JP2002373309A - 特性予測システム、特性予測方法およびその方法を記憶した記憶媒体 - Google Patents

特性予測システム、特性予測方法およびその方法を記憶した記憶媒体

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JP2002373309A
JP2002373309A JP2001179222A JP2001179222A JP2002373309A JP 2002373309 A JP2002373309 A JP 2002373309A JP 2001179222 A JP2001179222 A JP 2001179222A JP 2001179222 A JP2001179222 A JP 2001179222A JP 2002373309 A JP2002373309 A JP 2002373309A
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Yoichiro Obayashi
陽一郎 大林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力データの値が幅を持つものとして与えら
れ場合に、その幅の情報をも生かして入力データを処理
して、寿命を予測することができる特性予測方法などを
提供する。 【解決手段】 機器、その機器を構成するユニットまた
は部品の特性を入力データをもとに予測する特性予測シ
ステムにおいて、寿命値予測のために入力する入力デー
タが幅を持つ値で与えられる場合に、入力データ値をそ
の幅の中から乱数で決める入力データ処理部1、その入
力データ処理部1により決められた入力データ値をもと
に仮の寿命値を求めるデータ処理部2、前記入力データ
処理部1およびデータ処理部2による処理を複数回繰り
返すことにより得られた仮の寿命値の分布から機器また
はその機器内のユニットまたは部品の予測寿命値を決定
する寿命値決定部3を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成機器など
機器、およびその機器を構成しているユニットや部品の
特性である例えば故障率や寿命を予測する特性予測シス
テム及びその予測方法に関し、特に、特性を予測するた
めに入力する入力データが幅を持つ値であったり、個々
の入力データ値の幅が違う場合の処理に有効な特性予測
システム及びその予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機器、およびその機器を構成しているユ
ニットや部品の特性を予測する特性予測は従来より行な
われている。例えば、特性を予測するためのモデルを予
め用意しておき、複数の入力値をこのモデルに適用する
ことにより特性(性能)を予測するのである。しかし、
この予測方法は、正確には、ある範囲の入力に基づいて
ある範囲の値を予測するので、予測値を得るために多大
な作業を必要とする。そのため、特開2000−315
244公報に示された装置性能を統計的に予測する方法
では、装置パラメータに対応するある範囲の値を含む入
力データをモデルに与えて、データセットを表す1組の
方程式を導き出し、その方程式を統計的に処理して予測
値を得る。なお、累積ハザード解析などを用いた統計的
手法は個々の入力値を点として捉え、その値が正しいこ
とを前提として処理する方法であるが、市場データなど
には点として値を捉えられないデータもある。ある区間
に値はあるが、その値がどの点かははっきり言えないケ
ースである。そのため、従来は、一定の条件により値を
代表する点を決め、それを入力値としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開2000
−315244公報に示された従来技術は、入力データ
を点としてではなく値の範囲をもつ方程式として捉えて
いるので、入力値の取り得る値の範囲が反映されそうに
思える。しかし、入力データ全体を一組の方程式で表し
ているので、個々のデータが取る範囲が違う場合には対
応できない。さらに、入力データを方程式に直すために
入力データにモデルを与えているが、市場データなどで
はモデル化できないデータもある。また、累積ハザード
解析などを用いた統計的手法では、市場データのよう
に、ある区間に値はあるがその値がどの点かははっきり
言えない場合、一定の条件により値を代表する点を決
め、それを入力値としているが、そのような従来の方法
では入力値が取り得る範囲の情報を生かしたことになら
ず、結果に片寄りが生じる可能性があるという問題があ
る。本発明の目的は、機器や部品などの寿命値予測に際
して、このような従来技術の問題を解決することにあ
り、具体的には、入力データの値が幅を持つものとして
与えられ場合に、その幅の情報をも生かして累積ハザー
ド法によるデータ処理を行うことにより、方程式やモデ
ル化によらずに、入力値の範囲の情報を生かしつつ入力
データを処理して、寿命を予測することができる特性予
測システム及びその予測方法などを提供することにあ
る。また、仮の寿命値の分布範囲が許容範囲に入らない
場合は入力データ値の取る幅を制約して寿命値予測を行
うことができる特性予測方法などを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、機器、その機器を構成
するユニットまたは部品の特性を入力データをもとに予
測する特性予測システムにおいて、寿命値予測のために
入力する入力データが幅を持つ値で与えられる場合に、
入力データ値をその幅の中から乱数で決める入力データ
処理手段と、その入力データ処理手段により決められた
入力データ値をもとに仮の寿命値を求めるデータ処理手
段と、前記入力データ処理手段およびデータ処理手段に
よる処理を複数回繰り返すことにより得られた仮の寿命
値の分布から機器またはその機器内のユニットまたは部
品の予測寿命値を決定する寿命値決定手段とを備えたこ
とを特徴とする。また、請求項2記載の発明では、請求
項1記載の発明において、仮の寿命値の分布とその分布
を収めるべき許容範囲とを比較してその仮の寿命値の分
布がその許容範囲に収まっているか否かを判断する範囲
判定手段と、その範囲判定手段により許容範囲に収まっ
ていないと判定されたとき、前記入力データ処理手段お
よびデータ処理手段による処理繰り返しに際して入力デ
ータ値の幅を変更する入力幅変更手段とを備えたことを
特徴とする。また、請求項3記載の発明では、請求項1
または請求項2記載の発明において、入力データ値の幅
と乱数分布の形式をインターフェースを介して外部へ渡
し、決定された入力データ値をそのインターフェースを
介して外部から受け取るように入力データ処理手段を構
成し、外部から受け取った入力データ値をインターフェ
ースを介して外部へ渡し、演算結果をそのインターフェ
ースを介して受け取るようにデータ処理手段を構成した
ことを特徴とする。また、請求項4記載の発明では、機
器、その機器を構成するユニットまたは部品の特性を入
力データをもとに予測する特性予測方法において、寿命
値予測のために入力する入力データが幅を持つ値で与え
られる場合に入力データ値をその幅の中から乱数で決
め、決められた入力データ値をもとに仮の寿命値を求め
る処理を複数回繰り返えし、繰り返しによって得られた
仮の寿命値の母数の分布から機器またはその機器内のユ
ニットまたは部品の予測寿命値を決定する構成にしたこ
とを特徴とする。
【0005】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明において、仮の寿命値の分布とその分布を収
めるべき許容範囲とを比較してその仮の寿命値の分布が
その許容範囲に収まっているか否かを判断し、許容範囲
に収まっていないと判定されたとき、前記した処理繰り
返しに際して入力データ値の幅を変更する構成にした。
また、請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明に
おいて、機器またはその機器内のユニットまたは部品が
市場から撤去されるまでの期間の分布が得られた場合
は、入力データ値の幅内の乱数分布を、対応する前記期
間の分布値で乱数を重みづけした乱数分布とし、前記期
間の分布が得られない場合は一様乱数を用いる構成にし
たことを特徴とする。また、請求項7記載の発明では、
請求項4または請求項5記載の発明において、入力デー
タ値の幅と乱数分布の形式をインターフェースを介して
外部へ渡し、決定された入力データ値をそのインターフ
ェースを介して外部から受け取り、外部から受け取った
入力データ値をインターフェースを介して外部へ渡し、
演算結果をそのインターフェースを介して受け取る構成
にしたことを特徴とする。また、請求項8記載の発明で
は、プログラムを記憶した記憶媒体において、請求項4
乃至請求項7のいずれかに記載の特性予測方法に従って
プログラミングしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す特性予測システムの構成ブロック図である。このよ
うな構成で、この特性予測システムは機器、およびその
機器を構成するユニットまたは部品の特性として寿命値
を実験、計測または市場データをもとに予測する。な
お、前記機器は例えば画像形成機器である。図示したよ
うに、この実施例の特性予測システムは、特性として寿
命値を予測するための入力データが幅を持つ値で与えら
れる場合に、入力データ値をその幅の中から乱数で決め
る入力データ処理手段である入力データ処理部1、その
入力データ処理部1により決められた入力データ値をも
とに前記特性に対応した仮の寿命値などを演算するデー
タ処理手段であるデータ処理部2、前記入力データ処理
部1およびデータ処理部2による処理を複数回数繰り返
えさせて仮の寿命値の母数の分布図を作成することによ
り寿命値を決定する寿命値決定手段である寿命値決定部
3を備える。
【0007】以下、顧客先にある機器の部品が故障して
サービスマンにより交換される場合を例にとって、この
実施例の特性予測方法を図1などにより説明する。な
お、この場合、特性予測対象は部品であり、特性は寿命
値である。また、前記したように、データ処理部2にお
いて仮の寿命値を求めたりその仮の寿命値の分布関数の
母数を求めたりすることから、ワイブル型の分布関数を
例に取り説明する。ワイブル関数の母数の推定には、対
象物が故障した時点の瞬間故障率(ハザード・レイト)
を累積して分布関数の母数を推定する方法である累積ハ
ザード法を用いるが、分布関数には、ワイブル型,指数
型,正規型,対数正規型,極値型など多種あり、一般的
には、対象物の特徴に応じて使い分ける。累積ハザード
法の入力データに必要なものは部品が故障するまでの時
間と観測終了時点における部品の稼動時間である。観測
終了時点における部品の稼動時間は、故障するまでに至
らず打ち切られることから、ここではセンサード時間と
呼ぶことにする。実際の運用では、部品の故障モードが
複数ある場合、類別を行うが、この実施例では説明の単
純化のため、故障モードは一つであり、類別の必要はな
いとする。市場では機器が使い始められる時期はまちま
ちであり、顧客が機器を破棄する時期もまちまちである
ので、図3に示すように、部品が故障するまでの時間
と、観測終了時点における部品の稼働時間(センサード
時間)が定められる。観測終了時点でのセンサード時間
は、その時点で市場にある機器の場合は時間(あるいは
日数など)を算出できるが、図3に示した機器#2のよ
うに顧客が廃棄して市場から撤去された場合、顧客から
廃棄日の情報をもらわない限りデータの値を点として与
えることは難しい。そのため、機器#2については、セ
ンサード時間の範囲は、図4に示すように部品を交換し
たときから観測終了時点までの範囲となる。なお、前記
した例は一例であり、市場データの収集システムの仕
様、サービスマンや営業マンのワークフローにより範囲
を特定する指標はさまざまである。また、前記した例は
機器個々の幅が違う場合の例であるが、市場データの収
集間隔などによりデータ全体が同じ幅を持つこともあり
得る。いずれにせよ、入力データが点ではなく、ある幅
で与えられるのが本発明のポイントである。
【0008】図1に戻って、入力データ処理部1では、
入力データの値が取り得る範囲の中から乱数により値を
決める。図3に示したデータを部品毎に時間の小さい順
に並べ直したものを図5に示しているが、このうち、取
り得る値の範囲を点線で示したものが幅のあるデータ
で、このデータについては小さい順から外して記入して
ある。この例では乱数で決めるべきデータはこの1件だ
けである。なお、用いる乱数は幅のもつ意味により使い
分ければ良い。範囲内のどこかの確率が高いことが経験
的に分かっているならば、その確率分布を反映した乱数
を使い、それらを示唆するデータがないならば一様乱数
を使う。特に、市場から撤去されるまでの期間の分布が
得られた場合は、入力データ値の幅内の乱数分布を、対
応する前記期間の分布値を用いて乱数に重みづけした乱
数分布とし、分布が得られない場合は一様乱数を使う。
例えば、図6に示すような撤去率の分布があるとする。
図6において、A,Bは図5に示したA,Bと対応して
おり、日数Aを経過した部品のうち次の瞬間に撤去され
る割合はそのうちのAs%であることを示している。こ
のような場合には、AからBまでの期間の撤去率で乱数
の出現確率に重み付けをし、B以上の値が出た場合はす
べてBとする。乱数を使って、図5(A)に示したよう
な値が得られたとする。そうすると、データ処理部2で
は、累積ハザード法により故障分布(ワイブル分布)の
母数mとηとを求める。なお、累積ハザード法を用いた
算出方法は日科技連信頼性工学シリーズ第3巻「信頼性
の分布と統計」などに記載されているとおりである。し
たがって、ここでは、累積ハザードの瞬間故障率を説明
するにとどめる。図5(A)に示したように、この例で
は、最初の故障時の瞬間故障率は0.14である。最初
の故障時にその瞬間まで生きていた総数は6個であり、
そのうち1つが壊れたからである。次の故障における瞬
間故障率は0.25である。次の故障が起こった瞬間に
は4個が生きており、そのうち1個が故障したからであ
る。このようにして得た複数の瞬間故障率からデータ処
理部2は仮の寿命値を求める。例えば、横軸に時間(図
5に示した横軸の時間)、縦軸に瞬間故障率を取り、両
軸とも対数メモリにして各時間における瞬間故障率をプ
ロットし、プロットした各点がより近傍に位置するよう
な直線を引き、その直線から寿命とみなす所定の故障率
に対応する時間を仮の寿命値として求めるのである。前
記したような、入力データ処理部1による入力データ値
を乱数を用いて決める処理、およびデータ処理部2によ
る仮の寿命値を求める処理を指定回数(n回)繰り返さ
せ、n個の分布を得る。繰り返し回数は多い方がよい
が、1万回ほど繰り返せば良い。この分布は図7に示す
ような、経験的に正規分布に近い形になる。次に、寿命
値決定部3が分布形状を調べ、例えば仮の寿命値の母数
の平均値または最頻値を部品の寿命値と決定する(例え
ば図7に示したEが求める寿命値である)。
【0009】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。この実施例では、仮の寿命値の分布が許容範囲に
入るか否かを調べ、入らない場合は入力値の幅を狭くし
て許容範囲に入るかどうかを調べる。図7に示したよう
な分布から決定した寿命値は平均値あるいは最頻値であ
るが、その出現確率が十分高いことを示しているわけで
はない。他の値よりも可能性が高いだけである。図7に
示したグラフは度数頻度のグラフをカーブフィットさせ
たもので、斜線で囲んだ部分は平均値を中心とし左右4
5%,合わせて90%の部分である。つまり、1万回の
事象のうち9000回の事象の範囲であり、その上限お
よび下限の示す日数は、その範囲にある日数であれば9
0%の確率で再現すると考えられるような日数である。
図7においては、90%の確率で再現すると考えられる
のは寿命値がC〜Dの間であるといえる。これは、通常
の信頼区間と同じであることを示している。つまり、寿
命値はEであるがその前後C〜Dの範囲である確率も9
0%であることになる。図7において、C〜Dが広すぎ
ると実用的な寿命値とは考えられない。そのため、結果
の幅の原因の一つである、入力データ値の幅を変化させ
て、結果の仮の寿命値の幅の変化を観察し、要求する範
囲内に入るかどうかを調べるのである。以下、図8に従
って、この実施例の動作を説明する。まず、入力データ
処理部1が入力データ処理を行う(S1)。第1の実施
例で説明したように、入力データの値が取り得る範囲の
中から乱数により値を決めるのである。そして、データ
処理部2が仮の寿命値を求めるデータ処理を行う(S
2)。
【0010】ステップS1およびS2の処理を指定回数
n回繰り返し、n回が終了すると(S3でYes)、n
個の仮の寿命値の母数の分布から寿命値決定部3が第1
の実施例と同様にして寿命値を決定する(S4)。ま
た、範囲判定手段としても動作する寿命値決定部3がそ
の際に用いた仮の寿命値の分布範囲を予め設定されてい
る許容範囲と比較し(S5)、許容範囲内に収まってい
ない場合は(S5でNG)、入力幅変更手段が入力デー
タ値の幅を変更し(S6)、再度寿命値を求めるフロー
に入る(S1)。そして、再度許容範囲の判定を行い
(S5)、再び許容範囲に収まっていない場合は(S5
でNG)、入力幅変更手段により更に入力値の幅を狭め
る(S6)。なお、入力幅変更においては、例えば一般
的な2分法などを用いる。こうして、分布が許容範囲に
収まったならば(S5でOK)、そのときに得た寿命値
を最終的な寿命値としてこの動作フローを終了させる。
なお、入力データ幅を小さくしても許容範囲内に入らな
い場合は、他の要因、例えばデータの分布が元々広かっ
た、などの他の要因を考えていく。
【0011】図9は本発明の第3の実施例を示す特性予
測システムの構成ブロック図である。図示したように、
この実施例の特性予測システムでは、図1に示した第1
の実施例の入力データ処理部1に含まれていた乱数発生
部とデータ処理部2に含まれていた母数推定部を外部に
出し、入力データ処理部1aと乱数発生部4とをインタ
ーフェース(I/F)6により接続し、データ処理部2
aと母数推定部5とをインターフェース7により接続す
る構成とした。このような構成で、この実施例では、乱
数発生やワイブル分布の母数推定などを市販の統計解析
ソフトウェアで実現する。計算に必要なデータをI/F
を介して渡して処理するほうが効率の良い場合もあるの
である。この場合、I/Fのデータ形式としては、各入
力データ値の幅(上限・下限間)および乱数分布の指定
を含む形式とする。インターフェース6,7に用いる装
置としては、記憶媒体駆動装置を備えて、フロッピー
(登録商標)ディスクやMOなど着脱可能な記憶媒体を
介して接続するか、通信装置を備えて、LANなどでデ
ータを直接渡すようにする。図10に、本発明の各実施
例のハードウェア構成を示す。入力データ処理部1にお
いて処理されるデータは図10に示した入力装置12か
ら入力される。入力装置12としてはキーボードが一般
的であるが、フロッピーディスクから読み取って入力し
ても良い。また、通信装置15によりネットワークを介
して入力しても良い。入力装置12などにより入力され
たデータは記憶装置16に記憶される。入力データ処理
部1、データ処理部2、寿命値決定部3、およびインタ
ーフェース部6,7は情報処理装置11により実現され
る。情報処理装置11はパーソナルコンピュータの中央
演算装置のような標準的な構成で良い。データ処理部2
で作成された母数分布は表示装置13や出力装置14か
ら出力される。表示装置13にはディスプレイなどが適
切であり、出力装置14としてはプリンタが適切であ
る。また、寿命値決定部3の決定結果の出力も表示装置
13により表示される。また、仮の寿命値の母数分布の
データや決定結果は記憶装置16に記憶される。通信装
置15によりネットワークを介して他のシステムに渡さ
れる場合もある。
【0012】なお、以上においては、寿命値予測対象が
部品の場合で説明したが、同様にして、ユニットや機器
を寿命値予測対象として寿命値予測を行うことも可能で
ある。また、入力データ処理部1およびデータ処理部2
により行われる処理は指定回数繰り返すものとして説明
したが、指定回数でなく所定の条件に達するまで繰り返
すようにしても良い。以上、本発明の実施例について説
明したが、説明したような特性予測方法に従ってプログ
ラミングしたプログラムを着脱可能なCD−ROMなど
記憶媒体に記憶し、その記憶媒体をこれまで本発明によ
った機器や部品などの特性予測を行えなかった他の情報
処理装置などに装着することにより、その情報処理装置
においても本発明によった特性予測を行うことができ
る。あるいは、他の情報処理装置が通信装置によりネッ
トワークを介してプログラムを読み込んでもかまわな
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1および請求項4記載の発明では、機器、その機
器を構成するユニットまたは部品について寿命値予測の
ために入力する入力データが幅を持つ値で与えられる場
合、入力データ値がその幅の中から乱数で決められ、決
められた入力データ値をもとに仮の寿命値を求める処理
が複数回繰り返えされ、繰り返しによって得られた仮の
寿命値の母数の分布から機器またはその機器内のユニッ
トまたは部品の予測寿命値が決定されるので、寿命値予
測において、入力データ値の幅の情報を生かしたデータ
処理が期待でき、従来の条件による値の代表点による処
理にはない、偏りのないデータ処理結果を得ることがで
きる。また、請求項2および請求項5記載の発明では、
請求項1または請求項4記載の発明において、仮の寿命
値の分布とその分布を収めるべき許容範囲とを比較する
ことによりその仮の寿命値の分布がその許容範囲に収ま
っているか否かが判断され、許容範囲に収まっていない
と判定されたとき、前記した処理繰り返しに際して入力
データ値の幅が変更されるので、仮の寿命値の分布を収
めるべき許容範囲に収めることができる。
【0014】また、請求項3および請求項7記載の発明
では、請求項1、請求項2、請求項4、または請求項5
記載の発明において、入力データ値の幅と乱数分布の形
式をインターフェースを介して外部へ渡すことにより、
決定された入力データ値をそのインターフェースを介し
て外部から受け取ることができるし、外部から受け取っ
た入力データ値をインターフェースを介して外部へ渡す
ことにより、演算結果をそのインターフェースを介して
受け取ることができるので、市販の汎用的なソフトウェ
アをを用いて請求項1、請求項2、請求項4、または請
求項5記載の発明の効果を容易に実現することができ
る。また、請求項6記載の発明では、請求項4記載の発
明において、機器またはその機器内のユニットまたは部
品が市場から撤去されるまでの期間の分布が得られた場
合は、入力データ値の幅内の乱数分布が、対応する前記
期間の分布値で乱数を重みづけした乱数分布とされ、前
記期間の分布が得られない場合は一様乱数が用いられる
ので、より現実に近い入力データ値を用いることができ
る。また、請求項8記載の発明では、請求項4乃至請求
項7のいずれかに記載の特性予測方法に従ってプログラ
ミングしたプログラムが例えば着脱可能な記憶媒体に記
憶されるので、その記憶媒体をこれまで請求項4乃至請
求項7のいずれかに記載の発明によった特性予測を行え
なかった情報処理装置などに装着することにより、その
情報処理装置においても請求項4乃至請求項7のいずれ
かに記載の発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す特性予測システム
の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の説
明図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の他
の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の他
の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の他
の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の他
の説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例を示す特性予測方法の他
の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す特性予測方法の動
作フロー図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す特性予測システム
の構成ブロック図である。
【図10】本発明の各実施例の特性予測システムのハー
ドウェア構成図である。
【符号の説明】
1 入力データ処理部、2 データ処理部、3 寿命値
決定部、4 乱数発生部、5 母数推定部、6 インタ
ーフェース、7 インターフェース、11 情報処理装
置、12 入力装置、13 表示装置、14 出力装
置、15 通信装置、16 記憶装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器、その機器を構成するユニットまた
    は部品の特性を入力データをもとに予測する特性予測シ
    ステムにおいて、寿命値予測のために入力する入力デー
    タが幅を持つ値で与えられる場合に、入力データ値をそ
    の幅の中から乱数で決める入力データ処理手段と、その
    入力データ処理手段により決められた入力データ値をも
    とに仮の寿命値を求めるデータ処理手段と、前記入力デ
    ータ処理手段およびデータ処理手段による処理を複数回
    繰り返すことにより得られた仮の寿命値の分布から機器
    またはその機器内のユニットまたは部品の予測寿命値を
    決定する寿命値決定手段と、を備えたことを特徴とする
    特性予測システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の特性予測システムにおい
    て、仮の寿命値の分布とその分布を収めるべき許容範囲
    とを比較してその仮の寿命値の分布がその許容範囲に収
    まっているか否かを判断する範囲判定手段と、その範囲
    判定手段により許容範囲に収まっていないと判定された
    とき、前記入力データ処理手段およびデータ処理手段に
    よる処理繰り返しに際して入力データ値の幅を変更する
    入力幅変更手段と、を備えたことを特徴とする特性予測
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の特性予測
    システムにおいて、入力データ値の幅と乱数分布の形式
    をインターフェースを介して外部へ渡し、決定された入
    力データ値をそのインターフェースを介して外部から受
    け取るように入力データ処理手段を構成し、外部から受
    け取った入力データ値をインターフェースを介して外部
    へ渡し、演算結果をそのインターフェースを介して受け
    取るようにデータ処理手段を構成したことを特徴とする
    特性予測システム。
  4. 【請求項4】 機器、その機器を構成するユニットまた
    は部品の特性を入力データをもとに予測する特性予測方
    法において、寿命値予測のために入力する入力データが
    幅を持つ値で与えられる場合に入力データ値をその幅の
    中から乱数で決め、決められた入力データ値をもとに仮
    の寿命値を求める処理を複数回繰り返えし、繰り返しに
    よって得られた仮の寿命値の母数の分布から機器または
    その機器内のユニットまたは部品の予測寿命値を決定す
    ることを特徴とする特性予測方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の特性予測方法において、
    仮の寿命値の分布とその分布を収めるべき許容範囲とを
    比較してその仮の寿命値の分布がその許容範囲に収まっ
    ているか否かを判断し、許容範囲に収まっていないと判
    定されたとき、前記した処理繰り返しに際して入力デー
    タ値の幅を変更することを特徴とする特性予測方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の特性予測方法において、
    機器またはその機器内のユニットまたは部品が市場から
    撤去されるまでの期間の分布が得られた場合は、入力デ
    ータ値の幅内の乱数分布を、対応する前記期間の分布値
    で乱数を重みづけした乱数分布とし、前記期間の分布が
    得られない場合は一様乱数を用いることを特徴とする特
    性予測方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5記載の特性予測
    方法において、入力データ値の幅と乱数分布の形式をイ
    ンターフェースを介して外部へ渡し、決定された入力デ
    ータ値をそのインターフェースを介して外部から受け取
    り、外部から受け取った入力データ値をインターフェー
    スを介して外部へ渡し、演算結果をそのインターフェー
    スを介して受け取ることを特徴とする特性予測方法。
  8. 【請求項8】 プログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の特性予測
    方法に従ってプログラミングしたことを特徴とする記憶
    媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104573881A (zh) * 2015-02-10 2015-04-29 广东石油化工学院 一种基于退化数据建模的服役设备剩余寿命自适应预测方法

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