JP3391316B2 - ネットワークシステム - Google Patents

ネットワークシステム

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JP3391316B2
JP3391316B2 JP30043899A JP30043899A JP3391316B2 JP 3391316 B2 JP3391316 B2 JP 3391316B2 JP 30043899 A JP30043899 A JP 30043899A JP 30043899 A JP30043899 A JP 30043899A JP 3391316 B2 JP3391316 B2 JP 3391316B2
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/28Flow control; Congestion control in relation to timing considerations
    • H04L47/283Flow control; Congestion control in relation to timing considerations in response to processing delays, e.g. caused by jitter or round trip time [RTT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末からネットワ
ーク上の各種データを受信するネットワークシステムに
係わり、詳細には回線を介してネットワーク上のサーバ
から転送データを受信する端末を収容するネットワーク
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークが相互
に接続されたインターネットが急速に普及し、電子メー
ルやネット・ニュース、動画像や音声データの配信、テ
レビ会議システムなど多種多様なサービスが提供される
に至っている。このような各種サービスの提供は、コン
ピュータの高性能化およびネットワーク通信技術の進歩
によるところが大きい。各種サービスが普及するにした
がって、これを利用するための端末も多様化している。
このような端末としては、例えば、従来の一般電話回線
を介した家庭内のパーソナルコンピュータ、広帯域の専
用回線を介したオフィス内でのコンピュータ、あるいは
狭帯域の無線通信回線を介した情報携帯端末(Personal
Digital Assistants:PDA)や携帯電話といった携
帯端末がある。
【0003】これら端末でインターネット上の各種サー
ビスを利用する場合、端末とインターネット上の各種サ
ービスを提供するアプリケーションサーバとの間の通信
路を設定する必要がある。この際、通信帯域の設定が行
われ、ネットワーク内のリソースを有効活用して、サー
ビス提供を受ける端末側で快適にサービスが受けられる
ように、アプリケーションサーバから各種サービスデー
タが転送される。
【0004】通信帯域の設定のため、アプリケーション
サーバと端末との間の回線の帯域を認識する必要があ
る。そのため、従来のネットワークシステムでは、例え
ば端末からアプリケーションサーバに対して帯域幅情報
を通知し、これにしたがって設定した通信路に対して、
アプリケーションサーバから各種サービスデータの転送
が行われている。また、その他特開平11−11254
3号公報「データ通信方法およびその中継装置」に開示
された技術を適用したネットワークシステムは、同様に
最適な帯域を用いたデータ転送を行うべく、あらかじめ
通信識別情報ごとに設定された通信帯域を記憶した中継
装置において、受信した中継データの通信識別情報に応
じた通信帯域を確保する。これにより、帯域幅情報を通
知せず、さらに特定の帯域確保プロトコロルの実装を不
要にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信開
始に先立って帯域幅情報を通知する従来のネットワーク
システムでは、端末に、帯域幅情報を通知するための付
加装置を実装する必要があるため、携帯端末の小型軽量
化を妨げるばかりか、既存のインターネットシステムと
いった多種多様な端末全てに同様の機能を備えさせなけ
ればならないという問題がある。
【0006】さらに、特開平11−112543号公報
に開示された技術を、既存のインターネットを構成する
ネットワークに適用することは、現実的に困難である。
特に、インターネットのように各種ネットワークが相互
接続されている場合は、特定のネットワークに限らず全
ネットワークで導入する必要があるからである。
【0007】ところで、インターネットのように相互接
続された各種ネットワークについて着目すると、それぞ
れの通信帯域は広帯域である。その一方、上述した端末
と、この端末と接続するためにインターネットに収容さ
れるアクセスサーバとの間の回線は、狭帯域である。し
たがって、アプリケーションサーバと端末との間で設定
される通信回線の帯域は、端末とアクセスサーバとの間
の回線の帯域に依存してしまうことが多い。すなわち、
この端末とアクセスサーバとの間の回線の帯域を認識で
きれば、ネットワーク内のリソースを有効に活用して、
サービス提供を受ける端末側で快適にサービスが受けら
れるように、アプリケーションサーバから各種サービス
データの転送が可能となる。
【0008】そこで本発明の目的は、既存のネットワー
クに容易に適用可能で、端末とアクセスサーバとの間の
回線の帯域を認識して最適なデータ転送を実現するネッ
トワークシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)あらかじめ定められたエコー要求に対応して
その送信元に対して所定のカウンタ値が設定されたエコ
ー応答を送信する端末と、(ロ)通信路を介して端末を
収容し、端末との間の送受信データおよびエコー要求を
中継するとともに、エコー要求を中継するたびにエコー
要求に含まれるカウンタ値をカウントしこれが所定の値
になったときエコー要求の送信元に対してエコー応答を
送信するアクセスサーバと、(ハ)このアクセスサーバ
に接続され、端末との間の送受信データおよびエコー要
求を中継するとともに、エコー要求を中継するたびにエ
コー要求に含まれるカウンタ値をカウントしこれが前記
した所定の値になったときエコー要求の送信元に対して
エコー応答を送信する1または複数のルータと、(ニ)
ルータのいずれか1つに接続され、端末に対して第1の
エコー要求を送信する第1のエコー要求送信手段と、こ
の第1のエコー要求に対応して端末から第1のエコー応
答を受信する第1のエコー応答受信手段と、第1のエコ
ー要求を送信してから第1のエコー応答を受信するまで
の経過時間を端末との間のデータ遅延時間としての第1
のラウンドトリップ時間として計測する第1の計測手段
と、第1のエコー応答受信手段によって受信された第1
のエコー応答のカウンタ値からアクセスサーバまでのル
ータ数を推定する推定手段と、この推定手段によって推
定されたルータ数がカウント値に設定された第2のエコ
ー要求を端末に対して送信する第2のエコー要求送信手
段と、この第2のエコー要求に対応した第2のエコー応
答を受信する第2のエコー応答受信手段と、第2のエコ
ー要求を送信してから第2のエコー応答を受信するまで
の経過時間をアクセスサーバとの間のデータ遅延時間と
しての第2のラウンドトリップ時間として計測する第2
の計測手段と、第1および第2の計測手段によって計測
された第1および第2のラウンドトリップ時間から通信
路のデータ遅延時間を算出する通信路遅延算出手段と、
通信路のデータ遅延時間に対応して通信路の帯域が記憶
されている通信路帯域記憶手段と、通信路遅延算出手段
によって算出された通信路のデータ遅延時間に対応して
この通信路帯域記憶手段に記憶されている通信路の帯域
に応じて端末に対してデータを送信するデータ送信手段
とを備えるアプリケーシ ョンサーバとをネットワークシ
ステムに具備させる。
【0010】すなわち請求項1記載の発明では、所定の
帯域を有する通信路を介して端末を収容するアクセスサ
ーバと、これに接続されたアプリケーションサーバとを
備えるネットワークシステムで、アプリケーションサー
バは、端末に接続される通信路のデータ遅延時間に基づ
いて推定した通信路の帯域に応じて、端末に対してデー
タを送信するようにしている。端末に接続される通信路
のデータ遅延時間は、アプリケーションサーバから第1
のエコー要求を送信し、これを受信した端末が返信した
第1のエコー応答をアプリケーションサーバで受信する
ことによって、第1のラウンドトリップ時間を計測す
る。第1のエコー応答には、送信元の端末において、端
末を収容するアクセスサーバとアプリケーションサーバ
との間の通信経路にあるアクセスサーバおよび1または
複数のルータを通過するたびにカウンタ値が設定され
る。そこで、アプリケーションサーバは、受信した第1
のエコー応答から、端末側で設定されたカウンタ値の初
期値を推定し、アプリケーションサーバからアクセスサ
ーバまでのルータ数を算出するとともに、これを第2の
エコー要求のカウンタ値に送信する。そして、これに対
応する第2のエコー応答を受信することによって、アク
セスサーバからアプリケーションサーバまでの第2のラ
ウンドトリップ時間を計測することができるので、結果
的に端末に接続される通信路のデータ遅延時間を観測す
ることができる。
【0011】
【0012】
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)あらかじ
め定められたエコー要求に対応してその送信元に対して
所定のカウンタ値が設定されたエコー応答を送信する端
末と、(ロ)通信路を介して端末を収容し、端末との間
の送受信データおよびエコー要求を中継するとともに、
エコー要求を中継するたびにエコー要求に含まれるカウ
ンタ値を減算し零になったときエコー要求の送信元に対
してエコー応答を送信するアクセスサーバと、(ハ)こ
のアクセスサーバに接続され、端末との間の送受信デー
タおよびエコー要求を中継するとともに、エコー要求を
中継するたびにエコー要求に含まれるカウンタ値を減算
し零になったときエコー要求の送信元に対してエコー応
答を送信する1または複数のルータと、(ニ)ルータの
いずれか1つに接続され、端末に対して第1のエコー要
求を送信する第1のエコー要求送信手段と、この第1の
エコー要求に対応して端末から第1のエコー応答を受信
する第1のエコー応答受信手段と、第1のエコー要求を
送信してから第1のエコー応答を受信するまでの経過時
間を端末との間のデータ遅延時間としての第1のラウン
ドトリップ時間として計測する第1の計測手段と、第1
のエコー応答受信手段によって受信された第1のエコー
応答のカウンタ値からアクセスサーバまでのルータ数を
推定する推定手段と、この推定手段によって推定された
ルータ数がカウント値に設定された第2のエコー要求を
端末に対して送信する第2のエコー要求送信手段と、こ
の第2のエコー要求に対応した第2のエコー応答を受信
する第2のエコー応答受信手段と、第2のエコー要求を
送信してから第2のエコー応答を受信するまでの経過時
間をアクセスサーバとの間のデータ遅延時間としての第
2のラウンドトリップ時間として計測する第2の計測手
段と、第1および第2の計測手段によって計測された第
1および第2のラウンドトリップ時間から通信路のデー
タ遅延時間を算出する通信路遅延算出手段と、通信路の
データ遅延時間に対応して通信路の帯域が記憶されてい
る通信路帯域記憶手段と、通信路遅延算出手段によって
算出された通信路のデータ遅延時間に対応してこの通信
路帯域記憶手段に記憶されている通信路の帯域に応じて
端末に対してデータを送信するデータ送信手段とを備え
るアプリケーションサーバとをネットワークシステムに
具備させる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、所定の
帯域を有する通信路を介して端末を収容するアクセスサ
ーバと、これに接続されたアプリケーションサーバとを
備えるネットワークシステムで、アプリケーションサー
バは、端末に接続される通信路のデータ遅延時間に基づ
いて推定した通信路の帯域に応じて、端末に対してデー
タを送信するようにしている。端末に接続される通信路
のデータ遅延時間は、アプリケーションサーバから第1
のエコー要求を送信し、これを受信した端末が返信した
第1のエコー応答をアプリケーションサーバで受信する
ことによって、第1のラウンドトリップ時間を計測す
る。第1のエコー応答には、送信元の端末において、端
末を収容するアクセスサーバとアプリケーションサーバ
との間の通信経路にあるアクセスサーバおよび1または
複数のルータを通過するたびに減算するカウンタ値が設
定される。そこで、アプリケーションサーバは、受信し
た第1のエコー応答から、端末側で設定されたカウンタ
値の初期値を推定し、アプリケーションサーバからアク
セスサーバまでのルータ数を算出するとともに、これを
第2のエコー要求のカウンタ値に送信する。そして、こ
れに対応する第2のエコー応答を受信することによっ
て、アクセスサーバからアプリケーションサーバまでの
第2のラウンドトリップ時間を計測することができるの
で、結果的に端末に接続される通信路のデータ遅延時間
を観測することができる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のネットワークシステムで、アプリケーシ
ョンサーバは、第2のエコー応答受信手段によって受信
された第2のエコー応答が端末によって送信されたもの
であるか否かを判別するエコー応答判別手段と、このエ
コー応答判別手段によって第2のエコー応答が端末によ
って送信されたものであると判別されたとき推定手段に
よって推定したルータ数より小さい値がカウント値に設
定された第2のエコー要求を端末に対して第2のエコー
要求送信手段により送信させる再送制御手段とを備える
ことを特徴としている。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、アプリ
ケーションサーバでは、第2のエコー応答が端末からの
ものであるかを判別するようにし、端末からのものであ
ると判別されたときには、アプリケーションサーバから
端末への経路のルータ数が、端末からアプリケーション
サーバへの経路のルータ数より少ないため、推定したル
ータ数が誤りと判断し、再び再送制御手段により、より
小さい値をカウンタ値の初期値に設定された第2のエコ
ー要求により第2のラウンドトリップ時間を計測して、
最終的に判定する端末に接続される通信路の帯域の推定
精度を向上させる。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3いずれかに記載のネットワークシステムで、アプリ
ケーションサーバは、通信路遅延算出手段によって算出
された通信路のデータ遅延時間があらかじめ決められた
閾値以上のときはこれに対応してこの通信路帯域記憶手
段に記憶されている帯域に応じて端末に対してデータを
送信し、通信路のデータ遅延時間があらかじめ決められ
た閾値より小さいときは端末との間の通信経路の最大帯
域で端末に対してデータを送信するデータ送信手段を備
えることを特徴としている。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、算出し
たデータ遅延時間があらかじめ決められた閾値以上のと
きは通信路帯域記憶手段に記憶されている帯域に応じ
て、アプリケーションサーバから端末に対してデータを
転送し、それ以外では最大帯域で転送させるようにした
ので、アプリケーションサーバの処理を簡素化して、ネ
ットワークの輻輳が発生しやすい回線が狭帯域の場合に
効率的なデータ転送を行うとともに、回線が広帯域の場
合に端末にとっても快適にデータを受信することができ
るようになる。
【0019】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項4いずれかに記載のネットワークシステムで、端末
は、アプリケーションサーバからデータを受信するのに
先立ってアプリケーションサーバに対して接続要求を送
信する接続要求送信手段と、この接続要求送信に対応し
て受信される接続承認を第1のエコー要求として受信し
これに対応する応答を第1のエコー応答として送信する
応答手段とを備え、アプリケーションサーバは、接続要
求送信手段によって送信された接続要求に対応した接続
承認を第1のエコー要求として送信する送信手段と、応
答手段によって送信された応答を第1のエコー応答とし
て受信するとともに端末との間の通信路を設定する通信
路設定手段とを備えることを特徴としている。
【0020】すなわち請求項5記載の発明では、アプリ
ケーションサーバから端末に対してデータを転送するの
に先立って通信路を設定する接続処理が、3方向ハンド
シェイク方式で行われるとき、端末からの接続要求に対
するアプリケーションサーバの接続承認パケットを、第
1のエコー要求とし、さらに端末からアプリケーション
サーバへの応答を、第1のエコー応答として処理するこ
とによって、ネットワークで送受信されるパケットを減
らすことができるので、スループットの向上を図ること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例におけるネット
ワークシステムの構成の概要を表わしたものである。本
実施例におけるネットワークシステムは、複数のネット
ワークN0〜NNがそれぞれ第1〜第Nのルータ101
10Nを介して接続されている。第1〜第Nのルータ1
1〜10Nは、それぞれ開放型システム間相互接続(Op
en Systems Interconnection:OSI)基本参照モデル
のネットワーク層において、接続されるネットワーク間
で転送されるパケットデータの中継処理を行う。コンピ
ュータ等の各種ネットワーク機器は、ネットワークN0
〜NNに接続される。ここでは、各種サービスを提供す
るためのサービスデータとしてのコンテンツデータを格
納するアプリケーションサーバ11がネットワークNN
に接続されている。
【0024】ネットワークN0〜NNによって構成される
インターネットに接続して、アプリケーションサーバ1
1に格納されているコンテンツデータを取得するため、
端末は、アプリケーションサーバ11と同様に直接ネッ
トワークN0〜NNのいずれかに接続するか、ネットワー
クN0〜NNのいずれかに収容されているアクセスサーバ
を介して接続する必要がある。直接ネットワークN0
Nのいずれかに接続する場合、端末は専用のネットワ
ークに収容され、ルータを介してネットワークN 0〜NN
に接続されることになる。一方、アクセスサーバを介し
て接続する場合、端末は、専用のネットワークと比較し
て非常に狭帯域回線である一般の電話回線や無線通信回
線を介してアクセスサーバに接続することになる。家庭
内のパーソナルコンピュータや、PDAや携帯電話など
の携帯端末からは、アクセスサーバを介してインターネ
ットに接続される。本実施例におけるネットワークシス
テムでは、ネットワークN0にアクセスサーバ12が収
容され、端末13はアクセスサーバ12と間の公衆電話
網やセルラー網、PHS(Personal Handy-phone Syste
m)網等の回線14を介して接続されるものとする。
【0025】このような第1〜第Nのルータ101〜1
N、アプリケーションサーバ11、アクセスサーバ1
2および端末13は、固有のアドレスが付与され、それ
ぞれ互いに識別できるようになっている。
【0026】本実施例におけるネットワークシステムで
は、アプリケーションサーバ11と端末13との間の通
信経路のうち、アクセスサーバ12と端末13との間の
回線14が、上述したように他の経路部分と比較して格
段に帯域が狭いことから、アプリケーションサーバ11
と端末13との間の通信帯域がアクセスサーバ12と端
末13との間の回線14の帯域に依存することに着目
し、この回線14の帯域を推定することができるように
なっている。すなわち、回線14の帯域は回線14のデ
ータ遅延時間に対応するため、アプリケーションサーバ
11から送信されるエコー要求と、各ネットワーク機器
でこれに対応して返信されるエコー応答とから、回線1
4のデータ遅延時間を観測する。そして、アプリケーシ
ョンサーバ11は、観測した回線14のデータ遅延時間
に応じて回線14の帯域を推定し、この推定した帯域に
基づいて、端末13から要求されたコンテンツデータを
転送する。これにより、ネットワークN0〜NNのリソー
スを有効活用して、端末13で快適にコンテンツデータ
を受信することを可能にしている。
【0027】図2は、本実施例におけるネットワークN
0〜NNで送受信されるデータの構成の概要を表わしたも
のである。すなわち、ネットワークN0〜NNで送受信さ
れるエコー要求、エコー応答およびコンテンツデータ
は、それぞれ同図(a)に示すIP(Internet Protoco
l)パケットデータの構成をなす。IPパケットデータ
20は、データの分解および組み立てや通信経路制御の
ための各種制御情報が配置されるIPヘッダフィールド
21と、分解されてパケット化された通信すべきデータ
が配置されるIPデータフィールド22とから構成され
ている。IPヘッダフィールド22は、同図(b)に示
すように、通過可能なルータ数を示すカウンタ値が配置
されるカウンタフィールド23と、送信元のネットワー
ク機器に付与された固有のアドレスが配置される送信元
アドレス24と、宛先のネットワーク機器に付与された
固有のアドレスが配置される宛先アドレス25とを有し
ている。
【0028】例えば、アプリケーションサーバ11から
端末13宛てに転送されるIPパケットデータの場合、
送信元アドレスにアプリケーションサーバ11のアドレ
ス、宛先アドレスに端末13のアドレス、カウンタフィ
ールドには何らかの原因で長時間にわたってネットワー
クN0〜NN内で滞留しない程度のカウンタ値、IPデー
タフィールドには送信すべきコンテンツデータが、それ
ぞれ配置される。カウンタフィールドのカウンタ値は、
送信元で初期値が設定された後、ルータあるいはアクセ
スサーバでは、このIPパケットデータが通過するたび
に“1”ずつ減算し、“0”になった時点で中継するこ
となくIPパケットデータ自体を廃棄する。
【0029】上述したエコー要求およびエコー応答も、
コンテンツデータをのせたIPパケットデータと同様の
構成をなす。ただし、IPデータフィールドには、イン
ターネット制御メッセージプロトコル(Internet Contr
ol Message Protocol:以下、ICMPと略す。)の制
御メッセージが配置される。このICMPの制御メッセ
ージでは、IPパケットデータがエコー要求かエコー応
答かを識別できるようになっており、アプリケーション
サーバ11は、エコー要求のカウンタフィールドに適当
な初期値を入れて、宛先となる端末に対して送信する。
端末に到達する前にルータやアクセスサーバでカウンタ
値が“0”になったときに、エコー応答が返信される。
宛先である端末に到達したときには、同様にカウンタフ
ィールドに適当な初期値を入れたエコー応答が返信され
る。
【0030】以下、このようなIPデータパケットを送
受信してアクセスサーバ12と端末13との間の回線1
4の帯域を推定する本実施例におけるネットワークシス
テムの要部について説明する。
【0031】図3は、上述した回線14の帯域推定制御
に係る本実施例における端末13の構成要部を表わした
ものである。この端末13は、アクセスサーバ12に接
続される回線を収容する回線インタフェース(Interfac
e:以下、IFと略す。)30と、アクセスサーバ12
との間で回線14を介して送受信されたIPパケットデ
ータの組み立てや分解を行うパケット処理部31と、ア
クセスサーバ12を介してネットワークN0〜NNによっ
て構成されるインターネット上のアプリケーションサー
バ11と通信路を設定するためのネットワーク接続処理
部32と、アプリケーションサーバ11からのエコー要
求に対応してエコー応答を返信するエコー要求処理部3
3とを備えている。
【0032】このような構成の端末13は、図2に示し
たIPパケットデータの形態で、アプリケーションサー
バ11との通信路を設定を要求し、設定された通信路を
介してコンテンツデータを取得するとともに、アプリケ
ーションサーバ11からのエコー要求に対応してエコー
応答を返信する。端末13は、図示しない中央処理装置
(Central Processing Unit:以下、CPUと略す。)
を有しており、所定の記憶装置に格納された制御プログ
ラムに基づいて、上述した各種制御を実行することがで
きるようになっている。
【0033】図4は、本実施例における端末13でコン
テンツデータを取得するのに先立って行われるアプリケ
ーションサーバ11との間の通信路の接続処理の概要を
表わしたものである。ここでは、端末13とアクセスサ
ーバ12との間の回線14は、既に設定されているもの
とする。端末13では、ネットワーク接続処理部32に
よりコンテンツデータを取得するためにアプリケーショ
ンサーバ11との間の通信路の接続処理を開始するとき
(ステップS40:Y)、パケット処理部31で図2に
示したIPパケットデータ構成の接続要求パケットを生
成する(ステップS41)。この接続要求パケットは、
送信元アドレスおよび宛先アドレスにそれぞれ端末13
およびアプリケーションサーバ11のアドレスが、IP
データフィールドに接続要求を示すデータが、それぞれ
配置されている。カウンタフィールドには、何らかの原
因でネットワーク内に長時間滞留してしまわない程度に
破棄されるカウンタ値が配置される。続いて、この接続
要求パケットを、回線IF30から回線14を介してア
クセスサーバ12に対して送信する(ステップS4
2)。
【0034】アクセスサーバ12は、端末13からの接
続要求パケットを受信すると、少なくとも宛先アドレス
を参照して、あらかじめ設定されている通信経路に対し
て、これを中継する。
【0035】端末13は、接続要求パケットの送信後、
パケット処理部31でこの接続要求パケットに対応して
接続要求先のアプリケーションサーバ11からの接続承
認を示す接続承認パケットの受信を監視し(ステップS
43:N)、これを検出したとき(ステップS43:
Y)、接続承認の受信を確認する応答パケットを生成す
る(ステップS44)。接続応答パケットは、送信元ア
ドレスおよび宛先アドレスにそれぞれアプリケーション
サーバ11および端末13のアドレスが、IPデータフ
ィールドに接続応答を示すデータが、それぞれ配置され
ている。カウンタフィールドには、何らかの原因でネッ
トワーク内に長時間滞留してしまわない程度に破棄され
るカウンタ値が配置される。同様に応答パケットは、送
信元アドレスおよび宛先アドレスにそれぞれ端末13お
よびアプリケーションサーバ11のアドレスが、IPデ
ータフィールドに接続承認に対する応答を示すデータ
が、それぞれ配置されている。カウンタフィールドに
は、何らかの原因でネットワーク内に長時間滞留してし
まわない程度に破棄されるカウンタ値が配置される。端
末13は、このような応答パケットを、回線14を介し
てアクセスサーバ12に対して送信し(ステップS4
5)、一連の処理を終了する。
【0036】このような端末13からの接続要求にした
がってアプリケーションサーバ11との間の通信路が設
定されると、まずアプリケーションサーバ11から端末
13宛てにエコー要求が送信される。
【0037】図5は、本実施例における端末13のエコ
ー応答処理の概要を表わしたものである。すなわち、端
末13は、エコー要求処理部33で、アプリケーション
サーバ11からのエコー要求の受信を監視し(ステップ
S50:N)、受信したIPデータパケットのIPデー
タフィールドのICMPの制御メッセージからエコー要
求であることを検出したとき(ステップS50:Y)、
宛先アドレスには送信元アドレスに配置されているアプ
リケーションサーバ11のアドレスを、送信元アドレス
には端末13のアドレスを、IPデータフィールドにI
CMPの制御メッセージでエコー応答であることを示す
データを、それぞれ配置したエコー応答を生成する(ス
テップS51)。この際、カウンタフィールドには、何
らかの原因でネットワーク内に長時間滞留してしまわな
い程度に、割り当てられている数ビットからなるカウン
タ値が配置される。通常、端末13とアプリケーション
サーバ11との間に通過するルータ数は30以下である
ことから、カウンタフィールドは5ビット以上が割り当
てられる。したがって、カウンタ値の初期値には、“3
2”、“128”あるいは“255”といった推測しや
すい数値を用いる。
【0038】このようにして生成されたエコー応答は、
パケット処理部31より、再び回線14を介してアクセ
スサーバ12に対して送信される(ステップS52)。
アクセスサーバ12では、端末13からのエコー応答を
受信すると、少なくとも宛先アドレスを参照して、あら
かじめ設定されている通信経路に対して、これを中継す
ることになる。
【0039】続いて、アクセスサーバ12および第1〜
第Nのルータ101〜10Nについて説明する。ただし、
これらは本実施例における回線推定制御に係る部分は実
質的に同一であるため、以下ではアクセスサーバ12に
ついて説明する。
【0040】図6は、回線14の帯域推定制御に係る本
実施例におけるアクセスサーバ12の構成要部を表わし
たものである。アクセスサーバ12は、端末13に接続
される回線14を収容する回線IF60と、ネットワー
クN0とのインタフェース機能を有するネットワークI
F61と、回線14とネットワークN0との間のIPパ
ケットデータの中継処理を行うパケット転送部62と、
中継されるIPパケットデータのカウンタフィールドの
カウンタ値に基づいてデータを廃棄するか、あるいはエ
コー応答を行うか否かを判別するカウンタ処理部63
と、カウンタ処理部63の判別結果に基づいてエコー応
答処理を行うエコー処理部64とを備えている。
【0041】このような構成のアプリケーションサーバ
11は、図示しないCPUを有しており、所定の記憶装
置に格納された制御プログラムに基づいて、上述した各
種制御を実行することができるようになっている。
【0042】図7は、本実施例におけるアプリケーショ
ンサーバ11のパケット中継処理の概要を表わしたもの
である。アプリケーションサーバ11のパケット転送部
62では、回線IF60あるいはネットワークIF61
を介してIPパケットデータの受信を監視し(ステップ
S70:N)、これを検出したとき(ステップS70:
Y)、カウンタ処理部63により、受信したIPパケッ
トデータのカウンタフィールドのカウンタ値を“1”だ
け減算する(ステップS71)。次に、この減算したカ
ウンタフィールドのカウンタ値が“0”であるか否かを
判別し(ステップS72)、カウンタ値が“0”である
と判別されたとき(ステップS72:Y)、受信したI
PパケットデータのIPデータフィールドを参照して、
エコー要求であるか通常のIPパケットであるかを判別
する(ステップS73)。
【0043】ここで、受信したIPパケットデータがエ
コー要求であると判別されたとき(ステップS73:
Y)、エコー処理部64によりエコー応答を生成させる
(ステップS74)。さらにエコー処理部64は、受信
したエコー要求の送信元アドレスを宛先アドレスに配置
したエコー応答を、パケット転送部62により宛先アド
レスに向けて返信させ(ステップS75)、一連の処理
を終了する(エンド)。
【0044】ステップS73で、受信したIPパケット
データがエコー要求ではなく、例えばアプリケーション
サーバ11からのコンテンツデータをのせた通常のパケ
ットデータであると判別されたとき(ステップS73:
N)、パケットデータを中継することなく廃棄する(ス
テップS76)。この際、廃棄するパケットデータの送
信元アドレスで特定される送信元に対して、その廃棄通
知を行って、一連の処理を終了する(エンド)。本実施
例では、この廃棄通知についても、エコー応答として返
信するようになっている。
【0045】ステップS72で、受信したIPパケット
データのカウンタフィールドのカウンタ値が“0”では
ないと判別されたとき(ステップS72:N)、パケッ
ト転送部62により、エコー要求の宛先アドレスに配置
されている宛先に対して、パケットデータを転送させ
(ステップS77)、一連の処理を終了する(エン
ド)。
【0046】第1〜第Nのルータ101〜10Nの本実施
例における回線推定制御に係る要部の構成は、図6に示
したアクセスサーバ12の要部構成と同様であるため説
明を省略する。ただし、第1〜第Nのルータ101〜1
Nは、回線IF60を備えず、その代わりにネットワ
ークIFを介して接続されるネットワークのインタフェ
ース機能を有する点で異なる。また、第1〜第Nのルー
タ101〜10Nの本実施例における回線推定制御に係る
要部の動作についても、図7に示したアクセスサーバ1
2の動作と同様であるため説明を省略する。
【0047】続いて、アプリケーションサーバ11につ
いて説明する。
【0048】図8は、端末13とアクセスサーバ12と
の間の回線の帯域推定制御に係る本実施例におけるアプ
リケーションサーバ11の構成要部を表わしたものであ
る。このアプリケーションサーバ11は、ネットワーク
Nとのインタフェース機能を有するネットワークIF
80と、ネットワークNNとの間で送受信されたIPパ
ケットデータの組み立てや分解を行うパケット処理部8
1と、ネットワークN 0〜NNによって構成されるインタ
ーネットに収容されるアクセスサーバ12を介して端末
13との間の通信路を設定するためのネットワーク接続
処理部82と、端末13に対してエコー要求の送信およ
びエコー応答の受信を行うエコー処理部83と、エコー
処理部83によるエコー要求およびエコー応答の送信時
刻および受信時刻から通信路のデータ遅延時間であるラ
ウンドトリップ時間(Round TripTime:以下、RTTと
略す。)を算出するRTT算出処理部84と、エコー処
理部83およびRTT算出処理部84の処理結果に基づ
いて回線14の帯域を推定する推定部85と、推定部8
5により回線14の帯域を推定するための各種判断基準
が記憶されたテーブル86とを備えている。
【0049】このような構成のアプリケーションサーバ
11は、ネットワーク接続処理部82によって端末13
との間の通信路が設定されると、端末13に対してエコ
ー要求を送信し、これに対応する端末13からのエコー
応答の受信を待つ。エコー応答が受信されると、RTT
算出処理部84で、エコー要求の送信時刻とエコー応答
の受信時刻とから、ネットワーク接続処理部82によっ
て設定された通信路のRTTを、RTT1として算出す
る。ここでは、エコー要求の送信時刻とエコー応答の受
信時刻とからラウンドトリップ時間を計測しているが、
エコー要求の送信時にタイマの計時を開始させ、エコー
応答の受信時にタイマの計時を停止させるようにしても
よい。要は、エコー要求が送信されてからエコー応答が
受信されるまでの経過時間が認識できればよい。
【0050】次に、推定部85により、受信したエコー
応答のカウンタフィールドのカウンタ値から、送信元で
ある端末13で設定されたカウンタフィールドのカウン
タ値の初期値を推定する。これにより、アプリケーショ
ンサーバ11と端末13との間のルータ数を特定するこ
とができる。続いて、アプリケーションサーバ11は、
エコー処理部83により、端末13の前段に配置されて
いるアクセスサーバ12に対してエコー要求を送信する
ことで、アプリケーションサーバ11とアクセスサーバ
12との間の通信路のRTTをRTT2として認識する
ことができる。したがって、回線14のデータ遅延時間
をtとすると、次の(1)式のように示すことができ
る。
【0051】 t = RTT1 − RTT2 ・・・(1)
【0052】アプリケーションサーバ11は、(1)式
にしたがって算出したデータ遅延時間から、回線14が
狭帯域回線であるか広帯域回線であるかを判定する。広
帯域回線であると判定されたときは、端末13までの通
信経路の最大限の通信帯域を設定して、コンテンツデー
タを転送する。また、回線14が狭帯域回線であると判
定されたときには、回線14のデータ遅延時間tに対応
した通信帯域を設定して、コンテンツデータを転送す
る。
【0053】そのためアプリケーションサーバ11は、
テーブル86に次の第1および第2の判定基準テーブル
を備え、回線の帯域推定のための判断基準とする。
【0054】図9は、回線14が狭帯域回線であるか広
帯域回線であるかを判定するための第1の判定基準テー
ブルの構成の概要を表わしたものである。この第1の判
定基準テーブル90は、回線14のデータ遅延時間t
と、アプリケーションサーバ11とアクセスサーバ12
との間のRTTであるRTT2とに対応して、判定すべ
き結果が定められている。回線14のデータ遅延時間t
と、RTT2とは、それぞれ“大”および“小”と2値
化されている。ここでは、エコー要求のパケットサイズ
を100バイト前後にした場合において、“大”を10
0ミリ秒([ms])以上、“小”を100msより小
さいものとしている。
【0055】すなわち、回線14のデータ遅延時間tが
100ms以上(“大”)で、RTT2が100msよ
り小さい(“小”)とき、回線14が狭帯域回線で接続
されていると判断する。また、回線14のデータ遅延時
間tが100msより小さい値(“小”)で、RTT2
が100ms以上(“大”)のとき、回線14が広帯域
回線で接続され、アクセスサーバ12までの距離が遠い
ため、端末13が離れたネットワークから接続されてい
るものと判断する。回線14のデータ遅延時間tが10
0ms以上(“大”)で、RTT2も100ms以上
(“大”)のとき、アクセスサーバ12までの距離が遠
く離れているが、端末13が接続されている回線14は
狭帯域回線であるものと判断する。回線14のデータ遅
延時間tが100msより小さい値(“小”)で、RT
2も100msより小さい値(“小”)のとき、回線
14が広帯域回線で接続され、端末13までの遅延時間
とアクセスサーバ12までの遅延時間との差が小さいた
めアクセスサーバまでの距離が近いことから、端末13
が近隣のネットワークから接続されているものと判断す
る。
【0056】これに対して、第2の判定基準テーブル
は、第1の判定基準テーブルに基づいて狭帯域回線と判
定されたときに、アプリケーションサーバ11から最適
な帯域でコンテンツデータを転送するため、回線14の
帯域を特定するための判定基準テーブルである。
【0057】図10は、回線14の帯域を特定するため
の第2の判定基準テーブルの構成の概要を表わしたもの
である。この第2の判定基準テーブル95は、回線14
のデータ遅延時間tに対応して、特定すべき回線14の
帯域が定められている。すなわち、回線14のデータ遅
延時間が500ms以上のときは、回線14の帯域は9
600ビット毎秒([bps])以下と判定する。ま
た、回線14のデータ遅延時間が250ms〜500m
sのときは、回線14の帯域は9600bps〜32k
bpsと判定する。回線14のデータ遅延時間が180
ms〜250msのときは、回線14の帯域は32kb
psと判定する。回線14のデータ遅延時間が180m
s以下のときは、回線14の帯域は64kbpsと判定
する。
【0058】続いて、アプリケーションサーバ11によ
る回線推定制御について、詳細に説明する。
【0059】本実施例におけるアプリケーションサーバ
11は、図示しないCPUを有しており、所定の記憶装
置に格納された制御プログラムに基づいて、上述した回
線の帯域推定制御等の各種制御を実行することができる
ようになっている。
【0060】図11は、本実施例におけるアプリケーシ
ョンサーバ11の回線14の帯域推定制御の処理内容の
概要を表わしたものである。アプリケーションサーバ1
1は、アクセスサーバ12および回線14を介して端末
13との間の通信路が設定されると、端末13に対して
エコー要求を送信し、これに対応して端末13からのエ
コー応答を受信することによって、端末13までのRT
TであるRTT1を算出する(ステップS100)。続
いて、端末13からのエコー応答に配置されているカウ
ンタ値に基づいて、上述したようにアプリケーションサ
ーバ11からアクセスサーバ12までのルータ数を推定
する推定処理E1を行う(ステップS101)。そし
て、推定処理E1の処理結果を受けて、アクセスサーバ
12でエコー応答が返信されるようにカウンタ値の初期
値が設定されたエコー要求を送信して、今度はアクセス
サーバ12までのRTTであるRTT2を算出する(ス
テップS102)。
【0061】ところで、ネットワークN0〜NNの構成に
よっては、アプリケーションサーバ11から端末13へ
の経路のルータ数RN1と、端末13からアプリケーシ
ョンサーバ11への経路のルータ数RN2とが異なる場
合がある。推定処理E1では、端末13からアプリケー
ションサーバ11への経路のルータ数RN2を推定した
ため、推定処理E2ではこの推定が正しかったか否かを
判定する(ステップS103)。
【0062】この結果、回線14のデータ遅延時間tが
算出されるので、続いて図9および図10に示した第1
および第2の判定基準テーブルに基づいて、回線14の
帯域を判定する推定処理E3を行う(ステップS10
4)。
【0063】以下、図11に示したアプリケーションサ
ーバ11の各処理について具体的に説明する。
【0064】図12は、図11に示したRTT1算出処
理の処理内容の概要を表わしたものである。アプリケー
ションサーバ11は、パケット処理部81において、図
4で説明した端末13からの通信路の設定を要求する接
続要求パケットがネットワークIF80を介して受信さ
れるのを監視し(ステップS110:N)、これを検出
した場合(ステップS110:Y)、端末13との間の
通信路の接続を承認したとき、ネットワーク接続処理部
82により接続承認パケットを生成する(ステップS1
11)。接続承認パケットは、送信元アドレスおよび宛
先アドレスにそれぞれアプリケーションサーバ11およ
び端末13のアドレスが、IPデータフィールドに接続
承認を示すデータが、それぞれ配置されている。カウン
タフィールドには、何らかの原因でネットワーク内に長
時間滞留してしまわない程度に破棄されるカウンタ値が
配置される。続いて、パケット処理部81により、この
接続承認パケットを、端末13に対して送信する(ステ
ップS112)。
【0065】その後、パケット処理部81において、ス
テップS112で送信した接続承認パケットに対応し
て、ネットワークIF80を介して端末13によって送
信される応答パケットの受信を待つ(ステップS11
3:N)。そして、この応答パケットの受信を検出した
とき(ステップS113:Y)、端末13との間の通信
路が設定されたものと判断し、続いてエコー処理部83
によりエコー要求を生成し、これを端末13に対して送
信する(ステップS114)。エコー要求は、宛先アド
レスに端末13のアドレス、送信元アドレスにアプリケ
ーションサーバ11のアドレス、IPデータフィールド
にはICMPの制御メッセージによりエコー要求である
ことを示すデータを配置する。カウンタフィールドに
は、何らかの原因でネットワーク内に長時間滞留してし
まわない程度に破棄されるカウンタ値が配置される。
【0066】その後、ステップS114で送信したエコ
ー要求に対応して、端末13によって送信されたエコー
応答が受信されるのを待つ(ステップS115:N)。
そして、このエコー応答の受信を検出したとき(ステッ
プS115:Y)、RTT算出処理部84により、ステ
ップS114でエコー要求を送信した時刻と、ステップ
S115でエコー応答を受信した時刻から、端末13ま
でのRTTであるRTT1を算出する(ステップS11
6)。端末13までのRTT1は、次の(2)式にした
がって算出する。
【0067】 RTT1=(エコー応答受信時刻)−(エコー要求送信時刻) ・・・(2)
【0068】図13は、図11に示した推定処理E1
処理内容の概要を表わしたものである。アプリケーショ
ンサーバ11の推定部85は、まずパケット処理部81
で受信されたエコー要求から、そのカウンタフィールド
のカウンタ値を取得する。このカウンタ値は、エコー要
求を受信した端末13が、何らかの原因でネットワーク
内に長時間滞留してしまわない程度に、初期値が設定さ
れた後、アクセスサーバ12および第1〜第Nのルータ
101〜10Nを通過するたびに減算されたものである。
このカウンタフィールドは、通常、端末13とアプリケ
ーションサーバ11との間に通過するルータ数は30以
下であることから、カウンタフィールドは5ビット以上
が割り当てられる。したがって、カウンタ値の初期値に
は、“32”、“128”あるいは“255”といった
推測しやすい数値を用いることによって、端末13で設
定された初期値を推定することができる(ステップS1
20)。例えば、アプリケーションサーバ11で受信し
たエコー応答のカウンタフィールドのカウンタ値が“1
21”であるとき、上述したように、通常、端末13と
アプリケーションサーバ11との間に通過するルータ数
は30以下であることから、カウンタ値の初期値は“1
28”として判断する。
【0069】続いて、次の(3)式にしたがって、アク
セスサーバ12までのルータ数を算出する(ステップS
121)。
【0070】 (ルータ数)=(推定初期値)−(エコー応答のカウンタ値)−1 ・・・(3)
【0071】したがって、アプリケーションサーバ11
で受信したエコー応答のカウンタフィールドのカウンタ
値が“121”であるとき、アクセスサーバ12までの
ルータ数は、“6(=128−121−1)”となる。
【0072】ここで、算出したルータ数が“0”以下の
とき(ステップS122:Y)、推定処理を行うことが
できないので、処理自体を中止すべく所定の中止処理を
行う(ステップS123)。一方、算出したルータ数が
“0”以下ではないとき(ステップS122:N)、次
の処理に備える。
【0073】図14は、図11に示したRTT2算出処
理の処理内容の概要を表わしたものである。アプリケー
ションサーバ11の推定部85は、エコー処理部83に
より図13のステップS121で算出したアクセスサー
バ12までのルータ数を、カウンタフィールドのカウン
タ値として設定した新たなエコー要求を生成させる(ス
テップS125)。続いて、パケット処理部81によ
り、これを端末13宛てに送信させる(ステップS12
6)。実際には、第1〜第Nのルータ101〜10Nおよ
びアクセスサーバ12により、カウンタ値が“1”ずつ
減算されるので、アクセスサーバ12によってエコー応
答が返信される。
【0074】一方、アプリケーションサーバ11は、ス
テップS126で送信したエコー要求に対応して、端末
13によって送信されたエコー応答が受信されるのを待
つ(ステップS127:N)。そして、このエコー応答
の受信を検出したとき(ステップS127:Y)、RT
T算出処理部84により、ステップS126でエコー要
求を送信した時刻と、ステップS127でエコー応答を
受信した時刻から、アクセスサーバ12までのRTTで
あるRTT2を算出する(ステップS128)。アクセ
スサーバ12までのRTT2も、(2)式と同様に算出
する。
【0075】図15は、図11に示した推定処理E2
処理内容の概要を表わしたものである。上述したよう
に、ネットワークN0〜NNの構成によっては、アプリケ
ーションサーバ11から端末13への経路のルータ数R
1と、端末13からアプリケーションサーバ11への
経路のルータ数RN2とが異なる場合がある。そこで、
推定処理E1で推定した端末13からアプリケーション
サーバ11への経路のルータ数RN2に対して、アプリ
ケーションサーバ11から端末13への経路のルータ数
RN1が小さいとき、図14のステップS126で送信
したエコー要求は端末13まで到達するため、アプリケ
ーションサーバ11で受信するエコー応答が端末13か
らのものであるか否かを判別することで、推定処理E1
の推定が正しかったか否かを判定するようにしている。
【0076】すなわち、アプリケーションサーバ11
は、図4のステップS126で送信されたエコー要求に
対応して、ネットワークIF80を介してパケット処理
部81で受信されたエコー応答が、端末13からのもの
であるか否かを判別する(ステップS130)。これ
は、受信したエコー応答の送信元アドレスを参照するこ
とで、容易に行うことができる。その結果、端末13か
らのエコー応答ではないと判別されたとき(ステップS
130:N)、推定処理E1の推定は正しいものと判断
して、推定処理E2の処理を終了する(エンド)。この
ように、アプリケーションサーバ11から端末13への
経路のルータ数RN1が、端末13からアプリケーショ
ンサーバ11への経路のルータ数RN2より大きいとき
は、アクセスサーバ12によってエコー応答が送信され
たものとみなして、処理を継続している。
【0077】一方、ステップS130で、端末13から
のエコー応答を受信したと判別されたとき(ステップS
130:Y)、推定処理E1の推定は誤りであると判断
して、推定処理E1で推定し、図14のステップS12
6のエコー要求のカウンタ値の初期値を“2”で割り、
これを新たにカウンタフィールドのカウンタ値に設定し
たエコー要求により、再び図14のステップS126に
戻って、アクセスサーバ12までのRTTであるRTT
2を算出させる(ステップS131)。
【0078】図16は、図11に示した推定処理E3
処理内容の概要を表わしたものである。図12〜図15
で説明したように、端末13までのRTTであるRTT
1、アクセスサーバ12までのRTTであるRTT2が算
出されると、次に回線14のデータ遅延時間tを、既に
示した(1)式にしたがって算出する(ステップS13
5)。続いて、この回線14のデータ遅延時間tに基づ
いて、図9および図10を参照してアプリケーションサ
ーバ11と端末13との間のネットワーク構成を推定す
る(ステップS136)。図9を参照して、端末13に
接続される回線14が狭帯域回線で接続していると推定
されたき、図10を参照して回線14の具体的な回線帯
域を推定する(ステップS137)。
【0079】図17は、アプリケーションサーバ11に
よるデータ転送処理の概要を表わしたものである。図1
6に示したように、回線14の帯域が推定されると、次
のようにコンテンツデータを端末13宛てに転送する。
すなわち、図9および図10を参照して、端末13に接
続される回線14が狭帯域回線であると推定されたとき
(ステップS140:Y)、図10を参照して特定した
回線帯域に設定して、端末13から取得要求されたコン
テンツデータを転送する(ステップS141)。一方、
ステップS140で、端末13に接続される回線14が
狭帯域回線ではないと推定されたとき(ステップS14
0:N)、あらかじめ決められた最大帯域に設定して、
端末13から取得要求されたコンテンツデータを転送す
る(ステップS142)。
【0080】次に、これまで説明した構成の本実施例に
おけるネットワークシステムの動作について、説明す
る。
【0081】図18は、本実施例におけるネットワーク
システムの動作の概要を表わしたものである。ここで
は、縦軸を時間軸として、端末13、アクセスサーバ1
2およびアプリケーションサーバ11の間で送受信され
るパケットデータに着目して、本実施例におけるネット
ワークシステムの動作シーケンスを示す。端末13とア
クセスサーバ12との間の回線14は、既に設定されて
いるものとすると、例えばブラウザ機能を有する端末1
3がアプリケーションサーバ11に格納されているコン
テンツデータを取得して閲覧しようとした場合、まず端
末13はアプリケーションサーバ11に接続要求を送信
する(接続要求150)。この接続要求は、図4で説明
したように図2に示したIPパケットデータ構成をなし
ている。すなわち、ネットワークN0〜NNによって構成
されているインターネットに収容されているアクセスサ
ーバ12を介して、IPパケットデータの宛先アドレス
に配置されているアドレスで特定されるアプリケーショ
ンサーバ11に対して、IPパケットデータが転送され
る。アプリケーションサーバ11は、端末13からの接
続要求150を受信すると、送信元である端末13につ
いて接続契約がされているか否かを判別して接続が許可
されている端末であると認識したとき、接続承認151
を返信する。端末13は、接続承認を受信した旨を通知
するため、応答152をアプリケーションサーバ11に
返信する。
【0082】続いてアプリケーションサーバ11は、端
末13がアクセスサーバ12と接続される回線14の帯
域を推定するため、端末13宛てに第1のエコー要求1
53を送信する。この第1のエコー要求153のカウン
タフィールドのカウンタ値は、端末13に到達し、かつ
何らかの原因で端末13に到達せずに長期間ネットワー
ク内に滞留しない程度の初期値が設定される。端末13
は、第1のエコー要求153を受信すると、送信元アド
レスに付与されているアプリケーションサーバ11のア
ドレスを宛先アドレスに代入した第1のエコー応答15
4を返信する。第1のエコー応答154のカウンタフィ
ールドには、数ビット分割り当てられているが、通常、
端末13とアプリケーションサーバ11との間に通過す
るルータ数は30以下であることから、上述した推定し
やすい数値をカウンタ値の初期値として設定するように
している。
【0083】端末13から、このような第1のエコー応
答154が送信されると、アクセスサーバ12およびネ
ットワークN0〜NN内の第1〜第Nのルータ101〜1
Nを通過するたびに、第1のエコー応答154のカウ
ンタフィールドのカウンタ値が“1”ずつ減算され、宛
先アドレスに指定されたアプリケーションサーバ11に
到達する。アプリケーションサーバ11では、第1のエ
コー要求153の送信時から、第1のエコー応答154
の受信時までを計時しており、ラウンドトリップ時間R
TT1として計測することができるようになっている。
【0084】アプリケーションサーバ11は、RTT1
を計測するとともに、受信した第1のエコー応答154
のカウンタフィールドのカウンタ値から、端末13で代
入されたカウンタ値の初期値を推定する。例えば、第1
のエコー応答154のカウンタ値が“121”のとき、
端末13とアプリケーションサーバ11との間に通過す
るルータ数は一般的に30以下であって、推定しやすい
初期値が代入されていることから、“128”と推定す
る。したがって、アクセスサーバ12までのルータ数
は、(3)式にしたがって“6”であると推定する(推
定処理E1155)。
【0085】そして、アプリケーションサーバ11は、
この推定したルータ数“6”をカウンタフィールドのカ
ウンタ値の初期値として第2のエコー要求156を端末
13宛てに送信する。このカウンタ値は、ネットワーク
0〜NN内のルータを通過するたびに“1”ずつ減算さ
れるので、推定が正しければアクセスサーバ12でカウ
ンタ値が“0”となって、第2のエコー応答157とし
て第2のエコー要求156が廃棄された旨とともに返信
される。アプリケーションサーバ11では、この第2の
エコー応答157が受信されたときのラウンドトリップ
時間RTT2を計測する。
【0086】上述したように、アプリケーションサーバ
11から端末13への経路のルータ数と、端末13から
アプリケーションサーバ11への経路のルータ数とは、
異なる場合がある。そこで、アプリケーションサーバ1
1では、端末13から第2のエコー応答を受信したとき
には、推定処理E1で算出したアクセスサーバ12まで
のルータ数は誤りであると判断し、第2のエコー要求1
56のカウンタ値の初期値を“2”で割った値をカウン
タフィールドのカウンタ値に代入したエコー要求を送信
して、ラウンドトリップ時間RTT2の計測を行う。一
方、アプリケーションサーバ11では、受信した第2の
エコー応答が端末13からのものではないとき、推定処
理E1で算出したアクセスサーバ12までのルータ数は
正しかったものと判断する(推定処理E2158)。
【0087】次にアプリケーションサーバ11は、計測
したRTT1とRTT2とから、(1)式にしたがって回
線14のデータ遅延時間tを算出し、図9に示した第1
の判定基準テーブルを参照して、アプリケーションサー
バ11と端末13との間のネットワーク構成を推定す
る。さらに、ここで端末13が狭帯域回線と接続されて
いるものと判定されたときには、算出したデータ遅延時
間tから、図10に示した第2の判定基準テーブルを参
照して、回線14の帯域を推定する(推定処理E 315
9)。
【0088】アプリケーションサーバ11は、以上のよ
うに端末13が接続される回線が狭帯域回線であると判
定したときには、図10に示した第2の判定基準テーブ
ルから推定した回線帯域に応じて、内部に格納している
コンテンツデータを端末13宛てに送信する。一方、端
末13が接続される回線が広帯域回線であると判定した
ときには、最大帯域で内部に格納しているコンテンツデ
ータを端末13宛てに送信する(コンテンツデータ16
1、1602、・・・)。
【0089】これまで説明したように本実施例における
ネットワークシステムは、第1〜第Nのルータ101
ら10NによってネットワークN0〜NNが相互接続され
たインターネットに収容されているアプリケーションサ
ーバ11に、アクセスサーバ12に接続された回線14
を介して端末13がコンテンツデータを取得する場合、
アプリケーションサーバ11から端末13に対して第1
のエコー要求を送信し、これに対応して返信される第1
のエコー応答を受信して端末13までのラウンドトリッ
プ時間RTT1を計測するとともに、エコー要求に配置
されルータを通過するたびに“1”ずつ減算されるカウ
ンタフィールドのカウンタ値により、アプリケーション
サーバ11とアクセスサーバ12との間のルータ数を推
定するようにした。そして、この推定したルータ数を用
いて、今度はアクセスサーバ12で返信されるように第
2のエコー要求を送信し、これに対応して返信される第
2のエコー応答を受信してアクセスサーバ12までのラ
ウンドトリップ時間RTT2を計測する。これにより、
回線14のデータ遅延時間tが判明し、これに対応して
回線14の回線帯域を推定して、あらかじめ格納されて
いるコンテンツデータを、端末13宛てに供給するよう
にしている。これにより、端末13から回線14の帯域
などの接続情報を通知する必要がなく、しかも端末13
の実装状態を修正することなく、サービス提供を受ける
端末側で快適にサービスが受けられるように、アプリケ
ーションサーバから各種サービスデータの転送が可能と
なる。さらに、既存のインターネットシステムに容易に
適用することができる。
【0090】なお本実施例におけるネットワークシステ
ムでは、ネットワークN0〜NNの接続関係に限定されな
い。
【0091】なお、また本実施例におけるネットワーク
システムでは、端末13とアプリケーションサーバ11
との間の接続処理は、3方向ハンドシェイク方式で行わ
れるものとして説明したが、これに限定されるものでは
ない。さらに、3方向ハンドシェイク方式で行われると
き、端末13からの接続要求パケットに対するアプリケ
ーションサーバ11の接続承認パケットを、エコー要求
とし、さらに端末13からアプリケーションサーバ11
への応答パケットを、エコー応答として処理することも
可能である。この場合、ネットワークで送受信されるパ
ケットを減らすことができるので、スループットの向上
を図ることができる。
【0092】なお、さらに本実施例におけるネットワー
クシステムの図9に示した第1の判定基準テーブルで
は、判定基準となる時間の“大”、“小”を、100m
sを境界に判定しているが、これに限定されるものでは
ない。例えば、90msを境界にしてもよく、ネットワ
ークシステムの構成に応じて、適切に選択されるべき値
である。
【0093】なお本実施例におけるネットワークシステ
ムの図10に示した第2の判定基準テーブルでは、エコ
ー要求のパケットサイズが100バイト前後のときを示
したが、これに限定されるものではない。データ遅延時
間tの境界線は、パケットサイズの大きさに応じて比例
し、適宜変更されるべきものである。また、広帯域回線
を推定する場合や、推定の精度を向上させるためには、
計測するラウンドトリップ時間の精度を向上させるた
め、パケットサイズを大きくすればよい。
【0094】なお、さらに本実施例におけるネットワー
クシステムでは、推定処理E2で、推定処理E1の推定が
誤りであると判定されたときに、エコー要求のカウンタ
値の初期値を“2”で割るものとして説明したが、これ
に限定されるものではない。推定精度を向上させるよう
に選択したn(ただし、0<n<1)を、エコー要求の
カウンタ値の初期値に乗算した値を代入するようにして
もよい。
【0095】なお、さらにまた本実施例におけるネット
ワークシステムでは、ネットワークの輻輳状況などによ
っては、第2のエコー応答がアプリケーションサーバで
受信されないことがある。この場合、一般にRTT1
RTT2より大きいので、アプリケーションサーバ11
は第2のエコー要求を送信後、RTT1経過後に第2の
エコー応答が受信されないときはタイムアウトとみなし
て、推定処理E2を処理するようにしてもよい。
【0096】なお、本実施例におけるネットワークシス
テムでは、推定処理E1での推定が正しかったか否かを
推定処理E2で判定するようにしているが、これに限定
されるものではない。例えば、推定処理E1では、ラウ
ンドトリップ時間RTT1を計測し、推定したアクセス
サーバ12までのルータ数をそのまま“2”で割った初
期値を代入した第2のエコー要求により、ラウンドトリ
ップ時間RTT2を計測することによって、推定処理E2
を省略することができる。この場合、ネットワークN0
〜NNの伝送帯域が、回線14の帯域と比較して格段に
大きい場合に有用であり、アプリケーションサーバ11
の処理負荷を軽減し、かつ本実施例と同程度の精度で推
定することができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または請求
項2記載の発明によれば、端末から通信路の帯域などの
接続情報を通知する必要がなく、サービス提供を受ける
端末側で快適にサービスが受けられるように、アプリケ
ーションサーバから各種サービスデータの転送が可能と
なる。
【0098】また、端末に接続される通信路の帯域の推
定を、簡素で、かつ比較的に精度良く行うことができる
ようになる。さらに請求項1または請求項2記載の発明
によれば、エコー要求およびエコー応答により端末に接
続される通信路の帯域を推定するようにしたので、端末
の実装状態を修正することなく、既存のインターネット
システムのようなシステムに容易に適用することができ
る。
【0099】
【0100】さらにまた請求項3記載の発明によれば、
アプリケーションサーバでは、第2のエコー応答が端末
からのものであるかを判別するようにし、端末からのも
のであると判別されたときには、アプリケーションサー
バから端末への経路のルータ数が、端末からアプリケー
ションサーバへの経路のルータ数より少ないため、推定
したルータ数が誤りと判断し、再び再送制御手段によ
り、より小さい値をカウンタ値の初期値に設定された第
2のエコー要求により第2のラウンドトリップ時間を計
測して、最終的に判定する端末に接続される通信路の帯
域の推定精度を向上させる。
【0101】さらに請求項4記載の発明によれば、アプ
リケーションサーバの処理を簡素化して、ネットワーク
の輻輳が発生しやすい回線が狭帯域の場合に効率的なデ
ータ転送を行うとともに、回線が広帯域の場合に端末に
とっても快適にデータを受信することができるようにな
る。
【0102】さらにまた請求項5記載の発明によれば、
アプリケーションサーバから端末に対してデータを転送
するのに先立って通信路を設定する接続処理が、3方向
ハンドシェイク方式で行われるとき、端末からの接続要
求に対するアプリケーションサーバの接続承認パケット
を、第1のエコー要求とし、さらに端末からアプリケー
ションサーバへの応答を、第1のエコー応答として処理
することによって、ネットワークで送受信されるパケッ
トを減らすことができるので、スループットの向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるネットワークシステ
ムの構成の概要を示す構成図である。
【図2】本実施例におけるネットワークで送受信される
データの構成の概要を示す説明図である。
【図3】本実施例における回線の帯域推定制御に係る端
末の構成要部を示すブロック図である。
【図4】本実施例における端末のアプリケーションサー
バとの間の通信路接続処理の概要を示す流れ図である。
【図5】本実施例における端末のアプリケーションサー
バとの間のエコー処理の概要を示す流れ図である。
【図6】本実施例における回線の帯域推定制御に係るア
クセスサーバの構成要部を示すブロック図である。
【図7】本実施例におけるアクセスサーバのパケット中
継処理の概要を示す流れ図である。
【図8】本実施例における回線の帯域推定制御に係るア
プリケーションサーバの構成要部を示すブロック図であ
る。
【図9】本実施例における第1の判定基準テーブルの構
成の概要を示す説明図である。
【図10】本実施例における第2の判定基準テーブルの
構成の概要を示す説明図である。
【図11】本実施例におけるアプリケーションサーバの
回線の帯域推定制御の処理内容の概要を示す流れ図であ
る。
【図12】本実施例におけるRTT1算出処理の処理内
容の概要を示す流れ図である。
【図13】本実施例における推定処理E1の処理内容の
概要を示す流れ図である。
【図14】本実施例におけるRTT2算出処理の処理内
容の概要を示す流れ図である。
【図15】本実施例における推定処理E2の処理内容の
概要を示す流れ図である。
【図16】本実施例における推定処理E3の処理内容の
概要を示す流れ図である。
【図17】本実施例におけるアプリケーションサーバに
よるデータ転送処理の概要を示す流れ図である。
【図18】本実施例におけるネットワークシステムの動
作の概要を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
101〜10N 第1〜第Nのルータ 11 アプリケーションサーバ 12 アクセスサーバ 13 端末 14 回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−278320(JP,A) 特開2001−69146(JP,A) 特開2000−115233(JP,A) 木村卓巳、谷口浩久、高土居広幸,イ ンターネットパス帯域測定法の比較評 価,信学技報,日本,電子情報通信学 会,1999年 3月18日,SSE98−209 谷口浩久、木村卓巳、片道遅延時間測 定に基づくIPパス特性の評価法,信学 技報,日本,電子情報通信学会,1998年 10月15日,IN98−89 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 400 H04L 12/56 200

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ定められたエコー要求に対応
    してその送信元に対して所定のカウンタ値が設定された
    エコー応答を送信する端末と、 前記通信路を介して前記端末を収容し、前記端末との間
    の送受信データおよび前記エコー要求を中継するととも
    に、前記エコー要求を中継するたびに前記エコー要求に
    含まれるカウンタ値をカウントしこれが所定の値になっ
    たとき前記エコー要求の送信元に対してエコー応答を送
    信するアクセスサーバと、 このアクセスサーバに接続され、前記端末との間の送受
    信データおよびエコー要求を中継するとともに、前記エ
    コー要求を中継するたびに前記エコー要求に含まれるカ
    ウンタ値をカウントしこれが前記所定の値になったとき
    前記エコー要求の送信元に対してエコー応答を送信する
    1または複数のルータと、 前記ルータのいずれか1つに接続され、前記端末に対し
    て第1のエコー要求を送信する第1のエコー要求送信手
    段と、この第1のエコー要求に対応して前記端末から第
    1のエコー応答を受信する第1のエコー応答受信手段
    と、前記第1のエコー要求を送信してから前記第1のエ
    コー応答を受信するまでの経過時間を前記端末との間の
    データ遅延時間としての第1のラウンドトリップ時間と
    して計測する第1の計測手段と、前記第1のエコー応答
    受信手段によって受信された前記第1のエコー応答のカ
    ウンタ値から前記アクセスサーバまでのルータ数を推定
    する推定手段と、この推定手段によって推定された前記
    ルータ数がカウント値に設定された第2のエコー要求を
    前記端末に対して送信する第2のエコー要求送信手段
    と、この第2のエコー要求に対応した第2のエコー応答
    を受信する第2のエコー応答受信手段と、前記第2のエ
    コー要求を送信してから前記第2のエコー応答を受信す
    るまでの経過時間を前記アクセスサーバとの間のデータ
    遅延時間としての第2のラウンドトリップ時間として計
    測する第2の計測手段と、前記第1および第2の計測手
    段によって計測された第1および第2のラウンドトリッ
    プ時間から前記通信路のデータ遅延時間を算出する通信
    路遅延算出手段と、前記通信路のデータ遅延時間に対応
    して前記通信路の帯域が記憶されている通信路帯域記憶
    手段と、前記通信路遅延算出手段によって算出された前
    記通信路のデータ遅延時間に対応してこの通信路帯域記
    憶手段に記憶されている前記通信路の帯域に応じて前
    端末に対してデータを送信するデータ送信手段とを備え
    るアプリケーションサーバ とを具備することを特徴とす
    るネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 あらかじめ定められたエコー要求に対応
    してその送信元に対して所定のカウンタ値が設定された
    エコー応答を送信する端末と、 前記通信路を介して前記端末を収容し、前記端末との間
    の送受信データおよび前記エコー要求を中継するととも
    に、前記エコー要求を中継するたびに前記エコー要求に
    含まれるカウンタ値を減算し零になったとき前記エコー
    要求の送信元に対してエコー応答を送信するアクセスサ
    ーバと、 このアクセスサーバに接続され、前記端末との間の送受
    信データおよびエコー要求を中継するとともに、前記エ
    コー要求を中継するたびに前記エコー要求に含まれるカ
    ウンタ値を減算し零になったとき前記エコー要求の送信
    元に対してエコー応答を送信する1または複数のルータ
    と、 前記ルータのいずれか1つに接続され、前記端末に対し
    て第1のエコー要求を送信する第1のエコー要求送信手
    段と、この第1のエコー要求に対応して前記端末から第
    1のエコー応答を受信する第1のエコー応答受信手段
    と、前記第1のエコー要求を送信してから前記第1のエ
    コー応答を受信するまでの経過時間を前記端末との間の
    データ遅延時間としての第1のラウンドトリップ時間と
    して計測する第1の計測手段と、前記第1のエコー応答
    受信手段によって受信された前記第1のエコー応答のカ
    ウンタ値から前記アクセスサーバまでのルータ数を推定
    する推定手段と、この推定手段によって推定された前記
    ルータ数がカウント値に設定された第2のエコー要求を
    前記端末に対して送信する第2のエコー要求送信手段
    と、この第2のエコー要求に対応した第2のエコー応答
    を受信する第2のエコー応答受信手段と、前記第2のエ
    コー要求を送信してから前記第2のエコー応答を受信す
    るまでの経過時間を前記アクセスサーバとの間のデータ
    遅延時間としての第2のラウンドトリップ時間として計
    測する第2の計測手段と、前記第1および第2の計測手
    段によって計測された第1および第2のラウンドトリッ
    プ時間から前記通信路のデータ遅延時間を算出する通信
    路遅延算出手段と、前記通信路のデータ遅延時間に対応
    して前記通信路の帯域が記憶されている通信路帯域記憶
    手段 と、前記通信路遅延算出手段によって算出された前
    記通信路のデータ遅延時間に対応してこの通信路帯域記
    憶手段に記憶されている前記通信路の帯域に応じて前記
    端末に対してデータを送信するデータ送信手段とを備え
    るアプリケーションサーバ とを具備することを特徴とす
    るネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記アプリケーションサーバは、前記第
    2のエコー応答受信手段によって受信された前記第2の
    エコー応答が前記端末によって送信されたものであるか
    否かを判別するエコー応答判別手段と、このエコー応答
    判別手段によって前記第2のエコー応答が前記端末によ
    って送信されたものであると判別されたとき前記推定手
    段によって推定した前記ルータ数より小さい値がカウン
    ト値に設定された第2のエコー要求を前記端末に対して
    前記第2のエコー要求送信手段により送信させる再送制
    御手段とを備えることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記アプリケーションサーバは、前記通
    信路遅延算出手段によって算出された前記通信路のデー
    タ遅延時間があらかじめ決められた閾値以上のときはこ
    れに対応してこの通信路帯域記憶手段に記憶されている
    帯域に応じて前記端末に対してデータを送信し、前記通
    信路のデータ遅延時間があらかじめ決められた閾値より
    小さいときは前記端末との間の通信経路の最大帯域で前
    記端末に対してデータを送信するデータ送信手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載
    のネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記端末は、前記アプリケーションサー
    バからデータを受信するのに先立って前記アプリケーシ
    ョンサーバに対して接続要求を送信する接続要求送信手
    段と、この接続要求送信に対応して受信される接続承認
    を前記第1のエコー要求として受信しこれに対応する応
    答を前記第1のエコー応答として送信する応答手段とを
    備え、前記アプリケーションサーバは、前記接続要求送
    信手段によって送信された前記接続要求に対応した前記
    接続承認を前記第1のエコー要求として送信する送信手
    段と、前記応答手段によって送信された前記応答を前記
    第1のエコー応答として受信するとともに前記端末との
    間の通信路を設定する通信路設定手段とを備えることを
    特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載のネット
    ワークシステム。
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