JP2002512833A - 磁気共鳴断層撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴断層撮影装置

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Abstract

(57)【要約】 測定の間は測定域へのアクセスが可能でない磁気共鳴撮影装置MRTであって、MR乳房造影に際し、女性患者を伏臥状態で横たえた患者寝台を片側から押入れる貫通した通路を有し、乳房の診断と手術的な処置とのための器具を前記通路の反対側から該通路内へ通路軸線に対し平行に走入可能で、乳房の位置に対し位置決め可能で、付加的にMRTのアイソセンタにおいて現場で乳房内もしくは乳房の外で作動可能なマニプレータを有している形式のものに関する。マニプレータは遠位側の端部に受容ケーシングを有する保持アームを有し、この受容ケーシングにおいてはもしくはこの受容ケーシング内へは選択的に個々の処置段階で用いられる種々の器具が作動可能でかつ挿入可能でかつ遠位側の端部から交換可能である。前記保持アームは受容ケーシングで前記通路内で、乳房の解剖学的な位置をカバーする任意のxy平面の2つの窓において自由に位置決め可能であり、前記受容ケーシングが、受容ケーシングとマニプレータの遠位側の端部の先端との外にある不変の点を中心として水平方向及び垂直方向に旋回可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は測定域に対するアクセスが測定の間は行なわれない磁気共鳴断層撮影
装置であって、MR乳房造影に際して伏臥状態で女性患者を寝かせた患者寝台を
片側から押し込むための貫通した通路を有している形式のものに関する。
【0002】 公知の閉鎖された磁気共鳴断層撮影装置では、MRTは乳房造影がそれによっ
て得られる別の処置ステップ、例えば生体組織の採取と場合によってはこれに続
く治療と共に数多くのステップで行なわれる。その際に患者は何回も装置の通路
へ走入されかつ該通路から走出されなければならない。手術的な処置を磁気共鳴
断層撮影装置で患者に施すことは従来は装置の外でしか行なうことができなかっ
た。この方式は大きな所要時間と患者に対する大きな肉体的及び精神的な負荷と
作業ステップの長い経過時間の間の胸部位置の変化によるリスクを意味する。同
様に長い所要時間は相応して高い治療費を意味する。
【0003】 EP−A−0534607号によれば磁気共鳴断層撮影装置であって、2つの
リング状の磁石を有し、該磁石内に患者が横たえられるようになっており、前記
リング状の磁石の間に側方から、患者の腫瘍をレーザエネルギで熱処理するため
の、詳細には述べられていない機械的な装置が取付けられる形式のものが公知で
ある。先行する生体組織の採取はEP特許のMRTでは行なわれず、前もって別
の形式で装置の外で行なわれなければならない。EP−A−0534607号は
したがって前述の状況の改善を示唆するものではない。
【0004】 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の磁気共鳴断層撮影装置を改良し、MR乳
房造影の種々の診断及び処置ステップが装置自体の内部で、患者の位置状態をで
きるだけわずかにしか変えないで、少ない所要時間で実施できるようにすること
である。MRMに挿入する前に一度位置決めされた患者と患者寝台とMRMとの
相対位置は全施術位置に対し維持され得るものでなければならない。
【0005】 この課題を解決するためには、本発明は特許請求の範囲の独立請求項の特徴部
分に記載した特徴を提案する。別の有利で本発明の変化実施例を成す特徴は従属
請求項の特徴として記載してある。
【0006】 次に図1から7までを用いて本発明を詳細に説明する。
【0007】 図示のマニプレータは閉じられた磁気共鳴断層撮影装置MRTで使用される。
このMRTは貫通する通路1を備えている。この通路1は図3と図4とに示され
、該通路1には片側から女性患者のための図示されていない患者寝台がMR乳房
造影及び場合によって行なわれる後続処理のために押込まれる。この場合、患者
は伏臥状態にあり、解剖学的な差異によって可能な乳房の位置は図4に示された
、マニプレータの作業範囲を垂直平面(x/y範囲)にて決める2つの窓20の
領域にある。それぞれ処置しようとする胸はそこで2つの圧着板により長手方向
で固定されかつMRTのアイソセンタにて位置決めされる。マニプレータは反対
側から、つまり患者寝台とは反対側から、通路1内へ、マニプレータの先端21
がアイソセンタの近くに位置するまで挿入される。この先端21の内部もしくは
外部には、処置に必要な、図面には示されていない器具が取付けられている。
【0008】 もちろん、マニプレータ全体がMRTに適した材料から製作されることは言う
までもない。マニプレータのベースはアーチ形のフレーム2であって、該フレー
ム2は側方の設置滑走部5で、レール3の上を長手方向に通路内へ押込み可能で
、通路1内の所定の位置でクランプ装置4によって固定される。その際後で記述
する旋回アーム12は図3に示すように中央位置にある。フレーム2の上方部分
には水平なブリッジ7が挿入され、該ブリッジ7の下には水平方向に運動する往
復台6が位置している。該往復台6はブリッジ7に沿って案内を用いて案内され
、方向xの運動を行なう。往復台運動xの駆動は往復台6におけるロープドラム
の上を巻上げられかつ循環するロープ8を介して行なわれる。このロープ8はブ
リッジ7に支承された側方の偏向ローラ9を介して循環しかつ伝動装置10を介
して駆動軸11で作動させられる。
【0009】 往復台6の下側では該往復台6に、回転可能な軸17が支承されており、該軸
17の外側端部に往復台6の外側にて、相前後して位置する2つの旋回アーム1
2が固定されている。旋回アーム12は軸17でその軸線13を中心として往復
台6に対して旋回可能である。この場合、この旋回はy方向の運動として示され
かつx方向によって規定された、往復台6のそのつどの位置から実施される。y
駆動装置の1実施例として、両方の旋回アーム12の近位側の上側は軸17の上
でウォーム歯車セグメント18として構成され、この歯車セグメント18には、
往復台の側方で往復台の上側に配置された伝動装置22のウォーム19が噛合っ
ており、これによって両方の旋回アームはy方向に軸線13を中心として旋回さ
せられる。伝動装置22は駆動軸23を有し、この駆動軸23には、先きに述べ
た駆動軸11と同様に、図示されていない計算機制御されたステップモータが接
続されている。x運動は伝動装置10を介して、y運動は伝動装置22を介して
生ぜしめられる。この場合、xとy方向の重畳される運動は窓20においてマニ
プレータもしくはマニプレータの先端21に所望の位置を与える。
【0010】 軸17の遠位側の端部においては遠位側の旋回アーム12に接触してロープ円
板16が配置されている。ロープ円板16自体は往復台6に固定されかつ該ロー
プ円板16内で軸17が回転する。旋回アーム12が旋回させられるとロープ円
板16は往復台6に対する位置を維持する。旋回アーム12の軸線13もしくは
軸17とは反対側においては旋回アーム12に保持管14が回転可能に支承され
ている。この保持管14の遠位側の端部には両方の旋回アームの外側で別のロー
プ円板15が固定されて位置している。このロープ円板15によって保持管14
が回転させられる。両方のロープ円板15,16を介して循環するロープ24が
案内されている。このロープ26は両方の円板に固定的にクランプされかつ巻き
上げられるかもしくは巻き解かれる。ロープ円板16はピン25を介して往復台
6に対する回転位置が固定されているので、保持管14はy方向に旋回する際に
空間における方向づけを維持する。つまり保持管14は水平方向で平行に案内さ
れる。図示されていない患者寝台の右又は左の傾きに適合させるための方向づけ
はピン25を係止孔27内で差換えることで達成される。
【0011】 前記保持管14内にはマニプレータの重要な部材、保持アーム26がある。保
持アーム26は管14内に不動に位置し、したがって該管14と一緒に一杯に運
動可能であり、保持アーム26の遠位側の端部はマニプレータの先端21を形成
する。この場合、保持管14から突出する遠位側部分は中空に構成されかつその
内部に、先端21から後方へ矢印状に拡大する中空室28を有している。遠位側
に向かって拡大する前記中空室28は通路30の前方部分を形成している。この
通路30は保持管14の領域を貫いて保持アーム26の近位側の端部まで延びて
いる。この領域では通路30はこの領域では両方の側方部分29だけから成って
いる。したがって保持アーム26の通路30はマニプレータの近位側の端部31
から遠位側の端部21まで一貫して延びている。この場合には通路30を通して
、処置に必要な器具が近位側の端部31から遠位側の端部21まで搬送される。
【0012】 マニプレータの別の重要な部材は中空室28内にある、水平並びに垂直に支承
部材としての半球体33を中心として旋回可能な受容ケーシング32である。こ
の受容ケーシング32内には処置に使用された器具を挿入しかつ交換することが
できる。MR乳房造影の具体的な応用例の1つは生体組織を採取するためのトロ
カールを有するバイオプシ装置であり、もう1つは場合によっては後続して行な
われるレザー外科的処置のためのレザー装置のアップリケータである。この場合
には受容ケーシング32への適合を可能にするアダプタがそのつどの装置のため
に使用される。器具と協働する受容ケーシングの機能については図5から7に基
づきあとで詳細する。受容ケーシング32の旋回運動はマニプレータ端部21の
外側にある不変の点35を中心として行なわれる。該点35は作用に際して組織
刺込み点に位置しかつ該点35において各器具が組織刺込み点に対する位置を変
化させることなくあらゆる方向に旋回可能である。たいていは器具はトロカール
を通して差込まれる。この場合にはトロカールは前記運動を実施する。受容ケー
シングの水平方向の旋回可能性は中空室28の矢印状の形によって可能にされる
。受容ケーシング32は球面33もしくはその支承点に向かって弾性的なバンド
34によって緊定されかつ側方に旋回可能な、軸線39を中心として側方へ旋回
可能な支承アーム36によって保持されている。支承アーム36の係合点とバン
ド34の係合点との間にはロープ37が固定されており、該ロープ37は種々の
変向ローラを介して保持アーム26の近位側の端部31における旋回伝動機構3
8に通じかつそこから作動される。垂直方向の変位のためには受容ケーシング3
2の近位側の端部は該端部に位置するピン43で支承アーム36の長手方向スリ
ット40内で滑動する。この場合支承アーム36自体は保持アーム26の内側に
回転可能に配置された旋回円板41に、該旋回円板41と一緒に軸線39を中心
として回転可能に固定されている。この旋回円板41からは別のロープ42が種
々の変向ローラを介して、保持アーム26の近位側の端部31における垂直変位
用の伝動装置43に向かって導かれている。不変の点35を中心とした受容ケー
シング32の旋回可能性は、扇形バイオプシとこれに次いで行なわれる、そのつ
ど使用された器具によるレザー治療を許す。
【0013】 既に述べたように受容ケーシング32はマニプレータの重要な部材である。す
なわち診断的−治療的な処置が機能的に行なわれる中央ユニットである。ケーシ
ングにおいて重要なことはケーシングが半球体33を介して、不変な点35を中
心として立体的に旋回可能であることである。ケーシング32の内部には可動な
駆動往復台48が配置されている。この駆動往復台48はケーシング32内でz
方向の直線運動、つまりMRT通路の長手軸線の方向の直線運動を行なうことが
でき、器具を不変の点35もしくは処置しようとする組織51の方向へ動かすた
めに役立つ。駆動往復台48の軸方向運動は近位側31から、図示されていない
部材によって生ぜしめられる。受容ケーシング32の遠位側の端部においては該
受容ケーシングの壁に保護コンポーネントとしての無菌スリーブが挿入されてい
る。この無菌スリーブは、該無菌スリーブを通して組織51内に侵入する器具の
部分を異物汚染に対し保護する。
【0014】 受容ケーシング32と一緒にもしくは受容ケーシング32内で、可動なトロカ
ール受容部44が機能する。該トロカール受容部44の上方部分に、スリーブ4
9と整合させられてトロカール50が受容されている。このトロカール受容部4
4は受容ケーシング32内に押込み可能であり、そこで往復台48の上でこれに
連結可能である。図5においてはトロカール受容部44は受容ケーシング32か
ら引出されて示され、図6と図7ではトロカール受容部44は受容ケーシング3
2内の種々異なる位置にある。トロカール受容部44は近位側で、中空の器具ア
ダプタ45が保持アーム26の間に位置している。器具アダプタ45の内室には
そのつどの器具46が配置されている。したがってトロカール受容部44は連結
された状態で、駆動往復台48と駆動往復台48と器具アダプタ45との間の結
合部材を形成している。したがって器具アダプタ45は同様に往復台48で近位
側の端部31からケーシング32内で移動可能である。3つのコンポーネント、
駆動往復台48、器具アダプタ45及びトロカール50の連結によって、器具4
6は器具アダプタ45内でz方向に移動させられることができる。トロカールは
案内通路としても健全な組織を器具交換に際して潜在的な癌細胞によって感染す
る保護としても作用する。
【0015】 前記器具アダプタ45は、若干の器具のアダプション及び取扱いのために役立
つ。該器具アダプタはトロカール受容部44に向いた側に連結メカニズムを有し
ている。この連結メカニズムはトロカール受容部44との連結又は連結解除を可
能にし、ひいてはトロカール50が装着された状態で器具交換を許す。器具46
としては若干の診断的又は治療的な器具が用いられる。この場合には具体的な実
施例では診断的な器具としてのバイオプシ装置と治療的な器具として適合させら
れたレザーヘッドとが使用される。器具アダプタ45の近位側には供給グリッパ
47が係合する。この供給グリッパ47は同様に保持アーム26の間でz方向に
移動可能であり、この供給グリッパ47でケーシング32が供給されかつ器具が
交換される。
【0016】 MRと関連したマニプレータの機能 乳房造影は以下の如く行なわれる。
【0017】 通路1内の患者寝台の上に伏臥状態で横たわる女性患者の胸部はMRTのアイ
ソセンタにて窓20の領域に位置決めされる。マニプレータはその先端21で通
路1内をアイソセンタの近くへ導入され、患者寝台に対し位置決めされかつクラ
ンプ装置4で固定される。次いで断層像が従来の形式で形成される。この場合、
場合による所見の目標座標が求められる。ポジティブな所見の場合には、つまり
バイオシを行なう必要がある場合には駆動軸11,23並びに伝動装置38と4
3との駆動軸が図示されていない駆動ユニットと結合される。この駆動ユニット
は制御装置によって、目標座標で制御される。目標座標はマニプレータの座標に
窓20に相応して換算され、マニプレータが座標に相応してx/y平面にて往復
台6の移動と軸13を中心とした旋回によって位置決めされる。z軸線に沿った
位置決め、つまり深さ方向の位置決めは受容ケーシング32から突出するトロカ
ールの所定の刺込み深さによって行なわれる。次いでバイオプシ装置が近位側の
端部31において保持フレーム26の側方部分29の間に挿入され、図5から7
までに示された供給グリッパ47で、生体組織を採取するために受容ケーシング
32内に挿入されかつ再び搬出される。次いで場合によって行なわれる後続処置
のためにバイオプシ装置がレザーアプリケータに交換される。このレザーアプリ
ケータはバイオプシ装置と同じ形式で受容ケーシング32内にもたらされる。そ
の際、受容ケーシングは依然としてマニプレータの目標座標に相応して位置決め
される。次いでこの固定された位置で確認された腫瘤の大きさに相応してレザー
エネルギが与えられる。
【0018】 受容ケーシング32内及び受容ケーシング32の外における正確な機能 まず無菌スリーブ49が図示されていないグリッパ工具で受容ケーシング32
内へ導入される。次いで通路1の外で、トロカール受容部44においてトロカー
ル50が位置決めされかつ器具アダプタ45において器具46が位置決めされる
。そのあとでトロカール50と器具46が差嵌めによって連結され、マニプレー
タの側方部分29の間の案内に近位側の端部にて押込まれる。そのあとで供給グ
リッパ47は器具アダプタ45の開放端部へ押込まれかつ錠止される。次の段階
として、グリッパ47と結合されたコンポーネントが受容ケーシング32内で前
へ移動させられる。この区間の最後の部分にて、トロカール受容部44は駆動往
復台48の上へ滑動する。この場合、前記両方の部分44,48は所定の位置で
互いに錠止される。この錠止はトロカール受容部44に存在する連行体52が駆
動往復台48の上に設けられた対応溝53に係止されることで行なわれる。この
段階のあとで器具アダプタ45内のグリッパ47の錠止が解除されかつマニプレ
ータの端部31から引出される。いまやマニプレータは処置しようとする個所5
4のx/y位置を冒頭に述べた形式で制御することができる。この位置が達成さ
れると駆動往復台48によって器具46が組織51へ突込まれる。
【0019】 器具46の交換はトロカールを装着した状態で行なわれる。このためには器具
アダプタ45がトロカール受容部44から連結解除されかつ所定の値だけ戻され
る。これはボーデンケーブルによってMRTの外側から行なわれる。いまや器具
アダプタ45はグリッパ47によりマニプレータから回収され、新しい器具を再
装着してあらためて挿入される。処置の終了にあたっては器具アダプタ45がト
ロカール受容部44から連結解除されるのではなく、トロカール受容部44と駆
動往復台48との間の錠止が解かれる。これにより当初マニプレータに挿入され
たすべての部分はグリッパ47と一緒に再び取除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マニプレータを部分的に断面して示した図。
【図2】 マニプレータの平面図。
【図3】 マニプレータを有するMRTを線A−Aに沿って断面して中央もしくは基本位
置で示した図。
【図4】 側方へ移動させられた位置でMRTを示した、図3に相当する断面図。
【図5】 診断−治療器具が受容ケーシングへ導入される状態を示した図。
【図6】 トロカール受容部及び器具アダプタと駆動往復台とを受容ケーシング内で連結
する過程を示した図。
【図7】 診断−治療器具を受容ケーシングから、固定された胸へ衝突させる過程を示し
た図。
【符号の説明】
1 通路、 2 フレーム、 3 レール、 4 クランプ装置、 5 支持
滑走部、 6 往復台、 7 ブリッジ、 8 ロープ、 9 変向ローラ、
10 伝動装置、 11 駆動軸、 12 旋回アーム、 13 軸、 14
管、 15,16 ロープ円板、 17 軸、 18 ウォーム歯車セグメント
、 19 ウォーム、 20 窓、 21 先端、 22 伝動装置、 23
駆動軸、 24 ロープ、 25 ピン、 26 保持アーム、 27 係止孔
、 28 中空室、 29 側方部分、 30 通路、 31 近位側端部、
32 受容ケーシング、 33 球頭、 34 バンド、 36 支承アーム、
37 ロープ、 38 旋回駆動装置、 40 長手方向スリット、 41
旋回円板、 42 ロープ、 43 伝動装置、 44 トロカール受容部、
45 器具アダプタ、 46 器具、 47 供給グリッパ、 48 往復台、
49 スリーブ、 50 トロカール、 51 無菌スリーブ、 52 連行
体、 53 対応溝
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月16日(2000.3.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】 本発明は、測定の間、測定域にアクセスできない磁気共鳴断層撮影装置であっ
て、MR乳房造影に際して女性患者のための患者寝台を片側から押し込むための
貫通した通路を有する形式のものに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 公知の閉じられた磁気共鳴断層撮影装置においてはMR乳房造影はそれから発
生する別の処置段階、例えば生体組織の採取と場合によってはこれに続く治療と
共に、患者が複数回装置の通路において走入及び走出されなければならない数多
くの段階で行なわれる。患者の手術的な処置は閉じられた磁気共鳴断層撮影装置
では従来は装置の外側でしか行なうことができなかった。この方法は大きな時間
的な消費、患者の大きな肉体的及び精神的な負荷及び該作業段階の長い経過の間
の胸部位置の変化によるリスクを意味する。同様に時間的な消費は相応に高い治
療費用を意味する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 EP−A−0534607号からは患者が内に横たわる2つのリング状の磁石
を有し、該磁石の間に側方から、詳細には述べられていない機械的な装置が患者
の腫瘍をレザーエネルギで熱処置するためにもたらされる磁気共鳴断層撮影装置
が公知である。先行する生体組織の採取はEPによるMRTでは予定されておら
ず、別の形式であらかじめ装置の外側で行なわれなければならない。EP−A−
0534607号はしたがって前述の情況の改善を示唆するものではない。 US−A5443068号には磁気共鳴断層撮影によって支えられた局部的な
超音波加熱装置による腫瘍の非侵襲的な処置のためのシステムが記載されている
。このシステムは患者寝台を片側から押込むための貫通する通路を有する磁気共
鳴断層撮影装置(MRT)から成り、患者寝台には寝台横臥面のすぐ下側に超音
波変換器を有するマニプレータが統合されている。マニプレータは槽状の保持ア
ームを、3つのすべての空間軸に対して横に移動可能な、常に上方へ向けて放射
するフォーカスされた超音波変換器並びに超音波を伝達するために必要な連結媒
体を受容するために有している。患者の身体に超音波を伝達するためには連結媒
体の上にダイヤフラムがあり、このダイヤフラムの上に患者身体が支持されかつ
このダイヤフラムに患者身体が寄り添わさせられる。連結媒体内での超音波変換
器の横方向の移動性は3つの空間軸のすべてに対し電気モータ式にカルダン軸と
伝動装置とを介し各空間軸あたり個別に行なわれる。この場合、電気駆動装置は
MR磁気域の外にありかつこれに影響を及ぼさない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルドルフ ウルリヒ ドイツ連邦共和国 エッゲンシュタイン− レオポルツハーフェン マンハイマー シ ュトラーセ 14 (72)発明者 イェルク ファーグナー ドイツ連邦共和国 エッゲンシュタイン− レオポルツハーフェン マンハイマー シ ュトラーセ 12 (72)発明者 ジークフリート シェーンヘア ドイツ連邦共和国 エッゲンシュタイン− レオポルツハーフェン オットー−ハーン −シュトラーセ 6 Fターム(参考) 4C096 AA11 AA20 AB47 AC10 EB01 FC20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定の間は測定域へのアクセスのない磁気共鳴断層撮影装置
    MRTであって、MR乳房造影に際して伏臥状態で女性患者を寝かせた患者寝台
    を片側から押し込むための貫通した通路を有している形式のものにおいて、乳房
    の診断及び治療処置のための器具を前記通路の反対側から該通路内へ該通路の長
    手方向軸線に対し平行に導入でき、乳房の位置に対し3つの軸方向x,y及びz
    で位置決め可能でかつ付加的に現場でMRTのアイソセンタにおいて乳房内へも
    しくは乳房外で作動可能であるマニプレータを有していることを特徴とする、磁
    気共鳴断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 診断的又は治療的なマニプレータの介入が画像で支えられて
    いる、請求項1記載の磁気共鳴断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 (イ)前記マニプレータが保持アーム(26)を有し、該保持アーム(26)が
    遠位側の端部(21)に受容ケーシング(32)を有し、該受容ケーシング(3
    2)内でもしくは該受容ケーシング内へ個々の処置ステップの種々の器具が作動
    可能でかつ挿入可能でかつ近位側の端部(31)から交換可能であり、 (ロ)前記保持アーム(26)が前記受容ケーシング(32)で前記通路(2)
    内で、乳房の解剖学的な位置をカバーする任意の垂直なx/y平面の2つの窓領
    域(20)において自由に位置決め可能である、 請求項1又は2記載の磁気共鳴断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記受容ケーシング(32)が該受容ケーシング(32)及
    びマニプレータの遠位側の端部における尖端(21)の外にある一定不変の点(
    35)を中心として水平方向と垂直方向とに旋回可能である、請求項3記載の磁
    気共鳴断層撮影装置。
  5. 【請求項5】 (イ)前記マニプレータがアーチ形のフレームを有し、該フレームが前記通路(
    1)内に押し込み可能でかつ該通路内で固定可能でありかつ前記フレームの上方
    部分が水平方向のブリッジ(7)の形に構成され、該ブリッジ(7)の下に可動
    な往復台(6)がx方向に移動するために位置しており、 (ロ)前記往復台(6)の下側には該往復台(6)に旋回アーム(12)が軸(
    13)を中心としてy方向に旋回可能に枢着されており、x及びy方向の重畳さ
    れた運動がマニプレータもしくはその尖端(21)に窓(20)内において所望
    の位置を与えるようになっており、 (ハ)旋回アーム(12)の、前記軸(13)とは反対側で、該旋回アーム(1
    2)に保持アーム(26)が支承されており、該保持アーム(26)の遠位側の
    端部がマニプレータの尖端(21)を形成し、該尖端(21)に後方に向かって
    矢印状に拡大する中空室(28)が前記受容ケーシング(32)のために存在し
    ている、 請求項3又は4記載の磁気共鳴断層撮影装置。
  6. 【請求項6】 (イ)前記受容ケーシング(32)内に可動な駆動往復台(48)がz方向の直
    線運動のために配置され、該駆動往復台(48)が近位側(31)から移動可能
    であり、 (ロ)前記受容ケーシング(32)内に可動なトロカール受容体(44)が押し
    込み可能であり、該トロカール受容体(44)の上方部分にトロカール(50)
    が受容されており、前記トロカール受容体(44)が前記往復台(48)に連結
    可能でかつ該往復台(48)に錠止可能である、請求項3、4又は5記載の磁気
    共鳴断層撮影装置。
  7. 【請求項7】 (イ)トロカール受容体(44)に遠位側で中空の器具アダプタ(45)が位置
    し、該器具アダプタ(45)の内室に各器具(46)が挿入可能であり、このト
    ロカール受容体(44)が連結された状態で前記駆動往復台(48)と前記器具
    アダプタ(45)との間の結合部材を形成し、ひいては器具アダプタが同様に駆
    動往復台(48)と一緒に前記ケーシング(32)内で移動可能であり、 (ロ)前記器具アダプタ(45)の近位側には解離可能な供給グリッパ(47)
    が係合しており、該供給グリッパ(47)がマニプレータにおいてz方向に近位
    側の端部(31)から、前記器具アダプタ(45)と結合された部分と一緒に移
    動可能である、 請求項6記載の磁気共鳴断層撮影装置。
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