JP2002369538A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2002369538A JP2001166533A JP2001166533A JP2002369538A JP 2002369538 A JP2002369538 A JP 2002369538A JP 2001166533 A JP2001166533 A JP 2001166533A JP 2001166533 A JP2001166533 A JP 2001166533A JP 2002369538 A JP2002369538 A JP 2002369538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数でスイッチング電源装置の入
力力率を向上する。 【解決手段】 本発明によるスイッチング電源装置は、
整流ブリッジ回路(2)と入力平滑コンデンサ(3)との間に
接続された昇圧リアクトル(11)と、トランス(4)の1次
巻線(4a)と並列に接続された帰還コンデンサ(12)と、帰
還コンデンサ(12)と直列に接続された昇圧用MOS-F
ET(13)とを備え、MOS-FET(5)がオフ状態のとき
にトランス(4)の1次巻線(4a)に発生する逆起電力によ
り帰還コンデンサ(12)が充電され、MOS-FET(5)が
オンした後に昇圧用MOS-FET(13)がオン状態とな
り、昇圧リアクトル(11)と帰還コンデンサ(12)と整流ブ
リッジ回路(2)との閉回路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源装
置、特に少ない部品点数で入力力率を向上できるスイッ
チング電源装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に広く使用されているフ
ライバック方式のスイッチング電源装置を図5に示す。
図5に示すスイッチング電源装置は、交流電源(1)の交
流電圧VACを直流電圧VDCに変換する整流回路としての
整流ブリッジ回路(2)と、整流ブリッジ回路(2)に接続さ
れた入力平滑コンデンサ(3)と、1次巻線(4a)及び2次
巻線(4b)を有するトランス(4)と、主スイッチング素子
としてのMOS-FET(MOS型電界効果トランジス
タ)(5)と、整流ダイオード(6)及び平滑コンデンサ(7)
を有する整流平滑回路(8)と、整流平滑回路(8)の出力電
圧VOを検出する電圧検出回路(9)と、電圧検出回路(9)
の検出信号によりMOS-FET(5)をオン・オフ制御す
る制御回路(10)とを備えている。トランス(4)の1次巻
線(4a)及びMOS-FET(5)は入力平滑コンデンサ(3)
に対して直列に接続される。整流平滑回路(8)は、トラ
ンス(4)の2次巻線(4b)に接続され、電圧VOの直流電力
を発生する。制御回路(10)は、トランス(4)のリセット
期間の終了後にMOS-FET(5)をオン状態にし、電圧
検出回路(9)の検出信号の電圧レベルが出力電圧VOの目
標値を規定する基準電圧のレベルを超えたときにMOS
-FET(5)をオフ状態にすることにより、整流平滑回路
(8)から出力される直流出力電圧VOのレベルを一定に保
持する。
【0003】図5に示すスイッチング電源装置の動作は
以下の通りである。交流電源(1)から図6(A)に示す交
流電圧VACが整流ブリッジ回路(2)に印加されると、整
流ブリッジ回路(2)の出力端子から図6(B)の破線に示
す全波整流電圧VDCが発生する。整流ブリッジ回路(2)
の全波整流電圧VDCは、入力平滑コンデンサ(3)により
平滑化され、その両端の電圧VC1が図6(B)の実線に示
すようになる。ここで、期間t1では入力平滑コンデン
サ(3)の電圧VC1が整流ブリッジ回路(2)から出力される
全波整流電圧VDCよりも低いため、整流ブリッジ回路
(2)から入力平滑コンデンサ(3)に図6(C)に示す充電電
流IC1が流れる。逆に、期間t2では入力平滑コンデン
サ(3)の電圧VC1が整流ブリッジ回路(2)から出力される
全波整流電圧VDCよりも高くなるため、入力平滑コンデ
ンサ(3)には充電電流IC1が流れず、入力平滑コンデン
サ(3)からトランス(4)の1次巻線(4a)及びMOS-FE
T(5)に放電電流が流れる。したがって、交流電源(1)と
整流ブリッジ回路(2)との間に流れる交流電流IACは図
6(D)に示すように交流電圧VACの最大値近傍のみに流
れる。
【0004】図7(E)に示すように、制御回路(10)から
MOS-FET(5)のゲート端子に高い電圧(H)レベルの
制御パルス信号VGが付与され、MOS-FET(5)がオ
ン状態になると、入力平滑コンデンサ(3)からトランス
(4)の1次巻線(4a)及びMOS-FET(5)を介して電流
が流れ、トランス(4)にエネルギが蓄積される。これに
より、図7(C)に示すようにMOS-FET(5)のドレイ
ン−ソース端子間の電圧VQ1が0[V]まで急速に降下す
ると共にドレイン電流IQ1が図7(D)に示すように直線
的に上昇する。このとき、整流平滑回路(8)を構成する
整流ダイオード(6)に逆方向の電圧が印加されて非導通
状態となるから、トランス(4)の2次巻線(4b)へのエネ
ルギの伝達は行なわれない。
【0005】次に、制御回路(10)からMOS-FET(5)
のゲート端子に付与される制御パルス信号VGが図7
(E)に示すように高い電圧(H)レベルから低い電圧(L)
レベルとなり、MOS-FET(5)がオン状態からオフ状
態になると、図7(C)に示すようにMOS-FET(5)の
ドレイン−ソース端子間の電圧VQ1が入力平滑コンデン
サ(3)の電圧VC1の最大値まで急速に上昇すると共にド
レイン電流IQ1が図7(D)に示すようにゼロとなる。こ
れにより、トランス(4)の2次巻線(4b)から整流平滑回
路(8)の整流ダイオード(6)に順方向の電圧が印加されて
導通状態となるので、トランス(4)に蓄積されたエネル
ギが2次巻線(4b)から整流平滑回路(8)に供給され、ト
ランス(4)がリセットされる。このとき、トランス(4)の
1次巻線(4a)に発生する逆起電力によりフライバック電
圧が発生する。そして、トランス(4)のリセット期間が
終了すると、制御回路(10)からMOS-FET(5)のゲー
ト端子に高い電圧(H)レベルの制御パルス信号VGが付
与され、MOS-FET(3)が再びオン状態となる。な
お、図7(A)及び(B)はそれぞれ交流電源(1)の交流電
圧VA C及び交流電流IACを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来のスイ
ッチング電源装置では、図6(C)に示すように入力平滑
コンデンサ(3)の電圧VC1が整流ブリッジ回路(2)から出
力される全波整流電圧V DCよりも低い期間t1のみに入
力平滑コンデンサ(3)への充電電流IC1が流れる。した
がって、図6(A)に示す交流電源(1)の交流電圧VAC
対して交流電流IACが図6(D)に示すように交流電圧V
ACの最大値近傍にしか流れず、導通角が狭くなるため、
入力力率が0.5〜0.6程度と低い欠点があった。この
欠点を解消するために、整流ブリッジ回路(2)と入力平
滑コンデンサ(3)との間に昇圧チョッパ回路等を挿入し
て入力力率を1.0に向上したPFCコンバータ等が提
案されているが、昇圧チョッパ回路のスイッチング制御
を行なう回路を別個に設ける必要があり、部品点数が増
加して回路構成が複雑になる問題点があった。
【0007】そこで、本発明では少ない部品点数で入力
力率を向上できるスイッチング電源装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるスイッチン
グ電源装置は、交流電源(1)の交流電力を直流電力に変
換する整流回路(2)と、整流回路(2)に接続された入力平
滑コンデンサ(3)と、入力平滑コンデンサ(3)に対して直
列に接続されたトランス(4)の1次巻線(4a)及び主スイ
ッチング素子(5)と、トランス(4)の2次巻線(4b)に接続
され且つ直流出力(VO)を発生する整流平滑回路(8)と、
主スイッチング素子(5)をオン・オフ制御する制御回路
(10)とを備えている。制御回路(10)は、トランス(4)の
リセット期間の終了後に主スイッチング素子(5)をオン
状態にし、整流平滑回路(8)の出力電圧(VO)のレベルが
基準電圧のレベルを超えたときに主スイッチング素子
(5)をオフ状態にする。本発明のスイッチング電源装置
では、整流回路(2)と入力平滑コンデンサ(3)との間に接
続された第1のエネルギ蓄積手段(11)と、トランス(4)
の1次巻線(4a)と並列に接続された第2のエネルギ蓄積
手段(12)と、第2のエネルギ蓄積手段(12)と直列に接続
された補助スイッチング素子(13)とを備え、主スイッチ
ング素子(5)がオフ状態のときにトランス(4)の1次巻線
(4a)に発生する逆起電力により第2のエネルギ蓄積手段
(12)が充電され、主スイッチング素子(5)がオンした後
に補助スイッチング素子(13)がオン状態となり、第1の
エネルギ蓄積手段(11)と第2のエネルギ蓄積手段(12)と
整流回路(2)との閉回路が形成される。
【0009】主スイッチング素子(5)のオフ期間中は、
トランス(4)の1次巻線(4a)に発生する逆起電力により
第2のエネルギ蓄積手段(12)が充電される。続いて、主
スイッチング素子(5)をオンした後に補助スイッチング
素子(13)をオン状態にすると、第1のエネルギ蓄積手段
(11)と第2のエネルギ蓄積手段(12)と整流回路(2)との
閉回路が形成されるので、第2のエネルギ蓄積手段(12)
の充電電圧と整流回路(2)の出力電圧との和電圧が第1
のエネルギ蓄積手段(11)に印加され、エネルギが蓄積さ
れる。次に、主スイッチング素子(5)がオフ状態になる
と、第1のエネルギ蓄積手段(11)に蓄積されたエネルギ
が放出され、入力平滑コンデンサ(3)を充電する電流が
流れる。これにより、入力電圧が入力平滑コンデンサ
(3)の電圧より小さい場合でも入力電流が流れて導通角
が広がるので、2つのエネルギ蓄積手段と1つのスイッ
チング素子を追加する程度の少ない部品点数で入力力率
を向上することができる。
【0010】本発明の一実施の形態では、第1のエネル
ギ蓄積手段(11)はリアクトルであり、第2のエネルギ蓄
積手段(12)はコンデンサである。また、第1のエネルギ
蓄積手段(11)と入力平滑コンデンサ(3)との間に整流素
子(14)が接続されている。また、補助スイッチング素子
(13)のオン期間は主スイッチング素子(5)のオン期間よ
りも短いので、軽負荷時で主スイッチング素子(5)のオ
ン期間が極めて短くなると、補助スイッチング素子(13)
がオンしないため昇圧動作が行なわれず、入力平滑コン
デンサ(3)の電圧の異常な上昇を防止することができ
る。更に、補助スイッチング素子(13)の両主端子間に整
流素子(13a)を接続してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスイッチング
電源装置の一実施の形態を図1〜図4に基づいて説明す
る。但し、これらの図面では図5〜図7と実質的に同一
の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略する。本
実施の形態のスイッチング電源装置は、図1に示すよう
に、整流ブリッジ回路(2)と入力平滑コンデンサ(3)との
間に接続された第1のエネルギ蓄積手段としての昇圧リ
アクトル(11)と、トランス(4)の1次巻線(4a)と並列に
接続された第2のエネルギ蓄積手段としての帰還コンデ
ンサ(12)と、帰還コンデンサ(12)と直列に接続された補
助スイッチング素子としての昇圧用MOS-FET(13)
と、昇圧リアクトル(11)と入力平滑コンデンサ(3)との
間に接続された整流素子としてのダイオード(14)とを備
えている。昇圧用MOS-FET(13)内のドレイン−ソ
ース間には破線で示す寄生ダイオード(13a)が形成され
ている。制御回路(10)は、MOS-FET(5)のゲート端
子に高い電圧(H)レベルの制御パルス信号VG1を付与し
てから遅延時間tDが経過した後、昇圧用MOS-FET
(13)のゲート端子に高い電圧(H)レベルの制御パルス信
号VG2を付与する。したがって、昇圧用MOS-FET
(13)のオン期間はMOS-FET(5)のオン期間よりも短
くなる。その他の構成は、図5に示す従来のスイッチン
グ電源装置と略同様である。
【0012】図1に示す構成において、交流電源(1)か
ら整流ブリッジ回路(2)に図2(A)に示す交流電圧VAC
が印加されると、整流ブリッジ回路(2)の出力端子から
図2(C)及び図3(A)に示す全波整流電圧VDCが発生す
る。図4(E)及び(D)に示すように、制御回路(10)から
MOS-FET(5)及び昇圧用MOS-FET(13)の各ゲ
ート端子に付与される制御パルス信号VG1,VG2が共に
低い電圧(L)レベルでオフ状態のときは、MOS-FE
T(5)及び昇圧用MOS-FET(13)のオン期間中に昇圧
リアクトル(11)に蓄積されたエネルギが放出され、ダイ
オード(14)を介して入力平滑コンデンサ(3)に充電電流
が流れる。このため、図4(B)及び(A)にそれぞれ示す
ように昇圧リアクトル(11)及びダイオード(14)の電流I
L1,ID1が直線的に減少して行くと共に、昇圧リアクト
ル(11)とダイオード(14)との接続点の電圧V1が図3
(C)に示すように入力平滑コンデンサ(3)の電圧VC1
略等しい値に固定される。したがって、昇圧リアクトル
(11)の両端の電圧VL1は図3(B)に示すように電圧V1
と全波整流電圧VDCとの差電圧となる。また、MOS-
FET(5)がオフしたときにトランス(4)の1次巻線(4a)
に発生するフライバック電圧によりダイオード(14)及び
寄生ダイオード(13a)を介して帰還コンデンサ(12)が充
電されるので、図3(D)に示すように帰還コンデンサ(1
2)と昇圧用MOS-FET(13)のドレイン端子との接続
点の電圧V2は図3(C)に示す昇圧リアクトル(11)とダ
イオード(14)との接続点の電圧V1よりも高くなる。こ
のとき、MOS-FET(5)のドレイン−ソース端子間の
電圧VQ1は図3(E)に示すように入力平滑コンデンサ
(3)の電圧VC1の最大値に略等しい値を保持し、ドレイ
ン電流IQ1は図4(C)に示すようにゼロであるから、ト
ランス(4)の2次巻線(4b)から整流平滑回路(8)の整流ダ
イオード(6)に順方向の電圧が印加されて導通状態とな
り、MOS-FET(5)のオン期間中にトランス(4)に蓄
積されたエネルギが2次巻線(4b)から整流平滑回路(8)
に供給される。
【0013】図4(E)に示すように、制御回路(10)から
MOS-FET(5)のゲート端子に高い電圧(H)レベルの
制御パルス信号VG1が付与され、MOS-FET(5)がオ
ン状態になると、入力平滑コンデンサ(3)からトランス
(4)の1次巻線(4a)及びMOS-FET(5)を介して電流
が流れ、トランス(4)にエネルギが蓄積される。これに
より、図3(E)に示すようにMOS-FET(5)のドレイ
ン−ソース端子間の電圧VQ1が0[V]まで急速に降下し
て昇圧用MOS-FET(13)のソース端子の電圧が接地
電位まで低下すると共に、MOS-FET(5)のドレイン
電流IQ1が図4(C)に示すように直線的に上昇する。こ
のとき、整流平滑回路(8)を構成する整流ダイオード(6)
に逆方向の電圧が印加されて非導通状態となるから、ト
ランス(4)の2次巻線(4b)へのエネルギの伝達は行なわ
れない。MOS-FET(5)がオンしてから遅延時間tD
が経過すると、図4(D)に示すように制御回路(10)から
昇圧用MOS-FET(13)のゲート端子に高い電圧(H)
レベルの制御パルス信号VG2が付与され、昇圧用MOS
-FET(13)がオン状態となる。このとき、昇圧リアク
トル(11)と帰還コンデンサ(12)と整流ブリッジ回路(2)
との閉回路が形成されるので、帰還コンデンサ(12)の充
電電圧VC2と整流ブリッジ回路(2)の全波整流電圧VDC
との和電圧が昇圧リアクトル(11)に印加されてエネルギ
が蓄積され、図4(B)に示すように昇圧リアクトル(11)
に流れる電流IL1が直線的に上昇する。
【0014】次に、図4(E)及び(D)に示すように制御
回路(10)からMOS-FET(5)及び昇圧用MOS-FE
T(13)の各ゲート端子に低い電圧(L)レベルの制御パル
ス信号VG1,VG2が付与されて共にオフ状態になると、
昇圧リアクトル(11)に蓄積されたエネルギが放出され、
ダイオード(14)を介して入力平滑コンデンサ(3)に充電
電流が流れる。このため、図4(B)及び(A)にそれぞれ
示すように昇圧リアクトル(11)及びダイオード(14)の電
流IL1,ID1が直線的に減少して行くと共に、昇圧リア
クトル(11)とダイオード(14)との接続点の電圧V1が図
3(C)に示すように入力平滑コンデンサ(3)の電圧VC1
に略等しい値に固定される。また、トランス(4)の1次
巻線(4a)に発生するフライバック電圧によりダイオード
(14)及び寄生ダイオード(13a)を介して帰還コンデンサ
(12)が充電され、図3(D)に示すように帰還コンデンサ
(12)と昇圧用MOS-FET(13)のドレイン端子との接
続点の電圧V2が図3(C)に示す昇圧リアクトル(11)と
ダイオード(14)との接続点の電圧V1よりも高くなる。
このとき、MOS-FET(5)のドレイン−ソース端子間
の電圧VQ1は図3(E)に示すように0[V]から入力平滑
コンデンサ(3)の電圧VC1の最大値に略等しい値まで急
速に上昇し、MOS-FET(5)に流れるドレイン電流I
Q1は図4(C)に示すようにゼロとなるから、トランス
(4)の2次巻線(4b)から整流平滑回路(8)の整流ダイオー
ド(6)に順方向の電圧が印加されて導通状態となり、ト
ランス(4)に蓄積されたエネルギが2次巻線(4b)から整
流平滑回路(8)に供給される。以上の動作が繰り返され
ることにより、整流ブリッジ回路(2)から入力平滑コン
デンサ(3)に流れる電流の平均値が正弦波状となるの
で、図2(B)に示すように交流電源(1)と整流ブリッジ
回路(2)との間に流れる交流電流IACが図2(A)に示す
交流電圧VACと同位相の正弦波となる。
【0015】本実施の形態では、MOS-FET(5)のオ
フ期間中はトランス(4)の1次巻線(4a)に発生するフラ
イバック電圧によりダイオード(14)及び寄生ダイオード
(13a)を介して帰還コンデンサ(12)が充電される。続い
て、MOS-FET(5)をオンしてから遅延時間tDが経
過した後に昇圧用MOS-FET(13)をオン状態にする
と、昇圧リアクトル(11)と帰還コンデンサ(12)と整流ブ
リッジ回路(2)との閉回路が形成されるので、帰還コン
デンサ(12)の充電電圧VC2と整流ブリッジ回路(2)の全
波整流電圧VDCとの和電圧が昇圧リアクトル(11)に印加
され、エネルギが蓄積される。次に、MOS-FET(5)
がオフ状態になると、昇圧リアクトル(11)に蓄積された
エネルギが放出され、入力平滑コンデンサ(3)を充電す
る電流が流れる。これにより、整流ブリッジ回路(2)の
全波整流電圧VDCが入力平滑コンデンサ(3)の電圧VC1
より小さい場合でも入力電流が流れて正弦波状となり、
入力電流の導通角が広がるので、昇圧リアクトル(11)及
び帰還コンデンサ(12)の2つのエネルギ蓄積手段と昇圧
用MOS-FET(13)を追加する程度の少ない部品点数
で入力力率を1.0に向上することができる。また、M
OS-FET(5)がオンしてから遅延時間tDが経過した
後に昇圧用MOS-FET(13)をオン状態にすることに
より、昇圧用MOS-FET(13)のオン期間がMOS-F
ET(5)のオン期間よりも短くなるので、過電流時又は
軽負荷時等でMOS-FET(5)のオン期間が遅延時間t
Dより短くなると、昇圧用MOS-FET(13)がオンしな
いため昇圧動作が行なわれず、入力平滑コンデンサ(3)
の電圧の異常な上昇を防止することができる。
【0016】本発明の実施態様は前記の実施の形態に限
定されず、種々の変更が可能である。例えば、上記の実
施形態での帰還コンデンサ(12)と昇圧用MOS-FET
(13)の接続順序を入れ替えてもよい。また、上記の実施
形態では第1のエネルギ蓄積手段及び第2のエネルギ蓄
積手段としてそれぞれリアクトル及びコンデンサを使用
した形態を示したが、リアクトル以外の誘導性素子及び
コンデンサ以外の容量性素子を使用してもよい。更に、
上記の実施形態ではスイッチング素子としてMOS-F
ETを使用した形態を示したが、バイポーラトランジス
タ、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ)、J-FET(接合型電界効果トランジスタ)又は
サイリスタ等もスイッチング素子として使用することが
可能である。特に、補助スイッチング素子として寄生ダ
イオードを内蔵しないバイポーラトランジスタを使用す
る場合はコレクタ−エミッタ端子間にダイオード等の整
流素子を接続すればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、従来のPFCコンバー
タ方式のように昇圧チョッパ回路のスイッチング制御を
行なう回路を別個に設ける必要がなく、2つのエネルギ
蓄積手段と1つのスイッチング素子を追加する程度の少
ない部品点数で入力力率を向上することができる。ま
た、主スイッチング素子及び補助スイッチング素子のス
イッチング周波数が同一であるから、従来のように主ス
イッチング素子及び昇圧チョッパ回路のスイッチング周
波数の相違による相互干渉が発生せず、ビートやうなり
音を防止することが可能である。更に、補助スイッチン
グ素子のオン期間を主スイッチング素子のオン期間より
も短くした場合は、過電流時又は軽負荷時等における入
力平滑コンデンサの電圧の異常な上昇を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスイッチング電源装置の一実施
の形態を示す電気回路図
【図2】 図1の交流電源の電圧及び電流並びに整流ブ
リッジ回路の出力電圧を示す波形図
【図3】 図1の各部の電圧を示す波形図
【図4】 図1の各部の電流及び各スイッチング素子の
制御信号を示す波形図
【図5】 従来のスイッチング電源装置を示す電気回路
【図6】 図5の交流電源及び整流ブリッジ回路の電圧
及び電流を示す波形図
【図7】 図5の各部の電圧及び電流を示す波形図
【符号の説明】
(1)・・交流電源、 (2)・・整流ブリッジ回路(整流回
路)、 (3)・・入力平滑コンデンサ、 (4)・・トラン
ス、 (4a)・・1次巻線、 (4b)・・2次巻線、 (5)
・・MOS-FET(主スイッチング素子)、 (6)・・
整流ダイオード、 (7)・・平滑コンデンサ、 (8)・・
整流平滑回路、 (9)・・電圧検出回路、 (10)・・制
御回路、 (11)・・昇圧リアクトル(第1のエネルギ蓄
積手段)、 (12)・・帰還コンデンサ(第2のエネルギ
蓄積手段)、 (13)・・昇圧用MOS-FET(補助ス
イッチング素子)、 (13a)・・寄生ダイオード(整流
素子)、 (14)・・ダイオード(整流素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA02 BB04 CA02 CA07 CB01 CC02 DB01 5H730 AA18 BB43 BB57 CC05 DD04 EE02 EE07 EE59 FD01 FG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の交流電力を直流電力に変換す
    る整流回路と、該整流回路に接続された入力平滑コンデ
    ンサと、該入力平滑コンデンサに対して直列に接続され
    たトランスの1次巻線及び主スイッチング素子と、前記
    トランスの2次巻線に接続され且つ直流出力を発生する
    整流平滑回路と、前記主スイッチング素子をオン・オフ
    制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記トラ
    ンスのリセット期間の終了後に前記主スイッチング素子
    をオン状態にし、前記整流平滑回路の出力電圧のレベル
    が基準電圧のレベルを超えたときに前記主スイッチング
    素子をオフ状態にするスイッチング電源装置において、 前記整流回路と前記入力平滑コンデンサとの間に接続さ
    れた第1のエネルギ蓄積手段と、前記トランスの1次巻
    線と並列に接続された第2のエネルギ蓄積手段と、該第
    2のエネルギ蓄積手段と直列に接続された補助スイッチ
    ング素子とを備え、 前記主スイッチング素子がオフ状態のとき、前記トラン
    スの1次巻線に発生する逆起電力により前記第2のエネ
    ルギ蓄積手段が充電され、 前記主スイッチング素子がオンした後に前記補助スイッ
    チング素子がオン状態となり、前記第1のエネルギ蓄積
    手段と前記第2のエネルギ蓄積手段と前記整流回路との
    閉回路が形成されることを特徴とするスイッチング電源
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のエネルギ蓄積手段はリアクト
    ルであり、前記第2のエネルギ蓄積手段はコンデンサで
    ある請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のエネルギ蓄積手段と前記入力
    平滑コンデンサとの間に整流素子が接続された請求項1
    又は2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記補助スイッチング素子のオン期間
    は、前記主スイッチング素子のオン期間よりも短い請求
    項1〜3の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記補助スイッチング素子の両主端子間
    に整流素子が接続された請求項1〜4の何れか1項に記
    載のスイッチング電源装置。
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