JP2002510904A - データフロー制御方法および装置 - Google Patents

データフロー制御方法および装置

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JP2002510904A JP2000541802A JP2000541802A JP2002510904A JP 2002510904 A JP2002510904 A JP 2002510904A JP 2000541802 A JP2000541802 A JP 2000541802A JP 2000541802 A JP2000541802 A JP 2000541802A JP 2002510904 A JP2002510904 A JP 2002510904A
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Abstract

(57)【要約】 パケット交換接続において発信者から受信者へのデータ量のフローを制御する方法および装置であって、前記パケット交換接続はルーターにより接続される複数のリンクからなり、前記発信者を制御して送信されるデータシーケンスを前記データ量から決定し、前記リンクの1つ以上にそれぞれ関連づけられる1つ以上の帯域幅値を自動的に決定し、前記1つ以上の帯域幅値を前記発信者から前記受信者への前記シーケンスのフロー制御プロセスに利用するステップを含んでいる。したがって、接続の特性を直接考慮することができるフロー制御が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術的背景] 本発明はパケット交換接続におけるデータフロー制御方法および装置に関する
【0002】 いわゆるインターネットはいくつかの異なるサービスレイヤを含む通信網であ
る。最下位レイヤはハードウェアレイヤであり、その上にさまざまな機能のソフ
トウェアレイヤが付加される。例として、いわゆるworld wide we
b(WWW)はいわゆるインターネットプロトコル(IP)により提供されるベ
ーシックインターネットレイヤの上のレイヤである。
【0003】 インターネットはパケット交換網であり、情報の基本的構造はインターネット
プロトコルIPにより決定される。プロトコルは所期の通信において2つのパー
トナーが通信できるようにするために従わなければならない1組のルールである
。インターネットプロトコルIPはアドレス指定を調整する、すなわち2つの通
信点間のルーターが宛先へデータパケットを送れることを保証する。IPパケッ
トは送られるデータに関する情報を含むヘッダー、およびデータ自体を含む本体
からなっている。
【0004】 通信の両端間で信頼度の高いデータ伝送を容易にするために、さらに伝送制御
プロトコル(TCP)が設けられる。TCPは送られる情報を取り込んで所与の
セグメント内へ分割する。各セグメントが番号を受信し、所与のセグメントの受
信を受信者が通知することができ受信者は情報を正しい順序に配列できるように
される。TCPはこのプロトコルにより使用されるそれ自体の情報を運ぶそれ自
体のヘッダーを有する。TCPパケットはIPパケット内に配置される、すなわ
ち(下層)IPパケット内にカプセル化される、ことによりインターネットを介
して送られる。インターネット両端間でのパケットの移送がしばしばTCP/I
Pと呼ばれるのはそのためである。
【0005】 それぞれ1番から8番の同じサイズの8つのデータセグメントへ分割されるデ
ータの本体100を図2に示す。例として、本体100は8192バイトのサイ
ズを有し、各データセグメントは1024バイトを含むようにすることができる
。実際に送る必要がある情報は通常7168バイトと前記した8192バイトの
間であり、最後のデータセグメント8は単にいわゆるパディングで埋められて等
サイズデータセグメントが達成されることをお判り願いたい。単一データセグメ
ントの精密なサイズは1024バイトの前記選択例には固定されず所与の制約、
例えば特定のリンクにより許容される最大伝送単位(MTU)、にしたがって送
信システムにより適切に選択される。
【0006】 TCPがデータセグメントのフローを制御する方法は“スライディングウィン
ドウズ”法である。その概念は例えばダブリュ.アール.スチーブンスの著書“T
CP/IP Illustrated”,Volume 1,Addison
Wesley,1994,第20章および第21章に記載されている。
【0007】 “ウィンドウ”という用語はバイトの量、より一般的にはデータ単位で表わさ
れるデータ量、を示す。TCPに従って、受信者は通信を開始する発信者からの
パケットに応答していわゆる“公示された”(advertised)すなわち
提供されたウィンドウを発信者へ送る。TCP発信者は公示されたウィンドウに
より定義される量よりも多くの受信通知されない未決定パケットを有することを
許されない。受信者は公示されたウィンドウを各受信通知メッセージもしくはパ
ケット内で送信することをお判り願いたい。
【0008】 公示されたウィンドウは通常受信者側の入力バァッファ容量に対応する。した
がって、公示されたウィンドウの機能は高速発信者が低速受信者の入力バァッフ
ァをオーバフローさせてしまうのを防止することである。
【0009】 次に、図2に示すデータ量100の送信例を示す図3および図4、およびスラ
イディングウィンドウ制御の原理を示す図5および図6についてスライディング
ウィンドウ制御機構の説明を行う。
【0010】 図2に示すデータの8セグメントの送信例を図3に示し、発信者は左側に示さ
れ受信者は右側に示されている。各矢符はパケットの送信を示し、後述するよう
に、二重線矢符はデータセグメントを含むパケットに対応する。個別パケットの
送信は参照符号S1−S20で示され、どちら側からの送信行為もセグメントと
呼ばれる。それは一般的に図2のデータを含む1つのパケットは1つのデータセ
グメントを含むことを示している。時間の方向は頂部から底部へ向かう。
【0011】 図3に示すシーケンスはフロー制御を説明するために単純化されており、した
がって全てのパケットに参照符号があるわけではなく、通信の他のアスペクトに
関連するものもあることをお判り願いたい。また、参照符号のあるセグメントの
いくつかはさらにデータを運ぶが、この補足データもフロー制御以外の通信の他
のアスペクトに関連するため、ここには例示しない。X:Y(Z)の表示はX番
からY番バイトが送られ、合計Zとなることを意味する。AckXはX番までの
バイトの受信が通知されることを意味し、WinXはXバイトのウィンドウが公
示されることを意味する。
【0012】 発信者および受信者間のセグメントS1−S3は通信の確立に関連しており、
受信者はセグメントS2内に4096バイトのウィンドウをアナウンスすること
以外は説明を行わない。セグメントS4からS7において発信者は最初の3つの
データセグメント1−3、すなわち1−1025,1025−2049および2
049−3073バイトを送信する。受信者はS7において2049までのバイ
トの受信を通知し、S7は4096のウィンドウを再度公示する。受信者がなぜ
3073まで通知しないかということはフロー制御の説明にとって重要ではない
。例えば、このデータセグメントは受信側の処理で遅延されることがある。セグ
メントS8において受信者は3073までを受信通知し3073のウィンドウを
公示する。ここでも、その理由はフロー制御の説明にとって重要ではない。例え
ば、受信者の入力バァッファをさらに遅延され、縮小したウィンドウがオーバフ
ローを防止するようにすることができる。セグメントS9において発信者はもう
1つのデータセグメント、すなわち3073から4097バイト、を送信する。
それらはセグメントS10において受信通知され、再度4096のウィンドウが
公示される。次に、発信者はセグメントS11からS13において3つのデータ
セグメント、すなわち4097−5121,5121−6145および6145
−7169を送信する。セグメントS14において、受信者は6145バイトま
でしか受信通知しないが、4096のウィンドウを公示し続ける。セグメントS
15において、発信者は7196−8193バイトからなる最終データセグメン
トを送信し、受信者はセグメントS16において8193までの全バイト受信を
通知する。残りの交換S17からS20まではフロー制御に無関係である。
【0013】 図からお判りのように、各データセグメントが個別に受信通知される必要はな
く、受信者は1つの受信通知メッセージにより所与のセグメントまでのいくつか
のデータセグメントの受信を通知することもできる。
【0014】 図5にスライディングウィンドウベースフロー制御の原理を示す。1番から1
1番はデータセグメントに関連しており、例えば、それらは図2に示すデータセ
グメントもしくは単に所与数のバイトとすることができる。ウィンドウベースフ
ロー制御の説明に関して、重要なのはウィンドウ200がある量のデータをカバ
ーし、左縁201と右縁202間の制御ウィンドウがデータセグメント4から9
をカバーするということだけである。図5の例では、制御ウィンドウは公示され
たウィンドウである。(もう1種の制御ウィンドウについては後述する。)ウィ
ンドウ200の左縁の位置は既に送信され(発信者により)受信通知されている
(受信者により)データセグメントの数により決定される。図5において、それ
はデータセグメント1から3が送信され受信通知されていることを意味する。
【0015】 一連のセグメントの例に関してデータフローが説明されているが、TCPはス
トリームオリエンテッドプロトコルであり、シーケンスベースはバイトに関する
ようにされることをお判り願いたい。したがって、受信者からの受信通知メッセ
ージは受信セグメントを表示せず、むしろシーケンスデータのどのバイトまでデ
ータが受信されているかを示す。
【0016】 発信者は全体ウィンドウサイズと送信されてはいるがまだ受信通知されていな
いデータ量との差として使用可能なウィンドウ、すなわち送信できるデータ量、
を計算する。図5では、分割203から右縁202までの使用可能なウィンドウ
がデータセグメント7から9をカバーする。したがって、これらのデータは送信
することができる。右縁202を越えるデータセグメント、すなわち10,11
等、はウィンドウが移動してそれらをカバーするまで送信することができない。
次に、ウィンドウの移動について説明する。
【0017】 図6はウィンドウの時間調節の原理を示す。受信者がデータを受信通知する時
に、ウィンドウは時間をかけて右へ移動する。2つの縁201,202の相対移
動によりウィンドウのサイズが増減する。この移動を説明するために従来3つの
異なる用語が使用されており、それは左縁201が右へ移動するとウィンドウが
閉じる、右縁202が右へ移動するとウィンドウが開く、および右縁202が左
へ移動するとウィンドウが閉じるである。縁201,202の移動はどれだけの
データが送信され受信通知されているかに従った左縁201の位置、および右縁
202を決定する所与の左縁201から始まる公示されたウィンドウサイズによ
り支配される。左縁は左へは移動せず、左縁を左へ移動させることを意味する受
信通知(ACK)が受信されておれば、それは重複ACKであり捨てられること
がお判りであろう。
【0018】 左縁201が右縁202に達する結果生じるウィンドウ200はゼロウィンド
ウと呼ばれる。それは発信者が任意のデータを送信するのを停止させる。
【0019】 フロー制御の前記した原理を図4に示し、それは図3に示す例に対するスライ
ディングウィンドウフロー制御を説明するものである。図の頂部に図2のデータ
セグメントを示しその下のバーおよび矢符は、発信者によるデータの送信および
受信者による受信通知に応答した、フロー制御ウィンドウの移動および時間変化
を表わしかつ例示している。図からお判りのように、発信者はデータの全ウィン
ドウの量を送信する必要はない。受信者からの各受信通知によりウィンドウは右
へスライドされる。セグメントS7からS8への変化で示すようにウィンドウの
サイズは減少することがあるが、ウィンドウの右縁は左方へ移動してはならない
。また、受信者はACKを送信する前にウィンドウが埋まるのを待つ必要がない
【0020】 前記説明では、フロー制御を決定したウィンドウはウィンドウから公示された
すなわち提供されたウィンドウであった。すなわち、公示されたウィンドウはそ
れにより受信者がフロー制御に影響を与える手段であり、それ自体が当然発信者
により実施される。前記したように、受信者は公示されたウィンドウを使用して
その入力バァッファのオーバフローを防止する。したがって、通常は公示された
ウィンドウのサイズは受信プロセスにより制御される。
【0021】 高速発信者が低速受信者にオーバフローをきたす問題の他に、ネットワーク上
で競合が生じることがあるという問題が存在する。それは接続の受信端ではなく
送受信端間で生じる問題である。よく知られているように、インターネット上の
典型的な接続は、ルーターとして作動する、他の部材を介して確立されこれらの
ルーターは広範に変動するタイプのハードウェアにより接続されることがあり、
ルーター間のこのような接続は一般的にリンクと呼ばれる。すなわち、発信者か
ら受信者へのパケットは受信端に到達するまでルーターによりリンクを介して他
のルーターへ案内される。競合は所与のリンクがそれを介して送信されるデータ
量を処理するのに十分な大きさではない(十分な送信容量がない)場合に生じる
結果である。それは例えば大容量を有するリンク(“ビッグパイプ”、例えば高
速LAN)上にデータが到達し低容量を有するリンク(“スモールパイプ”、例
えば低速WAN)上に出て行く時、あるいは出力容量が入力の和よりも小さいル
ーターに多数の入力ストリームが到達する時に生じることがある。
【0022】 図7に競合の例を示す。この図では、図2に示したものと同じデータセグメン
トを含みしたがって1から8の番号を運ぶパケットが大きい送信容量を有するリ
ンク300を介してルーターR1に到達する。R1がパケットをルーティングす
るリンク301はリンク300よりも小さい。パケットはハッチングした領域で
表わされ、この領域はパケットサイズに対応することをお判り願いたい。それは
リンク301に示すパケット3もしくは4の領域がリンク300内のパケット5
もしくは6、あるいはリンク302内のパケット1もしくは2の領域に等しいこ
とを意味する。図からお判りのように、R1はリンク300に到達する時の速さ
でリンク301内へパケットを送信することができないため、“ボトルネック”
として作動する。やはり図からお判りのように、ルーターR2は低容量リンク3
01から到達するのと同じ速さでしかパケットをリンク302へ入れることがで
きない。したがって、最低容量のリンクがパケットの間隔を決定する。
【0023】 図7の例では、受信者は8セグメントに対応するサイズを有するウィンドウを
公示しており、発信者はリンク300が受け取れる速さで8つ全部を送信したも
のと仮定していることをお判り願いたい。また、ルーターR1は着信パケットを
送信できるまで格納するための十分大きいバァッファを有するものと仮定してい
る。しかしながら、後者の仮定は満たされない場合が多く、競合によりパケット
が廃棄されることがあり、それはパケットを再送信する必要があることを意味す
る、すなわち送信は不利にされる。
【0024】 競合を配慮するために、TCP内のデータフロー制御は前記した公示されたウ
ィンドウに従うだけでなく、いわゆる競合ウィンドウにも従って実施される。競
合ウィンドウはスロースタートと呼ばれるルーチンにより次のように使用される
。新しい接続が確立されると、競合ウィンドウはデータの1セグメントへ初期化
される。発信者により受信通知が受信されるたびに、競合は1セグメントだけ増
加される。前記したスライディングウィンドウ制御(図5および図6参照)は公
示されたウィンドウもしくは競合ウィンドウのどちらか小さい方で実施される。
すなわち、競合ウィンドウが公示されたウィンドウよりも小さい場合には、図5
に示す制御ウィンドウ200は競合ウィンドウであって公示されたウィンドウで
はない。制御ウィンドウの左縁位置を決定するプロセスが図4、図5および図6
に関して前記したとおりに実施されるが、右縁位置は公示されたウィンドウと競
合ウィンドウの最小値により決定される。
【0025】 公示されたウィンドウは受信者により決定され、競合ウィンドウは発信者によ
り決定される。したがって、競合ウィンドウは発信者により課せられるフロー制
御であり、公示されたウィンドウは受信者により課せられるフロー制御である。
前者は知覚されたネットワーク競合の発信者の評価であり、後者は受信者におい
て利用可能なバァッファスペース量に関連している。
【0026】 [発明の根本にかかわる問題] 前記したようにスロースタートおよび競合ウィンドウを使用してスライディン
グウィンドウズフロー制御が実施される場合、発信者は1つのセグメントすなわ
ちパケットを送信し対応する受信通知ACKを待機することにより開始する。そ
のACKが受信されると、競合ウィンドウは1から2へ増分され、2セグメント
を送ることができる。一般的に、各受信ACKによりウィンドウは1だけ増加す
る。したがって、これら2つのセグメントの各々が受信通知されると、競合ウィ
ンドウはたとえば4に増加する。それにより指数関数的増加となる。指数関数的
増加は純粋な時間に関するものではなく、いわゆるラウンドトリップ時間RTT
に関するものであることをお判り願いたい。RTTは所与のバイトの送信と対応
する受信通知メッセージの受信との間で経過する時間である。この指数関数的増
加により、図7に関して説明したように、競合ウィンドウのサイズは公示された
ウィンドウよりはまだ小さいが競合に到る値へ迅速に達することができる。
【0027】 典型的に競合によりパケット損失を生じ、それは通信において生じる時間切れ
(パケットが送信される時に、時間切れクロックが動作開始し、予め設定された
期間内に受信通知が受信されない場合には、時間切れが発せられる)もしくは受
信される重複ACKにより認知することができる。
【0028】 この問題に対処するために、競合回避方法が提案され、それは例えばダフリュ
ー.アール.スチーブンスの前記した書籍の第21.6章に記載されている。通
常は前記したスロースタート方法と一緒に実現されるこの方法に従って、競合ウ
ィンドウ値およびスロースタート閾値が維持される。最初に競合ウィンドウは1
セグメントにセットされ閾値は許容最大ウィンドウサイズ(典型的には、655
35バイト)にセットされる。制御ウィンドウは公示されたウィンドウと競合ウ
ィンドウの最小値として選択される。競合が生じそれが時間切れの発生により認
知されると、現在の制御ウィンドウの半分が閾値として格納され競合ウィンドウ
は1セグメントにセットされる。時間切れはパケットの送信以来経過する時間を
それに従ってタイマが測定する機能であり、所定期間内に受信通知が受信されな
ければ時間切れ警告が発せられる。次に、制御ウィンドウサイズが閾値に達する
までスロースタート方法が利用され(ウィンドウサイズの指数関数的増加と共に
)、その後競合回避方法が開始され、それは競合ウィンドウがその逆数により増
分されることを指示し、競合ウィンドウのサイズは線形増加するようになる。
【0029】 競合のもう1つの表示は重複受信通知の受信であり、その後で競合ウィンドウ
は現在の制御ウィンドウの半分にセットされ競合回避方法が使用される。時間切
れおよび重複受信通知、およびそれに対する反応はTCPに関してよく知られて
いるため、これ以上説明する必要はない。
【0030】 この結果、TCPにより実施される基本的フロー制御は発信者によるプロービ
ングをより多くの帯域幅に対して一定とするのに役立つ。帯域幅はデータ送信レ
ートとして定義される、すなわち単位時間当たりデータ、例えばビット/秒、の
単位で与えられる。この帯域幅に対する一定プロービングは、たとえある点以降
は競合ウィンドウを線形に増加させてしまう前記した競合回避方法に従ってなさ
れる場合であっても、受信者が十分大きなウィンドウを公示する限り、それでも
競合が生じるという効果を有する。
【0031】 この問題はTCPに限定されず、スライディングウィンドウフロー制御を利用
するいかなるシステムでも生じることをお判り願いたい。
【0032】 [発明の目的] 前記した問題点を克服し改善されたフロー制御方法および装置を提供すること
が本発明の目的である。
【0033】 [発明の概要] この目的は独立項に記載された方法および装置により解決される。有利な実施
例が独立項に記載されている。
【0034】 本発明に従って、ある量のデータが送信される接続におけるフロー制御は前記
接続上の情報、すなわち前記接続を形成するリンクに関連する1つ以上の帯域幅
値、を直接利用する。このようにして、フロー制御はネットワーク上の状況に直
接適応させることができる。
【0035】 好ましくは、データ送信中に帯域幅値は一度だけでなく数回決定され、帯域幅
値が更新されてフロー制御が接続に沿った状況にダイナミックに適応されるよう
にされる。
【0036】 本発明の好ましい実施例に従って、スライディングウィンドウフロー制御が使
用されるシステムにおいて、ウィンドウサイズが前記帯域幅に依存して計算され
、前記ウィンドウサイズは前記スライディングウィンドウフロー制御において制
御ウィンドウを決定するプロセスで利用される。
【0037】 制御ウィンドウを決定するプロセスで前記ウィンドウサイズを利用することは
、例えば、ウィンドウが制御ウィンドウのサイズとして直接使用される、あるい
は利用できる他のウィンドウサイズ値(例えば、TCPから知られる競合ウィン
ドウサイズおよび公示されたウィンドウサイズ)と比較され制御ウィンドウサイ
ズはこの比較から決定される、例えば利用できる最小ウィンドウサイズが選択さ
れる、ことを意味する。
【0038】 ウィンドウを前記したように定義することの基本的な効果は、やはりボトルネ
ックウィンドウと呼ばれる、この新しいウィンドウが接続における1つのリンク
がパケット送信に対してボトルネックとなりかねないことを考慮することであり
、スライディングウィンドウフロー制御中にボトルネックウィンドウを考慮する
ことにより前記ボトルネックウィンドウを決定するのにその帯域幅が考慮される
前記リンクの1つにおける競合を最小限に抑えることができる。
【0039】 もう1つの好ましい実施例では、考慮中の各リンクに対する各帯域幅値を得、
前記複数の帯域幅値の最小値を求め、所与のバイトを送信してからそれが前記接
続の他端で受信されているという受信通知が受信されるまでの間に経過する時間
量を特徴づける時間値を求め、時間値と最小帯域幅値の積をボトルネックウィン
ドウとして計算することによりボトルネックウィンドウが求められる。
【0040】 好ましくは、前記時間値はパケットが送信される方向における所与のパケット
交換接続に対するラウンドトリップ時間値である。
【0041】 もう1つの好ましい実施例では、リンクに関連する帯域幅値は前記リンクの物
理的帯域幅、すなわち所与の時点において前記リンクを介して送信することがで
きるデータの総量である。もう1つの好ましい実施例では、リンクに関連する帯
域幅値は前記リンクにおいてパケット交換接続に利用できる実際の帯域幅値であ
る。後の実施例は2つ以上の接続がリンクを介して行われることがあることを考
慮している。
【0042】 さらにもう1つの好ましい実施例では、1つの帯域幅値すなわちアクセスリン
クの利用できる帯域幅しか考慮されない。アクセスリンクはパケット交換接続の
終端における装置とパケット交換接続に沿った次のルーター間のリンクである。
この実施例によりボトルネックリンクはアクセスリンクの帯域幅に基づいて定義
され、前記アクセスリンクにおける競合の可能性を低減できるようにされる。測
定されるアクセスリンクは接続において発信者として作動する装置、もしくは受
信者として作動する装置とすることができる。
【0043】 好ましくは、この実施例はアクセスリンクの帯域幅がそれを介してリンクレイ
ヤを制御するコンポーネントにより与えられるようにされている。例として、パ
ケット交換接続の終端における装置がパーソナルコンピュータでありアクセスリ
ンクがインターネットプロバイダへのモデムリンクであれば、リンクレイヤはS
LIP(Serial Line Internet Protocol),P
PP(Point−to−Point Protocol)もしくはRLP(G
SMに関連して使用されるRadio Link Protocol)等の適切
なリンクプロトコルにより確立され、リンクレイヤを制御するコンポーネントは
パーソナルコンピュータとモデム間の交換を支配するドライバである。もう1つ
の例として、アクセスリンクはISDN回線等のデジタル電話リンクやデジタル
セルラー電話網における接続とすることができ、そこではドライバはモデムを制
御せずISDNアダプタカード等の適切なアダプタ装置を制御する。
【0044】 この最後の実施例には、ネットワークやそれを支配するプロトコルを変えずに
任意数のパケット交換網内に実現することができるため実現が容易であるという
利点があり、セルラー電話機を介したアクセスリンク等の無線送信部を含むアク
セスリンクの場合、アクセスリンクが典型的にボトルネックリンク、すなわちパ
ケット交換接続を形成する全リンクの中で発信者に最低帯域幅を提供するリンク
、であるため特に有効である。すなわち、この場合アクセスリンクにおいて競合
が回避されれば全体パケット交換接続における競合の発生を完全に回避すること
ができ、前記実施例において本発明が保証できることはそれである。
【0045】 もう1つの好ましい実施例では、2つの帯域幅値すなわち発信者および受信者
のアクセスリンクの帯域幅値がそれぞれ求められる。このようにして、これらの
リンクの1つにおける競合の発生を低減することができる。
【0046】 本発明は前記した競合回避の問題に対する単純で、有効な柔軟性のある解決法
を提供し、いかなる通信システムにも応用することができる。
【0047】 それはスライディングウィンドウフロー制御を使用するシステムに特に応用さ
れる。前記したように、フロー制御はボトルネックウィンドウだけを使用したり
、ボトルネックウィンドウの使用を所与のシステムに対する既知のウィンドウと
組み合わせて行うことができる。例えば、本発明をTCPに応用する場合には、
フロー制御がボトルネックウィンドウだけで行われる、あるいは、例えば制御ウ
ィンドウを公示されたウィンドウ、競合ウィンドウおよびボトルネックウィンド
ウの最小値として決定することにより、ボトルネックウィンドウの使用を既知の
ウィンドウ、すなわち競合ウィンドウおよび公示されたウィンドウ、の使用に加
えられるようにこのプロトコルを変えることができる。
【0048】 後者の場合、すなわちボトルネックウィンドウを既存のウィンドウに加え次に
これらのウィンドウから制御ウィンドウを選択して本発明を応用する場合、本発
明は従来の伝送プロトコル(例えば、TCP)を変える必要がないという追加利
点を提供し、しかも本発明は接続の一端でしか実現されない場合でも有効である
。すなわち、後者の場合標準伝送プロトコルの既存のインプリメンテーションと
のコンパチビリティが保持され、しかも性能向上の利点がある。
【0049】 スライディングウィンドウフロー制御で使用される新しいウィンドウ、すなわ
ちボトルネックウィンドウ、を定義することにより本発明の好ましい実施例は従
来技術で準備される概念に反するものであり、既存のウィンドウズ(公示された
ウィンドウ、競合ウィンドウ)は新しいアルゴリズム、例えば前記した競合回避
アルゴリズム、と一緒に使用される。それとは対照的に、パケット交換接続を形
成するリンクの中の個別のリンクの帯域幅上の局部情報を考慮するボトルネック
ウィンドウを定義することにより、本発明は単純で柔軟性の高い方法を達成し、
単独であれ既知のウィンドウと一緒であれ、このボトルネックウィンドウの使用
により既知の解決法よりも有効な競合回避を達成する。
【0050】 [発明の詳細な説明] 後述する大概の例はTCPに従った通信に関連して説明される。本発明はTC
Pに従ったフロー制御の既知の要素と組み合わせることができるため、TCPに
おけるフロー制御の前記説明は本開示の一部としてここに組み入れられている。
しかしながら、本発明はTCPへの応用に限定されるものではなく、スライディ
ングウィンドウフロー制御を使用するいかなる通信システムにも応用することが
できる。
【0051】 インターネット等のパケット交換網における2つの通信パートナー間の接続は
典型的にいくつかの個別リンクからなっており、前記リンクはルーターにより接
続される。例えば、パーソナルコンピュータは高速LANを介してサーバに接続
することができ、サーバは低速WANを介してインターネットのもう1方の会員
(インターネットプロトコルピアすなわちIPピアとも呼ばれる)に接続するこ
とができ、インターネットの他方の会員はやはり高速LANを介して受信者に接
続することができる。LANおよびWANはリンクを構成し、サーバはルーター
、すなわちパケット内に含まれるルーティング情報に従って行き先へ向けてパケ
ットをルーティングする装置である。この状況は図7に略示するものに対応して
おり、第1のLANはリンク300、第1のサーバルーターR1、WANリンク
301、他方のインターネット会員ルーターR2、および第2のLANリンク3
02である。もう1つの例は低速モデムリンクを介してインターネットサーバに
接続されるパーソナルコンピュータであり、サーバは専用衛星回線を介してもう
1つのIPピアに接続されており、このIPピアはやはり低速モデムリンクを介
して受信者に接続されている。
【0052】 図1は本発明に従ったフロー制御方法の基本的実施例を示す。2つの通信パー
トナー間のパケット交換接続におけるデータのフローが制御され、前記接続はル
ーターにより接続される複数のリンクからなっている。一例はインターネットを
介したTCP/IP接続である。接続において、送信するデータを有するパート
ナーが発信者であり、他方のパートナーが受信者である。第1のステップSt1
0において、送信されるデータのシーケンス(すなわち、e−メール)が発信者
に対して決定される。それは送信されるデータの一連のデータ単位(例えば、バ
イト)が決定されることを意味する。
【0053】 次のステップSt20において、データが送信される接続内の少なくとも1つ
のリンクに関連づけられる帯域幅値が自動的に決定される。それは非常に多くの
異なる方法で行うことができる。例えば、接続における一方もしくは両方のパー
トナーがデータが送信される方向、すなわち発信者から受信者への方向、におけ
る接続の1つ以上のリンクの帯域幅値を監視することができる。1つの可能性は
接続に沿ったルーターにこれらの帯域幅値を受信者へ送信されるパケット、好ま
しくは発信者へ戻される受信通知パケット、に付加させることである。もう1つ
の可能性は一方もしくは両方のパートナーのリンクレイヤドライバをそのパート
ナーのアクセスリンクの帯域幅値を監視するように適応させることである。アク
セスリンクはパートナーを他方のパートナーへの接続における次のルーターに接
続させるリンクである。リンクに関連づけられる帯域幅値は前記リンクが単位時
間当たりどれだけのデータを運べるかの表示を与える任意の数とすることができ
る。例えば、それはリンクの物理的な帯域幅値、すなわちリンクの全帯域幅とす
ることができ、より好ましくはそのリンクにおける接続に瞬時利用できる帯域幅
とすることができる。
【0054】 最後に、前記データシーケンスのフローは前記帯域幅値を利用して制御するこ
とができる。それは競合を最小限に抑えられるように1つ以上の帯域幅値を自動
的に考慮することにより発信者からのデータフローが制御されることを意味する
。それは、例えばスライディングウィンドウベースフロー制御を使用するシステ
ムでは、1つ以上の帯域幅値からウィンドウ値を求め次に前記ウィンドウ値を制
御ウィンドウとして使用するか、あるいはとりわけ前記ウィンドウ値を含むグル
ープから制御ウィンドウを選択して行うことができる。このようにして、本発明
は接続を直接特徴づけるパラメータに自動的に依存してデータフローが制御され
るシステムを達成する。
【0055】 フローを制御するハードウェアは、例えば接続における両方のパートナーを同
時に制御する装置内に、任意適切なもしくは所望の方法で提供することができる
が、より好ましくは本発明に従った制御は接続における一方もしくは両方のパー
トナーに直接内蔵される。好ましい実施例に従って、接続の一方のパートナーに
しか実施しなくても全体接続に対する改善されたフロー制御を達成できることが
、本発明の重要な利点である。
【0056】 図8は本発明の方法の好ましい実施例のフロー図を示す。第1のステップSt
1において、接続に沿ったリンクに関連づけられる1つ以上の帯域幅値が決定さ
れる。帯域幅は単位時間当たりデータ量、例えばビット/秒、として定義される
。接続におけるリンクはパケットが送信されるもしくは送信されている方向で発
信者と受信者間にパスを確立するものであることをお判り願いたい。それは発信
者から受信者へパケットが送信されるパスすなわち接続は受信者から発信者へパ
ケットが送信されるパスと必ずしも同一ではないという事実による。
【0057】 どの帯域幅が所与のリンクと関連づけられるかを決定する機構は本発明にとっ
て重要ではなく、任意適切な方法で選択することができる。本発明の好ましい実
施例に従って、所与のリンクと関連づけられる値は前記リンクに対応する物理的
接続の帯域幅である。例として、28800ビット/秒の伝送速度を有するモデ
ムによりリンクが形成される場合、関連する帯域幅は28800ビット/秒とな
る。物理的帯域幅は特定のリンクが提供できる絶対最小帯域幅とすることができ
、その場合この値は所与のリンクに対して一定であり、あるいは支配的状況下に
おける最大帯域幅とすることができることをお判り願いたい。リンクが無線通信
により与えられる場合にはこの違いは重要であり、その場合絶対最大値は理想的
無線状況下での値であり、支配的最大値は瞬時的状況により許容される値である
【0058】 このように定義されるこの物理的リンク帯域幅は考慮中の接続にどれだけ多く
の帯域幅が実際に利用できるかということとは無関係である。従来技術で良く知
られているように、所与のリンクは2つ以上の接続を運ぶことができ、全体(す
なわち、物理的)帯域幅の一部を各接続に利用することができる。したがって、
本発明のもう1つの好ましい実施例では、所与のリンクに関連づけられる帯域幅
は前記リンクの接続に現在利用できる帯域幅である。
【0059】 リンクに関連づけられる帯域幅が現在利用できる帯域幅である実施例において
、この値を求める1つの可能性はパケット伝送の基礎をなす基本的プロトコル(
たとえば、インターネットを介したパケット交換の場合はIP)を修正して、受
信者へ送信されるデータパケットであってもあるいは受信者から発信者へ送信さ
れる対応する受信通知パケットであっても、接続における各リンクが送信される
パケットへこの情報を加えるようにすることである。しかしながら、本発明はそ
れに依存しないため、現在利用できる帯域幅を決定する任意適切な方法を使用す
ることができる。
【0060】 物理的リンク帯域幅が関連付けられる帯域幅として使用される実施例において
、これらの値を求める1つの可能性はやはり、リンクがこの情報を発信者もしく
は受信者(やはり、例えば、IP)へ提供するように、基礎をなすネットワーク
レイヤ伝送プロトコルを修正することである。しかしながら、基礎をなす伝送プ
ロトコルを修正せずに本発明の方法を使用することもできる。1つの可能性は基
本的伝送プロトコル(例えば、TCP)を修正せずに、適切に修正されたリンク
レイヤプロトコル(例えば、SLIP,PPPもしくはRLP)より好ましくは
このようなリンクレイヤプロトコルに対する修正されたドライバを使用して関連
する帯域幅情報が提供されることである。リンクレイヤプロトコルのドライバし
か修正されない場合には、本発明は関与するどのプロトコルも変える必要がない
という利点を提供し、そのため確立されたシステムとのコンパチビリティ問題は
全くなく、ネットワークの残りのなにものも変えることなく任意数のネットワー
ク内へ本発明を導入することができる。
【0061】 リンクレイヤプロトコルは特定のリンクを介した通信における2つのパートナ
ー間の通信を支配し、前記リンクは接続の一部を形成する。典型的な例はパーソ
ナルコンピュータからモデムリンクを介してサーバへインターネットでアクセス
することである。パーソナルコンピュータとルーターとして作動するサーバ間の
通信が次に、例えば、SLIP(serial line internet
protocol)やPPP(point to point protoco
l)等のこのようなリンクに対する特定のプロトコルに従って行われる。これら
のプロトコルは下位パケット、すなわち、TCP/IPパケットをカプセル化す
る。これらのプロトコルおよびカプセル化は従来技術で既知であり、例えば、前
記したダブリュ.アール.スチーブンスの書籍、TCP/IP Illustr
atedに記載されている。したがって、ここではその詳細を繰り返さない。
【0062】 リンクレイヤプロトコルに従って通信を実行するのに使用されるドライバが次
に対応するリンクの物理的帯域幅に関する情報を提供する。
【0063】 基本的な基礎をなす伝送プロトコル(例えば、TCP/IP)を修正せずに物
理的帯域幅を使用して本発明を実現する利点は、本発明をコンパチビリティ問題
なしで既存のシステムに統合することができ、しかも性能改善の利益を有するこ
とである。さらに、本発明は通信の一方だけのパートナーに実施することができ
しかも有効である。それはシステムの基礎をなす伝送プロトコルを修正する必要
なしに、スライディングウィンドウフロー制御を使用する任意のシステムに本発
明を一般的に応用できることを意味する。既知の全ての解決法が両方の通信パー
トナーを修正するかあるいはネットワーク内にトランスポートレイヤ状態をイン
ストールする必要があるため、これは従来技術に比べて著しい利点である。
【0064】 次に、図8の説明に戻って、ステップSt1で求められた帯域幅値は関連づけ
られるリンクが処理できる単位時間当たりデータ量を表わす。
【0065】 次のステップSt2において、ステップSt1で求められた帯域幅値の最小値
が求められる。1つの値しか求められていない場合には、当然この値が最小値で
ある。しかしながら、好ましくは2つ以上の帯域幅値がステップSt1で求めら
れ、ステップSt2で選択される最小値はステップSt1で考慮されるリンクの
中の最低伝送速度を有するリンクの帯域幅を表わすようにされる。接続を形成す
る全リンクを考慮することが好ましいが、後述するようにそうする必要性はない
【0066】 次のステップSt3において、送信方向(すなわち、発信者から受信者の方向
)におけるパケット交換に沿った遅延を特徴づける時間値が求められる。この特
性時間値は一般的に接続のいわゆるラウンドトリップ時間(RTT)と関連づけ
られる。RTTは所与の方向においてその方向へバイトを送信してから前記バイ
トの直接受信通知が受信されるまでの間に経過する時間として定義される。図3
に示すパケット交換を例にとると、RTTは発信者によるセグメントS1の送信
とセグメントS2における受信通知の受信との間に経過する時間である。すなわ
ち、RTTはメッセージに対する返答の受信と前記メッセージの送信との間の時
間差であり、より詳細には特定のシーケンス番号を有するバイトの送信とこのシ
ーケンス番号をカバーする受信通知の受信との間の時間である。
【0067】 本実施例では、前記した特性時間値はパケット交換接続に沿った遅延時間、す
なわちパケットの送出と対応する受信通知の受信との間の前記した時間差、を示
す任意の値として解釈されることをお判り願いたい。したがって、RTTもしく
はそこから誘導される任意の値が前記特性時間値として適切である。
【0068】 RTTの決定は任意適切な方法で行うことができる。1つの特定の可能性が前
記したダブリュ.アール.スチーブンスの書籍、TCP/IPI llustr
atedの21.3章から知られている。そこに記載された方法はTCPに限定
されず、パケット伝送にスライディングウィンドウフロー制御を使用する任意の
システムに適切に応用することができる。替わりの方法が、例えば、ブイ.ヤコ
ブソン,アール.ブレーデン,ディー.ボーマン,によるthe Networ
k Working Group Internet−Draft,1997年
2月から知られている。
【0069】 最も単純なケースでは、特性時間値は特定のシーケンス番号を有するセグメン
トの送出と、例えばセグメントが送出される時に作動開始し対応する受信通知パ
ケットが受信される時に経過時間を示す値を出力する適切なクロック回路による
、前記セグメントの受信通知を含むパケットの他端における受信との間の経過時
間を監視することにより瞬時RTTとして直接決定することができる。この出力
値は瞬時RTTとして格納される。このような決定は個別の各パケットすなわち
セグメントを個別に受信通知する、すなわちデータセグメントと受信通知メッセ
ージの1対1の対応を有する、制御プロトコルでは完全に適切である。
【0070】 しかしながら、TCP(例えば、図3のS7参照、2049バイトまで、すな
わち最初の2つのデータセグメントS4およびS5、受信通知する)の場合のよ
うに、累積受信通知メッセージも送信することができるプロトコルでは、ステッ
プSt3の特性時間値をRTTによって決まる平滑化された量として決定するこ
とが好ましい。この場合、瞬時RTTは前記したように測定される、すなわち特
定のシーケンス番号を有するセグメントの送出と前記シーケンス番号をカバーす
る(他のシーケンス番号もカバーすることができる)受信通知の受信との間の時
間遅延。この時間値はMで示される。次に、ローパスフィルタを使用して推定量
Rが次のように更新され、 R←αR+(1−α)M ここに、αは平滑化係数でありTCPでは0.9の推奨値を有する。次に、Rの
瞬時値はステップSt3において特性時間値として使用することができる。
【0071】 さらに好ましくは、特性時間値は測定値Mを平均化して測定される。それはエ
ラー値Errを計算しMの各測定値ごとに平均値Aを次のように更新して行われ
、 Err=M−A A←A+gErr ここに、gは平均値を求めるための利得値である。gの典型的な値は0.125
である。次に、Aの瞬時値はステップSt3において特性時間値として使用する
ことができる。
【0072】 最後に、ステップSt4において、ステップST2で求められた最小帯域幅値
とステップSt3で求められた特性時間値の積が計算され、この積はボトルネッ
クウィンドウとして定義される。本発明に従って、このボトルネックウィンドウ
は次にスライディングウィンドウフロー制御に使用することができる。精密な方
法、すなわち図5および図6に関して説明するようにボトルネックウィンドウが
スライディングウィンドウフロー制御において制御ウィンドウとして使用される
条件もしくは必要条件、は本発明にとって重要ではない。
【0073】 一実施例では、ボトルネックウィンドウは常に制御ウィンドウとして使用され
る、すなわち全体フロー制御がボトルネックウィンドウに基づいて実行される。
【0074】 もう1つの実施例では、ボトルネックウィンドウは既知の公示されたウィンド
ウと一緒に使用され、制御ウィンドウはボトルネックウィンドウおよび公示され
たウィンドウの最小値として選択される。さらにもう1つの実施例では、ボトル
ネックウィンドウは既知の公示されたウィンドウおよび既知の競合ウィンドウと
一緒に使用され、制御ウィンドウは公示された、競合およびボトルネックウィン
ドウの最小値として選択される。
【0075】 最も単純な実施例では、ボトルネックウィンドウの値は番号付けされたデータ
シーケンス(例えば、図2に示すように)の送信を開始する前に一度自動的に計
算されるだけである。しかしながら、好ましい実施例では、ボトルネックウィン
ドウの値はセグメントの送信中に数回求められ、ボトルネックが常に更新されパ
ケット交換接続の瞬時送信状態を正しく反映するようにされる。ボトルネックウ
ィンドウのこの測定および更新はさらにセグメントが送られるたびに、あるいは
所与の期間で周期的に、あるいは絶え間なく行うことができる、すなわち本発明
の方法が実現される装置は可能な最高速度でボトルネックウィンドウを決定する
プロセスを巡回し、それはボトルネックウィンドウを決定するサイクルが完了す
るたびに新しいボトルネックウィンドウの決定が開始されることを意味する。
【0076】 ステップSt1からSt3で遭遇するさまざまなパラメータが時間と共に変動
する傾向がある、例えばネットワーク上の変化するトラフィックにより接続に利
用できる瞬時帯域幅値が変化することがある、ためにボトルネックウィンドウが
前記したようにダイナミックに適応される場合には、たとえパケット交換接続の
特性が変化する場合でも、考慮されたリンクにおける前記接続に関して競合に対
する発信者の寄与は最小限に抑えることができる。
【0077】 “競合”という用語は一般的にリンクにおける全体競合、すなわち前記リンク
を通過する全てのトラフィック(全ての接続)により生じる競合、を示すのに使
用されることをお判り願いたい。本発明は考慮中の接続において発信者により生
じる全体競合の一部、すなわち発信者の競合に対する寄与、にしか直接影響を与
えることができないことが判る。しかしながら、この寄与を最小限に抑えれば当
然全体競合も最小限に抑えられる。
【0078】 本発明により定義されるボトルネックウィンドウは特定のリンクおよびそれよ
りも大きい帯域幅を有する他の全てのリンクにおける競合を最小限に抑える手段
である。それは従来技術が達成できないものである。すなわち、前記説明からお
判りのように、ボトルネックウィンドウはステップSt3で決定される最小帯域
幅に関連づけられるリンクに対応して定義される。ボトルネックウィンドウの使
用により前記リンクにおける競合が最小限に抑えられる。前記したように、ステ
ップSt1において考慮されたリンクは好ましくは全て接続における全リンクで
ある。この場合ボトルネックウィンドウは最低帯域幅を絶対的に提供する接続を
形成するリンクの中のリンクに対応する。しかしながら、本発明はステップSt
1においてより少ないリンクしか考慮しない場合にも有効に働き、それは考慮さ
れたリンクにおいて競合が少なくとも安全に最小限に抑えられるためであり、そ
れは従来技術では保証できないことである。
【0079】 スライディングウィンドウフロー制御を行うパケット交換接続におけるパート
ナーである装置内で本発明を実行する場合、前記装置が発信者であれば、前記し
たようにそれは単純に送信方向のボトルネックウィンドウを決定してフロー制御
に適切に使用する。パートナーが受信者であれば、それはその受信方向のボトル
ネックウィンドウを決定してその情報を発信者へ送信する。例えば、本発明に従
って受信者しか動作しないTCP接続では、受信者はその受信方向のボトルネッ
クウィンドウを決定することができ、次にボトルネックウィンドウおよび標準T
CP(例えば、入力バァッファ限界)に従って公示するウィンドウの最小値を公
示されたウィンドウとしてTCP発信者へ公示する。このようにして、発信者は
どのようにも修正はされていないが、本発明に従って動作する。このようにして
、本発明にはなんらコンパチビリティ問題を生じることなくいかなる既存システ
ムにも統合することができ、しかも性能改善の利益を保持するという著しい利点
がある。
【0080】 本発明は発信者もしくは受信者として設計された装置内に実現することができ
るが、典型的にはデータが前記装置から送信されるかあるいは前記装置により受
信されるかに応じて発信者および受信者の両方として作動することができる装置
内に実現される。
【0081】 本発明が図8に示す実施例に従って発信者として作動する装置内に実現される
場合、装置がリンクに対する1つ以上の帯域幅値を適切に決定し(図8のステッ
プSt1)次に最小値を決定する(ステップSt2)ように制御を行うことがで
きる。ステップSt1およびSt2に関して前記した可能性のいずれかを使用す
ることができる。例えば、バイトの送信とそれをカバーする受信通知の受信との
間で経過する時間を測定することにより、遅延表示値の決定(ステップSt3)
も直接実施することができる。次に最小帯域幅値と遅延表示値の積を前記発信者
において計算してフロー制御におけるボトルネックウィンドウとして適切に使用
することができる。
【0082】 一方、本発明が図8に示す実施例に従って受信者として作動する装置内に実現
される場合、やはり装置がリンクに対する1つ以上の帯域幅値を適切に決定し(
図8のステップSt1)次に最小値を決定する(ステップSt2)ように制御を
行うことができる。ステップSt1およびSt2に関して前記した可能性のいず
れかをやはり使用することができる。発信者から受信者への方向における遅延表
示値の決定を任意適切な方法で行うことができる。1つの可能性は受信者が専用
接続遅延時間測定値メッセージを発信者へ送出して対応する受信通知が戻される
まで時間を測定することである。それには接続内の受信者と発信者の両方がこの
ような遅延時間測定値メッセージをサポートするプロトコルに従って動作する必
要がある。好ましい実施例では、受信者が遅延表示値を独立して決定することが
できるため、このようなプロトコルは必要がない。データの受信を通知するシス
テムが発信者と受信者間に与えられることを想定するにすぎない。次に、受信者
は受信通知ACK(n)の送信と第n+1バイトをカバーするセグメントの受信
との間の差を測定することにより接続のRTTを求め、ここにACK(n)は発
信者により送信されるシーケンス内の第nバイトまでの含まれる全バイトに対す
る受信通知である。このように求められた値はボトルネックウィンドウの計算に
直接使用することができ、あるいはRおよびAの値に関する前記説明と同様に、
平滑化および/もしくは平均化を実施することができる。前記したように、次に
ボトルネックウィンドウは任意適切な方法、例えば公示されたウィンドウの形で
、発信者へ提供することができる。
【0083】 次に説明する本発明のもう1つの実施例では、本発明はTCP通信に応用され
、下記の定義が使用される。ここでいうTCPとは、過去、現在および将来の全
てのバリエーションおよび、例えば任意の支配的標準に従った、このプロトコル
のインプリメンテーションが含まれるという意味で、インターネット上で使用さ
れる伝送制御プロトコルのことである。
【0084】 TCPプロトコルが実現されかつTCP接続の一端を形成する通信装置は“T
CPピア”と呼ばれる。各TCPピアはTCP発信者もしくはTCP受信者もし
くは同時にその両方として動作することができる。本発明に従って修正されるT
CPピアは“修正TCPピア”と呼ばれ、そうでなければ“標準TCPピア”と
呼ばれる。したがって、“修正TCP発信者”、“修正TCP受信者”、“標準
TCP発信者”および“標準TCP受信者”という用語が使用される。修飾語“
修正”もしくは“標準”がなければ、関連用語は両方のケースに当てはまる。説
明の目的で、標準TCPピアはダブリュ.アール.スチーブンスの前記した書籍
、TCP/IP Illustrated、第1巻に従って実現されるものとす
るが、本実施例に関して述べた仮定および必要条件が満たされる限り、本実施例
はTCPの任意のバリエーションに応用することができる。
【0085】 本実施例に従って、修正TCPピアは標準TCPピアの標準コンプライアント
修正である、すなわち修正TCPピアは現在のTCPプロトコル標準に従うよう
に挙動し、それにより既存のTCPインプリメンテーションとのバックワードコ
ンパチビリティが保証される。
【0086】 “最大リンク帯域幅”(MLB)という用語はそのリンク上の発信者が利用で
きる前記リンクに対応する物理的接続の帯域幅のことである。
【0087】 TCP接続の特定方向(送信もしくは受信)に対する修正TCPピアにより考
慮される全てのMLBの最小値は関連方向の“MinMLB”と呼ばれる。送信
方向に対するリンクのパスは受信方向に対するリンクのパスと必ずしも同じでは
ないため、MinMLBはTCPピアの送信もしくは受信方向に対して異なるこ
とがあることをお判り願いたい。さらに、MinMLBは前記したように一方向
のTCP接続を構成する全リンクの全MLBの最小値ではないこともお判り願い
たい。大概の場合、例えば必要がないかあるいは未知であるため、修正TCPピ
アは全MLBを考慮することがない。例えば既知のMLBの値が変化したり、従
来考慮されない新しいMLBが考慮されると、MinMLBは時間と共に変化す
ることがありこの新しいMLBは前のMinMLBよりも低い。
【0088】 所与の方向(送信もしくは受信)に対する“ボトルネックウィンドウ”という
用語はその方向の現在のMinMLBとその方向の現在のRTTの積に対して使
用される。MinMLBと同様に、ボトルネックウィンドウはTCPピアの送信
および受信方向に対して異なることがある。
【0089】 本実施例では、修正TCP発信者はその送信方向の現在のMinMLBよりも
高速で送信しないように制限され、修正TCP受信者はその受信方向の現在のM
inMLBよりも高速で送信させないように対応するTCP発信者を制御する。
後者は対応するTCP発信者がその送信方向の現在のMinMLBよりも高速で
送信することを許されないということに等しい。
【0090】 MinMLBよりも高速で送信しないということはTCP発信者がその送信方
向のボトルネックウィンドウにより与えられるよりも多くの受信通知されない未
解決のパケットを有することを許されないことを意味する。修正TCP発信者は
その送信方向の現在のMinMLBおよび現在のRTTを連続的に追跡する。修
正TCP受信者はその受信方向の現在のMinMLBおよび現在のRTTを連続
的に追跡する、すなわち対応するTCP発信者の送信方向のボトルネックウィン
ドウを追跡する。
【0091】 本実施例では、修正TCP発信者のフロー制御はその送信方向のボトルネック
ウィンドウにより補足される、すなわち使用される制御ウィンドウを決定するの
にボトルネックウィンドウが公示されたウィンドウおよび競合ウィンドウと一緒
に使用される。制御ウィンドウは3つのウィンドウの最小値として選択され、そ
れは修正TCP発信者が公示されたウィンドウ、競合ウィンドウおよびその送信
方向のボトルネックウィンドウの最小値よりも多くの受信通知されない未解決の
パケットを持たないことがあることを意味する。さらに本実施例では、修正TC
P受信者はその受信方向のボトルネックウィンドウを決定し、次にボトルネック
ウィンドウおよび標準TCP(例えば、入力バァッファ限界)に従って公示する
ウィンドウの最小値を公示されたウィンドウとしてTCP発信者に公示する。
【0092】 本実施例が発信者として作動する装置内に実現される場合には、ボトルネック
ウィンドウの決定に使用される送信方向のRTTの決定は特定のシーケンス番号
を有するバイトの送出とそのバイトの受信に関連する受信者からの受信通知の受
信との間の時間経過を監視して瞬時RTTを測定することにより行うことができ
る。この値はMと呼ばれる。次に、エラー値Errが計算されMの測定のたびに
平均値Aが次のように更新され、 Err=M−A A←A+gErr ここにgは平均値を求めるための利得値である。典型的にgは0.125である
。次に、Aの瞬時値はボトルネックウィンドウの計算に利用されるRTT値とし
て使用される。
【0093】 本実施例が受信者として作動する装置内に実現される場合には、ボトルネック
ウィンドウの決定に使用される送信方向(すなわち、発信者から受信者への方向
)のRTTの決定は修正された方法で瞬時RTTを測定することにより行うこと
ができる。
【0094】 やはりMと呼ばれる現在のRTT値は第nバイトまでの含まれる全バイトの受
信を通知する受信通知ACK(n)を受信者が送出してから第n+1バイトをカ
バーするTCPセグメントを受信者が受信するまでの時間経過を監視して決定す
ることができる。採用されたRTTの値はやはりAとして次のように決定される
。 Err=M−A A←A+gErr
【0095】 逆方向の状況は送信方向の状況と同一ではないため、第nバイトをカバーする
セグメントがTCP発信者において遅延される場合には、アプリケーションがま
だそれを解放していないため、問題が生じる。その場合測定された瞬時RTTM
は値Aの更新に使用してはならない、すなわちMのこのような値はスキップしな
ければならない。スキップの判断は受信者から受信されるTCPパケットのパケ
ット間到着時間に基づいてなされる。すなわち、本実施例では、修正された受信
者が瞬時RTTと共にパケット到着間時間を測定して、到着時間を閾値と比較し
、到着時間が前記閾値を越える場合には、測定された瞬時値RTTは前記した公
式でAの更新に使用されない。
【0096】 本実施例では、発信者としてもしくは受信者として、本発明に従って作動する
装置は瞬時的に利用できるそのアクセスリンクの帯域幅としてMinMLBを決
定する。1つだけのMLBが決定され、それは自動的にMinMLBに等しい。
アクセスリンクが両方向、すなわち送信および受信方向、に使用されるため、こ
こでは送信および受信方向の区別をする必要がない。アクセスリンクは装置を接
続に沿って次のルーターに接続するリンクである。この実施例では、利用可能な
帯域幅はリンクレイヤドライバにより供給される。リンクレイヤドライバは近い
過去を考慮する実行中のスループットメトリックを維持する、すなわち時間間隔
にわたってデータのスループットを測定し(バイトで)測定されたスループット
を前記間隔の長さで除算して、スループットと間隔長の商として帯域幅を連続的
に測定する。それは連続的に行われる、すなわちある間隔にわたる測定が終了し
た後で、次が開始される。もう1つの可能性は経過した所与の時間量(例えば、
数秒)の間隔にわたって移動平均をとることである。使用したリンクレイヤプロ
トコル、例えばSLIP,PPPもしくはRLP、を適切にインプリメントする
ことにより、この機能を装置のリンクレイヤドライバ内にインプリメントするこ
とができる。インプリメンテーションの修正は標準プロトコルが完全に保持され
ることを意味し、任意の標準インプリメンテーションとの通信が保持されるが、
すなわちコンパチビリティ、前記した帯域幅決定の特殊機能は本実施例に従って
動作する装置におけるインプリメンテーション内に付加される。
【0097】 TCP性能を改善する従来の技術はTCPの双方向通信路の両方のエンドポイ
ント(すなわち、発信者および受信者)でインプリメンテーションを修正する必
要がある。したがって、このような技術を成功させるには、それにより通信を探
索するこれらのホストの全ての既存のTCPインプリメンテーションをグレード
アップしなければならない。今日のインターネットサーバーの広範な拡がりを考
えると、それは実用的ではない。TCP性能を改善するための他の方法はネット
ワーク内でTCPフローごとの状態を維持する必要があり、ネットワーク内のフ
ローごとリソース要求の欠点を生じる。
【0098】 前記した実施例はエンドツーエンドTCP接続の一方側を修正するだけでTC
P性能を送信および受信の両方向で高められる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的な実施例を示すフロー図である。
【図2】 送信される1セットのデータセグメントの例を示す図である。
【図3】 図2に示すセグメントを送信するTCPに従ったパケット交換の例を示す図で
ある。
【図4】 図3に示す通信のフロー制御中の制御ウィンドウの動作および調節を説明する
図である。
【図5】 スライディングウィンドウフロー制御の原理を示す略図である。
【図6】 制御ウィンドウのエッジがどのように移動するかを示す略図である。
【図7】 通信路に沿ったリンクにおける競合を説明する略表現である。
【図8】 ボトルネックウィンドウを決定する好ましい実施例を示すフロー図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月15日(2000.4.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 この問題はTCPに限定されず、スライディングウィンドウフロー制御を利用
するいかなるシステムでも生じることをお判り願いたい。 EP−0454364A2には2つのウィンドウを有する高速トランスポート
プロトコルが示されている。このプロトコルは情報量を制御する2つのウィンド
ウを含み、第1のウィンドウはネットワークウィンドウと呼ばれネットワーク内 のデータを制限してネットワークバァッファリソースが経済的サイズとされしか もネットワークを介して送信されるパケット数に過剰な損失がないようにするの に使用され、第2のウィンドウは受信者フロー制御ウィンドウと呼ばれ典型的に は第1のウィンドウよりも大きい。第2のウィンドウはパケットが受信者におい てドロップすなわち消失されないことを保証するのに使用される。この文献は典 型的に第1のウィンドウが、ラウンドトリップ遅延と発信者および受信者を相互 接続するネットワークの帯域幅値との積として定義される、いわゆる帯域幅遅延 積にセットされると述べている。帯域幅遅延積という用語は受信通知されないデ ータの量と同義語である。 EP−0693840A1からホップバイホップフロー制御を使用するシステ ムが知られており、ソース端局が確立された接続を介してディスティネーション 端局へ規則正しく制御セルを送出し、制御セルは個別の伝送速度を示すスタンプ された速度フィールドを有する。周期的更新プロセスにおいて、ソース端局とデ ィスティネーション端局間の接続に沿ったスイッチの各々が接続に対する利用可 能な帯域幅を計算する。各制御セル内のスタンプされた速度フィールド内の値が 現在利用可能な帯域幅割当てと比較され、所与のスイッチ内の現在利用可能な帯 域幅割当てが現在フィールド内に存在する値よりも小さければスタンプされた速 度フィールド内に書き込まれる。次に、制御セルリターンプロセスが実行され、 ソース端局において戻された制御セルが許容伝送速度の更新をトリガーし、許容 伝送速度は個別伝送速度の1つに等しくされる。したがって、この文献は速度制
御方法について記載している。 Proceedings of the 1996 IEEE Fiftee nth Annual International Phoenix Con ference on Computers and Communicati ons,Scottsdale,March 27−29,1996,no.C onf.15,March 27,1996,第239−245頁(XP000 594795)のミローチェバ,アイ,等の論文“Protocol Mecj hanisms for Reliable Transmission an d Flow Control on Multimedia Highway s”にはTCPにおけるスロースタートおよび競合回避等のあるルーチンおよび 技術が記載されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】 [発明の詳細な説明] 後述する大概の例はTCPに従った通信に関連して説明される。本発明はTC
Pに従ったフロー制御の既知の要素と組み合わせることができるため、前記説明 は本開示の一部を形成する。 しかしながら、本発明はTCPへの応用に限定され
るものではなく、スライディングウィンドウフロー制御を使用するいかなる通信
システムにも応用することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット交換接続における発信者から受信者へのデータ量の
    フロー制御方法であって、前記パケット交換接続はルーターにより接続される複
    数のリンクからなり、該方法は、 前記発信者を制御して送信されるデータシーケンスを前記データ量から決定す
    るステップと、 前記リンクの1つ以上にそれぞれ関連づけられる1つ以上の帯域幅値を自動的
    に決定するステップと、 前記1つ以上の帯域幅値を前記発信者から前記受信者への前記シーケンスのフ
    ロー制御プロセスに利用するステップと、 を含むデータ量のフロー制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、前記1つ以上の帯域幅値は前
    記シーケンスの送信中に2回以上決定されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、前記1つ以上の帯域幅値は前
    記シーケンスの送信中に規則正しい時間間隔で決定されることを特徴とする方法
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法であって、前記1つ以上の帯域幅値は前
    記シーケンスの送信中に連続的に決定されることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法であって、前記1つ以上の帯域幅値は新
    しいパケットが送信されるたびに送信の前に決定されることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の方法であっ
    て、前記シーケンス内のどの点までデータが受信されているかを示すメッセージ
    を発信者へ戻すことにより受信者におけるデータの受信を通知するステップと、 ある時点でデータウィンドウ内側のデータの一部もしくは全部しか送信できな
    いように前記発信者における前記シーケンスの送信を制御するステップであって
    、前記データウィンドウは前記シーケンスに関する第1および第2の限界により
    画定され、前記第1の限界は既に送信され受信通知されたデータ量が前記ウィン
    ドウの範囲外となるように前記既に送信され受信通知されたデータ量に依存して
    決定され、前記第2の限界は前記第1の限界にデータウィンドウサイズ値を加え
    て決定されるステップと、 前記1つ以上の帯域幅値を前記データウィンドウサイズ値を決定するプロセス
    で利用するステップと、 を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法であって、 − 前記シーケンスが送信される方向で前記複数のリンクに関連づけられる前記
    1つ以上の帯域幅値を決定するステップと、 − 前記1つ以上の帯域幅値の最小値を決定するステップと、 − 前記発信者により所与のバイトが送信されてから前記所与のバイトが受信者
    により受信されているという受信通知が受信されるまでの間に経過する時間量を
    特徴づける時間値を決定するステップであって、前記接続に対する前記時間値は
    前記シーケンスが送信される方向で決定されるステップと、 − 前記1つ以上の帯域幅値の前記最小値と前記時間値との積をリンク依存デー
    タ量値として求めるステップであって、それは前記データウィンドウサイズ値を
    決定するプロセスで利用されるステップと、 を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法であって、前記リンク依存データ量値は
    前記データウィンドウサイズ値として使用されることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の方法であって、前記データウィンドウサイズ
    値は一群のデータ量値から最小値を選択して決定され、前記リンク依存データ量
    値は前記群内にあることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法であって、前記パケット交換接続はT
    CPに従って確立され、前記データウィンドウサイズ値は公示されたウィンドウ
    、競合ウィンドウおよび前記リンク依存データ量値からなる群から選択されるこ
    とを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項7から請求項10までのいずれか1記載の方法であ
    って、前記パケット交換接続はTCPに従って確立され、前記時間値はシーケン
    スが送信される方向における前記接続に対するラウンドトリップ時間の関数とし
    て決定されることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれか1記載の方法であ
    って、リンクに関連づけられる帯域幅値は前記リンクの物理的帯域幅であること
    を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項11までのいずれか1記載の方法であ
    って、リンクに関連づけられる帯域幅値は前記リンク内で発信者から受信者への
    方向の前記接続に現在利用できる帯域幅であることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13までのいずれか1記載の方法であ
    って、前記帯域幅値は前記発信者のアクセスリンクおよび前記受信者のアクセス
    リンクに関連づけられる少なくとも1つの帯域幅値を含み、前記発信者の前記ア
    クセスリンクは前記シーケンスが送信される方向で前記パケット交換接続に沿っ
    た次のルーターに前記発信者を接続するリンクであり、前記受信者の前記アクセ
    スリンクは前記シーケンスが送信される方向とは反対の方向で前記パケット交換
    接続に沿った次のルーターに前記受信者を接続するリンクであることを特徴とす
    る方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法であって、アクセスリンクに関連づ
    けられる前記帯域幅値は前記発信者および前記受信者の一方もしくは両方の前記
    アクセスリンクに対するリンクレイヤドライバにより提供されることを特徴とす
    る方法。
  16. 【請求項16】 パケット交換接続における発信者から受信者へのデータ量
    のフロー制御装置であって、前記パケット交換接続はルーターにより接続される
    複数のリンクからなり、該装置は、 送信されるデータシーケンスを前記データ量から決定する決定手段と、 前記リンクの1つ以上にそれぞれ関連づけられる1つ以上の帯域幅値を自動的
    に決定する手段と、 前記1つ以上の帯域幅値を前記発信者から前記受信者への前記シーケンスのフ
    ロー制御プロセスに利用する手段と、 を含むデータ量のフロー制御装置。
  17. 【請求項17】 パケット交換接続を介してデータを送受信する通信装置で
    あって、前記パケット交換接続はルーターにより接続される複数のリンクかにな
    り、該通信装置は、 前記通信装置を制御する制御手段を含み、 それが前記接続を介してデータ量を送信する発信者として作動する場合には、
    送信されるデータシーケンスが前記データ量から決定され、前記リンクの1つ以
    上にそれぞれ関連づけられる、前記シーケンスが送信される方向における、1つ
    以上の帯域幅値が自動的に決定され、前記1つ以上の帯域幅値は前記発信者から
    の前記シーケンスのフローを制御するプロセスで使用され、 それが前記接続の他端における通信パートナーから前記接続を介してデータを
    受信する受信者として作動する場合には、前記リンクの1つ以上にそれぞれ関連
    づけられる、前記パートナーから前記装置への方向における1つ以上の帯域幅値
    が自動的に決定され、前記パートナーによる前記データのフロー制御プロセスに
    前記1つ以上の帯域幅値を使用できるように前記パートナーへメッセージが送ら
    れる、通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の装置であって、前記制御手段は前記装置
    が発信者として作動する時は前記シーケンスの送信中に前記1つ以上の帯域幅値
    が2回以上決定され、前記装置が受信者として作動する時は前記データの受信中
    に前記1つ以上の帯域幅値が2回以上決定されるように機能することを特徴とす
    る装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の装置であって、前記制御手段は前記装置
    が発信者として作動する時は前記シーケンスの送信中に前記1つ以上の帯域幅値
    が規則正しい時間間隔で決定され、前記装置が受信者として作動する時は前記デ
    ータの受信中に前記1つ以上の帯域幅値が規則正しい時間間隔で決定されるよう
    に機能することを特徴とする装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の装置であって、前記制御手段は前記装置
    が発信者として作動する時は前記シーケンスの送信中に前記1つ以上の帯域幅値
    が連続的に決定され、前記装置が受信者として作動する時は前記データの受信中
    に前記1つ以上の帯域幅値が連続的に決定されるように機能することを特徴とす
    る装置。
  21. 【請求項21】 請求項17記載から請求項20までのいずれか1項記載の
    装置であって、どのバイトまでデータが受信されているかを示すバイトメッセー
    ジを発信者へ戻すことにより一連のバイトの受信を受信者が通知するように前記
    接続を介してデータを送信するプロトコルを特徴とし、ある時点で送信されるシ
    ーケンスの送信はその時点でデータウィンドウ内側のデータの一部もしくは全部
    しか送信することができないように行われ、前記データウィンドウは送信される
    前記シーケンスに関する第1および第2の限界により画定され、前記第1の限界
    は既に送信され受信通知されたデータ量が前記ウィンドウの範囲外となるように
    既に送信され受信通知された前記データ量に依存して決定され、前記第2の限界
    は前記第1の限界にデータウィンドウサイズ値を加えて決定され、 前記装置が発信者として作動する時は、前記制御手段は前記データウィンドウ
    サイズ値を決定するプロセスで前記1つ以上の帯域幅値を使用し、 前記装置が受信者として作動する時は、前記制御手段は前記1つ以上の帯域幅
    値に基づいてデータ量値を決定し、前記データ量値は前記接続における前記パー
    トナーへ送信されて、前記パートナーが前記データウィンドウサイズ値を決定す
    るプロセスで使用できるようにされる装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の装置であって、前記制御手段を特徴とし
    、 前記装置が発信者として作動する時は、前記データシーケンスが送信される方
    向で前記複数のリンクに関連づけられる前記1つ以上の帯域幅値を決定し、前記
    1つ以上の帯域幅値の最小値を決定し、前記発信者により所与のバイトが送信さ
    れてから接続の他端で前記所与のバイトが受信されているという受信通知が受信
    されるまでの間に経過する時間量を特徴づける時間値を決定し、前記1つ以上の
    帯域幅値の前記最小値と前記時間値との積をリンク依存データ量値として決定し
    、それが前記データウィンドウサイズ値を決定するプロセスで利用される装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の装置であって、前記パケット交換接続は
    TCPに従って確立され前記時間値はシーケンスが送信される方向で前記接続に
    対するラウンドトリップ時間の関数として決定されることを特徴とする装置。
  24. 【請求項24】 請求項21もしくは請求項22記載の装置であって、前記
    制御手段を特徴とし、 前記装置が受信者として作動する時は、データが送信される方向で前記複数の
    リンクに関連づけられる前記1つ以上の帯域幅値を決定し、前記1つ以上の帯域
    幅値の最小値を決定し、前記受信者によりあるバイトをカバーする所与の受信通
    知メッセージが送信されてから前記接続の他端で前記接続のパートナーから送信
    される前記データシーケンス内の次のバイトが受信されるまでの間に経過する時
    間量を特徴づける時間値を決定し、前記1つ以上の帯域幅値の前記最小値と前記
    時間値との積をリンク依存データ量値として決定し、それが前記パートナーへ送
    信されて前記データウィンドウサイズ値を決定するプロセスで利用される装置。
  25. 【請求項25】 請求項22もしくは請求項24記載の装置であって、前記
    リンク依存データ量値は前記データウィンドウサイズ値として使用されることを
    特徴とする装置。
  26. 【請求項26】 請求項22もしくは請求項24記載の装置であって、前記
    データウィンドウサイズ値は一群のデータ量値から最小値を選択して決定され、
    前記リンク依存データ量値は前記群内にあることを特徴とする装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の装置であって、前記パケット交換接続は
    TCPに従って確立され、前記装置が発信者として作動する時は、前記制御手段
    は前記データウィンドウサイズ値が公示されたウィンドウ、競合ウィンドウおよ
    び前記リンク依存データ量値からなる群から選択されるように機能することを特
    徴とする装置。
  28. 【請求項28】 請求項26記載の装置であって、前記パケット交換接続は
    TCPに従って確立され、前記装置が受信者として作動する時は、前記制御手段
    は前記リンク依存データ量値が前記接続における前記パートナーへ公示されたウ
    ィンドウとして送信されるように機能することを特徴とする装置。
  29. 【請求項29】 請求項17から請求項28までのいずれか1記載の装置で
    あって、リンクに関連づけられる帯域幅値は前記リンクの物理的帯域幅であるこ
    とを特徴とする装置。
  30. 【請求項30】 請求項17から請求項28までのいずれか1記載の装置で
    あって、リンクに関連づけられる帯域幅値は前記リンク内で前記データが送信さ
    れる方向の前記接続に現在利用できる帯域幅であることを特徴とする装置。
  31. 【請求項31】 請求項17から請求項30までのいずれか1記載の装置で
    あって、前記帯域幅値は前記装置のアクセスリンクに関連づけられる帯域幅値を
    含み、前記アクセスリンクは前記装置を前記パケット交換接続に沿った次のルー
    ターに接続するリンクであることを特徴とする装置。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の装置であって、リンクレイヤドライバ手
    段を有することを特徴とし、前記アクセスリンクに関連づけられる前記帯域幅値
    はリンクレイヤドライバ手段により提供されることを特徴とする装置。
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濱田 浩司 KOJI HAMADA: "ATMネットワーク上のTCPに対するセル送出レートの影響について Effect of cell transmission rate o", 電子情報通信学会技術研究報告 VOL.95 NO.495 IEICE TECHNICAL REPORT, vol. 第95巻, JPN6008048773, JP, pages 15 - 22, ISSN: 0001143241 *

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007504694A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 ダーマ・ホールディングス・エス・アー パケットネットワークのための伝送レートに基づく輻輳制御

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