JP2002501723A - オーファンレセプター - Google Patents

オーファンレセプター

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JP2002501723A
JP2002501723A JP2000528676A JP2000528676A JP2002501723A JP 2002501723 A JP2002501723 A JP 2002501723A JP 2000528676 A JP2000528676 A JP 2000528676A JP 2000528676 A JP2000528676 A JP 2000528676A JP 2002501723 A JP2002501723 A JP 2002501723A
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ピョートル ジェイ. マシアコウスキー,
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Regeneron Pharmaceuticals Inc
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、OCR1と称される哺乳動物レセプターポリペプチドをコードする核酸配列を提供する。本発明はまた、哺乳動物OCR1遺伝子産物を結合するリガンドを検出および/または測定するために使用され得るアッセイ系を提供する。本発明はまた、哺乳動物OCR1と、哺乳動物OCR1への結合を通じてシグナル伝達を開始する薬剤との間の相互作用に基づく、診断方法および治療方法を提供する。特定の実施態様において、哺乳動物OCR1は、ヒトOCR1またはマウスOCR1であり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願を通して、種々の刊行物が参照される。これらの刊行物の開示は、そ
の全体が本出願に参考として援用される。
【0002】 (序論) 本発明の分野は、細胞機能を調節するポリペプチド分子、このポリペプチドを
コードする核酸配列、ならびにこの核酸配列およびこのポリペプチドを使用する
方法である。本発明は新規なレセプター分子、それらの使用、およびこれらのレ
セプターと相互作用する新規なリガンドを同定するのに有用なアッセイ系を提供
する。
【0003】 (発明の背景) 細胞を結合し、それによって、そのような細胞において表現型応答(例えば、
発生、分化、成長、増殖、生存、および再生)を誘発するリガンドの能力は、し
ばしば、膜貫通レセプターを介して媒介される。各レセプターの細胞外部分は、
そのリガンド認識特性をタンパク質に提供するので、一般に、分子の最も特徴的
な部分である。レセプターチロシンキナーゼ(RTK)の場合、リガンドの細胞
外ドメインへの結合によって、生物学的シグナルを細胞内の標的タンパク質に伝
達する細胞内チロシンキナーゼ触媒ドメインを介する、シグナル伝達が生じる。
この細胞内チロシンキナーゼ触媒ドメインの配列モチーフの特定の配置が、それ
の潜在的なキナーゼ基質へのアクセスを決定する(Mohammadiら、19
90、Mol.Cell.Biol.11:5068ー5078;Fantlら
、1992、Cell 69:413−413)。例えば、成長ホルモン(GH
)およびプロラクチン(PRL)のレセプターシグナルの伝達は、細胞表面でG
HまたはPRLレセプターの活性化を核中の遺伝子転写における変化と結び付け
るシグナル伝達系によって、媒介される。この経路は、多くの増殖因子およびサ
イトカインによって使用されるJak/Stat(Janusキナーゼ/シグナ
ルトランスデューサーおよび転写アクチベーター)経路を利用する(Watso
nら、1996、Rev.Reprod.1:1−5を参照のこと)。
【0004】 高等生物内の特定のレセプターの組織分布は、レセプターの生物学的機能に関
して、関連のあるデータを提供する。いくつかの増殖因子および分化因子(例え
ば、線維芽細胞増殖因子(FGF))に関するRTKは、広く発現され、従って
、組織の成長および維持においていくつかの一般的な役割を果たすようである。
Trk RTKレセプターファミリーのメンバー(GlassおよびYanco
poulos、1993、Trends in Cell Biol.3:26
2−268)は、より一般的には神経系の細胞に制限される。そしてこれらのレ
セプターに結合するニューロトロフィンは、脳および末梢における種々のニュー
ロン群の分化を促進する(Lindsay、R.M.,1993、 Neuro
trophic Factors,S.E.LoughlinおよびJ.H.F
allon編、257〜284頁(San Diego,CA,Academi
c Press)。
【0005】 下垂体前葉ホルモンである、プロラクチン(PRL)は、成長ホルモン/プロ
ラクチン/胎盤ラクトゲン遺伝子ファミリーのメンバーによってコードされる。
哺乳動物において、これは主に乳腺および乳汁分泌の発達を担う。乳腺における
その古典的な効果に加え、PRLは、他の多くの作用を有することが示されてい
る。この作用は全て、細胞表面に局在し、そして多くの組織に広く分布する膜貫
通レセプターとの相互作用によって開始される。PRLレセプターの発現レベル
は、異なる組織において示差的に調節されることが、研究で示されている(Zh
uangおよびDufau、1996、J.Biol.Chem.271:10
242−10246;Moldrupら、1996、Mol.Endocrin
ol.10:661−671;Borgら、1996、Eur J.Endoc
rinol.134:751ー757)。例えば、比較的高いレベルのPRL結
合を有する組織である、ラットの肝臓において、レセプターレベルは、発情周期
の異なる段階の間変化し、妊娠中には増加し、そしてエストロゲンによって顕著
に刺激される。さらに、PRLは、PRLレセプターの発現の調節において主な
役割を果たす。これは、PRL濃度および曝露期間に依存してアップレギュレー
ションおよびダウンレギュレーションの両方を誘導する(例えば、Di Car
loら、1995、Endocrinology 136:4713−4716
;MatsudaおよびMori、1996、Zoolog.Sci.13:4
35−441;MatsudaおよびMori、1997、Zoolog.Sc
i.14:159−165)。
【0006】 レセプターが発現される細胞環境は、リガンドのレセプターへの結合の際に示
された生物学的応答に影響を及ぼし得る。従って、例えば、Trkレセプターを
発現する神経細胞が、そのレセプターを結合するニューロトロフィンに曝露され
たとき、神経生存および分化が生じる。同じレセプターが、線維芽細胞によって
発現された場合、ニューロトロフィンへの曝露は、線維芽細胞の増殖を生じる(
Glassら、1991、Cell 66:405−413)。従って、細胞外
ドメインは、リガンド特異性としての決定要因を提供し、そしていったんシグナ
ル伝達が開始されると、細胞環境は、そのシグナル伝達の表現型結果を決定する
【0007】 ラットPRLレセプター配列の哺乳動物GHレセプターの配列との比較は、こ
れら2つのレセプター間にいくつか同一の領域があることを示した。このことは
、これらレセプターが、共通の祖先から派生し、かつ実際に、より大きなレセプ
ターファミリーに属し得ることを示唆する。これらの全ては、特定の配列相同性
を共有し、そしておそらく関連の生物学的機能を共有する。リガンドおよびそれ
らのレセプターは、発達の間(例えば、骨成長、性成熟)、ならびに成体(例え
ば、恒常性、生殖)において多くの重要な生物学的機能を媒介するようであるの
で、新規なレセプターの同定および単離は、新規なリガンドを同定するための手
段として、または発達の間および成体表現型の維持において本質的な役割を果た
し得る細胞内シグナル伝達経路を研究するために使用され得る。しばしば、この
ような新規なレセプターは、レセプターファミリーメンバー間の公知の相同性領
域を含む例えばPCRに基づくスクリーニングを使用して、レセプターの公知の
ファミリーのさらなるメンバーをサーチすることにより、しばしば同定および単
離される。(例えば、Maisonpierre,ら、1993、Oncoge
ne 8:1631−1637を参照のこと)。このような所謂「オーファン」
レセプター(このリガンドは全く知られていない)の単離、およびこのようなレ
セプターが発現される組織の引き続く決定は、標的組織中の細胞の発生、分化、
成長、増殖、生存、および再生の調節に対する見識を提供する。さらにこのよう
なレセプターはこれらの同族のリガンドを単離するのに使用され得、次にこれは
このレセプターを発現する細胞の発生、分化、成長、増殖、生存、および再生を
調節するのに使用され得る。
【0008】 (発明の要旨) 本発明は、オーファンサイトカインレセプター−1(OCR1)と名付けられ
た、新規の哺乳動物レセプターを提供し、これは、心臓、脳、胎盤、骨格筋、お
よび膵臓で高レベルに、ならびに肺、前立腺、精巣、子宮、小腸、および結腸で
中レベルに発現される。詳細には、本発明は、ヒトOCR1と称される新規なヒ
トレセプターを提供する。本発明はさらに、マウスOCR1と称される新規なマ
ウスレセプターを提供する。本明細書を通して、哺乳動物OCR1との言及は、
本明細書中に記載のようなヒトOCR1およびマウスOCR1の特定の実施態様
を包含するが、これらに限定されない。このタンパク質は、プロラクチン/成長
ホルモンレセプターを包含するが、これらに限定されないサイトカインレセプタ
ーファミリーに関連しているようである。本発明はさらに、哺乳動物OCR1を
コードする単離された核酸分子を提供する。
【0009】 本発明はまた、哺乳動物OCR1の細胞外ドメイン、およびこのような細胞外
ドメインをコードする核酸を含有するタンパク質またはポリペプチドを提供する
【0010】 本発明はさらに、哺乳動物OCR1またはその細胞外ドメインをコードする単
離された核酸分子を含有するベクターを提供し、これは、細菌細胞、酵母細胞、
昆虫細胞、または哺乳動物細胞で、哺乳動物OCR1を発現するのに使用され得
る。
【0011】 本発明はさらに、哺乳動物OCR1と相互作用する薬物のスクリーニングにお
いて、哺乳動物OCR1レセプターまたはその細胞外もしくは細胞内ドメインの
使用を提供する。本明細書中に記載されるレセプターに結合する新規な薬剤は、
このレセプターを自然に発現する細胞内で生存および分化を仲介し得るが、また
このレセプターを発現するように操作した細胞を処理するのに使用した場合、生
存および増殖を与え得る。特定の実施態様において、哺乳動物OCR1の細胞外
ドメイン(可溶性レセプター)は、同族のリガンドのスクリーニングに利用され
る。
【0012】 本発明はまた、ヒトおよび動物における哺乳動物OCR1発現組織の検出に有
用な哺乳動物OCR1をコードする核酸配列内に含まれる配列とハイブリダイズ
し得る核酸プローブを提供する。
【0013】 本発明はさらに、哺乳動物OCR1に指向される抗体を提供する。
【0014】 本発明にはまた、診断のおよび治療の有効性を有する。本発明の特定の実施態
様において、本明細書に記載されるレセプターの機能または発現における異常を
検出する方法は、内分泌または他の障害の診断に使用され得る。他の実施態様に
おいて、レセプターまたはこのレセプターと結合するアゴニストの操作は、例え
ば、内分泌障害の処置に使用され得る。さらなる実施態様において、このレセプ
ターの細胞外ドメインは、リガンドの標的細胞への結合をブロックするブロッキ
ング剤として利用される。
【0015】 本発明のさらなる実施態様において、過剰のヒトOCR1で障害を受ける患者
は、このヒトOCR1遺伝子コード領域に対応する効果のある量のアンチセンス
RNAまたはアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオチドを投与することで処
置され得、これによりヒトOCR1の発現を減少する。
【0016】 (発明の詳細な説明) 本発明は、単離された哺乳動物OCR1ポリペプチド、ならびに哺乳動物OC
R1アミノ酸配列、またはアッセイ認識可能な哺乳動物OCR1特異的活性を有
するその機能的哺乳動物OCR1ポリペプチドドメインを含む組換えポリペプチ
ドを含む哺乳動物OCR1ポリペプチドを提供する。従って、このポリペプチド
は、開示された哺乳動物OCR1ポリペプチドの欠失変異体であり得、そして例
えば、非哺乳動物OCR1ポリペプチドとの融合産物として提供され得る。本発
明の哺乳動物OCR1ポリペプチドは、哺乳動物OCR1特異的活性または機能
を有する。
【0017】 哺乳動物OCR1ポリペプチドについての多くの適用は、その特性から示唆さ
れる。哺乳動物OCR1ポリペプチドは、サイトカインおよび/またはホルモン
を使用して処置されるものと同様の症状の研究および処置に有用であり得る。さ
らに、哺乳動物OCR1 cDNAは、例えば、オリゴヌクレオチドプライマー
に対する類似性を有する配列を増幅するためおよび特定の組織またはサンプルに
どれくらい多くの哺乳動物OCR1 mRNAが存在するかを知るためのPCR
テストにおけるプライマーとしてのオリゴヌクレオチドの使用による、診断ツー
ルとして有用であり得る。もちろん、哺乳動物OCR1の単離も、その推定リガ
ンド、他の哺乳動物OCR1結合ポリペプチドを単離するため、および/または
その特性を研究するための手がかりを提供する。
【0018】 哺乳動物OCR1特異的活性または機能は、便利なインビトロアッセイ、細胞
ベースアッセイの、またはインビボアッセイによって決定され得る。インビトロ
アッセイまたは細胞ベースアッセイは、結合アッセイおよび細胞培養アッセイを
含むが、これらに限定されない。インビボアッセイは、免疫応答、遺伝子治療お
よびトランスジェニック動物を含むが、これらに限定されない。結合アッセイは
、結合標的と哺乳動物OCR1ポリペプチドとの特異的分子相互作用が評価され
る任意のアッセイを包含する。この結合標的は、天然の結合標的、または抗体の
ような特異的免疫ポリペプチドのような非天然結合標的、あるいは哺乳動物OC
R1特異的薬剤であり得る。
【0019】 本発明の哺乳動物OCR1ポリペプチドは、単離され得るかまたは純粋であり
得−「単離された」ポリペプチドはその天然の状態で会合される物質のいくつか
をもはや付随せず、そして好ましくは所定の試料中の総ポリペプチド重量の少な
くとも約0.5%、およびより好ましくは少なくとも約5%を構成するものであ
り;「純粋な」ポリペプチドは、所定の試料中の総ポリペプチドの重量の少なく
とも約90%、そして好ましくは少なくとも約99%を構成する。本発明のポリ
ペプチドは、合成され、組換え技術によって産生され、または細胞から精製され
得る。広範な種々の分子および生化学的方法が、本発明の組成物の、生化学的合
成、分子発現および精製に利用可能である。例えば、Molecular Cl
oning,A Laboratory Manual(Sambrookら、
Cold Spring Harbor Laboratory,Cold S
pring Harbor,NY)、Current Protocols i
n Molecular Biology(Ausubelら編、Greene
Publ.Assoc.,Wiley−Interscience,NY)を
参照のこと。
【0020】 本発明のポリペプチドは、免疫原として、スクリーニングアッセイにおける標
的として、細胞増殖、分化、および/または機能を調節するための生物活性試薬
としての使用を含むがこれらに限定されない、広範な種々の使用を見いだす。例
えば、本発明は、添加されたポリペプチドが培地の成分および/または細胞の生
理機能の変化に影響を及ぼす細胞外表面と特異的に相互作用する条件下で、外因
性哺乳動物OCR1ポリペプチドと細胞の細胞外表面または細胞のまわりの培地
とを接触させることを含む細胞の生理機能を改変するための方法を提供する。こ
れらの方法に従って、細胞外表面は、原形質膜関連分子を含む。用語「外因性哺
乳動物OCR1ポリペプチド」とは、細胞によって生成されないか、またはそう
であれば非天然レベル、時期、または生理学的位置で発現されるポリペプチドを
いう。培地は、インビトロ培養培地および/または血液、滑液およびリンパ液の
ような生理学的液体を含むが、これらに限定されない。ポリペプチドは、マイク
ロインジェクション、組換えタンパク質のプロモーター特異的発現、または脂質
ベシクルの標的化送達、を含むがこれらに限定されない、何らかの便利な方法に
よって、細胞の特定の集団中で導入、発現、または抑制され得る。
【0021】 本発明は、哺乳動物OCR1特異的結合剤、このような薬剤を同定および製造
する方法、ならびに診断、治療、および薬学的開発におけるそれら使用を提供す
る。哺乳動物OCR1特異的結合剤は、哺乳動物OCR1特異的抗体を含み(例
えば、HarlowおよびLane(1988)Antibodies,A L
aboratory Manual,Cold Spring Harbor
Laboratory,Cold Spring Harbor,NYを参照の
こと)、そしてまた、1、2、および3ハイブリッドスクリーニングのようなア
ッセイで同定した他の結合剤、ならびに以下に記載のような化学ライブラリーの
スクリーニングで同定される非天然結合剤を含む。特定の目的の薬剤は、哺乳動
物OCR1ポリペプチド機能を調節する。
【0022】 本発明は、さらにヒト免疫グロブリンγ−1定常領域(IgG 定常)または
ヒト免疫グロブリンγ−1 Fc領域(IgG1 Fc)と融合した哺乳動物O
CR−1の細胞外ドメイン全体からなる分泌ポリペプチドの産生を提供する。こ
の融合ポリペプチドは、哺乳動物OCR1「レセプター体(receptorb
ody」(RB)と呼ばれ、そして通常、個々のIgG1定常領域またはIgG
1 Fc領域尾部の間のジスルフィド結合の形成に基づき、溶液中で二量体とし
て存在することが予想される。哺乳動物OCR1 RBをコードする核酸は、発
現ベクターの一部であり得、そして例えば、発現およびスクリーニングのためか
、トランスジェニック動物のためか、または哺乳動物OCR1ポリペプチド媒介
シグナル形質導入と関連する疾患についての候補薬物の有効性のような機能的研
究のために、組換え宿主細胞に組み込まれ得る。発現系は、代替的な翻訳後プロ
セシングによって哺乳動物OCR1 RBポリペプチドの構造的および機能的改
変体に影響を及ぼすために選択および/または適合される。
【0023】 本発明は、哺乳動物OCR1核酸を提供し、これは、翻訳可能な転写物、ハイ
ブリダイゼーションプローブ、PCRプライマー、または診断用核酸としての使
用、ならびに哺乳動物OCR1遺伝子および遺伝子転写物の存在を検出すること
、ならびにさらなる哺乳動物OCR1ホモログおよび構造アナログをコードする
核酸を検出または増幅することにおける使用を含むがこれらに限定されない、広
範な種々の適用を見いだす。
【0024】 本発明の核酸は、合成/非天然配列であり、および/または単離される、すな
わち、その天然状態で会合される物質のいくつかをもはや付随せず、好ましくは
所定の画分に存在する総核酸の重量の少なくとも約0.5%、より好ましくは少
なくとも約5%を構成し、そして組換えは、通常、非天然配列または天然染色体
上で連結される以外のヌクレオチドに連結される天然配列を含むことを意味する
。本明細書に開示されるヌクレオチド配列およびそのフラグメントを含む核酸は
、天然の染色体上で連結される以外の配列に直に隣接するか、または天然の染色
体上で連結される以外の配列に直に隣接する、10kbより少ない、好ましくは
2kbより少ないネイティブのフランキング領域に隣接した末端に、このような
配列またはフラグメントを含む。核酸は、通常、RNAまたはDNAであるが、
しばしば、例えば、改変された安定性を提供するために、他の塩基を含む核酸あ
るいはヌクレオチドアナログを使用することが有利である。
【0025】 開示された哺乳動物OCR1核酸の配列は、推定の哺乳動物OCR1ポリペプ
チド配列を得るために用いられる。さらに、開示された哺乳動物OCR1核酸の
配列は、選択された発現系(Hollerら、(1993)Gene 136:
323−328;Martinら、(1995)Gene 154:150−
166)について最適化されるか、または天然の哺乳動物OCR1をコードする
核酸配列の単離における使用のための縮重オリゴヌクレオチドプライマーおよび
プローブを生成するために使用される(「GCG」ソフトウエア,Geneti
cs Computer Group,Inc.,Madison,WI)。哺
乳動物OCR1をコードする核酸は、発現ベクターの一部であり得、そして例え
ば、発現およびスクリーニングのためか、トランスジェニック動物のためか、ま
たは哺乳動物OCR1ポリペプチド媒介シグナル伝達と関連する疾患についての
候補薬物の効力のような機能的研究のために、組換え宿主細胞に組み込まれ得る
。発現系は、代替的な翻訳後プロセシングによって哺乳動物OCR1ポリペプチ
ドの構造的および機能的改変体に影響を及ぼすために選択および/または適合さ
れる。
【0026】 本発明はまた、哺乳動物OCR1 cDNA特異的配列を有しそして配列番号
1または配列番号3との特異的ハイブリダイゼーションをもたらすために十分な
核酸ハイブリダイゼーションプローブおよび複製/増幅プライマーを提供する。
特異的ハイブリダイゼーションを実証することは、一般的に、ストリンジェント
条件を必要とし、この条件は、例えば、5×SSPE(0.18M NaCl、
0.01M NaPO4、pH7.7、0.001M EDTA)緩衝液中30 %ホルムアミドを含む緩衝液中で42℃の温度にてハイブリダイズする工程、そ
して0.2×SSPEで42℃にて洗浄に供する場合に結合したままである工程
;好ましくは5×SSPE緩衝液中50%ホルムアミドを含む緩衝液中で42℃
の温度にてハイブリダイズする工程、そして42℃の0.2×SSPE緩衝液で
42℃にて洗浄に供する場合に結合したままである工程である。哺乳動物OCR
1 cDNAホモログはまた、BLASTX(Altschulら、(1990
)Basic Local Alignment Search Tool,J
.Mol.Biol.215:403−410)のようなアラインメントアルゴ
リズムを使用してお互いに区別され得る。
【0027】 哺乳動物OCR1ハイブリダイゼーションプローブは、臨床および実験室サン
プルにおいて野生型および変異対立遺伝子を同定する工程における使用を見いだ
す。変異対立遺伝子は、高速処理臨床診断のための対立遺伝子特異的オリゴヌク
レオチド(ASO)プローブを生成するために使用される。哺乳動物OCR1核
酸はまた、活性哺乳動物OCR1ポリペプチドの細胞発現または細胞内濃度また
は利用可能性を調節するために使用される。哺乳動物OCR1阻害核酸は、代表
的には、開示された哺乳動物OCR1コード配列の相補物を含むアンチセンス−
一本鎖配列である。所定の哺乳動物OCR1ポリペプチドの発現のアンチセンス
調節は、遺伝子調節配列に作動可能に連結したアンチセンス核酸を用い得る。細
胞は、遺伝子の転写が、内因性哺乳動物OCR1をコードするmRNAに結合し
得るアンチセンス転写物を生じるように配向したプロモーター配列とともに哺乳
動物OCR1配列を含むベクターでトランスフェクトされる。アンチセンス核酸
の転写は、構成的または誘導性であり得、そしてベクターは、安定な染色体外維
持または組込みを提供し得る。あるいは、所定の哺乳動物OCR1ポリペプチド
をコードするゲノムDNAまたはmRNAに結合する一本鎖アンチセンス核酸は
、標的化ポリペプチドの発現における実質的な減少を生じる濃度で、宿主中でま
たは宿主から一時的に単離される標的細胞に投与され得る。哺乳動物OCR1発
現における増強は、対応する遺伝子産物の機能的発現を増加させる哺乳動物OC
R1核酸を標的化細胞タイプに導入することによってもたらされる。このような
核酸は、哺乳動物OCR1発現ベクター、内因性対立遺伝子の機能的発現をアッ
プレギュレートするベクター、または変異対立遺伝子の標的化修正についての置
換ベクターであり得る。生存可能な細胞への核酸の導入のための技術は、当該技
術分野で公知であり、そしてレトロウイルスに基づくトランスフェクション、ま
たはウイルスコートタンパク質−リポソーム媒介トランスフェクションなどを含
むがこれらに限定されない。
【0028】 本発明は、哺乳動物OCR1の調節可能な細胞機能のレベルで活性な薬剤につ
いて、薬剤、化合物、またはリード化合物を同定する効率的方法を提供する。一
般的に、これらのスクリーニング方法は、天然の哺乳動物OCR1結合標的との
哺乳動物OCR1の相互作用を調節する化合物についてアッセイする工程を包含
する。タンパク質−タンパク質結合アッセイ、イムノアッセイ、または細胞に基
づくアッセイを含むがこれらに限定されない、結合剤についての広範な種々のア
ッセイが提供される。好ましい方法は、リード化合物についての化学ライブラリ
ーの自動化された費用効率の良い高速処理スクリーニングに従う。
【0029】 インビトロ結合アッセイは、哺乳動物OCR1ポリペプチドを含む成分の混合
物を用い、これは、別のペプチドまたはポリペプチド(例えば、検出または固定
のためのタグ)との融合産物の一部であり得る。アッセイ混合物は、天然の哺乳
動物OCR1結合標的を含む。ネイティブな結合標的は使用され得るが、一部が
アッセイで便利に測定可能な本発明の哺乳動物OCR1に対する結合親和性およ
びアビディティーを提供する限り、その一部を使用することが、しばしば好まし
い。アッセイ混合物はまた、候補の薬理学的薬剤を含む。候補薬剤は、多数の化
学クラスを含むが、代表的には、これらは、有機化合物、好ましくは小さい有機
化合物であり、そして合成または天然化合物のライブラリーを含む広範な種々の
供給源から得られる。塩、緩衝液、中性タンパク質(例えば、アルブミン)、洗
浄剤、プロテアーゼインヒビター、ヌクレアーゼインヒビター、または抗菌剤な
どのような種々の他の試薬も含まれ得る。混合物成分が、必須の結合を提供する
任意の順序で添加され得、そしてインキュベーションが、至適な結合を容易にす
る任意の温度で行われ得る。混合物は、候補の薬理学的薬剤の存在がなければ、
哺乳動物OCR1ポリペプチドが、参照結合親和性で、結合標的、一部、または
アナログと特異的に結合する条件下でインキュベートされる。インキュベーショ
ン期間は、至適な結合について選択されるが、迅速な高速処理スクリーニングを
容易にするために最小にもされる。
【0030】 インキュベーション後、哺乳動物OCR1ポリペプチドと1つ以上の結合標的
との間の薬剤で偏った結合は、任意の便利な方法によって検出される。無細胞結
合タイプアッセイについては、分離工程が、結合していない成分と結合した成分
を分離するためにしばしば使用される。分離は、沈殿、または固定、次いで、例
えば、メンブラン濾過またはゲルクロマトグラフィーによる洗浄を含むが、これ
らに限定されない、任意の数の方法によりもたらされ得る。無細胞結合アッセイ
については、成分の1つは、通常、標識を含むかまたは標識に結合される。標識
は、放射活性、発光、光学または電子密度のような直接的検出、あるいはエピト
ープタグ、または酵素のような間接的検出を提供し得る。種々の方法は、標識の
性質および他のアッセイ成分の性質に依存して標識を検出するために、使用され
得、この方法は、光学または電子密度、放射発光、非放射エネルギー転移を介し
てか、あるいは抗体結合体で間接的に検出されること(非限定的な例)を含むが
これらに限定されない。薬剤の存在下での結合親和性と比較して薬剤の非存在下
での標的に対する哺乳動物OCR1ポリペプチドの結合親和性の差異は、薬剤が
、対応する結合標的への哺乳動物OCR1ポリペプチドの結合を調節することを
示す。本明細書で使用される場合、差異は、統計学的に有意であり、そして好ま
しくは、少なくとも50%、より好ましくは少なくとも90%の差異を示す。
【0031】 本発明は、培地と接触する細胞外表面を含む細胞の生理機能を改変するための
方法を提供し、この方法は、このポリペプチドが、この細胞の生理機能の変化を
もたらすようにこの培地の少なくとも1つの成分と特異的に相互作用する条件下
で、外因性哺乳動物OCR1ポリペプチドとこの培地を接触させる工程を包含す
る。
【0032】 本発明は、生物学的に活性な薬剤についてスクリーニングする方法をさらに提
供し、この方法は、a)この薬剤の存在がなければ、このポリペプチドが参照親
和性でこの結合標的を特異的に結合する条件下で、哺乳動物OCR1ポリペプチ
ド特異的結合標的および候補薬剤の存在下で哺乳動物OCR1ポリペプチドをイ
ンキュベートする工程;b)薬剤で偏った親和性を決定するためにこの結合標的
に対するこのポリペプチドの結合親和性を検出する工程であって、ここで薬剤で
偏った親和性と参照親和性との間の差異は、この薬剤がこの結合標的へのこのポ
リペプチドの結合を調節することを示す、工程、を包含する。
【0033】 本発明の1つの実施態様は、本明細書中に示されるアミノ酸配列を含む単離さ
れた哺乳動物OCR1ポリペプチドまたは哺乳動物OCR1特異的活性を有する
そのフラグメントである。
【0034】 本発明の別の実施態様は、本明細書中に示されるようなアミノ酸配列を含む哺
乳動物OCR1ポリペプチドをコードする組換え核酸または哺乳動物OCR1特
異的活性を有するそのフラグメントである。
【0035】 さらに別の実施態様は、本明細書に示される配列番号3のようなヌクレオチド
配列を含む単離された核酸、または少なくとも18塩基連続する塩基を有しそし
て天然の哺乳動物OCR1の配列を有する核酸と特異的にハイブリダイズし得る
、そのフラグメントである。
【0036】 本発明はまた、例えば、診断適用においてポリペプチドの検出に有用である本
明細書中に記載の哺乳動物OCR1ポリペプチドに対する抗体を提供する。この
哺乳動物OCR1ポリペプチドに対するモノクローナル抗体の調製については、
培養物中の連続細胞株による抗体分子の産生を提供する任意の技術が使用され得
る。例えば、KohlerおよびMilstein (1975, Natur
e 256:495−497)によって最初に開発されたハイブリドーマ技術、
ならびにトリオーマ技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら,
1983, Immunology Today 4:72)、およびヒトモノ
クローナル抗体を産生するためのEBV−ハイブリドーマ技術(Coleら,
1985,「Monoclonal Antibodies and Canc
er Therapy」, Alan R. Liss, Inc. 77−9
6頁)などは、本発明の範囲内である。
【0037】 診断的または治療的使用のためのモノクローナル抗体は、ヒトモノクローナル
抗体またはキメラヒト−マウス(または他の種)モノクローナル抗体であり得る
。ヒトモノクローナル抗体は、当該技術分野で公知の多くの技術のいずれかによ
って作製され得る(例えば、Tengら, 1983, Proc. Natl
. Acad. Sci. U.S.A. 80:7308−7312;Koz
borら, 1983, Immunology Today 4:72−79
;Olssonら, 1982, Meth. Enzymol. 92:3−
16)。ヒト定常領域とともにマウス抗原結合ドメインを含むキメラ抗体分子が
調製され得る(Morrisonら, 1984, Proc. Natl.
Acad. Sci. U.S.A. 81:6851, Takedaら,
1985, Nature 314:452)。
【0038】 当該技術分野で公知の種々の手順は、本明細書中に記載の哺乳動物OCR1ポ
リペプチドに対するポリクローナル抗体の産生について使用され得る。抗体の産
生について、種々の宿主動物は、哺乳動物OCR1ポリペプチド、あるいはその
フラグメントまたは誘導体の注射によって免疫され得、これにはウサギ、マウス
、およびラットが含まれるがこれらに限定されない。宿主の種に依存して、免疫
学的応答を増加させるために種々のアジュバントが使用され得、これには、フロ
イント(完全および不完全)、水酸化アルミニウムのような無機物ゲル、リゾレ
シチンのような表面活性物質、プルロニックポリオール、ポリアニオン、ペプチ
ド、油乳剤、キーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、および
BCG(Bacille Calmette−Guerin)およびCoryn
ebacterium parvumのような潜在的に有用なヒトアジュバント
を含むが、これらに限定されない。
【0039】 選択された哺乳動物OCR1ポリペプチドエピトープに対する抗体の分子クロ
ーンは、公知の技術によって調製され得る。組換えDNA方法論(例えば、Ma
niatisら、1982、Molecular Cloning、A Lab
oratory Manual、Cold Spring Harbor La
boratory、Cold Spring Harbor、NYを参照のこと
)は、モノクローナル抗体分子、またはその抗原結合領域をコードする核酸配列
を構築するために使用され得る。
【0040】 本発明は、抗体分子およびこのような抗体分子のフラグメントを提供する。分
子のイディオタイプを含む抗体フラグメントは、公知の技術によって生成され得
る。例えば、このようなフラグメントは、抗体分子のペプシン切断によって産生
され得るF(ab’)2フラグメント;F(ab’)2フラグメントのジスルフィ
ド架橋を還元することによって生成され得るFab’フラグメント、ならびにパ
パインおよび還元剤で抗体分子を処理することによって生成され得るFabフラ
グメントを含むが、これらに限定されない。抗体分子は、公知の技術(免疫吸着
または免疫アフィニティークロマトグラフィー、HPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)のようなクロマトグラフ方法、またはそれらの組み合わせを含むが、
これらに限定されない)によって精製され得る。
【0041】 以下の実施例は、例示の目的のために提供され、そして限定の目的のために提
供されない。
【0042】 (実施例1:マウスOCR−1をコードする核酸のクローニングおよび配列決
定) サイトカインレセプターファミリーの公知のヒトおよびマウスメンバーのアミ
ノ酸配列を、mRNA配列のランダムフラグメントのNIH ESTデータベー
スを検索するためのtblastn問合せとして使用した(Altschulら
、(1990)、Basic local alignment search
tool、J.Mol.Biol.215:403〜10)。各問合せは、ヒ
ットのリスト、すなわち、問合せ配列に対する実質的な配列類似性を有するES
T配列を生成した。代表的には、リストの上部におけるヒットは、問合せタンパ
ク質のmRNAコピー、次いでファミリーおよびランダム−チャンス類似性の他
のメンバーに由来するESTに対応した。
【0043】 parserプログラムを使用して、ファミリーの全てのメンバーとの検索か
ら、全てのヒットを組み合わせおよび分類した。これは、公知のタンパク質に対
応する全てのヒットの迅速な削減を可能にした。残りのヒットを、ファミリーに
特徴的な配列モチーフの保存について分析した。追加のデータベース検索を行っ
て、重複するESTを同定した。I.M.A.G.Eコンソーシアムからの2つ
のcDNAクローンは相同配列を含むことが識別された。クローン#38774
1(’741クローン)(GeneBank受託番号W66776)およびクロ
ーン#479043(’043クローン)(GeneBank受託番号AA04
9280)はResearch Genetics,Inc.(Huntsvi
lle,AL)から入手し、そしてABI 373A DNAシークエンサーお
よびTaq Dideoxy Terminator Cycle Seque
ncing Kit(Applied Biosystems,Inc.、Fo
ster City,CA)を使用して配列決定した。
【0044】 ’043クローンは、マウスOCR1の部分配列を含み、そしてクローン’7
41は、以下に示されるマウスOCR1と名付けられた406アミノ酸のタンパ
ク質(配列番号2)をコードする単一の全長コーディングフレームに翻訳される
1215bpのヌクレオチド配列(配列番号1)を含んだ。マウスOCR1は、
サイトカインレセプターファミリーのメンバーと配列類似性を示した。
【0045】
【0046】
【0047】 (実施例2:ヒトOCR1をコードする核酸のクローニングおよび配列決定) サイトカインレセプターファミリーの公知のヒトおよびマウスメンバーのアミ
ノ酸配列を、mRNA配列のランダムフラグメントのNIH ESTデータベー
スを検索するためのtblastn問合せとして使用した(Altschulら
、(1990)、Basic local alignment search
tool J.Mol.Biol.215:403〜10)。各問合せは、ヒ
ットのリスト、すなわち、問合せ配列に対する実質的な配列類似性を有するES
T配列を生成した。代表的には、リストの上部におけるヒットは、問合せタンパ
ク質のmRNAコピー、次いでファミリーおよびランダム−チャンス類似性の他
のメンバーに由来するESTに対応した。
【0048】 parserプログラムを使用して、ファミリーの全てのメンバーとの検索か
ら、全てのヒットを組み合わせおよび分類した。これは、公知のタンパク質に対
応する全てのヒットの迅速な削減を可能にした。残りのヒットを、ファミリーに
特徴的な配列モチーフの保存について分析した。追加のデータベース検索を行っ
て、重複するESTを同定した。I.M.A.G.Eコンソーシアムからの3つ
のcDNAクローンは相同配列を含むことが識別された。クローン#32406
7(’067クローン)(GeneBank受託番号W466040)、クロー
ン#490004(’004クローン)(GeneBank受託番号AA127
694)、およびクローン#302666(’666クローン)(GeneBa
nk受託番号W37175)。3つ全てを、Genome Systems I
nc.(St.Louis,MO)から入手し、そしてABI 373A DN
AシークエンサーおよびTaq Dideoxy Terminator Cy
cle Sequencing Kit(Applied Biosystem
s,Inc.、Foster City、CA)を使用して配列決定した。
【0049】 ’004クローンおよび’067クローンの両方とも、部分配列を含み、そし
て’666クローンは、以下に示されるヒトOCR1と名付けられた435アミ
ノ酸のタンパク質(配列番号4)をコードする単一の全長コーディングフレーム
に翻訳される1302bpのヌクレオチド配列(配列番号3)を含んだ。ヒトO
CR1は、サイトカインレセプターファミリーのメンバーと配列類似性を示した
【0050】
【0051】
【0052】 本発明は、本明細書に記載される特定の実施態様による範囲に限定されない。
実際は、本発明の種々の改変は、本明細書に記載されたものに加えて、上述の説
明および添付の図面から、当業者に明らかになる。このような改変は、添付の請
求の範囲の範囲内にあることが意図される。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12P 21/08 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12P 21/08 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA41 BA63 CA04 CA07 DA01 DA02 DA05 DA11 EA04 GA11 HA01 4B064 AG27 CC24 DA01 DA13 4B065 AA01X AA57X AA87X AA93X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 CA46 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA50 DA76 EA20 EA50 FA72 FA74

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトOCR1をコードする単離された核酸分子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の単離された核酸分子であって、以下: (a)配列番号3に記載のヒトOCR1のコード領域を含むヌクレオチド配列
    ; (b)(a)のヌクレオチド配列にストリンジェント条件下でハイブリダイズ
    し、そしてヒトOCR1の生物学的活性を有する分子をコードする、ヌクレオチ
    ド配列;または、 (c)遺伝コードの縮重がなければ、(a)または(b)のヌクレオチド配列
    にハイブリダイズし、そしてヒトOCR1の生物学的活性を有する分子をコード
    する、ヌクレオチド配列、 からなる群より選択される配列を有する、単離された核酸分子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の核酸分子を含むベクター。
  4. 【請求項4】 前記核酸分子が、宿主細胞においてその発現を指向し得る発
    現制御配列に作動可能に連結される、請求項3に記載のベクター。
  5. 【請求項5】 哺乳動物OCR1をコードする単離された核酸分子。
  6. 【請求項6】 単離された哺乳動物OCR1ポリペプチド。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の核酸分子によってコードされる、単離され
    たヒトOCR1ポリペプチド。
  8. 【請求項8】 宿主細胞中に請求項4に記載のベクターを含む、ヒトOCR
    1ポリペプチドの産生のための宿主−ベクター系。
  9. 【請求項9】 前記宿主細胞が、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、または哺
    乳動物細胞である、請求項8に記載の宿主−ベクター系。
  10. 【請求項10】 ヒトOCR1ポリペプチドを産生するための方法であって
    、該方法は、ヒトOCR1ポリペプチドの産生を許容する条件下で、請求項9に
    記載の宿主−ベクター系の細胞を増殖する工程、ならびにそのように産生される
    ヒトOCR1ポリペプチドを回収する工程を包含する、方法。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のOCR1ポリペプチドを特異的に結合す
    る抗体。
  12. 【請求項12】 モノクローナル抗体である、請求項11に記載の抗体。
  13. 【請求項13】 請求項7に記載のヒトOCR1ポリペプチド、およびキャ
    リアを含む、組成物。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の抗体、およびキャリアを含む、組成物
  15. 【請求項15】 免疫グロブリン定常領域に融合された哺乳動物OCR1ポ
    リペプチドの細胞外部分を含む、ポリペプチド。
  16. 【請求項16】 前記定常領域がヒト免疫グロブリンγ−1定常領域である
    、請求項15に記載のポリペプチド。
  17. 【請求項17】 免疫グロブリンFc領域に融合された哺乳動物OCR1ポ
    リペプチドの細胞外部分を含む、ポリペプチド。
  18. 【請求項18】 前記Fc領域がヒト免疫グロブリンγ−1Fc領域である
    、請求項17に記載のポリペプチド。
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