JP2002507139A - 雪上滑走ボード - Google Patents

雪上滑走ボード

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クンツ,ユルク
マルチン,ペーター
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ダクガ ホールディング リミテッド
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 雪上滑走ボードは、上側及び下側層の中間に配置されるコア(1)を有する。このコア(1)は、軽量材料からなる領域(11,13)と、補強材料からなる領域(12.1,12.2,・・・,14,15)とを含んでおり、雪上滑走ボードは小重量のものであり、そして高い剪断強さ及び高い圧縮強さを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 雪上滑走ボード 本発明は、独立請求項の一般用語に従った雪上滑走ボード及びその製造方法に関 するものである。 例えば、アルペン用,クロスカントリー用,或いはジャンプ用スキー板、ビッグ フット(Big Foots)、スノーボード等のような種々の雪上滑走ボード間には区別 が付けられている。スノーボードは、多くの他の雪上滑走ボードとはその設計も 用途も異なっており、他の雪上滑走ボードよりも幅広である。大抵のスキー板は 、使用するためにスキーヤーの各脚に1つづつ固定して対で利用しなければなら ない。スノーボードでは、1枚の雪上滑走ボードのみ必要であり、該雪上滑走ボ ードは、他の雪上滑走ボードとは対照的に、ビンディング使用のために2つの領 域を有している。これらの領域は、他の雪上滑走ボードと再び対比すると、いわ ゆるインサートであるビンディング用の一体式レセプタクルを備えている。 多くの雪上滑走ボードは、良く努力された一定の構成を備えている。この構成は サンドイッチ構造であり、その心材もしくはコアに、繊維強化プラスチックラミ ネートと、プラスチック被覆と、及びプラスチック又は鋼製部材からなる両側板 とから構成される支持被覆層もしくはフランジが設けられている。 既知の雪上滑走ボードの欠点は、900Kg/m3以上の比較的に高密度であり、 従って、かなりの固有重量を有することである。従って、典型的には長さ150 0mm,最大幅290mmの寸法のスノ ーボードは、2.3Kg以上の固有重量を有する。これらの重いボードは、運ぶ のに骨が折れるし、使用する際にかなりの力を要し、また、方向を変える時に動 きが鈍い。これらの理由により、軽量の雪上滑走ボード、いわゆる軽量ボードが 必要とされている。 軽量ボード設計の解決策は、スイス特許CH−686028号に開示されている 。400Kg/m3以下の密度の軽量コアを用いると、平均密度が最大で850K g/m3の軽量スノーボードが得られる結果となり、軽量コアの材料としては、ハ ニカム材料又は繊維強化した高抵抗発泡体が推奨されている。 この種の軽量雪上滑走ボードが有する第1の欠点は、被覆層間の剪断応力の吸収 に関係しており、剪断強さが低く、振動及び衝撃の緩衝が比較的に不足している 。剪断応力は、軸方向荷重による雪上滑走ボードの曲げによって例えば発生し、 歪もしくは破壊強さにそれそれ影響し、使用中の特性に影響を与える。振動及び 衝撃は、こぶや、通る通路の凹凸のような外乱によって生じ、乗り心地の良さや 、エッジのグリップ力を減少させる。軽量コア材料は低剪断強さと共に低剪断弾 性係数を有するので、破壊もしくは割れが切迫する危険がある。 軽量雪上滑走ボードの第2の欠点は、圧縮抵抗に関係している。軽量コアは低い 圧縮抵抗を有し、圧縮性である。特に、ハニカム構造の圧縮抵抗は構成要素が曲 げられるときにかなり低下する。その結果、層間の距離が変わり、これがまた剛 性、強固さ、曲げに対する抵抗性に悪影響を与える。 軽量雪上滑走ボードの第3の欠点は、雪への力の伝達に関係してい る。シューズ、ビンディング及び種々の層を介する脚からの力の伝達が大きいと 、正確な舵とり及び迅速な運動が可能になる。このため、力に対する高い耐性も しくは抵抗性を有するスノーボードが必要とされている。 これらの問題の解決策として、公報WO97/06864が開示するスキー板に おいては、ビンディングのキャリヤがモノコック構造の形でコアを外側から囲ん でいて、このように機械的に脱結合化されたビンディングキャリヤが雪上滑走ボ ードの長手方向及び横方向の力だけでなく捩りにも耐えるようになっている。振 動及び衝撃を迅速に吸収するために、上方層において粘弾性の緩衝層が設けられ ている。この機械的に脱結合化されたビンディングキャリヤは乗り面へのより強 い力の伝達を許容する。 コアを外側から囲むこの機械的に脱結合化されたビンディングキャリヤによる解 決策は、比較的に幅の狭いスキー板に適用しうるに過ぎない。しかし、スノーボ ードは、一般的に少なくとも幅が2倍あるという相当に幅広のスキー板である。 剪断力を吸収するラミネートはスノーボードにとっては小さすぎるので、補強し なければならず、これは厚さ及び重量に関する諸問題をもたらすことになる。 公報FR−2667により開示された雪上滑走ボードは、全厚さにわたりハニカ ム構造のあるゾーンを含むコアを備えた層状構造として設計されており、その残 部はポリマー混合物によって形成されている。また、この雪上滑走ボードは上述 したような欠点、特に、剪断応力の低吸収性、低い剪断強さ、低い圧縮抵抗性を 有する。コアは、ハニカム構造を型の中に置いてその周りにポリマー混合物を注 入することによって、別個に製造される。コアの製造後、雪上滑走 ボードをこのコア及びその他の構成要素から組み立てなければならない。数段階 の製造は面倒でありコストがかかる。 本発明の目的は、簡単な設計により上述した欠点を解消することである。この目 的は特に、軽量であると同時に、剪断応力に対して高い抵抗性があり、圧縮に対 して高い抵抗性があるスノーボード構造を開示することである。更に、高い舵と り力の伝達が実現されねばならない。本発明の更なる目的は、雪上滑走ボードの 製造方法を提供することである。本発明は、スキー板、ビッグフット(Big Foots )、スノーボードのような雪上滑走ボードに関し、しかし、特にスノーボードに 関するものである。 この目的は、請求項において明確に定められた本発明によって達成される。 本発明は、特に雪上滑走ボードにおいて生じるような動的及び静的応力に対する 軽量構成要素の開発を意図している。上方層及び下方層の間に、超軽量材料と、 大きな強度の補強材料、好ましくは高強度材料とからなるコアマトリックスが配 置されている。このサンドイッチ構造の軽量設計は高い動的曲げ及び圧縮応力に 耐える。大きな強度の補強材料は、超軽量のコア材料の領域に入れられる。コア マトリックスは、その中の主に超軽量材料が支持機能を有すると共に、局部的に 設けられた大きな強度の補強材料によって曲げ,圧縮及び剪断応力に対して安定 化されるように、形成するのが有利である。 その結果できる超軽量の雪上滑走ボードは、コアの剪断弾性係数,コアの剪断強 さ,コアの圧縮強度,構成要素の剛性及び構成要素の 強度を増すために、大きな強度の補強材料が主荷重の方向に対応して超軽量のコ ア材料にある隙間の中に入れられるので、非常に高い剪断強さ及び圧縮強度を有 する。超軽量コア材料の組合せには、例えば、フェノール樹脂(ノーメックス=No mex)を含浸したアラミドペーパーのようなハニカム材料、ポリエーテルイミド(P EI)の管状ハニカム、例えばポリアミド,ポリイミド,ポリスチレンのような発 泡プラスチック、例えばガラス繊維強化プラスチック(GFK),炭素繊維強化 プラスチック(CFK)のような繊維強化プラスチック、アクリロニトリルブタ ジェンスチレン(ABS)、ウッド、金属等がある。以下の表は、上述した材料 のうちのあるものの代表的な抵抗力の値を示している。この表を考慮すると、明 らかに、用いた補強材料は使用した軽量材料よりも著しく高い抵抗力を有し、従 って、それらを高抵抗力の材料と呼ぶことは道理にかなっている。 雪上滑走ボードを製造する本発明の方法では、補強材料からなる領域はボンド接 着により軽量材料の領域に結合される。コアの個々の構成要素は、雪上滑走ボー ドの他の全構成要素と一緒に型の中に入れて、結合もしくは接着され、1回の単 一ステップで完成品を形成するのが好ましい。これは、機能的に作用するコアが 固有の方法で前もって作られるのではなく、諸構成要素が相応じて前もって作ら れねばならないことを意味している。既知のプレプレグ法により 個々の領域を相互に接着し合わすだけでなく、該領域を端部と、また被覆層と一 緒に接着するのが特に適当であることが分かった。 本発明を以下の図に関連して詳細に説明する。 図1は、応力をかけられたときに雪上滑走ボード(側方から見ている)が受ける 力と圧力を略図的に示している。 図2〜図7は、本発明による雪上滑走ボードについての例証的実施形態の種々の 長手方向断面を示している。 図8は、図2の実施形態の横断面を示している。 図9は、本発明の更なる例証的実施形態の横断面を示している。 図10は、内部を見るため部分的に開放された、2つの被覆層間のハニカム材料 を示している。 問題をもっと一般的に説明するために、図1は、典型的な応力にさらされた例え ばスノーボードのような雪上滑走ボードを側方から見て示している。スノーボー ダー(図示せず)は、2本の脚でスノーボード上に力F1,F2を作用させる。 スノーボードの曲げは、同スノーボードの上側2に圧力s1を生じさせ、下側3 に張力s2を生じさせる結果になる。また剪断力s3も働く。 図2〜図7は、本発明の例証的実施形態の各部を通る、雪上滑走ボードのベース 3に平行な長手方向の諸断面を示している。これらの全実施形態は、スノーボー ドである雪上滑走ボードに関する点で共通している。また、本発明は、スキー板 やビッグフット等のような 他の雪上滑走ボードにも適用可能であるが、これについては明示的に説明しない 。図2〜図7は全て、雪上滑走ボードを通り、且つ異なる材料の幾つかの領域か らなるコア1を通る長手方向断面を示している。 図2によると、コア1は領域11,12.1,12.21,12.22,12.31 ,13.32,13,14,15を含み、ここで、領域11,13は超軽量コア 材料からなり、領域12.1,12.21,12.22,12.31,13.32, 14,15はより強度の高い補強材料からなる。雪上滑走ボードは更に、同様に 補強材料からなるのが好ましい前端部45及び後端部54を有する。コアマトリ ックスは、補強材料を境界となる外側領域14,15と少なくとも1つの内側領 域12.1,12.21,12.22,12.31,13.32とに配置させたり、 軽量材料を少なくとも1つの中間領域11,13に配置させたりして、選択的な 方法で設計することができる。言うまでもなく、もっと多く或いはもっと少ない 材料領域をコアマトリックスを形成するように配置することができる。従って、 例えば補強材料12.1,12.21,12.22,12.31,13.32のない 設計が可能である。更に、交互する配置が義務付けられることはない。 図8は、線VII−VIIに沿って図2の実施形態を通る横断面図であり、対称的であ るため、横断面の半分のみを示している。図2に関連して上述した諸構成要素は 別にして、圧力層20、引張層30及び鋼製エッジ40が図8に見られる。圧力 層20は、グラフィックデザインを適用できる表面2上の表面材料で被覆するこ とができる。引張層30は乗り面31で被覆されていることが好ましい。 図3〜図7は、図2と同様の表示の仕方で、コアマトリックスの更なる諸実施形 態を示しており、該コアマトリックスは、軽量材料からなる領域11,13と、 多少とも対称的に配列されると共に、もっと大きいか小さく且つ幾分モザイク状 の内側領域12.1,12.2・・・と,補強材料からなる境界の外側領域14, 15とを有する。これらは、もっと大きくすることも小さくすることもできる。 また、これらは、相互に結合しうるが、結合してはならず、そして任意の形状と しうる。専門家は、本発明の知識があれば、コアマトリックスの設計に対する可 能性に殆ど制限を受けない。一般に、補強材料からなる領域は、雪上滑走ボード における主荷重の方向と一致するように、それらの大きさ及び配向に関して意図 的に利用されている。 寸法決め、即ち個々の領域11,12.1,12.2,・・・,13,14,15 並びに前端部45及び後端部54の相対的寸法は自由に調整可能である。図2, 図3,図6及び図7は比較的に狭い外側領域14,15と比較的に短い前端部及 び後端部45,54を示しているが、中間領域11,13は比較的に大きな面積 或いは体積をカバーしている。図3による内側領域12.1は図2,図4及び図 5によるものよりも狭く設計されている。図6及び図7において、内側領域は、 結合ベース12.1,12.2まで事実上縮小されている。図5は比較的に大きな 前端部45及び後端部54を示している。このような寸法決めの変化はユーザー が好む諸仕様を考慮にいれており、その結果得られる雪上滑走ボードは、異なる 剛性で、多かれ少なかれ軽量で、運動性の異なるものとなる。更に、これらの寸 法決めの変化は、使用した軽量材料及び補強材料を考慮している。超高強度材料 は、通常の高強度材料よりも小さな領域もしくは体積を必要とする。軽量材料及 び高強度材料の比に依存するが、約600K g/m3の平均密度を有する例えばウッドのような通常のコア材料を用いた標準設 計のスノーボードと比較して、約20〜40%の重量減少が実現できる。 高強度材料は、前述したように、超軽量コア材料にある隙間の中に必ずしも二次 元的な仕方で入れられるべきではなく、三次元的な仕方でシャックルとして、ス ロット付きのコア材料に輪状に通すことができる。その例証的実施形態は、図8 と同様の仕方で図9に示されている。層20,30の材料は高強度補強材料とす ることができる。高強度層材料からなるシャックル20.1,20.2は、引張層 30を圧力層20に直結することを可能にする。 補強材料は、引張層30及び圧力層20の間に作用する力を吸収するためのもの である。特に、補強材料からなる領域12.1,12.2,・・・,14,15は 雪上滑走ボードの強い曲げ応力付加を可能にする。更に、補強材料からなる領域 12.1,12.2,14,15は、例えば結合ベース12.1,12.2を形成し たり、鋼製エッジ40を支持したりという適用例に特有の目的のために局部的補 強の役に立つ。言うまでもなく、ここには記載していない他の局部補強材料の適 用可能性もありうる。補強材料からなる領域は、雪上滑走ボードが動的曲げ応力 を受けているときに、領域、軽量材料からなる領域を安定化する。例えばハニカ ム材料のような軽量材料の剪断及び圧縮強さは、周知のように、曲げ応力下で劇 的に減少するが、その理由は、例えば曲げ及び横方向のミスアラインメントがあ ると、ハニカムのセル壁が荷重を受けた面に関してもはや垂直ではなくなるから である。曲げ応力下で横方向に耐性のある補強材料の局部的一体化によって、支 持軽量材料のこの小さい値が妨げられる。従って、曲げ応力が高いときには、ハ ニカムも安定化される。 雪上滑走ボードにおける主荷重の方向に応じて補強され安定化されるこのコアマ トリックスは、低い剛性値を有する軽量材料を成功裡に使用することを実際に可 能とする。 図2〜図7によると、補強材料からなる領域12.1,12.2,・・・,14, 15は、補強材料からなる前端部及び後端部を介して高強度の方法で結合されて いる。これにより、雪上滑走ボードの最も応力がかけられるエッジ領域を高強度 の方法で意図的に補強することが可能になる。高強度の補強材料からなる領域1 2.1,12.2,・・・,14,15,45,54は閉じた態様で接続されるこ とができる。しかし、これは条件ではない。一般的に、このサンドイッチ式複合 構造は長手方向に高い剪断弾性係数を有するので、圧力及び曲げに対して非常に 耐性がある。この雪上滑走ボードは特に、捩りに対して大きな耐性を有すると共 に、高い吸収作用を有する。その諸構成要素の剛性及び耐性が向上される。ガラ ス繊維(GFK),炭素繊維(CFK)で強化されたプラスチック、アクリルニ トリルブタジェンスチレン(ABS)、ウッド等を使用することが有利である。 このリストに全てが載っているわけではない。本発明の知識がある専門家は、例 えば鋼及び/又はアルミニウムである金属のような他の補強材料を使用すること ができる。 軽量のコア材料は、雪上滑走ボードの重量を低く保つ目的を有している。使用 する軽量材料としては、代表的には3〜10mmのセル直径を有するか、密閉セ ルを有する密度400Kg/m3以下のハニカム材料のような空所をもつ材料が好 適である。本発明の設計による雪上滑走ボードは、代表的には長さ1500mm ,最大幅290mm,最大厚さ10mmの寸法を有するスノーボードとして具体 化されており、このスノーボードは約2.3Kgの重量を有する。これは、標準 設計のスノーボードと比較して重量の減少が20〜4 0%であることを意味している。この重量減少の変化は、スノーボードにおいて (低重量の)高強度補強材料が貢献する結果である。 図10は、引張層30と圧力層20の間にある軽量ハニカムコア材料6を示して いるが、図においてはこれらの層は内部を見るために部分的に取り払われている 。ハニカム材料6は、例えば6角形又は円形の断面を有する好ましくは柱状のセ ル6.1,6.2,・・・からなっており、該セルの軸線は、雪上滑走ボードの長 手方向軸線Aに関して垂直に配向されているのが好ましい。アルミニウムのよう な金属材料、或いは、例えばポリプロピレン(PP),ポリカーボネート(PC ),ポリエーテルイミド(PEI)のようなプラスチック,フェノール樹脂(ノ ーメックス=Normex)に浸したアラミドペーパー等の非金属材料からなる大抵の 種々のハニカム材料6は市場で入手可能である。ハニカム材料6が好ましいのは 、低密度であるからだけでなく、固有重量の圧力耐性が並外れているからである 。ハニカム材料は、セル軸線aの方向には圧縮され難く、これは、セルが非常に 耐圧性があるが、従来のコア材料と比較して、相対的に低い剪断弾性係数或いは 低剪断強さを有することを意味している。また、このことは、例えば強化されて いない発泡プラスチックのような代替軽量材料にも当てはまる。 ハニカム材料6や、プラスチック,プラスチック繊維,プレプレグ等のような他 の軽量材料の精密加工は、例えば超音波加工により行われる。ハニカム材料及び 軽量材料に対する他の処理方法も超音波加工方法と同様に使用できることは言う までもない。CADインターフェースによるCNC制御の超音波加工は、素早く 経済的な加工を可能にすると共に、異種の加工に対する迅速な変更を可能にする ので好ましい。連続製造における加工の精度は例えば約+/−0.2 mmである。更に、超音波加工は、加工中に熱及び媒体影響がない点で好ましい 。これは、エッジが撓んだり、損傷したり、汚染したりするので、レーザー或い はウオータージェット加工のような他の加工方法を用いる場合には欠点である。 本発明において命名されている軽量材料及び補強材料は、余りにも多いので、網 羅的にリストアップすることはできない。本発明についての知識を有する専門家 は、更なる材料及び組合せを追加できる。例えばもっと密度の高いハニカム材料 或いはもっと大きな又は小さなセル径を有するハニカム材料を使用することもで きる。 例えばハニカム材料のような軽量材料の空所には、本発明の意味での補強材料と して局部的に作用するために、補強材料を充填することもできる。この関係で可 能な材料は、発泡体及びプラスチックペーストであり、例えばポリウレタン(P UR),GFK,ABS,金属,ウッド等がある。最後に、軽量材料6の空所に は、粘弾性にするため且つ振動及び衝撃を迅速に吸収するため、粘弾性材料を充 填することができる。 個々の領域1,12.1,12.2,・・・,13,14,15の耐久性があり安 定的な結合、並びに前側及び後側エッジ45,54との耐久性があり安定的な結 合は、例えば既知のプレプレグ法で接着によって行うのが好ましい。プレプレグ は補強材料であり、予備反応させたデュロプラスチック(duroplastics)又は熱可 塑性プラスチックに浸されている。プレプレグマトリックスには例えば熱硬化性 デュロプラスチックエポキシ樹脂が用いられる。板状のサンドイッチ構成要素は 圧縮によって比較的に経済的に製造できる。サンドイッチ構成要素は、相対的に 薄い被覆層と相対的に厚いが軽量のコア とからなる。被覆層は大部分が、高い耐圧縮性と軽い重量を有するコア材料に接 着もしくは結合された高強度層材料である。粘塑性的のプレプレグマトリックス と成形可能の下地(bedding)マトリックスの使用により構成要素の設計に多くの 可能性がありうるようになる。 超軽量で剪断にも圧力にも耐える本発明の雪上滑走ボードを製造するために、動 的曲げ応力に備えて、既知のプレプレグ法を用いるのが好ましい。プレプレグ法 は低コストに特徴があり、接着剤を付加的に必要とすることなく、全ての材料及 び部分をプレプレグ中に含まれるエポキシ樹脂によって全自動方式で結合できる ので経済的である。例えばB−コンディション(B-condition)のエポキシ樹脂が 粘塑性的のプレプレグマトリックスとして用いられる。熱が加えられると樹脂の 粘性が低下し、諸構成要素は樹脂の流れにより濡らされるようになる。ここで用 いられるプレプレグ法の変形例は、ワークの形状に対応して加工された頑丈なツ ールを使用する。該ワークは必要条件に対応するように空間的に設計されている 。ここでは加圧面に関して斜めの壁が摩擦関係で圧縮される。樹脂及び硬化剤の 重付加は主として温度,押圧力及び作用時間に依存している。プレプレグの使用 は、サンドイッチ複合材中の樹脂含有量が一定であること、接続の再現性が高い ことを保証する。 ここで用いられたプレプレグ法においては、硬化の後直ぐに完成構成要素が出て くる。この方法の特徴は、諸パーツの作製や、バリ取り,くせ取り,ラッカー仕 上げ等の二次処理に関して要求される製造努力が少なくてよいことである。特に 、グラフィックデザインを有する面は、余分な骨折りをすることなく同時に接着 できる。ここで用いたプレプレグ法は、平板状(二次元)のサンドイッチ構成要 素を形成する異なる軽量材料の結合に限定されるのではなく、三次元パーツから なる経済的サンドイッチ軽量構造も可能にする。例えば、加圧バッグ法との組合 せが可能であり、この場合、加圧バッグを加工されたパーツと一体化するかツー ルと部分的に一体化すると共に、三次元(全平面)の定圧力伝達を起こす仕方で 行われる。 本発明の知識を有する専門家は、言うまでもなく、結合のために他の既知技術及 び他の結合手段を使用することができる。他の技術の例には、湿式貼合せ,反応 射出成形(RIM)技術,樹脂トランスファー成形(RTM)法,或いは接着が あり、接着は、接着フォイル,接着フィルム,プラスチック或いは繊維強化プラ スチックからなるグルー被覆ラミネート,或いはアルミニウム等のような金属に より行い、繊維強化プラスチックには、GFK,CFK,ABS,PFK等があ る。射出法との組合せが用いられる場合、エキスパンデッド系を加工パーツに注 入し、それにより、加圧工程中に、発泡系の付勢を加熱手段により行うことがで きる。かかる結合の方法により、被覆層はもちろん、軽量材料及び補強材料は接 続され、破損のないフレキシブルな雪上滑走ボードを形成することができる。
【手続補正書】 【提出日】平成12年1月14日(2000.1.14) 【補正内容】 請求の範囲 1. 上側及び下側層もしくはフランジ(20,30)の間にコア(1)を有し、 該コア(1)は、軽量材料(11,13)からなる少なくとも1つの領域と、補 強材料(12.1,14,15)からなる少なくとも1つの領域と、接着のため の締結手段(12.1)とを備えている雪上滑走ボードにおいて、該雪上滑走ボ ードの前側端部及び後側端部の近辺に、且つこれらの領域に局所的に限定されて 、補強材料からなる領域(12.21,12.22,12.31,12.32,12 .41,12.42,12.51,12.52,12.5,12.6,12.71,1 2.72,12.81,12.82,12.9)が軽量材料により囲まれて配列され ていることを特徴とする雪上滑走ボード。 2. 前記領域(12.21,12.22,12.31,12.32,12.41,1 2.42,12.51,12.52,12.5,12.6,12.71,12.72, 12.81,12.82,12.9)は補強材料からなり、少なくとも1つの中間 領域(11,13)は軽量材料からなっていて、前記軽量材料が支持機能を有し 、前記補強材料が剪断及び圧縮応力に対して前記軽量材料を安定化させることを 特徴とする請求項1に記載の雪上滑走ボード。 3. 前記領域(12.21,12.22,12.31,12.32,12.41,1 2.42,12.51,12.52,12.5,12.6,12.71,12.72, 12.81,12.82,12.9)は、前記補強材料の配向が前記雪上滑走ボー ドの主荷重の方向と一致するように、前記領域の大きさ及び配向に関して意図的 に適用されて いることを特徴とする請求項1又は2に記載の雪上滑走ボード。 4. 前記軽量材料は、400Kg/m3以下の密度を有すると共に、ハニカム材料( 6)であり、それらのセル(6.1,6.2)は前記雪上滑走ボードの長手方向軸 線(A)に関して垂直に配向されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ か1項に記載の雪上滑走ボード。 5. 前記補強材料は、高強度プラスチック,及び/又は炭素繊維強化プラスチッ ク,及び/又は金属,及び/又はウッドであることを特徴とする請求項1〜4の いずれか1項に記載の雪上滑走ボード。 6. 層材料からなるシャックル(20.1,20.2)がスロット付きの軽量材料 (13)を通って輪状に形成されており、下側層(30)及び上側層(20)が 直結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の雪上滑走 ボード。 7. 前記雪上滑走ボードは、軽量材料及び補強材料の比に応じて、比較可能な標 準設計のものよりも20%〜40%軽いことを特徴とする請求項1〜6のいずれ か1項に記載の雪上滑走ボード。 8. 補強材料からなる前記領域(12.21,12.22,12.31,12.32 ,12.41,12.42,12.51,12.52,12.5,12.6,12.7 1,12.72,12.81,12.82,12.9)は軽量材料からなる領域(1 1,13)と接着されることにより結合されていることを特徴とする請求項1〜 7のいずれか1項に記載の雪上滑走ボードの製造方法。 9. 個々の領域(11,12.1,12.2,・・・,13,14,1 5)の相互の接着、並びに端部(45,54)への及び層(20,30)へのそ れらの接着はプレプレグによって或いは接着フォイルによって行われることを特 徴とする請求項8に記載の製造方法。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 上側及び下側層もしくはフランジの間にコア(1)を有する雪上滑走ボード において、前記コア(1)は、軽量材料からなる領域(11,13)と、補強材 料からなる局部領域(12.1,12.2,・・・,14,15)とを主として備 えることを特徴とする雪上滑走ボード。 2. 境界になる外側領域(14,15)及び少なくとも1つの内側領域(12. 1,12.2,・・・)が補強材料からなり、少なくとも1つの中間領域(11 ,13)が軽量材料からなっていて、前記軽量材料が支持機能を有し、前記補強 材料が剪断及び圧縮応力に対して前記軽量材料を安定化させることを特徴とする 請求項1に記載の雪上滑走ボード。 3. 高強度補強材料からなる領域(12.1,12.2,・・・,14,15)は 、該補強材料の配向が前記雪上滑走ボードの主荷重の方向に対応するように、該 補強材料の大きさ及び配向に関して意図的に配置されていることを特徴とする請 求項1又は2に記載の雪上滑走ボード。 4. 補強材料からなる内側及び外側領域(14,15)は補強材料からなる前側 及び後側エッジ(45,54)を介して結合されていることを特徴とする請求項 1〜3のいずれか1項に記載の雪上滑走ボード。 5. 前記軽量材料は400Kg/m3以下の密度を有し、軽量ハニカム材料(6)及 びそれらのセル(6.1,6.2)は前記雪上滑走ボ ードの長手方向軸線(A)に関して垂直に配向されていることを特徴とする請求 項1〜4の1つに記載の雪上滑走ボード。 6. 前記補強材料は、高強度ガラス繊維強化プラスチック,及び/又は炭素繊維 強化プラスチック,及び/又は金属,及び/又はウッドであることを特徴とする 請求項1〜5のいずれか1項に記載の雪上滑走ボード。 7. 層材料からなるシャックル(20.1,20.2)がスロット付きの軽量材料 (13)を通って輪状に形成されており、下側層(30)及び上側層(20)が 直結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の雪上滑走 ボード。 8. 前記雪上滑走ボードは、軽量材料及び補強材料の比に応じて、比較可能な標 準設計のものよりも20%〜40%軽いことを特徴とする請求項1〜7のいずれ か1項に記載の雪上滑走ボード。 9. 補強材料からなる前記領域(12.1,12.2,・・・,14,15)は軽 量材料からなる領域(11,13)と接着されることにより結合されていること を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の雪上滑走ボードの製造方法。 10.個々の領域(11,12.1,12.2,・・・,13,14,15)の相互 の接着、並びに端部(45,54)への及び層(20,30)へのそれらの接着 はプレプレグによって或いは接着フォイルによって行われることを特徴とする請 求項9に記載の製造方法。
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