(0.316g、2.21mmol、1.17当量)の乾燥N,N−ジメチルホルム
アミド(24mL)中懸濁液に新しく微粉砕した水酸化ナトリウム(0.174
g、4.34mmol、2.3当量)を添加し、該混合物を、アルゴン下、加圧瓶
中、157℃(油浴)で5時間加熱し、次いで、室温で一夜攪拌した。該反応混
合物を水(100mL)に注ぎ、有機物質をエーテル(2.300mL)で抽出
した。抽出物を合わせ、食塩水で乾燥させ、シリカゲルを添加した。溶媒を除去
し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/イソプロパノール
(97/3))に付して固体を得、これを水(100mL)中で一夜攪拌し、ガ
ラス濾過器で回収し、風乾させて標記化合物を固体として得た(0.587g、
73%);NMR(DMSO−d6);δ 9.90(s,1H)、8.37(d,
J=8Hz,1H)、8.30(d,J=5Hz,2H)、7.95(d,J=8
Hz,1H)、7.70(m,2H)、7.57(m,1H)、7.45(t,J
=8Hz,1H)、7.28(d,J=Hz,2H)、7.20(t,J=8Hz
,1H)、7.11(d,J=8Hz,2H)、6.96(d,J=6Hz,2H
)、6.77(d,J=8Hz,1H); MS(EI):[M+] 435。
【0206】 実施例58 11−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−6−カルボニトリル 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−6−カルボニトリル(650mg、1.85mmol)、酢酸カリウム(1.
82g、18.5mmol)および酢酸(17mL)の室温攪拌懸濁液に臭素(
0.21mL、4.07mmol)の酢酸(3mL)中溶液を滴下した。35分後
、水(100mL)および少量の固体亜硫酸ナトリウムを添加した。該懸濁液を
濾過し、固体を水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートし、真空乾燥させて
標記化合物を黄褐色固体として得た(1.04g、96%):融点321−32
3℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(ddd,J=8,1,1Hz,1H)
、7.87(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.76(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、7.67(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.56
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.54(s,2H)、7.50(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、7.27(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、6.90(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、6.24(s,1H,O
H);MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、507(55%)、50
9(100%)、511(55%);元素分析:C2311Br2NOS・0.5H2 Oの理論値:C,53.31、H,2.33、N,2.70。測定値:C,53.5
1、H,2.28、N,2.70。
【0207】 実施例58の方法および適当な出発物質を用いて実施例59〜66の化合物を
製造した。
【0208】 実施例59 2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール(実施例51)から。白色固体:融点221−222℃;NMR(C
DCl3);δ 8.22(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=8Hz,
1H)、7.63(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.55(d,J=8
Hz,1H)、7.54(s,2H)、7.50−7.43(m,2H)、7.20
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.83(d,J=8Hz,1H);
MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、608(25%)、609
.7(100%)、612(35%);元素分析:C2211Br2IOSの理論値
:C,43.31、H,1.82、N,0.00。測定値:C,42.98、H,1
.93、N,0.26。
【0209】 実施例60 2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール(実施例50)から。白色固体:融点222−223℃;NMR(C
DCl3);δ 8.39(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.84(dd
d,J=8,1,1Hz,1H)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、7.61(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.55(s,2H,)
、7.52−7.43(m,2H)、7.23(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、6.89(ddd,J=8,1,1Hz,1H,)、6.19(s,1H)
;MS(EI):[M+]、2 臭素、1塩素同位体パターン、516(38%)
、518(100%)、520(72%)、521(20%);元素分析:C2211Br2ClOSの理論値:C,50.95、H,2.14。測定値:C,51.1
2、H,2.20。
【0210】 実施例61 2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノール 4−(6−トリフルオロメチル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル−フェノール(実施例52)から。白色固体:融点223−225℃
;NMR(CDCl3);δ 8.37(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7
.82(m,2H)、7.54−7.50(m,2H)、7.53(s,2H)、7
.45(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.20(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、6.83(d,J=8Hz,1H)、6.22(s,1H,OH
);MS:(+)EI(直接プローブ)[M+]、2臭素同位体パターン、550(
52%)、552(100%)、554(58%);元素分析:C2311Br2 3 OSの理論値:C,50.03、H,2.01、N,0.00。測定値:C,49
.66、H,2.07、N,0.08。
【0211】 実施例62 2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 4−メチル[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(実
施例53)から。白色固体:融点224−226℃:NMR(CDCl3);δ
8.17(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.84(ddd,J=8,1
,1Hz,1H)、7.62−7.58(m,2H)、7.55(s,2H)、7.
47−7.39(m,3H)、7.18(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
6.89(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、6.16(s,1H,);MS(
−ESI):m/z 495.2(40%)、497.1(100%)、499.2
(27%);元素分析:C2314Br2OSの理論値:C,55.45、H,2.8
3、N,0.00。測定値:C,56.17、H,2.78、N,0.13。
【0212】 実施例63 2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル−フェノール 4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)
−フェノール(実施例54)から。白色固体:融点233−234℃;NMR(
DMSO−d6);δ 10.35(幅広s,1H)、8.23(d,J=8Hz,
1H)、8.03(d,J=8Hz,1H)、7.69−7.64(m,1H)、
7.64(s,2H)、7.54(d,J=4Hz,2H)、7.48(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.26(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、6.84(d,J=8Hz,1H)、4.13(s,3H); MS(EI):
[M+]、2臭素同位体パターン、512(48%)、514(100%)、51
6(54%); 元素分析:C2314Br22Sの理論値:C,53.72、H,
2.74、N,0.00。測定値:C,53.62、H,2.55、N,0.18。
【0213】 実施例64 2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノール 4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−フェノール(実施例55)から。白色固体:融点152−155
℃:NMR(DMSO−d6);δ 10.42(s,1H)、8.49(d,J=
8Hz,1H)、7.99(d,J=8Hz,1H)、7.75(s,2H),7.
69(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.63(d,J=8Hz,1H
)、7.57(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.48(ddd,J=8
,7,1Hz,1H)、7.28(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.2
5−7.21(m,2H)、7.14(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7
.09(d,J=8Hz,2H)、6.81(d,J=8Hz,1H)、1.90
(s,3H,AcOH);MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、59
0(50%)、592(100%)、594(60%);元素分析:C2816
r2OS2・1.0CH3CO2H・0.5H2Oの理論値:C,54.48、H,3.2
0、N,0.00。測定値:C,54.56、H,2.91、N,0.23。
【0214】 実施例65 2,6−ジブロモ−4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール 4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル]−フェノール(実施例57)から。黄色固体:融点2
25−270℃(分解);NMR(DMSO−d6);δ 10.48(s,1H
,−OH)、8.40(dd,J=8,1Hz,2H)、8.37(d,J=8H
z,1H)、8.00(d,J=8Hz,1H)、7.76(s,2H)、7.7
5−7.68(m,2H)、7.62(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7
.50(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.31(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、7.20(dd,J=6,1Hz,2H)、6.83(d,J=
8Hz,1H);元素分析:C2715Br2NOS2の理論値:C,54.65、H
,2.55、N,2.36。測定値:C,48.94、H,2.46、N,2.22
【0215】 実施例66 2,6−ジブロモ−4−[6−(2−ジメチルアミノエチルスルファニル)−ベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d] チオフェン−11−イル]−フェノール 4−[6−(2−ジメチルアミノエチルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,
3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール(実施例56)から。黄色固体:
NMR(DMSO−d6);δ 8.65(d,J=8Hz,1H)、8.04(d
,J=8Hz,1H)、7.77(七重項,J=3Hz,1H)、7.65(s,
2H)、7.60−7.58(m,2H)、7.50(dd,J=8,1Hz,1H
)、7.27(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.86および6.63(s
,異性体,1H)、6.79(d,J=8Hz,1H)、3.24(d,m,2H
)、2.85(m,2H);MS(EI): [M+]、2臭素同位体パターン、5
85(3%)、587(7%)、589(4%)。
【0216】 実施例67 2,6−ジクロロ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール メタノール(20mL)を塩素ガスで2分間パージした。この溶液を−78℃
に冷却し、4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−
イル)−フェノール(0.609g、1.50mmol)のメタノール(15mL
)中−78℃溶液に添加した。25分後、該溶液を希チオ硫酸ナトリウム水溶液
およびエーテルの迅速攪拌二相混合物に添加した。層を分取し、エーテル相にシ
リカゲルを添加した。エーテルを除去し、吸着質をフラッシュした(勾配液:石
油エーテル:酢酸エチル(9:1〜1:1))。所望の生成物を含有するフラク
ションにシリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュした(石油
エーテル:酢酸エチル(9:1))。所望の生成物を含有するフラクションにシ
リカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(
石油エーテル:ジクロロメタン(7:3))に付して標記化合物を白色固体とし
て得た(0.082g、12%):NMR(DMSO−d6);δ 10.65(s
,1H)、8.28(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、8.07(ddd,
J=8,1,1Hz,1H)、7.78(ddd,J=9、5、2Hz,1H)
、7.63−7.58(m,2H)、7.53(s,2H)、7.52(ddd,J
=8,8,1Hz,1H)、7.31(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
6.69(d,J=8Hz,1H):MS(EI):[M+]、1臭素、2塩素同
位体パターン、472(60%)、474(100%)、476(50%)。
【0217】 実施例68 2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノール 実施例58の方法に従って、3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−フェノール(実施例42)から製造した。白色固体
:融点111−112℃:MS(+FAB):[M+]、482;元素分析:C2212Br2OSの理論値:C,54.57、H,2.50、N,0.00。測定値:
C,53.72、H,2.35、N,0.41。
【0218】 実施例69 2,4−ジブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール 実施例58の方法に従って、3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−フェノール(実施例42)から製造した。白色固体
:269−270℃:MS(+FAB):[M+]、560、562、564、5
66;元素分析:C2211Br3OSの理論値:C,46.93、H,1.97、N
,0.00。測定値:C,46.43、H,2.20、N,0.11。
【0219】 実施例70 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール 実施例58の方法に従って、4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(実施例43)から製造
した。白色固体:融点212−213℃: MS(EI):[M+]、2臭素同位
体パターン、498、500、502;元素分析:C2212Br22Sの理論値
:C,52.83、H,2.42、N,0.00。測定値:C,52.08、H,2
.55、N,0.01。
【0220】 実施例71 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール 実施例58の方法に従って、4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(実施例43)から製造
した。白色固体:融点138−140℃:MS(EI):[M+]、2臭素同位体
パターン、498、500、502;元素分析:C2212Br22Sの理論値:
C,52.83、H,2.42、N,0.00。測定値:C,52.17、H,2.
71、N,0.05。
【0221】 実施例72 [11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−3−オール(1.36g、3.96mmol)、ブロモ酢酸メチル(0.38m
L、4.01mmol)、炭酸カリウム(0.548g、3.97mmol)およ
びN,N−ジメチルホルムアミド(21mL)を合せ、室温で2.5時間攪拌した
。該反応混合物を水に添加し、酢酸エチルおよびTHFで抽出した。有機相にシ
リカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(
溶離液:勾配液:ジクロロメタン〜ジクロロメタン:アセトニトリル(98:2
))に付して標記化合物を白色固体として得た(0.953g、58%):融点
:229−231℃:NMR(DMSO−d6);δ 9.78(s,1H)、8.
51(s,1H)、8.00(d,J=8Hz,1H)、7.56−7.39(m
,4H)、7.18(d,J=9Hz,2H)、7.05(d,J=9Hz,2H
)、6.79(dd,J=9,2Hz,1H)、6.66(d,J=9Hz,1H
)、4.86(s,2H)、3.68(s,3H);MS(EI):414(10
0%,M+);元素分析:C25184Sの理論値:C,72.45、H,4.38
、N,0.00。測定値:C,71.78、H,4.41、N,0.13。
【0222】 実施例73 [11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−3−オール(0.60g、1.752mmol)、ブロモ酢酸メチル(0.7
0mL、7.39mmol)、炭酸カリウム(1.2g、8.76mmol)およ
びN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を合せ、室温で一夜攪拌した。該反
応混合物を水に添加し、濾過した。固体を水で洗浄し、真空乾燥させて標記化合
物を白色固体として得た(0.82g、96%):融点:152−154℃:N
MR(CDCl3);δ 8.27(s,1H)、7.91(dt,J=8,1Hz
,1H)、7.61(dm,J=8Hz,1H)、7.49(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、7.39−7.26(m,3H)、7.18(d,J=9Hz
,2H)、6.66(dd,J=1Hz,2H)、4.82(s,2H)、4.6
7(s,2H)、3.90(s,3H)、3.81(s,3H);MS(FAB+
):487(10%,M+H);元素分析:C28226Sの理論値:C,69.
12、H,4.56、N,0.00。測定値:C,67.52、H,4.40、N,
0.07。
【0223】 実施例74 [11−(4−カルボキシメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸 [11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル(0.750g、1
.54mmol)のTHF(20mL)およびメタノール(13mL)中攪拌懸
濁液に1.0N水酸化カリウム水溶液(8.0mL、8.0mmol)を添加した
。溶解が生じた。室温で3時間後、該反応混合物を水で希釈し、エーテル(10
0mL)で抽出した。水性相を10%HCl水溶液で酸性化し、濾過した。固体
を水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートした。固体を70℃で真空乾燥さ
せて灰色の固体を得た。この固体を酢酸から再結晶して標記化合物を白色固体と
して得た(0.502、71%):融点220−222℃:NMR(DMSO−
6);δ 12.8(幅広s,2H)、8.54(s,1H)、8.02(d,J
=8Hz,1H)、7.56−7.40(m,4H)、7.31(d,J=8Hz
,2H)、7.23(d,J=8Hz,2H)、6.73(dd,J=9,1Hz
,1H)、6.56(d,J=9Hz,1H)、4.85(s,2H)、4.74
(s,2H)、1.97(s,2.49H,0.83 mol 酢酸);MS(FA
B+):459(20%,M+H);元素分析:C26186S・0.83CH3
CO2Hの理論値:C,65.46、H,4.24、N,0.00。測定値:C,6
4.47、H,4.05、N,0.03。
【0224】 実施例75 [11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−8−イルオキシ]−酢酸メチルエステル 室温で、11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−8−オール(0.600g、1.75mmol)および炭酸カリウム
(0.605g、4.38mmol、2.5当量)の無水N,N−ジメチルホルムア
ミド(3mL)中懸濁液にブロモ酢酸メチル(0.50mL、5.26mmol)
を滴下した。26時間後、追加のブロモ酢酸メチル(0.166mL、1.75m
mol)を添加し、64時間攪拌し続けた。溶媒を除去し、水(100mL)を
添加した。固体をジエチルエーテルおよび塩化メチレンの混合液に溶解し、シリ
カゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石
油エーテル/酢酸エチル(70/30))に付して標記化合物を黄色固体として
得た(0.300g、35%)。
【0225】 実施例76 [11−(4−カルボキシメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−8−イルオキシ]−酢酸 室温で、[11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−8−イルオキシ]−酢酸メチルエステル(0.2
68g、0.551mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)およびメタノー
ル(5mL)中溶液に水酸化カリウムの水溶液(1N,2.2mL、2.2mmo
l)を滴下した。2時間攪拌した後、追加の水酸化カリウム(1N、1mL、1
mmol)を導入した。さらに14時間攪拌した後、溶媒を除去し、残留物を水
(50mL)に溶解し、10%塩酸水溶液で酸性化し、有機物質をジエチルエー
テルで抽出した。溶媒を除去し、ベンゼンおよび石油エーテルでチェイスし、5
3℃で乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(0.18g、43%):融
点245−246℃;NMR(DMSO−d6);δ 13.08(幅広s,2H
)、8.44(s,1H)、7.93(d,J=8Hz,1H)、7.45−7.3
5(m,3H)、7.31(d,J=9Hz,2H)、7.22(d,J=9Hz
,2H)、7.17(dd,J=3,9Hz,1H)、7.10(ddd,J=9
、9,1Hz,1H)、6.67(d,J=8Hz,1H)、4.84(d,J=
7Hz,4H);MS(EI):[M+] 458;元素分析:C26186Sの理
論値:C,68.11、H,3.96、N,0.00。測定値:C,66.41、H
,3.95、N,0.05。
【0226】 実施例77 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(1.0g、1.78mmol)、ブロモ酢酸メチ
ル(0.35mL、3.70mmol)、炭酸カリウム(0.50g、3.62mm
ol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を合せ、室温で一夜攪拌
した。該反応混合物を水に添加し、濾過した。固体を水で洗浄し、真空乾燥させ
て標記化合物を白色固体として得た(1.11g、98%):融点183−18
4℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(ddd,J=8,1,1Hz,1H)
、7.84(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.68(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、7.62(s,2H)、7.57(ddd,J=8,1,1
Hz,1H)、7.51(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.42(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、7.18(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、6.72 (ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.88(s,2H)
、3.94(s,3H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、63
2(30%)、634(90%)、636(100%)、638(35%);元
素分析:C2515Br33Sの理論値:C,47.27、H,2.38、N,0.0
0。測定値:C,47.17、H,2.19、N,0.09。
【0227】 実施例78 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸tert−ブチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、室温で、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール (1.50g、2.6
6mmol)の無水DMF(10mL)中懸濁液に炭酸カリウム(0.496g
、3.59mmol)を添加し、次いで、追加のブロモ酢酸tert−ブチル(0.7
9mL、3.59mmol)を滴下した。3時間攪拌した後、該反応混合物を水
(250mL)中に注ぎ、濾過した。白色固体を水で洗浄し、次いで、塩化メチ
レンに溶解し、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシ
ュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(96:4))に付して標記
化合物を白色固体として得た(1.14g、64%):NMR(CDCl3);δ
8.36(d,J=8Hz,1H,ArH)、7.85(d,J=8Hz,1H,
ArH)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,1H,ArH)、7.60(s
,2H,ArH)、7.59−7.36(m,3H,ArH)、7.19(t,J=
7Hz,1H,ArH)、6.75(d,J=7Hz,1H, ArH)、4.73
(s,2H,CH2)、1.60(s,9H,3(CH3);MS(EI):[M+]
、3臭素パターン 674(29%)、676(85%)、678(85%)、
680(35%);元素分析:C2821Br33Sの理論値:C,49.66、H
,3.12、N,0.00;測定値:C,49.55、H,2.84、N,0.06
【0228】 実施例79 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(1.51g、2.37mm
ol)のTHF(13mL)およびメタノール(4mL)中攪拌懸濁液に1.0
N水酸化カリウム水溶液(2.66mL、2.66mmol)を添加した。溶解が
生じた。室温で2.5時間後、該反応混合物を水で希釈し、エーテル(100m
L)で抽出した。水性相を10%HCl水溶液で酸性化し、濾過した。固体を水
で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートした。固体を70℃で真空乾燥させて
標記化合物を白色固体として得た(1.34g、91%):融点259−261
℃:NMR(DMSO−d6):δ 8.29(dd,J=8,1Hz,1H)、
8.06(dd,J=8,1Hz,1H)、7.82(s,2H)、7.79(d
dd,J=8,6,2Hz,1H)、7.61(m,2H)、7.52(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.32(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、6.73(dd,J=8,1Hz,1H)、4.78(s,2H);MS(EI
):[M+]、3臭素同位体パターン、618(30%)、620(90%)、6
22(100%)、624(50%);元素分析:C2413Br33Sの理論値
:C,46.41、H,2.11、N,0.00。測定値:C,46.38、H,1
.99、N,0.01。
【0229】 実施例80 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸ナトリウム塩 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸(194mg、0.315mmol)のT
HF(1mL)/メタノール(1mL)中攪拌溶液に水酸化ナトリウム水溶液(
1.00N、0.315mL、0.315mmol)を添加した。該反応混合物を
濃縮し、水(2.5mL)を添加し、固体を濾過した(101mg)。水性相を
エーテル(25mL)で抽出し、エーテル相を蒸発乾固させて第2の固体を得た
(77mg)。固体を合せ、トルエンおよびベンゼンでトリチュレートし、真空
乾燥させて標記化合物を黄褐色固体として得た(152mg、76%):融点3
15−317℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.28(d,J=8.5Hz,
1H)、8.07(d,J=8Hz,1H)、7.79(ddd,J=8、7、2
Hz,1H)、7.76(s,2H)、7.62(m,2H)、7.52(ddd
,J=8,8,1Hz,1H)、7.33(ddd,J=8,8,1Hz,1H
)、6.69(d,J=8Hz,1H)、4.27(s,2H);MS(−FAB
):[M−Na]、3臭素同位体パターン、617、619、621、622;元
素分析:C2412Br33SNa・0.75H2Oの理論値:C,43.90、H,
2.07、N,0.00。測定値:C,44.09、H,2.18、N,0.03。
【0230】 実施例81 [(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジシ
アノ−フェノキシ]−酢酸 5−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−ヒドロキ
シ−イソフタロニトリル(0.455g、1.21mmol)、ブロモ酢酸メチル
(0.351mL、3.63mmol)、炭酸カリウム(0.251g、1.81m
mol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)を合せ、室温で2日
間攪拌した。該反応混合物を水(60mL)で希釈し、10%HCl水溶液でpH
1に酸性化し、水溶液を酢酸エチル(100mL)で抽出した。酢酸エチル抽出
物を水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4で乾燥させ、濃縮して白色固体を得
た。固体を酢酸エチル(60mL)に溶解し、シリカゲルを添加した。溶媒を除
去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エ
チル(8:2))に付してメチルエステルを白色固体として得た(0.370g
、83%)。室温で、このメチルエステル(0.275g、0.613mmol)
のTHF(10mL)中攪拌溶液に炭酸カリウム水溶液(水5mL中170mg
、1.23mmol)を添加した。31時間後、該反応混合物を水(100mL
)で希釈し、10%HCl水溶液でpH1に酸性化し、水溶液を酢酸エチル(15
0mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、食塩水および無水MgS
4で乾燥させ、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(0.207g、78
%):融点134−136℃:NMR(CDCl3);δ 8.43(s,1H)、
7.98(dd J=8,1Hz,1H)、7.91(s,2H)、7.8(dd
J=8,1Hz,1H)、7.58(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.
49−7.42(m,3H)、7.36(dd,J=8,1Hz,1H)、7.1
8(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.70(dd,J =8 ,1Hz,
1H)、4.47(s,2H);MS(EI):434(100%,MI);高
分解能MS(EI):C261423Sの理論値:434.072516、測定
値:434.078475;元素分析:C261423Sの理論値:C,71.8
8、H,3.25、N,6.45。測定値:C,70.80、H,3.14、N,6
.18。
【0231】 実施例82 [(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−シアノ−
フェノキシ]−酢酸 5−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−ヒドロキ
シ−ベンゾニトリル(0.386g、1.1mmol)、ブロモ酢酸メチル(0.
266mL、2.75mmol)、炭酸カリウム(0.228g、1.65mmo
l)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)を合せ、室温で1.5時
間攪拌した。該反応混合物を水(120mL)で希釈し、10%HCl水溶液でp
H1に酸性化し、混合液を酢酸エチル(150mL)で抽出した。酢酸エチル抽
出物を水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4で乾燥させ、濃縮して白色固体を
得た。固体を酢酸エチル(60mL)に溶解し、シリカゲルを添加した。溶媒を
除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸
エチル(7:3))に付してメチルエステルを白色固体として得た(0.195
g、42%)。室温で、このメチルエステル(0.190g、0.45mmol)
のTHF(5mL)中攪拌溶液に炭酸カリウム水溶液(水4mL中124mg、
0.90mmol)を添加した。23時間後、該反応混合物を水(80mL)で
希釈し、10%HCl水溶液でpH1に酸性化し、水溶液を酢酸エチル(100m
L)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4
乾燥させ、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(0.116g、63%)
:融点235−236℃:NMR(CDCl3);δ 8.38(s,1H)、7.
96(d J=8Hz,1H)、7.81(dd,J=8,1Hz,1H)、7.
72(d,J=2Hz,1H)、7.61(dd J=8,1Hz,1H)、7.
55(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.45−7.38(m,3H)、
7.19(d,J=8Hz,1H)、7.12(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、6.73(d,J=8Hz,1H)、5.04(s,2H);MS(EI)
:409(100%,MI);元素分析:C2515NO3Sの理論値:C,73.
33、H,3.69、N,3.42。測定値:C,71.66、H,3.33、N,
3.31。
【0232】 実施例83 (4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,6−ジヨー
ド−フェノキシ)−酢酸 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
ド−フェノール(0.543g、0.94mmol)、ブロモ酢酸メチル(0.1
81mL、1.88mmol)、炭酸カリウム(0.141g、1.03mmol
)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5.4mL)を合せ、室温で1時間攪拌
した。該反応混合物を水に添加し、濾過した。固体を水で洗浄し、真空乾燥させ
て(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,6−ジヨー
ド−フェノキシ)−酢酸メチルエステルを白色固体として得た(0.537g、8
8%):融点203−205℃。室温で、このメチルエステル(0.55g、0.
85mmol)のTHF(5.0mL)中攪拌溶液に水酸化カリウム水溶液(0.
5N、2.54mL、1.28mmol)を添加した。1時間後、該溶液を濃縮し
、水(75mL)で希釈し、10%HCl水溶液で酸性化した。固体を濾過し、
水で洗浄して標記化合物を白色固体として得た(0.428g、80%):融点
250−252℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.66(s,1H)、8.0
7(d,J=8Hz,1H)、8.01(d,J=8Hz,1H)、7.93(s
,2H)、7.61(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.54−7.48
(m,2H)、7.47(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.27(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、6.71(d,J=8Hz,1H)、4.69
(s,2H);MS(EI):636(100%,MI);元素分析:C241423Sの理論値:C,45.31、H,2.22、N,0.00。測定値:C,
44.95、H,1.99、N,0.23。
【0233】 実施例83の方法および適当な出発物質を用いて実施例84〜95の化合物を
製造した。
【0234】 実施例84 [4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノキシ]−
酢酸 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(実
施例14)から。白色固体:融点221−223℃:NMR(DMSO−d6
;δ 13.05(幅広s,1H)、8.61(s,1H)、8.05(d,J=8
Hz,1H)、7.96(d,J=7Hz,1H)、7.58(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、7.51−7.40(m,3H)、7.33(d,J=9H
z,2H)、7.23(d,J=9Hz,2H)、7.12(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、6.71(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.86(
s,2H);MS(EI):[M+]、384(100%);元素分析:C24163Sの理論値:C,74.98、H,4.20、N,0.00。測定値:C,74
.62、H,4.14、N,0.08。
【0235】 実施例85 (4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヨード−フ
ェノキシ)−酢酸 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−ヨード−
フェノール(実施例27)から。白色固体:融点248−249℃:NMR(D
MSO−d6);δ 8.63(s,1H)、8.05(d,J=8Hz,1H)、
7.98(d,J=7Hz,1H)、7.81(d,J=2Hz,1H)、7.6
1−7.56(m,1H)、7.49−7.48(m,2H)、7.44(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.41(dd,J=8,2Hz,1H)、7.2
0(d,J=8、Hz,1H)、7.17(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、6.75(d,J=8、Hz,1H)、4.96(s,2H);MS(EI)
:510(100%,MI);元素分析:C2415IO3Sの理論値:C,56.
48、H,2.96、N,0.00。測定値:C,56.35、H,2.84、N,
0.27。
【0236】 実施例86 {2,6−ジメチル−4−[6−メチル−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル)]−フェノキシ}−酢酸 {2,6−ジメチル−4−[6−メチル−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル)]−フェノキシ}−酢酸メチルエステル(実施例25)から。
白色固体:融点155−181℃;NMR(DMSO−d6);δ 12.95(
幅広 s,1H)、8.23(d,J=8 Hz 1H)、7.97(d,J=8Hz
,1H)、7.63(d,J=8,7,1Hz,1H)、7.58(d,J=8H
z,1H)、7.47(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.41(ddd
,J=8,8,1Hz,1H)、7.15(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、7.05(s,2H)、6.67(d,J=8Hz,1H)、4.59(s,
2H)、2.92(s,3H)、2.34(s,6H)。MS(EI):[M+]
426(100%);元素分析:C27223Sの理論値:C,76.03、H,
5.20、N,0.00。測定値:C,75.64、H,5.31、N,0.02。
【0237】 実施例87 [4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノキシ]−酢酸 [4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノキシ]−酢酸メチルエステル(実施例41)から。白色固体:融点198
−200℃:NMR(CDCl3);δ 8.34(ddd,J=8,1,1Hz,
1H)、7.80(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.66−7.61(
m,2H)、7.45−7.38(m,2H)、7.36(d,J=9Hz,2H
)、7.22(d,J=9Hz,2H)、7.09(ddd,J=8,7,1Hz
,1H)、6.71 (ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.89(s,2
H);MS(EI):[M+]、1臭素同位体パターン、462(95%)、46
4(100%); 元素分析:C2415BrO3S・0.6CH3CO2H・0.28H2Oの理論値:C
,60.00、H,3.37、N,0.00。測定値:C,59.82、H,3.4
2、N,0.03。
【0238】 実施例88 [2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸 [2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(実施例58)から。白色
固体:融点259−261℃:NMR(DMSO−d6);δ 13.2(幅広s
,1H)、8.27(d,J=8Hz,1H)、8.16(d,J=8,1H)、
7.91(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.89(s,2H)、7.7
4−7.65(m,2H)、7.59(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7
.38(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.75(d,J=8Hz,1H
)、4.78(s,2H);MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、5
65(45%)、567(100%)、569(50%);元素分析:C2513 Br32NO3Sの理論値:C,52.93、H,2.31、N,2.47。測定値:
C,51.96、H,2.07、N,2.31。
【0239】 実施例89 [4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−酢酸 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノール(実施例40)から。白色固体:融点:2
20−221℃;NMR(CDCl3);δ 8.37(ddd,J=8,1,1,
1H)、7.81(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.69(ddd,J
=8,1,1Hz,1H)、7.66(ddd,J=8,8,1,1H)、7.4
8(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.38(ddd,J=8,8,1
Hz,1H)、7.19(s,2H)、7.02(ddd,J=8,8,1Hz,
1H)、6.54(d,J=8Hz,1H)、4.69(s,2H)、3.42(
七重項,J=7Hz,2H)、1.28(d,J=7Hz,6H)、1.23(d
,J=7Hz,6H);MS(+FAB):546(90%)、548(100
);元素分析:C3027BrO3Sの理論値:C,65.81、H,4.97、N,
0.00。測定値:C,65.56、H,4.89、N,0.10。
【0240】 実施例90 [3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノキシ]−酢酸 3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール(実施例42)から。白色固体:融点180−181℃:MS(+F
AB):[M+]、462;元素分析:C2415BrO3Sの理論値:C,62.2
1、H,3.26、N,0.00。測定値:C,61.90、H,3.19、N,0
.13。
【0241】 実施例91 [2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−フェノキシ]−酢酸 2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノール(実施例68)から。白色固体:融点174−175℃
:MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、540、542、544
;元素分析:C2414Br23Sの理論値:C,53.16、H,2.60、N,
0.00。測定値:C,52.91、H,2.75、N,0.48。
【0242】 実施例92 [2,4−ジブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸 2,4−ジブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例69)から。白色固体:融点256−2
58℃:MS(+FAB):[M+]、618;元素分析:C2413Br33Sの
理論値:C,46.41、H,2.11、N,0.00。測定値:C,46.26、
H,2.17、N,0.07。
【0243】 実施例93 5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
ベンゼン−1,2−ジオール(実施例42)から。白色固体:融点222−22
4℃:MS(+FAB):[M+]、536;元素分析:C2617BrO6Sの理論
値:C,58.11、H,3.19、N,0.00。測定値:C,57.58、H,
3.00、N,0.15。
【0244】 実施例94 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(実施例70)から。白色固体:融点1
35−137℃:MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、614、61
6、618;元素分析:C2616Br26Sの理論値:C,50.67、H,2.
26、N,0.00。測定値:C,49.45、H,2.73、N,0.11。
【0245】 実施例95 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(実施例71)から。白色固体:融点2
56−257℃:MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、614、61
6、618;元素分析:C2616Br26Sの理論値:C,50.67、H,2.
26、N,0.00。測定値:C,50.88、H,2.96、N,0.04。
【0246】 実施例96 (S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル 市販の(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(5.0g、30.1
mmol)およびp−トルエンスルホン酸・水和物(1g)のメタノール(12
5mL)中溶液を、3Aモレキュラーシーブを用いて水を除去しながら17時間
還流させた。該溶液を濃縮し、エーテルに溶解した。エーテル溶液を飽和炭酸水
素ナトリウム、食塩水で洗浄し、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(5
.32g、98%):NMR(CDCl3);δ 7.36−7.20(m,5H)、
4.47(ddd,J=5,6,7Hz,1H)、3.78(s,3H)、3.1
4(dd,J=5,14Hz,1H)、2.97(dd,J=7,14Hz)、2
.69(d,J=6Hz,1H)。
【0247】 実施例97 (R)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル 実施例96の方法に従って、市販の(R)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロ
ピオン酸から製造した。白色固体:NMR(CDCl3);δ 7.34−7.20
(m,5H)、4.47(ddd,J=5,6,7Hz,1H)、3.78(s,
3H)、3.14(dd,J=5,14Hz,1H)、2.97(dd,J=7,
14Hz)、2.69(d,J=6Hz,1H)。
【0248】 実施例98 D,L−インドール−3−乳酸メチルエステル 実施例96の方法に従って、市販のD,L−インドール−3−乳酸から製造し
た。白色固体:融点42−44℃:NMR(CDCl3);δ 8.07(m,1H
,NH)、7.61(d,J=8Hz,1H)、7.34(d,J=8Hz,1H
)、7.19−7.10(m,3H)、5.45(q,J=6Hz,1H)、3.7
2(s,3H)、3.25(dd,J=7,6Hz,2H)、2.75(d,J=
6Hz,1H,OH);MS(EI):[M+]、219。
【0249】 実施例99 (S)−(+)−α−ヒドロキシ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリン酪酸メ
チルエステル 実施例9の方法に従って、市販の(S)−(+)−α−ヒドロキシ−1,3−ジオ
キソ−2−イソインドリン酪酸から製造した。白色固体:融点123−124.
5℃:MS(EI):[M+]、263;元素分析:C1313NO5の理論値:C
,59.31、H,4.98、N,5.32。測定値:C,59.04、H,5.0
2、N,5.06。
【0250】 実施例100 L−β−イミダゾール乳酸メチルエステル・塩酸塩 乾燥窒素雰囲気下、市販のL−β−イミダゾール乳酸・塩酸塩(1.11g、
5.7mmol)のメタノール(7mL)中室温攪拌懸濁液に塩化チオニル(4.
8mL、68.4mmol)を10分間にわたって滴下した。該溶液を60℃の
油浴中で2日間加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物を濃縮し、エチルエ
ーテルでチェイスして標記化合物を粘着性白色固体として得た(1.07g、9
0%);NMR(DMSO−d6);δ 8.63(s,1H)、7.23(s,1
H)、4.35(t,J=6Hz,1H)、3.62(s,3H,OCH3)、2.
90(d,J=6Hz,2H);MS(EI):170(10%,MI)、11
1(40%)、81(100%)。
【0251】 実施例101 N−t−BOC−L−β−イミダゾール乳酸メチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、L−β−イミダゾール乳酸メチルエステル・塩酸塩(0.
87g、4.2mmol)のメタノール(12mL)中室温攪拌溶液にトリエチ
ルアミン(0.878mL、6.3mmol)を滴下した。室温で40分間攪拌し
続けた。6時間後、該反応混合物を濃縮して油状物を得、ジクロロメタン(15
0mL)を添加した。ジクロロメタンを水および食塩水で洗浄した。シリカゲル
(12mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(4:6))に付して標記化合物
を油状物として得た(0.86g、75%):MS(EI):[M+]、270。
【0252】 実施例102 (S)−2−[4−ニトロベンゾイル]−4−フェニル酪酸エチルエステル 市販の(R)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−酪酸エチルエステル(1.86
mL、9.60mmol)、p−ニトロ安息香酸(6.42g、38.4mmol、
4当量)およびトリフェニルホスフィン(10.07g、38.4mmol、4当
量)の無水テトラヒドロフラン(110mL)中冷却(氷浴)溶液にアゾジカル
ボン酸ジエチル(6.05mL、38.4mmol、4当量)を、内部温度を4〜
5℃に維持しながら40分間にわたって滴下した。さらに1時間攪拌した後、氷
浴を取り外し、該溶液を室温で5日間攪拌した。溶媒を除去し、残留物をエーテ
ルおよび酢酸エチルの混合液(600mL)に再溶解した。シリカゲル(200
mL)を添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾
配液:石油エーテル/酢酸エチル(80/20〜70/30))に付して標記化
合物を黄色油状物として得た(4.03g):NMR(CDCl3);δ 8.30(
d,J=9Hz,2H)、8.18(d,J=9Hz,2H)、7.38−7.1
8(m,5H)、5.28(t,J=2Hz,1H)、4.23(q,J=7Hz
,2H)、2.85(t,J=8Hz,2H)、2.40−2.33(m,2H)、
1.29(t,J=7H,3H);MS [(+) FAB]:[M+H] m/z=35
8。
【0253】 実施例103 (S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エチルエステル シアン化カリウム(0.176g、2.70mmol)の無水エタノール(43
mL)中懸濁液に(S)−2−[4−ニトロベンゾイル]−4−フェニル酪酸エチル
エステル(3.86g、10.8mmol)の無水エタノール(38mL)中溶液
を0.5時間にわたって滴下した。2.25時間攪拌した後、溶媒を除去し、残留
物を水で希釈し、希塩酸で酸性化した。有機物質をエーテルで抽出した。抽出物
を合わせ、シリカゲル(60mL)を添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッ
シュクロマトグラフィー(溶離液:勾配液:石油エーテル/酢酸エチル(90/
10〜80/20))に付し、溶媒をベンゼンでチェイスして標記化合物を黄色
油状物として得た(1.67g、74%):[a]25D +178.23(10.9
8mg/mL CHCl3);NMR(CDCl3);δ 7.38−7.16(m,5
H)、4.30−4.10(m,3H)、2.9−2.6(m,3H)、2.2−1.
9(m,2H)、1.15(t,4Hz,3H)。
【0254】 実施例104 3−ピリジン−3−イル−プロピオン酸エチルエステル B.A.Lefker, W.A.Hada, P.J. McGarry Tetrahedron Lett. 1994, 35, 5205-52
08の方法に従って、乾燥窒素雰囲気下、3−ピリジンカルボキシアルデヒド(4
.41mL、46.7mmol)、クロロ酢酸エチル(4.93mL、46.7mm
ol)およびTHF(34mL)の攪拌溶液にナトリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドの溶液(THF中1.0N、44.3mL、44.3mmol)を温度を
、−50℃に維持できるような速度で滴下した。−78℃で45分後、該反応混
合物を0℃に加温し、次いで、水でクエンチし、濃縮した。残留物をエーテルと
水との間で分配させた。エーテル相を食塩水で乾燥させ、濃縮した。残留物を酢
酸エチルに溶解し、水酸化パラジウム−炭(湿、Degussa型、Pd含有率20%、
1g)を添加した。該混合物を45psi水素圧で2時間水素添加した。該反応
混合物をsulka flocで濾過し、溶媒を除去した。残留物をフラッシュクロマトグ
ラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(2:3)、溶離液)に付して標記化合物
を油状物として得た(3.83g、42%):NMR(CDCl3);8.24(m
,2H)、7.60(d,1H)、7.22(dd,1H)、4.45(t,1H
)、4.22(q,2H)、3.15(dd,1H)、2.95(dd,1H)、
1.27(t,3H)。
【0255】 実施例105 (S)−(+)−α,3−ジヒドロキシ−1−オキソ−2−イソインドリン酪酸メ
チルエステル (s)−(+)−α−ヒドロキシ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリン酪酸メ
チルエステル(3.0g、11.4mmol)のTHF/水(30/1.38mL
)中−20℃攪拌溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.474g、12.54mm
ol)を6時間滴下した。室温に冷却した後、該反応混合物を注意深くクエンチ
し、10%HCl水溶液で酸性化した。水性混合物を酢酸エチル(300mL)
で抽出した。酢酸エチル抽出物を水および食塩水で洗浄した。シリカゲル(15
mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィ
ー(溶離液:石油エーテル:ジクロロメタン(95:5))に付して標記化合物
を油状物として得た(0.96g、32%):MS(EI):[M+]、265。
【0256】 実施例106 (s)−(+)−α−ヒドロキシ−1−オキソ−2−イソインドリン酪酸メチルエ
ステル 乾燥N2雰囲気下、(s)−(+)−α,3−ジヒドロキシ−1−オキソ−2−イソ
インドリン酪酸メチルエステル(0.84g、3.19mmol)のクロロホルム
(10mL)中攪拌懸濁液に無水トリフルオロ酢酸(1.1mL、7.66mmo
l)を2時間滴下した。該反応混合物を濃縮して油状物を得た後、乾燥窒素雰囲
気下、室温で、トリフルオロ酢酸(3.4mL)およびトリエチルシラン(1.1
mL、3.83mmol)を添加した。6時間後、該反応混合物を10%炭酸水
素ナトリウム水溶液で注意深くクエンチした。水性混合物をジクロロメタン(1
50mL)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水および食塩水で洗浄した。シ
リカゲル(12mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシュク
ロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(15:85))に付し
て油状物を得た(0.50g、63%):融点73.5−74.5℃:MS(EI
):[M+]、247。
【0257】 実施例107 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
ルエステル 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(1.00g、1.83mmo
l)、(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(0.
494g、2.74mmol)、トリフェニルホスフィン(0.72g、2.74
mmol)およびベンゼン(12mL)の室温攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジ
エチル(0.437mL、2.74mmol)を滴下した。溶解が生じ、該溶液を
80℃の油浴中で3.5時間加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物をジク
ロロメタンで希釈し、シリカゲル(30mL)を添加した。該反応混合物を濃縮
し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル
(96:4))に付して標記化合物を白色固体として得た(1.20g、90%
):融点138−139.5℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(ddd,J
=8,1,1Hz,1H)、7.83(ddd.、J=8,1,1Hz,1H)、
7.68(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.60(dd,J=5,2H
z,2H)、7.60−7.48(m,2H)、7.46−7.28(m,6H)、
7.18(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.74 (ddd,J=8,
1,1Hz,1H)、5.26(t,J=8Hz,1H)、3.76(s,3H)
、3.59(dd,J=8,5Hz,2H);MS(FAB+):[M+]、3臭
素同位体パターン、722(30%)、724(70%)726(100%)7
28(35%);元素分析:C3221Br33Sの理論値:C,52.99、H,
2.99、N,0.00。測定値:C,52.60、H,2.68、N,0.07。
【0258】 実施例108 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
ルエステル(2.31g、3.19mmol)のTHF(22mL)/メタノール
(15mL)中攪拌溶液に水酸化カリウム水溶液(1N、6.37mL、6.37
mmol)を添加した。2時間後、該溶液を濃縮し、水(100mL)で希釈し
、10%HCl水溶液で酸性化した。固体を濾過し、水で洗浄し、石油エーテル
でトリチュレートした。次いで、メタノールから再結晶して標記化合物を白色固
体として得た(1.52g、67%):融点140−142℃:[a]D25=+
25.66(10.52mg/mL CHCl3);NMR(DMSO−d6);δ 1
3.26(幅広s,1H)、8.29(d,J=8Hz,1H)、8.07(d,
J=8Hz,1H)、7.80(m,1H)、7.79(dd,J=7,3Hz,
2H)、7.63(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.55(d,J=8
Hz,1H)、7.51(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.41(d,
J=7Hz,2H)、7.38−7.32(m,3H)、7.31−7.22(m,
3H)、6.64 (d,J=8Hz,1H)、5.32(t,J=7Hz,1H
)、3.41(d,J=7Hz,2H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体
パターン、708(35%)、710(90%)712(100%)714(4
0%);元素分析:C3119Br33Sの理論値:C,52.35、H,2.69
、N,0.00。測定値:C,52.46、H,2.59、N,0.10。キラル分
析用HPLCによりこの化合物が約100%EEを有することが判明した[カラ
ム:Chirobiotic V、5ミクロン(4.6×250mm);アイソクラチック、エ
タノール:ヘキサン(1:1);流速=0.80mL/分;インジェクション量
=0.3μL;試料濃度=0.25mg/mL;R−エナンチオマーの保持時間=
21分;S−エナンチオマーの保持時間=16分]。
【0259】 実施例109 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸ナト
リウム塩 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸(0.
297g、0.418mmol)のTHF(1.3mL)/メタノール(1.3)
中室温攪拌溶液に水酸化ナトリウム(1N、0.417mL、0.417mmol
)を添加した。30分後、溶媒を除去し、溶媒を、回転式エバポレーションを介
してベンゼンで繰返しチェイスし、70℃で一夜乾燥させて標記化合物を白色固
体として得た(0.31g、100%):融点261−265℃:NMR(DM
SO−d6);δ 8.27(d,J=8Hz,1H)、8.03(d,J=8Hz
,1H)、7.79(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.63(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.58−7.47(m,4H)、7.41(d,
J=7Hz,2H)、7.35−7.32(m,1H)、7.22(t,J=7H
z,1H)、6.77 (d,J=8Hz,1H)、5.42(dd,J=8、4
Hz,1H)、3.4(m,2H);MS(ESI):[M−H]−、3臭素同位
体パターン、707、709、711、713;元素分析:C3118Br33
Naの理論値:C,50.78、H,2.47、N,0.00。測定値:C,50.
82、H,2.79、N,0.02。
【0260】 実施例110 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
ルエステル 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]−ナフト
[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(2.00g、3.55mmo
l)、(R)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(0.
96g、5.50mmol)、トリフェニルホスフィン(1.40g、5.50m
mol)およびベンゼン(15mL)の室温攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエ
チル(0.839mL、5.50mmol)を滴下した。溶解が生じ、該溶液を8
0℃の油浴中で19時間加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物をエーテル
で希釈し、シリカゲル(60mL)を添加した。該反応混合物を濃縮し、シリカ
吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(95:5
))に付して標記化合物を白色固体として得た(2.48g、94%):融点1
40−143℃:[a]D25=−56.87°(10.02mg/mL CHCl3)
;NMR(CDCl3);δ 8.36(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7
.83(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.68(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、7.60(dd,J=5,2Hz,2H)、7.60−7.49
(m,2H)、7.46−7.27(m,6H)、7.18(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、6.74 (ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.26
(dd,J=8,6Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.59(dd,J=
8,5Hz,2H);MS(FAB+):[M+]、3臭素同位体パターン、72
2(31%)、724(94%)726(100%)728(40%);元素分
析:C3221Br33Sの理論値:C,52.99、H,2.99、N,0.00。
測定値:C,52.99、H,2.85、N,0.03。
【0261】 実施例111 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
ルエステル(0.88g、1.21mmol)のTHF(12mL)/メタノール
(8mL)中攪拌溶液に水酸化カリウム水溶液(1N、2.40mL、2.40m
mol)を添加した。2時間後、溶液を濃縮し、水(50mL)で希釈し、10
%HCl水溶液で酸性化した。次いで、該反応混合物を水とエーテルとの間で分
配させた。エーテル相を濃縮し、エーテルおよび石油エーテルでトリチュレート
した。次いで、メタノールから再結晶して標記化合物を白色固体として得た(0
.54g、63%):[a]D25=−24.81°(10.08mg/mL CHC
l3);NMR(CDCl3);δ 8.36(d,J=8Hz,1H)、7.81(d
,J=8Hz,1H)、7.68(ddd,J=8,5,3Hz,1H)、7.5
8(dd,J=10,2Hz,2H)、7.54−7.48(m,2H)、7.4
4−7.27(m,6H)、7.16(ddd,J=8,7,1)、6.72 (
d,J=8Hz,1H)、5.45(t,J=7Hz,1H)、3.59(d,J
=7Hz,2H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、708(2
4%)、710(80%)、712(100%)、714(40%);元素分析
:C3119Br33Sの理論値:C,52.35、H,2.69、N,0.00。測
定値:C,52.05、H,2.59、N,0.10。キラル分析用HPLCによ
りこの化合物が約100%EEを有することが判明した[カラム:Chirobiotic
V、5ミクロン(4.6×250mm);アイソクラチック、エタノール:ヘキサ
ン(1:1);流速=0.80mL/分;インジェクション量=0.3μL;試料
濃度=0.25mg/mL;R−エナンチオマーの保持時間=21分;S−エナ
ンチオマーの保持時間=16分]。
【0262】 実施例112 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メ
チルエステル 実施例107の方法に従って、2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベンゾ
[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(実施例63)お
よび(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例
96)から製造した。白色固体(0.608g、96%):NMR(THF−d8 );δ 8.29−8.26(m,1H)、7.87(d,J=8Hz,1H)、7.
72−7.68(dd,2H,J=4,2 Hz)、7.60−7.56(m,2H
)、7.48−7.37(m,4H)、7.32−7.28(m,2H)、7.25
−7.23(m,2H)、7.20−7.15(m,2H)、6.85−6.82(
m,1H)、5.22(dd,1H,J=14,2Hz)、4.17(s,1H)
、3.71(s,1H)、3.58(s,6H);MS(FAB+):[M+]、2
臭素同位体パターン、674(40%)、676(66%)、678(45%)
;元素分析:C3324Br24Sの理論値:C,58.60、H,3.58、N,
0.00。測定値:C,58.11、H,3.53、N,0.19。
【0263】 実施例113 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−酪酸 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(0.500g、0.888m
mol)、(S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−酪酸エチルエステル(0.2
77g、1.33mmol)、トリフェニルホスフィン(0.350g、1.33
mmol)およびベンゼン(3.8mL)の室温攪拌溶液にアゾジカルボン酸ジ
エチル(DEAD、0.210mL、1.33mmol)を添加した。溶解が生じ
、該溶液を80℃の油浴中で2時間加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物
をエーテルで希釈し、シリカゲルを添加した。該反応混合物を濃縮し、シリカ吸
着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(95:5)
)に付して白色固体を得た(0.570g、85%)。この固体(0.562g、
0.746mmol)のTHF(12mL)/メタノール(5mL)中攪拌溶液
に水酸化カリウム水溶液(1N、1.4mL、1.4mmol)を添加した。3時
間後、該溶液を濃縮し、水で希釈し、10%HCl水溶液で酸性化した。固体を
濾過し、水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートし、標記化合物を白色固体
として得た(0.526g、97%):融点115−120℃:NMR(DMS
O−d6);δ 13.3(幅広s,1H)、8.29(d,J=8Hz,1H)、
8.07(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=2Hz,1H)、7.8
1(d,J=2Hz,1H)、7.80(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、7.65−7.58(m,2H)、7.51(ddd,J=8,8,1Hz,1
H)、7.33−7.20(m,6H)、6.67 (d,J=8Hz,1H)、5
.15(dd,J=6Hz,1H)、3.00(m,1H)、2.79(m,1H
)、2.34(m,2H);MS(FAB+):[M+]、3臭素同位体パターン
、722、724、726、728;元素分析:C3221Br33Sの理論値:
C,52.99、H,2.92、N,0.00。測定値:C,52.49、H,2.
69、N,0.17。
【0264】 実施例113の方法および適当な出発物質を用いて実施例114−144の化
合物を製造した。
【0265】 実施例114 (S)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
フェノール(実施例41)および(R)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオ
ン酸メチルエステル(実施例97)から製造した。白色固体:[a]D25=+1
7.94°(10.30mg/mL CHCl3):NMR(CDCl3);δ 8.3
1(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.76(ddd,J=8,1,1
Hz,1H)、7.60(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.54(d,
J=8Hz,1H)、7.44−7.29(m,6H)、7.24−7.20(m,
4H)、7.19−7.04(m,3H)、6.62 (d,J=8Hz,1H)、
5.08(dd,J=7,5Hz,1H)、3.44(d,J=5Hz,1H)、
3.43(d,J=7Hz,1H);MS(FAB+):[M+H]、臭素同位体
パターン、553(11%)、569(12%);元素分析:C3121BrO3
の理論値:C,67.27、H,3.82、N,0.00。測定値:C,65.17
、H,3.64、N,0.04。分析用HPLCによりこの化合物が純度98.9
%であることが判明した[カラム:novapak、5ミクロン(4.6×250mm)
;アイソクラチック、アセトニトリル:0.01Mリン酸二水素カリウム(7:
3)、pH=3.5;流速=1.0mL/分]。
【0266】 実施例115 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 11−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
,3−d]チオフェン−6−カルボニトリル(実施例58)および(R)−2−ヒド
ロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例97)から製造した
。白色固体:融点176−178℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(ddd
,J=8,1,1Hz,1H)、7.85(d,J=8Hz,1H)、7.77(
ddd,J=8,8,2Hz,1H)、7.58(d,J= 2Hz,1H)、7
.61−7.54(m,2H)、7.56(d,J= 2Hz,1H)、7.47(
ddd,J=8,8,1Hz,1 H)、7.41(ddd,J=8,1,1,2
H)、7.36−7.26(m,3H)、7.20(ddd,J=8,8,1,1
H)、6.75(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.46(t,J=7H
z,1H)、3.59(d,J=7Hz,2H);MS(−FAB):[M−H]
−、2臭素同位体パターン、654(2%)、656(4%)、658(2%)
;元素分析:C3219Br2NO3Sの理論値:C,58.47、H,2.91、N
,2.13;測定値:C,58.23、H,2.69、N,2.03。
【0267】 実施例116 (R)−2−[4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−6−カルボニトリル(実施例44)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体:融点
145−148℃:[a]D25=−2.03°(7.883mg/mL CHCl3
);NMR(CDCl3);δ 8.31(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、
7.78(ddd.、J=8,1,1Hz,1H)、7.70(ddd,J=8,
8,1Hz,1H)、7.56(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.47
−7.37(m,6H)、7.32(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.
20(dd,J=8,2Hz,1H),7.14−7.05(m,4H)、6.62
(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.06(dd,J=7,5Hz,1
H)、3.44(d,J=5Hz,1H)、3.42(d,J=7Hz,1H);
MS(EI):[M+]、499(100%);元素分析:C3221NO3Sの理
論値:C,76.93、H,4.24、N,2.80。測定値:C,75.77、H
,4.22、N,2.70。
【0268】 実施例117 (R)−2−[4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フ
ェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール(実
施例14)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエス
テル(実施例96)から製造した。白色固体:[a]25/D=−19.09°(
8.538mg/mL、CHCl3);NMR(CDCl3);δ 8.30(s,1
H)、7.91(d,J=8Hz,1H)、7.73(d,J=8Hz,1H)、
7.55−7.24(m,10H)、7.14−7.09(m,2H)、7.05(
ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.70(d,J=8Hz,1H)、5.
09(dd,J=8,5Hz,1H,)、3.42(m,2H); MS(EI)
:[M+] 474(100%);元素分析:C31223Sの理論値:C,78.
46、H,4.67、N,0.00。測定値:C,77.09、H,4.60、N,
0.03。分析用HPLC純度(98.5%)。
【0269】 実施例118 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−酪酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および市販の(R)−2−ヒドロキ
シ−4−フェニル−酪酸エチルエステルから製造した。白色固体:融点180−
181℃:[a]D25=+5.83°(10.3mg/mL CHCl3);NMR
(CDCl3);δ 8.36(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=8H
z,1H)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.64(dd,
J=5、2Hz,2H)、7.63−7.49(m,2H)、7.42(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.34−7.22(m,5H)、7.12(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、6.76(d,J=8Hz,1H)、5.30
(t,1H)、3.21−2.87(m,2H)、2.59−2.49(m,2H)
;MS(FAB−):[M−H]−、3臭素同位体パターン、721、723、7
25、727;元素分析:C3221Br33Sの理論値:C,53.00、H,2
.92、N,0.00。測定値:C,52.63、H,2.68、N,0.09。
【0270】 実施例119 (R)−2−[4−(3−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ−3−フェニル−プロピオン酸 [11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル(実施例72)および(S)−2−ヒ
ドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造し
た。白色固体:融点:191−201℃:NMR(DMSO−d6);δ 13.
1(幅広s,2H)、8.45(s,1H)、8.01(d,J=8Hz,1H)
、7.55−7.25(m,11H)、7.16(d,J=9Hz,2H)、6.6
7(dd,J=9,2Hz,1H)、6.49(d,J=9Hz,1H)、5.1
8(dd,J=7,4Hz,1H)、4.74(s,2H)、3.28(dd,J
=7,4Hz,1H)、3.21(dd,J=14,7Hz,1H);MS(E
I):458(80%,M+);元素分析:C33246Sの理論値:C,72.
25、H,4.41、N,0.00。測定値:C,69.57、H,4.15、N,
0.32;分析用HPLC:純度92%。
【0271】 実施例120 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(1H−イミダゾール−4−イ
ル)−プロピオン酸・塩酸塩 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)およびN−t−BOC−L−β−イ
ミダゾール乳酸メチルエステル(実施例101)から製造した。白色固体:融点
>265℃(分解):NMR(CDCl3);δ 9.00(s,1H)、8.29
(d,J=8Hz,1H)、8.08(d,J=8Hz,1H)、7.84−7.
78(m,3H)、7.65−7.51(m,4H)、7.28(dd,J=8,
1Hz,1H)、6.68(d,J=8Hz,1H)、5.40(t,J=7Hz
,1H)、3.49−3.47(m,2H);MS(+FAB):[M+H]+、3
臭素同位体パターン、699、701、703、705;元素分析:C2817
r323Sの理論値:C,45.59、H,2.46、N,3.80。測定値:C
,45.69、H,2.38、N,3.76。
【0272】 実施例121 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および市販の(S)−乳酸メチルエ
ステルから製造した。白色固体:融点131−133℃:NMR(CDCl3);
δ 8.37(d,J=9Hz,1H)、7.84(d,J=8Hz,1H)、7.
71−7.65(m,3H)、7.57−7.50(m,2H)、7.45(ddd
,J=8,7,1Hz,1H)、7.18(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、6.73(d,J=8Hz,1H)、5.36(q,J=7Hz,1H)、1
.82(d,J=7Hz,3H);MS(EI):[M−H]+、3臭素同位体パ
ターン、631(14%)、633(44%)、635(42%)、637(1
6%);元素分析:C2515Br33Sの理論値:C,47.27、H,2.38
、N,0.00。測定値:C,47.57、H,2.33、N,0.03。
【0273】 実施例122 (R,S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(1H−インドール−3−イ
ル)−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)およびD,L−インドール−3−乳
酸メチルエステル(実施例98)から製造した。白色固体:融点146−147
℃:NMR(CDCl3):δ 8.36(d,J=9Hz,1H)、8.04−8.
03(m,1H,NH)、7.81(d,J=8Hz,1H)、7.72−7.6
5(m,2H)、7.60(s,2H)、7.59−7.59(m,2H)、7.4
2−7.37(m,2Hz)、7.28(d,2Hz,1H)、7.22(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.16(dd,J=8,1Hz,1H)、7.1
2(dd,J=8,1Hz,1H)、6.73(d,J=8Hz,1H)、5.4
5(t,J=6Hz,1H)、3.75(d,J=7Hz,2H);MS(FA
B+):[M+]、3臭素同位体パターン、747、749、751、753;元
素分析:C3320Br3NO3Sの理論値:C,52.83、H,2.69、N,1.
87。測定値:C,53.08、H,2.73、N,1.19。
【0274】 実施例123 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−ヘキサン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および市販の(R,S)−2−ヒドロ
キシペンタン酸メチルエステルから製造した。白色固体:融点212−213℃
:NMR(CDCl3);δ 8.36(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,
J=8Hz,1H)、7.67(ddd,J=8,5,1Hz,1H)、7.63
(dd,J=2,1Hz,2H)、7.58−7.42(m,3H)、7.16(
t,J=8,1H)、6.75 (d,J=8Hz,1H)、5.23(t,J=
5Hz,1H)、2.26−2.16(m,2H)、1.8−1.73(m,1H)
、1.60−1.41(m,3H)、0.99(t,3H,);MS(EI):[M+
]、3臭素同位体パターン、674(35%)、676(90%)、678(1
00%)、680(35%);元素分析:C2821Br33Sの理論値:C,4
9.66、H,3.12、N,0.00。測定値:C,49.28、H,2.90、
N,0.09。
【0275】 実施例124 (2R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1−オキソ−1,3−ジヒ
ドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および(S)−(+)−α−ヒドロキ
シ−1−オキソ−2−イソインドリン酪酸メチルエステル(実施例106)から
製造した。白色固体:融点239−241℃:NMR(CDCl3);δ 8.34
(d,J=8Hz,1H)、7.90(d,J=8Hz,1H)、7.80(d,
J=8Hz,1H)、7.66(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.62
−7.58(m,4H)、7.52−7.47(m,3H)、7.39(ddd,J
=8,7,1Hz,1H)、7.14(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
6.72(d,J=8Hz,1H)、5.39(t,J=7Hz,1H)、4.5
9(m,2H)、4.22−3.93(m,2H)、2.65(t,J=6Hz,
2H);MS(+FAB):[M+H]+、3臭素同位体パターン、778、78
0、782、784;元素分析:C3422Br3NO4Sの理論値:C,52.33
、H,2.84、N,1.79。測定値:C,52.11、H,2.73、N,1.
79。
【0276】 実施例125 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル− プロ
ピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノール(実施例61)および(S)−2−ヒド
ロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した
。白色固体:融点109−143℃;[a]D25=+47.99°(10.002
mg/mL CH3OH);NMR(DMSO−d6);δ 13.26(s,1H
)、8.30−8.27(m,1H)、8.06(d,J=7Hz,1H)、7.8
7−7.81(m,3H)、7.71−7.60(m,2H)、7.52(dd,J
=8,1Hz,1H)、7.43−7.24(m,6H)、6.60 (d,J=8
Hz,1H)、5.33(t,J=7Hz,1H)、3.41(d,J=7Hz,
2H);MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、698(8%)、70
0(20%)、702(15%);元素分析:C3219Br233Sの理論値:
C,54.88、H,2.74、N,0.00。測定値:C,55.29、H,3.
11、N,0.10。
【0277】 実施例126 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル−フェノール(実施例63)および(S)−2−ヒドロキシ−3−
フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体:
融点102−110℃:NMR(DMSO−d6);δ 13.2(幅広ピーク,
1H)、8.23(d,J=8Hz,1H)、8.02(d,J=8Hz,1H)
、7.74(dd,J=6,2Hz,2H)、7.56(ddd,J=8,7,1
,1H)、7.56(ddd,J=8,7,1,1H)、7.51−7.45(m
,2H)、7.42−7.40(m,2H)、7.36−7.32(m,4H)、7
.30−7.20(m,2H)、6.68(d,J=8Hz,1H)、5.30(t
,J=7Hz,1H)、4.13(s,3H)、3.41(d,J=7Hz,2H
);MS(EI):[M+]、M/z 660(46%)、662(100%)、6
64(54%);高分解能MS、C3222Br24Sの理論質量:659.960
553、測定質量:659.953875、質量偏差:6.7nam;元素分析:
3222Br24S・0.23C66の理論値:C,58.08、H,3.37N,
0.00。測定値:C,59.34、H,3.24、N,0.04。
【0278】 実施例127 (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ}−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例60)および(S)−2−ヒドロキシ−3
−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体
:[a]25/D=+19.63°(8.805mg/mL、CHCl3);NMR(
DMSO−d6);δ 13.25−13.22(幅広一重項,1H)、8.32(
d,J=8Hz,1H,)、8.70(d,J=8Hz,1H)、7.81−7.7
9(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.79(dd,J=10,2Hz
,2H)、7.64(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.58−7.49
(m,2H)、7.42−7.32(m,4H)、7.29−7.24(m,2H)
、6.66(d,J=8Hz,1H)、5.32(t,J=6Hz,1H)、3.
41(d,J=7Hz,2H);MS(−ESI):[(M−H)+]、2臭素、1
塩素同位体パターン、663(40%)、665(100%)、667(60%
)、669(17%);元素分析:C3119Br2ClO3Sの理論値:C,55.
84、H,2.87、N,0.00。測定値:C,56.95;H,3.00、N,
0.24。
【0279】 実施例128 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プ
ロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(実施例64)および(S)−2−ヒ
ドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造し
た。白色固体:NMR(DMSO−d6);δ 8.50(d,J=8Hz,1H
)、7.98(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=2Hz,1H)、7
.81(d,J=2Hz,1H),7.71(ddd,J=6,5,2Hz,2H)
、7.58(m,2H)、7.47(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.
42(d,J=8Hz,2H)、7.34(t,J=7Hz,2H)、7.29−
7.20(m,4H)、7.17−7.08(m,3H)、6.67(d,J=8H
z,1H)、5.35(t,J=7Hz,1H,CH)、3.41(d,J=7H
z,2H);MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、738(35
%)、740(90%)、742(60%);元素分析:C3724Br232
理論値:C,60.01、H,3.27、N,0.00。測定値:C,58.57、
H,3.04、N,0.22。
【0280】 実施例129 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェノール (実施例64)および市販の(S)
−乳酸メチルエステルから製造した。白色固体:融点232−234℃:NMR
(DMSO−d6);δ 8.51(d,J=8Hz,1H)、8.00(d,J=
8Hz,1H)、7.89(d,J=2Hz,1H)、7.89(d,J=2Hz
,1H)、7.71(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.65(d,J=
8Hz,1H)、7.60(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.49(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.28−7.(m,4H)、7.17−7.
09(m,4H)、6.68(d,J=8Hz,1H)、5.13(dd,J=7
、14Hz,1H)、1.64(d,J=7Hz,2H);MS(+FAB):[
M+]、2臭素同位体パターン、662(35%)、664(100%)、66
6(60%);元素分析:C3120Br232の理論値:C,56.04、H,
3.03、N,0.00。測定値:C,55.53、H,2.86、N,0.24。
【0281】 実施例130 (R)−2−[2,6−ジクロロ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジクロロ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例67)および(S)−2−ヒドロキシ−3
−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体
:NMR(DMSO−d6);δ 13.25(幅広s,1H)、8.29(d,J
=8Hz,1H)、8.07(d,J=8Hz,1H)、7.80(ddd,J=
8、8、1、1H)、7.65−7.61(m,1H)7.63(d,J=2Hz
,1H)、7.61(d,J=2Hz,1H)、7.55(dd,J=8,1,1
H)、7.51(dd,J=8,1,1H)、7.41(dd,J=8,1,2H
)、7.34(ddd,J=8,8,1,2H)、7.27(ddd,J=8,8
,1,2H)、6.66 (d,J=8Hz,1H)、5.28(t,J=7Hz
,1H)、3.44−3.30(m,2H);MS(+FAB):[M+]、1 臭
素、2塩素同位体パターン、620、622、624;元素分析:C3119Br
Cl23Sの理論値:C,59.83、H,3.08、N,0.00。測定値:C,
59.31、H,2.93、N,0.40。
【0282】 実施例131 (R)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,6−ジヨー
ド−フェノキシ)−3−フェニル−プロピオン酸 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
ド−フェノール(実施例26)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロ
ピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体:融点115−
117℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(s,1H)、7.95(dd J=
8,1Hz,1H)、7.87(d,J=2Hz, 1H)、7.85(d,J=
2Hz,1H)、7.78(dd,J=8,1Hz,1H)、7.58−7.27
(m,9 H)、7.12(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.77(d
,J=8,1Hz,1H)、5.56(t,J=7Hz,1H)、3.67−3.
55(m,2H);MS(EI):[M+]、726;元素分析:C312023 Sの理論値:C,51.26、H,2.77、N,0.00。測定値:C,51.4
9、H,2.87、N,0.13。
【0283】 実施例132 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,
6−ジヨード−フェノキシ)−プロピオン酸 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
ド−フェノール(実施例26)および市販の(S)−乳酸メチルエステルから製造
した。白色固体:融点134−136:NMR(CDCl3):δ 8.38(s,
1H)、7.95(dd J=8,6Hz,1H)、7.93(d,J=1Hz,
2H)、7.81(d,J=8Hz,1H)、7.58(ddd,J=8,7,1
Hz,1H)、7.59−7.54(m,2H)、7.49−7.40(m,2H)
、7.15(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.77(d,J=8,1H
z,1H)、5.48(q,J=7Hz,1H)、1.82(d,J=7Hz,2
H);MS(+FAB):[M+H]+、651;元素分析:C261623Sの
理論値:C,46.18、H,2.48、N,0.00。測定値:C,46.60、
H,2.50、N,0.21。
【0284】 実施例133 (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルフ
ァニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ}
−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルファニル)−ベ
ンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール(実施例66
)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実
施例96)から製造した。白色固体:融点169−174℃;NMR(DMSO
−d6);δ 13.3(幅広s,1H)、8.64(d,J=8Hz,1H)、8
.04(d,J=8Hz,1H)、7.81(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、7.76(dd,J=16,1 Hz)、7.72−7.48(m,4H)、7.
42−7.22(m,7H)、6.64(d,J=8Hz,1H)、5.32(t
,J=7Hz,1H)、3.36−3.14(m,6H);2.64(s,6H)
;MS(+FAB):[(M+H)+]、2臭素同位体パターン、734(55%)
、736(100%)、738(70%)。元素分析:C3529Br2NO32
C,54.45、H,3.92、N,1.81。測定値:C,54.46、H,3.
76、N,1.66。
【0285】 実施例134 (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)
−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ}−3−
フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール(実施例65)および
(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96
)から製造した。白色固体:NMR(DMSO−d6);δ 13.3(幅広一重
項,1H)、8:45(m,2H)、8.37(d,J=8Hz,1H)、7.9
9(d,J=8Hz,1H)、7.85(dd, J=7,2Hz,2H)、7.
77−7.74(m,1H)、7.66−7.65(m,2H)、7.50(t,J
=7Hz,1H)、7.43−7.25(m,8H)、6.68(d,J=8Hz
,1H)、5.35(dd,J=8,2Hz,1H)、3.43(d,J=7Hz
,2H); MS [+FAB]: [(M+H)+]、739.9(70%)、741.
9(100%)、743.9(90%);高分解能MS(FAB)+ve、C36 24 Br2NO32の理論質量:739.95644;測定質量:739.96224
、質量偏差:5.80mmu。元素分析:C3623Br2NO32の理論値:C,
55.58、H,3.11、N,1.80。測定値:C,55.38、H,3.37
、N,1.92。
【0286】 実施例135 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例59)および市販の(S)−乳酸メチルエ
ステルから製造した。白色固体:融点129−196℃分解;旋光性:[a]25
/D=+4.312°(8.812mg/mL、CHCl3);NMR(DMSO−
6);δ 13.12(幅広s,1H)、8.12(d,J=8,1Hz,1H)
、8.06(d,J=7Hz,1H)、7.82(q,J=Hz,2H)、7.7
5(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.62−7.49(m,3H)、7
.27(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.61(d,J=8Hz,1H
)、5.12(q,J=7Hz,1H)、1.63(d,J=7Hz,3H);M
S(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、680(45%)、682(
100%)、684(60%); 元素分析:C2515Br2IO3Sの理論値:C
,44.02、H,2.22、N,0.00;測定値:C,44.66、H,2.5
4、N,0.21。
【0287】 実施例136 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例59)および(S)−2−ヒドロキシ−3
−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体
:[a]25/D=+31.791°(9.940mg/mL CHCl3);NMR
(CDCl3);δ 8.23(ddd,J=8,1,1Hz)、7.81(ddd,
J=8,1,1Hz,1H)、7.64(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、7.58(dd,J=9,2Hz,2H)、7.52−7.39(m,7H)、
7.37−7.28(m,2H)、6.68(ddd,J=8,1,1Hz、1H
)、5.48(t,J=7Hz,1H,−CH)、3.5(d,J=7Hz,2H
);MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、756(65%)、7
58(100%)、760(90%);元素分析:C3119Br2IO3Sの理論
値:C,49.10、H,2.53、N,0.00。測定値:C,50.75、H,
3.00、N,0.09。
【0288】 実施例137 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ピリジン−3−イル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および3−ピリジン−3−イル−
プロピオン酸エチルエステル(実施例104)から製造した。白色固体:NMR
(DMSO−d6);δ 8.98(s,1H)、8.82(d,J=5Hz,1H
)、8.57(d,J=8Hz,1H)、8.28(d,J=8Hz,1H)、8
.07(d,J=8Hz,1H)、7.96(dd,J=8,6Hz,1H)、7
.82(d,J=2Hz,1H)、7.79(m,1H)、7.78(d,J=2
Hz,1H),7.62(dd,J=8,1Hz,1H)、7.57−7.50(m
,2H)、7.27(dd,J=8,1Hz,1H)、6.67(d,J=8Hz
,1H)、5.45(dd,J=6,2,1H)、3.60(m,2H);MS(
+FAB):[M+H]+、3臭素同位体パターン、710、712、714、7
16;元素分析:C3018Br3NO3S・HClの理論値:C,48.13、H,
2.56、N,1.87。測定値:C,48.12、H,2.86、N,1.65。
【0289】 実施例138 (R)−2−[2,6−ジメチル−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジメチル−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例25)および(S)−2−ヒドロキシ−3
−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体
:NMR(DMSO−d6);δ 13.0(幅広バンド,1H)、8.18(d,
J=8Hz,1H)、7.91(d,J=8Hz,1H)、7.61−7.53(m
,2H)、7.43(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.45−7.28(
m,5H)、7.25−7.21 m,1H)、7.01(ddd,J=8,7,1
Hz,1H)、6.95(d,J=5Hz,2H)、6.53(d,J=8Hz,
1H)、4.75(t, J=7Hz,1H)、3.32−3.24(m,2H)、
2.87(s,3H)、2.56(s,3H)、2.18(s,3H):MS(EI
): [M+] 516;元素分析:C34283Sの理論値:C,79.04、H,
5.46、N,0.00。測定値:C,79.13、H,5.41、N,0.11。
【0290】 実施例139 (2R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−3−フェニル−プロピオ
ン酸 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノール(実施例40)および(S)−2−ヒドロキ
シ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白
色固体:NMR(DMSO−d6);δ 13.08(幅広s,1H)、8.27(
d,J=8Hz,1H)、8.00(d,J=8Hz,1H)、7.76(ddd
,J=8,8,1,1H)、7.66−7.58(m,2H)、7.43(ddd
,J=8,8,1Hz,1H)、7.40−7.34(m,4H)、7.31−7.
25(m,1H)、7.12(s,2H)、7.08(ddd,J=8,8,1,
1H)、6.36(d,J=8Hz,1H)、4.55(t,J=7Hz,1H)
、3.45(七重項,J=7Hz,2H)、3.32(d,J=7Hz,2H)、
1.14(d,J=7Hz,3H)、1.09(d,J=7Hz,3H)、1.0
5(d,J=7Hz,3H)、1.03(d,J=7Hz,3H);MS(+F
AB):[M+] 636(95%)、638(100%);元素分析:C3733
BrO3Sの理論値:C,69.70、H,5.11、N,0.00。測定値:C,
69.48、H,5.11、N,0.11。
【0291】 実施例140 (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−プロピオン酸 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジイソプロピル−フェノール(実施例40)および市販の(S)−乳酸メ
チルエステルから製造した。白色固体:融点:214−215℃;NMR(CD
Cl3);δ 8.37(ddd,J=8,1,1,1H)、7.80(d,J=8
Hz,1H)、7.70(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.66(dd
d,J=8,8,1,1H)、7.48(ddd,J=8,8,1Hz,1H)
、7.37(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、7.18(s,2H)、7.
01(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、6.53(d,J=8Hz,1H
)、4.75(q,J=7Hz,1H)、3.47(七重項,J=7Hz,1H)
、3.41(七重項,J=7Hz,1H)、1.71(d,J=7Hz,3H)、
1.25(d,J=7Hz,6H)、1.20(d,J=7Hz,3H)、1.1
9(d,J=7Hz,3H);MS(EI):560(90%)、562(10
0);元素分析:C3129BrO3Sの理論値:C,66.31、H,5.21、N
,0.00。測定値:C,65.90、H,5.18、N,0.02。
【0292】 実施例141 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例62)および(S)−2−ヒドロキシ−3
−フェニルプロピオン酸メチルエステル(実施例96)から製造した。白色固体
:融点117−122℃:[a]D25=+34.13°(9.963mg/mL
CHCl3);NMR(DMSO−d6):δ 8.17(d,J=8Hz,1H)
、7.81(d,J=8Hz,1H)、7.63−7.58(m,1H)、7.57
(dd,J=6,2Hz,2H)、7.52−7.46(m,2H)、7.42−
7.38(m,3H)、7.37−7.28(m,3H)、7.16−7.10(d
t,J=1、6Hz,1H)、6.76 (d,J=8Hz,1H)、5.45(
t,J=7Hz,1H,CH)、3.59(d,J=7Hz,2H)、2.98(
s,3H);MS(EI):[M+]、643.6(20%)、644.4(50%
)、645.5(100%)647.7(30%);元素分析:C3222Br23
Sの理論値:C,59.46、H,3.43、N,0.00。測定値:C,59.3
4、H,3.24、N,0.04。
【0293】 実施例142 (R)−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−フェニル−酢酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(実施例21)および市販の(s)−(+)−マンデ
ル酸メチルから製造した。白色固体:融点135−137℃:MS(FAB−)
:[M−H]−、693;元素分析:C3017Br33Sの理論値:C,51.68
、H,2.46、N,0.00。測定値:C 51.57、H,2.89、N,0.1
4。
【0294】 実施例143 (S)−2−[2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸 2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノール(実施例68)および市販の(R)−乳酸メチルエステル
から製造した。白色固体:融点132−134℃:MS(+EI):[M+]、2
臭素同位体パターン、554、556、558;元素分析:C2516Br23
の理論値:C,53.98、H,2.90、N,0.00。測定値:C,52.97
、H,2.98、N,0.04。
【0295】 実施例144 (R)−2−[2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸 2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノール(実施例68)および市販の(R)−乳酸メチルエステル
から製造した。白色固体:融点133−134.5℃:MS(−ESI):[M−
H]−、2臭素同位体パターン 553、555、557;元素分析:C2516
r23Sの理論値:C,53.98、H,2.90、N,0.00。測定値:C,5
3.18、H,2.82、N,0.04。
【0296】 実施例145 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジ
ヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸メチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]−チオフェン−11−イル)−フェノール(0.700g、1.24m
mol)、(S)−(+)−2−ヒドロキシ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリ
ン酪酸メチルエステル(0.490g、1.86mmol)、トリフェニルホスフ
ィン(0.488g、1.86mmol)およびベンゼン(5.5mL)の室温攪
拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチル(0.293mL、1.86mmol)を滴
下した。溶解が生じ、該溶液を80℃の油浴中で1.5時間加熱した。室温に冷
却した後、該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカゲル(20mL)を
添加した。該反応混合物を濃縮し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィ
ー(石油エーテル:酢酸エチル(83:17))に付して標記化合物を白色固体
として得た(0.822g、81%):融点221−222℃;NMR(DMS
O−d6);δ 8.29(d,J=8Hz,1H)、8.08(d,J=8Hz,
1H)、7.98(ddd,J=8,7,1Hz,2H)、7.87−7.83(
m,4H)、7.80(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.66−7.5
8(m,2H)、7.53(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.29(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、6.71(d,J=8Hz,1H)、5.1
6(t,1H)、3.94(m,2H)、3.71(s,3H)、2.50(m,
2H);MS(FAB+):[M+]、3臭素同位体パターン、805(22%)
、807(88%)、809(100%)、811(42%);元素分析:C3522Br3NO5Sの理論値:C,52.01、H,2.74、N,1.73。測定値
:C,52.02、H,2.70、N,1.73。
【0297】 実施例146 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,
6−ジブロモ−フェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイ
ンドール−2−イル)−酪酸 乾燥窒素雰囲気下、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジ
オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸メチルエステル(
0.770g、0.953mmol)の塩化メチレン(8mL)中室温攪拌溶液に
ヨードトリメチルシラン(0.203mL、1.43mmol)を添加した。2時
間後、室温で、得られた黒ずんだ茶色の溶液にヨードトリメチルシラン(3×0
.203mL、4.29mmol)を12時間毎に3回添加した。該溶液を水(0
.4mL)でクエンチし、濃縮し、ベンゼン(3×50mL)でチェイスした。
得られた残留物を酢酸エチル(60mL)に溶解し、シリカゲル(酸洗浄した、
8mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(
溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(7:3))に付して標記化合物を黄色固体
として得た(0.304g、45%):融点:222−223℃;NMR(CD
Cl3);δ 8.37(s,1H)、7.95(d,J=8Hz,1H),7.89−
7.85(m,2H)、7.79(dd,J=8,1Hz,1H)、7.78−7.
71(m,2H)、7.64(d,J=10Hz,1H)、7.62(d,J=1
0Hz,1H)、7.59(dd,J=8,1Hz,1H)、7.55(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.46(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、7.40(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.19(ddd,J=8,
7,1Hz,1H)、6.88(d,J=8Hz,1H)、5.27(t,J=7
Hz,1H,1H,CH)、4.12(m,2H)、2.65(t,J=6Hz,
2H);MS(FAB−):[M−H]−、2臭素同位体パターン、713、71
4、716;元素分析:C3421Br2NO5Sの理論値:C,57.08、H,2
.96、N,1.96。測定値:C,56.43、H,2.74、N,1.90。
【0298】 実施例147 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジ
ヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸 乾燥N2雰囲気下、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジ
オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸メチルエステル(
0.770g、0.953mmol)の塩化メチレン(14mL)中−10℃攪拌
溶液にヨードトリメチルシラン(2.8mL、塩化メチレン中1N)を滴下した
。該溶液を室温に加温し、一夜攪拌した。該反応混合物をクエンチし、さらに水
(100mL)で希釈し、水と塩化メチレン(2×75mL)との間で分配させ
た。塩化メチレン抽出物を濃縮し、石油エーテルでトリチュレートした。次いで
、酢酸から再結晶して標記化合物を灰色の固体として得た(0.228g、52
%):融点215−217℃:NMR(CDCl3);δ 8.35(d,J=8H
z,1H)、7.89−7.86(m,2H)、7.82(dd,J=8,1Hz
,1H)、7.76−7.71(m,2H)、7.67(ddd,J=8,7,1H
z,1H)、7.63−7.59(m,3H)、7.58(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、7.42(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.20(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、6.81(d,J=8Hz,1H)、5.2
7(t,J=7Hz,1H,1H)、4.12(m,2H)、2.65(t,J=
7Hz,2);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、791(75%
)、793(98%)、795(100%)、797(38%);元素分析:C 3420Br3NO5Sの理論値:C,51.41、H,2.54、N,1.76。測定
値:C,51.65、H,2.37、N,1.70。
【0299】 実施例148 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フ
ェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イ
ル)−酪酸 乾燥N2雰囲気下、(R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソ
インドール−2−イル)−酪酸メチルエステル(1.17g、2.05mmol)
の塩化メチレン(15mL)中0℃攪拌溶液にヨードトリメチルシラン(1.3
1mL、9.23mmol)を滴下した。1時間後、該溶液を室温に加温した。
1時間後、該反応混合物を10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、さ
らに水(100mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(150mL)で抽
出した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4で乾燥させ
、濃縮して白色固体を得た。該固体を酢酸水溶液から再結晶し、HPLC(Dyna
max C18カラム、アセトニトリル:水(共に0.1%TFAを含有する)(9
0:10))に付すことにより精製して標記化合物を淡黄色固体として得た(0
.420g、32%):融点145−147℃:NMR(CDCl3);δ 8.3
1(s,1H)、7.92(d,J=8Hz,1H)、7.87−7.84(2 di
stored d,J=8Hz,2H)、7.75(d,J=8Hz,1H)、7.72
−7.69(2 distored d,J=8Hz,2H)、7.59(d,J=8Hz,
1H)、7.49(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.39−7.33(
m,2H)、7.29−7.22(m,2H)、7.15(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、7.05(dd,J=9,8Hz,1H)、7.01(dd,J
=9,8Hz,1H)、6.75(d,J=8Hz,1H)、4.99(t,J=
6Hz,1H)、4.09(t,J=6Hz,2H)、2.52(q,J=6Hz
,2H);MS(+FAB):[M+H]+、558;元素分析:C3423NO5
Sの理論値:C,73.23、H,4.16、N,2.51。測定値:C,71.8
2、H,4.00、N,2.61。
【0300】 実施例149 (R)−2−[4−(3−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ
−イソインドール−2−イル)−酪酸 乾燥窒素雰囲気下、11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル(0.140g、
0.338mmol)、L−3−フェニル乳酸メチルエステル(0.133g、0
.845mmol)、トリフェニルホスフィン(0.222g、0.845mmo
l)およびベンゼン(1.5mL)の室温攪拌溶液にアゾジカルボン酸ジエチル
(DEAD、0.133mL、0.845mmol)を添加した。溶解が生じ、該
溶液を80℃の油浴中で6時間加熱した。さらにアゾジカルボン酸ジエチル(D
EAD、0.053mL、0.338mmol)、L−3−フェニル乳酸メチルエ
ステル(0.070g、0.338mmol)およびトリフェニルホスフィン(0
.103g、0.338mmol)を添加した。5.5時間後、該反応混合物を室
温に冷却した。該反応混合物をエーテルで希釈し、シリカゲルを添加した。該反
応混合物を濃縮し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:ジ
クロロメタン:アセトニトリル(99:1〜98:2))に付して白色固体を得
た(0.190g)。この固体を、トリフルオロ酢酸を0.1%含有するアセトニ
トリルから再結晶して白色固体を得た(144mg)。この固体のジクロロメタ
ン(3.0mL)中−78℃攪拌溶液に三臭化ホウ素のジクロロメタン中1.0M
溶液(1.4mL、1.4mmol)を添加した。45分後、該反応混合物を室温
に加温した。3.5時間後、該反応混合物を−78℃に再冷却し、さらに1.0N
三臭化ホウ素(0.8mL、0.8mmol)を添加した。該反応混合物を室温に
加温した。さらに2時間後、水を添加し、該反応混合物を酢酸エチルで抽出した
。酢酸エチル相を濃縮し、分取用HPLC(逆相:アセトニトリル:水(0.1
%トリフルオロ酢酸を含有する)(7:3))に付すことにより精製した。得ら
れた化合物(13mg)を酢酸/水から再結晶して標記化合物を白色固体として
得た(0.005g、2%):融点:259−260℃:NMR(DMSO−d6 );δ 13.2(幅広s,2H)、8.54(s,1H)、8.02(d,J=8
Hz,1H)、7.88−7.81(m,4H)、7.55−7.44(m,4H)
、7.25(dd,J=9,2Hz,2H),7.11−7.04(m,2H)6.7
9(dd,J=9,2Hz,1H)、6.52(d,J=9Hz,1H)、5.0
3(dd,J=8,2Hz,1H)、4.75(s,2H)、3.92(m,2H
)、2.32(m,2H);MS(FAB+):632(10%,M+H);分
析用HPLC:純度98.8%。
【0301】 実施例150 (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイン
ドール−2−イル)−酪酸 乾燥N2雰囲気下、(R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジ
ヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸メチルエステル(1.35g、2.0
8mmol)の塩化メチレン(35mL)中−10℃攪拌溶液に三臭化ホウ素(
塩化メチレン中1M溶液、10.4mL、10.4mmol)を滴下した。1時間
後、該溶液を室温に加温した。1時間後、該反応混合物をクエンチし、さらに水
(100mL)で希釈し、水と塩化メチレンとの間で分配させた。塩化メチレン
抽出物を濃縮して固体を得た。該固体を分取し、HPLC(Dynamax C18カラ
ム、アセトニトリル:水(共に0.1%TFAを含有する)(95:5))に付
すことにより精製して標記化合物を淡黄色固体として得た(0.420g、32
%):融点>69℃(分解):NMR(CDCl3):δ 8.32(d,J=8H
z,1H)、7.86−7.84(2 d,J=8Hz,2H)、7.77(d,J
=8Hz,1H)、7.72−7.70 (d,J=8Hz,2H)、7.64−7
.59(m,2H)、7.43−7.36(m,2H)、7.25−7.16(m,
3H)、7.05(dd,J=9,8Hz,1H)、7.01(dd,J=9,8
Hz,1H)、6.68(d,J=8Hz,1H)、4.99(t,J=6Hz,
1H)、4.09(t,J=6Hz,2H)、2.52(q,J=6Hz,2H)
;MS(EI):[M+]、1臭素同位体パターン、635(90%)、637(
100%);元素分析:C3422BrNO5Sの理論値:C,64.16、H,3.
48、N,2.20。測定値:C,64.19、H,4.04、N,2.08。
【0302】 実施例151 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−コハク酸ジメチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]−チオフェン−11−イル)−フェノール(0.600g、1.10m
mol)、(S)−(−)−リンゴ酸ジメチル(0.213mL、1.61mmol)
およびトリフェニルホスフィン(0.421g、1.61mmol)のベンゼン(
7.5mL)中室温攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチル(0.254mL、1
.61mmol)を滴下した。該溶液を79℃の油浴中で23時間加熱した。さ
らに(S)−(−)−リンゴ酸ジメチル(0.043mL、0.321mmol)およ
びトリフェニルホスフィン(0.084g、0.321mmol)およびアゾジカ
ルボン酸ジエチル(0.050mL、0.321mmol)を添加し、該反応混合
物をさらに10時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、塩化メチレンで希
釈し、シリカゲル(20mL)と合せ、濃縮した。シリカ吸着質をフラッシュク
ロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(92:8))に付して標記化合
物を白色固体として得た(0.389g、51%):融点118−121℃:N
MR(CDCl3);δ 8.36(dd,J=8,0.5Hz,1H)、7.83(
dd,J=8,0.5Hz,1H)、7.68(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、7.61−7.59(m,3H)、7.55−7.43(m,2H)、7.2
6−7.21(m,1H)、6.79(d,J=8Hz,1H)、5.46(t,
J=6Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.77(s,3H)、3.32−
3.30(m,1H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、704
(5%)、706(15%)、708(15%)、710(4%);元素分析:
2819Br35Sの理論値:C,47.55、H,2.71、N,0.00。測定
値:C,47.93、H,2.65、N,0.14。
【0303】 実施例152 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−コハク酸 密封加圧瓶中、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−コハク酸ジメチル
エステル(0.317g、0.448mmol)のジオキサン(5mL)中4M
HCl中溶液を水(5mL)および濃HCl(1mL)と合せ、9時間加熱した。
室温でさらに14時間放置した後、該反応混合物を水とエーテルとの間で分配さ
せた。層を分取し、エーテル層に酸処理シリカゲル(7mL)を添加した。溶媒
を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(酸処理シリカゲル、溶離液
:石油エーテル:酢酸エチル(80:20))に付すことにより精製して標記化
合物を白色固体として得た(0.142g、47%)、融点163−164℃;[
a]D25=+14.16°(8.825mg/mL、メタノール);NMR(D
MSO−d6);δ 13.6−13.2(幅広一重項,1H,)、12.7−12.
6(幅広一重項,1H)、8.28(d,J=8Hz,1H)、8.07(d,J
=8Hz,1H)、7.82−7.78(m,3H)、7.65−7.57(m,2H
)、7.52(dd,J=7,1Hz,1H)、7.31(dd,J=7、1、1H
)、6.70(d,J=8Hz,1H)、5.32(t,J=8 Hz)、3.67(
m,2H);MS(−FAB)[M−H]−;3臭素パターン検出,675(25
%)、677(10%)、679(25%)、681(10%);元素分析:C26
15Br35Sの理論値:C,45.78、H,2.23、N,0.00。測定値:
C,46.42、H,2.40、N,0.05。
【0304】 実施例153 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロ−フェニル−プロピオ
ン酸tert−ブチルエステル 無水テトラヒドロフラン(0.65mL)にジイソプロピルアミン(CaH2
で蒸留した、0.169mL、1.2mmol)を添加し、乾燥アルゴン雰囲気下
、−74℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、0.516m
L、1.29mmol)を滴下し、該混合物を0℃に10分間加温し、次いで、
−74℃に再冷却した。ヘキサメチルリン酸トリアミド(0.83mL)を添加
し、5分後、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフ
ト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸tert−ブ
チルエステル(0.715g、1.06mmol)の無水テトラヒドロフラン(2.
8mL)中溶液をゆっくりと(0.5時間)滴下した。−75℃で1時間攪拌し
た後、4−フルオロベンジルブロミド(0.158mL、1.29mmol)を滴
下した。−80℃で1時間攪拌した後、該反応混合物を室温に一夜加温した。該
反応混合物を希塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水(100mL)と塩化
メチレン:エーテル(1:1)溶液(130mL)との間で分配させた。さらに
もう1回塩化メチレン(50mL)で抽出した後、有機層を合わせ、シリカゲル
を添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:
石油エーテル:塩化メチレン(7:3))およびHPLC(カラム:Waters Sil
ica Prep Pak;勾配液:石油エーテル:酢酸エチル(99:1〜95:5);流
速=225mL/分)に付すことにより精製して標記化合物を白色固体として得
た(0.265g、32%):融点:80−100℃;NMR(CDCl3);δ
8.35(dd,J=8,1Hz,1H)、7.83(dd,J=6,1Hz,1
H)、7.66(ddd,J=6,5,1Hz,1H)、7.58(dd,J=4
,2Hz,2H)、7.53−7.38(m,J=2Hz,5H)、7.18(d
dd,J=7,1,1,1H)、7.04(t,J=9Hz,2H)、6.83(
d,J=8Hz,1H)、5.31(t,J=6Hz,1H)、3.49(t,J
=6Hz,2H)、1.40(s,9H);MS(FAB+):[M+]、3臭素
パターン、782(20%)、784(70%)、786(80%)、788(
35%);元素分析:C3526Br3FO3Sの理論値:C,53.53、H,3.
34、N,0.00。測定値:C,53.25;H,3.21、N,0.04。
【0305】 実施例154 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ナフタレン−2−イル−プロ
ピオン酸tert−ブチルエステル 無水テトラヒドロフラン(0.91mL)にジイソプロピルアミン(CaH2
で蒸留した、0.233mL、1.78mmol)を添加し、乾燥アルゴン雰囲気
下、−74℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、0.71m
L、1.78mmol)を滴下し、該混合物を0℃に約20分間加温し、次いで
、−75℃に再冷却した。ヘキサメチルリン酸トリアミド(2mL)を添加し、
10分後、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸tert−ブチル
エステル(1.004g、1.48mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL
)中溶液をゆっくりと(0.5時間)滴下した。−75℃で1時間撹拌した後、
2−ブロモメチルナフタレン(0.393g、1.78mmol)を滴下した。−
80℃で0.5時間撹拌した後、該反応混合物を室温に一夜加温した。該反応混
合物を希塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水(100mL)と塩化メチレ
ン:エーテル(1:1)溶液(200mL)との間で分配させた。さらにもう1
回塩化メチレンで抽出した後、有機層を合せ、水(100mL)で洗浄し、フラ
ッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(7:3))お
よびHPLC(2回)(第1カラム:Waters Silica Prep Pak;アイソクラチッ
ク、ヘキサン:酢酸エチル(98:2);流速=225mL/分;第2カラム:
Waters Silica Prep Pak;勾配液:石油エーテル:塩化メチレン(75:25〜
60:40))に付すことにより精製して標記化合物を白色固体として得た(0
.280g、23%);NMR(CDCl3);δ 8.35(d,J=8Hz,1
H)、7.88−7.80(m,5H)、7.66(ddd,J=6,5,1Hz
,1H)、7.61(d,J=2Hz,1H)、7.60(d,J=2 Hz 1H
)、7.58−7.56(m,2H)、7.51−7.41(m,4H)、7.18
(ddd,J=7,1,1Hz,1H)、6.83(dd,J=7,1Hz,1
H)5.44(t,J=8Hz,1H)、1.34(s,9H);MS(FAB+
):[M+]、3臭素パターン、814(30%)、816(95%)、818(
100%)、820(42%);元素分析:C3929Br33Sの理論値:C,
57.30;H,3.58、N,0.00。測定値:C,57.55;H,3.75
、N,0.02。
【0306】 実施例155 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオ
ン酸 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオ
ン酸tert−ブチルエステル(0.232g、0.295mmol)のトリフルオロ
酢酸(5mL)中懸濁液を55℃で11時間加熱した。室温に冷却後、該反応混
合物を水(60mL)中に注ぎ、エーテルで抽出した。合わせたエーテル抽出物
を水および食塩水で洗浄し、濃縮し、60℃で真空乾燥させて標記化合物をオフ
ホワイト色の固体として得た(0.187g、98%):NMR(CDCl3);
δ 8.36(d,J=7Hz,1H)、7.82(d,J=7Hz,1H)、7.
68(ddd,J=8,6,2Hz,1H)、7.58(dd,J=8,2Hz
,2H)、7.55−7.48(m,2H)、7.45−7.35(m,3H)、7
.15(dt,J=7,1,1H)、7.03(tt,J=10,3,1,2H)
、6.71 (d,J=8Hz,1H)、5.44(t,J=6Hz,1H)、3.
56(d,J=7Hz,2H);MS(+ FAB):[M+]、3臭素同位体パ
ターン、726(15%)、728(30%)730(35%)、732(15
%);元素分析:C3118Br3FO3Sの理論値:C,51.06、H,2.49
、N,0.00。測定値:C,50.80、H,2.46、N,0.10。
【0307】 実施例156 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ナフタレン−2−イル−プロピオン酸 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ナフタレン−2−イル−プロピオン酸
tert−ブチルエステル(0.221g、0.270mmol)のトリフルオロ酢酸
(10mL)中溶液を50℃に15時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、水
と合わせた。エーテルを添加し、得られた有機懸濁液を水層から分取し、濃縮し
た。残留物を46℃で真空乾燥させて標記化合物をオフホワイト色の固体として
得た(0.186g、90%)。融点270−271℃;NMR(DMSO−d6 );δ 13.25(幅広一重項,1H)、8.28(d,J=8Hz,1H,)、
8.06(d,J=8Hz,1H)、7.91(m,4H)、7.81(d,J=2
Hz,1H)、7.79(d,J=2Hz,1H)7.82−7.77(m,1H)
、7.63−7.47(m,6H)、7.25(dd,J=7,1Hz,、1H)、
6.64(d,J=8Hz,1H)5.42(t,J=7Hz,1H)、3.59
(d,J=7Hz,2H);MS(FAB+):[M+]、3臭素パターン、75
7.8(21%)、759.8(100%)、761.8(100%)、763.8
(50%);元素分析:C3119Br33Sの理論値:C,55.07;H,3.0
4、N,0.00。測定値:C,55.36;H,2.89、N,0.06。
【0308】 実施例157 トリフルオロメタンスルホキシメチルホスホン酸ジエチル D.P. Phillion and S.S. Andrew Tet. Lett. 1986, 1477-1480の方法に従って
製造した。N2下、ヒドロキシメチルホスホン酸ジエチル(10.82g、64.
4mmol)およびピリジン(5.76mL、68.9mmol)の塩化メチレン
(170mL)中−10℃攪拌溶液に無水トリフルオロメタンスルホン酸(11
.6mL、68.9mmol)の塩化メチレン(45mL)中溶液を20分間にわ
たって滴下した。該混合物を−10℃で1時間攪拌し、冷凍庫(−15〜−20
℃)中にて一夜放置した。該反応混合物を冷塩化メチレンで希釈し、冷1N H
Clおよび氷水で洗浄した。有機層を分取し、食塩水、無水MgSO4で乾燥させ
、濃縮して油状物を得た(12.58g、65%):MS(+FAB):[M+H
]+、423 。
【0309】 実施例 158 {2,6−ジブロモ−4−[6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)]−フェノキシメチル}−ホスホン酸ジエチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、80%水素化ナトリウム(0.08g、2.67mmol)
のTHF(10mL)中0℃攪拌溶液に2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベ
ンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(1.00g
、1.78mmol)のTHF(5mL)中溶液を15分間にわたって滴下した
。該混合物を0℃の油浴中で40分間攪拌した後、トリフルオロメタンスルホキ
シメチルホスホン酸ジエチル(0.80g、2.67mmol)の溶液を15分間
にわたって滴下した。次いで、該反応混合物を室温に加温し、室温で1時間攪拌
した。該反応混合物をクエンチし、水(80mL)で希釈した。得られた固体を
濾過し、水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートした。固体を50℃で真空
乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(1.12g、88%):融点17
8−180℃:NMR(CDCl3);δ 8.36(d,J=9Hz,1H)、7
.84(d,J=8Hz,1H)、7.68(ddd,J=7,6,1Hz,1H
)、7.62(s,2H)、7.57−7.49(m,2H)、7.45(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.18(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、6.73(d,J=8Hz,1H)、4.61(s,2H)、4.41(q,4
H)、1.49(t,6H,CH3);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パタ
ーン、710(35%)、712(95%)、714(100%)、716(4
0%);元素分析:C2722Br34PSの理論値:C,45.47、H,3.1
1、N,0.00。測定値:C,45.30、H,2.95、N,0.07。
【0310】 実施例159 [4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシメ
チル]−ホスホン酸ジエチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、80%水素化ナトリウム(0.138g、4.95mmol
)のTHF(10mL)中0℃攪拌溶液に4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル−フェノール(1.00g、3.06mmol)のTHF(
5mL)中溶液を15分間にわたって滴下した。該混合物を0℃の油浴中で1時
間攪拌した後、トリフルオロタメンスルホキシメチルホスホン酸ジエチル(1.
4g、4.95mmol)の溶液を15分間にわたって滴下した。次いで、該反
応混合物を室温に加温し、次いで、室温で2時間攪拌した。該反応混合物をクエ
ンチし、水(150mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(2×150m
L)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、食塩水および無水MgSO4
乾燥させ、濃縮して白色固体を得た。該固体をフラッシュクロマトグラフィー(
溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(7:3))に付すことにより精製して標記
化合物を白色固体として得た(0.922g、63%):融点129−130℃
;MS(EI):[M+]、476(100% MI);元素分析:C27254
Sの理論値:C,68.05、H,5.29、N,0.00。測定値:C,66.5
8、H,5.34、N,0.00。
【0311】 実施例160 3−フェニル−1−ヒドロ−1−プロピルホスホン酸ジエチルエステル ヒドロシンナムアルデヒド(3.93mL、28.3mmol)および亜リン酸
ジエチル(3.72mL、28.3mmol)の塩化メチレン(30mL)中室温
攪拌溶液に酸化アルミニウム(15g)を添加した。該混合物を室温で2日間攪
拌した。該反応混合物を濾過し、ジクロロメタン濾液を濃縮し、石油エーテルで
トリチュレートして標記化合物を白色固体として得た(4.10g、53%):
融点60−61℃:MS(+FAB):[M+H]+、273(100%,MI)
;元素分析:C13214Pの理論値:C,57.35、H,7.77、N,0.0
0。測定値:C,57.48、H,7.87、N,0.04。
【0312】 実施例161 {1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピル}−ホスホン酸
ジエチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(1.00g、1.78mmo
l)、3−フェニル−1−ヒドロ−1−プロピルホスホン酸ジエチルエステル(
0.730g、2.67mmol)、トリフェニルホスフィン(0.700g、2.
67mmol)およびベンゼン(9mL)中室温攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸
ジエチル(0.420mL、2.67mmol)を滴下した。該溶液を80℃の油
浴中で4時間加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物を水(80mL)とジ
クロロメタン(100mL)との間で分配させた。ジクロロメタン相を10%
HCl水溶液(80mL)で洗浄し、シリカゲル(20mL)を添加した。溶媒
を除去し、シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:ア
セトニトリル(95:5))に付して標記化合物を白色固体として得た(1.1
7g、73%):融点161−162℃:MS(EI+):[M+]、3臭素同位
体パターン、814、816、818、820;元素分析:C3530Br34
Sの理論値:C,51.43、H,3.70、N,0.00。測定値:C,51.3
6、H,3.67、N,0.03。
【0313】 実施例162 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシメチル]−ホスホン酸 乾燥窒素雰囲気下、{2,6−ジブロモ−4−[6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)]−フェノキシメチル}−ホスホン酸ジエチ
ルエステル(1.05g、1.47mmol)の塩化メチレン(29mL)中0℃
攪拌溶液にヨードトリメチルシラン(0.63mL、4.41mmol)を10分
間にわたって滴下した。0℃で1時間後、該反応混合物を水(0.5mL)でク
エンチし、室温で30分間攪拌し、次いで、水(50mL)で希釈した。固体を
濾過し、攪拌しながら3時間、酢酸エチル(100mL)と20%HCl水溶液
(60mL)との間で分配させた。固体を濾過し、水で洗浄し、石油エーテルで
トリチュレートした。固体を100℃で真空乾燥させて標記化合物をオフホワイ
ト色の固体として得た(0.428g、44%):融点334−335℃:NM
R(DMSO−d6);δ 8.28(d,J=9Hz,1H)、8.07(d,
J=8、Hz,1H)、7.84(s,2H)、7.79(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、7.65−7.57(m,2H)、7.52(dd,J=7,1
Hz,1H)、7.32(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.67(d,
J=8Hz,1H)、4.32(d,J=1Hz,2H);MS(ESI):[M
−H]−、3臭素同位体パターン;元素分析:C2314Br34PSの理論値:C
,42.04、H,2.15、N,0.00。測定値:C,41.26、H,2.1
2、N,0.05;カール・フィッシャー:0.58mol H2O。
【0314】 実施例163 [4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシメ
チル]−ホスホン酸 乾燥N2雰囲気下、[4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イ
ル)−フェノキシメチル]−ホスホン酸ジエチルエステル(0.871g、1.83
mmol)の塩化メチレン(24mL)中0〜5℃攪拌溶液にヨードトリメチル
シラン(0.78mL、5.49mmol)を10分間にわたって添加した。1時
間後、該溶液を水(0.6mL)でクエンチし、10%炭酸ナトリウム水溶液(
100mL)を添加し、該混合物を塩化メチレンで洗浄した。水性層を10%H
Cl水溶液で酸性化した。固体を濾過し、メタノール(75mL)から再結晶し
て標記化合物を白色固体として得た(0.65g、85%):融点240−24
2℃:MS(EI):[M+]、420;元素分析:C23174PSの理論値:
C,65.17、H,4.08、N,0.00。測定値:C,63.95、H,3.
89、N,0.41。
【0315】 実施例164 {1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピル}−ホスホン酸 乾燥窒素雰囲気下、{1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロ
ピル}−ホスホン酸ジエチルエステル(1.07g、1.31mmol)の塩化メ
チレン(26mL)中0℃攪拌溶液にヨードトリメチルシラン(0.56mL、
3.93mmol)を10分間にわたって滴下した。0℃で1時間後、該反応混
合物を10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液(1mL)でクエンチし、室温で30
分間攪拌した。該混合物を塩化メチレン(100mL)と水(100mL)との
間で分配させた。塩化メチレン相を18%HCl水溶液(100mL)で洗浄し
、濃縮し、石油エーテルでトリチュレートして粗製固体を得た(0.894g)
。次いで、該固体を85%酢酸水溶液(50mL)から再結晶して標記化合物を
オフホワイト色の固体として得た(0.466g、47%):NMR(CDCl3
);δ 8.33(d,J=9Hz,1H)、7.76(d,J=7Hz,1H)
、7.59(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.48−7.40(m,3
H)、7.36−7.28(m,2H)、7.06−6.98(m,5H)、6.9
1−6.83(m,1H)、6.77(d,J=8Hz,1H)、5.47−5.4
2(m,1H)、4.50(s,2H)、3.05−2.85(m,2H)、2.5
9−2.41(m,2H);MS(FAB−):[M−H]−、3臭素同位体パタ
ーン、756;元素分析:C3122Br34PSの理論値:C,48.91、H,
2.91、N,0.00。測定値:C,49.29、H,2.90、N,−0.02
【0316】 実施例165 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−アセトアミド 0℃で、メタノール(10mL)をアンモニアガスで10分間パージした。[
2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(0.50g、0.787mm
ol)を添加し、容器を密封し、室温に加温し、2日間撹拌した。該反応混合物
を濃縮し、エーテルで希釈し、濾過した。該固体を酢酸エチル(8mL)中で沸
騰させ、熱濾過し、酢酸エチルおよびペンタンで洗浄し、真空乾燥させて標記化
合物をオフホワイト色の固体として得た(0.22g、45%):融点263−
265℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.29(d,J=8Hz,1H)、
8.09(d,J=8Hz,1H)、7.88(s,2H)、7.80(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.67−7.51(m,5H)、7.30(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、6.71(d,J=8Hz,1H)、4.56
(s,2H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、617(30%
)、619(90%)、621(100%)、623(40%);元素分析:C 2414Br3NO2Sの理論値:C,46.48、H,2.28、N,2.26。測定
値:C,45.69、H,2.02、N,2.14。
【0317】 実施例166 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−ピロピオンアミド 乾燥窒素雰囲気下、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
プロピオン酸(2.09g、2.94mmol)、塩化オキサリル(0.31mL
、3.53mmol)およびジクロロメタン(31mL)の室温攪拌溶液に3滴
のDMFを添加した。2.5時間後、塩化オキサリル(0.10mL、1.14m
mol)を添加し、6時間目に再度塩化オキサリル(0.10mL、1.14mm
ol)を添加した。6.5時間後、該反応混合物を濃縮し、真空乾燥させた。該
固体をジクロロメタン(25mL)に溶解し、撹拌した冷(0℃)濃水酸化アン
モニウム(50mL)に2分間にわたって添加した。ジクロロメタンを除去し、
得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空乾燥させて標記化合物を白色固体とし
て得た(1.99g、95%):融点220−222℃:NMR(DMSO−d6 );δ 8.28(d,J=8Hz,1H)、8.07(d,J=8Hz,1H)
、7.80(ddd,8,7,1Hz,1H)、7.75(d,J=2Hz,1H
)、7.74(d,J=2Hz,1H)、7.67−7.62(m,2H)、7.5
3−7.48(m,2H)、7.41−7.24(m,7H)、6.69 (d,J
=8Hz,1H)、5.74(s,1H,0.5当量CH2Cl2)、5.23(t,
J=6Hz,1H)、3.46−3.27(m,2H);MS(+FAB):[M
+]、3臭素同位体パターン、707(30%)、709(75%)、711(
100%)、713(40%);元素分析:C3120Br3NO2S・0.56CH 2 Cl2の理論値:C,50.02、H,2.82、N,1.85。測定値:C,49
.67、H,2.67、N,1.96。
【0318】 実施例167 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−N−ヒドロキシ−3−フェニル−
プロピオンアミド (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸(0.
736g、1.03mmol)、塩化オキサリル(0.11mL、1.27mmo
l)およびジクロロメタン(11mL)の攪拌溶液にDMF(2滴)を添加した
。1時間後、溶媒を除去した。残留物をクロロホルム(3.5mL)に溶解し、
ヒドロキシルアミン・塩酸塩(0.097g、1.34mmol)、炭酸ナトリウ
ム(0.191、1.65mmol)、水(3.5mL)およびクロロホルム(3.
5mL)の0℃の迅速攪拌懸濁液に滴下した。この攪拌懸濁液を室温に加温し、
一夜攪拌した。水を添加し、該反応混合物をクロロホルムで抽出した。クロロホ
ルム相に2%リン酸/メタノール処理シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸
着質を2%リン酸/メタノール処理シリカゲル上でフラッシュして(勾配液:石
油エーテル:酢酸エチル(4:1〜3:2))標記化合物を白色固体として得た
(0.464g、64%):融点143−144℃:NMR(DMSO−d6);
δ 9.03(d,J=2Hz,1H)、8.29(d,J=8Hz,1H)、8.
07(d,J=8Hz,1H)、7.81(ddd,J=8,1,1Hz,1H
)、7.78(s,2H)、7.63(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7
.56(d,J=8Hz,1H)、7.52(ddd,J=8,7,1Hz,1H
)、7.36−7.25(m,6H)、6.71 (d,J=8Hz,1H)、5.
32(dd,J=9、5Hz,1H)、3.51−3.39(m,2H);MS(
FAB+):[M+]、3臭素同位体パターン、723(20%)、725(55
%)、727(50%)、729(30%);元素分析:C3120NBr33
の理論値:C,51.27、H,2.78、N,1.93。測定値:C,51.19
、H,2.69、N,1.86。
【0319】 実施例168 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−N−(3−ニトロロ−プロピル)3
−フェニル−プロピオンアミド 乾燥窒素雰囲気下、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
プロピオン酸(2.08g、2.926mmol)、2−アミノプロピオニトリル
(0.215mL、2.926mmol)、HOBT(0.448g、2.926m
mol)のDMF(7.2mL)中0℃攪拌溶液にジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(0.605g、2.926mmol)を添加した。16.5時間後、該反応
混合物を水に添加し、水/酢酸エチルとTHFとの間で分配させた。有機相にシ
リカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュして(ペトロレウム:
酢酸エチル(7:3))オフホワイト色の固体を得た(2.23g)。この固体
をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、吸着質をフ
ラッシュして(勾配液:ジクロロメタン〜ジクロロメタン:アセトニトリル(9
7.5:2.5))標記化合物を白色固体として得た(1.89g、85%):融
点194−195℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.70(t,J=6Hz
,1 H)、8.28(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、8.07(dd,
J=8,1Hz,1H)、7.80(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.
76(s,2H)、7.63(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.52(
ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.48(dd,J=8,1,1Hz,
1H)、7.37−7.24(m,6H)、6.74(d,J=8Hz,1H)、
5.16(t,J=6Hz,1 H)、3.51−3.26(m,2H)、2.62
(t,J=6Hz,1 H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、
760、762、764、766;元素分析:C3423Br322Sの理論値:
C,53.50、H,3.04、N,3.67。測定値:C,53.24、H,2.
86、N,4.02。
【0320】 実施例169 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノキシ]−アセトニトリル 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(1.0g、1.78mmol)および炭酸カリウ
ム(0.615g、4.45mmol)のDMF(5mL)中室温攪拌懸濁液にブ
ロモアセトニトリル(0.25mL、3.56mmol)を添加した。2.5時間
後、該反応混合物を水に添加し、濾過し,水で洗浄し、石油エーテルでトリチュ
レートした。固体を80℃で真空乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(
1.03g、96%):NMR(DMSO−d6);δ 8.29(d,J=8Hz
,1H)、8.08(d,J=8Hz,1H)、7.92(s,2H)、7.80
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.65−7.51(m,3H)、7.
27(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.68(d,J=8Hz,1H
)、5.36(s,2H);MS(+FAB):[M+]、3臭素同位体パターン
、599、601、603、605;元素分析:C2412Br3NOSの理論値:
C,47.87、H,2.01、N,2.33。測定値:C,47.83、H,1.
92、N,2.32。
【0321】 実施例170 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオニトリル (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオンアミド
(1.68g、2.37mmol)、ピリジン(0.393mL、4.74mmol
)およびジオキサン(5.4mL)の室温攪拌溶液に無水トリフルオロ酢酸(0.
375、2.65mmol)を添加した。溶解が生じ、該溶液を105℃の油浴
中で2時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、エーテルで希釈し、5%H
Clおよび食塩水で洗浄した。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去
した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液としてエーテル)に付し
て標記化合物を白色固体として得た(1.38g、84%):融点160−16
5℃:NMR(DMSO−d6):δ 8.29(d,J=8Hz,1H)、8.0
7(d,J=8Hz,1H)、7.93(d,J=2Hz,1H)、7.91(d
,J=2Hz,1H)、7.80(ddd,8,7,1Hz,1H)、7.65−
7.33(m,8H)、7.23(ddd,8,7,1Hz,1H)、6.65 (
d,J=8Hz,1H)、5.87(t,J=7Hz,1H)、3.58(m,2
H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、689(30%)、69
1(95%)、693(100%)、695(40%);元素分析:C3118
r3NOSの理論値:C,53.74、H,2.62、N,2.02。測定値:C,
53.60、H,2.60、N,1.83。
【0322】 実施例171 5−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシメチル]−1H−テトラゾール 乾燥窒素雰囲気下、[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−アセトニトリル(0.61
5g、1.02mmol)にトリメチルアルミニウム(2.55mL、3.84m
mol、トルエン中2.0M溶液)を添加した。次いで、トリメチルシリルアジ
ド(0.510mL、3.84mmol)を添加し、該溶液を80℃の油浴中で加
熱した。16.5時間後、該反応混合物を室温に冷却し、水を注意深く添加した
。該混合物を希HCl水溶液と酢酸エチルとの間で分配させた。層を分取し、有
機相にメタノール中2%リン酸洗浄シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、吸着
質を、メタノール中2%リン酸洗浄シリカゲルを用いてフラッシュして(溶離液
:勾配液:石油エーテル:酢酸エチル(4:1〜7:3))標記化合物を白色固
体として得、これをシクロヘキサンから再結晶した(0.365g、55%):融
点243−245℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.29(d,J=8Hz
,1H)、8.09(d,J=8Hz,1H)、7.89(s,2H)、7.80
(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.66−7.57(m,2H)、7.
55(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.40(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、6.71(d,J=8Hz,1H)、5.64(s,2H)、1
.34(シクロヘキサン、0.3モル当量);MS(EI):[M+]、3臭素同位
体パターン、642、644、646、648;元素分析:C2413Br34
S・0.33C612の理論値:C,46.39、H,2.55、N,8.32。測
定値:C,46.28、H,2.43、N,7.90。
【0323】 実施例172 (R)−5−{1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,
3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−2−フェニル−エチル}−1H
−テトラゾール 乾燥窒素雰囲気下、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
プロピオンアミド(1.33g、1.93mmol)にトリメチルアルミニウム(
7.24mL、14.4mmol、トルエン中2.0M溶液)を添加した。次いで
、トリメチルシリルアジド(1.92mL、14.4mmol)を添加し、該溶液
を85℃の油浴中で加熱した。7時間後、該反応混合物を室温に冷却し、エーテ
ルで希釈した。水を注意深く添加し、沈殿物をバブリングした後、該混合物を希
HCl水溶液とエーテルとの間で分配させた。エーテル相を濃縮し、石油エーテ
ル、少量のメタノール、少量のエーテル、最後に、石油エーテルでトリチュレー
トして標記化合物を白色固体として得た(0.802g、57%):融点238
−239℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.28(d,J=8Hz,1H)
、8.07(d,J=8Hz,1H)、7.81−7.74(m,3H)、7.62
(ddd,8,7,1Hz,1H)、7.57−7.53(m,2H)、7.44
(ddd,8,7,1Hz,1H)、7.38−7.22(m,5H)、6.60
(d,J=8Hz,1H)、5.87(dd,J=9,7Hz,1H)、3.90
(dd,J=13,7,1H)、3.80(dd,J=13,8,1H);MS
(−ESI):[M−H]、3臭素同位体パターン、731(60%)、733(
90%)、735(100%)、737(60%);元素分析:C3119Br3 4 OSの理論値:C,50.64、H,2.61、N,7.62。測定値:C,49
.65、H,2.434、N,7.16。
【0324】 実施例173 (R)−6−ブロモ−11−[3,5−ジブロモ−4−(1−ヒドロキシメチル−
2−フェニル−エトキシ)−フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン 乾燥窒素雰囲気下、水素化アルミニウムリチウム/塩化アルミニウム(THF
中1.0M溶液)の混合水素化物(0.435mL、0.414mmol)のTH
F(3mL)中−78℃攪拌溶液に(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブ
ロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−
3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(0.30g、0.414mmol)
のTHF(4.2mL)中溶液を5分間にわたって滴下した。1時間後、該溶液
を室温に加温した。2時間後、該反応混合物をメタノール(3mL)で注意深く
クエンチし、さらに水(80mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(2×
80mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、食塩水および無水Mg
SO4で乾燥させ、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(0.28g、97
%):融点83−85:MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、694
、696、698、700。
【0325】 実施例174 (R)−6−ブロモ−11−[3,5−ジブロモ−4−(1−ブロモメチル−2−
フェニル−エトキシ)−フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン 乾燥窒素雰囲気下、トリフェニルホスフィン(0.257g、0.98mmol
)のTHF(6mL)中0℃攪拌溶液にアゾジカルボン酸ジエチル(0.151
mL、0.96mmol)を滴下した。20分後、ほぼ無色の反応混合物に臭化
リチウムを添加し、次いで、(R)−6−ブロモ−11−[3,5−ジブロモ−4−
(1−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エトキシ)−フェニル]−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン(0.273g、0.392mmol)のTHF(3
mL)中溶液を添加した。1時間後、該溶液を室温に加温した。2時間後、該反
応混合物を水(0.2mL)でクエンチし、さらにエチルエーテル(50mL)
で希釈した。シリカゲル(8mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質を
フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(98:2
))に付して標記化合物を白色固体として得た(0.23g、73%):融点>
90℃(分解):MS(EI):[M+]、4臭素同位体パターン、756、75
8、760、762、764;元素分析:C2817Br323S・0.25ヘキ
サンの理論値:C,49.97、H,2.97、N,0.00。測定値:C,49.
97、H,2.83、N,0.02。
【0326】 実施例175 5−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−チアゾリジンジオン−2,4−ジオン 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(1.50g、2.66mmo
l)、5−ブロモチアゾリジンジオン(Zask, et al., J. Med Chem, 1990, 33,
1418-1423, 0.522g、2.66mmol)およびTHF(20mL)の−7
8℃撹拌溶液にリチウム(ビス)トリメチルシリルアミド(THF中1.0M、5.
32mL、5.32mmol)を20分間にわたって滴下した。45分後、該反
応混合物を室温に加温した。2時間後、該反応混合物を水に添加し、10%HC
lで酸性化し、エーテルで抽出した。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒
を除去した。吸着質をフラッシュして(石油エーテル:酢酸エチル(7:3))
標記化合物を白色固体として得た(0.882g、49%):NMR(DMSO
−d6);δ 12.75(s,1H)、8.30(dd,J=8,1Hz,1H)
、8.09(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.92(s,2H)、7.
81(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.67−7.59(m,2H)、
7.54(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.27(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、6.96(s,1H)、6.65(d,J=8Hz,1H);
MS(−ESI):[M−H]−、3臭素同位体パターン、674、676、67
8、680;元素分析:C2512Br3NO32の理論値:C,44.27、H,
1.78、N,2.07。測定値:C,44.20、H,1.90、N,2.14。
【0327】 実施例176 リン酸ジ−tert−ブチルエステル 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル 乾燥窒素雰囲気下、室温で、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(0.527g、1.0
mmol)、N,N−ジエチルアミドリン酸ジ−tert−ブチル(93%、0.35
3mL、1.0mmol)のTHF中撹拌懸濁液にテトラゾール(0.215g、
3.0mmol)を一度に添加した。溶解が生じた。1時間後、該溶液を−40
℃に冷却し、懸濁が生じた。メタ−クロロ安息香酸(80%、0.26g、1.2
mmol)の溶液を、温度が上昇しないようにゆっくりと添加した。得られた懸
濁液を室温にゆっくりと加温し、ここで、溶解が生じた。10%亜硫酸水素ナト
リウム水溶液を添加し、二相混合物を20分間撹拌した。該反応混合物をエーテ
ルに溶解し、亜硫酸水素ナトリウム水溶液および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液
で洗浄した。エーテル相を濃縮し、濾過した。白色固体をエーテルでトリチュレ
ートし、次いで、フラッシュクロマトグラフィー(勾配液:ジクロロメタン〜ジ
クロロメタン:アセトニトリル(97.5:2.5))に付して標記化合物を白色
固体として得た(0.324g、43%):NMR(DMSO−d6);δ 8.2
5(d,J=9Hz,1H)、8.06(d,J=8Hz,1H)、7.86(s
,2H)、7.75(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.56(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、7.50(ddd,J=8,7,1Hz,1H)
、7.44(d,J=8Hz,1H)、7.14(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、6.77(d,J=8Hz,1H)、1.51(s,18H);MS(+
FAB):[M+]、3臭素同位体パターン、752、754、756、758;
元素分析:C3028Br34PSの理論値:C,47.71、H,3.74、N,
0.00。測定値:C,47.87、H,3.69、N,0.10。
【0328】 実施例177 リン酸モノ−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−フェニル]エステル リン酸ジ−tert−ブチルエステル 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル(0.2
90g、0.384mmol)のジオキサン(6mL)中室温撹拌溶液にHCl(
ジオキサン中4N、1.5mL、6mmol)を添加した。4.5時間後、溶媒を
除去し、固体をエーテルおよび石油エーテルでトリチュレートし、真空乾燥させ
て標記化合物を白色固体として得た(0.220、86%):NMR(DMSO
−d6);δ 8.29(d,J=8Hz,1H)、8.08(d,J=8Hz,1
H)、7.83(s,2H)、7.80(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
7.64(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.56−7.51(m,2H
)、7.26(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.71(d,J=8Hz
,1H);MS(+FAB):[M+]、3臭素同位体パターン、640、642
、644、646;元素分析:C2212Br34PSの理論値:C,41.09、
H,1.88、N,0.00。測定値:C,41.71、H,2.22、N,0.0
7。
【0329】 実施例178 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−2−メチル−プロピオン酸 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
ン−11−イル)−フェノール(0.800g、1.421mmol)、1,1,1
−トリクロロ−2−メチル−2−プロパノール・四水和物(1.06g、4.26
3mmol)のアセトン(7.5mL)中0℃撹拌懸濁液に固体水酸化ナトリウ
ム(0.682g、17.05mmol)を3等分して3時間にわたって添加した
。得られた懸濁液を室温に加温し、15時間攪拌した。該反応混合物を水に添加
し、10%HCl水溶液で酸性化し、エーテルで抽出した。エーテル相に酸洗浄
(メタノール中2%リン酸)シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフ
ラッシュクロマトグラフィー(メタノール中2%リン酸処理シリカゲル;溶離液
:勾配液:石油エーテル:酢酸エチル(9:1〜8:2))に付して標記化合物
を白色固体として得た(0.620g、67%):融点197−199℃:NMR
(DMSO−d6);δ 13.00(幅広 s,1H)、8.29(d,J=8H
z,1H)、8.09(d,J=8Hz,1H)、7.85(s,2H)、7.8
1(ddd,J=7,6,1Hz,1H)、7.67−7.60(m,2H)、7
.52(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.23(ddd,J=8,7,
1Hz,1H)、6.60(d,J=8Hz,1H)、1.70(s,6H);M
S(−ESI):[M−H]、3臭素同位体パターン、645(20%)、647
(60%)、649(1000%)、651(30%);元素分析:C2617
r33Sの理論値:C,48.10、H,2.64、N,0.00。測定値:C,4
7.78、H,2.76、N,0.31。
【0330】 実施例179 3−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
フェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(1.5g、2.66mmol
)、カリウムtert−ブトキシド(0.314g、2.66mmol)のTHF(3
3mL)中室温撹拌溶液にβ−プロピオラクトン(0.186mL、2.66mm
ol)を添加した。2日後、該反応混合物を水に添加し、10%HCl水溶液で
酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル相に酸洗浄(メタノール中2%リ
ン酸)シリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラ
フィー(メタノール中2%リン酸処理シリカゲル;溶離液:勾配液:石油エーテ
ル:酢酸エチル(9:1〜8:2))に付して標記化合物をオフホワイト色の固
体として得た(0.748g、44%):融点218−220℃:NMR(DM
SO−d6);δ 12.48(幅広s,1H)、8.28(d,J=8Hz,1H
)、8.08(d,J=8Hz,1H)、7.83(s,2H)、7.79(dd
d,J=7,6,1Hz,1H)、7.64−7.57(m,2H)、7.52(
ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.31(ddd,J=8,7,1Hz
,1H)、6.69(d,J=8Hz,1H)、4.44(t,J=6Hz,2H
)、2.89(t,J=6Hz,2H);MS(+FAB):[M+]、3臭素同
位体パターン、632(30%)、634(70%)、636(80%)、63
8(40%);元素分析:C2515Br33Sの理論値:C,47.27、H,2
.38、N,0.00。測定値:C,47.68、H,2.36、N,0.01。
【0331】 実施例180 (R)−3−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−酪酸 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール(0.50g、0.89mmo
l)、(S)−(+)−3−ヒドロキシ酪酸メチル(0.30mL、2.66mmol
)、およびトリフェニルホスフィン(0.70g、2.66mmol)のベンゼン
(6mL)中室温撹拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチル(0.420mL、2.
66mmol)を滴下した。溶解が生じ、該溶液を80℃の油浴中で4.0時間
加熱した。室温に冷却した後、該反応混合物をジクロロメタンで希釈し、シリカ
ゲル(15mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシュクロマ
トグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル(9:1))に付してメチル
エステルを白色固体として得た(0.345g、52%):融点143−144
℃:室温で、このメチルエステル(0.308g、0.464mmol)の4.0
M塩化水素/ジオキサン(6.0mL)中撹拌溶液に10%塩酸水溶液(3.0m
L)を添加した。加圧反応器に入れた懸濁液を80℃の油浴中に2.0時間浸漬
した。該溶液を濃縮し、得られた残留物にエチルエーテル(40mL)を添加し
た。シリカゲル(3mL)を添加した。溶媒を除去し、シリカ吸着質をフラッシ
ュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)に付して標記化合物を白色固体と
して得た(0.143g、48%):融点175−176℃:NMR(CDCl3
);δ 8.36(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=8Hz,1H)
、7.68(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.61−7.58(m,3
H)、7.52(dd,J=8Hz,1H)、7.43(ddd,J=8,7,1
Hz,1H)、7.17(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.78(d,
J=8Hz,1H)、5.29(q,J=7Hz,1H,)、3.20(dd,J
=6Hz,1H)、2.91(dd,J=6Hz,1H)、1.62(d,J=7
Hz,3H);MS(EI):M+、3臭素同位体パターン、646、648、
650、652;元素分析:C2617Br33Sの理論値:C,48.10、H,
2.64、N,0.00。測定値:C,48.49、H,2.63、N,0.16。
【0332】 実施例181 (R)−2−[4−(6−ヒドロキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸
メチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、(R)−2−[4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3−フェニル
−プロピオン酸メチルエステル(1.10g、1.63mmol)の乾燥塩化メチ
レン(11mL)中冷(−70℃ドライアイス/イソプロパノール浴)溶液に三
臭化ホウ素の塩化メチレン中1M溶液(5.20mL、5.20mmol、3.2
当量)を25分間にわたって滴下した。−55℃で一夜放置した後、該反応混合
物を−20℃〜−30℃で5時間攪拌し続け、次いで、水(50mL)中に注ぎ
、有機物質をジエチルエーテル(100mL)で抽出した。ジエチルエーテル層
を水および食塩水で洗浄し、濃縮し、石油エーテルでチェイスして標記化合物を
黄色固体として得た(1.10、100%)。
【0333】 実施例182 (R)−2−[4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル]−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
ン酸メチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、室温で、(R)−2−[4−(6−ヒドロキシ−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3
−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(0.50g、0.755mmol)の
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に臭化ベンジル(0.27m
L、2.27mmol、3当量)を滴下した。約17時間攪拌した後、該反応物
を水(50mL)でクエンチし、有機物質をエーテルで抽出した。抽出物を水お
よび食塩水で洗浄し、シリカゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシ
ュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(97/3))に付し、溶媒
をベンゼンおよび石油エーテルでチェイスして標記化合物を薄黄色固体として得
た(0.572g、84%):NMR(CDCl3);δ 8.30(ddd,J =
8,1,1Hz,1H)、7.82(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.
68(ddd,J=8,1,1Hz,2H)、7.62(dd,J=3,2Hz
,2H)、7.60−7.55(m,2H)、7.51−7.26(m,10H)、
7.16(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.81(ddd,J=8,1
、Hz,1H)、5.34(s,2H)、5.25(dd,J=6,2Hz,1H
)、3.76(s,3H)、3.59(七重項,J=Hz,2H);MS(EI)
:[M+]、2臭素同位体パターン、750(2%)、752(3.5%)、75
4(2.5%);元素分析:C3928Br24Sの理論値:C,62.25、H,
3.75、N,0.00;測定値:C,61.66、H,3.53、N,0.25。
【0334】 実施例183 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシカルボニルメトキシ−ベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニ
ル−プロピオン酸メチルエステル 乾燥窒素雰囲気下、室温で、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヒドロ
キシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−
3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(0.60g、0.906mmol)
の無水N,N−ジメチルホルムアミド中溶液に炭酸カリウム(0.376g、2.
72mmol、3当量)およびブロモ酢酸メチル(0.26mL、2.72mmo
l、3当量)を添加した。24時間攪拌した後、該反応混合物を水(60mL)
と合せ、有機物質をジエチルエーテル(2×100mL)で抽出した。抽出物を
合せ、水(2×100mL)および食塩水(100mL)で洗浄した。シリカゲ
ルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液
:石油エーテル/酢酸エチル(88/12)およびエチルエーテル/酢酸エチル
(85/15))に2回付して標記化合物を白色固体として得た(0.493g
、73%):NMR(CDCl3);δ 8.38(d,J=8Hz,1H)、7.
81(d,J=Hz,1H)、7.64−7.59(m,3H)、7.55(d,
J=8Hz,1H)、7.48(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.43
−7.26(m,6H)、7.16(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.
79(d,J=8Hz,1H)、5.25(dd,J=8,6Hz,1H)、4.
94(s,2H)、3.92(s,3H)、3.76(s,3H)、3.57(七
重項,J=7Hz,2H); MS(EI):[M+]、2臭素同位体パターン、
732(1.8%)、734(4%)、736(0.8%);元素分析:C3526 Br26Sの理論値:、57.24、H,3.57、N,0.00。測定値:C,5
7.01、H,3.42、N,−0.07。
【0335】 実施例184 (R)−2−[4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル]−2−6−ジブロモ−フェノキシ}−3−フェニル−プロピオ
ン酸 室温で、(R)−2−[4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d
]チオフェン−11−イル]−2−6−ジブロモ−フェノキシ}−3−フェニル−
プロピオン酸メチルエステル(0.484g、0.644mmol)のテトラヒド
ロフラン(9mL)およびメタノール(3mL)中溶液に水酸化カリウムの水溶
液(1N,1.29mL、1.29mmol、2当量)を滴下した。2.5時間攪
拌した後、溶媒を除去し、残留物を希塩酸水溶液とエーテルとの間で分配させた
。この二相系を強く振盪し、層を分取した。エーテル層を水および食塩水で洗浄
し、酸処理(メタノール中2%リン酸)シリカゲルと合わせた。エーテルを除去
し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(酸処理シリカゲル、石油エーテル
/酢酸エチル(90/10))に付して標記化合物を白色固体として得た(0.
354g、74.5%):[a]25/D=+ 24.77°(10.091mg/m
L、CHCl3);NMR(CDCl3);δ 8.29(d,J=8Hz,1H)、
7.80(d,J=8Hz,1H)、7.68(d,J=8 Hz,2H)、7.6
1(dd,J= 10,2Hz,2H)、7.59−7.56(m,1H)、7.5
1−7.47(m,3H)、7.46−7.27(m,8H)、7.15(ddd,
J=8,7,1Hz,1H)、6.80(d,J=Hz,1H)、5.47(t,
J=7Hz,1H)、5.34(s,2H)、3.59(d,J=7Hz,2H)
;MS(CI):[(M+H)+]、2臭素同位体パターン、737(6%)、73
9(10%)、741(4%);元素分析:C3826Br24Sの理論値:C,
61.80、H,3.55、N,0.00。測定値:C,62.15、H,3.52
、N,0.07。
【0336】 実施例185 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロ
ピオン酸 室温で、(R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−カルボキシメトキシ−ベン
ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニ
ル−プロピオン酸メチルエステル(0.436g、0.594mmol)のテトラ
ヒドロフラン(9mL)およびメタノール(3mL)中溶液に水酸化カリウムの
水溶液(1N、2.37mL、2.37mmol、4当量)を滴下した。3.5時
間攪拌した後、溶媒を除去し、残留物を水と合わせた。該懸濁液を10%塩酸水
溶液で酸性化し、ジエチルエーテルを添加した。二相混合物を十分に振盪した後
、層を分取した。有機相を水で洗浄し、濃縮した。残留物を石油エーテルでトリ
チュレートし、真空乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(0.366g
、87%):融点110−120℃;[a]25/D=+49.62°(10.07
6mg/mL、メタノール);NMR(DMSO−d6):δ 13.21(幅広
s,2H)、8.40(d,J=8Hz,1H)、8.03(d,J=8Hz,1
H)、7.74(dd,J=2,8Hz,2H)、7.68(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、7.57(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.52−
7.45(m,2H)、7.43−7.38(m,2H)、7.37−7.11(m
,2H)、7.10−7.20(m,2H)、6.69(d,J=8Hz,1H)
、5.30(t,J=7Hz,1H)、4.90(s,2H)、3.41(d,J
=7Hz,2H); MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン、70
4(9%)、706(22%)、708(22%); 元素分析:C33212
Br26Sの理論値:C,56.11、H,3.14、N,0.00。測定値:C,
55.93、H,3.28、N,0.09。
【0337】 実施例186 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−6−ベンゾ[
b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)]−フェノキシ]−酢酸 室温で、[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸(0.050g、0.0805mm
ol)の氷酢酸(2mL)中撹拌懸濁液に過酸化水素の30%水溶液(0.08
2mL、0.805mmol、10当量)を滴下した。該懸濁液を105〜10
7℃で2.5時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、白色固体を濾過し,
石油エーテルで洗浄して標記化合物を得た(0.042g、79%): 融点28
1−282.5℃;NMR(DMSO−d6):δ 8.42(d,J=8Hz,1
H)、7.66−7.61(m,2H)、7.50(d,J=8Hz,1H)、6.
51−6.48(m,1H)、4.75(s,2H)、1.90(s,3H); M
S(EI):M+]、3臭素同位体パターン、650 (32%)、652(95
%)、654(100%)、656(38%);元素分析:C2413Br35
・CH3COOHの理論値:C,43.79、H,2.40、N,0.00。測定値
:C,43.66、H,2.26、N,0.08。
【0338】 実施例187 [2,6−ジブロモ−4−[6−ブロモ−5−オキソ−5H−4−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)]−フェノキシ]−酢酸 室温で、[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)]−フェノキシ]−酢酸(0.450g、0.725mm
ol)の氷酢酸(4mL)中撹拌懸濁液に過酸化水素の30%水溶液(0.75
mL、7.25mmol、10当量)を滴下した。該懸濁液を105℃に加熱し
、溶解が生じない場合にはさらに酢酸15mLを添加した。溶解が迅速に生じ、
該溶液を105℃で5.5時間加熱した。室温に冷却した後、黄色固体が沈殿し
た。固体を取り出し、希釈した濾液から採取したジエチルエーテル抽出物と合せ
た。固体はジエチルエーテルに完全には溶解しなかったが、酢酸エチルを添加せ
ずに、濾過により取り出した。該固体を、熱濾過を用いて酢酸から再結晶して標
記化合物を黄色固体として得た(0.055g、12%):融点287−289℃
;NMR(DMSO−d6);δ 13.3(幅広バンド,1H)、8.39(d,
J=8、1H)、8.14(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.91(d
,J=2Hz,1H)、7.84(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.7
7−7.72(m,2H)、7.60−7.50(m,3H)、6.45(ddd,
J=8,1,1Hz,1H)、4.75(s,2H); MS(EI): [M+]
、3臭素同位体パターン、634(25%)、636(70%)、638(75
%)、640(30%);元素分析:C2413Br34Sの理論値:C,45.2
4、H,2.06、N,0.00。測定値:C,44.89、H,1.76、N,0
.06。
【0339】 実施例188 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−5
(λ6)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]
−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
ルエステル(0.94g、1.30mmol)の氷酢酸(38mL)および過酸化
水素の30%溶液(1.5mL、13mmol)中撹拌懸濁液を100〜110
℃で5.5時間加熱し(溶解が生じた)、次いで、室温で一夜放置した。溶媒を
除去した。固体残留物を塩化メチレンに溶解し、シリカゲルを添加した。溶媒を
除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(
80:20))に付して標記化合物を黄色固体として得た(0.937g、95%
):融点156−157℃:[a]D25=+47.92°(10.017mg/m
L CHCl3);NMR(CDCl3);δ 8.48(d,J=7Hz,1 H)、
7.89(d,J=6Hz,1H)、7.74(ddd,J=8,7,1Hz,1
H,)、7.64(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.54(dd,J=
7,4Hz,2H)、7.50−7.27(m,8H)、6.44(dd,J=7
,1Hz)、5.27(dd,J=6,8Hz,1H)、3.75(s,3H)、
3.56(m,2H);MS(+FAB):[M+H]+、3臭素パターン、75
5(8%)、757(20%)、759(30%)、761(10%);元素分
析:C3221Br35Sの理論値:C,50.75、H,2.80、N,0.00。
測定値:C,50.75、H,2.61、N,−0.04。
【0340】 実施例189 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−5
(λ6)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]
−3−フェニル−プロピオン酸 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−5
(λ6)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]
−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル(0.832g、1.11mmol
)のテトラヒドロフラン(7.5mL)/メタノール(5.5mL)中撹拌溶液に
水酸化カリウム水溶液(1N、2.22mL、2.22mmol)を添加した。1
時間後、該溶液を濃縮し、水で希釈し、10%HCl水溶液で酸性化した。有機
物質をエーテルで抽出した。エーテルを除去し、残留物を53℃で一夜真空乾燥
させて標記化合物を白色固体として得た(0.534g、65%):融点173
−193℃:[a]D25=+42.73°;NMR(CDCl3);δ 8.47(
dd,J=8,1Hz,1H)、7.76(dd,J=8,1Hz,1H)、7.
74(ddd,J=7,3,1Hz,1H,)、7.64(ddd,J=7、3,
1Hz,1H)、7.55−7.46(m,3H,)、7.41−7.27(m,7
H)、6.42(d,J=8Hz,1H)、5.44(t,J=7Hz,1H)、
3.57(d,J=7Hz,2H);MS(EI):[M+] 3臭素パターン 7
40(2%)、742(8%)、744(6% )、746(2%);元素分析
:C3119Br35Sの理論値:C,50.09、H,2.58、N 0.00。測
定値:C,50.18、H,2.71、N,0.00。
【0341】 実施例190 5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−[1,1';3',1
'']テルフェニル−2'−オール 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
ド−フェノール(1.26g、2.18mmol)、フェニルボロン酸(0.58
4g、4.80mmol)、水酸化バリウム・八水和物(2.75g、8.72m
mol)、酢酸パラジウム(10mg、0.087mmol)およびジメトキシ
エタン:水(6:1)(49ml)の溶液を80℃に一夜加熱した。さらにフェ
ニルボロン酸(0.29g、2.40mmol)および触媒量の酢酸パラジウムを
添加し、該溶液をさらに4時間加熱した。該反応混合物を濃HClでpH1に酸性
化し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。溶媒を除去し、粗製生成物をフラッ
シュクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル(99:1))に付して標
記化合物を白色固体として得た(0.948g、91%):NMR(DMSO−
6);δ 8.76(s,1H)、8.61(s,1H)、8.05(d,J=8
Hz,1H)、7.99(d,J=8Hz,1H)、7.77(d,J=9Hz,
1H)、7.63−7.30(m,13H)、7.25(s,2H)、7.22(d
dd,J=8,8,1Hz,1H)、7.08(d,J=9Hz,1H);MS
(EI):492(100%,MI);元素分析:C3422OS・1.6H2Oの
理論値:C,80.48、H,5.01、N,0.00。測定値:C,80.26、
H,4.63、N,0.05。
【0342】 実施例191 (5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−[1,1';3',
1'']テルフェニル−2'−イルオキシ)−酢酸 5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−[1,1';3',1
'']テルフェニル−2'−オール(0.145g、0.30mmol)、ブロモ酢酸
メチル(0.057mL、0.61mmol)、炭酸カリウム(0.046g、0.
33mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を合せ、室温で
3日間撹拌した。該反応混合物を水に添加し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を1N HCl水溶液、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させた*(硫
酸マグネシウム)。酢酸エチルを除去し、粗製生成物をフラッシュクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:石油エーテル(95:5))に付して(5'−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−[1,1';3',1'']テルフェニル−
2'−イルオキシ)−酢酸メチルエステルを白色固体として得た(0.177g)
。室温で、このメチルエステルのTHF:メタノール(3:2)(5.0mL)
中撹拌溶液に水酸化カリウム水溶液(1N、1.61mL、1.61mmol)を
添加した。2時間後、該溶液を濃縮し、水(75mL)で希釈し、10%HCl
水溶液で酸性化した。固体を濾過し、水で洗浄して標記化合物を白色固体として
得た(0.119g、69%):融点>132℃(分解):NMR(DMSO−
6);δ 12.60(s,1H)、8.63(s,1H)、8.07(d,J=
8Hz,1H)、7.99(d,J=8Hz,1H)、7.76(d,J=8Hz
,1H)、7.67−7.41(m,11H)、7.40−7.33(m,2H)、
7.24(ddd,J=8,8,1Hz,1H)、6.91(d,J=9Hz,1
H);MS(EI):536(100%,MI);元素分析:C36243S・0
.5H2Oの理論値:C,79.24、H,4.62、N,0.00。測定値:C,
78.80、H,4.57、N,0.09。
【0343】 実施例192 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2−ベンジルオキシ−フェノール 乾燥N2雰囲気下、0℃で、3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト
[2,3−d]チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(0.390
g、0.78mmol)および炭酸カリウム(0.108g、0.78mmol)
のDMF(4mL)中懸濁液を20分間撹拌した。この混合物に臭化ベンジル(
0.093mL、0.78mmol)を10分間にわたって滴下した。該混合物を
0℃で6.5時間攪拌した後、該反応混合物を塩酸水溶液でpH1にクエンチし、
さらに水(60mL)で希釈し、水性混合物を塩化メチレン(2×60mL)で
抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、食塩水で乾燥させた。シリカゲル
(5mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー
(溶離液:石油エーテル:塩化メチレン(6:4)〜石油エーテル:酢酸エチル
(6:4))に付して標記化合物(87%)および2−ブロモ−4−(6−ブロ
モ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−6−ベンジルオキ
シ−フェノール(13%)の混合物(271mg、59%)を得た。該混合物を
分取せずに次反応に用いた:NMR(CDCl3):δ 8.35(d,J=8Hz
,1H)、7.79(d,J=8Hz,1H)、7.72−7.33(m,9 H)
、7.18(d,J=2Hz,1H)、7.17(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、6.93(d,J=2Hz,1H)、6.87(d,J=8Hz,1H)
、5.71(s,1H)、5.32(t,J=7Hz,2H)。
【0344】 実施例193 2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−6−メトキシ−フェノール [3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
11−イル)−2−ベンジルオキシ−フェノール混合物(純度87%、2−ブロ
モ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)
−6−ベンジルオキシ−フェノール(13%)との混合物、0.271g、0.4
6mmol)、炭酸カリウム(0.191g、1.38mmol)のDMF(2m
L)中の室温撹拌軽懸濁液にヨードメタン(0.086mL、1.38mmol)
を20分間にわたって滴下した。該混合物を室温で3時間撹拌した後、該反応混
合物を塩酸水溶液でクエンチしてpH1にし、さらに水(40mL)で希釈し、
水性混合物を塩化メチレン(80mL)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、
食塩水および無水MgSO4で乾燥させ、濃縮して11−(3−メトキシ−4−ベ
ンジルオキシ−5−ブロモ−フェニル)−6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
−d]チオフェン(87%)および11−(4−メトキシ−3−ベンジルオキシ−
5−ブロモ−フェニル)−6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
(13%)の混合物(279mg、100%)を得た。この混合物を分取せずに
次反応に用いた。この混合物(279mg、0.49mmol)および10%パ
ラジウム−炭(28mg)の酢酸エチル:エタノール(1.5:10、15mL
)中溶液を、Parr容器中、51psiで室温で6時間水素添加した。該反応混合
物を、Solka Floc床を介して濾過し、熱酢酸エチル:エタノール(1.5:10
)で洗浄した。該濾液にシリカゲル(5mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着
質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:塩化メチレン(6
:4)〜石油エーテル:酢酸エチル(7:3))に付して白色固体を得た(14
5mg)。これは、2−ブロモ−4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
−11−イル)−6−メトキシ−フェノール約73%および標記化合物27%を
含有していた。実施例34(フェノールのアセチル化)、実施例37(6位の臭
素化)および実施例41(アセチル部分の鹸化)の方法により概略記載された方
法に従って、該粗製生成物の大半(73%)の6位に臭素を再導入して標記化合
物を白色固体として得た:融点216−218℃;NMR(CDCl3);δ 8.
36(d,J=8Hz,1H)、7.83(d,J=8Hz,1H)、7.68−
7.64(m,2H)、7.50−7.43(m,2H)、7.21(d,J=2H
z,1H)、7.18(d,J=8Hz,1H)、6.93(d,J=8Hz,1
H)、6.87(d,J=8Hz,1H)、6.20(s,1H)、3.86(s
,3H);MS(+FAB):[M+]、2臭素同位体パターン;512。
【0345】 実施例194 (R)−2−[2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−6−メトキシ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
ン酸 実施例113の方法に従って、2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−6−メトキシ−フェノール(実施例
193)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステ
ル(実施例96)から製造した。白色固体:融点>103℃(分解):NMR(
CDCl3);δ 8.36(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.83(d
dd,J=8,7,1Hz,1H)、7.67(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、7.57−7.26(m,9H)、7.18(ddd,J=8,7,1H
z,1H)、6.89(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、6.79(ddd
,J=8,7,1Hz,1H)、5.29(t,1H)、3.76、3.74(d
s,3H)、3.39−3.46(m,2H);MS(EI):[M+]、2臭素同
位体パターン、660;元素分析:C3222Br24Sの理論値:C,58.02
、H,3.35、N,0.00。測定値:C,58.04、H,3.73、N,0.
02。
【0346】 実施例195 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2−メトキシ−フェノール 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−ベンゼン−1,2−ジオール(0.30g、0.60mmol)、炭酸
カリウム(0.083g、0.6mmol)のDMF(1.5mL)中の室温撹拌
軽懸濁液にヨードメタン(0.074mL、1.2mmol)を5分間にわたって
滴下した。該混合物を室温で1.5時間攪拌した後、該反応混合物を塩酸水溶液
でクエンチしてpH1にし、さらに水(80mL)で希釈し、水性混合物を塩化
メチレン(120mL)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、食塩水で乾燥さ
せた。シリカゲル(5mL)を添加した。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュク
ロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:塩化メチレン(7:3〜1:1)、
次いで、石油エーテル:酢酸エチル(7:3))に付して標記化合物を白色固体
として得た(85mg、29%):融点233−234℃:NMR(CDCl3
;δ 8.35(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.82(ddd,J=
8,1,1Hz,1H)、7.66(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.
65(dd,J=8、1、Hz,1H)、7.48(ddd,J=8,7,1H
z,1H)、7.43(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.17(ddd
,J=8,7,1Hz,1H)、7.15(d,J=2Hz,1H)、7.00(
d,J=2Hz,1H)、6.87(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.
93(s,1H)、4.14(s,3);MS(EI):[M+]、2臭素同位体パ
ターン、512;元素分析:C2314Br22Sの理論値:C,53.72、H,
2.74、N,0.00。測定値:C,53.85、H,2.98、N,0.02。
【0347】 実施例196 (R)−2−[3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
オフェン−11−イル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
ン酸 実施例113の方法に従って、3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−メトキシ−フェノール(実施例
195)および(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステ
ル(実施例96)から製造した。白色固体:融点>99℃(分解):NMR(C
DCl3);δ 8.34(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.79(dd
d,J=8,7,1Hz,1H)、7.64(ddd,J=8,7,1Hz,1
H)、7.52(dd,J=8,1Hz,1H)、7.45(ddd,J=8,7
,1Hz,1H)、7.39(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.28−
7.07(m,7H)、6.67(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.6
3(d,J=2Hz,1H)、4.91−4.84(m,1H)、3.33−3.2
0(m,2H)、3.95、3.89(ds,3H);MS(+FAB):[M+
H]+、2臭素同位体パターン、660、662、664;元素分析:C3222
Br24Sの理論値:C,58.02、H,3.35、N,0.00。測定値:C,
58.37、H,3.63、N,0.03。
【0348】 実施例197 2,4−ジフルオロ−3−メトキシ−安息香酸 5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−メトキシ−ベンゼン(12.35g、5
5.4mmol、L.I. Kruse, et al., Biochemistry 1986, 25, 7271-7278)の
無水テトラヒドロフラン(350mL)中溶液を、フレーム乾燥した1Lフラス
コにカニューレを介して移した。該溶液を−80℃に冷却し、乾燥窒素雰囲気下
で撹拌しながら、n−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2.5M、24.35m
L、60.9mmol)を、シリンジポンプを介して1時間にわたって滴下した
。2.5時間撹拌した後、冷反応混合物に乾燥二酸化炭素ガスを0.5時間通気し
た。次いで、該溶液を破砕ドライアイス上に注ぎ、0.5時間攪拌した。該混合
物を水(600mL)に注意深く添加し、10%HClで酸性化した。有機物質
をエーテルで抽出した。該抽出物を合せ、食塩水で洗浄した。濃縮し、室温で2
日間放置した後、残留物をエーテルに再溶解し、酸処理(メタノール中2%H3
PO4)シリカゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィーに付して標記化合物をオフホワイト色の固体として得た:融点191−
192℃:NMR(400MHz,DMSO−d6);δ 13.37(幅広一重
項,1H)、7.63−7.58(m,1H,)、7.25−7.20(m,1H)
、3.92(s,3H);MS(+ FAB):(M+H):189(12%)、1
54(100%)、136(75%);元素分析:C8623の理論値:C,
51.08;H,3.21。測定値:C,50.98、H,3.15。 低い極性のフラクションを濃縮して6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−メ
トキシ−安息香酸(3.44g、23%)を白色固体として得た:融点92−94
℃:NMR(400MHz,DMSO−d6);δ 14.18(幅広一重項,1
H)、7.65(dd,J=3,1Hz,1H)、3.94(s,3H);MSの
理論値:(+FAB)(M+H:267/269(38%)、91(100%);
元素分析:C85BrF23の理論値:C,35.98、H,1.89、N,0.0
0。測定値:C,36.26、H,1.79、N 0.03。
【0349】 実施例198 (2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(2−4−ジフルオロ−
3−メトキシ−フェニル)−メタノン 乾燥窒素雰囲気下、2,4−ジフルオロ−3−メトキシ−安息香酸(3.55g
、18.9mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)の無水塩化メ
チレン(70mL)中懸濁液に塩化オキサリル(2.80mL、32.1mmol
)を滴下した。3時間撹拌した後、さらに塩化オキサリル(1.6mL、16.1
mmol)を添加した。さらに1時間撹拌した後、溶媒および過剰の塩化オキサ
リルを除去して半固体残留物を得、これを以下の反応に用いた。 乾燥窒素雰囲気下、2−ベンジルベンゾ[b]チオフェン(3.85g、17.2
mmol)および上記酸塩化物(3.90g、18.9mmol)の−80℃に冷
却した塩化メチレン(56mL)中の濃懸濁液に塩化スズ(IV)(4.43mL、
37.8mmol)を55分間にわたって滴下した。さらに1時間撹拌した後、
氷浴を取り外した。溶解が生じ、該溶液を室温に加温した。約15時間撹拌した
後、該反応混合物を水(200mL)に添加し、有機物質をエーテルで抽出した
。抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、シリカゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸
着質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:100%石油エーテル〜石油エ
ーテル/酢酸エチル(97/3))に付して標記化合物を黄色油状物として得た
(2.19g、収率34%):NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.
97−7.94(m,1H)、7.77−7.20(m,10H)、4.33(s,
2H)、4.24(s,3H);MS(EI)(M+):394(100%)。
【0350】 実施例199 3−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジフル
オロ−フェノール 乾燥窒素雰囲気下、(2−ベンジル−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−(2
−4−ジフルオロ−3−メトキシ−フェニル)−メタノン(2.07g、5.28m
mol)の無水塩化メチレン(20mL)中冷(−78℃)溶液に三臭化ホウ素
(1.60mL、16.9mmol)を、シリンジポンプを介して43分間にわた
って滴下した。さらに14分間撹拌した後、氷浴を取り外し、該反応物を室温で
4時間撹拌した。黒ずんだ赤色の混合物を氷浴中で冷却し、水で注意深くクエン
チし、有機物質をエーテルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、濃縮して粗製
生成物を黄色泡沫体して得た(2.2g)。固体をエーテル、テトラヒドロフラ
ンおよび塩化メチレンの混合液に再溶解し、シリカゲル(60mL)を合わせた
。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸
エチル(90/10))に付して標記化合物を白色固体として得た(1.4g、7
4%):NMR(300 MHz,DMSO−d6);δ 10.57(s,1H)
、8.69(s,1H)、8.09(d,J=8Hz,1H)、8.02(d,J
=8Hz,1H)、7.64−7.23(m,6H)、6.94−6.83(m,2
H)。
【0351】 実施例200 3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジフルオロ−フェノール 3−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジフル
オロ−フェノール(1.38g、3.81mmol)の塩化メチレン(35mL)
中冷(−23℃ドライアイス/四塩化炭素浴)撹拌溶液に臭素(0.22mL、
4.19mmol)の塩化メチレン(7mL)中溶液を28分間にわたって非常
にゆっくりと滴下した。さらに1.5時間攪拌した後、反応物を希亜硫酸水素ナ
トリウムでクエンチし、有機物質をエーテルで抽出した。抽出物を濃縮して黄色
固体を得た(1.64g、粗収率98%)。少量を塩化メチレンに溶解し、シリ
カゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石
油エーテル/酢酸エチル(85/15))に付して標記化合物をオフホワイト色
の固体として得た:融点180−182℃;NMR(400MHz,DMSO−
6);δ 10.64(s,1H)、8.30(d,J=9Hz,1H)、8.0
9(d,J=9Hz,1H)、7.82−7.78(m,1H)、7.64−7.5
1(m,3H)、7.42−7.37(m,1H)、7.33−7.29(m,1H
)、6.96−6.91(m,1H)、6.81−6.78(m,1H);MS(F
AB):(M−H):1臭素パターンが観察された;439/441(8%);
元素分析:C2211BrF2OSの理論値:C,59.88、H,2.51、N,0
.00%。測定値:C,59.82、H,2.59、N,0.06。
【0352】 実施例201 [3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−酢酸 乾燥窒素雰囲気下、室温で、3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノール(0.200g、0.
453mmol)および炭酸カリウム(0.085、0.612mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド(2mL)中懸濁液にブロモ酢酸メチル(0.086
mL、0.906mmol)を滴下した。2.5時間攪拌した後、該反応混合物を
水(50mL)と合わせ、有機物質をエーテルで抽出した。抽出物をシリカゲル
と合せ、溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル
/酢酸エチル(90/10))に付した。溶媒をベンゼン(2×)および石油エ
ーテルでチェイスして[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
ェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−酢酸メチルエステルを
白色固体として得た(0.198g、85%)。室温で、このメチルエステル(
0.190g、0.370mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)およびメタ
ノール(1mL)中溶液に水酸化カリウムの1N水溶液(0.55mL、0.55
mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、溶媒を除去し、固体残留物に水を添
加した。水性混合物を10%HClで酸性化し、有機物質をエーテルで抽出した
。数分間強く振盪した後、層を分取し、有機層を水で洗浄し、濃縮した。残留物
をベンゼンでチェイスし、真空乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(0
.177g、95%):融点195−197℃:NMR(400MHz,DMSO
−d6):δ 13.11(幅広s,1H)、8.31(d,J=8Hz,1H)、
8.09(d,J=8Hz,1H)、7.83−7.79(m,1H)、7.64−
7.46(m,4H)、7.31−7.27(m,1H)、7.23−7.17(m
,1H)、6.81(d,J=8Hz,1H)、4.89(s,2H);MS(−
FAB):(M−H):1臭素パターンが観察された:497/499(35%
/38%);HRMS:C2413BrF23Sの理論質量:M+:497.973
68、測定質量:497.97787、質量偏差4.19mmu;分析用HPLC
純度97%;元素分析:C2413BrF23Sの理論値:C,57.72、H,2
.62%、N,0.00。測定値:C,56.77、H,2.79%、N,0.00
【0353】 実施例202 (R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−プロピオン酸 乾燥窒素雰囲気下、室温で、3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノール(0.570g、1.
29mmol)、市販の(S)−乳酸メチルエステル(0.246mL、2.58m
mol)およびトリフェニルホスフィン(0.677g、2.58mmol)の乾
燥ベンゼン(7mL)中溶液にアゾジカルボン酸ジエチル(0.406mL、2.
58mmol)を滴下した。該反応混合物を加圧瓶中に密封し、予め加熱した1
05℃の油浴中に浸漬した。2.5時間加熱した後、該混合物を室温で約14時
間撹拌した。次いで、該反応混合物を塩化メチレンで希釈し、シリカゲルと合わ
せた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/
酢酸エチル(90/10))に付して(R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]
−プロピオン酸メチルエステルを白色固体として得た(0.59g、86%)。
室温で、このメチルエステル(0.46g、0.929mmol)のテトラヒドロ
フラン(18mL)およびメタノール(6mL)中溶液に水酸化カリウムの1N
水溶液(1.39mL、1.39mmol)を滴下した。2時間撹拌した後、溶媒
を除去し、残留物を水(50mL)と合せ、10%HClで酸性化した。固体を
エーテル中に抽出した。層を一緒に十分に振盪し、分取し、有機層を水で洗浄し
、濃縮して標記化合物を白色固体として得た(0.396g、88%):[a]D
25=+13.22(9.383mg/mL メタノール);NMR(400 MH
z,DMSO−d6):δ 13.11(s,1H)、8.31(d,J=8Hz,
1H)、8.10−8.08(m,1H)、7.83−7.78(m,1H)、7.
65−7.46(m,4H)、7.32−7.19(m,2H)、6.82−6.7
5(m,1H)、4.98−4.93(m,1H)、1.53−1.50(m,3H
);MS(−FAB):(M−H):1臭素パターンが観察された:511/5
13(2%);元素分析:C2515BrF23Sの理論値:C,58.49、H,
2.95、N,0.00。測定値:C,58.41、H,3.44、N,0.02。
【0354】 実施例203 (R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 乾燥窒素雰囲気下、室温で、3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
チオフェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノール(0.700、1.5
9mmol)、(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステ
ル(0.572g、3.17mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.83
1g、3.17mmol)の乾燥ベンゼン(10mL)中溶液にアゾジカルボン酸
ジエチル(0.50mL、3.17mmol)を滴下した。該反応混合物を加圧瓶
中に密封し、予め加熱した105℃の油浴中に浸漬し、2.5時間加熱した。室
温で14時間撹拌した後、該反応混合物を塩化メチレンで希釈し、シリカゲルと
合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテ
ル/酢酸エチル(90/10))に付して(R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ
[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノ
キシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステルをオフホワイト色の固体と
して得た(0.73g.、76%)。このメチルエステル(0.66g、1.09mm
ol)のテトラヒドロフラン(21mL)およびメタノール(7mL)中溶液に
水酸化カリウムの1N水溶液(1.64mL、1.64mmol)を添加した。2
時間撹拌した後、溶媒を除去し、残留物を水(50mL)と合せ、10%HCl
で酸性化した。固体をエーテル中に抽出し、層を一緒に数分間十分に振盪した後
、それらを分取した。有機層を水で洗浄し、濃縮して標記化合物を白色固体とし
て得た(0.613g、95%):[a]D25=−13.81(9.413mg/m
L クロロホルム);NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 13.21(
s,1H)、8.30(d,J=8Hz,1H)、8.08(d,J=8Hz,1
H)、7.82−7.78(m,1H)、7.62−7.41(m,4H)、7.3
5−7.14(m,7H)、6.74(dd,J=8,9Hz,1H)、5.17
−5.11(m,1H)、3.32−3.24(m,1H)、3.19−3.12(
m,1H)、NMRは、0.22モル当量のベンゼンが存在することを示してい
る;MS(+FAB):(M:+):1臭素パターンが観察された,588/5
90(78%、75%);元素分析:C3119BrF23S・0.22C66の理
論値:C,63.99、H,3.38、N,0.00。測定値:C,64.52、H
,3.48、N,0.06。
【0355】 実施例204 2−ベンゾフラニルフェニル−メタノン Syn. Comm. 1987, 17, 341-354の方法に従って、サリチルアルデヒド(21.
3mL、0.20 mol)、2−ブロモアセトフェノン(39.8g、0.20mo
l)、炭酸カリウム(水700mL中30%、300g)、テトラブチルアンモ
ニウムスルフェート(3.5g、5モル%)およびジクロロメタン(1.5L)を
19時間強く撹拌した。層を分取し、ジクロロメタン相を水および食塩水で洗浄
した。次いで、濃縮し、残留物をエタノール(200mL)から再結晶して標記
化合物を白色結晶体として得た(37.9g、85%):融点88−90℃:N
MR(DMSO−d6);δ 8.00(m,2H)、7.86(ddd,J=8、
1.5、0.5Hz,1H)、7.80(d,J=1Hz,1H)、7.77(dd
d,J=8,2,1Hz,1H)、7.77(ddd,J=8,2,1Hz,1
H)、7.72(m,1H)、7.63−7.55(m,3H)、6.73(dd,
J=8,1Hz,1H)、7.39(ddd,J=8,7,1Hz,1H);M
S(EI):[M+]、222(100%);元素分析:C15102の理論値:
C,81.07、H,4.54、N,0.00。測定値:C,81.05、H,4.
44、N,−0.09。
【0356】 実施例205 2−ベンジル−ベンゾフラン 2−ベンゾフラニルフェニル−メタノン(34.8g、0.157mol)、ヒ
ドラジン・一水和物(31mL、0.639mol)およびジエチレングリコー
ル(72mL)の懸濁液を10分間加熱還流し、室温に冷却した。水酸化カリウ
ム(22.9g、0.408mol)を添加した。該反応混合物を130℃の油浴
中で1時間加熱し、室温に冷却し、水に添加した。油状物をエーテルで抽出した
。エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロ
マトグラフィー(溶離液:石油エーテル)に付して標記化合物を油状物として得
た(23.9g、90%):NMR(CDCl3);δ 7.5−7.1(m,9H)
、6.38(s,1H)、4.10(s,2H)。
【0357】 実施例206 (2−ベンジル−ベンゾフラン−3−イル)−(4−メトキシ−フェニル)−メタ
ノン 乾燥窒素雰囲気下、室温で、2−ベンジル−ベンゾフラン(10.0g、48.
01mmol)、アニソイルクロリド(8.51g、49.93mmol)および
二硫化炭素(53mL)の撹拌溶液に四塩化スズ(6.5mL、55.5mmol
)を30分間にわたって滴下した。15時間後、該反応混合物を水に添加し、ジ
クロロメタンで抽出した。ジクロロメタン相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去
した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液として石油エーテル:酢
酸エチル(95:5))に付して標記化合物を白色固体として得た(13.84
g、84%):融点84−85℃:NMR(CDCl3);δ 7.87(dm,J
=9Hz,2H)、7.46(dm,1H)、7.36−7.12(m,8H)、
6.97(dm,J=9Hz,2H)、4.29(s,2H)、3.90(s,3
H):MS(EI):342(100%,MI);元素分析:C23183の理論
値:C,80.68、H,5.30、N,0.00。測定値:C,80.61、H,
5.25、N,0.10。
【0358】 実施例207 (2−ベンジル−ベンゾフラン−3−イル)−(2,4−ジメトキシ−フェニル)
−メタノン 実施例207の方法に従って、2−ベンジル−ベンゾフランおよび2,4−ジ
メトキシベンゾイルクロリドから製造した。白色固体(6.88g):融点74−
76C;NMR(CDCl3);δ 7.47(d,J=8Hz,1H)、7.40(
dd,J=2,1Hz,1H)、7.31−7.24(m,5H)、7.24−7.
19(m,2H)、7.16−7.12(m,1H)、6.55(d,J=2Hz
,1H)、6.48(s,1H)、4.29(s,2H)、3.89(s,3H)
、3.58(s,3H)、MS(EI):[M* + m/z] 372(55%)、
165(100%)、234(88%)、元素分析:C24204の理論値:C,
77.40、H,5.41、N,0.00。測定値:C,77.48、H,5.44
、N,0.09。
【0359】 実施例208 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−フェノール 乾燥窒素雰囲気下、(2−ベンジル−ベンゾフラン−3−イル)−(4−メトキ
シ−フェニル)−メタノン(12.0g、35.05mmol)のジクロロメタン
(140mL)中−78℃撹拌溶液に三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1.0M
、130mL、130mmol)を30分間にわたって滴下した。該溶液を室温
に加温した。23時間後、水を注意深く添加した。層を分取し、ジクロロメタン
層を水(3×)、食塩水で洗浄し、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、吸着
質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:石油エーテル:酢酸エチル(9:
1〜1:1))に付して標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(4.5
6g、42%):融点137−138℃:NMR(CDCl3);δ 8.01(d
t,J=8Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.89(dm,J=8Hz,
1H)、7.53(m,2H)、7.44−7.36(m,2H)、7.38(d,
J=9Hz,2H)、7.10(d,J=9Hz,2H)、7.13−7.06(
m,1H)、7.01(dm,J=8Hz,1H);MS(EI):310(1
00%,MI);高分解能MS(EI):C22142の理論値:310.099
3803、測定値:310.09878;元素分析:C22142の理論値:C,
85.14、H,4.55、N,0.00。測定値:C,84.33、H,4.30
、N,0.03。
【0360】 実施例209 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−ベンゼン−1,3−
ジオール 乾燥窒素雰囲気下、(2−ベンジル−ベンゾフラン−3−イル)−(2,4−ジメ
トキシ−フェニル)−メタノン(6.13g、16.5mmol)の無水塩化メチ
レン(60mL)中冷(−76℃ドライアイス、イソプロパノール浴)溶液に三
臭化ホウ素の塩化メチレン中1M溶液(100mL、100mmol、6.06
当量)を20分間にわたって滴下した。ドライアイス浴を取り外し、該反応混合
物を室温で45時間撹拌した。氷浴中で冷却後、水を注意深く添加し、クエンチ
した後、該反応混合物をさらに水(300mL)で希釈した。有機物質をジエチ
ルエーテルおよび塩化メチレンで抽出した。抽出物を合わせ、水および食塩水で
洗浄し、シリカゲルと合わせた。溶媒を除去し、吸着質をフラッシュクロマトグ
ラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(80/20))に付して標記化合物を白
色固体として得た (2.07g、38%):融点201−202℃;NMR(C
DCl3);δ 8.03(ddd,J=8,7,1,1H)、8.01(s,1H
)、7.82−7.79(m,1H)、7.58−7.54(m,2H)、7.48
−7.43(m,2H)、7.20(d,J=8Hz,1H)、7.18−7.15
(m,2H)、6.70(m,2H)、5.00(s,1H)、4.70(s,1
H);高分解能MS:C22143の理論質量:326.0942951、測定質
量:326.09019、質量偏差:4mmu。元素分析:C22143の理論値
:C,80.97、H,4.32、N,0.00。測定値:C,79.80、H,4
.10、N,0.07。
【0361】 実施例210 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−フェノール 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−フェノール(3.0
g、9.67mmol)の酢酸(85mL)および水(6mL)中撹拌懸濁液を
僅かに加熱して溶解した。次いで、酢酸(20mL)中の臭素(1.8mL、3
4.01mmol)を10分間にわたって滴下した。得られた懸濁液を室温で2
時間撹拌した。水および固体チオ亜硫酸ナトリウムを添加し、該反応混合物を濾
過した。固体を水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートして白色固体を得た
(4.37g、83%)。この固体の一部(1.0g)を酢酸(45mL)から再
結晶し、次いで、ヘキサンから再結晶して標記化合物を白色固体として得た:融
点175−176℃;NMR(CDCl3);δ 8.45(ddd,J=8,1,
1Hz,1H)、7.74(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、7.70−7
.65(m,2H)、7.62(s,2H)、7.53−7.48(m,2H)、7
.20(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.02 (ddd,J=8,1
,1Hz,1H)、6.17(s,1H);MS(EI):[M+]、3臭素同位
体パターン、544(30%)、546(100%)、548(100%)、5
50(30%);元素分析:C2211Br32の理論値:C,48.30、H,2
.03、N,0.00。測定値:C,48.22、H,1.79、N,0.11。
【0362】 実施例211 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−3−ヒドロキシ−フェノール 室温で、4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−ベンゼン
−1,3−ジオール(1.48g、4.55mmol)および酢酸カリウム塩(4.
46g、45.5mmol)の氷酢酸(15mL)中溶液に臭素(0.75mL、
14.6mmol)を20分間にわたって滴下した。0.5時間撹拌した後、該混
合物を濃縮し、残留物を水(20mL)で希釈した。得られた固体を濾過し、水
および石油エーテルで洗浄し、40℃で真空乾燥させて粗製生成物を得た(2.
5g)。固体を酢酸エチルに溶解し、シリカゲルと合せ、溶媒を除去した。吸着
質をフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:石油エーテル/酢酸エチル(85
/15))に付して黄色固体を得た(0.990g、二臭素化生成物と三臭素化
生成物との混合物)。窒素下、この固体(0.437g、1.11mmol)の無
水塩化メチレン(10mL)中冷(−10℃)溶液に臭素(0.057mL、1.
11mmol)の無水塩化メチレン(2mL)中溶液を30分間にわたって滴下
した。加温浴中で一夜撹拌した後、該反応混合物を水(80mL)中に注ぎ、ジ
エチルエーテルで抽出した。抽出物を合わせ、亜硫酸水素ナトリウムの希水溶液
および食塩水で十分に洗浄し、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、吸着質を
フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(87/13))に
付して標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(0.429g):融点2
26−228℃;NMR(CDCl3);δ 8.48(ddd,J=8,1,1H
z,1H)、7.73−7.69(m,2H)、7.66(ddd,J=8,1,
1Hz,1H)、7.51(ddd,J=8,1,1Hz,2H)、7.49(s
,1H)、7.22(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.04(ddd,
J=8,1,1Hz,1H)、6.18(s,1H)、5.47(s,1H);M
S(EI): [M+]、3臭素同位体パターン、560(20%)、562(7
5%)、564(44%)、566(25%);元素分析:C2211Br33
理論値:C,46.93、H,1.97、N,0.00。測定値:C,46.63、
H,1.93、N,0.09。
【0363】 実施例212 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル−フェノキシ)−酢酸
メチルエステル 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−フェノール(0.9
0g、2.90mmol)、炭酸カリウム(0.81g、5.8mmol)および
ジメチルホルムアミド(7mL)の室温撹拌懸濁液にブロモ酢酸メチル(0.5
54mL、5.8mmol)を添加した。20時間後、該反応混合物を水に添加
し、エーテルで抽出した。該エーテル相にシリカゲルを添加し、溶媒を除去した
。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液として石油エーテル:酢酸エ
チル(9:1))に付して標記化合物を白色固体として得た(0.845g、7
6%):融点146−147℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.19(s,
1H)、8.13(d,J=8Hz,1H)、7.69(d,J=8Hz,1H)
、7.67(d,J=8Hz,1H)、7.58(ddd,J=8,7,1Hz,
1H)、7.50(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、7.47−7.43(
m,1H)、7.43(d,J=9Hz,2H)、7.24(d,J=9Hz,2
H)、7.17(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、6.88(dd,J=8
,.5Hz,1H)、4.98(s,2H)、3.76(s,3H);MS(EI
):382(100%,MI);元素分析:C25184の理論値:C,78.5
2、H,4.74、N,0.00。測定値:C,77.88、H,4.71、N,0
.07。
【0364】 実施例213 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル−フェノキシ)−酢酸 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル−フェノキシ)−酢酸
メチルエステル(0.80g、2.09mmol)のTHF(9mL)およびメタ
ノール(9mL)中撹拌溶液に水酸化カリウム(1.0M、2.85mL、2.8
5mmol)を添加した。2時間後、溶媒を除去し、水を添加し、該反応混合物
を10%HClで酸性化した。一夜撹拌した後、固体を濾過し、水で洗浄し、ヘ
キサンでトリチュレートし、100℃で真空乾燥させて白色固体を得た(0.7
35g、95%)。この固体を酢酸から再結晶し、次いで、ヘキサン/酢酸エチ
ルから再結晶して標記化合物を白色固体として得た(0.338g、44%):
融点205−207℃:NMR(CDCl3);δ 8.01(d,J=8、1、0
.5Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.76(ddd,J=8,1,0.5
Hz,1H)、7.55−7.36(m,4H)、7.47(d,J=9Hz,2
H)、7.21(d,J=9Hz,2H)、7.08(ddd,J=9,8,1H
z,1H)、6.88(ddd,J=8,1,.5Hz,1H)、4.89(s,
2H);MS(EI):368(100%,MI);高分解能MS(EI):C 24164の理論値:368.10486。測定値:368.10867。元素分
析:C24164の理論値:C,78.25、H,4.38、N,0.00。測定値
:C,77.84、H,4.30、N,0.14。
【0365】 実施例214 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン
−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−フェノール(1.6g、2.92mmol)、炭酸カリウム(0.8
1g、5.8mmol)およびジメチルホルムアミド(7mL)の室温撹拌懸濁
液にブロモ酢酸メチル(.554mL、5.8mmol)を添加した。21時間後
、該反応混合物を水に添加し、濾過した。固体をTHFに溶解し、シリカゲルを
添加した。溶媒を除去した。吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液と
して石油エーテル:酢酸エチル(9:1))に付して標記化合物を白色固体とし
て得た(0.987g、55%):融点188−189℃:NMR(DMSO−
6);δ 8.37(d,J=8Hz,1H)、7.91(s,2H)、7.84
(d,J=8Hz,1H)、7.80(ddd,J=8,7,1Hz,1H)、
7.70(d,J=8Hz,1H)、7.64−7.58(m,2H)、7.31(
t,J=8Hz,1H)、6.92(d,J=8,1H)、4.88(s,2H)
、3.80(s,3H);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、61
6(30%)、618(100%)、620(100%)、622(30%);
元素分析:C2515Br34の理論値:C,48.50、H,2.44、N,0.0
0。測定値:C,48.53、H,2.29、N,0.00。
【0366】 実施例215 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン
−11−イル)−フェノキシ]−酢酸 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(0.90g、1.45mmol
)のTHF(9mL)およびメタノール(5mL)中撹拌溶液に水酸化カリウム
(1.0M、1.60mL、1.60mmol)を添加した。3時間後、溶媒を除
去し、水を添加し、該反応混合物を10%HClで酸性化した。一夜撹拌した後
、固体を濾過し、水で洗浄し、ヘキサンでトリチュレートし、100℃で真空乾
燥させて標記化合物を白色固体として得た(0.821g、94%):融点25
0−252℃:NMR(DMSO−d6);δ 8.37(d,J=8Hz,1H
)、7.90(s,2H)、7.84(d,J=8Hz,1H)、7.70(dd
d,J=8,6,1Hz,1H)、7.61(ddd,J=8,1,1Hz,1
H))、7.62−7.58(m,2H)、7.31(ddd,J=8,7,1Hz
,1H)、6.92(ddd,J=8,1,1Hz,1H)、4.75(s,2H
);MS(EI):[M+]、3臭素同位体パターン、602(40%)、604
(95%)、606(100%)、608(40%);元素分析:C2413Br34の理論値:C,47.64、H,2.17、N,0.00。測定値:C,47.
33、H,1.95、N,0.04。
【0367】 実施例216 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
d]フラン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸 乾燥窒素雰囲気下、2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
2,3−d]フラン−11−イル)−フェノール(0.250g、0.457mmo
l)、(S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル(0.
124g、0.686mmol)、トリフェニルホスフィン(0.180g、0.
686mmol)およびベンゼン(2mL)の室温撹拌溶液にアゾジカルボン酸
ジエチル(DEAD、0.108mL、0.686mmol)を添加した。溶解が
生じ、該溶液を80℃の油浴中で4.5時間加熱した。室温に冷却した後、該反
応混合物をエーテルで希釈し、シリカゲルを添加した。該反応混合物を濃縮し、
シリカ吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(9
5:5))に付して白色固体を得た(0.266g、82%)。この油状物のT
HF(3mL)/メタノール(1.3mL)中撹拌溶液に水酸化カリウム水溶液
(1N、1.3mL、1.3mmol)を添加した。1.5時間後、該溶液を濃縮
し、水(100mL)で希釈し、10%HCl水溶液で酸性化した。固体を濾過
し、水で洗浄し、石油エーテルでトリチュレートして標記化合物を白色固体とし
て得た(0.256g、98%):NMR(DMSO−d6);13.25(幅広
s,1H)、8.36(d,J=8Hz,1H)、7.84−7.77(m,3H
)、7.67−7.56(m,3H)、7.40(d,J=8Hz,2H)、7.3
3(t,J=8Hz,2H)、7.27(t,J=8Hz,2H)、6.85 (
ddd,J=8,1,1Hz,1H)、5.31(t,J=7Hz,1H)、3.
41(d,J=7Hz,2H);MS(+FAB):[M+]、3臭素同位体パタ
ーン、692(35%)、694(90%)、696(100%)、698(5
0%);元素分析:C3119Br34の理論値:C,53.56、H,2.75、
N,0.00。測定値:C,52.44、H,2.82、N,−0.13。
【0368】 実施例217 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
11−イル)−3−ヒドロキシ−フェノキシ]−酢酸 乾燥窒素雰囲気下、室温で、[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b
]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−3−ヒドロキシ−フェノール(1.2
8g、2.27mmol)の無水テトラヒドロフラン(64mL)中溶液にトリ
フェニルホスフィン(1.193g、4.55mmol)、グリコール酸メチル(
0.351mL、4.55mmol)およびアゾジカルボン酸ジエチル(0.30
5mL、4.55mmol)を添加した。室温で8日間撹拌した後、反応物を水
(10mL)でクエンチし、溶媒を除去した。黄色残留固体を塩化メチレン、エ
ーテルおよび酢酸エチルの混合液に溶解し、シリカゲルと合わせた。溶媒を除去
し、吸着質をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/塩化メチレン(4
0/60))に付して白色固体を得た(0.342g、24%)。室温で、この固
体(0.490g、0.772mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)および
メタノール(2mL)中溶液に水酸化カリウムの0.5M水溶液(3.24mL、
1.62mmol、2.1当量)を滴下した。室温で1.5時間攪拌した後、溶媒
を除去し、残留物を水と合わせた。ジエチルエーテル(20mL)を用いて不純
物を除去した後、水性相を10%塩酸水溶液で酸性化した。有機物質をジエチル
エーテルで抽出した。抽出物を合わせ、濃縮し、ベンゼンで数回チェイスし、6
0℃で真空乾燥させて標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(0.38
0g、79%): 融点194−240℃;NMR(DMSO、d6):δ 13.
15(s,1H)、9.58(s,1H,OH)、8.35(d,J=8Hz,1
H)、7.83(d,J=8Hz,1H)、7.78(ddd,J=8,7,1H
z,1H)、7.67−7.57(m,4H)、7.31(t,J=8Hz,1H
)、6.94−6.92(m,1H)、4.70(s,2H);MS(+FAB)
: [M+]、3臭素同位体パターン、618(34%)、620(100%)、
622(100%)、624(34%); 元素分析 C2413Br35の理論値
:C,46.41、H,2.11、N,0.00。測定値:C,46.78、H,2
.05。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/427 A61K 31/427 31/4436 31/4436 31/665 31/665 31/67 31/67 A61P 3/10 A61P 3/10 C07D 307/77 C07D 307/77 333/50 333/50 409/12 409/12 417/12 417/12 C07F 9/655 C07F 9/655 9/6553 9/6553 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 アーリーン・ジョーン・ディートリッヒ アメリカ合衆国08075ニュージャージー州 デルラン、コーネル・ドライブ13番 (72)発明者 ゼナン・リー アメリカ合衆国08536ニュージャージー州 プレインズボロ、フォックス・ラン・ドラ イブ1307番 Fターム(参考) 4C037 XA03 4C063 BB08 CC94 DD12 DD14 DD15 DD25 DD47 DD62 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA05 BB03 BC10 BC13 BC17 BC38 BC62 BC82 DA34 GA02 GA04 GA07 GA08 GA10 MA01 MA04 ZA70 ZC03 ZC35 4H050 AB27 【要約の続き】 ル、アラルキル、アリール、CH2(1H−イミダゾール −4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH 2 CH2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイン ドール−2−イル)、−CH2CH2(1−オキソ−1,3 −ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3 −ピリジル)または−CH2CO2Hであり;Wは、−C O26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CO NH(CH2)2CN、5−テトラゾール、−PO 3 (R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、CONR6C HR7CO28であり;R 6は、水素、炭素原子1〜6個 のアルキル、アリールまたはアラルキルであり;R7 は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールま たはアラルキルであり;R8は、水素、炭素原子1〜6 個のアルキル、アリールまたはアラルキルである]。

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式I: 【化1】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
    アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
    ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
    CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
    個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
    炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
    のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
    N,N−ジメチルアミノエチルスルファニルまたは−OCH2CO21bであり; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
    ルまたは−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
    26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
    OR6、PO3(R6)2または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
    1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
    2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
    −ピリジル)または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
    CONR6CHR7CO28であり; R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 AおよびBが、各々、独立して、水素または臭素であり; CおよびDがOHであり; EがSまたはOであり; Xが水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6個
    のアルコキシ、炭素原子6〜12個のアリールオキシ;炭素原子6〜12個のア
    リールアルコキシ、アリールスルファニルまたはピリジルスルファニルであり; YおよびZがHである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. 【請求項3】 Aが水素であり; BおよびDが、各々、独立して、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアリールもしくはアラルキル、または炭素原子1〜6個のア
    ルコキシであり; CがOR4であり; EがS、Oであり; Xが水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子1〜6個のペル
    フルオロアルキル、CN、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、炭
    素原子6〜12個のアリールアルコキシ、アリールスルファニル、ピリジルスル
    ファニルであり; YおよびZがHであり; R4がH、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、または5−チアゾリ
    ジン−2,4−ジオンであり; R5がH、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキル、
    アリール、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2CH2(1,3−ジオキソ−
    1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2CH2(1−オキソ−1,
    3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)または−CH2(3−ピリジル)であり
    ; Wが−CO26、−CONH2、−CONHOH、−5−テトラゾールまたは
    −PO3(R6)2であり; R6が水素または炭素原子1〜6個のアルキルである請求項1記載の化合物ま
    たはその医薬上許容される塩。
  4. 【請求項4】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b
    ]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピ
    オン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  5. 【請求項5】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b
    ]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プ
    ロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  6. 【請求項6】 (5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イ
    ル)−[1,1';3',1'']テルフェニル−2'−イルオキシ)−酢酸である請求項1
    記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  7. 【請求項7】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b
    ]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−3−フェニル−プ
    ロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  8. 【請求項8】 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフ
    ト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロ−フ
    ェニル)−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容され
    る塩。
  9. 【請求項9】 (R)−2−[2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフ
    ト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−6−メトキシ−フェノキシ]−3−フ
    ェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される
    塩。
  10. 【請求項10】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸で
    ある請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  11. 【請求項11】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ]−プロピオン酸で
    ある請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  12. 【請求項12】 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−ヘキサン酸である請
    求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  13. 【請求項13】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベン
    ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニ
    ル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  14. 【請求項14】 (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノキシ}−3−フェニル−
    プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  15. 【請求項15】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニル−スル
    ファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ
    ]−3−フェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上
    許容される塩。
  16. 【請求項16】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−フェニル−スル
    ファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ
    ]−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  17. 【請求項17】 (R,S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベン
    ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(1H−
    インドール−3−イル)−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその
    医薬上許容される塩。
  18. 【請求項18】 (R)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−
    イル)−2,6−ジヨード−フェノキシ)−3−フェニル−プロピオン酸である請
    求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  19. 【請求項19】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
    酪酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  20. 【請求項20】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメ
    チル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−
    3−フェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容
    される塩。
  21. 【請求項21】 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
    酪酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  22. 【請求項22】 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル−2,6−ジブロモ−フェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3
    −ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸である請求項1記載の化合物ま
    たはその医薬上許容される塩。
  23. 【請求項23】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジ
    オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸である請求項1記
    載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  24. 【請求項24】 {1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロ
    ピル}−ホスホン酸ジエチルエステルである請求項1記載の化合物またはその医
    薬上許容される塩。
  25. 【請求項25】 (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−[6−(ピリジン−4−
    イルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−
    フェノキシ}−3−フェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物または
    その医薬上許容される塩。
  26. 【請求項26】 (R)−2−[4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト
    [2,3−d]チオフェン−11−イル]−2−6−ジブロモ−フェノキシ}−3−
    フェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容され
    る塩。
  27. 【請求項27】 (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
    プロピオン酸メチルエステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容
    される塩。
  28. 【請求項28】 (R)−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]
    ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−フェニル−酢酸で
    ある請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  29. 【請求項29】 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
    2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸である請求項1記載の
    化合物またはその医薬上許容される塩。
  30. 【請求項30】 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
    2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシメチル]−ホスホン酸である請
    求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  31. 【請求項31】 [2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[
    2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸である請求項1記載の
    化合物またはその医薬上許容される塩。
  32. 【請求項32】 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ナフタレン−2
    −イル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される
    塩。
  33. 【請求項33】 (2R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベン
    ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1−オ
    キソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸である請求項1記載
    の化合物またはその医薬上許容される塩。
  34. 【請求項34】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−
    プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  35. 【請求項35】 (R)−5−{1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベ
    ンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−2−フェ
    ニル−エチル}−1H−テトラゾールである請求項1記載の化合物またはその医
    薬上許容される塩。
  36. 【請求項36】 (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−N−ヒドロキシ
    3−フェニル−プロピオンアミドである請求項1記載の化合物またはその医薬上
    許容される塩。
  37. 【請求項37】 5−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−チアゾリジンジオン
    −2,4−ジオンである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  38. 【請求項38】 (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル−2,6−ジヨード−フェノキシ)−プロピオン酸である請求項1記
    載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  39. 【請求項39】 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ピリジン−3−
    イル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物。
  40. 【請求項40】 (2R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−3−フ
    ェニル−プロピオン酸である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される
    塩。
  41. 【請求項41】 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノールである請求項1記載の化
    合物またはその医薬上許容される塩。
  42. 【請求項42】 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオールである請求項1記載の化合物また
    はその医薬上許容される塩。
  43. 【請求項43】 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオールである請求項1記
    載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  44. 【請求項44】 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,2−ジオールである請求項1記
    載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  45. 【請求項45】 [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
    2,3−d]フラン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸である請求項1記載の化合
    物またはその医薬上許容される塩。
  46. 【請求項46】 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[
    2,3−d]フラン−11−イル)−フェノールである請求項1記載の化合物また
    はその医薬上許容される塩。
  47. 【請求項47】 [4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
    ェン−11−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−酢酸である請求項
    1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  48. 【請求項48】 以下の化合物である請求項1記載の化合物またはその医薬
    上許容される塩: 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール; 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−3−オール; 4−(6−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジ
    イソプロピル−フェノール; 3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノール; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−ベンゼン−1,
    2−ジオール; 8−メトキシ−11−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン; 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−8−オール; 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 11−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,
    3−d]チオフェン; 11−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    ; 11−(4−メトキシ−3,5−ジメチル−フェニル)−6−メチル−ベンゾ[b
    ]ナフト[2,3−d]チオフェン; 2,6−ジメチル−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジヨー
    ド−フェノール; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−ヨード−
    フェノール; 11−(4−メトキシ−3,5−ジヨード−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,
    3−d]チオフェン; 11−(3−ヨード−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d
    ]チオフェン; 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−メトキシ−
    イソフタロニトリル; 5−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−メトキシ
    −ベンゾニトリル; 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヒドロキシ
    −イソフタロニトリル; 5−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヒドロキシ
    −ベンゾニトリル; 酢酸4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノール
    ); 酢酸3−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエ
    ステル; 酢酸2−アセトキシ−4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−
    イル)−フェニルエステル; 酢酸4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
    −フェノール); 酢酸3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
    )−フェニルエステル; 酢酸2−アセトキシ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
    ェン−11−イル)−フェニルエステル; 4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノール; 3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノール; 11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−6−カルボニトリル; メタンスルホン酸4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル
    −フェニルエステル; メタンスルホン酸4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル)−フェニルエステル; メタンスルホン酸4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル)−フェニルエステル; メタンスルホン酸4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル; メタンスルホン酸4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル)−フェニルエステル; 4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノール; 4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノール; 4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−フェノール; 4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノール; 4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)
    −フェノール; 4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
    11−イル)−フェノール; 4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
    ,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール; 4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
    チオフェン−11−イル]−フェノール; 11−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
    ,3−d]チオフェン−6−カルボニトリル; 2,6−ジブロモ−4−(6−ヨード−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−(6−クロロ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−(6−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−(6−フェニルスルファニル−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−[6−(ピリジン−4−イルスルファニル)−ベンゾ[b]
    ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール; 2,6−ジブロモ−4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルファニル)−ベ
    ンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル]−フェノール; 2,6−ジクロロ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; 2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−フェノール; 2,4−ジブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノール; [11−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル; [11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
    ,3−d]チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル; [11−(4−カルボキシメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
    チオフェン−3−イルオキシ]−酢酸; [11−(4−メトキシカルボニルメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2
    ,3−d]チオフェン−8−イルオキシ]−酢酸メチルエステル; [11−(4−カルボキシメトキシ−フェニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]
    チオフェン−8−イルオキシ]−酢酸; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸tert−ブチルエステル; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸ナトリウム塩; [(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジシ
    アノ−フェノキシ]−酢酸; [(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2−シアノ−
    フェノキシ]−酢酸; (4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2,6−ジヨー
    ド−フェノキシ)−酢酸; [4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−フェノキシ]−
    酢酸; (4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−2−ヨード−フ
    ェノキシ)−酢酸; [2,6−ジメチル−4−[6−メチル−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
    ェン−11−イル)]−フェノキシ}−酢酸; [4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノキシ]−酢酸; [3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    フェノキシ]−酢酸; [2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−
    11−イル)−フェノキシ]−酢酸; [2,4−ジブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシ]−酢酸; 5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸; 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸; 4−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2−カルボキシメトキシ−フェノキシ]−酢酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メチ
    ルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸ナト
    リウム塩; (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸メ
    チルエステル; (S)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (S)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[4−(6−シアノ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フ
    ェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[4−(3−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−フェノキシ−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(1H−イミダゾール−4−イ
    ル)−プロピオン酸・塩酸塩; (R)−2−[2,6−ジクロロ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−{2,6−ジブロモ−4−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルスルフ
    ァニル)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ}
    −3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジメチル−4−(6−メチル−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2,6−ジイソプロピル−フェノキシ)−プロピオン酸; (S)−2−[2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸; (R)−2−[2−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジ
    ヒドロ−イソインドール−2−イル)−酪酸メチルエステル; (R)−2−(4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フ
    ェノキシ)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イ
    ル)−酪酸; (R)−2−[4−(3−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−フェノキシ−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ
    −イソインドール−2−イル)−酪酸; (R)−2−[4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−フェノキシ]−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソイン
    ドール−2−イル)−酪酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−コハク酸ジメチルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−コハク酸; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
    フェン−11−イル)−フェノキシ]−3−(4−フルオロ−フェニル−プロピオ
    ン酸tert−ブチルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−ナフタレン−2−イル−プロ
    ピオン酸tert−ブチルエステル; {2,6−ジブロモ−4−[6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシメチル}−ホスホン酸ジエチルエステル; [4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシメ
    チル]−ホスホン酸ジエチルエステル; [4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシメ
    チル]−ホスホン酸; {1−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピル}−ホスホン酸
    ; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
    フェン−11−イル)−フェノキシ]−アセトアミド; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオンアミド
    ; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−N−(3−ニトロロ−プロピル)3
    −フェニル−プロピオンアミド; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン−11−イル)−フェノキシ]−アセトニトリル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオニトリル
    ; 5−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
    フェン−11−イル)−フェノキシメチル]−1H−テトラゾール; (R)−6−ブロモ−11−[3,5−ジブロモ−4−(1−ヒドロキシメチル−
    2−フェニル−エトキシ)−フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェ
    ン; (R)−6−ブロモ−11−[3,5−ジブロモ−4−(1−ブロモメチル−2−
    フェニル−エトキシ)−フェニル]−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン; リン酸ジ−tert−ブチルエステル2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ
    [b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェニルエステル; リン酸モノ−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3
    −d]チオフェン−11−イル)−フェニル]エステル; 2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
    フェン−11−イル)−フェノキシ]−2−メチル−プロピオン酸; 3−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオ
    フェン−11−イル)−フェノキシ]−プロピオン酸; (R)−3−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−
    d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−酪酸; (R)−2−[4−(6−ヒドロキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン
    −11−イル)−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸
    メチルエステル; (R)−2−[4−(6−ベンジルオキシ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフ
    ェン−11−イル]−2,6−ジブロモ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
    ン酸メチルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−メトキシカルボニルメトキシ−ベン
    ゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニ
    ル−プロピオン酸メチルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−カルボキシメトキシ−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]−3−フェニル−プロ
    ピオン酸; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−6−ベンゾ[
    b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)]−フェノキシ]−酢酸; [2,6−ジブロモ−4−[6−ブロモ−5−オキソ−5H−4−ベンゾ[b]ナ
    フト[2,3−d]チオフェン−11−イル)]−フェノキシ]−酢酸; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−5
    (λ6)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]
    −3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル; (R)−2−[2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−5,5−ジオキソ−5H−5
    (λ6)−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−フェノキシ]
    −3−フェニル−プロピオン酸; 5'−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル−[1,1';3',1
    '']テルフェニル−2'−オール; 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2−ベンジルオキシ−フェノール; 2−ブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−6−メトキシ−フェノール; 3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2−メトキシ−フェノール; (R)−2−[3−ブロモ−5−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チ
    オフェン−11−イル)−2−メトキシ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオ
    ン酸; 3−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−2,6−ジフル
    オロ−フェノール; 3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    2,6−ジフルオロ−フェノール; [3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−11−イル)−
    2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−酢酸; (R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−プロピオン酸; (R)−2−[3−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]チオフェン−1
    1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェノキシ]−3−フェニル−プロピオン酸; 4−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−フェノール; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル)−ベンゼン−1,3−
    ジオール; 2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
    11−イル)−3−ヒドロキシ−フェノール; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル−フェノキシ)−酢酸
    メチルエステル; 4−(ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−11−イル−フェノキシ)−酢酸
    ; [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
    11−イル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル;または [2,6−ジブロモ−4−(6−ブロモ−ベンゾ[b]ナフト[2,3−d]フラン−
    11−イル)−3−ヒドロキシ−フェノキシ]−酢酸。
  49. 【請求項49】 インスリン抵抗性または高血糖症により媒介される代謝障
    害の治療を必要とする哺乳動物におけるかかる治療方法であって、該哺乳動物に
    構造式I: 【化2】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
    アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
    ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
    CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
    個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
    炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
    のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
    N,N−ジメチルアミノエチルスルファニル、または−OCH2CO21bであり
    ; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
    ル、または−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
    26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
    OR6、PO3(R6)2、または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
    1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
    2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
    −ピリジル)、または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
    CONR6CHR7CO28であり、 R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。
  50. 【請求項50】 II型糖尿病の治療または阻害を必要とする哺乳動物にお
    けるかかる治療または阻害方法であって、該哺乳動物に構造式I: 【化3】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
    アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
    ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
    CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
    個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
    炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
    のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
    N,N−ジメチルアミノエチルスルファニル、または−OCH2CO21bであり
    ; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
    ル、または−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
    26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
    OR6、PO3(R6)2、または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
    1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
    2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
    −ピリジル)、または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
    CONR6CHR7CO28であり、 R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。
  51. 【請求項51】 グルコースレベルの調節を必要とする哺乳動物におけるか
    かる調節方法であって、該哺乳動物に構造式I: 【化4】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
    アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
    ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
    CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
    個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
    炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
    のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
    N,N−ジメチルアミノエチルスルファニル、または−OCH2CO21bであり
    ; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
    ル、または−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
    26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
    OR6、PO3(R6)2、または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
    1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
    2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
    −ピリジル)、または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
    CONR6CHR7CO28であり、 R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。
  52. 【請求項52】 構造式I: 【化5】 [式中、 Aは、水素、ハロゲンまたはOHであり; BおよびDは、各々、独立して、水素、ハロゲン、CN、炭素原子1〜6個の
    アルキル、アリール、炭素原子6〜12個のアラルキル、ニトロ、アミノまたは
    ORであり; Rは、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−COR1、−CH2CO21、−
    CH(R1a)CO21または−SO21であり; R1およびR1aは、各々、独立して、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭
    素原子6〜12個のアラルキルまたはアリールであり; Eは、S、SO、SO2、Oであり; Xは、水素、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、CN、炭素原子1〜6
    個のペルフルオロアルキル、炭素原子1〜6個のアルコキシ、アリールオキシ、
    炭素原子6〜12個のアリールアルコキシ、ニトロ、アミノ、炭素原子1〜6個
    のアルキルスルファニル、アリールスルファニル、ピリジルスルファニル、2−
    N,N−ジメチルアミノエチルスルファニル、または−OCH2CO21bであり
    ; R1bは、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; YおよびZは、各々、独立して、水素またはOR2であり; R2は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素原子6〜12個のアラルキ
    ル、または−CH2CO23であり; R3は、水素または炭素原子1〜6個のアルキルであり; Cは、水素、ハロゲンまたはOR4であり; R4は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、−CH(R5)W、−C(CH3)2
    26、5−チアゾリジン−2,4−ジオン、−CH(R7)CH2CO26、−C
    OR6、PO3(R6)2、または−SO26であり; R5は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アラルキル、アリール、CH2(
    1H−イミダゾール−4−イル)、−CH2(3−1H−インドリル)、−CH2
    2(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2 CH2(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)、−CH2(3
    −ピリジル)、または−CH2CO2Hであり; Wは、−CO26、−CONH2、−CONHOH、CN、−CONH(CH2) 2 CN、5−テトラゾール、−PO3(R6)2、−CH2OHまたは−CH2Br、−
    CONR6CHR7CO28であり、 R6は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R7は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    り; R8は、水素、炭素原子1〜6個のアルキル、アリールまたはアラルキルであ
    る] で示される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬担体を含む医薬組成
    物。
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