JP2002509772A - 調薬計数ユニットを備えた吸入デバイス - Google Patents

調薬計数ユニットを備えた吸入デバイス

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Abstract

(57)【要約】 薬剤を吸入により投薬する吸入器であって、吸入チャンネル(24)と、吸入チャンネル(24)に1回分の薬剤投薬量を供給するための少なくとも1つの調薬部(18)を有する回転可能な調薬ユニット(16)と、電気的な表示素子(57)、吸入チャンネル(24)に供給される薬剤の調薬数を数え、吸入器の使用に関して表示するために表示素子(57)を駆動する電気回路部を有する調薬計数ユニット(42)とを備え、この電気回路部は、接続部品を含み、1回分の薬剤投薬量が吸入チャンネル(24)に供給されるとき開いたり閉じたりする少なくとも1つのスイッチと、回転可能な調薬ユニット(16)ともに回転するように接続された回転可能部(45)とを有し、この回転可能部(45)は、少なくとも1つのカム(51a,52a)を含む少なくとも1つのカム表面(51,52)を有し、各カム表面(51,52)の各カム(51a,52a)は、調薬ユニット(16)が回転するとき、吸入チャンネル(24)に1回分の薬剤投薬量を供給するように構成され、これにより、少なくとも1つのスイッチの各々の接続部品が動いて、スイッチを開いたり閉じたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、薬剤を吸入により投薬する吸入器に関し、とりわけ、薬剤を含む粉
末を投薬する粉末吸入器に関する。
【0002】 異なるシステムを用いて、薬剤を含む粉末からなる1回分の薬剤投薬量を、空
気の流れに導入する数多くの粉末吸入器が広く知られている。通常、この粉末は
、例えば、喘息を治療するために、患者の肺の中に吸入される。
【0003】 欧州特許出願第0237507号は、このような1つの粉末吸入器を開示して
いる。この吸入器は、吸入チャンネルと、空気チャンバおよび排出ノズルを含む
マウスピースとを備える。この吸入チャンネルおよびマウスピースにより、空気
の通路が形成され、ユーザが吸入するとき、空気の流れはこの空気通路を通って
吸い込まれる。この吸入器は、さらに、1回分の粉末調薬量を吸入チャンネルに
供給する調薬メカニズムを備える。吸入の際、まず、粉末を吸上げるために、空
気が吸入チャンネル内に、これを通過して吸い込まれる。粉末を含む空気の流れ
は、次に、空気チャンバを通過して、マウスピースの排出ノズルから排出される
。さらに、この吸入器は、吸入器の使用量を表示するために、周辺部に指標を含
む表示ホイールを備える。
【0004】 上述の広く知られた粉末吸入器は、十分うまく機能するが、本発明の目的は、
使用した調薬回数または残存する調薬回数のいずれかを、ユーザに正確に表示す
るための電気的な調薬計量器を備えた粉末吸入器を提供することにある。
【0005】 したがって、本発明は、吸入により薬剤を投薬するための吸入器を提供するも
のであって、この吸入器は、吸入チャンネルと、吸入チャンネルに1回分の薬剤
投薬量を供給するための少なくとも1つの調薬部を有する回転可能な調薬ユニッ
トと、電気的な表示素子、吸入チャンネルに供給される薬剤の調薬数を数え、吸
入器の使用に関して表示するために表示素子を駆動する電気回路部を有する調薬
計数ユニットとを備え、この電気回路部は、接続部品を含み、1回分の薬剤投薬
量が吸入チャンネルに供給されるとき開いたり閉じたりする少なくとも1つのス
イッチと、回転可能な調薬ユニットともに回転するように接続された回転可能部
とを有し、この回転可能部は、少なくとも1つのカムを含む少なくとも1つのカ
ム表面を有し、各カム表面の各カムは、調薬ユニットが回転するとき、吸入チャ
ンネルに1回分の薬剤投薬量を供給するように構成され、これにより、少なくと
も1つのスイッチの各々の接続部品が動いて、スイッチを開いたり閉じたりする
【0006】 好適には、この電気回路部は、第1の接続部品を含む第1のスイッチと、第2
の接続部品を含む第2のスイッチと、少なくとも1つのカムを含む第1および第
2のカム表面とを有し、これらのカムは、第1および第2の接続部品の各々が動
いて、第1および第2スイッチを開いたり閉じたりするように構成される。
【0007】 好適には、調薬ユニットは、複数の調薬部を有し、各カム表面は、調薬ユニッ
ト内の調薬部と同じ角度で離間する複数のカムを有する。
【0008】 とりわけ好適には、調薬ユニット内の複数の調薬部、および各カム表面上の複
数のカムは、角度的に等間隔に配置される。
【0009】 好適には、第1および第2のカム表面上の対応するカムが、互いに対する関係
において、角度的にずれているために、第1および第2のスイッチの一方が、他
方よりも前に、開いたり閉じたりする。
【0010】 とりわけ好適には、第1および第2のカム表面上のカムが、角度的にずれてい
るため、回転可能部が回転して、第1の回転状態にあるとき、第1および第2の
スイッチの一方が閉じ、他方が開き、第2の回転状態にあるとき、第1および第
2のスイッチが閉じ、第3の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッチの
一方が開き、他方が閉じ、第4の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッ
チが開き、電気回路部は、第1および第2スイッチのこの開閉順序が生じた場合
にのみ、数える。
【0011】 好適には、各接続部品は、各カム表面上に乗り上げる第1部品と、接触パッド
を形成する第2部品とを含む弾性的に付勢されたアームを有する。
【0012】 とりわけ好適には、アームは、弾性を有し、第1部品がカム全体に乗り上げた
とき、接触パッドを形成する第2部品が接触表面に亙って少なくとも部分的に水
平方向に移動するように構成される。
【0013】 とりわけ好適には、アームは、湾曲部を有し、その外側表面が各カム表面上に
乗り上げる。
【0014】 好適には、調薬ユニットは、外面または内面のスプラインのうち少なくとも一
方を含む表面を有するシャフトを備え、回転可能部は、外面または内面のスプラ
インのうち少なくとも他方を含む表面を有し、調薬ユニットおよび回転可能部は
、使用中、付随して回転するように、これらのスプラインが接触する。
【0015】 ある実施形態においては、電気回路部は、使用した調薬回数を表示するように
表示素子を駆動するように構成される。
【0016】 別の実施形態においては、電気回路部は、残存する調薬回数を表示するように
表示素子を駆動するように構成される。
【0017】 好適には、電気回路部は、残存する調薬回数が所定回数以下になったとき、残
存する調薬回数を点滅させて表示するように表示素子を駆動するように構成され
る。
【0018】 好適には、表示素子は、液晶表示素子である。
【0019】 好適には、この吸入器は、使用時、ユーザにより掌握され、かつ、一方向に回
転させるとき、吸入チャンネルに1回分の薬剤投薬量を供給するために回転する
回転可能なグリップ部をさらに備える。
【0020】 本発明により、ユーザは、吸入器の使用に関する正確で信頼性の高い表示を得
ることができる。
【0021】 本発明に係る粉末吸入器によれば、空気の流れに導入される、未加工または団
塊状の粒子、または微粉状または整列された混合粒子の状態にある任意の適当な
形態を有する粉末を用いることができる。粉末の1つまたは複数の活性成分は、
ラクトースなどの1つまたはそれ以上の物質で希釈してもよいし、呼吸器系の症
状に限らず、さまざまな症状に対する治療物質を含んでいてもよい。実際に、粉
末は、遺伝物質を含んでいてもよいし、対人使用に限定する必要もない。
【0022】 本発明の粉末吸入器を用いて投薬するのに適した薬剤は、吸入により投薬され
る任意のものであり、例えば、β2−アドレナリン受容体作用剤であって、サル
ブタモール、テルブタリン、リミテロール、フェノテロール、リプロテロール、
アドレナリン、ピブテロール、イソプレナリン、オーシプレナリン、ビトルテロ
ール、サルメテロール、フォルモテロール、クレンブテロール、プロカテロール
、ブロクサテロール、ピクメテロール、TA−2005、マブテロール、および
その薬理学的な受容エステルおよび塩である。また、臭化イプラトロピウムなど
の抗コリン作用性の気管支拡張剤や、ベクロメタゾン、フルーチカゾン、ブデゾ
ナイド、トリプレダン、デキサメタゾン、ベータメタゾン、フルオシノロン、フ
ルオシノロンアセトニド、モメタゾンなどの糖質コルチコイド、およびその薬理
学的な受容エステルおよび塩である。さらに、クロモグリケートナトリウムおよ
びネドクロミルナトリウムなどの抗アレルギ性薬剤がある。さらに、去痰剤、ミ
ューコリティック、抗ヒスタミン剤、シクロオキシゲナーゼ抑制剤、ロイコトリ
エン合成抑制剤、ロイコトリエン拮抗剤、ホスホリパーゼ−A2(PLA2)抑
制剤、血小板凝血因子(PAF)拮抗剤および喘息予防剤、抗不整脈剤、トラン
キライザ、心臓グリコシド、ホルモン、抗高血圧症剤、抗糖尿病剤、駆虫剤、抗
がん剤、鎮静剤、微麻酔剤、抗生剤、抗リウマチ剤、免疫療法剤、抗真菌剤、抗
血圧降下剤、ワクチン、抗ウィルス剤、たんぱく質、ペプチドホルモンや成長ホ
ルモンなどのポリペプチドおよびペプチド、ポリペプチドワクチン、酵素、エン
ドルフィン、血液凝集カスケードに含まれるリポ蛋白質およびポリペプチド、ビ
タミン剤、その他にも、例えば、細胞表面受容体遮断剤、抗酸化剤、遊離基除去
剤、N,N’−ジアセチルシスチン有機塩などがある。
【0023】 (好適な実施形態の詳細な説明) 添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について、説明するためだ
けの目的で、以下詳細に説明する。
【0024】 吸入器は、マウスピース2、吸入本体部3、および吸入すべき粉末調薬量を供
給する調薬メカニズムを操作するための回転可能なグリップ部4を備える。
【0025】 吸入本体部3は、一般に、仕切部6で覆われた円筒管状部材5を有し、この実
施形態では、これらは一体に形成されている。美観的理由から、吸入本体部3は
不透明な成型物としてある。管状部材5は、補助的な空気吸入口として機能する
第1開口部7と、第2開口部8を有する。吸入器の使用に関して表示するための
電気的な表示素子57が、この第2開口部8を通して視認できる。仕切部6は、
管状部材5の第1開口部7と連通し、補助的な空気吸入口として機能する第1開
口部9と、第2および第3開口部10、11を有する。第2および第3開口部1
0、11は、以下でより詳細に説明するように、吸入チャンネル24および貯蔵
チャンバ28内に延びる。
【0026】 吸入本体部3内には、調薬メカニズムの構成部品が収容されている。これらの
構成部品には、調薬ユニット16、吸入ユニット22、および貯蔵ユニット26
が含まれる。調薬ユニット16は、複数の調薬部18が設けられた平坦な上側表
面を含む部材17、および部材17の中心から軸方向に延びるシャフト20を有
する。吸入ユニット22は、吸入チャンネル24を有する。貯蔵ユニット26は
、貯蔵粉末のための貯蔵チャンバを有する。貯蔵ユニット26内の開口部30に
、吸入チャンネル24を貫通させ、吸入ユニット22内の中央開口部32および
貯蔵ユニット26内の中央開口部34に、シャフト20を貫通させることにより
、上述の調薬メカニズムの構成部品は組み立てられる。このように組み立てられ
たとき、吸入チャンネル24および貯蔵チャンバ28の上側端部は、各々、仕切
部6の第2および第3開口部10、11内を貫通する。こうして、吸入ユニット
22および貯蔵ユニット26は、互いに対して所定位置に固定され、調薬ユニッ
ト16は、これらに対して回転可能となる。
【0027】 調薬ユニット16は複数の調薬部18を有し、各調薬部は中央シャフト20の
周りに等間隔で円形状に配置される複数の貫通孔の形態を有する。この実施形態
では、調薬ユニット16は、72度の角度で互いに角度的に離間した5つの調薬
部18を有する。調薬ユニット16は、部材17の外側周辺部の周りに、調薬部
と同数で、同じ間隔で配置された複数のくさび型部材36を有する。各くさび型
部材36は軸方向にまっすぐな第1表面36aを有し、表面36aは一方向に、
この実施形態では、上から見て反時計方向に向いている。また、各くさび型部材
36は、反対の反時計方向に向いた部分を含む第2表面36bを有する。使用に
際して、グリップ部4を反対方向に、つまり、上からみて反時計方向に、回転さ
せることにより、調薬ユニット6を回転させる。グリップ部4は、くさび型部材
36の軸方向にまっすぐな第1表面36aと接触する段接部材(図示せず)を有
し、これにより、第1および第2の角度的に離間した位置の間で、つまりこの実
施形態では72度で角度的に離間した位置で、各くさび型部材36を押すことに
より、調薬ユニット16を回転させることができる。一方、グリップ部4を第2
および第1の角度的に離間した位置の間で時計方向に回転させようとしても、調
薬ユニット16は、固定したままであり、弾性部材は、隣接するくさび型部材3
6の軸方向にまっすぐな第1表面36aの後側に位置し、隣接するくさび型部材
36の第2表面36b上を乗り上げることができる。さらに、この実施形態にお
いて、中央シャフト20は、第1の下側部分20a、吸入ユニット22の中央開
口部32および貯蔵ユニット26の中央開口部34の支持表面として機能する、
通常、円筒形状の外側表面、および第2の上側部分20bを備え、第2の上側部
分20bは、第1の下側部分20aよりも小さい半径を有し、外側表面上に複数
の外面スプライン(spline)38を有する。
【0028】 この実施形態において、貯蔵ユニット28の底部は開いており、使用中、重力
の作用により、粉末が調薬ユニット16に供給され、調薬部18が設けられた部
材17の上側表面に対して弾性的に付勢されたスクレーパ(scraper)40をさ らに備える。このように、調薬ユニット16が回転すると、スクレーパ40によ
り、粉末が調薬部18に充填される。調薬ユニット16の下方にプレート(図示
せず)を配置することにより、粉末が調薬部18を貫通しないようになっている
【0029】 吸入本体部3内には、吸入チャンネル24に粉末を調薬するとき、グリップ部
4の操作回数を数えるための調薬計数ユニット42が収容されている。調薬計数
ユニット42が、貯蔵部材28と吸入チャンネル24の間の貯蔵ユニット26上
に配置される。
【0030】 調薬計数ユニット42は、第1キャビティ44とその内部に配置された回転部
45を含む本体部分43を有する。回転部45は、対向する端部に第1および第
2支持表面47、48を含む中空シャフト46を有する。第1および第2支持表
面47、48は、第1キャビティ44の対向する表面に設けた下側および上側凹
部49、50内にそれぞれ固定するように構成されている。回転部45を確実に
第1キャビティ44内の正しい方向に固定するため、第1支持表面47および下
側凹部49は、異なっており、この実施形態では、第2支持表面48および上側
凹部50より大きい。シャフト46の外側表面は、軸方向に離間した第1および
第2のカム表面51、52を有し、各表面が複数で同数のカム51a、52aを
有する。第1および第2のカム表面51、52のカム51a、52aは、丸い遠
心端部を有し、円周上等間隔で配置されている。この実施形態においては、各カ
ム表面51、52は、72度の角度で互いに角度的に離間した5つのカム51a
、52aを有する。第1および第2のカム表面51、52上の対応するカム51
a、52aは、通常、約18度の所定角度で角度的にシフトさせることにより、
第1のカム表面51上のカム51aは、第2のカム表面52上の対応するカム5
2aに対して、この実施形態では上からみて時計回りの回転方向に対して前方に
配置する。シャフト46の内側表面は、調薬ユニット16のシャフト20の上側
部分20b上に設けた外面スプライン38を受容するように構成された複数の内
面スプライン54を有する。この結果、回転部45は、調薬ユニット16に対し
て回転しないように固定されるので、調薬ユニット16とともに回転する。この
実施形態では、スプライン38、54は、しっかりと固定されるのではなく、比
較的にゆったりと中間的に接触できるように、動きに限定的な自由度を有する。
スプライン38、54を用いて、調薬ユニット16および回転部45を回転方向
に固定すると、例えば、回転部45に調薬ユニット16を一体式に形成した場合
と比較すれば、カム表面51、52を有する回転部の位置が調薬ユニット16の
位置に依存しないので、ある程度の公差が得られる。
【0031】 調薬計数ユニット42は、本体部43に取り付けられたプリント回路基板56
を有する電子デバイスをさらに備える。また、プリント回路基板56は、吸入チ
ャンネル24に対して粉末薬剤を供給するときに、グリップ部4の操作回数に対
応する入力パルスを計測し、電気的な表示素子57を駆動するための集積回路を
有する。電気的な表示素子は、この実施形態では、液晶ディスプレイであって、
吸入チャンネルに供給された調薬回数、または貯蔵チャンバ内に残存する調薬回
数を表示し、第1および第2のエラストマ性導電部材58(いわゆるゼブラスト
リップ(zebra strips))を用いて、プリント回路基板56の一方の面56aに
接続される。第1の導電性部材59がプリント回路基板56の他方の面56bに
接続される。第1の導電性部材59は、金めっき部材であって、一方の端子に、
この実施形態では電池セル64の陽極端子に接続するように構成された弾性アー
ム部59aを有する。電子デバイス55は、本体部43に取り付けられた第2の
導電性部材60をさらに有する。第2の導電性部材60は、金めっき部材であっ
て、他方の端子に、この実施形態では電池セル64の陰極端子に接続するように
構成され、プリント回路基板56上の各端子と接続する接触パッド61aを含む
第1の弾性アーム61と、第1のスイッチ部として機能する第2の弾性アーム6
2と、第2のスイッチ部として機能する第3の弾性アーム63とを有する。第2
および第3のアーム62、63は、同一形状を有し、鋭角で、この実施形態では
約72度で湾曲する湾曲部62a、63aを有し、この湾曲部により、以下詳述
するように、回転部45の第1および第2カム表面51、52のそれぞれにより
駆動されるひざ部が形成される。第2および第3のアーム62、63の各々は、
第1および第2スイッチ部を形成するために、プリント回路基板56上の各接点
に接触する接触パッド62b、63bを有する。
【0032】 さらに、調薬計数ユニット42は、本体部43の第2キャビティ内に配置され
た電池セル64を備える。電池セル64は、その陽極端子が第1の導電性部材5
9のアーム59aに接続され、その陰極端子が第2の導電性部材60の第1アー
ム61に接続されるように配置される。
【0033】 さらに、調薬計数ユニット42は、この実施形態では、透明プラスチック材料
で形成されるウィンドウ部66を備え、好適には、このウィンドウ部は、留め金
具により本体部43に固定される。このウィンドウ部66は、その後方にある電
気的な表示素子を保護するために、吸入本体部3の管状部材5内の第2の開口部
8に挿入される。
【0034】 図1および図2(a)で図示されたように、マウスピース2は、仕切部6に固
定されている。マウスピース2は、第1および第2部品67、68を備え、第1
部品67は、ユーザの唇内に咥えられ、排出開口部69を有する。使用時には、
ユーザの吸入に際して、粉末を含む空気がこの排出開口部69を通って排出され
る。第2部品68は、第1部品67内にはめ込んで固定される。第2部品68は
、1つまたはそれ以上の渦巻き形状、またはらせん形状の突起部71を含む管状
部分70を有する。この突起部は、吸い込まれる空気の流れの向きを変えること
により、飛沫同伴する粉末のより大きい粒子を粉砕するように機能する。第2部
品68は、実質的に半径方向に延びたフランジ72を有し、このフランジが空気
チャンバの上側表面を形成する。この空気チャンバは、吸入チャンネル24と流
体連通し、粉末を含む空気は、ユーザが吸入する際、吸入チャンネル24を通っ
て吸い込まれる。
【0035】 この吸入器は、仕切部6の上方に配置されたカバープレート74をさらに備え
る。カバープレート74は、吸入チャンネル24および補助空気開口部9にそれ
ぞれ対応する第1および第2の開口部75、76を有する。カバープレート74
は、空気チャンバの上側表面を形成するフランジ72の下側表面の一部と接触す
るように構成された粉末除去部材78をさらに有する。この実施形態では、粉末
除去部材78は、カバープレート74と一体式に形成され、弾性材料で形成され
、フランジ72の下側表面に向かって付勢されたアームを有する。使用時におい
て、吸入本体部3に対してマウスピース2を回転させると、フランジ72の下側
表面が粉末除去部材78に対して回転し、これにより、粉末除去部材78の回転
方向の近くの上流側にある、フランジの下側表面の部分に蓄積される粉末が取り
除かれる。
【0036】 上述のように、使用の際、粉末は、貯蔵チャンバ28から調薬部18の1つに
搬送され、調薬ユニット16を回転させると、1つの調薬部18により、吸入チ
ャンネル24に粉末からなる1回分の薬剤が供給される。調薬ユニット16は、
グリップ部4を回転させることにより、第1および第2の角度的に離間した位置
の間を、上からみて反時計回り方向に回転する。始めに、吸入器を最初に使用す
る前、表示素子57は、通常マイナス記号である点滅記号を表示し、ユーザは、
グリップ部4を、通常3回または4回、所定回数だけ操作して、調薬ユニット1
6の調薬部18を充填する。こうして充填されたとき、この実施形態では残存す
る調薬回数を表示する表示素子57は、貯蔵チャンバ28に貯蔵される粉末薬剤
の調薬回数に対応する値を表示する。この状態のとき、吸入器は、使用できる準
備が整い、続けてグリップ部4を操作する毎に、表示素子57は1つずつ減少す
る。さらに、通常20回分またはそれ以下の所定の調薬回数しか残っていない場
合、ユーザに対する警告として、表示素子57上に表示される値が点滅する。当
然に理解されるところであるが、択一的な実施形態では、表示素子57は、始め
は、吸入器を充填した後、ゼロを表示して、その後、グリップ部4が操作された
回数を表示するようにしてもよい。
【0037】 グリップ部4が角度的に離間した第1および第2の位置の間を回転すると、調
薬ユニット16、およびこれに対して回転しないように固定された回転部45は
、この実施形態では72度の、同じ角度だけ回転する。回転部45の角度的な回
転の第1の状態において、回転部45の第1カム表面51上にある、第2導電性
部材60の第2アーム62の湾曲部62aは、そのカム表面51上の1つのカム
51a上に乗り上げることにより、湾曲部62aおよび第2アーム62の末端部
は外側方向に向きを変え、接触パッド62bはプリント回路基板56上の接点と
接触し、第1スイッチが閉じる。プリント回路基板56上の接点と接触している
間、接触パッド62bは、例えば、粉末が接点上に付着したとしても、確実に十
分に接触できるように、その上を水平方向に移動する。回転部45の角度的な回
転の第2の状態、つまり、第2導電性部材60の第2アーム62の湾曲部62a
が第1カム表面51の1つのカム51a上にあって、接触パッド62bがプリン
ト回路基板56上の1つの接点と接触しているとき、回転部45の第2カム表面
52上にある、第2導電性部材60の第3アーム63の湾曲部63aは、そのカ
ム表面52上の対応するカム52a上に乗り上げることにより、湾曲部63aお
よび第2アーム62の末端部は外側方向に向きを変え、接触パッド63bはプリ
ント回路基板56上の別の接点と接触し、第2スイッチが閉じる。第2アームの
接触パッド62bと同様に、プリント回路基板56上の各接点と接触している間
、接触パッド63bは、確実に十分に接触できるように、その上を水平方向に移
動する。回転部45の角度的な回転の第3の状態、つまり、第2導電性部材60
の第3アーム63の湾曲部63aが第2カム表面52の1つのカム52a上にあ
って、接触パッド63bがプリント回路基板56上の他の接点と接触していると
き、第2導電性部材60の第2アーム62の湾曲部62aは、第1カム表面51
の1つのカム51a上から外れることにより、湾曲部62aおよび第2アーム6
2の末端端部は内側に移動し、接触パッド62bはプリント回路基板56上の1
つの接点に対して接触しなくなり、第1スイッチを開く。回転部45の回転の第
4の状態、つまり、第2導電性部材60の第3アーム63の湾曲部63aが、第
2カム表面52の1つのカム52a上から外れることにより、湾曲部63aおよ
び第3アーム63の末端端部は内側に移動し、接触パッド63bはプリント回路
基板56上の他の接点に対して接触しなくなり、第2スイッチを開く。このよう
に、吸入チャンネル24に1回分の粉末薬剤を供給するために、吸入器のグリッ
プ部4を回転させると、第2導電性部材60の第2および第3アーム62、63
により形成されるスイッチは、開−開、閉−開、開−閉、および開−開の順序で
スイッチ動作する。この実施形態では、電子デバイス55は、上述の順序が続い
た場合にのみ、計数するように構成されている。
【0038】 グリップ部の操作を数えるために、閉じる必要がある2つのスイッチを用いて
、調薬計数ユニット42の電子デバイス55を構成する場合、電子デバイス55
がたった1つのスイッチしか含まない場合に比べて、計数回路の信頼性はより高
くなる。というのも、吸入器が、例えば、硬い表面に落下した場合など、突然の
衝撃に曝された場合、不注意にもカウントするリスクは、単一のスイッチよりも
2つのスイッチを用いた方が格段に低くなるためである。さらに、調薬計数回路
は、上述の順序でスイッチ動作した場合のみ計数するように構成することにより
、単に、両方のスイッチが同時に開閉する場合のみカウントするするように構成
された調薬計数回路ならば、あまり頻繁ではないが起こり得るように、吸入器が
、例えば、硬い表面に落下した場合など、突然の衝撃を受けた場合に、誤ってカ
ウントするようなことは、この調薬計数回路にあっては全くないようにすること
ができる。
【0039】 最後に、本発明が好適な実施形態で開示され、添付のクレームの範囲から逸脱
することなく、数多くの異なる方法で変形することができることが理解されよう
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る好適な実施形態による粉末吸入器の斜視図
である。
【図2(a)】 図2(a)は、図1に示す吸入器の部品分解斜視図である
【図2(b)】 図2(b)は、図1に示す吸入器のマウスピースの(図2
(a)のI−I線からみた)垂直断面図である。
【図3】 図3は、図1に示す吸入器の吸入本体部内に配置された構成部品
の分解斜視図である。
【図4(a)】 図4(a)は、図1に示す吸入器の調薬ユニットの側面図
である。
【図4(b)】 図4(b)は、図1に示す吸入器の調薬ユニットの平面図
である。
【図4(c)】 図4(c)は、図4(a)および図4(b)に示す調薬ユ
ニットの(図4(a)のII−II線からみた)垂直断面図である。
【図4(d)】 図4(d)は、図4(a)および図4(b)に示す調薬ユ
ニットの拡大断面平面図である。
【図5(a)】 図5(a)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの本
体部の正面図である。
【図5(b)】 図5(b)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの本
体部の背面図である。
【図5(c)】 図5(c)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの本
体部の側面図である。
【図5(d)】 図5(d)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの本
体部の平面図である。
【図5(e)】 図5(e)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの本
体部の底面図である。
【図5(f)】 図5(f)は、図5(a)ないし図5(e)に示す本体部
の(図5(a)のIII−III線からみた)垂直断面図である。
【図5(g)】 図5(g)は、図5(a)ないし図5(e)に示す本体部
の(図5(b)のIV−IV線からみた)水平断面図である。
【図6(a)】 図6(a)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの回
転部の一方からみた側面図である。
【図6(b)】 図6(b)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの回
転部の他方からみた側面図である。
【図6(c)】 図6(c)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの回
転部の平面図である。
【図6(d)】 図6(d)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの回
転部の底面図である。
【図6(e)】 図6(e)は、図6(a)ないし図6(d)に示す回転部
の(図6(a)のV−V線からみた)垂直断面図である。
【図7(a)】 図7(a)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第1導
通部材の端面図である。
【図7(b)】 図7(b)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第1導
通部材の側面図である。
【図7(c)】 図7(c)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第1導
通部材の平面図である。
【図8(a)】 図8(a)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第2導
通部材の背面図である。
【図8(b)】 図8(b)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第2導
通部材の側面図である。
【図8(c)】 図8(c)は、図1に示す吸入器の電子デバイスの第2導
通部材の平面図である。
【図9(a)】 図9(a)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの正
面図である。
【図9(b)】 図9(b)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの一
方からみた側面図である。
【図9(c)】 図9(c)は、図1に示す吸入器の調薬計数ユニットの他
方からみた側面図である。
【図9(d)】 図9(d)は、図9(a)ないし図9(c)に示す調薬計
数ユニットの(図9(a)のVI−VI線からみた)水平断面図である。
【図9(e)】 図9(e)は、図9(a)ないし図9(c)に示す調薬計
数ユニットの(図9(a)のVII−VII線からみた)水平断面図である。
【図9(f)】 図9(f)は、図9(a)ないし図9(c)に示す調薬計
数ユニットの(図9(a)のVIII−VIII線からみた)水平断面図である。
【図10(a)】 図10(a)は、図1に示す吸入器の内部配置された構
成部品を有する吸入本体部の側面図である。
【図10(b)】 図10(b)は、図10(a)に示す吸入本体部の(図
10(a)のIX−IX線からみた)垂直断面図である。
【図10(c)】 図10(c)は、図10(a)に示す吸入本体部の(図
10(a)のX−X線からみた)水平断面図である。
【図10(d)】 図10(d)は、図10(a)に示す吸入本体部の(図
10(a)のXI−XI線からみた)水平断面図である。
【図10(e)】 図10(e)は、図10(a)に示す吸入本体部の(図
10(a)のXII−XII線からみた)水平断面図である。
【図10(f)】 図10(f)図10(e)は、図10(a)に示す吸入
本体部の(図10(a)のXIII−XIII線からみた)水平断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW 【要約の続き】 いて、スイッチを開いたり閉じたりする。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を吸入により投薬する吸入器であって、 吸入チャンネル(24)と、 吸入チャンネル(24)に1回分の薬剤投薬量を供給するための少なくとも1
    つの調薬部(18)を有する回転可能な調薬ユニット(16)と、 電気的な表示素子(57)、吸入チャンネル(24)に供給される薬剤の調薬
    数を数え、吸入器の使用に関して表示するために表示素子(57)を駆動する電
    気回路部を有する調薬計数ユニット(42)とを備え、 上記電気回路部は、 接続部品を含み、1回分の薬剤投薬量が吸入チャンネル(24)に供給される
    とき開いたり閉じたりする少なくとも1つのスイッチと、 回転可能な調薬ユニット(16)ともに回転するように接続された回転可能部
    (45)とを有し、この回転可能部(45)は、少なくとも1つのカム(51a
    ,52a)を含む少なくとも1つのカム表面(51,52)を有し、各カム表面
    (51,52)の各カム(51a,52a)は、調薬ユニット(16)が回転す
    るとき、吸入チャンネル(24)に1回分の薬剤投薬量を供給するように構成さ
    れ、これにより、少なくとも1つのスイッチの各々の接続部品が動いて、スイッ
    チを開いたり閉じたりすることを特徴とする吸入器。
  2. 【請求項2】 請求項1の吸入器であって、 上記電気回路部は、 第1の接続部品を含む第1のスイッチと、 第2の接続部品を含む第2のスイッチと、 少なくとも1つのカム(51a,52a)を含む第1および第2のカム表面(
    51,52)とを有し、これらのカムは、第1および第2の接続部品の各々が動
    いて、第1および第2スイッチを開いたり閉じたりするように構成されたことを
    特徴とする吸入器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の吸入器であって、 調薬ユニット(16)は、複数の調薬部(18)を有し、 各カム表面(51,52)は、調薬ユニット(16)内の調薬部(18)と同
    じ角度で離間する複数のカム(51a,52a)を有することを特徴とする吸入
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3の吸入器であって、 調薬ユニット(16)内の複数の調薬部(18)、および各カム表面(51,
    52)上の複数のカム(51a,52a)は、角度的に等間隔に配置されたこと
    を特徴とする吸入器。
  5. 【請求項5】 請求項2、または請求項2に従属する請求項3あるいは4の
    いずれか1の吸入器であって、 第1および第2のカム表面(51,52)上の対応するカム(51a,52a
    )が、互いに対する関係において、角度的にずれているために、第1および第2
    のスイッチの一方が、他方よりも前に、開いたり閉じたりすることを特徴とする
    吸入器。
  6. 【請求項6】 請求項5の吸入器であって、 第1および第2のカム表面(51,52)上のカム(51a,52a)が、角
    度的にずれているため、回転可能部(45)が回転して、 第1の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッチの一方が閉じ、他方が
    開き、 第2の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッチが閉じ、 第3の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッチの一方が開き、他方が
    閉じ、 第4の回転状態にあるとき、第1および第2のスイッチが開き、 電気回路部は、第1および第2スイッチのこの開閉順序が生じた場合にのみ、
    数えることを特徴とする吸入器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1の吸入器であって、 各接続部品は、各カム表面(51,52)上に乗り上げる第1部品と、接触パ
    ッド(62b,63b)を形成する第2部品とを含む弾性的に付勢されたアーム
    (62,63)を有することを特徴とする吸入器。
  8. 【請求項8】 請求項7の吸入器であって、 アーム(62,63)は、弾性を有し、第1部品がカム(51a,52a)全
    体に乗り上げたとき、接触パッド(62b,63b)を形成する第2部品が接触
    表面に亙って少なくとも部分的に水平方向に移動するように構成されたことを特
    徴とする吸入器。
  9. 【請求項9】 請求項7または8の吸入器であって、 アーム(62,63)は、湾曲部(62b,63b)を有し、その外側表面が
    各カム表面(51,52)上に乗り上げることを特徴とする吸入器。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1の吸入器であって、 調薬ユニット(16)は、外面または内面のスプライン(38)のうち少なく
    とも一方を含む表面を有するシャフトを備え、 回転可能部(45)は、外面または内面のスプライン(54)のうち少なくと
    も他方を含む表面を有し、 調薬ユニット(16)および回転可能部(45)は、使用中、付随して回転す
    るように、これらのスプライン(38,54)が接触することを特徴とする吸入
    器。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1の吸入器であって、 電気回路部は、使用した調薬回数を表示するように表示素子(57)を駆動す
    るように構成されたことを特徴とする吸入器。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれか1の吸入器であって、 電気回路部は、残存する調薬回数を表示するように表示素子(57)を駆動す
    るように構成されたことを特徴とする吸入器。
  13. 【請求項13】 請求項12の吸入器であって、 電気回路部は、残存する調薬回数が所定回数以下になったとき、残存する調薬
    回数を点滅させて表示するように表示素子(57)を駆動するように構成された
    ことを特徴とする吸入器。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1の吸入器であって、 表示素子(57)は、液晶表示素子であることを特徴とする吸入器。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれか1の吸入器であって、 使用時、ユーザにより掌握され、かつ、一方向に回転させるとき、吸入チャン
    ネル(24)に1回分の薬剤投薬量を供給するために回転する回転可能なグリッ
    プ部(4)をさらに備えることを特徴とする吸入器。
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