JP2002512859A - 着脱可能な注射器外筒を備えた注射器 - Google Patents

着脱可能な注射器外筒を備えた注射器

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JP2002512859A JP2000545596A JP2000545596A JP2002512859A JP 2002512859 A JP2002512859 A JP 2002512859A JP 2000545596 A JP2000545596 A JP 2000545596A JP 2000545596 A JP2000545596 A JP 2000545596A JP 2002512859 A JP2002512859 A JP 2002512859A
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スミス、マーク・ティモシー
トラフォード、ラリー
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コンピューター・コントロールド・シリンジ・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】ハウジング１２に接続され、着脱可能な注射器外筒を有する注射器。このハウジングは、プランジャーに接続された駆動手段を収容している。この駆動手段は、前記プランジャーを前記注射器外筒の内外に延ばしたり引っ込めたりするためにある。前記注射器外筒は、この外筒の内部をシールするようにして、これの一端部に係合し、駆動手段に接続された前記プランジャーの一端部に係合可能なストッパー（２６）を有する。このストッパーの少なくとも一部は、第１の位置と第２の位置との間で弾性的に変形可能である。第１の位置において、前記ストッパーは、前記注射器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められたときに、プランジャーとの係合が解除され得る。第２の位置において、前記ストッパーは、前記注射器外筒に向かってプランジャーが延ばされたときに、プランジャーと係合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
一態様に係われば、本発明は、着脱可能な注射器外筒を備えた注射器に関する
。他の態様に係われば、本発明は、注射器で使用される着脱可能な注射器外筒に
関する。
【０００２】
【従来技術】
種々の注射器が、この分野では知られている。初期の注射器は、針と注射器外
筒とを有し、手で操作される器具であった。これらの手動で操作される器具を使
用して、生物学的に適用可能な液体（即ち、薬品もしくは他の液体）が投与され
るか、サンプルが取り出された後には、針と注射器とプランジャーとを有するこ
れら器具は、破棄される（即ち、器具全体が破棄される）。
【０００３】 工業的な分野で使用されるような従来の手動注射器は、一般的には、針が装着
されるようになっている一端部とピストン集合体を受けるようになっている他端
部とを備えた中空の円筒ハウジングを有している。このハウジングの外面には、
この装置が操作者の中指と人差し指との間でしっかりと支持され得るように、１
対の指用グリップが設けられている。麻酔薬は、ハウジングの中に適合するよう
にデザインされ、予め測られたアンプルの中に通常、供給される。このアンプル
は、針をシールを保った係合状態で受ける穿孔可能な膜が設けられた一端部と、
ピストン集合体と係合する摺動可能なプランジャーが装着される他端部とを有す
る。このピストン集合体は、一端部にプランジャーが装着され、他端部に親指乗
せ部が設けられたシャフトを有する。操作においては、麻酔薬の注入は、操作者
の親指でプランジャーを押圧して、ピストンをプランジャーに係合させることに
より、なされ、この結果、麻酔薬は、アンプルから針を通して、押し出される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、歯科の分野で使用される従来の手動注射器に関連して幾つかの欠点が
知られている。例えば、親指乗せ部に与えられる不均一な親指の圧力により、操
作者は、針からの麻酔剤の流量を制御することは難しい。この結果、手動の注射
器により、実質的に一定の流量を達成することは実質的に不可能である。さらに
、多くの操作者は、一般の手動の注射器が手で掴まれる方法により、注射器は、
注入による投与のときに針先の制御が難しいことを不満に思っている。この結果
として、不安定な注入は、不必要な痛みを生じさせ、患者にとっては苦痛である
。さらに、多くの患者は、注射液、特に、歯科用注射液を受けることを考えるこ
とは好まないことは、一般的に争う余地がない。実際、この嫌悪は、多くの手動
の注射器が、外形において非常に驚異となっていることによる。
【０００５】 かくして、従来のものは、電子式の注射器に関連して発展されている。例えば
、内容が参照により組み入れられる米国特許５，６９０，６１８（Ｓｍｉｔｈ
ｅｔ ａｌ）は、制御された速度並びに精度の良い手の制御で注射液もしくは麻
酔液を操作者が投与することの可能なペンシル形式のグリップ電子注射器を開示
している。このＳｍｉｔｈ ｅｔ ａｌにより開示されている電子式注射器は、
アンプル受けの第１の部分を有し、対象となる生物学的に適用可能な材料を収容
するように予め製造されたアンプルが、患者に投与するために注射器の第１の部
分内に配置されるようになっている。
【０００６】 このＳｍｉｔｈ ｅｔ ａｌにより考えられた電子式注射器は、この分野でか
なりの進展を示しているけれども、まだ、改良する余地がある。特に、これら電
子式注射器は、手動の注射器で生じる欠点の幾つかを解決しているけれども、こ
れら電子式注射器は、対象となる生物学的に適用可能な液体を収容し、予め製造
されたアンプルとの使用に制限されている。この結果、幾つかの欠点が生じてい
る。
【０００７】 第１に、これら電子式注射器を使用する医療操作者は、バルク貯蔵供給源（例
えば、生物学的に適用可能な液体の予め製造されたボトル）から生物学的に適用
可能な液体を吐出する機能は有していない。この結果、医療操作者が、バルク貯
蔵供給源から得ることの可能な、投与回数に等しい数の予め製造されたアンプル
を予め確保しておかなければならないので、かなりのコスト高となる。
【０００８】 第２に、通常の注射器で使用される予め製造されるアンプルは、これらが使用
された後は破棄されなければならないので、問題である。このことは、環境上の
観点から、アンプルはガラス、ゴム並びに他の関連性の無い材料で形成される傾
向にあるので、特に欠点となる。
【０００９】 第３に、電子式注射器並びに／もしくはこれに使用されるアンプルで標準では
ないので、医療操作者は、この操作者により使用されている電子式注射器を受入
れられないアンプルのデザインでのみで利用可能な所望の生物学的に適用可能な
液体を使用することができない苦痛をうける。
【００１０】 従って、（ｉ）バルク供給源から生物学的に適用可能な液体を取り出し、そし
て、（ｉｉ）この後に、所定量の生物学的に適用可能な液体を患者に投与する、
ように使用されることの可能な注射器装置を提供することが望まれている。さら
に、患者間での器具のための殺菌消毒の要求を最小にするように、破棄可能か、
装置から外されて殺菌消毒され得る、着脱可能な注射器外筒を有する注射器装置
を提供することが望まれている。さらに、注射器から容易に取り外され得る注射
器外筒を有することが望まれている。さらに、注射器が電気的に動作され得るこ
とが望まれている。 本発明の目的は、従来技術の上記欠点の少なくとも１つを防止もしくは緩和し
た注射器を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
従って、一態様において、本発明は、プランジャーに接続されて、このプラン
ジャーを伸縮させる駆動手段を有する外側ハウジングと、 この外側ハウジングに接続される着脱可能な注射器外筒とを具備し、この着脱
可能な注射器外筒は、この外筒の内部をシールするようにして、これの一端部に
係合し、駆動手段に接続された前記プランジャーの一端部に係合可能なストッパ
ーを有し、 前記ストッパーの少なくとも一部は、（ｉ）ストッパーが前記着脱可能な注射
器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められたときに、プランジャーと
の係合が解除され得る第１の位置と、（ｉｉ）前記着脱可能な注射器外筒に向か
ってプランジャーが延ばされたときに、可撓性のストッパーがプランジャーと係
合される第２の位置との間で、弾性的に変形可能である、注射器を提供する。
【００１２】 かくして、本発明者は、従来技術の上記欠点の少なくとも１つを防止もしくは
緩和した新規な注射器を発明した。この注射器は、ハウジングに接続される着脱
可能な注射器外筒を有する。このハウジングは、プランジャーに接続された駆動
手段を有する。この駆動手段は、プランジャーを着脱可能な注射器外筒の内外に
伸縮するためのものである。この着脱可能な注射器外筒は、外筒の内部をシール
して係合し、前記駆動装置から離れたプランジャーの一端部と解除可能に係合す
るためのストッパーを一端部に有する。前記ストッパーの少なくとも一部は、第
１の位置と第２の位置との間で弾性変形可能である。第１の位置で、前記ストッ
パーが前記着脱可能な注射器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められ
たときに、可撓性のプランジャーとの係合が解除され得る。また、前記着脱可能
な注射器外筒に向かってプランジャーが延ばされたときに、可撓性のプランジャ
ーと係合される。このようにして、駆動手段から離れたプランジャーの端部は、
着脱可能な注射器外筒の一部と解除可能に係合できる。
【００１３】 動作において、医療操作者は、プランジャーを伸長させる駆動手段を駆動させ
る。このプランジャーが着脱可能な注射器外筒の中に伸長されるのに従って、プ
ランジャーは、前記可撓性のストッパーを第１の位置から第２の位置へと押圧す
る。そして、第２の位置で、可撓性のストッパーは、プランジャーと係合する。
このプランジャーは、可撓性のストッパーが着脱可能な注射器外筒の他端部に当
接するまで、さらに伸長される。この時点で、着脱可能な注射器外筒に装着され
た針は、生物学的に適用可能な液体のバルク供給源の中に入れられ、駆動手段の
方向が反対にされ、そして、この駆動手段は、係合したプランジャー／可撓性の
ストッパーを引っ込めて所望のレベルまで着脱可能な注射器外筒を満たすように
（即ち、可撓性のストッパーが第１の位置に達する前まで）、駆動される。かく
して、この注射器は、例えば、Ｓｍｉｔｈ ｅｔ ａｌに開示されているように
、生物学的に適用可能な液体を投与するように使用され得る。この後、プランジ
ャーは、ストッパーが第２の位置に来て、プランジャーとストッパーとの係合が
解除され得る程度まで引っ込められる。そして、着脱可能な注射器外筒は、ハウ
ジングから外され得る。
【００１４】 他の態様において、本発明は、外筒の内部とシールするようにして、これの一
端部に係合し、注射器のハウジング内でプランジャーの一端部に着脱可能に係合
するストッパーを具備し、 このストッパーの少なくとも一部は、（ｉ）ストッパーが前記着脱可能な注射
器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められたときに、プランジャーと
の係合が解除され得る第１の位置と、（ｉｉ）前記着脱可能な注射器外筒に向か
ってプランジャーが延ばされたときに、可撓性のストッパーがプランジャーと係
合される第２の位置との間で、弾性的に変形可能である、注射器のハウジングと
共に使用される、着脱可能な注射器外筒を提供する。
【００１５】 一実施の形態において、前記着脱可能な注射器外筒は、注射器ハウジングに取
付け並びに取り外しできるようになっている。この実施の形態は、以下に詳細に
説明される。しかし、他の実施の形態において、内容が参照により組み入れられ
る米国特許５，６９０，６１８（Ｓｍｉｔｈ ｅｔ ａｌ）に開示された外筒の
ように、装置内で使用されるアンプルの形態で良いことが、可能である。この後
者の実施の形態において、ストッパーと対向したハウジングの端部は、注射器の
針の端部により孔が開けられ得る膜を好ましくは有する。かくして、アンプルを
使用しようとしている医療操作者にとって、この注射器外筒は、プランジャーの
近くのストッパーを除去することにより、外筒の意図しない解体を避けるように
して、効果的に使用され得る。
【００１６】 好ましい実施の形態において、可撓性のストッパーは、外方に突出したリムを
有し、可撓性のストッパーが第１の位置にあるときに、この外方に突出したリム
は、プランジャーとの係合を解除するように、前端部の内径部の中に膨張する。
そして、可撓性のストッパーが第２の位置にあるときに、着脱可能な注射器外筒
の前端部の所で、可撓性のストッパーの外方に突出したリムは、プランジャーと
係合するように内方に圧縮される。
【００１７】 本発明のさらなる態様において、プランジャーが、外周に少なくとも１つのリ
ッジを備えた外壁を有し、第２の位置で、可撓性のストッパーがプランジャーと
係合するときに、前記外方に突出したリムが前記リッジの周りで内方に圧縮され
る、注射器を提供する。 本発明のさらなる態様において、着脱可能な注射器外筒が着脱可能な注射器外
筒を外側ハウジングに装着するための、ロック装着体をさらに有する注射器を提
供する。好ましい実施の形態において、このロック装着体は、回動式ロック装着
体である。 本発明のさらなる態様において、着脱可能な針を有する着脱可能な注射器外筒
が提供される。好ましい実施の形態において、この針は、使い捨て可能である。
さらに好ましい実施の形態において、着脱可能な注射器外筒は、所望に応じて針
の傾斜面を幾つかの異なる方向に向けるように、注射器の外側ハウジングに装着
され得る。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明は、歯科の分野での使用に特に適した電子注射器を示す図に従って説明
される好ましい実施の形態を参照して特に説明される。しかし、本発明は、歯科
の分野以外に適用される注射器（手動もしくは電子による）か、手動注射器で実
施され得ることは理解されるであろう。
【００１９】 図１を参照して、注射器１０は、外側ハウジング１２と、着脱可能な注射器外
筒１４とを有する。この注射器１０は、延出部１６を有する電源に接続される電
子注射器である。針１８が、着脱可能な注射器外筒１４に装着されており、また
、注射器１０は、プランジャーを夫々延ばしたり引っ込めたりするように、外側
ハウジング１２の中の駆動手段（図示せず）を動作させるための動作ボタン２０
，２２を備えている。
【００２０】 図２を参照して、プランジャー２４が、前記外側ハウジング１２の中に配置さ
れて、着脱可能な注射器外筒１４の中に配置された可撓性ストッパー２６と係合
している。また、前記着脱可能な注射器外筒１４は、後端部２８と、前端部３０
と、外壁３２とを有する。この外壁３２は、着脱可能な注射器外筒１４の内径３
４を規定している。また、着脱可能な注射器外筒１４の前記後端部３２は、着脱
可能な注射器外筒１４の前記前端部３０の内径３４よりも大きい内径３４を有し
ている。
【００２１】 前記可撓性ストッパー２６は、外方に突出したリム３６を有する。好ましくは
、この可撓性ストッパー２６は、プランジャー２４が可撓性ストッパー２６と係
合したときに、可撓性ストッパー２６が裂けたりねじれたりしないような充分な
長さとなっている。好ましい実施の形態においては、可撓性ストッパー２６はラ
バーのストッパーである。
【００２２】 図２に示されるように、前記プランジャー２４は、外方リッジ４０を備えた外
壁３８を有し、外側ハウジング１２内の駆動手段（図示せず）が動作されたとき
に、前方に延びたり後方に引っ込んだりする。
【００２３】 図３ないし５には、着脱可能な注射器外筒１４内の可撓性ストッパー２６に対
する外側ハウジング１２内のプランジャー２４の動作が示されている。図３にお
いて、可撓性ストッパー２６は、プランジャー２４とは係合していない第１の位
置に示されており、また、着脱可能な注射器外筒１４は、外側ハウジング１２か
ら取り外されている。プランジャー２４が、可撓性ストッパー２６からの係合を
解除されているときには、外方に突出したリム３６は、着脱可能な注射器外筒１
４の後端部２８の大径部３４内に突出し、プランジャー２４の外側リッジ４０、
かくしてプランジャー２４自体を可撓性ストッパー２６から解放している。
【００２４】 図４並びに５には、可撓性ストッパー２６の第２の位置が示されている。前記
着脱可能な注射器外筒１４は、外側ハウジング１２に装着されており、また、プ
ランジャー２４が可撓性ストッパー２６の中への延びていくのに従って、可撓性
ストッパー２６を前方に押していく、この結果、可撓性ストッパー２６の外方に
突出したリム３６は、プランジャー２４に対して内方に圧縮することによりプラ
ンジャー２４と、外方に突出したリム３６の全周に渡って係合する。このように
して、プランジャーは、着脱可能な注射器外筒１４の前端部３０へと延ばされ得
る。同様に、プランジャー２４は、係合された可撓性ストッパーと共に、着脱可
能な注射器外筒１４の後端部２８へと引っ込まされ得る。このようにして、可撓
性ストッパー２６は、プランジャーが着脱可能な注射器外筒１４内で前後に移動
している間、プランジャー２４と係合されている。しかし、プランジャー２４が
、第２の位置で可撓性ストッパー２６との係合が解除されると、着脱可能な注射
器外筒１４は、外側ハウジング１２からの係合が解除される。この着脱可能な注
射器外筒１４は、使い捨て可能な筒でも、筒が使用の合間に消毒されなければな
らない再使用可能な筒でも良い。
【００２５】 従って、図４並びに５に示されるように注射器１０を動作するために、外側ハ
ウジング１２内の駆動手段（図示せず）が、動作ボタン２０を押圧することによ
り駆動されて、プランジャー２４は、可撓性ストッパー２６と係合した状態で、
着脱可能な注射器外筒１４の中へと前方に延ばされる。このプランジャー２４は
、別の動作ボタン２２を押圧することにより引っ込められる。この引っ込むスト
ロークの最後において、プランジャー２４は、可撓性ストッパー２６の外方に突
出したリム３６が、着脱可能な注射器外筒１４の後端部２８の所での大きい内径
３４部の中に広がったときに、可撓性ストッパー２６との係合が解除される。こ
の着脱可能な注射器外筒１４内でのプランジャー２４の伸縮により、医薬品は着
脱可能な注射器外筒１４の中に吸引され、また、患者に投与される。
【００２６】 好ましい実施の形態において、外側ハウジング１２に配置されるであろうマス
タースイッチ（図示せず）が設けられる。このマスタースイッチは、充填モード
と、プログラムモードとの２つに設定可能である。マスタースイッチが充填モー
ドにあり、動作者が動作ボタン２４を押圧する場合には、プランジャー２４が着
脱可能な注射器外筒１４の前端部中に伸びるのに従って、プランジャー２４は、
可撓性ストッパー２６と急速に係合した状態で、着脱可能な注射器外筒１４の中
へと伸びるであろう。かくして、操作者は、動作ボタン２２を押圧することがで
き、プランジャー２４と可撓性ストッパー２６とは、注射器の中に液体を吸引す
るように引っ込むであろう。プログラムモードにおいては、操作者は針を刺し、
操作ボタン２０を押圧することにより、プランジャーは、可撓性ストッパー２６
と係合した状態で着脱可能な注射器外筒１４の中へと伸びて、医薬品もしくはり
８４ｑｅが最初は遅い予め設定された速度で射出される。この結果、初期に投与
される医薬品もしくは流体の量の細かい制御が行われる。操作者は、いつでも、
医薬品もしくは流体の吐出を停止させるように、動作ボタン２２を押圧すること
ができる。このようにして、この注射器は、凍結のような歯科での適用において
特に有効であろう。歯の周囲の患部が、この注射器を使用した投与により凍結さ
れると、操作者は、その場所に凍結医薬を迅速に挿入し、投与を停止し、そして
、他の場所に針を移動させることができる。このような一連の動作は、所望の凍
結効果が得られるまで続けられる。
【００２７】 図６に示される注射器の第２の実施の形態において、針１８は、着脱可能であ
る。この針１８の基端には、雌ねじが形成された中空コア４４を有する基部４２
が装着されている。着脱可能な注射器外筒１４は、雄ねじが形成された突出部４
６を有する。この雄ねじが形成された突出部４６は、前記雌ねじが形成されたコ
アの中にねじ結合され、かくして針１８は、着脱可能な注射器外筒１４に装着さ
れる。
【００２８】 図７には、着脱可能な針１８と、回動ロック調節体４８を有する着脱可能な注
射器外筒１４とが示されている。この回動ロック調節体４８は、着脱可能な注射
器外筒１４の上で、互いに約１８０°離間した２つのラグ５０を有する。外側ハ
ウジング１２は、外側ハウジング１２の上で、互いに約９０°離間した４つの開
口５２を有する。前記２つのラグ５０は、２つの対向した開口５２のいずれかの
中に挿入され得、そして、外側ハウジング１２に対して着脱可能な注射器外筒１
４を回動させることにより、着脱可能な注射器外筒１４は、外側ハウジング１２
に装着される。前記針１８の傾斜面５４は、図８並びに９に示されるように、操
作者が着脱可能な注射器外筒１４を外側ハウジング１２にロックするために使用
するように選ばれた２つの開口に応じて所望の方向に位置付けられ得る。代わっ
て、前記基部は、針１８が、注射器外筒１４への装着の後に、自由に回転（即ち
、３６０°）され得るように、デザインされ得る。
【００２９】 図１０には、どのようにして本発明の注射器外筒がハウジング１２に係合され
得るかの例が示されている。即ち、ばね６０（もしくは、他のスペーサ、固体も
しくは他のもの、これらは図されていない）が、ハウジング１２の一部を形成し
たキャビティ６２の底部に配置されている。かくして、このばね６０は、プラン
ジャー２４がハウジング１２の中に引っ込められときに、圧縮され、一方、プラ
ンジャー２４が注射器外筒１４の中に延ばされたときに、伸張される。このばね
１２の機能は、異なる製造者間の形成長さにおける工業上の誤差を保障するよう
に機能する。
【００３０】 上述した注射器１０は、電子式注射器に関してである。しかし、上述した注射
器１０と着脱可能な注射器外筒１４とは、機械的、流圧的、もしくはバッテリー
充電による注射器でも使用可能であることは、考慮される。特に、プランジャー
２４を伸縮させるによに外側ハウジング１２内に設けられる駆動手段は、モータ
、流圧シリンダー、ソレノイド、電磁もしくは流圧システムを含む幾つかの利用
可能なシステムで良い。
【００３１】 注射器１０は、医薬品、ビタミン液、ミネラル液、像影剤等を投与するためか
、目標臓器から流体を取り出すために使用され得る。即ち、注射器１０は、従来
の注射器が一般的に使用されている、如何なる分野でも事実上使用され得る。
【００３２】 本発明の好ましい実施の形態の上記記載は、請求項で規定されているような本
発明の範囲を限定する意図ではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、本発明の注射器の第１の実施の形態の斜視図である。
【図２】 図２は、図１に示された本発明の注射器の第１の実施の形態の一部の縦断面図
である。
【図３】 図３は、図１に示された本発明の注射器の、プランジャーが取り外された第１
の位置での可撓性ストッパーの縦断面図である。
【図４】 図３は、図１に示された本発明の注射器の、可撓性ストッパーをプランジャー
に係合させるように、可撓性ストッパーの中にプランジャーが延ばされた、可撓
性ストッパーとプランジャーとの縦断面図である。
【図５】 図５は、図１に示された本発明の注射器の、プランジャーがが係合された第２
の位置での可撓性ストッパーの縦断面図である。
【図６】 図６は、本発明の注射器の第２の実施の形態の部分縦断面図である。
【図７】 図７は、図２に示されるような本発明の第２の実施の形態の注射器のプランジ
ャーと、注射器外筒と、着脱可能な針との分解図である。
【図８】 図８は、図２に示されるような本発明の第２の実施の形態の注射器の第１の位
置にある針を示す斜視図である。
【図９】 図９は、図２に示されるような本発明の第２の実施の形態の注射器の第１の位
置にある針を示す斜視図である。
【図１０】 本発明の注射器の第３の実施の形態を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 トラフォード、ラリー カナダ国、エヌ５ゼット・３ピー９、オン タリオ州、ロンドン、ジャクリーン・スト リート 85 Ｆターム(参考） 4C066 AA10 BB01 CC01 DD12 EE03 EE06 FF05 GG07 GG19 HH02 KK05

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 プランジャーに接続されて、このプランジャーを伸縮させる
    駆動手段を有する外側ハウジングと、 この外側ハウジングに接続される着脱可能な注射器外筒とを具備し、この着脱
    可能な注射器外筒は、この外筒の内部をシールするようにして、これの一端部に
    係合し、駆動手段に接続された前記プランジャーの一端部に係合可能なストッパ
    ーを有し、 前記ストッパーの少なくとも一部は、（ｉ）ストッパーが前記着脱可能な注射
    器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められたときに、プランジャーと
    の係合が解除され得る第１の位置と、（ｉｉ）前記着脱可能な注射器外筒に向か
    ってプランジャーが延ばされたときに、可撓性のストッパーがプランジャーと係
    合される第２の位置との間で、弾性的に変形可能である、注射器。
  2. 【請求項２】 前記外側ハウジングに近接した、着脱可能な注射器外筒の一
    端部は、着脱可能な注射器外筒の他端部よりも大きい内径を有する請求項１の注
    射器。
  3. 【請求項３】 前記第１の位置で、前記ストッパーは、前記大きい内径の部
    分に膨張する請求項２の注射器。
  4. 【請求項４】 内方に圧縮されたストッパーは、前記大きい内径の部分から
    離れた着脱可能な注射器外筒に沿う地点でプランジャーと係合する請求項３の注
    射器。
  5. 【請求項５】 前記ストッパーは、プランジャーとの係合を解除するように
    、後端部での内径の部分に膨張する外方に突出したリムを有する請求項４の注射
    器。
  6. 【請求項６】 前記プランジャーは、外周に少なくとも１つのリッジを備え
    た外壁を有し、また、可撓性のストッパーがプランジャーと係合するときに、前
    記外方に突出したリムが前記リッジの周りで内方に圧縮される請求項５の注射器
    。
  7. 【請求項７】 前記着脱可能な注射器外筒は、着脱可能な注射器外筒を外側
    ハウジングに装着するための、ロック装着体をさらに有する請求項６の注射器。
  8. 【請求項８】 前記ロック装着体は、回動式ロック装着体である請求項７の
    注射器。
  9. 【請求項９】 前記着脱可能な注射器外筒は、使い捨て可能である請求項１
    ないし８のいずれか１の注射器。
  10. 【請求項１０】 前記着脱可能な注射器外筒に対して着脱可能な針をさらに
    有し、この針は使い捨て可能である、請求項１ないし９のいずれか１の注射器。
  11. 【請求項１１】 前記針は、前記着脱可能な注射器外筒とねじ係合する請求
    項１０の注射器。
  12. 【請求項１２】 この注射器は、電子式注射器である請求項１ないし１１の
    いずれか１の注射器。
  13. 【請求項１３】 注射器のハウジングと共に使用される注射器の外筒であり
    、この着脱可能な注射器外筒は、 外筒の内部とシールするようにして、これの一端部に係合し、注射器のハウジ
    ング内でプランジャーの一端部に着脱可能に係合するストッパーを具備し、 このストッパーの少なくとも一部は、（ｉ）ストッパーが前記着脱可能な注射
    器外筒から離れるようにプランジャーが引っ込められたときに、プランジャーと
    の係合が解除され得る第１の位置と、（ｉｉ）前記着脱可能な注射器外筒に向か
    ってプランジャーが延ばされたときに、可撓性のストッパーがプランジャーと係
    合される第２の位置との間で、弾性的に変形可能である、注射器の外筒。
  14. 【請求項１４】 前記外筒は、注射器の外筒に対して着脱可能である請求項
    １３の注射器の外筒。
  15. 【請求項１５】 外側ハウジングから離れた注射器の外筒の一端部は、注射
    器の外筒の他端部より大きい内径を有する請求項１４の注射器の外筒。
  16. 【請求項１６】 前記第１の位置で、前記ストッパーは、大きい内径の部分
    の中に膨張する請求項１５の注射器の外筒。
  17. 【請求項１７】 前記ストッパーは、注射器のハウジング内へのプランジャ
    ーの係合が解除するように、後端部の内径部分の中に膨張する外方に突出したリ
    ムを有する請求項１６の注射器の外筒。
  18. 【請求項１８】 注射器の外筒は、着脱可能な外筒を注射器のハウジングに
    装着するためのロック装着体を、更に有する請求項１３ないし１７のいずれか１
    の注射器の外筒。
  19. 【請求項１９】 前記ロック装着体は、回動式ロック装着体である請求項１
    ７の注射器の外筒。
  20. 【請求項２０】 前記注射器外筒は、使い捨て可能である請求項１３ないし
    １９のいずれか１の注射器の外筒。
  21. 【請求項２１】 前記注射器外筒は、この注射器外筒に対して着脱可能な針
    をさらに有する請求項１３ないし２０のいずれか１の注射器の外筒。
  22. 【請求項２２】 前記針は、前記着脱可能な注射器外筒とねじ係合する請求
    項２１の注射器の外筒。
  23. 【請求項２３】 前記注射器の外筒は、アンプルの形態である請求項１３な
    いし２２のいずれか１の注射器の外筒。
  24. 【請求項２４】 前記アンプルは、生物学的に適用可能な液体を収容してい
    る請求項２３の注射器の外筒。
  25. 【請求項２５】 前記ストッパーに対向した、注射器の外筒の一端は、注射
    器の外筒とシール状態で係合した膜を有する請求項１３ないし２４のいずれか１
    の注射器の外筒。
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JP2008173459A (ja) * 2006-12-04 2008-07-31 Animas Corp シリンジアセンブリ及びこれを組み込んだ注入ポンプアセンブリ

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