JP2002512690A - 核タンパク質/核レセプターの相互作用のインヒビター - Google Patents

核タンパク質/核レセプターの相互作用のインヒビター

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Abstract

(57)【要約】 核タンパク質上の配列モチーフである第1の領域および該配列モチーフに結合することにより核タンパク質との相互作用を可能にする核レセプターの一部である第2の領域間の相互作用を低下させることを可能にするインヒビター化合物の同定方法であり、ここで核タンパク質は遺伝子発現の制御に関係するリガンド結合核レセプターおよび転写開始複合体間の相互作用の役割を担う架橋因子であり、核レセプターは転写因子であり、配列モチーフは標的遺伝子の活性化または抑制のプロセスの一環としてリガンド結合核レセプターに渇仰する核タンパク質の重要な構造要素である短いアミノ酸配列である。

Description

【発明の詳細な説明】 核タンパク質/核レセプターの相互作用のインヒビター 本発明は、核タンパク質および核レセプター間の相互作用の役割を担う主要な 構造要素の同定を通じた該相互作用の阻害に関する。 親油性のホルモン、レチノイドおよびビタミンの核レセプター(NR)スーパ ーファミリーへの結合(リガンド結合レセプターを形成)は、そのDNA結合特 性および転写特性を変化させ、標的遺伝子の活性化または抑制を引き起こす1,2 。リガンドの結合は、NRに構造変化をもたらし、コアクチベーターとして機能 するSRC−1/p1603,4,5、TIF26,7およびCBp/p3004,5,8,9 ならびに機能が知られていないRIP−14010、TIF111およびTRIP1 /SUG112,13を含む核タンパク質の種々のグループとの会合を促進する。 NRによる核タンパク質(コアクチベーターおよび/または他のいわゆる架橋 タンパク質)のリクルートは、そのリガンド誘起性転写因子としての機能に不可 欠であると思われる。3種の異なる核ホルモンレセプターのレチノイドXレセプ ターα(RXRα)15、レチノイン酸レセプターγ(RARγ)16および甲状腺 ホルモンレセプターβ(TRβ)17のリガンド結合ドメイン(LBD)の構造研 究によって、リガンドの結合が保存された両親媒性α−ヘリックスのヘリックス 12(H12)の再配列を引き起こし、その際コアクチベーターの結合に必要な 新規の表面を生じ、その結果としてアクチベーターファンクション2(AF2) 依存性トランス作用を生ずるという提案が導かれた。そのためAF214,18-20を 低下させるH12中の保存されている疎水性残基の突然変異は、NRのコアクチ ベーター4,6,10,11,13を結合する能力を低下させる。NRとの相互作用を媒介す るコアクチベーターの配列についてはほとんど知られていないが、数種のタンパ ク質は多数のNR結合部位5,8,21を有していると思われる。EMBOジャーナル (EMBO Journal,15,6701-6715)においてレ・ドウアリン他(Le Douarin et al )(1996)は3種のコアクチベーター(TIF1、RIP140およびTR IP3)中にロイシンリッチ領域を同定して“NRボックス”と名付けた;第3 D図参照。しかしながら、現行の知識状況ではリガンド結合核レセプターが正確 にどのようにしてある種の核タンパク質と相互作用して、そのDNA結合特性お よび転写特性が変化し、標的遺伝子の活性化または抑制を引き起こすかは完全に 解っていない。更には、この分野のコメンテーターは、本発明の当初出願日の後 に、“ホルモン刺激に応じて核因子が転写装置を結合 する機構を特徴付けることは長い間克服できない課題であると思われていた”と 述べている(Marc Montminy in Nature,12th June,1997,387,654-655,その 第1行目参照)。 本発明は、核タンパク質中に存在する短い配列モチーフ(signature motif)が リガンド結合NRへのその結合を媒介するために必要かつ十分であることを見出 すことである。 本発明の1つの態様においては、 a)核タンパク質の配列モチーフである第1の領域、 b)該配列モチーフに結合することによって核タンパク質と相互作用することが 可能である核レセプターの部分である第2の領域 の間の相互作用を低下させることが可能なインヒビター化合物を同定するにあた り、 その際、核タンパク質は、遺伝子発現の制御に関係するリガンド結合核レセプタ ーと転写開始複合体間の相互作用を担う架橋因子であり、 核レセプターは転写因子であり、 配列モチーフは、標的遺伝子の活性化または抑制のプロセスの一環としてリガン ド結合核レセプターに結合する核タンパク質の重要な構造要素であるアミノ酸残 基の短配列であり、 i)候補となるインヒビター化合物、 ii)リガンド結合核レセプターまたは前記のb)中 で定義した第2の領域を含むその断片、 iii)核タンパク質の配列モチーフを含む核タンパク質断片を使用し、 iv)ii)とiii)間の相互作用の阻害の有無を検出する方法を提供してい る。 “核タンパク質”という用語は遺伝子発現の制御に関係するリガンド結合核レ セプターと転写開始複合体間の相互作用を担う架橋因子(コアクチベーターを含 む)を意味する(Beato,M.,Herrlich,P.&Schutz,G.Cell 83,851-857(1995) においてステロイドホルモンレセプターに関して概説された)。架橋因子という 用語は転写開始複合体それ自体の一部を含むこともある。“核レセプター”とい う用語は、例えばMangelsdorf,D.J.,et al.Cell8 3,835〜839(1995)に記載のような核レセプターのファミリーを意 味する。“配列モチーフ”という用語は、標的遺伝子の活性化または抑制のプロ セスの一環としてリガンド結合核レセプターに結合する核タンパク質の重要な構 造要素である、一般に少なくとも約5アミノ酸残基、有利には4〜10アミノ酸 残基、殊には5〜10アミノ酸残基の短配列を意味する。“リガンド結合核レセ プター”という用語は、例えば結合したリガンドにより活性化した核レセプター を意味する。リガンドは、種々の形、例えばホルモン、低分子化合物またはペプ チドをとることができる。例 えば幾つかの核レセプター(例えばPRAR)の場合には、非ホルモン性ペプチ ドリガンド、例えばロイコトリエンがある。一般に核レセプターはリガンドの結 合によって活性化されるが、幾つかのレセプター、例えばオーファンレセプター (orphan receptor)はリガンドを必要とせずに活性であり、かつ/またはリガン ド非依存性経路で活性化し、かつこれらのレセプターも、有利さにおいて劣って いる態様として本発明の範囲内にある。 “断片”という用語は、不完全な部分を意味する。本発明以前に、核タンパク 質の断片または複数の断片が活性を保持しうることは当業者には知りえなかった 。全タンパク質に比べて断片を使用することは、スクリーニングのアッセイにお いて特に有利である。有利な態様においては、核タンパク質の有利な断片のサイ ズは、例えば図1Aに示されるような8〜10アミノ酸である。有利には、リガ ンド結合核レセプターは断片の形である。一般に断片は少なくとも8アミノ酸を 有している。 有利には、配列モチーフはB1XXLLとして示され、その際B1は任意の天然 疎水性アミノ酸であり、Lはロイシンであり、Xは任意の天然アミノ酸である。 配列モチーフのXの値は独立に選択される、すなわちXは同一または異なっても よい。有利にはB1はロイシンまたはバリンであり、その際ロイシンが最も有利 であ る。幾つかの例においては、有利な配列モチーフは、更にB21XXLLとして 定義され、その際、“B2”はB1として定義されるような疎水性アミノ酸残基で ある。“天然の疎水性のアミノ酸”とは、イソロイシン、ロイシン、メチオニン 、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシンまたはバリンの任意の1つであ る。有利には該配列モチーフは、ヘリックス、有利には両親媒性ヘリックスの構 造であり、かつロイシン残基はその疎水性表面を形成する。有利には配列モチー フは、分子内にその表面でタンパク質と相互作用するために有効なように位置す る。有利にはXは、CysまたはProを含まない。有利には、Xの少なくとも 1つは天然疎水性アミノ酸またはプロリンではない。有利にはXの1つは、独立 してArg、Asn、Asp、Glu、Gln、His、Lys、Ser、Th r、GlyまたはAlaから選択され、より有利にはXの1つは、Arg、As n、Asp、Glu、Gln、HisまたはLysから選択される。理論的考慮 に制限されることなく、有利なXは両親媒性ヘリックスを形成する配列モチーフ に有利であると考えられている。 本発明の当初出願日の後に、2グループ(その内1グループは本発明の発明者 である)によってLXXLLモチーフの同定が同時に公表された(Heery et al ,Nature,12th June 1997,387,733-736&Torchia et al,Nature,12th June 1997,387,677-684)。 本明細書においては、核タンパク質(SRC1)の核レセプター(リガンド結 合ER)を結合する能力およびその転写活性を高める能力が配列モチーフ(LX XLL:SEQ ID NO:1)の核タンパク質中の完全性、ならびにそのリ ガンド誘起性アクチベーションファンクション(AF−2)14のために必要なN Rの保存されたヘリックス(ヘリックス12)中の重要な疎水性残基に依存して いることを示している。また、配列モチーフは、TIF1、TIF2、p300 、RIP140およびTRIPタンパク質中に見出され、NRと相互作用するの に十分であると知られているこれらのタンパク質の領域中に存在する。このよう に、LXXLLモチーフ(SEQ ID NO:1)は、種々のタンパク質と核 レセプターとの相互作用を容易にする配列であり、従って核タンパク質の新規フ ァミリーの重要部分である。 有利な核タンパク質はコアクチベーターであり、特に核タンパク質は、RIP 140、SRC−1、TIF2、CBP、p300、TIF1、Trip1、T rip2、Trip3、Trip4、Trip5、Trip8またはTrip9 を含む。更に有利な核タンパク質は、p/CIP、ARA70およびTrip2 30を含む。 本明細書においては、核タンパク質または核レセプ ターとは、特に記載がない限りそのイソ型を含み、その他の場合には分脈から明 らかである。イソ型とは、一つの遺伝子から得られる関連タンパク質のファミリ ーまたは集合の1つである。従ってイソ型は、例えば転写後のエキソンの特異ス プライシング(defferrntial splicing)によってそのアミノ酸配列が僅かに異な ることがある。SRC1aは、SRC1のイソ型の例である。2種のSRCのイ ソ型、すなわちSRC1aおよびSRC1eは、数個の配列モチーフに差異を有 し、かつERに媒介される転写において異なる役割をはたすと思われるので、機 能的に異なる(Kalkhoven et al,1998,EMBO Journal,17,232-243)。 核レセプターは転写因子である。有利な転写因子は、少なくとも1部分の保存 された両親媒性α−ヘリックスを有し、その際、特に有利にはレチノイン酸レセ プターまたはステロイドホルモンレセプターである。有利なステロイドホルモン レセプターは、エストロゲンレセプター、プロゲステロンレセプター、アンドロ ゲンレセプターおよびグルココルチコイドレセプターであり、その際エストロゲ ンレセプターが殊に有利である。 有利には、前記の第2の領域は、少なくとも1部分の保存された両親媒性α− ヘリックス、例えばエストロゲンレセプター中のヘリックス12を有し、これは 殊に有利である。 核レセプターと核タンパク質の殊に有利な組合せは、核レセプターがエストロ ゲンレセプターであり、核タンパク質がSRC1、TIF2、CBPおよびp3 00から選択されるものであり、その際SRC1、特にSRC1aが最も有利で ある。 有利な方法は2−ハイブリッドアッセイ系の形である。かかるアッセイ系はこ の分野においてよく知られており、適当な参考文献は、Fields&Ster nglanz(1994)TIG,August 1994,10,286〜2 92および米国特許第52831723号明細書である。 任意の適当なアッセイ方法、例えば放射性同位体アッセイ、シンチレーション 近接アッセイ(scintillation proximity assay)(ND Cook,1996,Drug Disco very Today,1,287-294によって概説された)または蛍光アッセイ、特に時間分 解蛍光アッセイ(time resolved fluorescence assay)(MV Rogers,1997,Dru g Discovery Today,2,156-160によって概説された)を使用してもよい。高処 理量(high-throughput)のスクリーニング技術は、HoustonおよびBa nksによってCurrent Opinion in Biotechnol ogy 1997,8,734〜740で概説されている。 本発明の有利な態様においては、候補となるインヒビターは、配列モチーフに 基づくペプチドライブラリ ーの形である。 コードされるペプチドライブラリーは一般に任意の1つの部位で最大20種の 可能なアミノ酸を有する。実際には、現行の技術を使用して、107〜108より 多い要素のライブラリーをスクリーニングすることは困難であり、これはペプチ ド中で6カ所より多い部位を無作為化することが困難であることを意味する。従 って、核タンパク質結合領域をシグナルモチーフに短縮することは、ペプチドラ イブラリーによるアプローチを使用すべき場合には非常に有利である。 ペプチドライブラリーは種々の配列のペプチドの集合である。一般に、ペプチ ドライブラリーを作成する方法は2通りある(Scott,1992;Birnbaum and Mosba ch,1992;Houghten,1993によって概説された;Abelson,1996も参照のこと)。 第1のアプローチは、陽性のペプチドをそのペプチド自体の配列決定によって同 定してライブラリーを作成することである。ペプチドの混合物は、ペプチドをビ ーズに結合させる方法で各ビーズが唯一のペプチドを有するように合成してもよ い。陽性のペプチドを有するビーズを同定する際に、ビーズを回収し、ペプチド を化学的配列決定によって同定してよい。まず、このアプローチは混合物から特 異的な6アミノ酸ペプチドを同定する抗体の能力を使用して証明された(Lam et al,1991)。ビーズを使用する重要性は、同定イベント(この場合には抗体: ペプ チドの相互作用)により、抗体自体が結合するペプチドより大量のペプチドを含 有するビーズの回収が導かれることである。関連のアプローチにおいては、遊離 ペプチドの混合物をプール中で合成およびスクリーニングでき、デコンボリュー ション法(deconvolutionprocess)を使用することによって陽性のペプチドが同定 される(Houghten et al,1991)。 第2のアプローチは、陽性のペプチドを幾つかの点で該ペプチドと関連してい る分子の配列決定によって同定してライブラリーを作成することである。ペプチ ドおよび幾つかの他の分子、例えば核酸はビーズ上で同時に合成でき、それぞれ の核酸は同じビーズ上に見られるペプチドの標識となる。陽性のビーズを同定す る場合に、核酸の配列決定によって該ビーズ上のペプチドが同定される(Brenne r and Lerner,1992)。選択的に、ペプチドライブラリーは、生存生物の遺伝子 発現機構を使用して作成することができる。このアプローチでは、ペプチド分子 のライブラリーを作成する必要はない。代わりに各分子が異なる配列を有するペ プチドをコードするようにDNA分子のライブラリーを作成する。次いでこのコ ードされたライブラリーを、ペプチドライブラリーの作成のために適当な宿主生 物中で発現させねばならない。次いでライブラリーをスクリーニングする。ライ ブラリーをコードする核酸が幾つかの様式でタンパク質に物理的に結合している ことは不可欠であり、結果として活性ペプチドの回収または同定により、これら のペプチドをコードするDNAの回収がもたらされる。活性ペプチドの配列は、 それらをコードするDNAの配列決定によって予想することができる。このアプ ローチの幾つかの変法は記載されている。 このアプローチにおいて大抵広範に使用される変法は、ウイルス、例えばM1 3のコートタンパク質の一部としてペプチドを発現させることである。該ウイル スは、このコートタンパク質が標的タンパク質(例えば抗体(Devlin et al,19 90;Scott and Smith,1990;Cwirla et al,1990))またはレセプター(心房性 ナトリウム排泄増加ペプチドレセプター:Cunningham et al(1994)およびトロン ボポイエチンレセプター(Cwirla et al,1997))を結合する能力によってスク リーニングできる。また、該アプローチは、プロテアーゼインヒビターをそのプ ロテアーゼへの結合能力によって見出すために(Roberts et al;1992;Markland et al,1996)、ならびにプロテアーゼのために最適な基質、例えばストロメリ シンおよびマトリリシン(Smith et al,1995)およびサブチリシン(Matthews and Wells,1993)を見出すために使用してもよい。 一定のタンパク質を認識するペプチドの作成のための細胞内アプローチは、酵 母の2−ハイブリッド系の使用である。2−ハイブリッド系において、相互作用 するタンパク質は、転写因子のドメインに融合する。タンパク質:タンパク質の 相互作用が起こると、リポーター遺伝子の転写が誘導される(Fields and Song ,1989)。2−ハイブリッド系の1種の構成要素であるペプチドライブラリーの 作成およびリポーター遺伝子の産物が存在する細胞の選択によって、標的タンパ ク質に結合するペプチドを単離することが可能であり、このアプローチは網膜芽 細胞腫タンパク質に結合するペプチドを同定するために使用される(Yang et al ,1995)。同様のアプローチにおいて、Cola他(1996)は、ペプチドラ イブラリーをE.coliのTrxAタンパク質の表面にループとして発現させ 、かつサイクリン依存性キナーゼ2(Cdk2)に結合するペプチドを単離した 。 本発明の別の態様においては、 a)核タンパク質上の配列モチーフである第1の領域および b)配列モチーフへの結合を通じて核タンパク質と相互作用することが可能な核 レセプターの一部分である第2の領域 の間の相互作用を低下させるにあたり、核レセプターおよび核タンパク質の存在 下にインヒビターを添加し、その際インヒビターが、核タンパク質の第1の領域 と核レセプターの第2の領域間の相互作用を低下させることを特徴とする方法を 提供することである。 本発明の別の態様においては、前記の新規インヒビターを提供することである 。有利には、インヒビターはペプチドであり、より有利には前記の配列モチーフ を有するペプチドであり、かつより有利には15個未満のアミノ酸残基を有する ペプチドである。殊に有利には以下のペプチドの任意の1種である:PQAQQ KSLLQQLLT(SEQ ID NO:2)、KLVQLLTTT(SEQ ID NO:3)、ILHRLLQE(SEQ ID NO:4)またはLL QQLLTE(SEQ ID NO:5)。ペプチドは慣用の技術を使用して、 例えば固相合成およびFmoc化学を使用して製造できる。これらのペプチドは エストロゲン感受性腫瘍(oestrogen responsive tumor)の治療に有用であると 期待されている。本発明のインヒビターは、核タンパク質および核レセプター上 の配列モチーフの相互作用によって媒介される任意の疾患の治療に有用であると 期待されている。例えば、適当なインヒビターは癌または炎症の治療に有用であ ると期待されている。 新規のインヒビターは、例えば配列モチーフに対する抗体または通常の生物学 的活性を妨げるような配列モチーフまたはその相補的結合標的(核レセプターの 第2の領域)に結合する新規の小さい分子であってよい。小さい分子の例は、小 さいペプチドまたはペプチド状分子を含むがそれに制限されるものではない。 本明細書中では配列モチーフは、ある種の核タンパク質全体に該当すると実証 されるが、但し異なる核レセプターはコアクチベーターと配列モチーフの両者に 選択性を示し、これらはホルモン応答の特異性をもたらし(Ding et al,1998, Molecular Endocrinology,12,302-313)、また選択的な製薬的介入の機会を示 している。以下の図1Aおよび図5は、個々のモチーフの核レセプターへの結合 強度が異なることを示している。 レ・ドウアリン他のNRボックスの論文(前述した)は、本発明の目的の範囲 内で配列モチーフを開示していない。それというのも、例えばレ・ドウアリンの 目的の範囲内のNRは、本発明により同定された図3Aおよび図4(以下参照) 中の39個の配列モチーフの多くて僅か4個に存在するだけである。更に、レ・ ドウアリン他は、核レセプター−核タンパク質の相互作用の阻害を示唆していな い。 抗体という用語は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体および、例えば F(ab’)2、Fabおよび単鎖Fvを構成する種々の型の抗体であることを 意味する。抗体は、約107-1より大きいかまたは等しいKaで結合するのであ れば特異的結合であると定義する。結合の親和性は慣用の技術、例えばスカッチ ャード他(Scatchard et al.,Ann.N.Y.Acad.Sci.,51:660(1949))によって記載 される方法を使用して測定 できる。 ポリクローナル抗体は、種々の動物、例えばウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ 、ニワトリ、ウサギ、マウスまたはラットからこの分野においてよく知られてい る方法を使用して容易に製造することができる。一般に、イムノゲンを典型的に 非経口の注入によってホスト動物に適用する。イムノゲン性をアジュバント、例 えばフロイントの完全アジュバントまたは不完全アジュバントを使用して高める ことができる。追加抗原刺激免疫化の後に、血清の少量の試料を回収し、反応性 を試験する。かかる測定に有用な種々のアッセイの例は、ラボマニュアル:抗体 (Antibodies:A Laboratory Manual,Harlow and Lane(eds.),Cold Spring Har bor Laboratory Press,1988)に記載されるアッセイならびに方法、例えば交差 免疫電気泳動法(CIEP)、ラジオイムノアッセイ法、放射免疫沈殿法、エン ザイムリンクドイムノソルベントアッセイ法(ELISA)、ドットブロットア ッセイ法およびサンドイッチアッセイ法である(米国特許第4,376,110 号明細書および米国特許第4,486,530号明細書参照)。 モノクローナル抗体は、公知法を使用して容易に製造することができる(例え ば米国特許第4,902,614号明細書、同第4,543,439号明細書お よび同第4,411,993号明細書;Monoclonal A ntibodies,Hybridomas:A New Dimension in Biological Analyses,Plenum Pre ss,Kennett,McKearn,and Bechtol(eds.),(1980)に記載される方法を参照の こと)。 モノクローナル抗体は、選択的な技術、例えば本明細書中で参考文献に記載さ れているAlting−Mees他の“モノクローナル抗体発現ライブラリー: ハイブリドーマの迅速な代替物”(Alting-Mees et al.,“Monoclonal Antibod y Expression Libraries:A Rapid Alternative to Hybridomas”,Strategies i n Molecular Biology 3:1-9(1990)に記載の技術を使用して製造することができ る。同様に、結合パートナーを組み換えDNA技術を使用して構成し、特異的に 結合する抗体をコードする遺伝子の種々の領域を導入することができる。かかる 技術はラリック他のバイオテクノロジー(Larrick et al.,Biotechnology,7:3 94(1989))に記載されている。 本発明の更なる特徴によれば、本発明の新規のインヒビターまたはその製薬学 的に認容性の塩を製薬学的に認容性の希釈剤またはキャリヤーと一緒に含有する 医薬品組成物を提供する。 該組成物は、経口的使用に適当な形状、例えば錠剤、カプセル剤、水溶液もし くは油溶液または懸濁液もしくはエマルジョン;局所的使用に関しては、例えば クリーム、軟膏、ゲルまたは水溶液もしくは油溶液ま たは懸濁液;経鼻的使用に関しては、吸い込み剤、点鼻スプレーまたは点鼻流; 経膣的または経直腸的使用に関しては、坐剤;吸入による適用のためには、例え ば微粉末、例えば乾燥粉末、微結晶形または液状のエアロゾル;舌下またはバッ カル的使用に関しては、例えば錠剤またはカプセル剤;非経口使用に関しては( 静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)、無菌の水溶液もしくは油溶 液または懸濁液の形であってよい。一般に、前記の組成物を、慣用の方法で慣用 の賦形剤を使用して製造することができる。ペプチド性のインヒビターに関して は非経口的組成物が有利である。 一回の用量形を製造するために1種以上の賦形剤と組み合わせる有効成分の量 は、治療されるホストおよび特定の適用経路に依存して必然的に変化する。例え ばヒトへの経口投与を意図する製剤は、一般に例えば有効成分0.5mg〜2g と配合して適当かつ有利な量の賦形剤を組成物の全質量に対して約5〜98質量 %で変化させて含有している。用量単位形は一般に有効成分を約1mg〜約50 0mg含有する。 本発明の他の態様によれば、核タンパク質の核レセプター相互作用ドメインを マッピングするにあたり、相互作用ドメインまたは候補となる相互作用ドメイン を同定するために本明細書中で定義されるような配列モチーフの存在に関して核 タンパク質の配列を分析す ることを特徴とする方法を提供している。有利には更に分析はα−らせん性およ び/または表而接触性(surface accessibility)に関してそこで定義される任意 の候補となる相互作用ドメインの分析を含んでいる。 本発明を詳細に説明するが、以下の実施例によって制限されるものではない。 特に記載がなければ、温度は摂氏温度で表現し、ペプチド配列はN末端からC末 端方向に示す。 図1a/1bはコアクチベーターから得られたLXXLLモチーフとERとの 相互作用を示す。 図1a:RIP140、SRC1aおよびCBPタンパク質から得られたLX XLLモチーフと野生型もしくは変異型のERのLBDとの酵母2−ハイブリッ ド相互作用。DNA結合ドメイン(DBD)融合タンパク質中のLXXLLモチ ーフの配列を示した。DBD−LXXLLタンパク質を、それぞれが野生型のE Rもしくは転写的に欠失したER変異型のLBDに融合した酸性活性化ドメイン (AAD)からなるAAD−ERまたはAAD−ER変異型と一緒に発現させた 。リポーター活性を10-7Mの17−β−エストラジオール(E2)の存在また は不在下に測定し、β−ガラクトシダーゼ活性の単位として示した。図1a中の 上から下までの配列は、それぞれSEQ ID NO:6〜23としてリストに してある。 図1b:アミノ酸935〜943に位置するRIP 140のLXXLLモチーフの突然変異によるADD−ERの結合の影響。保存 されているロイシン残基を四角で囲い、変異残基は円で囲った。リポーター活性 を10-7MのE2の存在(黒線)または不在(白線)下に測定した。図1b中の 上から下までの配列は、それぞれSEQ ID NO:24〜32としてリスト にしてある。 図2a/2b/2cは、LXXLLモチーフが試験管内でのSRCIとERの LBDとの結合および生体内でのSRC1のER活性を高める能力のために必要 であると示している。 図2a:野生型SRC1タンパク質(SRC1a)および変異型SRC1タン パク質(SRC1a−M1234)を図解した。黒線は直線SRC1a配列中の LXXLL結合モチーフのおおよその位置を示し、かつ陰付の円は保存されてい るロイシン残基からアラニンへの置換によるLXXLL結合モチーフの変異を示 している(方法参照)。10-6MのE2の存在(+)または不在(−)下での野 生型SRC1aまたは変異型SRC1a−M1234とグルタチオンSトランス フェラーゼ(GST)単独との結合、SRC1aまたはSRC1a−M1234 とERのリガンド結合ドメイン(アミノ酸313〜599)との結合(GST− AF2)、SRC1aまたはSRC1a−M1234とCBPのSRC1結合ド メイン(アミノ酸2058 〜2163)との結合(GST−CBP)。[35S]−標識した野生型および変 異型SRC1タンパク質の投入量の10%によって得られたシグナルを示した。 図2b:ペプチドP−1(SEQ ID NO:2)およびP−2(SEQ ID NO:72)の量を増加させた場合のリガンドの存在下における野生型の SRC1aとGST−AF2との結合に対して競合する能力を示している。P− 1およびP−2ペプチドの配列は図2bの下部に示し、保存されているロイシン とアラニン置換を四角で囲った。 図2c:変異型のSRC1eM123でない野生型は一過性に感染させたHe la細胞中のリポーター遺伝子2ERE−pS2−CATのERによる活性化を 増強する。リポーター活性を、リガンド(10-8MのE2)の不在(白の棒)ま たは存在(黒の棒)下に生育した感染細胞の抽出物から得た。感染で使用したE R、SRC野生型およびSRC変異型の発現プラスミドの量をグラフの下部に示 した。示されている活性は2つの値の平均である。 図3a/3bおよび図4は、LXXLL配列がNRのLBDを結合するタンパ ク質中の配列モチーフであることを示している。 図3a:列記したLXXLLモチーフ配列はヒトのRIP14010、ヒトのS RC1a、マウスのTIF26、マウスのCBP23,24、p30033、マウスのT IF111およびヒトのTRIPタンパク質12中に存在する。保存されているロイ シンは四角で囲い、それぞれのモチーフに関してアミノ酸番号をつけた。図3A に記載した上から下までの配列は、それぞれSEQ ID NO:33〜61と してリストにしてある。 図3b:NRを結合するタンパク質の配列中のLXXLLモチーフ(黒い棒) の存在頻度の図解。公知のNR結合部位のアミノ酸の範囲も示した。 図4:列記したLXXLLモチーフの配列はCBP、P300、p/CIP、 ARA70およびTRIP230中に存在する。保存されているロイシンは四角 で囲い、アミノ酸番号を各モチーフに関して示した。図4に記載した上から下ま での配列はそれぞれSEQ ID NO:62〜71としてリストにしてある。 図5は、適切な形態のLXXLL配列モチーフがSRC−1aとERα、ER βおよびGRのLBDとの相互作用の強度に影響することを示す。 図5a:ERαのLBDはSRC−1aの4個の配列モチーフに結合し、その 際、酵母2−ハイブリッドアッセイにおいて異なる親和性を有した(SRC−1 aモチーフ1〜4=SEQ ID NO:73〜76)。順序(親和性の高い順 )は、SRC−1aモチーフ2>SRC−1aモチーフ4>SRC−1aモチー フ1>SRC−1aモチーフ3である。 図5b:ERβのLBDはSRC−1aの配列モチ ーフに結合し、その際、ERαと同様の相対親和性を有する。順序(親和性の高 い順)は、SRC−1aモチーフ2>SRC−1aモチーフ4>SRC−1aモ チーフ1>SRC−1aモチーフ3である。 図5c:GRのLBDはSRC−1の配列モチーフに異なる親和性で結合し、 親和性の順位はERαおよびERβの場合と異なる。順序(親和性の高い順)は 、SRC−1aモチーフ4>SRC−1aモチーフ1=SRC−1aモチーフ2 =SRC−1aモチーフ3である。 図5においては、y軸単位は相対的なβ−グルコシダーゼ活性を示している。 図5においてx軸のモチーフ番号は、実際に使用した配列の一部分だけを示して おり、配列は以下のものである:627〜640、684〜696、743〜7 55および1428〜1441。 以下の略語を使用した。 標準的なアミノ酸の略語を使用している。 アラニン Ala A アルギニン Arg R アスパラギン Asn N アスパラギン酸 Asp D システイン Cys C グルタミン酸 Glu E グルタミン Gln Q グリシン Gly G ヒスチジン His H イソロイシン Ile I ロイシン Leu L リジン Lys K メチオニン Met M フェニルアラニン Phe F プロリン Pro P セリン Ser S トレオニン Thr T トリプトファン Trp W チロシン Tyr Y バリン Val V 任意のアミノ酸 Xaa X 点突然変異を以下のように示す:天然アミノ酸(1単語の用語を使用する)、 位置、新しいアミノ酸。例えば“L636A”は、位置636番目のロイシン( L)がアラニン(A)に変わったことを示す。多数の突然変異は、大括弧間に示 す。例1 核レセプターと核タンパク質間の相互作用部位のマッピング 140kDaのレセプター相互作用タンパク質(RIP140)が直接、該タ ンパク質のN−末端およびC−末端に位置する少なくとも2個の特異的部位によ ってNRに結合することは以前に立証されている21。これらの相互作用部位をよ り詳細にマッピングするために、2ハイブリッド系でのNRとの相互作用のため にフレーム内で異種のDBDと融合された一連の20 種の異なるRIP140コーディング配列のPCR合成断片を試験した。異なる 構成がRIP140配列の1158アミノ酸全体に及ぶが、2個を除く全てはE Rとのリガンド依存性相互作用を示し、その際、重複していない5種のRIP1 40配列を含む。最短の相互作用断片の比較によって、全ての相互作用断片に共 通の短いモチーフ(LXXLL)を同定した。合計でRIP140配列中に該モ チーフが9種類同定されたが、該モチーフは本明細書の試験において結合活性を 有さない断片には存在しない。 これらの短い断片がNRに結合するのに十分であるかどうかを決定するために 、9種のそれぞれのLXXLLモチーフの1種類を導入している8〜10個のア ミノ酸に融合させたDBDからなる一連のタンパク質を構成した。図1aに示さ れるように、RIP140中に存在する9種のそれぞれのモチーフは、ERのL BDと強いリガンド依存性相互作用を示すが、DBD単独では結合能力を示さな い(RIP140に関して列記した10個のモチーフの結合能力を示す、10番 目は9番目の繰り返しである)。RARのLBDを使用して比較可能な結果が得 られた(データは示していない)。H12中の疎水性残基の突然変異はAF2活 性を無くし、RIP14010、TIF111、TIF26、SUG113およびSR C1のリクルートを妨げる。同様にER中のH12のM543およびL544残 基 の突然変異は、全ての9種のLXXLLモチーフとERとのリガンド依存性相互 作用を無くした(図1a)。これらの結果を共に考慮して、8個程度のアミノ酸 からなる短い保存されたモチーフが転写活性NRに結合するために十分であると 結論づけている。このような比較的小さなモチーフが2個の比較的大きな分子間 の相互作用に影響を与えうるということを見出したことはこの分野においては前 例がない。 Phdプログラム22を使用する第2構造分析によって、RIP140中の該モ チーフの9種それぞれが通常α−ヘリックスであると予想される領域内に存在す ることが判明し、その際保存されているロイシンが疎水性表面を形成する。例2 配列モチーフの突然変異による分析 機能的相互作用を観察するために必要な配列の制約を決定するために、1種の RIP140モチーフ(アミノ酸935〜945;図1b)の部分突然変異によ る分析を実施した。ウエスタンブロット分析は野生型および変異型の融合タンパ ク質(データは示してない)の発現において大きな変化を示さないが、バリン9 35からアラニンへの突然変異は、リガンドの存在下でリポーター活性の約10 倍の低下を惹起し、その際、RIP140中の9種のLXXLLモチーフの7種 において第1のアミノ酸が疎水性であるとの観察と組 み合わせて、この部位においては疎水性残基が有利であると示される。顕著には 、3個の保存されているロイシン残基L936、L939またはL940の任意 の1個のアラニンへの突然変異は、ERのLBDへの結合(図1b)およびRA R(データ示さず)のLBDへの結合の完全な低下を引き起こし、その際、NR との相互作用を媒介するために重要であると強調される。反対に、L941(こ のモチーフ間で保存されていない;図3a参照)のアラニンへの突然変異は、こ の配列のERのLBDに結合する能力に影響を与えない。保存されているロイシ ン残基とバリンとの置換はL936では許容されるが、L939またはL940 では許容されず、その際、疎水的性質だけではERとの相互作用を維持するのに 十分でないと示している(図1b)。アミノ酸K937、Q938、S942お よびE943においては、これらが同定したモチーフ中に保存されないような突 然変異誘発は実施されない(図3a参照)。例3 核タンパク質中の配列モチーフの分析 リガンド依存性転写活性を誘導するステロイドレセプターのコアクチベーター SRC1は、元来196アミノ酸のC−末端3によってプロゲステロンレセプタ ーと相互作用することができるタンパク質をコードする部分cDNAとして同定 された。8種のほとんどの C−末端アミノ酸はLXXLLコンセンサスを有し、まさにこの配列(DBD− SRC1a 1434〜1441)がERへの強いリガンド誘起性結合を示すが 、ERのH12変異型(図1a)に対しては示さないと記載した。その後の研究 によって、マウスからの全長SRC1(SRC1a)(1459アミノ酸)4,5 およびヒト組織からのSPCI(1441アミノ酸)が同定されている。マウス およびヒトのSRC1aタンパク質の両者は多数のNRと相互作用し、残基56 9〜7895および570〜780間にそれぞれ付加的な相互作用領域を有して いる。3種のLXXLLモチーフがヒトSRC1aの中心相互作用ドメイン中で 同定され(図3aおよび図3b参照)、これらそれぞれは2−ハイブリッドアッ セイにおいてER(図1a)およびRAR(データ示さず)の両者にリガンド依 存性結合を示すが、ERのH12変異型にはリガンド依存性結合を示さない。興 味のあることに、SRC1aの中心ドメイン中の3個のモチーフの配列および相 対位置は関連のコアクチベータータンパク質である転写介在因子2(Transcripi onal Intermediary Factor 2)(TIF2)(図3a+b)に保存されており、 NR6に結合すると知られているTIFの領域に一致する。しかしながら、SR C1aと異なって、TIF2はそのC−末端において欠失がある。更に、SRC 1はLXXLLコンセンサスに相応する3個の他の配列を有 すると記載した。残基45〜53におけるモチーフはPhdプログラムによって α−ヘリックスであると予想され、かつこれらはSRC1a5における基本的な ヘリックス−ループ−ヘリックスドメイン内に存在するが、これらは酵母2−ハ イブリッドアッセイにおいてはリガンド結合ER(図1a)またはRAR(示さ ず)と非常に弱い相互作用(6倍)を示すだけである。これはSRC1のN−末 端に関連する強いNR−活性の不在が観察されることに一致する。残基111〜 118および912〜920の両者中の他の2種のモチーフはプロリン残基を有 し、Phdプログラムによってα−ヘリックス構造が認められそうもない。確か に、これらの配列は本発明の結合アッセイ(図1a)においてはNRとの検出可 能な相互作用は示さず、このことはLXXLL配列のNRに対する結合のために 適当な第2構造に関する選択を示唆している。 最近の報告では、元来CREB23,24に関するコアクチベーターとして同定さ れたCBP/p300タンパク質は、NR4,5,8,9を含む多数の転写因子に関す るコアクチベーターであり、これらは幾つかのシグナル伝達経路のインテグレー ターとしてはたらくこともある4。CBPはそのN−末端の101個のアミノ酸4 を介して直接NRに特異的に結合することを示し、その際残基356〜4958 間にRXR特異的結合部位を有する。我々の分析は、CBP配列がp300配列 (ア ミノ酸80〜90および341〜351:図3a)中に保存されている位置68 〜78および356〜364内の複数種のLXXLLモチーフが存在する。確か に、2−ハイブリッド系で試験する際に、CBPのN−末端(アミノ酸1〜10 1;データを示した)およびCPB配列の残基68〜75のLXXLLモチーフ (図1a)はERにリガンド依存性結合を示すが、転写的に不完全なER変異型 にはリガンド依存性結合を示さない(図1a)。例4 NRへのコアクチベータ−タンパク質の結合は配列モチーフに依存する。 NRへのコアクチベータータンパク質の結合がLXXLLモチーフに依存する ことを証明するために、SRC1aにおいて残基[L636A、L637A、L 693A、L694A、L752A、L753A、L1438A、L1439A ]の保存されているロイシン対でアラニン置換基を導入し、このように効果的に 、4つの機能的結合モチーフが全て無効である変異型タンパク質(SRC1a− M1234)を作成した。次いで、試験管内で翻訳したSRC1aおよびSRC 1a−M1234のグルタチオン−S−トランスフェラーゼと融合したマウスの エストロゲンレセプター(GST−AF2)のリガンド結合ドメインに結合する 能力をGSTプルダウン試験(GST pulldown experim ent)において比較した(Maniatis et al.,(1982)Molecular Cloning.A Laborat ory Manual.Cold Spring Harbour Laboratory,Cold Spring Harbour,New York .)。図2aに示されるように、野生型SRC1aタンパク質はGST−AF2に リガンド依存性結合を示すが、SRC1a−M1234はリガンドの存在または 不在においてもGST−AF2に結合できない。突然変異がSRC1a−M12 34の大部分の構造的崩壊を誘導しないことを確認するために、試験管内で翻訳 したタンパク質が、SRC1結合ドメイン4として前記に定義したCBPのアミ ノ酸2058〜2163と相互作用する能力を比較した。両方のタンパク質は、 GST−CBP(図2a)への強い結合を維持しており、その際SRC1のファ ンクションは野生型および変異型タンパク質の両者においてインタクトであるこ とを示している。更に、野生型SRC1aとGST−AF2との結合がSRC1 a(図2b)のC−末端のモチーフに相応の短いペプチド(P1)の濃度増加に よって競合することを示している。反対に、LXXLLモチーフが突然変異した 類似のペプチド(P2)またはLXXLLモチーフに関連していないペプチド( 図示せず)は、SRC1aとGST−AF2との結合を競合しなかった(図2b )。 最終的に、LXXLLモチーフが生体内でのSRC1のファンクションのため に必要であることを証明す るために、野生型SRC1および変異型タンパク質の能力を比較し、その際全て のLXXLLモチーフは一過性トランスフェクション実験においてマウスのER の活性を高めることは不可能であった。図2cに示されるように、野生型SRC 1は濃度に依存してERの活性を高めた。反対に、ERに結合できないSRC変 異型(図2a)は誘起作用を有さないが、最も高い濃度の50%以下でER活性 が低下した。変異型SRC1の前記の明らかな顕著なネガティブな特性は恐らく NRと相互作用せずにCBPとの相互作用を維持する能力のためである(図2a )。この結果は、NRとCBP間の相互作用がSRC1a変異型タンパク質とN Rとの結合不可能性を補うのに不十分であると我々のデータが示唆するように、 SRC1とCBP/p300とが生体内では複合体として存在し9、少なくとも これらの条件下ではCBPもNR結合活性4,8を有しているという新しい事実を 立証するために興味のあることである。NRが独立または複合体として機能して p160およびp300タンパク質を同時に結合するかどうかを測定すべきであ る。 NRに結合することが知られている他のタンパク質の配列の調査により、1種 以上のLXXLLモチーフを有する配列が示された。TIFIは、NR11,25と の相互作用のために必要であると知られている最少限の領域内に1つのモチーフ (残基722〜732)を有 している。TR相互作用タンパク質12に関しての2−ハイブリッドスクリーニン グで単離した欠けたタンパク質TRIP2〜5、TRIP8およびTRIP9は 、それぞれLXXLLモチーフを少なくとも1種有しているが(図3a)、該モ チーフはTRとの相互作用がリガンド依存性であるTRIPには存在しない。こ れらの配列のセレクションを図3aに列記し、一方図3bはRIP140、SR C1a、TIF1、TIF2、CBPおよびp300の配列中の該モチーフの出 現率およびこれらのタンパク質中の公知のレセプター相互作用ドメインの範囲を 示している。興味のあることに、モチーフは他の幾つかのタンパク質においても 同定され、そのためAra7026、SW1327およびNFκ−BのRe1A(p 65)サブユニットを含むNR28との相互作用の事実が存在するが、これらのタ ンパク質中のレセプター相互作用ドメインはマッピングされていない。LXXL Lモチーフを有する他のタンパク質とNRとの結合能力は非細胞性の局在(subc ellular localisation)ならびに該モチーフのα−ヘリックス性および表面接触 性に依存している。保存されているロイシン残基はモチーフの機能のために必須 であることが明らかであると同時に、他のアミノ酸もSRC1/TIF2または CBP/p300における同等のモチーフの配列の保存度を与えるために重要で ある。 多数のNR結合タンパク質が多種のLXXLLモチーフを有するので、このこ とがNRのホモダイマーおよびヘテロダイマーの個々のパートナーの同時の接触 を容易にするか、または異なるレスポンスエレメントとのNRの結合によっても たらされる立体構造変化に対応する選択的な相互作用表面を提供するのに役立つ かが立証すべきことである。コアクチベーター、例えばSRC1およびCBP中 のLXXLLモチーフの系統的な突然変異は、異なるシグナル変換経路間のクロ ストーク(crosstalk)または相乗作用を分断することを可能にし、これにより コアクチベーターおよびインテグレーターとしてのその指定された役割の良好な 理解を提供する。例5 2−ハイブリッド相互作用アッセイ 全ての2−ハイブリッドアッセイのために使用される酵母リポーター株は、3 種のエストロゲンレスポンスエレメント(ERE)29によって作動するlacZ リポーター遺伝子を有するプラスミドpRLΔ21−U3EREを有するW30 3−1B(HMLaMATα HMRahis3−11、15 trp1−1 ade2−1 can1−10 0 leu2−3、11、ura3)である。ヒトのERのDNA結合ドメイン (DBD)およびVP16酸性活性化ドメイン(AAD) をそれぞれ発現30するプラスミドpBL1およびpASV3を、2−ハイブリッ ド相互作用分析のためにDBDまたはAAD融合タンパク質を産生させるために 使用した。DBD−LXXLLモチーフ融合タンパク質を、pBL1ベクター中 へのアニーリングしたリン酸化オリゴヌクレオチドのライゲーションによって産 出した。AAD−ERをヒトのERのアミノ酸282〜595をコードするPC RフラグメントをpASV3にクローニングすることによって構築した。AAD −ER変異型は通常の方法で、但しアミノ酸M543およびL544またはER を組み換えPCR(recombinant PCR)によってアラニンに変異させて構築した 。全ての融合構成物を完全に配列決定した。所望のプラスミドを有している組換 体を適当なプラスミドマーカーに関する選択によって得、10-7Mの17−β− エストラジオール(E2)の存在または不在において選択培地(1%グルコース ならびに適当なサプリメントを含有するイースト窒素ベース)15ml中で後期 の対数期まで生育した。 イースト細胞不含の抽出物中でのDBD−およびAAD−融合タンパク質の発 現を、ヒトERを認識するモノクローナル抗体(P.Chambon,Strasbourgから寄贈 )を使用する免疫検出法によって検査した。該抗体はヒトER中のLDBの“F ”領域およびDBD融合タンパク質30のN−末端での“F”領域タグも認識する 。等量のタンパク質をポリアクリルアミドゲル上で電気泳動し、ニトロセルロー スにトランスファーしてウエスタンブロッティングをした。ガラスビーズ法によ る細胞不含抽出物の製造および該抽出物中のβ−ガラクトシダーゼ活性の測定を 以前に記載されているように実施した29。2−ハイブリッド試験を数回繰り返し 、1aおよび1b図に示したデータは一回の代表的な実験において測定されたリ ポーター活性を示す。β−ガラクトシダーゼ活性はナノモル/分/μgタンパク 質として表した。例6 試験管内の結合およびペプチド阻害アッセイ GST−AF2はグルタチオン−S−トランスフェラーゼと融合したマウスの ER(アミノ酸313〜599)のリガンド結合ドメインからなり、以前から記 載されている31。GST−CBPは、CBPのSRC1結合ドメインと融合した GSTからなり、マウスのCBPの残基2058〜2163をコードするPCR 断片をベクターpGEX2TK(ファルマシア)にクローニングすることによっ て構築した。ヒトのSRC1aおよびSRC1eのcDNAをヒトのB細胞のc DNAライブラリーから単離し、発現ベクターpSG5の改変型にクローニング した。SRC1aM1234およびSRC1eM123を組み換えPCRによっ て構築し、突然変異[L636A、L637A、L6 93A、L694A、L752A、L753A、L1438A、L1439A] または[L636A、L637A、L693A、L694A、L752A、L7 53A]をそれぞれ導入した。全てのSRC1構成物を完全に配列決定した。G ST−SEPHAROSETMビーズに細菌細胞不含の抽出物から調製したGST 単独またはGST融合タンパク質を負荷させた。[35S]標識したSRC1タン パク質を生体内翻訳によって産生し、以前に記載されているように10-6Mのエ ストラジオール(E2)の存在または不在下にGSTタンパク質との相互作用に 関して試験した。結合は3時間、4℃で緩慢に撹拌しながらプロテアーゼインヒ ビターを含有するNETN緩衝液(100mMのNaCl、1mMのEDTA、 0.5%のNP−40、20mMのトリス塩酸、pH8.0)中で最終容量1m lで実施した。ペプチドP−1およびP−2を水中に濃度4mg/mlで溶解さ せ、かつGST結合反応に添加してから直ちにリガンドを添加した。競合試験で 添加したペプチドの増加量は2.5、5、12.5および25μMに一致する。 類似の方法論を使用して、ペプチドKLVQLLTTT(SEQ ID NO :3)、ILHRLLQE(SEQ ID NO:4)およびLLQQLLTE (SEQ ID NO:5)がインヒビターであると示すことができる。例7 一過性リポーターアッセイ Hela細胞を、リポーター2ERE−pS2−CAT321μg、β−ガラク トシダーゼ発現プラスミド(内部コントロール)150ng、ER発現プラスミ ド10ngならびにSRC1発現プラスミドまたは空のベクター50ngもしく は200ngを全く同様に24ウェルプレートの1ウェルあたりに使用して形質 移入させた。形質移入した細胞をフェノールレッド不含でありかつ10%の活性 炭処理したFBSを含有するダルベッコ改変イーグル培地中で一晩インキュベー トし、新しい培地で洗浄してからリガンド(10-8E2)またはビヒクル(vehi cle)を添加した。40時間後に細胞を回収し、抽出物をCATおよびβ−ガラ クトシダーゼ活性に関して分析した14,21。β−ガラクトシダーゼ活性を形質移 入効率の差異に関する調整に使用した。例8 医薬品組成物 以下にペプチドインヒビターを含有する代表的な医薬品剤形を示す、かつこれ らは治療のために使用することができる。注射可能の溶液 ペプチドP−1 5.0mg 酢酸ナトリウム三水和物 6.8mg 塩化ナトリウム 7.2mg Tween20 0.05mg を溶液1mlあたりに含有する注射用の無菌水溶液。 成人のためのペプチドの典型的用量は30mgである。例9 コアクチベーターの配列モチーフとNRとの相互作用の強度は正確なモチーフ配 列に依存して変化する。 ERαのLBDと他のLXXLLモチーフ融合タンパク質の範囲との間の相互 作用により、異なるリポーター遺伝子活性が得られることは明らかであり、その 際、ERαのLBDは異なる親和性を有するLXXLLモチーフと相互作用し( 例5参照)、従ってこれらの相互作用の強度はより詳細に調査される。SRC− 1aのモチーフをそのグルココルチコイドレセプターおよびエストロゲンレセプ ターのイソ型αおよびβとの相対的な相互作用の特異性に関して酵母2−ハイブ リッドアッセイにおいて試験した。 SRC−1aモチーフ1〜4(SEQ ID NO:73〜76)をLexA のDNA結合ドメインとの融合タンパク質として発現させた。モチーフの融合タ ンパク質をLexAのDBDベクターYCp14−ADH−LexAを作動させ るADHプロモーター中に、アニーリングしたオリゴヌクレオチドペアのフレー ム内でのライゲーションによって産生した。YCp14 ADH1−LexAはプラスミドであり、これからLexAをS.cerevi siaeのADHIプロモーターのコントロール下に発現させた。このベクター の基はプラスミドRS314(Sikorski and Hieter,1989)である。このベク ターのポリリンカー中のSacIおよびKpnI制限酵素部位の間に、S.ce revisiaeのADH1遺伝子のプロモーター、E.coliのLexA遺 伝子のコーディング領域ならびにS.cerevisiaeのADH1遺伝子の 転写終結領域を有する発現カセットを付帯させた。ADH1のプロモーター領域 はプラスミドpADNS(Colicelli et al,1989)からの1.4kbのBam HI−HindIII断片からなる。HindIII部位の後にE.coliの LexAのコーデイング領域(アミノ酸1〜202)がある(Horii et al,198 1;Miki et al,1981;Markham et al,1981)。E.coliのLexA断片はプ ラスミドpBXL1(Martin et al,1990)からHindIII−PstI断片 として得られる。この配列はGenbankのエントリーg146607のヌク レオチド95−710に一致する。以下の配列はポリリンカーをコードする領域 である(SEQ ID NO:77)。 GAATTCCTGCAGCCCGGGGTCGACACTAGTTAACTA GCGGCCGC このポリリンカーはLexAのカルボキシ末端にア ミノ酸EFLQPGVDTS(SEQ ID NO:80)を付加する。このリ ンカーの末端にあるNotI部位はS.cerevisiaeのADH1遺伝子 の転写終結因子領域を含むDNA断片に結合する。この断片はプラスミドpAD NS(Colicelli et al,1989)からの0.6kbのNotI−BamHIであ る。 NRのLBDをGal4の転写的ADとの融合として発現する。LBD融合は LBDと相応のアミノ酸をコードするPCR断片をYCp15Gal1−11に クローニングすることによって構築した。YCp15Gal1−r11はプラス ミドであり、これからS.cerevisiaeのGal4タンパク質の活性化 領域の融合はS.cerevisiaeのGAL1プロモーターのコントロール 下に発現することができる。このベクターの基はプラスミドRS315(Sikors ki and Hieter,1989)である。このベクターのポリリンカー中のSacIおよ びKpnI制限酵素部位間に、S.cerevisiaeのGAL1遺伝子のプ ロモーター、融合タンパク質のコーディング領域ならびにS.cerevisi aeのADH1遺伝子の転写終結部位を有する発現カセットを付帯させた。GA L1プロモーター(Johnson and Davis,1984;Yocum et al,1984;West et al, 1984)は、S.cerevisiaeのゲノム断片のポリメラーゼ連鎖反応(P CR)による増幅によって得られた。この断片はGen bankデータベースのエントリーg171546のヌクレオチド177〜80 9に相当する。これに引き続き配列 AAGCTTCCACCATGGTGCCAAAGAAGAAACGTAAAG TT(SEQ ID NO:78)がある。 この配列は翻訳開始コドンおよびアミノ酸MVPKKKRKV(SEQ ID NO:81)をコードする配列を提供する。このペプチドの最後の7残基は、 SV40T抗原中の核局在シグナル(nuclear localisation signal)として同 定される領域(Genbankのエントリーg310678のアミノ酸126− 132;Fiers et al,1978;Reddy et al,1978)に相当する。この領域は、M aおよびPtashne(1987)によって記載されるようなGal4の領域 II転写活性化ドメイン(region II transcription activation domain)(アミ ノ酸768〜881)をコードする配列に結合している。該配列は、酵母の発現 ベクターpMA236(Ma and Ptashne,1987)の哺乳類用であるプラスミドp BXGalII(P.Broad unpublished)からPCRによって単離し、これはG enbankのエントリーg171557のヌクレオチド2744〜3085に 相当する(Laughon and Gesteland(1984))。この配列に引き続きポリリンカ ーTCTAGACTGCAGACTAGTAGATCT CCCGGGGCGGCCGC(SEQ ID NO:79)がある。 全ての融合構成物を完全に配列決定した。ベクターYCp14−ADH−le xAおよびYCp15Gal1−r11は酵母(ARS−CEN)中で単一コピ ーのプラスミドとして複製し、それぞれTRP1およびLEUマーカーを有する 。 S.cerevisiae株MEY132(M.Egerton,Zeneca Pharmaceutic als,unpublished,genotype(Mata leu2-3,112 ura3-52 trp1 his4 rme1)をホ ストの株として使用した。E.coliのlacZ(β−ガラクトシダーゼ)遺 伝子からなる、lexAタンパク質の結合部位を2個有するプロモーターのコン トロール下のリポーター遺伝子をこの株のura3座で組み込んだ。リポーター 遺伝子プラスミドJP159−lexREを基にしたプラスミドJP159を使 用して構築した(J.Pearlberg,Ph.D.Thesis(1994)Harvard University)。これ はS.cerevisiaeのURA3をマーカーとして有するシャトルベクタ ーである。該プラスミドは、TATAボックスならびにS.cerevisia eのGALプロモーターからの転写開始部位を有する最少限のプロモーターのコ ントロール下のE.coliのβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を有している(Dixo n et al 1997)。このプロモーターの上流はGAL11遺伝子からのターミネー ターである。このプラスミド中のXbaIおよびSalI部位の間で、35ヌク レオチド配列がコリシンE1遺伝子のプロモーター中のLexAタンパク質のた めの天然に存在する結合部位に相当する((Ebina et al,1983)該配列はGen bankのエントリーg144345の残基20〜54に相当する)。この配列 は2つのLexAオペレーターを有しており、従って2lexと呼称する。この リポータープラスミドをURA3遺伝子内で直鎖状にし、MEY132のura 3座中に組み込み、酵母株MEY132−lexREを得た。 2−ハイブリッド融合構成物を有する形質転換体を20mlの選択培地(2% グルコースおよび適当なサプリメント)中で後期の対数期まで生育した。次いで これらをリガンドの存在または不在下に2%のガラクトース含有培地に希釈した 。コントロールとして、各LBD融合をコアクチベーターのモチーフを欠失して いるLexAのDBDと一緒に発現させ、同様に各モチーフLexADBD融合 をNRのLBDを欠失しているGal4ADと一緒に発現させた。DBD融合タ ンパク質の相対的な発現レベルをLexAを認識するモノクローナル抗体を使用 して免疫検出法によって測定した。 SRC−1aの4個のモチーフに関するエストロゲンレセプターイソ型αおよ びβの相対的な相互作用の 特異性は以下のように順位付けされる:2>4>1>3(図5参照)。グルココ ルチコイドレセプター特異性は以下の通りである:4>1=2=3。 本願の実施例において使用される酵母2−ハイブリッド系は単一コピーの組み 込まれたリポーター遺伝子構成物を使用する。これは異なるSRC1aモチーフ を有する異なる酵母株間での量的な比較を可能にする。図5に示されるデータは 、モチーフ3(SRC1a、748〜753)がこの系を使用してERと非常に 弱く相互作用することを示唆している。しかしながら、エストラジオールへのよ り長期の暴露(示していない)により著しい相互作用が表される。本明細書中の 図1Aはモチーフ3とERとの相互作用を明白に示しているが、この相互作用は 他のモチーフに見られる相互作用よりも極めて弱いことを示している。この点に 関する図5および1A間のいずれの差異も実験方法の特徴によって説明できる。 例えば図5のデータを得るために使用されるベクターは低コピー数ベクター(セ ントロメア含有)であるが、一方図1Aのデータを得るために使用されるベクタ ーは多コピーベクター(2ミクロン)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 7/06 C07K 7/08 7/08 C12Q 1/68 Z C12Q 1/68 G01N 33/68 G01N 33/68 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 マルコルム ジョージ パーカー イギリス国 ロンドン リンカーンズ イ ン フィールズ 44 インペリアル キャ ンサー リサーチ ファンド モレキュラ ー エンドクリノロジー ラボラトリー内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)核タンパク質の配列モチーフである第1の領域および b)前記の配列モチーフに結合することにより核タンパク質との相互作用を可能 にする核レセプターの一部である第2の領域間の相互作用を低下させることを可 能にするインヒビター化合物を同定する方法において、 核タンパク質は遺伝子発現の制御に関係するリガンド結合核レセプターおよび転 写開始複合体間の相互作用の役割を担う架橋因子であり、 核レセプターは転写因子であり、 配列モチーフは標的遺伝子の活性化または抑制のプロセスの一部としてリガンド 結合核レセプターに結合する核タンパク質の重要な構造要素である短いアミノ酸 配列であり、その際 i)候補となるインヒビター化合物、 ii)リガンド結合核レセプターまたはこの請求項中の前記のb)で定義した第 2の領域を有するその断片、 iii)核タンパク質の配列モチーフを有する断片を使用し、かつ iv)ii)およびiii)間の相互作用の阻害の存在または不在を検出するこ とを特徴とする、インヒビ ター化合物の同定方法。 2.配列モチーフはB1XXLL(式中B1は任意の天然疎水性アミノ酸であり 、Lはロイシンであり、かつXは独立に任意の天然アミノ酸である)である、請 求項1記載の方法。 3.B1はロイシンまたはバリンである請求項2記載の方法。 4.B1はロイシンである請求項3記載の方法。 5.配列モチーフが更にB21XXLL(式中、B2は疎水性アミノ酸である )である請求項2から4までのいずれか1項記載の方法。 6.B2はイソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプ トファン、チロシンおよびバリンからなる群から選択される請求項5記載の方法 。 7.核タンパク質はコアクチベーターである請求項1から6までのいずれか1 項記載の方法。 8.コアクチベーターはRIP140、SRC−1、TIF2、CBP、p3 00、TIF1、Trip1、Trip2、Tr1p3、Trip4、Trip 5、Trip8、Trip9、p/CIP、ARA70およびTrip230か らなる群から選択される請求項7記載の方法。 9.転写因子はステロイドホルモンレセプターである請求項1から6までのい ずれか1項記載の方法。 10.ステロイドホルモンレセプターはエストロゲ ンレセプター、プロゲステロンレセプター、アンドロゲンレセプターおよびグル ココルチコイドレセプターからなる群から選択される請求項9記載の方法。 11.ステロイドホルモンレセプターはエストロゲンレセプターである請求項 10記載の方法。 12.方法は2−ハイブリッドアッセイ系の形である請求項1から11までの いずれか1項記載の方法。 13.候補となるインヒビターは請求項2から6までのいずれか1項記載の配 列モチーフに基づくペプチドライブラリーの形である請求項1から12までのい ずれか1項記載の方法。 14.請求項1から13までのいずれか1項記載の方法により同定される新規 インヒビターにおいて、該インヒビターが、 a)核タンパク質上の配列モチーフである第1の領域および b)前記の配列モチーフに結合することにより核タンパク質との相互作用を可能 にする核レセプターの一部である第2の領域間の相互作用を低下させ、 この際 核タンパク質は遺伝子発現の制御に関係するリガンド結合核レセプターおよび転 写開始複合体間の相互作用の役割を担う架橋因子であり、 核レセプターは転写因子であり、 配列モチーフは標的遺伝子の活性化または抑制のプロ セスの一部としてリガンド結合核レセプターに結合する核タンパク質の重要な構 造要素である短いアミノ酸配列である、 ことを特徴とする新規インヒビター。 15.請求項1から6までのいずれか1項記載の配列モチーフを有する15ア ミノ酸残基未満のペプチドである請求項14記載のインヒビター。 16.PQAQQKSLLQQLLT(SEQ ID NO:2)、KLVQ LLTTT(SEQ ID NO:3)、ILHRLLQE(SEQ ID N O:4)およびLLQQLLTE(SEQ ID NO:5)からなる群から選 択される請求項15記載のインヒビター。 17.核タンパク質上の配列モチーフに特異的に結合する抗体を含む請求項1 4記載のインヒビター。 18.請求項14から17までのいずれか1項記載のインヒビターまたはその 製薬学的に認容性の塩を製薬学的に認容性の希釈剤またはキャリヤーと組み合わ せて含有する医薬品組成物。 19.核タンパク質中の核レセプター相互作用ドメインをマッピングする方法 において、請求項1から6までのいずれか1項記載の配列モチーフの存在に関し て核タンパク質の配列を分析し、相互作用ドメインまたは候補となる相互作用ド メインを同定することを特徴とするマッピング方法。
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