JP2002510598A - 化学気相成長による物体のエピタキシアル成長方法及び装置 - Google Patents

化学気相成長による物体のエピタキシアル成長方法及び装置

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JP2002510598A JP2000542507A JP2000542507A JP2002510598A JP 2002510598 A JP2002510598 A JP 2002510598A JP 2000542507 A JP2000542507 A JP 2000542507A JP 2000542507 A JP2000542507 A JP 2000542507A JP 2002510598 A JP2002510598 A JP 2002510598A
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Abstract

(57)【要約】 基板(3)上の化学気相成長による物体のエピタキシアル成長のための装置であって、該基板を受け取るためのサセプタ(5)と、基板の周辺のサセプタの壁を加熱し、それによって成長用に基板上に送り込まれる混合ガスも加熱する手段を有する。更に、内壁からある距離(a)を置いて、サセプタ内の混合ガスの経路(8)上に支持するための手段(7、10)も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野及び従来技術】
本発明は、基板上の化学気相成長による物体のエピタキシアル成長のための装
置であって、該基板を受け取るためのサセプタと、基板の周辺のサセプタの壁を
加熱し、それによって成長用に基板上に送り込まれる混合ガスも加熱する装置、
及び添付の独立方法請求項の序文による方法に関するものである。
【0002】 物体はどのような物質からなるものであるかに依存しないが、本発明は主に、
SiC及び第III族元素の窒化物等の半導体物質の結晶の成長に関するもので
あるが、それらに限定されない。その理由は、化学気相成長(CVD)用の装置
の大きな課題の一つは、商業的に有用な物体が得られる程度の高い成長率を得る
ことであり、上記の物質ではこの課題が顕著となり、成長のために非常に高い温
度を必要とし、より高い成長率を得るために温度を一層高くする必要があるから
である。
【0003】 SiCは半導体装置への利用に向いているため、説明のためにSiCの結晶の
成長について述べるが、決して本発明がそれに限定される訳ではない。得られた
物体の結晶度が高いことも重要であるが、本発明は主に商業的に適用可能な成長
率を得ることを目的とする。但し、結晶度を低下させないものである。
【0004】 SiCの単結晶は、例えばダイオード、トランジスタ及びサイリスタ等におい
て、特にSiと比較して優れた特性を有するSiCの利点、即ちSiCの極端な
状況下でも正常に働く能力を活かすことができるような、様々な種類の半導体装
置に適用される。例えば、SiCの価電子帯と伝導帯との間の禁止帯が広いため
、この材質からなる装置は1000K迄の高温でも作動する。
【0005】 上述のように、充分に高い成長率を得るため、サセプタと、それによって基板
に供給される混合ガスを2000℃以上に迄温度を上げようとする試みもされて
いる。これはある程度は成功しているものの、高温の影響で、装置の各部分の材
質の耐熱性や不純物の浸入等、様々な問題が生じる。
【0006】 そのため、品質を低下せずに成長率を上げる方法、特に成長率を一層高くする
ための高温の使用等、成長率を高めるための他の方法との組み合わせは非常に有
望視されている。従って、これを実現できる装置及び方法は商業的な利用価値が
高い。
【0007】
【発明の概要】
本発明の目的は、品質を低下させることなく、CVDによって物体を成長させ
る際の成長率を上げることを可能とする前述のような方法及び装置を提供するこ
とである。
【0008】 この目的は、サセプタ内の混合ガスの経路上に、内壁からある距離を置いて基
板を支持するための手段を有する装置と、サセプタ内の混合ガスの経路上に、内
壁からある距離を置いて基板を支持する方法とを提供することで実現する。
【0009】 発明者らは、成長率が依存する1つの重要なパラメータが境界層の厚さである
ことを見出した。この境界層は、前記混合ガスの流量がサセプタの中央部より低
い層である。サセプタの上流側の先端によってこのような境界層が生じ、図1に
おいて従来の装置におけるこの境界層1の様子を示した。境界層の自由ストリー
ムからの種の拡散は成長にとって重要である。この拡散は、一般的に拡散距離2
の二乗に依存する。また、混合ガスが基板に到達する前に所望の温度まで加熱す
る必要があり、混合ガスは、ここでは電磁コイルからなるサセプタを包囲する加
熱手段6によって加熱されるサセプタの壁からの熱放射によって加熱されるため
、基板3を直接サセプタ5の先端4に配置することは不可能である。従って、基
板を前記先端4より実質的に下流に配置する必要があり、よって従来の装置では
拡散距離2が非常に大きくなってしまっていた。
【0010】 従って、本発明では基板をサセプタの内壁から離し、サセプタの先端4によっ
て発生する境界層1の影響を軽減するか、その距離が充分に大きい場合、完全に
なくすことができる。そうすると、混合ガスから基板の表面への種の拡散距離は
実質的に縮み、成長率を大きく向上させることができる。
【0011】 本発明の好ましい実施態様によれば、前記の手段は基板をサセプタの内壁面か
ら少なくとも、サセプタ内部の基板の上流側の端部によって作り出される流速が
遅い混合ガスの層の厚さに相当する距離だけ離して支持される。サセプタの先端
部によって発生する境界層は、基板に対して混合ガスの自由な流れからの拡散距
離を生じず、基板に隣接する境界層は前記の支持手段と基盤の先端部からの距離
のみに依存し、この距離は必要に応じて小さくすることができるので、基板をサ
セプタの内壁面から上記の距離だけはなすことが好ましい。
【0012】 発明の別の実施例によれば、前記の手段はサセプタ内の混合ガスの流れの下流
方向から、その全長にわたってサセプタの内壁に全く接触せずに、ガス流の流れ
とは逆の方向に延びるものである。このことは、サセプタの壁面と指示手段との
間の温度勾配に起因するサセプタの内表面からの物質の移動が生じないことを意
味する。サセプタの内壁面がSiCのような保護材料によって被覆されている場
合、このような構成でなければ物質は支持手段に移動し、被覆の下にある通常グ
ラファイトである下層が露出してサセプタ内の炭化水素の圧力を増大させること
になる。したがって、サセプタの寿命が短くなり、サセプタに起因する不純物が
制御されていない成長パラメータの一つになる。しかし、この問題は上記の実施
例の構成によって解決することができる。
【0013】 本発明の他の好ましい実施例によれば、前記支持手段は、内壁によって定義さ
れ成長が行われるサセプタ室の外で支持されており、このサセプタ室の壁面と接
触することなく室内に達する。前記支持手段は、室外においてサセプタに固定さ
れた部材を有し、この部材は、部屋を分割するようにサセプタの対向する壁面に
取り付けられた2つのフォークを有するフォーク状である。この構成は、前述の
材料移動の問題を解決するのに好ましい。
【0014】 本発明の別の実施例によれば、前記支持手段は板を有し、この板上には少なく
とも2つの基板が混合ガスの流れの方向に並べて、サセプタの壁面から前述の距
離を開けて設置される。このような混合ガスの流れの方向に基板を並べることに
よって、複数の対象物に対して成長を行わせることができるので成長率を向上さ
せることができる。このことは、基板がサセプタの内壁面から距離を開けて支持
され基盤がサセプタの壁面と接触せずに輻射によってのみ過熱され、混合ガスの
流れの方向に沿った温度の勾配が顕著に低減されることによって可能になるもの
である。すなわち、このことはサセプタ内の非常に長い範囲にわたって実質的に
均一な温度が実現され、このように成長が行われる2つの物体は実質的に同一の
成長条件の本で実質的に同一の品質を得ることができることを意味している。
【0015】 発明の他の実施例によれば、サセプタはその内部にほぼ水平方向に流路を形成
するように構成されており、装置は2つの支持手段を有し、一方はサセプタの天
井部分に上述の距離を開けて接続され、他方はサセプタの底部に上述の距離を開
けて接続されている。このことによって、従来知られている装置にように低部に
1つの基板を支持する構成に比較して生産効率を2倍にすることができる。
【0016】 本発明の他の実施例によれば、前記支持手段は基盤を、サセプタ内を流れる混
合ガスの流路に対して傾斜するように、基板面に対する垂線がガス流の流れ方向
と逆向きの成分を有するように保持する。基板を傾斜させることによって成長条
件を最適化できると共に成長率を増大させることが可能である。
【0017】 発明の他の実施例によれば、サセプタの下流側の端部には加熱手段の長さ以上
に延長された排気口が形成されている。このことにより、サセプタ内部の流れ方
向の温度勾配が低減され、複数の基板をガス流の方向に並べても同一の成長を確
保できることを意味している。誘導加熱の場合には、さらに、端部の影響と渦流
を、サセプタの後部から排気口の後部に異動させ、より好ましい温度分布を実現
できることを意味する。
【0018】 発明のさらに他の実施例によれば、サセプタの下流側の排気口の下流に少なく
とも1つの熱シールドが設けられて、熱エネルギーをサセプタの方に反射する。
この構成はサセプタ内部の温度勾配を低減することが可能で、特にサセプタの中
央部から末端部へかけて温度が実質的に全く低下しないようにすることができる
ので、サセプタ内に複数の対象物を並べて同じ成長条件で成長を行わせることが
できる。
【0019】 本発明のさらに別の実施例によれば、装置にはサセプタの上流側に、壁面が絞
られてガスをサセプタ内に導く吸気孔が設けられており、サセプタ内部の流路パ
ターンを改善することができる。
【0020】 本発明の方法の各実施形態の利点は、上記の本発明による装置の各実施形態の
説明から明らかである。
【0021】 本発明の更なる利点や特徴は、以下に述べる説明や他の従属請求項において明
確となるであろう。
【0022】
【発明の好適な実施形態の詳細な説明】
図2には、本発明の好適な実施形態による方法で、下記の説明において一例と
してSiCとする物体のエピタキシアル成長のための本発明の好適な実施形態に
よる装置の一部を示した概略図である。この装置はポンプ等の他の手段をも有す
ることは自明であるが、本発明には直接関係ない従来部分は、発明の特徴をより
明確にするために省略してある。この装置と図1に示す従来の装置との唯一の差
は、本発明において基板3が、サセプタ内の配置が図1のものとは違うことであ
る。より正確に云えば、サセプタの内壁9、この場合は底面からある間隔を置い
て混合ガスのサセプタ内における経路8上に基板を支持する手段7が設けてある
。ここで、この支持手段は、基板3が載置される好ましくはSiCからなるプレ
ート10の各角に設けてある4つの黒鉛製のねじである。ねじの代わりに流れ方
向に延びる2本の黒鉛製のリブによってプレートを支持することもできる。これ
によってSiCプレート10は基板の裏側のエッチングを防止する。
【0023】 支持手段は、サセプタの前端4によって形成される境界層1の厚さを超える間
隔で内壁9から距離を置いて設けてある。よって、基板上の境界層の厚さ11は
プレート10の前端12と基板3との間の距離に依存することとなる。既に述べ
てあるように、この距離は任意に短くすることができ、サセプタを通過する種の
自由流れによる拡散距離をかなり小さくし、成長率を上げることができる。
【0024】 SiCの結晶を成長させる場合、前記混合ガスはシラン及びプロパンと共にA
r、H2又はHe等のキャリアガスからなるものであることが好ましい。エピタ キシアル成長させるSiC結晶の表面にSi及びCを付着させるよう、加熱手段
6はサセプタの壁を通して加熱したシラン及びプロパンを分解させ得る程の高い
温度にサセプタを加熱する。これは代表的には1400℃以上、好ましくは16
00℃以上の温度である。
【0025】 基板3は、前記経路に対してサセプタの中央領域13に設けてあり、基板3ま
で到達するまで前駆体を充分に加熱する必要があるため、サセプタの更に上流に
配置することは困難である。
【0026】 基板3をサセプタの内壁から離し、その壁とは実質的に(支持手段7以外に)
接触しないことによる他の利点は、プレートの表と裏とで然程大きな温度差がな
いため、SiCプレート10の裏側の逆成長を減らすことができる。
【0027】 図3に、本発明の第二の実施形態による装置を示す。この実施形態は2つの支
持手段7を有し、一方は基板3を前記間隔を置いて支持するためにサセプタの上
面に取り付けてあり、他方は他の基板を前記間隔を置いて支持するためにサセプ
タの下面15に取り付けてある。この場合、2枚の基板が混合ガスの流れ経路に
沿って直列に配置され、これは実質的に熱エネルギーがプレート及び基板に伝達
されるのは放射によってのみであるため、流れ方向における温度勾配が実質的に
低下することによって可能である。従って、プレート上に直列に配置された基板
はほぼ等しい温度となり、基板は実質的に同一の条件で成長させることができる
。この実施形態によると、拡散距離が短くなり、より多くの基板を同時にサセプ
タ内に収納できる結果、SiCの層を形成する効率を従来より高くすることがで
きる。より具体的に、短い拡散距離による成長率をかなり高くすることができる
ことが判った。また、上面プレートにも下面プレートにも2×2枚の基板を設け
ることも考えられ、その場合には製造率を更に大きくすることができる。
【0028】 図4に、本発明の第三の実施形態による装置を示す。これは、支持手段が基板
3を前記混合ガスのサセプタ内の流れ経路に対して傾かせ、基板の表面に直交す
る線が流れとは逆の方向への成分を有するように支持する構造となっていること
が図2に示すものと違う。基板3の表面と流れ方向との間の角度は小さく、好ま
しくは1乃至15°である。その結果、成長に最適な条件が得られる。
【0029】 図5に、本発明の第四実施形態による装置の概略を示す。ここで、高密度黒鉛
からなるサセプタ5の壁が発泡体からなる断熱層16によって囲まれていること
が判る。矢印18で示すように、サセプタに熱エネルギーを反射するため、サセ
プタのガス流用の排気口の下流に熱シールド17が設けてある。従来のサセプタ
の最も熱い個所はサセプタの中央付近にある。この個所から離れるに従って温度
は低下する。温度の低下は熱伝導によって起きる。図5に示す装置では、排気口
/端部の壁は放射によって周囲とエネルギーを交換する。放射エネルギーは温度
の4乗に比例するため、周囲の影響はほとんどない。熱シールドは排気口/端部
の壁により近い温度を見出し、シールドからサセプタへのエネルギーは無視でき
なくなり、エネルギーはシールド内に閉じ込められる。よって、サセプタの端部
においても中央付近と実質的に同じ温度条件で物体を成長させることができ、成
長可能領域をより広くし、同時により多くの物体を成長させ、装置の製造率を上
げることが可能である。
【0030】 図6に、本発明の第五実施形態による装置を示す。既に示したものとの相違点
は、サセプタ5がその下流側で排気口19によって加熱手段6の端部より長く延
長されていることである。よって、排気口がサセプタを冷却流及び熱放射損失か
ら保護するため、そして排気口19がコイルによって加熱されるため、サセプタ
からの熱損失が抑えられる。更に、端効果とその渦等がサセプタの後部から排気
口の後部に移る。最後に、排気口はサセプタから排出される熱流の流れ条件をよ
り良くする拡散器の機能をも果す。従って、サセプタの配置を変更せずにサセプ
タ内で成長させることができる物体の数を増やすことができる。
【0031】 図7に、発明の第六実施形態による装置を示す。これは、内壁5が傾いている ことで図5に示すものとは異なり、図4に示す実施形態と同様の効果が得られる 。更に、サセプタの方向にすぼまり、混合ガスをサセプタ内に導く漏斗型給気口
20が設けてある。給気口20は、サセプタを囲む外部石英筒から延びる石英か
らなる第一部21及びサセプタと接続する黒鉛からなる第二部23を含む。漏斗
は一端が直径が石英筒22と等しい円形状であり、他端がサセプタの給気口の寸
法と等しい四角形状である。この漏斗は混合ガスのフローパターンを改善し、サ
セプタを冷却ガスから保護し、サセプタに導入される前のガスをより効率的に予
備加熱し、サセプタの放射損失を抑え、剛性黒鉛断熱体16からガス流を遮蔽し
、そこで発生する不純物の量を低減する。給気口は、全体を黒鉛を加工して形成
することが非常に困難(又は不可能)であるので2つの異なる材料からものであ
る。
【0032】 図8及び9に、発明の第七実施形態による装置を示す。上述の他の形態との相
違点は、基板3の支持手段7がサセプタ内の混合ガスの流れ方向に対するサセプ
タの後部24より流れの逆の方向に延び、同時に前記後部からの延長部において
サセプタの内壁から離れており、接触しない。より具体的に、支持手段はサセプ
タの対向する側壁27、28に固定されながら、それによって成長を行う処理室
29から離れている2本の外側フォーク26を含むフォーク形状を有する部材2
5を具備する。これは、フォーク26を受けるための縦長溝を壁に設けることで
実施する。部材25は更に流れとは逆の方向に処理室29内に延びる2本の内側
フォークからなる部分30も有する。これらは、処理室内に延び、基板3、この
場合は2枚の基板が載置される好ましくはSiCからなるプレート10を支持す
るような構造を有する。
【0033】 支持手段がプレート10を、そしてそれによって基板3を、サセプタ室のいず
れの内壁も、即ち下面、上面又は側面の壁と接触せずに支持することができるの
で、温度勾配による壁から支持手段への物質移転の問題が効率的に回避され、支
持手段が内壁に固定される他の実施形態よりサセプタの寿命を延ばすことができ
る。この場合、サセプタの壁と支持手段との間の温度勾配によって、壁のSiC
コーティングが支持手段(ロッド)に移ってしまう。それによって、特定の時間
が経つとサセプタの黒鉛が露出し、反応器内の総圧力が高くなる。これは、ロー
ディングプレートが直接サセプタの底面に置かれる場合にも重要な課題となる。
これにより、サセプタの寿命が減るが、それより致命的なのは、サセプタを早い
うちにサセプタから取り出さなければ、さらにサセプタからの炭素プラス不純物
等の成長パラメータが乱れてしまう。この基板の支持方法の他の非常に大きな利
点は、異なるバッチの物体の成長条件がほぼ同一となり、物体の再現性が優れて
いることである。これは、好ましくは嵌ることで各基板の位置を決定するローデ
ィングプレートには示さない小さなマークを設けたことと、フォーク26を溝の
中に非常に正確に位置付けできることによってことなるバッチの基板が常に同じ
位置となるからである。ガス流に対する基板の角度は常に一定である。
【0034】 本発明が上述の装置及び方法の好ましい実施形態に限られないことは云うまで
もなく、当業者であれば、本発明の基本的概念から逸脱することなく数々の変更
が明らかとなるであろう。
【0035】 請求項における「物体」とは、異なる厚さの層や熱いボウル等、あらゆる種類
の結晶のエピタキシアル成長をも含むと云う意味で使用する。
【0036】 材質等に関する定義は勿論必然的に存在する不純物や意図的なドーピング等も
含む。支持手段は、上述するものとは外観や材質が異なる場合も考えられる。
【0037】 サセプタの対向する壁の間の距離や基板とサセプタの壁との間の距離等の相対
的寸法は図面に示すものとはまったく異なることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による装置を示した縦断面図である。
【図2】 本発明の第一実施形態による装置の一部を示した図1と同じ視点から見た図で
ある。
【図3】 本発明の第二実施形態による装置を図2と同じ視点から見た図である。
【図4】 本発明の第三実施形態による装置を図2と同じ視点から見た図である。
【図5】 本発明の第四実施形態による装置を図2と同じ視点から見た図である。
【図6】 本発明の第五実施形態による装置を図2と同じ視点から見た図である。
【図7】 本発明の第六実施形態による装置を図2と同じ視点から見た図である。
【図8】 本発明の第七実施形態による装置を図2と同じ視点から見た概略図である。
【図9】 図8に示した装置を、図8の視線と実質的に直角方向の、即ち上方の視点から
見た断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グ、チュン ユアン スウェーデン国 エス−722 46 ヴェス テロス, フリティガ リサス ヴェグ 22 (72)発明者 リュー、ユージン スウェーデン国 エス−723 46 ヴェス テロス, レンベルガガタン 54 Fターム(参考) 4G077 AA03 BE08 DB04 DB07 EG03 EG16 EG20 HA06 TF05 4K030 AA06 AA09 AA17 BA37 FA10 GA02 JA02 KA02 KA23 LA12

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サセプタ(5)内に配置した基板(3)上に化学気相成長に
    よって物体をエピタキシアル成長させる方法であって、前記成長用の成分を含む
    混合ガスをサセプタ内の基板に供給し、サセプタを加熱することで基板及びそれ
    に供給される混合ガスを加熱し、基板が前記混合ガスがサセプタを通過する経路
    上に、内壁(14、15)からある距離(a)を離して支持されることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 基板(3)が、サセプタの先端によってサセプタ内のガス流
    の上流側に発生する、低速混合ガスの境界層(1)の層厚に相当する距離(a)
    以上、サセプタの前記内壁から離れて支持されることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 サセプタの内壁から前記距離を置いて混合ガスの流れ経路に
    沿って直列に2枚以上の基板(3)が支持されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 サセプタが、前記経路が実質的に水平になるように配置され
    、1枚以上の基板(3)が上面(14)から前記距離を離して支持され、1枚以
    上の基板が底面(15)から前記距離を離して支持されることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 基板(3)上に化学気相成長によって物体をエピタキシアル
    成長させる装置であって、前記基板を受け取るためのサセプタと、基板の周辺の
    サセプタ(5)の壁を加熱し、よって基板及び成長のために基板に供給される混
    合ガスを加熱する手段とを有し、更に基板を前記混合ガスがサセプタを通過する
    経路上に、内壁(14、15)からある距離(a)を離して支持する手段(7、
    10)を有することを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 前記手段(7、10)が、サセプタの先端によってサセプタ
    内のガスの流れの上流側に発生する、低速混合ガスの境界層(1)の層厚に相当
    する距離(a)以上、サセプタの前記内壁から離れて基板を支持することを特徴
    とする請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記手段(7)が、サセプタの、混合ガスがサセプタ内を流
    れる方向に対する後部(24)から、前記流れとは逆の方向に延び、その全長に
    亘ってサセプタの前記内壁から離れており、接触しないことを特徴とする請求項
    5又は6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段(7)が、前記流れ方向に対して前記後部(2
    4)から距離を置いて基板(3)を支持することを特徴とする請求項7に記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 前記支持手段(7)が、前記内壁(9)によって画定され、
    前記成長を行うためのサセプタの処理室(29)の外部に固定され、その内部の
    壁に一切接触せずに該処理室内に延びることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 前記支持手段が、ザセプタの前記処理室(29)の外部に
    固定される部材(25)を有し、該部材がサセプタの対向する壁に固定される2
    本以上のフォーク(26)を有し、それらによって該処理室(26)から離され
    ているフォークの形状をなしていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記部材(25)が、前記流れとは逆方向に前記処理室内
    に延びる部分(30)を有することを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記支持手段が、ザセプタの前記処理室(29)の外部に
    固定され、該処理室内に延び、基板(3)が載置されるプレート(10)を支持
    する部材(25)を有することを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載
    の装置。
  13. 【請求項13】 前記部材(25)の前記部分(30)が前記プレート(1
    0)を支持することを特徴とする請求項11及び12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記支持手段が、基盤が載置されるSiCからなるプレー
    ト(10)を有することを特徴とする請求項5乃至13のいずれかに記載の装置
  15. 【請求項15】 前記支持手段が、サセプタの内壁(14,15)から前記
    距離(a)を置いて混合ガスの流れ経路(8)に沿って直列に2枚以上の基板(
    3)が載置されるプレート(10)を有することを特徴とする請求項5乃至14
    のいずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】 サセプタが、前記経路(8)が実質的に水平に通過するよ
    うに配置され、一方は1枚以上の基板(3)を上面(14)から前記距離を置い
    て支持し、他方は1枚以上の基板が底面(15)から前記距離を置いて支持する
    2つの支持手段(7、10)を有することを特徴とする請求項5、6及び14,
    15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記手段(7,10)が、前記混合ガスのための給気口と
    排気口との間の、前期経路に対するサセプタの中央付近(13)に基盤(3)を
    指示することを特徴とする請求項5乃至16のいずれかに記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記手段(7、10)が、基板(3)を混合ガスのサセプ
    タ内の流れの経路に対して傾けて支持し、基盤の表面と直交する線が該流れとは
    逆の方向の成分を有することを特徴とする請求項5乃至17のいずれかに記載の
    装置。
  19. 【請求項19】 サセプタが、下流側において、加熱手段(6)の端部より
    実質的に延びる排気口(19)によって延長されていることを特徴とする請求項
    5乃至18のいずれかに記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記ガスの流れのためのサセプタの排気口の下流にサセプ
    タに熱エネルギーを撥ね返すための1つ以上の熱シールド(17)が設けてある
    ことを特徴とする請求項5乃至19のいずれかに記載の装置。
  21. 【請求項21】 サセプタの上流側に取り付けられ、混合ガスをサセプタ内
    に導く収束する壁からなる給気口(20)を有することを特徴とする請求項5乃
    至20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 サセプタ(5)の壁が高密度黒鉛からなることを特徴とす
    る請求項5乃至21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 加熱手段(6)が、電磁界を発生することを特徴とする請
    求項5乃至22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 SiC、グループIII窒化物又はSiC及び1つ以上の
    グループIII窒化物又は2つ以上のグループIII窒化物の合金からなる物体
    の成長に使用されることを特徴とする請求項5乃至23のいずれかに記載の装置
  25. 【請求項25】 前記過熱手段(6)が、前記サセプタと、それによって前
    記基板(3)及び混合ガスを1400℃以上の温度まで加熱することを特徴とす
    る請求項5乃至24のいずれかに記載の装置。
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