JP2002508922A - 新規サイトカインレセプター - Google Patents

新規サイトカインレセプター

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JP2002508922A
JP2002508922A JP2000517076A JP2000517076A JP2002508922A JP 2002508922 A JP2002508922 A JP 2002508922A JP 2000517076 A JP2000517076 A JP 2000517076A JP 2000517076 A JP2000517076 A JP 2000517076A JP 2002508922 A JP2002508922 A JP 2002508922A
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nucleic acid
amino acid
ilr
receptor
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JP2000517076A
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エルソン、グレグ
− フランソワ ゴーシャット、ジャン
−ビルボワ、マリー コスコ
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Abstract

(57)【要約】 新規1型サイトカインレセプターであると考えられる新規ポリペプチドが、マウスおよびヒトの両方において同定され、且つその相当するcDNA配列が得られた。ヒトとネズミのポリペプチドの間でのアミノ酸の保存程度は高く、これはこのレセプターが機能的に重要であることを示す。本発明の範囲におけるポリペプチドは、癌、肥満および免疫または発生障害の治療において有用である。また、それらは、スクリーニングにおいても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、サイトカインレセプターと考えられる新規分子とその使用に
関する。
【0002】
【従来の技術】
サイトカインおよび成長因子は、増殖、分化および生存、並びに組織発生等の
重要な細胞機能を制御するために分泌される分子である。これらのシグナリング
分子は、標的細胞表面に位置する特異的なレセプターを介してそれらの効果を発
揮する。これらのレセプターは、構造およびアミノ酸配列の類似性に従ってファ
ミリーに分類される。サイトカインレセプターのスーパーファミリーは、インタ
ーフェロン、TNFおよび造血性成長因子(haematopoietic growth factors)を 含む多くの成長因子ファミリーのためのレセプターを含む。このファミリーにお
ける最も大きなサブクラスは、I型サイトカインレセプターのサブクラスであり
、2つのフィブロネクチンIII型折り畳み(folds)を含む、約200アミノ酸の保
存された細胞外領域の存在により特徴づけられるグループである。この領域は、
ヘマトポイエチンレセプター分子として知られ、レセプター/リガンド結合およ
びレセプター/レセプター二量化における極めて重要な役割を担っていることが
示されている。第一のドメインにおける4つの保存されたシステイン残基と第二
ドメインにおけるW-S-x-W-sモチーフにより特徴づけられる。
【0003】 このサブクラスにおけるレセプター鎖は、典型的に、リガンド結合とシグナリ
ングサブユニット(後者は典型的に幾つかのレセプター複合体の一員である)の
両方を含むマルチコンポーネント複合体の部分を形成する。これらの特徴は、多
くは、サイトカインの中の多面発現(pleitropy)と重複性が占める。そのような 例の1つは、サイトカイン(IL-6、毛様体神経栄養性因子(ciliary neutrotrophi
c factor ;CNTF)、白血病阻害因子(leukemia inhibitory factor;LIF)、オンコ スタチンM(OSM)、およびカルジオトロフィン-1(cardiotrophin-1;CT-1))に関連 したインターロイキン−6(IL-6)のあるメンバーの中にあり、これらのサイトカ
インの間で重なる機能は、gp130(夫々のレセプター複合体に存在するシグ
ナル変換分子)の存在により説明できる。加えて、該レセプター複合体(例えば 、IL-6Rα、CNTF-RおよびIL-11Rα等)におけるリガンド結合鎖が、一般的に、短
いか、または細胞質内領域にさえ存在しない程であるのに対して、gp130は
より長い細胞質内のテールを有しており、これはJAK-STAT経路の活性化に関与す
る。実際、これらのレセプターのサブユニットの可溶性形態は必要なシグナル変
換鎖が細胞表面に発現されたときに、細胞に適切なサイトカインに対する感受性
を与える。従って、これらのサイトカインレセプターの特異的なサイトカイン結
合鎖は、膜固定性または可溶性タンパクの何れかとして機能し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、どちらも新規1型サイトカインレセプターであると考えられる従来
知られていなかったマウスの分子および従来知られていなかったヒトの分子の同
定および特徴付けに基づく。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従うと、以下のようなポリペプチドが提供される: a)hGBRI−ILRのための図1に示されるアミノ酸38から422まで
のアミノ酸配列を有する、またはmGBRI−ILRのための図1に示されるア
ミノ酸配列を有するポリペプチド; b)上記a)で限定されるポリペプチドに関して1以上のアミノ酸の欠失、挿
入または置換を有し、しかしながら少なくともその40%のアミノ酸配列の同一
性を有するポリペプチド; c)少なくとも10アミノ酸長である上記a)またはb)に限定されるポリペ
プチドの断片であるポリペプチド。
【0006】
【発明の実施の形態】
ここで使用される「ポリペプチド」の語は、広義で、ある分子がペプチド結合
により互いに結合した複数のアミノ酸を含有することを示す。従って、その範囲
には、文献において、ペプチド、ポリペプチドまたはタンパクと称されることも
ある物質を含む。
【0007】 本発明のポリペプチドは、リガンド/レセプターおよびレセプター/レセプタ
ー複合体形成において重要であると考えられているため、好ましくはヘマトポエ
チンドメインを組み込む。
【0008】 本発明の種々の側面が、その十分な範囲を評価され得るために検討されるだろ
う。
【0009】 本発明のポリペプチドは、当業者に公知の技術により製造される。例えば、そ
のようなポリペプチドをコードする核酸配列を提供するために、遺伝子クローニ
ング技術が使用される。(遺伝子クローニング技術は、本発明の核酸分子に関す
る後述する詳細で更に考察される。)或いは、本発明のポリペプチドを製造する
ために、化学合成技術が使用される。そのような技術は、一般的に、固体相合成
が利用可能である。製造されるべき特定の配列を有したポリペプチドを可能にす
る化学合成技術は、現在自動化されている。ポリペプチドを化学的に合成するこ
とが可能な装置は、例えば、アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystem
s)から入手することが可能である。所望により、短いポリペプチドを最初に合成
し、次に、それらを結合してより長いポリペプチドを製造することが可能である
【0010】 本発明のポリペプチドは、実質的に純粋な形態で提供され得る。従って、主な
ポリペプチド成分が存在する組成物中に提供されてもよい。(例えば、50%以
上、75%以上、90%以上のレベル、または95%以上のレベルでさえ、存在
してもよく;前記レベルは、該組成物の総ポリペプチド含量に対する重量/重量
で測定される)。
【0011】 先に説明した通り、本発明のポリペプチドは、以下の何れかである: a)hGBRI−ILRのための図1に示されるアミノ酸38から422まで
のアミノ酸配列を有する、またはmGBRI−ILRのための図1に示されるア
ミノ酸配列を有するポリペプチド; b)上記a)で限定されるポリペプチドに関して1以上のアミノ酸の欠失、挿
入または置換を有し、しかしながら少なくともその40%のアミノ酸配列の同一
性を有するポリペプチド;または、 c)少なくとも10アミノ酸長である上記a)またはb)に限定されるポリペ
プチドの断片であるポリペプチド。
【0012】 以下に、より十分に本発明を評価するために、それぞれ上記のa)、b)およ
びc)の範囲のポリペプチドを更により詳細に説明する。
【0013】 a)の範囲のポリペプチド a)の範囲にあるポリペプチドは、hGBRI−ILRのために図1に示した
アミノ酸38から422のアミノ酸配列、またはmGBRI−ILRのための図
1に示したアミノ酸配列を含む。或は、更なるN−末端および/または更なるC
−末端アミノ酸配列を有していてもよい。
【0014】 更なるN−末端またはC−末端配列は、種々の理由のために提供される。その
ような更なる配列を提供する技術は当該分野で公知である。これらは、ポリペプ
チドまたはその一部分をコードする核酸分子を互いに結合し、次に、結合により
製造された核酸分子によりコードされるポリペプチドを発現することによる、遺
伝子クローニング技術の使用を含む。
【0015】 更なる配列は、特定のポリペプチドの特徴を変えるために提供されてもよい。
これは、発現の改善または特定の発現系における発現の調節に利用できる。例え
ば、更なる配列をタンパク分解性断片に対するある保護を提供してもよい。これ
は、ホルモンソマトスタチンのためには、β-ガラクトシダーゼ酵素の部分に対 するそのN−末端での融解によりなされている(Itakwa ら、Science 198:105-63
(1977))。
【0016】 更なる配列は、また、ポリペプチドの性質の変更し、特定の位置に対する該ポ
リペプチドの方向付けを補助することにも利用される。例えば、シグナル配列は
、細胞における特定の位置に対して該ポリペプチドの輸送を方向づけるために、
または該細胞から該ポリペプチドを移出するために存在してもよい(例えば、hG
BRI-ILRのための図1に示したアミノ酸1から37を使用し、シグナル配列を提 供してもよく、または他のシグナル配列を存在させてもよい)。異なるシグナル 配列は、異なる発現系のために使用されてもよい。
【0017】 疎水性配列が提供され、膜にポリペプチドを固定してもよい。従って本発明は
、その範囲中に、可溶性および膜結合性ポリペプチドの両方を含む。(後に考察 する通り、そのような形態をコードするのに適当な大きなmRNA転写物が本発明に
より同定されているので、図1で同定されるポリペプチドの天然に存在する膜結
合型が存在すると考えられる)。膜結合型ポリペプチドは、所望に応じてハイブ リッド型であってもよい。従って、それらは、異種膜貫通および/または細胞質
ドメインを有してもよい。例えば、そのようなドメインは、ヒトIL-13レセプタ ーα鎖に由来してもよい。膜結合ポリペプチドを発現するトランスフェクション
した哺乳類細胞を、(例えば、抗体または該レセプターに結合する他の分子等の ためも)リガンドスクリーニングおよび結合実験に使用することが可能である。
【0018】 更なる配列の手段のもう1つの例は、ポリペプチドが、精製/同定を補助する
成分、例えば、アフィニティクロマトグラフィにより単離されることが可能な成
分等に結合するポリペプチドである。その成分はエピトープであってよく、且つ
アフィニティカラムは、前記エピトープ(好ましくは高い程度の特異性を有する)
に結合する固定化された抗体、または固定化された抗体断片を含んでよい。次に
、該ポリペプチドは適切な緩衝液の添加により該カラムより溶離され、該エピト
ープから切断される。His6、Glu2、179タグが精製/同定における使用に好ま
しい。従って、1以上のそのようなタグを有するポリペプチドは、本発明の範囲
内にある。
【0019】 ポリペプチドは、抗体またはその一部分に結合してもよい。例えば、Fc部分に
結合してよい。これは、インビトロおよびインビボの両方で使用され得る良好な
安定性を分子に生じる。それは、その特定のエピトープに結合する抗体の一部分
に結合してもよく、そのエピトープを標的とすることは望ましい。
【0020】 mGBRI-ILRのための図1に示すアミノ酸配列の場合、更なるアミノ酸は、hGB
RI-ILRのために図1に示される422長のアミノ酸ポリペプチドの長さにより近
いアミノ酸配列を生じるように提供されてもよい。例えば、mGBRI-ILRポリペプ
チドのために図1に示されるアミノ酸配列に対してN-末端に隣接して更なる2つ
のアミン酸が提供されてもよい。(hGBRI-ILRの場合と同様、これらはAおよびH である)。シグナル配列も、また/或は提供されてもよい。
【0021】 追加のN-末端またはC-末端は、使用された特定の技術の結果の通りに本発明の
ポリペプチドを得るために単に存在するだけで、何れの特定の有利な特徴を提供
する必要がなくてもよいことに留意されたい。
【0022】 b)の範囲のポリペプチド 次に、上記のb)において限定したポリペプチドに従うと、上記のa)に挙げ
られるポリペプチドの変異体が存在することを当業者は認めるであろう。
【0023】 当業者は、種々の変化が、前記性質を依然として有する変異体(しばしば「改
変タンパク(muteins)」として知られる)を製造する所望の性質を有するポリペ プチドのアミノ酸配列を作り得ることも高く評価するであろう。前記a)に記載
の該ポリペプチドのそのような変異体は本発明の範囲に含まれ、以下のセクショ
ン(i)から(iii)でより詳細に考察する。それらは対立および非対立変異体を含 む。
【0024】 (i)置換 本発明の変異体の例は、1以上の他のアミノ酸により1以上のアミノ酸を置換
したことを除いては、上記a)に記載される通りのポリペプチドである。
【0025】 当業者は、変異体アミノ酸が同じ特徴を有することに気付くであろう。ポリペ
プチドの1以上のそのようなアミノ酸は、そのポリペプチドの所望する性質を消 去することなしに、1以上の他のアミノ酸によって、しばしば置換され得る。
【0026】 例えば、該アミノ酸グリシン、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシ
ンは、しばしば、もう1つのアミノ酸(脂肪酸側鎖を有するアミノ酸)で置換さ れ得る。このような可能な置換は、グリシンおよびアラニンを使用して、もう1 つのアミノ酸と置換されること(それらは比較的短い側鎖を有しているため)、
およびバリン、ロイシンおよびイソロイシンを使用してもう1つのアミノ酸と置 換すること(それらは疎水性のより長い脂肪族の側鎖を有しているため)が好ま
しい。
【0027】 しばしば、もう1つアミノ酸を置換できる他のアミノ酸は、以下を含む: フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン(芳香族の側鎖を有するアミ
ノ酸);リジン、アルギニンおよびヒスチジン(塩基性側鎖を有するアミノ酸)
;アスパルテートおよびグルタメート(酸性側鎖を有するアミノ酸);アスパラ
ギンおよびグルタミン(アミド側鎖を有するアミノ酸);およびシステインおよ
びメチオニン(硫黄含有側鎖を有するアミノ酸)。
【0028】 この性質の置換は、しばしは「保守的な」または「半保守的な」アミノ酸置換
と称される。
【0029】 (ii)欠失 アミノ酸欠失は、所望する性質を依然として維持したままで、ポリペプチドの
全体の長さおよび分子量を減少できるので都合がよい。これは、特定の目的のた
めに、所望されるポリペプチド量を減少することを可能にする。例えば、仮に、
該ポリペプチドが薬剤中で使用される場合、投与量レベルを減少することが可能
である。
【0030】 (iii)挿入 上記a)で限定されたポリペプチドに関してアミノ酸を挿入することも可能で
ある。これは、該ポリペプチドの性質を変更するため、例えば、融合タンパクに
関して上記で説明した通り、同定、精製または発現を補助するために)になされ
る。
【0031】 上記のa)に限定されるポリペプチドの配列に関してアミノ酸鎖を組み込まれ
るポリペプチド(置換、欠失または挿入の何れかによる)は、何れの適切な技術
を使用して提供される。例えば所望する配列鎖を組み込む核酸配列が、部位方向
性の突然変異生成により提供されてもよい。次に、これは、そのアミノ酸配列に
おける対応する鎖を有するポリペプチドの発現を可能にするために使用される。
【0032】 アミノ酸鎖がどのように作られたとしても、本発明の好ましいポリペプチドは
、hGBRI−ILRのために図1に示されるアミノ酸38から422までのア
ミノ酸配列と、またはmGBRI−ILRのための図1に示されるアミノ酸配列
と、少なくとも40%のアミノ酸配列の同一性を有する。更に好ましくは、該配
列の同一性の程度は、少なくとも50%または少なくとも75%である。少なく
とも90%、または少なくとも95%の同一性がもっとも好ましい。
【0033】 本発明の目的のために、(アミノ酸または核酸)配列同一性は「ベストフィット
(BESTFIT)」プログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package Genetics Comp
uter Group version 8.0)を使用することにより決定することが可能である。
【0034】 配列同一性の程度が高い場合、それらは、アミノ酸配列における相違は比較的
に少ない。従って、例えば、20未満、10未満、または少なく5未満の相違であ
ってもよい。
【0035】 c)の範囲のポリペプチド 上述した通り、ポリペプチドの長さの減少は多くの場合都合がいい。従って、
本発明の特徴c)は少なくとも10アミノ酸長である上記のa)またはb)のポ
リペプチドの断片を含んでよい。所望に応じて、これらの断片は、少なくとも2
0、少なくとも50、または少なくとも100アミノ酸長である。断片は、例え
ば、特定の抗原に対する抗体の産生において有用である。また、それらは、完全
長ポリペプチドの機能的に重要なドメインを研究することにおいても有用である
。従って、例えば、ヘマトポイエチンレセプターモジュールの全部または一部分
を含む断片が提供されてもよい。
【0036】 [ポリペプチドの使用] A)医学的な使用 本発明のポリペプチドは、医薬品において使用することも可能である。好まし
い治療は、ヒトの治療であるが、家畜の治療も除外されるわけではない。その治
療は、予防的にも可能であり、また、存在する病状に対して使用することも可能
である。
【0037】 本発明の種々のポリペプチドは、アゴニストまたはアンタゴニストとして使用
されてよい。アゴニストは、天然に存在するレセプターの生物学的機能をアップ
レギュレートするものであり、一方アンタゴニストは、その様な機能をダウンレ
ギュレートするものである。問題のポリペプチドが、特定の生物学的機能のアゴ
ニストまたはアンタゴニストとして作用しているかどうかは、適切なアッセイ方
法を使用して当業者が決定することが可能である。
【0038】 アンタゴニストは、サイトカインの過剰発現、また、通常よりも高いサイトカ
イン活性のレベルを有する成分の発現に関する疾患の治療において使用される。
IL6−Rとの相同性の点において、本発明のレセプターの機能の1以上のアン
タゴニストが、高レベルの細胞増殖に関する疾患の治療(例えば癌の治療)に有
用である。また、アンタゴニストは、免疫疾患、体重疾患および/または発達上
の疾患の治療において有用である。特に、それらは、肥満(図1に示されるポリ
ペプチドとレプチンレセプターとの相同性の点で)、炎症、敗血症ショック、A
IDSおよび胎児発生障害の治療において有用である。
【0039】 アゴニストは、サイトカインの過少発現、また、通常よりも低いサイトカイン
活性のレベルを有する成分の発現に関する疾患の治療において使用される。それ
らは、低レベルの細胞増殖に関する疾患治療の有用である。また、アゴニストは
、また、免疫疾患、体重疾患および/または発達上の疾患の治療において有用で
ある。特にそれらは、肥満(図1に示されるポリペプチドとレプチンレセプター
との相同性の点で)、炎症、敗血症ショック、AIDSおよび胎児発生障害の治
療において有用である。
【0040】 従って、アンタゴニストまたはアゴニストは、上述した治療のための医薬品の
製造においても有用である。
【0041】 該医薬品は、通常、薬学的に許容される担体を含み得る薬学的組成物の一部分
として供給される。この薬学的組成物は、一般的に密閉された容器内に滅菌され
た形態で提供される。一般的に密閉された容器内で、投与単位形態で提供されて
もよく、また、キットの一部として提供されてもよい。そのようなキットも本発
明の範囲内である。通常(しかしながら必須ではないが)は、使用のための説明
書を含む。多くの投与単位形態が提供される。
【0042】 本発明の範囲内の薬学的組成物は、以下の1以上を含むことが可能である:保
存剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、臭気剤、塩、緩
衝剤、被覆剤および抗酸化剤。また、それらは、本発明のポリペプチドに加えて
治療学的活性剤を含有してもよい。それらは、制御された放出形態、例えば、少
なくとも1週間、好ましくは少なくとも1ヶ月間に亘り、効果的であるように提
供されてもよい。
【0043】 本発明の範囲の薬学的組成物は、例えば、経口(口内若しくは舌下を含む)、
直腸、鼻用、局所(口内、舌下または経皮)、膣内、または非経口(皮下、筋肉
内、静脈内または皮内を含む)経路等、何れの適切な経路による投与にも適する
。そのような組成物は、薬学の分野で公知の何れの方法、例えば、1以上の活性
成分を適切な担体と無菌的条件下で混合すること等の方法により製造することも
可能である。
【0044】 投与用量 活性剤の投与用量は、治療の性質、治療されるべき個体の年齢および病状等に
依存して、広い範囲で変更することが可能であり、最終的に、医師が使用される
べき適切な投与量を決定するであろう。投与は、適切な回数で反復されてもよい
。仮に副作用が生じた場合、臨床実施基準(GCP)に従って、投与量および/また は投与回数を減らすことが可能である。
【0045】 B)診断的使用 上述した医学的使用に加えて、本発明のポリペプチドは診断に使用することが
可能である。例えば、それらを1型サイトカインの存在または不在を診断するた
めの、またはそのようなサイトカインのレベルにおける異常を診断するための結
合実験に使用することが可能である。
【0046】 C)スクリーニングでの使用 本発明のポリペプチドは、また、スクリーニングに使用することも可能である
。例えば、可溶性または膜結合性レセプター/その変異体を使用し、それに対す
る結合能力を有する薬剤をスクリーニングしてもよい。そのような薬剤は通常、
インビボで該レセプターに結合するサイトカインであってもよい。或は、それら
は、そのようなサイトカインのアゴニストまたはアンタゴニストであってもよく
、上述のA)の1以上の疾患の治療において利用してもよい。
【0047】 D)抗体の産生および選択における使用 本発明の更なるもう1つの使用は抗体の産生および選択における使用である。
そのため、本発明は、本発明のポリペプチドに対して結合する抗体を含む。好ま
しい抗体は、本発明のポリペプチドに特異的に結合し、それによって、そのよう
なポリペプチドを精製するために使用することも可能である(例えば、それらは
、固相化され、本発明のポリペプチドに結合するために使用されてもよい。次に
、該ポリペプチドは適切な溶離液により適切な条件下で洗浄されることによって
溶離される。)。
【0048】 本発明の範囲にある抗体は、モノクローナル抗体であってもポリクローナル抗
体であってもよい。
【0049】 ポリクローナル抗体は、適切な動物ホスト(例えば、マウス、ラット、モルモ
ット、ウサギ、ヒツジ、ヤギまたはサル等)においてそれらの産生を刺激するこ
とにより、即ち、本発明のポリペプチドまたはそのようなポリペプチドを提供す
るのに使用できる核酸分子(例えば、cDNA等)が該動物に対して注射された
場合に生じる。必要であれば、アジュバントを本発明の該ポリペプチドと共に投
与することも可能である。次に、該抗体を該ポリペプチドに結合する手段により
精製する。
【0050】 モノクローナル抗体は、ハイブリドーマから産生することが可能である。これ
らは、不死の細胞株を形成するために、骨髄腫細胞と、所望する抗体を産生する
脾臓細胞とを融合することにより形成することが可能である。従って、周知のコ
ーラーとミルステインの技術(Kohler & Milstein technique, Nature 256 52-5
5(1975))またはこの技術の改変方法を使用することが可能である。
【0051】 特定のポリペプチドに結合するモノクローナルおよびポリクローナル抗体を製
造するための技術は、現在、当該分野において首尾よく開発されている。それら
は、標準的な免疫学の教本、例えば、ロイトらの「免疫学」(Roitt et al, Immu
nology 第2版(1989), Churchill Livingstone, London)において記述さている 。
【0052】 全抗体に加えて、本発明は、本発明のポリペプチドに結合することが可能なそ
の誘導体を含む。従って、本発明は、抗体断片および合成構築物を含む。抗体断
片および合成構築物の例は、ドウガルら(Dougall et al, Tibtech 12 371-379,
9月, 1994)により提供されている。
【0053】 抗体断片は、例えば、Fab、F(ab‘)およびFv断片を含む(これら は、例えば、前述したロイトの文献に記述される)。Fv断片は修飾され、単鎖 Fv(scFv)分子として公知の合成構築物を産生する。これは、該分子の安 定性に寄与するVおよびV領域に共有結合するペプチドリンカーを含む。使
用することが可能な他の合成構築物は、CDRペプチドを含む。これらは抗原結
合決定基を具備する合成ペプチドである。ペプチドミメティックも使用すること
が可能である。これらの分子は、通常、CDRループの構造を擬態し、且つ抗原
相互作用部位鎖を含む、構造上で制限された有機環である。
【0054】 合成構築物は、キメラ分子を含む。従って、例えば、ヒト化(霊長目化)抗体
またはその誘導体も本発明の範囲内にある。ヒト化した抗体の例は、ヒトフレー
ムワーク領域を有し、しかし、げっ歯類の高可変領域である抗体である。また、
合成構築物は、抗原結合に加えて、幾つかの所望する特性を有する分子を提供す
る更なる成分を具備する分子を含んでもよい。例えば、その成分は、標識(例え
ば、蛍光または放射活性標識)であってもよい。或は、それは薬学的に活性な作
用物質であってもよい。
【0055】 本発明の抗体またはその誘導体は、上述のポリペプチドの精製におけるそれら
の使用に加えて、広範に多様な使用を有する。
【0056】 それらを治療に使用することが可能である。例えば、それらは、好ましくない
リガンド/レセプターまたはレセプター/レセプター相互作用を阻害するために
使用してもよい。
【0057】 それらを診察において使用することが可能である。例えば、それらをRIAま
たはELISAに使用し、本発明の範囲にある1型ケモカインレセプターの存在
または不在を同定することも可能である。
【0058】 核酸分子およびその使用 また、本発明は、その範囲に核酸分子も含む。
【0059】 そのような核酸分子は: a)本発明に従うポリペプチドをコードする;若しくは b)a)に限定された分子に相補的である;または c)上記のa)若しくはb)において限定された分子にハイブリダイズする核酸
分子である。
【0060】 これらの核酸分子およびそれらの使用を、更に以下で詳しく考察する: 本発明のポリペプチドは、周知の遺伝的コードの変質(degeneracy)を考慮して
、広く多様な核酸分子によりコードされてよい。これらのコード核酸分子は、全
て、本発明の範囲である。それらは個体に対して投与されてもよく、本発明のポ
リペプチドを発現するために使用されてもよい。従って、それらは本発明のポリ
ペプチドと同様の治療に使用されてよい。該核酸分子は、直接に、例えば、それ
らを筋肉内に注射することによって(任意に、例えば、リポソーム等の脂質ベー
スの担体等に、先ず、組み込んだ後で)使用することも可能である。或は、それ
らをベクターに挿入して使用してもよい。治療において使用するためのベクター
は、複製欠損性アデノウイルス、レトロウイルスまたはアデノ随伴ウイルスを含
む。
【0061】 ベクターはクローニングに使用することも可能である。それらは、当業者に公
知の技術を使用して、ホスト細胞に導入されて本発明のポリペプチドの発現を可
能にしてもよい。或は、細胞を含まない発現系を使用することも可能である。適
切な発現系を使用することにより、該ポリペプチドを所望する形態で産生するこ
とが可能である。例えば、該ポリペプチドは、細菌または酵母等の微生物系によ
り、培養昆虫細胞(バキュロウイルスをインフェクションする)により、哺乳類
細胞(CHO細胞等)により、または、例えば、ミルク中にタンパクを分泌する等 のトランスジェニック動物により産生することが可能である。グリコシレーショ
ンが所望される場合、真核細胞(所望する哺乳類)の発現系が好ましい。
【0062】 N−末端のメチオニンを含むポリペプチドは、ある発現系を使用して産生する ことが可能であり、それに対して、その他、成熟したポリペプチドはこの残基を
欠くであろう。ポリペプチドは、最初は、シグナル配列を含んで発現される。異
なるシグナル配列は、異なる発現系で提供されるであろう。あるいは、シグナル
配列は不在であってもよい。
【0063】 ポリペプチドのクローニング、発現および精製の技術は当業者に周知である。
種々のそのような技術が標準的な教本に、例えば、サンブロックら(Sambrook e
t al, Molecular Cloning 2nd Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press
, 1989);オールド&プライムローズ(Old & Primrose, Principles of Gene Ma
nipulation 5th Edition, Blackwell Scientific Publications (1994)); スト リアー(Stryer, Biochemistry 4th Edition, W H Freeman and Company (1995))
により開示される。
【0064】 本発明のポリペプチドをコードする核酸分子に加えて(ここでは「コード」核
酸分子と称する)、また、本発明は、それに対して相補的な核酸分子鎖を含む。
従って、例えば、二重鎖核酸分子の両方の鎖が本発明の範囲である(それらはも
う一方と結合していても、または結合していなくてもよい)。また、mRNA分
子および相補的DNA分子(例えば、cDNA分子)も含む。
【0065】 また、上述した該核酸分子の1以上に対してハイブリダイズできる核酸分子も
、本発明の範囲である。そのような核酸分子は、ここでは「ハイブリダズ」核酸
分子と称する。
【0066】 本発明のハイブリダイズ核酸分子は、その長さに沿って上記のa)またはb)
の範囲の核酸分子との高い程度の配列同一性を有する(例えば、少なくとも50
%、少なくとも75%、または少なくとも90%の配列同一性)。
【0067】 当業者により評価されるであろう通り、問題のシングル鎖核酸分子ともう1つ の核酸分子との配列同一性の程度が高ければ高いほど、適切な条件下での他の核
酸分子の配列に対して相補的な核酸分子に対してハイブリダイズするであろう可
能性が高くなる。
【0068】 本発明の所望するハイブリダイズ分子は、長さが少なくとも10ヌクレオチド
であり、好ましくは少なくとも25または少なくとも50ヌクレオチドの長さで
ある。
【0069】 好ましいハイブリダイズ分子は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション
の条件でハイブリダイズする。ストリンジェントハイブリダイゼーション条件の
1例は、試みるハイブリダイゼーションが、温度約35℃から約65℃で、約0
.9モーラーの塩溶液を使用して実施される条件である。しかしながら、当業者
は、プローブの長さ、塩基組成物、存在するイオンの種類等の変量を考慮するた
めに適切にそのようなパラメーターを変更することが出来るであろう。
【0070】 最も好ましくは、本発明のハイブリダイズ核酸分子は、図3または図5に示さ
れる配列を有するcDNA分子に対して;その等価のRNAに対して;または前
述の分子の何れかに対する相補配列に対してハイブリダイズする。
【0071】 ハイブリダイズ核酸分子は、例えば、プローブまたはプライマーとして使用す
ることが可能である。プローブは、核酸を精製および/または同定するために使
用することが可能である。それらは、診断において使用することが可能である。
例えば、プローブは、個体が、本発明のレセプターを有するか否かを決定するた
めに使用することが可能であり、それは、機能的レセプターをコードする完全な
遺伝子が存在するか否かを決定することによりなされる。プライマーは、例えば
、PCR技術による核酸またはその一部分の増幅において有用である。
【0072】 プローブまたはプライマーとしての使用に加えて、本発明のハイブリダイズ核
酸分子は、アンチセンス分子として使用し、相補的核酸分子に結合することによ
り本発明のポリペプチドの発現を変更することが可能である(一般的に、これは
一般的に翻訳されるRNA分子に対して結合する核酸分子を提供し、それにより
、二重鎖が形成されるために翻訳が阻害されることにより達成される)。この技
術は、アンチセンス治療において使用される。アンチセンス分子は、DNAまた
はRNA分子の形成において可能である。
【0073】 しかしながら、本発明に使用するための核酸分子が古典的なDNAまたはRN
A構造を有する分子のみではなく、修飾された(非ホスホジエステル)主鎖を有
する変異体も含むことに留意することも重要である。完全な主鎖を置換するため
の2つの成功した試み、即ち、モルホリノ誘導体およびペプチド核酸(PNAs)
[N-(2-アミノメチル)グリシン-ベースの擬ペプチド主鎖を含む]が報告されてい る(Nielsen, P. E., Annual Review of Biophysics & Biomolecular Structure,
24 167-83(1995)を参照されたい)。修飾した主鎖を有する核酸変異体は、非修 飾核酸と比較して安定性を増加でき、特に長時間のハイブリダイゼーションが所
望される場合に(例えば、アンチセンス治療において)有用である。
【0074】 また、ハイブリダイズ分子は、リボザイムとして提供されることも可能である
。リボザイムは、使用されて、特定の標的配列を含むRNA分子に対して結合す
ること、および切断することにより発現を調節する。
【0075】 前述の考察から、多くの核酸が本発明の範囲であることが認められるであろう
。従って、本文脈が別な状態を示すのでなければ、本発明の核酸分子は以下の特
徴の1以上を有する: 1) それらはDNAまたはRNAであってもよい(天然に存在しない塩基およ
び/または天然に存在しない主鎖、例えばPNAs等を含む); 2) それらは、一本鎖または二本鎖であってもよい; 3) それらは、組み替え形態で提供されてもよく、即ち、異種の5’および/
または3’フランク配列を共有結合して天然には存在しないキメラ分子(例えば
、ベクター等)を提供してよい; 4) それらは、通常天然に存在する5’および/または3’フランク配列を伴
わずに提供されてもよい; 5) それらは、例えば、クローニングされた所望する標的配列を有する分子を
単離するためのプローブを使用して、または、キメラ合成技術を使用することに
より、実質的に純粋な形態で提供されてよい(従って、それらは、汚染タンパク
および/または他の核酸を実質的に含んでない形態で提供されてもよい); 6) それらは、イントロンと共に(例えば、完全長遺伝子として)またはイン
トロンを含まずに(例えば、cDNAとして)提供されてもよい。
【0076】 以下に、添付図面を参照しながら例示することにより、本発明をさらに説明す
る。
【0077】 材料および方法 GBRI−ILRのためのヒトおよびマウスcDNAのクローニング ネズミIL−13Rからのアミノ酸配列NKLCFDDNKLWSDWSEA
QSIGKEQNを、TBLASTINを使用した発現配列標識(expressed se
quence tags; ESTs)によるゲンバンク(Genbank)のデータベースの検索のた
めに使用し、関係するESTを同定した。このEST配列でのゲンバンクデータベ ースのBLASTN検索は、オーバーラップするESTsの同定を可能にする。
マウスcDNAクローン479043は、リサーチ・ジーンテック・Inc.(R
esearch Genetics Inc. ,Birmingham, AL)から入手した。5’−RACEを使用
して、製造業者のガイドラインに従ってマウス肺から抽出したポリA+RNA上
でのクロンテックからのマラソンcDNA増幅キット(Palo Alto, CA)を使用し て、該cDANクローンの5’末の上流のネズミのcDNAの更なる310bp
をクローニングした。(提供されたAP−1プライマーと一緒に)PCR増幅で
使用したプライマーは、5’-CGTACCACCTCAGCTTGTACTTG-3’であった。PCR産 物は、ベクターpCRII(Invitrogen, Leek, The Netherlands)にクローニ ングし、コロニーは、オリゴヌクレオチドプローブ5’-AAGGATCTCACGTGCCGCTGGA
CACCGGGT-3’を使用したコロニーハイブリダイゼーションによりスクリーニング
した。
【0078】 ヒトGBRI−ILRcDNAの部分は、プライマー5’-ACCGCCGAGGGCCTCTAC
TG-3’および5’-TTGAGGGAGTAGTTGGTGTGGAGG-3’を用いて、ヒト肺からのポリA
+RNAに由来するcDNAを使用したPCRにより増幅した。増幅産物をベク
ターpCRIIにクローニングし、コロニーをオリゴヌクレオチドプローブ5’-
TGAGCTCTCCCGTGTACTCAACGCCTCCAC-3’を使用したコロニーハイブリダイゼーショ
ンにより関係するインサートをスクリーニングした。この増幅DNA産物をプロ
ーブとして使用し、ヒト胎盤cDNAライブラリーをλgt10でスクリーニン
グした。最も大きなcDNA(1740bp)をpBluescriptII SK-で再クローニングし た。
【0079】 DNAおよびタンパク配列解析 配列は、両鎖自動シークエンシングによりcDNAクローンから得て、配列解
析ソフトウェアシーケンサー(Genecodes Corporation, Ann Arbor, MI)により全
ての関係するESTsを用いて解析した。シグナルPサーバー(htpp://www.cbs.
dtu.dk/signalp/cbssignalp.html)を使用し、GBRI−ILRのシグナルペプ チドの予測された切断部位を同定した。DNAおよびアミノ酸配列アラインメン
ト、並びに疎水性領域の予測は、ウィスコンシンパッケージバージョン8.1(W
isconsin package version 8.1, Genetics Computer Group Inc., Madison, WI)
を用いて解析した。
【0080】 GBRI−ILRのためのヒトおよびマウスmRNA転写物の検出 ノーザンブロット分析により、ヒトGBRI−ILRmRNA転写物を検出す
るために、ヒト胎盤ライブラリー(上述を参照されたい)をスクリーニングするた
めに使用した310bpcDNAと同じ物をプローブとして使用した。ヒトgp
130mRNAの検出には、部分的なcDNAをプライマー5’-CCGCGCAAGATGTT
GACGTT-3’および5’-CATTCGGACAGCTTGAACAG-3’と増幅し、プローブとして使用
した。ヒトIL−6Rαを検出するために、部分的なcDNAをプライマー5’-
CTGACCAGTCTGCCAGGAGACA-3’および5’-GAGGACCCCACTCACAAACAAC-3’と増幅し、
プライマーとして使用した。ヒト、ヒトII、ヒト免疫システム、ヒト内分泌お
よびヒト胎児マルチプル組織ノーザンブロット(Clonetech)を使用し、ヒト組織 における発現を検した。ヒト細胞および細胞系のために、即ち、ポリA+RNA
は、オリゴテックス・ダイレクト・mRNA・ミニ・キット(Qiagen, Basel, Sw
itzerland)を使用し、製作者ガイドラインに従って単離した。0.5μgRNA
を、ホルムアルデヒドゲルに溶解し、ジーンスクリーン・メンブラン(Genescree
n membrane, NEN Research Prroducts, Boston, MA)に移行した。全ノーザンブ ロットを適切なプローブを用いてエクスプレスHyb溶液(Expressahyb solution,
Clonetech)においてハイブリダイゼーションした。
【0081】 ネズミのGBRI−ILR転写物を検出するために、cDNAまたはcRNA
プローブの何れかを使用した。cDNAプローブは、プライマー5’-CTAGGCTCAG
CAAGATCTAGTGTCC-3’および5’-GCTCCAGATTCCCGCCTTTTTCGACC-3’を使用したP CR増幅産物である。cRNAプローブを生じるために、生じたPCR産物とプ
ライマー5’-CTGGCCCTGGCTAACCTTAATGG-3’および5’-GCTCCAGATTCCCGCCTTTTTCG
ACC-3’をpBluescript II KS-(Stratagene)に、EcoRV制限部位でクローニ ングした。該プラスミドは、制限酵素BlnIで直線化し、cRNAをT3プロ
モーターからのT3RNAポリメラーゼによる転写により32Pで標識した。該
マウスとマウス胎児マルチプル組織ノーザンブロット(Clonetech)を、エクスプ レスHyb溶液(ExpressHyb solution)中でcDNAプローブとハイブリダイゼーシ
ョンした。他のノーザンブロット分析には、マウスをミョウバン沈殿物KLH皮
下注射で免疫化し、組織を第0日または第14日の何れかで移動した(骨髄は、
例外で、両方を合わせた)。総RNAはTRIzol領域(Life Technologies A
G, Basel, Switerland)を用いて単離し、ポリA+RNAはオリゴテックスビー ズ(Oligotex beads, Qiagen)を使用して単離した。ノーザンブロット分析は、c
RNAプローブを使用して、1.5μgポリA+RNAにおいてガウチャットら
(Gauchat, J-F.et al, European Journal of Immunology, 1989, 19:1079)によ って以前記載された通りに行った。RT−PCEによるネズミの転写物を検出す
るために、適切な起源からの総RNAの5μgを、第1鎖cDNA合成キット(P
harmacia LKB Biotechnology, Uppsala, Sweden)を使用して、製造者のガイドラ
インに沿って逆転写した。PCRは、ネズミのDNAプローブ(上述を参照)を
増幅するのに使用したのと同一のプライマーを使用して行った。PCR産物はジ
ーンスクリーニングハイブリダイゼーションメンブラン(Genescreen hybridizat
ion membrane, NEN research products)に移動し、32P標識化オリゴヌクレオ
チドプローブ5'-GCGGATCTGGTACTTGGTTTGAAAGAGGAA-3'とハイブリダイズした。
【0082】 レセプターのクローニングおよび分布 ヒトGBRI−ILRのクローニング 発現配列タグ(ESTs)を伴うゲンバンクデータベースを、クエリーとしてマウス
IL−13受容体α1のW−S−x−W−Sモチーフを取り囲む20アミノ酸配
列を有するTBLASTNを使用して探索した。次に、顕著な相同性を示すESTsを翻訳 し、オープンリーディングフレーム使用し、相同したタンパクについてBLASRPを
使用しスイスプロットデータベース(Swissprot database)を探索した。ネズミか
らのEST W66776からの該アミノ酸配列は、IL−6型サイトカインレセプターフ
ァミリーの構成要素、およびプロラクチンレセプターに対して高い相同レベルを
示した。W66776の配列を使用してのゲンバンクデータベースを探索するこ
とにより、(ネズミおよびヒトを起源とする)オーバーラップする相同配列を同定
することを可能にし、次に、ゲンバンクデータベースに対してより重なりのある
ESTsを同定した(表1)。これは、ヒトおよびマウスの予測される受容体配列をコ
ードする重なりのある核酸配列のアッセンブリを可能にする。
【0083】 GBRI−ILRをコードするヒトcDNAをクローニングするために、31
0bpPCR産物をヒトESTsから設計されたプライマーを使用してヒト肺c
DNAから増幅した。該PCR産物は、次に、ヒト胎盤cDNAライブラリーを
スクリーニングするためのプローブとして使用し、3’ポリAテールを含む17
40bpの完全長クーロンの単離を可能にした。該ヒトcDNAは、推定される
37アミノ酸のシグナルペプチドを有する422アミノ酸の前駆体タンパクをコ
ードする。インビトロにおける翻訳により、推定シグナルペプチドの開始部位で
メチオニンをコードするAUGコドンを実際に使用して翻訳が開始されることが
明らかになった(データには示さず)。
【0084】 マウスGBRI−ILRのクローニング 発現配列標識(expressed sequence tags; ESTs)を有するゲンバンクデータベ ースは、クエリーとしてマウスIL−13受容体α1のW−S−x−W−Sモチ
ーフを取り囲む20アミノ酸配列を有するTBLASTNを使用して探索された
。顕著な相同性を示すESTsを、次に、翻訳し、そのオープンリーディングフ
レームを相同性タンパクのBLASTPを使用するスイスプロットデータベース
を探索するために使用した。ネズミESTW66776からのアミノ酸配列は、
IL−6型サイトカインレセプターファミリーの構成要素とプロラクチンレセプ
ターとに対して高い相同性を示した。ゲンバンクデータベースを探索するために
W66776の配列を使用することは、(ネズミおよびヒトを起源とする)オーバ
ーラップする相同性配列(これは、次に、更によりオーバーラップするESTs
を同定するためのゲンバンクデータベースに対する)の同定を可能にした(表1)
。これは、ヒトおよびマウス推定レセプター配列をコードするオーバーラッピン
グ核酸配列のアッセンブリを可能にした。
【0085】 該配列アッセンブリにおいて5’まで明らかになったマウスESTに対して生
じたcDNAクローン479043は、IMAGE協会から得られ、且つシーケ
ンシングされ、3’ポリAテールを含む1Kbのインサートが含まれることが明
らかになった。ネズミ肺のcDNAにおける5’cDNA末高速増幅(The rapid
amplification of 5' cDNA ends; 5'-RACE)が、更なる308bp上流のクロー
ニングを可能にした。該ネズミcDNAは、383アミノ酸のタンパクをコード
した。該マウスcDNA配列は、5’末が、予測されるヒトレセプター配列の3
9アミノ酸に整列された翻訳された配列の最初のアミノ酸として不完全であり、
また開始メチオニンまたは予測されるシグナルペプチドは同定されなかった。
【0086】 配列解析 ヒトおよびネズミcDNAの配列解析は、核酸レベルで85%の配列同一性、
およびアミノ酸レベルで96%の同一性を示した(図1)。ヒトとマウスのgp1
30の間のアミノ酸の同一性は77%であり、また、ヒトとマウスプロラクチン
レセプターの同一性は69%であった。ヒトとネズミの推定レセプターの間の同
一性のレベルが顕著により高いことから、これは、GBRI−ILRの機能的に
重要な役割を示唆している。推定膜貫通ドメインは、ヒトまたはマウスの何れに
おいてもアミノ酸配列が同定されることはなく、このことは、クローニングされ
たcDNAsによりコードされるタンパクが、分泌されるのか、または固定され
たGPIであるのか何れかであることを示唆する。CNTFレセプター等のGP
I固定タンパクの特長である該配列のC末端における疎水性領域が同定されてい
ないことから、クローニングされたヒトおよびマウスcDNAsは可溶性レセプ
ターをコードする可能性が高い。I型サイトカインレセプターファミリーでは、
可溶性形態のレセプターの多くの例が存在し、これは膜分離または代替スプライ
シングの何れかによるものである。これらの可溶性形態は、可溶性gp130お
よび可溶性IL−5レセプターα鎖により示されるようなリガンドシグナリング
の点でのアンタゴニスト作用、またはIL−6レセプターα鎖、CNTFレセプ
ターおよびIL−11レセプターα鎖により示されるアゴニスト作用の何れかを
示すことが可能である。
【0087】 ヒトおよびネズミGBRI−ILRは、IL−6型サイトカインレセプターフ
ァミリー(表II)の構成要素に対して、同様に、スイスプロットデータベースを探
索するためのクエリーとして使用する場合のプロラクチンレセプターに対して近
似する相同性を示す。IL−6型サイトカインレセプターファミリーの構成要素
に対するヒトおよびマウスアミノ酸配列のアラインメントは、2つの機能的に重
要なサイトカインレセプター様ドメインに保存された相同性の領域、最も顕著に
高く保存されている4つのシステイン残基とW−S−x−W−Sモチーフ(図2)
を示した。また、両方の配列のN末端は、C2-セット配列に最も近似するIg 様ドメインを示すようでもある。
【0088】 GBRI−ILRに対する相同性を示すヒトEST’s(H14009)の1つは、ゲ
ノムクローン(D2-17)に由来する配列である。このクローンは、ヒト染色体19 p12−13からの染色体DNAのエキソン増幅により生じ、これによりこの領
域に対してヒトGBRI−ILR遺伝子を局所に留めることを可能にする。GB
RI−ILRと顕著な相同性を共有するエリスロポエチンレセプターの遺伝子は
、染色体19のこのアームに集中されるべきであると示される該レセプターファ
ミリーの他の構成要素である。
【0089】 ヒトGおよびマウスのBRI−ILRの分布 mRNA発現は、ノーザンブロット解析によりヒトおよびマウス組織において
研究されている。主に発現されたヒトmRNAの形態は、1.7Kb転写物とし
て移動し、該クローンから予測された1つに近いサイズが該ライブラリーのスク
リーニングから得られた。約4.5Kbのもう1つの転写物が幾つかの組織にお
いてみられた。この形態は、該レセプターの膜固定形態をコードし、2つの転写
物に対する類似体はIL−5レセプターα鎖を検出した。1.7Kb転写物の発
現が幾つかの組織で検出されたが、gp130とIL−6Rαの発現に比べて低
い遍在性であった。ヒトGbRI−ILRmRNAの最も強い発現は、脾臓、胸
線、リンパ節、虫垂、骨髄、甲状腺、副腎皮質、胃、心臓、胎盤および骨格筋で
検出された。この分布は、免疫系におけるヒトGBRI−ILRの予想される役
割に適合する。また、発現は、繊維芽細胞株HEK293、単球細胞株THP−
1(PMA刺激の後)、JYリンパ芽球細胞、RPMI8226骨髄腫細胞、マスト 細胞株HMC−1、気管支上皮細胞HBE−140等の幾つかの細胞株でも検出
されており、およびHUVECでも低レベルの発現が検出された。ヒト胎児組織
においては、強い発現が肺で見られたが、脳、腎臓または肝臓では見られなかっ
た。
【0090】 成熟マウスにおいては、1.7Kb転写物の発現が肺において最も強く見られ
たが、また、該転写物は、骨格筋並びに心臓および脳でも低いレベルで検出され
た。また、1.7Kb転写物の発現は、免疫化マウスおよび非免疫化マウスのリ
ンパ節および胸腺、並びにマウスにおける骨髄でも検出された。胚においては、
1.7Kb転写物は、受胎後第11日で最初に検出され、且つ、受胎後第15お
よび17日後を通して発現が進行する。発現のこの様式は、受胎後第10.5日
での、免疫系の先駆の最初の覚醒と同時に起こるようである。総合すれば、これ
らのデータは、免疫系および胚の発生におけるGBRI−ILRの可能な役割を
示す。
【0091】 クローニング/発現の困難性の克服 5’cDNA末高速増幅(The rapid amplification of 5' cDNA ends; 5'-RAC
E)で試みられた場合、PCRによるヒトおよびマウスのGBRI−ILRの両方
に関する完全長cDNAをクローニングする幾つかの試みは、顕著に長い産物の
増幅の不足のために失敗した。これは、後に、該cDNAの5’末では該DNA
に、PCR反応を阻害する非常にGCの豊富な領域が存在するためであることが
明らかにされた。この問題は、ヒトESTsから設計されたプライマーを使用し
たPCR増幅により得られたクローニングcDNA断片を用いた胎盤cDNAラ
イブラリーのスクリーニングによるhGBRI−ILRによって克服された。
【0092】 また、バキュロウイルス発現系を使用した組み替えタンパクの発現は、これは
イムノグロブリンドメインを欠いたhGBRI−ILRの部分的なcDNAを使
用した場合に比較して、その効果が低いことが明らかになった。該タンパクの完
全なN−末端領域をコードするcDNAを使用した場合に、高いレベルのタンパ
ク産生が得られた。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】 組み替え可溶性GBRI−ILRの製造例 アミノ酸378で平頭し、第6ヒスチジンおよび3’末での179認識標識を
コードする可溶性ヒトGBRI−ILRのcDNAをpFASTBAC1にクロ
ーニングした。組み替えウイルスは、ライフ・テクノロジー BAC-TO-BACキット(
Life Technologies BAC-TO-BAC kit)を使用して製造し、且つSF900II培地中に展
開したSF9細胞を感染するために使用した。該培地中に分泌したタンパクを、
NI−NTA樹脂カラム(第6ヒスチジンが結合する)を使用して精製した。精製
したタンパクを、179標識(CLEPYTACD)を認識するモノクローナル抗体を使用 するウェスタンブロット分析により検出した。
【0097】 抗GBRI-ILRモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの生成例 Balb/cマウスを、四肢および頚部の後側の皮下に対して、注射当り100μg
のタンパクで第0、7および28日に免疫化した。最終回の注射の後3日、ドレ
ーニングリンパ節を得て、その組織を他の文献に報告された方法に従ってコラゲ
ナーゼとDNAseカクテルを使用して消化した(Kosco-Vilbois M.H., Isolati
on and Enrichment of Follicular Dendritic Cells from Murine Lymphoid Tis
sue, Immunology Methods Manual, Vol 3, 1997)。得られた細胞懸濁液を1mL
当り10細胞で再懸濁し、Sp2骨髄腫細胞とコーラーとミルステインの方法
(Kohler and Milstein protocols)に従って融合した。そのハイブリドーマをス クリーニングのために採取した。
【0098】 該ハイブリドーマ上澄のスクリーニングのために、96ウェルプレート(Falco
n 3912;Becton Dickinson Labware Europe, Meylan, France)を、4℃で、炭酸 緩衝液中で1μg/mLの感染Sf9細胞から精製した可溶性GBRI−ILR
で一晩コーティングした。次に、プレートを洗浄し、1%のBSAを含有するP
BSでブロックし、200μLのハイブリドーマ上澄で2時間インキュベーショ
ンし、先勝した。mAbsに特異的なGBRI−ILRを、西洋ワサビペルオキ
シダーゼ標識ヤギ抗マウスIgG(Southern Biotechnology Associates, Inc.) を使用して明らかにした。陽性の上澄をプラスチック免疫化GBRI−ILRで
再試験した。特異性をIL−13Rα1を1μg/mLを添加したELISAを
使用して検査した。特異的に陽性な上澄を、更に、アミノ酸354までGBRI
−ILRとIL−13Rα1膜貫通および細胞質領域との間での融合タンパクを
コードするcDNA、IL−13Rα1cDNA、または空のプラスミド(発現 のために使用されたプラスミドはpEBS)でトランスフェクションしたHEK −293細胞を使用したFACSによりスクリーニングした。GBRI−ILR
トランスフェクタントで最も強い蛍光シグナルを示し、且つまた、コントロール
タンパクまたはトランスフェクタントと結合しなかったハイブリドーマを、更な
る使用のために保存した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、cDNA配列情報から予測されるヒトおよびネズミのレ
セプターアミノ酸配列のアラインメントを示す。同一のアミノ酸残基を黒く囲む
。それらがインターロイキンレセプター(または、少なくとも実質的にそのよう
なレセプターの一部分)であると考えられているので、ヒトおよびネズミのポリ
ペプチドは、夫々、hGBRI−ILRおよびmGBRI−ILRと称される。
【図2】 図2は、イムノグロブリンドメインおよびヘマトポイエチンレセ
プターモジュールにおけるIL−6型サイトカインレセプターファミリーの一員
と共に、図1に示したhGBTI−ILRとmGBRI−ILRアミノ酸配列の
アラインメントを示す。GCSF−Rは、顆粒球コロニー刺激因子レセプターで
あり、且つCNTF−Rは毛様体神経栄養性因子である。
【図3】 図3は、hGBRI−ILRに対して得られたcDNA配列を示
す。
【図4】 図4は、図3に提供されたcDNA配列から得られる予測アミノ
酸配列を示す。
【図5】 図5は、mGBRI−ILRに対して得られたcDNA配列を示
す。
【図6】 図6は、図5に提供されるcDNA配列から得られる予測アミノ
酸配列を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年12月21日(1999.12.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61P 3/04 4H045 48/00 35/00 A61P 3/04 37/02 35/00 C07K 14/715 37/02 16/28 C07K 14/715 C12P 21/02 C 16/28 21/08 C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA // C12P 21/08 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 ゴーシャット、ジャン − フランソワ フランス国、エフ − 74164 サン・ジ ュリアン・アン・ジュヌボア、アブニュ・ ナポレオン・トロワズィエーム、サント ル・ダムノロジー・ピエール・ファブル 5 (72)発明者 コスコ −ビルボワ、マリー スイス国、シーエイチ − 1228 プラン −レ −ウワット、シュマン・デ・オ ー、スロノ・ファーマスーティカル・リサ ーチ・インスティチュート・エス・エー 14 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA43 BA63 CA04 DA02 GA03 GA11 HA01 HA15 4B064 AG20 AG27 CA10 CA19 CA20 CC24 DA01 4C084 AA02 AA13 AA17 CA53 DA45 NA14 ZA592 ZA702 ZA812 ZB262 ZB352 4C085 AA13 AA14 AA16 CC04 CC05 DD86 4C086 AA01 EA16 MA01 NA14 ZA59 ZA70 ZA81 ZB26 ZB35 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA50 DA76 EA20 EA50 FA74

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリペプチドであって、 a) 図1に示すアミノ酸38から422のアミノ酸配列を有するhGBRI−
    ILRのための、または図1に示すアミノ酸配列を有するmGBRI−ILRの
    ための; b) 上記のa)に限定される通りのポリペプチドに関して、1以上のアミノ酸
    の欠失、挿入または置換を有し、しかしながら、それとともに少なくとも40%
    のアミノ酸配列の一致を有し;または c)少なくとも10アミノ酸長である、上記のa)またはb)に限定されるポリ
    ペプチドの断片である ポリペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリペプチドであって、ヘマトポイエチン
    レセプターモジュールを有するポリペプチド。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の何れか1項に記載のポリペプチド
    であって、hGBRI−ILRのための図1に示すアミノ酸38から422のア
    ミノ酸配列、またはmGBRI−ILRのための図1に示すアミノ酸配列を含む
    ポリペプチド。
  4. 【請求項4】 グリコシル化形態にある請求項1から3の何れか1項に記載
    のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 可溶性形態にある請求項1から4の何れか1項に記載のポリ
    ペプチド。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項に記載のポリペプチドを含有す
    る薬学的に許容される組成物。
  7. 【請求項7】 薬剤において使用するための請求項1から5の何れか1項に
    記載のポリペプチドまたは請求項6に記載の薬学的に許容される組成物。
  8. 【請求項8】 癌、免疫疾患、肥満または発生障害の治療のための薬剤の製
    造における、請求項1から5の何れか1項に記載のポリペプチドの使用。
  9. 【請求項9】 AIDS、敗血症ショック、胎児発生障害または肺の炎症の
    治療のための薬剤の製造における請求項1から5の何れか1項に記載のポリペプ
    チドの使用。
  10. 【請求項10】 スクリーニングにおける請求項1から5の何れか1項に記
    載のポリペプチドの使用。
  11. 【請求項11】 1型サイトカインレセプターに対して結合するサイトカイ
    ンのスクリーニングにおける請求項10に記載の使用。
  12. 【請求項12】 1型サイトカインレセプターに対して結合するサイトカイ
    ンのアゴニストまたはアンタゴニストのスクリーニングにおける請求項10に記
    載の使用。
  13. 【請求項13】 請求項10から12の何れか1項に記載のスクリーニング
    により確認され得る、または確認される1型サイトカインレセプターに対して結
    合するサイトカイン、またはそのアゴニスト若しくはアンタゴニスト。
  14. 【請求項14】 薬剤において使用するための、請求項13に記載のサイト
    カイン、アゴニストまたはアンタゴニスト。
  15. 【請求項15】 癌、免疫疾患、肥満または発生障害の治療のための薬剤の
    製造における請求項12に記載のサイトカイン、アゴニストまたはアンタゴニス
    トの使用。
  16. 【請求項16】 AIDS、敗血症ショック、胎児発生障害または肺の炎症
    の治療のための薬剤の製造における1型サイトカインレセプターに結合するサイ
    トカインのアゴニストまたはアンタゴニストをスクリーニングするための請求項
    10に記載の使用。
  17. 【請求項17】 抗体を産生するまたは選択することにおける請求項1から
    5の何れか1項に記載のポリペプチドの使用。
  18. 【請求項18】 請求項1か5の何れか1項に記載のポリペプチドに対して
    結合する抗体またはその誘導体。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の抗体またはその誘導体を含む薬学的に
    許容される組成物。
  20. 【請求項20】 薬剤において使用するための請求項18に記載の抗体若し
    くはその誘導体、または請求項19に記載の薬学的に許容される組成物。
  21. 【請求項21】 癌、免疫疾患、肥満または発生障害を治療するための薬剤
    の製造における請求項20に記載の抗体またはその誘導体の使用。
  22. 【請求項22】 AIDS、敗血症ショック、胎児発生障害または肺の炎症を治
    療する薬剤の製造における請求項20に記載の抗体またはその誘導体の使用。
  23. 【請求項23】 核酸分子であって: a)請求項1から5の何れか1項に記載のポリペプチドをコードする、 b)上記a)において限定される通りの分子に相補的な、または c)上記a)またはb)に限定される通りの分子に対してハイブリダイズする 分子。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の核酸分子を具備するベクター。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の核酸分子または請求項24に記載のベ
    クターを具備するホスト。
  26. 【請求項26】 請求項1から5の何れか1項に記載のポリペプチドを得る
    ための方法であって、前記ポリペプチドの発現を誘導する条件下で請求項25に
    記載のホストをインキュベーションすることと、および次に前記ポリペプチドを
    精製することとを具備する方法。
  27. 【請求項27】 薬剤において使用するための、請求項23、24または2
    5の何れか1項に記載の夫々の核酸分子、ベクターまたはホスト。
  28. 【請求項28】 アンチセンス療法のための薬剤の製造における、請求項2
    3、24または25の何れか1項に記載の核酸分子、ベクターまたはホストの夫
    々の使用。
  29. 【請求項29】 請求項23に記載の核酸分子のプローブまたはプライマー
    としての使用。
  30. 【請求項30】 実質的に記載された本発明。
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