JP2002503303A - スライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スライド・チルト式のルーフパネル（１２）がそのチルトアップ位置から閉鎖位置に向かって閉鎖される際に働く挟み込み防止機構を有していて、ルーフパネル（１２）とサンルーフ開口部との間に挟み込まれた対象物（２０）の挟み込み状況をセンサ（３４）により検出する、スライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための方法および装置が提案される。さらに、挟み込み状況を検出するために樋（１８）が設けられており、この樋（１８）は自動車ルーフ（１４）にサンルーフ開口部の内側で可動に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 スライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための方法および装置 背景技術 本発明は、請求項１もしくは請求項２の上位概念部に記載の方法および請求項 ８の上位概念部に記載の形式の装置から出発する。 ドイツ連邦共和国特許第３０３４１１８号明細書に基づき、自動車に設けられ た電気作動式のパワーウインドウリフタおよびスライド式のサンルーフの開放過 程および閉鎖過程を電子的に監視するための方法が公知である。運動させられる 部分の開放過程および閉鎖過程において通過されるべき移動距離の規定された領 域では、駆動装置の回転数検出により検出されるロック状態の発生時に時間的な 限界値が到達されるやいなや、駆動装置の電動モータが遮断される。別の領域で は挟み込み防止機構が実現される。この場合、閉鎖過程において、運動させられ る部分または駆動モータの回転数と速度とに関連した測定値が連続的に検出され て、初期測定値に関連した所定の限界値と比較され、限界値が超過されると、電 動モータの駆動方向が短時間逆転され、次いで駆動装置が遮断される。 しかしスライド・チルト式のサンルーフにおいては 、スライド・チルト式のルーフパネルがチルトアップ位置から閉鎖位置へ降下さ せられる際に、回転数を検出しかつ評価することにより挟み込み防止機構を実現 することは不可能である。なぜならば、走行中の自動車では高い走行速度に基づ き、突き出されたルーフパネルの上方に負圧が生ぜしめられ、この負圧がルーフ パネルの閉鎖運動に抗して作用し、ひいては検出された回転数の減少および挟み 込み防止機構の誤作動を招くからである。自動車の低いルーフ剛性も、やはりル ーフパネルに作用する力の影響を増大させる。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第２７５６９７２号明細書に基づき、挟み込み 防止機構を備えたスライド式のサンルーフが公知である。この公知のサンルーフ は、スライド式のルーフパネルのスライド領域における挟み込み状況を検出する ためにモータ電流を測定しかつ評価する。しかし、この挟み込み防止機構は、や はり上で述べた理由から、スライド・チルト式のサンルーフのチルト領域におい ては使用され得ない。 市販されている別の公知の挟み込み防止装置、たとえばスライド式のサンルー フの開口範囲に配置されたライトバリヤまたは圧力センサも、ルーフジオメトリ に基づき、ルーフパネルシール装置またはスライド式サンルーフ開口部において 使用することは極めて困難である。 発明の利点 請求項１の特徴部に記載の特徴もしくは請求項２の特徴部に記載の特徴を有す る本発明による方法および請求項８の特徴部に記載の特徴を有する本発明による 装置には、次のような利点がある。すなわち、スライド・チルト式のサンルーフ 装置のルーフパネルがチルトアップ位置から閉鎖位置へ閉鎖される際に挟み込み 防止機構が実現されており、この場合、ルーフパネルとサンルーフ開口部との間 に挟み込まれた対象物の挟み込み状況がセンサによって検出される。 さらに本発明によれば、挟み込み状況を検出するために、自動車のルーフ縁部 でサンルーフ開口部の内側に可動に配置された樋が使用される。この樋は、自動 車ルーフに存在する水が、たとえば自動車の加速時にサンルーフ開口部を通って 車両内部へ侵入することを阻止している。 請求項３〜請求項７ならびに請求項９以下に記載の手段により、請求項１もし くは請求項２に記載の方法ならびに請求項８に記載の装置の有利な改良が得られ る。 樋が、旋回軸線とばね手段とを介してサンルーフ開口部の後側の部分、たとえ ばスライド位置へのルーフパネルの開放を可能にする、サンルーフ装置に設けら れた可動のガイド部分に配置されていると特に有利である。これにより、樋は一 方ではルーフパネルが開放された場合に、負荷されていない状態または休止位置 をとり、他方では樋に作用する力に関連した、負荷された状態へ押し下げられて 、緊定され、ルーフパネルが閉鎖された場合に閉鎖位置へ移動させられる。 挟み込みが生じた場合には、ルーフパネルと樋との間に挟み込まれた対象物が 、ルーフパネルの降下運動により樋に押圧されるので、挟み込み力が進行するに つれて樋は閉鎖位置へ向かって移動させられる。樋の閉鎖位置、この閉鎖位置の 前に到達される樋の挟み込み位置または樋の運動がセンサによって検出されると 有利である。この場合、センサは制御装置のためのセンサ信号を発生させる。制 御装置は、挟み込み状況が存在しているのか、またはルーフパネルの通常の閉鎖 過程が行われているのかに関してセンサ信号を評価する。 さらに、センサがスイッチにより実現されていると有利である。このスイッチ は樋の閉鎖位置または挟み込み位置を検出する。したがって、このスイッチは、 樋に対する予め既知の移動調節力もしくは挟み込み力の作用に相当する規定の位 置を検出する。 さらに、センサが角度発生器もしくは角度センサとして形成されていると有利 である。これにより、単に樋の閉鎖位置または挟み込み位置が検出されるだけで はなく、たとえば休止位置から閉鎖位置への樋の旋回運動が連続的にまたは部分 連続的に監視されるようにもなる。これによって、既にルーフパネルにより挟み 込まれた対象物に加えられた挟み込み力に関連して、自動車ルーフにおける樋取 付け部を中心とした樋の旋回運動が検出されるので、移動調節力の増大もしくは 挟み込み力の増大に関連して、樋の変位角度にわたってセンサ信号が形成される 。これによって、特に確実でかつ迅速に応答する挟み込み防止機能が保証されて いる。 さらに、制御装置におけるセンサ信号の評価が特に有利である。通常では、ス ライド・チルト式のルーフパネルの運動が位置制御回路を介して制御されるか、 または単純な制御装置を介して制御される。たとえば位置制御回路が使用される 場合には、新しい目標値の設定により開始されたルーフパネルの移動調節運動が 、自体公知の位置センサ、たとえばホールセンサまたは絶対値発生器によって検 出されて、ルーフパネルの実際位置を求めるために制御装置に供給される。この 制御装置では、実際値と目標値との比較が実施され、ルーフパネルの移動調節運 動が制御される。この制御装置は、ルーフパネルの実際位置とセンサ信号とから 、通常の閉鎖過程が行われているか、または挟み込み状況が存在しているかを検 知する。 さらに、制御装置におけるセンサ信号の評価により、直接的な閉鎖力制限が実 現されると特に有利である。このような直接的な閉鎖力制限は、風負荷による妨 害影響、つまり高い自動車速度における負圧による妨 害影響、またはスライド・チルト式のサンルーフの全システムばね率（ばね定数 ）の特性を受けない。 図面 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。第１図は、スライド・ チルト式の自動車サンルーフを備えた本発明による装置の有利な実施例を示す横 断面図であり、第２図はスライド・チルト式のサンルーフを上から見た平面図で ある。 実施例の説明 第１図には、自動車屋根もしくは自動車ルーフ１４に設けられた開口部を閉鎖 するルーフパネル１２を備えた自動車サンルーフ１０が示されている。ルーフパ ネル１２は滑子案内（図示しない）を介して自動車に取り付けられており、この 場合、ルーフパネル１２は旋回軸線１６を介してチルトアップ位置（第１図ｂ） にまで突出し可能であるか、または閉鎖された位置（第１図ａ）を介してスライ ド位置へ制御可能である。制御装置はこの場合、位置制御回路として実現されて いる。 場合によっては自動車ルーフ１４上に存在する水を捕集するためには、樋１８ が設けられており、この樋１８はルーフ開口部の、旋回軸線１６とは反対の側で 、移動可能なガイド部分４４に旋回可能に配置されている。この樋１８は、それ ぞれ樋１８とガイド部分４４との固定点に位置するばね手段として働く少なくと も１つの渦巻きばね４６によって緊定可能（ｓｐａｎｎｂａｒ）である。閉鎖さ れたルーフパネル１２により、樋１８は第１図ａに示した閉鎖位置へ押圧されて いる。 ルーフパネル１２がチルトアップ位置にまで突き出されると、樋１８は緊定解 除された（ｅｎｔｓｐａｎｎｔ．）休止位置へ移動する。また択一的に、樋１８ の休止位置のためのストッパが設けられていてもよい。その場合、樋１８はプレ ロードもしくは予荷重をかけられた状態で休止位置に位置する。 自動車サンルーフ１０が開放された状態では、樋１８もしくは自動車ルーフ１ ４とルーフパネル１２との間を通って対象物２０が開口部内に侵入する恐れがあ る。この対象物２０は、たとえば棒、身体部分、たとえば指または腕または別の 挟み込み可能な対象物２０である。 ルーフパネル１２は可逆式もしくはリバーシブルな電動モータ２２によって、 たとえば滑子案内を備えた伝動装置（図示しない）を介してチルトアップ位置、 スライド位置または閉鎖された位置へ制御される。電動モータ２２の制御は直接 的には制御装置２４を介して行なわれ、間接的には使用者により操作可能な、ル ーフパネル１２の位置設定もしくは目標値設定のための操作スイッチ２６を介し て行われる。操作スイッチ２６としては、ポテンショメータおよび／またはロッ カスイッチが設けられていると有利である。このポテンショメータおよび／また はロッカスイッチを用いて自動車の運転手は、連続的にまたはラチェットを用い て間欠的に自動車サンルーフの離散した目標位置を調節する。 電動モータ２２には、ポジションセンサもしくは位置センサ２８、有利にはホ ールセンサが対応配置されている。このホールセンサは、電動モータ２２のアー マチュア軸に設けられた１つまたは複数のリング磁石と協働して、アーマチュア 軸の回転に関連したホールセンサ信号３０を送出する。ホールセンサ信号３０は 割込み入力側を介して制御装置２４に供給されて、この制御装置２４に設けられ たカウンタ３２を介してカウントされる。カウンタ３２のカウント数はルーフパ ネル移動調節距離内でのルーフパネル１２の位置を表す。したがって、ルーフパ ネル１２の閉鎖された位置も、同じくカウンタ３２のカウント数により検出可能 となる。カウンタ３２を正規化するためには、ルーフパネル１２が機械的なスト ッパに当接するまで移動させられる。このことは制御装置２４によって検知され 、カウンタ３２は相応してリセットされる。しかし択一的には、マイクロスイッ チ４０によりルーフパネル１２の閉鎖された位置を検出するか、またはマイクロ スイッチ４０を正規化のために利用することもできる。 本発明によれば、サンルーフが閉鎖された状態における樋１８の閉鎖位置また は樋１８の休止位置と閉鎖位置との間に位置する挟み込み位置を検出するセンサ として、スイッチ３４が設けられている。このセンサ３４は制御装置２４に、相 応するスイッチ信号３６を供給する。 スイッチ信号３６を評価するためには、制御装置２４が比較器３８を有してお り、この比較器３８はスイッチ信号３６を、検出された実際位置と比較する。 第２図には、第１図に示したスライド・チルト式の自動車サンルーフ１０が、 ルーフパネル１２なしに平面図で示されている。第２図から判るように、自動車 ルーフ１４に設けられたサンルーフ開口部には、この開口部の、旋回軸線１６が 設けられている側とは反対の側に樋１８が取り付けられている。 次に、本発明による方法を第１図に示した本発明による装置につき詳しく説明 する。 ホールセンサ２８を用いて、モータアーマチュア軸の運動および回転方向が制 御装置２４によって検出される。モータアーマチュア軸の回転に相応して、ルー フパネル１２はチルトアップ位置またはスライド位置へ移動させられる。したが って、ホールセンサ信号３０とカウンタ３２とを介して、ルーフパネル１２の目 下の位置、目下の速度および目下の運動方向を検出することができる。ルーフパ ネル１２の各位置には、全 移動距離にわたってカウンタ３２の値が対応しており、このカウンタ３２は回転 方向に応じて割込み（Ｉｎｔｅｒｒｕｐｔ）をカウントアップするか、またはカ ウントダウンする。ルーフパネル１２の機械的なストッパを介して、カウンタ３ ２は規定された値、たとえばゼロにセットされる。これによって、ルーフパネル １２の移動領域が連続的に検知可能となり、ルーフパネル１２の目下の位置が既 知となる。ルーフパネル１２のスライド領域とチルト領域とは、カウンタ３２の カウント値につき区別可能となる。 ルーフパネル１２をチルトアップ位置から閉鎖位置へ移動させる際には、以下 に説明する挟み込み防止機能が働く。ルーフパネル１２をチルトアップ位置から 閉鎖位置へ移動させるためには、制御装置２４がホールセンサ２８のホールセン サ信号３０と、操作スイッチ２６により供給される信号とに関連して電動モータ ２２を制御する。これによって、位置制御回路が実現されている。 法律上の規格、たとえば米国検査規格「ＦＭＶＳＳ１１８」またはドイツ連邦 共和国の「リッヒトリーニエ・フユーア・フレムドクラフトベテーテッヒテ・フ ェンスタ・イン・Ｐｋｗ（Ｒｉｃｈｔｌｉｎｉｅｎｆｕｅｒ ｆｒｅｍｄｋｒａ ｆｔｂｅｔａｅｔｉｇｔｅ Ｆｅｎｓｔｅｒ ｉｎ Ｐｋｗ）においては、たと えばルーフパネル１２と樋１８との間に挟み込まれ た対象物２０に、１００Ｎよりも高い力が作用してはならないことが規定されて いる。挟み込み防止機能なしの自動車サンルーフ１０では、挟み込みが発生した 場合に、この挟み込み力が著しく超過されてしまう恐れがある。本発明によれば 、挟み込まれた対象物２０が検知され、ルーフパネル１２の閉鎖力がたとえば１ ００ニュートンよりも下に制限され、このことはスイッチ３４と制御装置２４と を介して行われる。 このような挟み込み状況では、電動モータ２２により加えられた移動調節力も しくは移動調節トルクが、ルーフパネル１２を介して、挟み込まれた対象物２０ に伝達され、ひいては可動に支承された樋１８に伝達されるので、休止位置に位 置していた樋１８は、有効となる移動調節力が増大するにつれて徐々に挟み込み 位置へ向かって降下させられる。樋１８の各位置は、作用する既知の挟み込み力 に相当する。挟み込み位置はスイッチ３４によって検出されるので、スイッチ信 号３６は、この既知の力が対象物２０に作用していることを特徴付ける。たとえ ば、ルーフパネル１２の移動調節力が対象物２０もしくは樋１８に対して８０ニ ュートンの値を加えた場合に、スイッチ３４はスイッチ信号３６を発生させる。 制御装置２４は比較器３８において、スイッチ信号３６が第１図ａに示したル ーフパネル１２の閉鎖位置と合致するのか、または第１図ｂに示したルーフパネ ル１２のチルトアップ位置と合致するのかに関して、ルーフパネル１２の目下の 位置とスイッチ信号３６との比較を実施する。スイッチ信号３６が第１図ｂに示 したルーフパネル１２のチルトアップ位置と合致した場合には、制御装置２４は 電動モータ２２を停止させるか、または電動モータ２２の回転方向を逆転させ、 これにより挟み込み力が小さく保持されるか、または挟み込まれた対象物２０が 再び解放される。 また、ルーフパネル１２の目下の位置とスイッチ信号３６との比較に基づき、 挟み込まれた対象物２０の厚さもしくは太さを検出することも可能となるので、 制御装置２４において、許容される挟み込み力を対象物２０の厚さもしくは太さ に関連して設定することができる。すなわち、たとえば米国安全基準ＦＭＶＳＳ １１８によれば、挟み込まれた対象物２０が４ｍｍ〜２００ｍｍの厚さもしくは 太さを有する場合に最大１００ニュートンの挟み込み力が許されている。 さらに、米国安全基準ＦＭＶＳＳ１１８によれば、挟み込もうとするテスト対 象物２０のばね定数が、このテスト対象物２０の厚さもしくは太さに関連して規 定されている。すなわち、テスト対象物２０のばね定数は２５ｍｍ以下の直径に 関しては少なくとも６５ニュートン／ｍｍであり、２５ｍｍよりも大きい直径に 関しては少なくとも２０ニュートン／ｍｍである。したがって、ばね定数は挟み 込まれた対象物２０の硬さ の値を表す。 法規上の規定を遵守するための、硬い対象物２０および軟らかい対象物２０に おける挟み込み防止機能の調節および閉鎖力制限の調節は、一方ではばね手段４ ６のばね定数に基づき、つまり樋１８が休止位置から変位させられる際に加えら れる単位たわみ当たりの作用力（Ｋｒａｆｔａｕｆｎａｈｍｅ）に基づき行なわ れ、他方ではスイッチ３４により検出される挟み込み位置の設定に基づき行われ る。すなわち、スイッチ信号３６を既に樋１８が小さく変位した際に発生させる か、あるいはまた樋１８が大きく変位した際にはじめて発生させることもできる 。両特性量の関係および両特性量の最適な調節は、実験により決定されて、各自 動車モデルのために調節され得る。 また、ばね手段４６が軟らかいばね定数を有しているか、もしくは樋１８の単 位変位量当たりの作用力が大きい場合には、挟み込み力が迅速に形成されるよう な硬い対象物２０（高いばね定数）を有する挟み込み状況を、法規上の規定に基 づき確実にかつ迅速に検出することができる。 樋１８の構成は、本発明による方法のためには第２図に示したように最適化さ れ得る。方形のサンルーフ開口部において、たとえば樋１８はその長手方向でル ーフ縁部に沿って継続され得るので、突起もしくは付設部４２が得られる。これ らの付設部４２を用いて、 ルーフパネル１２と自動車ルーフ１４との剪断範囲を、少なくとも部分的に挟み 込み防止機能によって捕捉することもできる。さらに、樋１８の幅または樋１８ の休止位置を要件に応じて変えて、最適化することもできる。 改善された実施例では、スイッチ３４の代わりに角度センサ、回転ポテンショ メータまたは切換条片（Ｓｃｈａｌｔｌｅｉｓｔｅ）が使用される。この角度セ ンサ、回転ポテンショメータまたは切換条片は単に樋１８の閉鎖位置または挟み 込み位置を検出するだけではなく、自動車ルーフ１４における樋１８の取付け部 を中心とした樋１８の旋回運動を連続的に、部分連続的にまたは段階的に検出す る。したがって、既に所定の最大挟み込み力が達成されてしまう前に連続的な信 号が、比較的長い移動距離にわたって制御装置２４へ伝送されかつ評価される。 評価のためには、有利には力変化、つまり時間インターバル当たりの距離変化が 利用され、このような力変化は、相応して設定された限界値と比較される。これ によって比較的長い観察時間が与えられているので、制御装置を精密に挟み込み 状況に調和させることができる。これにより、挟み込み状況に対する反応が最適 化された状態で行われる。特に、センサ信号３６の種々異なる評価により、挟み 込まれた対象物２０の種々異なるばね定数が考慮可能となる。 さらに別の実施例では、自動車サンルーフ１０の正規化が、調節領域を介して 行われるか、または基準スイッチとして働くマイクロスイッチ４０によってカウ ンタ３２をリセットすることにより行われる。マイクロスイッチ４０は、たとえ ばルーフパネル１２がチルトアップ位置から閉鎖位置を介してスライド位置に向 かって移動する際に、信号交番（Ｓｉｇｎａｌｗｅｃｈｓｅｌ）を生ぜしめる。 レベル交番のゼロ通過がルーフパネル１２の閉鎖位置に対応する。 本発明は、樋１８に限定されるものではなく、スライド・チルト式のサンルー フ、チルト式のサンルーフ、折り畳み式のルーフまたは突出し位置から閉鎖位置 へ移動調節することのできる側方のベンチレーティングウインドウ（通気窓）に おいて使用される、樋１８と同様に配置された可動の遮蔽体、条片、薄板等をも 包含する。たとえば、折り畳み式のルーフでは、折り畳み式のルーフの閉鎖時に 、フロントのウインドシールドガラスの上方に遮蔽体を配置することができる。 この遮蔽体は閉鎖過程時に折り畳みルーフと協働するので、本発明による挟み込 み防止機能が実現可能となる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．可逆式の駆動装置（２２）を制御するための制御装置（２４）を備えた、 特に自動車のスライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための方法におい て、スライド・チルト式のルーフパネル（１２）が、開放されたチルトアップ位 置から閉鎖位置に向かって駆動装置（２２）により降下させられて、該ルーフパ ネル（１２）とサンルーフ開口部との間に挟み込まれた対象物（２０）の挟み込 み状況がセンサ（３４）によって検出され、該センサ（３４）によって制御装置 （２４）にセンサ信号（３６）が供給されると、直接的な挟み込み防止機構を作 動させることを特徴とする、スライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するた めの方法。 ２．可逆式の駆動装置（２２）を制御するための制御装置（２４）を備えた、 特に自動車のスライド・チルト式のサンルーフ装置であって、サンルーフ開口部 の片側に樋（１８）が可動に配置されている形式のスライド・チルト式のサンル ーフ装置を制御するための方法おいて、スライド・チルト式のルーフパネル（１ ２）を開放されたチルトアップ位置から閉鎖位置に向かって駆動装置（２２）に よって降下させる際に、サンルーフパネル（１２）とサンルーフ開口部との間で の対象物（２０）の挟み込みを制御装置（２４）によ って検出し、この場合、挟み込まれた対象物（２０）によって樋（１８）を所定 の休止位置から変位させ、該変位をセンサ（３４）により検出し、該センサ（３ ４）により制御装置（２４）へセンサ信号（３６）を送出することを特徴とする 、スライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための方法。 ３．センサ（３４）、特にスイッチにより、樋（１８）の規定可能な変位量、 特に挟み込み位置または閉鎖位置を検出する、請求項２記載の方法。 ４．樋（１８）の変位を連続的に、部分連続的にまたは段階的に、樋（１８） の移動領域にわたってセンサ（３４）、特に角度センサまたは切換条片により検 出し、変位量に関連してセンサ信号（３６）を制御装置（２４）に送出する、請 求項２記載の方法。 ５．樋（１８）の変位を特徴付けるセンサ信号（３６）に関連して駆動装置（ ２２）を制御装置（２４）によって停止させかつ／または逆転させて、ルーフパ ネル（１２）の移動調節運動を停止させるか、またはルーフパネル（１２）を再 び開放する、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。 ６．制御装置（２４）により、ルーフパネル（１２）の、位置実際値検出装置 （２８）により検出可能な位置実際値とセンサ信号（３６）との比較を実施し、 比較結果に関連して挟み込み状況またはルーフパネル（１２）の閉鎖された状態 を制御装置（２４）により 検知する、請求項１から５までのいずれか１項記載の方法。 ７．制御装置（２４）により、ルーフパネル（１２）の、位置実際値検出装置 （２８）により検出可能な位置実際値とセンサ信号（３６）との比較を実施し、 挟み込み状況が検知された場合に、挟み込まれた対象物（２０）の厚さもしくは 太さを測定し、該厚さもしくは太さに関連して最大許容可能な挟み込み力を制御 装置（２４）により規定する、請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。 ８．可逆式の駆動装置（２２）を制御するための制御装置（２４）を備えた、 特に自動車のスライド・チルト式のサンルーフ装置を制御するための装置であっ て、サンルーフ開口部の片側に樋、有利には樋（１８）が可動に配置されている 形式のものにおいて、樋（１８）が、スライド・チルト式のルーフパネル（１２ ）とサンルーフ開口部との間に挟み込まれた対象物（２０）によって所定の休止 位置から変位可能であり、樋（１８）の変位がセンサ（３４）によって検出され 、該センサ（３４）が、挟み込み防止機構を実現するために制御装置（２４）へ センサ信号（３６）を送出するようになっていることを特徴とする、スライド・ チルト式のサンルーフ装置を制御するための装置。 ９．センサ（３４）として、１つまたは複数のスイッチ、特に切換条片または 角度センサが使用可能であ る、請求項８記載の装置。 １０．樋（１８）が、サンルーフ開口部の、ルーフパネル（１２）の旋回軸線 （１６）が設けられている側とは反対の側に配置されている、請求項８記載の装 置。