JP2002370991A - クラゲを原料とする血圧調整機能物質の製造方法及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品の製造方法、並びに、クラゲを原料とする血圧調整機能物質及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品 - Google Patents

クラゲを原料とする血圧調整機能物質の製造方法及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品の製造方法、並びに、クラゲを原料とする血圧調整機能物質及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品

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JP2002370991A JP2002110147A JP2002110147A JP2002370991A JP 2002370991 A JP2002370991 A JP 2002370991A JP 2002110147 A JP2002110147 A JP 2002110147A JP 2002110147 A JP2002110147 A JP 2002110147A JP 2002370991 A JP2002370991 A JP 2002370991A
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Katsunori Higashimura
克▲徳▼ 東村
Tsuyoshi Nakayama
剛志 中山
Kenji Torii
健志 鳥居
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KANETOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラゲを原料とする人の血圧調整機能物質の
製造方法及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品の製造
方法、並びに、クラゲを原料とする血圧調整機能物質及
び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品を提供すること。 【解決手段】 クラゲにタンパク質分解酵素を作用させ
てクラゲを熟成させることによって血圧調整機能物質を
製造する方法及びその血圧調整機能物質。また、クラゲ
にタンパク質分解酵素を作用させて血圧調整機能物質を
生成させる熟成工程を含むクラゲ食品の製造方法及びそ
の血圧調整機能物質を含むクラゲ食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミズクラゲや備前
クラゲ等の食用クラゲを原料とする人の血圧調整機能物
質(アンギオテンシン変換酵素阻害機能物質)の製造方
法及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品の製造方法、
並びに、クラゲを原料とする血圧調整機能物質及び血圧
調整機能物質を含むクラゲ食品に関する。
【0002】
【従来の技術】高血圧に悩む人にとって、薬は有効な働
きを持つと共に副作用も心配される。しかし、食品を由
来として血圧調整に有効な物質を得られれば、安心して
利用することができる。本発明者らは、高血圧に悩む人
に、薬ではなく食品を由来として血圧調整に有効な物質
を提供しようと考えた。一方、クラゲは人の血圧調整機
能に効果があるとされ、漢方薬にも使われたと言われて
いる。しかし、実際に効果を確認した文献はない。
【0003】そこで、単にクラゲを物理的に砕き、水に
浸してエキスを抽出した。前記抽出液を使用して、アン
ギオテンシン変換酵素(以下、ACEと呼ぶ)阻害活性
試験を行った。人の血圧調整には、アンギオテンシン変
換酵素が大きく関係するとの報告があり、この酵素を阻
害する物質は血圧を下げる効果があるとされている。A
CE阻害活性が得られれば、その抽出液は血圧調整機能
物質を含むものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この試
験によっては、血圧調整機能物質は見出せなかった。本
発明は、上記事実に鑑みてなされたものであって、その
目的とするところは、クラゲを原料とする人の血圧調整
機能物質の製造方法及び血圧調整機能物質を含むクラゲ
食品の製造方法、並びに、クラゲを原料とする血圧調整
機能物質及び血圧調整機能物質を含むクラゲ食品を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意努力の
結果、クラゲの熟成中に、ACE作用を阻害する良好な
物質、即ち、血圧調整機能物質を発見した。本発明は、
前記知見に基づいてなされたものである。請求項1に記
載の本発明は、クラゲにタンパク質分解酵素を作用させ
てクラゲを熟成させることによって血圧調整機能物質を
製造する方法である。請求項2に記載の本発明は、血圧
調整機能物質を含むクラゲ食品の製造方法であって、ク
ラゲにタンパク質分解酵素を作用させてクラゲを熟成す
る工程を含むクラゲ食品の製造方法である。
【0006】請求項3に記載の本発明は、クラゲを原料
とする血圧調整機能物質であって、アンギオテンシン変
換酵素阻害活性率が約1%以上の血圧調整機能物質であ
る。請求項4に記載の本発明は、クラゲを原料とし、タ
ンパク質分解酵素以外の添加物を含まない状態で、アン
ギオテンシン変換酵素阻害活性率が約1%以上のクラゲ
食品である。請求項5に記載の本発明は、クラゲを原料
とし、タンパク質分解酵素及びpH調整剤以外の添加物
を含まない状態で、アンギオテンシン変換酵素阻害活性
率が約1%以上のクラゲ食品である。請求項6に記載の
本発明は、クラゲを原料とし、添加物、調味料、その他
食品が添加されている状態のクラゲ食品のアンギオテン
シン変換酵素阻害活性率から前記添加物、調味料、その
他食品のアンギオテンシン変換酵素阻害活性率を差し引
いた値が約1%以上のクラゲ食品である。
【0007】請求項7に記載の本発明は、クラゲを原料
とする血圧調整機能物質であって、分子量が3000以
下である血圧調整機能物質である。請求項8に記載の本
発明は、分子量が1000以下である請求項7に記載の
血圧調整機能物質である。請求項9に記載の本発明は、
クラゲを原料とする血圧調整機能物質であって、アミノ
酸の数が10以下のペプチドである血圧調整機能物質で
ある。請求項10に記載の本発明は、アミノ酸の数が5
以下のペプチドである請求項9に記載の血圧調整機能物
質である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、クラゲを原料とするAC
E阻害機能物質の製造方法を図1を参照しつつ説明す
る。図1は、クラゲを原料とするACE阻害機能物質の
製造方法の作業流れ図である。塩漬けされた又は塩漬け
されていない生の原料か、乾燥原料を水で戻したクラゲ
1kg をギロチンカッターによって適当な大きさに裁断す
る(a1)。原料クラゲとしては、東南アジア産のミズクラ
ゲ、国産及び中国産のビゼンクラゲ等の食用クラゲが挙
げられる。手に入り易く安価であることから国内産小型
のミズクラゲや今までは食用に出来なかったその他の国
の小型クラゲや色の付いたクラゲを用いることも好まし
い結果となる。更にミンチ機で原料クラゲを細かくすり
つぶす(a2)。これは、後述する熟成工程を均等、且つ、
十分に行うために有用な工程である。そして、塩分や特
有の臭いを除くために、前記原料クラゲを洗浄機を用い
て流水に1晩さらしたり、又は、何度か(例えば8回程
度)もみ洗いをする(a3)。
【0009】尚、ミンチ機で更に細かくすりつぶす工程
と洗浄工程とは原料クラゲの状態によって順番が入れ替
わることもある。例えば,原料クラゲにゴミが多く付着
しており、洗浄を先に行ったほうが良い場合は、洗浄を
先に行う。余分な水分を水切りにて自然落下させて除き
(a4) 前記ミンチ状のクラゲを小分けして耐熱性のポリ
袋に収納する。前記それぞれのポリ袋に収納されたミン
チ状のクラゲの約1.5倍重量の水をそれぞれのポリ袋
に加える(a5)。次に、pH調整剤を用いてpHを1以上
4以下に調整する(a6)。pH調整剤としては、塩酸、酢
酸、クエン酸、リンゴ酸、等、食品添加物として認めら
れている酸性物質の他、醸造酢等が挙げられる。この工
程は、使用する酵素の種類により、中性付近での熟成の
ため、pH調整しない場合と、アルカリ側での処理のた
め、後のアルカリ性のpH調整剤と順序を逆にして処理
することもある。
【0010】タンパク質分解酵素を前記それぞれのポリ
袋に収納されたクラゲに対して約1%づつ添加する(a
7)。クラゲの分解に用いるタンパク質分解酵素として
は、手に入り易く、且つ、人体に悪影響を与えない酵素
という意味で、ペプシン等の動物を由来原料とする動物
性タンパク質分解酵素、パパイヤ等の植物を由来原料と
する植物性タンパク質分解酵素、ブロメライン等の細菌
を由来原料とする細菌性タンパク質分解酵素が挙げられ
る。このようなタンパク質分解酵素ならば、量の多少は
あるもののクラゲを分解してACE阻害機能物質を作り
出すことができる。
【0011】前記タンパク質分解酵素が加えられたクラ
ゲを恒温機内に、温度30℃以上50℃以下、時間2時間
以上保管して熟成させる(a8)。この熟成中に、クラゲが
分解されてACE阻害機能物質が生成される。前記恒温
機内で所定時間熟成後、前記恒温機から熟成クラゲを耐
熱性のポリ袋に収納したままの状態で取り出す。熟成ク
ラゲは、液状物と固形物とが混じりあった状態にあり、
熟成時間が長くなるほど液状物の割合が増加し、固形物
の割合が減少する。
【0012】そして、前記熟成クラゲを収納したポリ袋
中のタンパク質分解酵素を失活させるために、前記ポリ
袋を沸騰水中で約10分間加熱する(a9)。その後、氷水
で強制冷却する(a10) 。尚、タンパク質分解酵素の働き
を止める方法としては、恒温機内の温度を約10℃以下に
して低温保管することによっても行える。ペプシンで
は、pHを7付近にすることも有効である。前記ポリ袋
内の熟成クラゲを濾過して沈殿物を濾し採り(a11) 、人
の血圧調整機能物質を含む溶液を得る。
【0013】更に用途に応じて、pHを中性付近に調整
するために、この溶液にpH調整剤を加える(a12) 。p
Hを中性付近に調整するためのpH調整剤として、苛性
ソーダ(NaOH)、酢酸Na 、クエン酸Na 、リンゴ酸Na
等、食品添加物として認められているアルカリ性の物質
が挙げられる。前記溶液は、そのまま調味の補助液とし
て利用する。その他にも、加熱や自然乾燥によって徐々
に水分を除去していくと、固体状の血圧調整機能物質を
得ることができる。固体状の血圧調整機能物質を粉末状
にすると、調味薬のように料理等に簡単に用いることが
できる。更に、前記粉末を錠剤に成形すると健康食品と
して用いることができる。
【0014】前記タンパク質分解酵素には、一般的に最
適な条件が存在する。ペプシンの場合、pH7以下、温
度10℃以上60℃以下、熟成時間10分間以上とする
と良い。好ましいのは、pH5以下、温度30℃以上5
0℃以下、熟成時間2時間以上であり、特に好適なの
は、約pH1、温度約40℃、熟成時間約5時間であ
る。熟成時間(又は日数)は長い程良いが、生産効率を
考えると、24時間(1日)以下とするの好適である。
【0015】前記条件下で生成されたACE阻害機能物
質は、ACE阻害活性率が50%以上、好ましい条件下
では、60%以上となる。特に好適な条件下では90%
以上となる。このACE阻害活性率は、クラゲのカサの
部分、ヘッドの部分に関係なく同じ値になる。更に、こ
のようにして生成されたACE阻害機能物質は10℃前後
で保存しておくと、10日経過後も安定してACE阻害
機能を有する。
【0016】更に、上記タンパク質分解酵素による熟成
の度合いを異ならせると、熟成したクラゲの食感が異な
る。従って、上記熟成の度合いを異ならせることで食感
が異なるクラゲ食品を提供することができる。この場合
においても、クラゲ食品はタンパク質分解酵素による熟
成の工程を経ているので、従来の熟成工程を経ていない
クラゲ食品と異なり、ACE阻害機能物質を含むクラゲ
食品である。尚、従来の熟成工程を経ていないクラゲ食
品は、ACE阻害機能物質を含まないクラゲ食品であ
る。
【0017】前記熟成の度合い、即ち、クラゲの固さの
度合いを、分解されずに残っているクラゲの固形物重量
で表すと図3に示すようなグラフになる。グラフにおい
て、クラゲの固形物重量は、熟成される前のクラゲの重
量を100として、それに対して何% クラゲが固形物と
して残っているかで示した。クラゲの固さの度合いを表
す数字は、それぞれ次のような食感を表している。 5クラゲ原型のまま、歯応えが固い。4固形は残る。歯応えが柔らかい。 3固形減少、クラゲはゼリー状。 2固形更に減少、クラゲが小さくなる。 1殆ど液で、わずかに固形残る。 0液状 前記クラゲの固形物重量と熟成クラゲ食品の食感及び熟
成時間との関係はグラフからおおよそ表1のようにな
る。表1 において、熟成時間1時間の時に、くらげの重
量が100を越えるのは、くらげの組織が柔らかくなる
と共に水分をより多く含み膨れるからである。重量的に
は多いですが、それだけ歯ごたえが柔らかくなる。
【0018】
【表1】
【0019】従って、クラゲの固形物重量を目安にする
と、熟成される前のクラゲの重量を100としてクラゲ
の固形物重量が約30% 以上、好ましくは約34% 以上残っ
ている状態で、タンパク質分解酵素による熟成を停止さ
せると、ゼリー状、若しくは歯応えが柔らかめのACE
阻害機能物質を含むクラゲ食品が製造できる。これより
も更に熟成時間が経過すると、液体中にわずかに固形物
が残った混濁状態の溶液が得られるが、これは飲用クラ
ゲ食品として利用できる。また、熟成時間を目安にする
と、熟成2時間以下では柔らかい食感のクラゲ食品が得
られる。2から4時間の間ではゼリー状のクラゲを含む
液状食品を得られる。4時間以上では、ほぼ液状とな
り、飲用食品としての利用が出来る。
【0020】以下に、ACE阻害機能物質を含むクラゲ
食品の製造方法を図2 を参照しつつ説明する。図2はA
CE阻害機能物質を含むクラゲ食品の製造方法を示す作
業流れ図である。塩漬けされた又は塩漬けされていない
生の原料クラゲをギロチンカッターによってクラゲ食品
として使用するのに適した大きさに裁断する(b1)。原料
クラゲとしては、ACE阻害機能物質の製造方法におい
て説明したと同様のものが挙げられる。そして、塩分や
特有の臭いを除くために、前記原料クラゲを洗浄機を用
いて流水に1晩さらしたり、又は、何度も(例えば、8
回程度)もみ洗いをする(b2)。
【0021】前記洗浄されたクラゲを水切りにて余分な
水分を自然落下させ(b3)、小分けして耐熱性のポリ袋に
収納する。前記それぞれのポリ袋に収納されたクラゲの
約1.5倍重量の水をそれぞれのポリ袋に加える(b4)。
次に、pH調整剤を用いてpHを1以上 4以下に調整す
る(b5)。pH調整剤としては、ACE阻害機能物質の製
造方法において説明したと同様のものが挙げられる。タ
ンパク質分解酵素を前記それぞれのポリ袋に収納された
クラゲに対して約1%づつ添加する(b6)。クラゲの分解
に用いるタンパク質分解酵素としては、ACE阻害機能
物質の製造方法において説明したと同様のものが挙げら
れる。
【0022】前記タンパク質分解酵素が加えられたクラ
ゲを恒温機内に、温度30℃以上50℃以下で、前記恒温
機内のクラゲが分解されて所定の状態になるまで保管し
て熟成させる(b7)。この熟成中に、クラゲが分解されて
ACE阻害機能物質が生成される。 ここで、前記恒温
機内のクラゲが分解されて所定の状態になったかどうか
は、外観及び、上記表1に記載したクラゲ食品の食感と
クラゲの固形物重量(%) 及び熟成時間の関係を目やすに
して判断する。前記恒温機内のクラゲが熟成されて所定
の状態になった頃、前記恒温機から熟成クラゲを耐熱性
のポリ袋に収納したままの状態で取り出す。
【0023】そして、前記熟成クラゲを収納したポリ袋
中のタンパク質分解酵素を失活させるために、前記ポリ
袋を沸騰水中で約10分間加熱する(b8)。その後、氷水
で強制冷却する。尚、タンパク質分解酵素の働きを止め
る方法としては、恒温機内の温度を約10℃以下、低温
保管することによっても行える。ペプシンでは、pHを
7付近にすることも有効である。これらの場合、沸騰水
中で加熱した場合とは異なる食感のクラゲ食品が得られ
る。
【0024】次に、固形物重量(%) が約30% 以上、好ま
しくは約34% 以上残っている場合は、前記ポリ袋内の熟
成クラゲを濾過して熟成クラゲの固形物を濾し採り(b
9)、ACE阻害機能物質を含む固形若しくはゲル状のク
ラゲ食品を得る。また、固形物重量(%) が約30% よりも
少ない場合は、濾過せずに固形物と液体が混濁した状態
の溶液のまま飲用クラゲ食品とする。更に、必要応じて
pHを中性付近に調整するために前記クラゲ食品にpH
調整剤を加える(b10) 。pHを中性付近に調整するため
のpH調整剤としては、ACE阻害機能物質の製造方法
において説明したと同様のものが挙げられる。
【0025】加えて、pHを中性付近に調整されたクラ
ゲ食品を醸造酢等を中心とした調味液に混合し、 5℃以
上10℃以下で1晩なじませると、ACE阻害機能物質を
含んだ味付けクラゲ食品が製造できる(b11) 。また、食
感が" 歯応えが柔らかい" と歯ごたえが残っている場合
等は、熟成が不十分でACE阻害機能物質の含有量が少
ないと考えられる。その場合は、上記ACE阻害機能物
質の製造方法によって製造された濃縮タイプのACE阻
害機能物質を調味薬として添加すると良い。そうすれ
ば、ACE阻害機能を十分に有するクラゲ食品となる。
【0026】前記タンパク質分解酵素には、一般的に最
適な条件が存在する。それは、ACE阻害機能物質の製
造方法において説明したと同様な条件であるが、同じpH
条件下、同じ温度条件下で、熟成時間を 1倍、 2倍、3
倍、等と長くすると、長くした時間に対応して食感が、
歯応えが柔らかい、ゼリー状、柔らかめのゼリー状、液
状と変わっていく。具体的には、特に好適な条件の約p
H1、温度約40℃で、熟成時間を1時間、2時間、4
時間、24時間と長くするにつれ、それに対応して食感
が、歯応えが柔らかい、ゼリー状、柔らかめのゼリー
状、液状と変わっていく。しかしながら、特に好適な条
件下を維持しつつ、食感のコントロールをすることは難
しいため、pH7以下、温度10℃以上60℃以下という
広い条件下で、熟成時間を2倍、3倍と長くすることに
より、クラゲの食感のコントロールがより容易に出来
る。
【0027】尚、クラゲを原料としていてもタンパク質
分解酵素による熟成工程を経なければ、ACE阻害機能
物質は生成されないので、ACE変換酵素阻害活性作用
は起こらず、ACE変換酵素阻害活性率は0となる。ク
ラゲを原料としてタンパク質分解酵素による熟成工程を
例え短時間であっても経ればACE阻害機能物質が生成
されてACE変換酵素阻害活性作用は起こる。したがっ
て、例え、ACE変換酵素阻害活性率が約1%と少なく
てもACE変換酵素阻害活性作用を生じるものは本発明
のクラゲを原料とする血圧調整機能物質であり、血圧調
整機能物質を含むクラゲ食品である。
【0028】また、クラゲ食品の場合は、合わせ酢のよ
うな調味料が添加されている場合がある。その場合は、
ACE変換酵素阻害活性作用が本発明の血圧調整機能物
質によって行われているのか不明となる。その場合は、
次のようにして合わせ酢のような調味料等の添加物の影
響を指し引いた状態でのACE変換酵素阻害活性率が約
1%以上のクラゲ食品は、本発明のクラゲ食品に属す
る。 1.クラゲを原料とし、タンパク質分解酵素以外の添加
物を含まない状態で、ACE変換酵素阻害活性率が約1
%以上のクラゲ食品。 2.クラゲを原料とし、タンパク質分解酵素及びpH調
整剤以外の添加物を含まない状態で、ACE変換酵素阻
害活性率が約1%以上のクラゲ食品。 3.クラゲを原料とし、添加物、調味料、その他食品が
添加されている状態のクラゲ食品のアンギオテンシン変
換酵素阻害活性率から前記添加物、調味料、その他食品
のアンギオテンシン変換酵素阻害活性率を差し引いた値
が約1%以上のクラゲ食品。 また、従来のクラゲ食品はクラゲにタンパク質分解酵素
を作用させたものではなく、成分にタンパク質分解酵素
を含まない。一方、本発明のクラゲ食品はクラゲにタン
パク質分解酵素を作用させて血圧調整機能物質を生成さ
せたクラゲ食品である、即ち、クラゲを原料とし、タン
パク質分解酵素を含むクラゲ食品である。
【0029】
【実施例】下記のような条件で、ACE阻害機能物質及
びACE阻害機能物質を含むクラゲ食品を製造した。そ
れらのACE変換酵素阻害活性試験の結果を表2及び表
3に示した。 (ACE阻害機能物質の製造) 酵素:ペプシン、pH:2.0以上2.5以下、熟成温
度:37℃、熟成時間:2時間 (ACE阻害機能物質を含むクラゲ食品を製造) 酵素:ペプシン、pH:2.0以上2.5以下、熟成温
度:37℃、熟成時間:1、2、4、24時間
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】実施例1は、クラゲのカサから製造したA
CE阻害機能物質を、実施例2はクラゲのヘッドから製
造したACE阻害機能物質を示している。実施例3乃至
6のクラゲ食品は、食感が異なるように熟成時間を異な
らせ、その時間別に数個製造した。更に、比較例とし
て、タンパク質分解酵素による熟成工程を経ないクラゲ
食品も用意した。
【0033】ここで、ACE変換酵素阻害活性試験は、
次のようにして行われた。先にも述べたように、生体の
血圧調整系の中で、食品成分と関係の深いもののひとつ
にレニンアンギオテンシン系が挙げられ、アンギオテン
シン変換酵素(ACE)の阻害作用を調べることで、血
圧の調整機能物質の有無が調べられると報告されてい
る。試験手順の概略は、以下の通りである。出典は「食
品中の生体機能調整物質研究法、川岸舜朗編著、学会出
版センター、東京(1996)」である。
【0034】1.基質(Hip-His-Leu )およびアンギオ
テンシン変換酵素(ACE)を所定の緩衝液に溶解す
る。以下、所定量で添加、一定時間と温度で保管する。 2.最初に、試料液(本試験では、ACE阻害物質含む
クラゲの熟成液)とアンギオテンシン変換酵素(AC
E)を混合し放置した後、基質溶液を添加して、37℃
で30分間作用させる。酵素作用は塩酸を添加して停止
する。 3.所定の抽出処理を経て、基質から遊離してくる馬尿
酸量を波長228nmの吸光度で測定し、試験値とす
る。 4.試料液の変わりに蒸留水で同様の処理を行った吸光
度を、対照値とする。 5.先に塩酸液を添加して、酵素の作用をゼロにしたと
きの吸光度を無作用値とする。 6.阻害率は次の式で得られる。 阻害率(%)={(対照値−試験値)/(対照値−無作
用値)}×100
【0035】また、クラゲを原料とする血圧調整機能物
質成分について、分子量の大きさを特定する試験を行っ
た。分子量の大きさが指定された市販(東洋濾紙株式会
社製)のろ過フィルターを用いて、クラゲを原料とする
血圧調整機能物質を含む溶液をろ過し、その分子量を推
定した。同時に、溶液のたんぱく質量を測定し、活性比
率(阻害活性/全たんぱく質量) から、純度の向上を
調べた。試験は次のようにして行われた。クラゲ70
g、ペプシン0.5%(タンパク質分解酵素)、6%塩
酸5.6mlを含む溶液を37℃で24時間熟成し、血
圧調整機能物質を含む溶液を得た。遠心分離後、No.
6のろ紙にてろ過、更に6倍に希釈した。得られた血圧
調整機能物質を含む溶液について、限外濾過器(アミコ
ン社製)を使用し、分子量を5000以下、3000以
下、1000以下、の3つの分画に分けた。分子量が5
000以下、3000以下、1000以下の3つの分画
でのアンギオテンシン変換酵素の試験を行った。蛋白質
量は、市販試薬のBCA法で行った。その結果を表4に
示す。
【0036】
【表4】
【0037】これらのサンプルについて、人の血圧調整
に関係するアンギオテンシン変換酵素の阻害試験を行っ
た結果、3000より大きく5000以下の分画には差
が見られなかった。3000より大きく5000以下の
分画には機能性物質は含まれないと推察されました。1
000以下では、3000以下より若干、阻害率は低下
したものの、約70%以上の阻害活性が得られた。
【0038】以上から、本発明での血圧調整機能物質
は、分子量が1000以下の物を中心とする成分と推察
されます。また、阻害活性の比較から、分子量が100
0よりも大きく3000以下の分画に2割程度、100
0以下の分画に8割程度が存在すると推察されます。一
方、クラゲは、栄養成分の分析結果から、殆ど純良な蛋
白質であることが知られており、また、本特許でクラゲ
を熟成するために用いる酵素も蛋白質分解酵素であるこ
とから、本発明の血圧調整機能物質は、分子量が100
0前後のペプチドと判明しました。アミノ酸は、1個の
分子量100〜200程度であることから、クラゲを原
料とする血圧調整機能物質成分は、アミノ酸が数個つな
がったペプチドであり、アミノ酸の数が10〜5個、又
は、それ以下のペプチドと判定されました。
【0039】言い換えれば、本発明のクラゲを原料とす
る血圧調整機能物質は、分子量が3000以下である血
圧調整機能物質である。好ましくは、分子量が1000
以下である血圧調整機能物質である。また、本発明のク
ラゲを原料とする血圧調整機能物質は、アミノ酸の数が
10以下2以上のペプチドである血圧調整機能物質であ
る。好ましくは、アミノ酸の数が5以下2以上のペプチ
ドである血圧調整機能物質である。
【0040】
【発明の効果】請求項1、3、7、8、9、10に記載
の本発明は、クラゲにタンパク質分解酵素を作用させて
クラゲを熟成させることによって血圧調整機能物質を製
造する方法、又は、クラゲを原料とする血圧調整機能物
質であるので、即ち、食品を由来としているので、安心
して利用することができる。
【0041】また、請求項2、4、5,6に記載の本発
明は、クラゲにタンパク質分解酵素を作用させてクラゲ
を熟成することによって血圧調整機能物質を生成する工
程を含むクラゲ食品の製造方法、又は、クラゲを原料と
し、合わせ酢のような調味料等の添加物の影響を指し引
いた状態でのアンギオテンシン変換酵素阻害活性率が約
1%以上のクラゲ食品であるので、食品でありながら血
圧調整機能を有した優れた健康食品となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施のクラゲを原料とする血圧調整機能
物質製造方法の作業流れ図。
【図2】本発明実施の血圧調整機能物質を含むクラゲ食
品製造方法の作業流れ図。
【図3】クラゲの固さの度合いを分解されずに残ってい
るクラゲの固形物重量で表したグラフ。
【符号の説明】
a1 裁断工程 a2 ミンチ工程 a3 洗浄工程 a4 水切り工程 a5 水の添加工程 a6 pH調整工程 a7 酵素添加工程 a8 熟成分解処理工程 a9 酵素の失活工程 a10 強制冷却工程 a11 濾過工程 a12 pH調整工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 116 A61K 37/64 Fターム(参考) 4B018 MD74 MD90 ME04 MF12 4B042 AC04 AC09 AD39 AG52 AH01 AP27 4C084 AA02 AA06 AA07 BA05 CA51 DC40 MA52 NA06 ZA422 ZC172 ZC202 4C087 AA01 AA02 AA04 BB04 BB05 CA06 CA10 CA16 MA52 NA06 ZA42 ZC17 ZC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラゲにタンパク質分解酵素を作用させ
    てクラゲを熟成させることによって血圧調整機能物質を
    製造する方法。
  2. 【請求項2】 血圧調整機能物質を含むクラゲ食品の製
    造方法であって、クラゲにタンパク質分解酵素を作用さ
    せてクラゲを熟成する工程を含むクラゲ食品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 クラゲを原料とする血圧調整機能物質で
    あって、アンギオテンシン変換酵素阻害活性率が約1%
    以上の血圧調整機能物質。
  4. 【請求項4】 クラゲを原料とし、タンパク質分解酵素
    以外の添加物を含まない状態で、アンギオテンシン変換
    酵素阻害活性率が約1%以上のクラゲ食品。
  5. 【請求項5】 クラゲを原料とし、タンパク質分解酵素
    及びpH調整剤以外の添加物を含まない状態で、アンギ
    オテンシン変換酵素阻害活性率が約1%以上のクラゲ食
    品。
  6. 【請求項6】 クラゲを原料とし、添加物、調味料、そ
    の他食品が添加されている状態のクラゲ食品のアンギオ
    テンシン変換酵素阻害活性率から前記添加物、調味料、
    その他食品のアンギオテンシン変換酵素阻害活性率を差
    し引いた値が約1%以上のクラゲ食品。
  7. 【請求項7】 クラゲを原料とする血圧調整機能物質で
    あって、分子量が3000以下である血圧調整機能物
    質。
  8. 【請求項8】 分子量が1000以下である請求項7に
    記載の血圧調整機能物質。
  9. 【請求項9】 クラゲを原料とする血圧調整機能物質で
    あって、アミノ酸の数が10以下のペプチドである血圧
    調整機能物質。
  10. 【請求項10】 アミノ酸の数が5以下のペプチドであ
    る請求項9に記載の血圧調整機能物質。
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