JP2002501284A - 電子放出材の製造のためのプラズマ処理法 - Google Patents

電子放出材の製造のためのプラズマ処理法

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plasma
carbonaceous material
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コーテス,ドン・メイヨ
ワルター,ケビン・カール
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Abstract

(57)【要約】 炭素性の電界放出型電子放出材を製造するためのプラズマ処理法が記載されている。真空室中でイオンのプラズマを生成させ、これを使用して炭素性材料の露出した表面を取り囲み、炭素性材料と接触した電極に電圧をかける。この電圧は真空室中の第2の電極に対して負の電位を有し、イオンを炭素性材料の方へと加速し、炭素性材料の露出した表面をエッチングするには十分であるが炭素性材料の内部にイオンを注入するには不十分なエネルギーを与える。使用するイオンは不活性ガス、または少量の窒素が加えられた不活性ガスのイオンであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (本発明の分野) 本発明によれば、電界放出型電子放出材(field emmision e
lectron emitter)を製造するためのプラズマ処理法が提供され
る。本発明は米国エネルギー省との契約(契約番号W−7405−ENG−36
)の成果である。
【0002】 (本発明の背景) 電界放出型電子源は、しばしば電界放出材料または電界放出材とも呼ばれてい
るが、種々の電子的な応用、例えば真空電子装置、コンピュータ、テレビおよび
他のディスプレーのフラット・パネル型スクリーン、エミッション・ゲート(e
mmision gate)型の増幅器およびクライストロン、並びに照明分野
に使用することができる。
【0003】 ディスプレーのスクリーンは広い範囲の用途、例えば家庭用および商業用テレ
ビ、ラップトップ型およびデスクトップ型のコンピュータ、および屋内および屋
外用の宣伝用並びに情報用の表示装置に使用されている。フラット・パネル・デ
ィスプレーは、大部分のテレビおよびデスクトップ型のコンピュータに見られる
ような奥行きの深い陰極線管モニターに比べ、僅か数インチの厚さしかもってい
ない。フラット・パネル・ディスプレーはラップトップ型のコンピュータには必
要不可欠であるが、他の多くの用途に対しても重さおよび大きさに関して利点を
もっている。現在ラップトップ型コンピュータのフラット・パネル・ディスプレ
ーは、小さい電気信号を加えることにより透明な状態から不透明な状態に切換え
得る液晶を使用している。このようなディスプレーでラップトップ型コンピュー
タに適したものよりも大きな大きさのもの、または広い温度範囲で操作できるよ
うなものをつくることは困難である。
【0004】 プラズマ・ディスプレーは液晶ディスプレーの代替品として使用されてきた。
プラズマ・ディスプレーは画像をつくるために帯電したガスから成る小さいピク
セルのセルを使用し、動作させるのに比較的大きな電力を必要とする。
【0005】 電界放出型電子源、即ち電界放出材料または電界放出材を使用する陰極と、電
界放出材によって放出された電子の衝撃により光を放出し得る燐を有するフラッ
ト・パネル・ディスプレーは従来から提案されている。このようなディスプレー
は、従来の陰極線管型の視覚的ディスプレーのもつ利点と、他のフラット・パネ
ル・ディスプレーのもつ奥行きおよび重量に関する利点をもち、さらに他のフラ
ット・パネル・ディスプレーよりも消費電力が少ないという利点ももっている。
米国特許4,857,799号および同5,015,912号には、マイクロチ
ップ、即ちタングステン、モリブデンまたは珪素からつくられた陰極をもつSp
indtチップを使用する、マトリックス的にアドレスが付けられたフラット・
パネル・ディスプレーが記載されている。世界特許公開明細書94−15352
号、同94−15350号および同94−28571号には、陰極が比較的平ら
な放出面を有するフラット・パネル・ディスプレーが記載されている。
【0006】 R.S.Robinson等はJ.Vac.Sci.Technolo.誌、
21巻、1398頁(1983年)にイオン衝撃を加えた基質の表面上に円錐構
造が生成することを記載している。この効果は種々の基質材料に対して報告され
、高エネルギーで表面にスパッタリングを行なうと同時に沈積した不純物原子を
用いて低エネルギーで種晶を導入することによってつくられた。また彼等は、ス
テンレス鋼のターゲットから不純物を用いてグラファイト基質にイオン衝撃を行
なった場合、長さが最大50μmの炭素のホイスカーが生成することを記載して
いる。
【0007】 J.A.Floro等はJ.Vac.Sci.Technolo.誌、A1巻
、1398頁(1983年)に、加熱したグラファイトの基質に比較的高い電流
密度でイオン衝撃を行なった際ホイスカーが生成することを記載している。この
ホイスカーは長さが2〜50μm、直径が0.05〜0.5μmであり、イオン
・ビームと平行に生長することが記載されている。ホイスカーの生長を抑制する
ために同時に不純物の種晶を混入することも報告されている。J.A.van
Vechten等はJ.Crystal Growth誌、82巻、289頁(
1987年)においてイオン・スパッタリング条件下におけるグラファイト表面
からのホイスカーの生長について論じている。彼等は、特徴的には約15nmの
最小の直径をもったホイスカーは炭化水素を接触的に熱分解して生長させた炭素
繊維に見られるようなダイアモンド型または渦巻状のグラファイト構造のいずれ
とも明確に異なるように思われると記している。スパッタリング・システムで生
長させた場合、30〜100nmの範囲の直径をもつ大きなホイスカーも観測さ
れている。小さい直径のホイスカーは長さに沿って直径が一定であるが、大きな
直径のホイスカーは僅かにテーパーがついている。
【0008】 M.S.Dresselhaus等はGraphite Fibers an
d Filaments(ベルリンのSpringer−Verlag、198
8年発行)の32〜34頁に、幾つかのタイプの六方晶形の炭素ではフィラメン
トを生長させることができるが、ダイアモンド型またはガラス状の炭素ではそれ
ができないと記載している。
【0009】 T.Asano等はJ.Vac.Sci.Technolo.誌、B13巻、
431頁(1995年)に、化学蒸着法により珪素の上に沈着させ、アルゴン・
イオンでミリング(milling)してダイアモンドの円錐構造をつくり、6
00℃において焼鈍したダイアモンド・フィルムから電子放出が増加することを
記載している。このような円錐構造はダイアモンドが分離した粒子の形で存在す
る場合に生じる。
【0010】 C.Nuetzenadel等はAppl.Phys.Lett.誌、69巻
、2662頁(1996年)に、硼素をドーピングした合成ダイアモンドおよび
珪素の中にイオン・スパッタリングによってエッチングした円錐からの電界放出
について記載している。
【0011】 J.R.Conradは米国特許4,764,394号においてイオンのプラ
ズマを用いるイオン注入に関して記載している。
【0012】 当業界を概観した場合、種々のフラット・パネルの用途に使用される小型およ
び大型の放出量の大きい電界放出型の電子放出材を容易に且つ経済的に大量に製
造する方法がなお必要とされている。本発明の他の目的および利点は以下の詳細
な説明を参照することにより当業界の専門家には明らかになるであろう。
【0013】 (本発明の概要) 本発明によれば、 (a)炭素性(carbonaceous)材料を閉鎖した室の中に入れて該
室の中にある二つの電極の中の一つと接触させ、 (b)該室を排気し、 (c)該炭素性材料の露出した表面を取り囲むイオンのプラズマを発生させ、 (d)該炭素性材料と接触している該電極に該室の中の他の電極に関し負の値
をもつ電圧をかけ、これによって該プラズマの中の該イオンを該炭素性材料の方
へ加速させ、該炭素性材料の露出した表面をエッチングするには十分であるが該
炭素性材料の内部に該イオンを注入するには不十分なエネルギーを与える工程か
ら成ることを特徴とする炭素性の電界放出型電子放出材を製造する方法が提供さ
れる。
【0014】 そうしなければ該プラズマに露出される該基質の任意の部分をマスクで覆うこ
とが好適である。特に好適なマスクはグラファイトのマスクである。
【0015】 該室の壁が電気伝導性材料からつくられている場合には、該壁は電極の一つと
して作用する。
【0016】 使用されるイオンは不活性ガス(即ちアルゴン、ネオン、クリプトンまたはキ
セノン)、酸素、窒素、水素またはこれらの混合物のイオンである。使用される
イオンは不活性ガスまたは不活性ガスに少量の窒素を加えたイオンであることが
好ましい。
【0017】 かける電圧は約100V〜約20kV、好ましくは1kV〜約10kVである
。このかける電圧のパルス周波数は典型的には約100Hz〜30kHzであり
、約1kHz〜約25kHzが好適である。パルス幅は約5〜約50μ秒、好ま
しくは5〜約20μ秒である。
【0018】 この工程中の室内の圧力は約1×10-5トール(1.3×10-3Pa)〜約1
0ミリトール(1.3Pa)、好ましくは約1×10-5トール(1.3×10-3 Pa)〜約10×10-5トール(1.3×10-2Pa)である。
【0019】 (好適具体化例の詳細な説明) プラズマを使用することにより炭素性の電界放出型電子放出材を製造する新規
方法が得られる。このプラズマをベースにした方法では、炭素性材料を衝撃し、
該炭素性材料の表面に多数の針状構造をつくるのにプラズマ中のイオンを使用す
る。これらの構造はアスペクト比が典型的には5:1またはそれ以上である。プ
ラズマは炭素性材料の露出面を取り囲んでいる。これとは対照的に従来のイオン
・ビーム衝撃法では、ビームの経路の中に直接入っている区域だけがイオン衝撃
を受け、従ってイオン銃の照準線の開口部の孔によって規定される比較的小さい
区域が影響を受けるという意味において照準線法とも云うべきである。プラズマ
をベースにした方法は照準線法ではないから、非常に大きな表面積を同時に処理
することができ、使用する真空室の大きさに制限を受けるだけである。これによ
って大きな面積のフラット・パネル・ディスプレーに使用する大きな面積の電子
放出材を製造することができ、また小さい面積のフラット・パネル・ディスプレ
ーを製造する場合には或る量の小さい面積の電子放出材を経済的に製造できるこ
とによって実用上大きな利点が得られる。
【0020】 本発明方法は測定し得る電界放出を示さない炭素性材料から電子放出材を製造
し、また炭素性材料から成る電子放出材の電界放出を改善するために使用するこ
とができる。
【0021】 本明細書において「炭素性材料」という言葉は、グラファイト、無定形炭素、
ダイアモンド、ダイアモンド類似炭素および他の炭素をベースにした材料のよう
な材料を意味するものとする。
【0022】 本発明方法を実施するのに必要な装置は、処理すべき炭素性材料を保持するの
に十分な大きさをもった真空室、炭素性材料にバイアス電圧をかける高電圧パル
ス電源、プラズマを形成させるガスを供給する装置、プラズマ励起電源および2
個の電極である。真空室の壁が電気伝導性材料でつくられている場合には、この
壁は電極の一つとして使用することができる。
【0023】 2個の電極のうちの一つと接触させて炭素性材料を真空室の中に入れ、真空室
を排気する。排気した真空室の中にガスを導入し、種々の励起法を用いてガスを
イオン化することによりプラズマを発生させる。このような励起法には例えば誘
導的または容量的な方法により高周波(RF)を入力する方法;グロー放電法;
マイクロ波法;高温フィラメント法およびこの分野で通常知られているような他
の励起法がある。しかし好適なプラズマ源は大きな表面積(数平方フィート)を
同時に処理することができるものであり、従ってRFまたはグロー放電によるプ
ラズマが好適である。生成したプラズマは炭素性材料の露出した表面を取り囲み
、この露出表面を衝撃しエッチングするイオン源になる。処理される炭素性材料
と接触した電極には他の電極に関し負のバイアス電圧がパルス的にかけられ、プ
ラズマから陽イオンを抽出し、これを炭素性材料の露出表面の方へ加速する。イ
オンはこの表面に衝突すると、選択的に炭素をエッチングし、即ち放出させる。
その結果炭素の表面は密に詰まった円錐と硬い毛髪または針に似た形状になる。
投与量、即ち表面の単位面積当たりの衝突したイオンの数は露出時間、試料を通
った電流、処理面積、電圧パルスの周波数およびパルス幅によって決定される。
或る最適な投与量が存在する。投与量は所望の表面の形状をつくり出すのに十分
でなければならないが、所望の形状が無くなるように炭素性材料をエッチングし
去るほど多くてはいけない。投与量は選ばれた特定のイオンに依存し、重いイオ
ンは軽いイオンよりも迅速にエッチングを行なう。
【0024】 所望の投与量はイオンの質量とエネルギーによって変化する。2keVのアル
ゴンイオンの場合、典型的な投与量は1×1018イオン/cm2〜1×1020イ オン/cm2、好ましくは約5×1018イオン/cm2〜約5×1019イオン/c
2である。
【0025】 室温の条件に対しては、イオンエネルギーは約100eV〜約20keV、好
ましくは約1keV〜約10keVでなければならず、従って炭素性材料にかか
る電圧は100Vから約20kV、好ましくは約1kV〜約10kVである。こ
のかけられた電圧のパルス周波数は典型的には約100Hz〜30kHz、好ま
しくは約1kHz〜約25kHzである。パルス幅は約5μ秒〜約50μ秒、好
ましくは約5μ秒〜20μ秒である。
【0026】 本発明方法を行なう際の真空室中の圧力は約1×10-5トール(1.3×10 -3 Pa)〜約10ミリトール(1.3Pa)、好ましくは1×10-5トール(1
.3×10-3Pa)〜約10×10-5トール(1.3×10-2Pa)である。使
用するイオンは不活性ガスのイオンまたは不活性ガスに少量の窒素を加えたガス
のイオンであることが好ましい。最も好ましくは使用するイオンはアルゴンのイ
オンまたはアルゴンに少量の窒素を加えたガスのイオンである。ここで「少量の
加えた窒素」という言葉は最高約20容積%の窒素を意味する。
【0027】 処理すべき炭素性材料は種々の形、例えば棒状または平面状の炭素、またはも
っと典型的には基質の上に沈積させた層、或いは予め基質の上に沈積させた伝導
性フィルムの上に沈積させた層の形をしていることができる。炭素性材料は炭素
、或いは炭素と1種またはそれ以上の他の成分との複合体であることができる。
炭素性材料の層をつくるのに種々の方法を用いることができるが、好適な方法は
グラファイトの粒子とガラスのフリットとから成るペーストを基質の上に所望の
パターンでスクリーン印刷し、次いでこれを焼成して或るパターンの形をした乾
燥したペーストにする方法である。もっと広い用途、例えばもっと細かい分解能
を必要とするような用途に対しては、さらに光反応開始剤および光硬化性単量体
を含むペーストをスクリーン印刷し、乾燥したペーストに光で或るパターンの形
を付け、パターンを付けた乾燥したペーストを現像し焼成する方法が好適である
【0028】 基質はペーストのガラスが接着する任意の材料であることができる。非伝導性
の基質には、陽極として作用し炭素性材料に電圧をかけ電子を供給する電気伝導
体のフィルムが必要である。珪素、ガラス、金属または難熔性材料、例えばアル
ミナを基質として用いることができる。
【0029】 本明細書において「基質」と云う言葉は、複合体の層がつくられる構造物を意
味し、単一の材料、または組み合わせ材料、例えばガラスのような非伝導性材料
と電気伝導性の層との組み合わせのいずれかであることができる。このような電
気伝導層をつくる好適な方法は、銀または金の伝導性組成物をスクリーン印刷し
焼成することによって伝導性の組成物をつくる方法である。
【0030】 複合体の層をつくるのにスクリーン印刷法または光で或るパターンの形を付け
る方法を用いる場合には、ガラスとソーダライム・ガラスから成る好適な基質が
特に好ましい。
【0031】 スクリーン印刷に使用するペーストは典型的にはグラファイト粒子、軟化点の
低いガラス・フリット、有機性の媒質、溶媒および表面活性剤を含んでいる。本
明細書において使用され「グラファイト粒子」という言葉は、合成品および天然
産の通常の六方晶形のグラファイトの粒子を意味する。媒質および溶媒の役割は
粒子状の成分、即ち固体分をペーストの中に懸濁、分散させ、スクリーン印刷の
ようなパターンの形を付ける典型的な工程において適切なレオロジー的性質をも
たせることである。当業界においてはこのような多数の媒質が公知である。使用
できる樹脂の例としてはセルロース性の樹脂、例えばエチルセルロースおよび種
々の分子量のアルキッド樹脂がある。ブチルカルビトール、ブチルカルビトール
アセテート、ジブチルカルビトール、ジブチルフタレート、およびテルペンが有
用な溶媒の例である。これらの溶媒および他の溶媒を調合して所望の粘度および
揮発性の要求を満たすことができる。粒子の分散性を改善するために表面活性剤
を使用することができる。オレイン酸およびステアリン酸のような有機酸、およ
びレシチンおよびガファック(R)(Gafac)フォスフェートのような有機フ ォスフェートが典型的な表面活性剤である。下記実施例には鉛ガラスのフリット
が使用されているが、軟化点の低い他のガラス、例えば硼珪酸カルシウムまたは
硼珪酸亜鉛も使用できる。グラファイト粒子は最小の寸法が1μmであることが
好ましい。高い電気伝導度をもった複合体の層が望ましい場合には、ペーストは
また銀または金のような金属を含むことができる。ペーストは典型的にはペース
トの全重量に関し約40重量%〜約60重量%の固体分を含んでいる。これらの
固体分はグラファイトの粒子とガラスのフリット、或いはグラファイトの粒子、
ガラスのフリットおよび金属から成っている。グラファイト粒子の容積%は固体
分の全重量の約35〜約80重量%である。組成の変化を利用して印刷された材
料の粘度および最終的な厚さを調節することができる。
【0032】 ペーストは典型的にはグラファイト粒子、低軟化点のガラスのフリット、有機
媒質、表面活性剤および溶媒を混練りしてつくられる。ペースト混合物は公知の
スクリーン印刷法、例えば165〜400メッシュのステンレス鋼のスクリーン
を使用する方法によってスクリーン印刷することができる。所望のパターンをも
った形、例えば分離した要素、相互に連結した区域または連続フィルムの形でペ
ーストを沈積させる。スクリーン印刷されたペーストは乾燥した後、典型的には
125℃で10分間加熱することによって焼成される。基質がガラスから成って
いる場合には、乾燥したペーストを約450〜575℃、好ましくは約475〜
約525℃の温度で約10分間焼成する。基質が耐えるならばこれよりも高い温
度で焼成することができる。有機性の材料が揮発してグラファイト粒子とガラス
から成る複合体の層が残るのはこの焼成の際である。驚くべきことには、グラフ
ァイト粒子は焼成の間著しい酸化を受けず、または他の化学的または物理的な変
化をしない。スクリーン印刷したペーストに光でパターンを付ける場合には、ペ
ーストは光反応開始剤、および例えば少なくとも1個の重合可能なエチレン基を
含む少なくとも1種の付加重合可能なエチレン型不飽和化合物を含有した光で硬
化し得る単量体を含んでいる。焼成した材料の走査電子顕微鏡(SEM)によれ
ば、グラファイト粒子がグラファイト粒子とガラスから成る複合層の表面積の大
部分を占めていることが示される。典型的にはこの表面積の80%またはそれ以
上がグラファイト粒子の部分から成っている。
【0033】 焼成を行なうと沈積したペースト層は厚さが減少する。複合体の焼成した層の
厚さは約5〜約30μmであることが好ましい。
【0034】 沈積したペーストの層が基質の上で一つの層の形をしており、この層が基質全
体を覆っていない場合には、プラズマに露出すると思われる表面の部分は基質の
材料であろう。例えば炭素性材料が連続したフィルムではなく分離した要素また
は相互に連結した区域から成るパターンをなしている場合には、基質の一部がプ
ラズマに露出されるであろう。基質が非伝導性の材料、例えばガラスであって電
気伝導体の層が取り付けられている場合には、ガラスおよび/または電気伝導体
の一部がプラズマに露出されるであろう。炭素性材料が連続層である場合でも、
プラズマに露出されると考えられる炭素性材料を取り囲む例えばガラスおよび/
または電気伝導体のような基質の部分が存在する。他の例においては、電子を良
好に放出する区域として作用し得る炭素性材料の連続層から成る分離した区域を
、電子の放出が著しく少ない区域によって分離するためには、炭素性材料の連続
層の部分がプラズマに露出されるのを防ぐことが必要である。これらのすべての
例において、プラズマに露出すると思われる基質の部分、およびプラズマに露出
しないと思われる炭素性材料の所望の部分を遮蔽することが好ましい。所望の電
子放出材をうまくつくるためには、このようなマスクを使用することが好ましい
。グラファイトのマスクが特に好適である。
【0035】 一つは陽極、即ち捕集電極、他の一つは陰極として作用する2個の電極を含む
平らな板の放出測定ユニットを使用し、得られた試料について電界放出試験を行
なった。このユニットは1.5インチ×1.5インチ(3.8cm×3.8cm
)の2枚の銅の板を含み、電気アークを最低限度に抑制するためにその隅および
縁はすべて丸く曲げられている。各銅板は大きさ2.5インチ×2.5インチ(
4.3cm×4.3cm)の別々のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の
ブロックに埋込まれ、1.5インチ×1.5インチ(3.8cm×3.8cm)
の銅板の一つの面はPTFEブロックの前側で露出している。銅板の電気的接触
はPTFEブロックの背後を通り銅板へと延びた金属のネジによって行なわれ、
これが銅板に電圧をかける手段並びに銅板を適切な位置にしっかりと保持する手
段になっている。二つのPTFEブロックは二つの露出した銅板の面が互いに向
き合うように配置され、表面の漏洩電流またはアークが生じるのを避けるために
PTFEブロックの間にあるが銅板とは距離を置いたガラスのスペーサーにより
銅板の間の距離を一定に保つようにする。電極間の分離間隔は調節することがで
きるが、一度決定されると或る試料に対する一組の測定の間は一定に保たれる。
典型的には0.5mm〜約2mmの間隔を用いることができる。
【0036】 陰極として作用する銅板の上に試料を置く。伝導性の試料の場合には、試料の
背後に炭素ペイントの小滴をつけて試料を適切な位置に保持し且つ電気的に接触
させ、放置して乾燥させる。伝導性のフィルムを付けた非伝導性の試料の場合に
は、伝導性の銅のテープを用いて基質を二つの側面に留め付ける。このテープは
電気的な接触を与える役目もする。
【0037】 試験装置を真空系の中に挿入し、基本圧力が1×106トール(1.3×10- 4 Pa)まで排気する。陰極に負の電圧をかけ、かけた電圧の関数として放出電 流を測定する。銅板の間の間隔も測定した。
【0038】 (本発明の実施例) 下記の本発明を限定しない実施例によって本発明をさらに説明する。これらの
実施例において特記しない限りすべての割合は重量による。
【0039】 実施例1 下記の方法を用いて炭素性の電界放出型電子放出材をつくった。グラファイト
粒子およびガラス・フリットから成るペーストを基質の上にスクリーン印刷し、
焼成してグラファイト粒子とガラスから成る複合体の層をつくった。基質はスラ
イド・ガラスの上に銀の伝導性組成物の層を被覆したものである。
【0040】 銀の伝導性組成物の22mm×22mmの層(DuPont社の#7095
Silver Conductor Composition、米国,デラウェ
ア州、WilmingtonのE.I.DuPont de Nemours
and Company製のスクリーン印刷可能な厚手のフィルム)を1インチ
×1インチ(2.5cm×2.5cm)のスライド・ガラスの上に200メッシ
ュのスクリーンを用いてスクリーン印刷し、乾燥した層を温度525℃で10分
間焼成して伝導性の銀複合体の層を作ることによって基質を製造した。
【0041】 グラファイト粒子とガラス・フリットから成るペーストは、天然のHPN−1
0グラファイト粉末25%、ガラス25%、媒質37%、β−テルペノール10
%および大豆レシチン3%を混合してつくった。使用したガラスはSiO2 1 .6%、Al23 1.7%、PbO 85.8%、B23 10.9%の組成
をもち、使用した媒質はN−22エチルセルロース10%、ジェチレングリコー
ル30%、ジブチルエーテル30%およびβ−テルピノール30%から成ってい
た。3個のロールをもつ混練り機を用いロールの圧力を100/200psi(
6.9/13.8×105Pa)としてこの混合物をロールミルで混練りした。 固体分、即ちグラファイト粒子およびガラスのフリットの全容積に関しグラファ
イト粒子の容積%は74%であった。
【0042】 このペーストを200メッシュのスクリーンを用い14mm×14mmの正方
形のパターンをつくるようにスライドガラスの上の銀複合体の層に被覆した。次
に乾燥したペーストを空気中で焼成し、525℃の温度まで毎分20℃の速度で
温度を上昇させ、525℃の温度に10分間保ち、毎分20℃の速度で温度を下
降させることにより周囲温度まで冷却した。その結果基質の上にグラファイト粒
子とガラスとから成る複合体の層が生成した。
【0043】 焼成した材料の走査型電子顕微鏡写真(SEM)によれば、グラファイト粒子
は複合体の層の表面積の大部分を占め、ガラスは殆ど明確には見えないことが示
された。
【0044】 グラファイトのマスクを使用し、複合体の層の1cm×1cmの区域以外のす
べての区域を被覆した。即ちマスクはガラスと銀の複合層、および銀の複合層に
隣接した複合体の外側の部分を被覆し、プラズマに露出するのはこの1cm×1
cmの区域である。電気伝導性の壁をもった真空室の中に試料を入れ、真空室を
排気する。真空室の中にアルゴンを導入し、1kWのrf電力を用いて誘導的に
結合させたコイルの上にプラズマを生成させる。真空室の圧力は10ミリトール
(1.33Pa)であった。真空室の壁に関し1400Vの負の電圧のパルスを
複合体の層にかける。パルス周波数は10kHz、パルス幅は10-5秒であった
。入射イオンの投与量は1018イオン/cm2と推定された。
【0045】 真空室から取り出すと、走査電子顕微鏡により根元の直径が約0.5μm、長
さが約1.5μmの少数の針状構造が試料の露出区域に観測された。
【0046】 上記の測定ユニットの銅ブロックの陰極の上に、イオン衝撃を行ないスクリー
ン印刷したグラファイト粒子を含むスライドガラスを載せることにより、予めイ
オン衝撃を行なった1cm×1cmの区域から放出が観測された。基質を適切な
位置に保持しまた銀の複合体の層に電気的に接触を行なうために、二つの伝導性
の銅テープ片を基質の両側に取り付ける。スクリーン印刷した試料の表面と銅ブ
ロックの陽極との間隔は0.6mmであった。4800Vの電圧をかけた場合放
出電流は100μAであった。
【0047】 実施例2 実施例1と実質的に同様にして炭素性の電界放出型電子放出材をつくったが、
入射イオンの投与量を1019イオン/cm2にした。
【0048】 真空室から取り出し、試料の表面を走査型電子顕微鏡で検査し、表面の形状は
根元の直径が前の場合よりも大きく非常に細かい先端をもった多数の大きな円錐
構造から成っていることが観測された。根元の直径は約3μm、構造の高さは約
5μmであった。
【0049】 上記の測定ユニットの銅ブロックの陰極の上にイオン衝撃を行ないスクリーン
印刷したグラファイト粒子を含むスライド・ガラスを載せることにより、予めイ
オン衝撃を行なった1cm×1cmの区域から放出が観測された。基質を適切な
位置に保持しまた銀の複合体の層に電気的に接触を行なうために、二つの伝導性
の銅テープ片を基質の両側に取り付ける。スクリーン印刷した試料の表面と銅ブ
ロックの陽極との間隔は0.6mmであった。4800Vの電圧をかけた場合放
出電流は200μAであった。
【0050】 実施例3 実施例1と実質的に同様にして2種の炭素性の電界放出型電子放出材をつくっ
たが、相違は次の通りである。
【0051】 (a)一つの放出材に対する基質は、実施例1と同様にして銀の伝導性組成物
の22mm×22mmの層(DuPont社の#7095 Silver Co
nductor Composition、米国,デラウェア州、Wilmin
gtonのE.I.DuPont de Nemours and Compa
ny製のスクリーン印刷可能な厚手のフィルム)を1インチ×1インチ(2.5
cm×2.5cm)のスライド・ガラスの上にスクリーン印刷することによりつ
くった。第2の放出材に対する基質は、同じ銀の伝導性組成物の7.75インチ
×7.75インチ(19.7mm×19.7mm)の層を8インチ×8インチ(
20.3cm×20.3cm)のスライド・ガラスの上にスクリーン印刷するこ
とによりつくった。
【0052】 (b)小さい試料に対しては、実施例1と同様に14mm×14mmの正方形
のパターンが生じるようにスライド・ガラスの上の銀の複合体の層にペーストを
被覆した。大きな試料に対しては、6.75インチ×6.75インチ(1.71
mm×1.71mm)の正方形のパターンが生じるようにスライド・ガラスの上
の銀の複合体の層にペーストを被覆した。
【0053】 (c)小さい試料に対しては、グラファイトのマスクを使用し、そうしなけれ
ばプラズマに露出されると思われるすべてのガラスおよび銀の伝導体組成物、お
よび銀の伝導体組成物に隣接した組成物の層の区域を被覆し、実施例1と同様に
複合体の層の1cm×1cm以外の区域がすべて被覆されるようにする。大きな
試料に対しては、やはりグラファイトのマスクを使用し、そうしなければプラズ
マに露出されると思われるすべてのガラスおよび銀の伝導体組成物、および銀の
伝導体組成物に直接隣接した組成物の層の区域を被覆する。
【0054】 (d)2種の試料を真空室の中に入れ、同時にプラズマに露出して処理を行な
う。真空室の圧力は5×10-5トール(6.7×10-3Pa)であった。真空室
の壁に対し2000Vの電圧の負のパルスを複合体の層にかける。パルス周波数
は25kHz、入射イオンの投与量は7.8×1018イオン/cm2であった。
【0055】 他のすべての条件は実施例1と実質的に同様である。
【0056】 走査型電子顕微鏡の測定によれば、この2種の試料は針状の構造を含み、二つ
の表面は実質的に同じであった。構造の測定によって高さが10〜15μm、根
元の直径が0.5〜1.0μmであることが示された。
【0057】 小さい試料は実施例1と実質的に同様にして電子の放出の試験を行なった。3
100Vの電圧をかけた場合放出電流は900μAであった。大きな試料からの
放出は肉眼で観測された。陰極として作用させるために先ず酸化インジウム錫で
被覆し、次いで酸化インジウム錫の層の上に燐の層を被覆した2インチ×3イン
チ(5.1cm×7.6cm)のガラス板を真空系の中に入れ、大きな試料の表
面から1mmの所に燐がくるようにした。負の電圧を試料にかけ、放出の結果と
して観測された光は明るく均一であった。
【0058】 以上本発明の特定の具体化例を説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱す
ることなく本発明に対し多くの変形、置換、再配置を行ない得ることは当業界の
専門家には明らかであろう。本発明の範囲を指示するものとしては上記の説明で
はなく、添付特許請求の範囲を参照されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コーテス,ドン・メイヨ アメリカ合衆国ニユーメキシコ州87501サ ンタフエ・ウエストワイルドフラワードラ イブ34 (72)発明者 ワルター,ケビン・カール アメリカ合衆国ニユーメキシコ州87544ロ スアラモス・フオーテイエイスストリート 1329−エイ Fターム(参考) 4G046 CA00 CB08 CC06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素性材料を閉鎖した室の中に入れて該室の中にある
    二つの電極の中の一つと接触させ、 (b)該室を排気し、 (c)該炭素性材料の露出した表面を取り囲むイオンのプラズマを発生させ、 (d)該炭素性材料と接触している該電極に該室の中の他の電極に関し負の値
    をもつ電圧をかけ、これによって該プラズマの中の該イオンを該炭素性材料の方
    へ加速させ、該炭素性材料の露出した表面をエッチングするには十分であるが該
    炭素性材料の内部に該イオンを注入するには不十分なエネルギーを与える工程か
    ら成ることを特徴とする炭素性の電界放出型電子放出材を製造する方法。
  2. 【請求項2】 該負の電圧は約100V〜約20kVであることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該負の電圧は約1kV〜約20kVであることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 プラズマからのイオンにより炭素性材料に対してイオン衝撃
    を行なうことを特徴とする炭素性の電界放出型電子放出材の製造法。
  5. 【請求項5】 該負の電圧は約100V〜約20kVであることを特徴とす
    る請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 該負の電圧は約1kV〜約20kVであることを特徴とする
    請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 該室の壁は電気伝導性材料からつくられ、該壁は電極の一つ
    として作用することを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 該イオンは不活性ガスのイオンまたは不活性ガスおよび窒素
    のイオンであることを特徴とする請求項1〜7記載の方法。
  9. 【請求項9】 該イオンはアルゴンのイオンまたはアルゴンおよび窒素のイ
    オンであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 該室の圧力は約1.3×10-3Pa〜約1.3Paである
    ことを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 該露出面に衝突するイオンの数は約1×1018〜1×10 20 イオン/cm2であることを特徴とする請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 (a)炭素性の放出材を閉鎖した室の中に入れて該室の中
    にある二つの電極の中の一つと接触させ、 (b)該室を排気し、 (c)該炭素性の放出材の露出した表面を取り囲むイオンのプラズマを発生さ
    せ、 (d)該炭素性の放出材と接触している該電極に該室の中の他の電極に関し負
    の値をもつ電圧をかけ、これによって該プラズマの中の該イオンを該炭素性の放
    出材の方へ加速させ、該炭素性の放出材の露出した表面をエッチングするには十
    分であるが該炭素性の放出材の内部に該イオンを注入するには不十分なエネルギ
    ーを与える工程から成ることを特徴とする炭素性の電界放出型電子放出材の電界
    放出を改善する方法。
  13. 【請求項13】 該炭素性材料は基質の上に沈積した層であることを特徴と
    する請求項8記載の方法。
  14. 【請求項14】 そうしなければ該プラズマに露出される該基質の任意の部
    分をマスクで覆うことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 該マスクは該プラズマの上方で露出されていない該炭素性
    材料の層の任意の部分を覆っていることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 該マスクがグラファイトであることを特徴とする請求項1
    4記載の方法。
  17. 【請求項17】 該マスクがグラファイトであることを特徴とする請求項1
    5記載の方法。
JP2000527962A 1998-01-09 1999-01-05 電子放出材の製造のためのプラズマ処理法 Pending JP2002501284A (ja)

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