JP2002510698A - リン含有医薬のプロドラッグ - Google Patents

リン含有医薬のプロドラッグ

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JP2002510698A JP2000542334A JP2000542334A JP2002510698A JP 2002510698 A JP2002510698 A JP 2002510698A JP 2000542334 A JP2000542334 A JP 2000542334A JP 2000542334 A JP2000542334 A JP 2000542334A JP 2002510698 A JP2002510698 A JP 2002510698A
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ハンス・ヴァルバリィ
ロウルデス・サルヴァドル
ステファン・リンドストレム
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Abstract

(57)【要約】 式:薬物−P(=O)−O−リンカー(−R2’)k−R2[ここで、薬物−P(=O)−O−は、パミドロネートまたはホスカメットなどのホスホネート、ホスフィネートまたはホスホリル官能基を含む薬物の残基;R2およびR2’(存在すれば)は、独立して脂肪族アミノ酸のアシル残基;リンカーは、ホスホネート,ホスフィネートまたはホスホリル官能基にエステル結合した第1官能基、およびそれとは間隔を置いて位置するR2にエステル結合した第2官能基、を含む少なくとも二官能性の部分;およびkは、1または0である]で示される医薬化合物は、親化合物よりも、バイオアベイラビリティーまたは他の薬物動態機能が増強されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ホスホネート、ホスフィネートおよびホスフェートなどのリン含有
医薬、さらに詳しくは、このような医薬のプロドラッグの分野に関する。本発明
は、新規な医薬化合物および組成物、その製造方法ならびにその医薬的使用方法
を提供する。
【0002】 (背景技術) 多くのリン含有医薬は、その投与、特に経口経路での投与における困難性ゆえ
に、その臨床的能力をすべて発揮するに至っていない。アレンドロネートなどの
ビスホスホネート骨吸収剤の経口バイオアベイラビリティーはわずか2,3%で
あり、吸収は、食物果汁、コーヒー、乳製品などによって減少させられる。この
バイオアベイラビリティーの乏しさは、胃壁を刺激する薬物の焼灼的性質によっ
て増進され、その結果、薬物が確実に胃の領域を通過して輸送されるようにする
ために絶食や医薬摂取後30分間立ったままでいることが必要な投与法を採用す
ることになっている。
【0003】 リン含有薬物の調剤を最適化することによって投与の困難性を解決しようとす
る試みが数多くなされてきた。たとえば、Merckの文献には、pH緩衝製剤(W O9814196)、起沸製剤(WO9744017)、モノ水和物およびジナ
トリウム(WO9639410)、無水物(WO9639149)、錯化剤を含
む液体製剤(WO9533755)ならびにカルシウム塩(EP449405)
など、ビスホスホネートアレンドロネートの種々の製剤が記載されている。しか
し、我々の知る限りでは、これらの従来の製剤アプローチからは、臨床的に成功
した投与形態は生まれていない。
【0004】 Merckおよび他の研究者は、これらの薬物の臨床的有用性を改善する試みにお いて、ビスホスホネート骨吸収剤のプロドラッグも探求している。たとえば、Le
rias OYのUS5376649には、クロドロネートタイプのハロゲン化ビスホ スホネートのエステル[ここで、プロドラッグ部分は、アルキル、アルケニル、 アルキニル、アリール、アラルキルおよびシリルを含む]が記載されている。バ イオアベイラビリティの改善は報告されていない。LeoのUS4732998、 US4870063およびWO8600902には、非ヒドロキシル化ビスホス
ホネートのプロドラッグが記載されている。特に、ピバロイルオキシメチルおよ
びアセトキシメチルテトラエステルが調製され(バイオアベイラビリティの改善
は報告されていないが)、他のエステルの幾つかは、C3−C6アルカノイルオキ
シメチル、C4−C71−(アルカノイルオキシ)エチル、C5−C81−メチル−
1−(アルカノイルオキシ)エチル、C4−C71−(アルコキシカルボニルオキ
シ)エチル、C3−C6アルコキシカルボニルオキシメチル、C4−C71−アルコ
キシカルボニルオキシ)エチル、C5−C81−メチル−1−(アルコキシカルボ
ニルオキシ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラ
クトン−4−イル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−
フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、ジアルキル
アミノアルキル、アセトニルおよびメトキシメチルなどが必要であった。
【0005】 MerckのUS5227506には、アシル成分がC1−C12アルカノイルである
多数のビスホスホネートのアシルオキシメチルエステル(重要なアレンドロネー
トである)が記載されている。上記Leoの特許では、好ましいプロドラッグはピ バロイルオキシメチルであるが、バイオアベイラビリティデータは示されていな
い。 バイオアベイラビリティ不足を改善しようとする他のリン含有薬物は、抗ウイ
ルス剤であるホスカーネット(ホスホノホルメート)を含むプロドラッグを採用
している。AstraのWO9816537およびWO9825938には、モノサ ッカリドおよびホスカーネットの環状エステルが記載されている。Boehringerの
WO9722368、HostetlerのUS5696277およびWO94/136 82、UCのWO9615132(特に)には、ホスカーネットの脂質またはグリ
セロールエステルが記載されている。IyerらのTett.Letters、30,No51、
7141−7144(1989)には、アシル成分がC1−C4アルカノイルであ
るアシルオキシアルキルエステルが記載されている。GlazierのWO91/19 721には、アシルオキシベンジルオキシエステルが記載されている。Walkerら
のInt J Pharmaceutics、104(1994)157−167には、アミノ酸側 鎖上のヒドロキシ基がエステル化されてホスホネートを形成するホスカーネット
−チロシン複合体が記載されている。しかし、これらの化合物は、経口投与する
プロドラッグではなく、静脈内投与を介して血液脳関門を通過するよう設計され
ている。
【0006】 バイオアベイラビリティ不足を克服するためにプロドラッグが提案されている
さらに他のグループの医薬は、GileadのWO9804569に開示されているよ
うなヌクレオシド類縁ホスホネートおよびEP481214に記載されているRe
ga Stichtingという名称の広範囲の一連の親化合物(インスティテュート・オブ
・オーガニック・ケミストリー・アンド・バイオケミストリー・オブ・ジ・アカ
デミー・オブ・サイエンス・オブ・ザ・チェコ・リパブリック)である。しかし
、我々の知る限りでは、臨床的実用性を示す唯一のホスホネートは、現在市販さ
れているbis-POMおよびbis-POCアデフォビア(adefovir)(それぞれ、bi
s-ピボキシルおよびbis-イソプロピルオキシカルボニルオキシメチルエステル)
である。WO95/01363もまたヌクレオシド類縁ホスホネートを示してい
る。
【0007】 モノホスホリル化ヌクレオシド類縁体のモノリン酸エステルが、EP7630
49(グリセリルジエーテル)、WO9532984(脂質エステル)、US5
484911(エーテル脂質)、WO9851692(置換ベンジルエステル)
、WO9633201(アルキルチオアシルエステル)に開示されている。 GlazierのWO91/19721(上記)およびUS5627165ならびにT
exius UniのWO90/08155は、別種のリン含有医薬のプロドラッグを提 供することを主張している。BordorのWO92/00988は、脳へ化合物を運
ぶために非リン医薬のホスホネートプロドラッグを使用している。
【0008】 (発明の簡単な説明) 本発明の第1の態様は、式:薬物−P(=O)−O−リンカー(−R2’)k−R2[
ここで、薬物−P(=O)−O−は、ホスホネート、ホスフィネートまたはホスホ
リル官能基を含む薬物の残基;R2およびR2’(存在すれば)は、独立して脂肪
族アミノ酸のアシル残基;リンカーは、ホスホネート,ホスフィネートまたはホ
スホリル官能基にエステル結合した第1官能基、およびそれとは間隔を置いて位
置するR2にエステル結合した第2官能基、を含む少なくとも二官能性の部分; およびkは、1または0である]で示される医薬化合物を提供する。 本発明化合物の酵素的および/または化学的切断は、親薬物が放出されて分裂
部分が非毒性のままであるか、もしくは非毒性または許容量の代謝産物が生成さ
れるように代謝が進行するような仕方で起こる。したがって本発明化合物は、親
化合物のインビボアベイラビリティを、親化合物それ自体が投与される場合とは
異なるものにする。たとえば、本発明プロドラッグを使用することにより、高バ
イオアベイラビリティをもたらされ、バイオアベイラビリティ動態が変更され、
あるいはバイオアベイラビリティの個体間分散が減少する。
【0009】 本発明のプロドラッグに影響を受けやすい代表的なリン含有医薬としては、ホ
スフェストロール、(E)−(α,β−ジエチル−4,4’−スチルベニレン)
ビス(二水素ホスフェート)、ヌクレオシド類縁ホスホネート、ヌクレオチド類
縁モノ,ジまたはトリホスフェート、ホスホノギ酸、ホスホノ酢酸、ビスホスホ
ネート骨代謝剤、ホシノプリレート、β−ホスホノカルボン酸ファルネシルタン
パク質トランスフェラーゼインヒビター、α−ホスホノスルホネートスクアレン
シンターゼインヒビター、ホスホノメチルアミン中性エンドペプチダーゼ(24
.11)インヒビターが挙げられる。
【0010】 好ましい−リンカー(−R2’)k−R2として、 式:
【化22】 または
【化23】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
H、ヒドロキシメチル、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3ア ルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R
は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0 −3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル ;リング(ring)は、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素
または炭素環式基である] で示されるものが挙げられる。
【0011】 式:
【化24】 [ここで、R2およびR2’は、前記と同意義] で示されるさらに他の−リンカー(−R2’)k−R2構造および適用するための中 間体は、我々の同時継続中の出願PCT/SE99/00194に開示およびク
レームされており、その内容は本発明に組み込まれる。 さらに他のリンカー−R2構造として、 アラニルオキシメチル−、バリルオキシメチル−、ロイシルオキシメチル−、t
−ロイシルオキシメチル−またはイソロイシルオキシメチル−、特にバリルオキ
シメチル−といったような
【化25】 が挙げられる。
【0012】 薬物がホスホネートまたはホスホリル官能基を1つまたは複数含む場合、本発
明化合物は、複数の−リンカー(−R2’)k−R2構造を含むことができるが、合 成を容易にするために互いに同一の構造であるのが好ましい。 R4RおよびR4R’のうちの一方が水素であり、他方がメチルである化合物は、
分解の際に無毒な副産物であるエタノールを放出するという利点を有するが、R 4R およびR4R’の好ましい定義は、合成を容易にするために水素である。 R4LおよびR4L’の代表的な定義は、それぞれ、メチル、水素;ヒドロキシメ
チル、メチル;またはエチル、エチルである。メチル、メチルが特に好ましい定
義である。 qlおよびqrに関して好ましい定義は、それぞれ以下の通りである: 1,0; 2,0; 3,0;または 4,0。 −リンカー(−R2’)k−R2構造が、式IIaである場合、特に1,0である。 qlおよびqrの他の好都合な定義には、以下のものが挙げられる: 1,1; 2,1; 3,1; 4,1;または 2,2。 −リンカー(−R2’)k−R2構造が、式IIbである場合、すなわち、−リング −部分を含む場合、別の好都合なコンフィギュレーションにおけるqlおよびq
rの定義は、両者が0である。
【0013】 上記−リンカー(−R2’)k−R2構造における−リング−部分は、フリル、チ エニル、ピラニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾ
リニル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピリジル、ピペリジ
ニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリミジニル、オキザゾリル、オキサゾリジ
ニル、イソキサゾリル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チア
ゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニルなど、もしくはインドリル、
キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズ
オキサゾリル、ベンゾチエニルといったような特にフェニル環に縮合した上記環
の二環式環基を含むことができる。炭素環または複素環は、炭素原子または窒素
原子などの複素原子を介して結合し、N−ピペリジル、N−モルホリニルなどを
形成することができる。−リング−部分は、フェニル、フリル、ピリジル、シク
ロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであるのが好ましい。
【0014】 −リング−部分は、必要に応じて、ハロ、アミノ、メルカプト、オキソ、ニト
ロ、N−HC1−C6アルキル、N(C1−C6アルキル)2、C1−C6アルキル、 C1−C6アルケニル、C1−C6アルキニル、C1−C6アルカノイル、チオC1− C6アルキル、チオC1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C6アル キル、ハロC1−C6アルキル、アミノC1−C6アルキル、C1−C6アルキル、シ
アノ、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、カルバモイル、スルホ
ニルアミド、ベンジルオキシ、モルホリニル−C1−C6アルキルオキシ、上記単
環式炭素環または複素環式基、C1-3アルキルアリールなどのアルキルによって 間隔を置いて配置された炭素環または複素環式基などの1〜3個の置換基で置換
することができる。
【0015】 脂肪族アミノ酸R2は、D−またはL−グリシン、アラニン、バリン、ロイシ ン、tert−ロイシンおよびイソロイシンから誘導される。確実に分解生成物と同
じ性質になるように、R2がL−バリンから誘導されるのが好ましい。 Tの定義は、単結合が好ましい。 代表的なリン含有薬物としては、ホスフェストロール、(E)−(α,β−ジ
エチル−4,4’−スチルベニレン)ビス(二水素ホスフェート)およびFLG
、シタラビンまたはジェムシタビンといったようなホスホリル化ヌクレオシド類
縁体などの細胞増殖抑制性代謝産物が挙げられる。 リン酸官能基を含む代表的な薬物としては、PMEA、HPMPC、PMPA
といったような抗ウイルス性ヌクレオシドまたはヌクレオチド類縁体、もしくは
ジェムシタビン、ACV、AZT、ddI、ddC、PCV、GCV、H2G、
BVDU、FMAU、3TC、FTCといったような活性化するためにホスホリ
ル化が必要なこれらのヌクレオシド類縁モノホスフェート,ジホスフェートまた
はトリホスフェートなどのホスフェートが挙げられる。混合アミノ酸/脂肪酸ア
シルオキシアルキルホスホネートが、我々の同時継続中の出願PCT/SE97
/001903において提案されているので、本発明のプロドラッグは、脂肪酸
フリーである、および/または、ホスホネートヌクレオチド領域において本明細
書で定義した新規なリンカーを使用することを理解すべきである。
【0016】 たとえば、ホスホネート抗ウイルス剤アデフォビアおよびシドビア(cidovir )を用いると、本発明プロドラッグは、式PF2:
【化26】 または
【化27】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
H、ヒドロキシメチル、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3ア ルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R
は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0 −3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル ;リングは、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環
式基;塩基(base)は、天然または合成のヌクレオチド塩基、特にグアニン
、アデニンまたはシトシン;Rf3は、Hまたは式IIaもしくはIIbのさら
に別の構造;およびRf4は、HまたはCH2OHである] で示される。 式PF2の好ましい定義は、R3RおよびR3R’が、好ましくはH;および/ま
たはR3LおよびR3L’が、好ましくはエチル、さらに好ましくはメチルである。
Tは、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好まし
く、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。
【0017】 したがって、本発明の好ましいホスホネート抗ウイルス剤として、以下のグル
ープが挙げられる。 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ(2−メチル−2−(L− バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ(2−メチル−2−(L− バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ(2−(L−バリルオキシ)
−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ(2−(L−バリルオキシ)
−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ((1,3−ジ−バリルオ キシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ(2−L−バリルオキシ) −DL−プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(5−(L−バリルオキ シ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−((2−(L−バリルオキ
シ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ[4−(L−バリルオキシ)
ブタノイルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(4−(L−バリルオキ シ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(3−(3,4−ジ−(L
−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−1−(L −バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(4−N−バリルオキシ
)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(1−バリルオキシ−2
−メチルプロパン−2−アミノカルボニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(1−(2−L−バリル オキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニルオ キシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−((1,3−ジ−(バリル
オキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−ヒドロキシメチル
−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−(L−バリルオキ シメチル)−2−エチルブチルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(3−(L−バリルオキ シ)−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(3−(L−バリルオキ シ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチルプロピオニルオキシメチル)エステル および対応するビスエステルならびに医薬的に許容しうるその塩。さらに好まし
い化合物は、PMPAおよびHPMPCの対応する誘導体である。
【0018】 特に好ましいグループは、以下の化合物である。 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−(2−メチル−2−(D− バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(D −バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−(2−メチル−2−(L− バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−(2−メチル−2−(D− バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(D −バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステルおよび特に、 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−(2−メチル−2−(L− バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステルおよび 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル; ならびにPMPAおよびHPMPCの対応する誘導体。
【0019】 さらに都合のよいグループは、以下の化合物である。 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −イソロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −ロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −t−ロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −アラニルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−(2−メチル−2−(L −グリシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル および対応するビスエステルならびにPMPAおよびHPMPCの対応する誘導
体。
【0020】 さらに有用なグループは、以下の化合物である。 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−L−バリルオキシメチ ルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−L−バリルオキシメチル エステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−L−ロイシルオキシメ チルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−L−ロイシルオキシメチ ルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−L−イソロイシルオキ シメチルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−L−イソロイシルオキシ メチルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−L−t−ロイシルオキ シメチルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−L−t−ロイシルオキシ メチルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,モノ−L−アラニルオキシメ チルエステル 9−[2−ホスホノメトキシ)エチル]アデニン,ジ−L−アラニルオキシメチ ルエステル ならびにHPMPCおよびPMPAの対応する誘導体。
【0021】 本発明のこの態様はさらに、治療または予防を必要とする哺乳動物(ヒトを含
む)に、有効量の本発明化合物を経口投与することを特徴とする、ウイルス感染
の治療方法または予防方法を提供する。ウイルス感染として、HSV−1、HS
V−2、VZV、CMV、HHV6、HHV8といったようなヘルペスウイルス
感染ならびにHIV−1およびHIV−2といったようなレトロウイルス感染が
挙げられる。本発明はさらに、上記化合物の薬剤としての用途およびウイルス感
染の予防および治療薬の製造における用途を提供する。
【0022】 さらに他の本発明リン含有抗ウイルス剤として、ホスカーネット(ホスホノホ
ルメート)およびPAA(ホスホノアセテート)が挙げられる。ホスカーネット
【化28】 を例にとると、カルボキシ官能基に適用される慣例の医薬的に許容しうるエステ
ルの他に、1つまたは2つの−リンカー(−R2’)k−R2構造、好ましくは、式 IIaまたはIIbの構造をホスホネート官能基に適用して、
【化29】 の化合物を形成しうることは明らかである。したがって、本発明化合物の好まし
いグループには、式PF1:
【化30】 または
【化31】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
H、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3ア ルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R
は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0 −3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル ;リングは、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環
式基;Rf1は、Hまたは式IIaもしくはIIbのさらに別のエステル;およ
びRf2は、H、さらに別の−リンカー(−R2’)k−R2エステルまたはアシル オキシアルキルエステルなどの慣例の医薬的に許容しうるエステルである] で示されるホスカーネット誘導体が含まれる。
【0023】 式PF1の好ましい定義は、R4RおよびR4R’が、好ましくはH;および/ま
たはR4LおよびR4L’が、好ましくはエチル、さらに好ましくはメチルである。
Tは、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好まし
く、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。Rf1が
さらに別のエステルである場合、他方の−リンカー(−R2’)k−R2部分と同一 であるのが好ましい。Rf2に対する慣例の医薬的に許容しうるエステルとして
、メチル、エチルおよびイソプロピルエステルが挙げられるが、別の態様として
、同時継続中のPCT/SE99/00194に開示した−リンカー(−R2’)k −R2部分と類似の構造が挙げられる。
【0024】 式PF1の好ましいグループは、以下の化合物である。 ホスホノギ酸,モノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニ ルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキ シメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ(2−(L−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブ チリルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチ ルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカル ボニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチ
ル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリル オキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ) メチル)エステル ホスホノギ酸,モノ[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステ
ル ホスホノギ酸,モノ−(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エス
テル ホスホノギ酸,モノ−(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキ シカルボニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(4−N−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチ
ル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(1−バリルオキシ−2−メチルプロパン−2−アミノ カルボニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1 ,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−((1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカ
ルボニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキ シメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオ キシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオ キシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキ シメチルプロピオニルオキシメチル)エステル および対応するビスエステル、さらに慣例のカルボキシエステルをもつ対応する
化合物ならびに医薬的に許容しうるその塩。
【0025】 特に好ましいグループは、以下の化合物である。 ホスホノギ酸,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオニ ルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキ シメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル ホスホノギ酸,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオキ シメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステルおよび特に、 ホスホノギ酸,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニ ルオキシメチル)エステルおよび ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル; および医薬的に許容しうる塩ならびに慣例のその医薬的に許容しうるカルボキシ
エステル。
【0026】 さらに有用なグループは、以下の化合物である。 ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ホスホノギ酸,モノ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル および対応するビスエステル、その慣例の医薬的に許容しうるカルボキシエステ
ルならびに医薬的に許容しうる塩類。
【0027】 さらに有用なグループは、以下の化合物である。 ホスホノギ酸,モノ−L−バリルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,ジ−L−バリルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,モノ−L−ロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,ジ−L−ロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,モノ−L−イソロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,ジ−L−イソロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,モノ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,ジ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,モノ−L−アラニルオキシメチルエステル ホスホノギ酸,ジ−L−アラニルオキシメチルエステル およびその慣例の医薬的に許容しうるカルボキシエステルならびに医薬的に許容
しうる塩類。
【0028】 本発明のこの態様はさらに、治療または予防を必要とする哺乳動物(ヒトを含
む)に、有効量の本発明化合物を経口投与することを特徴とする、ウイルス感染
の治療方法または予防方法を提供する。ウイルス感染として、HSV−1、HS
V−2、VZV、CMV、HHV6、HHV8といったようなヘルペスウイルス
感染ならびにHIV−1およびHIV−2といったようなレトロウイルス感染が
挙げられる。本発明はさらに、上記化合物の薬剤としての用途およびウイルス感
染の予防および治療薬の製造における用途を提供する。
【0029】 本発明に従い、ホスホノギ酸と類似した構造をもつさらに他のホスホネートは
、βホスホノカルボン酸ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビタ
ー、特に、式PF4:
【化32】 または
【化33】 [ここで、Rf1は、Hまたは式IIaもしくはIIbの別の構造;Rf2は、 Hまたは慣例の医薬的に許容しうるエステル;Rf3は、ポリ不飽和分枝C6-22 アルキル; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3 アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C 1 −C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立し
てH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは 、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは 、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である
] で示される化合物である。
【0030】 式PF4の好ましい定義は、R4RおよびR4R’が、好ましくはH;および/ま
たはR4LおよびR4L’が、好ましくはエチル、さらに好ましくはメチルである。
Tは、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好まし
く、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。Rf1が
さらに別のエステルである場合、他方の−リンカー−R2部分と同一であるのが 好ましい。Rf2に対する慣例の医薬的に許容しうるエステルとして、メチル、
エチルおよびイソプロピルエステルが挙げられるが、別の態様として、同時継続
中のPCT/SE99/00194に開示した−リンカー(−R2’)k−R2部分 と類似の構造が挙げられる。慣例のポリ不飽和アルキルRf3は、式:
【化34】 [ここで、星印は、連結部位を示す] で示される。
【0031】 他の構造的に類似したホスホネートとして、式PF5:
【化35】 または
【化36】 [ここで、Rf1は、Hまたは式IIaもしくはIIbの別の構造;Rf2は、 Hまたは式IIaもしくはIIbの別の構造の慣例の医薬的に許容しうるエステ
ル;Rf3は、ポリ不飽和分枝C6-22アルキル; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3 アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C 1 −C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立し
てH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは 、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは 、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である
] で示されるスクアレンシンターゼインヒビターなどのα−ホスホノスルホネート
が挙げられる。
【0032】 式PF4の好ましい定義は、R4RおよびR4R’が、好ましくはH;および/ま
たはR4LおよびR4L’が、好ましくはエチル、さらに好ましくはメチルである。
Tは、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好まし
く、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。Rf1が
さらに別のエステルである場合、他方の−リンカー−R2部分と同一であるのが 好ましい。Rf2に対する慣例の医薬的に許容しうるエステルとして、メチル、
エチルおよびイソプロピルエステルが挙げられるが、別の態様として、−リンカ
ー−R2部分と類似の構造が挙げられる。慣例のポリ不飽和アルキルRf3は、 式:
【化37】 [ここで、星印は、連結部位を示す] で示される。
【0033】 上記の本発明の態様はさらに、治療または予防を必要とする哺乳動物(ヒトを
含む)に、有効量の本発明化合物を経口投与することを特徴とする、新生物また
はコレステロール疾患の治療方法または予防方法を提供する。本発明はさらに、
上記化合物の薬剤としての用途および新生物またはコレステロール疾患の予防お
よび治療薬の製造における用途を提供する。
【0034】 リン含有薬物の特に好ましいグループは、骨およびカルシウム代謝において活
性もつビスホスホネートである。好ましいビスホスホネートは、式:
【化38】 [ここで、Xは、H、ハロ、ヒドロキシ;およびYは、 a)ヘテロシクロ、−NRab(ここで、RaとRbは独立して、水素、C1-6
ルキルであるかまたは一緒になって、必要に応じてさらにヘテロ原子を含む5員
〜7員環を形成する)、OH、ハロ、−S(C1-6アルキル)、フェニル、−C1-6 シクロアルキル(必要に応じて−NRabまたはOHで置換された)、 で必要に応じて置換されたC1-10アルキル; b)−NRab、OH、ハロ、−S(C1-6アルキル)、フェニル、フェニル、 モルホリノまたはピリジル、 で必要に応じて置換されたC3-7シクロアルキル; c)ハロ; d)ピペリジニル; e)ピロリジニル; f)必要に応じて−NRab、OH、ハロまたはフェニルで置換された−S( C1-6アルキル); g)必要に応じてハロ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、トリフル
オロメチル、−CONRabまたは−COOHで置換された−S−フェニルであ
る] で示される化合物である。
【0035】 好ましいビスホスホネートとして、アレンドロネート(Xがヒドロキシ、Yが
NH2CH2CH2CH2−)、クロンドロネート(Xがクロロ、Yがクロロ)、エ
チドロネート(Xがヒドロキシ、YがCH3−)、パミドロネート(Xがヒドロ キシ、YがNH2CH2CH2−)、イバンドロネート(Xがヒドロキシ、YがN(
CH2CH2CH2CH2CH3)(CH3)CH2CH2−)、チルドロネート(XがH 、Yが4−クロロフェニルチオ−)、リセドロネート(Xがヒドロキシ、Yが3
−ピリジニルメチレン−)およびゾレドロネート(Xがヒドロキシ、Yが(2−(
1H−イミダゾール−1−イル)メチレン−))が挙げられる。
【0036】 本発明のこのビスホスホネートの態様に含まれる好ましい化合物は、式A−1
【化39】 A−1 [ここで、YYおよびXXの定義は、以下の通りである: NH2(CH2)3− OH (アレンドロネート) NH2(CH2)2− OH (パミドロネート) シクロヘプチルアミノ− H (シマドロネート) クロロ− クロロ (クロドロネート) ピロリジン−1−イルCH2CH2− OH (EB1053) CH3− OH (エチドロネート) メチルペンチルアミノCH2CH2− OH (イバンドロネート) ジメチルアミノCH2CH2− OH (オルパドロネート) ピリジン−3−イルCH2− OH (リセドロネート) (4−クロロフェニル)−チオ− H (チルドロネート) イミダゾ-(1,2-a)ピリジン-3-イルCH2- OH (YH529) 1H−イミダゾール−リルCH2− OH (ゾレドロネート) (YY上のアミノ基は、必要に応じて、−C(=O)C1-6アルキルといったよう な慣例の医薬的に許容しうるアミド基またはWO96/31227に記載されて
いるアミノアシルもしくはペプチジル誘導体で置換することができる); Ra1−Ra4の少なくとも1つは、式:
【化40】 または
【化41】 (ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立し てH、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3 アルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R ’は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、 0−3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキ ル;リングは、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素
環式基である) で示される構造;および Ra1−4の残りは、水素である] で示される化合物またはその通例の医薬的に許容しうるエステルである。Ra1
およびRa2が式IIaまたはIIbと同じ構造であり、Ra3およびRa4が
Hであるのが好ましい。YY上の遊離アミン基を同時継続中のPCT/SE99
/00194に開示した同じ「リンカー(−R2’)k−R2構造」で保護すること もできる。
【0037】 式A−1において、R4RおよびR4R’がHであるのが好ましく;および/また
はR4LおよびR4L’がエチルであるのが好ましく、メチルがさらに好ましい。T
は、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好ましく
、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。
【0038】 式A−1の好ましいグループは、以下の化合物である。 (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−メチ ル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−メチ ル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−(L−
バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−(L−
バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ((1,3−
ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−L− バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(5−(L
−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−((2−( L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ビス[4−(L
−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(4−(L
−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(3−(3
,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(2−メ チル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメチル)エス テル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(4−バ リルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−[N−( 2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニルオキシメチ ル]エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(1−(2
−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3− カルボニルオキシメチル]エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(1,3 −ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(2−ヒ ドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(2−(L
−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(3−(L
−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ−(3−(L
−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチルプロピオニルオキシメチ ル)エステル
【0039】 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシ メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)
エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−(L−
バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシ メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオ キシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エス テル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメ チル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エ
ステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ビス[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニル オキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボ ニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(4−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ
カルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジ ヒドロ−ピリジン−3−カルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−((1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニル
オキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチル)
エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメチ ル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメチ ル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,ジ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチル プロピオニルオキシメチル)エステル
【0040】 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステ
ル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,ジ(2−(L−
バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エステ
ル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エ
ステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ビ
ス[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)
エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメ チル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(4−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニルオ
キシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリ ジン−3−カルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−((1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル
)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,ジ
−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチルプロピオニル オキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0041】 さらに他の代表的な化合物は、以下のグループである。 (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−メ チル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−メ チル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−(L
−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−(L
−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ((1,3
−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−L −バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(5−(
L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−((2−
(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ[4−(L
−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(4−(
L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(3−(
3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(2− メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメチル)エ ステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(4− バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−[N−
(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニルオキシメチ
ル]エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(1−(
2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3 −カルボニルオキシメチル]エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(1, 3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステ ル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(2− ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(2−(
L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(3−(
L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ−(3−(
L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチルプロピオニルオキシメ チル)エステル
【0042】 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキ シメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチ ル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−(L
−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキ シメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニル オキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エ ステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシ メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)
エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニ ルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカル ボニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(4−N−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エ ステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミ
ノカルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6− ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−((1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニ
ルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチ ル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメ チル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメ チル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾリル−1−イル)エチリデン−ビスホス
ホネート,モノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチ ルプロピオニルオキシメチル)エステル
【0043】 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エス
テル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル (4−アミノ−1−ヒドロキシブチリジン)−ビスホスホネート,モノ(2−(L
−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エス
テル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)
エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステ
ル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシ メチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(4−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル
オキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピ リジン−3−カルボニルオキシメチル]エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−((1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチ
ル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオニルオキシメチル)エステル 1−ヒドロキシ−2−(ピリド−3−イル)エチリデン−ビスホスホネート,モ
ノ−(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒドロキシメチルプロピオニ ルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0044】 好ましい式A−1の化合物は、以下のグループである。 アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル
【0045】 リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0046】 ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0047】 パミドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル パミドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル パミドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル パミドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0048】 シマドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル シマドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル シマドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル シマドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0049】 クロドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル クロドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル クロドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル クロドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0050】 [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)
エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステ
ル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エス
テル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステ
ル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エス
テル
【0051】 エチドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル エチドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル エチドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル エチドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル
【0052】 オルパドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル オルパドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル オルパドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル
【0053】 イバンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル イバンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル イバンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル
【0054】 [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロ
ピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ
オニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロ
ピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル
オキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニ
ルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル
オキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニ
ルオキシメチル)エステル
【0055】 チルドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル チルドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル チルドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル チルドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル チルドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル チルドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル チルドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0056】 特に好ましい本発明化合物は、以下のグループである。 アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)
エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル チルドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ
オニルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩、特にアレンドロネート、ゾレドロネートおよ
びリセドロネート誘導体。
【0057】 さらに有用な式A−1の化合物は、以下のグループである。 アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシ メチル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシ メチル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチ ル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)
プロピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル)プロ
ピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチル)
プロピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル)プロ
ピオニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル)プロ
ピオニルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩、特にアレンドロネート、ゾレドロネートおよ
びリセドロネート誘導体。
【0058】 さらに他の代表的な化合物は、以下のグループである。 アレンドロネート,モノ−L−バリルオキシメチルエステル アレンドロネート,ジ−L−バリルオキシメチルエステル アレンドロネート,モノ−L−ロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,ジ−L−ロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,モノ−L−イソロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,ジ−L−イソロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,モノ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,ジ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル アレンドロネート,モノ−L−アラニルオキシメチルエステル アレンドロネート,ジ−L−アラニルオキシメチルエステル リセドロネート,モノ−L−バリルオキシメチルエステル リセドロネート,ジ−L−バリルオキシメチルエステル リセドロネート,モノ−L−ロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,ジ−L−ロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,モノ−L−イソロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,ジ−L−イソロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,モノ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,ジ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル リセドロネート,モノ−L−アラニルオキシメチルエステル リセドロネート,ジ−L−アラニルオキシメチルエステル ゾレドロネート,モノ−L−バリルオキシメチルエステル ゾレドロネート,ジ−L−バリルオキシメチルエステル ゾレドロネート,モノ−L−ロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,ジ−L−ロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,モノ−L−イソロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,ジ−L−イソロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,モノ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,ジ−L−t−ロイシルオキシメチルエステル ゾレドロネート,モノ−L−アラニルオキシメチルエステル ゾレドロネート,ジ−L−アラニルオキシメチルエステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0059】 上記の本発明の態様はさらに、治療または予防を必要とする哺乳動物(ヒトを
含む)に、有効量の本発明化合物を経口投与することを特徴とする、骨およびカ
ルシウム疾患の治療方法または予防方法を提供する。骨およびカルシウム疾患と
しては、骨粗しょう症、ページェット病、悪性の高カルシウム血症、歯の損失、
骨の損失、免疫療法およびリューマチ性関節炎、減少骨折(decreasing fractur
e)、整形補綴(てつ)(術)後ならびに骨化作用の阻害が挙げられる。本発明はさ らに、上記化合物の薬剤としての用途および骨およびカルシウム疾患の予防およ
び治療薬の製造における用途を提供する。
【0060】 本発明プロドラッグのさらに別の好ましいグループは、式PF3:
【化42】 または
【化43】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
H、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3ア ルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R
は、独立してHまたはC1-3アルキル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは 、単結合、−NR3−または−O−;R3は、HまたはC1-3アルキル;リングは 、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である
] で示されるホシノプリレートおよびその医薬的に許容しうる塩である。 式PF3において、R4RおよびR4R’がHであるのが好ましく;および/また
はR4LおよびR4L’がエチルであるのが好ましく、メチルがさらに好ましい。T
は、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が好ましく
、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。
【0061】 式PF3で示される代表的な化合物は、以下の通りである。 (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオ ニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−(L−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(
+)−ブチリルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−(L−バリルオキシ)−2−フェニル−DL −アセチルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,((1,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オ キシカルボニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−L−バリルオキシ)−DL−プロピオニルオ
キシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバ レリルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオ
キシ)メチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,[4−(L−バリルオキシ)ブタノイルオキシメチ ル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチ ル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(3−(3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル
)プロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プ ロポキシカルボニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(4−N−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキ
シメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチ ルエチル)アミノカルボニルオキシメチル]エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキ ソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニルオキシメチル]エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オ キシカルボニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニ ルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−(L−バリルオキシメチル)−2−エチルブ チルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(3−(L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオ ニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(3−(L−バリルオキシ)−2−メチル,2−ヒ ドロキシメチルプロピオニルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0062】 式PF3で示される好ましい化合物は、以下の通りである。 (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオ ニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオ ニルオキシメチル)エステル 特に、 (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プ ロピオニルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0063】 さらに他の好ましい化合物は、以下の通りである。 (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチ
ル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−ロイシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−t−ロイシルオキシメチ
ル)プロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−アラニルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,(2−メチル−2−(L−グリシルオキシメチル) プロピオニルオキシメチル)エステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0064】 さらに他の有用な化合物は、以下の通りである。 (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,L−バリルオキシメチルエステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,L−ロイシルオキシメチルエステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,L−イソロイシルオキシメチルエステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,L−t−ロイシルオキシメチルエステル (4S)−4−シクロヘキシル−1−[[(R)(4−フェニルブチル)ホスフィニ
ル]アセチル]−L−プロリン,L−アラニルオキシメチルエステル およびその医薬的に許容しうる塩。
【0065】 上記の本発明の態様はさらに、治療または予防を必要とする哺乳動物(ヒトを
含む)に、有効量の本発明化合物を経口投与することを特徴とする、高血圧症の
治療方法または予防方法を提供する。本発明はさらに、上記化合物の薬剤として
の用途および高血圧症の予防および治療薬の製造における用途を提供する。
【0066】 本発明プロドラッグのさらに別のホスホネート化合物は、CGS−24592
(Novartis)といったような中性エンドペプチダーゼインヒビターであり、好ま
しくは式PF6:
【化44】 または
【化45】 [ここで、Rf1は、Hまたは式IIaもしくはIIbの別の構造;Rf2は、 Hまたは慣例の医薬的に許容しうるエステル; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、ヒ ドロキシメチル、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル −C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独
立してHまたはC1-3アルキル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結 合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要 に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である] で示される化合物である。
【0067】 式PF6の好ましい定義は、R4RおよびR4R’がHであるのが好ましく;およ
び/またはR4LおよびR4L’がエチルであるのが好ましく、メチルがさらに好ま
しい。Tは、−O−であるのが好ましく、単結合がさらに好ましい。qrは1が
好ましく、0がさらに好ましい。qlは0が好ましく、1がさらに好ましい。R
f1がさらに別のエステルである場合、他方の−リンカー−R2部分と同一であ るのが好ましい。Rf2に対する慣例の医薬的に許容しうるエステルとして、メ
チル、エチルおよびイソプロピルエステルが挙げられる。
【0068】 本発明化合物は、代表的には、アレンドロネートでは4−アミノ基あるいはフォ
スカーネットではカルボキシ基といったような官能基が慣例のアミン、カルボキ
シ保護基などでそれぞれ保護されており、前記PCT/SE99/00194に
製造法が記載されている式IIaまたはIIbで示される構造をもつ母化合物を
エステル化することによって調製される。該化合物は、式:
【化46】 または
【化47】 [ここで、*2は、CBz、FmocまたはBおcなどの慣例のN−保護基でN −保護された脂肪族アミノ酸のアシル残基、;R4LおよびR4L’は、独立してH
、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アル キル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は
、独立してHまたはC1-3アルキル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、 単結合、−NR3−または−O−;R3は、HまたはC1-3アルキル;リングは、 必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基;および
ハロ(halo)は、ブロモ、クロロ、特にヨードである] で示される化合物である。別法としては、ヨードメチル,N−保護アミノ酸エス
テルを、式:
【化48】 で示されるリンカー−R2構造に用いる。式IIaのようなヒドロキシメチル含 有リンカーは、グリセロールまたはビス2,2ヒドロキシメチルプロピオン酸と
いったようなビスヒドロキシ化合物の遊離カルボキシ基をメトキシベンジル化し
、該ヒドロキシ基の1つをCBzモノ保護し、N−保護されたR2基とエステル 化し、脱ベンジル化し、クロロヨードメチルと反応させ、次いで、下記に示すよ
うにヨード化し、さらにリン含有医薬にエステル化することによって調製される
。母化合物、すなわちリン含有薬物は、すべて公知であり、当業者には容易に入
手することができる。
【0069】 ホスホリル/ホスホネート/ホスフィネートという複数の官能基をもつ薬物に
おいては、各リン部分にあるヒドロキシ基を、式IIaまたはIIbといったよ
うなリンカー(−R2’)k−R2構造とエステル化することが一般に有利である。 ビスホスホネートのホスフェート基に架橋し、それによってモノおよびジアシル
化を補助する位置選択的保護基として、ジクロロテトライソプロピルジソシロキ
サンまたはクレゾールといったようなSi化合物が挙げられる。 アシルオキシアルキル基をもつリン含有化合物の誘導体化を行い、かつリンカ
ー(−R2’)k−R2構造のカップリングに類似的に用いることができる方法が、 US特許5227506、WO94/13682、WO94/13324、WO
98/04569、StarretらのJ.Med.Chem.,37,1857−1864(1 994)およびIyerらのTetrahedron Lett.,30,7141−7144(19 89)に記載されている。R2基上のN−保護基は、慣例の方法によって除去す る。
【0070】 本明細書中で用いる用語「N−保護基」または「N−保護(された)」とは、
合成手順中、望ましくない反応から、アミノ酸またはペプチドのN−末端を保護
するか、あるいはアミノ基を保護することを意図された基を表す。一般に用いら
れるN−保護基は、引用により、本明細書中に包含される、Greene, "Protectiv
e Groups in Organic Synthesis" (John Wiley & Sons, New York, 1981) に記 載されている。N−保護基には、アシル基、例えばホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、2−クロロアセチル、2−ブロモア
セチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o−ニトロフ
ェノキシアセチル、α−クロロブチリル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、
4−ブロモベンゾイル、4−ニトロベンゾイルなど;スルホニル基、例えばベン
ゼンスルホニル、p−トルエンスルホニルなど、カルバメート形成基、例えばベ
ンジルオキシカルボニル、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシ
ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4−ジ
メトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、
2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリ
メトキシベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)−1−メチルエ
トキシカルボニル、α,α−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカル
ボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ジイソプ
ロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエ
トキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、
フルオレニル−9−メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、ア
ダマンチルオキシカルボニル、シクロへキシルオキシカルボニル、フェニルチオ
カルボニルなど;アルキル基、例えばベンジル、トリフェニルメチル、ベンジル
オキシメチルなど;ならびにシリル基、例えばトリメチルシリルなどが含まれる
。好ましいN−保護基には、ホルミル、アセチル、アリル、F−moc、ベンゾ
イル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、t−
ブトキシカルボニル(BOC)およびベンジルオキシカルボニル(Cbz)が含
まれる。
【0071】 また、ヒドロキシおよび/またはカルボキシ保護基は、 Greene(同書)に詳 細にまとめられており、これにはエーテル、例えばメチル、置換メチルエーテル
、例えばメトキシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、t−ブト
キシメチル、2−メトキシエトキシメチルなど、シリルエーテル、例えばトリメ
チルシリル(TMS)、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)トリベンジル
シリル、トリフェニルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピル
シリルなど、置換エチルエーテル、例えば1−エトキシメチル、1−メチル−1
−メトキシエチル、t−ブチル、アリル、ベンジル、p−メトキシベンジル、ジ
フェニルメチル、トリフェニルメチルなど、アルアルキル基、例えばトリチル、
およびピクシル(pixyl)(9−ヒドロキシ−9−フェニルキサンテン誘導体、 特にクロライド)が含まれる。エステルヒドロキシ保護基には、エステル、例え
ばギ酸、ベンジルギ酸、クロロ酢酸、メトキシ酢酸、フェノキシ酢酸、ピバル酸
、アダマントエート(adamantoate)、メシト酸、安息香酸エステルなどが含ま れる。炭酸ヒドロキシ保護基には、メチル、ビニル、アリル、シンナミル、ベン
ジルなどが含まれる。
【0072】 本発明の化合物は、本発明の他の態様である塩を形成することができる。本発
明化合物の、適当な医薬的に許容される塩には、有機酸、特に、酢酸、トリフル
オロ酢酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、パン
トテン酸、イセチオン酸、アジピン酸、アルギン酸、アスパラギン酸、安息香酸
、酪酸、二グルコン酸、シクロペンタン酸(cyclopentanate)、グルコヘプタン
酸(glucoheptanate)、グリセリンリン酸(glycerophosphate)、シュウ酸、ヘ
プタン酸(heptanoate)、ヘキサン酸(hexanoate)、フマル酸、ニコチン酸、p
almoate、ペクチン酸、3−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プ ロピオン酸、酒石酸、lactobionate、pivolate、樟脳酸、ウンデカン酸(undeca
noate)およびコハク酸等のカルボン酸(ただし、これらに限定されない)、有 機スルホン酸、例えばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエ
タンスルホン酸、カンフルスルホン酸(camphorsulphonate)、2−ナフタレン スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸およびp−ト
ルエンスルホン酸;ならびに、 無機の酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、重硫酸、ヘミ硫酸(
hemisulphate)、チオシアン酸、過硫酸、リン酸およびスルホン酸の塩が含まれ
る。式Iで示される化合物は、水和物として単離される場合もある。
【0073】 活性物質は単独で投与することができるが、医薬製剤の一部として投与するの
が好ましい。このような製剤には、上に定義される活性物質を、1つまたはそれ
以上の許容可能な担体/賦形剤および、場合により、他の治療成分とともに含ま
せる。担体(群)は、製剤の他の成分と化学反応を起こさず、服用者に対して有
害でないという点で、許容可能でなければならない。
【0074】 製剤には、経直腸、鼻腔内、局所(口内および舌下を含む)、膣内または非経
口(皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む)投与に適当なものが含まれるが、
該製剤は経口投与用の製剤であるのが好ましい。この製剤は単位投与剤型、例え
ば錠剤および持続放出カプセルとして投与されるのが都合がよく、これは薬学分
野に周知の任意の方法によって製造することができる。
【0075】 このような方法には、上に定義される活性物質を担体と混合する工程が含まれ
る。一般に、活性物質を液状担体または細分化固形担体、あるいは両者と均質か
つ完全に混合し、次いで必要であれば、生成物を成形することによって製剤を製
造する。本発明は、本発明の医薬化合物またはその製薬的に許容される塩を、製
薬的に許容される担体またはビヒクルと組み合わせ、あるいは混合することを含
む、医薬組成物の製造方法にも及ぶ。医薬製剤の製造に医薬賦形剤と塩形態の活
性成分を完全に混合する工程が関与する場合、天然状態で非塩基性、すなわち酸
性または中性である賦形剤を用いるのがしばしば好ましい。
【0076】 本発明の経口投与用製剤は、あらかじめ決められた量の活性物質を含む別個の
単位、例えば、カプセル剤、カシェ剤または錠剤として;粉末剤または顆粒剤と
して;水性液状物または非水性液状物中の活性物質の溶液剤または懸濁剤として
;あるいは水中油滴型液状エマルジョンまたは油中水滴型液状エマルジョンとし
て、ならびにボーラスなどとして投与してもよい。
【0077】 経口投与用の組成物(例えば錠剤およびカプセル剤)に関して、用語「適当な
担体」には、一般賦形剤、例えば結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン
、ソルビトール、トラガカント、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、スクロースおよびデンプン;充填剤および担体
、例えばコーンスターチ、ゼラチン、ラクトース、スクロース、微結晶セルロー
ス、カオリン、マンニトール、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウムおよびアル
ギン酸;ならびに滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナト
リウムおよび他の金属ステアリン酸塩、ステアリン酸グリセロール、ステアリン
酸、シリコーン液(silicone fluid)、タルク ワックス、油状物およびコロイ ド状シリカのようなビヒクルが含まれる。ペパーミント、冬緑油、サクランボ香
料などのような香料を用いることもできる。着色量を加えて、投与剤型を容易に
同定可能にするのが望ましいこともある。また、当分野に周知の方法によって、
錠剤をコーティングしてもよい。
【0078】 場合により1つまたはそれ以上の付属の成分とともに、圧縮し、あるいは型に
流し込んで成形し、錠剤を製造することができる。圧縮錠は、適当な機械内で、
場合により、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、界面活性剤または分散剤
と混合した、自由に流動する形態、例えば粉末または顆粒状の活性物質を圧縮す
ることによって製造することができる。成形錠は、適当な機械において、不活性
液状希釈剤で湿潤された粉末化合物の混合物を成形することによって製造するこ
とができる。場合により、錠剤をコーティングし、あるいは印を付けてもよく、
活性成分をゆっくりあるいは制御して放出するように製剤化してもよい。
【0079】 経口投与用に適している他の製剤には、香りを付与された基剤、通常、スクロ
ースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性物質を含むトローチ剤;不活性
基剤、例えばゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシア中に
活性物質を含む香錠;ならびに、適当な液状担体中に活性物質を含む口内洗浄剤
が含まれる。
【0080】 (詳細な記述) 以下に示す実施例にしたがって、本発明の種々の態様を説明するが、本発明は
これらの合成および生物学上の例に限定されるものではない。中間体の製造例 実施例P−I−1N−Boc−L−イソロイシンヨードメチルエステル
【化49】 a) N−Boc−L−イソロイシンクロロメチルエステル. ジオキサン(500mL)中にN−BOC−L−イソロイシン(23.1g,0
.1mol)を含む溶液に対してテトラブチルアンモニウムヒドロキシド(65. 6mL,0.1mol)の40%水溶液を滴下した。15分間攪拌した後に、その水
溶液をジオキサンおよびトルエンでの共蒸発により蒸発乾固を行った。その残渣
をジクロロメタン(500mL)中に溶解した後、ジクロロヨードメタン(72 .8mL,1mol)を加えて、その溶液を室温で6時間攪拌した。その溶液を減圧
下で濃縮して、その残渣をヘキサン/酢酸エチル(1:1v/v,400mL) で震とうした。黄色の結晶性の固体を濾別し、その濾液をチオ硫酸ナトリウム(
0.1M)の水溶液で洗滌した後、無水硫酸ナトリウムを通して濾過して蒸発乾
固した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにかけ(シリカゲル,CH2Cl2 中の1−2%MeOH)て、20.8gのN−Boc−L−イソルイシンクロロ メチルエステルを得た。
【0081】 b) N−Boc−L−イソロイシンヨードメチルエステル. アセトニトリル(300mL)中にN−BOC−L−イソロイシンクロロメチ ルエステル(19.6g,70mmole)を含む溶液に対してヨウ化ナトリウム(3
1.5g,210mmole)を加えた。その溶液を60℃で4時間攪拌した。得られ
た懸濁液を濾過してその濾液を蒸発した。残渣をCH2Cl2中に溶解して、チオ
硫酸ナリトウムの水溶液(0.1M)で洗滌した。その有機相を乾燥(Na2S O4)して、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけ( シリカゲル,CH2Cl2中2%MeOH)て、22.6gのN−BOC−L−イ ソロイシンヨードメチルエステルを得た。1 H-NMR (CDCl3): 6.04(d, 1H), 5.82(d, 1H), 4.97(d, 1H), 4.25(dd, 1H), 1.9
8-1.80(m, 1H), 1.43(s, 9H), 1.50-1.05(m, 2H), 0.97-0.88(m, 6H)。
【0082】 実施例P−I−2 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシ)プロピオン酸ヨード
メチルエステル
【化50】 a) 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシ)プロピオン酸: N−Boc−L−バリン(10.8g,50mmole),4−ジメチルアミノピリ ジン(610mg,5mmole)およびDCC(6.18g,30mmole)を塩化メチ レン(100ml)に溶解した。2時間攪拌した後、その混合物を濾過した。濾液
に対して2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−プロピオン酸(3.54g,30m
mole)およびピリジン(10ml)を加えた。18時間後に反応混合物を濾過して
、その濾液を炭酸水素ナトリウム水溶液中に注入し、その後に有機相をクエン酸
水溶液と水で連続して洗滌した。蒸発した後、その生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで単離し、4.4gを産出した。その化合物は薬剤へ直接エス テル化することも出来、下に記述するようにさらに改変することも出来る。
【0083】 b) 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシ)プロピオン酸
クロロメチルエステル. 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシ)プロピオン酸(3
.9g,12.3mmole)をジオキサン(60ml)に溶解した。この溶液にテトラ
ブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(40%,7.78ml,12mmole)を 加えた。その溶液を真空下で乾燥して、数回トルエンと共蒸発した。その残渣を
塩化メチレンに溶解した後、クロロヨウ化メタン(18.9ml,260mmole) をその溶液に加えた。18時間後にその反応溶液を蒸発させて、その生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで単離し、3.7gを得た。
【0084】 c) 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシ)プロピオン酸
ヨードメチルエステル. 2,2−ジメチル−3−(N−Boc−L−バリルオキシプロピオン酸クロロ メチルエステル(3.6g,10mmole)をアセトニトリル(50ml)に溶解した
。ヨウ化ナトリウム(2.1g,14mmole)をその溶液に加えた。70℃で2時
間反応した後にその反応混合物を濾過して、その残渣を塩化メチレン(20ml)
に溶解して濾過した。この溶液を乾燥して標題の生成物4.34gを得た。1 H-NMR (CDCl3): 5.92(dd, 2H) 5.10(d, 1H) 4.24(m, 1H) 4.15(dd, 2H) 2.01(m
, 1H) 1.44(s, 9H) 1.25(d, 6H) 0.91(m, 6H)
【0085】 実施例P−I−3 3,3−ビス(N−CBz−L−バリルオキシメチル)−プロピオン酸ヨードメ
チルエステル
【化51】 a) 3,3−ビス(N−CBz−L−バリルオキシメチル)−プロピオン酸クロ ロメチルエステルの製造 3,3−ビス(N−CBz−L−バリルオキシメチル)−プロピオン酸(3g,5m
mole)をジオキサン(20mL)に溶解した。この溶液に対して、テトラブチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液(40%,3.11ml,4.8mmole)を加えた。
この溶液を真空下で乾燥して、数回トルエンで共蒸発した。残渣を塩化メチレン
(15ml)に溶解して後クロロヨードメタン(7.3ml,100mmole)をこの溶 液に加えた。反応溶液を18時間還流した後に、蒸発させて、その生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーによって単離した。900mg.
【0086】 b) 3,3−ビス−(N−CBz−L−バリルオキシメチル)プロピオン酸ヨ ードメチルエステル. 3,3−ビス−(N−CBz−L−バリルオキシメチル)プロピオン酸クロロ
メチルエステル(900mg,1.38mmole)をアセトニトリル(5ml)中に溶 解した。ヨウ化ナトリウム(286mg,1.93mmole)をその溶液に加えた。 70℃で3時間反応した後に、その反応混合物を濾過して、その残渣を塩化メチ
レン(5ml)中に溶解して、再濾過を行った。この溶液を乾燥して標題化合物を
得た。800mg.1 H-NMR (CDCl3): 7.35(m, 10H) 5.88(dd, 2H) 5.25(d, 2H) 4.29(m, 2H) 4.18(m
, 4H) 2.56(m, 1H) 2.42(d, 2H) 2.16(m, 2H) 0.93(m, 12H)
【0087】 実施例P−I−42−(N−CBz−L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシメチルアイオ ダイド
【化52】 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシメチルクロ
ライド(1.16g,3mmole)をアセトニトリル(10ml)中に溶解した。ヨウ
化ナトリウム(630g,4.2mmole)をこの溶液に加えた。65℃で2.5時
間反応した後に、その反応混合物を室温へ冷却して、濾過し、その残渣を塩化メ
チレン(5ml)に溶解して再濾過をした。その溶液を乾燥して標題の化合物を得
た。1.2g.1 H-NMR (CDCl3): 7.35(m, 5H) 5.93(dd, 2H) 5.26(d, 1H) 5.11(s, 2H) 4.39(m,
5H) 2.18(m, 1H) 0.94(m, 6H)。
【0088】 実施例P−I−51,3−ビス(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−プロ ピルヨードメチルカルボナート)
【化53】 a) 1−O−(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリル)グリセロール. N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン(32.53g,0.150mol) ,N,N’−ジシクロヘキシル−カルボジイミド(37.85g,0.183mol
)および4−ジメチルアミノピリジン(1.83g,0.015mol)を水分のな
いDMF500mL中のグリセロール(138.12g,1.5mol)に加えて、 その混合物をN2下の室温で3日間攪拌した。その反応混合物を濾過し、真空下 で濃縮した後に300mLのEtOAcと150mLのH2Oの間に分配した。水 溶液の相を150mLのEtOAcで再抽出をした。有機相を集めて連続して各 100mlのNaHCO3飽和水溶液,飽和のNH4Clおよびブラインで洗滌した
。無水Na2SO4上での乾燥および真空下での濃縮によって粗生物として粘稠な
明るい黄色の油状のものを得た。4/1EtOAc−石油エーテル(BP40−
60℃)によりシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって18
.27g(42%)の生成物(別名:3−(N−tert−ブトキシカルボニル−L −バリルオキシ)−1,2−プロパンジオール)を得た。一晩行った反応も同様
な収量を得た。
【0089】 b) 1,3−ジ−O−(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリル)グリセ ロール. 240mLのCH2Cl2および60mLのDMFに含まれる1−O−(N−tert
−ブトキシカルボニル−L−バリル)グリセロール(17.95g,61.6mmo
le),Boc−L−バリン(6.69g,30.8mmole),DMAP(0.38g ,3.1mmole)およびDCC(7.10g,34.4mmole)をN2下の室温で1
8時間攪拌した。その反応混合物を濾過し、真空下で濃縮して、200mLのE tOAc中に再溶解した。その有機溶液を50mLの飽和NH4Clで洗滌した。
水の相を50mLのEtOAcで再抽出した。有機相を集めて連続して50mLの
飽和NaHCO3および50mLのブラインで洗滌して、Na2SO4上で乾燥して
、真空下で濃縮した。粗製物質のシリカゲル(溶離液2/1石油エーテル−Et
OAcおよびそれからEtOAc)によるフラッシュカラムクロマトグラフィー
により7.41g(49%)の標題化合物(別名:1,3−ビス(N−tert−ブ トキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−プロパノール)を得た。
【0090】 c) 2−O−クロロメトキシカルボニル−1,3−ジ−O−(N−tert−ブト
キシカルボニル−L−バリル)グリセロール. クロロメチルクロロフォルメート(2.70mL,30mmole)を、氷槽中でN 2 下にて60mLの水分のないCH2Cl2中に1,3−ジ−O−(N−tert−ブト
キシカルボニル−L−バリル)グリセロール(7.27g,14.8mmole)およ
びピリジン(7.2mL,89mmole)を含む溶液に加えた。1時間45分攪拌し
た後に、その反応混合物を100mLのCH2Cl2で希釈して、40mLの水で洗
滌した。水相を20mLのH2Oで再抽出した。有機相を集めて40mLの飽和N aHCO3で洗滌し、続いて2×50mLのブラインで洗滌し、Na2SO4上で乾
燥して、真空下で濃縮した。2/1のヘキサン−EtOAでのシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィーにより8.03g(93%)の標題化合物(別名:1,3 −ビス(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−プロピルク
ロロメチルカルボネート)を得た。
【0091】 d) 2−O−ヨードメトキシカルボニル−1,3−ジ−O−(N−tert- ブトキシカルボニル−L−バリル)グリセロール. 135mLの水分のないアセトニトリル中に2−O−クロロメトキシカルボニ ル−1,3−ジ−O−(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリル)プロパン
−1,2,3−トリオール(7.86g,13.5mmole)およびNaI(8.0
9g,54.0mmole)を含む溶液を80℃で4時間N2下にて還流した。その反 応混合物を真空下で濃縮した後、150mLのジエチルエーテルおよび50mLの
2Oの間の分配した。水相を2×25mLのエーテルで再抽出した。有機相を集
めて連続して25mLのNaS23水溶液および50mLのブラインで洗滌し、N
2SO4上で乾燥して濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,2/1ヘキサン−酢酸エチル)によって8.38g(92%)の標題化合 物(別名:2−ヨードメトキシカルボニルオキシ−1,3−ビス−(N−tert−
ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)プロパンまたは1,3−ビス(N−te
rt−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−プロピルヨードメチルカル
ボネート)を白色の固体として得た。1 H NMR (250MHz, CDCl3) δ 0.81(d, 6H), 0.88(m, 6H), 1.36(s, 18H), 2.06(m
, 2H), 4.11-4.46(m, 6H), 5.0(br d, 2H), 5.12(m, 1H), 5.88(s, 2H)。
【0092】 実施例P−I−6 3−ベンジルオキシカルボニルプロピオン酸ヨードメチルエステル a) コハク酸モノベンジルエステル. コハク酸無水物(30g、300ミリモル)を塩化メチレン(300ml)に溶解 する。溶液にベンジルアルコール(10.2ml、10ミリモル)、4−ジメチルア
ミノピリジン(1.22g、10ミリモル)およびピリジン(48ml)を加える。 3時間後、反応混合物をクエン酸水溶液に注ぎ入れる。有機相を濃縮して体積を
減らし、炭酸水素ナトリウムおよび水を加える。次いで、混合物を30分攪拌す
る。水相を集め、クエン酸水溶液を加える。沈澱した生成物を集め、乾燥する(
15.3g)。
【0093】 b) 3−ベンジルオキシカルボニルプロピオン酸クロロメチルエステル コハク酸モノベンジルエステル(4.16g、20ミリモル)をジオキサン(2
0ml)に溶解する。溶液に水酸化テトラブチルアンモニウム水溶液(40%、 11.6ml、18ミリモル)を加える。溶液を減圧乾燥し、トルエンで数回共蒸
発する。残渣を塩化メチレン(60ml)に溶解し、次いで溶液にクロロヨード メタン(14.5ml、200ミリモル)を加える。反応混合物を18時間攪拌し 、次いで、蒸発し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて生成物を単離する
(3.64g)。1 H-NMR (CDCl3): 7.35(m, 5H), 5.67(s, 2H), 5.13(s, 2H), 2.72(s, 4H) c) 3−ベンジルオキシカルボニルプロピオン酸ヨードメチルエステル 3−ベンジルオキシカルボニルプロピオン酸クロロメチルエステル(2g、1 .38ミリモル)をアセトニトリル(30ml)に溶解する。ヨウ化ナトリウム(1 .6g、10.9ミリモル)を溶液に加える。70℃で3時間反応後、反応混合
物を濾過し、残渣を塩化メチレン(20ml)に溶解し、再度濾過する。溶液を 関そうし、中間体3−ベンジルオキシカルボニルプロピオン酸クロロメチルエス
テルを定量的収量で得る。環状ヒドロキシまたはカルボキシといったような薬物
の利用可能な官能基に、本明細書に記載している慣例のアルキル化/アシル化条
件を用いて、この中間体を結合する。末端カルボキシを脱保護した後、1,3−
ビス−O−(L−バリル)グリセロールまたはヨードメチルオキシ−L−バリル
といったような二/三官能性リンカー結合R2をアシル化/アルキル化するか、 またはDCCカップリング剤などの本明細書に記載した慣例の技術によって、R 2 アミドを結合する。
【0094】 実施例A−I−1 ヨードメチル2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシメチル)プロピオネート a) 4−メトキシベンジル2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオネ
ート. 2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸を、一般的な手段によっ
て4−メトキシベンジルクロライドを用いるアルキル化によってエステル化した
。すなわち、NaOH水溶液で処理をし、続いて蒸発を行い、4−メトキシベン
ジルクロライドを加えるDMFのような有機溶媒に溶解してその反応を暖め震と
うする(例えば60℃で1時間の攪拌)。その反応混合物を冷却し、ロータベー パーによって濃縮して、得られる濃縮した懸濁液を水およびジクロロメタンの間
に分配する。その有機相を蒸発して残渣を、例えばジクロロメタン中の0,2,
4%のEtOHでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ標題化合物を得る
(7.10g)。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.40。
【0095】 b) 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシメチル)−2−メチルプロピオネート. 4−メトキシベンジル2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオネート
(2.50g,10.5mmole),N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン( 2.51g,10mmole),4−ジメチルアミノピリジン(183mg)および1− ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.35g,10mmole)を混合して、N,N−
ジメチルフォルムアミド(90mL)中に溶解した。その後、ジシクロヘキシル −カルボジイミド(2.47g,12mmole)を加えた。室温で3日間攪拌した後
に、その懸濁液を濾過してその濾液を真空中で蒸発させた。その残渣を0.1M
クエン酸とジクロロメタンの間に分配した。その後有機相を、NaHCO3の飽 和水溶液で抽出して、真空内で蒸発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにかけた(ジクロロメタン中0,1,2,3%のエタノール)。適切な画
分を集めて、真空中で蒸発して標題の化合物を得た(2.72g)。
【0096】 d) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−
メチルプロピオン酸 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シメチル)−2−メチルプロピオネート(2.72g,5.76mmole)の溶液に
トリフルオロ酢酸(11.5ml)を加えて、生じた深紅色の溶液を室温で30分
間攪拌した。その溶液をジオキサンおよびトルエンと共に蒸発乾固させた。その
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2,3,4%エ
タノール)にかけた。適切な画分を集めて、真空下で蒸発を行って標題化合物(
1.86g)を得た。その化合物は以下に記載せるように活性化させて直接に薬 剤へエステル化するとともにまたはさらに改変することも出来る。Rf(2%M
eOH/CHCl3)0.30.1 H-NMR (CDCl3): 7.32(s, 5H), 5.32(d, 1H), 5.10(s, 2H), 4.32(d,d, 1H), 4.
21(d,d, 2H), 2.13(m, 1H), 1.26(s, 3H), 1.25(s, 3H), 0.95(d, 3H), 0.86(d,
3H)。
【0097】 c) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメ
チル)−2−メチルプロピオネート 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−メチ
ルプロピオン酸を一般的な方法,すなわちジオキサンのような有機溶媒中に溶解
して、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液を滴下した後蒸発するこ
とによりエステル化を行った。その残渣をジクロロメタン中に、その後クロロヨ
ードメタンに溶解して、その混合物を室温で6時間攪拌した後、チオ硫酸ナトリ
ウム0.1Mの水溶液と共に震とうさせて分配,濾過および蒸発を行った。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0,1,2,3%エタール
)にかけて標題の化合物(1.40g)を得た。
【0098】 c) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメ
チル)−2−メチルプロピオネート クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル
)−2−メチルプロピオネートを一般的な方法,すなわちアセトニトリル中のN
aIに加え攪拌して、例えば4時間75℃に加熱することによりヨウ化物に変化
させた。得られた懸濁液を濾過して、その濾液を蒸発させて、トルエンのような
有機溶媒に溶解させて、チオ硫酸ナトリウム水溶液(0.1M)と共に震とうさ
せ蒸発することによって標題化合物(1.25g)を実際に純水なものとして得 た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.80.1 H-NMR (CDCl3): 7.35(s, 5H), 5.90(d,d, 2H), 5.24(d, 1H), 5.10(s, 2H), 4.
31(d,d, 1H), 4.14(d,d, 2H), 2.16(m, 1H), 1.22(s, 6H), 0.96(d, 3H), 0.87(
d, 3H)。
【0099】 実施例A−I−2 ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−DL
−プロピオネート
【化54】 a) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−DL−プロピオネート. 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)プロピオン酸(1g)
を実施例A−I−1,工程dに記載した方法によりエステル化を行った。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0.1%エタノール)の後に
標題化合物10.76g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.75
【0100】 b) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−DL−プロピオネート. クロロメチル2−(N−ベンジルカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2
−メチルプロピオネートを実施例A−I−1,工程eに記載した方法によってヨ
ウ化物に変換して標題化合物(0.95g)を実際に純粋なものとして得た。R f(2%MeOH/CHCl3)0.75.1 H-NMR (CDCl3): 7.33(s, 5H), 5.98(d, 1H), 5.86(d, 1H), 5.26(d, 1H), 5.10
(s, 2H), 5.07(q, 1H), 4.38(d,d, 1H), 2.30(m, 1H), 1.49(d, 3H), 1.03(d, 3
H), 0.95(d, 3H)。
【0101】 実施例A−I−3 ヨードメチル(1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)−L−バリルオ
キシ)−2−プロピルカルボネート.
【化55】 a) クロロメチル(1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)−L−バ
リルオキシ)−2−プロピルカルボネート. ジクロロメタン(10ml)中に1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル) −L−バリルオキシ)プロパン−2−オール(1.34g,2.4mmole)を含む溶
液に水分のないピリジン(1.15ml,14.4mmole)および塩化メチルクロロ
フォルメート(0.43ml,4.8mmole)を0℃で加えた。その後、その反応を
30分間攪拌した後に、50%の飽和塩化ナトリウム溶液/0.1Mクエン酸溶 液中に注ぎ入れて、ジクロロメタンにて抽出した。その有機相を蒸発させて、そ
の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0,1,1. 5%エタノール)にかけた。適切な画分を集めて真空中に蒸発して標題化合物(
1.26g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.85
【0102】 b) ヨードメチル(1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)−L−バ
リルオキシ)−2−プロピルカルボネートの製造. クロロメチル(1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)バリルオキシ
)−2−プロピルカルボネートを、実施例A−I−1,工程e)に記載した方法
によってヨウ化物とし、標題化合物(1.37g)をほとんど純粋なものとして 得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.85.1 H-NMR (CDCl3): 7.34(s, 10H), 5.93(d, 1H), 5.89(d, 1H), 5.21(m, 3H), 5.1
1(s, 4H), 4.50-4.17(m, 6H), 2.12(m, 2H), 0.97(d, 6H), 0.88(d, 6H)。
【0103】 実施例A−I−4 ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)イソブ
チレート.
【化56】 a) 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシイソブチレート. 2−ヒドロキシイソ酪酸(1.56g)を、実施例A−I−1,工程d)の方 法によって4−メトキシベンジルクロライドによるアルキル化によりエステル化
をした。標題化合物(2.65g)を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー( クロロメタン中の0,1,2%エタノール)にかけた得た。Rf(2%MeOH
/CHCl3)0.45.
【0104】 b) 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシ)イソブチレート. 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシイソブチレートを、実施例A−I−1,
工程b)に記載の方によりN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリンでアシル
化を行った。標題化合物(3.21g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン中0,1,1.5%エタノール)にかけて得た。Rf(2%M
eOH/CHCl3)0.70.
【0105】 c) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)イソ酪酸. 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ シ)イソブチレートを、実施例A−I−1,工程cに記載の方法によって脱エス テル化を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の2
,10,20%エタノール)にかけて、標題化合物(2.01g)を得た。Rf (2%MeOH/CHCl3)0.30。この化合物は以下に記載するように直 接に薬剤へまたはさらに変換したものへと活性化し、エステル化することが出来
る。1 H-NMR (CDCl3): 7.32(s, 5H), 5.33(d, 1H), 5.10(s, 2H), 4.31(d,d, 1H), 2.
22(m, 1H), 1.57(s, 6H), 0.98(d, 3H), 0.89(d, 3H)。
【0106】 d) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
イソブチレート. 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)イソ酪酸を、実施
例A−I−1,工程dに記載の方法によってエステル化を行った。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0,1,1.5%エタノール)に
かけて標題化合物(1.90g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.
80.
【0107】 e) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
イソブチレート. クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)イソ
ブチレートを、実施例A−I−1,工程eに記載の方法によりヨウ化物に変換し
て標題化合物(2.32g)を実際に純粋なものとして得た。Rf(2%MeO H.CHCl3)0.80.1 H-NMR (CDCl3): 7.33(s, 5H), 5.89(s, 2H), 5.22(d, 1H), 5.11(s, 2H), 4.29
(d,d, 1H), 2.21(m, 1H), 1.55(s, 3H), 1.53(s, 3H), 1.00(d, 3H), 0.93(d, 3
H)。
【0108】 実施例A−I−5ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−3− メチル−(S)−(+)−ブチレート
【化57】 a) 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシ−3−メチル−(S)−(+)−ブ
チレート. 2−ヒドロキシ−3−メチル−(S)−(+)−酪酸(1.77g)を、実施 例A−I−1,工程aに記載の方法により4−メトキシベンジルクロリドでアル
キル化してエステル化を行った。標題化合物(3.10g)をシリカゲルカラム クロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0,1,2%エタノール)にかけて得
た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.50.
【0109】 b) 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチレート. 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシ−3−メチル−(S)−(+)−ブチレ
ートを、実施例A−I−1,工程bに記載した方法によってN−ベンジルオキシ
カルボニル−L−バリンでアシル化した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン中の0,1,1.5%エタノール)にかけた後、標題化合物(
5.74g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.70.
【0110】 c) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−3−メチル
−(S)−(+)−酪酸. 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチレートを、実施例A−I−1、工程c
に記載の方法によって脱エステル化を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン中の2,10,20%エタノール)にかけた後、標題化合
物(3.41g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.45.この化合
物は、下に記載するように活性化して、直接エステル化により薬剤またはさらな
る変換したものを得ることが出来る;1 H-NMR (CDCl3): 7.36(s, 5H), 5.38(d, 1H), 5.11(s, 4H), 4.90(d, 1H), 4.41
(d,d, 1H), 2.28(d, 2H), 1.04-0.89(m, 12H)。
【0111】 d) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−3−メチル−(S)−(+)−ブチレート. 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−3−メチル−(
S)−(+)−酪酸を、実施例A−I−1,工程dに記載した方法に従ってエス
テル化を行った。標題化合物(2.96g)をシリカゲルカラムクロマトグラフ ィー(ジクロロメタン中の0,1,2%のエタノール)にかけて得た。Rf(2
%MeOH/CHCl3)0.85.
【0112】 e) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ−
3−メチル−(S)−(+)−ブチレート. クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−3
−メチル−(S)−(+)−ブチレートを、実施例A−I−1,工程eに記載の
方法によりヨウ化物に変換し、標題化合物(3.64g)をほとんど純粋なもの として得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.85.1 H-NMR (CDCl3): 7.36(s, 5H), 6.00(d, 1H), 5.83(d, 1H), 5.28(d, 1H), 5.11
(s, 4H), 4.83(d, 1H), 4.41(d,d, 1H), 2.29(m, 2H), 1.05-0.90(m, 12H)。
【0113】 実施例A−I−6 ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−
フェニル−DL−アセテート.
【化58】 a) 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシ−2−フェニル−DL−アセテート
. DL−マンデル酸(2.28g)を、実施例A−I−1,工程aに記載の方法 に従って4−メチルオキシベンジルクロリドを用いアルキル化によるエステル化
を行った。標題化合物(3.69g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( ジクロロメタン中の0,1,1.5%エタノール)にかけた後に得た。Rf(2
%MeOH/CHCl3)0.55.
【0114】 b) 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシ)−2−フェニル−DL−アセテート. 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシ−2−フェニル−DL−アセテートを、
実施例A−I−1,工程bに記載の方法に従ってN−ベンジルオキシカルボニル
−L−バリンを用いてアシル化を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン中の0,1,1.5%エタノール)にかけた後、標題化合物(
6.50g)を得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.75.
【0115】 c) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−フェニ
ル−DL−酢酸. 4−メトキシベンジル 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシ)−2−フェニル−DL−アセテートを、実施例A−I−1,工程cに記載
した方法に従って脱エステル化を行った。標題化合物(4.75g)をシリカゲ ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の2,10,20%エタノール
)にかけて得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.40.この化合物は活 性化してエステル化することにより直接に以下に記載するような薬剤またはさら
なる変換したものに変えることが出来る。1 H-NMR (CDCl3): 7.36(m, 10H), 5.91(d, 1H), 5.27(m, 1H), 5.04(s, 2H), 4.5
7-4.40(2xd,d, 1H), 2.30(m, 1H), 1.01-0.82(m, 6H)。
【0116】 d) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−2−フェニル−DL−アセテート. 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−フェニル−
DL−酢酸を実施例A−I−1,工程dに記載した方法によってエステル化を行
った。標題化合物(1.69g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク ロロメタン中の0,1,2%エタノール)にかけて得た。Rf(2%MeOH/
CHCl3)0.80.
【0117】 e) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−2−フェニル−DL−アセテート. クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2
−フェニル−DL−アセテートを、実施例A−I−1,工程eに記載した方法に
従ってヨウ化物に変換し、標題化合物(1.89g)をほとんど純粋なものとし て得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.80.1 H-NMR (CDCl3): 7.36(m, 10H), 5.94-5.82(m, 3H), 5.28(m, 1H), 5.10(s, 2H)
, 4.46(m, 1H), 2.21(m, 1H), 1.08-0.85(m, 6H)。
【0118】 実施例A−I−7 ヨードメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)ベンゾ
エート.
【化59】 a) 4−メトキシベンジル4−ヒドロキシベンゾエート. 4−ヒドロキシ安息香酸(1.38g)を、実施例A−I−1,工程aに記載 した方法に従って4−メトキシベンジルクロリドでアルキル化することによりエ
ステル化を行った。標題の化合物(2.06g)をシリカゲルカラムクロマトグ ラフィー(ジクロロメタン中の0,1,2,3%エタノール)にかけて得た。R
f(2%MeOH/CHCl3)0.40.
【0119】 b) 4−メトキシベンジル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシ)ベンゾエート. 4−メトキシベンジル4−ヒドロキシベンゾエートを、実施例A−I−1,工
程bに記載する方法によりN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリンを用いア
シル化した。標題化合物(2.71g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン中の0.1%エタノール)にかけた得た。Rf(2%MeOH
/CHCl3)0.70.
【0120】 c) 4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)安息香酸. 4−メトキシベンジル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シ)ベンゾエートを、実施例A−I−1,工程cに記載の方法により脱エステル
化を行った。標題化合物(1.86g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン中の2,10,20%エタノール)にかけて得た。Rf(2%
MeOH/CHCl3)0.20.この化合物は活性化しエステル化をして直接 以下に記載したような薬剤またはさらに変換したものにすることが出来る。1 H-NMR (CDCl3): 8.15(d, 2H), 7.34(m, 5H), 7.22(d, 2H), 5.38(d, 1H), 5.17
(s, 2H), 4.58(d,d, 1H), 2.34(m, 1H), 1.12(s, 3H), 0.96(d, 3H)。
【0121】 d) クロロメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
ベンゾエート. 4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)安息香酸を実施例
A−I−1,工程dに記載の方法によってエステル化を行った。標題化合物(0
.95g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0,1 %エタノール)にかけて得た。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.80。
【0122】 e) ヨードメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
ベンゾエート. クロロメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)ベン
ゾエートを、実施例A−I−1,工程eに記載した方法によってヨウ化物に変換
して、標題化合物(1.16g)をほとんどに純粋で得た。Rf(2%MeOH /CHCl3)0.80。1 H-NMR (CDCl3): 8.11(d, 2H), 7.35(m, 5H), 7.21(d, 2H), 6.15(s, 2H), 5.32
(d, 1H), 5.14(s, 2H), 4.55(d,d, 1H), 2.34(m, 1H), 1.10(s, 3H), 1.03(d, 3
H)。
【0123】 実施例A−I−8 ヨードメチル5−(N−CBZ−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレレー ト
【化60】 a) 4−メトキシベンジル2,2−ジメチル−4−ペンテノエート. DMF(250mL)中に2,2−ジメチル−4−ペンテン酸(11.5g,9
0mmole)を含む溶液にtert−ブトキシカリウム(11.1g,99mmole)を加 えた。その反応混合物を60℃で1時間攪拌した。4−メトキシベンジルクロリ
ド(16.9g,108mmole)を加えて、その反応混合物を60℃で4時間攪拌
した。DMFを真空下で蒸発して、その残渣をエーテル(500mL)中に溶解 して、水で洗滌した(3×200mL)。その有機相をNa2SO4を用いて乾燥 して、蒸発して4−メトキシベンジル2,2−ジメチル−4−ペンテノエートを
21.4g得た。
【0124】 b) 4−メトキシベンジル5−ヒドロキシ−2,2−ジメチルバレレート. 4−メトキシベンジル2,2−ジメチル−4−ペンテノエート(9.50g, 38mmole)および9−BBN(115mL,57mmole,THF中0.5M)の 混合物を60℃で60分間攪拌し、そこでその反応混合物を−5℃に冷却した。
2O(35mL)を加え、反応混合物を−5℃で5分間攪拌して、NaOH(3
5mL,3M)の水溶液を加えて、その反応混合物を−5℃でさらに10分間攪 拌した。H22の水溶液(35mL,30%)を滴下して、反応混合物の温度を 室温にして、そこで反応混合物を室温で30分間攪拌した。蒸発した後、水(2
00mL)を加えて、得られた混合物をCH2Cl2で抽出した(5×200mL)
。集めた有機相を乾燥し(Na2SO4)て、減圧下で濃縮した。粗生成物をクロ
マトグラフィーにかけ(シリカゲル,CH2Cl2中1→8%MeOH)6.32
gの4−メトキシベンジル5−ヒドロキシ−2,2−ジメチルバレレートを得た 。
【0125】 c) 4−メトキシベンジル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−
ジメチルバレレート. CH2Cl2(200mL)中にDCC(9.41g,46mmole),DMAP( 0.586g,4.8mmole)およびN−CBz−L−バリン(12.1g,48m
mole)を含む混合物に対して0℃で、CH2Cl2(50mL)中に4−メトキシ ベンジル5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−バレレート(6.40g,24mmo
le)を含む溶液を滴下した。0℃で1時間後、その反応混合物の温度を室温にし
た後、その混合物を室温で5時間攪拌した。その混合物をガラスフィルター通し
て濾過して、その溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,CH2Cl2中1→4%MeOH)にかけて8.61gの4−メ トキシベンジル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレ
レートを得た。
【0126】 d) 5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル吉草酸. CH2Cl2(100mL)中の4−メトキシベンジル5−(N−CBz−L− バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレレート(8.24g,16.5mmole)を
含む溶液に対して室温でトリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。室温で1時間後 その反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル,CH2Cl2中3→5%MeOH)にかけて6.00gの5−(N−C Bz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル吉草酸を得た。この化合物は活性
化し直接エステル化によって以下に記載したような薬品またはさらに変換したも
のにすることが出来る。1 H-NMR (CDCl3): 10.94(br s, 1H), 7.35(s, 5H), 5.45(d, 1H), 5.11(s, 2H),
4.30(dd, 1H), 4.21-4.00(m, 2H), 2.28-2.07(m, 1H), 1.68-1.51(m, 4H), 1.21
(s, 6H), 0.97(d, 3H), 0.89(d, 3H)。
【0127】 e) クロロメチル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル バレレート. ジオキサン(100mL)中に5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2 −ジメチル吉草酸(5.88g,15.5mmole)を含む溶液に対して、水酸化テ
トラブチルアンモニウム(101g)の40%水溶液を滴下した。5時間攪拌し た後、その溶液をジオキサンおよびトルエンと共に共蒸発により蒸発乾固を行っ
た。その残渣をジクロロメタン(100mL)中に溶解した後に、クロロヨード メタン(11.3mL,155mmole)を加えて、その溶液を室温にて6時間攪拌
した。その溶液を減圧下で濃縮して、その残渣をヘキサン/酢酸エチル(1:1
v/v,200mL)と共に震とうした。黄色の結晶性の固体を濾過して取り除 き、その濾液をチオ硫酸ナトリウム(0.1M)の水溶液で洗滌し、無水硫酸ナ
トリウムを通して濾過し蒸発乾固をした。その残渣をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル,CH2Cl2中1−4%MeOH)にかけ3.95gのクロロメチ ル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレレートを得た。
【0128】 f) ヨードメチル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル
バレレート. アセトニトリル(50mL)中にクロロメチル5−(N−CBz−L−バリル オキシ)−2,2−ジメチルバレレート(3.85g,9mmole)を含む溶液に対
してヨウ化ナトリウム(5.40g,36mmole)を加えた。その溶液を60℃で
4時間攪拌した。得られた懸濁液を濾過して、その濾液を蒸発した。その残渣を
CH2Cl2中に溶解してチオ硫酸ナトリウムの水溶液(0.1M)で洗滌した。
有機相を乾燥(Na2SO4)して、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2中1%MeOH)にかけ4.26gのヨ ードメチル5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジロチルバレレー
トを得た。1 H-NMR (CDCl3): 7.34(s, 5H), 5.90(s, 2H), 5.32(d, 1H), 5.10(s, 2H), 4.29
(dd, 1H), 4.18-4.02(m, 2H), 2.26-2.08(m, 1H), 1.65-1.50(m, 4H), 1.17(s,
6H), 0.97(d, 3H), 0.89(d, 3H)。
【0129】 実施例A−I−92−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エチルヨードメチルカルボネート
【化61】 a) 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エタノール. CH2Cl2(300mL)中のDCC(11.4g,55mmole),DMAP( 0.611g,5mmole)およびエチレングリコール(55.8mL,1mol)の混
合物に対して0℃にてCH2Cl2(100mL)中のN−CBz−L−バリン( 12.6g,50mmole)の溶液を滴下した。0℃で1時間後、反応混合物の温度
を室温にして後、その混合物を室温で5時間攪拌した。その混合物をガラスフィ
ルターを通して濾過して、溶媒を減圧下で除去した。粗生物をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,CH2Cl2中5→10%MeOH)にかけ12.0gの 2−(NCBz−L−バリルオキシ)−エタノールを得た。
【0130】 b) 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エチルクロロメチルカルボネート
. CH2Cl2(300mL)中の2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エタ ノール(12.0g,40.6mmole)およびピリジン(19.7mL,0.24m
mol)の混合物に対して塩化メチルクロロフォルメート(10.5g,81.2mm
ol)を滴下した。0℃で30分後にその反応混合物をH2O(200mL)で洗滌
した。そのH2O相をCH2Cl2(100mL)で洗滌して、集めた有機相の溶媒
を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,CH 2 Cl2中0.5→1%MeOH)にかけ8.26gの2−(N−CBz−L−バ リルオキシ)−エチルクロロメチルカルボネートを得た。
【0131】 c) 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エチルヨードメチルカーボネー アセトニトリル(50mL)中に2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エ チルクロロメチルカルボネート(3.88g,10mmol)を含む溶液に対して、 ヨウ化ナトリウム(7.50g,50mmol)を加えた。その溶液を60℃で4時 間攪拌した。得られた懸濁液を濾過して、その濾液を蒸発した。その残渣をCH 2 Cl2中に溶解して、チオ硫酸ナトリウム水溶液(0.1M)で洗滌した。その
有機相を乾燥し(Na2SO4)て、減圧下で濃縮して、4.51gの2−(N− CBz−L−バリルオキシ)−エチルヨードメチルカルボネートを得た。1 H-NMR (CDCl3): 7.34(s, 5H), 5.93(s, 2H), 5.26(d, 1H), 5.11(s, 2H), 4.48
-4.26(m, 5H), 2.28-2.10(m, 1H), 0.97(d, 3H), 0.90(d, 3H)。
【0132】 実施例A−I−10 2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン酸ヨー
ドメチルエステル
【化62】 a) 2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン酸. ジクロロメタン(100ml)中に2,2−ジメチルプロピオン酸4−メトキシ
ベンジルエステル(4.7g,20mmole)およびN−(CBz)−D−バリン(
5.5g,22mmole)を含む溶液に対して4−ジメチルアミノピリジン(305
mg,2.5mmole)およびDCC(5.15g,25mmole)を加えた。18時間 後にそのの溶液を連続して重炭酸ナトリウム水溶液,クエン酸溶液および水で洗
滌した。有機相を乾燥して、その残渣をジクロロメタン(100ml)に溶解した
。その溶液にトリフルオロ酢酸(10ml)に加えた。3時間後に、それを蒸発し
て生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した。4.5g.その化 合物は活性化しエステル化して以下に記載したような薬剤およびさらに変換した
ものにすることが出来る。1 H-NMR (CDCl3): 7.36(m, 5H) 5.11(s, 2H) 4.30(m, 1H) 4.18(dd, 2H) 2.17(m,
1H), 1.23(d, 6H) 0.93(m, 6H)。
【0133】 b) 2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン
酸クロロメチルエステル. (2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン酸
(4.5g,12.8mmole)をジオキサン(20ml)に溶解した。この溶液に対
して水酸化テトラブチルアンモニウム水溶液(40%,8.3ml,12.8mmol
e)を加えた。この溶液を真空下で乾燥して、数回トルエンと共に共蒸発を行っ た。残渣を塩化メチレンに溶解した後、クロロヨードメタン(18ml,260mm
ole)をこの溶液に加えた。18時間後に反応溶液を蒸発して、生成物をシリカ ゲルカラムクロマトグラフィーで単離した。3.5g。
【0134】 c) 2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン
酸ヨードメチルエステル. 2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピオン酸ク
ロロメチルエステル(2,4g,6mmole)をアセトニトリル(30ml)に溶解し
た。ヨウ化ナトリウム(1.26g,8.4mmole)をその溶液に加えた。70℃
で2時間反応した後に、その反応混合物を濾過して、その残渣を塩化メチレン(
20ml)に溶解して、再濾過した。その溶液を乾燥して、標題化合物を得た。2
.68g。1 H-NMR (CDCl3): 7.36(m, 5H) 5.90(dd, 2H) 5.26(d, 1H) 5.11(s, 2H) 4.31(m,
1H) 4.15(dd, 2H) 2.18(m, 1H) 1.22(d, 6H) 0.92(m, 6H)。
【0135】 実施例A−I−114−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸ヨードメチルエステル
【化63】 a) 4−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸t−ブチルエステル. N−CBz−L−バリン(16.25g,65mmole)をDMF(400ml)中
に溶解した。その溶液に対してカリウムt−ブトキシド(7.24g,65mmole
)を加えた。10分後に4−ブロモ酪酸t−ブチルエステル(12g,53mmole
)を加えた。その反応混合物を65℃で2.5時間保ち、その後に重炭酸ナトリ
ウム水溶液中に注ぎ入れて、ジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥して、生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した。20.1g。
【0136】 b) 4−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸クロロメチルエステル. 4−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸t−ブチルエステル(20g,5 0.8mmole)を0℃で3時間トリフルオロ酢酸と反応させた後、蒸発した。そ の残渣を数回トルエンと共蒸発した。中間体の酸(2.56g,7.6mmole)を
ジオキサン(10ml)中に溶解して、その溶液に対して水酸化テトラブチルアン
モニウム(40%,4.66ml,7.2mmole)を加えた。その溶液を乾燥して ジクロロメタン(20ml)に溶解した後、クロロヨードメタン(10ml,144
mmole)をその溶液に加えた。18時間後、その反応溶液を蒸発してその生成物 をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した。収量2.1g。
【0137】 c) 4−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸ヨードメチルエステル. 4−(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸クロロメチルエステル(1.54
g,4mmole)をアセトニリトル(15ml)に溶解した。ヨウ化ナトリウム(84
0g,5.6mmole)をその溶液に加えた。55℃で3時間反応をした後に、その
反応混合物を濾過して、その残渣を塩化メチレン(20ml)に溶解して再濾過を
行った。その溶液を乾燥し標題の生成物を得た。収量1.9g。1 H-NMR (CDCl3): 7.36(m, 5H) 5.90(dd, 2H) 5.25(d, 1H) 5.11(s, 2H) 4.29(dd
, 1H) 4.18(t, 2H) 2.43(t, 2H) 2.20(m, 1H) 2.00(m, 2H) 0.93(dd, 6H)。
【0138】 実施例A−I−12 ヨードメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−ベン
ゾエート
【化64】 a) 4−メトキシベンジル3−ヒドロキシベンゾエート. DMF(100ml)中に3−ヒドロキシ安息香酸(6.9g,50mmole)を含
む溶液にtert−ブトキシドカリウム(6.17g,55mmole)を加えて、その混
合物を室温で1時間攪拌を行った。4−メトキシベンジルクロリド(9.4g, 60mmole)を加えて、その混合物を60℃で16時間攪拌をした。その混合物 を減圧下で蒸発させて酢酸エチル(250ml)を加えた。その有機相を5回水洗
し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発を行った。その生成物をトルエン
/アセトンを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量
:10.5g=81% b) 4−メトキシベンジル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル オキシ)ベンゾエート. 100mlのジクロロメタン中に4−メトキシベンジル3−ヒドロキシベンゾエ
ート(7.7g,29.8mmole),4−ジメチルアミノピリジン(0.73g,6
mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(8.3g,33mmol
e)を含む冷却溶液に対してジシクロヘキシル−カルボジイミド(7.22g,3
5mmole)を加えて、その混合物を室温で2日間攪拌した。その混合物を冷却し てそのウレタンを濾過した。その溶液を蒸発して酢酸エチル(250ml)を加え
た。有機相を2回5%酢酸で洗滌して;5%炭酸水素ナトリウムおよび水で洗滌
した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で蒸発した。その生成物を
ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した
。収量:13.9g=94%
【0139】 c) 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)安息香酸. ジクロロメタン(150ml)中に4−メトキシベンジル−3−(N−ベンジル
オキシカルボニル−L−バリルオキシ)−ベンゾエート(13.7g,27.8m
mole)を含む溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)を加えて、その混合物を室温で
2時間攪拌を行った。その溶液を減圧下で蒸発して、生成物をトルエンから結晶
化させた。収量:10.1g=87%。その化合物は活性化させてエステル化に より下に記載するように薬剤またはさらなる変換をしたものにすることが出来る
1 H-NMR (DMSO d-6) 1.01(m, 6H) 2.21(m, 1H) 4.17(d,d, 1H) 5.08(s, 2H) 7.28
-7.96(m, 10H)
【0140】 d) クロロメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−ベンゾエート. 1,4−ジオキサン(100ml)中に3−(N−ベンジルオキシカルボニル−
バリルオキシ)安息香酸(7.42g,20mmole)を含む溶液に水酸化テトラブ
チルアンモニウム(12.97g,20mmole)の40%水溶液を加えて、その混
合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して2回1,4−ジオ
キサンおよび2回トルエンで共蒸発を行った。乾燥した生成物をジクロロメタン
(50ml)に溶解させて、クロロヨードメタン(35.3g,200mmole)を加
えた。その溶液を室温で2日間攪拌して、減圧下で蒸発を行った。酢酸エチル(
100ml)を加えて、その有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減
圧下で蒸発した:その生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した
。収量:3.8g=45%.
【0141】 e) ヨードメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−ベンゾエート. 乾燥したアセトン(30ml)中にクロロメチル3−(N−ベンジルオキシカル
ボニル−L−バリルオキシ)−ベンゾエート(2.0g,4.76mmole)を含む
溶液にヨウ化ナトリウム(3.15g,21mmole)を加えて、その混合物を室温
で一晩攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発を行い酢酸エチル/水で抽出を行っ
た。その有機相を5%チオ硫酸ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥
して、減圧下で蒸発した。収量:2.3g=94%.1 H-NMR (CDCl3) 1.02(m, 6H) 2.38(m, 1H) 4.56(d,d, 1H) 5.14(s, 2H) 5.30(d,
1H) 6.14(s, 2H) 7.26-7.50(m, 7H) 7.80(s, 1H) 7.96(d, 1H)
【0142】 実施例A−I−13 ヨードメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロ
ピオネート
【化65】 a) 3−ブテン−1−イル−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)−プロピ
オネート. ジクロロメタン(80ml)中に3−ブテン−1−オール(2.16g,30mmo
le),N−ベンジルオキシカルボニル−1−バリン(8.29g,33mmole)お
よび4−ジメチルアミノピリジン(0.37g,3mmole)を含む溶液にシクロヘ
キシル−カルボジイミド(7.22g,35mmole)を加えて、その混合物を室温
で一晩攪拌を行った。その混合物を冷却してウレタンを濾過した。その溶液を減
圧下で蒸発して、酢酸エチル(200ml)を加えた。有機相を5%酢酸,5%炭
酸水素ナトリウムおよび水で2回洗滌した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して
減圧下で蒸発した。生成物をヘキサン/酢酸エチルによりシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで単離した。収量:8.3g=90%。 b) 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン酸. 150mlのベンゼン中に3−ブテン−1−イル−3−(N−ベンジルオキシカ
ルボニル−L−バリンオキシ)−プロピオネート(9.2g,30mmole)を含む
溶液に臭化テトラブチルアンモニウム(1.62g,5mmole)および100mlの
水を加えた。その混合物を約5℃に冷却して過マンガン酸カリウム(14.82
g,90mmole)を少しずつ加えた。その混合物を室温で2時間攪拌し、水で稀釈
して重亜硫酸ナトリウムを加え脱色した。その混合物を2Mの塩化水素で酸性に
して、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機相を水洗して硫酸ナトリウムで乾
燥した。その溶液を減圧下で蒸発してその生成物をヘキサン/酢酸エチルによる
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離した。収量:5.4g=55%。そ
の化合物は活性化し、エステル化することにより以下に記載する薬剤またはさら
なる変換したものに変えることが出来る。1 H-NMR (DMSO d-6) 0.90(m, 6H) 2.5(m, 2H) 3.88(d,d, 1H) 4.32(m, 2H) 5.03(
s, 2H) 7.36(m, 5H) 7.68(d, 1H)
【0143】 c) クロロメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−プロピオネート. 1,4−ジオキサン(50ml)中に3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシ)プロピオン酸(5.2g,16.08mmole)を含む溶液に水酸
化テトラブチルアンモニウム(10.43g,16.08mmole)の40%溶液を
加えて、その混合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発し1,
4−ジオキサンで2回およびトルエンで2回共蒸発を行った。乾燥した生成物を
40mlのジクロロメタンに溶解して、クロロヨードメタン(28.4g,160m
mole)を加えた。その溶液を室温で2日間攪拌して、減圧下で蒸発を行った。酢
酸エチル(100ml)を加えて、その有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウムで乾
燥して、減圧下で蒸発した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り単離した。収量:2.2g=35%
【0144】 d) ヨードメチル3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−プロピオネート. 乾燥したアセトン(50ml)中にクロロメチル3−(N−ベンジルオキシカル
ボニル−L−バリルオキシ)−プロピオネート(2.05g,5.51mmole)を
含む溶液にヨウ化ナトリウム(4.12g,27.5mmole)を加えて、その混合
物を室温で一晩攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して、酢酸エチル水で抽出
した。その有機相を5%チオ硫酸溶液で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減
圧下で蒸発した。収量:2.35g=92%1 H-NMR (CDCl3) 0.94(m, 6H) 2.17(m, 1H) 2.68(t, 2H) 4.40(m, 3H) 5.12(s, 2
H) 5.91(s, 2H) 7.26(m, 5H)。
【0145】 実施例A−I−13A 1,3−ビス(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−プロ
ピル 1−ヨードメチルカルボネート.
【化66】 a) 1,3−ビス(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2
−プロピル 1−クロロエチルカルボネート 無水塩化メチレン(5ml)中の1,3−ビス(N−tert−ブトキシカルボニ ル−L−バリルオキシ)−2−プロパノール(0.545g、1.11ミリモル )の溶液に、ピリジン(540μL、6.68ミリモル)を氷浴中で冷却攪拌し
ながら加え、次いで1−クロロエチルクロロホルメート(242μL、2.22
ミリモル)を加える。1時間後、反応混合物を塩化メチレン(5ml)で希釈し 、水(5ml)および食塩水(5ml)で洗浄する。有機相を乾燥(無水Na2S O4)し、回転蒸発器で濃縮し、トルエンで数回共蒸発する。カラムクロマトグ ラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により、塩化物を白色
固体で得る(596mg、90%)。
【0146】 b) 1,3−ビス(N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2
−プロピル 1−ヨードエチルカルボネート 無水MeCN(10ml)中の(a)で得た塩化物(596mg、1.0ミリモル
)およびNaIの混合物を80℃で4時間還流する。反応混合物を減圧濃縮し、
次いで、ジエチルエーテル(30ml)および水(10ml)に分配する。有機相
を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(2×5ml)で洗浄し、最終の水相をエーテ ル(5ml)で再抽出する。有機相を合わせ、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4 )し、濃縮する。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル
:酢酸エチル=4:1)により、80%のヨウ化物および少量の出発塩化物なら
びに排除副反応からのアルケンを含む(1HNMRにより決定)フラクション( 275mg)を得る。
【0147】 実施例A−I−14 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル
プロピル ヨードメチルカルボネート.
【化67】 a) 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2,2−ジ
メチルプロピル−1−プロパノール 無水塩化メチレン(100ml)中のN−ベンジルオキシカルボニル−L−バ リン(2.50g、10.0ミリモル)、2,2−ジメチルプロピル−1,3− プロパンジオール(5.30g、50.9ミリモル)、ジシクロヘキシルカルジ イミド(2.60g、12.6ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン(1
25mg、1.0ミリモル)の混合物を23時間攪拌する。反応混合物を濾過し
、それぞれ50mlの水、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および水で連続的に洗浄する。有機相を乾燥(無水Na2SO4)し、濃 縮する。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エ
チル=2:1)により、標記化合物(2.99g、87%)を白色固体で得る。 b) 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2,2−ジ
メチルプロピル クロロメチルカーボネート 氷浴上で、無水塩化メチレン(40ml)中の工程(a)のアルコール(2.74
g、8.12ミリモル)およびピリジン(4.9ml、61ミリモル)の溶液に、 クロロメチルクロロホルメート(1.50ml、16.6ミリモル)を加える。1
時間攪した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で連続的に洗浄
する。有機相を乾燥(無水Na2SO4)し、濃縮し、回転蒸発器にてトルエンで 数回共蒸発する。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル
:酢酸エチル=2:1)により、標記化合物(3.31g、95%)を得る。 c) 3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2,2−ジ
メチルプロピル ヨードメチルカルボネート 無水MeCN(73ml)中の工程(b)の塩化物(3.14g、7.30ミリモ
ル)およびNaI(4.37g、29.2ミリモル)の混合物を80℃で3時間 還流する。溶媒を減圧除去した後、混合物を酢酸エチル(80ml)および水(4
0ml)に分配する。有機相を5%Na223、次いで、食塩水で洗浄し、乾 燥(無水Na2SO4)し、次いで濃縮する。フラッシュカラムクロマトグラフィ ー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル)により、標記化合物(3.68g、9 7%)を得る。 29
【0148】 実施例A−I−15 1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−メチル−2−
プロピルヨードメチルカルボネート.
【化68】 a) 1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−メチル
−2−プロパノール. N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(2.02g,8.0mmole),4
−ジメチルアミノピリジン(100g,0.8mmol)およびジシクロヘキシルカ ルボジイミド(20mLのCH2Cl2中2.04g,9.9mmol)を、氷槽中で冷
却しながら30mLの乾燥したCH2Cl2中に含まれる2−メチル−1,2−プ ロパンジオール(12.2mmol)に加えた。DMF(5mL)を加えた。10℃ で5時間攪拌した後、その反応混合物を濾過、濃縮して、酢酸エチルに再溶解し
た。その有機相をNaClの飽和溶液で洗滌し、無水Na2SO4上で乾燥して、
濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ,2/1石油エーテル
−酢酸エチル)により2.3gの標題化合物を得た。
【0149】 (b) 1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−メチ
ル−2−プロピルクロロメチルカルボネート. 前記のアルコールのすべてを35mLの乾燥したCH2Cl2に溶解して、氷槽 で冷却した。ピリジン(3.5mL,43.4mmol)を加え、次にクロロメチル クロロフォルメート(1.30mL,14.4mmol)を加えた。1時間後に氷槽 を取り除き雰囲気温度で2時間攪拌を続けた。その混合物をCH2Cl2(50m L)で稀釈して、水(50mL)で洗滌した後にブライン(2×25mL)で洗滌
した。集めた有機相を無水Na2SO4の上で乾燥し、真空下で濃縮しトルエンと
数回共蒸発することにより黄褐色の油状のものを得て、フラッシュカラムクロマ
トグラフィー(シリカ,2/1石油エーテル−酢酸エチル)にかけ2.86g( N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリンから86%)の標題化合物を得た。
【0150】 (c) 1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−メチ
ル−2−プロピルヨードメチルカルボネート. 68mLの乾燥したアセトニトリル中の、工程(b)の塩化物(2.84g,6
.84mmol)およびNaI(4.15g,27.2mmol)からなる混合物を75 ℃で4時間還流した。真空下で溶媒を蒸発させた後、その残渣を酢酸エチル(8
0mL)と水(40mL)の間に分配して、その有機相を5%のNa223(1 5mL)とブライン(25mL)で洗滌した。無水Na2SO4上でその有機相を乾
燥し濃縮により黄色の油状のものを得て、これをフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(シリカ,2/1石油エーテル−酢酸エチル)にかけ標題化合物3.29
g(95%)を得た。1 H NMR (250MHz, CDCl3) δ 0.90および0.94(2d, 3H each, J=6.8Hz), 1.52(s,
6H), 2.17(m, 1H), 4.35(m, 1H), 4.22および4.39(ABq, 2H, JAB=11.7Hz), 5.10
(s, 2H), 5.30(d, 1H), 5.86(s, 2H), 7.34(s, 5H)
【0151】 実施例A−I−16 ヨードメチル3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロシンナメート
【化69】 a) 4−メトキシベンジル−3,4−ジヒドロキシヒドロシンナメート. 3,4−ジヒドロキシケイ皮酸(6.5g,35.7mmol)をDMF(50ml )に中に溶解して、氷槽で0℃に冷却した。4−tert−ブトキシドカリウム(3
5.7mmol)をその後に加えて、その混合物をほぼ30分間0℃に置き、続いて
DMF(25ml)中に含まれる4−メトキシ−ベンジルクロライド(39mmol)
を滴下した。その混合物を室温にして一晩置いた。その後、溶媒を蒸発させて、
粗生成物をクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン,1:1)により精製し
て6gの標題化合物を得た(55%)。
【0152】 b) 4−メトキシベンジル−3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)
ヒドロシンナメート. 4−メトキシベンジル−3,4−ジヒドロシンナメート(5g,16.5mmol ),N,N−ジメチルアミノピリジン(2g,16.5mmol),N,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(8.5g,41.3mmol)およびCbz−L−バリ ン(10.4g,41.3mmol)をジクロロメタン(50ml)に溶解した。4時 間後に、その混合物を濾過して、シリカゲルで蒸発して、クロマトグラフィー(
ヘキサン−EtOAc,5:2→3:2)により精製し純粋な標題生成物(10
.1g,79%)を得た。
【0153】 c) 3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロケイ皮酸. 4−メトキシベンジル−3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒド
ロシンナメート(10g,13mmol)をジクロロメタンおよび1,1,1−トリ フルオロ酢酸(30ml)に溶解して、雰囲気温度に3.5時間置いた。減圧下で
の蒸発およびクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール,10:1)によ
る精製により6.7g(80%)の純粋な標題の生成物を得た。この化合物は活 性化してエステル化することにより、下に記載するような薬剤またはさらなる変
換したものを得ることが出来る。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.24-7.0(m, 13H), 5.65(br s, 1H), 5.55(br s, 1H), 5
.1(m, 4H), 4.46(m, 2H), 2.95(t, 2H), 2.66(t, 2H), 2.35(m, 2H)。
【0154】 d) クロロメチル3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロシン
ナメート. 3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロケイ皮酸(4.2g, 6.47mmol)をジオキサン(70ml)に溶解した。pH=8になるまで水酸化
テトラブチルアンモニウムを滴下した。それからその溶媒を減圧下で除去した。
その固体をジオキサン(30ml)およびトルエン(30ml)に再溶解して蒸発し
た。その処置を2回繰返した(水を除去するため)。ジクロロメタン(60ml)
およびクロロ−ヨードメタンを一緒に加え、その混合物を雰囲気温度に6時間置
いた。溶媒の除去およびクロマトグラフィーによる精製にて17gの標題の生成 物を得た(38%)。
【0155】 e) ヨードメチル3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロシン
ナメート. クロロメチル3,4−ジ−(N−CBZ−L−バリルオキシ)ヒドロシンナメ
ート(1.9g,2.7mmol)およびヨウ化ナトリウム(2g,13.3mmol)を
アセトニトリル(50ml)に溶解して65℃で60分間加熱した。その溶媒を減
圧下で除去して、残渣をジクロロメタンに溶解して濾過した。溶媒の除去および
クロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン,2:5)による精製にて純粋な標
題生成物を得た(1.9g,90%)。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.34-7.02(m, 13H), 5.89(s, 2H), 5.64(br s, 2H), 5.1
4-5.02(m, 4H), 4.47(m, 2H), 2.96(t, 2H), 2.64(t, 2H), 2.33(m, 2H), 1.08-
0.99(m, 12H)
【0156】 実施例A−I−173−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルヨードメチルカルボネート
【化70】 a) 3−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェノール. CBz−L−バリン(10g,40mmol),1,3−ジヒドロキシベンゼン(8
.7g,79mmol),N,N’ジシクロヘキシルカルボジイミド(10.2g,4 4mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(2.4g,20mmol)をDMF( 50ml)に溶解して、室温で一晩置く。その反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下
で除き、粗生成物をジクロロメタンに溶解して濾過した。溶媒の除去とクロマト
グラフィー(クロロフォルム−メタノール,10:1)による精製にて純粋の標
題生成物を得た(10.9g,79%)。
【0157】 b) (N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルクロロメチルカルボネート. 3−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェノール(5.4g,157mmol)を ジクロロメタン(70ml)に溶解して、氷槽で冷却した。ピリジン(1.2g,2
3.5mmol)を加えさらにジクロロメタン(10ml)中の1−クロロ−メチルク
ロロフォルメート(2.3g,18.8mmol)を添加した。その混合物を室温で4
時間放置した。その後水(25ml)を加えて、相分離を行った。その有機層を0
.01Mの塩酸水溶液(25ml)で洗滌した。クロマトグラフィー(酢酸エチル
−ヘキサン,1:1)による精製にて標題化合物を得た(4.5g,65%)。
【0158】 c) 3(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルヨードメチルカルボネート. (N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルクロロメチルカルボネート(1.
5g,3.44mmol)およびヨウ化ナトリウム(2g,13.3mmol)をアセトニ
トリル(50ml)中で60℃にて4.5時間攪拌した。その混合物を濾過し、溶
媒を除いて、その粗生成物を100mlのヘキサン−酢酸エチル,1:1中に溶解
して、2cmのシリカゲルを充填したシンターガラス漏斗を通して濾過した。溶媒
を除いて純粋な標題生成物を得た(1.68g,92%)。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.38-7.02(m, 9H), 6.03(s, 2H), 5.2(br s, 1H), 5.14(
s, 2H), 4.48(m, 1H), 2.30(m, 1H), 1.09-1.01(m, 6H)
【0159】 実施例A−I−18ヨードメチル2−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート
【化71】 a) 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシフェニルアセテート. 2−ヒドロキシフェニル酢酸(10g,66mmol)をN,N’−ジメチルフォ ルムアミド(100ml)に溶解して氷の槽で冷却した。tert−ブトキシドカリウ
ム(8.85g,78mmol)を加えた。その混合物を30分間放置して室温にし た。N,N−ジメチルフォルムアミド中に含まれている4−メトキシ−ベンジル
クロリド(11.7g,72mmol)を,その後窒素大気中で滴下して、一晩放置 した。減圧下で溶媒を蒸発させてその粗製の混合物をエーテル(100ml)に溶
解し、水(25ml),ブラインで洗滌して、硫酸ナトリウム上で乾燥した。クロ マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,2:1)とその後の再結晶化(ヘキサ
ン−酢酸エチル)によって標題化合物を得た(7.6g,42%)。
【0160】 b) 4−メトキシベンジル2−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニルア
セテート. 4−メトキシベンジル2−ヒドロキシフェニルアセテート(3g,11mmol),
N,N−ジシクロヘキシル−カルボジイミド(2.7g,13.2mmol),ジメチ
ルアミノピリジン(0.134g,1.1mmol)およびCBz−L−バリン(3 .3g,13.2mmol)をジクロロメタン(50ml)に溶解した。週末の後にそ の固体を濾過してその溶媒を減圧下で除き、粗生成物をクロマトグラフィー(酢
酸エチル,ヘキサン,1:2)によって精製し標題化合物を得た(5.2g,9 3%)。
【0161】 c) 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニル酢酸. 4−メトキシベンジル2−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニルアセテ
ート(4.25g,8.4mmol)をジクロロメタン(40ml)に溶解した。トリ フルオロ酢酸(8ml)を氷で冷却しながら加えた。その混合物を室温にして、4
0分間攪拌した。減圧下で溶媒を除いて、粗生成物を2回再結晶化(ヘキサン−
酢酸エチル+少量のジクロロメタン)させて標題の化合物(2.6g,80%) を得た。その化合物は活性化させて、エステル化により以下に記載する薬剤また
はさらなる変換を行ったものに変えることが出来る。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.35-7.08(m, 9H), 5.35(br s, 1H), 5.13(s, 2H), 4.48
(m, 1H), 3.57(s, 2H), 2.33(m, 1H), 1.08(d, 3H), 1.02(d, 3H)。
【0162】 d) クロロメチル2−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート. この化合物は、本質的には実施例A−I−16d)に記載したように最善のも
のでない方法に従って2−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニル酢酸(5
.5g,14.3mmol)から製造し、低い収量であった。収量:0.265g。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.28-7.01(m, 9H), 5.55(s, 2H), 5.2(br s, 1H), 5.07(
s, 2H), 4.43(m, 1H), 3.53(s, 2H), 2.26(m, 1H), 1.02(d, 3H), 0.95(d, 3H)。
【0163】 e) ヨードメチル2−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート. クロロメチル2−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテートをN
aIで処理をして上の実施例に記載したように精製して標題の化合物を得た。
【0164】 実施例A−I−19ヨードメチル4−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート
【化72】 a) 4−メトキシベンジル4−ヒドロキシフェニルアセテート. 実施例A−I−18a)に対するのと同様な方法によって収率70%で4−ヒ
ドロキシフェニル酢酸(10g,65.7mmol)から製造したが、ここでは再結 晶化の溶媒をヘキサン−エーテルに変更した。
【0165】 b) 4−メトキシベンジル4−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニルア
セテート. 実施例A−I−18b)に対するのと同様な方法により87%の収率で4ヒド
ロキシフェニルアセテート(3g,11mmol)から製造した。クロマトグラフィ ーに対する溶媒は:酢酸エチル−ヘキサン,1:2。
【0166】 c) 4−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニル酢酸. 実施例A−I−18c)に対して記載したような方法により4−メトキシベン
ジル4−(N−CBz−L−バリルオキシ)フェニルアセテート(1.6g,28 8mmol)から82%の収率で製造した。再結晶化に対する溶媒:ヘキサン−エー
テルおよび少量のジクロロメタン。その化合物は活性化してエステル化により以
下に記載するような薬剤またはさらなる変換したものに変えることが出来る。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.36-7.27(m, 7H), 7.02(d, 2H), 5.25(d, 1H), 5.14(s,
2H), 4.52(m, 1H), 3.64(s, 2H), 2.3(m, 1H), 1.08(d, 3H), 1.02(d, 3H)。
【0167】 d) クロロメチル4−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート. 実施例A−I−18d)に対して記載したような方法により4−(N−CBZ
−L−バリルオキシ)フェニル酢酸(3g,7.8mmol)から26%の収率で製 造した。クロマトグラフィーに対する溶媒:ヘキサン−エーテル,3:2。
【0168】 e) ヨードメチル4−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート. クロロメチル4−(N−CBZ−L−バリルオキシ)フェニルアセテート(0. 83g,1.9mmol)およびヨウ化ナトリウム(1.15g,7.6mmol)をアセ
トニトリル(45ml)中で5時間加熱した。その混合物を濾過し、溶媒を除きジ クロロメタンに溶解して再び濾過した。蒸発およびクロマトグラフィー(エーテ
ル−ヘキサン,2:3)による精製にて標題の生成物(0.8g,80%)を得 た。1 H NMR (CDCl3 45℃): 7.38-7.09(m, 4H), 5.84(s, 1H), 5.30(br s, 1H), 5.15
(s, 2H), 4.5(m, 1H), 3.56(s, 2H), 2.36(m, 1H), 1.10(d, 3H), 1.00(d, 3H)。
【0169】 実施例A−I−20 ヨードメチル4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエチ
ル)ベンゾエート a) 4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエチル)−
トルエン. ジクロロメタン(120ml)中に、4−メチルフェニルエタノール−2(5.
0g,36.7mmol),4−ジメチルアミノピリジン(0.98g,8mmol)およ び−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(10.05g,40mmol)を 含む冷却した溶液に対して、ジシクロヘキシルカルボジイミド(9.1g,44m
mol)を加えて、その混合物を室温で一晩攪拌した。その混合物を冷却して、そ のウレタンを濾過した。その溶液を減圧下で蒸発して酢酸エチル(250ml)を
加えた。有機相を2回5%酢酸,5%炭酸水素ナトリウムおよび水で洗滌した。
その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で蒸発した。生成物をシリカゲル
クロマトグラフィーで単離した。
【0170】 b) 4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエチル)−
安息香酸. 酢酸(100ml)中に無水クロム酸(7.55g,75mmol)を含む冷却した 混合物にアセトン(50ml)中に4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシエチル)トルエン(9.3g,25.1mmol)を含む溶液を滴下 した。その混合物を室温で3日間攪拌して約100mlに濃縮させた。600ml1
0%の塩化ナトリウム溶液を加えてその混合物を酢酸エチルで4時間抽出した。
有機相をブラインで洗滌して硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧下でその溶液
を蒸発して生成物をジクロロメタン/メタノールによるシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで単離した。収率:2.1g=21%。その生成物は活性化してエ ステル化することにより以下に記載するような薬剤またはさらに変換したものに
直接変えることが出来る。1 H-NMR (CDCl3) 0.79(d, 3H) 0.90(d, 3H) 2.08(m, 1H) 3.04(t, 2H) 4.28(d,d,
1H) 4.39(m, 2H) 5.11(s, 2H) 5.26(d, 1H) 7.34(m, 7H) 8.04(d, 2H)
【0171】 c) クロロメチル4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シエチル)ベンゾエート. 1,4−ジオキサン(20ml)中に4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル
−L−バリルオキシエチル)安息香酸(2.0g,5.0mmol)を含む溶液に水 酸化テトラブチルアンモニウム(3.1g,4.75mmol)の40%溶液を加え て、その混合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して1,4
−ジオキサンで2回およびトルエンで3回共蒸発を行った。乾燥したその生成物
をジクロロメタン(10ml)に溶解してヨードクロロメタン(13.2g,75m
mol)を加えた。その溶液を室温で一晩攪拌して減圧下で蒸発をした。約50ml の酢酸エチルを加えてその有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減
圧下で蒸発を行った。その生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離
した。収率:0.5g=23%
【0172】 d) ヨードメチル4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シエチル)ベンゾエート. 乾燥アセトン(10ml)中にクロロメチル4−(2−N−ベンジルオキシカル
ボニル−L−バリルオキシエチル)ベンゾエート(0.5g,1.11mmol)を 含む溶液に対して、ヨウ化ナトリウム(0.75g,5.0mmole)を加えて、そ
の混合物を室温で一晩攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して、酢酸エチル/
水で抽出した。その有機相を5%のチオ硫酸ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸ナト
リウムで乾燥を行って、減圧下で蒸発をした。収率:0.53g=88%。1 H-NMR (CDCl3) 0.88(d, 3H) 0.90(d, 3H) 2.08(m, 1H) 3.02(t, 2H) 4.28(d,d,
1H) 4.38(m, 2H) 5.10(s, 2H) 5.22(d, 1H) 6.15(s, 2H) 7.35(m, 7H) 7.98(d,
2H)
【0173】 実施例A−I−21 ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシルオキシメ
チル)2−メチルプロピオネート. a) 4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロ
イシルオキシメチル)−2−メチルプロピオネート. ジクロロメタン(100ml)中に4−メトキシベンジル2−(ヒドロキシメチ
ル)−2−メチルプロピオネート(6.0g,25mmole),4−ジメチルアミノ ピリジン(0.61g,5mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L−イ
ソロイシン(6.9g,26mmole)を含む冷却した溶液にジシクロヘキシル−カ
ルボジイミド(6.0g,30mmole)を加えて、その混合物を室温で一晩攪拌し
た。その混合物を冷却してそのウレタンを濾過した。その溶液を蒸発させて、2
00mlの酢酸エチルを加えた。有機相を2回5%酢酸,5%炭酸水素ナトリウム
および水で洗滌した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発した
。その生成物をトルエン/アセトンでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにか
けて単離した。収率:11.7g=96%。
【0174】 b) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシルオキシメチル)
−2−メチル)プロピオン酸. 100mlジクロロメタン中に4−メトキシベンジル2−(N−ベンジルオキシ カルボニル−L−イソロイシルオキシメチル)−2−メチルプロピオネート(11
.0g,22.6mmole)を含む溶液に対してトリフルオロ酢酸(15ml)を加え
て、その混合物を室温で一晩攪拌した。その溶液を減圧下で蒸発して、2回トル
エンと共蒸発を行った。残渣を100mlのエタノールと共に1時間攪拌して、白
色固体を濾過した(副生成物)。その溶液を減圧下で蒸発して、生成物をヘキサ ン/酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した。収率
:7.4g=89%。その生成物を活性化してエステル化することにより下に記
載するような薬剤またはさらなる変換したものへと直接に変えることが出来る。
1H-NMR (CDCl3) 0.90(m, 6H) 1.26(m, 8H) 1.88(m, 1H) 4.12(d,d, 2H) 4.38(d,
d, 1H) 5.10(s, 2H) 5.32(d, 1H) 7.28(m, 5H)
【0175】 c) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシルオ
キシ)−2−メチルプロピオネート. 80mlの1,4−ジオキサン中に2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−
イソロイシルオキシメチル)−2−メチルプロピオン酸(7.0g,19mmole)
を含む溶液に対して、水酸化テトラブチルアンモニウムの40%溶液を加えて、
その混合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発させて、1,4
−ジオキサンで2回およびトルエンで2回共蒸発させた。乾燥した生成物を25
mlのジクロロメタンに溶解して、ヨードクロロメタン(33.7g,190mmole
)を加えた。その溶液を室温で一晩攪拌して減圧下で蒸発させた。約100mlの
酢酸エチルを加えて、有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下
で蒸発した。生成物をトルエン/アセトンでシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて単離した。収率:4.2g=54%
【0176】 d) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシルオ
キシメチル)−2−メチルプロピオネート. 50mlの乾燥アセトン中にクロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル
−L−イソロイシルオキシメチル)−2−メチルプロピオネート(3.0g,7 .2mmole)を含む溶液に対して、ヨウ化ナトリウム(4.8g,32mmole)を 加えて、その混合物を室温で一晩攪拌をした。混合物を減圧下で蒸発して、酢酸
エチル水で抽出した。その有機相を5%のチオ硫酸ナトリウム溶液で洗滌し、硫
酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発をした。収率:3.3g=90%。1 H-NMR (CDCl3) 0.93(m, 6H) 1.23(m, 8H) 4.12(m, 2H) 4.38(d,d, 1H) 5.10(s,
2H) 5.26(d, 1H) 5.92(m, 2H) 5.35(m, 5H)
【0177】 実施例A−I−22 ヨードメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)シクロ
ヘキサノエート. a) 4−メトキシベンジル4−ヒドロキシシクロヘキサノエート. 50mlのエタノール中に4−ヒドロキシシクロヘキサノエート(8.61g, 50mmole)を含む溶液に水酸化カリウムの85%溶液(3.63g,55mmole )を加えて、その混合物を70℃で6時間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発し、
N,N−ジメチルフォルムアミドで2回共蒸発を行って約100mlに減少させた
。4−メトキシベンジルクロリド(9.4g,60mmole)を加えてその混合物を
60℃で18時間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発して、250mlの酢酸エチル
を加えた。有機相を5回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧にて蒸発をし
た。収率:13.2g=100%(粗製)。
【0178】 b) 4−メトキシベンジル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル
オキシ)シクロヘキサノエート. ジクロロメタン(90ml)中に、4−メトキシベンジル4−ヒドロキシシクロ
ヘキサノエート(7.5g,28mmole),4−ジメチルアミノピリジン(0.7 3g,6mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(7.54g ,30mmole)を含む冷却した溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(6.8g
,33mmole)を加えて、その混合物を室温で2日間攪拌を行った。その混合物 を冷却して、そのウレタンを濾過した。溶液を蒸発して、250mlの酢酸エチル
を加えた。その有機相を2回5%酢酸エチル,5%炭酸水素ナトリウムおよび水
で洗滌した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で蒸発した。生成物
をトルエン/アセトンでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した
。収率:13g=93%
【0179】 c) 4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)シクロヘキサ
ン酸. ジクロロメタン(100ml)中に4−メトキシベンジル4−(N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−バリルオキシ)−シクロヘキサノエート(12g,24. 1mmole)を含む溶液に対してトリフルオロ酢酸(20ml)を加えて、室温で3 時間攪拌を行った。その溶液を減圧下で蒸発して、2回トルエンで共蒸発を行っ
た。その残渣を1時間約100mlのエタノールと共に攪拌して、白色の固体を濾
過した(副生成物)。その溶液を減圧下で蒸発して、生成物をトルエン/アセト ンでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した。収率:6.8g= 74%。その生成物は活性化してエステル化することにより下に記載するような
薬剤またはさらなる変換したものに変えることが出来る。1 H-NMR (CDCl3) 0.91(m, 6H) 1.52-2.54(m, 10H) 4.28(m, 1H) 4.82-5.08(m, 1H
) 5.11(s, 2H) 5.28(d, 1H) 7.36(m, 5H)
【0180】 d) クロロメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−シクロヘキサノエート. 1,4−ジオキサン(70ml)中に4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシ)シクロヘキサン酸(6.6g,20mmole)を含む溶液に水酸化
テトラブチルアンモニウム(11.34g,17.5mmole)の40%溶液を加え
て、その混合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して、2回
1,4−ジオキサンでおよび2回トルエンで共蒸発を行った。乾燥した生成物を
60mlのジクロロメタンに溶解して、ヨードクロロメタン(30.9g,175m
mole)を加えた。その溶液を室温で2日間攪拌して減圧下で蒸発した。約100
mlの酢酸エチルを加えて、その有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して
、減圧下で蒸発した。生成物をトルエン/アセトンでシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにかけて単離した。収率:4.1g=55%。
【0181】 e) ヨードメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)
−シクロヘキサノエート. 乾燥アセトン(50ml)中にクロロメチル4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル−L−バリルオキシ)−シクロヘキサノエート(4.0g,9.4mmole)を含
む溶液に対してヨウ化ナトリウム(6.3g,42mmole)を加えて、その混合物
を室温で一晩攪拌した。その混合物を減圧で蒸発して酢酸エチル水で抽出した。
その有機相を5%のチオ硫酸ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥し
て、減圧下で蒸発した。収率4.5g=93%。1 H-NMR (CDCl3) 0.90(m, 6H) 1.52-2.02(m, 8H) 2.18(m, 1H) 2.43(m, 1H) 4.30
(m, 1H) 4.76-5.08(m, 1H) 5.11(s, 2H) 5.26(d, 1H) 5.91(d, 2H) 7.34(m, 5H)
【0182】 実施例A−I−23 ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)
−2−エチルブチレート.
【化73】 a) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−
エチルブタン−1−オール. 350mlのジクロロメタン中に2−エチル−2−ヒドロキシメチル−ブタン−
1−オール(33.1g,250mmole),4−ジメチルアミノピリジン(1.2 2g,10mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(12.6
g,50mmole)を含む冷却した溶液に50mlジクロロメタン中にジシクロヘキシ
ル−カルボジイミド(12.4g,60mmole)を含む溶液を滴下した。その混合
物を室温で2日間攪拌して冷却した。そのウレタンを濾過して溶液を減圧下で蒸
発を行った。350mlの酢酸エチルを加えて、有機相を2回5%酢酸,5%炭酸
水素ナトリウムおよび水で洗滌した。有機の相を硫酸ナトリウムで乾燥して、減
圧下で蒸発した。生成物をジクロロメタン/メタノールでシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにかけて単離した。収率:16.4g=90%。
【0183】 c) 2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−
エチル酪酸. 100mlの酢酸中にある無水クロム酸の冷却した混合物に、50mlのアセトン
中に2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−エ
チルブタン−1−オール(10.4g,28.4mmole)を含む溶液を滴下し、そ
の混合物を室温で24時間攪拌した。その混合物を1000ml10%の塩化ナト
リウム溶液に加えて、4回酢酸エチルで抽出した。その有機相を2回ブラインで
洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で蒸発した。その生成物をヘキサン/
酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した。収率:7
g=65%。その生成物は活性化してエステル化することにより以下に記載する ような薬剤またはさらに変換したものに直接変えることが出来る。1 H-NMR (CDCl3) 0.88(m, 12H) 1.67(m, 4H) 2.14(m, 1H) 4.26(m, 3H) 5.10(s,
2H) 5.30(d, 2H) 7.34(m, 5H)
【0184】 d) クロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメ
チル)−2−エチルブチレート. 1,4−ジオキサン(80ml)中に2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシメチル)−2−エチル酪酸(7.2g,18.9mmole)を含む溶
液に40%の水酸化テトラブチルアンモニウム(12.26g,18.9mmole)
を含む溶液を加えて、その混合物を室温で2時間攪拌した。その混合物を減圧下
で蒸発し、1,4−ジオキサンで1回、そしてトルエンで2回共蒸発を行った。
乾燥した生成物を30mlのジクロロメタンに溶解して、ヨードクロロメタン(4
9.4g,280mmole)を加えた。その溶液を室温で2日間攪拌して、減圧下で
蒸発した。約100mlの酢酸エチルを加えて、有機相を2回水洗し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥をして減圧下で蒸発した。その生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで単離した。収率:5.2g=63%
【0185】 e) ヨードメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメ
チル)−2−エチルブチレート. 乾燥アセトン(60ml)中にクロロメチル2−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル−L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチレート(5.0g,11.7mmo
le)を含む溶液に対してヨウ化ナトリウム(7.5g,50mmole)を加えて、そ
の混合物を室温で一晩攪拌した。その混合物を減圧下で蒸発して、酢酸エチルで
抽出した。有機相を5%のチオ硫酸ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸ナトリウムで
乾燥して減圧下で蒸発した。収率:5.4g=90%。1 H-NMR (CDCl3) 0.92(m, 12H) 1.65(m, 4H) 2.18(m, 1H) 4.28(m, 3H) 5.10(s,
2H) 5.22(d, 1H) 5.92(s, 2H) 7.36(m, 5H)
【0186】 実施例A−I−24 2−(N−(ヨードメトキシカルボニル)−アミノ)−2−メチル−1−(N−
ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン.
【化74】 a) 2−(N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−2−メチル−1−(
N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン. ジクロロメタン(70ml)中に2−(N−(tert.−ブチルオキシカルボニル )−アミノ)−2−メチルプロパン−1−オール(J.Am.Chem.Soc
.113(1991)p8883)(4.73g,25mmole),4−ジメチルア ミノピリジン(0.61g,5mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリン(6.28g,25mmole)を含む冷却した溶液にジシクロヘキシル−カ
ルボジイミド(6.19g,30mmole)を加えて、その混合物を室温で2日間攪
拌した。その混合物を冷却し、ウレタンを濾過して、その有機相を2回5%酢酸
,5%炭酸水素ナトリウムおよび水で洗滌した。有機の相を硫酸ナトリウムで乾
燥して、減圧下で蒸発した。生成物をヘキサン/酢酸エチルでシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにかけて単離した。収率:10.2g=96%。
【0187】 b) 2−アミノ−2−メチル−1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リルオキシ)−プロパン. ジクロロメタン(150ml)中に2−(N−(tert.−ブチルオキシカルボニ ル)−アミノ)−2−メチル−1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリ
ルオキシ)−プロパン(10g,23mmole)を含む溶液にトリフルオロ酢酸(3
0ml)を加えて、その混合物を室温で1時間攪拌した。その溶液を減圧下で蒸発
して、10%の炭酸ナトリウム溶液を加えた。その生成物を4回ジクロロメタン
で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発した。その生成物をジクロ
ロメタン/メタノールでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した
。収率:3.0g=40%(粗製)
【0188】 c) 2−(N−(クロロメトキシカルボニル)−アミノ)−2−メチル−1−
(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン. ジクロロメタン(50ml)中に2−アミノ−2−メチル−1−(N−ベンジル オキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン(2.9g,9mmole)およびピ
リジン(2ml)を含む溶液にクロロメチルクロロフォルメート(1.55g,1 2mmole)を加えて、その混合物を室温で3時間攪拌をした。その混合物を減圧 下で蒸発して酢酸エチルを加えた。その有機相を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥
して、減圧下で蒸発した。生成物をヘキサン/酢酸エチルでシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにかけて単離した。収率:1.1g=29%。
【0189】 d) 2−(N−(ヨードメトキシカルボニル)−アミノ)−2−メチル−1−
(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロパン. 乾燥アセトン(20ml)中に2−(N−(クロロメトキシカルボニル)−アミ
ノ)−2−メチル−1−(N−ベンジルオキシカルボニル−1−バリルオキシ)
プロパン(1.05g,2.53mmole)を含む溶液にヨウ化ナトリウム(1.8
g,12mmole)を加えて、その混合物を36時間室温で攪拌した。その混合物を
減圧下で蒸発して、酢酸エチルおよび水を加えた。有機相を10%のチオ硫酸ナ
トリウム溶液と水で洗滌した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸
発した。収率:1.04g=81%。1 H-NMR (CDCl3) 0.92(m, 6H) 1.35(s, 6H) 2.10(m, 1H) 3.88(m, 1H) 4.35(m, 2
H) 5.11(s, 2H) 5.32(d, 1H) 5.82(s, 1H) 5.91(s, 2H) 7.35(m, 5H)
【0190】 実施例A−I−25 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシメチル)−6−オキソ−1,6−ジヒ
ドロ−ピリジン−3−カルボン酸ヨードメチルエステル
【化75】 a) 6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸4−メトキシ
ベンジルエステル. 6−ヒドロキシニコチン酸(4.87g,35mmole)のDMF(100mL) 溶液に対し、室温でtert−ブトキシカリウム(3.93g,35mmole)を加えた
。その反応混合物60℃で1時間攪拌した。4−メトキシベンジルクロリド(8
.30g,53mmol)を加えて、その反応混合物を60℃で4時間攪拌した。真 空下でDMFを蒸発させ、その残渣をエーテル(200mL)に溶かして水洗し た(3×100mL)。有機相をNa2SO4で乾燥して、蒸発し4.41gの6− オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエ
ステルを得た。
【0191】 b) 1−(2−ヒドロキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジ
ン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル. DMF(100mL)中に6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カ ルボン酸4−メトキシベンジルエステル(4.41g,17mmole)およびK2C O3(2.58g,18.7mmol)を含む溶液に室温で2−臭化メタノール(2.
02g,16.2mmol)を加えた。反応混合物を80℃で30時間攪拌し、そこ でDMFを真空下で蒸発した。粗製の生成物をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル,CH2Cl2中の2→5%MeOH)にかけて3.91gの1−(2−ヒ ドロキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸
4−メトキシベンジルエステルを得た。
【0192】 c) 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6
−ジヒドロ−ビリジン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル. CH2Cl2(200mL)に含まれるDCC(5.06g,24.5mmol),D MAP(318g,2.6mmol)およびN−CBz−L−バリン(6.48g,2
5.8mmol)の混合物に0℃で1−(2−ヒドロキシエチル)−6−オキソ−1
,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル(6
.40g,24mmol)を含むCH2Cl2(200mL)溶液を滴下した。0℃で1
時間後、温度を室温にして、その後その混合物を室温で5時間攪拌した。混合物
をガラスフィルターを通して濾過して、減圧下で溶媒を除いた。粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2中2→5%のMeOH)にかけ
て6.81gの1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ −1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル
を得た。
【0193】 d) 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−2−ピリドン−5−
カルボン酸. 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジ
ヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル(6.46g ,12mmol)を含むCH2Cl2(85mL)溶液に室温でトリフルオロ酢酸(1 5mL)を加えた。室温で1時間後にその反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生 成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2中3→6%MeOH
)にかけ4.91gの1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−2− ピリドン−5−カルボン酸を得た。この生成物は活性化しエステル化により下に
記載するような薬剤またはさらに変換したものに直接変えることが出来る。1 H-NMR (CDCl3): 12.15(br s, 1H), 8.29(d, J=2.2Hz, 1H), 7.93(dd, J=9.5, 2
.2Hz, 1H), 7.31(m, 5H), 6.69(d, J=9.5Hz, 1H), 5.53(d, 1H), 5.07(s, 2H),
4.52-4.05(m, 5H), 2.20-2.00(m, 1H), 0.90(d, 3H), 0.81(d, 3H)。
【0194】 e) 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6
−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸クロロメチルエステル. 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−2−ピリドン−5−カル
ボン酸(4.91g,11.8mmol)のジオキサン(200mL)溶液に対して水
酸化テトラブチルアンモニウムの40%溶液を滴下した。5分間攪拌した後に、
その溶液をジオキサンおよびトルエンで共蒸発して乾燥するまで蒸発した。残渣
をジクロロメタンに溶解した後クロロヨウ化メタン(8.74mL,120mmol )を加えて、その溶液を室温で12時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮して、そ
の残渣をヘキサン/酢酸エチル(1:1v/v,200mL)に溶解した。黄色 の結晶性固体を濾過して除き、その濾液をチオ硫酸ナトリウムの水溶液(0.1
M)で洗滌し無水硫酸ナトリウムで濾過して蒸発乾燥を行った。残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,CH2Cl2中2→4%MeOH)にかけて1.
80gの1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1, 6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸クロロメチルエステルを得た。
【0195】 f) 1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6
−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸ヨードメチルエステル. アセトニトリル(30mL)中に1−(2−N−CBz−L−バリルオキシエ チル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン酸クロロメチ
ルエステル(1.80g,3.87mmol)を含む溶液にヨウ化ナトリウム(2. 32g,15.5mmol)を加えた。その溶液を60℃で4時間攪拌した。得られ た懸濁液を濾過して、濾液を蒸発した。残渣をCH2Cl2に溶解して、チオ硫酸
ナトリウム水溶液(0.1M)で洗滌した。その有機相を乾燥し(Na2SO4
て、減圧下で濃縮をした。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
CH2Cl2中1%MeOH)にかけ2.04gの1−(2−N−CBz−L−バ リルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボン
酸ヨードメチルエステルを得た。1 H-NMR (CDCl3): 8.19(d, J=2.5Hz, 1H), 7.79(dd, J=9.6, 2.5Hz, 1H), 7.32(m
, 5H), 6.52(d, J=9.6Hz, 1H), 6.04(s, 2H), 5.38(d, 1H), 5.07(s, 2H), 4.54
-4.06(m, 5H), 2.20-2.00(m, 1H), 0.91(d, 3H), 0.81(d, 3H)。
【0196】 実施例A−I−26 ヨードメチル5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)メチ
ル]−2−フロエート
【化76】 a) 5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)メチル]−
2−フルアルデヒド. 5mlの乾燥CH2Cl2中に5−(ヒドロキシメチル)−2−フルアルデヒド(
1.00g,7.69mmol)を含む溶液を、45mLCH2Cl2中にN−ベンジル
オキシカルボニル−L−バリン(2.40g,9.57mmol),N,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(2.00g,9.69mmol)および4−ジメチルア ミノピリジン(117mg,0.96mmol)を含む混合物に加えた。一晩攪拌した
後、反応スラリーを濾過し、真空下で濃縮して、フラッシュクロマトグラフィー
(シリカ,2/1石油エーテル−酢酸エチル)にかけてバリンエステルを得た(
定量的収量)。
【0197】 (b) 5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)メチル]
−2−フロ酸. 3mLの水に含まれるNaClO2(2.8mmol)の水溶液を3mLのMeCN 中に工程(a)からの5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シ)メチル]−2−フルアルデヒド(798mg,2.22mmol)を含む攪拌した
溶液に氷の槽で冷却しながら滴下した。2.5時間後に、その氷の槽を除き、2
mL以上のMeCNを加えて、2相の液体反応混合物を25時間室温で攪拌した 。反応混合物を水で稀釈し、飽和のNaHCO3で塩基性として、酢酸エチルで 抽出(3×50mL)した。分離した水溶液を5%HCl水溶液でpH2に酸性 として、酢酸エチルで抽出(3×50mL)した。この2番目の酢酸エチル溶液 をブラインで洗滌し、無水Na2SO4上で乾燥して、真空下で乾燥するまで蒸発
しカルボン酸(287mg,34%)を得たがさらに精製することなく次の工程に
供した。その化合物は活性化してエステル化することにより下に記載するような
薬剤またはさらなる変換したものに直接変えることが出来る。
【0198】 c) クロロメチル5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ
)メチル]−2−フロエート. 水酸化テトラブチルアンモニウム(40重量%の水溶液,0.55mL,0. 84mmol)を、5mLジオキサン中の工程(b)からのカルボン酸(286mg, 0.76mmol)に加えた。数回ジオキサン,トルエンおよび最後にCH2Cl2
共蒸発をしながら黄色の溶液を真空下で濃縮した。残渣を10mLの乾燥CH2
2に飽和させてクロロヨウ化メタン(0.55mL,7.55mmol)を加えた。
20.5時間攪拌した後、反応混合物を濃縮して、フラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカ,2/1石油エーテル−酢酸エチル)にかけてクロロメチルエ
ステル(137mg,42%)を得た。
【0199】 d) ヨードメチル5−[(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ
)メチル]−2−フロエート. 工程(c)からのクロロメチルエステルのすべて(137mg,0.32mmol)
を3.2mLの乾燥MeCN中のNaI(195mg,1.3mmol)と共に70℃ で4時間還流した。溶媒を真空下で除いて、その残渣をフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(シリカ,3/1石油エーテル−酢酸エチル)にかけヨードメチル
エステルを得た(152mg,92%)。1 H NMR (250MHz, CDCl3) δ 0.84および0.93(2d, 3H each, J=6.8Hz), 2.16(m,
1H), 4.33(dd, 1H, J=9.1, 4.7Hz), 5.09-5.21(m, 4H), 5.36(d, 1H, J=9.1Hz),
6.08(s, 2H), 6.52(d, 1H, J=3.4Hz), 7.19(d, 1H, J=3.5Hz), 7.33(s, 5H)。
【0200】 実施例A−I−274−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエチル)安息香酸 a) 4−メトキシベンジル4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾエート. 乾燥N,N−ジメチルフォルムアミド(50ml)中に4−メトキシベンジル4
−ヒドロキシベンゾエート(7.0g,27mmole)を含む溶液に炭酸カリウム(
4.15g,30mmole)および2−ブロモエタノールを加えた。混合物を80℃
で48時間攪拌し、減圧下で蒸発し、酢酸エチルおよび水を加えた。有機相を5
回水洗して、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を減圧下で蒸発して、生成物をヘ
キサン/酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーかけて単離した。収
率:6.8g=83%。
【0201】 b) 4−メトキシベンジル4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リルオキシエトキシ)ベンゾエート. ジクロロメタン(80ml)中に4−メトキシベンジル4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)ベンゾエート(6.6g,21.8mmole),4−ジメチルアミノピリジ ン(0.61g,5mmole)およびN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(
6.3g,25mmole)を含む溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(5.2g ,25mmole)を加えて、その混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を冷却して 、ウレタンを濾過した。溶液を蒸発して、酢酸エチル(200ml)を加えた。有
機相を2回5%酢酸,5%炭酸水素ナトリウムおよび水で洗滌した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発した。生成物をジクロロメタン/メタノ
ールでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて単離した。収率:10.6
g=90%。
【0202】 c) 4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエトキシ)
−安息香酸. ジクロロメタン(100ml)中に4−メトキシベンジル4−(2−N−ベンジ ルオキシカルボニル−L−バリルオキシエトキシ)ベンゾエート(10.2g,1
9.04mmole)を含む溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)を加えて、その混合物
を室温で3時間攪拌した。減圧下でその溶液を蒸発させて、トルエンで2回共蒸
発を行った。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収
率:6.9g=87%。1 H-NMR (CDCl3) 0.94(m, 6H) 2.18(m, 1H) 4.22-4.68(m, 5H) 5.10(s, 2H) 6.94
(d, 2H) 7.35(m, 5H) 8.05(d, 2H)
【0203】 (d)4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエトキシ)安
息香酸クロロメチル 1,4−ジオキサン(80ml)中の4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル
−L−バリルオキシエトキシ)安息香酸(6.7g、16.1ミリモル)の溶液に 水酸化テトラブチルアンモニウム(9.74g、15ミリモル)の40%溶液を 加え、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、1,4−ジ オキサンとともに2回、ついでトルエンと2回共蒸発させた。得られた乾燥生成
物をジクロロメタン(30ml)中に溶解し、ヨードクロロメタン(42.5g 、241ミリモル)を加えた。この溶液を室温にて一夜攪拌し、減圧下で蒸発さ
せた。約150mlの酢酸エチルを加え、有機相を2回水洗し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成物をヘキサン/酢酸エチルを用いたシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量:1.2g=17%。
【0204】 (e)4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシエトキシ)安
息香酸ヨードメチル 乾燥アセトン(40ml)中の4−(2−N−ベンジルオキシカルボニル−L −バリルオキシエトキシ)安息香酸クロロメチル(1.1g、2.37ミリモル) の溶液にヨウ化ナトリウム(1.5g、10.0ミリモル)を加え、混合物を室温
で一夜攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、酢酸エチル水で抽出した。有機相
を5%チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で
蒸発させた。収量:1.3g=98%。
【0205】
【0206】 実施例A−I−284−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸ヨードメチル
【化77】
【0207】 (a)4−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸t−ブチ
ル 4−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)安息香酸t−ブチル(Taylorら、J.Org.
Chem.1995,60,7947)(3.3g、14ミリモル)、N,N'−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(3.3g、16.8ミリモル)、Cbz−L−バリン(4.2g、 16.8ミリモル)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(0.85g、7ミリ モル)を最小量のジクロロメタン中に溶解し、周囲温度で一夜放置した。ついで
、このスラリーを濾過し、溶媒を蒸発させた。クロマトグラフィー(ジクロロメ
タン−エーテル、20:1)による精製は純粋な標記化合物(7g、100%)
を与えた。
【0208】 (b)4−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸クロロメ
チル 4−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸t−ブチル(
6.5g、13.8ミリモル)をジクロロメタン(50ml)中に溶解した。トリ
フルオロ酢酸(10ml)を加え、混合物を一夜放置した。ついで溶媒を除去し
、粗製の生成物をトルエンおよび1,4−ジオキサンとともに共蒸発させ、一夜 真空蒸発させた。乾燥生成物を1,4−ジオキサン(100ml)中に溶解し、 pHが7〜8となるまで水酸化テトラブチルアンモニウム(水中に40w/w%
)を加えた。溶媒をトルエンとともに4回共蒸発させ、ついでジクロロメタン(
100ml)中に溶解し、ついで100gのモレキュラーシーブ(4オングスト
ローム)を加え、混合物を30分間攪拌した。クロロヨードメタン(15ml)
を加え、反応混合物を5時間放置した。濾過およびクロマトグラフィー(ヘキサ
ン−酢酸エチル、3:1)による精製は純粋な標記生成物(3.3g、52%) を与えた。
【0209】 (c)4−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸ヨードメ
チル 4−[3−(Cbz−L−バリルオキシ)−1−プロピル]安息香酸クロロメチル
(3g、6.5ミリモル)およびヨウ化ナトリウム(4.9g、32ミリモル)を
アセトニトリル(50ml)中に溶解し、65℃に4時間加熱した。溶媒を減圧
下で除去し、得られた残渣をジクロロメタン中に取り、濾過した。溶媒の除去お
よびクロマトグラフィー(ジクロロメタン−エーテル、20:1)による精製は
純粋な標記生成物(2.4g、67%)を与えた。
【0210】
【0211】 実施例A−I−29 4−[3−(Cbz−L−イソロイシルオキシ)−1−プロピル]安息香酸ヨードメ
チル
【化78】
【0212】 (a)4−[3−(Cbz−L−イソロイシルオキシ)−1−プロピル]安息香酸t
−ブチル 実施例A−I−28に記載した手順と同様にして4−(3−ヒドロキシ−1− プロピル)安息香酸t−ブチル(3.5g、14.8ミリモル)から調製して標記 化合物(7g、97%)を得た。
【0213】 (b)4−[3−(Cbz−L−イソロイシルオキシ)−1−プロピル]安息香酸ク
ロロメチル 実施例A−I−28に記載した手順と同様にして工程(a)の物質(6.9g 、14.4ミリモル)から調製して標記化合物(3.8g、55%)を無色油状物
として得た。
【0214】 (c)4−[3−(Cbz−L−イソロイシルオキシ)−1−プロピル]安息香酸ヨ
ードメチル 実施例A−I−28に記載した手順と同様にして工程(b)の生成物(3.2 6g、6.8ミリモル)から調製して純粋な標記化合物(3.46g、90%)を
得た。
【0215】
【0216】 実施例A−I−302−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニルオキシメ チル)−2−メチルプロピオン酸ヨードメチル (a)2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオン酸 水(100ml)中の炭酸ナトリウム(13.3g、125ミリモル)の溶液 に2−アミノ−2−メチルプロピオン酸(5.0g、50ミリモル)を加え、混 合物を30分間攪拌した。溶液を約10℃に冷却し、クロロギ酸ベンジル(20
.5g、60ミリモル)の50%溶液を滴下した。混合物を室温で一夜攪拌し、 2M塩酸で酸性にした。混合物を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を水洗し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成物をヘキサン/酢酸エチ
ルを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量:7.7 g=64%。
【0217】 (b)2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニルオ キシメチル)−2−メチルプロピオン酸4−メトキシベンジル ジクロロメタン(60ml)中の2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピ
オン酸4−メトキシベンジル(3.6g、15ミリモル)、4−ジメチルアミノ ピリジン(0.37g、3ミリモル)および2−ベンジルオキシカルボニルアミ ノ−2−メチルプロピオン酸(3.8g、16ミリモル)の冷溶液にジシクロヘ キシルカルボジイミド(3.7g、18ミリモル)を加え、混合物を室温で一夜 攪拌した。混合物を冷却し、ウレタンを濾過した。溶液を蒸発させ、150ml
の酢酸エチルを加えた。有機相を5%酢酸、5%炭酸水素ナトリウムおよび水で
2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成
物をトルエン/アセトンを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単
離した。収量:6.2g=91%。
【0218】 (c)2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニルオキシ メチル)−2−メチルプロピオン酸 ジクロロメタン(50ml)中の2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ −2−メチルプロピオニルオキシメチル)−2−メチルプロピオン酸4−メトキ シベンジル(6.1g、13.3ミリモル)の溶液にトリフルオロ酢酸(10ml
)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。溶液を減圧下で蒸発させ、トルエン
とともに2回共蒸発させた。生成物をジクロロメタン/メタノールを用いたシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量:4.1g=91%。
【0219】
【0220】 (d)2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニルオ キシメチル)−2−メチルプロピオン酸クロロメチル 80mlの1,4−ジオキサン中の2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ−2
−メチルプロピオニルオキシメチル)−2−メチルプロピオン酸(4.0g、11
.8ミリモル)の溶液に水酸化テトラブチルアンモニウム(7.5g、11.5ミ リモル)の40%溶液を加え、混合物を室温にて2時間攪拌した。混合物を減圧
下で蒸発させ、1,4−ジオキサンとともに2回、ついでトルエンとともに2回 共蒸発させた。乾燥生成物を20mlのジクロロメタン中に溶解し、ヨードクロ
ロメタン(31.7g、180ミリモル)を加えた。溶液を室温で一夜攪拌し、 減圧下で蒸発させた。約100mlの酢酸エチルを加え、有機相を2回水洗し、
硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成物をトルエン/アセトン
を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量:2.0g =45%。
【0221】 (e)2−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−メチルプロピオニルオ キシメチル)−2−メチルプロピオン酸ヨードメチル 50mlの乾燥アセトン中の2−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2 −メチルプロピオニルオキシメチル)−2−メチルプロピオン酸クロロメチル( 1.9g、4.92ミリモル)の溶液にヨウ化ナトリウム(3.0g、20ミリモ ル)を加え、混合物を室温にて一夜攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、酢酸
エチルで抽出した。有機相を5%チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。収量:2.1g。
【0222】
【0223】 実施例A−I−312−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−アラニルオキシメチル) プロピオン酸ヨードメチル N−CBz−D−バリンの代わりにN−CBz保護したL−アラニンを用い、
実施例A−I−10に記載したのと同様の仕方で標記化合物(他の命名は2,2 −ジメチル−3−(CBz−アラニルオキシ)プロピオン酸ヨードメチルエステル
)を調製する。
【0224】
【0225】 実施例A−I−322−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸ヨードメチル
【化79】 (a)3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチル−1−プロパノール CH2Cl2(400mL)中のDCC(16.5g、80ミリモル)、DMA P(0.977g、8ミリモル)およびN−CBz−L−バリン(20.1g、8
0ミリモル)の混合物に、0℃にてCH2Cl2(100mL)中の2−メチル−
1,3−プロパンジオール(72.1g、800ミリモル)の溶液を滴下した。0
℃にて1時間後、反応混合物を放置して室温とし、ついで混合物を室温にて16
時間攪拌した。混合物をガラスフィルターで濾過し、溶媒を減圧下で除去した。
粗製の生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の5%M
eOH)にかけて3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチル−1−プロ
パノール、20.3gを得た。
【0226】 (b)3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸 20℃のHOAc(50mL)中のCrO3(4.29g、42.9ミリモル) の溶液にアセトン(25mL)中の3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−
メチル−1−プロパノール(4.61g、14.3ミリモル)の溶液を滴下した。
24時間攪拌した後、反応混合物をCH2Cl2(4×200mL)で抽出した。
コンバインした有機層を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル、CH2Cl2中の5〜10%MeOH)にかけて3−(N−CBz− L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸、3.10gを得た。
【0227】
【0228】 (c)3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸クロロメ
チル ジオキサン(100mL)中の3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メ
チルプロピオン酸(3.10g、9.2ミリモル)の溶液に水酸化テトラブチルア
ンモニウム(5.97g)の40%水溶液を滴下した。5分間攪拌した後、溶液 をジオキサンおよびトルエンとともに共蒸発させて蒸発乾固させた。残渣をジク
ロロメタン(100mL)中に溶解し、ついでクロロヨードメタン(6.70m L、92ミリモル)を加え、溶液を室温にて6時間攪拌した。溶液を減圧下で濃
縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチル(1:1v/v、200mL)とともに振盪
した。黄色の結晶性固形分を濾去し、濾液をチオ硫酸ナトリウムの水溶液(0. 1M)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発乾固した。残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の0.5〜2%MeOH)にかけ て3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸クロロメチル
、1.90gを得た。
【0229】 (d)3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸ヨードメ
チル アセトニトリル(50mL)中の3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−
メチルプロピオン酸クロロメチル(1.84g、4.77ミリモル)の溶液にヨウ
化ナトリウム(2.86g、19.0ミリモル)を加えた。溶液を60℃で3.5 時間攪拌した。得られた懸濁液を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をCH2Cl2 中に溶解し、チオ硫酸ナトリウムの水溶液(0.1M)で洗浄した。有機相を乾 燥させ(Na2SO4)、減圧下濃縮した。粗製の生成物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、CH2Cl2中の1%MeOH)にかけて3−(N−CBz− L−バリルオキシ)−2−メチルプロピオン酸ヨードメチル、1.78gを得た。
【0230】
【0231】 実施例A−I−333−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオ ン酸ヨードメチル
【化80】 (a)3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプ ロピオン酸4−メトキシベンジル CH2Cl2(100mL)中のDCC(4.95g、24ミリモル)、DMA P(293mg、2.4ミリモル)およびN−CBz−t−ブチルグリシン(6.
37g、24ミリモル)の混合物に、0℃にてCH2Cl2(50mL)中の2, 2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオン酸4−メトキシベンジル(2.86g 、12ミリモル)の溶液を滴下した。0℃にて1時間後、反応混合物を放置して
室温とし、ついで混合物を室温にて48時間攪拌した。混合物をガラスフィルタ
ーで濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製の生成物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、CH2Cl2中の1〜2%MeOH)にかけて3−(N−CBz −L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオン酸4−メトキシ
ベンジル、5.60gを得た。
【0232】 (b)3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプ ロピオン酸 室温のCH2Cl2(90mL)中の3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシ ルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオン酸4−メトキシベンジル(5.60g、 11.5ミリモル)の溶液にトリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。室温にて 1時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、CH2Cl2中の3→5%MeOH)にかけて3−(N−C Bz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオン酸、2.7 0gを得た。
【0233】
【0234】 (c)3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプ ロピオン酸クロロメチル ジオキサン(100mL)中の3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオ キシ)−2,2−ジメチルプロピオン酸(2.70g、7.38ミリモル)の溶液に
水酸化テトラブチルアンモニウム(4.79g)の40%水溶液を滴下した。5 分間攪拌した後、溶液をジオキサンおよびトルエンとともに共蒸発させて蒸発乾
固させた。残渣をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、ついでクロロヨー
ドメタン(5.37mL、73.8ミリモル)を加え、溶液を室温にて6時間攪拌
した。溶液を減圧下で濃縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチル(1:1v/v、2
00mL)とともに振盪した。黄色の結晶性固形分を濾去し、濾液をチオ硫酸ナ
トリウムの水溶液(0.1M)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発乾 固した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の0.5 〜1%MeOH)にかけて3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−
2,2−ジメチルプロピオン酸クロロメチル、2.44gを得た。
【0235】 (d)3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプ ロピオン酸ヨードメチル アセトニトリル(50mL)中の3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシル オキシ)−2,2−ジメチルプロピオン酸クロロメチル(2.44g、5.90ミリ
モル)の溶液にヨウ化ナトリウム(3.54g、23.6ミリモル)を加えた。溶
液を60℃で3.5時間攪拌した。得られた懸濁液を濾過し、濾液を蒸発させた 。残渣をCH2Cl2中に溶解し、チオ硫酸ナトリウムの水溶液(0.1M)で洗 浄した。有機相を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下濃縮した。粗製の生成物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の1%MeOH)にかけて
3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオ ン酸ヨードメチル、2.61gを得た。
【0236】
【0237】 実施例A−I−34N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−ベンジルオキシカルボニ ル−L−バリルオキシ)−L−プロリンヨードメチルエステル
【化81】 (a)N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリ
ンp−メトキシベンジルエステル 乾燥DMF(20mL)中のN−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−
ヒドロキシ−L−プロリン(2.00g、7.54ミリモル)の攪拌溶液に炭酸セ
シウム(1.23g、3.78ミリモル)を加えた。15分後、p−メトキシベン
ジルクロライド(1.25mL、9.21ミリモル)を加え、混合物を17時間攪
拌した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をEtOAc(100mL)と水(50mL
)との間に分配した。有機相を水(2×25mL)で洗浄し、無水Na2SO4
乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2/
1 EtOAc−石油エーテル)によりp−メトキシベンジルエステル、2.69
g(92%)を得た。
【0238】 (b)N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−ベンジルオキシカ ルボニル−L−バリルオキシ)−L−プロリンp−メトキシベンジルエステル 乾燥CH2Cl2(26mL)中のN−ベンジルオキシカルボニル−トランス−
4−ヒドロキシ−L−プロリンp−メトキシベンジルエステル(2.54g、6.
59ミリモル)、N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(1.82g、7.
24ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(90mg、0.7ミリモル)、 およびジシクロヘキシルカルボジイミド(1.64g、7.95ミリモル)の混合
物を一夜攪拌した。スラリーを濾過し、ついで濾液を真空濃縮して油状物を得、
これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、3/1および2/1
石油エーテル−EtOAc)により標記化合物、3.70g(91%)を得た。
【0239】 (c)N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−ベンジルオキシカ ルボニル−L−バリルオキシ)−L−プロリンクロロメチルエステル CH2Cl2(40mL)中の工程(b)の化合物(2.47g、4.0ミリモル
)およびCF3COOH(40mL)の溶液を30分間攪拌することによりp− メトキシベンジル基を除去した。反応混合物を真空蒸発し、さらなるCH2Cl2 およびトルエンとともに数回共蒸発させた。第二の試料(1.14g、1.84ミ
リモル)を同様に処理した。両試料から得た粗製の生成物をコンバインし、フラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の15%メタノー
ル)にかけてN−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−ベンジルオ キシカルボニル−L−バリルオキシ)−L−プロリン(TLC 15/85 Me OH/CH2Cl2 Rf=0.25)を含有するクリーム色の固形分(2.58g )を得た。
【0240】 この物質(1.14g)をジオキサン(10mL)中に溶解した。水酸化テト ラブチルアンモニウム(H2O中の40重量%溶液、1.15mL、1.76ミリ モル)を加え、混合物を蒸発乾固し、残渣をトルエン、最後にCH2Cl2ととも
に数回共蒸発させた。得られたQ塩を乾燥CH2Cl2(20mL)中のクロロヨ
ードメタン(1.30mL、17.8ミリモル)とともに20時間攪拌した。溶媒
を真空除去し、2/1石油エーテル−EtOAc(25mL)を加え、生成した
沈殿を濾過した。濾液を濃縮し、ついでフラッシュカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル、4/1ついで2/1石油エーテル−EtOAc)にかけてクロロメ
チルエステル(580mg)を白色固体として得た。
【0241】 (d)N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−ベンジルオキシカ ルボニル−L−バリルオキシ)−L−プロリンヨードメチルエステル 工程(c)からのクロロメチルエステル(533mg、0.974ミリモル) およびNaI(594mg、3.96ミリモル)を75℃にて乾燥MeCN(1 0mL)中で4時間還流した。溶媒を真空除去した後、混合物をEtOAc(2
0mL)と水(10mL)との間に分配した。有機相を5%Na223、つい で食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル、3/1石油エーテル−EtOAc)にかけてヨ
ードメチルエステル(526mg、84%)を白色固体として得た。
【0242】
【0243】本発明のプロドラッグ 実施例A−14−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、トリ(2−メ チル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、トリ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−
L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステルおよび4−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン 酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメ
チル)プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸をKieczykowskiらの方法(J.Org.Chem.1995,60,8310-8312)によ
り調製し、4−アミノ基を米国特許第5227506号に示すようにCBz保護
した。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中のその溶液(195mg 、0.51ミリモル)にジイソプロピルエチルアミン(0.27ml、1.53ミ リモル)を加え、ついでN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の2−メチ ル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)プロピオン
酸ヨードメチル(626mg、1.27ミリモル)の溶液を注入した。アルゴン 下、室温で2.5時間攪拌した後、溶液をロータベーパー(rotavapor)上で濃縮
し、酢酸エチル(10ml)で処理した。結晶を濾去し、濾液を少量のチオ硫酸
ナトリウムを含有する食塩水で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで濾過し
、蒸発させた。標記化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン中の0〜4、7〜8、20〜30%エタノール)により単離した。
【0244】
【0245】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、トリ(
2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステ ル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1v/v/v)(8.7ml)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、トリ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル(203mg、0.13 6ミリモル)の溶液を、Pd−ブラック触媒(93mg)上、40psiの水素
圧のもとで16時間水素化した。懸濁液を微細な孔径の燒結ガラス上でセライト
濾過し、メタノール/酢酸エチル(2:1)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発乾
固し、ジオキサンおよびヘキサンとともに数回共蒸発した後に四酢酸塩としての
標記化合物を白色固体として得た。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ23.1( m)、11.1(m)
【0246】 実施例A−24−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−メチ ル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル(130mg、0.11 2ミリモル)を、実施例A−1(b)に記載の方法によりPd−ブラック触媒(
48mg)上で水素化して三酢酸塩としての標記化合物を白色固体(90mg)
として得た。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ16.2( br s)
【0247】 実施例A−34−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−メチ ル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(306mg、0.80ミリモル)を実施例A−1−aに記載の 方法によりエステル化した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン中の2〜4、6〜12、15〜20%エタノール)の後、標記化合物を含有
する純粋なフラクションを一緒にプールし、蒸発させた。ついで、残渣を酢酸エ
チルに溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回、ついでEDTA−二
ナトリウム塩の5%水溶液で2回抽出した(116mgの標記化合物)。Rf( 20%MeOH/CHCl3)0.20(基準線からオーバルスポットの中央)。
【0248】
【0249】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2
−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リルオキシ)プロピオニルオキシメチル)エステル(116mg、0.107ミリ モル)を、実施例A−1(b)に記載の方法によりPd−ブラック触媒(46m
g)上で水素化して三酢酸塩としての標記化合物を白色固体(71mg)として
得た。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ14.9( s)
【0250】 実施例A−44−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−(L −バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(383mg、1ミリモル)を実施例A−3−aに記載の方法に
よりエステル化して標記化合物(184mg)を得た。Rf(20%MeOH/ CHCl3)0.20(基準線からオーバルスポットの中央)。
【0251】
【0252】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2
−(L−バリルオキシ)−3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エス テル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ジ(2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ) −3−メチル−(S)−(+)−ブチリルオキシメチル)エステル(184mg、0.
166ミリモル)を実施例A−1−bに記載の方法によりPd−ブラック(71
mg)上で水素化して三酢酸塩としての標記化合物を白色固体(95mg)とし
て得た。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ14.6( s)
【0253】 実施例A−54−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、モノ(2−メ チル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、トリベンジルモノ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシ
カルボニル−L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 50℃に加熱した乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(24ml)中の4−ベ ンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホス ホン酸(1.54g、4ミリモル)の溶液にジイソプロピルエチルアミン(2.7
8ml、16ミリモル)を加え、ついでベンジルブロマイド(1.9ml、16 ミリモル)を滴下した。アルゴン下で4時間攪拌した後、溶液をロタベーパー上
で濃縮し、酢酸エチル(20ml)で処理した。結晶を濾去し、濾液を食塩水で
抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発させた。4−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、 トリベンジルエステルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン
中の2〜4、7〜10、15〜20%エタノール)により単離した。純粋なトリ
エステルを含有する純粋なフラクションを一緒にプールし、蒸発させた。ついで
、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液をクエン酸の2M水溶液で3回抽出した。ト
リエステル(990mg);Rf(20%MeOH/CHCl3)0.15(基準 線からオーバルスポットの中央)。
【0254】
【0255】 (b)乾燥したトリベンジルエステル(395mg)を乾燥N,N−ジメチルホ ルムアミド(3ml)に溶解し、ついでジイソプロピルエチルアミン(99ml
)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)中の2−メチル−2−(N−ベ
ンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)プロピオン酸ヨードメチル (737mg)の溶液を加えた。アルゴン下、30℃で4時間攪拌した後、溶液
をロタベーパー上で濃縮乾固し、酢酸エチル(10ml)で処理した。結晶を濾
去し、濾液を少量のチオ硫酸ナトリウムを含有する食塩水で抽出した。有機相を
無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発させた。標記化合物(84mg)をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の1、2、3%エタノール)に
より単離した。Rf(2%MeOH/CHCl3)0.60;
【0256】
【0257】 (c)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、モノ(
2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステ ル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、トリベンジルモノ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカル
ボニル−L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル(84m
g、0.083ミリモル)を実施例A−1−bに記載の方法によりPd−ブラッ ク(60mg)上で水素化して標記化合物を白色固体(35mg)として得た。
31P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ14.5( m)
【0258】 実施例A−64−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−(L −バリルオキシ)−2−フェニル−DL−アセチルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(192mg、0.5ミリモル)を実施例A−3−aに記載の方 法により対応のヨードメチルエステルを用いてエステル化して標記化合物(72
mg)を容易に脱保護できるトリ−N−CBz保護形態として得た。Rf(20 %MeOH/CHCl3)0.20(基準線からオーバルスポットの中央)。
【0259】
【0260】 実施例A−74−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(1−((1 ,3−ジ−バリルオキシ)プロピル−2−オキシカルボニルオキシメチル)エステ 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(141mg、0.37ミリモル)を実施例A−1−aに記載の 方法により対応のヨードメチルエステルを用いてエステル化して標記化合物(9
0mg)を容易に脱保護できるトリCBz保護形態として得た。Rf(10%M eOH/CHCl3)0.20(基準線からオーバルスポットの中央)。(ジエス
テルとトリエステルとの混合物153mg)。
【0261】
【0262】 実施例A−84−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−L− バリルオキシ)−DL−プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(158mg、0.41ミリモル)を実施例A−3−aに記載の 方法により対応のヨードメチルエステルを用いてエステル化して標記化合物(1
10mg)を容易に脱保護できるトリN−Boc保護形態として得た。Rf(2 0%MeOH/CHCl3)0.15(基準線からオーバルスポットの中央)。
【0263】
【0264】 実施例A−94−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(5−L− バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチ
ルバレリルオキシメチル)エステル DMF(10mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキ
シブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(575mg、1.50ミリモル)の溶液
にジイソプロピルアミン(0.78mL、4.5ミリモル)を加え、ついでDMF
(5mL)中の5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチル吉草酸 ヨードメチル(1.95g、3.75ミリモル)の溶液を注入した。アルゴン下、
室温にて1.5時間攪拌した後、溶液をロタベーパー上で濃縮し、酢酸エチル( 100mL)で処理した。結晶を濾去し、濾液を少量のチオ硫酸ナトリウムを含
有する食塩水で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発させた。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の4→20%
MeOH)の後、標記化合物を含有する純粋なフラクションをコンバインし、蒸
発させた。ついで、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液で2回、ついでEDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で2回抽出した。酢
酸エチル相を蒸発させて4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシ
ブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(5−(N−CBz−L−バリルオキシ)
−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル(171mg)を得た。
【0265】
【0266】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(5
−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレリルオキシメチル)エステル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(20mL)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ジ(5−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルバレ
リルオキシメチル)エステル(171mg、0.147ミリモル)の溶液をPd−
ブラック(30mg)上、40psiの水素圧下で6時間水素化した。懸濁液を
セライト濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて4−アミノ−1−ヒドロキシブ
チリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(5−(L−バリルオキシ)−2,2−ジメ チルバレリルオキシメチル)エステル(95mg)を白色固体として得た。
【0267】
【0268】 実施例A−104−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ((2−(L −バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ((2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エトキシカル
ボニルオキシ)メチル)エステル DMF(10mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキ
シブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(550mg、1.44ミリモル)の溶液
にジイソプロピルアミン(0.75mL、4.32ミリモル)を加え、ついでDM
F(5mL)中の2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エチル炭酸ヨードメチ
ル(1.40g、3.60ミリモル)の溶液を注入した。アルゴン下、室温にて1
.5時間攪拌した後、溶液をロタベーパー上で濃縮し、酢酸エチル(100mL )で処理した。結晶を濾去し、濾液を少量のチオ硫酸ナトリウムを含有する食塩
水で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発させた。シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の4→20%MeOH)
の後、標記化合物を含有する純粋なフラクションをコンバインし、蒸発させた。
ついで、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回
、ついでEDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で2回抽出した。酢酸エチル相
を蒸発させて4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン
−1,1−ビスホスホン酸、ジ((2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エトキ シカルボニルオキシ)メチル)エステル(160mg)を得た。
【0269】
【0270】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(( 2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)メチル)エステル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(20mL)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ジ((2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−エトキシカルボニル
オキシ)メチル)エステル(160mg、0.147ミリモル)の溶液をPd−ブ ラック(30mg)上、40psiの水素圧下で7時間水素化した。懸濁液をセ
ライト濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて4−アミノ−1−ヒドロキシブチ
リデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ((2−(L−バリルオキシ)エトキシカルボ ニルオキシ)メチル)エステル(100mg)を白色固体として得た。
【0271】
【0272】 実施例A−114−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス[2,2 −ジメチル−3−(D−バリルオキシ)−プロピオニルオキシメチル]エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ビス[2,2−ジメチル−3−(N−CBZ−D−バリルオ キシ)−プロピオニルオキシメチル]エステル −40℃のDMF(3mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−
ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(382mg、1ミリモル)お よびジイソプロピルエチル(0.43mL、2.5ミリモル)の溶液に、DMF(
4mL)中の2,2−ジメチル−3−(N−CBz−D−バリルオキシ)−プロピ オン酸ヨードメチル(1.23g、2.5ミリモル)を加えた。反応液を0℃にて
2.5時間保持し、ついで4℃に18時間保持した。反応混合物を真空蒸発させ 、酢酸エチル(20mL)を加えた。沈殿を濾去し、有機相を重炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄し、乾燥させた。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より単離した。125mg。
【0273】
【0274】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス[
2,2−ジメチル−3−(D−バリルオキシ)−プロピオニルオキシメチル]エステ
ル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ビス[2,2−ジメチル−3−(N−CBZ−D−バリルオキシ)
−プロピオニルオキシメチル]エステル(130mg)をEtOAc/MeOH /AcOH(6ml/3ml/1.5ml)の混合溶媒に溶解した。この溶液に パラジウムブラック(60mg)を加えた。試料がベンジルオキシカルボニル基
の完全な脱保護を示すまで反応液を水素圧(40psi)下に保持した。反応混
合物を濾過し、ついで乾燥し、トルエンおよびメタノールとともに共蒸発させて
標記化合物を得た。102mg。31 P−NMR(CDCl3+CD3OD):14.1
【0275】 実施例A−124−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス[4−( N−CBz−L−バリルオキシ)−ブタノイルオキシメチル]エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ビス[4−(N−CBz−L−バリルオキシ)−ブタノイル オキシメチル]エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(573mg、1.5ミリモル)をジオキサン(10ml)に溶 解した。この溶液に水酸化テトラブチルアンモニウム(40%、2.43ml、 3.75ミリモル)を加えた。溶液を蒸発させ、DMFとともに数回共蒸発させ た。残渣をDMF(5mL)に溶解した。この溶液にDMF(5mL)中の4−
(N−CBz−L−バリルオキシ)酪酸ヨードメチルエステル(1.79g、3.7
5ミリモル)を少しずつ1時間かけて加えた。反応液を室温にて3時間保持し、
ついで真空蒸発させた。その後、酢酸エチル(20mL)を加えた。沈殿を濾去
し、有機相を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させた。生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより単離した。135mg。
【0276】
【0277】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス 4−(L−バリルオキシ)−ブタノイルオキシメチル]エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ビス[4−(N−CBz−L−バリルオキシ)−ブタノイルオキ シメチル]エステル(100mg)をEtOAc/MeOH/AcOH(6ml /3ml/1.5ml)の混合溶媒に溶解した。この溶液にパラジウムブラック (80mg)を加えた。試料がベンジルオキシカルボニル基の完全な脱保護を示
すまで反応液を水素圧(40psi)下に保持した。反応混合物を濾過し、つい
で乾燥し、トルエンおよびメタノールとともに共蒸発させて標記化合物を得た。
70mg。31 P−NMR(CD3OD):17.7
【0278】 実施例A−134−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−( L−バリルオキシ)−ベンゾイルオキシメチル)エステル (a)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチ
ル]エステル N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中の4−ベンジルオキシカルボニ ルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(0.59g、1
.5ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.64g、5ミリモル)の
溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−(N−ベンジルオキシ
カルボニル−L−バリルオキシ)安息香酸ヨードメチル(2.2g、4.3ミリモ ル)の溶液を滴下した。混合物を室温にてアルゴン下、2時間攪拌した。混合物
を減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(50mL)を加え、混合物を2時間後に濾
去した。有機相を炭酸水素ナトリウムの5%溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させた。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。
収量:0.23g=15%。
【0279】
【0280】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
3−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル Greene, "Protecting Groups in Organic Synthesis,(John Wiley & Sons, Ne
w York, 1981)に詳記された穏和な条件を用い、4−アミノ−1−ヒドロキシブ チリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−(N−ベンジルオキシカルボニル −L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル]エステルのCBz基を脱保護して
標記化合物を得る。
【0281】 実施例A−144−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−( L−バリルオキシ)−プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ−(3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシ)−プロピオニルオキシメチル)エステル N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中の4−ベンジルオキシカルボニ ルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(0.88g、2
.5ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.78g、6ミリモル)の
溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−(N−ベンジルオキシ
カルボニル−L−バリルオキシ)−プロピオン酸ヨードメチル(2.3g、4.9 5ミリモル)の溶液を滴下した。混合物を室温にてアルゴン下、2時間攪拌し、
減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(50mL)を加え、混合物を2時間後に濾去
した。有機相を炭酸水素ナトリウムの5%溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させた。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収
量:0.19g=8%。
【0282】
【0283】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
3−(L−バリルオキシ)−プロピオニルオキシメチル)エステル Greene, "Protecting Groups in Organic Synthesis,(John Wiley & Sons, Ne
w York, 1981)に詳記された穏和な条件を用い、4−ベンジルオキシカルボニル アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−(N− ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−プロピオニルオキシメチル)エ
ステルのCBz基を脱保護して標記化合物を得る。
【0284】 実施例A−154−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(4−( L−バリルオキシ)−ベンゾイルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ−(4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(141mg、0.37ミリモル)を実施例A−3−aに記載の 方法により対応のヨードメチルエステルからエステル化して標記化合物(55m
g)を得た。Rf(20%MeOH/CHCl3)0.15(基準線からオーバル スポットの中央)。
【0285】 31P−NMR(CDCl3+1%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ15.6( s)
【0286】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
4−(L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステル Greene, "Protecting Groups in Organic Synthesis,(John Wiley & Sons, Ne
w York, 1981)に詳記された穏和な条件を用い、4−ベンジルオキシカルボニル アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(4−(N− ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)ベンゾイルオキシメチル)エステ
ルをCBz脱保護して標記化合物を得る。
【0287】 実施例A−164−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−( 3,4−ジ−(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ−(3−(3,4−ジ(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(143mg、0.37ミリモル)を実施例A−3−aに記載の 方法により対応のヨードメチルエステルからエステル化して標記化合物(169
mg)を得た。Rf(20%MeOH/CHCl3)0.15(基準線からオーバ ルスポットの中央)。
【0288】
【0289】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
3−(3,4−ジ(L−バリルオキシ)フェニル)プロピオニルオキシメチル)エステ
ル Greene, "Protecting Groups in Organic Synthesis,(John Wiley & Sons, Ne
w York, 1981)に詳記された穏和な条件を用い、4−ベンジルオキシカルボニル アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(3−(3,4
−ジ(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)フェニル)ベンゾイル オキシシメチル)エステルをCBz脱保護して標記化合物を得る。
【0290】 実施例A−174−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、トリ(3−( L−バリルオキシ)−2,2−ジメチルプロポキシカルボニルオキシメチル)エス テル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、トリ(3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシ)−2,2−ジメチルプロポキシカルボニルオキシメチル)エステル 乾燥DMF(1mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロ
キシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(174mg、0.45ミリモル)の溶
液にジイソプロピルエチルアミン(240μL、1.38ミリモル)を加え、つ いで3−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2,2−ジメチ ルプロピル炭酸ヨードメチル(592mg、1.14ミリモル)を加えた。周囲 温度、アルゴン下にて5時間攪拌した後、反応混合物をロタベーパー上で濃縮し
、酢酸エチル(15mL)で処理し、濾去した。有機溶液を5%Na223、 ついで食塩水で洗浄した。無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して黄色の油状物を
得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、2/1石油エーテル−酢酸エチ
ル、CH2Cl2中の2.5〜20%メタノール)にかけて、上記トリエステルに 富んだ細かな白色固体(147mg)を得た。固形分を酢酸エチルに溶解し、E
DTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で2回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ
、真空蒸発乾固した。
【0291】 このジエステルは少量の成分であった:31P NMRδ18.6(s)
【0292】 (b)ベンジルオキシカルボニル保護基の除去 工程(a)からのトリエステル(110mg)を40psiにて4.2mLの 溶媒(2/1/1 酢酸エチル−メタノール−酢酸)中のPdブラック(14m g)上で18.5時間水素化した。懸濁液をセライトの小さなカラムで濾過し、 酢酸エチル−メタノールで洗浄した。濾液を真空蒸発乾固して白色固体(97m
g)を得た。プロトンNMRは不完全な脱保護を示したので、この物質を再度、
一夜の水素化(14mgPd、10mL溶媒)に供して、δ5.05および7.3
0でベンジルオキシ基のピークの消失により示されるように脱保護されたトリエ
ステル(酢酸塩として、79mg)を得た。31 P−NMR(101MHz、CDCl3)δ12.5および24.0
【0293】 実施例A−184−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(2−メ チル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメチル)エス テル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ−(1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオ
キシ)−2−メチル−2−プロポキシカルボニルオキシメチル)エステル 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸(460mg、1.2ミリモル)を実施例A−17(a)に記載 の方法により1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−2−メ
チル−2−プロピル炭酸ヨードメチル(1.54g、3.0ミリモル)を用いて2
時間エステル化した。カラムクロマトグラフィー(シリカ、CH2Cl2中の4〜
20%メタノール)の後、標記化合物を含有する純粋なフラクションを一緒にプ
ールし、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、EDTA−二ナトリウム塩の5
%水溶液で2回、ついで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空蒸発乾固して
上記ジエステルをオフホワイトの固体(92mg)として得た。
【0294】
【0295】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
2−メチル−1−(L−バリルオキシ)−2−プロポキシカルボニルオキシメチル
)エステル 工程(a)からのベンジルオキシカルボニル保護ジエステル(86mg)を実
施例A−17(b)に記載の方法により水素化して標記化合物(酢酸塩として)
を白色粉末(72mg)として得た。31 P NMR(101MHz、CDCl3)δ19.2(s)
【0296】 実施例A−194−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2−メチ ル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L
−イソロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル 乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の4−ベンジルオキシカル ボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(824m g、2.1ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.8g、6.3ミリ モル)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の2−メチル−2 −(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシルオキシメチル)プロピオン
酸ヨードメチル(3.1g、5.21ミリモル)の溶液を滴下した。混合物を室温
で2時間攪拌し、減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(70mL)を加え、1時間
後、結晶を濾去した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。生成物をジクロロメタン/メタノ
ールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離した。収量:03
6g。
【0297】
【0298】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(2
−メチル−2−(L−イソロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エ ステル 酢酸エチル(10ml)、メタノール(10ml)および酢酸(5ml)中の
4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ジ(2−メチル−2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソ
ロイシルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル(0.195g、0.
171ミリモル)の溶液にパラジウムブラック(100mg)を加えた。混合物
を45psiにて一夜水素化した。触媒を濾去し、酢酸エチル、メタノールおよ
び酢酸で洗浄した。溶液を減圧下で蒸発させ、生成物を真空乾燥して標記化合物
を三酢酸塩として得た。収量:150mg。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)18.1(s)
【0299】 実施例A−204−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(4−(L −バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル (a)4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−
1,1−ビスホスホン酸、ジ(4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリル オキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の4−ベンジルオキシカルボニ ルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(0.706g、
1.8ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.7g、5.4ミリモル )の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の4−(N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−バリルオキシ)シクロヘキサン酸ヨードメチル(2.35g
、4.5ミリモル)の溶液を滴下した。混合物を室温、アルゴン下で2時間攪拌 した。混合物を減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(60mL)を加え、固形分を
2時間後に濾去した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し、つい
で食塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた
。生成物をジクロロメタン/メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにより単離した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーの後、フラクショ
ンを酢酸エチルに溶解し、EDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で3回洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させ、真空乾燥して298mgを得
た。
【0300】
【0301】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(4
−(L−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(4−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステルを上記で例示した通常の条件を用
いてCBz脱保護して標記化合物を得る。
【0302】 実施例A−214−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、トリ(4−( L−バリルオキシ)シクロヘキサノイルオキシメチル)エステル 実施例A−20、工程(a)の適当なフラクションを酢酸エチルに溶解し、E
DTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、減圧下で蒸発させ、真空乾燥して320mgを得、これを上記で例示した通常
の条件を用いて脱保護して標記化合物を得た。
【0303】
【0304】 実施例A−224−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ[N−(2 −L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニルオキシメチル] エステル (a)4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−
1,1−ビスホスホン酸、ジ[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)アミノカルボニルオキシメチル]エステル N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の4−ベンジルオキシカルボニル アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(0.1g、0.ミ リモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.31g、2.4ミリモル)の溶
液に、N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の2−(N−(ヨードメトキ
シカルボニル)アミノ)−2−メチル−1−(N−ベンジルオキシカルボニル−L −バリルオキシ)プロパンの溶液を滴下した。混合物を室温、アルゴン下で2時 間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(40mL)を加え、固
形分を2時間後に濾去した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し
、ついで食塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発
させた。生成物をジクロロメタン/メタノール/酢酸を用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより単離した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーの後
、フラクションを酢酸エチルに溶解し、EDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液
で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させ、真空乾燥した。
収量:165mg。
【0305】
【0306】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ[N
−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニルオキシメ チル]エステル 酢酸エチル(5ml)、メタノール(10ml)および酢酸(5ml)中の4
−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1− ビスホスホン酸、ジ[N−(2−L−バリルオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミ
ノカルボニルオキシメチル]エステル(0.16g、0.14ミリモル)の溶液を パラジウムブラック(0.1g)を用い、室温、45psiにて一夜、水素化し た。触媒を濾去し、酢酸エチルおよびメタノールで洗浄した。溶液を減圧下で蒸
発させ、生成物を真空乾燥させて上記三酢酸塩を得た。収量:100mg。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)14.7(s)
【0307】 実施例A−234−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(1−(2 −L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カル ボニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ(1−(2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−6−オキ
ソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボニルオキシメチル)エステル DMF(10mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキ
シブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(565mg、1.44ミリモル)の溶液
にジイソプロピルアミン(0.75mL、4.32ミリモル)を加え、ついでDM
F(5mL)中の1−(2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−6−オキソ−1,
6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸ヨードメチルエステル(2.00g、3.
60ミリモル)の溶液を注入した。アルゴン下、室温にて1.5時間攪拌した後 、溶液を濃縮し、酢酸エチル(100mL)で処理した。結晶を濾去し、濾液を
少量のチオ硫酸ナトリウムを含有する食塩水で抽出した。有機相を無水硫酸ナト
リウムで濾過し、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、CH2Cl2中の4→20%MeOH)の後、標記化合物を含有する純粋なフ
ラクションをコンバインし、蒸発させた。ついで、残渣を酢酸エチルに溶解し、
溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回、ついでEDTA−二ナトリウム塩の
5%水溶液で2回抽出した。酢酸エチル相を蒸発させて4−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(1−( 2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン −3−カルボニルオキシメチル)エステル(205mg)を得た。
【0308】
【0309】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(1
−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3 −カルボニルオキシメチル)エステル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(20mL)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ジ(1−(2−(N−CBz−L−バリルオキシ)−6−オキソ−1
,6−ジヒドロピリジン−3−カルボニルオキシメチル)エステル(180mg、
0.145ミリモル)の溶液をPd−ブラック触媒(30mg)上、40psi の水素圧下で10時間水素化した。懸濁液をセライト濾過し、濾液を減圧下で蒸
発乾固させて4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸 、ジ(1−(2−L−バリルオキシエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジ
ン−3−カルボニルオキシメチル)エステル(85mg)を白色固体として得た 。
【0310】
【0311】 実施例A−244−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ((1,3− ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキソカルボニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ((1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)バリル オキシ)プロピル−2−オキソカルボニルオキシメチル)エステル 対応のヨードメチルエステルを用いて4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(141mg、0.37ミリ
モル)を実施例A−1に記載の方法によりエステル化して標記化合物(90mg
)を得た。 Rf(10%MeOH/CHCl3)0.20(基準線からオーバルスポットの中 央)。
【0312】
【0313】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ(( 1,3−ジ−(バリルオキシ)プロピル−2−オキソカルボニルオキシメチル)エス
テル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(6mL)中の4 −ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビス ホスホン酸、ジ((1,3−ジ−(N−ベンジルオキシカルボニル)バリルオキシ)プ
ロピル−2−オキソカルボニルオキシメチル)エステル(162mg、0.1ミリ
モル)の溶液をPd−ブラック触媒(70mg)上、40psiの水素圧下で1
6時間水素化した。懸濁液を微細な孔径の燒結ガラス上でセライト濾過し、メタ
ノール/酢酸エチル(2:1)で洗浄した。濾液を真空蒸発乾固させて標記化合
物を五酢酸塩として得、これをジオキサンおよびトルエンとともに数回共蒸発さ
せて白色固体を得た。31 P−NMR(CDCl3+5%CD3OD)(H3PO4標準物質):δ13.5( br)
【0314】 実施例A−254−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(2−L −バリルオキシメチル)−2−エチルブチロイルオキシメチル)エステル (a)4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−
1,1−ビスホスホン酸、ジ−(2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリ ルオキシメチル)−2−エチル)ブチロイルオキシメチル)エステル N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の4−ベンジルオキシカルボニ ルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(0.777g、
2.0ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.78g、6.0ミリモ ル)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の2−(N−ベンジル
オキシカルボニル−L−バリルオキシメチル)−2−エチル酪酸ヨードメチル( 2.6g、5ミリモル)の溶液を滴下した。混合物を室温、アルゴン下で2時間 攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させた。酢酸エチル(60ml)を加え、固形
分を2時間後に濾去した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し、
ついで食塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発さ
せた。生成物をジクロロメタン/メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより単離した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーの後、純粋な
フラクションを酢酸エチルに溶解し、EDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で
3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させ、真空乾燥した。収
量:320mg。
【0315】
【0316】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ−(
2−L−バリルオキシメチル)−2−エチルブチロイルオキシメチル)エステル メタノール(15ml)、酢酸エチル(5ml)および酢酸(10ml)中の
4−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1 −ビスホスホン酸、ジ−(2−(N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキ
シメチル)−2−エチル)ブチロイルオキシメチル)エステル(0.195g、0. 167ミリモル)の溶液をパラジウムブラック(120mg)を用い、室温、4
5psiにて一夜、水素化した。触媒を濾去し、酢酸エチル、メタノールおよび
酢酸で洗浄した。溶液を減圧下で蒸発させ、エーテルで固化した。生成物を濾過
し、真空乾燥させて上記三酢酸塩を得た。収量:0125g。31P−NMR(C
DCl3+5%CD3OD)14.9(s)
【0317】 実施例A−264−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−( L−バリルオキシ)−2−メチル−プロピオニルオキシメチル)エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ビス(3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチル −プロピオニルオキシメチル)エステル DMF(10mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキ
シブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(580mg、1.48ミリモル)の溶液
にジイソプロピルアミン(0.773mL、4.44ミリモル)を加え、ついでD
MF(5mL)中の3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチル−プロピ
オン酸ヨードメチル(1.77g、3.70ミリモル)の溶液を注入した。アルゴ
ン下、室温にて1.5時間攪拌した後、溶液をロタベーパー上で濃縮し、酢酸エ チル(100mL)で処理した。結晶を濾去し、濾液を少量のチオ硫酸ナトリウ
ムを含有する食塩水で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで濾過し、蒸発さ
せた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中の4→
20%MeOH)の後、標記化合物を含有する純粋なフラクションをコンバイン
し、蒸発させた。ついで、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液で2回、ついでEDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で2回抽出し
た。酢酸エチル相を蒸発させて4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒド
ロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−(N−CBz−L−バリ ルオキシ)−2−メチル−プロピオニルオキシメチル)エステル(189mg)を
得た。
【0318】
【0319】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(
3−(L−バリルオキシ)−2−メチル−プロピオニルオキシメチル)エステル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(20mL)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ビス(3−(N−CBz−L−バリルオキシ)−2−メチル−プロ ピオニルオキシメチル)エステル(189mg、0.175ミリモル)の溶液をP
d−ブラック触媒(35mg)上、50psiの水素圧下で7時間水素化した。
懸濁液をセライト濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて4−アミノ−1−ヒド
ロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−(L−バリルオキシ)−2
−メチル−プロピオニルオキシメチル)エステル(110mg)を酢酸塩の白色 固体として得た。31 P−NMR(CDCl3+CD3OD)(H3PO4標準物質):δ14.7(br
s)
【0320】 実施例A−274−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−( L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチルプロピオニルオキシメチル) エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ビス(3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ) −2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメチル)エステル DMF(10mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキ
シブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(588mg、1.50ミリモル)の溶液
にジイソプロピルアミン(0.783mL、4.50ミリモル)を加え、ついでD
MF(5mL)中の3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2 −ジメチルプロピオン酸ヨードメチル(1.90g、3.75ミリモル)の溶液を
注入した。アルゴン下、室温にて1.5時間攪拌した後、溶液をロタベーパー上 で濃縮し、酢酸エチル(100mL)で処理した。結晶を濾去し、濾液を少量の
チオ硫酸ナトリウムを含有する食塩水で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム
で濾過し、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、C
2Cl2中の4→20%MeOH)の後、標記化合物を含有する純粋なフラクシ
ョンをコンバインし、蒸発させた。ついで、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回、ついでEDTA−二ナトリウム塩の5%水
溶液で2回抽出した。酢酸エチル相を蒸発させて4−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−(N− CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチル−プロピオニルオキ
シメチル)エステル(158mg)を得た。
【0321】
【0322】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(
3−(L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチル−プロピオニルオキシ メチル)エステル メタノール/酢酸エチル/酢酸(2:1:1 v/v/v)(20mL)中の 4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビ スホスホン酸、ビス(3−(N−CBz−L−t−ブチルグリシルオキシ)−2,2
−ジメチル−プロピオニルオキシメチル)エステル(158mg、0.139ミリ
モル)の溶液をPd−ブラック触媒(40mg)上、50psiの水素圧下で1
6時間水素化した。懸濁液をセライト濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固させて4
−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ビス(3−(L −t−ブチルグリシルオキシ)−2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメチル) エステル(100mg)を白色固体として得た。31 P−NMR(CDCl3+CD3OD)(H3PO4標準物質):δ14.6(br
s)
【0323】 実施例A−284−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ[トランス −4−(L−バリルオキシ)−L−プロリオキシメチル]エステル (a)4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1, 1−ビスホスホン酸、ジ[N−ベンジルオキシカルボニル−トランス−4−(N−
ベンジルオキシカルボニル−L−バリルオキシ)−L−プロリオキシメチル]エス
テル 乾燥DMF(1mL)中の4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヒドロ
キシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸(144mg、0.38ミリモル)の溶
液にジイソプロピルエチルアミン(195μL、1.12ミリモル)を加え、つ いでDMF(3mL)中の工程(d)からのヨードメチルエステル(520mg
、0.814ミリモル)を滴下した。周囲温度で5.5時間攪拌した後、反応混合
物をロタベーパー上で濃縮し、EtOAc(20mL)で処理し、濾去した。沈
殿をさらに10mLのEtOAcで洗浄した。有機溶液を少量のNa223を 含有するNaHCO3の飽和水溶液で洗浄し、ついで水性相をEtOAc(10 mL)で再度抽出した。有機相をコンバインし、食塩水(10mL)で洗浄し、
無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル、CH2Cl2中の5〜25%MeOH)にかけて、上記ジエステルに
富んだ薄黄色の固体(59mg)を与えるフラクションを得た。固形分をEtO
Ac(25mL)に溶解し、EDTA−二ナトリウム塩の5%水溶液で洗浄し(
2×2mL)、無水Na2SO4で乾燥させ、真空蒸発乾固した。
【0324】 31P−NMR(101MHz、CDCl3+1%CD3OD)δ18.3
【0325】 (b)4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸、ジ[ト
ランス−4−(L−バリルオキシ)−L−プロリオキシメチル]エステル 工程(a)の生成物を上記Greeneに記載された穏和な条件によりCBz脱保護
して標記化合物を得る。
【0326】生物学的実施例1 ビス−ホスホン酸アレンドロネート(alendronate)に基づいて構築した本発 明のプロドラッグのバイオアベイラビリティーをラットでアッセイした。本発明
のプロドラッグをプロピレングリコールビヒクル中で0.1ミリモル/kgに対 応する投与量にて3匹のラットに経口で投与した。母化合物もまた、絶対的な経
口バイオアベイラビリティーを計算するために該投与量の1/10にて静脈内投
与した。
【0327】 尿を代謝ケージ(metabolic cage)中で24時間かけて採取し、Klineら、J.C
hromat.534(1990)139-149に示すようにして分析したが、以下の変更を加えた: 1mlの尿を50μlまたは1.25Mの塩化カルシウムおよび100μlの1 M水酸化ナトリウムと混合する。遠心後、尿を吸引し、ペレットを0.8mlの 0.2M酢酸、0.4mlの0.01M EDTAおよび0.4mlの0.2M酢酸ナ
トリウムに再溶解する。1mlの水を加え、溶液を前以て調整した(preconditi
oned)DEAカートリッジに負荷する。カートリッジを1mlの水で洗浄し、ア
レンドロネートを1M炭酸緩衝液、pH10.4で溶出する。溶出液の一部、1 50μlを5μlの0.05Mシアン化カリウムおよび5μlのメタノール中の NDA溶液(1mg/ml)と混合する。50μlをクロマトグラフに注入する
。 絶対バイオアベイラビリティーは、経口で投与したプロドラッグのAUCに対
する静脈内投与した母化合物のAUCの比として決定する。結果を下記表1に示
す。
【0328】 表1
【0329】 本発明の化合物はアレンドロネートに比べて実質的に向上した経口でのバイオ
アベイラビリティーを示す。米国特許第5227506号において好ましいプロ
ドラッグとして示されたピバロイルオキシメチルアレンドロネートエステルは、
本アッセイにおいて母化合物に比べてバイオアベイラビリティーは良好ではなか
った(結果は示していない)。 本発明をリン含有薬であるアレンドロネートに基づいて、また種々のリンカー
およびアミノ酸を用いて構築した多くの実施例を参照しながら説明したが、本発
明はこれらの定義に限られるわけではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で拡
張しうることが認識されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/08 A61P 19/08 19/10 19/10 29/00 101 29/00 101 37/02 37/02 C07F 9/58 C07F 9/58 Z (31)優先権主張番号 PCT/SE/9801467 (32)優先日 平成10年8月14日(1998.8.14) (33)優先権主張国 スウェーデン(SE) (31)優先権主張番号 09/249,317 (32)優先日 平成11年2月12日(1999.2.12) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 PCT/SE/9900194 (32)優先日 平成11年2月15日(1999.2.15) (33)優先権主張国 スウェーデン(SE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ホルスト・ヴェーリング スウェーデン、エス−127 61スチャルホ ルメン、テンペルリダレヴェーゲン3番 (72)発明者 クリスティアン・スンド スウェーデン、エス−143 42ヴォルビー、 2テーアル、ベックゴーズヴェーゲン16番 (72)発明者 ハンス・ヴァルバリィ スウェーデン、エス−141 51フディンゲ、 マンゴーズヴェーゲン10番 (72)発明者 ロウルデス・サルヴァドル スウェーデン、エス−602 22ノルチェピ ング、サルテンクスガータン1ベー番 (72)発明者 ステファン・リンドストレム スウェーデン、エス−752 44ウプサラ、 マルモルヴェーゲン8ベー番 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 DA34 DA38 MA01 MA04 NA14 ZB33 4H050 AB27

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式:薬物−P(=O)−O−リンカー(−R2’)k−R2 [ここで、薬物−P(=O)−O−は、ホスホネート、ホスフィネートまたはホス ホリル官能基を含む薬物の残基;R2およびR2’(存在すれば)は、独立して脂
    肪族アミノ酸のアシル残基;リンカーは、ホスホネート,ホスフィネートまたは
    ホスホリル官能基にエステル結合した第1官能基、およびそれとは間隔を置いて
    位置するR2にエステル結合した第2官能基、を含む少なくとも二官能性の部分 ;およびkは、1または0である] で示される医薬化合物
  2. 【請求項2】 薬物−P(=O)−O−が、ホスフェストロール、(E)−(
    α,β−ジエチル−4,4’−スチルベニレン)ビス(二水素ホスフェート)、
    ヌクレオシド類縁ホスフェート、ヌクレオチド類縁モノ,ジまたはトリホスフェ
    ート、ホスホノギ酸、ホスホノ酢酸、ビスホスホネート骨代謝剤、ホシノプリレ
    ート、β−ホスホノカルボン酸ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼイン
    ヒビター、α−ホスホノスルホネートスクアレンシンターゼインヒビター、ホス
    ホノメチルアミン中性エンドペプチダーゼ(24.11)インヒビターからなる
    グループから誘導される請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 −リンカー(−R2’)k−R2の構造が、 式: 【化1】 または 【化2】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
    H、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6シ クロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してH、C 1-3 アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結合 、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リング(ring )は、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基で
    ある] で示されるものの1つである請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R4RおよびR4R’が水素である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式: 【化3】 で示される構造をもつ請求項3記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R4LおよびR4L’が、それぞれメチル、メチルである請求項
    3記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R4LおよびR4L’が、それぞれメチル、水素;またはエチル
    、エチルである請求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】 qlおよびqrが、それぞれ1,0;2,0;3,0;また
    は4,0である請求項3記載の化合物。
  9. 【請求項9】 qlおよびqrが、それぞれ1,0である請求項8記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】 qlおよびqrが、それぞれ1,1;2,1;3,1;4
    ,1;または2,2である請求項3記載の化合物。
  11. 【請求項11】 −リング−が、フェニル、フリル、ピリジル、シクロブチ
    ル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである請求項3記載の化合物。
  12. 【請求項12】 −リング−に対する必要に応じた置換基が、 式:R2−()ql−で示される構造をもつ請求項3記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R2が、バリルから誘導される請求項3記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R2が、L−バリンから誘導される請求項13記載の化合 物。
  15. 【請求項15】 Tが、単結合である請求項3記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Tが、−NH−である請求項3記載の化合物。
  17. 【請求項17】 Tが、−O−である請求項3記載の化合物。
  18. 【請求項18】 ビスホスホネートが、式: 【化4】 [ここで、Xは、H、ハロ、ヒドロキシ;およびYは、 a)ヘテロシクロ、−NRab(ここで、RaとRbは独立して、水素、C1-6
    ルキルであるかまたは一緒になって、必要に応じてさらにヘテロ原子を含む5員
    〜7員環を形成する)、OH、ハロ、−S(C1-6アルキル)、フェニル、−C1-6 シクロアルキル(必要に応じて−NRabまたはOHで置換された)、 で必要に応じて置換されたC1-10アルキル; b)−NRab、OH、ハロ、−S(C1-6アルキル)、フェニル、フェニル、 モルホリノまたはピリジル、 で必要に応じて置換されたC3-7シクロアルキル; c)ハロ; d)ピペリジニル; e)ピロリジニル; f)必要に応じて−NRab、OH、ハロまたはフェニルで置換された−S( C1-6アルキル); g)必要に応じてハロ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、トリフル
    オロメチル、−CONRabまたは−COOHで置換された−S−フェニルであ
    る] で示される化合物から誘導される請求項2記載の化合物。
  19. 【請求項19】 ビスホスホネートが、式A−1: 【化5】 [ここで、YYおよびXXの定義は、以下の通りである: NH2(CH2)3− OH (アレンドロネート) NH2(CH2)2− OH (パミドロネート) シクロヘプチルアミノ− H (シマドロネート) クロロ− クロロ (クロドロネート) ピロリジン−1−イルCH2CH2− OH (EB1053) CH3− OH (エチドロネート) メチルペンチルアミノCH2CH2− OH (イバンドロネート) ジメチルアミノCH2CH2− OH (オルパドロネート) ピリジン−3−イルCH2− OH (リセドロネート) (4−クロロフェニル)−チオ− H (チルドロネート) イミダゾ-(1,2-a)ピリジン-3-イルCH2- OH (YH529) 1H−イミダゾール−リルCH2− OH (ゾレドロネート); Ra1−Ra4の少なくとも1つは、式:−リンカー(−R2’)k−R2であり 、Ra1−Ra4の残りは、水素である] で示される構造をもつ請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】 Ra1−Ra4の少なくとも1つが、式: 【化6】 または 【化7】 (ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立し てH、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6 シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してH、
    1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結 合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要 に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である) で示される構造をもち、Ra1−Ra4の残りが、水素である請求項19記載の
    化合物またはその通例の医薬的に許容しうるエステル。
  21. 【請求項21】 Ra1およびRa2が、それぞれ請求項20記載の式II
    aまたはIIbの構造をもち、Ra3およびRa4が、Hである請求項20記載
    の化合物。
  22. 【請求項22】 アレンドロネート、ゾレドロネートまたはリセドロネート
    から誘導される請求項19記載の化合物。
  23. 【請求項23】 アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオ
    キシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロ ピオニルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル アレンドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニ ルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル リセドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニルオ キシメチル)エステル ゾレドロネート,モノ−(2−メチル−2−(D−バリルオキシ)プロピオニル オキシメチル)エステル から選ばれる請求項22記載の化合物。
  24. 【請求項24】 アレンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオ
    キシメチル)プロピオニルオキシメチル)エステル リセドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル ゾレドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル パミドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル シマドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル クロドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)プロピリジン]−ビスホスホネート
    ,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオニルオキシメチル)
    エステル エチドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル イバンドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル オルパドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ オニルオキシメチル)エステル チルドロネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピオ ニルオキシメチル)エステル [1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2−a)ピリジン−3−イルエチリデン
    ]−ビスホスホネート,ジ−(2−メチル−2−(L−バリルオキシメチル)プロピ
    オニルオキシメチル)エステル から選ばれる請求項19記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  25. 【請求項25】 式PF1: 【化8】 または 【化9】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立して
    H、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3ア ルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R
    は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0 −3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル ;リングは、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または炭素環
    式基;Rf1は、Hまたはさらに別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k−R 2 構造;およびRf2は、H、慣例の医薬的に許容しうるエステルまたはさらに 別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k−R2構造である] で示される請求項2記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  26. 【請求項26】 Rf1が、Hである請求項25記載の化合物。
  27. 【請求項27】 Rf1が、請求項25記載の構造と同じ−リンカー(−R2 ’)k−R2構造である請求項25記載の化合物。
  28. 【請求項28】 Rf2が、H、メチルまたはエチルである請求項25記載
    の化合物。
  29. 【請求項29】 式: 【化10】 または 【化11】 [ここで、nucは、環式または非環式ヌクレオシド類縁ホスホネート;Rn1 0は、Hまたはさらに別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k−R2構造; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3 アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6シクロアルキ
    ル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してH、C1-3アルキ ルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結合、−NR4 −または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要に応じて置換
    された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である] で示される請求項2記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  30. 【請求項30】 Rn10が、−リンカー(−R2’)k−R2構造と同一であ る請求項29記載の化合物。
  31. 【請求項31】 Rn10が、Hである請求項29記載の化合物。
  32. 【請求項32】 ヌクレオシド類縁体が、アデフォビア(Adefovir)、シド
    ビア(cidovir)、PMPA、HPMP、HPMPA、HPMPGまたはHPM PDAPから誘導される請求項29記載の化合物。
  33. 【請求項33】 式PF3: 【化12】 または 【化13】 [ここで、R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;Rf2は、H、医薬的に許容し
    うるエステルまたはさらに別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k−R2構造 ;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3アルキル、ヒドロキシメチル、C3
    6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルま たはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニ ル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結合、−NR4−または−O− ;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要に応じて置換された芳香族ま
    たは非芳香族の複素または炭素環式基である] で示される化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  34. 【請求項34】 Rf2が、H、メチルまたはエチルである請求項33記載
    の化合物。
  35. 【請求項35】 中性エンドペプチダーゼが、式: 【化14】 または 【化15】 [ここで、Rf1は、Hまたはさらに別の請求項3記載の構造;Rf2は、Hま たは医薬的に許容しうるエステル;R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4L およびR4L’は、独立してH、C1-3アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1
    3アルキル−C1−C6シクロアルキル、フェニルまたはベンジル;R4Rおよび R4R’は、独立してH、C1-3アルキルまたはフェニル;qlは、0−3;qr は、0−3;Tは、単結合、−NR4−または−O−;R4は、HまたはC1-3ア ルキル;リングは、必要に応じて置換された芳香族または非芳香族の複素または
    炭素環式基である] で示される構造をもつ請求項2記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  36. 【請求項36】 Rf1が、Hである請求項35記載の化合物。
  37. 【請求項37】 Rf1が、請求項35記載の構造と同じ−リンカー(−R2 ’)k−R2構造である請求項35記載の化合物。
  38. 【請求項38】 Rf2が、H、メチルまたはエチルである請求項35記載
    の化合物。
  39. 【請求項39】 α−ホスホノスルホネートが、式PF5: 【化16】 または 【化17】 [ここで、Rf1は、Hまたはさらに別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k −R2構造;Rf2は、Hまたは医薬的に許容しうるエステル;Rf3は、ポリ 不飽和分枝C6-22アルキル; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3 アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6シクロアルキ
    ル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してHまたはC1-3ア ルキル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結合、−NR4−または− O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要に応じて置換された芳香
    族または非芳香族の複素または炭素環式基である] で示される構造をもつ請求項2記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
  40. 【請求項40】 ポリ不飽和アルキルRf3が、式: 【化18】 [ここで、星印は、連結部位を示す] で示される構造をもつ請求項39記載の化合物。
  41. 【請求項41】 Rf1が、Hである請求項39記載の化合物。
  42. 【請求項42】 Rf1が、請求項39記載の構造と同じ−リンカー(−R2 ’)k−R2構造である請求項39記載の化合物。
  43. 【請求項43】 Rf2が、H、メチルまたはエチルである請求項39記載
    の化合物。
  44. 【請求項44】 β−ホスホノカルボン酸が、式PF4: 【化19】 または 【化20】 [ここで、Rf1は、Hまたはさらに別の請求項3記載の−リンカー(−R2’)k −R2構造;Rf2は、Hまたは医薬的に許容しうるエステル;Rf3は、ポリ 不飽和分枝C6-22アルキル; R2は、脂肪族アミノ酸のアシル残基;R4LおよびR4L’は、独立してH、C1-3 アルキル、C3−C6シクロアルキル、C1−C3アルキル−C1−C6シクロアルキ
    ル、フェニルまたはベンジル;R4RおよびR4R’は、独立してH、C1-3アルキ ルまたはフェニル;qlは、0−3;qrは、0−3;Tは、単結合、−NR4 −または−O−;R4は、HまたはC1-3アルキル;リングは、必要に応じて置換
    された芳香族または非芳香族の複素または炭素環式基である] で示される構造をもつ請求項2記載の化合物。
  45. 【請求項45】 ポリ不飽和アルキルRf3が、式: 【化21】 [ここで、星印は、連結部位を示す] で示される構造をもつ請求項44記載の化合物。
  46. 【請求項46】 Rf1が、Hである請求項44記載の化合物。
  47. 【請求項47】 Rf1が、さらに別の−リンカー(−R2’)k−R2構造で ある請求項44記載の化合物。
  48. 【請求項48】 Rf2が、H、メチルまたはエチルである請求項44記載
    の化合物。
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