JP2002368712A - マルチキャリア受信装置 - Google Patents

マルチキャリア受信装置

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JP2002368712A
JP2002368712A JP2001172190A JP2001172190A JP2002368712A JP 2002368712 A JP2002368712 A JP 2002368712A JP 2001172190 A JP2001172190 A JP 2001172190A JP 2001172190 A JP2001172190 A JP 2001172190A JP 2002368712 A JP2002368712 A JP 2002368712A
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antenna
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Tsuguyuki Shibata
伝幸 柴田
Noburo Ito
修朗 伊藤
Tokusho Suzuki
徳祥 鈴木
Yoshitoshi Fujimoto
美俊 藤元
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア受信装置においてダイバーシ
ティを実現すること。 【解決手段】各アンテナA−iの受信信号は、直交復調
されて複素信号である受信信号Riとなり、信号切替器
20と同期回路13−iに出力される。同期回路13−
iは、ガードインターバルから同期信号Siを取り出
す。比較器30は、n個の同期信号Siのうち最も信頼
性の高いものを判定し当該同期信号の番号(アンテナ番
号に対応する)sを、信号切替器20と同期信号切替器
40に出力する。信号切替器20及び同期信号切替器4
0は、受信信号Rs、同期信号Ssをそれぞれマルチキ
ャリア復調部50に出力する。マルチキャリア受信装置
300は、各サブキャリア毎の信号を高速フーリエ変換
により復調する前において同期信号をガードインターバ
ルの特徴を利用して検出しているので、全サブキャリア
のマルチパスフェージングの影響の和を考慮したダイバ
ーシティを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア受
信装置におけるダイバーシティ技術に関する。本発明
は、特に直交周波数分割多重(OFDM)伝送における
ダイバーシティ受信装置に有効である。
【0002】
【従来の技術】ダイバーシティ技術をマルチキャリア伝
送に適用するものとしては、例えば特開平9−1724
27公報記載の技術がある。これは、基地局と移動局の
相互通信をマルチキャリアを用いたTDD(時分割複
信)通信であり、ダイバーシティ技術を基地局側で行う
ものである。即ち、ダイバーシティ受信及びダイバーシ
ティ送信を基地局側で行うようにした移動通信方式であ
る。この技術においては、送信又は受信時のキャリアご
とに移動局の受信電力又は基地局の受信電力を比較し、
移動局又は基地局においてキャリアごとに選択し合成し
た上、それらを復調するものである(前記公報段落20
及び21)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】主としてディジタル放
送への採用を目標としているマルチキャリア伝送方式に
おいては、極めて多数のサブキャリアに情報を乗せるた
め、各サブキャリア毎に電力比較をするダイバーシティ
技術を適用すると、装置、計算量共に極めて大規模とな
る。ここにおいて、500以上のサブキャリアを使用す
るマルチキャリア伝送方式におけるダイバーシティ技術
は開発されていなかった。
【0004】本発明者らは例えばOFDMにおけるガー
ドインターバル等、各マルチキャリア伝送方式における
同期用等の特殊なシンボル区間等に着目し、装置、計算
量共に小規模ながら、マルチキャリアに適用可能なダイ
バーシティ技術に想到した。即ち、本発明の目的は、装
置、計算量共に小規模な、簡易なマルチキャリア伝送用
ダイバーシティ受信装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1に記載の手段によれば、マルチキャリア伝送
方式の受信装置において、複数個のアンテナと、当該各
アンテナに対応して1個ずつ設けられた、当該各アンテ
ナの受信信号から、サブキャリア毎の復調を行うことな
く同期信号を得るための同期信号検出部と、当該各同期
信号検出部の出力する同期信号を比較し、最も信頼性の
高い同期信号の得られるアンテナを選択する比較器とを
有し、比較器の選択したアンテナに対応する、受信信号
及び当該受信信号から得られた同期信号とから、マルチ
キャリアの復調を行うことを特徴とする。ここで、サブ
キャリア毎の復調を行うことなく同期信号の得られるよ
うな信号を送信側で出力することは必須であるが、下記
の例示の他、このような方式は既に存在する。また、
「比較器の選択したアンテナに対応する、受信信号」
は、マルチキャリア復調が行われていないものであれば
良く、アンテナが受信した受信信号そのものでなくても
良い。即ち、同期信号検出のために、周波数変換された
信号、主搬送波と乗算積及び低域濾波された信号、直交
復調により同相成分I及び直交成分Qの2成分に変換さ
れた信号をも包含するものとする。これらは以下の発明
においても全く同様である。
【0006】また、請求項2に記載の手段によれば、マ
ルチキャリア伝送方式の受信装置において、複数個のア
ンテナと、当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられ
た、当該各アンテナの受信信号から、サブキャリア毎の
復調を行うことなく同期信号を得るための同期信号検出
部と、当該各同期信号検出部の出力する同期信号を比較
し、最も信頼性が高くなるよう各アンテナの受信信号の
合成比を算出する合成係数算出器と、合成係数算出器の
出力する合成比に基づいて各アンテナからの受信信号を
合成する信号合成器とを有し、当該信号合成器の出力か
ら、マルチキャリアの復調を行うことを特徴とする。
尚、合成係数は、例えば各アンテナからの受信信号が直
交復調により同相成分I及び直交成分Qの2成分に変換
された場合などにおいて、複素数でも良い。これは請求
項4の手段においても同様である。
【0007】また、請求項3に記載の手段によれば、ガ
ードインターバルを付加された信号を受信する、マルチ
キャリア伝送方式の受信装置において、複数個のアンテ
ナと、当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、
当該各アンテナの受信信号から、ガードインターバルに
基づいて同期信号を得るための同期回路と、当該各同期
回路の出力する同期信号を比較し、最も信頼性の高い同
期信号の得られるアンテナを選択する比較器とを有し、
比較器の選択したアンテナに対応する、受信信号及び当
該受信信号から得られた同期信号とから、マルチキャリ
アの復調を行うことを特徴とする。ここでガードインタ
ーバルとは、マルチパスフェージングの影響を抑えるた
め通常1シンボル毎に付加されるものであって、当該連
続する有効シンボルとの間において、いずれのサブキャ
リアにおいても位相が不連続となっていないものを言
う。
【0008】また、請求項4に記載の手段によれば、ガ
ードインターバルを付加された信号を受信する、マルチ
キャリア伝送方式の受信装置において、複数個のアンテ
ナと、当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、
当該各アンテナの受信信号から、ガードインターバルに
基づいて同期信号を得るための同期回路と、当該各同期
回路の出力する同期信号を比較し、最も信頼性が高くな
るよう各アンテナの受信信号を合成するための合成比を
算出する合成係数算出器と、合成係数算出器の出力する
合成比に基づいて各アンテナからの受信信号を合成する
信号合成器とを有し、当該信号合成器の出力からマルチ
キャリアの復調を行うことを特徴とする。
【0009】
【作用及び発明の効果】マルチキャリア伝送の受信装置
においては、受信波との同期を行って復調することが極
めて重要である。このため、複数シンボル長に対して1
回送信されるパイロットシンボルや、ガードインターバ
ルから、同期信号を検出する方法が開発されている。こ
れらのうち、各サブキャリア毎の復調を行うことなく同
期信号を検出する方法を複数の各アンテナ毎に採用し、
当該同期信号を比較すると、その時点でいずれのアンテ
ナが信頼性が高いかを判定し、或いは信頼性が高まるよ
う各アンテナの受信波の合成係数を容易に求めることが
できる。各サブキャリア毎の復調を行わない段階で行う
ので、全てのサブキャリアにおける伝送路の影響(マル
チパスフェージング)の和として信頼性を判断できる。
これにより、マルチキャリア伝送において、各サブキャ
リア毎の復調を行わない段階で、受信ダイバーシティを
実現することができるので、装置、計算量共に小規模
な、簡易なマルチキャリア伝送用ダイバーシティ受信装
置とすることができる(請求項1、2)。
【0010】ガードインターバルから同期信号を検出す
る方法は、既に様々な技術が開発されており、特にマル
チパスフェージングの影響が全く無く且つ雑音も全く無
いような理想的な場合に特徴的な出力を有する方法も存
在する。即ち、ガードインターバルから同期信号を検出
する方法を請求項1、2の発明に適用するならば、容易
に装置、計算量共に小規模な、簡易なマルチキャリア伝
送用ダイバーシティ受信装置とすることができる(請求
項3、4)
【0011】本願いずれの発明も、例えば直交周波数分
割多重(OFDM)を用いたディジタル放送の移動受信
装置として特に有効である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本願の請求項1に係る発
明の大まかな構成を示すブロック図である。マルチキャ
リア受信装置100は、n個(nは2以上の整数)のア
ンテナA−1、…、A−n、n個の同期信号検出部1−
1、…、1−n、信号切換器2、比較器3、同期信号切
替器4、マルチキャリア復調部5から成る。
【0013】n個のアンテナA−1、…、A−nで各々
受信されたn個の受信信号R1、…、Rnは、各々対応
する同期信号検出部1−1、…、1−nに出力されると
共に切換器2に出力される。n個の同期信号検出部1−
1、…、1−nで各々検出された同期信号S1、…、S
nは、比較器3と同期信号切替器4に出力される。比較
器3は、あらかじめ設定された方法により、同期信号S
1、…、Snを比較し、最も信頼のおける同期信号Ss
(sはアンテナ番号)を判定する。比較器3は、このア
ンテナ番号sを、信号切替器2と同期信号切替器4に出
力する。こうして、信号切替器2は、入力された受信信
号R1、…、Rnからアンテナ番号sに対応する受信信
号Rsをマルチキャリア復調部5に出力する。また、同
期信号切替器4は、入力された同期信号S1、…、Sn
からアンテナ番号sに対応する同期信号Ssをマルチキ
ャリア復調部5に出力する。マルチキャリア復調部5
は、これら選択された受信信号Rsと同期信号Ssか
ら、サブキャリア毎の信号を復調する。
【0014】図2は、本願の請求項2に係る発明の大ま
かな構成を示すブロック図である。マルチキャリア受信
装置200は、n個(nは2以上の整数)のアンテナA
−1、…、A−n、n個の同期信号検出部1−1、…、
1−n、信号合成器6、合成係数算出器7、同期信号検
出器8、マルチキャリア復調部5から成る。
【0015】n個のアンテナA−1、…、A−nで各々
受信されたn個の受信信号R1、…、Rnは、各々対応
する同期信号検出部1−1、…、1−nに出力されると
共に信号合成器6に出力される。n個の同期信号検出部
1−1、…、1−nで各々検出された同期信号S1、
…、Snは、合成係数算出器6に出力される。合成係数
算出器6は、あらかじめ設定された方法により、同期信
号S1、…、Snを比較し、最も信頼性が高くなるよう
に、n個の受信信号R1、…、Rnの線形結合k1R1
+…+knRnの結合係数k1、…、knを算出する。
合成係数算出器6は、この結合係数k1、…、knを、
信号合成器6に出力する。こうして、信号合成器6は、
入力された受信信号R1、…、Rnと結合係数k1、
…、knから、合成信号Rc=k1R1+…+knRn
をマルチキャリア復調部5と同期信号検出器8に出力す
る。同期信号検出器8は、合成信号Rcから同期信号S
cを検出し、マルチキャリア復調部5に出力する。マル
チキャリア復調部5は、これら合成信号Rcと同期信号
Scから、サブキャリア毎の信号を復調する。
【0016】図1のマルチキャリア受信装置100にお
いて、初期設定としてアンテナ番号1又は任意のアンテ
ナ番号が、比較器3からの出力として良い。また、図2
のマルチキャリア受信装置200において、初期設定と
してアンテナ番号1又は任意のアンテナ番号に対応する
受信信号が、信号合成器6からの出力となるよう、結合
係数k1、…、knのうちの1個を1、その他を0とし
て良い。
【0017】このように、図1のマルチキャリア受信装
置100、図2のマルチキャリア受信装置200のいず
れにおいても、各サブキャリア毎の信号を復調する前に
おいて同期信号を検出しているので、全前サブキャリア
のマルチパスフェージングの影響の和を考慮したダイバ
ーシティを実現できる。また、各サブキャリア毎の信号
を復調する前の段階の同期信号を比較する、或いは結合
係数算出の根拠とするので、演算量及び装置規模の小さ
いものとすることができる。尚、図1のマルチキャリア
受信装置100、図2のマルチキャリア受信装置200
には特に明示していないが、アナログ/ディジタル変換
器の有無及び配置場所、周波数変換器、主搬送波との乗
算積をとるための発振器及び乗算器更には低域濾波器、
直交復調の有無及び配置場所は全く任意である。
【0018】同期信号検出部の構成の実例として、本願
発明者らの先行出願を例示する。図3に、本願発明者ら
による特開2000−252950の技術を示す。本技
術はOFDM伝送において一般的に用いられるガードイ
ンターバル(GI)に着目した技術である。OFDM伝
送においては、有効シンボル長T(次元は時間)に対
し、1/Tの整数倍の周波数を有するサブキャリアを多
重伝送させる。このため、各サブキャリアは有効シンボ
ル長Tの開始時刻と終端時刻で各々同一位相を有する。
そこで有効シンボル長Tの終端付近を有効シンボル長T
の開始時刻前に付加させて伝送すると、マルチパスによ
る遅延波が生じても、有効シンボル長Tのウインドウに
おいて各サブキャリアの位相の変化点を有しないものと
なる。
【0019】このように、有効シンボルに付加されたガ
ードインターバル(GI)が、時間Tだけ離れた有効シ
ンボル部分の終端付近と波形が同一であることから、O
FDMにおいては受信信号と時間T遅延された遅延信号
との相関値をとることで同期信号を形成する技術が開発
されている。本願発明者らによる特開2000−252
950は、相関値ではなく、差の絶対値をガードインタ
ーバル(GI)長だけ加算(又は積分)することで、有
効シンボルの開始点において当該加算の出力が0となる
はずであることに基づくものである。この構成を図3の
(a)に、シミュレーションによる雑音が無い場合の出
力を図3の(b)に示す。特開2000−252950
は、マルチパスやその他雑音が0であるような理想的な
受信状態においては、有効シンボルの開始点において出
力が0となる極めて特徴的な出力を有するので、本願発
明に適用すると、その効果は大きい。シミュレーション
による信号Cと雑音Nの比と特開2000−25295
0の技術による出力の例を図4に示す。C/Nが約3000
の時を図4の(a)に、C/Nが約3の時を図4の
(b)に示した。特開2000−252950の技術は
C/Nが大きい、即ち雑音が小さいときにはその出力に
0に極めて近い下向きのピークを有するが、C/Nが小
さい、即ち雑音が大きいときにはその出力の下向きのピ
ークは0に近いものとならない。以下、具体的な復調方
法とともに実施例を示す。
【0020】〔第1実施例〕図5は、ガードインターバ
ルを有するOFDM伝送の受信装置である、マルチキャ
リア受信装置300の構成を示すブロック図である。マ
ルチキャリア受信装置300は、n個のアンテナA−
1、…、A−n、n個の発振器11−1、…、11−
n、n個の直交乗算器12−1、…、12−n、n個の
同期回路13−1、…、13−n、信号切換器20、比
較器30、同期信号切替器40、マルチキャリア復調部
50から成る。
【0021】各アンテナA−i(iはn以下の自然数)
の受信信号は、アンテナA−i毎に設けられた発振器1
1−i、直交乗算器12−iにより直交復調され、I成
分とQ成分との複素信号となる。これを受信信号Riと
おく。受信信号Riは、信号切替器20に出力されると
共に、同期回路13−iに出力される。同期回路13−
iは、図3に示す特開2000−252950の技術に
より、ガードインターバルから同期信号Siを取り出
し、発振器11−i、比較器30、及び同期信号切替器
40に出力する。尚、発振器11−iから直交乗算器1
2−iに正弦波が出力され、これを用いて直交乗算器1
2−iは受信信号Riを出力する。
【0022】比較器30は、図3(b)乃至図4の如き
n個の同期信号Si(iはn以下の自然数)を比較し、
下向きのピークがより0に近いものを判定して、当該同
期信号の番号(アンテナ番号に対応する)sを、信号切
替器20と同期信号切替器40に出力する。信号切替器
20及び同期信号切替器40は、比較器の出力するアン
テナ番号sに対応する受信信号Rs、同期信号Ssをそ
れぞれマルチキャリア復調部50に出力する。尚、切替
タイミングは、ガードインターバルを含む1シンボルの
切り替わりタイミングで行われる。マルチキャリア復調
部50は、受信信号Rsと同期信号Ssを用い、ガード
インターバル部分を除いたディジタル信号から高速フー
リエ変換により各サブキャリアの信号を復調し、送信側
に対応したデインターリーブ、デマッピング、復号化を
適宜施して所望の信号列として復調データを出力する。
【0023】このように、図5のマルチキャリア受信装
置300は、各サブキャリア毎の信号を高速フーリエ変
換により復調する前において同期信号をガードインター
バルの特徴を利用して検出しているので、全サブキャリ
アのマルチパスフェージングの影響の和を考慮したダイ
バーシティを実現できる。また、各サブキャリア毎の信
号を高速フーリエ変換により復調する前の段階のガード
インターバルの特徴を利用して検出した同期信号を比較
するので、演算量及び装置規模の小さいものとすること
ができる。本実施例は請求項3に係る発明に対応する。
【0024】〔第2実施例〕図6は、ガードインターバ
ルを有するOFDM伝送の受信装置である、マルチキャ
リア受信装置400の構成を示すブロック図である。マ
ルチキャリア受信装置400は、n個のアンテナA−
1、…、A−n、n個の発振器11−1、…、11−
n、n個の直交乗算器12−1、…、12−n、n個の
同期回路13−1、…、13−n、信号合成器60、合
成係数算出器70、同期回路83、マルチキャリア復調
部50から成る。
【0025】各アンテナA−i(iはn以下の自然数)
の受信信号は、アンテナA−i毎に設けられた発振器1
1−i、直交乗算器12−iにより直交復調され、I成
分とQ成分との複素信号となる。これを受信信号Riと
おく。受信信号Riは、信号合成器60に出力されると
共に、同期回路13−iに出力される。同期回路13−
iは、図3に示す特開2000−252950の技術に
より、ガードインターバルから同期信号Siを取り出
し、発振器11−i及び合成件数算出器70に出力す
る。尚、発振器11−iから直交乗算器12−iに正弦
波が出力され、これを用いて直交乗算器12−iは受信
信号Riを出力する。
【0026】合成件数算出器70は、図3(b)乃至図
4の如きn個の同期信号Si(iはn以下の自然数)を
比較し、下向きのピークがより0に近いもの程合成係数
kiが高くなるよう、n個の合成係数kiを算出する。
尚、n個の合成係数kiは、1個を除いて全て0でも良
い。n個の合成係数kiは合成件数算出器70から信号
合成器60に出力される。信号合成器60は、入力され
た受信信号R1、…、Rnと結合係数k1、…、knか
ら、合成信号Rc=k1R1+…+knRnを算出し、
マルチキャリア復調部50と同期回路83に出力する。
同期回路83は、合成信号Rcから図3に示す特開20
00−252950の技術により、ガードインターバル
から同期信号Scを取り出しマルチキャリア復調部50
に出力する。マルチキャリア復調部50は、受信信号R
cと同期信号Scを用い、ガードインターバル部分を除
いたディジタル信号から高速フーリエ変換により各サブ
キャリアの信号を復調し、送信側に対応したデインター
リーブ、デマッピング、復号化を適宜施して所望の信号
列として復調データを出力する。
【0027】このように、図6のマルチキャリア受信装
置400は、各サブキャリア毎の信号を高速フーリエ変
換により復調する前において同期信号をガードインター
バルの特徴を利用して検出しているので、全サブキャリ
アのマルチパスフェージングの影響の和を考慮したダイ
バーシティを実現できる。また、各サブキャリア毎の信
号を高速フーリエ変換により復調する前の段階のガード
インターバルの特徴を利用して検出した同期信号から合
成係数を算出するので、演算量及び装置規模の小さいも
のとすることができる。本実施例は請求項4に係る発明
に対応する。
【0028】尚、図5のマルチキャリア受信装置30
0、図6のマルチキャリア受信装置400には特に明示
していないが、アナログ/ディジタル変換器の配置場
所、周波数変換器、低域濾波器等の有無及び配置場所、
或いは直交復調をアナログ直交復調とするかディジタル
直交復調とするかは全く任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1に係る発明の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】本願の請求項2に係る発明の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】本願の発明に適用可能な同期回路の一例の、
(a)は構成を示すブロック図、(b)はその作用を説
明するためのグラフ図。
【図4】図3の同期回路の、C/N比を変えた場合の出
力のシミュレーションを示すグラフ図。
【図5】本願の発明に係る具体的な第1の実施例の構成
を示すブロック図。
【図6】本願の発明に係る具体的な第2の実施例の構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
100、200、300、400 マルチキャリア受信
装置 A−1、…、A−n アンテナ R1、…、Rn 受信信号 S1、…、Sn 同期信号 s 選択されたアンテナ番号 Rs 選択された受信信号 Ss 選択された同期信号 k1、…、kn 合成係数 Rc 合成信号 Sc 合成信号から検出された同期信号 1−1、…、1−n 同期信号検出部 2、20 信号切換器 3、30 比較器 4、40 同期信号切替器 5、50 マルチキャリア復調部 6、60 信号合成器 7、70 合成係数算出器 8 同期信号検出器 11−1、…、11−n 発振器 12−1、…、12−n 直交乗算器 13−1、…、13−n、83 同期回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徳祥 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 藤元 美俊 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD33 DD42 5K059 CC03 DD04 DD24 DD25 DD26 DD27 DD37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア伝送方式の受信装置にお
    いて、 複数個のアンテナと、 当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、当該各
    アンテナの受信信号から、サブキャリア毎の復調を行う
    ことなく同期信号を得るための同期信号検出部と、 当該各同期信号検出部の出力する同期信号を比較し、最
    も信頼性の高い同期信号の得られるアンテナを選択する
    比較器とを有し、 前記比較器の選択したアンテナに対応する、受信信号及
    び当該受信信号から得られた同期信号とから、マルチキ
    ャリアの復調を行うことを特徴とするマルチキャリア受
    信装置。
  2. 【請求項2】 マルチキャリア伝送方式の受信装置にお
    いて、 複数個のアンテナと、 当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、当該各
    アンテナの受信信号から、サブキャリア毎の復調を行う
    ことなく同期信号を得るための同期信号検出部と、 当該各同期信号検出部の出力する同期信号を比較し、最
    も信頼性が高くなるよう各アンテナの受信信号の合成比
    を算出する合成係数算出器と、 前記合成係数算出器の出力する合成比に基づいて各アン
    テナからの受信信号を合成する信号合成器とを有し、 当該信号合成器の出力から、マルチキャリアの復調を行
    うことを特徴とするマルチキャリア受信装置。
  3. 【請求項3】 ガードインターバルを付加された信号を
    受信する、マルチキャリア伝送方式の受信装置におい
    て、 複数個のアンテナと、 当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、当該各
    アンテナの受信信号から、ガードインターバルに基づい
    て同期信号を得るための同期回路と、 当該各同期回路の出力する同期信号を比較し、最も信頼
    性の高い同期信号の得られるアンテナを選択する比較器
    とを有し、 前記比較器の選択したアンテナに対応する、受信信号及
    び当該受信信号から得られた同期信号とから、マルチキ
    ャリアの復調を行うことを特徴とするマルチキャリア受
    信装置。
  4. 【請求項4】 ガードインターバルを付加された信号を
    受信する、マルチキャリア伝送方式の受信装置におい
    て、 複数個のアンテナと、 当該各アンテナに対応して1個ずつ設けられた、当該各
    アンテナの受信信号から、ガードインターバルに基づい
    て同期信号を得るための同期回路と、 当該各同期回路の出力する同期信号を比較し、最も信頼
    性が高くなるよう各アンテナの受信信号の合成比を算出
    する合成係数算出器と、 前記合成係数算出器の出力する合成比に基づいて各アン
    テナからの受信信号を合成する信号合成器とを有し、 当該信号合成器の出力からマルチキャリアの復調を行う
    ことを特徴とするマルチキャリア受信装置。
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