JP2002506263A - 非線形システム、その設計方法およびコンピュータプログラムプロダクト - Google Patents
非線形システム、その設計方法およびコンピュータプログラムプロダクトInfo
- Publication number
- JP2002506263A JP2002506263A JP2000535091A JP2000535091A JP2002506263A JP 2002506263 A JP2002506263 A JP 2002506263A JP 2000535091 A JP2000535091 A JP 2000535091A JP 2000535091 A JP2000535091 A JP 2000535091A JP 2002506263 A JP2002506263 A JP 2002506263A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- time
- spectrum
- conceptualized
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H17/00—Networks using digital techniques
- H03H17/02—Frequency selective networks
- H03H17/0248—Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
- H03H17/0261—Non linear filters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Complex Calculations (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Stored Programmes (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Transmitters (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明は、非線形システムおよび周波数ドメインにおけるその設計方法に関する。代表例として、従来の線形フィルタ設計では、関心のない周波数の信号を減衰し、その周波数のエネルギを、例えば、熱や音として発散することが行われている。しかし、大部分のシステムでは、線形システムを設計すること、あるいはエネルギ減衰だけを配慮してシステムを設計することが、常に好都合であるとは限らない。従って、本発明によれば、非線形システムおよび周波数ドメインにおけるその設計方法を提供し、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲のエネルギを、第2の事前決定可能周波数または周波数範囲に伝達することを可能にしている。本発明の方法を使用すると、所与のエネルギ伝達要件を満足できる非線形システムを開発したり、既存の非線形または線形システムの伝達関数を改善できる非線形システムを開発することができる。
Description
【0001】 本発明は非線形システム、周波数ドメインにおけるその設計方法およびコンピ
ュータプログラムプロダクトに関する。さらに具体的には、本発明は事前決定可
能な周波数応答特性をもつ非線形システムに関する。本発明は、例えば、所要周
波数応答を具備する非線形フィルタや特定の伝達特性をもつ伝達関数を具備する
非線形フィルタ、あるいはコントロールシステムの分野に属する非線形フィルタ
を設計し、実現するために利用することができる。
ュータプログラムプロダクトに関する。さらに具体的には、本発明は事前決定可
能な周波数応答特性をもつ非線形システムに関する。本発明は、例えば、所要周
波数応答を具備する非線形フィルタや特定の伝達特性をもつ伝達関数を具備する
非線形フィルタ、あるいはコントロールシステムの分野に属する非線形フィルタ
を設計し、実現するために利用することができる。
【0002】 線形システムの出力信号に現れる周波数成分は、対応する入力信号の周波数成
分と正確に同じである。従来の線形フィルタ設計は、不要周波数バンド内のエネ
ルギを減衰するという原理に基づいている。
分と正確に同じである。従来の線形フィルタ設計は、不要周波数バンド内のエネ
ルギを減衰するという原理に基づいている。
【0003】 非線形フィルタシステムの例として、ドルビーフィルタ (Dolby filter) があ
るが、このフィルタは出力信号の振幅を入力のレベルと周波数の関数として変化
させている。しかし、入力と比較したとき、出力はどの付加的周波数成分も含ん
でいない。変調(モジュレーション)は非線形フィルタリングに関係する別の概
念であり、これは信号伝達と関連付けられ、そこでは伝達される信号は搬送波(
キャリア)信号によって変調された後、媒体を通して伝達されている。変調デバ
イスは、エネルギをある周波数バンドから別の周波数バンドに移動することを可
能にしているが、このようなデバイスの出力周波数成分は入力成分に左右される
だけでなく、主に搬送波信号にも左右されている。従って、変調によって行われ
るエネルギ伝達は、2つの入力と1つの出力をもつシステムによって実現されて
おり、そこでは一方の入力は搬送波信号、他方の入力は処理される信号になって
いる。
るが、このフィルタは出力信号の振幅を入力のレベルと周波数の関数として変化
させている。しかし、入力と比較したとき、出力はどの付加的周波数成分も含ん
でいない。変調(モジュレーション)は非線形フィルタリングに関係する別の概
念であり、これは信号伝達と関連付けられ、そこでは伝達される信号は搬送波(
キャリア)信号によって変調された後、媒体を通して伝達されている。変調デバ
イスは、エネルギをある周波数バンドから別の周波数バンドに移動することを可
能にしているが、このようなデバイスの出力周波数成分は入力成分に左右される
だけでなく、主に搬送波信号にも左右されている。従って、変調によって行われ
るエネルギ伝達は、2つの入力と1つの出力をもつシステムによって実現されて
おり、そこでは一方の入力は搬送波信号、他方の入力は処理される信号になって
いる。
【0004】 従来の技術には、非線形システムが欠如し、また、エネルギを入力信号のある
周波数または周波数バンドから別の周波数または周波数バンドに、他の入力信号
とは関係なく、予測可能に伝達することを可能にする上記非線形システムを設計
するための方法/装置が欠如している。さらに、従来の技術には、エネルギをあ る周波数バンドから別の周波数バンドに予測可能に伝達することを可能にする非
線形コントロールシステムが欠如している。
周波数または周波数バンドから別の周波数または周波数バンドに、他の入力信号
とは関係なく、予測可能に伝達することを可能にする上記非線形システムを設計
するための方法/装置が欠如している。さらに、従来の技術には、エネルギをあ る周波数バンドから別の周波数バンドに予測可能に伝達することを可能にする非
線形コントロールシステムが欠如している。
【0005】 本発明の目的は、少なくても従来技術の問題のいくつかを軽減することである
。
。
【0006】 従って、本発明の第一側面によれば、第1の事前決定可能な周波数または周波
数範囲の第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事
前決定可能な周波数または周波数範囲の第2スペクトラムをもつ時間または空間
出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計する方法が提供され
ている。
数範囲の第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事
前決定可能な周波数または周波数範囲の第2スペクトラムをもつ時間または空間
出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計する方法が提供され
ている。
【0007】 好ましくは、本発明の方法は、エネルギが伝達される元の、時間または空間ド
メイン入力信号の第1スペクトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達
される先の時間または空間出力信号の第2スペクトラムを指定するステップと、
前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された延期出力信号、例えば、出力スペ
クトラムの周波数ドメイン記述と、概念化された非線形システムの時間または空
間ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化された非線形システムの前記時
間または空間ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるように
するステップとを含んでいる。
メイン入力信号の第1スペクトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達
される先の時間または空間出力信号の第2スペクトラムを指定するステップと、
前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された延期出力信号、例えば、出力スペ
クトラムの周波数ドメイン記述と、概念化された非線形システムの時間または空
間ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化された非線形システムの前記時
間または空間ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるように
するステップとを含んでいる。
【0008】 本発明によれば、所与のシステム内の特定の周波数にあるエネルギを、システ
ムの応答性が大幅に低減されるか、あるいは無視し得るような別の周波数または
周波数バンドに伝達できるという利点、あるいは特定の周波数または周波数バン
ドで伝達される信号のエネルギを、関連伝達媒体が信号を通過させるような別の
周波数または周波数範囲に、付加的変調信号を使用しないで伝達できるという利
点、あるいは特定の周波数または周波数バンドにあるエネルギを、別のもっと広
い周波数範囲を利用して伝達、拡散し、非線形システムの望ましいインタカーネ
ル (interkernel) とイントラカーネル (intrakernel) 効果を利用してエネルギ
を減衰できるという利点がある。
ムの応答性が大幅に低減されるか、あるいは無視し得るような別の周波数または
周波数バンドに伝達できるという利点、あるいは特定の周波数または周波数バン
ドで伝達される信号のエネルギを、関連伝達媒体が信号を通過させるような別の
周波数または周波数範囲に、付加的変調信号を使用しないで伝達できるという利
点、あるいは特定の周波数または周波数バンドにあるエネルギを、別のもっと広
い周波数範囲を利用して伝達、拡散し、非線形システムの望ましいインタカーネ
ル (interkernel) とイントラカーネル (intrakernel) 効果を利用してエネルギ
を減衰できるという利点がある。
【0009】 本発明は、非線形システムの入力と出力のスペクトラムまたは周波数成分の間
に関連性があること、および非線形の場合に入力と出力の周波数および/または 周波数範囲の間に関連性があることに基づいている。さらに、本発明は、時間ま
たは空間ドメインと周波数ドメインとの間のマッピングを利用して、非線形シス
テムの出力スペクトラムまたは周波数内容が、構築しようとしているフィルタま
たは非線形システムを表している時間または空間ドメインモデルの係数によって
完全に記述されるようにしている。
に関連性があること、および非線形の場合に入力と出力の周波数および/または 周波数範囲の間に関連性があることに基づいている。さらに、本発明は、時間ま
たは空間ドメインと周波数ドメインとの間のマッピングを利用して、非線形シス
テムの出力スペクトラムまたは周波数内容が、構築しようとしているフィルタま
たは非線形システムを表している時間または空間ドメインモデルの係数によって
完全に記述されるようにしている。
【0010】 本発明の第二側面によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを製造する方法であって、該
方法は、 (a) エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペ クトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達される先の時間または空間
ドメイン出力信号の第2スペクトルを指定するステップと、前記入力信号の周波
数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述、例えば、出力ス
ペクトルと、概念化された非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数
とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を計
算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる、前記非
線形システムを設計するステップ および、 (b) そのように設計された非線形システムを実質的に製造するステップ を含んでいることを特徴とする方法が提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを製造する方法であって、該
方法は、 (a) エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペ クトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達される先の時間または空間
ドメイン出力信号の第2スペクトルを指定するステップと、前記入力信号の周波
数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述、例えば、出力ス
ペクトルと、概念化された非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数
とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を計
算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる、前記非
線形システムを設計するステップ および、 (b) そのように設計された非線形システムを実質的に製造するステップ を含んでいることを特徴とする方法が提供されている。
【0011】 本発明の第三側面によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にするデータ処理システムであっ
て、該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段とを
備えていることを特徴とするデータ処理システムが提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にするデータ処理システムであっ
て、該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段とを
備えていることを特徴とするデータ処理システムが提供されている。
【0012】 本発明の第四側面によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを設計するコンピュータプロ
グラムプロダクトであって、該コンピュータプログラムプロダクトは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするコンピュ
ータプログラムコード手段とを含んでいることを特徴とするコンピュータプログ
ラムプロダクトが提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを設計するコンピュータプロ
グラムプロダクトであって、該コンピュータプログラムプロダクトは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするコンピュ
ータプログラムコード手段とを含んでいることを特徴とするコンピュータプログ
ラムプロダクトが提供されている。
【0013】 本発明の第五側面によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にする非線形システムであって、
該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を使用してエネ
ルギ伝達に効果を与える手段であって、前記係数は、前記入力信号の周波数ドメ
イン記述で表された前記出力信号の周波数スペクトラム、例えば、出力スペクト
ラムと、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用し
て計算されたものである手段とを備えていることを特徴とする非線形システムが
提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にする非線形システムであって、
該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を使用してエネ
ルギ伝達に効果を与える手段であって、前記係数は、前記入力信号の周波数ドメ
イン記述で表された前記出力信号の周波数スペクトラム、例えば、出力スペクト
ラムと、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用し
て計算されたものである手段とを備えていることを特徴とする非線形システムが
提供されている。
【0014】 第5実施形態によれば、係数を判断するための処理をオフラインで実行するこ
とができ、その係数を使用する非線形システムに組み込むだけで済むという利点
がある。
とができ、その係数を使用する非線形システムに組み込むだけで済むという利点
がある。
【0015】 以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を例示して説明する。
【0016】 図1を参照して説明すると、図1は、例えば、ローパス、ハイパス、およびバ
ンドパスフィルタリングの原理を示したものである。図1は、処理前と処理後の
信号100のパワースペクトラムを示している。フィルタリングされる信号10
0のエネルギは2つ部分、すなわち、さらに以後の処理の対象となる、あるいは
関心のある第1部分102と、関心のない第2部分104とを含んでいる。代表
例として、信号の第2部分104は減衰され、別の信号106が得られている。
この第2信号106はオリジナル部分、つまり、第1部分102のコピーと、減
衰された部分、つまり、減衰されたバージョンの第2部分108とを含んでいる
。
ンドパスフィルタリングの原理を示したものである。図1は、処理前と処理後の
信号100のパワースペクトラムを示している。フィルタリングされる信号10
0のエネルギは2つ部分、すなわち、さらに以後の処理の対象となる、あるいは
関心のある第1部分102と、関心のない第2部分104とを含んでいる。代表
例として、信号の第2部分104は減衰され、別の信号106が得られている。
この第2信号106はオリジナル部分、つまり、第1部分102のコピーと、減
衰された部分、つまり、減衰されたバージョンの第2部分108とを含んでいる
。
【0017】 図2は、本発明の一側面による信号処理の原理を示している。図2は、処理前
と処理後の信号200のパワースペクトラムを示している。この信号は第1部分
202と第2部分204を含んでいる。信号200の第1部分200は以後の処
理または出力の対象となる、関心のある部分である。従って、本発明を使用して
信号処理を行うと、第1部分202はそのまま残され、第2部分204に含まれ
るエネルギは別の周波数バンドに変換される。
と処理後の信号200のパワースペクトラムを示している。この信号は第1部分
202と第2部分204を含んでいる。信号200の第1部分200は以後の処
理または出力の対象となる、関心のある部分である。従って、本発明を使用して
信号処理を行うと、第1部分202はそのまま残され、第2部分204に含まれ
るエネルギは別の周波数バンドに変換される。
【0018】 I. 詳細説明 以下、本発明の基礎となる理論と方法を、ステップ (i) から (vi) の順に一 般的に説明する。 (i) 信号の周波数範囲を含めて、処理される信号の周波数スペクトラムを判断
する。 (ii) 出力信号の周波数スペクトラムを指定する。 (iii) 外生入力 (exogenous input) をもつ非線形自己回帰モデル (Nonlinear
Auto-Regressive model NARXモデル) の構造を判断し、異なる周波数バンド間 のエネルギ変換と、他の設計要求事項、例えば、所要出力周波数バンドにわたる
出力スペクトラムの大きさおよび/または位相に関する仕様を満足しているか、 あるいはそれが実現可能であるかを確かめる。
する。 (ii) 出力信号の周波数スペクトラムを指定する。 (iii) 外生入力 (exogenous input) をもつ非線形自己回帰モデル (Nonlinear
Auto-Regressive model NARXモデル) の構造を判断し、異なる周波数バンド間 のエネルギ変換と、他の設計要求事項、例えば、所要出力周波数バンドにわたる
出力スペクトラムの大きさおよび/または位相に関する仕様を満足しているか、 あるいはそれが実現可能であるかを確かめる。
【0019】 NARXモデルの一般式は次によって与えられる。
【0020】
【数37】 ただし、Yn(K) は次式によって与えられる「NARX n次出力」である。
【0021】
【数38】
【0022】 Kn は最大ラグであり、y( . )、u( . )、およびcpq ( . ) はそれぞれ出力、入 力、およびモデル係数である。NARXモデルの特定のインスタンスは、次に示すよ
うに、
うに、
【0023】
【数39】 y(k)=0.3u(k−1)+0.7y(k−1)−0.02u((k−1)u(k−1)−0.04u(k−2)u(k−1) -0.06y(k−1)u(k−3)-0.08y(k−2)y(k−3) 以下のとき、一般式(1)と(2)から得ることができる。
【0024】
【数40】 c01(1)=0.3, c10(1)=0.7, c02(1,1)=-0.02, c02(2,1)=0.04, c11(1,3)=-0.06, c20(2,3)=-0.08, else cpq(.)=0
【0025】 以下では、単純化された設計について検討する。なお、ここでは、入力だけが
非線形性のNARXモデルが採用されている。しかし、この分野の精通者ならば理解
されるように、本発明は入力だけが非線形性の場合に使用されることに限定され
ない。本発明は、当然のことながら、出力が非線形性である場合も、入力と出力
が非線形性である場合にも、同じように使用することができる。同じく、本発明
は、NARXモデルとして実現することに限定されない。本発明は、離散的時間でも
、連続的時間でも、多くの代替モデルを使用して実現することが可能である。Ha
mmersteinモデルやWienerモデルのようなモデル、あるいは連続的モデル、例え ば、非線形微分方程式モデルを使用することも、周波数ドメインにマッピングが
可能であるモデルならば、離散的または連続的空間モデルなどの、他のモデルを
使用することも可能である。しかし、これらのどのモデルも、その中心となる設
計原理は同じである。
非線形性のNARXモデルが採用されている。しかし、この分野の精通者ならば理解
されるように、本発明は入力だけが非線形性の場合に使用されることに限定され
ない。本発明は、当然のことながら、出力が非線形性である場合も、入力と出力
が非線形性である場合にも、同じように使用することができる。同じく、本発明
は、NARXモデルとして実現することに限定されない。本発明は、離散的時間でも
、連続的時間でも、多くの代替モデルを使用して実現することが可能である。Ha
mmersteinモデルやWienerモデルのようなモデル、あるいは連続的モデル、例え ば、非線形微分方程式モデルを使用することも、周波数ドメインにマッピングが
可能であるモデルならば、離散的または連続的空間モデルなどの、他のモデルを
使用することも可能である。しかし、これらのどのモデルも、その中心となる設
計原理は同じである。
【0026】 入力だけが非線形性のNARXモデルは式(1)によって与えられ、そこでは次の
ようになっている。
ようになっている。
【0027】
【数41】
【0028】 NARXモデル(1)と(2)の構造は、N, Kn, n=1,...,Nの値によって定義され
、各々のn(1からNまで(Nを含む)までの整数)ごとに、次の形式の項を含
んでいる。 n≧2のとき、
、各々のn(1からNまで(Nを含む)までの整数)ごとに、次の形式の項を含
んでいる。 n≧2のとき、
【0029】
【数42】
【0030】 モデルがn=1のとき、
【0031】
【数43】
【0032】 非線形モデル(1)と(3)のパラメータNは、エネルギ変換に効力を与える
ために必要なモデルの実現可能性と関連付けられている。エネルギ変換を実現で
きるかどうかは、非線形システムの入力と出力の周波数または周波数範囲の間の
関連性から判断される。
ために必要なモデルの実現可能性と関連付けられている。エネルギ変換を実現で
きるかどうかは、非線形システムの入力と出力の周波数または周波数範囲の間の
関連性から判断される。
【0033】 構造パラメータKn, n=1,...,Nは、所要出力周波数バンドにわたる出力スペク トラムの大きさおよび/または位相などの、特定の設計要求事項がどの程度まで 満足できるかと関連付けられている。これらのパラメータは、設計の一部として
繰り返し判断される。このモデルは、これらのパラメータから見たとき、初期段
階では単純モデルと考えることができる。しかし、初期のパラメータ選択では、
満足な設計が得られない場合には、結果として得られた非線形システムのエネル
ギ伝達効果に応じて、これらのパラメータは漸次にまたは段階的に修正される。
繰り返し判断される。このモデルは、これらのパラメータから見たとき、初期段
階では単純モデルと考えることができる。しかし、初期のパラメータ選択では、
満足な設計が得られない場合には、結果として得られた非線形システムのエネル
ギ伝達効果に応じて、これらのパラメータは漸次にまたは段階的に修正される。
【0034】 NARXモデル(1)と(3)で記述されるシステムでは、入力と出力の周波数ま
たは周波数範囲の間の関連性は次式、
たは周波数範囲の間の関連性は次式、
【0035】
【数44】
【0036】 ただし、fy は出力の周波数の範囲を示し、 はN次と(N-1) 次の非線形性によって発生した周波数の範囲を示し、および次式 によって与えられる。
【0037】
【数45】
【0038】 ただし、[ . ] は整数部分に関係し、つまり、整数部分をとることを意味し、
【0039】
【数46】
【0040】
【数47】 Ik=[na−k(a+b),nb−k(a+b)] ただし k=0,...,i*−1,
【0041】
【数48】
【0042】 および処理される信号の周波数はインターバル [a, b] によって定義された範囲
内にある。
内にある。
【0043】 [a, b] と所要出力周波数範囲fY が与えられているとき、特定周波数ドメイン
エネルギ変換をもたらすことができる、NARXモデル(1)と(3)の最小Nは、
式4から判断することができる。 (iv) (iii) に示した構造をもつNARXモデルを周波数ドメインにマッピングし、
周波数ドメイン記述を得る。この周波数ドメイン記述は、概念化周波数応答関数 (Generalized Frequency Response Functions GFRFs), Hn(jw1,...,jwn), n=1
,...,Nで表され、これらは、このマッピングの後で、時間または空間ドメインモ
デルパラメータの形で指定される。
エネルギ変換をもたらすことができる、NARXモデル(1)と(3)の最小Nは、
式4から判断することができる。 (iv) (iii) に示した構造をもつNARXモデルを周波数ドメインにマッピングし、
周波数ドメイン記述を得る。この周波数ドメイン記述は、概念化周波数応答関数 (Generalized Frequency Response Functions GFRFs), Hn(jw1,...,jwn), n=1
,...,Nで表され、これらは、このマッピングの後で、時間または空間ドメインモ
デルパラメータの形で指定される。
【0044】 時間または空間ドメインと周波数ドメイン間のNARXモデル(1)と(3)のマ
ッピングは次式によって与えられる。
ッピングは次式によって与えられる。
【0045】
【数49】
【0046】 従って、システムの周波数ドメイン特性は、システムの時間または空間ドメイン
記述のパラメータCpq ( . ) で表して完全に定義することができる。 (v) 非線形システム(1)と(3)の出力周波数応答は次式によって与えられ る。
記述のパラメータCpq ( . ) で表して完全に定義することができる。 (v) 非線形システム(1)と(3)の出力周波数応答は次式によって与えられ る。
【0047】
【数50】
【0048】 ただし、
【0049】
【数51】
【0050】
【数52】
【0051】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示している。
【0052】 上記関連性に基づいて、Hn(jw1,...,jwn),n=1,...,Nのパラメータが判断され るが、これらのパラメータは、(iv) でマッピングが行われているため、時間ま たは空間ドメインモデルのパラメータと同じになっている。このステップによる
と、出力周波数スペクトラムY(jw) の形状を定義することができるので、スペク
トラムが特定出力周波数スペクトルにできる限り近くに接近しているかを、この
形状から確かめることができる。
と、出力周波数スペクトラムY(jw) の形状を定義することができるので、スペク
トラムが特定出力周波数スペクトルにできる限り近くに接近しているかを、この
形状から確かめることができる。
【0053】 設計仕様を変えると、対応する設計を異なったものに実現することができる。
(v.1) 最初に、入力スペクトラムU(jw) と所要出力スペクトラムY*(jw) が分か
っているとする。(5)と(7)を(6)に代入すると、次式が得られる。
(v.1) 最初に、入力スペクトラムU(jw) と所要出力スペクトラムY*(jw) が分か
っているとする。(5)と(7)を(6)に代入すると、次式が得られる。
【0054】
【数53】
【0055】 式(8)を使用すると、時間または空間ドメインNARXモデルと関連付けられた
パラメータ
パラメータ
【0056】
【数54】 c0n(11,...,1n),11=1,...,Kn,...,1n=1,...,Kn,n=1,...,N, および
【0057】
【数55】 c10(11),11=1,...,K1, を次のように判断して、必要とする設計を実現することができる。 1) 次式に基づいて、
【0058】
【数56】
【0059】 最小二乗ルーチンを使用してパラメータ C0n(l1,...,ln),l1=1,...,Kn, ... , l1=1,...,Kn, n=1,...,N を判断し、式(9)の右辺を特定出力スペクトルにできる限り近くに近づける。
【0060】 式(8)の右辺の最初の項
【0061】
【数57】
【0062】 は式(9)から省かれている。省かれた項は、非線形システムを時間または空間
ドメインで実現したときの線形出力項を表しており、これらはこのステップで設
計を達成するために必要ではないので、式(9)から省かれている。 2) 上記のように設計されたフィルタのパフォーマンスを強化するためには、適
当な線形フィルタH(jw) も設計して、上の1)で得られたY*(jw) への近似が改 善されるようにすることが望ましい。そのようにすると、次式によって
ドメインで実現したときの線形出力項を表しており、これらはこのステップで設
計を達成するために必要ではないので、式(9)から省かれている。 2) 上記のように設計されたフィルタのパフォーマンスを強化するためには、適
当な線形フィルタH(jw) も設計して、上の1)で得られたY*(jw) への近似が改 善されるようにすることが望ましい。そのようにすると、次式によって
【0063】
【数58】
【0064】 Y*(jw) への近似が改善されることになる。この線形設計の一部として、(9) を得るために(8)から省かれていたパラメータC10(l1),l1=1,...,K1を、線形 フィルタのパラメータから得ることができる。
【0065】 以下に説明する設計1は、このフィルタケースを使用した非線形システムの設
計を示している。 (v.2) 第2に、入力スペクトラムU(jw) と、所要出力スペクトラムの大きさの特
定限界YB*(w) が与えられているとする。
計を示している。 (v.2) 第2に、入力スペクトラムU(jw) と、所要出力スペクトラムの大きさの特
定限界YB*(w) が与えられているとする。
【0066】 NARXモデル(1)と(3)お出力スペクトラムY(jw) の大きさの限界YB*(w)は
、Billings, S.A. およびLang, Zi-Qiang著「非線形出力周波数応答関数の大き さ特性の限界、第1部:分析と計算(A bound for the magnitude characteristi
cs of nonlinear output frequency response functions, Part 1: Analysis an
d Computation)」 (Int. J. Control, Vol. 65, pp309-328, 1996) の結果によ れば、次式で表すことができる。
、Billings, S.A. およびLang, Zi-Qiang著「非線形出力周波数応答関数の大き さ特性の限界、第1部:分析と計算(A bound for the magnitude characteristi
cs of nonlinear output frequency response functions, Part 1: Analysis an
d Computation)」 (Int. J. Control, Vol. 65, pp309-328, 1996) の結果によ れば、次式で表すことができる。
【0067】
【数59】
【0068】 ただし、
【0069】
【数60】
【0070】 は入力スペクトラムの大きさ特性のn次元コンボルーション積分を表し、
【0071】
【数61】
【0072】 はGFRFの大きさの限界を表し、
【0073】
【数62】
【0074】 w1,...,wn は拘束条件w1+,...,+wn = wを満足している。 NARXモデル(1)と(3)については、
【0075】
【数63】
【0076】 は次のように評価することができる。
【0077】
【数64】
【0078】 (10)と(11)を結合すると次が得られる。
【0079】
【数65】
【0080】 ただし、
【0081】
【数66】
【0082】 式(11)を使用すると、
【0083】
【数67】
【0084】 およびC10 (11), 11 =1,...,K1 を判断してY(jw) の限界YB(w) を形成し、この
限界をYB*(w) に近づけることができる。これを達成するために使用できるプロ シージャは次の通りである。 1) 次式に基づいて、
限界をYB*(w) に近づけることができる。これを達成するために使用できるプロ シージャは次の通りである。 1) 次式に基づいて、
【0085】
【数68】
【0086】 最小二乗ルーチンを使用して、特に、所要エネルギ変換を行う必要のある先の周
波数または周波数範囲にわたって上記式の右辺をYB* (w) に近づけるようにする
。式(13)中の係数Cn n = 1,...,Nは正になるように拘束されなければならな
いのは、Cn が係数C0n(l1,...,ln),l1=1,...,Kn, ... , ln=1,...,Knのモジュラス
の総和の結果であるからである。
波数または周波数範囲にわたって上記式の右辺をYB* (w) に近づけるようにする
。式(13)中の係数Cn n = 1,...,Nは正になるように拘束されなければならな
いのは、Cn が係数C0n(l1,...,ln),l1=1,...,Kn, ... , ln=1,...,Knのモジュラス
の総和の結果であるからである。
【0087】 式(12)の右辺の最初の項
【0088】
【数69】
【0089】 は(13)から省かれている。省かれた項は、時間または空間ドメインで実現し
たものの線形出力項を表している。これらの省かれた項はこのステップで設計を
達成するためには必要でないので、これらは(13)から省かれている。 2) 必要ならば、上記1)のYB* (w) への近似は、大きさ特性|H(jw)|をもつ線 形フィルタを使用して補足することができるので、次式のようにすると、
たものの線形出力項を表している。これらの省かれた項はこのステップで設計を
達成するためには必要でないので、これらは(13)から省かれている。 2) 必要ならば、上記1)のYB* (w) への近似は、大きさ特性|H(jw)|をもつ線 形フィルタを使用して補足することができるので、次式のようにすると、
【0090】
【数70】
【0091】 特定限界への近似が向上し、その結果、(13)を得るために(12)から省略
されていたC10 (11), 11 = 1,...,K1は、線形フィル他のパラメータから得るこ とができる。
されていたC10 (11), 11 = 1,...,K1は、線形フィル他のパラメータから得るこ とができる。
【0092】 以下に説明する設計2は、上記の詳細プロシージャと、この設計の例をいくつ
か示している。 (v.3) 第三に、個別的に対処しなければならない事情は、実際には多数存在す る。以下では、そのような2つの事情を例を示して説明する。
か示している。 (v.3) 第三に、個別的に対処しなければならない事情は、実際には多数存在す る。以下では、そのような2つの事情を例を示して説明する。
【0093】 (a) 図3を参照して説明すると、図3は、周波数aとeの間にあって、関心 のある部分302と、周波数eとbの間にあって、周波数fと2bで定義された別
の周波数範囲306に変換する必要のある部分304とを含み、関心のある部分
302を出力信号308に残しておく必要のある、スペクトルU(jw) をもつ入力
信号300を示している。
の周波数範囲306に変換する必要のある部分304とを含み、関心のある部分
302を出力信号308に残しておく必要のある、スペクトルU(jw) をもつ入力
信号300を示している。
【0094】 図3に示すエネルギ変換を実現するために、非線形システム400は図4に示
すように構築することができ、次のコンポーネントを実現するための手段402
、404および406を備えている。
すように構築することができ、次のコンポーネントを実現するための手段402
、404および406を備えている。
【0095】
【数71】 H1(jw), H2(jw1, jw2),およびH(jw) H1(jw) 402とH(jw) 406は、従来の線形バンドパスフィルタを使用して簡 単に実現できるのに対し、H2(jw1, jw2) は下式に示す時間または空間ドメイン に構築することができる。
【0096】
【数72】
【0097】 なお、パラメータC02(l1,l2),l1=1,...,K2, l2=1,...,K2は、所要周波数特性を もつ信号y2(k) を発生するように判断される。コンポーネント402、404お
よび406の各々は対応する周波数応答408、410および412をもってい
る。その結果、非線形システム全体は、非線形時間または空間ドメインフィルタ
として、以下のように実現することができる。
よび406の各々は対応する周波数応答408、410および412をもってい
る。その結果、非線形システム全体は、非線形時間または空間ドメインフィルタ
として、以下のように実現することができる。
【0098】
【数73】
【0099】 ただし、
【0100】
【数74】
【0101】 は、それぞれ周波数応答関数H1(jw) とH(jw) をもつ非線形フィルタの逆方向シ フト演算子を記述したものである。
【0102】 y(k) の式は、さらに次のように書くことができ、
【0103】
【数75】
【0104】 これは、式(1)と(3)によって記述することができるNARXモデルであること
は明らかである。
は明らかである。
【0105】 上記は、ある周波数バンドから高周波数バンドへのエネルギ変換を示したもの
であるが、エネルギは、同じように、ある周波数バンドから低周波数バンドに伝
達することも可能である。
であるが、エネルギは、同じように、ある周波数バンドから低周波数バンドに伝
達することも可能である。
【0106】 (b) エネルギ変換、従って必要とする非線形システムの目標が、エネルギを 増幅することなく、処理される信号のエネルギをもっと広い周波数バンドにわた
って分布させることだけであれば、もっと単純なモデルで十分である。図5を参
照して説明すると、図5は、周波数aとbの間のエネルギを含む周波数ドメイン の入力信号500を示す概略図である。望ましい出力周波数スペクトラム502
は、低周波数部分504と高周波数部分506の、2部分を含んでいる。当然に
理解されるように、入力信号500のエネルギは2周波数バンド504と506
にわたって分布されるものである。
って分布させることだけであれば、もっと単純なモデルで十分である。図5を参
照して説明すると、図5は、周波数aとbの間のエネルギを含む周波数ドメイン の入力信号500を示す概略図である。望ましい出力周波数スペクトラム502
は、低周波数部分504と高周波数部分506の、2部分を含んでいる。当然に
理解されるように、入力信号500のエネルギは2周波数バンド504と506
にわたって分布されるものである。
【0107】 例えば、次の二次フィルタ
【0108】
【数76】 y(k)=αu2 (k) は、周波数バンド [a, b]にわたる周波数成分をもつオリジナル信号u(k) のエネ
ルギを、エネルギを増幅することなく、新しい範囲 [0, b-a] と[2a, 2b] に再 分布するように設計することができるが、該当のαが上述した設計プロセスで選
択されていることが条件である。 (vi) 設計プロセスの最終ステップは、設計されたフィルタを、該当のソフトウ
ェアまたはハードウェアあるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを使
用して実質的に実現すること、つまり、物理的に実現することである。
ルギを、エネルギを増幅することなく、新しい範囲 [0, b-a] と[2a, 2b] に再 分布するように設計することができるが、該当のαが上述した設計プロセスで選
択されていることが条件である。 (vi) 設計プロセスの最終ステップは、設計されたフィルタを、該当のソフトウ
ェアまたはハードウェアあるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを使
用して実質的に実現すること、つまり、物理的に実現することである。
【0109】 以上、NARXモデルを参照して本発明を説明してきたが、当然に理解されるよう
に、本発明はこのモデルに限定されない。事前決定可能周波数またはエネルギ伝
達特性をもつ非線形システムの方法と実現は、ある周波数または周波数バンドの
エネルギを、別の周波数または周波数バンドに変換または伝達することを要件と
しているような、非線形システムまたはモデルの他の形体の記述を使用して利用
することも可能である。
に、本発明はこのモデルに限定されない。事前決定可能周波数またはエネルギ伝
達特性をもつ非線形システムの方法と実現は、ある周波数または周波数バンドの
エネルギを、別の周波数または周波数バンドに変換または伝達することを要件と
しているような、非線形システムまたはモデルの他の形体の記述を使用して利用
することも可能である。
【0110】 本発明は、いくつかの周波数にわたるエネルギ変換を、非線形システムを使用
して実現するために使用することも、既存の線形または非線形システムのエネル
ギ変換を改良するために使用することもできる。
して実現するために使用することも、既存の線形または非線形システムのエネル
ギ変換を改良するために使用することもできる。
【0111】 さらに、本発明は、電子回路やフィルタの設計と実現の分野で応用し、または
利用することができる。特定周波数または周波数バンドの入力信号に含まれるエ
ネルギは、望ましい周波数バンドに伝達される。同様に、機械的システムでは、
非線形メカニズムを付加すると、望ましくない周波数の振動エネルギを、他のな
んらかの周波数に伝達することが可能になる。本発明の応用分野として、他にも
、流体力学の分野、例えば、オブジェクト周りの流れの影響、ダクトやパイプフ
ローシステムのノイズなどの分野がある。
利用することができる。特定周波数または周波数バンドの入力信号に含まれるエ
ネルギは、望ましい周波数バンドに伝達される。同様に、機械的システムでは、
非線形メカニズムを付加すると、望ましくない周波数の振動エネルギを、他のな
んらかの周波数に伝達することが可能になる。本発明の応用分野として、他にも
、流体力学の分野、例えば、オブジェクト周りの流れの影響、ダクトやパイプフ
ローシステムのノイズなどの分野がある。
【0112】 以上とは別に、公知の線形または非線形システム、例えば、機械的システムに
改良を加えて、エネルギの特定周波数分布をもたらすようにすることは、本発明
を使用すれば判断することができ、線形または非線形システムはその判断に従っ
て改良することができる。
改良を加えて、エネルギの特定周波数分布をもたらすようにすることは、本発明
を使用すれば判断することができ、線形または非線形システムはその判断に従っ
て改良することができる。
【0113】 II. 例 II.1 設計1 設計1は、あらかじめ決めた周波数成分をもつ入力信号のエネルギが、どのよ
うにして他の周波数に伝達されるかの例を示している。
うにして他の周波数に伝達されるかの例を示している。
【0114】 次のように入力信号をデジタルにフィルタリングする場合について検討する。
【0115】
【数77】 u(t)=cost + cos2t, (14) ここでサンプリング周期はT=1/100秒である。
【0116】 最初のステップでは、処理される信号の周波数スペクトラムを判断する。処理
される信号の周波数スペクトルは入力周波数wa1 = 1とwa2 = 2を含んでいる。
される信号の周波数スペクトルは入力周波数wa1 = 1とwa2 = 2を含んでいる。
【0117】 第2のステップでは、フィル他の出力周波数特性を指定する。この例では、2
つの異なるフィルタリング問題を検討することにする。
つの異なるフィルタリング問題を検討することにする。
【0118】 最初の問題の仕様は、u(t) の中のエネルギを出力周波数wa0 = 0に伝達するこ
とであり、第2の問題の仕様はu(t) の中のエネルギを出力周波数wa0 = 4に伝達
することである。
とであり、第2の問題の仕様はu(t) の中のエネルギを出力周波数wa0 = 4に伝達
することである。
【0119】 サンプリング周期はT/100秒であるので、フィルタへのデジタル入力は次の通 りであり、
【0120】
【数78】
【0121】 正規化入力周波数は、従って、次の通りであり、
【0122】
【数79】 wd1=1/100 および wd2=2/100, 所要正規化出力周波数は最初のフィルタリング問題ではwd1 =1/100、第2のフィ
ルタリング問題ではwd0 = 4/100である。
ルタリング問題ではwd0 = 4/100である。
【0123】 この例では、非線形フィル他のn次非線形性によって発生する出力周波数は次 式では均等に分布されている。
【0124】
【数80】
【0125】 ただし、a=1/100、b=2/100、[ x ]はxの整数部分をとることを意味し、
【0126】
【数81】
【0127】
【数82】
【0128】
【数83】
【0129】 任意の2つの隣接周波数間の差分は
【0130】
【数84】
【0131】 であるとする。
【0132】 n = 1であるときは、
【0133】
【数85】
【0134】 であることと、対応する出力周波数が
【0135】
【数86】
【0136】 であることは、上式から評価することができる。 n = 2であるときは、
【0137】
【数87】
【0138】 であることと、対応する出力周波数が
【0139】
【数88】
【0140】 であることは、同様に求めることができる。
【0141】 従って、2次非線形性までのNARXモデルはフィルタリング例で要求されるエネ
ルギ変換を実現するのに十分であるので、設計プロセスの第3ステップに取り掛
かることになる。
ルギ変換を実現するのに十分であるので、設計プロセスの第3ステップに取り掛
かることになる。
【0142】 上記分析に従って、次の形式のNARXモデルを、
【0143】
【数89】
【0144】 非線形フィルタの基本構造として選択し、単純化のためにK2 = 1とする。次に、
パラメータK1, C10(1),...,C10(K1)およびC02(k1,k2), k1=0,1およびk2=0,1を判
断して設計を完全に指定する必要がある。
パラメータK1, C10(1),...,C10(K1)およびC02(k1,k2), k1=0,1およびk2=0,1を判
断して設計を完全に指定する必要がある。
【0145】 これらのパラメータを判断するためのプロシージャを導き出すために、フィル
タモデル(18)の周波数ドメイン特性を考慮することにする。J. C. Peyton J
onesおよびS. A. Billings著「非線形微分方程式モデルクラスの周波数応答を計
算するためのリカーシブアルゴリズム(Recursive Algorithm for Computing the Frequency Response of a Class of Non-linear Difference Equation Models)
」、Int. J. Control, 1989, Vol. 50, No. 5, 1925-1940によれば、このフィル
タモデルの概念化周波数応答関数は次のようになっている。
タモデル(18)の周波数ドメイン特性を考慮することにする。J. C. Peyton J
onesおよびS. A. Billings著「非線形微分方程式モデルクラスの周波数応答を計
算するためのリカーシブアルゴリズム(Recursive Algorithm for Computing the Frequency Response of a Class of Non-linear Difference Equation Models)
」、Int. J. Control, 1989, Vol. 50, No. 5, 1925-1940によれば、このフィル
タモデルの概念化周波数応答関数は次のようになっている。
【0146】
【数90】
【0147】 次の入力のときのフィルタ(18)の出力周波数応答は、
【0148】
【数91】
【0149】 ただし、Κ=2、A(wi)=1、wi=i/100、w-i=-wi、i=±1,±2であり、次のように 書くことができる。
【0150】
【数92】
【0151】
【0152】
【数93】
【0153】
【0154】
【数94】
【0155】 これは、非線形システムの出力周波数応答の特定形式の一般式であり、次式によ
って与えられている。
って与えられている。
【0156】
【数95】
【0157】 ただし、
【0158】
【数96】
【0159】
【数97】
【0160】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Nは主要システ
ム非線形性の最大次数である。 (19)を(21)に代入すると、次式が得られる。
ム非線形性の最大次数である。 (19)を(21)に代入すると、次式が得られる。
【0161】
【数98】
【0162】 および
【0163】
【数99】
【0164】 ただし、
【0165】
【数100】
【0166】
【数101】
【0167】 さらに、次のようにすると、
【0168】
【数102】
【0169】
【数103】
【0170】 が得られる。
【0171】 (b) 次式のフィルタリング効果を検討する。
【0172】
【数104】
【0173】 C10(1) = C10(2) = ,...,= C10(K1) = 0 ; K1,C10(1), C10(2) ,..., C10(K1) 従って、エネルギをu(t),wa1 およびwa2から出力周波数wa0 = 0に伝達すると いう最初の問題に取りかかるために、次のようにし、
【0174】
【数105】
【0175】 エネルギをu(t),wa1 およびwa2から出力周波数wa0 = 4 に伝達するという第2の
問題については、次のようにする。
問題については、次のようにする。
【0176】
【数106】
【0177】
【0178】
【数107】
【0179】 上式 (31) において、fR ( . ) とfI ( . ) はf ( . ) の実数部分と虚数部分を
表している。 式 (31)は次のように書き直すことができる。
表している。 式 (31)は次のように書き直すことができる。
【0180】
【数108】
【0181】 ただし、
【0182】
【数109】
【0183】
【数110】
【0184】
【数111】
【0185】 上において、θは、以下のとおりであることから(34) の形式に書くことができ る。
【0186】
【数112】 f(w,0,1)=f(w,1,0) (36) 従って、エネルギをu(t), wa1 = 1およびwa2 = 2から出力周波数wa0 = 0に伝 達するという最初のフィルタリング問題のフィルタパラメータθは次のように求
めることができる。
めることができる。
【0187】
【数113】
【0188】 ただし、
【0189】
【数114】
【0190】 また、エネルギをu(t), wa1 = 1およびwa2 = 2から出力周波数wa0 = 4に伝達す るという第2のフィルタリング問題のフィルタパラメータθは次のように求める
ことができる。
ことができる。
【0191】
【数115】
【0192】 ただし、
【0193】
【数116】
【0194】 (37)と(39)の計算結果はそれぞれ次のようになる。
【0195】
【数117】
【0196】 および
【0197】
【数118】
【0198】 (20) の入力が与えられているとき、最初は、上記の最初のフィルタリング問 題を取り扱うように設計されていた、非線形フィルタの入力と出力のパワースペ
クトラル密度
クトラル密度
【0199】
【数119】
【0200】 は図6に示されており、最初は、上記の第2のフィルタリング問題を取り扱うよ
うに設計されていた、非線形フィルタの入力と出力のパワースペクトラル密度
うに設計されていた、非線形フィルタの入力と出力のパワースペクトラル密度
【0201】
【数120】
【0202】 は図7に示されている。
【0203】 フィルタ(43)と(44)のパフォーマンスはさらに向上することが可能で
ある。従って、線形フィルタH(jw) は、フィルタのパフォーマンスをさらに向上
するように設計されている。
ある。従って、線形フィルタH(jw) は、フィルタのパフォーマンスをさらに向上
するように設計されている。
【0204】 最初のフィルタリング問題のフィルタ(43)のパフォーマンスを向上するた
めに、H(jw) は、パスバンドでカットオフ周波数が0.5 rad/secで、リップルが0
.5 dBである5次ローパスタイプ1のChebyshevフィルタとなるように設計され、
パスバンドにわたって十分な周波数応答が得られるようにしている。その結果は
次の通りである。
めに、H(jw) は、パスバンドでカットオフ周波数が0.5 rad/secで、リップルが0
.5 dBである5次ローパスタイプ1のChebyshevフィルタとなるように設計され、
パスバンドにわたって十分な周波数応答が得られるようにしている。その結果は
次の通りである。
【0205】
【数121】
【0206】 第2の問題のフィルタ(44)のパフォーマンスを向上するために、H(jw) は
、最初の問題ケースと同じ目的のために、パスバンドでカットオフ周波数が3.9
rad/secで、リップルが0.5 dBである5次ハイパスタイプ1のChebyshevフィルタ
となるように設計され、ハイバンドにわたって十分な周波数応答が得られるよう
にしている。その結果は次の通りである。
、最初の問題ケースと同じ目的のために、パスバンドでカットオフ周波数が3.9
rad/secで、リップルが0.5 dBである5次ハイパスタイプ1のChebyshevフィルタ
となるように設計され、ハイバンドにわたって十分な周波数応答が得られるよう
にしている。その結果は次の通りである。
【0207】
【数122】
【0208】 この追加線形フィルタの目的は、上記2フィルタリング問題のフィルタ(43
)と(44)の出力に含まれる不要周波数成分を減衰し、追加フィル他の出力が
対応する設計要求事項を満足するようにすることである。
)と(44)の出力に含まれる不要周波数成分を減衰し、追加フィル他の出力が
対応する設計要求事項を満足するようにすることである。
【0209】 以上から理解されるように、H(jw) の式
【0210】
【数123】
【0211】 に関連するフィルタパラメータK1, c10(1),...c10(K1) は、H(jw) の分母をH(jw
) の分子で割ると求めることができる。特定のH(jw) は、それぞれ2フィルタリ
ング問題の式(45)と(46)中のH1(jw) とH2(jw) で与えられる。
) の分子で割ると求めることができる。特定のH(jw) は、それぞれ2フィルタリ
ング問題の式(45)と(46)中のH1(jw) とH2(jw) で与えられる。
【0212】 上記のように設計された非線形フィルタの一般的記述は次の通りであり、
【0213】
【数124】
【0214】 ただし、
【0215】
【数125】
【0216】 およびq-1、q1 -1 とq2 -1は、逆方向シフト演算子を示している。 (47)の時間ドメインにおける別の式は次の通りである。
【0217】
【数126】
【0218】 従って、以上のように設計された非線形フィル他の実施形態は、図8に示すよう
に、もっと具体的には図9に示すように実現することができる。
に、もっと具体的には図9に示すように実現することができる。
【0219】 以上から理解されるように、図8では、2つのコンポーネント800と802
は次によって表されている。
は次によって表されている。
【0220】
【数127】
【0221】 および
【0222】
【数128】
【0223】 この例の最初のフィルタリング問題については、
【0224】
【数129】
【0225】
【0226】
【数130】
【0227】 b1(i)とa1(i)は(45)で与えられる。
【0228】 この例の第2のフィルタリング問題については、
【0229】
【数131】
【0230】
【0231】
【数132】
【0232】 b2(i)とa2(i)は(46)で与えられる。
【0233】 図10と図11を参照して説明すると、図は2フィルタリング問題を取り扱う
ように設計されたフィル他のフィルタリング効果を示している。図10は、最初
のフィルタリング問題で最終的に得られた非線形フィルタの出力と入力のパワー
スペクトラル密度を示している。図11は、第2のフィルタリング問題で最終的
に得られた非線形フィルタの出力と入力のパワースペクトラル密度を示している
。2フィル他の時間ドメインにおけるフィルタリングの効果は図12と図13に
示されている。すべての応答は、これらのフィルタが設計要求事項をほぼ満足し
ていることを示している。
ように設計されたフィル他のフィルタリング効果を示している。図10は、最初
のフィルタリング問題で最終的に得られた非線形フィルタの出力と入力のパワー
スペクトラル密度を示している。図11は、第2のフィルタリング問題で最終的
に得られた非線形フィルタの出力と入力のパワースペクトラル密度を示している
。2フィル他の時間ドメインにおけるフィルタリングの効果は図12と図13に
示されている。すべての応答は、これらのフィルタが設計要求事項をほぼ満足し
ていることを示している。
【0234】 II.2 設計2 設計2は、信号のエネルギを第1の事前決定可能周波数または周波数範囲から
第2の事前決定可能周波数または周波数範囲に伝達する非線形システムを設計し
、そのように設計された非線形システムの出力周波数応答が特定の限界範囲内に
なるようにする詳細プロシージャおよびいくつかの例を示している。
第2の事前決定可能周波数または周波数範囲に伝達する非線形システムを設計し
、そのように設計された非線形システムの出力周波数応答が特定の限界範囲内に
なるようにする詳細プロシージャおよびいくつかの例を示している。
【0235】 II.2.1 詳細プロシージャ (1) u(t) 、時間または空間ドメインで処理される信号、u(t) のエネルギを伝 達する先の周波数バンド[c, d]、およびその設計の[c, d] にわたる出力スペク トラムY(jw) のユーザ指定限界YB*(w) が与えられているとする。 (2) 時間または空間ドメイン信号u(t) をサンプリングインターバルTでサンプ
リングして離散的系列を得、その系列に対して高速フーリエ変換(FFT) を実行し
、u(t) のスペクトラムU(jw) を次のように計算する。
リングして離散的系列を得、その系列に対して高速フーリエ変換(FFT) を実行し
、u(t) のスペクトラムU(jw) を次のように計算する。
【0236】
【数133】
【0237】 ただし、Ud[j (.)] は{u(k)} のFFT演算の結果であり、Mは、FFTを実行する
ために使用されたデータの長さである。Mは便宜上偶数になっている。 (3) u(t) の周波数の範囲[a, b] を次のように評価する。
ために使用されたデータの長さである。Mは便宜上偶数になっている。 (3) u(t) の周波数の範囲[a, b] を次のように評価する。
【0238】
【数134】
【0239】 ただし、Ibは整数であるので次のようになり、
【0240】
【数135】
【0241】 Ia は整数であるので次のようになる。
【0242】
【数136】
【0243】 (4) 出力スペクトラムYB(w) の限界、NARXモデルの係数
【0244】
【数137】
【0245】
【数138】
【0246】 およびスペクトラムU(jw) 間の関係は次式によって与えられる。
【0247】
【数139】
【0248】 ただし、
【0249】
【数140】
【0250】 は、NARXモデルパラメータ
【0251】
【数141】
【0252】
【0253】 に関連付けられたパラメータである。は、スペクトラムU(jw) の大きさ|U(jw)}
のn次元コンボルーション積分を示しており、これは次式によって定義され、
のn次元コンボルーション積分を示しており、これは次式によって定義され、
【0254】
【数142】
【0255】 NARXモデルが次数1からNの非線形項を含むときはN0 = 1である。
【0256】 上記式に基づき、構造パラメータNとN0 およびNARXモデルパラメータは以下の
ように判断される。 (i) 次式を評価する。
ように判断される。 (i) 次式を評価する。
【0257】
【数143】
【0258】 ただし、[ x ] はx の整数部分を表している。
【0259】
【数144】
【0260】
【数145】
【0261】
【数146】
【0262】 この評価は、n = 1,2,....のとき、nの値に達して、特定出力周波数範囲[c,d]の
一部がfynに収まるまで続けられる。このnの値はN0 の値として使用される。 (ii) 次式を評価する。
一部がfynに収まるまで続けられる。このnの値はN0 の値として使用される。 (ii) 次式を評価する。
【0263】
【数147】
【0264】 この評価は、n =2, 3,...のとき、nの値に達して、周波数範囲[c,d]が対応するf
y完全に収まるまで続けられる。このnの値はN の値として受け取られる。 (iii) 次のアルゴリズム
y完全に収まるまで続けられる。このnの値はN の値として受け取られる。 (iii) 次のアルゴリズム
【0265】
【数148】
【0266】 を使用して、
【0267】
【数149】
【0268】 を計算し、次式を得る。
【0269】
【数150】
【0270】 (iv) (id - ic +1) 式に基づいて、
【0271】
【数151】
【0272】 はxに最寄りの整数をとることを意味し、結果が整数でなければならないという
拘束条件の下で最小二乗ルーチンを使用して、次を計算し、
拘束条件の下で最小二乗ルーチンを使用して、次を計算し、
【0273】
【数152】
【0274】 次に、次式
【0275】
【数153】
【0276】 で与えられる係数のモジュラスの総和に対する拘束条件の下で、 NARXモデルパラメータ
【0277】
【数154】
【0278】 を選択する。 (iv) 必要ならば、従来の線形フィルタ、例えば、理想的には、周波数応答が周
波数バンド[c, d]にわってユニティで、それを越えたときはゼロになるようにす
るバンドパスフィルタを設計し、次の線形周波数特性が得られるようにし、
波数バンド[c, d]にわってユニティで、それを越えたときはゼロになるようにす
るバンドパスフィルタを設計し、次の線形周波数特性が得られるようにし、
【0279】
【数155】
【0280】 従って、(89−1)K1、C10 (11)、11 =1,...,K1に関連するパラメータが判断
できるようにする。そうでなければ、C10( . ) のパラメータはすべて、ゼロと して受け取られるので、回帰項が出力と関連付けられていないモデルが得られる
ことになる。 (5) 上記(iv) と(v) で得られた結果を使用して、図14に示すようにNARXモデ
ルを構築する。図14に示す非線形システムは非線形部分1400と線形部分1
402を含んでいる。以上から理解されるように、図14では、次のようになっ
ている。
できるようにする。そうでなければ、C10( . ) のパラメータはすべて、ゼロと して受け取られるので、回帰項が出力と関連付けられていないモデルが得られる
ことになる。 (5) 上記(iv) と(v) で得られた結果を使用して、図14に示すようにNARXモデ
ルを構築する。図14に示す非線形システムは非線形部分1400と線形部分1
402を含んでいる。以上から理解されるように、図14では、次のようになっ
ている。
【0281】
【数156】
【0282】 II.2.2 3つの具体例 例1 この例は、上記詳細プロシージャを使用した非線形システムの別の実装または
設計例を示している。 (1) 処理される信号は次式によって与えられる。
設計例を示している。 (1) 処理される信号は次式によって与えられる。
【0283】
【数157】
【0284】 ただし、α=3.3, β=1, Mu = 1.6である。この信号の周波数スペクトラムU(jw) は図15に示されており、実入力周波数範囲が[1, 3.3] であることを示してい る。この設計の要求条件は、オリジナル信号のエネルギを周波数バンド[c, d]=[
5.6, 7.6] に伝達することであり、出力スペクトラムの大きさの限界は周波数バ
ンドに渡ってY8*(w) = 1.6であるように指定されている。 (2) u(t) をサンプリングインターバルT=0.01 secでサンプリングすると、次式
が得られるので、
5.6, 7.6] に伝達することであり、出力スペクトラムの大きさの限界は周波数バ
ンドに渡ってY8*(w) = 1.6であるように指定されている。 (2) u(t) をサンプリングインターバルT=0.01 secでサンプリングすると、次式
が得られるので、
【0285】
【数158】
【0286】 この系列に対し高速フーリエ変換 (FFT) を実行して次を計算すると、
【0287】
【数159】
【0288】 次が得られる。
【0289】
【数160】
【0290】 この計算結果は負でない周波数範囲では、図16に示されている。
【0291】 図15のu(t) の実スペクトラムと図16の計算によるスペクトラムとの間に は差がある。この差は、FTT演算による誤差によるものである。この設計を計算 結果のスペクトラムに基づいて行うと、もっと実用的な結果が得られるはずであ
る。 (3) a=0.6283、b=3.7699を与件として、u(t) の周波数範囲[a,b]を計算スペクト
ラムから評価する。 (4) システム構造とパラメータを設計する。 (i)N0 の判断 明らかなように、入力周波数が[a,b]=[ 0.6283、3.7699]内にあるとき線形部 分が寄与する出力周波数範囲は
る。 (3) a=0.6283、b=3.7699を与件として、u(t) の周波数範囲[a,b]を計算スペクト
ラムから評価する。 (4) システム構造とパラメータを設計する。 (i)N0 の判断 明らかなように、入力周波数が[a,b]=[ 0.6283、3.7699]内にあるとき線形部 分が寄与する出力周波数範囲は
【0292】
【数161】
【0293】 である。
【0294】 このケースで2次非線形性によって引き起こされる周波数範囲fY2 発議のよう
にして得られる。
にして得られる。
【0295】 n=2であるので、
【0296】
【数162】
【0297】 および
【0298】
【数163】
【0299】 従って、
【0300】
【数164】
【0301】 以上によって得られたfY2 は、特定周波数範囲[c, d]=[5.6, 7.6] の一部を含
んでいる。従って、N0 はN0=2であると判断される。 (ii) Nの判断
んでいる。従って、N0 はN0=2であると判断される。 (ii) Nの判断
【0302】
【数165】
【0303】 を評価すると、次式が得られる。
【0304】
【数166】
【0305】
【数167】
【0306】 を評価するには、まず、fY3 を計算する。このケースでは、
【0307】
【数168】
【0308】
【数169】
【0309】 従って、
【0310】
【数170】
【0311】 従って、
【0312】
【数171】
【0313】 以上によって得られたfY|n=3 は、特定出力範囲[5.6, 7.6] 全部を含んでいる。
Nは、従って、N=3 であると判断される。 (iii)
Nは、従って、N=3 であると判断される。 (iii)
【0314】
【数172】
【0315】 をそれぞれ評価すると、次が得られる。
【0316】
【数173】
【0317】 結果は図17に示されている。 (iv) (id - ic +1) 式に基づいて、
【0318】
【数174】
【0319】 ただし、
【0320】
【数175】
【0321】
【数176】
【0322】 解が負でないとの拘束条件で最小二乗ルーチンを使用して、C2 とC3 を計算する
。つまり、C2 ? 0 およびC3 ? 0 を拘束条件としてC2 とC3を判断し、次の式を 最小にする。
。つまり、C2 ? 0 およびC3 ? 0 を拘束条件としてC2 とC3を判断し、次の式を 最小にする。
【0323】
【数177】
【0324】 得られた結果は次の通りである。
【0325】 C2 = 0 および C3 = 3.8367 (v) オプションとして、周波数バンド[c, d] = [5.6, 7.6] を越える周波数成 分を減衰して、線形周波数特性が得られるようにする線形Butterworthバンドパ スフィルタを設計する。
【0326】
【数178】
【0327】 (5) NARXモデルを図14に示すように構築する。条件は下記の通り。
【0328】
【数179】
【0329】 すなわち、
【0330】
【数180】
【0331】 および
【0332】
【数181】
【0333】 これにより、NARXモデルパラメータK1 およびC10(11), 11 =1,...,K1に関連する
パラメータが判断される。
パラメータが判断される。
【0334】 入力が与えられたときの出力周波数応答は図18に示されており、エネルギが
特定周波数バンド[c, d] = [5.6, 7.6] に伝達され、応答の大きさが特定限界1.
6以下であることを示している。
特定周波数バンド[c, d] = [5.6, 7.6] に伝達され、応答の大きさが特定限界1.
6以下であることを示している。
【0335】 以下では、上記設計の周波数応答を他の入力信号に関して検討する。
【0336】 第1のケースでは、以下を考慮する。
【0337】
【数182】
【0338】 ただし、a, b, およびMu は上記のように定義されている。この信号の周波数ス ペクトラムは図19に示されている。周波数範囲は、明らかなように、図15に
示すスペクトラムをもつ信号のそれと同じであり、スペクトラムの大きさも次の
条件を満足している。
示すスペクトラムをもつ信号のそれと同じであり、スペクトラムの大きさも次の
条件を満足している。
【0339】
【数183】
【0340】 このことは、このu(t) に対する設計システムの周波数応答も、理論的にはエネ ルギを周波数バンド[c, d]=[5.6, 7.6] に伝達するはずであり、出力の大きさの
周波数応答がこの周波数バンドにわたってY8*(w) = 1.6 であることを意味して いる。図20はこの周波数応答を示し、実際の結果が理論的予測と一致している
ことを示している。
周波数応答がこの周波数バンドにわたってY8*(w) = 1.6 であることを意味して いる。図20はこの周波数応答を示し、実際の結果が理論的予測と一致している
ことを示している。
【0341】 第2のケースでは、u(t) は図21に示す周波数スペクトラムでランダムプロ セスとして受け取られていた。周波数スペクトラムはほぼ周波数範囲[1, 3,3]内
にあり、大きさは1.6以下になっている。従って、このランダム入力に対する設 計システムの出力大きさの周波数応答についても、同じ条件が適用されるはずで
ある。図22はこの応答を示し、エネルギがほぼ[5.6, 7.6] の新周波数バンド に伝達されることを示している。注目すべきは、この周波数バンドにわたる出力
スペクトラムの大きさが、十分に特定限界Y8*(w) = 1.6 以下にあることである 。これは、非線形メカニズムのイントラカーネル干渉に起因する減衰効果による
ものである。
にあり、大きさは1.6以下になっている。従って、このランダム入力に対する設 計システムの出力大きさの周波数応答についても、同じ条件が適用されるはずで
ある。図22はこの応答を示し、エネルギがほぼ[5.6, 7.6] の新周波数バンド に伝達されることを示している。注目すべきは、この周波数バンドにわたる出力
スペクトラムの大きさが、十分に特定限界Y8*(w) = 1.6 以下にあることである 。これは、非線形メカニズムのイントラカーネル干渉に起因する減衰効果による
ものである。
【0342】 上記のように設計された非線形フィルタをブロック図で表したものが、図23
に示されている。これは、図9の設計1を実現するために使用されたアプローチ
に従って、電子的に実現することが可能である。しかし、仕様によっては、この
設計は連続的時間で実現する必要がある場合もある。次の双一次変換を使用する
と、
に示されている。これは、図9の設計1を実現するために使用されたアプローチ
に従って、電子的に実現することが可能である。しかし、仕様によっては、この
設計は連続的時間で実現する必要がある場合もある。次の双一次変換を使用する
と、
【0343】
【数184】
【0344】 ただし、T = 0.01はサンプリングインターバル、q-1は遅延演算子、sはラプラス
変換演算子であり、図23の離散的時間設計に代入すると、図24に示す等価の
連続的時間システムが得られる。図24のシステムをシミュレートすると、図1
8の離散的時間システム応答とほぼ同一の応答が得られる。
変換演算子であり、図23の離散的時間設計に代入すると、図24に示す等価の
連続的時間システムが得られる。図24のシステムをシミュレートすると、図1
8の離散的時間システム応答とほぼ同一の応答が得られる。
【0345】 図24のシステムは、図25に示すように機械的に実現することが可能であり
、そこでは、キュービックデバイスはキュービック応答を示すマテリアルである
か、あるいはu1(t) を入力として受け取り、入力のキュービックパワーに比例す
るアクチュエーション出力u2(t) を出力するアクチュエータとして実現されてい
る。
、そこでは、キュービックデバイスはキュービック応答を示すマテリアルである
か、あるいはu1(t) を入力として受け取り、入力のキュービックパワーに比例す
るアクチュエーション出力u2(t) を出力するアクチュエータとして実現されてい
る。
【0346】 この設計の1つの可能な応用として、振動隔離がある。例えば、エネルギを入
力周波数範囲[1, 3.3] から周波数範囲[5.6, 7.6] に伝達することが要求される
場合がある。この新設計はこの効果を達成するために使用できる。
力周波数範囲[1, 3.3] から周波数範囲[5.6, 7.6] に伝達することが要求される
場合がある。この新設計はこの効果を達成するために使用できる。
【0347】 振動分離に応用できるもっと複雑化した設計は、本発明に基づいて実現するこ
とができる。設計プロシージャは、上述してきたものとまったく同じであるが、
その実現のためには、ダンパ、ダンピングマテリアルまたはアクチュエータを、
設計で指定された非線形動的特性と統合化する必要がある。
とができる。設計プロシージャは、上述してきたものとまったく同じであるが、
その実現のためには、ダンパ、ダンピングマテリアルまたはアクチュエータを、
設計で指定された非線形動的特性と統合化する必要がある。
【0348】 例2 例2は、設計された非線形効果を使用して、不要周波数バンドにわたって信号
エネルギを減衰するために上記設計を応用した例である。
エネルギを減衰するために上記設計を応用した例である。
【0349】 物理系で信号エネルギを減衰するために線形構造を使用するとき、減衰された
信号は機械的システムでは、ダンパなどのデバイスによって、電子回路では抵抗
によって吸収され、熱エネルギなどの他のエネルギ形体に変換されるのが通常で
ある。これは望ましくない効果を発生する原因になり、放射デバイスを使用する
といったように、これらの効果を補償するための測定を行う必要がある。非線形
システムが採用されるときは、線形の場合のように、信号エネルギを直接に減衰
するのではなく、関心のある周波数の信号エネルギは、広い周波数バンドにわた
って拡散させ、出力スペクトラムを構成する異種項間の反作用によって減衰する
ことができる。このことは、信号エネルギ減衰のための非線形設計が、ある程度
、エネルギ吸収デバイスを使用する必要性を軽減することができ、実用的応用で
大きな利点となることを意味している。
信号は機械的システムでは、ダンパなどのデバイスによって、電子回路では抵抗
によって吸収され、熱エネルギなどの他のエネルギ形体に変換されるのが通常で
ある。これは望ましくない効果を発生する原因になり、放射デバイスを使用する
といったように、これらの効果を補償するための測定を行う必要がある。非線形
システムが採用されるときは、線形の場合のように、信号エネルギを直接に減衰
するのではなく、関心のある周波数の信号エネルギは、広い周波数バンドにわた
って拡散させ、出力スペクトラムを構成する異種項間の反作用によって減衰する
ことができる。このことは、信号エネルギ減衰のための非線形設計が、ある程度
、エネルギ吸収デバイスを使用する必要性を軽減することができ、実用的応用で
大きな利点となることを意味している。
【0350】 もう1つの重要な応用として、例えば、基礎の設計や、地震地帯の建造物や構
造物の特性の改良がある。この種の応用の目標は、マテリアルまたはアクチュエ
ータを設計し、構造物ごとに必要に応じて調整し、減衰する入力エネルギを地震
から別のもっと許容し得る周波数バンドに伝達するか、許容バンド内にあるエネ
ルギを望ましい周波数範囲にわたって分散させることである。現在の設計を使用
してエネルギを分散させると、地震による損害が大幅に減少するはずである。 (1) 信号のエネルギを減衰する非線形システムを設計する。
造物の特性の改良がある。この種の応用の目標は、マテリアルまたはアクチュエ
ータを設計し、構造物ごとに必要に応じて調整し、減衰する入力エネルギを地震
から別のもっと許容し得る周波数バンドに伝達するか、許容バンド内にあるエネ
ルギを望ましい周波数範囲にわたって分散させることである。現在の設計を使用
してエネルギを分散させると、地震による損害が大幅に減少するはずである。 (1) 信号のエネルギを減衰する非線形システムを設計する。
【0351】
【数185】
【0352】 (2) 信号のスペクトラムを評価する。これは、サンプリングインターバルT=0.0
1secで信号をサンプリングして行うと、次が得られるので、
1secで信号をサンプリングして行うと、次が得られるので、
【0353】
【数186】
【0354】 この系列に対して高速フーリエ変換(FFT) を行う。FFTのけっかは図26に示さ れている。 (3) 信号に含まれる周波数の範囲[a, b]を、計算で求めたスペクトラムに基づ いて評価する。評価よりa=1.0996、b=3.1416が得られる。 これは、計算で求めたスペクトラムが次を示しているためである。
【0355】
【数187】
【0356】 および
【0357】
【数188】
【0358】 (4) 設計の一部として、出力範囲が[c, d] = [0, 7.3]であり、この周波数バン
ド上の所要限界がYB*(w) = 1であると想定する。 (5) 上記の例1の場合の同じステップでシステム構造とパラメータの設計を行 うと、N0、N、およびCn, n = N0,...,Nが次のように判断される。 (i) N0 N0はN0 = 1であると判断される。これは以下のためである。
ド上の所要限界がYB*(w) = 1であると想定する。 (5) 上記の例1の場合の同じステップでシステム構造とパラメータの設計を行 うと、N0、N、およびCn, n = N0,...,Nが次のように判断される。 (i) N0 N0はN0 = 1であると判断される。これは以下のためである。
【0359】
【数189】
【0360】 ただし、fY1は、システム線形部分が寄与する出力周波数バンドを示し、選択さ れた出力周波数範囲の一部は線形出力周波数範囲fY1内にある。 (ii) N このケースでは、a = 1.0990とb = 3.1416を使用すると、次を得ることができ
る。
る。
【0361】
【数190】
【0362】
【数191】
【0363】 従って、最大非線形次数が2であるとすると、システムの出力周波数範囲は次の
ようになる。
ようになる。
【0364】
【数192】
【0365】 最大次数が3であるとすると、出力周波数範囲は次のようになる。
【0366】
【数193】
【0367】 明らかなように、fY|n=3は選択された出力周波数範囲[c, d] =[0, 7.3]全部を含
んでいるので、NはN=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、Ci ? 0, i=1,2,3の拘束条件の下で次の式を最小限にすると
判断される。
んでいるので、NはN=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、Ci ? 0, i=1,2,3の拘束条件の下で次の式を最小限にすると
判断される。
【0368】
【数194】
【0369】 この特定の例では、次のようになっている。
【0370】
【数195】 M=4000
【0371】
【数196】
【0372】
【数197】
【0373】 この最小化問題に対する解は次の通りである。
【0374】
【数198】
【0375】 (6) NARXモデルパラメータ
【0376】
【数199】
【0377】 を(5)で下式として得られた結果に基づいて選択し、
【0378】
【数200】
【0379】
【数201】
【0380】
【数202】
【0381】
【数203】
【0382】 従って、NARXモデルを次のように構築する。
【0383】
【数204】
【0384】 選択されたNARXモデルパラメータは次の関係を満足しており、
【0385】
【数205】
【0386】
【数206】
【0387】
【数207】
【0388】 C02(1, 1) とC02(2, 2)の場合と C03(1, 1, 1)とC03(2, 2, 2)の場合に選択された異なる符号は、 イントラカーネルとインタカーネル干渉に効果を与えて、入力信号のエネルギを
減衰するようになっている。
減衰するようになっている。
【0389】 入力信号のサンプリング系列に対する構築モデルの周波数ドメイン応答は図2
7に示されている。図から理解されるように、この設計システムによると、非常
にすぐれたエネルギ減衰が達成されている。このことから理解されるように、図
26の入力エネルギは非線形フィルタによって設計周波数バンドにわたって分散
されている。
7に示されている。図から理解されるように、この設計システムによると、非常
にすぐれたエネルギ減衰が達成されている。このことから理解されるように、図
26の入力エネルギは非線形フィルタによって設計周波数バンドにわたって分散
されている。
【0390】 例3 この例は、不要周波数バンド上の信号エネルギを、設計非線形効果を利用して
減衰する本発明の別の応用例を示している。この例は、異なる状況下での設計シ
ステムのエネルギ減衰効率を示すために、同じドメインが異なる信号に及ぼす効
果も示している。 (1) 信号のエネルギを減衰する非線形システムを設計する。
減衰する本発明の別の応用例を示している。この例は、異なる状況下での設計シ
ステムのエネルギ減衰効率を示すために、同じドメインが異なる信号に及ぼす効
果も示している。 (1) 信号のエネルギを減衰する非線形システムを設計する。
【0391】
【数208】
【0392】 (2) サンプリングインターバルT=0.01secで信号をサンプリングして信号のスペ
クトラムを評価して次を得た後、
クトラムを評価して次を得た後、
【0393】
【数209】
【0394】 得られた時間系列について高速フーリエ変換(FTT)を実行する。FTTの結果は図1
6に示すものと同じである。 (3) 信号に含まれる周波数の範囲[a,b]を、計算で求めたスペクトラムに基づい
て評価すると、a=0.6283、b=3.7699が得られ、これは計算スペクトラムが示して
いるものと同じである。
6に示すものと同じである。 (3) 信号に含まれる周波数の範囲[a,b]を、計算で求めたスペクトラムに基づい
て評価すると、a=0.6283、b=3.7699が得られ、これは計算スペクトラムが示して
いるものと同じである。
【0395】
【数210】
【0396】 および
【0397】
【数211】
【0398】 (4) 設計の一部として、出力周波数範囲が[c, d]=[0, 10.3]で、この周波数範 囲にわたる所要限界がYB*(w)=1であることが望ましいと想定する。 (5) 上記例1の場合と同じステップに従って、システム構造とパラメータの設 計を行うとき、パラメータN0, N,およびCn, n=N0,...,Nは次のように判断される
。 (i) N0 N0は、次のためにN0 = 1であると判断され、
。 (i) N0 N0は、次のためにN0 = 1であると判断され、
【0399】
【数212】
【0400】 これは、選択された出力周波数範囲の一部が、線形出力周波数範囲fy1に属して いることを示している。 (ii) N この例では、Nはa=0.6238とb=3.7699を使用して得られる。従って、
【0401】
【数213】
【0402】
【数214】
【0403】 よって、最大非線形次数が2であるとすると、システムの出力周波数範囲は次の
ようになる。
ようになる。
【0404】
【数215】
【0405】 最大次数が3であるとすると、出力周波数範囲は次のようになる。
【0406】
【数216】
【0407】 fY|n=3は、選択された出力周波数範囲[c,d]=[0,7.6]全部を含んでいるので、Nは
、この設計では、N=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、次のように判断され、Ci ? 0, I=1,2,3の拘束条件の下で次式
を最小にする。
、この設計では、N=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、次のように判断され、Ci ? 0, I=1,2,3の拘束条件の下で次式
を最小にする。
【0408】
【数217】
【0409】 このケースでは、M=4000であるが、次のようになっている。
【0410】
【数218】
【0411】
【数219】
【0412】 この最小化問題に対する解は次の通りである。
【0413】
【数220】
【0414】 (6) NARXモデルパラメータ
【0415】
【数221】
【0416】 は、次のように(5)で得られた結果に基づいて選択され、
【0417】
【数222】
【0418】
【数223】
【0419】
【数224】
【0420】
【数225】
【0421】 その結果、NARXモデルが構築される。
【0422】
【数226】
【0423】 選択されたNARXモデルパラメータは次の関係を満足しており、
【0424】
【数227】
【0425】
【数228】
【0426】
【数229】
【0427】 C02(1, 1) とC02(1, 2)の場合と C03(1, 1, 1)とC03(1, 2, 2)の場合に選択された異なる符号は、 イントラカーネルとインタカーネル干渉に効果を与えて、入力信号のエネルギを
減衰するようになっている。
減衰するようになっている。
【0428】 上記に指定された入力信号に対する構築モデルの周波数応答は図28に示され
ており、これは、所要エネルギ減衰が実現されたことを示している。
ており、これは、所要エネルギ減衰が実現されたことを示している。
【0429】 例2の入力信号に対する上記設計の周波数応答から得られる結果は図29に示
されている。上記非線形システム設計は、例2での信号に対しても有効に働いて
エネルギを減衰するが、このモデルはこの信号用に特別に設計されたものではな
い。その理由は、例2での信号のスペクトラムの大きさが、入力周波数バンドの
ほぼ全体にわたって、この例での信号のスペクトラムの大きさよりも小であり、
他の周波数バンドでは、これら2信号のスペクトラルの大きさがすべてゼロにな
っているからである。このことは、上記設計はこの設計実現の基礎となった入力
に対してだけでなく、ここで考慮している入力のスペクトラムの大きさよりも小
の周波数特性をもつ他の入力に対しても有効であることを示している。
されている。上記非線形システム設計は、例2での信号に対しても有効に働いて
エネルギを減衰するが、このモデルはこの信号用に特別に設計されたものではな
い。その理由は、例2での信号のスペクトラムの大きさが、入力周波数バンドの
ほぼ全体にわたって、この例での信号のスペクトラムの大きさよりも小であり、
他の周波数バンドでは、これら2信号のスペクトラルの大きさがすべてゼロにな
っているからである。このことは、上記設計はこの設計実現の基礎となった入力
に対してだけでなく、ここで考慮している入力のスペクトラムの大きさよりも小
の周波数特性をもつ他の入力に対しても有効であることを示している。
【0430】 III. フローチャート 図30を参照して説明すると、図は、本発明の実施形態のステップを示すフロ
ーチャート3000であり、そこでは出力スペクトラムは所与の出力周波数範囲
にわたって指定されている。
ーチャート3000であり、そこでは出力スペクトラムは所与の出力周波数範囲
にわたって指定されている。
【0431】 処理される信号と設計される非線形システムの所望の周波数応答は、ステップ
3002から3006への入力である。
3002から3006への入力である。
【0432】 ステップ3002で、デジタル入力信号{u(k)}とそのサンプリングインターバ
ルTが与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は ステップ3004で与えられる。出力周波数範囲は、開始周波数と終了周波数c
とdを使用して指定される。出力周波数範囲[c,d]にわたるエネルギの分布はス テップ3006で要求または指定される。
ルTが与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は ステップ3004で与えられる。出力周波数範囲は、開始周波数と終了周波数c
とdを使用して指定される。出力周波数範囲[c,d]にわたるエネルギの分布はス テップ3006で要求または指定される。
【0433】 入力信号の周波数特性はステップ3008と3010で判断される。さらに具
体的には、デジタル化入力信号{u(k)}の周波数成分は、ステップ3008で高速
フーリエ変換を使用して計算される。入力信号に含まれる周波数成分の範囲はス
テップ3010でFTTから判断される。
体的には、デジタル化入力信号{u(k)}の周波数成分は、ステップ3008で高速
フーリエ変換を使用して計算される。入力信号に含まれる周波数成分の範囲はス
テップ3010でFTTから判断される。
【0434】 ステップ3012〜3024を参照して説明すると、望ましい非線形システム
、従って、エネルギ変換を実現するために必要な非線形性の次数が計算される。
、従って、エネルギ変換を実現するために必要な非線形性の次数が計算される。
【0435】 変数nとN0は、ステップ3012で1とゼロにそれぞれセットされる。n次の
システム非線形から発生した出力周波数成分はステップ3014と3016で判
断される。
システム非線形から発生した出力周波数成分はステップ3014と3016で判
断される。
【0436】 N0 = 0であるかどうか、すなわち、望ましいエネルギ変換に寄与する最小次数
のシステム非線形性が判断されたかどうか判断が、ステップ3018で行われる
。N0がゼロに等しければ、特定出力周波数範囲の一部がfYnの範囲内にあるかど うかの判断がステップ3020で行われる。その判断が否定であれば、処理はス
テップ3026から続けられ、そこでnの値は1だけ大きくされる。しかし、そ
の判断が肯定であれば、N0の値はステップ3022でnに等しくセットされ、処
理はステップ3026から続けられる。
のシステム非線形性が判断されたかどうか判断が、ステップ3018で行われる
。N0がゼロに等しければ、特定出力周波数範囲の一部がfYnの範囲内にあるかど うかの判断がステップ3020で行われる。その判断が否定であれば、処理はス
テップ3026から続けられ、そこでnの値は1だけ大きくされる。しかし、そ
の判断が肯定であれば、N0の値はステップ3022でnに等しくセットされ、処
理はステップ3026から続けられる。
【0437】 N0がゼロに等しくなければ、特定出力周波数範囲が完全にfY = fYn ∪ fYn-1 の範囲内にあるかどうかの判断がステップ3024で行われる。その判断が肯定
であれば、処理はステップ3027から続けられる。しかし、判断が否定であれ
ば、nの値はステップ3026で1だけ大きくされ、処理はステップ3014か
ら続けられる。
であれば、処理はステップ3027から続けられる。しかし、判断が否定であれ
ば、nの値はステップ3026で1だけ大きくされ、処理はステップ3014か
ら続けられる。
【0438】 ステップ3028〜3034では、n = N0, N0+1,...,Nのすべての値について
非線形モデルのラグの値が判断され、設計される非線形システムのパラメータが
判断される。
非線形モデルのラグの値が判断され、設計される非線形システムのパラメータが
判断される。
【0439】 ステップ3036は、設計された非線形システムの出力または周波数応答を微
調整するためのステップである。
調整するためのステップである。
【0440】 ステップ3038と3040では、得られた周波数応答が設計要求条件を満足
するのに十分であるかどうかが判断される。設計フィルタの周波数応答が十分で
あれば、離散的バージョンのフィルタがステップ3042で出力される。しかし
、設計非線形システムが十分な周波数応答をもっていなければ、ステップ304
4でKnの値が、すべてのn = N0, N0+1,...,Nについて1だけ大きくされ、ステッ
プ3030〜3040が再帰的に繰り返される。
するのに十分であるかどうかが判断される。設計フィルタの周波数応答が十分で
あれば、離散的バージョンのフィルタがステップ3042で出力される。しかし
、設計非線形システムが十分な周波数応答をもっていなければ、ステップ304
4でKnの値が、すべてのn = N0, N0+1,...,Nについて1だけ大きくされ、ステッ
プ3030〜3040が再帰的に繰り返される。
【0441】 設計フィルタが十分であるかどうかの、ステップ3040での判断は、例えば
、周波数バンド[c,d]にわたる、所要出力スペクトラムと設計システムの実出力 スペクトラムとの差分を計算することによって行われる。差分のモジュラスが出
力周波数バンド[c,d]全体にわたって、事前決定可能しきい値以下であれば、設 計非線形システムは十分であると考えることができる。しかるに、差分のモジュ
ラスが[c,d]にわたる、いずれかの周波数でしきい値より大であるときは、設計 は再定義される。
、周波数バンド[c,d]にわたる、所要出力スペクトラムと設計システムの実出力 スペクトラムとの差分を計算することによって行われる。差分のモジュラスが出
力周波数バンド[c,d]全体にわたって、事前決定可能しきい値以下であれば、設 計非線形システムは十分であると考えることができる。しかるに、差分のモジュ
ラスが[c,d]にわたる、いずれかの周波数でしきい値より大であるときは、設計 は再定義される。
【0442】 図31を参照して説明すると、図は本発明の第2実施形態によるコンピュータ
コードを実現するためのフローチャート3100を示している。
コードを実現するためのフローチャート3100を示している。
【0443】 処理される信号と出力信号周波数特性に望ましい限界を課すための指定は、ス
テップ3102〜3106で入力される。
テップ3102〜3106で入力される。
【0444】 ステップ3102で、デジタル化入力信号とそのサンプリングインターバルT が与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は、ス テップ3104で指定される。出力周波数バンド[c,d]にわたるエネルギの分布 に対する限界YB*(w)はステップ3106で入力される。
【0445】 入力信号の周波数特性はステップ3108と3110で判断される。さらに具
体的には、デジタル化入力信号{u(k)}の周波数成分は、ステップ3108で高速
フーリエ変換を使用して計算される。入力信号に含まれる周波数成分の範囲はス
テップ3110でFTTから判断される。
体的には、デジタル化入力信号{u(k)}の周波数成分は、ステップ3108で高速
フーリエ変換を使用して計算される。入力信号に含まれる周波数成分の範囲はス
テップ3110でFTTから判断される。
【0446】 ステップ3112〜3124を参照して説明すると、望ましい非線形システム
、従って、エネルギ変換を実現するために必要な非線形性の次数が計算される。
、従って、エネルギ変換を実現するために必要な非線形性の次数が計算される。
【0447】 変数nとN0は、ステップ3112で1とゼロにそれぞれセットされる。n次の
システム非線形から発生した出力周波数成分はステップ3114と3116で判
断される。
システム非線形から発生した出力周波数成分はステップ3114と3116で判
断される。
【0448】 N0 = 0であるかどうか、すなわち、望ましいエネルギ変換に寄与する最小次数
のシステム非線形性が判断されたかどうか判断が、ステップ3118で行われる
。N0がゼロに等しければ、特定出力周波数範囲の一部がfYnの範囲内にあるかど うかの判断がステップ3120で行われる。その判断が否定であれば、処理はス
テップ3126から続けられ、そこでnの値は1だけ大きくされる。しかし、そ
の判断が肯定であれば、N0の値はステップ3122でnに等しくセットされ、処
理はステップ3126から続けられる。
のシステム非線形性が判断されたかどうか判断が、ステップ3118で行われる
。N0がゼロに等しければ、特定出力周波数範囲の一部がfYnの範囲内にあるかど うかの判断がステップ3120で行われる。その判断が否定であれば、処理はス
テップ3126から続けられ、そこでnの値は1だけ大きくされる。しかし、そ
の判断が肯定であれば、N0の値はステップ3122でnに等しくセットされ、処
理はステップ3126から続けられる。
【0449】 ステップ3118で、N0がゼロに等しくないと判断されていれば、特定出力周
波数範囲が完全にfY = fYn ∪ fYn-1の範囲内にあるかどうかの判断がステップ 3124で行われる。その判断が肯定であれば、処理はステップ3127から続
けられる。しかるに、判断が否定であれば、nの値はステップ3126で1だけ
大きくされ、処理はステップ3114から続けられる。
波数範囲が完全にfY = fYn ∪ fYn-1の範囲内にあるかどうかの判断がステップ 3124で行われる。その判断が肯定であれば、処理はステップ3127から続
けられる。しかるに、判断が否定であれば、nの値はステップ3126で1だけ
大きくされ、処理はステップ3114から続けられる。
【0450】 ステップ3128〜3134では、n = N0, N0+1,...,Nのすべての値について
値Cnが判断される。この値は、非線形システムのパラメータの値のモジュラスの
総和を表している。
値Cnが判断される。この値は、非線形システムのパラメータの値のモジュラスの
総和を表している。
【0451】 ステップ3136で、NARXモデルのパラメータは、ステップ3128〜313
4で得られた非線形システムに課された拘束条件を与件として選択される。設計
フィルタの周波数バンド[c,d]を超えている周波数応答が許容し得るかどうかの ステップ3138と3140で行われる。周波数応答が許容し得るものであれば
、フィルタ設計パラメータがステップ3142で出力される。しかし、フィルタ
特性が、周波数範囲[c,d]を越える周波数で許容し得るものでなければ、従来の フィルタH(q-1) がステップ3144で設計され、周波数範囲[c,d]の外にある、
設計フィルタの周波数応答が軽減されるか、除去される。最後に、設計は、設計
非線形フィルタと線形フィルタ(存在する場合)を結合することによって、ステ
ップ3146で完成される。
4で得られた非線形システムに課された拘束条件を与件として選択される。設計
フィルタの周波数バンド[c,d]を超えている周波数応答が許容し得るかどうかの ステップ3138と3140で行われる。周波数応答が許容し得るものであれば
、フィルタ設計パラメータがステップ3142で出力される。しかし、フィルタ
特性が、周波数範囲[c,d]を越える周波数で許容し得るものでなければ、従来の フィルタH(q-1) がステップ3144で設計され、周波数範囲[c,d]の外にある、
設計フィルタの周波数応答が軽減されるか、除去される。最後に、設計は、設計
非線形フィルタと線形フィルタ(存在する場合)を結合することによって、ステ
ップ3146で完成される。
【0452】 設計フィルタの周波数応答が周波数範囲[c,d]の外側で許容し得るかどうかの 、ステップ3140での判断は、周波数範囲[c,d]を越える周波数応答のモジュ ラスを、事前決定可能なしきい値と比較することによって行われる。
【0453】 モジュラスが全周波数範囲[c,d]の外側にわたってしきい値以下であれば、設 計非線形システムは許容し得るものと考えることができる。しかるに、モジュラ
スが周波数範囲[c,d]を越える周波数で許容し得るものでなければ、設計は再定 義される。
スが周波数範囲[c,d]を越える周波数で許容し得るものでなければ、設計は再定 義される。
【0454】 IV さらに3つの設計と例 IV.1 出力周波数応答の大きさと位相に関する仕様をもつ非線形フィルタの設 計 当然に理解されるように、本発明の基本原理は、出力周波数応答の大きさと位
相に関する仕様に基づいて非線形フィルタの設計に応用することが可能である。
位相を大きさと共に、あるいは大きさの代わりに変調できることは、テレコミュ
ニケーション応用分野では特に重要である。
相に関する仕様に基づいて非線形フィルタの設計に応用することが可能である。
位相を大きさと共に、あるいは大きさの代わりに変調できることは、テレコミュ
ニケーション応用分野では特に重要である。
【0455】 以下では、ある周波数バンド[a,b]にわたる入力スペクトラムU(jw)と別の周波
数バンド[c,d]にわたる望ましい出力スペクトラムY*(jw)が与えられているとき 、出力周波数応答Y(jw) が、大きさと位相特性の両面で望ましいスペクトラムY* (jw)にできる限り近くに一致するようにフィルタを設計する必要があるといった
、フィルタリング問題について検討する。セクションIの基本原理は、そのよう なフィルタの設計を実現するために直接に応用することができる。以下では、そ
の手順について説明する。
数バンド[c,d]にわたる望ましい出力スペクトラムY*(jw)が与えられているとき 、出力周波数応答Y(jw) が、大きさと位相特性の両面で望ましいスペクトラムY* (jw)にできる限り近くに一致するようにフィルタを設計する必要があるといった
、フィルタリング問題について検討する。セクションIの基本原理は、そのよう なフィルタの設計を実現するために直接に応用することができる。以下では、そ
の手順について説明する。
【0456】 まず、非線形フィルタ
【0457】
【数230】
【0458】 は、セクションIのパート1のステップ(i) (iv) および(v.1) に説明されてい る基本原理を使用して設計され、Y1(jw) が、大きさと位相の両面で、特定出力 数端数範囲[c,d]にわたってできる限りY1 *(jw) に一致するように周波数応答を 発生するようにしている。
【0459】 第2に、必要ならば、理想的には、次のような周波数応答関数H1(jw) をもつ 線形フィルタを設計する。
【0460】
【数231】
【0461】 これを使用すると、非線形設計から得られた結果である、Y1(jw) を改善し、対 応する出力の周波数応答
【0462】
【数232】
【0463】 が望ましいスペクトラムY1 *(jw)とさらに良く一致するようにできる。
【0464】 第3に、必要ならば、理想的な大きさの周波数特性
【0465】
【数233】
【0466】 と線形位相を、周波数範囲にわたってもつ線形位相FIR(Finite Impulse Respon
se−有限インパルス応答)バンドパスフィルタH1(jw) を設計する。次に、図3 2に示すように、線形フィルタH1(jw) とH2(jw) および非線形フィルタN[u(t)] を使用して設計フィルタを構築し、下記の出力周波数応答が得られるようにする
。
se−有限インパルス応答)バンドパスフィルタH1(jw) を設計する。次に、図3 2に示すように、線形フィルタH1(jw) とH2(jw) および非線形フィルタN[u(t)] を使用して設計フィルタを構築し、下記の出力周波数応答が得られるようにする
。
【0467】
【数234】
【0468】 上述した第2ステップと第3ステップは、第1ステップに説明されている非線
形フィルタy1(t) = N[u(t)]のパフォーマンスを向上するためにセクションIのパ
ート2ステップ(v.1) に説明されている設計原則に従っている。
形フィルタy1(t) = N[u(t)]のパフォーマンスを向上するためにセクションIのパ
ート2ステップ(v.1) に説明されている設計原則に従っている。
【0469】
【数235】
【0470】 および
【0471】
【数236】
【0472】 を意味しているが、これは、H2(jw)の線形位相特性によるものであり、ここで、k c はH2(jw)の次数の関数である係数である。これは、設計フィルタの出力周波数 応答が、理想的には、実位相応答と望ましい位相応答との線形位相差分を除き、
出力周波数範囲[c,d]にわたって望ましい応答と同じであることを示している。 これは、実際には、H2(jw)の効果といったバンドパスフィルタリングが設計で適
用される場合には、避けられない現象である。しかし、これが依然として理想的
な特性となっているのは、線形位相は、フィルタ群の遅延が一定であり、フィル
タされた信号がKcで決まる一定時間の間だけ遅延され、処理された信号の波形が
残されること、つまり、フィルタ出力に位相ひずみがないことを意味してからで
ある。
出力周波数範囲[c,d]にわたって望ましい応答と同じであることを示している。 これは、実際には、H2(jw)の効果といったバンドパスフィルタリングが設計で適
用される場合には、避けられない現象である。しかし、これが依然として理想的
な特性となっているのは、線形位相は、フィルタ群の遅延が一定であり、フィル
タされた信号がKcで決まる一定時間の間だけ遅延され、処理された信号の波形が
残されること、つまり、フィルタ出力に位相ひずみがないことを意味してからで
ある。
【0473】 上記プロシージャを使用して得られ、大きさと位相の両方に関する仕様に基づ
いている特定の非線形フィルタ設計の結果は図33〜図35に示されている。
いている特定の非線形フィルタ設計の結果は図33〜図35に示されている。
【0474】 この設計のための所与の入力は、 [0, 4]に均等に分布されているホワイトノ イズシーケンスと、サンプリングインターバルTs = 0.02sの下で周波数範囲[a,b
] = [1, 8]内に制限されたバンドとを使用して得られたものである。所与入力の
スペクトラムの大きさは図33に示されている。
] = [1, 8]内に制限されたバンドとを使用して得られたものである。所与入力の
スペクトラムの大きさは図33に示されている。
【0475】 望ましい出力スペクトラムは次になるように選択されている。
【0476】
【数237】
【0477】 また、図33は、設計非線形フィルタの出力スペクトラムY(jw)の大きさと望 ましいスペクトラムY*(jw) の大きさとの比較も示している。
【0478】 図34は、線形位相フィルタリング前の出力スペクトラムである、Y2(jw) の 位相角と、望ましいスペクトラムY*(jw)の位相角との比較を示している。
【0479】 図35は、適用された線形位相フィルタH2(jw) の位相角を示している。
【0480】 上記から明らかであるように、本発明の基本原則を使用して設計された非線形
フィルタによれば、出力周波数応答を得ることができる。
フィルタによれば、出力周波数応答を得ることができる。
【0481】 図35は、適用された線形位相フィルタH2(jw) の位相角を示している。
【0482】 上記から明らかであるように、本発明の基本原則を使用して設計された非線形
フィルタによれば、大きさと位相の両面で設計仕様を満足している出力周波数応
答を得ることができる。
フィルタによれば、大きさと位相の両面で設計仕様を満足している出力周波数応
答を得ることができる。
【0483】 設計フィルタの離散的時間モデル記述は以下に示されているが、そこでは、モ
デルの非線形部分は非線形フィルタの離散的時間モデルの記述であり、
デルの非線形部分は非線形フィルタの離散的時間モデルの記述であり、
【0484】
【数238】
【0485】 モデルの線形部分は線形フィルタの離散的時間モデル記述であり、その周波数応
答関数は次の通りである。
答関数は次の通りである。
【0486】
【数239】
【0487】 モデルの非線形部分:
【0488】
【数240】 y(k)=+(3.123e+06) u(k-1) +(-2.244e+07) u(k-2)+(6.602e+07)u(k-3) +(-1.027e+08) u(k-4) +(8.961e+07) u(k-5)+(-4.18e+07)u(k-6) +(8.176e+06) u(k-7) +(4.239e+09) u(k-1) u(k-1) +(-1.772e+10) u(k-1)u(k-2) +(5.897e+09) u(k-1)u(k-3) +(7.213e+09) u(k-1)u(k-4) +(-3.66e+09) u(k-1)u(k-5) +(-1.869e+08) u(k-1)u(k-6) +(6.736e+07) u(k-1) (k-7) +(-6.777e+08) u(k-2)u(k-2) +(8.003e+10) u(k-2)u(k-3) +(-7.57e+10) u(k-2)u(k-4) +(6.023e+09) u(k-2)u(k-5) +(8.648e+09) u(k-2)u(k-6) +(-4.365e+08) u(k-2)u(k-7) +(-8.365e+10) u(k-3)u(k-3) +(2.268e+10) u(k-3)u(k-4) +(1.005e+11) u(k-3)u(k-5) +(-3.795e+10) u(k-3)u(k-6) +(-2.516e+09) u(k-3)u(k-7) +(1.054e+11) u(k-4)u(k-4) +(-1.97e+11) u(k-4)u(k-5) +(1.109e+10) u(k-4)u(k-6) +(1.907e+10) u(k-4)u(k-7) +(2.352e+10) (k-5)u(k-5) +(8.173e+10) u(k-5)u(k-6) +(-3.318e+10) u(k-5)u(k-7) +(-4.218e+10) u(k-6)u(k-6) +(2.042e+10) u(k-6)u(k-7) +(-1.658e+09) u(k-7)u(k-7) モデルの線形部分:
【0489】
【数241】 y(k)=b(1)u(k)+b(2)u(k-1)+,...,b(m)u(k-m)-a(1)y(k-1)-,...,-a(n)y(k-n) ここでn=2、m=303、ただし、
【0490】
【数242】 [a(1),... ...,a(n)]= -1.86215871605398 0.95715116734794 および
【0491】
【数243】 [b(1),... ...,b(m)]= 1.0e-03 *
【0492】 カラム 1 から 4 まで 0.00000003328202 0.00000021432147 0.00000080368128 0.00000227704991 カラム 5 から 8 まで 0.00000537879856 0.00001113499106 0.00002079938253 0.00003571014847 カラム 9 から 12まで 0.00005704570668 0.00008548478679 0.00012079738459 0.00016141668710 カラム 13 から 16 まで 0.00020406372559 0.00024351205626 0.00027258483896 0.00028246765302 カラム 17 から 20 まで 0.00026339508245 0.00020572744049 0.00010137844659 -0.00005450964923 カラム 21 から 24 まで -0.00026181250429 -0.00051381800480 -0.00079603373996 -0.00108568381434 カラム 25 から 28 まで -0.00135214637123 -0.00155851835832 -0.00166438952001 -0.00162976908378 カラム 29 から 32 まで -0.00141994747987 -0.00101090816448 -0.00039475153522 0.00041552374840 カラム 33 から 36 まで 0.00138259540242 0.00244344402372 0.00351062196838 0.00447655873267 カラム 37 から 40 まで 0.00522101718800 0.00562147075427 0.00556579258464 0.00496627276545 カラム 41 から 44 まで 0.00377365278712 0.00198963381599 -0.00032378155160 -0.00303968275897 カラム 45 から 48 まで -0.00596769040539 -0.00886230677976 -0.01143843394688 -0.01339358387193 カラム 49 から 52 まで -0.01443551408603 -0.01431325012233 -0.01284878916639 -0.00996641286493 カラム 53 から 56 まで -0.00571602453045 -0.00028726506096 0.00598841256370 0.01264965179911 カラム 57 から 60 まで 0.01913182739200 0.02480771068003 0.02903991461588 0.03124135106508 カラム 61 から 64 まで 0.03093862246516 0.02783233132424 0.02184786863383 0.01317044094614 カラム 65 から 68 まで 0.00225896524855 -0.01016501602446 -0.02315515892661 -0.03560414378179 カラム 69 から 72 まで -0.04633007891956 -0.05417943987784 -0.05813822823951 -0.05744137376473 カラム 73 から 76 まで -0.05166958483783 -0.04082303832663 -0.02536256454818 -0.00621129546254 カラム 77 から 80 まで 0.01528703636150 0.03745307958913 0.05839584942467 0.07616729599331 カラム 81 から 84 まで 0.08893537701557 0.09516078483677 0.09376093809767 0.08424478625381 カラム 85 から 88 まで 0.06680350720636 0.04234527006789 0.01246669428018 -0.02064087852648 カラム 89 から 92 まで -0.05434613862312 -0.08578337461088 -0.11209316760456 -0.13067820746590 カラム 93 から 96 まで -0.13945154456062 -0.13705390892471 -0.12301823047738 -0.09786316009190 カラム 97 から 100まで -0.06310299056015 -0.02116847625143 0.02475895107438 0.07098889554710 カラム 101 から 104 まで 0.11362138287669 0.14887942949652 0.17344622849594 0.18477606135825 カラム 105 から 108 まで 0.18134984027062 0.16284982658307 0.13023456167487 0.08570350882143 カラム 109 から 112 まで 0.03255064587105 -0.02508361142904 -0.08254318260252 -0.13504269472806 カラム 113 から 116 まで -0.17807650738416 -0.20781448143133 -0.22144885867665 -0.21746018536730 カラム 117 から 120 まで -0.19577680884658 -0.15781155123986 -0.10636991902139 -0.04543567185132 カラム 121 から 124 まで 0.02014930576277 0.08508414798056 0.14405304899329 0.19217566873157 カラム 125 から 128 まで 0.22542441249983 0.24097171607669 0.23743645368538 0.21500740460840 カラム 129 から 132 まで 0.17543256598964 0.12187499247761 0.05864768640035 -0.00914923229050 カラム 133 から 136 まで -0.07605725937466 -0.13671663683833 -0.18631209098366 -0.22096869885059 カラム 137 から 140 まで -0.23806415895179 -0.23643147511610 -0.21643603250516 -0.17992231311682 カラム 141 から 144 まで -0.13003701658436 -0.07094606546323 -0.00747191949549 0.05531598034943 カラム 145 から 148 まで 0.11252149812387 0.15981666793597 0.19377819943088 0.21213874239435 カラム 149 から 152 まで 0.21393429471004 0.19953878954962 0.17058700949905 0.12979660938955 カラム 153 から 156 まで 0.08070832589097 0.02736960335274 -0.02600882989955 -0.07539394440027 カラム 157 から 160 まで -0.11724060322409 -0.14874679880287 -0.16803574024719 -0.17425382855726 カラム 161 から 164 まで -0.16758132308460 -0.14916007746448 -0.12094944070741 -0.08552673296083 カラム 165 から 168 まで -0.04585223365109 -0.00502017035384 0.03398322634818 0.06849574758055 カラム 169 から 172 まで 0.09635411698109 0.11601725927068 0.12663256434628 0.12804494388799 カラム 173 から 176 まで 0.12075316710299 0.10582180562013 0.08475985344594 0.05937858562038 カラム 177 から 180 まで 0.03164147930605 0.00351816237707 -0.02314740959980 -0.04674674074459 カラム 181 から 184 まで -0.06598945884170 -0.07995651694641 -0.08812411270222 -0.09036059631364 カラム 185 から 188 まで -0.08690017680683 -0.07829817708583 -0.06537295841595 -0.04913952047510 カラム 189 から 192 まで -0.03073930999045 -0.01137008308799 0.00778109613199 0.02559935810198 カラム 193 から 196 まで 0.04109626424759 0.05345544314259 0.06206856688305 0.06656076607150 カラム 197 から 200 まで 0.06680468888031 0.06292254225138 0.05527568217195 0.04444169619049 カラム 201 から 204 まで 0.03117946545587 0.01638338990942 0.00102875697948 -0.01388895099522 カラム 205 から 208 まで -0.02741724189660 -0.03870846951445 -0.04707559699096 -0.05203784736309 カラム 209 から 212 まで -0.05335260858275 -0.05103084289941 -0.04533443158680 -0.03675527219878 カラム 213 から 216 まで -0.02597741626758 -0.01382495500742 -0.00119959263130 0.01098723154804 カラム 217 から 220 まで 0.02188229583806 0.03075319656401 0.03704059636285 0.04039599306472 カラム 221 から 224 まで 0.04070212260137 0.03807460516092 0.03284505620907 0.02552746332356 カラム 225 から 228 まで 0.01677103005022 0.00730378144712 -0.00212808430644 -0.01081988478115 カラム 229 から 232 まで -0.01816221252030 -0.02368447649585 -0.02708498340864 -0.02824561802129 カラム 233 から 236 まで -0.02723060984541 -0.02427029083261 -0.01973202360355 -0.01408149907660 カラム 237 から 240 まで -0.00783828203366 -0.00152977531128 0.00435233046871 0.00938952420923 カラム 241 から 244 まで 0.01326503243370 0.01578162483958 0.01686791315533 0.01657347478885 カラム 245 から 248 まで 0.01505411203293 0.01254934451451 0.00935476560966 0.00579214028759 カラム 249 から 252 まで 0.00218008037598 -0.00119216975076 -0.00408581800286 -0.00632711824010 カラム 253 から 256 まで -0.00781483560799 -0.00852066157236 -0.00848329376098 -0.00779740923517 カラム 257 から 260 まで -0.00659902170090 -0.00504908820003 -0.00331691201488 -0.00156482692685 カラム 261 から 264 まで 0.00006463440339 0.00145824730714 0.00253783620427 0.00326220436512 カラム 265 から 268 まで 0.00362556118310 0.00365304002511 0.00339409451670 0.00291465798950 カラム 269 から 272 まで 0.00228895177653 0.00159174429109 0.00089171267597 0.00024636506918 カラム 273 から 276 まで -0.00030123128510 -0.00072387920912 -0.00100998481168 -0.00116188515783 カラム 277 から 280 まで -0.00119315515203 -0.00112532046764 -0.00098439594641 -0.00079761965498 カラム 281 から 284 まで -0.00059067279083 -0.00038557775676 -0.00019936402666 -0.00004349568836 カラム 285 から 288 まで 0.00007602486265 0.00015801946885 0.00020513691086 0.00022267635728 カラム 289 から 292 まで 0.00021739726997 0.00019645030203 0.00016652267489 0.00013324716819 カラム 293 から 296 まで 0.00010088214188 0.00007223559481 0.00004878213424 0.00003090906954 カラム 297 から 300 まで 0.00001822614592 0.00000988083116 0.00000483478363 0.00000207399807 カラム 301 から 303 まで 0.00000074209218 0.00000020073804 0.00000003164528
【0493】 IV.2 エネルギを異種周波数バンドから単一周波数バンドに集束する非線形フ ィルタの設計 本発明の上記実施形態は、本発明の基礎となっている原理をどのように使用す
ると、エネルギをある周波数または周波数範囲から別の周波数または周波数範囲
に伝達できるかを説明している。しかし、以上の説明から理解されるように、本
発明はエネルギを所与の周波数または所与の周波数バンドから単一の、好ましく
は、もっと狭い周波数バンドに集束するためにも利用することが可能である。
ると、エネルギをある周波数または周波数範囲から別の周波数または周波数範囲
に伝達できるかを説明している。しかし、以上の説明から理解されるように、本
発明はエネルギを所与の周波数または所与の周波数バンドから単一の、好ましく
は、もっと狭い周波数バンドに集束するためにも利用することが可能である。
【0494】 この設計で取り扱っている問題は、2つの異なる周波数バンド[a1,b1]と[a2,b 2 ](ただし、a2 > b1)にわたって非ゼロの大きさの特性を具備している入力ス ペクトラムが与えられているとき、エネルギを2つの異なる入力周波数バンドか
ら単一の出力周波数バンド[c, d](ただし、c > b1, d < a2)に集束するように
フィルタを設計する必要があることであり、出力周波数範囲[c, d]にわたるフィ
ルタ出力のスペクトラムが一定の仕様を満足するようにすることである。満足す
べき仕様は大きさ、位相またはその両方で表して指定することができる。
ら単一の出力周波数バンド[c, d](ただし、c > b1, d < a2)に集束するように
フィルタを設計する必要があることであり、出力周波数範囲[c, d]にわたるフィ
ルタ出力のスペクトラムが一定の仕様を満足するようにすることである。満足す
べき仕様は大きさ、位相またはその両方で表して指定することができる。
【0495】 セクションIの設計と比較してこの設計が異なる点は、フィルタ非線形性の最
大次数Nを判断すると、特定出力周波数バンド[c, d]がフィルタの出力周波数範 囲でカバーされることが保証されるだけではなく、[c, d]にわたる出力エネルギ
が入力周波数範囲[a1,b1]と入力周波数範囲[a2,b2] から得られることが保証さ れることだけである。従って、この設計の原理は、新しい原理に従っているステ
ップ(iii) を除き、セクションIに記載されているものとまったく同じである。
大次数Nを判断すると、特定出力周波数バンド[c, d]がフィルタの出力周波数範 囲でカバーされることが保証されるだけではなく、[c, d]にわたる出力エネルギ
が入力周波数範囲[a1,b1]と入力周波数範囲[a2,b2] から得られることが保証さ れることだけである。従って、この設計の原理は、新しい原理に従っているステ
ップ(iii) を除き、セクションIに記載されているものとまったく同じである。
【0496】 以下では、次に示す入力信号の2つの異なる周波数バンド[3, 4]と[10, 11]か
らのエネルギを、
らのエネルギを、
【0497】
【数244】
【0498】 (ただし、b1 = 4, a1 = 3, b2 = 11, a2 = 10, Mu = 0.03)周波数 f=7 を中心
とする単一周波数に集束し、単一出力周波数バンドを可能な限り小さくし、周波
数 f=7の出力大きさ特性が3Mu = 0.09となるように非線形フィルタを設計する場
合の例について検討する。
とする単一周波数に集束し、単一出力周波数バンドを可能な限り小さくし、周波
数 f=7の出力大きさ特性が3Mu = 0.09となるように非線形フィルタを設計する場
合の例について検討する。
【0499】 明らかであるように、2つの異なる周波数バンド[a1, b1]と[a2, b2]にわたる
周波数スペクトラムをもつ入力の励起を受けたとき、システムの2次非線形性が
寄与する非線形システムの出力周波数範囲は次の通りである。
周波数スペクトラムをもつ入力の励起を受けたとき、システムの2次非線形性が
寄与する非線形システムの出力周波数範囲は次の通りである。
【0500】
【数245】
【0501】 b1=4, a1=3, b2=11, a2=10をa2-b1およびb2-a1に代入すると、次が得られる。
【0502】
【数246】
【0503】 明らかなように、この出力周波数範囲は周波数 f=7をカバーし、この周波数バン
ドにわたるシステム出力エネルギは入力周波数範囲[a1, b1]=[3,4]と入力周波数
範囲[a2, b2]=[10,11]から派生している。従って、システム非線形性の最大次数
はこの特定設計ではN=2であるとすることができる。
ドにわたるシステム出力エネルギは入力周波数範囲[a1, b1]=[3,4]と入力周波数
範囲[a2, b2]=[10,11]から派生している。従って、システム非線形性の最大次数
はこの特定設計ではN=2であるとすることができる。
【0504】 さらに、セクションIに記載されているものと同じ設計原理に従うと、サンプ
リングタイミングTs =1/50sのときの離散的時間非線形フィルタをこの特定設計 で得ることができる。図36はそのようなフィルタを示す概略図である。
リングタイミングTs =1/50sのときの離散的時間非線形フィルタをこの特定設計 で得ることができる。図36はそのようなフィルタを示す概略図である。
【0505】 図37と図38は、このフィルタの入力と出力の周波数スペクトルを示し、明
らかなように、2つの異なる入力周波数バンド[3, 4]と[10, 11]にわたる入力エ
ネルギが、要求通りに、周波数f=7を中心とする非常に小さいバンドに正しく集 束されていることを示している。
らかなように、2つの異なる入力周波数バンド[3, 4]と[10, 11]にわたる入力エ
ネルギが、要求通りに、周波数f=7を中心とする非常に小さいバンドに正しく集 束されていることを示している。
【0506】 IV.3 空間ドメイン非線形フィルタの設計 上述の実施形態は、非線形時間ドメインシステムと関連付けて説明されている
が、当然に理解されるように、本発明は非線形空間ドメインシステムにも応用可
能である。
が、当然に理解されるように、本発明は非線形空間ドメインシステムにも応用可
能である。
【0507】 1次元のケースでは、本発明は直接に応用することが可能であり、1次元空間
ドメインケースと上述の時間ドメイン実施形態との唯一の違いは、連続的および
離散的時間ドメインフィルタ方程式中の時間ドメイン変数tとkが、空間ドメイ
ンフィルタ方程式では連続的および離散的空間変数XとXkになっていることであ る。
ドメインケースと上述の時間ドメイン実施形態との唯一の違いは、連続的および
離散的時間ドメインフィルタ方程式中の時間ドメイン変数tとkが、空間ドメイ
ンフィルタ方程式では連続的および離散的空間変数XとXkになっていることであ る。
【0508】 以下では、1次元空間ドメインフィルタリング問題について検討するが、これ
は、時間変数tとkが本設計では空間ドメイン変数XとXkになることを除けば、 セクションII.1で取り上げた第2の問題と同じである。
は、時間変数tとkが本設計では空間ドメイン変数XとXkになることを除けば、 セクションII.1で取り上げた第2の問題と同じである。
【0509】 図39は、このケースで設計された空間ドメイン非線形フィルタを示すブロッ
ク図である。図に示すように、空間ドメインフィルタは、図9中の時間変数t,
k,T,およびs(秒)が、図39では空間変数X, Xk, ΔX,およびm(メート ル)に変更されていることを除けば、セクションII.1で設計された対応する時間
ドメイン非線形フィルタをブロック図で示している図9に示すものと同じである
。
ク図である。図に示すように、空間ドメインフィルタは、図9中の時間変数t,
k,T,およびs(秒)が、図39では空間変数X, Xk, ΔX,およびm(メート ル)に変更されていることを除けば、セクションII.1で設計された対応する時間
ドメイン非線形フィルタをブロック図で示している図9に示すものと同じである
。
【0510】 図40と図41は、空間ドメイン非線形フィルタの効果を示している。この場
合も、時間変数が空間変数に変更されていることを除けば、これらの図は対応す
る時間ドメイン非線形フィルタの結果を示している図11および図13と同じで
ある。
合も、時間変数が空間変数に変更されていることを除けば、これらの図は対応す
る時間ドメイン非線形フィルタの結果を示している図11および図13と同じで
ある。
【0511】 セクションII.1で設計された第2非線形フィルタの時間ドメインにおけるフィ
ルタリング効果は、入力周波数wa1=1とwa2=2から出力周波数wa0=4へのエネルギ 伝達を示している。このケースでは、空間ドメイン非線形フィルタは入力空間周
波数wa1=1とwa2=2から出力空間周波数wa0=4にエネルギを伝達している。
ルタリング効果は、入力周波数wa1=1とwa2=2から出力周波数wa0=4へのエネルギ 伝達を示している。このケースでは、空間ドメイン非線形フィルタは入力空間周
波数wa1=1とwa2=2から出力空間周波数wa0=4にエネルギを伝達している。
【0512】 この1次元空間ドメイン非線形フィルタが1次元画像処理に応用されるとき、
そこでは、図41は処理前と処理後の画像の空間変数Xにわたる強度を示してい
るが、空間ドメイン非線形フィルタのエネルギ変換効果は図42と図43に詳し
く示すことができる。図42は、エネルギが空間周波数wa1=1とwa2=2に位置して
いる1次元入力画像を示しており、図43は、非線形フィルタリングによってエ
ネルギが別の空間周波数wa0=4に置かれている1次元出力画像を示している。
そこでは、図41は処理前と処理後の画像の空間変数Xにわたる強度を示してい
るが、空間ドメイン非線形フィルタのエネルギ変換効果は図42と図43に詳し
く示すことができる。図42は、エネルギが空間周波数wa1=1とwa2=2に位置して
いる1次元入力画像を示しており、図43は、非線形フィルタリングによってエ
ネルギが別の空間周波数wa0=4に置かれている1次元出力画像を示している。
【0513】 以上、空間ドメインにおける1次元ケースを参照して本発明を説明してきたが
、当然に理解されるように、本発明はそれに限定されるものではない。本発明は
、エネルギを第1のm次元空間ドメイン周波数から特定の第2n次元空間ドメイ
ン周波数に伝達することを実現する非線形システムを設計し、実現することにも
応用可能である。なお、ここでmとnは1より大きい数値である。
、当然に理解されるように、本発明はそれに限定されるものではない。本発明は
、エネルギを第1のm次元空間ドメイン周波数から特定の第2n次元空間ドメイ
ン周波数に伝達することを実現する非線形システムを設計し、実現することにも
応用可能である。なお、ここでmとnは1より大きい数値である。
【0514】 また、以上から理解されるように、エネルギを第1のm次元空間ドメイン周波
数から特定の第2n次元空間ドメイン周波数に伝達する応用分野としては、デジ
タル画像処理またはフィルタリングがある。そのようなケースでは、m=n=2であ る。本発明は、デジタル画像に作用を及ぼすフィルタを作るように設計すること
ができる。これらのフィルタは、例えば、ノイズの除去や画像のカラー空間の変
更のための画像圧縮やフィルタリングといった、多数の異なる関数を実行するよ
うに設計することができる。
数から特定の第2n次元空間ドメイン周波数に伝達する応用分野としては、デジ
タル画像処理またはフィルタリングがある。そのようなケースでは、m=n=2であ る。本発明は、デジタル画像に作用を及ぼすフィルタを作るように設計すること
ができる。これらのフィルタは、例えば、ノイズの除去や画像のカラー空間の変
更のための画像圧縮やフィルタリングといった、多数の異なる関数を実行するよ
うに設計することができる。
【0515】 ここで、「エネルギの伝達(transfer of energy)」という用語には、時間ドメ
インまたは空間ドメインで指定された第1信号を、特定のエネルギ分布を含む、
事前決定可能な特性をもつ第2信号が得られるように処理することが含まれるが
、これに限定されるものではない。
インまたは空間ドメインで指定された第1信号を、特定のエネルギ分布を含む、
事前決定可能な特性をもつ第2信号が得られるように処理することが含まれるが
、これに限定されるものではない。
【0516】 さらに、当然に理解されるように、「周波数範囲(frequency range)」および 周波数の範囲(range of frequencies)」という用語には、周波数のグループまた
は周波数グループが含まれている。周波数のグループは、n次元空間内または部
分空間 (subspace) にわたって空間的に分布された複数の周波数を含んでいる。
は周波数グループが含まれている。周波数のグループは、n次元空間内または部
分空間 (subspace) にわたって空間的に分布された複数の周波数を含んでいる。
【0517】 この分野の当業者ならば理解されるように、「特定スペクトラム(specified s
pectrum)」という用語は、信号または信号の周波数成分のどちらかの、大きさと
位相の少なくとも1つの仕様に関係し、大きさだけが指定される状況にも、大き
さと位相の両方が指定される状況にも等しく適用可能である。
pectrum)」という用語は、信号または信号の周波数成分のどちらかの、大きさと
位相の少なくとも1つの仕様に関係し、大きさだけが指定される状況にも、大き
さと位相の両方が指定される状況にも等しく適用可能である。
【0518】 当然に理解されるように、本発明の種々実施形態のいずれか、あるいはすべて
の入力信号と出力信号は時間または空間ドメインの連続的または離散的入力信号
または出力信号にすることができる。
の入力信号と出力信号は時間または空間ドメインの連続的または離散的入力信号
または出力信号にすることができる。
【0519】 図44を参照して説明すると、図は本発明の実施形態、すなわち、非線形シス
テムおよびその設計方法をそこで実装し、あるいは実現することができるデータ
処理システム4400を示している。ここでも当然に理解されるように、本発明
の方法で設計された非線形システムは、このデータ処理システムまたは他の適当
なハードウェアとソフトウェアを使用してデジタル形体で実装させることが可能
である。データ処理システム4400は、入力信号と特定の出力信号要件が与え
られているとき、非線形システムの設計を実現するコンピュータ命令を処理する
中央処理ユニット4402を含んでいる。また、データ処理システムは、処理さ
れるデータや処理結果だけでなく、そのようなデータを処理するコンピュータプ
ログラム命令も格納しておくメモリ4404、システムバス4406、入力デバ
イス4408、出力デバイス4410、および大容量ストレージデバイス、例え
ば、ハードディスクドライブ4412も含んでいる。
テムおよびその設計方法をそこで実装し、あるいは実現することができるデータ
処理システム4400を示している。ここでも当然に理解されるように、本発明
の方法で設計された非線形システムは、このデータ処理システムまたは他の適当
なハードウェアとソフトウェアを使用してデジタル形体で実装させることが可能
である。データ処理システム4400は、入力信号と特定の出力信号要件が与え
られているとき、非線形システムの設計を実現するコンピュータ命令を処理する
中央処理ユニット4402を含んでいる。また、データ処理システムは、処理さ
れるデータや処理結果だけでなく、そのようなデータを処理するコンピュータプ
ログラム命令も格納しておくメモリ4404、システムバス4406、入力デバ
イス4408、出力デバイス4410、および大容量ストレージデバイス、例え
ば、ハードディスクドライブ4412も含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例えば、線形フィルタによる従来の信号処理の効果を示す図である。
【図2】 本発明の一側面による信号処理を示す図である。
【図3】 本発明による信号処理の別の例を示す図である。
【図4】 図3に示すエネルギ変換に効果を与えるように構成された非線形システムを示
す図である。
す図である。
【図5】 エネルギがもっと広い周波数バンドにわたって分布されている、別のエネルギ
変換を示す図である。
変換を示す図である。
【図6】 設計非線形システムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示す図
である。
である。
【図7】 別の設計非線形システムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示
す図である。
す図である。
【図8】 非線形システムを示す概略図である。
【図9】 図8に示す非線形システムをデジタルで実現したものを示す図である。
【図10】 図6に示すフィルタリング効果を向上する設計を使用して得られた非線形シス
テムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示す図である。
テムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示す図である。
【図11】 図7に示すフィルタリング効果を向上する設計を使用して得られた非線形シ
ステムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示す図である。
ステムの入力信号と出力信号のパワースペクトラル密度を示す図である。
【図12】 図10に示す周波数ドメインフィルタリング効果をもつ非線形システムの時間
ドメイン入力と出力を示す図である。
ドメイン入力と出力を示す図である。
【図13】 図11に示す周波数ドメインフィルタリング効果をもつ非線形システムの時間
ドメイン入力と出力を示す図である。
ドメイン入力と出力を示す図である。
【図14】 設計非線形システムの構造を示す図である。
【図15】 本発明を使用して処理される信号の周波数スペクトラルを示す図である。
【図16】 図15に示すスペクトラムをもつ入力信号の高速フーリエ変換の結果を示す図
である。
である。
【図17】 図16に示すスペクトラムのn次元 (n= 2および3) コンボルーション積分の 結果を示す図である。
【図18】 図15に示す周波数スペクトラムをもつ入力信号に対する、設計非線形システ
ムの出力の大きさで表した周波数応答を示す図である。
ムの出力の大きさで表した周波数応答を示す図である。
【図19】 本発明を使用して処理される別の信号の周波数スペクトラムを示す図である。
【図20】 図19に示す周波数スペクトラムをもつ処理される別の信号に対する、図18
に示すものと同じ非線形システムの出力の大きさで表した周波数応答を示す図で
ある。
に示すものと同じ非線形システムの出力の大きさで表した周波数応答を示す図で
ある。
【図21】 本発明を使用して処理されるさらに別の信号の周波数スペクトラムを示す図で
ある。
ある。
【図22】 図21に示す周波数スペクトラムをもつ処理されるさらに別の信号に対する、
図18に示すものと同じ非線形システムの出力の大きさで表した周波数応答を示
す図である。
図18に示すものと同じ非線形システムの出力の大きさで表した周波数応答を示
す図である。
【図23】 別の設計非線形システムの構造を示す図である。
【図24】 図23の離散的時間システムを連続的時間で実現したものを示す図である。
【図25】 図24の連続的時間システムを機械的に実現したものを示す図である。
【図26】 図19に示す別信号の高速フーリエ変換の結果を示す図である。
【図27】 図19に示す別信号に対する、別の設計非線形システムの出力の大きさで表し
た周波数応答を示す図である。
た周波数応答を示す図である。
【図28】 図15に示す信号に対する、さらに別の設計非線形システムの出力の大きさで
表した周波数応答を示す図である。
表した周波数応答を示す図である。
【図29】 図19に示す別信号に対する、図28に示す非線形システムの出力の大きさで
表した周波数応答を示す図である。
表した周波数応答を示す図である。
【図30A】 本発明の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャートを示
す図である。
す図である。
【図30B】 本発明の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャートを示
す図である。
す図である。
【図30C】 本発明の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャートを示
す図である。
す図である。
【図31A】 本発明の別の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
【図31B】 本発明の別の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
【図31C】 本発明の別の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
【図31D】 本発明の別の実施形態による非線形システムを設計するためのフローチャート
を示す図である。
を示す図である。
【図32】 出力周波数応答の大きさと位相に関する仕様に基づいて設計された非線形フィ
ルタの構造を示す図である。
ルタの構造を示す図である。
【図33】 大きさと位相に関する仕様に基づいて設計された特定の非線形フィルタの入力
と出力の大きさで表された周波数特性を示す図である。
と出力の大きさで表された周波数特性を示す図である。
【図34】 図33に示す特定の設計ケースにおける図32のスペクトラムY2(jw) の位相 角を示す図であり、設計によって判断された位相応答特性を示している。
【図35】 図33に示す特定の設計ケースにおける線形FIRフィルタの位相特性を示す図 である。
【図36】 2つの異なる周波数バンドからのエネルギを単一の周波数バンドに集束するよ
うに設計された非線形フィルタの離散的時間モデルを示す図である。
うに設計された非線形フィルタの離散的時間モデルを示す図である。
【図37】 図36に示す非線形フィルタの入力信号のスペクトラムを示す図である。
【図38】 図37に示す入力に対する図36の非線形フィルタの周波数応答を示す図であ
り、非線形フィルタのエネルギ集束効果を示している。
り、非線形フィルタのエネルギ集束効果を示している。
【図39】 空間ドメイン非線形フィルタを示すブロック図である。
【図40】 図39に示す空間ドメイン非線形フィルタの入力および対応する出力のパワー
スペクトラル密度を示す図である。
スペクトラル密度を示す図である。
【図41】 図39に示すフィルタの空間ドメイン入力および対応する出力を示す図である
。
。
【図42】 図39に示す空間ドメイン非線形フィルタによって処理される1次元イメージ
を示す図である。
を示す図である。
【図43】 図39に示す空間ドメイン非線形フィルタを使用して図42に示すイメージを
処理することによって得られた1次元イメージを示す図である。
処理することによって得られた1次元イメージを示す図である。
【図44】 本発明の実施形態を実装できるデータ処理システムを示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ただし、
【数2】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、
与えられ、
【数3】 ただし、
【数4】
【数5】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とする方法。
【数6】 ただし、
【数7】 によって与えられていることを特徴とする方法。
【数8】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数9】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数10】
【数11】 Ik=[na−k(a+b),nb−k(a+b)] ここで k=0,...,i*−1,
【数12】 処理される前記信号の前記周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力
周波数範囲fYにあり、該方法は、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を
引き起こすことが可能な最小の を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するステップを具えたことを
特徴とする方法。
周波数範囲fYにあり、該方法は、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を
引き起こすことが可能な最小の を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するステップを具えたことを
特徴とする方法。
【数13】 ただし、
【数14】 前記概念化非線形システムの出力の前記周波数ドメイン記述は次によって与えら
れ、
れ、
【数15】 ただし、
【数16】
【数17】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするシステ ム。
【数18】 ただし、
【数19】 によって与えられていることを特徴とするシステム。
【数20】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数21】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数22】
【数23】
【数24】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該システムは、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を引き
起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断する手段を具えていることを
特徴とするシステム。
囲fYにあり、該システムは、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を引き
起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断する手段を具えていることを
特徴とするシステム。
【数25】 ただし、
【数26】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、
与えられ、
【数27】 ただし、
【数28】 は主要システム非線形性の最大次数であり、
【数29】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするコンピ ュータプログラムプロダクト。
【数30】 ただし、
【数31】 によって与えられていることを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
【数32】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数33】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数34】
【数35】
【数36】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該コンピュータプログラムプロダクトは、さらに、特定の周波数ド
メインエネルギ変換を引き起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するコンピュータプログラム
コード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
囲fYにあり、該コンピュータプログラムプロダクトは、さらに、特定の周波数ド
メインエネルギ変換を引き起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するコンピュータプログラム
コード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】 コンピュータ可用媒体を含み、第1の事前決定可能周波数
または周波数の範囲にある第1スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入
力信号から第2の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第2スペクトル
を有する時間または空間ドメイン出力信号にエネルギを伝達する非線形システム
を設計するコンピュータ可読プログラムコード手段が前記媒体に具現化されてい
る製造物品であって、該製造物品に含まれる前記コンピュータ可読プログラムコ
ード手段は、 エネルギが伝達される時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペクトラ
ムを特定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される時間または空間ドメイン出力信号の前記第2スペク
トラムを指定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記入力の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述
、例えば、出力スペクトラムと、概念化された非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の前記係数を計算し、前記エネルギの伝達に効果を与えるようにし
たコンピュータ可読プログラムコード手段と を具えたことを特徴とする製造物品。
または周波数の範囲にある第1スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入
力信号から第2の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第2スペクトル
を有する時間または空間ドメイン出力信号にエネルギを伝達する非線形システム
を設計するコンピュータ可読プログラムコード手段が前記媒体に具現化されてい
る製造物品であって、該製造物品に含まれる前記コンピュータ可読プログラムコ
ード手段は、 エネルギが伝達される時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペクトラ
ムを特定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される時間または空間ドメイン出力信号の前記第2スペク
トラムを指定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記入力の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述
、例えば、出力スペクトラムと、概念化された非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の前記係数を計算し、前記エネルギの伝達に効果を与えるようにし
たコンピュータ可読プログラムコード手段と を具えたことを特徴とする製造物品。
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月4日(2000.10.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ただし、
【数2】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、
与えられ、
【数3】 ただし、
【数4】
【数5】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,. ..,jwn),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とする方法。
【数6】 ただし、
【数7】 によって与えられていることを特徴とする方法。
【数8】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数9】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数10】
【数11】 Ik=[na−k(a+b),nb−k(a+b)] ここで k=0,...,i*−1,
【数12】 処理される前記信号の前記周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力
周波数範囲fYにあり、該方法は、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を
引き起こすことが可能な最小の を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するステップを具えたことを
特徴とする方法。
周波数範囲fYにあり、該方法は、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を
引き起こすことが可能な最小の を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するステップを具えたことを
特徴とする方法。
【数13】 ただし、
【数14】 前記概念化非線形システムの出力の前記周波数ドメイン記述は次によって与えら
れ、
れ、
【数15】 ただし、
【数16】
【数17】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,. ..,jwn),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするシステ ム。
【数18】 ただし、
【数19】 によって与えられていることを特徴とするシステム。
【数20】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数21】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数22】
【数23】
【数24】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該システムは、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を引き
起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断する手段を具えていることを
特徴とするシステム。
囲fYにあり、該システムは、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を引き
起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断する手段を具えていることを
特徴とするシステム。
【数25】 ただし、
【数26】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、
与えられ、
【数27】 ただし、
【数28】 は主要システム非線形性の最大次数であり、
【数29】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,. ..,jwn),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするコンピ ュータプログラムプロダクト。
【数30】 ただし、
【数31】 によって与えられていることを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
【数32】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、
【数33】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、
【数34】
【数35】
【数36】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該コンピュータプログラムプロダクトは、さらに、特定の周波数ド
メインエネルギ変換を引き起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するコンピュータプログラム
コード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
囲fYにあり、該コンピュータプログラムプロダクトは、さらに、特定の周波数ド
メインエネルギ変換を引き起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するコンピュータプログラム
コード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 本発明の目的は、少なくとも従来技術の問題のいくつかを軽減することである
。
。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 従って、本発明の第1形態によれば、第1の事前決定可能な周波数または周波
数範囲の第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事
前決定可能な周波数または周波数範囲の第2スペクトラムをもつ時間または空間
出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計する方法が提供され
ている。
数範囲の第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事
前決定可能な周波数または周波数範囲の第2スペクトラムをもつ時間または空間
出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計する方法が提供され
ている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 好ましくは、本発明の方法は、エネルギが伝達される元の、時間または空間ド
メイン入力信号の第1スペクトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達
される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペクトラムを規定するステ
ップと、前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記 出力信号、例えば、出力スペクトラムの周波数ドメイン記述と、概念化され
た非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念
化された非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述の係数を計算し、エ
ネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる。
メイン入力信号の第1スペクトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達
される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペクトラムを規定するステ
ップと、前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記 出力信号、例えば、出力スペクトラムの周波数ドメイン記述と、概念化され
た非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念
化された非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述の係数を計算し、エ
ネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 本発明の第2形態によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを製造する方法であって、該
方法は、 (a) エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペ クトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達される先の時間または空間
ドメイン出力信号の第2スペクトルを指定するステップと、前記入力信号の周波
数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述、例えば、出力ス
ペクトルと、概念化された非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数
とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を計
算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる、前記非
線形システムを設計するステップ および、 (b) そのように設計された非線形システムを実質的に製造するステップ を含んでいることを特徴とする方法が提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを製造する方法であって、該
方法は、 (a) エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペ クトラムを特定するステップと、前記エネルギが伝達される先の時間または空間
ドメイン出力信号の第2スペクトルを指定するステップと、前記入力信号の周波
数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述、例えば、出力ス
ペクトルと、概念化された非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数
とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を計
算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするステップとを含んでいる、前記非
線形システムを設計するステップ および、 (b) そのように設計された非線形システムを実質的に製造するステップ を含んでいることを特徴とする方法が提供されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 本発明の第3形態によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にするデータ処理システムであっ
て、該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段とを
備えていることを特徴とするデータ処理システムが提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にするデータ処理システムであっ
て、該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段とを
備えていることを特徴とするデータ処理システムが提供されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 本発明の第4形態によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを設計するコンピュータプロ
グラムプロダクトであって、該コンピュータプログラムプロダクトは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするコンピュ
ータプログラムコード手段とを含んでいることを特徴とするコンピュータプログ
ラムプロダクトが提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを設計するコンピュータプロ
グラムプロダクトであって、該コンピュータプログラムプロダクトは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイ
ン記述、例えば、出力スペクトルと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにするコンピュ
ータプログラムコード手段とを含んでいることを特徴とするコンピュータプログ
ラムプロダクトが提供されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 本発明の第5形態によれば、第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にあ
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にする非線形システムであって、
該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を使用してエネ
ルギ伝達に効果を与える手段であって、前記係数は、前記入力信号の周波数ドメ
イン記述で表された前記出力信号の周波数スペクトラム、例えば、出力スペクト
ラムと、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用し
て計算されたものである手段とを備えていることを特徴とする非線形システムが
提供されている。
る第1スペクトラムをもつ時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定
可能周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムをもつ時間または空間ドメ
イン出力信号にエネルギを伝達することを可能にする非線形システムであって、
該システムは、 エネルギが伝達される元の時間または空間ドメイン入力信号の第1スペクト
ルを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される先の時間または空間ドメイン出力信号の第2スペ
クトラムを指定する手段と、 概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数を使用してエネ
ルギ伝達に効果を与える手段であって、前記係数は、前記入力信号の周波数ドメ
イン記述で表された前記出力信号の周波数スペクトラム、例えば、出力スペクト
ラムと、概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述の係数とを使用し
て計算されたものである手段とを備えていることを特徴とする非線形システムが
提供されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 I. 詳細説明 以下、本発明の基礎となる理論と方法を、ステップ (i) から (vi) の順に一 般的に説明する。 (i) 信号の周波数範囲を含めて、処理される信号の周波数スペクトラムを判断
する。 (ii) 出力信号の周波数スペクトラムを規定する 指定する。 (iii) 外生入力 (exogenous input) をもつ非線形自己回帰モデル (Nonlinear
Auto-Regressive model - NARXモデル) の構造を判断し、異なる周波数バンド間
のエネルギ変換と、他の設計要求事項、例えば、所要出力周波数バンドにわたる
出力スペクトラムの大きさおよび/または位相に関する仕様を満足しているか、 あるいはそれが実現可能であるかを確かめる。
する。 (ii) 出力信号の周波数スペクトラムを規定する 指定する。 (iii) 外生入力 (exogenous input) をもつ非線形自己回帰モデル (Nonlinear
Auto-Regressive model - NARXモデル) の構造を判断し、異なる周波数バンド間
のエネルギ変換と、他の設計要求事項、例えば、所要出力周波数バンドにわたる
出力スペクトラムの大きさおよび/または位相に関する仕様を満足しているか、 あるいはそれが実現可能であるかを確かめる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【数40】 c01(1)=0.3, c10(1)=0.7, c02(1,1)=-0.02, c02(2,1)=0.04, c11(1,3)=-0.06, c20(2,3)=-0.08, その他 cpq(.)=0
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】 以下に説明する設計1は、この第1の フィルタ ケースを使用した非線形システムの設計を示している。 (v.2) 第2に、入力スペクトラムU(jw) と、所要出力スペクトラムの大きさの特
定限界YB*(w) が与えられているとする。
定限界YB*(w) が与えられているとする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】
【数75】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0151
【補正方法】変更
【補正内容】
【0151】 ただし、i1,i2∈{−2,−1,+1,+2}、 は、
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正内容】
【0153】 によって出力スペクトラムY(jw) と関係付けられ、同様に、 は次によってn次出力スペクトラムYn(jw) と関係付けられている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0170
【補正方法】変更
【補正内容】
【0170】 が得られる。 H(jw) は従来の線形フィルタの周波数応答関数であり、 はフィルタパラメータC02(K1, K2)、K1 = 0,1およびK2 = 0,1の線形関数である ことから、所与の設計要件と構造(18)をもつ非線形フィルタのパラメータを 決定するプロシージャは次に示すとおりである。 (a) 設計パラメータから、望ましい出力周波数特性 を決定し、 が に可能な限り近似するようにパラメータC02(k1,k2)、k1 = 0,1およびk2 = 0,1を 適当に選択する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0173
【補正方法】変更
【補正内容】
【0173】 ただし、 (k1,k2)、k1 = 0,1、k2 = 0,1はプロシージャ(a) で得られた結果である。この 効果が十分なものであれば、フィルタパラメータが次のようになるようにH(jw) = 1を選択し、 C10(1) = C10(2) = ,...,= C10(K1) = 0 ; そうでなければ、 が出力周波数特性の要件を満足するように従来線形フィルタH(jw) を設計し、同 時に、次のフィルタパラメータを得る。 K1,C10(1), C10(2) ,..., C10(K1) 従って、エネルギをu(t),wa1 およびwa2から出力周波数wa0 = 0に伝達すると いう最初の問題に取りかかるために、次のようにし、
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正内容】
【0177】 以上により、フィルタパラメータ (k1,k2)、k1 = 0,1、k2 = 0,1は次の方程式群から最小二乗法によって判断する ことができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0260
【補正方法】変更
【補正内容】
【0260】
【数145】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0270
【補正方法】変更
【補正内容】
【0270】 n = N0,...Nnのとき、Conv( . ) はコンボルーション演算を示し、 はこのアルゴリズムの中間結果を示している。 (iv) (id - ic +1) 式に基づいて、
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0278
【補正方法】変更
【補正内容】
【0278】 を選択する。(v) 必要ならば、従来の線形フィルタ、例えば、理想的には、周波数応答が周波 数バンド[c, d]にわってユニティで、それを越えたときはゼロになるようにする
バンドパスフィルタを設計し、次の線形周波数特性が得られるようにし、
バンドパスフィルタを設計し、次の線形周波数特性が得られるようにし、
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0294
【補正方法】変更
【補正内容】
【0294】 このケースで2次非線形性によって引き起こされる周波数範囲fY2 は次のよう にして 得られる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0351
【補正方法】変更
【補正内容】
【0351】
【数185】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0354
【補正方法】変更
【補正内容】
【0354】 この系列に対して高速フーリエ変換(FFT) を行う。FFTの結果は図26に示され ている。 (3) 信号に含まれる周波数の範囲[a, b]を、計算で求めたスペクトラムに基づ いて評価する。評価よりa=1.0996、b=3.1416が得られる。 これは、計算で求めたスペクトラムが次を示しているためである。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0367
【補正方法】変更
【補正内容】
【0367】 明らかなように、fY|n=3は選択された出力周波数範囲[c, d] =[0, 7.3]全部を含
んでいるので、NはN=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、Ci≧0 , i=1,2,3の拘束条件の下で次の式を最小限にすると判断される。
んでいるので、NはN=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、Ci≧0 , i=1,2,3の拘束条件の下で次の式を最小限にすると判断される。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0407
【補正方法】変更
【補正内容】
【0407】 fY|n=3は、選択された出力周波数範囲[c,d]=[0,7.6]全部を含んでいるので、Nは
、この設計では、N=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、次のように判断され、Ci≧0 , i=1,2,3の拘束条件の下で次式を最小にする。
、この設計では、N=3であると判断される。 (iii) Cn, n=1,2,3 Cn, n=1,2,3は、次のように判断され、Ci≧0 , i=1,2,3の拘束条件の下で次式を最小にする。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0415
【補正方法】変更
【補正内容】
【0415】
【数221】
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0428
【補正方法】変更
【補正内容】
【0428】 上記に規定された入力信号に対する構築モデルの周波数応答は図28に示され
ており、これは、所要エネルギ減衰が実現されたことを示している。
ており、これは、所要エネルギ減衰が実現されたことを示している。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0432
【補正方法】変更
【補正内容】
【0432】 ステップ3002で、デジタル入力信号{u(k)}とそのサンプリングインターバ
ルTが与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は ステップ3004で与えられる。出力周波数範囲は、開始周波数と終了周波数c
とdを使用して規定される。出力周波数範囲[c,d]にわたるエネルギの分布はス テップ3006で要求または規定される。
ルTが与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は ステップ3004で与えられる。出力周波数範囲は、開始周波数と終了周波数c
とdを使用して規定される。出力周波数範囲[c,d]にわたるエネルギの分布はス テップ3006で要求または規定される。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0443
【補正方法】変更
【補正内容】
【0443】 処理される信号と出力信号周波数特性に望ましい限界を課すための仕様( spec ification) は、ステップ3102〜3106で入力される。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0444
【補正方法】変更
【補正内容】
【0444】 ステップ3102で、デジタル化入力信号とそのサンプリングインターバルT が与えられる。入力信号のエネルギが変換される出力周波数の範囲[c,d]は、ス テップ3104で規定される。出力周波数バンド[c,d]にわたるエネルギの分布 に対する限界YB*(w)はステップ3106で入力される。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0468
【補正方法】変更
【補正内容】
【0468】 上述した第2ステップと第3ステップは、第1ステップに説明されている非線
形フィルタy1(t) = N[u(t)]のパフォーマンスを向上するためにセクションIのパ
ート2ステップ(v.1) に説明されている設計原則に従っている。 理想的には、Y(jw)=H2(jw)Y2(jw)は、
形フィルタy1(t) = N[u(t)]のパフォーマンスを向上するためにセクションIのパ
ート2ステップ(v.1) に説明されている設計原則に従っている。 理想的には、Y(jw)=H2(jw)Y2(jw)は、
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0492
【補正方法】変更
【補正内容】
【0492】 カラム 1 から 4 まで 0.00000003328202 0.00000021432147 0.00000080368128 0.00000227704991 カラム 5 から 8 まで 0.00000537879856 0.00001113499106 0.00002079938253 0.00003571014847 カラム 9 から 12まで 0.00005704570668 0.00008548478679 0.00012079738459 0.00016141668710 カラム 13 から 16 まで 0.00020406372559 0.00024351205626 0.00027258483896 0.00028246765302 カラム 17 から 20 まで 0.00026339508245 0.00020572744049 0.00010137844659 -0.00005450964923 カラム 21 から 24 まで -0.00026181250429 -0.00051381800480 -0.00079603373996 -0.00108568381434 カラム 25 から 28 まで -0.00135214637123 -0.00155851835832 -0.00166438952001 -0.00162976908378 カラム 29 から 32 まで -0.00141994747987 -0.00101090816448 -0.00039475153522 0.00041552374840 カラム 33 から 36 まで 0.00138259540242 0.00244344402372 0.00351062196838 0.00447655873267 カラム 37 から 40 まで 0.00522101718800 0.00562147075427 0.00556579258464 0.00496627276545 カラム 41 から 44 まで 0.00377365278712 0.00198963381599 -0.00032378155160 -0.00303968275897 カラム 45 から 48 まで -0.00596769040539 -0.00886230677976 -0.01143843394688 -0.01339358387193 カラム 49 から 52 まで -0.01443551408603 -0.01431325012233 -0.01284878916639 -0.00996641286493 カラム 53 から 56 まで -0.00571602453045 -0.00028726506096 0.00598841256370 0.01264965179911 カラム 57 から 60 まで 0.01913182739200 0.02480771068003 0.02903991461588 0.03124135106508 カラム 61 から 64 まで 0.03093862246516 0.02783233132424 0.02184786863383 0.01317044094614 カラム 65 から 68 まで 0.00225896524855 -0.01016501602446 -0.02315515892661 -0.03560414378179 カラム 69 から 72 まで -0.04633007891956 -0.05417943987784 -0.05813822823951 -0.05744137376473 カラム 73 から 76 まで -0.05166958483783 -0.04082303832663 -0.02536256454818 -0.00621129546254 カラム 77 から 80 まで 0.01528703636150 0.03745307958913 0.05839584942467 0.07616729599331 カラム 81 から 84 まで 0.08893537701557 0.09516078483677 0.09376093809767 0.08424478625381 カラム 85 から 88 まで 0.06680350720636 0.04234527006789 0.01246669428018 -0.02064087852648 カラム 89 から 92 まで -0.05434613862312 -0.08578337461088 -0.11209316760456 -0.13067820746590 カラム 93 から 96 まで -0.13945154456062 -0.13705390892471 -0.12301823047738 -0.09786316009190 カラム 97 から 100まで -0.06310299056015 -0.02116847625143 0.02475895107438 0.07098889554710 カラム 101 から 104 まで 0.11362138287669 0.14887942949652 0.17344622849594 0.18477606135825 カラム 105 から 108 まで 0.18134984027062 0.16284982658307 0.13023456167487 0.08570350882143 カラム 109 から 112 まで 0.03255064587105 -0.02508361142904 -0.08254318260252 -0.13504269472806 カラム 113 から 116 まで -0.17807650738416 -0.20781448143133 -0.22144885867665 -0.21746018536730 カラム 117 から 120 まで -0.19577680884658 -0.15781155123986 -0.10636991902139 -0.04543567185132 カラム 121 から 124 まで 0.02014930576277 0.08508414798056 0.14405304899329 0.19217566873157 カラム 125 から 128 まで 0.22542441249983 0.24097171607669 0.23743645368538 0.21500740460840 カラム 129 から 132 まで 0.17543256598964 0.12187499247761 0.05864768640035 -0.00914923229050 カラム 133 から 136 まで -0.07605725937466 -0.13671663683833 -0.18631209098366 -0.22096869885059 カラム 137 から 140 まで -0.23806415895179 -0.23643147511610 -0.21643603250516 -0.17992231311682 カラム 141 から 144 まで -0.13003701658436 -0.07094606546323 -0.00747191949549 0.05531598034943 カラム 145 から 148 まで 0.11252149812387 0.15981666793597 0.19377819943088 0.21213874239435 カラム 149 から 152 まで 0.21393429471004 0.19953878954962 0.17058700949905 0.12979660938955 カラム 153 から 156 まで 0.08070832589097 0.02736960335274 -0.02600882989955 -0.07539394440027 カラム 157 から 160 まで -0.11724060322409 -0.14874679880287 -0.16803574024719 -0.17425382855726 カラム 161 から 164 まで -0.16758132308460 -0.14916007746448 -0.12094944070741 -0.08552673296083 カラム 165 から 168 まで -0.04585223365109 -0.00502017035384 0.03398322634818 0.06849574758055 カラム 169 から 172 まで 0.09635411698109 0.11601725927068 0.12663256434628 0.12804494388799 カラム 173 から 176 まで 0.12075316710299 0.10582180562013 0.08475985344594 0.05937858562038 カラム 177 から 180 まで 0.03164147930605 0.00351816237707 -0.02314740959980 -0.04674674074459 カラム 181 から 184 まで -0.06598945884170 -0.07995651694641 -0.08812411270222 -0.09036059631364 カラム 185 から 188 まで -0.08690017680683 -0.07829817708583 -0.06537295841595 -0.04913952047510 カラム 189 から 192 まで -0.03073930999045 -0.01137008308799 0.00778109613199 0.02559935810198 カラム 193 から 196 まで 0.04109626424759 0.05345544314259 0.06206856688305 0.06656076607150 カラム 197 から 200 まで 0.06680468888031 0.06292254225138 0.05527568217195 0.04444169619049 カラム 201 から 204 まで 0.03117946545587 0.01638338990942 0.00102875697948 -0.01388895099522 カラム 205 から 208 まで -0.02741724189660 -0.03870846951445 -0.04707559699096 -0.05203784736309 カラム 209 から 212 まで -0.05335260858275 -0.05103084289941 -0.04533443158680 -0.03675527219878 カラム 213 から 216 まで -0.02597741626758 -0.01382495500742 -0.00119959263130 0.01098723154804 カラム 217 から 220 まで 0.02188229583806 0.03075319656401 0.03704059636285 0.04039599306472 カラム 221 から 224 まで 0.04070212260137 0.03807460516092 0.03284505620907 0.02552746332356 カラム 225 から 228 まで 0.01677103005022 0.00730378144712 -0.00212808430644 -0.01081988478115 カラム 229 から 232 まで -0.01816221252030 -0.02368447649585 -0.02708498340864 -0.02824561802129 カラム 233 から 236 まで -0.02723060984541 -0.02427029083261 -0.01973202360355 -0.01408149907660 カラム 237 から 240 まで -0.00783828203366 -0.00152977531128 0.00435233046871 0.00938952420923 カラム 241 から 244 まで 0.01326503243370 0.01578162483958 0.01686791315533 0.01657347478885 カラム 245 から 248 まで 0.01505411203293 0.01254934451451 0.00935476560966 0.00579214028759 カラム 249 から 252 まで 0.00218008037598 -0.00119216975076 -0.00408581800286 -0.00632711824010 カラム 253 から 256 まで -0.00781483560799 -0.00852066157236 -0.00848329376098 -0.00779740923517 カラム 257 から 260 まで -0.00659902170090 -0.00504908820003 -0.00331691201488 -0.00156482692685 カラム 261 から 264 まで 0.00006463440339 0.00145824730714 0.00253783620427 0.00326220436512 カラム 265 から 268 まで 0.00362556118310 0.00365304002511 0.00339409451670 0.00291465798950 カラム 269 から 272 まで 0.00228895177653 0.00159174429109 0.00089171267597 0.00024636506918 カラム 273 から 276 まで -0.00030123128510 -0.00072387920912 -0.00100998481168 -0.00116188515783 カラム 277 から 280 まで -0.00119315515203 -0.00112532046764 -0.00098439594641 -0.00079761965498 カラム 281 から 284 まで -0.00059067279083 -0.00038557775676 -0.00019936402666 -0.00004349568836 カラム 285 から 288 まで 0.00007602486265 0.00015801946885 0.00020513691086 0.00022267635728 カラム 289 から 292 まで 0.00021739726997 0.00019645030203 0.00016652267489 0.00013324716819 カラム 293 から 296 まで 0.00010088214188 0.00007223559481 0.00004878213424 0.00003090906954 カラム 297 から 300 まで 0.00001822614592 0.00000988083116 0.00000483478363 0.00000207399807 カラム 301 から 303 まで 0.00000074209218 0.00000020073804 0.00000003164528 表1
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0494
【補正方法】変更
【補正内容】
【0494】 この設計で取り扱っている問題は、2つの異なる周波数バンド[a1,b1]と[a2,b 2 ](ただし、a2 > b1)にわたって非ゼロの大きさの特性を具備している入力ス ペクトラムが与えられているとき、エネルギを2つの異なる入力周波数バンドか
ら単一の出力周波数バンド[c, d](ただし、c > b1, d < a2)に集束するように
フィルタを設計する必要があることであり、出力周波数範囲[c, d]にわたるフィ
ルタ出力のスペクトラムが一定の仕様を満足するようにすることである。満足す
べき仕様は大きさ、位相またはその両方で表して規定することができる。
ら単一の出力周波数バンド[c, d](ただし、c > b1, d < a2)に集束するように
フィルタを設計する必要があることであり、出力周波数範囲[c, d]にわたるフィ
ルタ出力のスペクトラムが一定の仕様を満足するようにすることである。満足す
べき仕様は大きさ、位相またはその両方で表して規定することができる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31C
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5B046 AA07 BA03 DA01 5B056 BB13 BB28
Claims (37)
- 【請求項1】 第1の事前決定可能な周波数または周波数範囲にある第1ス
ペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能な
周波数または周波数範囲にある第2スペクトラムを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計する方法であって
、該方法は、 エネルギが伝達される前記時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペク
トラムを特定または指定するステップと、 前記エネルギが伝達される前記時間または空間ドメイン出力信号の前記第2ス
ペクトラムを指定するステップと、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン
記述、例えば、出力スペクトラムと、概念化された非線形システムの時間または
空間ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの前記時間ま
たは空間ドメイン記述の前記係数を計算し、前記エネルギ伝達に効果を与えるよ
うにしたステップと を具えたことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、さらに、 前記概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述を選択するステップ
と、 前記概念化非線形システムのための前記時間または空間ドメイン入力の周波数
ドメイン記述を判断または定義するステップと、 前記入力信号の前記周波数ドメイン記述で表された前記概念化非線形システム
の前記出力信号の前記周波数ドメイン記述、例えば、前記出力スペクトラムと、
概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述の前記係数を判断また
は定義するステップと を具えたことを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の方法において、前記入
力信号の前記周波数ドメイン記述はU(jw)であり、前記概念化非線形システムの 前記時間または空間ドメイン記述は概念化NARXモデル、すなわち、次式によって
与えられ、 【数1】 ただし、 【数2】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、 【数3】 ただし、 【数4】 【数5】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,...,は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴 とする方法。 - 【請求項4】 前記請求項のいずれかに記載の方法において、さらに、前記
概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述と、前記概念化非線形
システムの前記周波数ドメイン記述との間のマッピングを判断するステップを具
えたことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、前記概念化非線形システム
の前記時間または空間ドメイン記述から前記システムの前記周波数ドメイン記述
への前記マッピングは次式、つまり、 【数6】 ただし、 【数7】 によって与えられていることを特徴とする方法。 - 【請求項6】 前記請求項のいずれかに記載の方法において、さらに、前記
概念化非線形システムの前記入力および出力周波数または周波数範囲の間の一般
的関係を定義または判断するステップを具えたことを特徴とする方法。 - 【請求項7】 前記請求項のいずれかに記載の方法において、前記入力およ
び出力周波数または周波数範囲の間の前記関係は次式によって与えられると共に
、 【数8】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、 【数9】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、 【数10】 【数11】 Ik=[na−k(a+b),nb−k(a+b)] ここで k=0,...,i*−1, 【数12】 処理される前記信号の前記周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力
周波数範囲fYにあり、該方法は、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を
引き起こすことが可能な最小の を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するステップを具えたことを
特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、 が判断され、Κn, n=1,..., が先験的に与えられているとして、該方法は、さらに、Nを として受け取り、前記入力信号のスペクトラムで表された前記システム出力スペ クトラムの記述と、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメインモ デルの前記係数とから前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン モデルの前記係数を判断するステップを具えたことを特徴とする方法。
- 【請求項9】 請求項8に記載の方法において、さらに、(C5) に示されたH n (jw1,...,jwn) を(C4) に代入し、その結果のYn(jw) の式を(C3) に代入して、
前記入力信号の前記スペクトラムの関数で表された前記システム出力スペクトラ
ムの前記記述と、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメインモデ
ルの前記係数とを得るステップを具えたことを特徴とする方法。 - 【請求項10】 第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にある第1ス
ペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能周
波数または周波数範囲にある第2スペクトラムを有する時間または空間ドメイン
出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを実現または製造する方法であっ
て、該方法は、 (a)請求項1〜9のいずれかに記載の方法を使用して前記非線形システムを設 計するステップと、 (b)当該設計された非線形システムを実質的に製造し、または当該設計された 非線形システムを使用して、既存の線形または非線形システムの伝達関数を実質
的に改良するステップと を具えたことを特徴とする方法。 - 【請求項11】 第1の事前決定可能周波数または周波数範囲にある第1ス
ペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能周
波数または周波数範囲にある第2スペクトラムを有する時間または空間ドメイン
出力信号にエネルギを伝達する非線形システムを設計するデータ処理システムで
あって、該システムは、 エネルギが伝達される前記時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペク
トラムを特定または指定する手段と、 前記エネルギが伝達される前記時間または空間ドメイン出力信号の前記第2ス
ペクトラムを指定する手段と、 前記入力の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述
、例えば、出力スペクトラムと、概念化非線形システムの時間または空間ドメイ
ン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ド
メイン記述を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段と を備えていることを特徴とするシステム。 - 【請求項12】 請求項11に記載のシステムにおいて、さらに、 前記概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述を選択する手段と、 前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン入力の周波数ドメイ
ン記述を判断または定義する手段と、 前記入力信号の前記周波数ドメイン記述で表された前記概念化非線形システム
の出力の周波数ドメイン記述と、概念化非線形システムの時間または空間ドメイ
ン記述の係数とを判断または定義する手段と を具えたことを特徴とするシステム。 - 【請求項13】 請求項11または12のいずれかに記載のシステムにおい
て、前記入力信号の前記周波数ドメイン記述はU(jw)であり、前記概念化非線形 システムの前記時間または空間ドメイン記述は概念化NARXモデル、すなわち、次
式によって与えられ、 【数13】 ただし、 【数14】 前記概念化非線形システムの出力の前記周波数ドメイン記述は次によって与えら
れ、 【数15】 ただし、 【数16】 【数17】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするシステ ム。 - 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載のシステムにおいて、 さらに、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述と、前記 概念化非線形システムの前記周波数ドメイン記述との間のマッピングを判断する 手段を具えたことを特徴とするシステム。
- 【請求項15】 請求項14に記載のシステムにおいて、前記概念化非線形 システムの前記時間または空間ドメイン記述から前記システムの前記周波数ドメ
イン記述へのマッピングは次式、つまり、 【数18】 ただし、 【数19】 によって与えられていることを特徴とするシステム。 - 【請求項16】 請求項11〜15のいずれかに記載のシステムにおいて、
さらに、前記概念化非線形システムの前記入力および出力周波数または周波数範
囲の間の一般的関係を定義または判断する手段を具えたことを特徴とするシステ
ム。 - 【請求項17】 請求項11〜16のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記入力および出力周波数または周波数範囲の間の前記関係は次式によって与え
られると共に、 【数20】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、 【数21】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、 【数22】 【数23】 【数24】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該システムは、さらに、特定の周波数ドメインエネルギ変換を引き
起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断する手段を具えていることを
特徴とするシステム。 - 【請求項18】 請求項17に記載のシステムにおいて、 が判断され、Κn, n=1,..., が先験的に与えられているとして、該システムは、さらに、Nを として受け取り、前記入力信号のスペクトラムで表された前記システム出力スペ クトラムの記述と、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメインモ デルの前記係数とから前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン
モデルの前記係数を判断する手段を具えたことを特徴とするシステム。 - 【請求項19】 請求項18に記載のシステムにおいて、さらに、(C13) に
示されたHn(jw1,...,jwn) を(C12) に代入し、その結果のYn(jw) の式を(C11) に代入して、前記入力信号のスペクトラムの関数で表された前記システム出力ス
ペクトラムの記述と、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン
モデルの前記係数とを得る手段を具えたことを特徴とするシステム。 - 【請求項20】 第1の事前決定可能な周波数または周波数の範囲にある第
1スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可
能な周波数または周波数の範囲にある第2スペクトラムを有する時間または空間
ドメイン出力信号にエネルギを伝達するための非線形システムを設計するコンピ
ュータプログラムプロダクトであって、該プロダクトはコンピュータ可読記憶媒
体を含み、該記憶媒体は、 エネルギが伝達される時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペクトラ
ムを特定または指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される時間または空間ドメイン出力信号の前記第2スペク
トラムを指定するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述
、例えば、出力スペクトラムと、概念化された非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の前記係数を計算し、前記エネルギ伝達に効果を与えるようにした
コンピュータプログラムコード手段と を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項21】 請求項20に記載のコンピュータプログラムプロダクトに
おいて、さらに、 前記概念化非線形システムの時間または空間ドメイン記述を選択するコンピュ
ータプログラムコード手段と、 前記概念化非線形システムのための前記時間または空間ドメイン入力の周波数
ドメイン記述を判断または定義するコンピュータプログラムコード手段と、 前記入力信号の前記周波数ドメイン記述で表された前記概念化非線形システム
の出力の前記周波数ドメイン記述と、概念化非線形システムの時間または空間ド
メイン記述の前記係数を判断または定義するコンピュータプログラムコード手段
と を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項22】 請求項20または21のいずれかに記載のコンピュータプ
ログラムプロダクトにおいて、前記入力信号の前記周波数ドメイン記述はU(jw) であり、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述は前記概
念化NARXモデル、すなわち、次式によって与えられ、 【数25】 ただし、 【数26】 前記概念化非線形システムの前記出力の前記周波数ドメイン記述は次式によって
与えられ、 【数27】 ただし、 【数28】 は主要システム非線形性の最大次数であり、 【数29】 は、n次元ハイパプレーンw1+,...,+wn = wにわたる積分を示し、Hn(jw1,...,jw n ),n=1,..., は、前記非線形システムの概念化周波数応答関数であることを特徴とするコンピ ュータプログラムプロダクト。 - 【請求項23】 請求項20〜22のいずれかに記載のコンピュータプログ
ラムプロダクトにおいて、さらに、前記概念化非線形システムの前記時間または
空間ドメイン記述と、前記概念化非線形システムの前記周波数ドメイン記述との
間のマッピングを判断するコンピュータプログラムコード手段を具えたことを特
徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項24】 請求項23に記載のコンピュータプログラムプロダクトに
おいて、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン記述から前記
システムの前記周波数ドメイン記述への前記マッピングは次式、つまり、 【数30】 ただし、 【数31】 によって与えられていることを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項25】 請求項20〜24のいずれかに記載のコンピュータプログ
ラムプロダクトにおいて、さらに、前記概念化非線形システムの前記入力および
出力周波数または周波数範囲の間の一般的関係を定義または判断するコンピュー
タプログラムコード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロ
ダクト。 - 【請求項26】 請求項20〜25のいずれかに記載のコンピュータプログ
ラムプロダクトにおいて、前記入力および出力周波数または周波数範囲の間の前
記関係は次式によって与えられると共に、 【数32】 ただし、fyは前記出力の周波数の前記範囲を示し、 は によって得られた周波数の前記範囲を示し、次式によって与えられ、 【数33】 ただし、[ . ] は次の整数部分に関係し、または整数部分をとることを意味し、 【数34】 【数35】 【数36】 処理される信号の周波数は、範囲[a, b]と所与の[a, b]および所要出力周波数範
囲fYにあり、該コンピュータプログラムプロダクトは、さらに、特定の周波数ド
メインエネルギ変換を引き起こすことが可能な最小 を、前記概念化非線形システムの前記関係から判断するコンピュータプログラム
コード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項27】 請求項26に記載のコンピュータプログラムプロダクトに
おいて、が判断され、Κn, n=1,..., が先験的に与えられているとして、該プロダクトは、さらに、Nを として受け取り、前記入力信号のスペクトラムで表された前記システム出力スペ
クトラムの記述と、前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメインモ
デルの前記係数とから前記概念化非線形システムの前記時間または空間ドメイン
モデルの前記係数を判断するコンピュータプログラムコード手段を含むことを特
徴とするコンピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項28】 請求項20〜27のいずれかに記載のコンピュータプログ
ラムプロダクトにおいて、さらに、(C21) に示されたHn(jw1,...,jwn) を(C20) に代入し、その結果のYn(jw) の式を(C19) に代入して、前記入力信号のスペク トラムの関数で表された前記システム出力スペクトラムの前記記述と、前記概念
化非線形システムの前記時間または空間ドメインモデルの前記係数とを得るコン
ピュータプログラムコード手段を具えたことを特徴とするコンピュータプログラ
ムプロダクト。 - 【請求項29】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを、添付図面を参照して明細書中に記載され、および/ま たは添付図面に図示されているように伝達する非線形システムを設計する方法。 - 【請求項30】 非線形システムを製造する方法であって、該方法は、第1
の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1スペクトラムを有する時間
または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能周波数または周波数の範囲
にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイン出力信号にエネルギを、
添付図面を参照して明細書中に記載され、および/または添付図面に図示されて いる方法を使用して伝達する非線形システムを設計するステップと、当該設計さ
れた非線形システムを実質的に製造するステップとを含んでいることを特徴とす
る方法。 - 【請求項31】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを、添付図面を参照して明細書中に記載され、および/ま たは添付図面に図示されているように伝達する非線形システムを設計するデータ
処理システム。 - 【請求項32】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを、添付図面を参照して明細書中に記載され、および/ま たは添付図面に図示されているように伝達する非線形システムを設計および/ま たは実現するコンピュータプログラムコード手段を具えたことを特徴とするコン
ピュータプログラムプロダクト。 - 【請求項33】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを、添付図面を参照して明細書中に記載され、および/ま たは添付図面に図示されているように伝達する非線形システム。 - 【請求項34】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを伝達することを可能にする非線形システムであって、該
システムは、 エネルギが伝達される時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペクトラ
ムを特定する手段と、 前記エネルギが伝達される時間または空間ドメイン出力信号の前記第2スペク
トラムを指定する手段と、 前記入力信号の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン
記述、例えば、出力スペクトラムと、概念化非線形システムの時間または空間ド
メイン記述の係数とを使用して、概念化非線形システムの時間または空間ドメイ
ン記述の係数を計算し、エネルギ伝達に効果を与えるようにする手段と を具えたことを特徴とする非線形システム。 - 【請求項35】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムであって、該システムは、請求
項1〜9のいずれかまたは請求項29に記載の方法を実現する手段を具えたこと
を特徴とする非線形システム。 - 【請求項36】 第1の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第1
スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入力信号から第2の事前決定可能
周波数または周波数の範囲にある第2スペクトルを有する時間または空間ドメイ
ン出力信号にエネルギを伝達する非線形システムであって、該システムは、請求
項11〜19のいずれかまたは請求項31に記載のデータ処理システムを具えた
ことを特徴とする非線形システム。 - 【請求項37】 コンピュータ可用媒体を含み、第1の事前決定可能周波数
または周波数の範囲にある第1スペクトラムを有する時間または空間ドメイン入
力信号から第2の事前決定可能周波数または周波数の範囲にある第2スペクトル
を有する時間または空間ドメイン出力信号にエネルギを伝達する非線形システム
を設計するコンピュータ可読プログラムコード手段が前記媒体に具現化されてい
る製造物品であって、該製造物品に含まれる前記コンピュータ可読プログラムコ
ード手段は、 エネルギが伝達される時間または空間ドメイン入力信号の前記第1スペクトラ
ムを特定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記エネルギが伝達される時間または空間ドメイン出力信号の前記第2スペク
トラムを指定するコンピュータ可読プログラムコード手段と、 前記入力の周波数ドメイン記述で表された前記出力信号の周波数ドメイン記述
、例えば、出力スペクトラムと、概念化された非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の係数とを使用して、前記概念化非線形システムの時間または空間
ドメイン記述の前記係数を計算し、前記エネルギの伝達に効果を与えるようにし
たコンピュータ可読プログラムコード手段と を具えたことを特徴とする製造物品。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9804412A GB2335058A (en) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | Design of nonlinear systems in the frequency domain |
GB9804412.6 | 1998-03-03 | ||
PCT/GB1999/000550 WO1999045644A1 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Nonlinear system, method of design thereof and computer program product |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002506263A true JP2002506263A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=10827851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000535091A Withdrawn JP2002506263A (ja) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | 非線形システム、その設計方法およびコンピュータプログラムプロダクト |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6950785B1 (ja) |
EP (1) | EP1075734B1 (ja) |
JP (1) | JP2002506263A (ja) |
KR (1) | KR20010041612A (ja) |
AT (1) | ATE211323T1 (ja) |
AU (1) | AU3259399A (ja) |
CA (1) | CA2322440A1 (ja) |
DE (1) | DE69900643T2 (ja) |
GB (1) | GB2335058A (ja) |
WO (1) | WO1999045644A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100925113B1 (ko) * | 2003-02-24 | 2009-11-05 | 한라공조주식회사 | 자동차 공조장치용 응축기 |
US7107555B2 (en) * | 2003-07-31 | 2006-09-12 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Method and apparatus for designing high-frequency circuit, and display method for use in designing high-frequency circuit |
DE102009023264A1 (de) * | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Elster Meßtechnik GmbH | Messanordnung zum Erfassen eines Volumenstromes und Messverfahren |
CN113552804B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-03-31 | 东北大学 | 一种基于qr-frols算法的转子系统narx建模方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1542843A (en) * | 1975-04-03 | 1979-03-28 | Solartron Electronic Group | Signal processor |
US5075880A (en) * | 1988-11-08 | 1991-12-24 | Wadia Digital Corporation | Method and apparatus for time domain interpolation of digital audio signals |
EP0395424B1 (en) * | 1989-04-26 | 1996-10-09 | Hewlett-Packard Company | Filter and method for whitening digitally generated noise |
US5703313A (en) * | 1994-05-10 | 1997-12-30 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Passive nonlinear filter for digital musical sound synthesizer and method |
WO1997014227A1 (en) * | 1995-10-10 | 1997-04-17 | Northern Telecom Limited | Co-channel interference reduction |
US5885225A (en) * | 1996-01-23 | 1999-03-23 | Boys Town National Research Hospital | System and method for the measurement of evoked otoacoustic emissions |
US5880877A (en) * | 1997-01-28 | 1999-03-09 | Imra America, Inc. | Apparatus and method for the generation of high-power femtosecond pulses from a fiber amplifier |
-
1998
- 1998-03-03 GB GB9804412A patent/GB2335058A/en not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-03-02 JP JP2000535091A patent/JP2002506263A/ja not_active Withdrawn
- 1999-03-02 AU AU32593/99A patent/AU3259399A/en not_active Abandoned
- 1999-03-02 CA CA002322440A patent/CA2322440A1/en not_active Abandoned
- 1999-03-02 WO PCT/GB1999/000550 patent/WO1999045644A1/en not_active Application Discontinuation
- 1999-03-02 DE DE69900643T patent/DE69900643T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-02 AT AT99938022T patent/ATE211323T1/de not_active IP Right Cessation
- 1999-03-02 US US09/623,281 patent/US6950785B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-02 EP EP99938022A patent/EP1075734B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-03-02 KR KR1020007009809A patent/KR20010041612A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE211323T1 (de) | 2002-01-15 |
GB9804412D0 (en) | 1998-04-29 |
DE69900643T2 (de) | 2002-08-14 |
KR20010041612A (ko) | 2001-05-25 |
EP1075734A1 (en) | 2001-02-14 |
CA2322440A1 (en) | 1999-09-10 |
EP1075734B1 (en) | 2001-12-19 |
AU3259399A (en) | 1999-09-20 |
GB2335058A (en) | 1999-09-08 |
DE69900643D1 (de) | 2002-01-31 |
US6950785B1 (en) | 2005-09-27 |
WO1999045644A1 (en) | 1999-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2005236798B2 (en) | Low-complexity nonlinear filters | |
Kuo et al. | Frequency-domain periodic active noise control and equalization | |
van Waterschoot et al. | A pole-zero placement technique for designing second-order IIR parametric equalizer filters | |
Brophy et al. | Recursive digital filter synthesis in the time domain | |
JP2002506263A (ja) | 非線形システム、その設計方法およびコンピュータプログラムプロダクト | |
Sullivan et al. | A new nonlinear optimization algorithm for asymmetric FIR digital filters | |
Zhou et al. | Optimization design of M-channel oversampled graph filter banks via successive convex approximation | |
Jones et al. | Design of cascaded allpass structures with magnitude and delay constraints using simulated annealing and quasi-Newton methods | |
JP2001358561A (ja) | サンプリングレート変換装置 | |
Dam et al. | Digital Laguerre filter design with maximum passband-to-stopband energy ratio subject to peak and group delay constraints | |
Matzik et al. | Review of electrical filters | |
Boukharouba | Smoothed Rectangular Function-Based FIR Filter Design | |
Abou Haidar et al. | Synthesis of a fractional order audio boost filter | |
Rohlev et al. | Invertible periodically time-varying digital filters | |
Pun et al. | The minimax design of digital all-pass filters with prescribed pole radius constraint using semidefinite programming (SDP) | |
Goodwin et al. | Uncertainty, information and estimation | |
JPH1051269A (ja) | ローパスフィルタ | |
Sullivan et al. | A nonlinear optimization algorithm for asymmetric FIR digital filters | |
Yan et al. | Time-Domain Broadband Beamforming | |
SARAN | ANALYSIS AND DESIGN OF FIR FILTERS USING DIFFERENT MATHEMATICAL MODELS | |
U Ufoaroh et al. | Real-time Optimization and Implementation of Multi-rate Digital FIR Kernel Filter | |
Lawson et al. | Design and implementation of cascaded allpass digital filter structures with magnitude and delay constraints | |
Moschytz et al. | Filter Specifications and Approximation Theory (The Mathematical Approach to the Approximation Problem) | |
Constantinides et al. | Digital filter design using root moments for sum-of-all-pass structures from complete and partial specifications | |
JPS60116235A (ja) | 波形成形フィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060302 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060302 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060403 |