JP2002369027A - 偏向回路 - Google Patents

偏向回路

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JP2002369027A
JP2002369027A JP2001171001A JP2001171001A JP2002369027A JP 2002369027 A JP2002369027 A JP 2002369027A JP 2001171001 A JP2001171001 A JP 2001171001A JP 2001171001 A JP2001171001 A JP 2001171001A JP 2002369027 A JP2002369027 A JP 2002369027A
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horizontal
voltage
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English (en)
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Masayuki Okochi
雅之 大河内
Hidenaru Honchi
秀考 本地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度変化により発生する画面サイズの変動を
防止すること。 【解決手段】 ABL電圧の電圧変化が高電圧の電圧変
化に比例したものとなるように、ABL電圧を非線形に
増幅する非線形増幅器11,12を設け、この非線形増
幅器11,12の出力信号に基づいて、水平偏向ヨーク
6及び垂直偏向ヨーク7を流れる水平偏向電流及び垂直
偏向電流を補正するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば陰極線管を
用いた陰極線管表示装置において、輝度変化によって発
生する画像歪みを補正するのに好適な偏向回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から陰極線管(Cathode Ray Tube:
以下、「CRT」という)を備えたCRT表示装置で
は、CRTの偏向の中心点から蛍光面までの距離が、周
辺にいくほど遠くなり、電子ビームの振れが画面の四隅
で最も大きくなることで、管面のラスターが糸巻状にな
る糸巻き歪み(又はピンクッション歪みとも呼ばれてい
る)が発生することが知られている。このため、従来の
CRT表示装置では、偏向回路において糸巻き歪みの補
正が行われている。
【0003】図6に従来の偏向回路の一例を示す。この
図6において、水平駆動部1は、図示していない水平発
振回路から水平同期信号に同期した水平同期パルスが入
力され、入力される水平同期パルスを増幅して水平出力
部2に出力する。
【0004】水平出力部2は、水平駆動部1からの水平
同期パルスにより、CRT5の電子銃から出射される電
子ビームを水平走査する水平偏向電流を水平偏向ヨーク
6に流すようにされる。また、水平出力部2には、後述
する歪み補正回路100を介して左右の糸巻き歪みを補
正するための垂直周期のパラボラ波形電圧(以下、「垂
直パラボラ波形信号」という)が入力されており、この
垂直パラボラ波形信号によって水平偏向電流を変えて左
右の糸巻き歪みを補正するようにしている。
【0005】フライバックトランス4は、水平偏向電流
の帰線期間において一次側巻線に発生するフライバック
パルスを昇圧して、二次側巻線から高電圧を得る。この
高電圧はダイオードを介して、例えばCRT5のアノー
ドに供給される。
【0006】垂直出力部3は、CRT5の電子銃から出
射される電子ビームを垂直走査する垂直偏向電流を垂直
偏向ヨーク7に流すようにされる。この場合、垂直出力
部3には、歪み補正回路100を介して垂直周期の鋸歯
状波形電圧(以下、「垂直鋸歯状波形信号」という)が
入力され、この垂直鋸歯状波形信号によって垂直偏向電
流を変えて画面サイズの調整をするようにしている。
【0007】ところで、上記したような偏向回路におい
ては、例えば画面輝度が変化してフライバックトランス
4から供給される高電圧(アノード電圧)の電圧レベル
が変動すると、CRT5の電子銃から出射される電子ビ
ームの速度が変化する。すると、電子ビームの上下左右
の振れ幅が変化し、管面上に表示される画像のサイズが
変動し、歪みとなって表示されることになる。
【0008】そこで、図6に示した従来の偏向回路に
は、表示画面の輝度変化によって発生する画面サイズの
変動を抑制するために歪み補正回路100が設けられて
いる。歪み補正回路100は、画面輝度の変化に基づい
て、水平出力部2及び垂直出力部3にそれぞれ入力され
る垂直パラボラ波形信号及び垂直鋸歯状波形信号を補正
するようにしている。図6に示す歪み補正回路100
は、増幅器101,102、加算器13,15、乗算器
14、及び直流阻止コンデンサ16により構成され、増
幅器101,102には、フライバックトランス4の二
次側において検出される自動輝度制限電圧(Automatic
Beam Limiter:以下、「ABL検出電圧」という)が入
力されている。この場合、増幅器101,102は、入
力されるABL検出電圧を、それぞれ所定の増幅率で増
幅し、増幅器101はその増幅出力を乗算器14に、増
幅器102はその増幅出力を加算器13に、それぞれ出
力する。乗算器14は、図示していない前段回路から直
流阻止コンデンサ16を介して入力される垂直鋸歯状波
形信号と増幅器101の増幅出力とを乗算し、その乗算
結果を加算器15に出力する。加算器15は、乗算器1
4の乗算出力を垂直鋸歯状波形信号に加算する。一方、
加算器13では、前段回路から入力される垂直パラボラ
波形信号に増幅器102の増幅出力を加算するようにし
ている。
【0009】このような構成とされる歪み補正回路10
0では、画面の輝度変化によって画面サイズが小さくな
った時は、垂直パラボラ波形信号の波形を、図7(a)
に破線で示した本来の波形から実線で示すような波形に
補正するようにしている。また垂直鋸歯状波形信号の波
形は、図7(b)に破線で示した本来の波形から実線で
示すような波形に補正するようにしている。
【0010】このように、従来の偏向回路では、歪み補
正回路100において、画面の輝度変化に応じて、垂直
パラボラ波形信号及び垂直鋸歯状波形信号の補正を行う
ことで、輝度変化による画面サイズの変動を抑制するよ
うにしている。
【0011】ところで、上記した歪み補正回路100
は、フライバックトランス4の二次側から検出される図
示していない自動輝度制限回路(ABL回路)のABL
検出電圧を利用して垂直パラボラ波形信号及び垂直鋸歯
状波形信号の補正を行うようにしているが、これは以下
のような理由によるものとされる。
【0012】ABL回路は、例えば画面輝度が異常に高
くなり、CRT5のアノード電流(ビーム電流)が増大
した時に、高圧発生回路が過負荷となるのを防止するた
めに設けられたものであり、通常は全てのCRT表示装
置に備えられているものとされる。このため、このAB
L回路のABL検出電圧を利用して、垂直パラボラ波形
信号及び垂直鋸歯状波形信号の補正を行うようにすれ
ば、垂直パラボラ波形信号及び垂直鋸歯状波形信号を補
正するために、新たにアノード電圧を検出する検出回路
を設ける必要がないからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな偏向回路では、ABL検出電圧を利用して、画面の
輝度変化によって発生する画面サイズの変動を適正に補
正するには、ABL検出電圧の変化とアノード電圧の変
化が比例した関係であることが必要になる。しかしなが
ら、実際には、ABL検出電圧とアノード電圧とは、図
8(a)に示すような非直線的な関係とであるため、A
BL検出電圧と画面サイズとは図8(b)に示すような
非直線的な関係となる。このため、ABL検出電圧を利
用して画面サイズの調整を行ったとしても、ABL検出
電圧と画面サイズとは、図9に示すように非直線性の関
係を持つことになり、結果的には、表示画像の輝度変化
による画面サイズの変動を適切に調整することができな
いという欠点があった。
【0014】また、上記したような偏向回路にアナログ
フィルタなどを設け、ABL検出電圧と画面サイズとの
関係が直線的となるように合わせ込むことで、画面サイ
ズの変動を調整することも考えられるが、その場合は、
垂直パラボラ波形信号や垂直鋸歯状波形信号に位相遅れ
が発生し、十分な特性を確保することができなくなる。
また、ABL検出電圧と画面サイズとの関係は、フライ
バックトランス4やCRT5、偏向回路の回路構成とい
った複数の要因により決定されるため、これらを変更す
るたびにアナログフィルタを設計し直す必要がある。
【0015】そこで、上記したような欠点を解消する1
つの手段として、ABL検出電圧を利用することなく、
新たにアノード電圧を検出するための検出回路を設ける
ことも考えられるが、その場合は、高電圧での使用に耐
えられる新たな検出回路が設ける必要があるため、大幅
なコストアップを招くことになる。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明はこのよ
うな問題点を鑑みてなされたものであり、水平偏向ヨー
クに水平偏向電流を出力する水平出力回路と、垂直偏向
ヨークに垂直偏向電流を出力する垂直出力回路と、高圧
発生トランスの二次側において検出される自動輝度制限
信号の電圧変化が、高圧発生トランスの二次側から出力
される高電圧の電圧変化に比例したものとなるように、
自動輝度制限信号を非線形に増幅する非線形増幅手段
と、非線形増幅手段の出力信号に基づいて、水平偏向電
流を補正する垂直パラボラ波形信号と、垂直偏向電流を
補正する垂直鋸歯状波形信号を、さらに補正して、陰極
線管に表示される画像の歪みを補正する歪み補正手段と
を備えるようにした。
【0017】即ち、本発明の偏向回路は、自動輝度制限
信号を非線形に増幅する非線形増幅手段を設け、この非
線形増幅手段によって、自動輝度制限信号の電圧変化
が、高圧発生トランスの二次側から出力される高電圧の
電圧変化と比例した関係になるように自動輝度制限信号
を非線形に増幅するようにした。そして、この非線形増
幅手段の出力信号に基づいて、水平偏向電流及び垂直偏
向電流を、さらに補正することで、画面の輝度変化によ
って画面サイズが変動しないように調整することが可能
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
CRT表示装置に備えられる偏向回路について説明す
る。図1は、本発明の実施の形態とされる偏向回路の一
例を示した図である。この図1において、水平駆動部1
は、図示していない水平発振回路から入力される水平同
期信号に同期した水平同期パルスを増幅して水平出力部
2に出力する。
【0019】水平出力部2は、水平駆動部1からの水平
同期パルスにより、CRT5の電子銃から出射される電
子ビームを水平方向に走査する水平偏向電流を水平偏向
ヨーク6に流すようにされる。この場合、水平偏向電流
の波形は、水平周期の鋸歯状波形となる。また、水平出
力部2には、後述する歪み補正回路10を介して左右の
糸巻き歪みを補正するための垂直パラボラ波形信号が入
力されており、この垂直パラボラ波形信号によって水平
偏向電流を変えて左右の糸巻き歪みを補正するようにし
ている。
【0020】フライバックトランス4は、水平偏向電流
の帰線期間において一次側巻線に発生するフライバック
パルスを昇圧して、二次側巻線から高電圧を得る高圧発
生トランスである。このようなフライバックトランス4
から得られる高電圧はダイオードを介して、例えばCR
T5のアノードに供給される。
【0021】ここで、水平出力部2の内部構成の一例を
図2に示す。この図2において、水平出力トランジスタ
21のベースには、水平駆動部1から水平同期パルスが
入力されている。また、そのコレクタがフライバックト
ランス4の一次側巻線の一端に接続され、そのエミッタ
がアースに接地されている。また、そのコレクタ−エミ
ッタ間には、図示するようにダンパーダイオード22,
23を直列に接続したダイオード直列接続回路と、共振
コンデンサ24,25を直列に接続したコンデンサ直列
接続回路、及び水平偏向ヨーク6−S字補正コンデンサ
26−ピン歪み変調用巻線27−直流素子用コンデンサ
28の直列接続回路が、それぞれ並列に接続されてい
る。
【0022】この場合、ダンパーダイオード22,23
の接続点と、共振コンデンサ24,25の接続点、及び
S字補正コンデンサ26とピン歪み変調用巻線27との
接続点が巻線30を介して制御素子31のコレクタに接
続される。
【0023】フライバックトランス4は、その一次側巻
線の一端が水平出力トランジスタ21のコレクタに接続
されていると共に、その他端が動作電源29に接続さ
れ、この動作電源29から動作電圧+Bが与えられてい
る。この場合、フライバックトランス4は、水平偏向ヨ
ーク6を流れる水平偏向電流の帰線期間に発生する高圧
パルス(フライバックパルス)を昇圧して、CRT5の
アノード電極やカソード電極にアノード電圧を供給する
ようにしている。
【0024】このような水平出力部2においては、水平
出力トランジスタ21が水平同期パルスに基づいてオン
/オフすることで、水平偏向ヨーク6に水平周期の鋸歯
状電流(水平偏向電流)が流れることになる。また、こ
の場合は、制御素子31が垂直パラボラ波形電圧により
動作することで、ピン歪み変調用巻線27による変調量
を変化させ、垂直パラボラ波形電圧に応じて水平偏向電
流を変化させるようにしている。
【0025】垂直出力部3は、CRT5の電子銃から出
射される電子ビームを垂直方向に走査する垂直偏向電流
を垂直偏向ヨーク7に流すようにされる。この場合、垂
直偏向電流波形は、垂直周期の鋸歯状波形となる。また
垂直出力部3には、歪み補正回路10を介して垂直鋸歯
状波形信号が入力され、この垂直鋸歯状波形信号によっ
て垂直偏向電流を変えて画面サイズの調整をするように
している。
【0026】ここで、垂直出力部3の具体的な回路構成
の一例を図3に示す。この図3に示す垂直出力部3は、
入力抵抗41、オペアンプ42、帰還抵抗46,47か
らなる反転増幅器によって構成され、その反転入力端子
(−)には、入力抵抗41を介して歪み補正回路10か
ら垂直鋸歯状波形信号が入力される。また、その非反転
入力端子(+)には基準電源44からの基準電圧Vref
が入力されている。この場合、オペアンプ42の出力端
子には、垂直偏向ヨーク7、コンデンサ48、検出抵抗
49からなる直列接続回路が接続され、垂直偏向ヨーク
7には、オペアンプ42において、入力される垂直鋸歯
状波形信号を反転増幅した鋸歯状波形電流、すなわち垂
直偏向電流が流れることになる。
【0027】歪み補正回路10は、画面輝度の変化に基
づいて、水平出力部2及び垂直出力部3にそれぞれ入力
される垂直パラボラ波形信号及び垂直出力部3及び垂直
鋸歯状波形信号を補正するようにされる。
【0028】ところで、本実施の形態とされる歪み補正
回路10は、図6に示した歪み補正回路100と同様、
画面の輝度変化を、図示していないABL回路の検出電
圧であるABL検出電圧を利用して検出を行うようにし
ている。従って、ABL検出電圧とアノード電圧との関
係は、上記図8(a)に示したような非直線性であり、
ABL検出電圧と画面サイズとの関係も図8(b)に示
したような非直線性を有するものとなる。
【0029】そこで、本実施の形態の偏向回路に備えら
れる歪み補正回路10では、入力されるABL検出電圧
を非線形的に増幅することができる非線形増幅器11,
12を設け、この非線形増幅器11,12によってAB
L検出電圧を増幅することで、ABL検出電圧の変化が
アノード電圧の変化に比例したものとなるようにした。
【0030】この場合、非線形増幅器11,12は、図
4(a)に示すように、非線形増幅器11,12の入力
信号をA、出力信号をBとすれば、図4(b)に示すよ
うに、入力信号Aを非直線的に増幅して出力信号Bとし
て出力するような入出力特性を有するものとされる。具
体的には、例えばアノード電圧とABL検出電圧との関
係が、上記図8(a)に示したような関係であれば、非
線形増幅器11,12は、その入出力特性が図4(c)
のように設定するようにしている。これにより、この非
線形増幅器11,12から出力されるABL検出電圧
を、CRT5のアノード電圧と比例したものとなるよう
にしている。
【0031】そして、本実施の形態の歪み補正回路10
においては、この非線形増幅器11の増幅出力を乗算器
14に出力し、乗算器14において、図示していない垂
直鋸歯状波形信号生成回路から直流コンデンサ16を介
して入力される垂直鋸歯状波形信号に乗算した後、加算
器15において、乗算器14の乗算出力を垂直鋸歯状波
形信号に加算するようにしている。一方、非線形増幅器
12の増幅出力を加算器13に出力し、加算器13にお
いて、非線形増幅器12の増幅出力を図示していない垂
直パラボラ波形信号生成回路からの垂直パラボラ波形信
号に加算するようにしている。
【0032】このように、本実施の形態の偏向回路で
は、歪み補正回路10に設けられている非線形増幅器1
1,12によって、ABL検出電圧の変化がアノード電
圧の変化と比例したものとなるようにABL検出電圧を
増幅する。そして、この非線形増幅器11,12から出
力される出力信号によって垂直パラボラ波形信号及び垂
直鋸歯状波形信号を補正することで、ABL検出電圧を
利用して画面サイズの調整を行うようにしている。従っ
て、本実施の形態の偏向回路によれば、ABL検出電圧
を利用して、表示画像の輝度変化による画面サイズの変
動を防止することができる。
【0033】また、本実施の形態の偏向回路により、表
示画像の輝度変化による画面サイズの変動を防止するこ
とは、CRT5のアノード電圧の変動による画面サイズ
の変動を防止しているとにもなるので、本実施の形態の
偏向回路は、例えば高圧発生回路の二次側から出力され
る高電圧を安定化する高電圧安定化回路と同等の性能を
有するものでもある。
【0034】上記した非線形増幅器11,12は、アナ
ログ回路又はデジタル回路の何れの回路によっても実現
することができる。また非線形増幅器11,12をデジ
タル回路により構成する場合は、デジタルシグナルプロ
セッサ(Digital Signal Processor:以下、単に「DS
P」と表記する)を利用することも可能である。さらに
例えば非線形増幅器11,12を含む歪み補正回路10
全体を1つのDSPによって構成することも可能であ
る。
【0035】ここで、本実施の形態の歪み補正回路10
をDSPにより構成した場合の一例を図5に示す。この
図5に示す歪み補正回路10は、8ビットA/Dコンバ
ータ(ADC)51、平均化回路52、テーブル回路5
3、直流(DC)回路54、パラボラ波形データ生成回
路55、鋸歯状波形データ生成回路56、8ビットD/
Aコンバータ(DAC)57,58から構成される。そ
して、この場合は、8ビットADC51及び8ビットD
AC57,58以外の一点破線で囲って示した回路ブロ
ック52〜56がDSP50により構成されることにな
る。
【0036】8ビットADC51は、フライバックトラ
ンス4の二次側からのABL検出電圧を8ビットのAB
L検出データに変換して出力する。平均化回路52は、
8ビットADC51からのABL検出データに含まれる
ノイズを除去した後、そのABL検出データを平均化し
た値データを出力する。テーブル回路53には、垂直パ
ラボラ波形データ及び垂直鋸歯状波形データを、それぞ
れ部分的に補正するための補正値データが、平均化回路
52からの値データごとに保持されており、平均化回路
52からの値データに応じた補正値データをパラボラ波
形データ生成回路55及び鋸歯状波形データ生成回路5
6に出力する。
【0037】また、このテーブル回路53から出力され
る補正値データは、DC回路54にも出力される。DC
回路54は、テーブル回路53から入力される補正値デ
ータの垂直周期における平均値を求めるようにしてい
る。そして、この平均値データをパラボラ波形データ生
成回路55及び鋸歯状波形データ生成回路56に出力す
る。
【0038】パラボラ波形データ生成回路55は、水平
出力部2に出力する垂直周期のパラボラ波形データを生
成する生成回路であり、鋸歯状波形データ生成回路56
は垂直出力部3に出力する垂直周期の鋸歯状波形データ
を生成する生成回路である。この場合、パラボラ波形デ
ータ生成回路55は、テーブル回路53からの補正値デ
ータとDC回路54からの平均値データにより、生成す
るパラボラ波形データに対して所定の演算処理を行うこ
とで、パラボラ波形データの補正を行うようにしてい
る。そして、このパラボラ波形データが、DAC57に
よりアナログ信号に変換され、水平出力部2に出力する
ようにされる。
【0039】同様に、鋸歯状波形データ生成回路56
は、テーブル回路53からの補正値データとDC回路5
4からの平均値データにより、生成する鋸歯状波形デー
タに対して所定の演算処理を行うことで、鋸歯状波形デ
ータの補正を行うようにしている。そして、この鋸歯状
波形データが、DAC58によりアナログ信号に変換さ
れて垂直出力部3に出力するようにされる。このように
構成すれば、歪み回路10の主要な回路ブロックをDS
P50により構成することが可能になる。
【0040】なお、これまで説明した本実施の形態の偏
向回路の構成は、あくまでも一例であり、本発明はこの
ような回路構成に限定されるものではない。例えば本実
施の形態の偏向回路では、水平出力回路から出力される
水平偏向電流を利用してフライバックトランスの二次側
から高電圧を得るようにした、いわゆるコンベンショナ
ル方式の構成を採る水平偏向回路を例に挙げているが、
本発明はこのような構成に限定されるものでなく、例え
ば高圧発生回路が別体で構成されている偏向回路に対し
ても本発明を適用することは可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の偏向回路
は、自動輝度制限信号を非線形に増幅する非線形増幅手
段を設け、この非線形増幅手段により、自動輝度制限信
号の電圧変化が、高圧発生トランスの二次側から出力さ
れる高電圧の電圧変化と比例した関係になるように自動
輝度制限信号を非線形に増幅し、この非線形増幅手段の
出力信号に基づいて、水平偏向電流及び垂直偏向電流を
補正するようにしている。従って、本発明の偏向回路を
陰極線管表示装置に適用すれば、表示画像の輝度変化に
よって発生する画像歪みを適正に補正することが可能に
なるため、この画像歪みによる画面サイズの変動を防止
することができるようになる。
【0042】また、本発明によれば、自動輝度制限信号
を利用して、表示画像の輝度変化により発生する画像歪
みを的確に補正することが可能になるため、高圧発生ト
ランスの高電圧を検出するための検出回路を新たに設け
る必要がないため、コストアップなしで表示画像の輝度
変化による画像歪みを防止することができる。
【0043】また、非線形増幅手段をデジタルシグナル
プロセッサにより構成する、あるいは非線形増幅手段と
歪み補正手段とをデジタルシグナルプロセッサにより構
成すれば、非線形増幅手段の入出力特性を容易に変更す
ることが可能になるため、高圧発生トランスや陰極線管
などの変更に伴って、高圧発生トランスの二次側から出
力される高電圧の出力特性が変化した場合でも、面倒な
回路変更を行うことなく、簡単に画面サイズの変動を防
止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる偏向回路の構成を
示した図である。
【図2】本実施の形態の偏向回路に設けられる水平出力
部の内部構成を示した図である。
【図3】本実施の形態の偏向回路に設けられる垂直出力
部の内部構成を示した図である。
【図4】本実施の形態とされる非線形増幅器の入出力特
性を示した図である。
【図5】本実施の形態とされる歪み補正回路の他の構成
例を示した図である。
【図6】従来の偏向回路の構成を示した図である。
【図7】画面サイズとパラボラ波形電圧の関係、及び画
面サイズと鋸歯状波形電圧の関係を示した図である。
【図8】アノード電圧とABL検出電圧の関係、及び画
面サイズとABL検出電圧の関係を示した図である。
【図9】従来の補正後の画面サイズとABL検出電圧の
関係を示した図である。
【符号の説明】
1 水平駆動部、2 水平出力部、3 垂直出力部、4
フライバックトランス、5 CRT、6 水平偏向ヨ
ーク、7 垂直偏向ヨーク、10 歪み補正回路、11
12 非線形増幅器、13 15 加算器、14 乗
算器、16 コンデンサ、21 水平出力トランジス
タ、22 23 ダンパーダイオード、24 25 共
振コンデンサ、26 S字補正コンデンサ、27 ピン
歪み変調用巻線、28 直流素子用コンデンサ、29
動作電源、30 巻線、31 制御素子、41 入力抵
抗、42 オペアンプ、44 基準電源、46 47
帰還抵抗、48 コンデンサ、49 検出回路、51
8ビットADC、52 平均化回路、53 テーブル回
路、54 DC回路、55 パラボラ波形データ生成回
路、56 鋸歯状波形データ生成回路、57 58 8
ビットDAC、50DSP

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向ヨークに水平偏向電流を出力す
    る水平出力回路と、 垂直偏向ヨークに垂直偏向電流を出力する垂直出力回路
    と、 高圧発生トランスの二次側において検出される自動輝度
    制限信号の電圧変化が、上記高圧発生トランスの二次側
    から出力される高電圧の電圧変化に比例したものとなる
    ように、上記自動輝度制限信号を非線形に増幅する非線
    形増幅手段と、 上記非線形増幅手段の出力信号に基づいて、上記水平偏
    向電流を補正する垂直パラボラ波形信号と、上記垂直偏
    向電流を補正する垂直鋸歯状波形信号を、さらに補正し
    て、陰極線管に表示される画像の歪みを補正する歪み補
    正手段と、 を備えていることを特徴とする偏向回路。
  2. 【請求項2】 上記非線形増幅手段をデジタルシグナル
    プロセッサにより構成することを特徴とする請求項1に
    記載の偏向回路。
  3. 【請求項3】 上記非線形増幅手段と上記歪み補正手段
    とをデジタルシグナルプロセッサにより構成することを
    特徴とする請求項1に記載の偏向回路。
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