JP2002508251A - フェード区域を有する熱分解コーティングを付着させるための方法と装置 - Google Patents

フェード区域を有する熱分解コーティングを付着させるための方法と装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つのフェード区域を有するコーティングを、基体31の上に形成するための方法と装置に関する。この方法と装置は、コーティング組成物ディスペンサー36を基体の表面の上方に配置することを含み、この場合コーティング組成物ディスペンサー36は、コーティング組成物の噴霧40を基体31の表面に対して概ね法線方向に分配するように配向される。気体ディスペンサー38も基体31の表面の上方に、且つコーティング組成物ディスペンサー36の隣りに配置され、この場合気体ディスペンサー38は、気体流れ46を基体の表面に対して概ね法線方向に分配するように配向される。コーティング組成物の噴霧40と気体流れ46とは、それら両者間に、基体表面付近において干渉効果を発生させるように、相互にある間隔を置いて配置される。基体はコーティング組成物を熱分解させる温度に保たれるのが好ましい。干渉効果は、コーティング組成物をフェード区域を有するコーティングとして基体上に付着させるようになす。本発明のもう一つ別の態様では、それぞれ複数のコーティング組成物ディスペンサーと気体ディスペンサーとを基体の上方に配置して、その基体上に、各々が少なくとも一つのフェード区域を有する一つ以上のコーティングを与えるようにすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 1.発明の分野 本発明は、少なくとも一つのフェード区域(fade zone)を有するコーティング(
coating)を物品の表面に形成するための方法と装置に関し、更に詳しくは、少な
くとも一つのフェード区域を有する一つ以上の金属酸化物コーティングを、移動
しているフロートガラスリボンの一部分上に熱分解によって付着させるための方
法と装置に関する。本発明はまた、物品の表面上に形成された、少なくとも一つ
のフェード区域を含むコーティングを有するその物品、特に上記コーティングフ
ロートガラスリボンから造られた物品にも向けられている。
【0002】 2.従来技術の説明 本明細書で使用する用語「フェード区域」とは、第二の境界からある間隔を置
いて第一の境界を有する、コーティングされた物品(例えば、コーティングされ
た基体(substrate))の領域又は区域であって、その区域内の基体を覆っている コーティングの厚さ、強度及び/又は密度が、第一境界での第一厚さ、第一強度
及び/又は第一密度から、第二境界での一層小さい第二厚さ、第二強度及び/又
は第二密度まで徐々に減少している、上記領域又は区域を言う。この用語はまた
、基体の上を覆っているコーティングの厚さ、強度及び/又は密度が、第一境界
での第一厚さ、第一強度及び/又は第一密度から、第二境界でのその基体上にコ
ーティングが覆っていない箇所まで徐々に減少している領域又は区域をも言う。
かかるコーティングは、「漸変(graded)」又は「傾斜(gradient)」コーティ
ングと言うこともできる。
【0003】 フェード区域を有するコーティングを、基体上に形成することは、既知である
。例えば、ライトル(Lytle)への米国特許第3,004,875号明細書は、 金属塩組成物のバンドを、そのコーティング組成物の適用領域をシールドを用い
て限定し、コーティングされるべき基体の縁部に向けてある斜角で適用すること
を開示する。得られるバンドの強度は、コーティング操作中にシールドの縁に近
いそのシールドの下に渦が発生するために、そのシールドの縁に隣接する境界部
分から徐々に増加する。
【0004】 また、例えば、バークレイ(Barkley)への米国特許第2,676,114号 明細書は、機械的障壁(barriers)を用いて真空蒸着することによりガラスシート
に漸変コーティングを適用して、漸変コーティングを生成させる色々な方法を開
示する。
【0005】 ブローネ(Browne)等への米国特許第3,305,336号明細書は、静電吹
付法とは対照的な常用の吹付法で使用される、ガラス表面に膜を適用するための
スプレーガン装置を開示する。その膜は、膜の透過率が、その透過率の値がその
ガラス基体の透明度に達するまで、徐々に且つ連続的に増加しているフェード・
アウト(fade-out)領域を画成するフェード・アウト線が境界を定めている強度
が最大の主領域を有するバンドとして形成されている。
【0006】 ポスツパック(Postupack)への米国特許第4,139,284号及びポスツ パック等への米国特許第2,208,446号明細書は、基体のコーティング区
域と未コーティング区域との間の遮断線の位置を制御し、その遮断線近傍に付着
される染料の量を限定して漸変コーティングを形成するために、接地導電性シー
ルド系又は多重接地シールド系を通り越して基体に向けて染料組成物を静電的に
噴霧することにより、基体上に漸変シェードバンドを形成する方法を開示する。
【0007】 噴霧熱分解法でコーティング、特に金属酸化物コーティングを形成することも
公知である。例えば、米国特許第3,660,061号、同第4,719,12
6号及び同第4,719,127号明細書(それぞれ、言及することによって本
明細書に組み入れる)は、金属酸化物膜のガラス表面上への熱分解付着法を記載
する。
【0008】 噴霧熱分解法でコーティングを形成するための比較的複雑な装置が、米国特許
第4,111,150号明細書(言及することによって本明細書に組み入れる)
に記載されている。この装置は、コンベアー上を走行しているガラスをコーティ
ングするために、連続走行チェーンで移動せしめられる複数組のコーティング組
成物ディスペンサー(分配器,dispensers)をコンベアーの上方に配置することに よって、厚さに勾配が付いている、又は変化している膜のようなコーティングに
特別の効果を達成することができると述べられている。
【0009】 現在入手できるものに加えて、更に詳しくは熱分解的に付着される、フェード
区域を有する膜又はコーティングを得るのに複雑な装置を必要としない、そのよ
うな膜又はコーティングを形成する方法と装置を提供することが有利であろう。
【0010】 (発明の概要) 本発明は、少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを基体の表面
上に形成する方法に関する。本発明は、少なくとも一つのフェード区域を含むコ
ーティングを表面に有する基体を含む物品にも関する。本発明は更にまた、少な
くとも一つのフェード区域を有するコーティングを物品の表面上に形成するため
の新規な装置にも関する。本発明の一つの好ましい態様においては、コーティン
グは噴霧熱分解法で形成される。
【0011】 少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを、基体表面上に形成す
るための本方法は、コーティング組成物の噴霧と気体流れとを基体表面の方向へ
一緒に導く工程を含む。コーティング組成物の噴霧と気体流れとは、コーティン
グ組成物をフェード区域を有するコーティングとして基体の表面上に付着させる
ようになす干渉効果をその基体の表面付近において、そのコーティング組成物の
噴霧とその気体流れとの間に生み出す、そのような互いに一定間隔を置いた関係
で保持される。この方法は、コーティング組成物を基体の表面上に付着させて、
フェード区域を有するコーティングを基体表面の少なくとも一部分上に形成する
工程を含む。
【0012】 本発明は、更に詳しく言えば、少なくとも一つのフェード区域を有するコーテ
ィングを基体表面上に形成する方法において、少なくとも一つのコーティング組
成物ディスペンサーを基体表面の上方に設ける工程であって、コーティング組成
物の噴霧を基体表面の方向に導くようにコーティング組成物ディスペンサーが配
列されている該工程と;少なくとも一つの気体ディスペンサーを基体表面の上方
に設ける工程であって、気体流れを基体表面の方向に導くように気体ディスペン
サーが配列されている該工程と;を含む上記形成方法を包含する。この方法は、
コーティング組成物ディスペンサーを活性化して(activating)コーティング組成
物の噴霧を分配する工程と;同時に気体ディスペンサーを活性化して気体流れを
分配する工程と;を含む。コーティング組成物の噴霧と気体流れとは、コーティ
ング組成物をフェード区域を有するコーティングとして基体表面上に付着させる
ようになす干渉効果を、基体表面付近において、そのコーティング組成物の噴霧
とその気体流れとの間に生み出す、そのような互いに一定間隔を置いた関係で保
持される。この方法は、コーティング組成物を基体表面上に付着させて、その基
体表面の少なくとも一部分の上にフェード区域を有するコーティングを形成する
工程を含む。
【0013】 本発明の別の態様においては、そのコーティング組成物ディスペンサーを、一
対の気体ディスペンサーの間に挟み込むことができ、しかも、それらディスペン
サーは全て基体表面の上方に配置される。また、それらコーティング組成物の噴
霧及び気体流れは、基体表面付近にその噴霧及び気体流れの間の干渉効果が生み
出され、しかも、そのコーティング組成物が一対の向かい合ったフェード区域を
有するコーティングとしてその基体表面上に付着されるような一定間隔を置いた
相互関係で保持される。
【0014】 本発明の更にもう一つの態様においては、基体表面の上方にそれぞれ複数のコ
ーティング組成物ディスペンサー及び気体ディスペンサーを設けて、その基体表
面上に、少なくとも一部分が少なくとも一つのフェード区域を有する複数のコー
ティングを与えるようにすることができる。本発明は、また、基体表面の一つ以
上の不連続な部分上に少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを与
える方法に関する。
【0015】 本発明は、また、少なくとも一つのフェード区域を含む少なくとも一つのコー
ティングが基体の表面上に形成されている、そのような基体を含む製品にも関す
る。一つの好ましい態様において、基体はガラス、例えばフロートガラスリボン
又は単一ガラスシートであり、またコーティングは少なくとも一つがフェード区
域を含んでいる一つ以上の金属酸化物コーティングである。
【0016】 本発明は、また、少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを物品
の表面上に付着させるための装置にして、物品を概ね水平な面内にある物品移動
通路に沿って下流方向に移動させるための装置、その物品移動通路の上方に一定
間隔を置いた関係で配置されている、コーティング組成物の噴霧をその物品移動
通路に向けて下方に導くコーティング組成物ディスペンサー、及びその物品移動
通路の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って、その物品移動通路の上方に一
定間隔を置いた関係で且つそのコーティング組成物ディスペンサーからある間隔
を置いて配置されている、気体流れをその物品移動通路に向けて下方に導く気体
ディスペンサーを含む上記の付着装置に関する。コーティング組成物ディスペン
サーと気体ディスペンサーとは、相互に対して、コーティング組成物が物品移動
通路に沿って搬送されている物品の表面に向けて案内されるとき、そのコーティ
ング組成物を少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングとして付着さ
せるようになす干渉効果を、そのコーティング組成物の噴霧とその気体流れとの
間に生み出すように配置されている。
【0017】 (好ましい態様の説明) 本発明及びその利用を正しく認識する目的には、本発明を用いることができる
方法と装置との関係において本発明を考察することが便利である。本発明は、次
に述べられる例示態様の説明に照らせば、更に明確に理解されるであろう。ここ
で、それら例示態様に関する説明の一部をなしている図面において、同様の参照
数字は同様の要素を指している。
【0018】 ここで図1を参照して説明すると、図1は、少なくとも一つのフェード区域を
有するコーティングを、基体、即ち加工物31の上に付着させるためのコーティ
ングステーション20を説明する。説明を簡潔にするために、フェード区域を有
するコーティングが付着される加工物31を、次の議論においては、フロートガ
ラスのリボンとする。しかし、理解されると思うが、本発明はフロートガラスリ
ボンにも、またガラスの基体若しくはリボン状基体にさえも一般に限定されず、
フェード区域を有するコーティングが必要とされ、又は望まれるものであればい
かなる基体をも包含する。コーティングステーション20は搬送設備24、例え
ば、本発明のものに限定される訳ではないが、図1に示される、複数のある間隔
を置いて配置されている搬送ローラ30の上方に配置されているコーティング装
置22を含む。一つの好ましい実施態様によれば、コーティングステーション2
0の上流端に、ガラスが溶融スズ上に浮かべる方法で連続リボンに形成されるフ
ロートガラス形成室(図示せず)からガラスを取り出し、搬送する設備を数字2
6で示す。かくして、本発明のこの好ましい実施態様においては、コーティング
ステーション20に入り、通過する加工物31は、温度が十分に高く、例えばお
およそ約1000〜約1500゜F(約538〜約815℃)の範囲内にあって
、後記で説明されるように、コーティングステーション20においてガラスリボ
ン上に付着されるコーティング反応体の高温熱分解に必要な熱を与えるようにな
っているガラスリボンである。このコーティングステーションの下流端に、ガラ
スリボンを制御自在に冷却してそのリボンを焼き鈍すことにより、そのガラス内
部の内部応力を、例えばそのリボンの裁断に許容できるレベルまで低下させるガ
ラス焼き鈍し炉(annealing lehr)を数字28で示す。コーティングステーション
20は、ダンレイ(Donley)等への米国特許第3,660,061号明細書(こ
れに言及することによって本明細書に組み入れる)で例証され説明されるような
仕方で、フロートガラス形成室とガラス焼き鈍し炉との間に配置されるのが好ま
しい。それにも関わらず、本発明は、不連続なガラスシート又はガラスプレート
を炉の中で加熱し、そしてコーティングステーション20を、次いでそのガラス
を焼き戻す急冷焼き戻し装置又はそのガラスを焼き鈍すガラス焼き鈍し炉を通し
て搬送する、そのような不連続ガラスシート又は同ガラスプレートを処理する方
法と共に用いることができるを了解されるべきである。また、加工物31のコー
ティングステーション20に対する運動は相対的なものであり、また、本発明の
別の態様では、加工物31を静止させておき、一方、一つ以上のコーティングス
テーション20が加工物31の一つ以上の表面の上方を走行して、フェード区域
を有する一つ以上のコーティングを加工物31の一つ以上の表面上に与えるよう
にすることができることも了解されるべきである。
【0019】 続けて図1を参照すると、コーティングステーション20は第一排気用組立て
品32及び第二排気用組立て品34を含み、その第一排気用組立て品32は第二
排気用組立て品34の上流に、それよりある間隔を置いて配置されており、そし
てそれら両集成装置間に以下において更に詳細に説明されるコーティング装置が
ある。排気用組立て品32と34とは、それらの上端において、所望とされない
空気及び気化と反応の生成物をコーティングステーション20から排出させる外
部排出設備(図示せず)に接続されている。上記コーティング装置は、各々が加
工物31の上方に配置されているコーティング組成物ディスペンサー36及び気
体ディスペンサー38を含んでいる。各ディスペンサー36、38は、後記にお
いて更に詳細に説明されるそれぞれの材料を加工物31に向けて、その加工物の
搬送面に対して概ね法線方向に、即ち加工物31の表面38に向けて分配するよ
うに配向されている。気体ディスペンサー38は、図1に示されるように、加工
物31の搬送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って、コーティング組成
物ディスペンサー36からある間隔を置いて配置されている。このような空間関
係が、コーティング組成物ディスペンサー36及び気体ディスペンサー38によ
り分配されるそれぞれの材料間に干渉効果を発生させるのを可能にし、その干渉
効果が、コーティング組成物を、後記において更に詳細に説明されるとおり、フ
ェード区域と共に付着せしめる。
【0020】 コーティング組成物ディスペンサー36は、コーティング組成物40を、加工
物31がコーティングステーション20を通って搬送設備24上を矢印42の方
向に走行するにつれて、その加工物31の少なくとも一部分に向けて、その少な
くとも一部分上に分配する。好ましいコーティング組成物ディスペンサー36は
、霧化された液状コーティング組成物を噴霧する噴霧ディスペンサーである。コ
ーティング組成物ディスペンサー36は、コーティング組成物40を扇形又は円
錐状の噴霧として加工物31の表面39の少なくとも一部分上に概ね円形又は楕
円形の噴霧パターンで分配するように選ばれるのが好ましい。図2は、加工物3
1の表面を横切っている楕円形噴霧パターン44を示す。コーティング組成物デ
ィスペンサー36及びそのコーティング組成物ディスペンサー36と加工物31
との間の距離で与えられる噴霧扇形又は円錐形噴霧の大きさは、その円形又は楕
円形の噴霧パターンが加工物31の表面39の所望とされる部分をカバーするよ
うに調整される。コーティング組成物ディスペンサー36を通るコーティング圧
力と同容量は、加工物31の表面39上に、所望又は必要とされるコーティング
パターン及び厚さを付着させるべく、選択自在に制御される。
【0021】 気体ディスペンサー38は、コーティング組成物40と同様であって、加工物
31の表39を横切る流れとして気体46を加工物31に向けて分配する。本明
細書で使用する用語「流れ」には気体46の任意の流れが包含されるが、概ね円
形又は楕円形のパターンが、以下において更に詳細に説明される干渉効果を発生
させるのに特に好ましい。図2には、加工物31の表面を横切っている楕円形の
気体流れパターン48を示す。気体ディスペンサー38及びその気体ディスペン
サー38と加工物31との間の距離で与えられる気体流れの大きさは、その気体
流れが加工物31の表面39の所望又は必要とされる部分をカバーするように調
整される。気体として、コーティング組成物40と化学的に反応しない気体か、
化学的に反応するが、有利には加工物31の表面39上にコーティング47を与
えるように反応する気体のいずれの気体も挙げることができる。好ましい気体に
空気、不活性ガス類及びそれらの混合物がある。不活性ガスに、限定されるもの
ではないが、窒素及び貴ガス並びにそれら混合物があり、そして貴ガスには、限
定されるものではないが、アルゴン及びクリプトンがある。
【0022】 コーティング組成物ディスペンサー36と気体ディスペンサー38とが加工物
31の上方に配置され、そして、それら相互に関して、コーティング組成物の楕
円形噴霧パターン44と加工物31の表面39付近の気体流れとの間に上記のよ
うな干渉効果が生み出され、このことが、また、図2及び3に示すように、コー
ティング組成物40を、フェード区域49を有するコーティング47として、加
工物31の表面39上に付着させるようになすことが、本明細書の重要な一面で
ある。更に詳しくは、図3で例証されるように、コーティング47は、コーティ
ング組成物の噴霧パターン44が表面39上に付着されるときに、その噴霧パタ
ーンが干渉効果にほとんど又は全く付されない加工物31の領域では厚さが最も
大きくなっている。コーティング47は、干渉効果が観察される領域では、コー
ティング47が加工物31の表面39上に付着されなくなるまで、厚さが減少す
るか、又は次第に薄くなる(fade)。
【0023】 加工物(加工中の品,workpiece)31がその表面39上に熱障壁を形成する十分
に高い温度にある場合、フェード区域は容易に形成される。この熱障壁が生成す
る温度を確立する際に重要な因子は、コーティング組成物の沸点である。一般的
に、キャリヤ又は溶媒はコーティング組成物の最大割合を占めるものであるので
、そのキャリヤ又は溶媒の沸点が熱障壁の形成に対して支配的な影響を及ぼす。
加工物31の温度がコーティング組成物(特に、該コーティング組成物のキャリ
ヤ又は溶媒)の沸点よりも高い場合、加工物31の表面39に接近するコーティ
ング組成物の液滴の少なくとも一部分は気化し始める。この気化工程は、コーテ
ィング組成物の粒子の少なくとも一部分が加工物31の表面39に付着するのを
阻止又は妨害する傾向のある上向きの力を与えるように作用する膨張性のガス類
を生成させ、このガス類が加工物31の表面39の上方にこれらコーティング組
成物粒子を、それらが、以下において更に詳細に議論されるように、付着される
か又は除去されるまで、懸濁させるように作用する。この現象はサーモフォレシ
ス(熱伝達,theremophoresis)と呼ばれることもある。例えば、キャリヤ組成物
が主として水性である場合、その溶媒又はキャリヤの沸点は一般に約100℃(
212゜F)であって、熱障壁は概ねこの温度で形成されると予想される。
【0024】 加工物31の温度は、熱障壁を形成するために、この技術分野で既知の任意の
手段で、例えば、限定されるものではないが、常用のオーブン及び同様の手段で
昇温することができる。加工物31を製造する方法は、代替的に、加工物31に
十分な熱を与えて熱障壁を形成する加熱操作(例えば、ガラスフリットを溶融し
、次いで、溶融スズ浴の上にフロートガラスリボンを形成する方法)を含んでも
よい。
【0025】 熱障壁の存在は、次の理由から、フェード区域の形成を促進すると考えられる
。即ち、コーティング組成物ディスペンサー36で加工物31の表面39に向け
て案内されるコーティング組成物40の粒子は、典型的には、大多数が一般に加
工物31の表面39の方に向けられる幾つかのベクトル方向に走行する、質量と
運動量が色々である粒子を含んでいる。これらの粒子は、重力が加工物31の表
面39に方に向いているため、運動量及び/又は重力加速度によって運ばれる。
これらの粒子は、コーティング組成物の噴霧パターン、例えば楕円形の噴霧パタ
ーン44と加工物31の表面39が交差することによって画成される領域の中及
びその周囲において最大濃度で付着される傾向がある。残りの粒子は、加工物3
1の表面39に沿って一般に外側に延在する勾配に沿って、上記の交差領域から
360度のパターンで自らを付着させる傾向がある。しかし、加工物31は搬送
設備24により矢印42で示される方向に沿って搬送されるので、加工物31の
搬送面の長手方向軸に少なくとも沿っては、加工物31の表面39が噴霧パター
ン44の下を連続通過することに起因して、コーティング47が付着される加工
物31の表面39のその部分についてのコーティング47中には、勾配効果がほ
とんど又は全く観察されない。勾配効果が、加工物31の搬送面に概ね直角の方
向、即ちフロートガラスリボンを横断する方向に延在している加工物31の表面
39に概ね平行な線に沿って観察されるようにすることは可能である。熱障壁が
加工物31の表面39上に存在している場合、例えば熱分解プロセス中のような
場合、前記の運動量及び重力加速度で与えられる力に対してそれとは概ね反対の
力が与えられることにより、その熱障壁は加工物31の表面39にこれら粒子が
付着するのを阻止又は妨害する傾向がある。これらの競合する力の間では、熱障
壁で与えられる上向きの力を克服するのに十分な運動量又は質量を有するような
コーティング組成物の粒子だけが、自らを加工物31の表面39上に付着させる
ことができる。質量又は運動量が不十分であるそのような粒子は熱障壁により加
工物31の表面39の上方で懸濁され、そしてそれら粒子が排気用組立て品32
又は34で除去されるようになるか、又は重力の作用か、冷却による熱障壁の消
失か、又はその両者のいずれかにより熱障壁の上向き力を克服することができる
ようになるまで、そのように懸濁した状態のままになっている。干渉効果が存在
しない場合、即ち気体流れ48が存在しない場合、これらの懸濁粒子は加工物3
1を横断してかなりの距離を走行し、自らを色々なランダム様式で付着させて、
勾配は付いているが、斑又はしみが著しい状態に見えるコーティング47を、加
工物31を横断して、即ち加工物31の長手方向搬送面に概ね直角の方向に沿っ
て形成する。ガス流48が与えられ、干渉効果が生み出されている場合、コーテ
ィング組成物47のこれら懸濁粒子の全部又は少なくとも大部分は、加工物31
を横断して走行することが抑制され、そして排気用組立て品32及び34によっ
て除去され、その結果、図面、特に図3において例証されるとおり、加工物31
を横断するコーティング47に、制御された、外観が一様なフェード区域49が
形成される。表面39のある特定の領域、即ちフェード区域49を越えた領域へ
のコーティング組成物40の所望とされない付着がかくして防がれる。更に、付
着を生じさせる予定の無且つた基体の領域からコーティング組成物40を除去す
る追加の工程は必要とされないので、このコーティング法の効率は高められる。
【0026】 理解されると思うが、熱障壁が無い状態でも、上記干渉効果を用いて、制御さ
れた、外観が一様なフェード区域を与えることができる。しかし、気体流れ48
の直下にある表面39のその部分の直ぐ上流及び下流にある、コーティングステ
ーション20内の表面39のそれら部分には、与えられたどの瞬間においても、
コーティング組成物の粒子が直ちに付着せしめられるので、上記方法の効率は若
干低くなる。この付着は、熱障壁がないために即時性であるが、熱障壁が存在す
るときは前記のとおりそれら粒子を懸濁させる傾向がある。この過程で加工物3
1の上方に排気用組立て品32及び34に向且つて引き抜かれて、渦を巻いてい
るコーティング組成物の粒子は、上記の粒子を強制的に懸濁させる熱障壁が無い
ときは、加工物31の表面のどこえでも、つまりそのような付着が望まれないそ
れら部分、例えばフェード区域を越えて延在している表面39のその部分上にさ
えも直ちに付着する可能性がある。これは、コーティング組成物40が必要とさ
れないか、又は望まれない場所である、コーティング組成物粒子の加工物31の
表面39への、特にコーティング部分又はフェード区域外の表面39のその部分
に対する付着を制御又は管理する干渉効果の能力を幾分制限する。この方法の効
率は、例えば、付着を生じさせる予定の無且つた加工物31の表面39の領域か
らコーティング組成物40を除去する追加の工程が必要とされない場合のように
、若干低下せしめられることがある。
【0027】 上記のように、気体流れ及びコーティング組成物噴霧のそれぞれのパターンは
、それらの間に干渉効果が生み出されると言う条件で、いかなる幾何形状を取っ
てもよく、例えば円形又は楕円形であることができる。更に、気体流れ及びコー
ティング組成物噴霧のそれぞれの、各々の間にある相互作用も、多種多様な特性
を持つフェード区域を有するコーティング47を与えるために利用できる。
【0028】 例えば、それぞれのパターンが長軸と短軸を有する楕円形である場合、各楕円
体の長軸は加工物31の搬送面の長手方向軸と任意の角度をなしていることがで
きる。楕円形気体流れ48の長軸とコーティング組成物噴霧パターン44の長軸
が各々同じ線に沿っており、そしてその線が加工物31の搬送面の長手方向軸に
対して概ね直角である場合は、中に僅かな斑のある外観を有する、幅が比較的広
いフェード区域を持つコーティング47が製造される。干渉効果が観察される領
域に小渦流及び/又は空気の乱流領域が上記の斑発生作用を引き起こしていると
考えられる。
【0029】 或いはまた、例えば気体流れ48及びコーティング組成物噴霧パターン44そ
れぞれの楕円形パターンの楕円体の長軸が、各々、互いに、且つ加工物31の搬
送面の長手方向軸と概ね平行であり、そして加工物31の搬送面の長手方向軸に
対して概ね直角の線に沿って互いにある間隔で配置されている場合は、比較的狭
いフェード区域を有するコーティング47を製造することができる。
【0030】 更にもう一つ別の態様において、小渦流及び/又は空気の乱流領域の形成は、
コーティング組成物40の噴霧パターン及び気体流れが共に楕円形であり、そし
て各楕円体の長軸が互いに概ね平行で、且つ加工物31の搬送面の長手方向軸か
ら約45度の角度にある線に沿って位置している場合、著しく減少されることが
見いだされた。これは図2に示され、この場合気体46の楕円噴霧パターン48
の長軸50は、加工物31の搬送面54の長手方向軸との角度52が約45度と
なっている。同様に、コーティング組成物40の楕円噴霧パターン44の長軸5
6は、加工物31の搬送面54の長手方向軸との角度58が約45度となってお
り、この場合それら長軸は互いに平行である。この態様において、加工物31上
には比較的広いフェード区域が形成され、そのフェード区域は斑のないゆるやか
な、又は一様に見えるフェード区域となっている。この方式で、気体流れ及びコ
ーティング組成物それぞれの噴霧パターンが、操作圧力、操作容量及び加工物3
1からの離間距離に関してバランスが概ね取れているコーティング組成物ディス
ペンサー36と気体ディスペンサー38により適用されると、斑又は切形フェー
ド区域部或いは抜取線の無い、外観が一様な、望ましくはゆるやかなフェード区
域を有するコーティング47を製造できることが見いだされた。
【0031】 本発明はフェード区域を有する単一のコーティング47を基体上に形成するこ
とには限定されず、二つ以上のそのようなコーティングの形成も包含する。例え
ば、複数対のコーティング組成物ディスペンサー36と気体ディスペンサー38
とが、排気用組立て品32と34との間において、それらディスペンサー相互の
上流及び/又は下流に配置されている場合、各々がフェード区域を有する複数の
コーティング47を加工物31の表面39上に付着させることができる。また、
例えば、複数のコーティングステーション20を、搬送設備24の上方に、それ
らステーション相互の下流又は上流に連続配置して設けることによっても、各々
がフェード区域を有する複数のコーティング47を表面39上に付着させること
ができる。本発明のこれら態様においては、加工物31がその搬送面に沿って下
流に移動するとき、各々がフェード区域を有する複数のコーティングをそれらコ
ーティング相互の上に付着させることができる。加えて、フェード区域を持たな
いコーティングを形成する従来のコーティングステーション(図示せず)を本発
明の複数のコーティングステーションと組み合わせることにより、一部分がフェ
ード区域を含んでおり、一部分がそのようなフェード区域を含んでいないコーテ
ィングの混合コーティングを基体上に形成することができる。
【0032】 本発明の一つの追加の態様では、加工物31の表面39の二つ又は三つ以上の
別々の部分を、各々、コーティング47の一つ以上がそれぞれ少なくとも二つの
フェード区域を含んでいるそのようなコーティング47で、同時に上塗りするこ
とができる。このような態様が図4で例証されている。ここで、図4を参照して
説明すると、図4には、ほとんどの点で図2と同様であって、同様の要素は同様
の参照数字を持っているが、二台のコーティング組成物ディスペンサー36を、
全てが加工物31の搬送面に対して概ね直角の線に沿ってある間隔を置いて配置
されている三台の気体ディスペンサー38の間に配置して含むコーティングステ
ーション62を含んでいる、コーティングガラスの製造設備60が示されている
。一つの好ましい態様では、図5に示されるように、気体流れの噴霧パターン4
8及びコーティング組成物の噴霧パターン44は形状が楕円であって、それらそ
れぞれの長軸50と56とが互いに平行で、加工物31の搬送面の長手方向軸と
約45度の角度で配置されている。コーティング組成物ディスペンサー36と気
体ディスペンサー38とは、図6で説明されているように、各々が一対の向かい
合ったフェード区域49を有している二つのコーティング64を基体31の表面
39の上に付着させる、小渦流又は乱流が最小限に抑えられている干渉効果を与
えるように、各々、互いにある間隔を置いて配置されている。
【0033】 図7には、各々が少なくとも二つのフェード区域49を有する二つのコーティ
ング64が表面に付着されている加工物31を、裁断装置(図示せず)で、各々
が表面に単一のフェード区域49を有するコーティング64を含んでいる下位部
分66、68、70及び72に割り出し、即ち裁断する割出し系が例示されてい
る。図4及び5で説明されている態様は、二台のコーティング組成物ディスペン
サー36を含んでいるが、認められるだろうように、本発明はその態様に限定さ
れるものではなく、気体ディスペンサー38間に図4及び5に示されるようにし
て挿入、配置された幾つかのコーティング組成物ディスペンサー36を用いて任
意数のコーティング64を加工物31の上に与えることができる。
【0034】 認められるだろうように、コーティング組成物40は本発明のものに限定され
る訳ではなく、加工物31に向けて噴霧することができる、気体ディスペンサー
38の存在下で干渉効果を生成させる、この技術分野で既知の任意のコーティン
グ組成物であることができる。熱分解付着が可能なコーティング組成物が好まし
い。各々をここに引用、参照することにより、その開示全体が本明細書に含まれ
るものとされる米国特許第3,660,061号明細書、第6欄45行〜第8欄
25行;米国特許第4,719,126号明細書、第2欄18行〜第4欄60行
;及び米国特許第4,719,127号明細書、第2欄16行〜第6欄14行に
開示されるもののような金属酸化物系コーティング組成物が特に好ましい。
【0035】 本発明が有効であることが見いだされている、選ばれたパラメータの非限定例
をここで説明する。多くのコーティング用途のためには、コーティング組成物デ
ィスペンサー36は気体供給原料、典型的には空気供給原料を含む標準霧化用噴
霧ノズルを含んでいることができ、ここでその空気供給原料は、容量流量を約2
〜20標準立方フィート/分(scfm)(57〜570標準リットル/分[s
lpm])の範囲内、好ましくは約3〜6scfm(85〜170slpm)の
範囲内にして、約30〜60ポンド/平方インチゲージ(psig)の範囲内の
圧力で作動させることができる。このコーティング組成物は、そのノズルを通し
て、約1〜20psigの圧力において、約25〜200ml(0.8〜6.8
液用オンス)/分の流体流量で分配される。コーティング組成物ディスペンサー
36は、これを、許容できるフェード区域を与える所望コーティング厚さと同コ
ーティング面積を与える、加工物31から任意の距離において作動させることが
できる。約10インチ(25.4cm)の距離が、後記で説明されるように、気
体ディスペンサーが同時に用いられる場合、フェード区域を含むコーティング4
7の幅が約9インチ(22.9cm)である場合に、最も厚い点の所の厚さが約
500〜約1000Åである、比較的ゆるやかなフェード区域を有するコーティ
ング47を与えるのに許容できることが見いだされた。気体ディスペンサー38
の作動圧力は、加工物31からの間隔及びコーティング組成物ディスペンサー3
6からの間隔との組み合わせにおいて、望ましい干渉効果をもたらして、許容で
きるフェード区域を生成させる範囲内の圧力である。例えば、気体ディスペンサ
ー38は、それが加工物31の上方に約10インチ(25.4cm)の距離で離
間配置されているとき、約2〜20scfm(57〜570slpm)、更に好
ましくは約3〜6scfm(85〜170slpm)の範囲内の容量流量におい
て、約30〜約60psigの空気圧で作動される標準噴霧ノズルを含んでいる
ことができる。コーティング組成物ディスペンサー36からの気体ディスペンサ
ー38の間隔は、所定の用途に対して最適のフェード区域を与えるように変える
ことができるが、加工物31の搬送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿っ
て約8インチ(約20.3cm)の距離を有する間隔が、上記の作動パラメータ
内で作動される気体ディスペンサー38とコーティング組成物ディスペンサー3
6について上記した許容できるフェード区域を与えることが見いだされた。
【0036】 加工物31がその搬送面に沿って移動する速度は、所望とされる厚さを持つコ
ーティングを与える上記の流量に従って変えることができる。上記のパラメータ
の範囲内で、コーティング組成物40が約1000〜1500゜F(約538〜
約815℃)の温度範囲内に保たれたとき、その組成物が加工物31上に分配さ
れる水性懸濁液中に金属アセチルアセトネートを約10〜25%の固形分濃度で
含んでいた場合、約100〜600インチ/分(約254〜約1524cm/分
)の範囲内の線速度が、コーティング、特に最も厚い所で約500〜1000Å
の厚さを持つ熱分解的に付着された金属酸化物コーティングを与えるのに許容で
きることが見いだされた。
【0037】 前記のパラメータと与えられたその範囲は例であって、それらに限定されない
ことを意味する。しかし、どんな操作パラメータを選ぼうと、次の相互関係が得
られるようにするのが好ましい。ここで、図3を参照して説明すると、図3はコ
ーティング組成物40と気体46の噴霧パターンの側立面図を示す。理解される
と思うが、前記では扇状又は円錐形状として一般的に説明したが、更に詳しく述
べると、それら噴霧パターンは、各々、釣鐘形状曲線であって、それらパターン
の外縁が概ね放物曲線をなしていると称することができるパターンを形成してい
る。コーティング組成物ディスペンサー36と気体ディスペンサー38とが基体
31の表面39の上方に十分な間隔を取って配置されていると、それらそれぞれ
の噴霧パターン又は流動パターンの外縁は、各々、最後には、本質的に垂直で、
且つ表面39に対して概ね法線方向の基体31の表面39を横切る流動線に沿っ
て流れる。好ましい点では、それぞれの流動パターンは、各々、それぞれのディ
スペンサーと基体31との間の距離が増加してもあまり変化しないある表面積を
越えて基体31に衝突する。従って、コーティング組成物ディスペンサー36と
気体ディスペンサー38とが加工物31の表面39の上方に保持される好ましい
最低距離は、それぞれの噴霧パターンが持つ釣鐘形状曲線の外縁をして、その各
々が表面39に対して概ね法線方向の表面39を横切ることができるようにする
その距離である。それより長い距離も選択できるが、それは一般的には不要であ
って、そのような長い距離の場合は、十分なコーティングを保証するには、より
大きい操作圧力及び/又は同容量が必要になるだろう。
【0038】 コーティング組成物ディスペンサー36と気体ディスペンサー38とを加工物
31の表面39の上方に保持する距離について適切な範囲を上記のように選択し
たら、次のとおり境界が定められている範囲を持つそれぞれの分配圧力及び同容
量を選ばなければならない。即ち、この距離についての圧力と容量の上限は、コ
ーティング組成物粒子の全部又はほとんど全部を、熱障壁を通して強制的に押し
進めて、基体31の表面39上に付着させ、かくしてその表面上方のコーティン
グ組成物粒子の懸濁状態及び前記所望干渉効果を失わせて、フェード区域の形成
を妨げる、コーティング組成物ディスペンサー36のそのような圧力と容量であ
る。気体ディスペンサー38のこの距離についての圧力と容量の上限は、干渉効
果を同様に損なって、所望とされるフェード区域の形成を同様に妨げるそのよう
な乱流を発生させるその圧力と容量である。コーティング組成物ディスペンサー
36のこの距離についての圧力と容量の下限は、圧力と容量が非常に低いために
不十分なコーティング組成物が基体表面に向且つて案内され、基体上のコーティ
ングの厚さを薄過ぎるものにしてしまうそのような圧力と容量である。この距離
にある気体ディスペンサー38についての圧力と容量の下限は、干渉効果を生成
させるには不十分で、一般に、コーティング組成物の粒子を加工物31の全ての
又はほとんど全ての表面39上に付着させ、所望とされるフェード区域の形成を
妨げるそのような圧力と容量である。
【0039】 基体31の表面39の上方の、それぞれのディスペンサー36及び38の距離
を上記に従って、また記載された範囲内のそれぞれの操作圧力と同容量を選択し
たら、加工物31の搬送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿ったそれぞれ
のディスペンサー36と38との間の間隔は、所望とされる干渉効果をもたらす
範囲内で選ぶことができる。干渉効果は、とりわけ、概ね一様なフェード区域、
即ち斑の少ない均一なフェード区域を生成させるか、又は基体31の表面39の
コーティング部分と未コーティング部分との間に視認可能な境界線を与えるよう
に選ばれる。所望とされる干渉効果を得る、それぞれのディスペンサー36と3
8との間の間隔は、また、それぞれの噴霧パターンの幾何形状のどちらか一方が
円形以外のものである場合にも影響を受ける。例えば、前記のように、気体及び
コーティング組成物それぞれの噴霧パターンが長軸と短軸を有する楕円形である
場合に、概ね一様なフェード区域を得るには、それぞれの楕円形噴霧パターン各
々の長軸は、それらを互いに平行に、そして加工物31の長手方向搬送面から約
45度の角度で整列させるのが好ましいことが、本発明により見いだされた。一
般に、他の因子を全て一定に保ちながらディスペンサー36と38との間の間隔
を狭めると、基体31の表面39のコーティング部分と未コーティング部分との
間に明確な境界抜取線が形成され、斑のある一様でないフェード区域が形成され
ると言う結果がもたらされることがある。同様に、一般に、他の因子を全て一定
に保ちながらディスペンサー36と38との間の間隔を広げると、ついには干渉
効果が消失し、その結果コーティング組成物の粒子が加工物31の全てのまたほ
とんど全ての表面39上に付着せしめられて、所望とされるフェード区域の形成
が妨げられると言う結果になる。
【0040】 理解されると思うが、本発明は特定のいかなる用途にも限定されず、フェード
区域を有する任意のコーティングが任意の基体上に所望とされる場合に利用する
ことができる。しかし、本発明は特に好ましい一つの態様では、基体(特にガラ
ス基体)の上を、フェード区域を有する熱分解によって付着したコーティングで
覆うために用いる。
【0041】 非限定例としてであるが、本発明は、陸上、海上、空及び/又は宇宙空間用の
車両、並びに建造物のような建築構造物等々で使用されるガラス基体等のガラス
基体上に、それぞれフェード区域を有する、シェードバンド/コーティング、プ
ライバシーバンド/コーティング及び/又は装飾/美的用途用バンド/コーティ
ングの形成に特に有用である。ここに、本明細書で用いる用語「シェードバンド
(shade band)」とは、ガラス基体を透過する光エネルギー、特に可視光のエネ
ルギーの量を減少させる機能を奏する一つ以上のコーティングでコーティングさ
れているガラス基体のその部分を言う。シェードバンドは、これを、自走車両の
フロントガラスを透過する太陽光の量を減少させて、その車両に乗っている人を
快適にするための遮光バンド(shaded band)となすために、例えば自走車両の フロントガラスの一部分、特にその車両の天井ラインに隣接するフロントガラス
のその部分に近いところに沿って一般に使用される。本明細書で使用する用語「
プライバシーバンド(privacy band)」又は「プライバシーコーティング(priv
acy coating)」とは、自走車両又は建造物の外の位置からガラス基体を通して その車両又は建造物の内部を見通せる能力をなくすか又は低下させる機能を奏す
る一つ以上のコーティングでコーティングされたガラス基体のその部分を言う。
このようなコーティング又は複数のコーティングがカラス基体の一部分だけを覆
って存在する場合、それをプライバシーバンドと称することができる。そのよう
なコーティング又は複数のコーティングがガラス基体の全面、例えば自走車両の
横窓ガラスを覆って存在する場合、それをプライバシーコーティングと言うこと
ができる。プライバシーコーティング及びプライバシーバンドは、自走車両に乗
っている人のプライバシーを守るために、例えばその車両の横窓ガラス及び後部
窓ガラスに用いることができる。本明細書で用いられる「装飾/美的用途用バン
ド/コーティング」なる用語は、ガラス基体に装飾的又は美的外観を与える機能
を奏する、上記用語としての「バンド」又は「コーティング」を意味する。この
ようなバンド又はコーティングは付随的に遮光又はプライバシーの保護を実現で
きるが、その装飾/美的用途用コーティング又はバンドの主たる機能は、上記の
装飾又は美的機能を与えることである。ある種特定の用途には、混合されたプラ
イバシー、遮光(shading)及び/又は美的機能を計画的に奏するようにしたバ ンド又はコーティングも用いることができる。
【0042】 上記のシェードバンド/コーティング、プライバシーバンド/コーティング及
び/又は装飾/美的用途用バンド/コーティングの用途の各々において、本発明
は、プライバシー、遮光及び/又は美的バンド/コーティングでコーティングさ
れたガラス基体の第一部分と、プライバシー、遮光及び/又は美的バンド/コー
ティングでコーティングされていないガラス基体の第二部分(又は隣接ガラス基
体の第二部分)との間に、フェード区域を有するプライバシー、遮光及び/又は
美的バンド/コーティングを設けるために用いることができる。
【0043】 例えば、ここで図8を参照して説明すると、図8にはフロントガラス82、後
部窓ガラス84並びに横窓ガラス86、88及び90を含む自走車両80が示さ
れている。フロントガラス82はフェード区域49を含むシェードバンド92を
含み、そのシェードバンド92はフロントガラス92の一表面に本発明に従って
付着されたコーティングとして形成されている。このシェードバンド92はフロ
ントガラス92の内表面又は外表面のいずれに形成してもよい。同様に、シルエ
ットとして示される後部窓ガラスもフェード区域49を含むシェードバンド94
を含んでいる。シェードバンド94は後部窓ガラス84の一表面に本発明に従っ
て付着されたコーティングとして形成されている。このシェードバンド94は後
部窓ガラス84の内表面又は外表面のいずれに形成してもよい。
【0044】 図8は表面に付着されたプライバシーコーティングを含まない横窓ガラス86
をも示す。これに対して、横窓ガラス90はプライバシーコーティング96を含
んでいる。横窓ガラス88は、表面にプライバシーコーティング98が付着され
ていない横窓ガラス88の部分100を与えるべく、フェードしているフェード
区域49を含むプライバシーコーティング98を含んでいる。このようにして、
横窓ガラス88は、完全プライバシーコーティング96を含む横窓ガラス90と
、表面に付着されたプライバシーコーティングを含まない横窓ガラス86との間
で審美上満足な移行部となるように作用する。フェード区域49を含むプライバ
シーコーティング98は本発明に従って形成されたものである。プライバシーコ
ーティング96及び98はどちらも、それぞれの横窓ガラス90及び88の内表
面か外表面のいずれかに付着させることができる。
【0045】 理解されると思うが、本発明は図8に例示する正確な態様には限定されず、図
8に例示するフロントガラス82、後部窓ガラス84又は横窓ガラス86、88
及び90のどれに対しても、シェードバンドコーティング、プライバシーバンド
、プライバシーコーティング、美的用途用バンド、美的用途用コーティング又は
それらの混合体のどれかを含めることも本発明の範囲に入る。例えば、認められ
るだろうように、後部窓ガラス84には、シェードバンド94に代えて、又はそ
れに加えて、本発明によるフェード区域を含んでいてもよいし、含んでいなくて
もよいプライバシーコーティング(図示せず)が付着されていることができる。
【0046】 フェード区域を有する本発明のコーティングは、上記の遮光、プライバシー保
護及び/又は美的用途上の各機能に加えて、限定されるものではないが、紫外線
吸収性、低輻射性又は反射防止能をガラス又は他の基体に与えることを含めて、
他の機能を提供することができる。加えて、フェード区域を含む本発明のコーテ
ィングは所定の機能(例えば、遮光)のために存在することもできるし、また追
加の機能性(例えば、低輻射性、色等々)を有するコーティング物品を提供する
ために、一つ以上のコーティングと組み合わせることもできる。 本発明は、次に述べる特定の非限定例の説明から、更に理解されるであろう。
【0047】 例1 長さ約30インチ(76cm)×幅約25インチ(64cm)×厚さ約0.2
5インチ(0.64cm)であると測定される透明なフロートガラスのシートを
、オーブン中で約1150゜F(621℃)まで昇温、加熱した。この加熱され
たガラスシートをオーブンから取り出し、そして直ちに一組の搬送ローラ上の噴
霧熱分解装置のコーティングステーションに導入した。その搬送ローラは、上記
ガラスシートを上記コーティングステーションを通して約250インチ(635
cm)/分の線速度で走行させた。
【0048】 上記コーティングステーションには、幅約12インチ(30cm)×長さ約3
6インチ(91cm)であると測定される第一排気用組立て品が含まれ、この第
一排気用組立て品はほぼ同じ寸法を有する第二排気用組立て品から約15インチ
(38cm)隔てられた。これらの排気用組立て品は、各々、前記ガラス基体の
上方に約2インチ(5.08cm)離間して配置されており、そして各々約35
0標準立方フィート/分(以下、「scfm」)の空気流量で運転された。
【0049】 上記排気用組立て品間のほぼ中ほどに、一つのコーティング組成物ディスペン
サーが配置されていた。このコーティング組成物ディスペンサーには、常用の圧
縮空気霧化用噴霧ノズルが含まれていた。このコーティング組成物ディスペンサ
ーはコーティング組成物を前記ガラスシートの表面に対して概ね法線方向に分配
するように配向されており、そしてそのガラスシートの上方約10インチ(25
.4cm)の位置にあった。このコーティング組成物ディスペンサーを通して、
コバルト−クロム−鉄アセチルアセトネートを水中に17%固形分濃度で分散し
て含んでいるコーティング組成物を、約75ml(2.5液用オンス)/分の流
量及び約8psigの圧力で分配した。このコーティング組成物は、長軸に沿っ
て約16インチ(41cm)×短軸に沿って約8インチ(20cm)であると一
般に測定される楕円体として前記ガラスシートを横切るほぼ楕円形のパターンで
付着された。この楕円体の長軸は、一般に、上記コーティングステーションを通
るそのガラスシートの搬送面の長手方向軸に対して約45度の角度にあった。
【0050】 常用の圧縮空気霧化用噴霧ノズルを含んでいる気体ディスペンサーは、空気の
流れを上記ガラスシートの表面に対して概ね法線方向に分配するように配向され
ていた。そのノズルはそのガラスシートの上方約10インチ(25.4cm)の
位置に配置されていた。この気体ディスペンサーを、前記コーティングステーシ
ョンを通るガラスシートの搬送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って前
記コーティング組成物ディスペンサーから約8インチ(20cm)離れて配置さ
れていた。この気体ディスペンサーを通して大気の圧縮空気を、約50psig
の圧力において約5scfmの流量で分配した。この空気流のパターンは、その
空気流が上記ガラスシートを横切る場所でほぼ楕円形のパターンであり、この場
合その楕円体は約16インチ(41cm)×約8インチ(20cm)であると一
般に測定された。この楕円体の長軸は、一般に、上記コーティングステーション
を通るガラスシートの搬送面の長手方向軸に対して約45度の角度にあった。
【0051】 上記のコーティング組成物ディスペンサーと気体ディスペンサーとは干渉効果
を生成させ、それにより外観が一様なゆるやかなフェード区域を有するコバルト
−クロム−鉄金属酸化物コーティングの熱分解付着が引き起こされた。このコー
ティングは、その最も厚い点の所で、上記コーティング組成物ディスペンサーの
下の領域にほぼ相当する領域において、約500Åの厚さであった。ここで、そ
のコーティング組成物ディスペンサーの下の領域は、前記コーティングステーシ
ョンを通るガラスシートの搬送面の長手方向軸に沿っているそのガラスシートの
一つの長手方向縁に沿って概ね延在している領域であった。そのフェード区域は
、上記ガラスシートの搬送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って、即ち
そのガラスシートを横断して延在していた。視覚による観察によれば、そのコー
ティングは、ガラスシートの長手方向縁から約5インチ(13cm)、完全に、
且つ概ね一様にフェードしているように見え、その結果ガラスシート上にフェー
ド区域を有するシェードバンドが形成されていた。そのシェードバンドは、フェ
ード区域を含めて、幅が約5インチ(13cm)であった。
【0052】 上記の例は本発明を例証するために与えられたものであって、本発明を限定し
ようとするものではない。前記の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲
には、多種多様な修正事項が含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フェード区域を有するコーティングを連続リボン状基体上に付着させるための
装置の透視図である。
【図2】 コーティング組成物の噴霧と気体流れとの間における干渉効果の生成を説明し
ている、図1の基体の上面図である。
【図3】 フェード区域を有するコーティングの基体上への付着を説明している、図1の
基体の一部分の側立面図である。
【図4】 複数のフェード区域をそれぞれ有する複数のコーティングを、連続リボン状基
体の表面上に付着させるための装置、更に詳しくは、各々一対の向かい合ったフ
ェード区域を含んでいる、ある間隔を置いて配置されている二つのコーティング
を、基体の表面上に付着させるための装置の透視図である。
【図5】 複数のコーティング組成物の噴霧と複数の気体流れとの間における、各々一対
の向かい合ったフェード区域を有する、ある間隔を置いて配置されている二つの
コーティングを基体の表面上に付着させる干渉効果の形成を説明している、図4
の基体の上面図である。
【図6】 基体の表面上に付着された、ある間隔を置いて配置されている二つのコーティ
ングの各々の一対の向かい合ったフェード区域を説明している、図5のコーティ
ング基体の側立面図である。
【図7】 コーティングされた基体の表面上に付着された、単一のフェード区域を含む単
一のコーティングを各々有する複数の副区画への裁断を説明している、基体表面
上に付着された、一対の向かい合ったフェード区域を含む、ある間隔を置いて配
置されている一対のコーティングを有する連続リボン状基体の透視図である。
【図8】 傾斜フェード区域を有するコーティングを自走車両のフロントガラス、横窓ガ
ラス及び後部窓ガラスに含むその自走車両の透視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4D073 AA01 BB01 BB03 DB10 DB21 DD14 DD32 DD35 4F033 AA01 BA01 BA03 CA02 DA01 EA01 LA02 4F100 AA17A AA22 AA23 AA33 AG00B AT00B BA02 BA41 CC00A EH612 EJ422 EJ602 GB07 GB32 JD09 JD12 JN02 JN06 4G059 AA01 AB05 AC08 AC30 EA06 EB06 【要約の続き】 と気体ディスペンサーとを基体の上方に配置して、その 基体上に、各々が少なくとも一つのフェード区域を有す る一つ以上のコーティングを与えるようにすることもで きる。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを基体
    の表面上に形成する方法であって、 コーティング組成物の噴霧と気体流れとを基体表面の方向に一緒に導入する工
    程と、 前記基体表面付近で前記コーティング組成物の噴霧と前記気体流れとの間の干
    渉効果が生じるように、該気体流れと該コーティング組成物の噴霧とを相互に一
    定間隔を置いた関係に保持する工程であって、その干渉効果によって該コーティ
    ング組成物が、フェード区域を有するコーティングとして前記基体表面上に付着
    するように導かれる上記工程と、 フェード区域を有するコーティングを前記基体表面の少なくとも一部分の上に
    形成させるために、前記コーティング組成物を該基体表面の上に付着させる工程
    と、を含む上記方法。
  2. 【請求項2】 導入工程と付着工程の間、基体上に熱障壁を与える工程を更
    に含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 (a) 熱分解による付着が可能なコーティング組成物を選択す
    る工程と、 (b) 導入工程と付着工程の間、前記コーティング組成物が熱分解する温度に基
    体を保持して、フェード区域を有する熱分解によって付着したコーティングで該
    基体の表面を覆う工程と、を更に含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 (a) 基体の上方にコーティングステーションを配置する工程
    であって、該コーティングステーションが、一定間隔を置いて配置した少なくと
    も一対の排気用組立て品を備え、該コーティングステーションからの、該コーテ
    ィング組成物の気化及び反応によるガスと生成物とを除去し、しかも、一対の該
    排気用組立て品の間にコーティング組成物ディスペンサーと気体ディスペンサー
    とを保持する、上記工程と、 (b) フェード区域を有する熱分解によって付着したコーティングで前記基体の
    表面を覆うために、該基体と前記コーティングステーションとを相互に関連して
    移動させる手段を設ける工程と、を更に含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 移動手段が、概ね水平の搬送面に沿って基体を搬送する、請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 コーティング組成物ディスペンサーはコーティング組成物を
    概ね楕円形のパターンで基体表面の上に分配し、気体ディスペンサーは気体流れ
    を概ね楕円形のパターンで該基体表面の上に分配し、しかも、該楕円パターンの
    各々の長軸は互いに平行であり、且つ該長軸はそれぞれ、該基体の搬送面の長手
    方向軸と約45度の角度をなす線に沿った位置にある、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 基体がガラス基体であり、移動手段がガラス搬送手段である
    、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 コーティングステーションをフロートガラス形成室とガラス
    焼き鈍し炉との間に配置する工程を更に含む、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 (a) 基体の上方に複数の気体ディスペンサーを、該基体の搬
    送面の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って配列させ配置する工程と、 (b) 前記気体ディスペンサーの各々の間に少なくとも一つのコーティング組成
    物ディスペンサーを配置する工程と、 (c) 前記コーティング組成物ディスペンサーからのコーティング組成物の噴霧
    と、前記気体ディスペンサーの各々からの気体流れとを前記基体表面の方向に一
    緒に導入する工程と、 (d) 前記コーティング組成物の噴霧と前記気体流れとの間の干渉効果が前記基
    体表面の付近に生じ、しかも、該コーティング組成物の噴霧と該気体流れとがそ
    れぞれ少なくとも一対の向かい合ったフェード区域を有するコーティングとして
    該基体表面の上に付着するように該干渉効果が作用するような一定間隔を置いた
    関係に前記気体ディスペンサー及び前記コーティング組成物ディスペンサーを保
    持する工程と、 (e) 前記コーティング組成物の噴霧を前記基体表面の上に付着させて、該基体
    表面の少なくとも一部分の上にコーティングを形成する工程であって、該コーテ
    ィングが少なくとも一対の向かい合ったフェード区域を含む上記工程と、 を更に含む、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 複数のコーティング組成物ディスペンサーを、複数の気体
    ディスペンサーの間に挟み込んで、複数のコーティングを前記基体の別々の部分
    の上に形成する工程であって、該コーティングの各々が少なくとも一対の向かい
    合ったフェード区域を有する上記工程を更に含む、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 基体を複数の下位部分に裁断する工程であって、該下位部
    分がそれぞれ、単一のフェード区域を有するコーティングを該下位部分の少なく
    とも一部分の上に有する上記工程を更に含む、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 気体は、空気、不活性ガス及びそれらの混合物より成る群
    から選ぶ、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 コーティングが金属酸化物の膜を有する、請求項1記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 コーティングは、少なくとも一種の有機溶媒に溶解した少
    なくとも一種の有機金属化合物、非水性キャリヤに懸濁した少なくとも一種の有
    機金属化合物、及び水性キャリヤに懸濁した少なくとも一種の有機金属化合物よ
    り成る群から選ばれるコーティング組成物から形成する、請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを基
    体表面の上に形成する方法であって、 (a) 前記基体表面の上方に少なくとも一つのコーティング組成物ディスペンサ
    ーを設ける工程であって、該コーティング組成物ディスペンサーが該基体表面の
    方向にコーティング組成物の噴霧を導くように配列されている上記工程と、 (b) 少なくとも一つの気体ディスペンサーを前記基体表面の上方に設ける工程
    であって、該気体ディスペンサーが気体流れを該基体表面の方向に導くように配
    置される上記工程と、 (c) 前記コーティング組成物ディスペンサーからのコーティング組成物の噴霧
    と、前記気体ディスペンサーからの気体流れとを一緒に分配する工程と、 (d) 前記コーティング組成物の噴霧と前記気体流れとの間の干渉効果が該基体
    表面の付近で生じ、しかも、該コーティング組成物がフェード区域を有するコー
    ティングとして該基体表面上に付着するように該干渉効果が作用するように、該
    コーティング組成物の噴霧と該気体流れとを互いに一定間隔を置いた関係に保持
    する工程と、 (e) 該コーティング組成物を該基体表面上に付着させて、フェード区域を有す
    るコーティングを該基体表面の少なくとも一部分の上に形成する工程と、 を含む、上記方法。
  16. 【請求項16】 ガラスリボンの表面に少なくとも一つのコーティングが形
    成された該ガラスリボンを連続的に製造する方法であって、該ガラスリボンは、
    溶融金属の流体浴の上に溶融ガラスを浮かせることによって形成され;しかも、
    前記コーティングは、霧化噴霧によりコーティング組成物を該リボンの表面に送
    出すことによって、該ガラスリボンの表面上に熱分解によって形成し;その間、
    該リボン表面は該コーティング組成物を熱分解して該リボン表面上に熱分解され
    たコーティングを形成するのに十分な温度にして置く;上記製法において、 (a) 少なくとも一つのコーティング組成物ディスペンサーを前記リボン表面の
    上方に設ける工程であって、該コーティング組成物ディスペンサーはコーティン
    グ組成物の噴霧を該リボン表面の方向に導くように配列させる上記工程と、 (b) 少なくとも一つの気体ディスペンサーを前記リボン表面の上方に設ける工
    程であって、該気体ディスペンサーが気体流れを該リボン表面の方向に導くよう
    に配列される上記工程と、 (c) 前記コーティング組成物ディスペンサーからのコーティング組成物の噴霧
    と、前記気体ディスペンサーからの気体流れとを一緒に分配する工程と、 (d) 前記コーティング組成物の噴霧と前記気体流れとの間の干渉効果が前記リ
    ボン表面の付近で生じるように、該コーティング組成物の噴霧と該気体流れとを
    相互に一定間隔を置いた関係で保持する工程であって、フェード区域を有するコ
    ーティングとして該コーティング組成物が該リボン表面の上に付着するように該
    干渉効果が作用する上記工程と、 (e) 前記コーティング組成物を前記リボン表面の上に付着させて、フェード区
    域を有するコーティングを該リボン表面の少なくとも一部分の上に形成する工程
    と、を含む、上記方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも一つの主表面を有する基体;及び、前記基体の
    主表面上に付着された、フェード区域を有する熱分解によって付着された少なく
    とも一つのコーティング;を有する製品。
  18. 【請求項18】 コーティングが少なくとも一対の向かい合ったフェード区
    域を有する、請求項17記載の製品。
  19. 【請求項19】 基体がガラス基体である、請求項17記載の製品。
  20. 【請求項20】 ガラス基体が連続したフロートガラスリボン及びガラスシ
    ートより成る群から選ばれる、請求項19記載の製品。
  21. 【請求項21】 コーティングが熱分解によって付着された金属酸化物コー
    ティングを有する、請求項20記載の製品。
  22. 【請求項22】 ガラス基体が、建築用透明ガラス、自走車両用フロントガ
    ラス、自走車両用横窓ガラス及び自走車両用後部窓ガラスより成る群から選ばれ
    るガラスシートである、請求項21記載の製品。
  23. 【請求項23】 コーティングが、シェードバンド、シェードバンドコーテ
    ィング、プライバシーバンド、プライバシーコーティング、美的用途用バンド、
    美的用途用コーティング及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項2
    2記載の製品。
  24. 【請求項24】 フェード区域がガラス基体の水平軸に対して概ね平行にな
    っている、請求項23記載の製品。
  25. 【請求項25】 フェード区域がガラス基体の垂直軸に対して概ね平行にな
    っている、請求項23記載の製品。
  26. 【請求項26】 少なくとも一つのフェード区域を有するコーティングを物
    品の表面上に付着させるための装置において、 物品を概ね水平な平面内にある物品移動通路に沿って下流方向に移動させるた
    めの手段; 前記物品移動通路の上方に一定間隔を置いた関係で配置されているコーティン
    グ組成物ディスペンサーであって、コーティング組成物の噴霧を該物品移動通路
    の方向に下向きに導く該コーティング組成物ディスペンサー;及び 前記物品移動通路の上方に一定間隔を置いた関係で配置され、且つ、前記物品
    移動通路の長手方向軸に対して概ね直角の線に沿って、前記コーティング組成物
    ディスペンサーから一定間隔を置いて配置されている気体ディスペンサーであっ
    て、気体流れを該物品移動通路の方向に下向きに導く該気体ディスペンサー; を備えた上記装置であって、前記コーティング組成物の噴霧と前記気体流れとが
    それぞれ一緒に分配されるとき、該コーティング組成物の噴霧と該気体流れとの
    間に干渉効果が生じるように、前記コーティング組成物ディスペンサー及び前記
    気体ディスペンサーは互いに一定間隔を置いて配置されており、しかも、該コー
    ティング組成物が前記物品移動通路に沿って搬送される物品の表面の方向に導か
    れるとき、該コーティング組成物を少なくとも一つのフェード区域を有するコー
    ティングとして付着させるように前記干渉効果が作用する、上記装置。
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