JP2002371464A - 難燃性を有する導電性布の製造方法及び難燃性を有する導電性布 - Google Patents
難燃性を有する導電性布の製造方法及び難燃性を有する導電性布Info
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- JP2002371464A JP2002371464A JP2001178373A JP2001178373A JP2002371464A JP 2002371464 A JP2002371464 A JP 2002371464A JP 2001178373 A JP2001178373 A JP 2001178373A JP 2001178373 A JP2001178373 A JP 2001178373A JP 2002371464 A JP2002371464 A JP 2002371464A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導電性布の繊維の脱落という問題の解消と、
難燃性の確保という問題とを両立させる。 【構成】 水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合
した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処理
させる。
難燃性の確保という問題とを両立させる。 【構成】 水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合
した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処理
させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁波シー
ルド材として使用される導電性布の製造方法とその製品
とに関する。
ルド材として使用される導電性布の製造方法とその製品
とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の導電性布としては、短い繊維を互
いに絡ませた不織布からなるものがある。この不織布か
らなる導電性布では、短い繊維に導電性の金属をメッキ
することで導電性を確保している。不織布の特徴には、
構成する繊維が短いため摩擦等を加えると、繊維が脱落
することが挙げられる。導電性布の場合は、繊維が脱落
すると、繊維自身が導電性を有しているため、短絡事故
等の原因となることがある。このため、従来の不織布か
らなる導電性布では、表面を樹脂コーティングすること
で繊維の脱落を防止していた。
いに絡ませた不織布からなるものがある。この不織布か
らなる導電性布では、短い繊維に導電性の金属をメッキ
することで導電性を確保している。不織布の特徴には、
構成する繊維が短いため摩擦等を加えると、繊維が脱落
することが挙げられる。導電性布の場合は、繊維が脱落
すると、繊維自身が導電性を有しているため、短絡事故
等の原因となることがある。このため、従来の不織布か
らなる導電性布では、表面を樹脂コーティングすること
で繊維の脱落を防止していた。
【0003】また、この不織布からなる導電性布は、繊
維にメッキされた金属によって熱電伝導が高くなるた
め、燃えやすいという特質がある。このため、従来の導
電性布では、液状の難燃剤を含浸させて難燃性を高めて
いた。
維にメッキされた金属によって熱電伝導が高くなるた
め、燃えやすいという特質がある。このため、従来の導
電性布では、液状の難燃剤を含浸させて難燃性を高めて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維の
脱落防止のために樹脂コーティングした導電性布には、
液状の難燃剤を含浸させることは困難であった。これ
は、不織布に樹脂コーティングを施すと、樹脂コーティ
ングが撥水性を有していることが原因である。逆に、液
状の難燃剤を導電性布に含浸させた後に、樹脂コーティ
ングを施すと、樹脂コーティング中に難燃剤が再溶解し
てしまい、結果として難燃性が得られないという問題が
あった。
脱落防止のために樹脂コーティングした導電性布には、
液状の難燃剤を含浸させることは困難であった。これ
は、不織布に樹脂コーティングを施すと、樹脂コーティ
ングが撥水性を有していることが原因である。逆に、液
状の難燃剤を導電性布に含浸させた後に、樹脂コーティ
ングを施すと、樹脂コーティング中に難燃剤が再溶解し
てしまい、結果として難燃性が得られないという問題が
あった。
【0005】このため、繊維の脱落という問題の解消
と、難燃性の確保という問題とは両立しないものとなっ
ていた。
と、難燃性の確保という問題とは両立しないものとなっ
ていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、繊維の脱落という問題の解消と、難燃性の確
保という問題とは両立することができる難燃性を有する
導電性布の製造方法と、難燃性を有する導電性布とを提
供することを目的としている。
であって、繊維の脱落という問題の解消と、難燃性の確
保という問題とは両立することができる難燃性を有する
導電性布の製造方法と、難燃性を有する導電性布とを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る難燃性を有
する導電性布の製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂エマ
ルジョンとを混合した混合液に、導電性不織布を浸漬さ
せた後、乾燥処理する。
する導電性布の製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂エマ
ルジョンとを混合した混合液に、導電性不織布を浸漬さ
せた後、乾燥処理する。
【0008】また、本発明に係る難燃性を有する導電性
布は、水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合した
混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処理した
ものである。
布は、水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合した
混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処理した
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る難燃性
を有する導電性布の製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂
エマルジョンとを混合した混合液に、導電性布を浸漬さ
せた後、乾燥処理するものである。
を有する導電性布の製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂
エマルジョンとを混合した混合液に、導電性布を浸漬さ
せた後、乾燥処理するものである。
【0010】水溶性難燃剤としては例えば丸菱油化工業
社製のもの(商品名:R974−M)を、樹脂エマルジ
ョンとしては大日本インキ製造社製のアクリルエマルジ
ョン(商品名:E−7180B)をそれぞれ使用する。
社製のもの(商品名:R974−M)を、樹脂エマルジ
ョンとしては大日本インキ製造社製のアクリルエマルジ
ョン(商品名:E−7180B)をそれぞれ使用する。
【0011】他の材料としては、日本精鉱社製の三酸化
アンチモン(商品名:PATOX−M)、昭和電工社製
の水酸化アルミニウム(商品名:H−42)を用いる。
アンチモン(商品名:PATOX−M)、昭和電工社製
の水酸化アルミニウム(商品名:H−42)を用いる。
【0012】これらの材料を以下に掲げる表1に従って
混合したものを導電性不織布に浸漬し、その後、ロール
で脱水し、120℃の雰囲気下で1時間乾燥させた。
混合したものを導電性不織布に浸漬し、その後、ロール
で脱水し、120℃の雰囲気下で1時間乾燥させた。
【0013】表1 実施例 A B C 樹脂エマルジョン 処理済 25 17 水溶性難燃剤 50 50 50 水 50 25 33 合計 100 100 100 単位は、重量%である。
【0014】このようにして処理した難燃性を有する導
電性布の特性は、以下の通りである。まず、実施例A
は、従来の技術の欄で説明したものと同様であり、先に
処理が済んでいる樹脂エマルジョンが撥水性を有するた
め、水溶性難燃剤が含浸しなかった。すなわち、これに
は難燃性を附与することができなかった。
電性布の特性は、以下の通りである。まず、実施例A
は、従来の技術の欄で説明したものと同様であり、先に
処理が済んでいる樹脂エマルジョンが撥水性を有するた
め、水溶性難燃剤が含浸しなかった。すなわち、これに
は難燃性を附与することができなかった。
【0015】実施例Bは、繊維の脱落も確認されず、柔
軟性及び難燃性(VTM−1)も良好であった。
軟性及び難燃性(VTM−1)も良好であった。
【0016】実施例Cは、難燃性(VTM−0)は良好
であったが、柔軟性に欠けていた。
であったが、柔軟性に欠けていた。
【0017】なお、これらの難燃性及びグローイング性
能のテストは、UL94の垂直燃焼法に基づいて行われ
た。
能のテストは、UL94の垂直燃焼法に基づいて行われ
た。
【0018】これらのテスト結果から判明することは、
水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合した混合液
とに導電性不織布を浸漬することで、従来のように、水
溶性難燃剤とアクリルエマルジョンとのいずれか一方を
先に導電性不織布に浸漬することによって生じる問題
点、すなわち水溶性難燃剤が含浸しないとか、アクリル
エマルジョンが再溶解してしまうという問題を生じさせ
ることなく、難燃性と繊維の脱落防止との問題の解消を
両立することができるということである。
水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混合した混合液
とに導電性不織布を浸漬することで、従来のように、水
溶性難燃剤とアクリルエマルジョンとのいずれか一方を
先に導電性不織布に浸漬することによって生じる問題
点、すなわち水溶性難燃剤が含浸しないとか、アクリル
エマルジョンが再溶解してしまうという問題を生じさせ
ることなく、難燃性と繊維の脱落防止との問題の解消を
両立することができるということである。
【0019】ただし、アクリルエマルジョンが少ない
と、柔軟性に欠けるものとなることが確認された。
と、柔軟性に欠けるものとなることが確認された。
【0020】なお、本発明は上述した実施例に用いられ
た材料に限定されることなく、同等のものであれば変更
可能である。
た材料に限定されることなく、同等のものであれば変更
可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る難燃性を有する導電性布の
製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混
合した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処
理するようにしている。
製造方法は、水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを混
合した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥処
理するようにしている。
【0022】かかる製造方法で製造された難燃性を有す
る導電性布は、難燃性と繊維の脱落防止との問題の解消
を両立することができた。従って、この製造方法で製造
された難燃性を有する導電性布は、電磁波シールド材と
して好適である。すなわち、導電性布を構成する短い繊
維が脱落するおそれが減少したので、脱落した繊維によ
る短絡事故の発生を減少させることができる。また、同
時に難燃性も確保したので、より広い範囲での利用が可
能となる。
る導電性布は、難燃性と繊維の脱落防止との問題の解消
を両立することができた。従って、この製造方法で製造
された難燃性を有する導電性布は、電磁波シールド材と
して好適である。すなわち、導電性布を構成する短い繊
維が脱落するおそれが減少したので、脱落した繊維によ
る短絡事故の発生を減少させることができる。また、同
時に難燃性も確保したので、より広い範囲での利用が可
能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 9/00 Fターム(参考) 4L031 AB34 BA09 DA16 4L033 AB07 AC05 CA18 DA05 DA06 5E321 BB23 BB41 BB44 GG05
Claims (4)
- 【請求項1】 水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを
混合した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥
処理することを特徴とする難燃性を有する導電性布の製
造方法。 - 【請求項2】 前記混合液に、三酸化アンチモンをも混
合したことを特徴とする請求項1記載の難燃性を有する
導電性布の製造方法。 - 【請求項3】 前記混合液に、水酸化アルミニウムをも
混合したことを特徴とする請求項2記載の難燃性を有す
る導電性布の製造方法。 - 【請求項4】 水溶性難燃剤と、樹脂エマルジョンとを
混合した混合液に、導電性不織布を浸漬させた後、乾燥
処理したことを特徴とする難燃性を有する導電性布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178373A JP2002371464A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 難燃性を有する導電性布の製造方法及び難燃性を有する導電性布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178373A JP2002371464A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 難燃性を有する導電性布の製造方法及び難燃性を有する導電性布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002371464A true JP2002371464A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19019085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001178373A Pending JP2002371464A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 難燃性を有する導電性布の製造方法及び難燃性を有する導電性布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002371464A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103675370A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-03-26 | 国家电网公司 | 一种特高压试验均场布的制造方法 |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001178373A patent/JP2002371464A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103675370A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-03-26 | 国家电网公司 | 一种特高压试验均场布的制造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040423 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051202 |
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A02 | Decision of refusal |
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