JP2002506479A - 改良された可塑化水性コーティング組成物 - Google Patents

改良された可塑化水性コーティング組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水性コーティング組成物、特に、水、少なくとも1種の重合体膜形成剤および可塑剤を含有し、この可塑剤の少なくとも一部分が、1分子あたり平均約6〜30個の炭素原子を有する少なくとも1種の第三アルキルモノカルボン酸であることを特徴とする水性床仕上げ剤組成物を提供するものである。本組成物は、トリブトキシエチルホスフェートのごとき従来の可塑剤のみを使用した同種組成物と比較して、硬度が増し、塗布中の組成物による基質湿潤性、コーティング膜均展性、複塗層光沢の発現が改善され、ならびに摩耗、黒いかかとの跡や擦傷等に対する抵抗性が向上するなど1つ以上の改善された特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された可塑化水性コーティング組成物 関連出願の記載:なし 連邦政府援助による研究開発の記載:なし マイクロフィッシュ添付物の記載:なし 発明の背景 技術分野 本発明は少なくとも1つの第三アルキルモノカルボン酸を含有する可塑剤を含 む、床仕上げ剤などの水性コーティング組成物に関する。背景技術 水性コーティング組成物は公知であって各種の基質たとえば木材、金属、プラ スチックなどのための保護コーティングのために使用されている。この種の組成 物は一般にアクリル重合体のような膜形成重合体を含有している。この重合体は 、多くの場合、他の添加物、たとえば別の重合体、顔料、染料、紫外線吸収剤な どと組み合わせられて、基質の全表面にわたって連続する保護コーティングを形 成し、基質が日光、摩擦、歩行、圧力等によって損傷されるのを防止するのに役 立つ。膜形成重合体は通常その物性、たとえば水溶性、柔軟性、硬さ、弾性、靭 性などを考慮して基質の保護の必要度ならびにこのコーティングが使用される環 境に適合するよう選択される。 コーティング組成物に含有される重合体の性質を変るための方法の1つは”柔 軟剤”または”可塑剤”を含有させることである。可塑剤は、典型的には重合体 と結びついて重合体の物性またはコーティング組成物そのものの物性を変えられ る化合物である。たとえば、可塑剤は、硬度、柔軟性、または重合体からつくら れるコーティングの連続膜形成能を変える働きをする。したがって、コーティン グ組成物が基質に塗布され、揮発成分が乾燥等によって除去された後に残る膜に 所望の性質を与えるために可塑剤を使用する。それらの望ましい結果は重合体自 体の性質を変えずに、あるいは重合体自体を単に変えたのでは得られない性質を 得るために、可塑剤を使用して達成することができる。 Fiarman等に与えられた米国特許第3467610号明細書;Roge rsに与えられた米国特許第3320196号明細書;Rogers等に与えら れた米国特許第3308078号明細書;Dwyer等に与えられた米国特許第 4013607号明細書およびGregoryに与えられた米国特許第4317 755号明細書を調べれば理解されるように、可塑剤は一般的に水性床仕上げ剤 に添加されている。使用される可塑剤は、揮発性が不十分で乾燥後塗膜に残留す るパーマネントタイプのものでも、また乾燥工程の間に水およびコーティング組 成物の他の揮発性成分と共に実質的に蒸発してしまう逸散タイプのものでもよい 。最も一般的に使用されている可塑剤はトリブトキシエチルホスフェートである 。なぜならば、これはGregoryの’755号明細書に記載されているよう に可塑剤として働くのみならず、均展剤としても良好なコーティング膜形成に役 立つからである。トリブトキシエチルホスフェートはかなり高価な原料であり、 使用すると組成物のコストが相当嵩むことになる。 床仕上げ剤の中にトリブトキシエチルホスフェートのような可塑剤を使用しな い試みが、Owens等の米国特許第4460734号明細書に開示されている 。すなわち、この明細書は均展剤としてトリブトキシエチルホスフェートの使用 を必要としない、自己均展性の水性床つや出し剤組成物を教示している。Owe ns等はトリブトキシエチルホスフェートの代わりに、均展剤としてポリアルコ キシル化直鎖脂肪族アルコールを使用することを教示している。 また、脂肪酸およびそれらの塩が水性床仕上げ剤に使用できることが教示され ている。しかし、それらを使用する目的は、Rogersの’196号特許明細 書、Rogers等の’078号特許明細書およびGregoryの’755特 許明細書に記載されているように、脂肪酸塩の形で乳化剤または均展剤として役 立てようとするものである。Gregoryの’755特許明細書は有用な脂肪 酸として動物起源、植物起源または合成のC12−C18脂肪酸をあげており、かか る成分を使用する場合には、トール油脂肪酸を10%までの量で使用するのが好 ましいと記載している。 後述するように、本発明者はある特定のクラスの合成脂肪酸C6−C30第三ア ルキルモノカルボン酸が、特に床仕上げ剤のようなコーティング組成物中で可塑 剤の一部分として使用された場合には、予期されざる非常に有益な性質を水性コ ーティング組成物に与えることを発見した。C6−C30第三アルキルモノカルボ ン酸はすでに公知であり、それらのいくつかのものはテキサス州ヒューストンの Exxon Chemical Americasから"NeoAcids"とい う商品名で、たとえば1分子あたり平均10個の炭素原子を有するものは”Ne o Decanoic Acid”の商品名で、市販されている。特定の精製品 を除けば、これらの製品は構造異性体の混合物として提供されている。これらの 製品の特性と見込まれる用途は「NeoAcidsの特性、化学および応用」( NeoAcids Properties,Chemistry and Ap plications)という題のExxonの製品パンフレット(No.SC −89−134−500C,著作権登録1982年)(16頁)に記載されてい る。しかしながら、こような酸をそのままの形で可塑剤として使用することはそ のパンフレットには示唆されてはいない。1分子あたり平均10個の炭素原子を 有する第三アルキルモノカルボン酸はまたテキサス州ヒューストンのShell Chemical Companyからも"Versatic Acid"の商 品名で市販されている。 Carmanに与えられた米国特許第3037955号明細書には、熱可塑性 樹脂の有機溶媒溶液である熱可塑性コーティング組成物が記載されている。この 組成物はそれを180°F(82.2℃)までの温度で乾燥した時の基質に対す るコーティングの接着性を向上させるため、その組成物に酸または無水物を0. 5〜3.0%含んでいてもよい。有用であるとして記載されている酸および無水 物の中には第三アルキルモノカルボン酸ではなく、C8第二アルキルモノカルボ ン酸であるエチルヘキソ酸があげられている。これらのコーティング組成物は水 性組成物ではない。 Inskipに与えられた2つの特許、米国特許第4180620号と米国特 許第4210705号の明細書には、ポリビニルブチレートのための接着性調節 剤として、ネオデカン酸の二価金属塩0.01〜0.5重量%を使用することが 記載されている。しかしながら、可塑剤としてモノカルボン酸を単独で使用する ことはまったく記載されていない。Inskipは上記化合物を0.5%過剰に 使用しても、ほとんどまたは全くそれ以上の益はないことを教示している。 Stantonに与えられた米国特許第4274973号明細書は、コンベヤーベル ト等のための水性水溶性セッケン潤滑剤に潤滑剤の粘度を下げて潤滑効果を向上 させるために、ネオデカン酸のような第三アルキルモノカルボン酸を使用するこ とを教示している。このStantonの組成物は膜形成重合体を含有しておら ず、脂肪酸セッケン2〜40重量%とネオデカン酸との水性混合物である。これ には所望により、さらに陰イオンまたは陽イオン界面活性剤およびキレート剤を 含有させることができる。 発明の要約 本発明の1つの目的は、可塑剤を含有する水性コーティング組成物、特に床仕 上げ剤であって、トリブトキシエチルホスフェートのような従来常用の可塑剤の みを使用した同種の組成物と比較して、硬度が増し、塗布中の組成物による基質 湿潤性、塗膜の均展性、複塗層光沢の発現が改善され、摩耗、黒いかかとの跡や 擦傷等に対する抵抗性が向上するなど1つ以上の特性が改善された水性コーティ ング組成物を提供することである。本発明のいま1つの目的は、比較的高価な従 来の可塑剤の一部を比較的安価な可塑剤に代えることによって、従来よりも経済 的な処方で上記組成物を提供することである。 本発明のこれらならびにその他の目的は、水、少なくとも1種の重合体(高分 子)膜形成剤および可塑剤を含有する水性コーティング組成物、特に水性床仕上 げ剤において、可塑剤の少なくとも一部分が1分子あたり平均約6〜30個の炭 素原子を含む第三アルキルモノカルボン酸の少なくとも1種から選択されている ことを特徴とする組成物によって達成される。 より詳細には、モノカルボン酸は式RR’R”CCOOHのモノカルボン酸で ある。式中、R、R’、R”は少なくとも1つの炭素原子を有するアルキル基で あり、各R、R’、R”基における全炭素原子数の平均は4〜約30の範囲であ る。好ましくは、各R,R’、R”基における全炭素原子数の平均は約4〜約2 0である。より好ましくは、各R、R’、R”基における全炭素原子数の平均は 約7〜約14である。最も好ましくは、各R、R’、R”基における全炭素原子 数の平均は約7〜約10である。 本発明はさらに、水、少なくとも1種の重合体膜形成剤および可塑剤を含有す る水性コーティング組成物、特に水性床仕上げ剤の物理的性質を改良する方法に も関し、その方法の特徴は、可塑剤の少なくとも一部分を1分子あたり平均約6 〜30個の炭素原子を含む少なくとも1種の第三アルキルモノカルボン酸で置換 することにある。 発明の詳細な説明 本発明の水性コーティング組成物は、従来の水性コーティング組成物、特に当 技術分野で公知の水性床仕上げ剤組成物、または床みがき剤組成物、たとえば、 そのような塗料組成物およびそれら組成物をつくるために使用される成分を教示 するために本明細書で引用されている、Fiarman等に与えられた米国特許 第3467610号;Rogersに与えられた米国特許第3320196号; Rogers等に与えられた米国特許第3308078号;Dwyer等に与え られた米国特許第4013607号およびGregoryに与えられた米国特許 第4317755号に記載されている可塑剤含有コーティングおよび床仕上げ剤 組成物と比較して改良されている。 本発明の組成物は、可塑剤によって可塑化される少なくとも1種の膜形成重合 体を含有していなければならない。可塑剤は膜形成重合体の物性に影響を与える ため、十分にその膜形成重合体に溶解するものでなければならない。このような 重合体はアクリル重合体およびスチレン/アクリル重合体のごとき付加重合体、 あるいはポリエステル重合体、ポリウレタン重合体、ポリエーテル重合体、ポリ アルデヒド重合体、ポリカーボネート、ポリアミドのごとき縮合重合体でありう る。 膜形成重合体は、ポリエーテル、または、たとえば中和されて親水性イオン塩 を形成することができるカルボキシル基のごとき親水性である官能基を十分な数 だけ含むことによって、水に可溶または分散可能なものでなければならない。そ れによって、重合体は水で溶媒和され、水に溶解して透明溶液を形成するか、あ るいは、水に分散して重合体の水性分散物を形成する。当技術分野で公知のごと く、特に比較的高分子量(たとえば数平均分子量が100000以上)の官能基 を含んでいても、含んでいなくてもよい膜形成重合体は、界面活性剤の補助によ り水に乳化させることができ、重合体の水性エマルションまたはラテックスが形 成可能である。 膜形成重合体の分子量は、本水性コーティング組成物の最終用途によって変わ りうる。スチレンとアクリル酸の重合体のごとき低分子量の膜形成重合体は、一 般に約1000〜6000から10000の数平均分子量を有しており、この重 合体内に十分なレベルのカルボキシル基が存在している場合には、無機または有 機アルカリ性物質、たとえば水酸化アンモニウムまたはトリエタノールアミンで 中和された時に水溶性である。しかしながら、このような重合体は、通常、さら に膜の形成のためにポリ尿素またはメラミン架橋剤のごとき架橋剤を必要とする 。床仕上げ剤組成物においては、高分子エマルション重合体に加えて、このよう な低分子重合体が、均一なコーティング膜の形成を助ける均展剤として多くの場 合に含有される。 高分子膜形成重合体は、一般に約10000を越える、より典型的には500 00を越える、最も典型的には約100000を越える数平均分子量を有するも のであり、一般に水に不溶性である。このような重合体は、水性エマルション重 合体として製造された場合には、数平均分子量は1000000、またはそれ以 上に及ぶこともある。前記したように、エマルション重合体は親水性である官能 基を含有する必要がなく、したがって膜形成重合体としてポリスチレンラテック スを使用できる。 可塑剤を含む水性コーティング組成物には、しばしばアクリル重合体のごとき 付加重合体が使用される。このようなアクリル重合体は当技術分野で公知であり 、典型的には、アクリル酸、メタクリル酸、およびかかる酸の置換または未置換 C1−C20アルキルエステル(たとえば、メチルメタクリレート、ブチルアクリ レート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルア クリレート、および、2−ヒドロキシエチルメタクリレート)のごとき単量体か ら製造される。このようなアクリル重合体は、さらに芳香族ビニル単量体、たと えばスチレンおよびα−メチルスチレンを含有することができる。単量体は、重 合体から形成されるコーティング膜に求められる所望特性、たとえば硬度、ガラ ス転移温度、接着性などを与えるよう選択されるものであり、当技術分野で公知 である。 Rogersの’196号特許、Rogers等の’078号特許およびGr egoryの’755号特許に記述されているように、床仕上げ剤組成物は一般 にアクリル重合体を使用し、その重合体はブチルアクリレート、スチレンのごと き単量体ならびに親水性単量体としてのメタクリル酸から製造される。 本発明の組成物は、有効量の少なくとも1種の可塑剤を含有する。可塑剤は膜 形成重合体の少なくとも1つに十分に溶解可能であり、重合体の物性、たとえば 硬度またはガラス転移温度を所望の程度まで変えることのできるものでなければ ならない。乾燥後に残るコーティングに所望される性質に応じて、可塑剤の使用 量は、膜形成重合体と可塑剤との合計量を基準にして50重量%またはそれ以上 でありうる。特に水性床仕上げ剤組成物の場合、より典型的な可塑剤の使用量は 可塑剤と膜形成重合体の合計重量の約0.1〜25重量%である。 従来常用の可塑剤の例としては、乾燥後にコーティング膜内に残る永続型可塑 剤を含み、ブチルベンジルフタレート、ジブチルフタレート、ジメチルフタレー ト、トリフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルベンジルフタレート、ブチ ルシクロヘキシルフタレート、安息香酸と脂肪油酸のペンタエリトリトール混合 エステル、ポリ(プロピレンアジペート)ジベンゾエート、ジエチレングリコー ルジベンゾエート、テトラブチルチオジーサクシネート、ブチルフタリルブチル グリコレート、トリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリブ チルシトレート、アセチルトリブチルシトレート、ジベンジルセバケート、トリ クレシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トルエンエチルスル ホンアミド、ヘキサメチレングリコールジフタレートのジ−2−エチルヘキシル エステル、ジ−(メチルシクロヘキシル)−フタレート、および、トリブチルホ スフェートが挙げられる。 十分に揮発性であって、乾燥時にコーティング膜から実質的に散逸してしまう 従来常用の一時的可塑剤の例としては、ジエチレングリコール、イソホロン、ベ ンジルアルコール、3−メトキシ−1−ブタノールなどのモノメチルまたはモノ エチルエーテルがあげられる。 選択される可塑剤の種類と量は、乾燥後に残されるコーティング膜の硬度と柔 軟性に影響を及ぼす可塑剤の相容性および有効性に対する要求条件によりきまる 。 アクリル系膜形成重合体をベースとする従来の水性床仕上げ剤組成物において は、これまでトリブトキシエチルホスフェートが可塑剤として選択されてきた。 その理由は、この化合物が可塑剤として役立つばかりでなく、均展剤としても役 立つからである。 水性床仕上げ剤組成物は、通常、その組成物がいかに使用されるか、および得 られた仕上げ層がその後いかに保持されるかに基づいて2つのタイプに分類され る。 第一のタイプの水性床仕上げ剤組成物は、ユーザーが単に床にその組成物を塗 布し、放置して室温で自然乾燥させるものである。この場合、床仕上げ剤は乾燥 によってその最高の光沢レベルと外観に到達する。それ以上バフみがき(buf fing)や艶出しをする必要はない。このタイプの組成物はスクラブ・アンド ・リコート(scrub and recoat)床仕上げ剤と呼ばれることが あり、通常は家庭用として販売されている。この種の組成物は、ふき掃除やこす りに対する抵抗性が比較的高い硬質のコーティング膜によって特徴づけられる。 この組成物は可塑剤の含有量が比較的少なく、たとえば、存在する可塑剤と膜形 成重合体との合計量を基準にした可塑剤の含有量は約1〜10重量%、より好ま しくは約8重量%である。 第二のタイプの水性床仕上げ剤組成物は、通常、商業用途、たとえば店舗内ま たはオフィスビル内で使用されるものであり、”UHS”または”Ultra− High Speed”と呼称されている。この種の組成物は、しっとりと潤い のある外観を持つ高光沢を与える電動バフみがきまたはみがき掃除の作業により 、良く適合する比較的柔らかなコーティング膜を与えるよう処方される。このよ う なコーティング膜は容易に擦傷されるので、すぐ艶を失う傾向があり、したがっ て所望の光沢と外観を回復するために毎日みがきをかける必要がある。このよう な理由から、この種の組成物は可塑剤の含有量が比較的多く、たとえば、存在す る可塑剤と膜形成重合体との合計量を基準にした可塑剤の含有量は約10〜25 重量%、より好ましくは約10〜20重量%、最も好ましくは約20重量%であ る。 本発明により提供される改良は、可塑剤の一部または全部を、1分子あたり平 均約6〜約30個の炭素原子を含む少なくとも1種の第三アルキルモノカルボン 酸によって置換することである。そのようなモノカルボン酸は、式RR’R”C COOHによって表すことができ、式中、各R、R’およびR”は少なくとも1 個の炭素原子を有するアルキル基であり、且つ、各R,R’およびR”基中の炭 素原子の合計数の平均は4〜約30の範囲内である。より好ましくは、各R、R ’およびR”基中の炭素原子の合計数の平均は約4〜20である。さらにより好 ましくは、各R、R’およびR”基中の炭素原子の合計数の平均は約7〜約14 である。最も好ましくは、各R、R’およびR”基中の炭素原子の合計数の平均 は約7〜約10である。 前述したように、このようなモノカルボン酸はExxon Chemical AmericasおよびShell Chemical Companyから 市場で入手可能である。これらモノカルボン酸は合成物質であり、比較的均一な 炭素鎖長を実質的に含むように精製された少数の製品を除外すれば、通常は種々 の炭素鎖長の酸の異性体の混合物として一般に供給されている。そのような精製 製品の一例は、Exxon’s Neo Decanoic Acid,Pri me Gradeであり、これは炭素数10の第三アルキルモノカルボン酸98 %と炭素数9の第三アルキルモノカルボン酸2%とからなると報告されている。 膜形成重合体は上記の第三アルキルモノカルボン酸の重合体溶解性を考慮して 選択しなければならない。モノカルボン酸が、重合体の物性の変性に効果のある 程度までこの重合体に溶解できない場合には、そのモノカルボン酸は可塑剤の一 部を置換するためには有用ではないであろう。いくつかの用途については、可塑 剤の全量を本発明で使用するモノカルボン酸で置換することが許容されるが、存 在する可塑剤の一部分のみを本発明のモノカルボン酸で置換するのがより望まし い。 水性床仕上げ剤組成物、特にアクリル重合体をベースとしたものでは、可塑剤 の全量が可塑剤と膜形成重合体との合計重量の0.1%〜10%である場合に、 第三モノカルボン酸は、存在する可塑剤の全重量の約20%〜40%であるのが 好ましい。水性床仕上げ剤組成物のために現在好ましいと考えられる可塑剤の組 み合わせは、上記量の第三モノカルボン酸と併せて、可塑剤の残余分としてトリ ブトキシエチルホスフェートを使用するものである。 同様に、水性床仕上げ剤組成物、特にアクリル重合体をベースとしたものでは 、可塑剤の全量が、可塑剤と膜形成重合体との合計重量の10%〜25%、より 好ましくは10%〜20%である場合に、第三モノカルボン酸が、存在する可塑 剤の全重量の約20%〜50%であるのが好ましい。水性床仕上げ剤組成物のた めに現在好ましいと考えられる可塑剤の組み合わせは、上記量の第三モノカルボ ン酸と併せて、可塑剤の残余分としてトリブトキシエチルホスフェートを使用す るものである。 トリブトキシエチルホスフェートを含有する水性床仕上げ剤組成物中に上記し た最高レベルを超える量の第三モノカルボン酸を使用すると、組成物の均展性や 湿潤性などの性質の望ましくない低下を引き起こすことが判明している。 予期されなかったことに、水性床仕上げ剤組成物に使用するトリブトキシエチ ルホスフェート可塑剤の一部を第三モノカルボン酸に置き換えると、乾燥後に残 るコーティングの硬度が、特定量の可塑剤が使用された場合に観察されることが 期待される硬度のレベル以上に実際に増大することが発見された。これは飛躍的 に有利な効果というべきである。なぜならば、ほとんどの可塑剤はコーティング 膜を柔軟にし、且つ、擦傷され易く、また汚れが付き易くしてしまうからである 。 必要な組成の残余分は水である。コーティングされるべき面に塗布するために 適当な粘度を与えるためには十分な水が使用される。 本発明の組成物の性能を向上させるために、付加的な少量成分をさらに含有さ せることもできる。 水性床仕上げ剤組成物に常用されているタイプのアルカリ溶解性樹脂、たとえ ば、数平均分子量が約1000〜約5000であり、樹脂1g当り水酸化カリウ ム約140〜350ミリグラムの酸価を有する、アクリル酸とスチレンの共重合 体が、本コーティング組成物、特に水性の床仕上げ剤組成物の均展性を向上させ るために、組成物の非揮発性成分の全量を基準にして約100%までの量で使用 できる。 存在する重合体の1種以上が、金属逸散配位子錯形成剤(metal fug itive ligand complexing agents)と可逆的に 結合しうるカルボキシル基のごとき配位予を含有している場合は、後者の化合物 たとえば亜鉛アンモニウムカルボネート、ジルコニウムアンモニウムカルボネー ト、および他の亜鉛、カドミウム、銅およびニッケルのアンモニウムカーボネー ト、アンモニウムフォーメートまたはアンモニウムアセテート錯化合物、ならび にそのような金属のチタネート錯化合物を、Roger等の’196特許明細書 およびRoger等の’078特許明細書に記載されているように、硬化はする が剥離可能な床仕上げ剤組成物を提供するために、本組成物に含有させることが できる。ジルコニウム以外の上記のごとき錯形成剤と共に、水酸化アンモニウム のごとき安定剤、あるいは水溶性非イオンエチレンオキシド縮合物乳化剤も使用 することができる。 同様に、コーティング組成物、特に床仕上げ剤組成物に通常少量含有されてい る他の各成分も、本発明の改良された組成物に含有させることができる。この種 の成分を例示すれば次のものである。組成物のpH調整のためのアルカリ性物質、 たとえば水酸化アンモニウム、無機および有機塩基等;ポリエチレンワックスの ようなワックス類;界面活性剤−特に非発泡型のもの−、たとえば陰イオン、非 イオン、両性界面活性剤、たとえばエトキシル化脂肪アルコール、アルキルスル フォネートおよびエトキシル化アルキルスルフォネート;フルオロケミカル化合 物均展剤;および合体剤として働き、組成物の乾燥時間を延長し、均展性を向上 させるための有機溶剤、たとえばポリヒドロキシポリエーテル、低級アルカノー ルあるいは高沸点グリコール。 本発明は、より好ましい実施形態においては、木材、ビニール、コンクリート およびその他の種類の床材に使用するための水性床仕上げ剤組成物を提供するも のである。これら組成物は慣用の床仕上げ剤塗布装置、たとえばパッドアプリケ ーター、噴霧器、電動式塗布装置等を使用して塗布する。 より広い観点からは、木材、金属、ガラス、プラスチック等のための保護コー ティングとして使用できる水性コーティング組成物が提供される。この場合、コ ーティング組成物の物性は、第三モノカルボン酸可塑剤の種類の選択と使用量の 調整によって、コーティングされる基質の必要条件およびコーティングの意図す る用途に合わせることができる。 以下に記載する実施例は、本発明の範囲と精神を逸脱することなく本発明の種 々の実施態様を示すものである。実施例中の部とパーセントは、特に断らない限 り、重量基準である。実施例では下記の成分を使用した。ただし、n−デカン酸 、n−ヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、安息香酸およびシクロヘキサンカル ボン酸は不安定な仕上げ剤組成物を与えたので、塗膜の特性についての試験はし な かった。これは星印で指示されている。 実施例I 本実施例は選別用のプロトタイプ床仕上け剤組成物を示し、このプロトタイプ 組成物に”添加物”として前記したネオカルボン酸、いくつかの第一および第二 カルボン酸、および従来常用の可塑剤をそれぞれ配合した。これらを得られた塗 膜の物理的性質について比較した。 比較試験を行う際の内部的に標準とされる組成物は、後ほどKP−140と記 載する、添加物としてのトリブトキシエチルホスフェートを使用して製造した床 仕上げ剤組成物であった。 選別用床仕上げ剤組成物の配合 実施例I〜VIに記載した製造物をつくるために、次のような一般的方法が採用 された。適当な混合容器に、水道水、DE、DPMおよびDPのような溶剤、お よびフルオロケミカルたとえばFSE、FC−120を装填する。よく攪拌しな がら、水/溶剤/フルオロケミカルを最低3分間混合する。重合体エマルション A、B、Cおよび/またはDのごとき、アクリル系エマルションポリマーを添加 し、この混合を最低3分間続ける。このあと、均展樹脂分散物、たとえば樹脂分 散物YまたはZ(または樹脂X、これはアンモニア中和を通じて水に分散する) を添加して、最低3分間混合を続ける。さらにポリエチレンワックスエマルショ ン、たとえばAC−316ワックスエマルションを添加して、最低3分間混合を 続ける。次に、炭酸亜鉛アンモニウム溶液を安定流の形または表面添加の形でゆ っくりと添加し、最低10分間混合を続ける。次に、KP−140のような可塑 剤一種類以上、NNA、ネオ919(Neo919)およびNDAを含む実施例 Iであげたすべての添加物を添加する。可塑剤は安定流として、または分けてゆ っくりと添加し、適当に攪拌しながら仕上げ処方物中に分散させる必要がある。 可塑剤を急速に添加すると、凝集またはゲルまたは粒が形成されるおそれがある 。すべての可塑剤が添加されたら、最低10分間混合を続ける。最後にE−43 ポリプロピレンワックスエマルションを添加する。ポリプロピレンワックスエマ ルションの添加後、少なくとも20分間混合を続ける。このあと、得られた床仕 上げ剤を50ミクロンフィルターに通して濾過し、最低72時間放置して平衡状 態に到達させ、その後で評価を実施する。 以下の実施例では、Exxon Chemical Companyから入手 したネオデカン酸(最上級)、ネオノナン酸、ネオ919酸混合物を、実施例I 記載の選別プロトタイプ床仕上げ剤にそれぞれ配合した。トリブトキシエチルホ スフェートに対するネオ酸の比率を、乾燥塗膜固体分の0重量%から20重量% まで記載のごとく変更した。実施例IIとIIIでは、カルボキシルに対する亜鉛の 当量は変化したが、実施例IVとVではそれらは一定であった。得られた塗膜の物 理的性質を評価し、結果を以下の表に示した。比較試験の標準は、表のKP14 0−STD1、KP140−STD2およびKP140−STD3の項にそれぞ れ示されているように、添加物としてトリブトキシエチルホスフェートのみを使 用してつくられた床仕上げ剤であった。 実施例I〜Vの組成物の物性の測定のために以下の試験方法を採用した。各試 験結果を以下の表I〜VIに示す。リコートレベリングおよび湿潤性 ミル仕上げ(mill finish)を除去した新しいアームストロング( Armstrong)ホワイトビニル組成物タイルの上に各プロトタイプ仕上げ 剤をコートした。各タイルの半分はプロトタイプでコートし、そして他の半分は KP−140添加物(KP140std)を配合した標準仕上げ剤でコートした 。各コートの間には40分間の硬化時間を与えた。塗布は72°Fおよび60% 相対湿度下で行った。各仕上げ剤はチーズクロス(薄地の綿布)を使用し、1平 方フィートあたり2ml塗布した。それぞれの仕上げのレベリングおよび湿潤性 を目視で比較し、そして秀、優、良、不良または最不良の主観的評価を与えた。ケーニッヒ(Konig)硬度 各プロトタイプ仕上げ剤0.5gを平らな75mmX38mmスライドガラス の上に均一に塗布し、そして72°Fの温度および50%の相対湿度で、1日、 7日間および28日間放置して硬化させた。硬化した各膜のケーニッヒ硬度をB YK Mallinckrodt製の振り子硬度計を使用して測定した。スネルカプセル(Snell Capsule)抵抗特性 ミル仕上げを除去した新しいアームストロングホワイトビニル組成物タイルの 上に各プロトタイプ仕上げ剤をコートした。各タイルの半分はプロトタイプでコ ートし、そして他の半分はKP−140添加物を加えた標準仕上げ剤でコートし た。各コートの間には40分間の硬化時間を与えた。塗布は72°Fおよび60 %相対湿度下で行った。各仕上げ剤はチーズクロス(薄地の綿布)を使用し、1 平方フィートあたり2ml塗布した。マークおよび擦傷抵抗試験をTester Sangyo Co.Ltd.,Tokyo,Japan((03)256− 1035)製のスネルカプセルドラムを使用して行った。6個の新しい5平方セ ンチメータの黒色ゴムキューブをスネルカプセルで使用した。プロトタイプ膜を 50%RH、72°Fで24時間硬化した。各プロトタイプコーティングをスネ ルカプセル中で100サイクル試験にかけた。マークおよび擦傷抵抗性を目視に より標準と比較し、そして以下のような主観的評価を得た。 >> 標準より優秀; > 標準より良い; = 標準と同等; < 標準より劣る; << 標準よりはるかに劣る。粘度 各プロトタイプ床仕上げ剤の粘度をブルックフィールド(Brookfiel d)LVT−E粘度計および#1スピンドルセットを使用して1分間あたり60 サイクルで測定した。光沢発現 ミル仕上げを除去した新しいアームストロングホワイトビニル組成物タイルの 上に各プロトタイプ仕上げ剤をコートした。各タイルの半分はプロトタイプでコ ートし、そして他の半分はKP−140添加物を加えた標準品でコートした。各 コートの間には40分間の硬化時間を与えた。塗布は72°Fおよび60%相対 湿度下で行った。各仕上げ剤はチーズクロス(薄地の綿布)を使用し、1平方フ ィートあたり2ml塗布した。各コートの光沢をHunterLab Pro Gloss光沢計を使用して20度および60度で測定した。pH 各仕上げ剤のpHを校正ラジオメータ コペンハーゲンPHM82標準pHメ ータおよび飽和水酸化カリウム電極を使用して測定した。 実施例VI この実施例は全可塑剤の含量が8〜12%の範囲で変更されそしてネオ酸:ト リブトキシエチルホスフェートの比が21:79および30:70であるネオデ カン酸含有組成物を示す。これらの組成物を以下の表に示す試験にかけた。 これらの試験結果に基づけば、組成物Iがその優秀な翌日リコート特性および ゴムマーキングおよび擦傷の標準抵抗性を有することから好ましいものであろう 。 上記の試験から理解されるように、水性コーティング組成物にネオ酸を他の可 塑剤と組み合わせて使用した場合には、いずれの物質も単独で使用した場合より も優れた特性を示す。さらに、ネオ酸:可塑剤の比が21:79の場合には卓越 した翌日リコート特性という予期せざる利点が得られる。産業上の利用可能性 本発明の水性重合体コーティング組成物は公知の方法で製造することができる 。これらの組成物は保護コーティングとして使用することができそして木材、金 属、プラスチックなどの各種基質に標準的技術を使用して沈着させることができ る。本コーティング組成物は床仕上げ剤組成物として特に有用である。本組成物 は混合された可塑剤を含有し、これが本組成物に向上された特性たとえば優れた 翌日リコート特性やゴムマーキングおよび擦傷抵抗性を与える。 本発明のその他の変更および改変は当業者にとって自明である。したがって、 本発明は以下の請求の範囲の記載による以外はなんら制限されることはない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水、少なくとも1種の重合体膜形成剤および可塑剤を含有する水性コーテ ィング組成物において、前記可塑剤の少なくとも一部分が、1分子あたり平均約 6〜約30個の炭素原子を含む少なくとも1種の第三アルキルモノカルボン酸か ら選択されることを特徴とする組成物。 2. 第三アルキルモノカルボン酸が、式: RR’R”CCOOH (式中、各R、R’、R”基は少なくとも1個の炭素原子を有するアルキル基で あり、各R,R’、R”基中の炭素原子の平均合計数は4〜約30である。)で 表される請求項1記載の組成物。 3. 可塑剤が、組成物の全非揮発性固形分の0.1〜25重量%であり、第三 アルキルモノカルボン酸が、存在する全可塑剤の20〜50%である請求項1記 載の組成物。 4. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2−ジメチルオクタン酸である請求 項1記載の組成物。 5. 2,2−ジメチルオクタン酸が、可塑剤の残部の約21部〜約79部の割 合で存在する請求項4記載の組成物。 6. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2,4,4−テトラメチルペンタン 酸である請求項1記載の組成物。 7. 第三アルキルモノカルボン酸が、2−メチル−2−エチルペンタン酸であ る請求項1記載の組成物。 8. 第三アルキルモノカルボン酸が、2−メチル−2−エチルブタン酸である 請求項1記載の組成物。 9. 第三アルキルモノカルボン酸が、複数のモノカルボン酸の混合物である請 求項1記載の組成物。 10. 混合物が、1分子あたり約10〜13個の炭素原子を有するモノカルボ ン酸約75%と、1分子あたり14個の炭素原子を有するモノカルボン酸約20 %との混合物を含む請求項9記載の組成物。 11. さらに第三アルキルモノカルボン酸の亜鉛塩を含有している請求項1記 載の組成物。 12. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2−ジメチルオクタン酸である請 求項11記載の組成物。 13. 重合体膜形成剤が、アクリル重合体である請求項1記載の組成物。 14. 水、少なくとも1種の重合体膜形成剤および可塑剤を含有する水性コー ティング組成物の物理的性質を改良する方法において、前記可塑剤の少なくとも 1部分を、1分子あたり平均約6〜約30個の炭素原子を含む少なくとも1種の 第三アルキルモノカルボン酸で置換することを特徴とする方法。 15. 第三アルキルモノカルボン酸が、式: RR’R”CCOOH (式中、各R、R’、R”基は少なくとも1個の炭素原子を有するアルキル基で あり、各R、R’、R”基中の炭素原子の平均合計数は4〜約30である。)で 表される請求項14記載の方法。 16. 可塑剤が、組成物の全非揮発性固形分の0.1〜25重量%であり、第 三アルキルモノカルボン酸が、存在する全可塑剤の20〜50%である請求項1 4記載の方法。 17. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2−ジメチルオクタン酸である請 求項14記載の方法。 18. 2,2−ジメチルオクタン酸が、可塑剤の残部の約21部〜約79部の 割合で存在する請求項17記載の方法。 19. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2,4,4−テトラメチルペンタ ン酸である請求項14記載の方法。 20. 第三アルキルモノカルボン酸が、2−メチル−2−エチルペンタン酸で ある請求項14記載の方法。 21. 第三アルキルモノカルボン酸が、2−メチル−2−エチルブタン酸であ る請求項14記載の方法。 22. 第三アルキルモノカルボン酸が、複数のモノカルボン酸の混合物である 請求項14記載の方法。 23. 混合物が、1分子あたり約10〜13個の炭素原子を有するモノカルボ ン酸約75%と、1分子あたり14個の炭素原子を有するモノカルボン酸約20 %との混合物を含む請求項22記載の方法。 24. さらに第三アルキルモノカルボン酸の亜鉛塩を含有している請求項14 載の方法。 25. 第三アルキルモノカルボン酸が、2,2−ジメチルオクタン酸である請 求項24記載の方法。 26. 重合体膜形成剤が、アクリル重合体である請求項14記載の方法。
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