JP2002373996A - 太陽電池セルおよびその製造方法 - Google Patents

太陽電池セルおよびその製造方法

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JP2002373996A
JP2002373996A JP2001300425A JP2001300425A JP2002373996A JP 2002373996 A JP2002373996 A JP 2002373996A JP 2001300425 A JP2001300425 A JP 2001300425A JP 2001300425 A JP2001300425 A JP 2001300425A JP 2002373996 A JP2002373996 A JP 2002373996A
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Japan
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electroless plating
conductive layer
layer
solar cell
receiving surface
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Kenji Araki
建次 荒木
Hisafumi Uozumi
久文 魚住
Masashi Yamaguchi
真史 山口
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Daido Steel Co Ltd
Toyota Gauken
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Daido Steel Co Ltd
Toyota Gauken
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的微細な電極を簡単な工程で容易に太陽
光受光面に形成できる太陽電池セルおよびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 太陽光受光面28に設けられた複数本の
櫛型電極30が、半導体製の本体の太陽光受光面28に
無電解メッキ工程P7により直接的に固着された無電解
メッキ導電層39を含んで構成されていることから、単
に無電解メッキ液に接触させることにより選択的に無電
解メッキ導電層39が形成されるので、金属蒸着層をメ
ッキ導電層40の前に形成する従来の工程に比較して、
真空室を用いて金属蒸着するための高価な製造設備やそ
れを設置する比較的広いスペースが不要となって工程が
比較的簡単になり、また製造工数が少なくなって製造コ
ストを低くすることができる。同時に、電極を形成する
ためのマスクアライメントが不要となってそのアライメ
ントのばらつきによる歩留り低下や工数増加などの不都
合が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電装置に
用いられて太陽光が照射される太陽電池セルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体製の本体と、その本体の太陽光受
光面に所定の間隔で配設された複数本の電極とを備えた
太陽電池セルが知られている。このような太陽電池の太
陽光受光面では、ホトレジストを所定のパターンで露光
させて上記複数本の電極に対応する形状(電極パター
ン)の開口をそのホトレジストに形成し、その開口を通
し金属蒸着或いはスパッタリングを行うことによりたと
えばチタン、パラジウム、銀などの金属薄膜層を順次積
層した後にホトレジストを除去し、残された金属薄膜上
に電気メッキを用いて銅、銀などの導体材料をさらに積
層することにより、上記複数本の電極が太陽光受光面に
形成されていた。このような太陽電池セルによれば、微
細な櫛型電極が比較的小さな間隔で太陽光受光面に形成
されるので、特に集光型太陽光発電装置に用いられる太
陽電池セルにおいて、所謂分布ダイオード効果を低くし
て発電効率を高めることができる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
太陽電池セルにおいて、電極を太陽光受光面に形成する
ための製造工程が比較的複雑であることから、高価な製
造設備やそれを設置する比較的広いスペースを用意した
り、多くの製造工数を必要としたりするという不都合が
あり、製造コストを低くすることが困難である一因とな
っていた。また、蒸着やスパッタリングにより電極を形
成するためのマスクアライメントが必要であるため、そ
のアライメント作業により工数が増加したりアライメン
トのバラツキにより製品歩留りが低下したりする不都合
もあった。
【0004】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであり、その目的とするところは、比較的微細な
電極を簡単な工程で容易に太陽光受光面に形成できる太
陽電池セルおよびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、半導体製の本
体と、その本体の太陽光受光面に所定の間隔で配設され
た複数本の電極とを備えた太陽電池セルであって、その
電極が、(a) 前記本体の太陽光受光面に無電解メッキに
より直接的に固着された無電解メッキ導電層を含むこと
にある。
【0006】
【第1発明の効果】このようにすれば、太陽電池セルの
太陽光受光面に設けられた複数本の電極が、半導体製の
本体の太陽光受光面に無電解メッキにより直接的に固着
された無電解メッキ導電層を含んで構成されていること
から、単に無電解メッキ液に接触させることにより選択
的に無電解メッキ導電層が形成されるので、金属蒸着層
を電気メッキ導電層の前に形成する従来の工程に比較し
て、真空室を用いて金属蒸着するための高価な製造設備
やそれを設置する比較的広いスペースが不要となって工
程が比較的簡単になり、また製造工数が少なくなって製
造コストを低くすることができる。同時に、電極を形成
するためのマスクアライメントが不要となってそのアラ
イメントのばらつきによる歩留り低下や工数増加などの
不都合が解消される。
【0007】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記電極
は、前記無電解メッキ導電層の上にさらにメッキ導電層
が電気メッキ若しくは前記無電解メッキ導電層とは異種
金属の無電解メッキにより固着されたものである。この
ようにすれば、太陽電池セルの太陽光受光面に設けられ
た複数本の電極が、半導体製の本体の太陽光受光面に無
電解メッキにより直接的に固着された無電解メッキ導電
層と、その無電解メッキ導電層の上に電気メッキ若しく
は前記無電解メッキ導電層とは異種金属の無電解メッキ
により固着されたメッキ導電層とから構成されているこ
とから、太陽光受光面に直接固着された無電解メッキ導
電層上のメッキ導電層の材料としては、無電解メッキ可
能な金属に限定されず、またn型半導体層との良好な接
触抵抗を有するものでなくともよいので、発電電流を導
くのに適した金属たとえば銀などを容易に選択できる。
【0008】また、好適には、前記太陽電池セルの半導
体製の本体は、p型半導体層と、そのp型半導体層の上
に生成されたn型半導体層と、そのn型半導体層の上に
生成され且つ前記複数本の電極に対応するパターンの開
口が形成された保護層と、そのn型半導体層の保護層の
開口に対応する部分に局部的に形成された不純物高濃度
領域とを備えたものであり、前記無電解メッキ導電層
は、前記保護層の開口内に露出するn型半導体層の不純
物高濃度領域に直接的に固着されたものである。このよ
うにすれば、無電解メッキを行う場合に、太陽電池セル
の太陽光受光面に露出している保護層は化学的に安定な
酸化物から構成されるので、n型半導体層の不純物高濃
度領域に対して容易に選択的にメッキされる。
【0009】また、好適には、前記n型半導体層は、表
面に均一な多数の微小突起が形成され且つその微小突起
に多数の孔が設けられたものである。このようにすれ
ば、所謂アンカー効果により前記n型半導体層の表面に
直接的に固着される無電解メッキ層との密着性が高ま
り、n型半導体層の表面に形成される電極が剥離し難く
なる。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記第1発
明を好適に製造するための第2発明の要旨とするところ
は、半導体製の本体と、その本体の太陽光受光面に所定
の間隔で配設された複数本の電極とを備えた太陽電池セ
ルの製造方法であって、(a) 前記複数本の電極に対応す
るパターンの開口が形成されたマスクを通して前記本体
の太陽光受光面に無電解メッキを施すことにより、その
本体の太陽光受光面に無電解メッキ導電層を直接的に形
成する無電解メッキ工程を、含むことにある。
【0011】
【第2発明の効果】このようにすれば、複数本の電極に
対応するパターンの開口が形成されたマスクを通して前
記本体の太陽光受光面に無電解メッキを施すことによ
り、その本体の太陽光受光面に無電解メッキ導電層を直
接的に形成する無電解メッキ工程を経て製造されること
により、単に無電解メッキ液に接触させることにより選
択的に無電解メッキ導電層が形成されるので、金属蒸着
層を電気メッキ導電層の前に形成する従来の工程に比較
して、真空室を用いて金属蒸着するための高価な製造設
備やそれを設置する比較的広いスペースが不要となって
工程が比較的簡単になり、また製造工数が少なくなって
製造コストを低くすることができる。同時に、電極を形
成するためのマスクアライメントが不要となってそのア
ライメントのばらつきによる歩留り低下や工数増加など
の不都合が解消される。
【0012】
【第2発明の他の態様】ここで、好適には、前記太陽電
池セルの製造方法は、無電解メッキ工程により前記本体
の太陽光受光面に形成された無電解メッキ導電層の上
に、電気メッキ若しくは前記無電解メッキ導電層とは異
種金属の無電解メッキを施すことによりメッキ導電層を
積層するメッキ工程がさらに設けられるものである。こ
れにより、太陽光受光面に設けられた複数本の電極が、
半導体製の本体の太陽光受光面に無電解メッキにより直
接的に固着された無電解メッキ導電層と、その無電解メ
ッキ導電層の上に電気メッキ若しくは前記無電解メッキ
導電層とは異種金属の無電解メッキにより固着されたメ
ッキ導電層とから構成されることから、電極材料として
無電解メッキ可能な金属に限定されないので、発電電流
を導くのに適した金属たとえば銀などを容易に選択でき
る。
【0013】また、好適には、前記本体の太陽光受光面
に直接的に無電解メッキ導電層を形成する為の前記無電
解メッキ工程および/または該無電解メッキ導電層上に
これとは異種金属の無電解メッキ層を形成するメッキ工
程は、前記太陽電池セルの吸収波長を含む光の存在下で
実行される。すなわち、明るい場所すなわち可視光線な
どのように太陽電池セルの吸収波長帯内の波長を有する
光線の照射下の場所で行われる。このようにすれば、電
極形成前の太陽電池セルがその光を受けて吸収すること
により無電解メッキ導電層および/またはメッキ導電層
を固着させるべき場所に負電荷が発生させられるので、
無電解メッキ液をそこに接触させたとき、無電解メッキ
導電層ではエミッタ層に対する選択性や付着効率が、無
電解メッキによるメッキ導電層では前記無電解メッキ導
電層に対する選択性や付着効率が高められる。
【0014】また、好適には、前記太陽電池セルの製造
方法は、半導体製の本体の表面に保護層を形成する保護
層形成工程と、前記複数本の電極に対応するパターンの
開口をその保護層に形成する開口形成工程と、その保護
層の開口に対応するパターンであって保護層の開口に連
通する開口を有するマスクをその保護層の上に形成する
マスク形成工程とが、さらに設けられ、前記本体の太陽
光受光面に直接的に無電解メッキ導電層を形成する為の
無電解メッキ工程は、前記保護層の上に前記マスクが形
成された本体を無電解メッキ液に接触させることにより
前記保護層の開口内に無電解メッキ導電層を充填するも
のである。このようにすれば、無電解メッキを行う場合
に、複数本の電極に対応するパターンの開口が形成され
た保護層を通して太陽電池セルの太陽光受光面に露出し
ている保護層は化学的に安定な酸化物から構成されるの
で、n型半導体層の不純物高濃度領域に対して容易に選
択的にメッキされる。
【0015】また、好適には、前記太陽電池セルの製造
方法は、前記本体の太陽光受光面に均一な多数の微小突
起を形成する粗面化処理工程と、その粗面化処理工程に
よって形成された微小突起に多数の孔を形成する多孔質
化処理工程とをさらに含むものである。このようにすれ
ば、微小突起に設けられた多数の孔による所謂アンカー
効果により、太陽光受光面に直接的に固着される無電解
メッキ層との密着性が高まり、太陽光受光面に形成され
る電極が剥離し難くなる。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明に用
いる図面に関して、各部の寸法比等は必ずしも正確に描
かれていない。
【0017】図1は集光型太陽光発電装置10の一例の
構成を説明する概略図である。集光型太陽光発電装置1
0は、扇型断面を有し且つ部分円筒面側が部分円筒状に
開口するケース20と、一次集光装置として機能するた
めにそのケース20の開口に複数個のレンズ片が嵌め付
けられて全体として部分円筒状を成す非結像系フレネル
レンズ22と、その非結像系フレネルレンズ22の集光
位置であるケース20の底面において重ねられた状態で
配置された二次集光レンズ24および半導体製太陽電池
セル26とを有し、図1の1点鎖線に示すように、太陽
電池セル26に対して二次集光レンズ24を通して太陽
光Lが集光されると、その太陽電池セル26から発電さ
れた電力が出力されるようになっている。この集光型太
陽光発電装置10では、非結像系フレネルレンズ22が
用いられることにより、太陽に向かう方向に対して所定
の角度範囲すなわち−θ1 乃至+θ1 の範囲内であれ
ば、非結像系フレネルレンズ22による太陽電池セル2
6に対する集光光強度を一定にすることができるように
なっている。
【0018】上記太陽電池セル26はたとえば図2に示
すように長手板状を成している。その太陽電池セル26
の受光面28には、長手方向において一定の間隔を隔て
て短辺方向(幅方向すなわちy方向)に平行に配置され
た多数本の比較的細い櫛型電極30と、受光面28の長
手方向(x方向)の側縁すなわち長辺に沿った側縁にお
いて上記櫛型電極30に接続された状態で設けられた比
較的太い1対のバスバー(集電電極)32とが形成され
ている。これら櫛型電極30およびバスバー32は太陽
電池セル26の受光面28に位置する上部電極を構成し
ている。この櫛型電極30は、日陰損失を可及的に小さ
くするためにたとえば10μm程度の比較的細い幅寸法
を備え、且つ電流集中に伴う分布ダイオード効果による
損失を可及的に逓減するために、0.25mm程度の比
較的小さな間隔で受光面28上を等密度となるように配
置されている。
【0019】上記太陽電池セル26の本体は、たとえば
図5(i) に示すように、たとえばp−Si(シリコン)
から成るp型半導体製の基板34と、そのp型半導体の
基板34の上面(受光面)にn型不純物が拡散或いは注
入させられることにより或いはその上面から結晶成長さ
せられたたとえばn−Siから成るエミッタ層35と、
そのエミッタ層35のうち櫛型電極30およびバスバー
32の直下に位置する場所にn型不純物濃度が高められ
た不純物高濃度領域36と、上記エミッタ層35の上に
おいて化学的に安定した酸化珪素(SiO2 )を用いて
前記櫛型電極30およびバスバー32に対応するパター
ンで固着され且つ厚み方向に貫通する開口43が形成さ
れた保護層38とから構成されている。前記櫛型電極3
0およびバスバー32は、保護層38の開口43を通し
て上記不純物高濃度領域36に電気的に導通するように
無電解メッキ(化学メッキ)により積層された無電解メ
ッキ導電層39と、その無電解メッキ導電層39の上に
電気メッキ若しくは前記無電解メッキ導電層39とは異
種金属の無電解メッキにより形成されたメッキ導電層4
0とから構成されている。また、本体の裏面にはスパッ
タリング等により固着された裏面電極48が形成されて
いる。
【0020】上記不純物高濃度領域36では、集光度を
高めたときにおける櫛型電極30と半導体(エミッタ層
35)との接触抵抗の急増を防止するために、その不純
物濃度(エミッタ濃度)Nc が1×1017×c×r/c
3 (但し、cは集光倍率、rは櫛型電極30の面積に
対する開口部面積すなわち電極面積を除いた太陽光受光
面の面積の倍率)以上に設定されている。受光面28で
は、エミッタ層35(不純物高濃度領域36)の櫛型電
極30に接触する部分において櫛型電極30の単位面積
あたりの流入電流が増大すると、少数キャリヤ(正孔)
の注入量が増加し、ドーピング原子(燐)が作る電位が
中和され、フェルミ準位がバントの中央部にシフトする
ことから、半導体と金属との間で作られる障壁が厚くな
り、オーミック接触が維持されなくなる。この現象に先
立って接触抵抗が急増するので、実験的に求めたこの接
触抵抗急増点が表面ドーピング密度の下限値として設定
されたものである。
【0021】以下、上記太陽電池セル26の製造工程の
要部を、上記本体の断面の一部を概略示す図4および図
5を用いて説明する。
【0022】図3は、本発明の一実施例である太陽電池
セル26の製造工程を示す工程図である。先ず、拡散工
程P1では、p型半導体基板34の上面(受光面側)に
n型不純物が拡散或いは注入させられることによりn型
とされたエミッタ層35が形成される。図4の(a) はこ
の状態を示している。かかるエミッタ層35の形成によ
り、半導体製の本体内部に存在するNi、Cu等の重金
属がエミッタ層35の表面に析出され、半導体製の本体
が不活性化(イントリンジック・ゲッタリング:int
rinsic gettering)される。これによ
り少数キャリアの拡散長が改善され、本体の深部で吸収
される長波長の光に対する分光感度が向上される。次い
で、保護層形成工程P2では、たとえばSiO2 から成
る保護層38がよく知られた熱酸化、陽極酸化、気相成
長、スパッタリングなどの手法によって上記エミッタ層
35の上に形成される。図4の(b) はこの状態を示して
いる。続くホトマスク形成工程P3においては、感光性
レジスト41がスピナーなどにより一定厚みで塗布さ
れ、前記櫛型電極30およびバスバー32に対応するパ
ターンのマスクの下で露光硬化された後、未硬化部分が
除去されることによりその櫛型電極30およびバスバー
32に対応するパターンで厚み方向に貫通する開口42
が形成される。図4の(c) はこの状態を示している。次
の開口形成工程P4では、前記本体の感光性レジスト4
1側が基板エッチング液にスプレイ或いは浸漬などによ
り接触させられることにより、保護層38のうち上記開
口42内に露出する部分が溶解によって除去され、その
保護層38に厚み方向に貫通し且つ櫛型電極30および
バスバー32に対応するパターン形状の開口43が形成
される。図4の(d) はこの状態を示している。さらに、
感光性レジスト除去工程P5では、上記感光性レジスト
41がよく知られた薬品によって除去される。図4の
(e) はこの状態を示している。そして、不純物拡散工程
P6では、上記エミッタ層35のうち櫛型電極30およ
びバスバー32の直下に位置する場所すなわち上記開口
42、43内に露出する場所に、たとえば燐(P)、ア
ンチモン(Sb)、砒素(As)などのn型不純物が拡
散されることにより、n型不純物濃度が高められた前記
不純物高濃度領域36が形成される。図4の(f) はこの
状態を示している。
【0023】次いで、無電解メッキ工程P7では、前記
複数本の電極に対応するパターンの開口が形成されたエ
ミッタ層35よりも無電解メッキ液に対する表面活性が
低い物質によるマスクすなわち本実施例では保護層38
を通して前記本体の太陽光受光面に無電解メッキを施す
ことにより、エミッタ層35のうち開口43内に露出す
る場所に無電解メッキ導電層39が選択的に形成され
る。たとえば、前記本体の保護層38側がたとえばニッ
ケル−燐無電解メッキ液にスプレイ或いは浸漬などによ
って接触させられることにより、ニッケルから成る無電
解メッキ導電層39が0.1μm 程度の厚みに形成され
る。図5の(g) はこの状態を示している。上記ニッケル
−燐無電解メッキ液は、たとえば、次亜燐酸ニッケル2
5g/l、ピロ燐酸ナトリウム50g/l、次亜燐酸ナト
リウム25g/l、pHが10.0となるように混合さ
れたアンモニア水を含むものである。この無電解メッキ
工程P7における無電解メッキ作業は、本体内のpn接
合による光起電力により負電荷を発生させて無電解メッ
キ導電層39のエミッタ層35に対する選択性や付着効
率を高めるために、好適には、明るい場所すなわち可視
光線などの太陽電池セル10の吸収波長帯内の波長を有
する光線の照射下の場所で行われる。そして、メッキ工
程P8では、よく知られたメッキ液中において上記無電
解メッキ導電層39に電圧を印加してメッキ液中の金属
(銀)イオンを吸着させることにより、その無電解メッ
キ導電層39の上に銀などの金属導体から成るメッキ導
電層40が5μm 程度の厚みに形成される。図5の(h)
はこの状態を示している。さらに裏面電極形成工程P9
において、太陽光受光面28に櫛型電極30が形成され
た半導体の裏面に、スパッタリング等により下部電極4
8が固着されることにより図5(i)に示すように太陽
電池セル26が作成される。
【0024】上記メッキ工程P8は、電気メッキによる
ものに代えて、前記無電解メッキ導電層39とは異種金
属の無電解メッキによるメッキ導電層40を形成するも
のであってもよい。例えば、奥野製薬社製無電解銀メッ
キ液MMG1を375mlと、MMG2を1000ml
と、MMG3を25mlとを混合し、さらに全容積が5
000mlとなるまで純水で希釈する。こうして作製さ
れたメッキ液を、循環濾過をおこないながら40℃に加
温し、上記無電解メッキ導電層40を形成済みの半導体
を循環濾過を継続しながら約1時間程度浸漬することに
より、例えば銀などの金属導体から成るメッキ導電層4
0が2μm程度の厚みに形成された高伝導度電極を得
る。このメッキ工程P8における無電解メッキ作業も前
記無電解メッキ工程P7と同様に、本体内のpn接合に
よる光起電力により負電荷を発生させてメッキ導電層4
0の無電解メッキ導電層39に対する選択性や付着効率
を高めるために、好適には、明るい場所すなわち可視光
線などの太陽電池セル10の吸収波長帯内の波長を有す
る光線の照射下の場所で行われる。
【0025】上記のように、本実施例の太陽電池セル2
6によれば、その太陽光受光面28に設けられた複数本
の櫛型電極30が、半導体製の本体の太陽光受光面28
に無電解メッキ工程P7により直接的に固着された無電
解メッキ導電層39を含んで構成されていることから、
単に無電解メッキ液に接触させることにより選択的に無
電解メッキ導電層39が形成されるので、金属蒸着層を
メッキ導電層40の前に形成する従来の工程に比較し
て、真空室を用いて金属蒸着するための高価な製造設備
やそれを設置する比較的広いスペースが不要となって工
程が比較的簡単になり、また製造工数が少なくなって製
造コストを低くすることができる。同時に、電極を形成
するためのマスクアライメントが不要となってそのアラ
イメントのばらつきによる歩留り低下や工数増加などの
不都合が解消される。
【0026】因みに、従来では、上記櫛型電極30およ
びバスバー32を設けるために、上記図5の(g) 乃至
(i) に対応する図6の(g) 乃至(m) に示す工程が用いら
れていた。すなわち、図6において、(g) に示すホトレ
ジスト塗布工程においてホトレジスト44が塗布され、
(h) において櫛型電極30およびバスバー32に対応す
る遮光マスクを通して露光され、(i) において現像され
ることによりホトレジスト44の未硬化部分が除去され
て前記エミッタ層35のうち開口43に貫通する開口4
5が形成され、(j) において蒸着或いはスパッタリング
によりチタン、パラジウム、銀の3層からなる金属薄膜
層46が形成され、(k) においてホトレジスト44がそ
の上の金属薄膜層46と共に除去され、(l) において図
5の(h) と同様のメッキ工程により電気メッキ導電層4
7が金属薄膜層46の上に形成され、これら金属薄膜層
46および電気メッキ導電層47により櫛型電極30お
よびバスバー32が形成され、さらに(m)において裏
面電極48が固着されることによって太陽電池セルが作
成されていた。このため、製造工程が複雑となり、高価
な製造設備やそれを設置する比較的広いスペースを用意
したり、多くの製造工数を必要としたりするという不都
合があり、製造コストを低くすることが困難である一因
となっていた。また、蒸着やスパッタリングにより電極
を形成するためのマスクアライメントが必要であるた
め、そのアライメント作業により工数が増加したりアラ
イメントのバラツキにより製品歩留りが低下したりする
不都合もあったのである。
【0027】また、本実施例によれば、前記電極は、前
記無電解メッキ導電層39の上にさらにメッキ導電層4
0がメッキ工程P8において電気メッキ若しくは前記無
電解メッキ導電層とは異種金属の無電解メッキにより固
着されたものである。このようにすれば、太陽電池セル
26の太陽光受光面28に設けられた複数本の櫛型電極
30が、半導体製の本体の太陽光受光面28に無電解メ
ッキにより直接的に固着された無電解メッキ導電層39
と、その無電解メッキ導電層の上に電気メッキ若しくは
前記無電解メッキ導電層39とは異種金属の無電解メッ
キにより固着されたメッキ導電層40とから構成されて
いることから、太陽光受光面28に直接固着された無電
解メッキ導電層39上のメッキ導電層40の材料として
は、無電解メッキ可能な金属に限定されず、またn型半
導体層との良好な接触抵抗を有するものでなくともよい
ので、発電電流を導くのに適した金属たとえば銀などを
容易に選択できる。
【0028】また、本実施例の太陽電池セル26によれ
ば、半導体製の本体の表面に保護層38を形成する保護
層形成工程P2と、その保護層38の開口に対応するパ
ターンであって保護層38の開口43に連通する開口4
2を有するホトマスク41をその保護層38の上に形成
するホトマスク形成工程P3と、櫛型電極39およびバ
スバー32(電極)に対応するパターンの開口43をそ
の保護層38に形成する開口形成工程P4とを経ること
により、その太陽電池セルの半導体製の本体が、p型半
導体層34と、そのp型半導体層34の上に生成された
n型半導体層35と、そのn型半導体層35の上に生成
され且つ前記櫛型電極30およびバスバー32に対応す
るパターンの開口43が形成された保護層38と、その
n型半導体層35の保護層38の開口43に対応する部
分に局部的に形成された不純物高濃度領域36とを備え
たものであり、無電解メッキ導電層39は、無電解メッ
キ工程P7により保護層38の開口43内に露出するn
型半導体層35の不純物高濃度領域36に直接的に固着
されたものであることから、無電解メッキを行う場合
に、太陽電池セル26の太陽光受光面28に露出してい
る保護層38は化学的に安定な酸化物から構成されるの
で、n型半導体層35の不純物高濃度領域36に対して
容易に選択的にメッキされる。
【0029】図7は、本発明の他の実施例である太陽電
池セル50の製造工程を示す工程図である。なお、以下
の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の
符号を付して説明を省略する。先ず、粗面化処理工程S
1において異方性エッチングが行われる。上記半導体製
の本体が、たとえばKOH、K2CO3などの強アルカリ
溶液にIPA(イソプロパノール)などのアルコールが
所定の割合で混ぜられたエッチング液に浸漬され、所定
温度たとえば約70〜75℃程度に加熱されることによ
って半導体製の本体の太陽光受光面28に均一な多数の
微小突起52が形成される。この微小突起52は、90
°以下の角度たとえば70.5°の頂角を備えたもので
あり、半導体製の本体の太陽光受光面28にかかる複数
の微小突起52が形成されることによって太陽電池セル
50の変換効率が向上される。
【0030】続く多孔質化処理工程S2において、太陽
光受光面28に設けられた複数の微小突起52を多孔質
化させる。上記粗面化処理工程S1によって太陽光受光
面28に複数の微小突起52が形成された半導体製の本
体が、たとえばHF:HNO 3が100:1である混酸
溶液に所定時間たとえば約一分間程度浸漬されることに
よって、上記複数の微小突起52に多数の孔54が形成
される。図8は上記多孔質化処理工程S2によって複数
の微小突起52が多孔質化された本体の太陽光受光面2
8の様子を示す斜視図であり、図9はかかる本体の太陽
光受光面28の様子を示す断面図である。上記多孔質化
処理工程S2に続いて、前述の図3で示される工程すな
わち拡散工程P1乃至裏面電極形成工程P9が半導体製
の本体に施されることにより、太陽電池セル50が製造
される。
【0031】図10は、本実施例の太陽電池セル50お
よび前述の実施例の太陽電池セル26における吸収波長
(nm)と内部量子効率の関係を比較して示したグラフ
である。このグラフによれば、本実施例の太陽電池セル
50は、粗面化処理および多孔質化処理を施さない太陽
電池セル26に比較して内部量子効率すなわち太陽電池
特性が向上していることがわかる。これは、太陽光受光
面28の表面に多数の微小突起52が形成され、更にそ
の微小突起52に多数の孔54が設けられていることに
より、かかる微小突起52および孔54が設けられてい
ない太陽光受光面28の表面積が大きくなっている為、
前記多孔質化処理工程S2に続く拡散工程P1において
燐拡散によりエミッタ層35が形成される際に半導体製
の本体の不活性化が好適に行われる為だと考えられ、こ
れによって本体の深部で吸収される長波長とりわけ吸収
波長が500nm以上といった波長の光に対する分光感
度がより好適に向上される。
【0032】このように、本実施例によれば、前記本体
の太陽光受光面28に均一な多数の微小突起52を形成
する粗面化処理工程S1と、その粗面化処理工程S1に
よって形成された微小突起52に多数の孔54を形成す
る多孔質化処理工程S2とをさらに含むものである為、
微小突起52に設けられた多数の孔54による所謂アン
カー効果により、太陽光受光面28に直接的に固着され
る無電解メッキ層との密着性が高まり、太陽光受光面2
8に形成される櫛型電極30が剥離し難くなることに加
え、前記太陽光受光面28の表面積が大きくなるので例
えば燐拡散等による不活性化処理によって、太陽電池セ
ル50におけるp型半導体層の深部で吸収される長波長
の光に対する分光感度がより好適に向上される。
【0033】次に、本発明のさらに他の実施例を説明す
る。図11は、前記太陽電池セル26或いは50に代え
て用いられる太陽電池セル80の構成例を示している。
この太陽電池セル80は、太陽光Lの波長帯のうちの吸
収波長帯を広域として高い変換効率が得られるように、
中心波長が相互に異なる複数(3)種類のpn接合が積
層された多接合型構造を備えたものである。すなわち、
太陽電池セル80は、p型半導体基板たとえばp型ゲル
マニウム板の上部が不純物拡散などによってn型とされ
ることによりpn接合が形成された底部接合層60と、
0.1μm程度のn+ −GaAs層およびn+ −(I
n)GaAs層から順次構成され、上記Ge基板上に積
層されたバッファ層62と、n++−InGaP層および
++−AlGaAs層から順次構成され、上記バッファ
層62上に積層されたトンネル層64と、p+ −InG
aP層、p−(In)GaAs層、n+ −(In)Ga
As層、n+ −AlInP層から順次構成されることに
よりpn接合が形成されたInGaAs中間部接合層6
6と、n++−InGaP層およびp++−AlGaAs層
から順次構成され、上記InGaAs中間部接合層66
上に積層されたトンネル層68と、p−AlInP層、
p−InGaP層、n+ −InGaP層、n+−AlI
nP層から順次構成されることによりpn接合が形成さ
れた上部接合層70とを備えている。この太陽電池セル
80の底面には裏面電極48が固着されており、その裏
面電極48と受光面28の櫛型電極30との間に発電電
力が出力されるようになっている。上部接合層70のn
+ −AlInP層のうち、上記櫛型電極30と接触部分
には、n型不純物濃度が高められた不純物高濃度領域3
6が形成され、それに接触するように無電解メッキによ
り形成された無電解メッキ導電層39とその上に電気メ
ッキ若しくは前記無電解メッキ導電層39とは異種金属
の無電解メッキにより固着されたメッキ導電層40とに
より櫛型電極30が形成されている。
【0034】本実施例によれば、無電解メッキにより形
成された無電解メッキ導電層39とその上に電気メッキ
若しくは前記無電解メッキ導電層とは異種金属の無電解
メッキにより固着されたメッキ導電層40とにより櫛型
電極30が構成されているので、前述の実施例と同様の
効果が得られる。また、上記底部接合層60、中間部接
合層66、および上部接合層70にそれぞれ設けられて
いるpn接合は、電気的に直列に接続されるとともに、
中心波長が相互に異なる吸収帯を備えており、太陽光L
の波長帯のうちの吸収波長帯を広域として高い変換効率
が得られるようになっている。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0036】例えば、前述の実施例の櫛型電極30およ
びバスバー32は、無電解メッキによりエミッタ層35
に固着された無電解メッキ導電層39とその上に電気メ
ッキ若しくは前記無電解メッキ導電層とは異種金属の無
電解メッキにより固着されたメッキ導電層40とにより
2層で構成されていたが、無電解メッキ導電層39だけ
でも構成され得るし、3層以上で構成されてもよい。
【0037】前述の実施例の太陽電池セル26、50、
80において、その太陽光受光面28には保護膜38が
設けられていたが、必ずしも設けられていなくてもよ
く、また、その保護膜38に代えて或いはその保護膜3
8に加えて太陽光エネルギの吸収率を高めるための反射
防止膜などが設けられていてもよい。
【0038】太陽電池セル26、50、80は、長手方
向の側縁に1対のバスバー32が設けられ、それら1対
のバスバー32の間を接続するように多数本の櫛型電極
30が上記長手方向に一定の間隔で相互に平行に配置さ
れていたが、複数対のバスバー32の間に多数本の櫛型
電極30によりそれぞれ相互に接続されたものであって
もよいし、受光面28の四辺に沿ってバスバー32が設
けられ、多数本の櫛型電極30がその受光面28上を等
密度で配置されてそのバスバー32に接続されたもので
あってもよい。
【0039】また、前述の実施例では、一次集光装置と
して非結像系フレネルレンズ22が設けられていたが、
円筒面反射鏡、球面反射鏡などの他の一次集光装置であ
ってもよい。このような場合には、太陽電池セル26、
50、80の上に二次集光レンズ24が重ねられた太陽
電池モジュールは、その受光面28が必ずしも太陽光L
に対して直角ではなくてもよく、太陽光Lに対して傾斜
していたり、太陽光Lに対して平行であってもよい。ま
た、上記受光面28は必ずしも平面でなくてもよい。
【0040】その他、一々例示はしないが、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の集光型太陽光発電装置の構
成を概略説明する横断面図である。
【図2】図1の集光型太陽光発電装置に用いられる太陽
電池セルを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である太陽電池セルの製造工
程を示す工程図である。
【図4】図1の太陽電池セルの製造工程の一部を説明す
る図であって、(a) はエミッタ層形成工程、(b) は保護
膜形成工程、(c) はホトマスク形成工程、(d) は開口形
成工程、(e) はホトレジスト除去工程、(f) は不純物高
高度領域形成工程をそれぞれ示している。
【図5】図1の太陽電池セルの製造工程の他の一部を説
明する図であって、(g) は無電解メッキ工程、(h) はメ
ッキ工程、(i)は裏面電極形成工程をそれぞれ示して
いる。
【図6】従来の電極構成を形成するための従来の工程で
あって、(g) はホトレジスト塗布工程、(h) は露光工
程、(i) は現像工程、(j) は金属薄膜形成工程、(k) は
ホトマスク除去工程、(l) は電気メッキ工程、(m)は
裏面電極形成工程をそれぞれ示している。
【図7】本発明の他の実施例である太陽電池セルの製造
工程を示す工程図である。
【図8】多孔質化処理工程によって複数の微小突起が多
孔質化された本体の太陽光受光面の様子を示す斜視図で
ある。
【図9】多孔質化処理工程によって複数の微小突起が多
孔質化された本体の太陽光受光面の様子を示す断面図で
ある。
【図10】粗面化処理および多孔質化処理を施した本発
明の一実施例である太陽電池セルの吸収波長(nm)と
内部量子効率との関係を、粗面化処理および多孔質化処
理を施さない太陽電池セルとの比較によって評価したグ
ラフである。
【図11】本発明のさらに他の実施例の太陽電池セルの
構成を説明する図である。
【符号の説明】
10:集光型太陽光発電装置 26:太陽電池セル 30:櫛型電極(電極) 34:p型半導体層、35:エミッタ層(本体) 36:不純物高濃度領域 38:保護層 39:無電解メッキ導電層 40:メッキ導電層 50:太陽電池セル 52:微小突起 54:孔 80:太陽電池セル P2:保護層形成工程 P4:開口形成工程 P7:無電解メッキ工程 P8:メッキ工程 S1:粗面化処理工程 S2:多孔質化工程
フロントページの続き (72)発明者 魚住 久文 愛知県名古屋市南区大同町二丁目30番地 大同特殊鋼株式会社技術開発研究所内 (72)発明者 山口 真史 東京都豊島区巣鴨3−18−17−204 Fターム(参考) 4K022 AA05 AA37 AA41 BA35 BA36 CA08 DA01 4M104 AA01 AA02 BB05 BB08 BB14 CC01 DD16 DD21 DD24 DD26 DD34 DD37 DD52 DD53 FF02 FF13 FF22 GG05 HH08 HH20 5F051 AA02 AA03 AA08 CB27 CB29 DA01 DA15 EA09 FA06 FA13 FA16 FA18 HA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製の本体と、該本体の太陽光受光
    面に所定の間隔で配設された複数本の電極とを備えた太
    陽電池セルであって、 該電極が、前記本体の太陽光受光面に無電解メッキによ
    り直接的に固着された無電解メッキ導電層を含むことを
    特徴とする太陽電池セル。
  2. 【請求項2】 前記電極は、前記無電解メッキ導電層の
    上にさらにメッキ導電層が電気メッキ若しくは前記無電
    解メッキ導電層とは異種金属の無電解メッキにより固着
    されたものである請求項1の太陽電池セル。
  3. 【請求項3】 前記半導体製の本体は、p型半導体層
    と、該p型半導体層の上に生成されたn型半導体層と、
    該n型半導体層の上に生成され且つ前記複数本の電極に
    対応するパターンの開口が形成された保護層と、該n型
    半導体層の該保護層の開口に対応する部分に局部的に形
    成された不純物高濃度領域とを備えたものであり、 前記無電解メッキ導電層は、前記保護層の開口内に露出
    するn型半導体層の不純物高濃度領域に直接的に固着さ
    れたものである請求項1または2の太陽電池セル。
  4. 【請求項4】 前記n型半導体層は、表面に均一な多数
    の微小突起が形成され且つ該微小突起に多数の孔が設け
    られたものである請求項3の太陽電池セル。
  5. 【請求項5】 半導体製の本体と、該本体の太陽光受光
    面に所定の間隔で配設された複数本の電極とを備えた太
    陽電池セルの製造方法であって、 前記複数本の電極に対応するパターンの開口が形成され
    たマスクを通して前記本体の太陽光受光面に無電解メッ
    キを施すことにより、該本体の太陽光受光面に無電解メ
    ッキ導電層を直接的に形成する無電解メッキ工程を含む
    ことを特徴とする太陽電池セルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記太陽電池セルの製造方法は、 前記無電解メッキ工程により前記本体の太陽光受光面に
    形成された無電解メッキ導電層の上に、電気メッキ若し
    くは前記無電解メッキ導電層とは異種金属の無電解メッ
    キを施すことによりメッキ導電層を積層するメッキ工程
    をさらに含むものである請求項5の太陽電池セルの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記本体の太陽光受光面に直接的に無電
    解メッキ導電層を形成する為の前記無電解メッキ工程お
    よび/または該無電解メッキ導電層上にこれとは異種金
    属の無電解メッキ層を形成するメッキ工程は、前記太陽
    電池セルの吸収波長を含む光の存在下で実行されるもの
    である請求項5または6の太陽電池セルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記太陽電池セルの製造方法は、 半導体製の本体の表面に保護層を形成する保護層形成工
    程と、 前記複数本の電極に対応するパターンの開口を該保護層
    に形成する開口形成工程とをさらに含み、前記本体の太
    陽光受光面に直接的に無電解メッキ導電層を形成する為
    の無電解メッキ工程は、前記保護層に形成された開口を
    通して前記本体を無電解メッキ液に接触させることによ
    り該保護層の開口内に無電解メッキ導電層を充填するも
    のである請求項5乃至7のいずれかの太陽電池セルの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記太陽電池セルの製造方法は、 前記本体の太陽光受光面に均一な多数の微小突起を形成
    する粗面化処理工程と、 該粗面化処理工程によって形成された微小突起に多数の
    孔を形成する多孔質化処理工程とをさらに含むものであ
    る請求項5乃至8のいずれかの太陽電池セルの製造方
    法。
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