JP2002511368A - 被覆カラーをプッシュボタン上に予備配置するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 貯蔵器（Ｒ）から液体製品を分与する装置は、特に、貯蔵器（Ｒ）のネック（Ｃ）内に固定され得る円錐台形本体（１１）と、外側に突出しており、プッシュボタン（２）により覆われるスプレー管（１０）と、タンク（Ｒ）のネック（Ｃ）上である下方位置に固定されたポンプ（１）のカラー（４）とを含む。カラー（４）がプッシュボタン（２）の外周面上を半径方向に締めつけることにより、上方位置に保持し得る突出部（４０）を内面上に含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、タンクから液体を分与するための装置に関する。 より厳密には、本発明は、第１に、タンク内に固定された円錐台形本体と、本
体から突出しており、プッシュボタンによりふたをされているスプレー管とを備
えるポンプ１と、第２に、ポンプを覆い、かつタンクのネック上において下方位
置に固定されたカラーとを含むディスペンサー装置に適用される。

【０００２】 概して、ポンプ本体は、装置の保管もしくは移動の間、及び予め液体で満たさ
れているタンク上に装置が組立てられる前に、被覆カラーを支持するよう形成さ
れた水平な環状のプレートを介して拡がる上方の肩部を有する。

【０００３】 しかしながら、タンクのネックの形状は様々であるため、被覆カラーは様々な
寸法に適合するものでなければならない。 このような状況においては、カラー及びネックの異なった径が存在するのと同
じくらい多くの種類のポンプ本体を提供することが必要になってくる。

【０００４】 その結果、ポンプ本体を製造するための一連の鋳型、及び様々な本体に適合す
る多くの組立機が必要である。 したがって、このような状況は経済的な観点から不利であり、製造及び一連の
組立て作業の生産性に不都合である。

【０００５】 本発明の目的は、満足できる方法で技術的な問題を解決することである。 本発明は、カラーがプッシュボタンの外周面上を半径方向に締めつけることに
より前記カラーを上方位置に一時的に保持されることを可能にする突出部を内面
上に含む上記のタイプのディスペンサー装置により目的を達成する。有利な特徴
によると、前記突出部は少なくとも２つの正反対に対向した隆起部によって構成
され、前記隆起部はそれぞれ少なくとも部分的な円筒形であり、かつプッシュボ
タンの外側に面している面にほぼ平行である接触面を有する。

【０００６】 別の特徴によると、プッシュボタンの外部は、突出部との摩擦係数によりカラ
ーが保持され得るような材料で作成されたシースで覆われている。 さらに別の特徴によると、前記カラーは、タンクのネック上に形成されている
周縁リムと協働するよう形成されたスナップ固定部材を含む。

【０００７】 ある特定の実施例では、前記スナップ固定部材は前記カラーの内面によって支
持される少なくとも２つの受け部材によって構成される。 スナップ固定部材は、保持部材に対して角度的にずれている。 また、別例においては、カラーの外側部もシースで覆われる。 本発明は、従来の装置で必要だった多数のポンプ本体の種類をなくすことを可
能にし、どのようなタンクにも合う単一直径のプレートを有する単一の標準実施
例のみを保有する。

【０００８】 前記カラーをポンプ本体上ではなくプッシュボタン上において半径方向に締め
つけることにより、カラーの上方位置への保持が保証され、それにより組立て操
作が簡略化され、またプッシュボタンの機械的保護も行なわれる。

【０００９】 図１に示される装置は、ネックＣ（図２Ａ及び図２Ｂのみに示される）を備え
たタンクＲから液体を分与するために設計される。 装置は、特に内部計量チャンバを形成し、かつタンクＲのネックＣ内に締着
されるのに適している円錐台形本体１１と、従来の内部機構（示されていない）
と、液体注入管１３とを有するポンプ１を備える。

【００１０】 ポンプ１の本体１１は最上部において、合わせられるタンクの寸法に適合させ
るために一度だけ決定される寸法を有する肩部、すなわちプレート１２によって
終結される。

【００１１】 また、ポンプ１は、本体１１から突出し、スプレーノズル２１に合わされたプ
ッシュボタン２により覆われるスプレー管１０を含む。 プッシュボタンは、管１０の周囲に配置され、かつその底部を介してポンプの
本体１１を支持するつる巻ばね３などの弾力のある復帰手段と連係する。

【００１２】 また装置は、ポンプ１を覆うためのカラー４を含む。カラー４は、タンクＲの
ネックＣが内嵌された底部開口部４１と、プッシュボタン２が通過する上部開口
４２とを備えたほぼ円筒形のスカート部により構成される。

【００１３】 したがって、下方位置にある場合には、カラー４はタンクＲのネックＣ上に固
定され、その結果、カラー４は図２Ｃに示されるようにポンプ１の本体１１を部
分的に覆う。

【００１４】 前記カラー４は内面上に、プッシュボタン２の外周面上を半径方向に締めつけ
ることにより、前記カラーが一時的に上方位置に保持されるようにさせる突出部
４０を含む。これにより、組立ての準備ができたユニットを形成するために、カ
ラー４とポンプ１がプッシュボタン２を介して一時的に一緒に保持されることが
可能となる。

【００１５】 この場合、突出部４０は少なくとも２組の径方向に対向する隆起部によって構
成され、前記隆起部は、それぞれ少なくとも部分的な円筒形であり、かつプッシ
ュボタン２の外側に面している面にほぼ平行である内部接触面を有する。

【００１６】 プッシュボタン２は、側壁２ａが弾力的に変形できるようにする底部空洞２０
を備える。 適切であるところでは、プッシュボタン２の外部は、例えば、金属のような材
料で作成されたシース５で覆われ、それにより、前記シースの突出部４０との摩
擦係数が、カラー４が滑らずに上方位置に保持されるのを可能にする。シース５
は、ノズル２１と合致する側面穴５０を備える。

【００１７】 カラー４が上方位置に安定して保持されることを保証するのに十分な半径方向
の締付け力を得るために、カラー４の直径及び突出部４０の寸法は、プッシュボ
タン２の外径、シース５の厚み、およびプッシュボタンの壁２ａの加圧により変
形する能力の関数として決定される。

【００１８】 外観上の理由から、好ましくは、カラー４の外部はプッシュボタン２のシース
５と同じ材料で作成されているシース６で覆われ得る。 また、図２Ａ，２Ｂに示されるように、カラー４はタンクＲのネックＣ上に形
成される周縁リムＪと協働するように形成されたスナップ固定部材４３を含む。

【００１９】 スナップ固定部材４３は、少なくとも２つ、この場合には４つの受け部材４３
ａ，４３ｂにより構成され、前記受け部材は前記カラー４の内面により保持され
る。

【００２０】 スナップ固定部材４３は突出部４０に対して角度的にずれている。 図２Ａにおいて、装置はプッシュボタン上における半径方向の締付けにより、
上方位置に保持されたカラー４を備えている。 この位置においては、プッシュボタンはカラー４内に完全に受容され、その結
果、特にノズル２１について機械的な保護を保証する。

【００２１】 図２Ｃにおいて、装置はタンクＲのネックＣのリムＪ上にスナップ固定により
固定されたカラー４を備えている。 図２Ａの組立て前の状態から図２Ｃ組立てられた状態への移行は、第１にポン
プ１の本体１１をタンクＲのネックＣ上に固定し、その後、図２Ｂに示されるよ
うにプッシュボタンを休止位置に保持している間に、カラー４上に軸線方向の押
圧力をタンクＲに向かって及ぼすことによって行なわれる。

【００２２】 押圧力は、突出部４０をシース５（またはプッシュボタン２）の外周面上を摺
動させることにより、カラー４をプッシュボタン２上に案内するよう下向きに移
動させる効果を有する。

【００２３】 突出部４０が、一旦、プッシュボタンから解放されると、カラーは自由になり
、タンクＲのネックＣとの接触をもたらされる。 次に、付加的な軸方向の力は、ネックのリムＪの下に部材４３の最終的なスナ
ップ固定を可能にする。

【００２４】 したがって、図２Ｃの組合せ位置においては、突出部４０は間にわずかな隙間
を残してリムＪに面している。 次に、プッシュボタン２の頂面を手動で操作して押すことにより管１０が下方
に移動し、ポンプ機構を作動させることによって、１回分の液体が排出され、ノ
ズル２１から噴射される。図２Ｄに示されるように、ストロークの終わりにおい
てノズル２１がその一部でさえ前記カラーで覆われないように、カラー４の高さ
はプッシュボタン２のストロークの関数として決定される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の装置の実施例を示す断面図。

【図２Ａ】 図１の実施例において、組立て前状態の装置を示す断面図。

【図２Ｂ】 図１の実施例において、組立て中の状態の装置を示す断面図。

【図２Ｃ】 図１の実施例において、組立て後の休止状態の装置を示す断面
図。

【図２Ｄ】 図１の実施例において、組立て後の動作状態の装置を示す断面
図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 デュモン、ピエール フランス国 Ｆ−76260 ウー リュ レ オ ラグランジュ 12 Ｆターム(参考） 3E084 AB01 BA02 CA01 DA01 DB13 FA09 FC09 GA08 GB12 LC01 LC06 LD21

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 タンク（Ｒ）から液体を分与するための装置であって、タン
   ク（Ｒ）のネック（Ｃ）内に固定されるのに適した円錐台形本体（１１）と、本
   体（１１）から突出し、かつプッシュボタン２により覆われるスプレー管（１０
   ）とを備えるポンプ１と、 タンク（Ｒ）のネック（Ｃ）上である下方位置に固定されたポンプ（１）を覆
   うためのカラー（４）とを含み、 前記カラー（４）がプッシュボタン（２）の外周面上を半径方向に締めつける
   ことにより、前記カラーを上方位置に保持させることが可能な突出部（４０）を
   内面上に含むことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記突出部（４０）が、径方向において対向した少なくとも
   ２つの隆起部（４０ａ，４０ｂ）により構成され、前記隆起部はそれぞれ少なく
   とも部分的な円筒形であり、かつプッシュボタン（２）の外側に面している面に
   ほぼ平行であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 プッシュボタン（２）の外部は、シース（５）で覆われてお
   り、前記シースは突出部（４０）との摩擦係数がカラー（４）を保持させ得るよ
   うな材料で作成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 前記カラー（４）が、タンク（Ｒ）のネック（Ｃ）上に形成
   されている周縁リム（Ｊ）と協働するよう形成されたスナップ固定部材（４３）
   を含むことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の装置。
5. 【請求項５】 前記スナップ固定部材（４３）が、前記カラー（４）の内面
   により保持される少なくとも２つの受け部材（４３ａ，４３ｂ）によって構成さ
   れることを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 【請求項６】 前記スナップ固定部材（４３）が保持部材（４０）に対して
   角度的にずれていることを特徴とする請求項４または５に記載の装置。
7. 【請求項７】 カラー（４）の外部がシース（６）で覆われることを特徴と
   する請求項１乃至６に記載の装置。