JP2002500902A - 整髪方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 毛髪を所望の形状に保持するのに使用可能な整髪方法が記載されている。毛髪は、最初に、例えば、手を使って所望の位置に動かされ、次に、異なる輪にする操作を受ける。この輪にする操作は、髪の毛の数が異なる、保持することを所望されるの毛髪の塊内を異なる道筋を通る異なる輪長さの、異なる場所にある多くの異なる輪を作る。十分な数の異なる輪が達成されると、毛髪は解かれ、毛髪は、例えば、組合わされる又は揺すられることによって輪が除かれるまで、単純にその位置にとどまりつづける。異なる整髪が、粗い弾性のある、好適には、フロック面を備えた棒の形状の整髪具を使用することによって、容易に、すばやく達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、整髪及び整髪を助ける装置に関する。 人の毛髪は成長する。切らずにほおって置くと、毛髪は成長し、かなりの長さ
になりうる。長髪が魅力的であると考えられている間は、そのことは時々不便に
なり、従って長髪の人はしばしば時々何とかしてそれを抑制しようとする。個々
の毛髪の房を一つ又はそれ以上のお下げに整え、頭から離れたお下げの端を固定
する技術は、先史時代に戻る解きほぐす日々からある。同じように、一つ又はそ
れ以上の櫛（櫛は非常に初期の発明である。）の使用は、毛髪をある種の束ねた
又は折られた形状に固定する。多くの世紀にわたって、非常に多くの種類のピン
、クリップ、スライド、その他の装置がある長さ以上の毛髪を所望の形状に固定
するのに使用されてきた。

【０００２】 そのような装置の使用は、非常に共通のことであるが、常には所望の美的効果
を与えない。しばしば、保持されているように見えることなく、毛髪が与えられ
た形状に保持されることが望まれる。この目的で、毛髪の毛の色にあった、目立
たない形で挿入される種々のピンやヘアピンが知られている。しかし、それらを
見ることが出来るようにするか、もはやそれらの意図された目的を遂行しない、
あるいは両方である。それらが目立たなくとどまるように、特に、それらが抜け
落ちないように、それらをうまく挿入することは、技術及び経験を要し、もちろ
んピン又はクリップの供給も要する。

【０００３】 比較的大きい毛髪の房が比較的少量の毛髪の量を使用することによって所定の
場所に保持されるようなことは毛髪の機械的強度であることを、発明者は今や見
出している。そのような固定は望ましくは永久的でなく、少量の毛髪をより大き
な毛髪の房の周りに結ぶことによって達成されるべきでもない。しかしながら、
緩く結わえた形状を作ることによって、頭の通常の動きのような毛髪の状態を乱
す普通の力に対して、そして毛髪の所有者あるいは補助者による毛髪を櫛でそぐ
動きを損なうことなく、毛髪は適当な時間所定の場所に保持され、その結果、毛
髪が自然に落ちるのとは異なって、毛髪を所定の場所に保持する程度に個々の毛
髪はもつれない。

【０００４】 本発明の第一の特徴によると、毛髪を所望の形状に保つ方法が提供され、この
方法は、所望の位置になるように毛髪の集まりを整髪することと、次いで、その
所望の集まりから、或いはその所望の集まりに隣り合った複数の毛髪を、整髪作
業を止めた時にその集まりを所望位置に押さえておくのに十分な程度、その集ま
りを貫いて且つその周りに、或いはその集まりを貫いて、またはその集まりの周
りに、差違をつけて輪にすることとを含む。

【０００５】 差違をつけて輪にすること、即ち、各々が多分１本ないし２本の毛髪からなり
、輪の長さの違う多数の異なった位置の輪を、所定位置に押さえることを望む毛
髪の塊を通して作ることは、個々の毛髪ないし数本の毛髪の集まりを手作業で、
例えば、ある種のフックや類似の装置を用いて、扱うことによって簡単に実施で
きるが、適度に見える最終結果を達成すべき場合、特に、所望の準パーマネント
保持効果を作るには、かなりの腕前と多くの時間を要する。数多くの個々の作業
が必要であり、これでは実際的でない。別の問題は、個々の毛髪を巧みに扱って
輪にして輪の端を動かす時に、毛髪が伸ばされ過ぎて非常に切れやすくなること
であり、これは望ましくない。一様な効果、すなわち、最終構成に対する一様な
視覚体裁を達成することもまた難しい。

【０００６】 従って、そしてこれが本発明の第二の特徴を成し、発明者は、迅速かつ簡単に
用いて所望の結果を得ることのできる、差違のつく輪作りを実施するための道具
を開発した。

【０００７】 かくして、本発明の第二の特徴によると、好ましくは一定断面の、細長い部材
から成る整髪具が提供され、これは、粗くかつ弾性のある外側表面を特徴とし、
これにより、一房の毛髪内に、その房の毛髪の向きをほぼ横切る方向に挿入され
ると、整髪具が房内の毛髪を伴って、それらを、各輪の張力が毛髪を切るには不
十分であるものの、道具の表面から輪を開放して、道具の横切る経路に沿って延
在するような所定位置に輪をおくには十分である迄、引っ張って輪にするのであ
る。

【０００８】 そのような道具を一房の毛髪を貫いて通すと、その表面が毛髪を巻き込み、そ
れらを引っ張って輪にし、次いで、張力が或る点以上に増すや否や、それらを解
放する。これは、房を貫いて道具を通せば何回も起こり、違った方向へ繰り返し
通すことによって、房の主要部内に、複合の、多重の輪になった構造を素早く作
り、この構造は、その房を穏やかではあるがしっかりと扱うことによって解放可
能であるが、それにも係わらず、十分に安定で負荷に耐えて、房をしばらくの間
、所望の位置に押さえておく。輪作りが多いと、時間も長くなる。

【０００９】 発明者は、特に良好な結果が、全体に棒状形態でその外側表面にフロック層な
いし被覆を持つ細長いベース部材からなる道具によって達成できることを見出し
ている。

【００１０】 このような装置の全体寸法は、ふさふさした毛髪内に輪を形成して毛髪をしか
るべき所に固定することが所望される時に、装置を容易に扱えるようにするよう
なものであり、そして、このことは一般的に、長さが１０〜２０センチで、直径
が２〜４ミリメートルの棒を意味している。長さが１６センチで直径が３〜４ミ
リメートルあたりのものがなかんずく好都合である。

【００１１】 棒の横断面形状は、通常は製造上の都合のために円形かほぼ円形であるが、変
更し得る。しかしながら、正方形、三角形または矩形のような他の形状も容易に
考えることができる。もし横断面が円形以外のものであるならば、横断面は、横
断面を採る地点を棒の軸線に沿って移動するに従って該棒の軸線回りに回転し得
るということが更なる特徴である。もし横断面が、例えば、正方形であるならば
、その場合の棒の各四面は螺旋形の細長片形状である。毛髪の房を貫いてそのよ
うな棒を通すと、棒はその長手方向軸線回りに回転する傾向があるので、棒がそ
のように回転する時に輪がまっすぐというよりはむしろ捩られるようになし、こ
れによってそれらの保持効果を高める。

【００１２】 棒の両端部はテーパが付されているか丸められていて、毛髪の房内への挿入お
よび該毛髪からの引抜を容易にするのが便利である。粗い表面は何れかの好都合
なプロセスによって達成でき、好適な表面はいわゆるフロック面であり、このフ
ロック面は、棒の外側を適当な接着剤で被覆し、短い堅固な繊維を接着剤に塗布
し、そして接着剤を、例えば熱処理か接着剤内の溶剤の蒸発によって、硬化せし
めることによって得ることができる。

【００１３】 このように構成した棒を使用することによって、上述したように毛髪を整髪し
て多種多様な保持効果を達成することができ、この保持効果はそれにも拘わらず
穏やかにくしけずることによって容易に除くことができる。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 毛髪を所望の形状に維持する方法であり、所望の位置になる
   ように毛髪の集まりを整髪することと、次いで、その所望の集まりから、或いは
   その所望の集まりに隣り合った複数の毛髪を、整髪作業を止めた時にその集まり
   を所望位置に押さえておくのに十分な程度、その集まりを貫いて且つその周りに
   、或いはその集まりを貫いて、またはその集まりの周りに、差違をつけて輪にす
   ることとを含む方法。
2. 【請求項２】 差違をつけて輪にすることは、粗い弾性のある外表面を有す
   る細長い部材からなる整髪具を用いて行う、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載し、実質的に先に記述した 方法。
4. 【請求項４】 細長い部材からなる整髪具であり、一房の毛髪内に、その房
   の毛髪の向きをほぼ横切る方向に挿入されると、整髪具が房内の毛髪を伴って、
   それらを、各輪の張力が毛髪を切るには不十分であるものの、道具の表面から輪
   を開放して、細長い部材の横切る経路に沿って延在するような所定位置に輪をお
   くには十分である迄、引っ張って輪にするように粗くかつ弾性のある外側表面を
   特徴とする整髪具。
5. 【請求項５】 細長い部材は、一定の横断面である、請求項４に記載の整髪
   具。
6. 【請求項６】 細長い部材は全体として棒状の形態であり、その外側表面に
   はフロック層ないし被覆を有する、請求項４または請求項５に記載の整髪具。
7. 【請求項７】 細長い部材の長さは、１０〜２０ｃｍであり、その直径は２
   〜４ｍｍである、請求項４から請求項６のいずれか一項に記載の整髪具。
8. 【請求項８】 細長い部材の横断面は非円形であり、横断面の形状は、横断
   面を採る地点が細長い部材に沿って移動するに従って細長い部材の軸線の回りで
   回転する、請求項４から請求項７のいずれか一項に記載の整髪具。
9. 【請求項９】 ほぼ先に記述した整髪具。