JP2002505740A - 新たなペプチド配列決定法 - Google Patents

新たなペプチド配列決定法

Info

Publication number
JP2002505740A
JP2002505740A JP55013698A JP55013698A JP2002505740A JP 2002505740 A JP2002505740 A JP 2002505740A JP 55013698 A JP55013698 A JP 55013698A JP 55013698 A JP55013698 A JP 55013698A JP 2002505740 A JP2002505740 A JP 2002505740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
spectrum
amino acid
molecular weight
library
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP55013698A
Other languages
English (en)
Inventor
パレク,ラジ・ビク
プライム,サリー・バーバラ
ウェド,ニック・シンクレア
タウンゼンド,ロバート・レイド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oxford Glycosciences UK Ltd
Original Assignee
Oxford Glycosciences UK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oxford Glycosciences UK Ltd filed Critical Oxford Glycosciences UK Ltd
Publication of JP2002505740A publication Critical patent/JP2002505740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6803General methods of protein analysis not limited to specific proteins or families of proteins
    • G01N33/6848Methods of protein analysis involving mass spectrometry
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6803General methods of protein analysis not limited to specific proteins or families of proteins
    • G01N33/6818Sequencing of polypeptides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/0027Methods for using particle spectrometers
    • H01J49/0036Step by step routines describing the handling of the data generated during a measurement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/004Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn
    • H01J49/0045Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn characterised by the fragmentation or other specific reaction

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (a)当該未知ペプチドに対する分子量および実験フラグメンテーションスペクトルを測定し;(b)該未知ペプチドの実験フラグメンテーションスペクトルを、該未知ペプチドの分子量に対応する総質量を有する全ての可能性のあるアミノ酸一次配列からなるペプチドライブラリーにつき計算された理論的フラグメンテーションスペクトルと比較し;次いで、(c)該未知ペプチドのフラグメンテーションスペクトルに最も厳密に適合する理論的フラグメンテーションスペクトルの有するペプチドライブラリー中のペプチドを同定することを特徴とする未知ペプチドのアミノ酸配列を決定する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 新たなペプチド配列決定法 発明の分野 本発明は、既知の事前定義データベースまたは連続したアミノ酸残基分析のい ずれかに頼るまたは参照することのないペプチド、ポリペプチドまたは蛋白質中 のアミノ酸の正確な一次配列の決定法に関する。それ自体、本発明の方法は、真 に新たなペプチド配列決定法である。 発明の背景 アミノ酸の配列としてのペプチド(この用語はポリペプチドまたは蛋白質も含 む)の組成は、よく理解されている。各ペプチドは、アミノ酸の正確な一次配列 によってユニークに定義される。ペプチドにおけるアミノ酸の正確な直鎖状整列 または配列の知識は、アミノ酸配列がオリゴヌクレオチドプローブおよびポリメ ラーゼ鎖反応(「PCR」)プライマーに要求される情報を提供するDNAクローニ ングを含めた、様々な目的に必要である。また、正確な配列の知識は、抗体産生 のためのペプチド合成を可能とし、ペプチドの同定を供し、組換え産物の特徴付 けを助け、翻訳後修飾の研究に有用である。 様々な配列決定法は、アミノ酸配列情報を得るのに利用可能である。例えば、 一連の化学反応、例えばエドマン反応または酵素反応、例えばエキソペプチダー ゼ反応を用いて、未知ペプチドの連続フラグメントを調製する。連続フラグメン トの分析または取出されたアミノ酸の連続分析のいずれかを用いて、未知ペプチ ドの直鎖状アミノ酸配列を決定する。典型的には、エドマン分解化学を最新の自 動蛋白質シークエンサーにおいて用いる。 エドマン分解において、ペプチドは、エドマン試薬であるフェニルイソチオシ アネート(PITC)を用いてN末端からの分解によって配列決定する。分解プ ロセスは、3工程、すなわち、カップリング、切断および転化を含む。カップリ ング工 程において、PITCは、ペプチド、ポリペプチドまたは蛋白質のN末端残基を 修飾する。次いで、酸切断は、不安定なアニリノチアゾリノン(ATZ)誘導体 の形態のN末端アミノ酸を切断し、反応性N末端のあるペプチドを遊離し、1個 のアミノ酸分短くする。ATZ誘導体は、同定のための転化工程において、典型 的には逆相高性能液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を用いて、安定な フェニルチオヒダントインに転化される。短くなったペプチドは、分解反応のも う一つのサイクルを受けることができる遊離N末端が残される。サイクルの繰り 返しの結果、該ペプチド中の各アミノ酸を連続して同定する。アミノ酸遊離の連 続特性のために、1分子の物質のみが、同時に配列決定できる。従って、ペプチ ド試料は、正確で効率のよい配列決定については非常に純粋でなければならない 。典型的には、試料はHPLCまたはSDS−PAGE技術で精製されなけらば ならない。 多くのペプチド配列が、エドマン分解によって決定されてきたが、大部分のペ プチド配列は、対応する遺伝子またはcDNAから決定されたDNA配列から導 き出される。しかしながら、DNA配列決定技術を用いた蛋白質配列の決定は、 蛋白質を合成するのに用いた特定のDNA配列の知識を要する。蛋白質または蛋 白質を合成するのに用いた特定のDNA配列の性質が不明である場合に用いるこ とができない。 また、ペプチド配列は、未知ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクト ルから決定でき、典型的には、質量分析計における活性化または衝突誘導フラグ メンテーションを用いて得ることができる。タンデム質量分析法(MS/MS) 技術は、特に有用であった。MS/MSにおいては、まずペプチドが精製され、 次いで第一質量分析計に注入される。この第一質量分析計は、選択装置として機 能し、ペプチドの混合物から特定分子量の標的ペプチドを選択し、分析物から大 部分の汚染物質を除去する。次いで標的分子を活性化または断片化させて、標的 ペプチドまたは親のフラグメントである低質量の種々のペプチドの親ペプチドか ら混合物を形成させる。次いで、第二質量分析計(すなわち、工程)を通じて混合 物を選択し、フラグメントスペクトルを得る。 典型的には、過去において、ペプチド配列を決定するためのフラグメンテーシ ョ ンスペクトルの解析は、フラグメンテーションスペクトルに基づく1以上のアミ ノ酸配列を仮定することを含んだ。ある好ましい場合において、熟練した研究者 は、フラグメンテーションスペクトルを解釈して、未知ペプチドの直鎖状アミノ 酸配列を決定できる。次いで、候補配列は、蛋白質配列ライブラリーにおける既 知のアミノ酸配列と比較できる。 一つの戦略において、各アミノ酸の質量を親ペプチドの分子量から差し引いて 、各アミノ酸が末端位置にあると仮定してフラグメントの可能な分子量を決定す る。次いで、実験的フラグメントスペクトルを調べて、かかる質量のフラグメン トが存在するかを決定する。スコアは、各アミノ酸について生じさせ、該スコア を集めて、次の減算サイクルのための部分的配列のリストを得る。減算サイクル は、アミノ酸の質量の減算が−0.5および0.5の間の差を残すまで繰り返さ れ、その結果1以上の候補アミノ酸配列を得る。次いで、該フラグメントスペク トルを生成した候補配列に類似または同一のサブ配列を有する蛋白質を同定する 試みにおいて、高スコアの候補配列を既知蛋白質配列のライブラリー中の配列と 比較する。 ある意味で有用ではあるが、フラグメンテーションスペクトルに基づく候補ア ミノ酸配列を仮定することに関連した問題点がある。フラグメンテーションスペ クトルの解釈は、時間がかかり、質量分析法での高価な経験を有する少数の実験 室においてのみ一般的に行うことができ、高度に技術的であり、しばしば不正確 である。ヒトの解釈は比較的遅く、高度に主観的であり得る。さらに、ペプチド 質量マッピングに基づく方法は、特異的で既知の蛋白質分解的な切断によって生 成した完全な均一ペプチドから由来するペプチド質量に限定され、かくして、ペ プチドの混合物には一般的に適用できない。 Yates、IIIらに対する米国特許第5,538,897号は、未知ペプチド のフラグメンテーションスペクトルと、未知ペプチドのアミノ酸配列を記載ペプ チドのものに適合させるためのデータベースに蓄積された記載ペプチド配列から 計算された理論的スペクトルとを対応させる方法を提供する。例えば、蛋白質配 列ライブラリー中の既知のアミノ酸配列を用いて、1以上の候補フラグメントス ペクトルを計算または予測できる。次いで、予測フラグメントスペクトルを未知 蛋白質の実験 的に得られたフラグメントスペクトルと比較して、最良の適合または複数の適合 を決定する。好ましくは、未知ペプチドの質量は既知である。蛋白質配列ライブ ラリーにおける様々な配列のサブ配列を分析して、フラグメンテーションスペク トルにおける親ペプチドの質量の所与の許容度に等しいまたは内にある質量を有 するペプチドに対応したそれらのサブ配列を同定する。適当な質量を有する各サ ブ配列では、予測フラグメントスペクトルは、候補ペプチドの様々なアミノ酸サ ブセットの質量を計算することによって計算できる。その結果、各々が予測フラ グメントスペクトルを有する複数の候補ペプチドが得られる。次いで、予測フラ グメントスペクトルを未知蛋白質について実験的に得られたフラグメントスペク トルと比較して、実験由来のフラグメントスペクトルを生じるペプチドの配列に 同一であるようなサブ配列を有する1以上の蛋白質を同定する。しかしながら、 この技術は、かかるデータベース中に事前記載されたまたは含まれるものと配列 またはサブ配列同一性を有しない未知で新規の蛋白質またはペプチドの配列を誘 導できず、かくして、新たな配列決定法ではない。 従って、質量分析法を用いたペプチドのアミノ酸配列を決定する真に新たな配 列決定法に対する要望が依然として存在する。 発明の概要 本発明は、ペプチドのライブラリーを生成させる方法に指向され、ここに、ラ イブラリー中の各ペプチドは、同一の事前測定された分子量に対応する分子量を 有する。次いで、典型的には、ペプチドの該ライブラリーを用いて、事前測定さ れた分子量を有する未知ペプチドのアミノ酸配列を決定する。好ましくは、該ラ イブラリーを生成するのに用いた事前測定された分子量は、未知ペプチドの分子 量である。最も好ましくは、未知ペプチドの分子量は、飛行時間型質量分析計の ごとき質量分析計を用いてライブラリーの生成に先立って測定される。 該ライブラリーは合成的であり、すなわち事前記載されなく、典型的には、未 知ペプチドの事前測定した分子量に基づき、ペプチドが分析される各々の時間で 生成される。該ライブラリーは、未知ペプチドに存在できる一組のアミノ酸の全 ての許 容された組合せを定義することによって生成され、ここに、各組合せの分子量を 分子量を測定するために用いた装置の実験精度内で事前測定された分子量に対応 させ、ペプチド結合形成において水損失およびプロトン付加をさせて、該組にお ける各組合せのアミノ酸の一次配列のすべての可能な順列の許容されるライブラ リーを生成する。 一般的に、本発明は、未知ペプチドのアミノ酸配列を決定する方法に指向され 、それは、未知ペプチドについての分子量および実験的フラグメンテーションス ペクトルを測定し、未知ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクトルを、 許容されたペプチドライブラリーが上記のタイプである許容された合成ペプチド ライブラリーの各個々のメンバーについて計算された理論的フラグメンテーショ ンスペクトルと比較し、未知ペプチドのフラグメンテーションスペクトルと最も 厳密に適合する理論的フラグメンテーションスペクトルを有するペプチドライブ ラリーにおいてペプチドを同定し、それから、許容されたライブラリー中の該同 定されたペプチドのアミノ酸配列が未知ペプチドのアミノ酸配列を表すことが推 論されることを含む。 未知ペプチドの分子量は、当該技術分野において知られたいずれの手段によっ ても測定できるが、好ましくは質量分析計で測定される。アミノ酸の許容された 組合せは、典型的には天然のアミノ酸、すなわち、トリプトファン、アルギニン 、ヒスチジン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、ロイシン、トレオ ニン、プロリン、アラニン、チロシン、フェニルアラニン、メチオニン、リジン 、スパラギン、イソロイシン、システイン、バリン、セリンおよびグリシンを含 む一組の許容されたアミノ酸から選択するが、限定されるものではないが、非天 然のアミノ酸および天然のアミノ酸の化学的に修飾された誘導体、例えばカルバ ミドシステインおよびデオキシメチオニンを含めた他のアミノ酸も含み得る。次 いで、アミノ酸の許容された組合せは、この組のアミノ酸の1以上の個々のメン バーを用い計算し、各許容された組合せの総質量が未知ペプチドの事前測定され た質量に対応するように、ペプチド結合形成と関連した既知の質量変化が、未知 ペプチドのこの分子量がそこまで計算される実験精度、典型的には約30ppm 内となるのを可能とする。該組の許容された組合せは、適当にプログラムされた コンピューターを用いて最も容易 に計算される。許容されたペプチドライブラリーは、各許容されたアミノ酸組成 の全ての可能な直鎖状組合せにおける順列によって組み立てられ、適当にプログ ラムされたコンピューターを用いても最も容易に構築される。アミノ酸の組合せ およびペプチドのライブラリーに関する「許容された」なる用語とは、調査下の未 知ペプチドに特異的な組合せまたはライブラリーをいうことに注意すべきである 。ペプチドライブラリーは、今度は実験的に測定された分子量から計算されるア ミノ酸組合せから構築される。異なる質量の未知ペプチドが調査されると、アミ ノ酸の異なる組合せが許容され、よってユニークな分子量の各未知ペプチドがユ ニークなペプチドライブラリーを生起させる。 本発明は、許容されたライブラリーを拘束し、すなわち、可能な配列数を限定 する。本発明の最も広い態様において、この拘束は、その配列が決定されるべき ペプチド、すなわち、未知ペプチドについての分子量を測定することによって達 成される。 本発明の好ましい具体例より、例えば、未知ペプチドの実験的フラグメンテー ションスペクトルから入手可能な情報を用いて、ペプチドライブラリー中のアミ ノ酸の可能な配列数をさらに拘束できる。また、例えば、分子量を決定するのに 用いた質量スペクトルのインモニウム(immonium)イオン領域を用いて 、未知ペプチドに含まれたアミノ酸を同定できる。別法として、またはさらに、 2つのN末端アミノ酸は、b2/a2イオン対から同定できる。例えば、2つのN 末端アミノ酸は、b2およびa2イオンの顕著なシグナルから推定できる。特に、 該シグナルの同定は、修飾または非修飾のアミノ酸の全ての可能な組合せの質量 を含むスペクトルの領域において、(COに対応する)27.98a.m.u.に よって分離されたシグナルの認識によって決定できる。さらに、例えばパパイン 、キモトリプシンまたはトリプシンのごときプロテアーゼでの酵素処理の使用に 基づいて、スペクトル中のいずれかのペプチドのC末端残基は、アルギニンまた はリジンのいずれかと決定され、これは、各々、175.11および147.1 1のシグナルの認識から確認または同定できる。別法として、塩基性アミノ酸を 含むC末端は、予測y1イオンの認識によって同定できる。該スペクトルを解釈 して、次のアミノ酸を同定できる。 アミノ酸の許容されたライブラリーの拘束を適用するもう一つの手段は、例え ば、質量測定の適当な定義された精度でyシリーズのイオンを同定することによ って部分的な内部配列情報を得ることである。特に、コンピュータープログラム を用いて、全ての可能な修飾または非修飾のアミノ酸残基の質量によって分離さ れた少なくとも3つの配列シグナルを認識できる。これらのシグナル間の差は、 2つのアミノ酸の配列の同定を可能とする。最も好ましくは、未知ペプチドの分 子量および例えば、上記に与えられたごとき少なくとも一つの他の実験的パラメ ーターは、許容されたペプチドのライブラリーを最初に生成させることにおいて 拘束として用いられる。 理論的フラグメンテーションスペクトルが、許容されたライブラリー中のすべ てのペプチドについてそれから計算されるフラグメンテーションプロセスの特性 は、質量スペクトルまたはプロテアーゼフラグメンテーションスペクトルもしく は化学的フラグメンテーションスペクトルのごとき当該技術分野において知られ たいずれのタイプでもあり得る。好ましくは、未知ペプチドの分子量およびフラ グメンテーションスペクトルの双方は、タンデム質量分析計から得られる。未知 ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクトルに最もフィットする計算され たフラグメンテーションスペクトルを有するペプチドの許容されたライブラリー からの該ペプチドのアミノ酸配列は、未知ペプチドのアミノ酸配列に対応する。 必要がないけれども、実験的フラグメンテーションスペクトルは一般的に正規 化される。また、次いで、未知ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクト ルとペプチドライブラリー用に計算された理論的フラグメンテーションスペクト ルの各々との間の適合近接性(closeness−of−fit)の示度であ る因子を計算して、理論的フラグメンテーションスペクトルのうちいずれが実験 的フラグメンテーションスペクトルに最もフィットするかどうかを決定できる。 好ましくは、適合近接性の示度を計算する場合に、事前測定された閾値より大き な強度を有するフラグメンテーションスペクトルにおけるピーク値が選択される 。実験的フラグメンテーションスペクトルが最良にフィットする理論的フラグメ ンテーションスペクトルは、未知ペプチドのものと適合する許容されたライブラ リー中のアミノ酸配列に対応する。 図面の簡単な記載 図1は、本発明の方法の流れ図である。 図2aおよび図2bは、本発明の別法の好ましい具体例の流れ図である。 図3は、未知ペプチドXの分子量を決定するために用いた実験的質量スペクト ルである。 図4は、図3に示された質量スペクトルのインモニウムイオン領域であって、 未知ペプチドXに含まれたアミノ酸を同定する。 図5は、ペプチドXの実験的フラグメンテーション質量スペクトルである。 図6は、ペプチドYの分子量を決定するために用いた実験的質量スペクトルで ある。 図7は、図6に示された質量スペクトルのインモニウムイオン領域であって、 ペプチドYに含まれたアミノ酸を同定する。 図8は、ペプチドYの実験的タンデム質量スペクトルである。 図9は、ペプチドZの分子量を決定するために用いた実験的質量スペクトルで ある。 図10は、図9に示された質量スペクトルのインモニウムイオン領域であって 、ペプチドZに含まれたアミノ酸を同定する。 図11は、ペプチドZの実験的タンデム質量スペクトルである。 発明の詳細な記載 本発明は、いずれの実験的に決定されたペプチドまたはヌクレオチド配列も参 照することなく、およびエドマン分解プロセスまたは通常の質量分析のフラグメ ンテーションパターンのごとき個々のアミノ酸残基の連続的および段階的な同定 および順序付けに頼ることなく、未知ペプチドの配列を決定する新たな方法に指 向される。本発明の方法において、理論的ペプチド配列のライブラリーは、事前 測定された分子量、好ましくは、未知ペプチドの実験的に測定された分子量から 生成される。それ自体、このライブラリーは、未知ペプチドのアミノ酸配列なら びに事前測定され た分子量を有するいずれかの他のペプチドのそれを含まねばならない。未知の正 確なアミノ酸配列は、標準的相関関数を適用して、その計算された、すなわち理 論的な、フラグメンテーションスペクトルが未知のフラグメンテーションパター ンに最も厳密に適合する合成ライブラリーからのそのペプチドを選択することに よって同定される。好ましい具体例において、フラグメンテーションスペクトル は、質量スペクトルであって、相関方法は、米国特許第5,538,897号(こ こにそのすべてを出典明示して本明細書の一部とみなす)に記載された関数であ る。好ましくは、理論的フラグメンテーションスペクトルが生成され、適当にプ ログラムされたコンピューターを用いて未知のフラグメンテーションパターンに 適合させる。 本発明は、図1に供された流れ図を参照してより良く理解できる。該ペプチド が蛋白質または大きなポリペプチドである場合、該蛋白質または大きなポリペプ チドを切断して、当該技術分野においてよく知られた手段によってペプチドプー ルを形成できる。次いで、該未知ペプチド(「ペプチドX」)をHPLCまたは当業 者に知られたいずれの手段、好ましくは質量分析法によってプールから分離し、 ペプチドXの分子量を測定する。ペプチドXの分子量を測定するための多数の方 法があるが、好ましい方法は再び質量分析法である。 次いで、理論または実験結果が教示する一組のアミノ酸をペプチドXに含ませ ることができ、ペプチドXの配列を決定するのを考慮するために定義する。アミ ノ酸の定義された組は、天然のアミノ酸に加えて修飾のまたは非天然のアミノ酸 を含み得る。 典型的には、本発明の方法は、アミノ酸配列を決定する場合に「裸の(nak ed)」ペプチドを必要とする。従って、該ペプチドは、あるアミノ酸の側鎖へ の炭水化物の結合を含む例えば、グリコシル化のごとき翻訳後修飾によって共有 結合的に修飾されるいずれの個々のアミノ酸もないべきである。本発明の方法を 用いて翻訳後修飾されたペプチドのアミノ酸配列を決定する場合、該修飾は、典 型的には、分析に先立って該ペプチドから除去し、ペプチドを本来のものにさせ るように注意する。ペプチドから翻訳後修飾を除去する方法は、当該技術分野で よく知られ、例えば、ペプチド−N−グリコシダーゼF(PNGaseF)、エ ンド−グリコシダー ゼ、エキソ−グリコシダーゼの混合物等のごとき酵素でのN−結合した炭水化物 の除去、およびホスファターゼでのリン酸修飾の除去を含む。さらに、ペプチド で偶然に見出された修飾を除去する他の技術は、当該技術分野でよく知られてい る。しかしながら、特定のアミノ酸に対する特異的な修飾が未知ペプチド中に存 在することが知られている場合、理論的または実験的結果が教示する定義された 組のアミノ酸に含み得る修飾アミノ酸は、ペプチドXにおいて含み得て、かくし て、修飾ペプチドを含有するペプチドの配列は、本発明の方法で決定できる。 ペプチドXの測定された質量に等しい総質量を有するアミノ酸の全ての組合せ が計算され、ペプチド結合、プロトン付加等を決定することにおいて水損失を可 能とする。いずれの個々のアミノ酸も、ペプチドXについて測定された質量と一 致する量までいずれかの積分化学量論における、いずれかの所与の組合せの一部 として含むことができる。これらの組合せは、ペプチドXについてのアミノ酸組 合せの許容された組合せの全てを含み、従って、ペプチドXの実際のアミノ酸の 組成物は、これらの組合せの1つおよび1つのみで表されるであろう。さらに、 これらの組合せは、一般的にペプチド特異的である。 次いで、直鎖状ペプチドの許容されたライブラリーは、アミノ酸の許容された 組合せから構築される。許容されたライブラリーは、各組合せにおける全アミノ 酸を用いて、各組合せにおけるアミノ酸の配列の全ての可能な直鎖状順列を生成 することによって構築される。許容されたライブラリーは、該アミノ酸のすべて のかかる順列を含み、従ってペプチドXを含むにちがいない。ペプチドXと同一 の分子量を有するペプチドの許容されたライブラリーは、典型的には、配列決定 された各々の新しい未知ペプチドについて、独立して、最初から構築される。す なわち、新しいライブラリーは、典型的には、各分析物の一部として、およびそ の分析物のみのために構築される。しかしながら、当業者に明らかなように、一 旦、所与の分子量を有する全ペプチドのライブラリーが構築されたならば、その ライブラリーは、その特定の分子量のいずれの他のペプチドのアミノ酸配列の決 定にも用いることができる。 これは、実験的に測定された配列の利用性に基づき定期的な更新および改善に 付 される未知配列の単一データベースを全ての分析物に用いる、現存のデータベー スアプローチとは基本的に異なる。その結果、本発明の方法で、いずれの実験的 に測定されたペプチド配列ライブラリーにおいても存在しない、新しい従前は未 知のペプチド配列決定は、直接的なペプチド分析によって、段階的でないオペレ ーター非依存的自動プロセスにおいて可能である。さらに、本発明の方法は、通 常の20個のアミノ酸またはそれらの通常の修飾に拘束されない。 好ましい具体例において、図2aに供された流れ図において示すごとく、ペプ チドXに関連するさらなる情報を用いて、該ライブラリー中のアミノ酸の許容さ れた組合せおよび/または許容されたペプチド配列を拘束する。ペプチドXに関 連した有用な情報は、限定されるものではないが、部分的アミノ酸組成を含む。 例えば、ペプチドXの質量を測定するために用いた質量スペクトルは、ペプチド Xに存在する特異的アミノ酸を同定するために使用できるフラグメントを含み得 る。あるアミノ酸がペプチドXに明確に存在することが知られている場合、アミ ノ酸が全ての組合せ中、かくして該ライブラリーに存在するすべてのペプチドに おいて存在することを要求することによって、許容された組合せおよび許容され たライブラリーに拘束が入れられる。 図2bは、1を超える拘束が、それにより可能な一次配列のライブラリーに載 せられるシステムを説明する。例示によると、(精製されたかまたは混合物に存 在するかを問わず)分析されるべき各ペプチドについて、(例えば、MALDI −MSによる)その質量に対する情報および(例えば、FSI−タンデムMSに よる)それからのタンデム質量スペクトルを得る。次いで、タンデム質量スペク トルは、自動的に解釈されて、未知ペプチドについてのある種の情報を得る。適 当なソフトウエアは、可能な場合、自動的にタンデムMSスペクトルから以下の 情報を評価する: i. インモニウムイオン領域を解析することによる該ペプチドに含有される アミノ酸に対する情報。 ii.b2/a2イオン対を同定することによる2つのN末端アミノ酸の同定。 iii.トリプシンの使用に基づき、C末端残基はリジンまたはアルギニンでな けらばならない。これらは、該スペクトルおよび次のアミノ酸を見出すために解 釈し たスペクトルにおいて同定できる。 iv.部分的な内部配列情報は、≦100ppmでの質量測定の定義された精度 でyシリーズのイオンを同定することによって得ることができる。 マニュアルのスペクトルの解釈の言及は、MedsihradsyおよびBu rlingameのA Companion to Methods in Enz ymology 6:284−303(1994)に提供されている。 次いで、再び、図1および2を参照して、好ましくは拘束された許容されたラ イブラリーは、ペプチドXについて得られた実験的フラグメンテーションパター ンと比較される理論的フラグメンテーションパターンを生成するための基礎とし て用いられる。フラグメンテーションパターンは、当該技術分野において知られ たいずれの適当な手段によっても得ることができる。好ましくは、フラグメンテ ーションパターンは質量スペクトルであり、理論的および実験的質量スペクトル に適合させるのに用いた方法は、米国特許第5,538,897号に開示されたも のである。しかしながら、該フラグメントのHPLC分離に連結したプロテアー ゼフラグメンテーションまたは化学的フラグメンテーションを、実験的フラグメ ンテーションパターンを得るのに用いることもできる。 好ましくは、ペプチドXのアミノ酸配列の決定において、ペプチドXの分子量 は、高精度で、典型的には、約30ppm(百万分率)内まで測定される。かか るスペクトルの例を図3に供し、ここに、ペプチドXの分子量が774.392 8ダルトンのピークから決定される。さらに、生じ得るペプチドXの部分的フラ グメンテーションの結果、拘束されるべきペプチドライブラリーを可能として、 ペプチドXに含まれるあるアミノ酸を同定するフラグメントも観察される。ペプ チドXについての質量スペクトルのこの一部の例を図4に供する。 次いで、ペプチドXは、質量分析計において衝突誘導化解離に付される。次い で、親ペプチドおよびそのフラグメントは、フラグメント混合物中の各フラグメ ントについての強度またはカウントおよび質量電荷比、m/zを供する第二質量 分析計に導入される。各フラグメントイオンは、横座標値がm/zであって、縦 座標値が強度である棒グラフにおいて表される。限定されるものではないが、三 重−四重極型 質量分析計、フーリエ変換型サイクロトロン共鳴質量分析計、タンデム飛行時間 型質量分析計および四重極型イオン捕捉質量分析計を含めた様々な質量分析計の 型を用いることができる。 次いで、実験的フラグメントスペクトルは、許容されたライブラリーの配列に ついて予測される質量スペクトルと比較して、実験的質量スペクトルに厳密に適 合する1以上の予測質量スペクトルを同定する。許容されたライブラリーが、ペ プチドXの総質量に対応するそれを有するアミノ酸配列の全順列を含むために、 ペプチドXは、許容されたライブラリーにおいて表示されなければらない。 実験的フラグメンテーションスペクトルをまず正規化することを含む方法を使 用することによって、予測フラグメンテーションスペクトルを得て、実験的フラ グメンテーションスペクトルと比較できる。これは、実験的フラグメンテーショ ンスペクトルを質量および強度のリストに変換することによって達成できる。ペ プチドXのピーク値を取出し、残った強度値の平方根を計算し、100の最大値 まで正規化する。200個の最大強度イオンを10個の質量領域に分割し、各領 域内の最大強度を再び100個まで正規化する。いずれかの側のその隣接物の3 .0ダルトン内の各イオンは、該イオンの強度またはその隣接物のそれよりも大 きな強度値を与えられる。他の正規化方法を用いることができ、正規化すること なく分析を行うことができる。しかしながら、一般に、正規化は好ましい。特に 、近い隣接物の強度値を推定するために、最大正規化値、強度イオン数、質量領 域数およびウィンドウのサイズは、全て独立してより大きなまたはより小さな値 に変更できる。 フラグメント質量スペクトルは、各候補配列について予測される。フラグメン ト質量スペクトルは、アミノ酸配列につきタイプbおよびyについてフラグメン トイオン質量を計算することによって予測される。ペプチドが断片化されて、該 荷電がN末端切断フラグメントに保持される場合、得られたイオンは、bタイプ のイオンとして標識される。該荷電がcタイプの末端フラグメントに保持される ならば、yタイプイオンと標識される。タイプbイオンの質量は、アミノ酸質量 を合計してプロトンの質量を加えることによって計算された。タイプyイオンの 質量は、C末端からのアミノ酸の質量を合計して、最初のアミノ酸への水および プロトンの質量を 加えることによって計算された。この方法において、各フラグメントについての m/z値を計算することができる。 しかしながら、予測質量スペクトルを提供するためには、各フラグメントの強 度値を割り当てることも必要である。理論的基礎に基づいて、各フラグメントの 強度値を予測することがしばしば可能であるが、この手順は困難であって、以下 の様式において強度を割り当てることが有用であることが判明した。50.0の 値は、各bおよびyイオンに割り当てられる。フラグメントイオンのいずれかの 側の1ダルトンの質量に、25.0の強度を割り当てる。10.0のピーク強度 は、各bおよびyイオン位置のm/z未満の質量ピーク17.0および18.0 ダルトンにて割り当て、NH2およびH2O損失の双方について計算され、10. 0のピーク強度は、各タイプbイオン位置未満の質量ピーク28.0ダルトンに 割り当てられて、CO損失について計算する。 予測m/z値の計算および強度の割り当ての後、予測質量スペクトルおよび実 験的に由来のフラグメントスペクトル間の適合近接性の尺度を計算することが好 ましい。適合近接性を計算するための多数の方法が利用できる。例えば、ここで Spとして参照された予備的適合近接性スコアを計算し、最高スコアのアミノ酸 配列についての相関関数を計算することを含む2工程方法を用いることができる 。好ましい具体例において、Spは、以下の式を用いて計算される: 式中、imは適合強度であり、niは適合フラグメントイオン数であって、βはタ イプbおよびyイオン連続性であり、ρは予測配列におけるインモニウムイオン およびそれらの各々のアミノ酸の存在であって、nrはフラグメントイオンの総 数である。因子βは、フラグメントイオンシリーズの連続性の数値を評価する。 現在のタイプbまたはyイオンを直ちに予測するイオンについて、フラグメント イオン適合があるならば、βは0.0の初期値から0.075分増加する。これ は、タイプbおよびyイオンの連続したシリーズに適合するペプチドについての 予備スコア(preliminary score)を増加させる、それは、同 一タイプの拡張さ れたシリーズのイオンがMS/MSスペクトルにおいてしばしば観察されるから である。因子pは、質量スペクトルの低質量末端におけるインモニウムイオンの 存在を評価する。 インモニウムイオンの検出を診断的に用いて、該配列中の特定のタイプのアミ ノ酸の存在を決定することができる。例えば、もし、インモニウムイオンが、4 0.0を超える正規化強度を持つ未知ペプチドの加工されたデータファイル中で 、110.0、120.0、または136.0+1.0ダルトンにて存在し、それ ぞれ、ヒスチジン、フェニルアラニン、およびチロシンの存在を示すならば、評 価される配列を該インモニウムイオンによって示されるアミノ酸の存在につき調 べる。該ペプチドに対する予備スコアSpは1〜ρの因子によって増減し、ここ に、ρは、その存在が低分子量領域に示される3つのアミノ酸それぞれのペナル ティの合計である。個々のρそれぞれは、対応する低分子量ピークがあり、かつ 該アミノ酸が配列中に存在しなければ、−0.15の値を取り得、対応する低分 子量ピークがあり、かつ該アミノ酸が配列中に存在するならば、+0.15の値 を取り得、対応する低分子量ピークがなければ、0.0の値を取り得る。該総ペ ナルティは、3つ全ての低分子量ピークがスペクトル中に存在するが該配列中に は存在しない場合の−0.45から、3つ全ての低分子量ピークがスペクトル中 に存在しかつ配列中に存在する場合の+0.45までの範囲にあり得る。 予備的適合近接性スコアSpの計算に続いて、最大Spスコアを有する予測質量 スペクトルを相関関数を用いてさらなる解析のために選択する。さらなる解析の ために選択された候補の予測質量スペクトルの数は、算術的リソースおよび可能 な時間に大きく依存するであろう。 相関関数を計算する目的で、該実験的に誘導されたフラグメントスペクトルは 、典型的には、Spを計算する前に採用される予備加工とは幾分異なったやり方 で予備加工される。相関関数の目的で、前駆体イオンをスペクトルから除去し、 該スペクトルを10区分に分割する。次いで、各区分のイオンを50.0に正規 化する。次いで、区分正規化スペクトルを相関関数を計算するために用いる。該 2つの関数間の個別の相関を: として計算し得、ここに、τは遅れ値である。個別の相関定理は、2つの実関数 xおよびyが個別のフーリエ変換形態: [式中、X(t)およびY(t)はx(i)およびy(i)の個別のフーリエ変換形であ り、Y*は複素共役(complex conjugate)を意味する。] の1要素であることを言明する。従って、相互相関を、高速フーリエ変換(FFT )アルゴリズム、1の変換形と他方の複素共役との乗法、および得られた積の逆 変換を用いる、2組のデータのフーリエ変換によって計算し得る。 該予測スペクトルならびに予備加工した未知スペクトルを4096データポイ ントにゼロパッド(zero−pad)する。何故ならば、MS/MSスペクトル は、相関定理に意図されるごとく、周期的でなく、FFTアルゴリズムは、Nが2の 整数乗であることを要求し、それで、得られた末端効果(end effect )を考慮する必要があるからである。各候補ペプチド配列に属する最終スコアは 、―75<t<75の範囲にわたりR(0)引く該相互相関関数の平均である。P owellおよびHeiftje[Anal.Chim.Acta、100:3 13−327(1978)]に記載されたこの修飾「相関パラメータ」は、丁度 スペクトル相関係数R(0)に対してより良い識別を示す。生スコアを1.0に正規 化する。好ましくは、当該出力は該正規化された生スコア、該候補ペプチド質量 ,、該非正規化相関係数、該予備スコア、該フラグメントイオン連続性β、該イ ンモニウムイオン因子τ、フラグメントイオンの総数からの適合したタイプbお よびyイオンの数、それらの適合した強度、タンパク質アクセス番号、および候 補ペプチド配列を含む。 該相関関数を用いて、該実験的に誘導されたフラグメントスペクトルに対応す る予測質量スペクトルの一つを自動的に選択し得る。好ましくは、しかしながら 、該ライブラリーから多数の配列を出力し、単一の配列の最終選択を熟練したオ ペレータが行う。 計算および入手可能な時間源(time resource)に依存して、デ ータ削減技術を採用することが有利であろう。好ましくは、これらの技術は、該 スペクトル中の最も有益なイオンを強調しつつ、過度に検索速度に影響しない。 一つの技術は、ペプチドにつき3,000程度の多くのフラグメントイオンを含 有するであろうMS/MSスペクトル中のいくつかのフラグメントイオンのみを 考慮することを含む。一つのデータ削減方針によると、該イオンを強度によって ランク付けし、最も強いイオンのいくつかのフラクションを比較に用いる。もう 一つの方法は、該スペクトルを、例えば約5つの少数の領域に小分けし、各領域 における50最強イオンをデータセットの一部として用いることを含む。さらに もう一つの方法は、それらのイオンが配列イオンである確率に基づきイオンを選 択することを含む。例えば、57ないし186ダルトンの質量ウィンドウ、すな わち、タイプbまたはyイオンの診断特性を含有するグリシンからトリプトファ ンまでの20個の普通のアミノ酸につきアンモニアおよび水に対応する17また は18ダルトンの損失、またはCOに対応する28ダルトンの損失のごとき減分 の範囲内に存在するイオンを選択し得るであろう。 数多くの異なるスコアリングアルゴリズムを用いて、予備的適合近接性または 相関を決定し得る。スコアリングが適合したイオンに強度の合計を乗じた数に基 づくことに加えて、スコアリングは、該スペクトル中の配列イオンによって表わ される連続配列適用範囲の割合に基づき得る。例えば、10残基ペプチドは、潜 在的に、9つのbおよびyタイプの配列イオンの各々を含有する。イオンの組が B1からB9まで及べば、100のスコアが与えられるが、例えばB5イオンの欠損の ごとき該配列の途中に不連続が見出されれば、ペナルティが課せられる。最大ス コアは、bおよびyの両方向に連続イオン系列を含有するアミノ酸に対して与え られる。 記載のスコアリング手順が、解を描かない場合には、スペクトル比較のための さらなる技術を用い得、その技術において、分子量値および削減したフラグメン トイオンの組で、該データベースを最初に検索する。該データベースの初期フィ ルタリングは、配列イオンを適合させ、上記の方法の一つでスコアを生成させる ことによって行われる。次いで、得られた解の組は、修飾完全MS/MSスペク トルを用いた より厳密な検査プロセスを受ける。 第2段階の解析に関し、スペクトルライブラリー検索用に開発されたいくつか のスペクトル適合化方法の一つを用いる。これは、該ペプチド配列の「ライブラ リースペクトル」を生成することを要求し、そのアミノ酸配列に関して予測した 配列イオンに基づく。該「ライブラリースペクトル」の配列イオンの強度値を、 該実験スペクトルから得る。もし、フラグメントイオンがm/z256にあると 予測したならば、該実験スペクトル中のm/z256にあるイオンの強度値を該 予測スペクトル中のイオンの強度として用いる。かくして、もし該予測スペクト ルが「未知」のスペクトルと同一であれば、それは理想スペクトルを表わすであ ろう。次いで、該スペクトルを相関関数を用いて比較する。一般に、上記方法の 計算時間の大部分は反復性検索プロセスにおいて費やされていると信じられてい る。該データベースを一回通過させた複数のMS/MSスペクトルの解析を乗ず ることによって、効率の総合的な改善が現実化されるであろう。さらに、初期の 予備フィルタリングに用いた質量許容誤差は、引き続くステップで解析するため の配列数を増減させることによって検索時間に影響し得る。 検索をスピードアップするためのもう一つの方法は、当該ピークが特定の閾値 を上回るかどうかに基づき、全ての質量において該質量スペクトルをピーク/ノ ーピークとしてコード化する2値エンクリプションを含む。もし、タンパク質配 列ライブラリーの集中的な使用を意図すれば、事前測定された質量範囲内の全て のサブ配列の予測質量値を計算し、貯蔵することが可能であり、少なくともいく つかの解析は、計算ではなく表を調べて行い得る。 実施例 以下の非限定的実施例は、単に本発明の好ましい具体例の例示であり、添付の 請求の範囲によって範囲が定義される本発明を限定するものと解釈されるべきで はない。 実施例1 未知ペプチドXのアミノ酸配列を本発明の方法を用いて決定する。マトリクス −アシスティドレーザーデスクリプション(matrix-assisted l aser-description)飛行時間質量分析計(Voyager Eli te、Perspective Biosystems製)を遅延抽出(dela yedextraction)およびポストソースディケイ(post sour ce decay)で用いて、先ず、ペプチドXの分子量を決定する。図3に示す ごとく、ペプチドX形態のプロトン付加体の質量は774.3928ダルトンで あり、ペプチドXの質量は773.3928ダルトンであることを示す。 次いで、該解析において考慮すべき事項として、おそらくペプチドXの一部で あるアミノ酸の組を限定する。ペプチド結合形成の間に失われた水1分子の質量 だけ少ないアミノ酸の各々の分子量を有する限定されたアミノ酸の組を以下に示 す。分子量の単位は、ダルトンまたはa.m.u.である。 ペプチドXに対して許容されたアミノ酸の組合わせは、上記のごとく、先ず、 30ppm(百万分率)の実験精度まで測定することによって、ペプチドの分子 量を決定する。従って、当該許容されたライブラリー中のアミノ酸の各許容され た組合 せは、773.3928±30ppmの総質量を有する。ペプチドXの分子量を 与えることに加えて、最初の質量スペクトルは、また、ペプチドX中の特定のア ミノ酸の存在も裏付ける。これらのアミノ酸の存在を示すこの質量スペクトルの インモニウム領域を図4に示す。特に、該スペクトルのインモニウム領域は、1 74.988の特徴的な質量を持つアルギニン、85.8851に特徴的な質量を 持つロイシン/イソロイシン(これらは同一の質量を有し、従って、質量分析の みでは区別できない)、109.823に特徴的な質量を持つヒスチジン、およ び135.915に特徴的な質量を持つチロシンの存在を示す。従って、該許容 されたライブラリーがアルギニン、ロイシン/イソロイシン、ヒスチジン、およ びチロシンを含有し、73.3928±30ppmの総分子量を有する組に拘束 することが可能であった。 総分子量が773.3928±30ppmの総分子量を有するアミノ酸の組を 決定するために、以下の数式を適用した: MMx=Σ(ヒスチジン)+(チロシン)+(ロイシン/イソロイシン)+ (アルギニン)+(H2O)+(aa1)+‐‐‐‐+(aan) ここに、aa1+‐‐‐‐+aanは、アルギニン、イソロイシン、ヒスチジン、 およびチロシン以外の許容されたアミノ酸のいずれかである。773.3928 ±30ppmの分子量を有し得る最適なアミノ酸の組は以下である: 1)トリプトファン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン、ヒスチジン 、およびチロシン 2)グルタミン酸、グリシン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン、ヒ スチジン、およびチロシン 3)アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、ロイシン/イソロイシン、 ヒスチジン、およびチロシン これらの組合せがペプチドに対して許容されたアミノ酸の組を構成する。 さらに、ペプチドXをトリプシン切断によって得、従って、トリプシンの認め られている特異性から、ペプチドXは、そのカルボキシル末端アミノ酸として、 リジンまたはアルギニンも有しているはずである。この拘束により、許容された 直鎖状ペプチドライブラリーは、組合せ1、2および3の全ての個々の直列順列 から構成 された。該許容されたライブラリーは528の直鎖状ペプチド、イソロイシンを 含有する264個のペプチドの1組(以下に示す)、およびイソロイシンをロイ シンで置換した264個のペプチドの対応する組(示さず)を含む。 次いで、米国特許第5,538,897号の方法を用いてペプチドXをMS/M Sによってこのライブラリーに適合させた。ペプチドXの実験タンデム質量スペ クトルを図5に示し、このスペクトルに適合する10個のトップランキングのペ プチドを以下に示す。ペプチドXの配列は、トップにランクされたペプチド、A HYDIRのものであることが決定された。実施例2 既知の標準ペプチドであるペプチドYのアミノ酸配列を、実施例1のペプチド Xに適用したごとく本発明の方法を用いて決定した。ペプチドYは、以下のアミ ノ酸配列:YGGFIRRを有する。ペプチドYの分子量は、図6に示す質量ス ペクトルから、実験精度30ppmで868.4719と測定された。1296. 6854および1570.6774における質量は、測定装置を較正するように 添加した内部標準由来のものである。 次いで、該解析において考慮すべき事項として、おそらくペプチドYの一部で あるアミノ酸の組を限定する。ペプチド結合形成の間に失われた水1分子の質量 だけ少ないアミノ酸の各々の分子量を有する限定されたアミノ酸の組は実施例1 で用いたものと同一である。 ペプチドYの質量は、±30ppmの実験精度で868.4719であると測 定 されたので、従って、各許容されたアミノ酸の組合せは、868.4719±3 0ppmに等しい総質量を有する。さらに、図7に示す、図6からのPSD痕跡 のインモニウムイオン領域から、ペプチドYは以下のアミノ酸:136.027 に特徴的な質量を持つチロシン、120.071に特徴的な質量を持つフェニル アラニン、175.00に特徴的な質量を持つアルギニン、および85.9225 に特徴的な質量を持つロイシン/イソロイシンも含有しているはずである。 実施例1の数式の適用は、以下のアミノ酸の組合せのみがペプチドYに対して 許容されることを示した: 1)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、アスパラギン、およびア ルギニン 2)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、アルギニン、ロイシン/ イソロイシン、グリシン、およびグリシン 3)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン 、アラニン、アラニン、およびグルタミン 4)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン 、グリシン、バリン、およびアスパラギン 5)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン 、グリシン、グリシン、グリシン、およびバリン 6)チロシン、フェニルアラニン、アルギニン、ロイシン/イソロイシン 、グリシン、アラニン、アラニン、およびアラニン これらの組合せが、ペプチドYに対して許容されたアミノ酸の組合せの組を構成 する。 さらに、ペプチドYをトリプシン切断によって得、従って、トリプシンの認め られている特異性から、ペプチドYは、そのカルボキシル末端アミノ酸として、 リジンまたはアルギニンも有しているはずである。この拘束により、ペプチドY に対して許容された直鎖状ペプチドライブラリーは、上記の組合せの全ての個々 の直鎖状順列から構成された。該許容されたライブラリーは20,000を超え るペプチドを含み、かくして、示さない。 実施例1と同様に、次いで、米国特許第5,538,897号の方法を用いて、 タンデム質量スペクトル分析によってペプチドYをこのライブラリーに適合させ た。ペプチドYの実験タンデム質量スペクトルを図8に示し、このスペクトルに 適合するトップ10にランクされるペプチドを以下に示す。これら10のうち、 トップにランクされるペプチド、YGGFIRRはペプチドYとして知られてい る。 実施例3 既知の標準ペプチドであるペプチドZのアミノ酸配列を、実施例1のペプチド Xおよび実施例2のペプチドYに適用したごとく本発明の方法を用いて決定した 。ペプチドZは、以下のアミノ酸配列:RPPGFSPFRを有する。ペプチド Zの分子量は、図9に示す質量スペクトルから、実験精度30ppmで1060 .5660と測定された。1181.6477、1296.6933および157 0.6774における質量は、測定装置を較正するように添加した内部標準由来 のものである。 次いで、該解析において考慮すべき事項として、おそらくZの一部であるアミ ノ酸の組を限定する。ペプチド結合形成の間に失われた水1分子の質量だけ少な いアミノ酸の各々の分子量を有する限定されたアミノ酸の組は実施例1および2 で用い たものと同一である。 ペプチドZの質量は、±30ppmの実験精度で1060.5660であると 測定されたので、従って、各許容されたアミノ酸の組合せは、合計で1060. 5660±30ppmに等しい質量を有するはずである。さらに、図10に示す 、図9からのPSD痕跡のインモニウムイオン領域から、ペプチドZは以下のア ミノ酸:120.20に特徴的な質量を持つフェニルアラニン、174.94に特 徴的な質量を持つアルギニン、167.23の質量から推定されるプロリンと一 緒になったセリン、155.66の質量から推定されるプロリンと一緒になった グリシンをも含有しているはずである。 実施例1の数式の適用を用いてペプチドZに対して許容されたアミノ酸の組合 せを決定し、以下のアミノ酸の組合せのみがペプチドYに対して許容されること を示した: これらの組合せが、ペプチドZに対して許容されたアミノ酸の組合せの組を構成 する。 さらに、ペプチドZをトリプシン切断によって得、従って、トリプシンの認め られている特異性から、ペプチドZは、そのカルボキシル末端アミノ酸として、 リジンまたはアルギニンも有しているはずである。この拘束により、ペプチドZ に対して許容された直鎖状ペプチドライブラリーは、上記の組合せの全ての個々 の直鎖状順列から構成された。該許容されたライブラリーは2,000,000を 超えるペプチドを含み、かくして、示さない。 実施例1および2と同様に、次いで、米国特許第第5,538,897号の方法 を用いて、タンデム質量スペクトル分析によってペプチドZをこのライブラリー に適合させた。ペプチドZの実験タンデム質量スペクトルを図11に示し、この スペクトルに適合するトップ10にランクされるペプチドを以下に示す。これら 10のうち、トップにランクされるペプチド、RPPGFSPFRはペプチドZ として知られている。 本明細書に開示する本発明はよく計画されていて、上記の目的を満足すること は明らかであるが、数値的な修飾および具体例は当業者によって工夫することが できる。従って、添付した請求の範囲は、本発明の精神および範囲の内にある全 てのそのような修飾および具体例を含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 プライム,サリー・バーバラ イギリス、オーエックス2・0エヌエイ、 オックスフォード、ノース・ヒンクシー・ ビレッジ37番、サニーブルック (72)発明者 ウェド,ニック・シンクレア イギリス、オーエックス2・0エヌエイ、 オックスフォード、ノース・ヒンクシー・ ビレッジ37番、サニーブルック (72)発明者 タウンゼンド,ロバート・レイド イギリス、オーエックス1・4エスティ、 オックスフォード、ノーリーズ・アベニュ ー33番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)当該未知ペプチドに対する分子量および実験的フラグメンテーシ ョンスペクトルを測定し; (b)該未知ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクトルを、該 未知ペプチドの分子量に対応する総質量を有する全ての可能性のあるアミノ酸一 次配列からなるペプチドライブラリーにつき計算された理論的フラグメンテーシ ョンスペクトルと比較し;次いで (c)該未知ペプチドのフラグメンテーションスペクトルに最も厳密に 適合する理論的フラグメンテーションスペクトルを有するペプチドライブラリー 中のペプチドを同定することを特徴とする未知ペプチドのアミノ酸配列を決定す る方法。 2. 該未知ペプチドの分子量を約30ppmまでの精度で測定する請求項1 記載の方法。 3. 可能性のあるアミノ酸一次配列の各々の総質量が該未知ペプチドの分子 量プラスまたはマイナス30ppmの範囲内にある請求項1または2記載の方法 。 4. 該未知ペプチドの実験的フラグメンテーションスペクトルと該ペプチド ライブラリーにつき計算された理論的フラグメンテーションスペクトルの各々と の間の適合近接性の示度を計算することをさらに含む前記請求項のいずれか1記 載の方法。 5. 該適合近接性示度を計算するときに事前測定された閾値を超える強度を 有するピーク値を選択することをさらに含む請求項4記載の方法。 6. 該実験的フラグメンテーションスペクトルを正規化することをさらに含 む前記請求項のいずれか1記載の方法。 7. 該アミノ酸がトリプトファン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミン酸 、グルタミン、アスパラギン酸、ロイシン、トレオニン、プロリン、アラニン、 チロシン、カルバミドシステイン、フェニルアラニン、メチオニン、リジン、ア スパラギン、イソロイシン、システイン、バリン、セリン、およびグリシンから 選択される前記請求項のいずれか1記載の方法。 8. 該アミノ酸が非天然アミノ酸または天然に産出するアミノ酸の化学的修 飾形態を含む請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法。 9. 該未知ペプチドが約1,400ダルトンを超える分子量を有する前記請求 項のいずれか1記載の方法。 10.該未知ペプチドに対する分子量を質量分析計を用いて決定する前記請求項 のいずれか1記載の方法。 11.該質量分析計が飛行時間質量分析計である請求項10記載の方法。 12.該未知ペプチドに対する分子量およびフラグメンテーションスペクトルが 、タンデム質量分析計を用いて決定される請求項10記載の方法。 13.該未知ペプチド中の1以上のアミノ酸をその実験的フラグメンテーション スペクトルからまたはその調製方法から同定し、および該1以上の同定したアミ ノ酸を用いてすべての可能性のある一次配列のライブラリーを拘束する前記請求 項のいずれか1記載の方法。 14.該スペクトルがインモニウムイオン領域を有し、該インモニウムイオン領 域を用いて該未知ペプチドに含有される1以上のアミノ酸を同定する請求項12 記載の方法。 15.該同定がアミノ酸の既知の特徴と該実験的フラグメンテーションスペクト ルの特徴とを比較することを含む請求項13または14記載の方法。 16.該1以上のアミノ酸がN−末端またはC−末端アミノ酸であるか、あるい はそれらを含む請求項13ないし15のいずれか1記載の方法。 17.該ライブラリー中の各配列が単一の事前測定された分子量に対応する分子 量を有するペプチドを表わすアミノ酸ライブラリーを生成する方法であって、 該事前測定された分子量に対応する分子量を有する許容されたアミ ノ酸の組合せの一組を定義し;次いで 該組の各組合わせにおけるアミノ酸の全ての可能性のある一次配列 のライブラリーを生成し、 ここに、該ライブラリーは請求項13ないし16のいずれか1記載に定義した同 定によって拘束されることを特徴とする該方法。 18.請求項2ないし12いずれか1項記載の特徴をさらに含む請求項17記載 の方法。
JP55013698A 1997-05-22 1998-05-22 新たなペプチド配列決定法 Pending JP2002505740A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9710582.9A GB9710582D0 (en) 1997-05-22 1997-05-22 A method for de novo peptide sequence determination
GB9710582.9 1997-05-22
PCT/GB1998/001486 WO1998053323A2 (en) 1997-05-22 1998-05-22 A method for de novo peptide sequence determination

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002505740A true JP2002505740A (ja) 2002-02-19

Family

ID=10812887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55013698A Pending JP2002505740A (ja) 1997-05-22 1998-05-22 新たなペプチド配列決定法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6582965B1 (ja)
EP (1) EP0887646B1 (ja)
JP (1) JP2002505740A (ja)
AU (1) AU7540398A (ja)
CA (1) CA2290591A1 (ja)
DE (1) DE69812773D1 (ja)
GB (2) GB9710582D0 (ja)
WO (1) WO1998053323A2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059323A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Nec Corporation 質量分析法を利用するペプチドc末端アミノ酸配列解析方法
JP2006162556A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Medical Proteoscope Co Ltd 質量分析法を用いたアミノ酸配列同定方法
JP2006189277A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Nec Corp タンパク質の解析方法
JP2006522340A (ja) * 2003-04-02 2006-09-28 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 質量分析データの分析法
JP2007132919A (ja) * 2005-05-03 2007-05-31 Palo Alto Research Center Inc イオン化分子フラグメントを分類するための方法、装置、及びプログラム製品
JP2008145221A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Shimadzu Corp 質量分析を用いたアミノ酸配列解析方法、アミノ酸配列解析装置、アミノ酸配列解析用プログラム、及びアミノ酸配列解析用プログラムを記録した記録媒体
WO2008093762A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha 低分子量ペプチドの高感度定量方法
JP2016501367A (ja) * 2012-11-15 2016-01-18 ディーエイチ テクノロジーズ デベロップメント プライベート リミテッド 前駆体イオン情報を使用することなくms/msデータから化合物を同定するシステムおよび方法

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1688987A1 (en) 1999-04-06 2006-08-09 Micromass UK Limited Improved methods of identifying peptides and proteins by mass spectrometry
US6489121B1 (en) 1999-04-06 2002-12-03 Micromass Limited Methods of identifying peptides and proteins by mass spectrometry
WO2001094910A2 (de) * 2000-06-07 2001-12-13 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur qualitativen und quantitativen analyse komplexer gemische chemischer verbindungen mit maldi-tof-massenspektrometrie
ES2385335T3 (es) * 2000-10-19 2012-07-23 Target Discovery, Inc. Marcaje de defecto de masa para la determinación de secuencias de oligómeros
US6829539B2 (en) 2001-04-13 2004-12-07 The Institute For Systems Biology Methods for quantification and de novo polypeptide sequencing by mass spectrometry
US7409296B2 (en) * 2002-07-29 2008-08-05 Geneva Bioinformatics (Genebio), S.A. System and method for scoring peptide matches
US6891154B2 (en) * 2002-08-30 2005-05-10 Syn X Pharma, Inc. Amino acid sequence pattern matching
JP4485367B2 (ja) 2002-12-03 2010-06-23 パソゲン リムーバル アンド ダイアグノスティック テクノロジーズ インコーポレイテッド プリオンタンパク質リガンドおよび使用方法
CA2518568C (en) * 2003-04-09 2012-09-25 Mds Inc., Doing Business Through Its Mds Sciex Division Dynamic background signal exclusion in chromatography/mass spectrometry data-dependent, data acquisition
WO2004108742A1 (en) * 2003-06-11 2004-12-16 Proteome Systems Intellectual Property Pty Ltd Method of identifying glycan structures using mass spectrometer data
WO2005057208A1 (en) * 2003-12-03 2005-06-23 Prolexys Pharmaceuticals, Inc. Methods of identifying peptides and proteins
US7783429B2 (en) * 2005-02-18 2010-08-24 Charite'-Universitatsmedizin Berlin Peptide sequencing from peptide fragmentation mass spectra
US7429727B2 (en) * 2005-12-13 2008-09-30 Palo Alto Research Center Incorporated Method, apparatus, and program product for quickly selecting complex molecules from a data base of molecules
US8108153B2 (en) * 2005-12-13 2012-01-31 Palo Alto Research Center Incorporated Method, apparatus, and program product for creating an index into a database of complex molecules
EP1971998B1 (en) 2006-01-11 2019-05-08 DH Technologies Development Pte. Ltd. Fragmenting ions in mass spectrometry
JP2007287531A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Shimadzu Corp 質量分析データ解析方法
GB0611116D0 (en) 2006-06-06 2006-07-19 Oxford Genome Sciences Uk Ltd Proteins
JP2008039608A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Hitachi High-Technologies Corp 質量分析システム
WO2008059567A1 (fr) * 2006-11-15 2008-05-22 Shimadzu Corporation Procédé et dispositif de spectrométrie de masse
EP2447719B1 (en) 2007-02-26 2016-08-24 Oxford BioTherapeutics Ltd Proteins
WO2008104803A2 (en) 2007-02-26 2008-09-04 Oxford Genome Sciences (Uk) Limited Proteins
US7555393B2 (en) * 2007-06-01 2009-06-30 Thermo Finnigan Llc Evaluating the probability that MS/MS spectral data matches candidate sequence data
US20120282177A1 (en) 2009-11-02 2012-11-08 Christian Rohlff ROR1 as Therapeutic and Diagnostic Target
US9269553B2 (en) * 2010-11-08 2016-02-23 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Systems and methods for rapidly screening samples by mass spectrometry
JP2019505780A (ja) * 2015-12-30 2019-02-28 フィト エヌフェー 質量分析法に基づく生体高分子の構造決定方法
US20210020270A1 (en) * 2018-03-08 2021-01-21 The Trustees Of Indiana University Constrained de novo sequencing of neo-epitope peptides using tandem mass spectrometry

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4224031A (en) 1977-11-15 1980-09-23 Mee John M L CI Mass spectrometric analysis of physiologically active compounds
GB2168478A (en) 1984-11-26 1986-06-18 Scan Limited M Analysis of protein etc using mass spectrometry
US5221518A (en) 1984-12-14 1993-06-22 Mills Randell L DNA sequencing apparatus
US4820648A (en) 1985-08-21 1989-04-11 Spectros Limited Methods for use in the mass analysis of chemical samples
JP2834136B2 (ja) 1988-04-27 1998-12-09 株式会社日立製作所 質量分析計
US5010175A (en) * 1988-05-02 1991-04-23 The Regents Of The University Of California General method for producing and selecting peptides with specific properties
US5003059A (en) 1988-06-20 1991-03-26 Genomyx, Inc. Determining DNA sequences by mass spectrometry
US5045694A (en) 1989-09-27 1991-09-03 The Rockefeller University Instrument and method for the laser desorption of ions in mass spectrometry
US5288644A (en) 1990-04-04 1994-02-22 The Rockefeller University Instrument and method for the sequencing of genome
US5135870A (en) 1990-06-01 1992-08-04 Arizona Board Of Regents Laser ablation/ionizaton and mass spectrometric analysis of massive polymers
US5650489A (en) 1990-07-02 1997-07-22 The Arizona Board Of Regents Random bio-oligomer library, a method of synthesis thereof, and a method of use thereof
WO1992013629A1 (en) 1991-01-31 1992-08-20 Wayne State University A method for analyzing an organic sample
US5534440A (en) 1991-02-22 1996-07-09 Biomedical Research Centre Limited Compounds and methods for sequencing amino acids
US5240859A (en) 1991-02-22 1993-08-31 B.R. Centre Limited Methods for amino acid sequencing of a polypeptide
GB9109842D0 (en) 1991-05-07 1991-06-26 Oxford Glycosystems Ltd Sequencing of oligosaccharides
US5521097A (en) 1991-08-28 1996-05-28 Seiko Instruments Inc. Method of determining amino acid sequence of protein or peptide from carboxy-terminal
US5246865A (en) 1992-07-24 1993-09-21 California Institute Of Technology Thiobenzoylation method of peptide sequencing with gas chromatography and mass spectrometric detection
US5470753A (en) 1992-09-03 1995-11-28 Selectide Corporation Peptide sequencing using mass spectrometry
US5432093A (en) 1992-11-23 1995-07-11 City Of Hope Sequential degradation of proteins and peptides from the N-terminus
US5547835A (en) 1993-01-07 1996-08-20 Sequenom, Inc. DNA sequencing by mass spectrometry
US5565171A (en) 1993-05-28 1996-10-15 Governors Of The University Of Alberta Continuous biochemical reactor for analysis of sub-picomole quantities of complex organic molecules
US5527675A (en) 1993-08-20 1996-06-18 Millipore Corporation Method for degradation and sequencing of polymers which sequentially eliminate terminal residues
US5538897A (en) 1994-03-14 1996-07-23 University Of Washington Use of mass spectrometry fragmentation patterns of peptides to identify amino acid sequences in databases
DK0751950T3 (da) * 1994-03-23 2001-01-29 Penn State Res Found Fremgangsmåde til identifikation af elementer af kombinatoriske biblioteker
US5672869A (en) * 1996-04-03 1997-09-30 Eastman Kodak Company Noise and background reduction method for component detection in chromatography/spectrometry
US5668373A (en) * 1996-04-26 1997-09-16 Trustees Of Tufts College Methods and apparatus for analysis of complex mixtures
AUPO680897A0 (en) 1997-05-15 1997-06-05 Macquarie Research Limited Constitutional analysis of protein domains

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8119411B2 (en) 2002-12-26 2012-02-21 Nec Corporation Method for analyzing C-terminal amino acid sequence of peptide using mass spectrometry
US7879616B2 (en) 2002-12-26 2011-02-01 Nec Corporation Method for analyzing C-terminal amino acid sequence of peptide using mass spectrometry
WO2004059323A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Nec Corporation 質量分析法を利用するペプチドc末端アミノ酸配列解析方法
JP2006522340A (ja) * 2003-04-02 2006-09-28 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 質量分析データの分析法
JP2006162556A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Medical Proteoscope Co Ltd 質量分析法を用いたアミノ酸配列同定方法
JP4541122B2 (ja) * 2004-12-10 2010-09-08 株式会社メディカル・プロテオスコープ 質量分析法を用いたアミノ酸配列同定方法
JP4543929B2 (ja) * 2005-01-04 2010-09-15 日本電気株式会社 タンパク質の解析方法
JP2006189277A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Nec Corp タンパク質の解析方法
JP4549314B2 (ja) * 2005-05-03 2010-09-22 パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド イオン化分子フラグメントを分類するための方法、装置、及びプログラム製品
JP2007132919A (ja) * 2005-05-03 2007-05-31 Palo Alto Research Center Inc イオン化分子フラグメントを分類するための方法、装置、及びプログラム製品
JP2008145221A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Shimadzu Corp 質量分析を用いたアミノ酸配列解析方法、アミノ酸配列解析装置、アミノ酸配列解析用プログラム、及びアミノ酸配列解析用プログラムを記録した記録媒体
WO2008093762A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha 低分子量ペプチドの高感度定量方法
JP5276993B2 (ja) * 2007-01-31 2013-08-28 中外製薬株式会社 低分子量ペプチドの高感度定量方法
JP2016501367A (ja) * 2012-11-15 2016-01-18 ディーエイチ テクノロジーズ デベロップメント プライベート リミテッド 前駆体イオン情報を使用することなくms/msデータから化合物を同定するシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998053323A3 (en) 1999-03-11
EP0887646A1 (en) 1998-12-30
GB2325465A (en) 1998-11-25
AU7540398A (en) 1998-12-11
DE69812773D1 (de) 2003-05-08
GB9710582D0 (en) 1997-07-16
EP0887646B1 (en) 2003-04-02
GB9811196D0 (en) 1998-07-22
US6582965B1 (en) 2003-06-24
WO1998053323A2 (en) 1998-11-26
CA2290591A1 (en) 1998-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002505740A (ja) 新たなペプチド配列決定法
US6963807B2 (en) Automated identification of peptides
EP0750747B1 (en) Identification of amino acids by mass spectrometry
JP3766391B2 (ja) 質量分析スペクトルの解析システム
US8987662B2 (en) System and method for performing tandem mass spectrometry analysis
WO2004090526A1 (ja) 試料解析方法及び試料解析プログラム
Schütz et al. Deriving statistical models for predicting peptide tandem MS product ion intensities
WO2009090188A1 (en) Method for determining the amino acid sequence of peptides.
US7595485B1 (en) Data analysis to provide a revised data set for use in peptide sequencing determination
US20030200032A1 (en) Determination of compatibility of a set chemical modifications with an amino-acid chain
EP1317765A2 (en) Automated identification of peptides
JP4058449B2 (ja) 質量分析方法および質量分析装置
CN114639445B (zh) 一种基于贝叶斯评价和序列搜库的多肽组学鉴定方法
JP2015230262A (ja) 質量分析データ解析方法及び装置
WO2005100973A1 (ja) タンパク質の分析方法
US20050192755A1 (en) Methods and systems for identification of macromolecules
Schweigert Characterisation of protein microheterogeneity and protein complexes using on-chip immunoaffinity purification-mass spectrometry
JP2002526745A5 (ja)
JP6962273B2 (ja) 内在性ペプチド同定用スペクトルライブラリ作成方法、内在性ペプチド同定方法、及び内在性ペプチド同定装置
Colinge et al. A systematic statistical analysis of ion trap tandem mass spectra in view of peptide scoring
JP4407349B2 (ja) 生体試料の構造解析法
JP2009092411A (ja) ペプチドの同定方法
Manri et al. Determination of O-glycosylation heterogeneity using a mass-spectrometric method retaining sugar modifications
Jaitly et al. MSMS peak identification and its applications
Guo et al. MALDI-TOF MS/microwave-assisted acid hydrolysis identification of HbG Coushatta