JP2002371268A - エアゾール組成物および塗膜の形成方法 - Google Patents

エアゾール組成物および塗膜の形成方法

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JP2002371268A
JP2002371268A JP2001181888A JP2001181888A JP2002371268A JP 2002371268 A JP2002371268 A JP 2002371268A JP 2001181888 A JP2001181888 A JP 2001181888A JP 2001181888 A JP2001181888 A JP 2001181888A JP 2002371268 A JP2002371268 A JP 2002371268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と比べて乾燥時間が短く、かつ乾燥後の
塗膜表面が滑らかになるエアゾール組成物、および該エ
アゾール組成物を用いる塗膜形成方法を提供すること。 【解決手段】 疎水性樹脂(セルロース樹脂など)およ
び両親媒性溶剤(ケトン類など)を含有する原液と噴射
剤(ジメチルエーテルなど)とからなるエアゾール組成
物。前記エアゾール組成物を噴射した後、噴射物を水と
接触させることにより乾燥させて塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾール組成物
および該エアゾール組成物を用いる塗膜の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、塗料は家庭用、自動車用、船舶用
など幅広く用いられており、その製品形態も多種に渡
る。一般的な塗料は樹脂などの塗膜形成成分、溶剤、用
途に応じて顔料、可塑剤、分散剤、硬化剤などを配合し
ており、塗膜形成成分を溶解する溶剤の揮発によって塗
膜を形成する。
【0003】塗料については、塗膜の色や耐久性、表面
状態などの特性や、塗布してから乾燥するまでの時間
(乾燥速度)が重要な要素であり、塗膜形成成分や溶剤
を選択することにより調整している。前記溶剤は、塗膜
形成成分を溶解させる溶解力に応じて真溶剤、助溶剤、
希釈剤に大別され、また蒸発速度に応じて低沸点溶剤
(沸点100℃未満)、中沸点溶剤(沸点100〜15
0℃)、高沸点溶剤(沸点が150℃を超えるもの)に
大別され、溶解力と蒸発速度を考慮し、適宜混合して使
用されている。
【0004】しかし、従来の塗料では、前記したように
溶剤の揮発によって塗膜を形成するため、噴射してから
塗膜が完全に乾燥するまでの時間は、一般的な塗料の場
合30分〜1時間、蒸発速度の速い溶剤を多く配合した
速乾性といわれる製品であっても15〜30分と長く、
均一な塗膜を得るためには、ほこりやゴミ、虫などが付
着しないように留意する必要があった。また乾燥時に、
溶剤が空気中の水分や水と接触して水を吸収しないため
に、溶剤としてはトルエン、キシレンなどの疎水性溶剤
を使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来と比べ
て短時間で塗膜を形成することができ、かつ乾燥後の塗
膜表面が滑らかになるエアゾール組成物、および該エア
ゾール組成物を用いる塗膜形成方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、疎水
性樹脂および両親媒性溶剤を含有する原液と噴射剤とか
らなるエアゾール組成物であって、該エアゾール組成物
を噴射し、付着した噴射物を水と接触させると乾燥する
ことを特徴とするエアゾール組成物、乾燥が、噴射物が
水と接触するとき、噴射物中の両親媒性溶剤が水に溶解
し、疎水性樹脂による被膜(塗膜)を形成することであ
る前記エアゾール組成物、疎水性樹脂が両親媒性溶剤お
よび/または噴射剤に溶解している前記エアゾール組成
物、両親媒性溶剤が、20℃における水への溶解度が1
重量%以上であって、溶解パラメータが8〜11である
前記エアゾール組成物、および疎水性樹脂および両親媒
性溶剤を含有する原液と噴射剤とからなるエアゾール組
成物を対象物に噴射する工程、噴射されたエアゾール組
成物を水と接触させて該両親媒性溶剤を水に移動させる
ことにより乾燥させる工程を含む塗膜の形成方法にかか
わる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のエアゾール組成物は、疎
水性樹脂および両親媒性溶剤を含有する原液と噴射剤と
からなる。
【0008】前記疎水性樹脂は、エアゾール組成物中で
は両親媒性溶剤および/または噴射剤に溶解しており、
エアゾール組成物を噴射対象物に噴射し、付着した噴射
物を水と接触させると直ちに乾燥し、塗膜を形成する成
分である。噴射物が水と接触して乾燥するとき、樹脂が
水に溶解せず、所望の強度を有し、滑らかな塗膜を形成
するために疎水性であることが好ましい。樹脂の疎水性
は、たとえば水への溶解度(重量%)により定量的に評
価することができる。疎水性樹脂として、20℃におけ
る水への溶解度が1重量%以下、さらには0.5重量%
以下である樹脂を用いることが好ましい。前記水への溶
解度が1重量%を超えると、噴射物を水と接触させたと
き、樹脂の一部が水に溶解しやすくなるため塗膜表面が
粗くなる。また塗膜が形成しにくくなる。
【0009】疎水性樹脂としては、たとえばニトロセル
ロース、エチルセルロース、アセチルセルロース、ベン
ジルセルロース、ブチルセルロースなどのセルロース樹
脂、メタクリル酸エステル(メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸−n−ブチル)やアクリ
ル酸エステル(アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸−n−ブチル)などのアクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルブチルエーテルおよ
びポリビニルエチルエーテルなどのビニル樹脂、および
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂な
どがあげられる。これらのうち、塗膜の可撓性、付着
性、強度などの点からセルロース樹脂が好ましい。
【0010】前記疎水性樹脂は原液中5〜50重量%、
好ましくは10〜40重量%配合されることが好まし
い。疎水性樹脂の配合量が5重量%未満の場合は所望の
膜厚や強度を有する塗膜を形成しにくくなり、50重量
%を超えるとエアゾール組成物中で溶解しにくくなる。
【0011】前記両親媒性溶剤は、容器内では疎水性樹
脂を溶解する溶媒として用いられる。本発明のエアゾー
ル組成物は溶剤として、特定の両親媒性溶剤を用い、か
つ疎水性樹脂を溶解するものを用いる点に特徴があり、
これにより、噴射物が水と接触すると、疎水性樹脂を溶
解していた両親媒性溶剤のうち両親媒性溶剤のみが水に
移動する。その結果、噴射物から溶剤が除去されるた
め、疎水性樹脂が短時間に析出し、塗膜の形成が速くな
る。両親媒性溶剤としては、たとえば水への溶解度(重
量%)および溶解パラメータ(δ)により定量的に評価
することができる。20℃における水への溶解度は1重
量%以上、さらには5重量%以上である溶剤を主溶剤と
して用いることが好ましい。前記溶解度が1重量%未満
の場合は、溶剤が水へ溶解する時間が長くなるため、塗
膜の乾燥時間が長くなる傾向がある。また、溶剤の溶解
パラメータは8〜11、さらには8〜10であることが
好ましく、溶解パラメータが8未満の場合は水への溶解
度が小さくなる傾向があり、一方、11を超えると疎水
性樹脂を溶解しにくくなる傾向がある。
【0012】両親媒性溶剤としては、アセトン(溶解
度:完全溶解、δ:10)、メチルエチルケトン(ME
K)(溶解度:26.8、δ:9.3)、メチルプロピ
ルケトン(溶解度:4.3、δ:8.9)、メチルイソ
ブチルケトン(MIBK)(溶解度:1.9、δ:8.
4)、シクロヘキサノン(溶解度:2.3、δ:9.
9)、ジアセトンアルコール(溶解度:完全溶解、δ:
9.2)などのケトン類、酢酸エチル(溶解度:8.
7、δ:9.1)、酢酸イソプロピル(溶解度:2.
9、δ:8.4)、乳酸エチル(溶解度:完全溶解、
δ:10)、乳酸ブチル(溶解度:4.0、δ:9.
4)などのエステル類、エチレングリコールメチルエー
テル(溶解度:完全溶解、δ:10.8)、ジエチレン
グリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチル
エーテル(溶解度:完全溶解、δ:9.9)、ジエチレ
ングリコールエチルエーテル(溶解度:完全溶解、δ:
9.6)、エチレングリコールブチルエーテル(溶解
度:完全溶解、δ:8.9)、ジエチレングリコールブ
チルエーテル(溶解度:完全溶解、δ:8.9)、ジオ
キサン(溶解度:完全溶解、δ:9.9)などのエチレ
ングリコール誘導体、テトラヒドロフラン、n−メチル
ピロリドンなどがあげられ、これらは単独でまたは混合
して用いられる。
【0013】また、補助溶剤として、エタノール(溶解
度:完全溶解、δ:12.7)、イソプロピルアルコー
ル(溶解度:完全溶解、δ:11.5)、ブチルアルコ
ール(溶解度:7.7、δ:11.4)、アミルアルコ
ール(溶解度:1.7、δ:10.9)、ヘキシルアル
コール(溶解度:0.3、δ:10.7)、ベンジルア
ルコール(溶解度:3.0、δ:12.1)、シクロヘ
キサノール(溶解度:3.6、δ:11.4)などのア
ルコール類、メチルアミルケトン(溶解度:0.4、
δ:8.5)、酢酸−n−ブチル(溶解度:0.7、
δ:8.5)などを用いてもよい。
【0014】前記両親媒性溶剤としては、疎水性樹脂を
溶解する特性に優れ、かつ水への溶解が速い点からケト
ン類を配合することが好ましい。さらに、分子量が小さ
い成分ほど水に速く溶解することから、メチルエチルケ
トンやアセトンなどの低分子量の溶剤を配合することが
好ましい。
【0015】両親媒性溶剤は、原液中30〜80重量
%、好ましくは40〜70重量%配合される。両親媒性
溶剤の配合量が30重量%未満の場合は、噴射したとき
噴霧粒子が粗く、ダスト状となり、塗布面で均一に付着
しにくく、乾燥後の塗膜がザラザラになる。一方、両親
媒性溶剤の配合量が80重量%を超えると、溶剤量が多
く、溶剤に溶解している樹脂濃度が低くなるため、溶剤
が水に溶解する時間が長くなり、塗膜の乾燥時間も長く
なる。また、所望の膜厚が得られにくく、塗膜の効果が
充分得られない。さらに、塗布した直後、液垂れしやく
すくなり、均一な塗膜が得られにくくなる。
【0016】原液には、前記疎水性樹脂と両親媒性溶剤
以外にも、目的や用途に応じて可塑剤、顔料、分散剤、
乾燥剤(ドライヤー)、皮張り防止剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤などの補助成分を配合することができる。
【0017】前記可塑剤は良好な塗膜を形成するための
成分である。可塑剤としては、クエン酸アセチルトリメ
チル、クエン酸アセチルトリブチルなどのクエン酸エス
テル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジオクチル、フタル酸ジアミル、フタル酸ジエチルヘキ
シルなどのフタル酸エステル、リン酸トリブチル、リン
酸トリクレジルなどのリン酸エステル、アジピン酸ジエ
チル、アジピン酸ジブチルなどのアジピン酸エステル、
イソ酪酸・酢酸スクロース、メチルフタリルメチルグリ
コレート、エチルフタリルエチルグリコレート、塩素化
パラフィン、塩素化ビフェニルなどがあげられる。
【0018】前記顔料は、塗膜を所望の色にするための
成分である。顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華、カ
ーボンブラック、亜鉛、ベンガラ、酸化鉄、黄鉛、クロ
ム酸鉛、アルミニウム、銅、コバルトなどの無機顔料、
フタロシアニン、キノクラミン、トルイジンなどの有機
顔料などがあげられる。
【0019】前記分散剤は、顔料を原液および/または
エアゾール組成物中で分散しやすくするための成分であ
る。分散剤としては、ポリアミノアミド、変性アクリル
系ブロック共重合物、アルキルアンモニウム塩、ポリカ
ルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リエチレングリコールエステル、ソルビタンアルキレー
トなどがあげられる。
【0020】前記乾燥剤は、樹脂の酸化または重合を促
進して塗膜形成の時間を短縮するための成分である。乾
燥剤としては、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、ナ
フテン酸マンガン、オクチル酸鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸マンガンなどがあげられる。
【0021】皮張り防止剤は、噴射物が水と接触するま
でに表面が乾燥し、不溶性の被膜を形成することを防止
するための成分である。皮張り防止剤としては、メチル
エチルケトンオキシム、ブチルジオキシム、アイオノー
ル、オイゲノール、ジテンペン、テレピン油などがあげ
られる。
【0022】前記紫外線吸収剤は、紫外線による塗膜の
劣化を防止するための成分である。紫外線吸収剤として
はジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノンなど
があげられる。
【0023】前記帯電防止剤は、塗膜が摩擦などによっ
て帯電し、空気中の埃などを吸引して塗膜表面をよごす
ことを防止するための成分である。帯電防止剤としては
グアニジン誘導体や陰イオン界面活性剤などがあげられ
る。
【0024】前記補助成分は原液中0.1〜60重量
%、好ましくは0.3〜50重量%配合される。0.1
重量%未満の場合は、補助成分の効果が得られにくく、
60重量%を超えると疎水性樹脂や両親媒性溶剤の配合
量が少なくなるため、所望の塗膜が得られにくい。
【0025】原液は、前述の疎水性樹脂や必要に応じて
可塑剤などの補助成分を両親媒性溶剤に溶解し、さらに
必要に応じて分散剤や顔料を溶解または分散させること
により製造することができる。得られる原液は疎水性樹
脂を溶解しているが、本発明では、後述する噴射剤に疎
水性樹脂を溶解することもできるため、原液に疎水性樹
脂の溶解度を超えて配合し、疎水性樹脂の一部が分散し
た状態であってもよい。
【0026】原液はエアゾール組成物中30〜60重量
%、好ましくは35〜55重量%配合される。原液の配
合量が30重量%未満の場合は原液の配合量が少なくな
るため、原液の噴射量が少なくなり、所望の塗膜厚を形
成しにくくなる。また噴霧粒子が細かくなりすぎ、塗布
面で飛散しやすく、不要な箇所に噴射物が付着したり、
使用者が噴射物を吸引する恐れがある。一方、原液の配
合量が60重量%を超えると、所定の塗布量を大幅にオ
ーバーし、噴射対象物上で噴射物が垂れやすくなり、美
観を著しく損なう。また原液に疎水性樹脂を高濃度で配
合した場合には、噴霧粒子が粗く、ダスト状となり、塗
布面で均一に付着しにくく、乾燥後の塗膜がざらざらに
なる。
【0027】噴射剤は、前記原液を微細な霧状で噴射
し、噴射面において滑らかな塗膜を形成するための成分
である。噴射剤としてはジメチルエーテル(DME)
(δ:8.8)、液化石油ガス(LPG)(プロパン
(δ:6.5)、ブタン(δ:7.0))、フロン類お
よびこれらの混合物などの液化ガスや、窒素、炭酸ガ
ス、亜酸化窒素ガス、圧縮空気などの圧縮ガスがあげら
れる。これらのうち、疎水性樹脂および両親媒性溶剤を
よく溶解することから、ジメチルエーテルを主成分とす
る液化ガスを用いることが好ましく、該液化ガスの溶解
パラメータが8〜11、さらには8〜10であることが
好ましい。該範囲の噴射剤を用いることにより、疎水性
樹脂を両親媒性溶剤だけでは溶解しきれない濃度で配合
することが可能となる。さらに、該噴射剤を用い、通常
濃度で疎水性樹脂を配合する場合、原液中の両親媒性溶
剤量を少なくし、噴射剤を両親媒性溶剤の一部として作
用させることにより、該エアゾール組成物を噴射する
と、噴射剤は噴射直後に気化するため、噴射対象物に付
着する噴射物中の両親媒性溶剤量は少量となるので、該
噴射物が水と接触し、水に両親媒性溶剤が全量溶解する
までの時間を非常に短くすることができる。また、噴射
物中に噴射剤の一部が残留した場合、残留した噴射剤に
より両親媒性溶剤の気化が促進され、水と接触するまで
に両親媒性溶剤量を減少させることができ、乾燥時間が
短くなる。
【0028】噴射剤はエアゾール組成物中40〜70重
量%、好ましくは45〜65重量%配合される。噴射剤
の配合量が40重量%未満の場合は、噴霧粒子が粗くダ
スト状となり、塗布面で均一に付着しにくく、乾燥後の
塗膜がザラザラになる。また疎水性樹脂を高濃度で配合
している場合には、原液に溶解することなく分散した疎
水性樹脂を噴射剤に完全には溶解できなくなる。さら
に、両親媒性溶剤が多く必要となるため、液化ガスが気
化した後の噴射物であっても、水と接触し、両親媒性溶
剤が全量水に溶解するまでの時間は長くなる。一方、噴
射剤の配合量が70重量%を超えると原液の配合量が少
なくなるため、原液の噴射量が少なくなり、所望の塗膜
を形成しにくくなる。また噴霧粒子が細かくなりすぎ、
塗布面で飛散しやすく、付着性が悪くなり、不要な箇所
に噴射物が付着したり、使用者が噴射物を吸引する恐れ
がある。
【0029】本発明のエアゾール組成物は、前記原液と
噴射剤とをエアゾール容器内に充填し、エアゾール容器
内で混合することにより得られる。なおエアゾール組成
物全体、とくに溶剤と噴射剤との溶解パラメータが8〜
11、さらに8〜10であることが好ましい。溶解パラ
メータが前記範囲にある場合は、疎水性樹脂の溶解性に
優れているが、噴射物が水と接触したとき両親媒性溶剤
は水に溶解し、かつ疎水性樹脂は析出して塗膜を形成す
る。なお、複数成分の混合物(原液、噴射剤およびエア
ゾール組成物)の溶解パラメータ(δmix)は以下の式
で算出できる。
【0030】
【数1】
【0031】(式中、kは1から組成物を構成する成分
の数、xkは成分kのモル分率、Vkは成分kの分子容お
よびδkは成分kの溶解パラメータを示す。) かくして得られるエアゾール組成物をエアゾール容器に
充填したエアゾール製品は、家庭や車、船舶、建築物、
工芸用品、路面などに用いられ、用途としてはペイン
ト、錆止め、仕上げ剤、発光・蛍光塗料に用いられる。
【0032】本発明の塗膜の形成方法においては、疎水
性樹脂および両親媒性溶剤を含有する原液と噴射剤とか
らなるエアゾール組成物を対象物に噴射し、付着した噴
射物に水を接触させることにより乾燥させて塗膜を形成
する。すなわち、噴射物に水を接触させることにより両
親媒性溶剤が水に移動し、水に溶解しない疎水性樹脂の
塗膜が析出する。噴射物に接触させる水に制限はなく、
精製水、蒸留水やイオン交換水を用いてもよく、とくに
精製されていない水を用いてもよい。水を接触させる手
段についてもとくに限定されず、たとえば水を液化ガス
や圧縮ガス、加圧ポンプなどを用いて霧状で噴射する手
段や、シャワーを用いる手段、あるいは噴射物が付着し
た噴射対象物を水の中に漬ける手段などがあげられる。
なお、本発明のエアゾール組成物を噴射対象物に噴射
し、付着した噴射物を水と接触させて塗膜を形成する
際、形成される塗膜の厚さが5〜100μm、好ましく
は10〜60μmとなるように噴射することが好まし
い。5μm未満の場合は、塗膜強度が弱く、塗膜が割れ
たり、剥がれやすくなる。また、被塗物を色顔料を含有
した塗料で被覆する必要がある場合、隠蔽不足を生じ
る。100μmを超えると塗膜内部の溶剤が水に溶解し
にくくなるため、塗膜に溶剤が残留しやすく、完全に乾
燥させるのが困難となる。
【0033】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0034】実施例1 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル57.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器(220ml)に充填し、エア
ゾールバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品
を作製した。
【0035】 ニトロセルロース(70%) 14.0(重量%) イソ酪酸・酢酸スクロース 7.0 クエン酸アセチルトリブチル 7.0 POEアルキルアリルエーテルコポリマー 1.0 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 アセトン 23.0 エチレングリコールエチルエーテル 23.0 (合計 100.0(重量%))
【0036】比較例1 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル57.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器(220ml)に充填し、エア
ゾールバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品
を作製した。
【0037】 ニトロセルロース(70%) 14.0(重量%) フタル酸ジブチル 7.0 アジピン酸イソブチル 7.0 不飽和ポリカルボン酸ポリアミノアミド 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n−ブチルアルコール 6.5 酢酸ブチル 10.0 トルエン 5.0 キシレン 25.0 (合計 100.0(重量%))
【0038】塗膜の形成 実施例1および比較例1で得られたエアゾール製品を、
冷間圧延鋼板(大きさ7cm×15cm、厚さ0.8m
m)に、乾燥後の膜厚が30μmとなるように塗布し
た。ついで、実施例1については20℃の静水に浸し、
1分間静置したのち取り出した。比較例1については、
常温(20℃)にて自然乾燥させた。
【0039】実施例2 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル57.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0040】 メチルメタクリレート共重合物(100%) 14.0(重量%) ニトロセルロース(70%) 5.0 長油アルキッド樹脂(70%) 5.0 フタル酸ジブチル 4.0 アクリル系共重合体アンモニウム塩溶液 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 エチレングリコールエチルエーテル 20.0 メチルエチルケトン 20.0 (合計 100.0(重量%))
【0041】比較例2 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル57.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0042】 メチルメタクリレート共重合物(100%) 14.0(重量%) ニトロセルロース(70%) 5.0 長油アルキッド樹脂(70%) 5.0 フタル酸ジブチル 4.0 アクリル系共重合体アンモニウム塩溶液 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 酢酸ブチル 10.0 トルエン 1.75 キシレン 28.25 (合計 100.0(重量%))
【0043】塗膜の形成 実施例2および比較例2で得られたエアゾール製品をブ
リキ板(大きさ60cm×60cm、厚さ0.3mm)
に、乾燥後の膜厚が30μmとなるように塗布した。実
施例2については霧吹きを使用して水を塗面に万遍なく
吹き付け、1分程静置したのち、エアブロワーで水滴を
吹き飛ばした。一方、比較例2はそのまま常温(20
℃)で乾燥を行った。
【0044】実施例3 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と、噴射剤
としてジメチルエーテルと液化石油ガス(0.15MP
a/20℃)との混合物(DME/LPG=95/5重
量比)57重量%とを混合してエアゾール組成物を調製
した。得られたエアゾール組成物100gをエアゾール
容器220mlに充填し、エアゾールバルブおよびボタ
ンを取り付けてエアゾール製品を製作した。
【0045】 エポキシエステル(70%) 18.0(重量%) フタル酸ジブチル 4.0 長鎖ポリアミノアマイド塩溶液 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 メチルエチルケトンオキシム 0.01 ナフテン酸鉛 0.08 オクチル酸コバルト 0.08 n-ブチルアルコール 6.5 エチレングリコールエチルエーテル 22.88 メチルエチルケトン 22.95 (合計 100.00(重量%))
【0046】比較例3 以下に示す組成からなる原液43.0重量%と、噴射剤
としてジメチルエーテルと液化石油ガス(0.15MP
a/20℃)との混合物(DME/LPG=95/5重
量比)57重量%とを混合してエアゾール組成物を調製
した。得られたエアゾール組成物100gをエアゾール
容器220mlに充填し、エアゾールバルブおよびボタ
ンを取り付けてエアゾール製品を製作した。
【0047】 エポキシエステル(70%) 18.0(重量%) フタル酸ジブチル 4.0 長鎖ポリアミノアマイド塩溶液 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 メチルエチルケトンオキシム 0.01 ナフテン酸鉛 0.08 オクチル酸コバルト 0.08 n-ブチルアルコール 6.5 石油系高沸点溶剤 5.0 ミネラルスピリット 40.83 (合計 100.00(重量%))
【0048】塗膜の形成 実施例3および比較例3で得られたエアゾール製品をス
テンレス製キッチンシンク(幅60cm奥行き55cm
深さ15cm)に、乾燥後の膜厚が40μmとなるよう
に塗布した。実施例3についてはシンク内部にそのまま
水道水を張り、1分程静置したのち、栓を抜いて排水し
た。一方、比較例3はそのまま常温(20℃)で乾燥を
行った。
【0049】実施例4 以下に示す組成からなる原液55.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル45.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物2
80gをエアゾール容器500mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0050】 塩素化ポリビニルブチルエーテル(100%) 20.0(重量%) 塩素化パラフィン 4.0 ポリカルボン酸アルキルアミン塩 0.1 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 エチレングリコールエチルエーテル 22.2 メチルエチルケトン 22.2 (合計 100.0(重量%))
【0051】比較例4 以下に示す組成からなる原液55.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル45.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物2
80gをエアゾール容器500mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0052】 塩素化ポリビニルブチルエーテル(100%) 20.0(重量%) 塩素化パラフィン 4.0 ポリカルボン酸アルキルアミン塩 0.1 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 トルエン 4.9 キシレン 46.0 (合計 100.0(重量%))
【0053】塗膜の形成 実施例4および比較例4で得られたエアゾール製品を浴
室のむき出しのコンクリート面(高さ約1m、幅約1
m)に、乾燥後の膜厚が40μmとなるように塗布し
た。実施例4については浴室備え付けのシャワーにて塗
布面に約1分ほど水をかけ、そのまま放置した。一方、
比較例4はそのまま常温(20℃)で乾燥を行った。
【0054】実施例5 以下に示す組成からなる原液40.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル60.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0055】 アセチルセルロース 14.0(重量%) フタル酸ジブチル 7.0 アジピン酸イソブチル 7.0 不飽和ポリカルボン酸ポリアミド 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 エチレングリコールエチルエーテル 20.0 メチルエチルケトン 20.0 (合計 100.0(重量%))
【0056】比較例5 以下に示す組成からなる原液40.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル60.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0057】 アセチルセルロース 14.0(重量%) フタル酸ジブチル 7.0 アジピン酸イソブチル 7.0 不飽和ポリカルボン酸ポリアミド 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 ジオキサン 5.0 酢酸ブチル 10.0 トルエン 5.0 キシレン 20.0 (合計 100.0(重量%))
【0058】塗膜の形成 実施例5および比較例5で得られたエアゾール製品を木
材(大きさ7cm×15cm、厚さ1cm)に、乾燥後
の膜厚が30μmとなるように塗布した。ついで、実施
例5については霧吹きを使用して塗面に万遍なく吹き付
け、1分程静置した後、エアブロワーで水滴を吹き飛ば
した。一方、比較例5はそのまま常温(20℃)で乾燥
を行った。
【0059】実施例6 以下に示す組成からなる原液45.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル55.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0060】 ベンジルセルロース 14.0(重量%) フタル酸ジブチル 7.0 アジピン酸イソブチル 7.0 不飽和ポリカルボン酸ポリアミド 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 エチレングリコールエチルエーテル 20.0 メチルエチルケトン 20.0 (合計 100.0(重量%))
【0061】比較例6 以下に示す組成からなる原液40.0重量%と噴射剤と
してジメチルエーテル60.0重量%とを混合してエア
ゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物1
00gをエアゾール容器220mlに充填し、エアゾー
ルバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品を製
作した。
【0062】 ベンジルセルロース 14.0(重量%) フタル酸ジブチル 7.0 アジピン酸イソブチル 7.0 不飽和ポリカルボン酸ポリアミド 0.5 二酸化チタン(ルチル型) 25.0 n-ブチルアルコール 6.5 ジオキサン 5.0 酢酸ブチル 10.0 トルエン 5.0 キシレン 20.0 (合計 100.0(重量%))
【0063】塗膜の形成 実施例6および比較例6で得られたエアゾール製品をア
ルミニウムサッシ切断物(大きさ7cm×5cm、厚さ
3cm)に、乾燥後の膜厚が30μmとなるように塗布
した。ついで、実施例6については塗布後水槽に張った
水の中に1分程浸した後、水滴を振り切った。一方、比
較例6はそのまま常温(20℃)で乾燥を行った。
【0064】塗膜の評価 1.乾燥時間 得られたエアゾール製品を各噴射対象物に噴射してか
ら、水と接触させて塗膜を形成し、該塗膜が乾燥するま
での時間(塗膜を指で触り、液状感が感じられないこ
と)を測定した。 2.乾燥後のべたつき感 乾燥した塗膜を指で触り、べたつき感の有無を評価し
た。 3.塗膜表面の状態 乾燥した塗膜を目視にて観察し、下記の基準にて表面状
態を評価した。 (評価基準) ○:埃の付着はほとんどなく、非常に滑らかである。 △:埃の付着は認められるものの、美観上許容できる範
囲である。 ×:埃の付着が著しく、埃よけなどの設備を要する。
【0065】
【表1】
【0066】評価試験において、本発明のエアゾール製
品(実施例1〜6)は、エアゾール組成物を塗布したの
ち、1分間水と接触させるだけで付着した噴射物中の溶
剤が水へ溶解し、噴射物と接触している水を除去したと
きまたは噴射物を水中から取り出したときには(噴射か
ら1分)すでに乾燥した塗膜が形成されていた。得られ
た塗膜についても、べたつき感はなく、塗膜表面も埃や
ゴミなどの付着物はなく、非常に滑らかであった。一
方、従来の製品(比較例1〜6)に関しては、塗膜が乾
燥するまでに40〜55分間かかり、得られた塗膜にべ
たつき感はないものの、塗膜表面には埃の付着が認めら
れた。また、比較例1〜6のエアゾール製品を噴射し、
噴射物に実施例1〜6と同じ方法で水と接触させたとこ
ろ、塗膜の乾燥が進捗せず塗膜が乾燥しないなどの問題
があった。
【0067】さらに、実施例1または比較例1の原液
と、噴射剤として液化石油ガス(ブタン)を用いたエア
ゾール製品をそれぞれ製作したが、いずれも疎水性樹脂
は溶解せず、噴射することはできなかった。なお、実施
例1の溶剤+DMEの溶解パラメータ(δ)は9.0、
比較例1の溶剤+DMEの(δ)は8.9、実施例1の
溶剤+LPGの(δ)は7.5、比較例1の溶剤+LP
Gの(δ)は7.4であった。
【0068】
【発明の効果】本発明のエアゾール組成物は、噴射後に
水と接触させると該噴射物中の両親媒性溶剤のみが水に
移動するので、従来と比較して乾燥時間を短縮すること
ができる。また、本発明の塗膜の形成方法によれば、通
常の自然乾燥における埃などが塗膜に付着することを防
止でき、かつ塗膜を対象物の表面に滑らかに形成するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 201/00 201/00 Fターム(参考) 4D075 AA02 BB79Z CA01 CA48 CB01 DA06 DA23 DB02 DC01 DC05 DC08 DC11 DC38 EA07 EA25 EB19 EB22 EB33 EB35 EB42 EB54 EB56 EC30 4J038 BA021 CE051 CG141 DB001 DD001 DL031 EA011 HA136 HA146 HA306 JA02 JA11 JA26 JA33 JA56 JA70 JA74 JB27 JC43 KA06 KA07 MA11 PA06 PA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性樹脂および両親媒性溶剤を含有す
    る原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物であって、
    該エアゾール組成物を噴射し、付着した噴射物を水と接
    触させると乾燥することを特徴とするエアゾール組成
    物。
  2. 【請求項2】 乾燥が、噴射物が水と接触するとき、噴
    射物中の両親媒性溶剤が水に溶解し、疎水性樹脂による
    被膜(塗膜)を形成することである請求項1記載のエア
    ゾール組成物。
  3. 【請求項3】 疎水性樹脂が両親媒性溶剤および/また
    は噴射剤に溶解している請求項1記載のエアゾール組成
    物。
  4. 【請求項4】 両親媒性溶剤が、20℃における水への
    溶解度が1重量%以上であって、溶解パラメータが8〜
    11である請求項1、2または3記載のエアゾール組成
    物。
  5. 【請求項5】 疎水性樹脂および両親媒性溶剤を含有す
    る原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物を対象物に
    噴射する工程、噴射されたエアゾール組成物を水と接触
    させて該両親媒性溶剤を水に移動させることにより乾燥
    させる工程を含む塗膜の形成方法。
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