JP2002514042A - 植物中で病気抵抗性を増強する遺伝子 - Google Patents

植物中で病気抵抗性を増強する遺伝子

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物遺伝子工学により病原体に対して植物を保護するための方法および材料に関し、より具体的には、植物防御機構の活性化に関与するR遺伝子産物と物理的に相互作用するタンパク質をコードすることによって植物内の病気抵抗性を増強する遺伝子に関する。本発明はさらに、クローニング、単離かつ配列決定された3種のヌクレオチド配列、それによってコードされる3種のアミノ酸配列、並びに病原体に抵抗する植物の能力を増強するように機能する本発明により選択される外来ヌクレオチド配列をゲノムの中に取り込んでいるトランスジェニック植物およびその作製方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 植物中で病気抵抗性を増強する遺伝子 本発明は、以下の補助金:NSFにより与えられた補助金番号MCB−96− 30635の下、政府の支援によりなされた。政府は本発明において一定の権利 を有する。 関連出願の引用 本出願は、1996年6月12日出願の米国予備出願番号第60/091,6 33号、並びに1997年5月14日出願の「トマト細菌性斑点病に対する抵抗 性を付与するPTOキナーゼは病原関連遺伝子のシスエレメントに結合するタン パク質と相互作用する」と題する米国予備出願の利益を請求するものであり、こ れらの各々はその全てが引用により本明細書に取り込まれる。 発明の背景発明の分野 本発明は、植物遺伝子工学による病原体からの植物の保護のための方法および 物質に関する。より詳細には、本発明は、植物のシグナル伝達経路において病気 抵抗性遺伝子(R遺伝子)によってコードされるタンパク質と物理的に相互作用 することによって植物防御機構を活性化するタンパク質をコードすることによっ て病原体の攻撃に抵抗する植物の能力を増強する遺伝子に関する。本発明はまた 、植物のゲノムがその中に病原体に抵抗する植物の能力を増強するために機能す る本発明により選択される外来ヌクレオチド配列を取り込んで有している、トラ ンスジェニック植物およびそれの作製方法にも関する。関連技術の説明 ウイルス、細菌、真菌および線虫などの病原性生物から生じる作物の損失は、 多種多様な農業産業における歴史的かつ一般的な問題である。病原体関連植物損 害により生じるこれらの作物の損失は、毎年数10億ドルに上る経済損失をもた らす。この問題は過去においては、多様な化学物質を使用して植物作物への害虫 の損傷を減少することによって扱われていた。しかし、この試みは殺虫性化学物 質の広範な使用によって生じた多くの環境問題を伴ってきており、化学物質は作 物の一過性水準の保護を提供するにすぎないことが多い。化学物質はまた、ある 領域中の全ての生物が無差別に処理され、多くの有益な生物に不要な損傷をもた らすという欠点をも有している。多分より重要なことは、多くの化学物質はヒト および動物に対して潜在的に毒性であり、例えば、湖および池および/または他 の水源に濃縮されることが多いということである。 その結果、作物の損害を減少するために別の方法が探索されており、その一例 は病原体抵抗性特性に基づく植物の選択的繁殖である。しかし、抵抗性特性は、 多数の遺伝子により調節される場合もあり、所望の属性を満足すべき程度まで遺 伝的に選択することは困難である。作物産出量の減少も、選択的繁殖によって開 発した抵抗性植物で遭遇する場合がある。従って、病原体による攻撃から植物の 抵抗性を改善するための組成物および方法に対する強い要望が存在する。それら は、植物を遺伝的に形質転換して、それによって病原体攻撃に対する植物抵抗性 を強化するのに有用な組成物および方法を提供する本発明によって、供給される 。 本発明によって選択されるヌクレオチド配列などの転移遺伝子は、形質転換さ れた植物で発現して細胞中にそれによってコードされるタンパク質を産生する。 簡単に言うと、DNA配列の転写は、DNA配列のプロモーター領域に対するR NAポリメラーゼの結合によって開始される。転写の間、DNA配列に沿ったR NAポリメラーゼの移動は、メッセンジャーRNA(「mRNA」)を形成し、そ の結果、DNA配列は対応するmRNAに転写される。このmRNAは次いで、 粗面小胞体のリボソームに移動し、それが転移RNA(「tRNA」)によりmR NAをそれによってコードされるタンパク質に翻訳する。形質転換された宿主中 にかくして産生した本発明のタンパク質は次いで、病原体抵抗性に対応する植物 のシグナル伝達経路で重要な機能を演じる。抵抗性機構に関与する事象の順番は 十分に理解されていないが、本発明によって意図されるタンパク質がこのシグナ ル伝達経路に参加することによって植物の抵抗性応答を増強することは明らかで ある。 一般的に病原体に対する植物抵抗性に対して解説するために、植物は病原体感 染に対して多様な方法で応答し、例えば、感染部位での局在化した壊死の急速な 誘導(過敏性応答、HR)、抗微生物性化合物の産生、リグニン形成、酸化的破裂 、および防御関連遺伝子の発現の増加などが含まれる。2種のカテゴリーの遺伝 子、従ってタンパク質が植物の応答系に関与しており、それは病気抵抗性(R) 遺伝予と防御遺伝子である。R遺伝子は典型的には病原体認識および/またはシ グナル伝達において役割を演じるタンパク質をコードする。 R遺伝子は、特定の植物種ではそれらの多形性に基づいて同定されるかもしれ ない。即ち、ある作物の変種は特定のR遺伝子を含有し、他のものはその遺伝子 を欠いているかもしれない。抵抗性および感受性の作物変種の間での遺伝的交配 の子孫の分析により、染色体上の特定の領域にR遺伝子をマッピングすることが 可能になる。R遺伝子は常にではないがしばしば、優性遺伝子作用を示し、病気 抵抗性の付与において重要な質的な役割を演じる。それらはしばしばゲノム中の 一カ所にマップされ、遺伝子ファミリーの一員であることが判明することが多い 。R遺伝子は、防御応答の後期において(病原体認識後に)病気抵抗性で役割を 担う場合がある他の遺伝子とは相違する。これらの他の「下流」遺伝子はしばし ば「防御遺伝子」または「防御関連遺伝子」と称され、「病原関連」(PR)遺伝 子として知られる遺伝子のクラスを含む。 防御関連遺伝子の発現の増加に関して、一組の植物防御関連遺伝子の転写活性 化が病原体侵入に一般に関連していることが長らく認識されていた。防御遺伝子 には、例えば、病原関連タンパク貿(PRs)、ヒドロキシプロリン・リッチ・糖 タンパク質、およびフェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)およびカル コン(chalcone)シンターゼなどのフィトアレキシン生合成のための酵素をコー ドする遺伝子が含まれる。植物病気抵抗性におけるこれらのタンパク質の役割は 十分に理解されていないけれども、それらの酵素の機能は、それらが病原体に対 する防御に十分に適していることを示している。予備的探索の結果は、広大な調 査を防御遺伝子の生物的機能と防御遺伝子が活性化される機構へと駆り立てた。 R遺伝子に関して、植物の病気抵抗性は病原体および植物宿主の両方における 単一遺伝子の遺伝的相互作用によって誘導されるかもしれないと仮定されていた 。病気抵抗性の現象は病原体と宿主の潜在的適合可能部分との物理的接触によっ て 開始されると考えられる。通常は病原体の風または雨によって運ばれた堆積の結 果として、そのような接触が一度生じると、病原体は発病プロセスを開始するた めにそのような接触が確立したことを認識しなければならない。同様に、宿主に よるそのような認識も抵抗性応答を開始するためには必要である。かなりの量の 研究が現在そのような認識が生じる正確な様式を解明することに焦点が向けられ ている。病原体認識は、植物組織の低pHまたは植物特異的代謝産物の存在に関 連すると考えられている。植物認識は種特異的機構の結果として生じ、そこでは 宿主病気抵抗性(R)遺伝子のタンパク質産物が病原体の非病原性遺伝子の産物 を認識するものと考えられる。その結果、植物の防御応答は活性化され、多様な 因子の産生(例えば、ガムまたはコルクの産生、病原体プロテアーゼの阻害剤の 産生、細胞壁におけるリグニンとヒドロキシプロリン・リッチ・タンパク質の堆 積)並びに攻撃的抵抗性因子の産生(例えば、フィトアレキシンの産生、分泌さ れたキチナーゼ)が導かれる。これらの因子を産生する遺伝子の活性化の速度お よびレベルが十分に高ければ、宿主は病原体に対する優越性を獲得することがで きる。反対に、病原体が感染プロセスのより初期の段階で十分に活性化されれば 、植物の攻撃的および防御的抵抗性因子の両方を圧倒するかもしれない。 この点に関して、誘発物質および病原体により誘導された防御遺伝子発現に関 与するシス作用要素の同定に多くの努力が向けられてきており、防御応答に関与 する幾つかの推定上の転写因子が同定されている。多くの防御関連遺伝子は適合 性(感受性)および非適合性(抵抗性)植物病原体相互作用の両方で誘導される 。しかし、多くの防御遺伝子の発現は非適合性病原体を受けた植物中ではより急 速で著しい。多くの植物病原体相互作用において、これらの防御応答は、対応す るR遺伝子を含有する植物宿主による特異的非病原性(avr)遺伝子を保持す る病原体の認識により活性化される。特に、植物R遺伝子および対応する病原体 arv遺伝子を含む非適台性相互作用は、加速された植物防御遺伝子発現を導く 。多くのR遺伝子は、arv遺伝子によって決まるシグナルの認識またはシグナ ル伝達の初期段階の何れかに関与するらしいタンパク質をコードする。しかし、 R遺伝子と防御遺伝子の活性化との間の直接の関連は以前には確立されていない 。 トマトにおいては、細菌病原体Pseudomonas syringae pv.tomato(細菌斑点 病を引き起こす)に対する抵抗性が優性遺伝子作用を示す単一の部位(Pto)に 関連していることが示された。非病原性遺伝子avrPtoを発現するPseudomo nas syringae pv.tomato株に対するPto部位を有する植物の抵抗性は、特異的 R遺伝子によって仲介されるシグナル伝達経路のためのモデル系である。この系 は、複数の成分に対する遺伝子がクローン化されているR遺伝子仲介抵抗性経路 の唯一の例を構成する。現在、3つの成分がPtoによって仲介されるシグナル 経路に関与することが知られている:セリン/トレオニンプロテインキナーゼP to、第2のセリン/トレオニンキナーゼPti1、およびロイシン・リッチ反 復型タンパク質Prf。Pto遺伝子はLycopersicon pimpinellifolium、野生 トマト種で最初に発見され、マップに基づいたクローニングによって単離された 。細菌斑点抵抗性トマト株の変異誘発により第2の遺伝子、Prfが明らかにな り、これはPto仲介抵抗性およびフエンシオン感受性(Fen遺伝子によって 仲介される関連した表現型)の両方に必要である。餌(bait)としてPtoを有 する酵母2ハイブリッド系を使用して、本発明者らは、Ptoの下流で作用する らしく、過敏性応答に関与する別のプロテインキナーゼPti1を同定した。 本発明によれば、植物転写因子の大きなファミリーの中に属する3つの追加の Pto相互作用タンパク質、Pti4、Pti5およびPti6(本明細書中で は、Pti4/5/6とも称する)が同定される。これらのタンパク質は、「病 原関連」(PR)遺伝子の間で広く保存されているシス要素に結合し、非適合性植 物−病原体相互作用の間にこれらの遺伝子の調節に関係している。Pti4/5 /6は各々、転写因子に典型的な特徴を有する。本発明者らは、Pti4/5/ 6がPRタンパク質をコードする多数の遺伝子のプロモーター領域に存在するD NA配列を特異的に認識しそれに結合することを見いだした。従って、病気抵抗 性遺伝子と植物防御遺伝子の特異的活性化との間に直接の関係が見つかった。 発明の要旨 本発明は、病原体活性に直面した場合に防御機構を活性化する植物の能力を増 強する転写因子をコードすることによって病原体に関連した病気に抵抗する植物 の能力を増強するのに有用な、例えば、Pti4、Pti5およびPti6(「 Pti4/5/6」)などのようなヌクレオチド配列の単離、精製および使用に 関する。pti4/5/6によってコードされるタンパク質は、病原体の攻撃に 抵抗する植物の能力を増強するのに有用である。Pti4/5/6ヌクレオチド 配列によってコードされるタンパク質は各々、DNA結合ドメイン、推定核局在 化シグナル(NLS)および酸性アミノ酸に富む領域を保持する。 Pti4/5/6の新たに単離されたDNA配列がPtoキナーゼと物理的に 相互作用する転写因子をコードすることが今回示される。本発明は、ウイルス、 細菌および真菌を含む多種の型の病原体に対する新規な形態の植物の保護を提供 する。本発明がその有利な効果を達成する機構によって本発明を限定することは 意図されないが、これらの転写因子の操作により植物病気抵抗性に関与する多数 の遺伝子の調和した調節が可能になると考えられる。従って、本発明は、本明細 書中に記載した、Pti4/5/6遺伝子のDNA配列およびPti4/5/6 タンパク質のアミノ酸配列、並びにそれと実質的な同一性を有し、同様のレベル の活性を有するDNA配列およびアミノ酸配列を特徴とする。本発明の遺伝子を 発現ベクターに挿入して、組み換えDNA発現系を産生できるが、これも本発明 の一面である。 本発明の一つの側面では、植物に病気抵抗性を付与する本発明のDNA配列を 使用して、細胞を形質転換したり植物を形質転換する。本発明の別の側面では、 本発明の組み換えDNA発現ベクターで形質転換され、そのDNA配列を発現で きる植物細胞を生育させることによって植物に病気抵抗性を付与する方法が提供 される。本発明のヌクレオチド配列によって形質転換された植物はそれによって 、植物抵抗性遺伝子に対応するavr遺伝子を有し、病原体による攻撃に抵抗す る増強された能力を有する。 本発明の目的は、植物に病気抵抗性を付与するのに有用な単離、配列決定およ び精製されたタンパク質を提供することである。 本発明の別の目的は、上記タンパク質をコードし、植物または微生物のための 形質転換体としてベクターまたはプラスミド中に取り込んだ際に有利な用途を有 する単離されたヌクレオチド配列を提供することである。 さらに、本発明の目的は、病原体による攻撃に抵抗する増強された能力を有す る形質転換された植物を提供することである。 本発明のさらなる目的、利点および特徴は本明細書中の詳細な説明から明らか であろう。 図面の簡単な説明 本発明の特徴的な特徴は請求の範囲中に特定的に記載されるであろうが、本発 明自体、および本発明を作製し使用する様式は、本発明の一部を形成する添付図 面に関連してなされる以下の説明を参照することによってより理解することがで きるかもしれない。 図1は、Pti4/5/6アミノ酸配列を比較用に並べたものである。プリテ ィ・ボックス・プログラム(GCGパッケージ、バージョン7.0)を使用して 最適に並べたものを作成した。また図1には、アミノ酸コンセンサス1モチーフ (「A」)およびアミノ酸コンセンサス2モチーフ(「B」)をも示す。 図2は、本明細書中の実施例1に記載した実験の結果を記載する。簡単に言う と、Pti4、Pti5またはPti6の餌食(prey)(pJG4−5中に)とP to、PtoまたはBicoidのえさ(balt)を(pEG202中に)含むE GY48酵母細胞をガラクトースUra−His−Trp−X−Gal培地上で 生育させた。プレートを30℃で3日間インキュベートし、写真を取った。4つ の独立した代表的コロニーを各々のえさ/餌食の組み合わについて示す。 図3は、本明細書の実施例2に記載したゲルブロット分析操作の結果を記載す る。 図4は、本明細書の実施例4に記載したゲル移動度シフトアッセイの結果を記 載する。 発明の詳細な説明 本発明の原理の理解を促進する目的のために、本発明の特定の態様を参照し、 特定の用語を使用して本発明を説明する。にもかかわらず、本発明の範囲の限定 はそれによって意図されることはないものと理解され、本発明におけるそのよう な変更およびさらなる改良、並びに本明細書に記載した通りの本発明の原理のそ のようなさらなる応用は、本発明が属する分野の通常の知識を有する者によって 通常行われるであろうと推認されるであろう。 本発明は、R遺伝子によってコードされるタンパク質と物理的に相互作用して 、例えばPR遺伝子などの植物防御遺伝子の活性化を増強するタンパク質をコー ドすることによって植物に病気抵抗性を付与するヌクレオチド配列に関する。本 発明者らは3種の生物学的かつ商業的に有用なタンパク質(Pto相互作用タン パク質、または「Pti」タンパク質)、Pti4/5/6を単離、配列決定お よび同定し、またそれらPti4/5/6をコードする3種の新規なヌクレオチ ド配列を単離、配列決定およびクローニングした。本発明のヌクレオチド配列の 向上した発現を本発明に従って植物中で達成する場合、植物は病原体の攻撃に抵 抗する改善された能力を有するであろう。そのように、本発明の有利な特徴には 、病原体攻撃に対する優れた抵抗性を提供するための多様な農業的および/また は商業的に価値のある植物種の多種多様な植物の形質転換が含まれる。本発明に よる3種のアミノ酸配列を以下の配列番号1(Pti4)、配列番号2(Pti 5)および配列番号3(Pti6)に記載する。 用語「タンパク質」および「アミノ酸配列」とは、順番の配列で結合した複数 のアミノ酸を示すために本明細書中では可変的に使用される。当業者ならば、変 異および/または進化の過程を通じて、(a)アミノ酸配列ホモロジー;および (b)病原体抵抗性に関する優れた機能性によって本発明のタンパク質と関連す る、異なる長さを有し異なる構成成分を有する、即ち、アミノ酸挿入、置換、欠 失などを有するタンパク質が生じるかもしれないことを認識するであろう。多く の欠失、挿入および特に置換は、タンパク質の特徴に急激な変化を生じることが 予測されない。しかし、置換、欠失または挿入の正確な影響をそれを行う前に予 測することが困難である場合には、当業者ならばその効果を通常のスクリーニン グアッセイによって評価できることを理解するであろう。 従って、上記で明白に示したタンパク質に加えて、本発明はまた、本明細書に 記載したタンパク質と実質的同一性を有するタンパク質をも意図する。アミノ酸 配列に関して本明細書中で使用する用語「実質的同一性」とは、十分に類似して いて、本発明に従い形質転換した植物内で発現させた場合に、改善された病原体 抵抗性を引き起こすものを意味することが意図される。本発明の一つの好ましい 側面では、配列番号1、2および3に記載したアミノ酸配列と少なくとも約50 %の同一性を有する、上記したもののような潜在的修飾を有する変異体が、それ に対して「実質的同一性」を有すると考えられる。より低い程度の同一性を有す るが、匹敵する生物活性を有する配列は均等であると考えられる。適切な機能性 を維持するのに必要な同一性は、タンパク質の三次構造の維持に関係すると考え られ、特定の相互作用配列が正確に位置し、所望の活性を有するのであろう。そ のように、アミノ酸配列内には慎重なドメインおよびモチーフが存在していて、 それらはタンパク質の有利な機能性および特異性を保持するためにタンパク質の ために存在しなければならないと考えられる。本発明がその有利な効果を達成す る理論によって本発明を限定することを意図するものではないが、実質的な置換 、挿入および/または欠失が配列のどこか他の場所で生じた場合でさえ、これら 慎重なドメインおよびモチーフを適切な空間関係で含むタンパク質はR遺伝子産 物との相互作用に関して良好な活性を有することが意図される。 この点に関して、タンパク質が1以上のアミノ酸コンセンサスモチーフを含み 、 配列番号1、2または3に記載したタンパク質と実質的に同様の活性を有する場 合には、そのタンパク質は本発明により有利な用途を有するであろう。本明細書 中で使用する用語「アミノ酸コンセンサスモチーフ」とは、本発明のタンパク質 の間で実質的に保存されている本発明のアミノ酸配列の全部または一部を示すこ とが意図される。例えば、図1を参照すると、ボックスで標識した「A」は、ア ミノ酸コンセンサス1モチーフを含み、一般的には以下の配列を含む。式中、2個のアミノ酸の間または一連のアミノ酸中の「/」は、示されたアミノ 酸の何れか1種がその位置に存在することを示し;式中、「−−X−−」は、1 以上のアミノ酸がその位置に存在してもよいが約15アミノ酸を越えることはな いことを示す。ボックスで標識した「B」は、アミノ酸コンセンサス2モチーフ を含み、一般的には以下の配列を含む。 式中、2個のアミノ酸の間または一連のアミノ酸中の「/」は、示されたアミノ 酸の何れか1種がその位置に存在することを示し;式中、「−−X−−」は、1 以上のアミノ酸がその位置に存在してもよいが約15アミノ酸を越えることはな いことを示す。アミノ酸コンセンサス1モチーフおよび/またはアミノ酸コンセ ンサス2モチーフを含み、本明細書中に記載したアミノ酸配列と実質的に同様の 機能性を有するタンパク質は、本発明の範囲の中に含まれることが意図される。 本発明の好ましい側面では、本発明のタンパク質をコードするヌクレオチド配 列は、配列番号4(Pti4)、配列番号5(Pti5)および配列番号6(Pt i6)として以下に記載するヌクレオチド配列を有する。 用語「ヌクレオチド配列」とは、ヌクレオチドおよび/またはヌクレオシドの 天然または合成の直線かつ順番の列、およびその誘導体のことを称することが意 図される。本発明による使用のために選択されるヌクレオチド配列は、多種多様 な植物種に対応するcDNAライブラリーからクローニングすることができる。 本発明はまた、配列番号1、2および3に記載した配列と実質的同一性を有する ヌクレオチド配列を意図する。用語「実質的同一性」とは、ヌクレオチド配列に 関して本明細書中では使用され、適度にストリンジェントな条件下でそれにハイ ブリダイズするであろう上記で明白に記載したものの一つに十分に類似した配列 をヌクレオチド配列が有することを示し、同一性を測定するこの方法は本発明が 属する技術分野で周知である。簡単に言うと、適度にストリンジェントな条件は Sambrook他、Molecular Cloning;a Laboratory Manual,2ed.Vol.1,pp.101-104,C old Spring Harbor Laboratory Press(1989)に定義されており、5×SSC、0 .5%SDS、1.0mMEDTA(pH8.0)のプレ洗浄溶液と、約55℃ での5×SSCのハイブリダイゼーションおよび洗浄条件の使用が含まれている 。用語「実質的同一性」が本発明のヌクレオチド配列に関する場合、その用語の さらなる要件は、それが本発明のタンパク質、即ち、病原体に抵抗する植物の能 力を増強する様式でR遺伝子産物と物理的に相互作用することができるタンパク 質をコードしなければならないということである。 本発明による好適なDNA配列は、例えば、関連分野で周知であるクローニン グ技術によって入手することができ、または同様に当分野で周知である化学合成 技術によって作製することができる。好適なヌクレオチド配列は、配列番号4、 5および6に記載した配列;それと実質的同一性を有するヌクレオチド配列;ま たはそれらの一部などのような本発明に従い選択されたヌクレオチド配列をハイ ブリダイゼーションプローブまたはプライマーとして使用する核酸ハイブリダイ ゼーションまたはPCRによって、多種多様な種から得たDNAライブラリーか ら単離することができる。本発明のある好ましい側面では、Pti4/5/6、 またはそれと実質的同一性を有しその種に天然に存在するR遺伝子産物または他 の植物種のR遺伝子産物との相互作用に関して優れた活性を有するタンパク質を コードする多種多様な植物種由来のヌクレオチド配列を単離および/または増幅 することができる。本明細書中に具体的に記載または本発明により選択されるヌ クレオチド配列は、それを単離した種を含むがそれに限定されない、多種多様な 植物種において有利に使用できることが期待される。 本発明のある好ましい側面では、PCRプライマーが、ヌクレオチドコンセン サスモチーフがその中に存在することに基づいて上記した用途のために選択され る。本明細書で使用する場合、用語「ヌクレオチドコンセンサスモチーフ」とは 、(本明細書中に記載した)アミノ酸コンセンサスモチーフと実質的に同一性を 有するアミノ酸配列をコードする本発明のヌクレオチド配列の全部または一部を 示すことが意図される。例えば、「ヌクレオチドコンセンサス1モチーフ」と称 される好適なヌクレオチドコンセンサスモチーフは、アミノ酸コンセンサス1モ チーフの範囲内のアミノ酸配列をコードするものである。別のものは、「ヌクレ オチドコンセンサス2モチーフ」であり、これはアミノ酸コンセンサス2モチー フの範囲内のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列である。 他のヌクレオチド配列を、多種多様な植物種中のPti4/5/6に対するア ナログを同定/単離/増幅するために設計されるPCRプライマーにおける使用 のために有利に選択することができる。例えば、サイレントである(即ち、コー ドされるタンパク質中の異なるアミノ酸の置換を生じない)ヌクレオチドコンセ ンサスモチーフ中の変異を、本発明に従いPCRプライマーとして使用されるヌ クレオチド配列に有利に含めることができる。 本発明による使用のために選択されるDNA配列は、慣用の組み換えDNA技 術を使用して植物または細菌細胞のゲノム中に取り込むことができ、それによっ て病原体の攻撃に対して抵抗する増強された能力を有する形質転換植物が作製さ れる。この点に関し、本明細書中で使用する用語「ゲノム」は、植物または微生 物中に存在し、植物または微生物の増殖中に子孫によって承継しうるDNAのこ とを言うことが意図される。このように、本発明のトランスジェニック植物はま た、本発明により作製したトランスジェニック植物を第2の植物と交配し、また は本発明のトランスジェニック植物を自己増殖させてF1またはより高世代植物 を形成することによっても作製することができる。形質転換植物およびその予孫 は全て本発明により意図され、用語「トランスジェニック植物」の意味の範囲内 であることが意図される。 一般的に、植物の形質転換はDNA配列を発現ベクター中に適切な方向および 正確なリーディングフレームで挿入することを含む。ベクターは挿入されたタン パク質コード配列の転写用の必要要素を含む。プラスミド、バクテリオファージ ウイルスまたは他の修飾されたウイルスなどのような当分野で公知の多数のベク ター系を本発明により有利に使用することができる。好適なベクターには、以下 のウイルスベクターが含まれるが、これらに限定されない:ラムダベクター系λ gt11、λgt10、シャロン4、およびプラスミドベクター、例えばpBI 121、pBR322、pACYC177、pACYC184、pARシリーズ 、pKK223−3、pUC8、pUC9、pUC18、pUC19、pLG3 39、pRK290、pKC37、pKC101,pCDNAII、および他の 同様の系。DNA配列は、本明細書中に参照により取り込まれる、Maniatis他、 Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Springs Laboratory,Cold Spr ing Harbor,New York(1982)に記載されているような、当分野の標準的クロー ニング法を使用してベクター中にクローニングされる。プラスミドpBI121 は、Clontech Laboratories,PaIo Alto,カリフォルニアから入手可能である。 関連した技術を本発明により有利に使用して、例えば、アグロバクテリウム(Agr obacterium)、酵母、大腸菌およびシュードモナス(Pseudomonas)などの微生物 を形質転換することができる。 本発明の遺伝子または遺伝子フラグメントの効率的な発現を得るためには、プ ロモーターが発現ベクター中に存在しなければならない。本発明による発現ベク ターは、異種の源に由来する部分から天然または人工的の何れかで作製すること ができ、その部分は天然に発生するものでも化学的に合成したものでもよく、か つその部分はライゲーションまたは当分野で既知の他の手段により結合している 。導入されたコーディング配列はプロモーターの調節下にあり、かくして一般的 にはプロモーターより下流にあるであろう。別の言い方をすると、プロモーター 配列は一般的にはコーディング配列の上流であろう(即ち、5’末端)。このよう に、一つの代表的実施例では、増強されたPti4/5/6産生は、Pti4/ 5/6ヌクレオチド配列を、宿主細胞で構成的高レベル発現を駆動できるプロモ ーター配列より下流に機能的に連結してベクター中に挿入することによって達成 できる。2つのDNA配列(プロモーター領域配列およびPtiコーディング配 列など)は、2つのDNA配列の間の結合の性質が(1)フレームシフト変異の 導入を生じなく、(2)所望のPtiコーディング遺伝子配列の転写を指令する プロモーター領域配列の能力に干渉せず、または(3)プロモーター領域配列に よって転写されるべき所望のPti配列の能力に干渉しない場合には、機能的に 結合していると言われる。 RNAポリメラーゼは通常プロモーターに結合して、DNA配列または結合し たDNA配列と調節要素(オペロン)の一群の転写を開始する。プロモーターは 、その長さ、即ち、転写を促進する能力が異なる。使用する宿主細胞系に依存し て、多種多様な好適なプロモーターを使用することができ、多くが当分野で周知 である。例えば、遺伝子産物を、ベクターを構築するための構成的(例えば、カ リフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター)、誘導性(例えば、トマトE8 エチレン誘導性プロモーター)、発達調節された(例えば、トマトポリガラクツ ロナーゼプロモーター)または組織特異的プロモーターを使用して得ることがで きる。本発明により好適に使用できる別のプロモーターとしては、Figwor tモザイクウイルス(FMV)プロモーター、オクトピンシンターゼ(OCS) プロモーターおよび天然Pti4/5/6プロモーターが挙げられる。しかし、 この列挙が限定的なものであることは意図されず、本発明に従い有利に使用でき るプロモーターの例を提供するにすぎない。 上記で簡単に述べたように、導入された(即ち、外来)配列の転写を達成する ためにプロモーターおよび転写開始部位と協調する他の調節要素(例えば、エン ハンサー配列)が存在する場合と存在しない場合があることは周知である。用語 「調節下」とは、導入された配列の転写を達成するのに必要な他の要素の存在を 意図する。また、組み換えDNAは好ましくは、導入された配列の下流に終始配 列を含む。 本発明の防御遺伝子が発現系に一度クローニングされると、それは例えば植物 細胞などの宿主細胞中に容易に形質転換される。本発明のある好ましい側面によ る形質転換に好適な植物組織としては、植物全体、葉組織、花芽、根組織、分裂 組織、プロトプラスト、胚軸および子葉が挙げられる。しかし、これらの列挙は 限定的なものではなく、本発明に従い有利に形質転換することができる組織の例 を提供するにすぎないことが理解される。 本発明に従い病気抵抗性を付与する遺伝子で植物を形質転換する一つの技術は 、そのような植物の組織を、本発明により選択されるDNA配列を含むベクター で形質転換した細菌の接種源と接触させることによる。一般的には、この方法は 、植物組織に細菌の懸濁物を接種し、組織を抗生物質を含まない再生培地上で約 25から28℃で約48から約72時間インキュベートすることを含む。 アグロバクテリウム属由来の細菌は、植物細胞を形質転換するのに有利に利用 することができる。そのような細菌の好適な種としてはアグロバクテリウム・ツ メファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)およびアグロバクテリウム・リ ゾジンス(Agrobacterium rhizogenes)が挙げられる・アグロバクテリウム・ツ メファシエンス(例えば、LBA4404またはEHA105株)は植物を形質 転換する周知の能力により特に有用である。有利に使用することができる別の技 術は、アグロバクテリウムに基づくベクターを使用する花芽の減圧浸潤である。 本発明により選択されるDNA配列で植物細胞を形質転換する別の方法は、不 活性または生物学的に活性な粒子を植物組織または細胞に噴射することを含む。 この技術は、全てSanford他の米国特許4,945,050号、5,036,0 06号および5,100,792号に開示されており、これらは参照により本明 細書中に取り込まれる。一般的に、この方法は、細胞の外側表面を浸透してその 内部に取り込まれるのに有効な条件下で細胞に不活性または生物学的に活性な粒 子を噴射することを含む。不活性粒子を使用する場合、ベクターは粒子をベクタ ーでコートすることによって細胞中に導入することができる。あるいは、標的 細胞はベクターが粒子の覚醒によって細胞内に運び込まれるようにベクターで覆 うことができる。生物学的に活性な粒子(例えば、各々導入が求められるDNA 物質を含む乾燥酵母細胞、乾燥細菌またはバクテリアファージ)はまた植物細胞 に噴射することもできる。しかし、本発明はベクターまたは宿主細胞の選択によ って限定されることは意図されない。当然、全てのベクターおよび発現調節配列 が等しく十分に機能して本発明のDNA配列を発現するものではないことを理解 すべきである。全ての宿主機能も同一の発現系について等しく十分に機能するわ けではない。しかし、当業者ならば過度の実験なしに、そして本発明の範囲から 離れることなくベクター、発現調節配列および宿主の中から選択することができ る。 組み換えDNAが一度植物組織に導入されれば、マーカー遺伝子、例えば、抗 生物質に対する耐性をコードする遺伝子の使用などの標準的技術を使用すること によって成功した形質転換体をスクリーニングすることができる。さらに、外来 DNAの発現レベルを転写レベルでまたは合成されたタンパク質として測定する ことができる。 本発明により選択される単離されたDNA配列を発現系で使用して、裸子植物 、単子葉植物および双子葉植物を含む多種多様な植物細胞中の病気抵抗性を改善 することができる。これらのDNA配列は、米、小麦、大麦、ライ麦、トウモロ コシ、ジャガイモ、ニンジン、サツマ・イモ、インゲンマメ、エンドウ豆、チコ リー、レタス、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、カブ、ラッディッシュ 、ホウレンソウ、アスパラガス、タマネギ、ニンニク、ナス、コショウ、セロリ ー、カボチャ(squash)、カボチャ(pumpkin)、ズッキーニ、キュウリ、リンゴ、 西洋ナシ、マルメロ、メロン、スモモ、サクランボ、モモ、ネクタリン、アプリ コット、イチゴ、ブドウ、キイチゴ、ブラックベリー、パイナップル、アボカド 、パパイヤ、マンゴ、バナナ、大豆、タバコ、トマト、モロコシおよびサトウキ ビなどの作物植物細胞で特に有用である。本発明の一つの好ましい側面によれば 、標的植物はトマト植物またはジャガイモ植物である。本発明の別の好ましい側 面によれば、標的植物は、コメ、小麦またはトウモロコシなどの単子葉植物であ る。本発明はまた、例えば、アラビドプシス・サリアナ(Arabidopsis thaliana )な どの非作物植物に関して使用することもできる。 当業者は、Pti4/5/6および/またはそれと実質的同一性を有するタン パク質をコードするヌクレオチド配列の発現を増加または選択的に増加するよう に構築した植物に内在する農業的利点を認識するであろう。そのような植物は、 病原体に対する実質的に改善された抵抗性を有することが期待され、従って、対 応する非形質転換植物と比較して改善された収穫量を有することも期待されるで あろう。さらに、本発明は病原体により生じる直接の損害を最小化できる植物を 提供するのみならず、例えば、一定のトウモロコシ畑などの一定の領域における 強力な病原体の集団の確立を防止するのにも有用である。 本発明を以下の具体的実施例を参照してさらに説明する。これらの実施例は例 示的なものであり、限定的な性質ではないことが理解される。 実施例1 PtoとPti4/5/6との酵母2ハイブリッド相互作用 PtoのえさとPti4、Pti5またはPti6の餌食を保有する酵母株を 、LEU2レポーター遺伝子活性化の指標であるロシシンの不在下で生育した。 X−Galプレート上で生育させた場合、これらの酵母細胞はlacZレポータ ー遺伝子活性化の結果として青色であった。青色の強度で測定した場合、Pto とこれら3つの餌食との相互作用の強度は、Pti6>Pti4>Pti5の順 序である。対照的に、任意のえさBicoidおよび3種の餌食の何れか1種を 発現するコントロール酵母株は、LEU2またはLacZレポーター遺伝子を活 性化しなかった。図2は、酵母におけるPti4、Pti5およびPti6とp t0との特異的相互作用を示す。この試験は、これらのPtiタンパク質とPt oとの相互作用が特異的であったことを示す。 実施例2 トマトゲノムDNAのDNAブロット分析 RioGrande−PtoR植物からのゲノムDNA(5μg/レーン)を 示した制限酵素で消化し、DNAブロットをPti456CDNAプローブにハ イブリダイズさせた。結果を本明細書中の図3に記載し、推定配列を本明細書中 に配列番号4、5および6として記載する。 実施例3 大腸菌における融合タンパク質発現ベクターへの Pti4/5/6インサートのクローニング PticDNAをGST−Pti融合プラスミドから除去した(Zhou,J.Loh, Y.-T.,Bressan,R.A.およびMartin,G.(1995))。トマト遺伝子Pti1は、p t0によってリン酸化され過敏性応答に関与するセリン/トレオニンキナーゼを コードし(Cell 83,925-935)、EcoRIおよびXhoIでPti4/5/6の cDNAインサートで置換してGST−Pti4/5/6融合構築物を作製した 。Pti4cDNA(ヌクレオチド13−993)およびPti5cDNA(ヌ クレオチド82−782)をpGEXベクターへのライゲーション前にEcoR IとXhoIでpJG4−5から切り出した。全長Pti6インサートを、鋳型 としてpBluescript SK(-)(ストラタジーン社)中の全長Pti6cDNAクロ ーンを使用し、上流プライマー5’−GAGAATTCATGACGGAAAA TTCAG−3’およびT7プライマー5’−AATACGACTCACTAT AG−3’を使用してPCR増幅した。PCR産物をEcoRIで部分的に最初 に消化し、次いでXhoIで完全に消化した後、GST発現ベクターに挿入した 。得られた構築物を大腸菌株PR745(lon-New England Biolabs,Beverly, MA)に導入し、Guan,K.L.,およびDixon,J.E.(1991)、大腸菌において発現さ せた真核生物タンパク質;改善されたトロンビン切断およびグルタチオンS−ト ランスフェラーゼによる融合タンパク質の精製、Ana.Biochem.192,262-267に 記載されている通りにGST−融合タンパク質を発現させ、精製した。 実施例4 ゲル移動度シフトアッセイ 野生型gln2PR−ボックス2×(CATAAGAGCCGCCACTAA AATAAGACCGATCAAATAAGAGCCGCCAT)および変異P R−ボックス2×(CATAAGATCCTCCACTAAAATAAGACC GATCAAATAAGATCCTCCAT)を、Ausubel,F.M.,Brent,R.,Kin gston,R.E.,Moore,D.D.,Seidraan,J.G.,Smith,J.A.,およびStruhl,K.(1994 )、Current Protocols in Molecular Biology(New York:Greene Publish Associ ates/Jone Wiley and Sons)に記載されている通りに32Pで末端標識した。4 fmolのプローブを、2μgポリ(dA−dT)(dA−dT)、25mMのH epes(pH7.5)、40mMのKCl、0.1mMのEDTA、10%の グリセロールおよび1mMのDTTを含む緩衝液中の各々の精製GST−融合タ ンパク質と混合し、室温で15分間インキュベートし、0.25×TBE緩衝液 中で4%ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動した。Ohme-Takagi,M.およびShi nshi,H.(1995)。エチレン応答性要素と相互作用するエチレン誘導性DNA結合 タンパク質、Plant Cell 7,173-182。ゲルを次いで乾燥し、X線フイルムに露 出した。図4に示したように、GST−Pti5およびGST−Pti6は共に 野生型PRボックスに結合した。変異PRボックスをアッセイで使用した場合に は結合は検出されなかったことから、PRボックスへのGST−Pti5および GST−Pti6の結合は非常に特異的であることが示される。GST−Pti 5およびGST−Pti6とは対照的に、GST−Pti1もGST自体の何れ もPRボックスに結合しなかった。これらの結果によりさらに、gln2PRボ ックスへのPti5およびPti6の結合の特異性が確証された。 実施例5 植物接種およびRNAブロット分析 7週齢のタバコ植物の葉にP.s.tabaci株11528RレースOまたはpPTE6中に avrPto遺伝子を有する同一の株を注入した(Ronald,P.C.,Salmeron,J.M.,C arland,F.M.,およびStaskawicz,B.J.(1992))。クローン化した非病原性遺伝子 avrPtoは、106cfu/mlから108cfu/mlでPto抵抗性遺伝 子(J.Bacteriol.174,1604-1611)を含有するトマト品種で病気抵抗性を誘導し 、接種後の異なる時点で回収し、全RNAを抽出した。サンプル当たり10μg のRNAを1%ホルムアルデヒドアガロースゲル上で分離し、二重のRN Aブロットを、Zhou,J.,Loh,Y.-T.,Bressan,R.A.およびMartin,G.(1995)に記載 されている通りに以下のプローブにハイブリダイズさせた。トマト遺伝子Pti 1は、Ptoによってリン酸化されるセリン/トレオニンキナーゼをコードし、 過敏性応答に関与する。Cell 83,92.5-935.:PRP1,CHN50,およびオスモチン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12P 21/02 C 5/10 (C12N 1/21 // C12P 21/02 C12R 1:01) (C12N 1/21 (C12N 1/21 C12R 1:01) C12R 1:38) (C12N 1/21 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:38) 5/00 C A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列番号4、配列番号5または配列番号6のヌクレオチド配列と実質的同 一性を有するヌクレオチド配列を含む単離されたDNA配列。 2. 配列番号1、配列番号2または配列番号3のアミノ酸配列と実質的同一性 を有するアミノ酸配列を含む単離されたタンパク質。 3. 細胞を形質転換するのに有用なベクターであって、配列番号4、配列番号 5または配列番号6のヌクレオチド配列と実質的同一性を有するヌクレオチド配 列;および細胞中での配列の発現を調節するのに有効なヌクレオチド配列に隣接 した調節要素を含む上記ベクター。 4. ヌクレオチド配列を発現することができる、請求項3のベクターで形質転 換された植物またはその子孫。 5. 単子葉植物または双子葉植物から成る群から選択される、請求項4記載の 植物。 6. ヌクレオチド配列を発現することができる、請求項3のベクターで形質転 換された微生物。 7. 微生物がアグロバクテリウム、酵母、大腸菌およびシュードモナス(Pseu domonas)から成る群から選択される、請求項6記載の微生物。 8. 病原体に抵抗する植物の能力を増強する方法であって: タンパク質をコードするヌクレオチド配列と標的植物中でのヌクレオチド配列 の発現を調節するのに有効なヌクレオチド配列に隣接した調節要素を含むベクタ ーを提供し、そして 標的植物をベクターで形質転換して形質転換植物を提供することを含み、 上記タンパク質がアミノ酸コンセンサス1モチーフと実質的同一性を有するア ミノ酸配列を含み、そして 形質転換植物がヌクレオチド配列を発現することができる、上記の方法。 9. 標的植物が単子葉植物および双子葉植物から成る群から選択される、請求 項8記載の方法。 10. ヌクレオチド配列が配列番号4、配列番号5または配列番号6のヌクレ オチド配列と実質的同一性を有する、請求項8記載の方法。 11. 調節要素が植物のプロモーターを含む、請求項8記載の方法。 12. 請求項8記載の方法により得られるトランスジェニック植物またはその 子孫。 13. 標的細胞を形質転換する方法であって: ヌクレオチドコンセンサス1モチーフと実質的同一性を有するヌクレオチド配 列と、標的植物中でのヌクレオチド配列の発現を可能にするのに有効なヌクレオ チド配列に隣接した調節要素を含むDNA配列ベクターを提供し、そして 標的植物をベクターで形質転換して形質転換植物を提供することを含み、 形質転換細胞はヌクレオチド配列を発現することができる、上記の方法。 14. ヌクレオチド配列が配列番号4、配列番号5または配列番号6のヌクレ オチド配列と実質的同一性を有する、請求項13記載の方法。 15. 標的細胞が植物細胞、大腸菌細胞、酵母細胞、アグロバクテリウム細胞 またはシュードモナス細胞から成る群から選択される、請求項13記載の方法。 16. 請求項13記載の方法により作製されたトランスジェニック細胞。 17. 形質転換植物を産生する方法であって、アミノ酸コンセンサス1モチー フと実質的同一性を有するアミノ酸配列を含むタンパク質をコードする単離され たヌクレオチド配列を植物の核ゲノム中に取り込んで、病原体に抵抗する形質転 換植物の能力を増強するのに有効な量のタンパク質を発現することができる形質 転換植物を提供することを含む方法。 18. タンパク質がアミノ酸コンセンサス2モチーフと実質的同一性を有する アミノ酸配列をさらに含む、請求項17記載の方法。 19. タンパク質が配列番号1、配列番号2または配列番号3のアミノ酸配列 と実質的同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項17記載の方法。 20. アミノ酸コンセンサス1モチーフと実質的同一性を有するアミノ酸配列 を含む単離されたタンパク質であって、抵抗性遺伝子によってコードされるタン パク質と相互作用することができる上記の単離されたタンパク質。 21. 単離されたタンパク質がアミノ酸コンセンサス2モチーフと実質的同一 性を有するアミノ酸配列をさらに含む、請求項20記載の単離されたタンパク質 。 22. ヌクレオチドコンセンサス1モチーフと実質的同一性を有するヌクレオ チド配列を含む、Pti4、Pti5またはPti6と実質的同一性を有するD NA配列を増幅するためのプライマー。 23. ヌクレオチドコンセンサス2モチーフと実質的同一性を有するヌクレオ チド配列を含む、Pti4、Pti5またはPti6と実質的同一性を有するD NA配列を増幅するためのプライマー。
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