JP2002370608A - インフレータ - Google Patents
インフレータInfo
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- JP2002370608A JP2002370608A JP2001199331A JP2001199331A JP2002370608A JP 2002370608 A JP2002370608 A JP 2002370608A JP 2001199331 A JP2001199331 A JP 2001199331A JP 2001199331 A JP2001199331 A JP 2001199331A JP 2002370608 A JP2002370608 A JP 2002370608A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inflator
- pipe
- pressurized medium
- housing
- inflator housing
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- Pending
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易なカーテン用インフレータの提
供。 【解決手段】 カーテン用インフレータ10では、インフ
レータハウジング12として、1本のパイプの一端側が閉
塞されたものを使用している。よって、1枚の板材を使
用したものに比べて製造工程が簡略化できる。
供。 【解決手段】 カーテン用インフレータ10では、インフ
レータハウジング12として、1本のパイプの一端側が閉
塞されたものを使用している。よって、1枚の板材を使
用したものに比べて製造工程が簡略化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種車両等に搭載
される、主として車両が横方向から衝撃を受けたときに
乗員を保護するためのインフレータ及びその製造法に関
する。
される、主として車両が横方向から衝撃を受けたときに
乗員を保護するためのインフレータ及びその製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
両の膨張式安全システム用のインフレータには、運転
席、助手席等の車両内の座席位置等に応じて最適な乗員
保護ができるよう、運転席のエアバッグ用インフレー
タ、助手席のエアバッグ用インフレータ、サイドエアバ
ッグ用インフレータ、カーテン用インフレータ、ニーボ
ルスター用インフレータ、インフレータブルシートベル
ト用インフレータ、チューブラーシステム用インフレー
タ、プリテンショナー用インフレータ等の各種インフレ
ータが知られている。これらのインフレータの中でカー
テン用インフレータは、車両が横方向からの衝撃を受け
たときに、瞬時に車両の窓側に厚さが数cm程度のカー
テン状のエアバックを膨張展開させるものである。
両の膨張式安全システム用のインフレータには、運転
席、助手席等の車両内の座席位置等に応じて最適な乗員
保護ができるよう、運転席のエアバッグ用インフレー
タ、助手席のエアバッグ用インフレータ、サイドエアバ
ッグ用インフレータ、カーテン用インフレータ、ニーボ
ルスター用インフレータ、インフレータブルシートベル
ト用インフレータ、チューブラーシステム用インフレー
タ、プリテンショナー用インフレータ等の各種インフレ
ータが知られている。これらのインフレータの中でカー
テン用インフレータは、車両が横方向からの衝撃を受け
たときに、瞬時に車両の窓側に厚さが数cm程度のカー
テン状のエアバックを膨張展開させるものである。
【0003】上記のカーテン用インフレータは勿論、各
種インフレータは、車両自体の軽量化の要請から小型軽
量化が求められており、部品点数の削減や製品コストの
低下の要請から製造工程の簡略化が求められている。
種インフレータは、車両自体の軽量化の要請から小型軽
量化が求められており、部品点数の削減や製品コストの
低下の要請から製造工程の簡略化が求められている。
【0004】なお、関連する先行技術として、USP
5,527,066号明細書には、ヘリウムと水素を併
用し、フレキシブル容器を膨張させる装置が開示されて
おり、同5,782,486号明細書には、加圧された
不活性ガスを用いたエアバッグ用のガス流装置が開示さ
れており、同3,680,886号明細書には、窒素又
はヘリウムでエアバッグを膨張させるエアバッグ装置が
開示されており、同5,803,493号明細書には、
加圧ガスとガス発生剤を併用したエアバッグ用サイドイ
ンフレータハウジングが開示されており、登録実用新案
公報第3031246号には、加圧ガスとしてアルゴン
や窒素を用いた加圧ガスインフレータが開示されてい
る。
5,527,066号明細書には、ヘリウムと水素を併
用し、フレキシブル容器を膨張させる装置が開示されて
おり、同5,782,486号明細書には、加圧された
不活性ガスを用いたエアバッグ用のガス流装置が開示さ
れており、同3,680,886号明細書には、窒素又
はヘリウムでエアバッグを膨張させるエアバッグ装置が
開示されており、同5,803,493号明細書には、
加圧ガスとガス発生剤を併用したエアバッグ用サイドイ
ンフレータハウジングが開示されており、登録実用新案
公報第3031246号には、加圧ガスとしてアルゴン
や窒素を用いた加圧ガスインフレータが開示されてい
る。
【0005】本発明は、製造工程を簡略化することがで
きると共に、製品の耐圧性、耐久性も高めることがで
き、小型軽量化も達成できるインフレータ及びその製造
法を提供することを課題とする。
きると共に、製品の耐圧性、耐久性も高めることがで
き、小型軽量化も達成できるインフレータ及びその製造
法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインフレータ
は、側面衝突に対するカーテン用インフレータ及びサイ
ドインフレータのいずれとしても適用できるものである
が、以下においては、カーテン用インフレータとして適
用した場合に基づいて説明する。
は、側面衝突に対するカーテン用インフレータ及びサイ
ドインフレータのいずれとしても適用できるものである
が、以下においては、カーテン用インフレータとして適
用した場合に基づいて説明する。
【0007】本発明は、上記課題の解決手段として、加
圧媒質が充填され、一端側に開口部を持つインフレータ
ハウジングと、インフレータハウジングの開口部側に固
着され、作動時に開口部から流出する加圧媒質を外部に
放出するためのガス排出口を備えたディフュザー部とを
有し、インフレータハウジングの開口部とディフュザー
部との間の加圧媒質の流出経路が破裂板で閉塞され、更
にディフューザー部には前記破裂板の破壊手段が備えら
れているインフレータであり、インフレータハウジング
が、パイプの一端側が閉塞され、他端側にディフュザー
部が接続されたものであるインフレータを提供する。
圧媒質が充填され、一端側に開口部を持つインフレータ
ハウジングと、インフレータハウジングの開口部側に固
着され、作動時に開口部から流出する加圧媒質を外部に
放出するためのガス排出口を備えたディフュザー部とを
有し、インフレータハウジングの開口部とディフュザー
部との間の加圧媒質の流出経路が破裂板で閉塞され、更
にディフューザー部には前記破裂板の破壊手段が備えら
れているインフレータであり、インフレータハウジング
が、パイプの一端側が閉塞され、他端側にディフュザー
部が接続されたものであるインフレータを提供する。
【0008】このようにインフレータハウジングを1本
のパイプで製造することで、1枚の板材を加工したもの
に比べると、長さ方向への継ぎ目がないので、耐圧性、
耐久性を高めることができる。
のパイプで製造することで、1枚の板材を加工したもの
に比べると、長さ方向への継ぎ目がないので、耐圧性、
耐久性を高めることができる。
【0009】インフレータハウジングの製造には、パイ
プが長さ方向全長にわたって均一径のものを使用するこ
とが望ましい。更に、インフレータハウジングは、パイ
プをスエージ加工法又はスピニング加工法により成形し
たものであることが望ましく、加圧媒質は、インフレー
タハウジングの閉塞端部側から充填されたものであるこ
とが望ましい。
プが長さ方向全長にわたって均一径のものを使用するこ
とが望ましい。更に、インフレータハウジングは、パイ
プをスエージ加工法又はスピニング加工法により成形し
たものであることが望ましく、加圧媒質は、インフレー
タハウジングの閉塞端部側から充填されたものであるこ
とが望ましい。
【0010】上記各発明においては、破裂板はインフレ
ータハウジングの開口部側又はディフュザー部側に取り
付けることができる。
ータハウジングの開口部側又はディフュザー部側に取り
付けることができる。
【0011】また本発明は、上記したインフレータの製
造法であり、パイプの一端側を閉塞する際に細孔を残し
ておき、前記細孔から加圧媒質を充填した後、前記細孔
を閉塞するインフレータの製造法を提供する。
造法であり、パイプの一端側を閉塞する際に細孔を残し
ておき、前記細孔から加圧媒質を充填した後、前記細孔
を閉塞するインフレータの製造法を提供する。
【0012】1枚の板材を使用した場合、インフレータ
ハウジングの製造に際しては、板材の曲げ工程、継ぎ目
の溶接工程及び開口部の閉塞工程を要するが、1本のパ
イプを使用した場合は、開口部の閉塞工程のみでよいた
め、製造工程を簡略化することができ、製造コストも低
下させることができる。更に、溶接箇所も少なくなり、
溶接不良による加圧媒質の漏れの可能性も少なくなる。
ハウジングの製造に際しては、板材の曲げ工程、継ぎ目
の溶接工程及び開口部の閉塞工程を要するが、1本のパ
イプを使用した場合は、開口部の閉塞工程のみでよいた
め、製造工程を簡略化することができ、製造コストも低
下させることができる。更に、溶接箇所も少なくなり、
溶接不良による加圧媒質の漏れの可能性も少なくなる。
【0013】上記製造法においては、スエージ加工法又
はスピニング加工法を適用してパイプを加工し、細孔に
シールピンを嵌入して加圧媒質を充填した後、シールピ
ンの部分を溶接して閉塞することが望ましい。
はスピニング加工法を適用してパイプを加工し、細孔に
シールピンを嵌入して加圧媒質を充填した後、シールピ
ンの部分を溶接して閉塞することが望ましい。
【0014】なお、「スエージ加工法」とは、鍛造の一
種で、素材をその長さ方向と直角方向に圧縮して成形す
る方法をいい、「スピニング加工法」とは、へら絞り加
工とも称される加工法であり、金属板又はこれを荒成形
したものを高速回転させ、へら又は成形ローラーを押し
付けて円形断面の中空品を成形する方法をいう。
種で、素材をその長さ方向と直角方向に圧縮して成形す
る方法をいい、「スピニング加工法」とは、へら絞り加
工とも称される加工法であり、金属板又はこれを荒成形
したものを高速回転させ、へら又は成形ローラーを押し
付けて円形断面の中空品を成形する方法をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明のカーテン用イン
フレータ10の長さ方向への断面図である。
実施形態を説明する。図1は、本発明のカーテン用イン
フレータ10の長さ方向への断面図である。
【0016】インフレータハウジング12は、一端側に
は開口部14を有し、他端側は閉塞されており、内部空
間16には、不活性ガスからなる加圧媒質が最大圧3
5,000kPaで充填されている。インフレータハウ
ジング12は幅方向の断面が円形であり、開口部14も
同様に円形である。
は開口部14を有し、他端側は閉塞されており、内部空
間16には、不活性ガスからなる加圧媒質が最大圧3
5,000kPaで充填されている。インフレータハウ
ジング12は幅方向の断面が円形であり、開口部14も
同様に円形である。
【0017】インフレータハウジング12は、スエージ
加工法又はスピニング加工法により一端側を加圧媒質の
充填孔となる細孔を残した状態でほぼ閉塞させる。加圧
媒質は、インフレータハウジング12にディフュザー部
20を接続した後、前記細孔から充填し、その後、細孔
とほぼ同径のシールピンを嵌入して栓をし、シールピン
の部分でインフレータハウジング12を溶接して完全に
閉塞する。40は細孔が溶接によって閉塞された状態を
示す。
加工法又はスピニング加工法により一端側を加圧媒質の
充填孔となる細孔を残した状態でほぼ閉塞させる。加圧
媒質は、インフレータハウジング12にディフュザー部
20を接続した後、前記細孔から充填し、その後、細孔
とほぼ同径のシールピンを嵌入して栓をし、シールピン
の部分でインフレータハウジング12を溶接して完全に
閉塞する。40は細孔が溶接によって閉塞された状態を
示す。
【0018】インフレータハウジング12の開口部14
側には、接合部18において、ディフュザー部20が溶
接によって固着されている。ディフュザー部20はディ
フュザーハウジング28により外殻が形成され、作動時
に開口部14から流出する加圧媒質を外部に放出するた
めの複数のガス排出口22を有し、更に複数のガス排出
口22を内側から覆うように設けられた金網製のフィル
タ24を有している。よって、加圧媒質は、必ずフィル
タ24を通ってガス排出口22から外部に放出される。
側には、接合部18において、ディフュザー部20が溶
接によって固着されている。ディフュザー部20はディ
フュザーハウジング28により外殻が形成され、作動時
に開口部14から流出する加圧媒質を外部に放出するた
めの複数のガス排出口22を有し、更に複数のガス排出
口22を内側から覆うように設けられた金網製のフィル
タ24を有している。よって、加圧媒質は、必ずフィル
タ24を通ってガス排出口22から外部に放出される。
【0019】インフレータハウジング12の開口部14
は、ディフュザー部20に取り付けた破裂板19で閉塞
されており、作動前においては、インフレータハウジン
グ12の内部空間16は高圧の気密状態に維持されてい
る。一方、ガス排出口22は閉塞されずに外部と通気状
態にある。
は、ディフュザー部20に取り付けた破裂板19で閉塞
されており、作動前においては、インフレータハウジン
グ12の内部空間16は高圧の気密状態に維持されてい
る。一方、ガス排出口22は閉塞されずに外部と通気状
態にある。
【0020】ディフュザー部20には、破裂板19の破
壊手段として、点火薬を備えた点火器26が設けられて
いる。この点火器26は、ディフュザーハウジング28
に嵌め込まれてディフュザー部20に取り付けられ、デ
ィフュザーハウジング28の端部29をかしめることで
固定されている。30は点火器26に通電するための導
電性ピン、31はOリング、破線で示した32は、車両
搭載時に電源と接続するためのコネクタである。
壊手段として、点火薬を備えた点火器26が設けられて
いる。この点火器26は、ディフュザーハウジング28
に嵌め込まれてディフュザー部20に取り付けられ、デ
ィフュザーハウジング28の端部29をかしめることで
固定されている。30は点火器26に通電するための導
電性ピン、31はOリング、破線で示した32は、車両
搭載時に電源と接続するためのコネクタである。
【0021】本発明のカーテン用インフレータは、下記
の要件(a)、(b)及び(c)から選ばれる1、2又
は3つの要件を具備することができる。
の要件(a)、(b)及び(c)から選ばれる1、2又
は3つの要件を具備することができる。
【0022】要件(a):インフレータハウジング内に
充填された加圧媒質が、0℃、1013.25hPaに
おける音速が400m/sec以上のものであること; 要件(b):インフレータハウジング内の加圧媒質の2
0℃の充填圧力が、40,000kPa以上であるこ
と; 要件(c):ガス排出口の総面積(A1)と開口部面積
(A2)が、A1/A2≦1になるように設定されている
こと; 車両は、夏季から冬季までの幅広い温度範囲で使用され
るため、各種インフレータも幅広い温度範囲で確実に作
動できることが重要となる。加圧媒質の音速が小さい
と、常温以下では加圧媒質の放出速度が小さくなって、
カーテン状エアバッグの膨張が遅れるような事態も考え
られるが、要件(a)を具備することで、周囲の環境温
度に関係なく、カーテン状エアバッグを瞬時にかつ確実
に膨張させ、しかも数秒程度の膨張時間を確保でき、更
にエアバッグの膨張時間をより短くすることができる。
充填された加圧媒質が、0℃、1013.25hPaに
おける音速が400m/sec以上のものであること; 要件(b):インフレータハウジング内の加圧媒質の2
0℃の充填圧力が、40,000kPa以上であるこ
と; 要件(c):ガス排出口の総面積(A1)と開口部面積
(A2)が、A1/A2≦1になるように設定されている
こと; 車両は、夏季から冬季までの幅広い温度範囲で使用され
るため、各種インフレータも幅広い温度範囲で確実に作
動できることが重要となる。加圧媒質の音速が小さい
と、常温以下では加圧媒質の放出速度が小さくなって、
カーテン状エアバッグの膨張が遅れるような事態も考え
られるが、要件(a)を具備することで、周囲の環境温
度に関係なく、カーテン状エアバッグを瞬時にかつ確実
に膨張させ、しかも数秒程度の膨張時間を確保でき、更
にエアバッグの膨張時間をより短くすることができる。
【0023】要件(a)の加圧媒質は、0℃、101
3.25hPa(1atm)における音速が700m/
sec以上のものが好ましく、900m/sec以上の
ものがより好ましい。
3.25hPa(1atm)における音速が700m/
sec以上のものが好ましく、900m/sec以上の
ものがより好ましい。
【0024】要件(a)の加圧媒質は、0℃、101
3.25hPaにおける音速を400m/sec以上に
できるものであれば特に限定されないが、安全性等の観
点から、ヘリウム(970m/sec)、ネオン(43
5m/sec)、アルゴン(319m/sec)、窒素
ガス(337m/sec)等の不活性ガスのみから選ば
れる単独のもの又は2以上の混合物が好ましく、ヘリウ
ム及び/又はネオンがより好ましいが、それ以外にも、
例えばヘリウムに窒素ガス及び/又は二酸化炭素を加え
た組成の混合ガスでもよい。なお、加圧媒質の20℃の
充填圧力は、最大圧で35,000kPa程度にするこ
とができる。
3.25hPaにおける音速を400m/sec以上に
できるものであれば特に限定されないが、安全性等の観
点から、ヘリウム(970m/sec)、ネオン(43
5m/sec)、アルゴン(319m/sec)、窒素
ガス(337m/sec)等の不活性ガスのみから選ば
れる単独のもの又は2以上の混合物が好ましく、ヘリウ
ム及び/又はネオンがより好ましいが、それ以外にも、
例えばヘリウムに窒素ガス及び/又は二酸化炭素を加え
た組成の混合ガスでもよい。なお、加圧媒質の20℃の
充填圧力は、最大圧で35,000kPa程度にするこ
とができる。
【0025】従来のカーテン用インフレータの場合、加
圧媒質の充填圧は最大でも35,000kPaである
が、長さ方向への寸法を縮めて充填圧を要件(b)であ
る40,000kPa以上にまで高めることで、インフ
レータハウジング部分の軽量小型化が達成できる。加圧
媒質の充填圧は、好ましくは50,000kPa以上で
ある。
圧媒質の充填圧は最大でも35,000kPaである
が、長さ方向への寸法を縮めて充填圧を要件(b)であ
る40,000kPa以上にまで高めることで、インフ
レータハウジング部分の軽量小型化が達成できる。加圧
媒質の充填圧は、好ましくは50,000kPa以上で
ある。
【0026】要件(c)をA1/A2≦1にすることによ
って、作動時における加圧媒質の放出圧力を適切な圧力
に制御している。ここでA1/A2が1を超えると、A2
によってのみ膨張速度が決定されるため、膨張速度を容
易に調整できないが、膨張速度の調整が不要な場合はA
1/A2が1を超えてもよい。要件(c)は、A1/A2<
1が好ましく、A1/A2≦0.95がより好ましく、A
1/A2≦0.85が更に好ましい。なお、A2はできる
だけ大きい方が加圧媒質の放出が円滑になされるので好
ましく、最大でインフレータハウジングの幅方向への断
面積と同程度にまですることが望ましい。
って、作動時における加圧媒質の放出圧力を適切な圧力
に制御している。ここでA1/A2が1を超えると、A2
によってのみ膨張速度が決定されるため、膨張速度を容
易に調整できないが、膨張速度の調整が不要な場合はA
1/A2が1を超えてもよい。要件(c)は、A1/A2<
1が好ましく、A1/A2≦0.95がより好ましく、A
1/A2≦0.85が更に好ましい。なお、A2はできる
だけ大きい方が加圧媒質の放出が円滑になされるので好
ましく、最大でインフレータハウジングの幅方向への断
面積と同程度にまですることが望ましい。
【0027】次に、カーテン用インフレータ10の作動
時の動作について説明する。車両搭載時、カーテン用イ
ンフレータ10は、衝撃センサ及びコントロールユニッ
トからなる作動信号出力手段と、ケース内に前記のイン
フレータ10とカーテン状のエアバッグが収容されたモ
ジュールケース等と組み合わせたシステムとして設置さ
れる。そして、車両が衝撃を受けた場合、前記システム
の衝撃センサからの信号を受け、点火器26が作動し、
点火薬が着火燃焼することで破裂板19が破壊される。
時の動作について説明する。車両搭載時、カーテン用イ
ンフレータ10は、衝撃センサ及びコントロールユニッ
トからなる作動信号出力手段と、ケース内に前記のイン
フレータ10とカーテン状のエアバッグが収容されたモ
ジュールケース等と組み合わせたシステムとして設置さ
れる。そして、車両が衝撃を受けた場合、前記システム
の衝撃センサからの信号を受け、点火器26が作動し、
点火薬が着火燃焼することで破裂板19が破壊される。
【0028】破裂板19の破壊によって開口部14が開
放されるため、内部空欄16内の加圧媒質は、フィルタ
24を通ってガス排出口22から放出され、カーテン状
エアバッグを膨張させる。点火薬の燃焼残差、破裂板1
9の破裂片は、フィルタ24の存在により、カーテン状
エアバッグ内部への放出が防止される。
放されるため、内部空欄16内の加圧媒質は、フィルタ
24を通ってガス排出口22から放出され、カーテン状
エアバッグを膨張させる。点火薬の燃焼残差、破裂板1
9の破裂片は、フィルタ24の存在により、カーテン状
エアバッグ内部への放出が防止される。
【0029】なお、本発明のインフレータをサイドイン
フレータとして適用する場合は、ガス排出口22の部分
に直接又は適当なアダプターを介してエアバッグを接続
する。
フレータとして適用する場合は、ガス排出口22の部分
に直接又は適当なアダプターを介してエアバッグを接続
する。
【0030】
【実施例】実施例1 図1に示すインフレータ10を製造した。インフレータ
ハウジング12は、下記のパイプをスエージ加工して製
造した。
ハウジング12は、下記のパイプをスエージ加工して製
造した。
【0031】パイプの材質:炭素鋼管 パイプの長さ:約150mm パイプの外径:30mm パイプの厚み:2mm スエージ加工の詳細は、図2に示すとおりである。まず
図2(a)のように下治具にパイプを嵌め込んで固定
し、次に図2(b)のように上治具でプレスするスエー
ジ加工を行って、図2(c)に示すように、細孔を残し
た状態でほぼ閉塞されたインフレータハウジング12を
得た。
図2(a)のように下治具にパイプを嵌め込んで固定
し、次に図2(b)のように上治具でプレスするスエー
ジ加工を行って、図2(c)に示すように、細孔を残し
た状態でほぼ閉塞されたインフレータハウジング12を
得た。
【0032】このようにして得られたインフレータハウ
ジング12に、ディフュザー部20を溶接して接合した
後、金網製のフィルタ24を配し、点火器26を嵌め込
み、更にコネクタ32を接続して、インフレータ10を
得た。
ジング12に、ディフュザー部20を溶接して接合した
後、金網製のフィルタ24を配し、点火器26を嵌め込
み、更にコネクタ32を接続して、インフレータ10を
得た。
【0033】このインフレータハウジング10内部にヘ
リウムを内部圧力が62kPaになるように充填した。
なお、A1/A2=0.20に設定した。
リウムを内部圧力が62kPaになるように充填した。
なお、A1/A2=0.20に設定した。
【0034】実施例2 パイプをスピニング加工したほかは実施例1と同様にし
て、インフレータ10を得た。スピニング加工の詳細
は、図3に示すとおりである。
て、インフレータ10を得た。スピニング加工の詳細
は、図3に示すとおりである。
【0035】図3(a)のようにワークにパイプを固定
した後、矢印方向に回転させながら、図3(b)のよう
に型(へら)に押し付けることでスピニング加工を行っ
て、図3(c)に示すように、細孔を残した状態でほぼ
閉塞されたインフレータハウジング12を得た。
した後、矢印方向に回転させながら、図3(b)のよう
に型(へら)に押し付けることでスピニング加工を行っ
て、図3(c)に示すように、細孔を残した状態でほぼ
閉塞されたインフレータハウジング12を得た。
【0036】
【発明の効果】本発明のインフレータは、インフレータ
としての耐圧性、耐久性等を低下させることなく、小型
軽量化が達成できたものである。更に本発明の製造法を
適用すれば、製造工程が簡略化されるため、製造コスト
を低下できる。
としての耐圧性、耐久性等を低下させることなく、小型
軽量化が達成できたものである。更に本発明の製造法を
適用すれば、製造工程が簡略化されるため、製造コスト
を低下できる。
【図1】 本発明のインフレータの長さ方向への断面
図。
図。
【図2】 スエージ加工を説明するための図。
【図3】 スピニング加工を説明するための図。
10 インフレータ 12 インフレータハウジング 14 開口部 19 破裂板 20 ディフュザー部 22 ガス排出口 26 点火器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 51/18 B21D 51/18 B D B60R 22/46 B60R 22/46 Fターム(参考) 3D018 MA00 3D054 AA16 DD02 DD04 4G068 DA08 DB30 DC06 DD11
Claims (9)
- 【請求項1】 加圧媒質が充填され、一端側に開口部を
持つインフレータハウジングと、インフレータハウジン
グの開口部側に固着され、作動時に開口部から流出する
加圧媒質を外部に放出するためのガス排出口を備えたデ
ィフュザー部とを有し、インフレータハウジングの開口
部とディフュザー部との間の加圧媒質の流出経路が破裂
板で閉塞され、更にディフューザー部には前記破裂板の
破壊手段が備えられているインフレータであり、インフ
レータハウジングが、パイプの一端側が閉塞され、他端
側にディフュザー部が接続されたものであるインフレー
タ。 - 【請求項2】 インフレータハウジングの製造に使用し
たパイプが長さ方向全長にわたって均一径のものである
請求項1記載のインフレータ。 - 【請求項3】 インフレータハウジングが、パイプをス
エージ加工法により成形したものである請求項1又は2
記載のインフレータ。 - 【請求項4】 インフレータハウジングが、パイプをス
ピニング加工法により成形したものである請求項1又は
2記載のインフレータ。 - 【請求項5】 加圧媒質がインフレータハウジングの閉
塞端部側から充填されたものである請求項1〜4のいず
れか1記載のインフレータ。 - 【請求項6】 破裂板が、インフレータハウジングの開
口部側又はディフュザー部側に取り付けられている請求
項1〜5のいずれか1記載のインフレータ。 - 【請求項7】 請求項1、2、5、6のいずれか1記載
のインフレータの製造法であり、パイプの一端側を閉塞
する際に細孔を残しておき、前記細孔から加圧媒質を充
填した後、前記細孔を閉塞するインフレータの製造法。 - 【請求項8】 スエージ加工法を適用してパイプを加工
し、細孔にシールピンを嵌入して加圧媒質を充填した
後、シールピンの部分を溶接して閉塞した請求項7記載
のインフレータの製造法。 - 【請求項9】 スピニング加工法を適用してパイプを加
工し、細孔にシールピンを嵌入して加圧媒質を充填した
後、シールピンの部分を溶接して閉塞した請求項7記載
のインフレータの製造法。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
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US10/332,067 US7252303B2 (en) | 2000-08-29 | 2001-08-28 | Inflator |
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Applications Claiming Priority (5)
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JP2001109474 | 2001-04-09 | ||
JP2001-109474 | 2001-04-09 | ||
JP2000-258461 | 2001-04-09 | ||
JP2001199331A JP2002370608A (ja) | 2000-08-29 | 2001-06-29 | インフレータ |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=27344448
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002370608A (ja) |
-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001199331A patent/JP2002370608A/ja active Pending
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