JP2002368542A - 広帯域fm復調器、及び広帯域fm復調器を用いた光受信装置並びに光伝送システム - Google Patents

広帯域fm復調器、及び広帯域fm復調器を用いた光受信装置並びに光伝送システム

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JP2002368542A
JP2002368542A JP2001176676A JP2001176676A JP2002368542A JP 2002368542 A JP2002368542 A JP 2002368542A JP 2001176676 A JP2001176676 A JP 2001176676A JP 2001176676 A JP2001176676 A JP 2001176676A JP 2002368542 A JP2002368542 A JP 2002368542A
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effect transistor
signal
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Kazuhiro Nojima
一宏 野嶋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2513Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2210/00Indexing scheme relating to optical transmission systems
    • H04B2210/25Distortion or dispersion compensation
    • H04B2210/252Distortion or dispersion compensation after the transmission line, i.e. post-compensation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延検波方式のFM復調器において、論理積
を出力するANDゲートの出力パルスに裾引き、アンダ
ーシュートがあると、復調された信号が歪んでしまうの
で改善する。 【解決手段】 入力されるFM信号に応答するリミッタ
回路1、その2つの出力の一方を遅延させる遅延回路
2、リミッタ回路の他の出力と遅延回路の出力が入力さ
れるANDゲート3、ANDゲートの出力が入力される
低域通過フィルタ4を有するFM復調器において、遅延
回路の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせ、群遅延周
波数特性によってfV特性に非線形を与えることで、f
V特性を逆補正し、リニアリティを改善している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネルのA
M映像信号やデジタル映像信号などを一括して数GHzと
いう広帯域なFM信号に変換し、伝送する光伝送システ
ム及び、かかる光伝送システムの一部を構成し、広帯域
なFM信号を多チャンネルAM映像信号やデジタル映像
信号などに変換する遅延検波方式による広帯域FM復調
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遅延検波型広帯域FM復調器の構
成例として、特開平01-238307号公報及び特開平10-1903
57号公報に示されているものを模式的に図2に示す。こ
のFM復調器は、入力されたFM信号をパルスに変換す
るリミッタ回路1と、リミッタ回路1が出力した信号の
一方を遅延させる遅延回路2と、リミッタ回路の出力し
た信号とさらにそれを遅延させた信号との論理積を出力
するANDゲート3と、ANDゲート3の出力より復調
信号を得る低域通過フィルタ4とで構成されている。な
お、リミッタ回路は非反転出力と反転出力の2つの出力
信号を出力するものとして説明しているが、これは単一
の出力信号から反転出力信号を得るためのインバータを
設けたものと等価である。
【0003】このFM復調器では、入力されたFM信号
をリミッタ回路1にてパルスに変換し、リミッタ回路1
の出力の一方はそのままANDゲート3に入力し、リミ
ッタ回路1で論理反転後出力した他方の信号は遅延回路
2によって遅延された後ANDゲート3に入力する。A
NDゲート3の出力を低域通過フィルタ4に通すことに
よって、FM信号を復調する。
【0004】従来の遅延検波方式のFM復調器の各段で
の波形を図3に示す。(A)は入力された周期T(周波
数f=1/T)の正弦波信号、(B)、(C)はANDゲ
ート3の入力、(D)はANDゲート3の出力である。
(C)の信号は(B)の信号より遅延回路2の遅延量τ
の時間だけ遅延されており、(B)と(C)の信号をA
NDゲートで論理積をとると(D)のようにτの時間だ
けハイとなる(D)のような信号が出力される。さらに
低域通過フィルタ4を通すことで、出力電圧Vout はA
NDゲート3の出力のハイ、ローの電圧をVHI、VL
Oとした場合、(E)に示すように、 Vout=(VHI-VLO)×τ/T = (VHI-VLO)×τ×f で表される。VHI、VLO、τは一定の値であるた
め、FM復調器の入力周波数f(=1/T)対出力電圧
Vout の関係(以下、fV特性と称す)は(F)に示す
ように線形関係となり、入力周波数がFM信号である場
合、FM復調することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のようなFM復調器では、リミッタ回路1や遅延回路
2、ANDゲート3で使用するトランジスタ、電界効果
トランジスタ(以下FETと称す)などのデバイスの立
ち上がり時間と立下り時間の差や、リミッタ回路1、遅
延回路2、ANDゲート3の回路内部での寄生インダク
タンス、寄生容量などでANDゲート3出力の波形に裾
引きやアンダーシュートなどが生じる。その場合、fV
特性に非線形が生じる。図4に(1)パルスに劣化が生
じない状態、(2)パルスに裾引きがある場合、(3)
パルスにアンダーシュートがある場合、のそれぞれのA
NDゲート3の出力パルス(左側:横軸時間、縦軸電
圧)とfV特性(右側:横軸入力周波数、縦軸出力電
圧)を示す。図4では実際の波形のようにパルスに立ち
上がり時間、立下り時間を設けて示している。(1)の
左図で示すように裾引きやアンダーシュートが無い場合
には、ANDゲート3の出力パルス同士が重なる周波数
を右図のfV特性に示す使用可能帯域とした場合、AN
Dゲート3出力のローレベルが一定であるため、上記使
用可能帯域で線形な特性が得られている。一方、(2)
の左図のようにANDゲート3の出力パルスに裾引きが
ある場合(2)の右図のfV特性のように初め傾きが大
きく、次第に傾きが小さくなるような非線形なfV特性
となる。一方、(3)の左図のようにANDゲート3の
出力パルスにアンダーシュートがある場合(3)の右図
のfV特性のように初め傾きが小さく、次第に傾きが大
きくなるような非線形なfV特性となる。(2)の右図
及び(3)の右図のような非線形がある場合、入力のF
M信号に対して復調される出力信号に歪が生じてしま
う。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、第1の目的は特にFM復調器の入力周波
数対出力電圧の関係であるfV特性の非線形の補正を可
能とし、fV特性のリニアリティを改善して、FM信号
を多チャンネルAM映像信号や64QAMで変調された
デジタル映像信号などにFM復調する際に生じる相互変
調歪(以降、歪と称す)を抑圧し、伝送特性を改善した
広帯域FM復調器を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、本広帯域FM復調
器を光伝送システム内に構成することで歪特性の改善さ
れた、受信装置及びシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、従来のFM復調器の遅延回路では群遅延の周波
数特性が平坦であったのに対し、本発明の請求項1に係
る広帯域FM復調器では群遅延の周波数特性に傾斜を持
たせている。なお、ここで周波数特性の傾斜とは、周波
数特性カーブ(周波数に対するレスポンスあるいは信号
レベルを示すグラフ上の曲線)の傾斜を意味する。
【0009】図5(1−A〜C)に群遅延の周波数特性
がフラットな場合、(2−A〜C)にリミッタ出力の一
方(遅延回路を通った側)の群遅延の周波数特性を傾斜
させている場合についての、それぞれの群遅延特性
(1、2−A)、ANDゲート出力パルス(1、2−
B)、FM復調器fV特性(1、2−C)を比較してい
る。図5(1−A)に示すように、遅延回路の群遅延の
周波数特性が平坦である場合、ANDゲートに入力され
る2つの信号はすべての周波数においてτ時間だけずれ
てANDゲートに入力される。一方、(2−A)のよう
に周波数が高くなると遅延量が小さくなる、といったよ
うに遅延回路に対して遅延量の周波数特性を持たせた場
合、遅延回路を通った信号の遅延量に周波数特性依存性
が生じるため、周波数によってANDゲートに入力され
る2つの信号の遅延差が異なる(2−Aの τと
τ‘)。その場合、(1−B)において一定であったA
ND出力のパルス幅は、(2−B)では入力周波数によ
って異なり、周波数が低い場合には図内点線、高い場合
は図内実線のように、周波数が高くなるに従いパルス幅
が細くなる。そのためfV特性(2−C)は周波数が低
いときは傾きが大きいが、周波数が高くなると傾きが小
さくなるようなfV特性となる。すなわち、遅延回路の
群遅延の周波数特性を変化させることで、fV特性に非
線形を生じさせることができる。また、遅延回路の群遅
延の周波数特性の傾きを(2−A)と逆にすれば、AN
Dゲート出力のパルス幅が周波数が低い場合は小さく、
周波数が高くなると大きく、(2−C)と逆方向に反っ
たようなfV特性となる。
【0010】そこで、本発明に係る広帯域FM復調器で
は、遅延回路などに群遅延の周波数特性に傾斜を持たせ
ることで、fV特性が変化することを利用し、従来のF
M復調器の課題であったANDゲート出力のパルスに裾
引き、アンダーシュートなどがある場合のfV特性の非
線形を補償することを特徴としている。図6にはアンダ
ーシュートがある場合に、遅延回路の群遅延特性に傾斜
を与えることでfV特性の非線形を補償した場合の群遅
延特性(3−A)、ANDゲート出力波形(3−B)、
fV特性(3−C)を示している。(3−A)に示すよ
うに、周波数が高くなるにつれてANDゲートに入力す
る2つの信号の遅延差が小さくなるようにすると、(3
−B)に示すように周波数が高くなるにつれてパルス幅
が細くなる。そのため、fV特性(3−C)は遅延回路
に群遅延の周波数特性に傾斜をもたせることで、アンダ
ーシュートで発生するfV特性の非線形と、遅延回路の
群遅延の周波数特性によるfV特性の非線形とが逆特性
となり、群遅延が平坦な場合(3−C点線)と比較し
(3−C)の実線のようにfV特性のリニアリティを改
善することができる。ここで、遅延回路での群遅延の周
波数特性の傾きを変えることで非線形の補正量を調整す
ることができる。さらには、群遅延の周波数特性の傾き
を逆にすることで、ANDゲート出力のパルスに裾引き
があるような場合も同様にfV特性を補正してリニアリ
ティを改善することができる。また、遅延回路での群遅
延に周波数特性を持たさずに、ANDゲートに入力され
る遅延回路を通らない側の信号の群遅延に周波数特性を
持たせることでも同様の効果が得られる。上記のように
本発明では、従来の遅延検波型FM復調器でANDゲー
トに入力する2つの信号の遅延差に周波数特性を持た
せ、遅延差を利用し入力周波数対出力電圧のリニアリテ
ィを改善することで、広帯域FM信号を多チャンネルA
M映像信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に
生じる相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することが
できる。
【0011】請求項1に係る発明は、入力されたFM信
号の振幅を制限し、パルス化された非反転FM信号及び
反転FM信号を生成するリミッタ回路と、前記反転FM
信号及び前記非反転FM信号の一方を遅延させる遅延回
路と、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方
と前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号との論
理積を出力する乗算手段と、前記乗算手段の出力より復
調信号を得る低域通過フィルタとを有する広帯域FM復
調器において、前記遅延回路の群遅延に傾斜した周波数
特性を持たせたことを特徴とする広帯域FM復調器であ
る。
【0012】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ広帯域FM復調器の入出力特性のリニ
アリティを補正することで、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0013】請求項2に係る発明は、入力されたFM信
号の振幅を制限し、パルス化された非反転FM信号及び
反転FM信号を生成するリミッタ回路と、前記反転FM
信号及び前記非反転FM信号の一方を遅延させる遅延回
路と、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方
と前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号との論
理積を出力する乗算手段と、前記乗算手段の出力より復
調信号を得る低域通過フィルタとを有する広帯域FM復
調器において、前記遅延回路の出力である遅延させたF
M信号の群遅延に傾斜した周波数特性を与える群遅延周
波数特性傾斜回路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜回
路の出力を前記遅延させたFM信号として前記乗算手段
に供給することを特徴とする広帯域FM復調器である。
【0014】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ広帯域FM復調器の入出力特性のリニ
アリティを補正することで、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0015】請求項3に係る発明は、入力されたFM信
号の振幅を制限し、パルス化された非反転FM信号及び
反転FM信号を生成するリミッタ回路と、前記反転FM
信号及び前記非反転FM信号の一方を遅延させる遅延回
路と、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方
と前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号との論
理積を出力する乗算手段と、前記乗算手段の出力より復
調信号を得る低域通過フィルタとを有する広帯域FM復
調器において、前記反転FM信号及び前記非反転FM信
号の他方の群遅延に傾斜した周波数特性を与える群遅延
周波数特性傾斜回路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜
回路の出力を前記反転FM信号及び前記非反転FM信号
の他方として前記乗算手段に供給することを特徴とする
広帯域FM復調器である。
【0016】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ広帯域FM復調器の入出力特性のリニ
アリティを補正することで、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0017】請求項4に係る発明は、入力されたFM信
号の振幅を制限し、パルス化された非反転FM信号及び
反転FM信号を生成するリミッタ回路と、前記反転FM
信号及び前記非反転FM信号の一方を遅延させる遅延回
路と、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方
と前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号との論
理積を出力する乗算手段と、前記乗算手段の出力より復
調信号を得る低域通過フィルタとを有する広帯域FM復
調器において、前記遅延回路の群遅延に傾斜した周波数
特性を持たせ、前記反転FM信号及び前記非反転FM信
号の他方の群遅延に傾斜した周波数特性を与える群遅延
周波数特性傾斜回路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜
回路の出力を前記反転FM信号及び前記非反転FM信号
の他方として前記乗算手段に供給することを特徴とする
広帯域FM復調器である。
【0018】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ広帯域FM復調器の入出力特性のリニ
アリティを補正することで、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0019】請求項5に係る発明は、入力されたFM信
号の振幅を制限し、パルス化された非反転FM信号及び
反転FM信号を生成するリミッタ回路と、前記反転FM
信号及び前記非反転FM信号の一方を遅延させる遅延回
路と、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方
と前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号との論
理積を出力する乗算手段と、前記乗算手段の出力より復
調信号を得る低域通過フィルタとを有する広帯域FM復
調器において、前記反転FM信号及び前記非反転FM信
号の他方の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせる第1
群遅延周波数特性傾斜回路を設け、前記遅延回路の群遅
延に傾斜した周波数特性を持たせる第2群遅延周波数特
性傾斜回路を設け、前記反転FM信号及び前記非反転F
M信号の他方として前記第1群遅延周波数特性傾斜回路
の出力を、また前記遅延させたFM信号として前記第2
群遅延周波数特性傾斜回路の出力を前記乗算手段に供給
するようにしたことを特徴とする広帯域FM復調器であ
る。
【0020】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ広帯域FM復調器の入出力特性のリニ
アリティを補正することで、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0021】請求項6に係る発明は、請求項1、3、4
のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器において、前
記遅延回路の群遅延に持たせた前記傾斜した周波数特性
の傾斜を変更する機能を設けたことを特徴とする広帯域
FM復調器である。
【0022】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差が調整できるため
広帯域FM復調器の入出力特性のリニアリティを精度良
く補正することができ、広帯域FM復調器のリニアリテ
ィを改善することができる。
【0023】請求項7に係る発明は、請求項6記載の広
帯域FM復調器において、前記低域通過フィルタから出
力された信号の相互変調歪成分を抽出するバンドパスフ
ィルタと、前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調
歪成分のレベルを検出する電力検出回路と、前記相互変
調歪検出レベルが最小となるように前記遅延回路の群遅
延を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする広帯
域FM復調器である。
【0024】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差がFM復調された
信号の歪が最小となるように自動に制御されるため、温
度などによって広帯域FM復調器のリニアリティが変わ
った場合にも、自動で遅延量広帯域FM復調器の入出力
特性のリニアリティを補正することができ、広帯域FM
復調器のリニアリティを改善することができる。
【0025】請求項8に係る発明は、請求項2又は5に
記載の広帯域FM復調器において、前記遅延させたFM
信号に応答する前記群遅延周波数特性傾斜回路の群遅延
に持たせた前記傾斜した周波数特性の傾斜を変更する機
能を設けたことを特徴とする広帯域FM復調器である。
【0026】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差が調整できるため
広帯域FM復調器の入出力特性のリニアリティを精度良
く補正することができ、広帯域FM復調器のリニアリテ
ィを改善することができる。
【0027】請求項9に係る発明は、請求項8記載の広
帯域FM復調器において、前記低域通過フィルタから出
力された信号の相互変調歪成分を抽出するバンドパスフ
ィルタと、前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調
歪成分のレベルを検出する電力検出回路と、前記相互変
調歪検出レベルが最小となるように前記群遅延周波数特
性傾斜回路の群遅延を制御する制御回路とを備えたこと
を特徴とする広帯域FM復調器である。
【0028】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差がFM復調された
信号の歪が最小となるように自動に制御されるため、温
度などによって広帯域FM復調器のリニアリティが変わ
った場合にも、自動で広帯域FM復調器の入出力特性の
リニアリティを補正することができ、広帯域FM復調器
のリニアリティを改善することができる。
【0029】請求項10に係る発明は、請求項4又は5
に記載の広帯域FM復調器において、前記遅延回路の群
遅延に持たせた前記傾斜した周波数特性の傾斜を変更す
る機能を設け、前記反転FM信号及び前記非反転FM信
号の他方に応答する前記群遅延周波数特性傾斜回路にお
ける群遅延の周波数特性を変更する機能を設けたことを
特徴とする広帯域FM復調器である。
【0030】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差が調整できるため
広帯域FM復調器の入出力特性のリニアリティを精度良
く補正することができ、広帯域FM復調器のリニアリテ
ィを改善することができる。
【0031】請求項11に係る発明は、請求項4に記載
の広帯域FM復調器において、前記遅延回路の群遅延に
持たせた前記傾斜した周波数特性の傾斜を変更する機能
を設け、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他
方に応答する前記群遅延周波数特性傾斜回路における群
遅延の周波数特性の傾斜を変更する機能を設け、前記低
域通過フィルタから出力された信号の相互変調歪成分を
抽出するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィル
タが抽出した相互変調歪成分のレベルを検出する電力検
出回路と、前記相互変調歪検出レベルが最小となるよう
に前記遅延回路の群遅延と前記群遅延周波数特性傾斜回
路における群遅延を制御する制御回路とを備えたことを
特徴とする広帯域FM復調器である。
【0032】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、さらにその遅延差がFM復調された
信号の歪が最小となるように自動に制御されるため、温
度などによって広帯域FM復調器のリニアリティが変わ
った場合にも、自動で広帯域FM復調器の入出力特性の
リニアリティを補正することができ、広帯域FM復調器
のリニアリティを改善することができる。
【0033】請求項12に係る発明は、請求項5に記載
の広帯域FM復調器において、前記遅延させたFM信号
に応答する第1の前記群遅延周波数特性傾斜回路の群遅
延に持たせた前記傾斜した周波数特性の傾斜を変更する
機能を設け、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号
の他方に応答する第2の前記群遅延周波数特性傾斜回路
における群遅延の周波数特性の傾斜を変更する機能を設
け、前記低域通過フィルタから出力された信号の相互変
調歪成分を抽出するバンドパスフィルタと、前記バンド
パスフィルタが抽出した相互変調歪成分のレベルを検出
する電力検出回路と、前記相互変調歪検出レベルが最小
となるように前記第1及び第2の前記群遅延周波数特性
傾斜回路の群遅延を制御する制御回路とを備えたことを
特徴とする広帯域FM復調器である。
【0034】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延量を周波数
によって変化させ、さらにその遅延量がFM復調された
信号の歪が最小となるように自動に制御されるため、温
度などによって広帯域FM復調器のリニアリティが変わ
った場合にも、自動で広帯域FM復調器の入出力特性の
リニアリティを補正することができ、広帯域FM復調器
のリニアリティを改善することができる。
【0035】請求項13に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源
と、前記所定電源と前記第3の電界効果トランジスタ、
第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果トランジ
スタのゲートとの間に挿入されるコイルと、前記所定電
源と前記負側の電源Vssとの間に接続されるコンデン
サとを、有する回路を1段若しくは多段直列に接続した
回路で、前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求
項1又は4に記載の広帯域FM復調器である。
【0036】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0037】請求項14に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源
と、前記所定電源と前記第3の電界効果トランジスタ、
第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果トランジ
スタのゲートとの間に挿入されるコイルと、前記第3の
電界効果トランジスタ、第6の電界効果トランジスタ、
第7の電界効果トランジスタのゲートと前記負側の電源
Vssとの間に接続されるコンデンサとを、有する回路
を1段若しくは多段直列に接続した回路で、前記遅延回
路を構成したことを特徴とする請求項1又は4に記載の
広帯域FM復調器である。
【0038】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0039】請求項15に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与えるようこれら
に直接接続されている所定電源と、前記第4の電界効果
トランジスタのゲートと前記正側の電源Vdd又は前記
負側の電源Vssの間に挿入された第3の抵抗と第1の
コンデンサの直列回路と、前記第5の電界効果トランジ
スタのゲートと前記正側の電源Vdd又は前記負側の電
源Vssの間に挿入された第4の抵抗と第2のコンデン
サの直列回路とを、有する回路を1段若しくは多段直列
に接続した回路で、前記遅延回路を構成したことを特徴
とする請求項1又は4に記載の広帯域FM復調器であ
る。
【0040】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0041】請求項16に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与えるようこれら
に直接接続されている所定電源と、前記第4の電界効果
トランジスタのゲートと前記正側の電源Vdd又は前記
負側の電源Vssの間に挿入された第3の抵抗と第1の
コイルの直列回路と、前記第5の電界効果トランジスタ
のゲートと前記正側の電源Vdd又は前記負側の電源V
ssの間に挿入された第4の抵抗と第2のコイルの直列
回路とを、有する回路を1段若しくは多段直列に接続し
た回路で、前記遅延回路を構成したことを特徴とする請
求項1又は4に記載の広帯域FM復調器である。
【0042】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0043】請求項17に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源
と、前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効
果トランジスタのゲートに一端がそれぞれ接続された第
1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、前記第1のコ
ンデンサ及び第2のコンデンサの他端と前記正側電源V
ddの間にそれぞれ挿入された第3の抵抗及び第4の抵
抗と、前記第3の抵抗及び第4の抵抗にドレインがそれ
ぞれ接続され、ソースが前記負側電源Vssにそれぞれ
接続され、ゲート同士が相互に接続されている第8の電
界効果トランジスタ及び第9の電界効果トランジスタと
を、有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路
で、前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1
又は4に記載の広帯域FM復調器である。
【0044】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0045】請求項18に係る発明は、差動対となった
入力信号が入力される第1の入力端子及び第2の入力端
子と、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそ
れぞれゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ
及び第2の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効
果トランジスタ及び前記第2の電界効果トランジスタの
ドレインを正側の電源Vddに接続する第1の負荷抵抗
及び第2の負荷抵抗と、前記第1の電界効果トランジス
タ及び第2の電界効果トランジスタのソースがドレイン
に接続され、かつソースが負側の電源Vssに接続され
た第3の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果
トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンがそれぞれゲートに接続され、ドレインが前記正側の
電源Vddに接続された第4の電界効果トランジスタ及
び第5の電界効果トランジスタと、前記第4の電界効果
トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタのソース
とそれぞれ接続される第1のダイオード及び第2のダイ
オードと、前記第1のダイオード及び前記第2のダイオ
ードの他端がそれぞれドレインに接続され、ソースが前
記負側の電源Vssと接続された第6の電界効果トラン
ジスタ及び第7の電界効果トランジスタと、前記第1の
ダイオードの他端と前記第2のダイオードの他端から差
動出力を出力する第1の出力端子及び第2の出力端子
と、定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トラ
ンジスタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効
果トランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源
と、前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効
果トランジスタのゲートに一端がそれぞれ接続された第
1のコイルと第3の抵抗の直列回路及び第2のコイルと
第4の抵抗の直列回路と、前記第1のコイルと第3の抵
抗の直列回路及び前記第2のコイルと第4の抵抗の直列
回路の他端にドレインがそれぞれ接続され、ソースが前
記負側電源Vssにそれぞれ接続され、ゲート同士が相
互に接続されている第8の電界効果トランジスタ及び第
9の電界効果トランジスタとを、有する回路を1段若し
くは多段直列に接続した回路で、前記遅延回路を構成し
たことを特徴とする請求項1又は4のいずれか1つに記
載の広帯域FM復調器である。
【0046】この構成によれば、遅延回路が基本的な差
動回路とソースフォロアで構成されており、広帯域FM
復調器の乗算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生
じ、それによってfV特性のリニアリティが劣化してし
まう場合に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差
を周波数によって変化させ、広帯域FM復調器のリニア
リティを改善することができる。
【0047】請求項19に係る発明は、入出力間の信号
伝送ラインに一端が接続されたコンデンサと、前記コン
デンサの他端にドレインが接続され、ソースが負側の電
源Vssに接続された電界効果トランジスタと、前記電
界効果トランジスタのドレインと正側の電源Vdd間の
間に挿入された抵抗とを、有する回路を1段若しくは多
段直列に接続した回路で、前記群遅延の周波数特性曲線
の傾斜した周波数特性を持たせ、さらに前記電界効果ト
ランジスタのゲートに制御電圧を与えて前記傾斜した周
波数特性を変更可能として前記群遅延周波数特性傾斜回
路を実現したことを特徴とする請求項2から5のいずれ
か1つに記載の広帯域FM復調器である。
【0048】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、広帯域FM復調器のリニアリティを
改善することができる。
【0049】請求項20に係る発明は、入出力間の信号
伝送ラインに一端が接続されたコイルと抵抗の直列回路
と、前記コイルと抵抗の直列回路の他端にドレインが接
続され、ソースが負側の電源Vssに接続された電界効
果トランジスタとを、有する回路を1段若しくは多段直
列に接続した回路で、前記群遅延の周波数特性曲線の傾
斜した周波数特性を持たせ、さらに前記電界効果トラン
ジスタのゲートに制御電圧を与えて前記傾斜した周波数
特性を変更可能として前記群遅延周波数特性傾斜回路を
実現したことを特徴とする請求項2から5のいずれか1
つに記載の広帯域FM復調器である。
【0050】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、広帯域FM復調器のリニアリティを
改善することができる。
【0051】請求項21に係る発明は、入出力間の信号
伝送ラインと正側の電源Vdd又は前記負側の電源Vs
sの間に挿入されたコンデンサと抵抗の直列回路を1段
若しくは多段直列に接続した回路で、前記群遅延周波数
特性傾斜回路を実現したことを特徴とする請求項2から
5のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器である。
【0052】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、広帯域FM復調器のリニアリティを
改善することができる。
【0053】請求項22に係る発明は、入出力間の信号
伝送ラインと正側の電源Vdd又は前記負側の電源Vs
sの間に挿入されたコイルと抵抗の直列回路を1段若し
くは多段直列に接続した回路で、前記群遅延周波数特性
傾斜回路を実現したことを特徴とする請求項2から5の
いずれか1つに記載の広帯域FM復調器である。
【0054】この構成によれば、広帯域FM復調器の乗
算手段出力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それに
よってfV特性のリニアリティが劣化してしまう場合
に、乗算手段に入力される2つの信号の遅延差を周波数
によって変化させ、広帯域FM復調器のリニアリティを
改善することができる。
【0055】請求項23に係る発明は、請求項1から2
2のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器において、
前記乗算手段として、ANDゲート、EXORゲート、
及びアナログ乗算器のいずれかを用いることを特徴とす
る広帯域FM復調器である。
【0056】この構成によれば、乗算手段として、AN
Dゲート、EXORゲート、及びアナログ乗算器のいず
れかを用いて広帯域FM復調器を構成することができ
る。
【0057】請求項24に係る発明は、請求項1から2
3のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器において、
前記リミッタ回路出力の反転のパルス化されたFM信号
と前記遅延回路出力の遅延させたFM信号の反転信号と
の論理積を出力する第2の乗算手段と、前記第2の乗算
手段の出力から復調信号を得る第2の低域通過フィルタ
と、前記第1の低域通過フィルタと前記第2の通過フィ
ルタとの出力を合波する合波器とを備え、前記遅延回路
の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせたことを特徴と
する広帯域FM復調器である。
【0058】この構成によれば、リミッタ回路と遅延回
路若しくは群遅延周波数特性傾斜遅延回路若しくは群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路1つに対して、乗算手
段及び低域通過フィルタとを2つ備え、その出力を合波
する場合においても請求項1から23に記載の広帯域F
M復調器と同様の効果が得られ、広帯域FM復調器のリ
ニアリティを改善することができる。
【0059】請求項25に係る発明は、前記リミッタ回
路、前記遅延回路及び前記乗算手段のそれぞれを差動回
路で構成したことを特徴とする請求項1から24のいず
れか1つに記載の広帯域FM復調器である。
【0060】この構成によれば、請求項25に係る広帯
域FM復調器は、請求項1から24に記載の広帯域FM
復調器と同様の効果が得られ、広帯域FM復調器のリニ
アリティを改善することができるとともに、差動回路を
用いることで集積化が容易となる。
【0061】請求項26に係る発明は、前記各回路及び
構成要素が同一チップ内に集積されていることを特徴と
する請求項1から29のいずれか1つに記載の広帯域F
M復調器である。
【0062】この構成によれば、請求項26に係る広帯
域FM復調器は、請求項1から25に記載の広帯域FM
復調器と同様の効果が得られ、広帯域FM復調器のリニ
アリティを改善することができるとともに、同一チップ
内に構成することで、実装による特性のばらつきを抑
え、小型化が容易となる。
【0063】請求項27に係る発明は、請求項1から2
6のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器と、受光し
た光信号を電気信号に変換する受光素子と、前記受光素
子の出力する信号を増幅し前記広帯域FM復調器に供給
する増幅器とを、有する光受信装置である。
【0064】この構成によれば、請求項1から26に記
載の広帯域FM復調器のリニアリティが改善されること
で、入力された光信号に対し、歪の少ない高品質な多チ
ャンネル映像信号を出力できる。
【0065】請求項28に係る発明は、前記増幅器及び
前記広帯域FM復調器が同一チップ内に集積されている
ことを特徴とする請求項27に記載の光受信装置であ
る。
【0066】この構成によれば、増幅部及び広帯域FM
復調器が同一チップ内に集積されているため、実装によ
る特性のばらつきを抑え、小型化が可能となる。
【0067】請求項29に係る発明は、多チャンネル映
像信号を一括してFM信号に変換するFM変調器と、前
記FM信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力を光
信号に変換するLDとを有する光送信装置と、前記光送
信装置が出力する光信号を増幅する光増幅器と、増幅さ
れた前記光信号を分岐する光分岐部と、光分岐されたそ
れぞれの信号を伝送する光ファイバと、請求項27又は
28に記載の光受信装置とで構成されたことを特徴とす
る光伝送システムである。
【0068】この構成によれば、光受信装置に搭載され
ている広帯域FM復調器のリニアリティの改善によって
歪の少ない高品質な多チャンネル映像信号をひとつの光
受信装置に対して多数の光受信装置へと伝送することが
できる。また、光受信装置に搭載されているFM変調器
の入力電圧対出力周波数の関係に非線形が生じた場合に
おいても、請求項36若しくは37に記載の光受信装置
に内臓される広帯域FM復調器のfV特性を、FM変調
器の非線形を相殺するように調整することで、歪の少な
い高品質な多チャンネル映像信号を伝送することができ
る。
【0069】なお、本発明の実施の形態は以下に説明さ
れるが、多くの実施の形態とそれを示す図面、関連する
特許請求の範囲の請求項の関係を分かり易く示す一覧表
を次に示すので参照されたい。
【0070】
【表1】 実施の形態の番号 図面 請求項 1 1 1 2 7 6 3 8 7 4 9 2 5 10 8 6 11 9 7 12 3 8 13 6 9 14 7 10 15 4 11 16 6 12 17 10 13 18 7 14 19 11 15 20 5 16 21 8 17 22 10 18 23 7 19 24 12 20 25 23 21 26 23 22 27 1―5 23 28 24 24 29 27 25 30、31 29 26 32 13 27 33 14 28 34 15 29 35 16 30 36 17 31 37 18 32 38 19 33 39 20 34 40 21 35 41 22
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明に係る広帯域
FM復調器(以下単にFM復調器と示すこともある)の
第1の実施の形態を示す構成図である。第1の実施の形
態のFM復調器は、入力されたFM信号をパルスに変換
するリミッタ回路1と、群遅延に周波数特性を持ち周波
数によって異なった遅延を生じさせる遅延回路である群
遅延周波数特性傾斜遅延回路5と、リミッタ回路1の出
力した信号とさらにそれを群遅延周波数特性傾斜遅延回
路5によって遅延させた信号との論理積を出力する乗算
手段として機能するANDゲート3と、ANDゲート3
の出力より復調信号を得る低域通過フィルタ4とで構成
されている。
【0072】次に第1の実施の形態の動作について説明
する。入力されるFM信号はリミッタ回路1によって正
弦波から矩形波に変換され反転、非反転の信号を出力す
る。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出力はその
ままANDゲート3へ、リミッタ回路1の出力の反転し
た方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5へと入力
される。群遅延周波数特性傾斜遅延回路5は群遅延に周
波数特性を持ち周波数によって異なった遅延を生じさせ
る遅延回路であるため、リミッタ回路1出力の反転した
方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を通ること
によって周波数によって異なった遅延を持ってANDゲ
ート3へ入力される。ANDゲート3では、リミッタ回
路1の出力と群遅延周波数特性傾斜遅延回路5との信号
の論理積を出力することで、ANDゲート3に入力され
る2つの信号の遅延時間差に応じてパルス時間幅を持つ
パルスを出力する。ANDゲート3の出力を低域通過フ
ィルタ4を通すことで入力された上記FM信号の周波数
に応じた電圧を出力することでFM復調を行う。
【0073】ここで、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5
では、周波数によって遅延量が異なるためANDゲート
3の出力するパルス時間幅が周波数によって異なるた
め、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5による群遅
延周波数特性によってfV特性に非線形を与えること
で、fV特性を逆補正し、リニアリティを改善してい
る。
【0074】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ
る。
【0075】図7は本発明に係るFM復調器の第2の実
施の形態を示す構成図である。ここでは第1の実施の形
態のFM復調器との相違点を述べる。第2の実施の形態
のFM復調器は、第1の実施の形態のFM復調器におい
て群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を、群遅延に周波数
特性を持ち周波数によって異なった遅延を生じさせ、さ
らにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更するこ
とができる遅延回路である群遅延周波数特性傾斜量可変
遅延回路7に変更し、さらに群遅延周波数特性傾斜量可
変遅延回路7の群遅延の周波数特性曲線の傾斜の傾きを
変更するための電圧を与える群遅延周波数特性傾斜量調
整端子6とを備えている。
【0076】次に第2の実施の形態の動作について、第
1の実施の形態と異なる部分について述べる。群遅延周
波数特性傾斜量可変遅延回路7は群遅延に周波数特性を
持ち周波数によって異なった遅延を生じさせる遅延回路
であり、さらにその遅延の周波数特性曲線の傾斜量が可
変であるため、例えばFM復調器をIC化した場合など
に、第1の実施の形態の構成であれば、FM復調器の裾
引きやアンダーシュートによるfV特性の非線形がばら
ついた場合に最適なfV特性の補正ができないが、第2
の実施の形態のFM復調器では群遅延周波数特性傾斜量
可変遅延回路7によって群遅延の周波数特性曲線の傾斜
量を変更することができ、fV特性のリニアリティを補
正する精度を高くすることができる。
【0077】以上のように、第2の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0078】図8は本発明に係るFM復調器の第3の実
施の形態を示す構成図である。ここでは第2の実施の形
態のFM復調器との相違点を述べる。第3の実施の形態
のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整端子6に
代えて、低域通過フィルタ4から出力された信号の歪成
分を抽出するバンドパスフィルタ8と、バンドパスフィ
ルタ8が抽出した歪成分のレベルを検出する電力検出回
路9と、その歪検出レベルが最小となるように群遅延周
波数特性傾斜量可変遅延回路7を制御する群遅延周波数
特性傾斜量制御回路10とを備えている。
【0079】次に第3の実施の形態の動作について、第
2の実施の形態と異なる部分について述べる。低域通過
フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパスフ
ィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検出す
る。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくなるよ
うに、群遅延周波数特性傾斜量制御回路10は群遅延周
波数特性傾斜量可変遅延回路7を制御することで、FM
復調器のリニアリティを改善することができる。
【0080】以上のように、第3の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0081】図9は本発明に係るFM復調器の第4の実
施の形態を示す構成図である。ここでは第1の実施の形
態のFM復調器との相違点を述べる。第4の実施の形態
のFM復調器は、第1の実施の形態のFM復調器におい
て群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を、周波数によらず
遅延量が一定の遅延回路2に代え、さらに遅延回路2と
ANDゲート3との間に、通過することで遅延回路出力
の群遅延に周波数特性を持たせることができる群遅延周
波数特性傾斜回路11とで構成されているFM復調器で
ある。群遅延周波数特性傾斜回路11はリミッタ回路と
遅延回路2の間に置いてもよい。
【0082】次に第4の実施の形態の動作について説明
する。ここでは、第1の実施の形態のFM復調器との差
を述べる。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出力
はそのままANDゲート3へ、リミッタ回路1の出力の
反転した方の出力は遅延回路2へと入力される。遅延回
路2の出力は群遅延周波数特性傾斜回路11によって周
波数によって異なった遅延を持ってANDゲート3へ入
力される。ANDゲート3では、リミッタ回路1の出力
と群遅延周波数特性傾斜回路11との信号の論理積を出
力することで、ANDゲート3に入力される2つの信号
の遅延時間差に応じてパルス時間幅を持つパルスを出力
する。ANDゲート3の出力を低域通過フィルタ4を通
すことで入力された上記FM信号の周波数に応じた電圧
を出力することでFM復調を行う。
【0083】ここで、群遅延周波数特性傾斜回路11
は、群遅延の周波数特性を入力された信号に持たせるた
め、遅延回路2で生じる周波数特性のない遅延量を、周
波数によって遅延量の違う信号に変換する。そのため、
ANDゲートに入力される2つの信号の遅延量が周波数
によって異なるためANDゲート3の出力するパルス時
間幅が周波数によって異なり、ANDゲート3出力のパ
ルスに裾引き、アンダーシュートなどがあることでfV
特性に非線形が生じてしまう場合に、群遅延周波数特性
傾斜回路11による群遅延周波数特性によってfV特性
に非線形を与えることで、fV特性を逆補正し、リニア
リティを改善している。
【0084】以上のように、第4の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ
る。
【0085】図10は本発明に係るFM復調器の第5の
実施の形態を示す構成図である。ここでは第4の実施の
形態のFM復調器との相違点を述べる。第5の実施の形
態のFM復調器は、第4の実施の形態のFM復調器にお
いて群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過することで
遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
き、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更
することができる遅延回路である群遅延周波数特性傾斜
量可変回路12に変更し、さらに群遅延周波数特性傾斜
量可変回路12の群遅延の周波数特性曲線の傾斜の傾き
を変更するための電圧を与える群遅延周波数特性傾斜量
調整端子6とを備えている。
【0086】次に第5の実施の形態の動作について、第
4の実施の形態と異なる部分について述べる。群遅延周
波数特性傾斜量可変回路12は通過することで遅延回路
出力の群遅延に周波数特性を持たせることができる回路
であり、さらにその遅延の周波数特性曲線の傾斜量が可
変であるため、例えばFM復調器をIC化した場合など
に、第4の実施の形態の構成であれば、FM復調器の裾
引きやアンダーシュートによるfV特性の非線形がばら
ついた場合に最適なfV特性の補正ができないが、第5
の実施の形態のFM復調器では群遅延周波数特性傾斜量
可変回路12によって群遅延の周波数特性曲線の傾斜量
を変更することができ、fV特性のリニアリティを補正
する精度を高くすることができる。
【0087】以上のように、第5の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0088】図11は本発明に係るFM復調器の第6の
実施の形態を示す構成図である。ここでは第5の実施の
形態のFM復調器との相違点を述べる。第6の実施の形
態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整端子6
に代えて、低域通過フィルタ4から出力された信号の歪
成分を抽出するバンドパスフィルタ8と、バンドパスフ
ィルタ8が抽出した歪成分のレベルを検出する電力検出
回路9と、その歪検出レベルが最小となるように群遅延
周波数特性傾斜量可変回路12を制御する群遅延周波数
特性傾斜量制御回路10とを備えている。
【0089】次に第6の実施の形態の動作について、第
5の実施の形態と異なる部分について述べる。低域通過
フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパスフ
ィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検出す
る。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくなるよ
うに、群遅延周波数特性傾斜量制御回路10は群遅延周
波数特性傾斜量可変回路12を制御することで、FM復
調器のリニアリティを改善することができる。
【0090】以上のように、第6の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0091】図12は本発明に係るFM復調器の第7の
実施の形態を示す構成図である。ここでは第4の実施の
形態のFM復調器との相違点を述べる。第7の実施の形
態のFM復調器は、第4の実施の形態のFM復調器にお
いて群遅延周波数特性傾斜回路11を遅延回路2とAN
Dゲート3の間に置くかわりに、リミッタ回路1とAN
Dゲート3との間に置くFM復調器である。
【0092】次に第7の実施の形態の動作について説明
する。ここでは、第4の実施の形態のFM復調器との差
を述べる。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出力
は群遅延周波数特性傾斜回路11によって周波数によっ
て異なった遅延を持ってANDゲート3へ入力される。
リミッタ回路1の出力の反転した方の出力は遅延回路2
へと入力される。遅延回路2の出力はANDゲート3へ
入力される。ANDゲートでは、群遅延周波数特性傾斜
回路11と遅延回路2信号の論理積を出力することで、
ANDゲート3に入力される2つの信号の遅延時間差に
応じてパルス時間幅を持つパルスを出力する。ANDゲ
ート3の出力を低域通過フィルタ4を通すことで入力さ
れた上記FM信号の周波数に応じた電圧を出力すること
でFM復調を行う。
【0093】ここで、群遅延周波数特性傾斜回路11
は、群遅延の周波数特性を入力された信号に持たせるた
め、リミッタ回路1が出力する群遅延に周波数特性のな
い信号を、周波数によって群遅延の違う信号に変換す
る。そのため、ANDゲートに入力される2つの信号の
遅延量が周波数によって異なるためANDゲート3の出
力するパルス時間幅が周波数によって異なり、ANDゲ
ート3出力のパルスに裾引き、アンダーシュートなどが
あることでfV特性に非線形が生じてしまう場合に、群
遅延周波数特性傾斜回路11による群遅延周波数特性に
よってfV特性に非線形を与えることで、fV特性を逆
補正し、リニアリティを改善している。
【0094】以上のように、第7の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ
る。
【0095】図13は本発明に係るFM復調器の第8の
実施の形態を示す構成図である。ここでは第7の実施の
形態のFM復調器との相違点を述べる。第8の実施の形
態のFM復調器は、第7の実施の形態のFM復調器にお
いて群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過することで
遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
き、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更
することができる遅延回路である群遅延周波数特性傾斜
量可変回路12に変更し、さらに群遅延周波数特性傾斜
量可変回路12の群遅延の周波数特性曲線の傾斜の傾き
を変更するための電圧を与える群遅延周波数特性傾斜量
調整端子6とを備えている。
【0096】次に第8の実施の形態の動作について、第
7の実施の形態と異なる部分について述べる。群遅延周
波数特性傾斜量可変回路12は通過することでリミッタ
回路1の出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
きる回路であり、さらにその遅延の周波数特性曲線の傾
斜量が可変であるため、例えばFM復調器をIC化した
場合などに、第7の実施の形態の構成であれば、FM復
調器の裾引きやアンダーシュートによるfV特性の非線
形がばらついた場合に最適なfV特性の補正ができない
が、第8の実施の形態のFM復調器では群遅延周波数特
性傾斜量可変回路12によって群遅延の周波数特性曲線
の傾斜量を変更することができ、fV特性のリニアリテ
ィを補正する精度を高くすることができる。
【0097】以上のように、第8の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0098】図14は本発明に係るFM復調器の第9の
実施の形態を示す構成図である。ここでは第8の実施の
形態のFM復調器との相違点を述べる。第9の実施の形
態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整端子6
に代えて、低域通過フィルタ4から出力された信号の歪
成分を抽出するバンドパスフィルタ8と、バンドパスフ
ィルタ8が抽出した歪成分のレベルを検出する電力検出
回路9と、その歪検出レベルが最小となるように群遅延
周波数特性傾斜量可変回路12を制御する群遅延周波数
特性傾斜量制御回路10とを備えている。
【0099】次に第9の実施の形態の動作について、第
8の実施の形態と異なる部分について述べる。低域通過
フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパスフ
ィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検出す
る。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくなるよ
うに、群遅延周波数特性傾斜量制御回路10は群遅延周
波数特性傾斜量可変回路12を制御することで、FM復
調器のリニアリティを改善することができる。
【0100】以上のように、第9の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0101】図15は本発明に係るFM復調器の第10
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第7の実施
の形態のFM復調器との相違点を述べる。第10の実施
の形態のFM復調器は、第7の実施の形態のFM復調器
において遅延回路2のかわりに、群遅延に周波数特性を
持ち周波数によって異なった遅延を生じさせる遅延回路
である群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を置くFM復調
器である。
【0102】次に第10の実施の形態の動作について説
明する。ここでは、第7の実施の形態のFM復調器との
差を述べる。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出
力は群遅延周波数特性傾斜回路11によって周波数によ
って異なった遅延を持ってANDゲート3へ入力され
る。一方、リミッタ回路1の出力の反転した方の出力は
群遅延周波数特性傾斜遅延回路5へと入力される。群遅
延周波数特性傾斜遅延回路5は群遅延に周波数特性を持
ち周波数によって異なった遅延を生じさせる遅延回路で
あるため、リミッタ回路1出力の反転した方の出力は群
遅延周波数特性傾斜遅延回路5を通ることによって周波
数によって異なった遅延を持ってANDゲート3へ入力
される。ここで、ANDゲート3に入力される2つの信
号はともに周波数によって遅延量が異なり、その遅延量
の差に応じてパルス時間幅を持つパルスを出力する。A
NDゲート3の出力を低域通過フィルタ4を通すことで
入力された上記FM信号の周波数に応じた電圧を出力す
ることでFM復調を行う。
【0103】ここで、群遅延周波数特性傾斜回路11及
び群遅延周波数特性傾斜遅延回路5とは、ともに群遅延
の周波数特性を持っており、ANDゲートに入力される
2つの信号の遅延量が周波数によって異なるためAND
ゲート3の出力するパルス時間幅が周波数によって異な
り、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、群遅延周波数特性傾斜回路11と群遅延周波
数特性傾斜遅延回路5との群遅延の周波数特性の差分に
よってfV特性に非線形を与えることで、fV特性を逆
補正し、リニアリティを改善している。
【0104】以上のように、第10の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ
る。
【0105】図16は本発明に係るFM復調器の第11
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第10の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第11の実
施の形態のFM復調器は、第10の実施の形態のFM復
調器において群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を、群遅
延に周波数特性を持ち周波数によって異なった遅延を生
じさせ、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を
変更することができる遅延回路である群遅延周波数特性
傾斜量可変遅延回路7に変更し、さらに群遅延周波数特
性傾斜量可変遅延回路7の群遅延の周波数特性曲線の傾
斜の傾きを変更するための電圧を与える群遅延周波数特
性傾斜量調整端子6とを備えている。
【0106】次に第11の実施の形態の動作について、
第10の実施の形態と異なる部分について述べる。群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路7は群遅延に周波数特
性を持ち周波数によって異なった遅延を生じさせる遅延
回路であり、さらにその遅延の周波数特性曲線の傾斜量
が可変であるため、例えばFM復調器をIC化した場合
などに、第10の実施の形態の構成であれば、FM復調
器の裾引きやアンダーシュートによるfV特性の非線形
がばらついた場合に最適なfV特性の補正ができない
が、第11の実施の形態のFM復調器では群遅延周波数
特性傾斜量可変遅延回路7によって群遅延の周波数特性
曲線の傾斜量を変更することができ、群遅延周波数特性
傾斜回路11の持つ群遅延の周波数特性とバランスを取
ることで、fV特性のリニアリティを補正する精度を高
くすることができる。
【0107】以上のように、第11の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0108】図17は本発明に係るFM復調器の第12
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第11の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第12の実
施の形態のFM復調器は、第11の実施の形態のFM復
調器において群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過す
ることで遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせる
ことができ、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜
量を変更することができる群遅延周波数特性傾斜量可変
回路12に変更し、さらに群遅延周波数特性傾斜量可変
回路12の群遅延の周波数特性曲線の傾斜の傾きを変更
するための電圧を与える群遅延周波数特性傾斜量調整端
子15とを備えている。
【0109】次に第12の実施の形態の動作について、
第11の実施の形態と異なる部分について述べる。第1
2の実施の形態のFM復調器では、第11の実施の形態
の群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過することで遅
延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
き、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更
することができる群遅延周波数特性傾斜量可変回路12
に変更しているため、群遅延周波数特性傾斜量可変遅延
回路7の持つ群遅延周波数特性と、群遅延周波数特性傾
斜量可変回路12の持つ群遅延周波数特性の差分によっ
てfV特性のリニアリティを補正することができ、さら
に群遅延周波数特性傾斜量可変遅延回路7と、群遅延周
波数特性傾斜量可変回路12の群遅延周波数特性がとも
に調整可能であるため、FM復調器のfV特性の補正の
精度を高くすることができる。
【0110】以上のように、第12の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0111】図18は本発明に係るFM復調器の第13
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第11の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第13の実
施の形態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整
端子6に代えて、低域通過フィルタ4から出力された信
号の歪成分を抽出するバンドパスフィルタ8と、バンド
パスフィルタ8が抽出した歪成分のレベルを検出する電
力検出回路9と、その歪検出レベルが最小となるように
群遅延周波数特性傾斜量可変遅延回路7を制御する群遅
延周波数特性傾斜量制御回路10とを備えている。
【0112】次に第13の実施の形態の動作について、
第11の実施の形態と異なる部分について述べる。低域
通過フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパ
スフィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検
出する。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくな
るように、群遅延周波数特性傾斜量制御回路10は群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路7を制御することで、
FM復調器のリニアリティを改善することができる。
【0113】以上のように、第13の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0114】図19は本発明に係るFM復調器の第14
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第13の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第14の実
施の形態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量制御
回路10の構成と機能を変更したもので、低域通過フィ
ルタ4から出力された信号の歪成分を抽出するバンドパ
スフィルタ8と、バンドパスフィルタ8が抽出した歪成
分のレベルを検出する電力検出回路9と、その歪検出レ
ベルが最小となるように群遅延周波数特性傾斜量可変遅
延回路7と群遅延周波数特性傾斜量可変回路12を制御
する群遅延周波数特性傾斜量制御回路15とを備えてい
る。
【0115】次に第14の実施の形態の動作について、
第13の実施の形態と異なる部分について述べる。低域
通過フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパ
スフィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検
出する。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくな
るように、群遅延周波数特性傾斜量制御回路15は群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路7と群遅延周波数特性
傾斜量可変回路12とを制御することで、FM復調器の
リニアリティを改善することができる。
【0116】以上のように、第14の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0117】図20は本発明に係るFM復調器の第15
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第7の実施
の形態のFM復調器との相違点を述べる。第15の実施
の形態のFM復調器は、第7の実施の形態のFM復調器
において遅延回路2とANDゲート3の間に、通過する
ことで遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせるこ
とができ、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量
を変更することができる群遅延周波数特性傾斜回路13
を追加したFM復調器である。
【0118】次に第15の実施の形態の動作について説
明する。ここでは、第7の実施の形態のFM復調器との
差を述べる。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出
力は群遅延周波数特性傾斜回路11によって周波数によ
って異なった遅延を持ってANDゲート3へ入力され
る。一方、リミッタ回路1の出力の反転した方の出力は
遅延回路2を経て群遅延周波数特性傾斜回路13へと入
力される。群遅延周波数特性傾斜回路13は通過するこ
とで群遅延に周波数特性を持ち周波数によって異なった
遅延を生じさせる回路であるため、リミッタ回路1出力
の反転した方の出力は群遅延周波数特性傾斜回路13を
通ることによって周波数によって異なった遅延を持って
ANDゲート3へ入力される。ここで、ANDゲート3
に入力される2つの信号はともに周波数によって遅延量
が異なり、その遅延量の差に応じてパルス時間幅を持つ
パルスを出力する。ANDゲート3の出力を低域通過フ
ィルタ4を通すことで入力された上記FM信号の周波数
に応じた電圧を出力することでFM復調を行う。
【0119】ここで、群遅延周波数特性傾斜回路11及
び群遅延周波数特性傾斜回路13とは、ともに群遅延の
周波数特性を持っており、ANDゲートに入力される2
つの信号の遅延量が周波数によって異なるためANDゲ
ート3の出力するパルス時間幅が周波数によって異な
り、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、群遅延周波数特性傾斜回路11と群遅延周波
数特性傾斜回路13との群遅延の周波数特性の差分によ
ってfV特性に非線形を与えることで、fV特性を逆補
正し、リニアリティを改善している。
【0120】以上のように、第15の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ
る。
【0121】図21は本発明に係るFM復調器の第16
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第15の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第16の実
施の形態のFM復調器は、第15の実施の形態のFM復
調器において群遅延周波数特性傾斜回路13を、通過す
ることで遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせる
ことができ、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜
量を変更することができる遅延回路である群遅延周波数
特性傾斜量可変回路17に変更し、さらに群遅延周波数
特性傾斜量可変回路17の群遅延の周波数特性曲線の傾
斜の傾きを変更するための電圧を与える群遅延周波数特
性傾斜量調整端子6とを備えている。
【0122】次に第16の実施の形態の動作について、
第15の実施の形態と異なる部分について述べる。第1
6の実施の形態のFM復調器では、第15の実施の形態
の群遅延周波数特性傾斜回路13を、通過することで遅
延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
き、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更
することができる遅延回路である群遅延周波数特性傾斜
量可変回路17に変更しているため、群遅延周波数特性
傾斜回路11の持つ群遅延周波数特性と、群遅延周波数
特性傾斜量可変回路17の持つ群遅延周波数特性の差分
によってfV特性のリニアリティを補正することがで
き、さらに群遅延周波数特性傾斜量可変回路17群遅延
周波数特性が調整可能であるため、FM復調器のfV特
性の補正の精度を高くすることができる。
【0123】以上のように、第16の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0124】図22は本発明に係るFM復調器の第17
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第16の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第17の実
施の形態のFM復調器は、第16の実施の形態のFM復
調器において群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過す
ることで遅延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせる
ことができ、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜
量を変更することができる遅延回路である群遅延周波数
特性傾斜量可変回路12に変更し、さらに群遅延周波数
特性傾斜量可変回路12の群遅延の周波数特性曲線の傾
斜の傾きを変更するための電圧を与える群遅延周波数特
性傾斜量調整端子16とを備えている。
【0125】次に第17の実施の形態の動作について、
第16の実施の形態と異なる部分について述べる。第1
7の実施の形態のFM復調器では、第16の実施の形態
の群遅延周波数特性傾斜回路11を、通過することで遅
延回路出力の群遅延に周波数特性を持たせることがで
き、さらにその群遅延の周波数特性曲線の傾斜量を変更
することができる遅延回路である群遅延周波数特性傾斜
量可変回路12に変更しているため、群遅延周波数特性
傾斜量可変回路17の持つ群遅延周波数特性と、群遅延
周波数特性傾斜量可変回路12の持つ群遅延周波数特性
の差分によってfV特性のリニアリティを補正すること
ができ、さらに群遅延周波数特性傾斜量可変回路12及
び群遅延周波数特性傾斜量可変回路17の群遅延周波数
特性が調整可能であるため、FM復調器のfV特性の補
正の精度を高くすることができる。
【0126】以上のように、第17の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の
周波数特性を変更することができるため、裾引きやアン
ダーシュートによるfV特性の非線形がばらついた場合
に最適な補正ができる。
【0127】図23は本発明に係るFM復調器の第18
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第16の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第18の実
施の形態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整
端子6に代えて、低域通過フィルタ4から出力された信
号の歪成分を抽出するバンドパスフィルタ8と、バンド
パスフィルタ8が抽出した歪成分のレベルを検出する電
力検出回路9と、その歪検出レベルが最小となるように
群遅延周波数特性傾斜量可変回路17を制御する群遅延
周波数特性傾斜量制御回路10とを備えている。
【0128】次に第18の実施の形態の動作について、
第16の実施の形態と異なる部分について述べる。低域
通過フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパ
スフィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検
出する。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくな
るように、群遅延周波数特性傾斜量制御回路10は群遅
延周波数特性傾斜量可変回路17を制御することで、F
M復調器のリニアリティを改善することができる。
【0129】以上のように、第18の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0130】図24は本発明に係るFM復調器の第19
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第17の実
施の形態のFM復調器との相違点を述べる。第19の実
施の形態のFM復調器は、群遅延周波数特性傾斜量調整
端子6及び群遅延周波数特性傾斜量調整端子16に代え
て、低域通過フィルタ4から出力された信号の歪成分を
抽出するバンドパスフィルタ8と、バンドパスフィルタ
8が抽出した歪成分のレベルを検出する電力検出回路9
と、その歪検出レベルが最小となるように群遅延周波数
特性傾斜量可変回路17と群遅延周波数特性傾斜量可変
回路12を制御する群遅延周波数特性傾斜量制御回路1
4とを備えている。
【0131】次に第19の実施の形態の動作について、
第17の実施の形態と異なる部分について述べる。低域
通過フィルタ4から出力された信号の歪成分をバンドパ
スフィルタ8で抽出し、その電力を電力検出回路9で検
出する。電力検出回路9が検出する歪の電力が少なくな
るように、群遅延周波数特性傾斜量制御回路14は群遅
延周波数特性傾斜量可変回路17と群遅延周波数特性傾
斜量可変回路12とを制御することで、FM復調器のリ
ニアリティを改善することができる。
【0132】以上のように、第19の実施の形態によれ
ば、ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシ
ュートなどがあることでfV特性に非線形が生じてしま
う場合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延
差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改
善することで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像
信号やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる
相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができ、
さらにFM復調された信号の歪が常に最小となるよう
に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差の周
波数特性を自動で変化させているため、裾引きやアンダ
ーシュートによるfV特性の非線形が環境温度などで変
化した場合においても最適な補正ができる。
【0133】図25は本発明に係るFM復調器の第20
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第1の実施
の形態のFM復調器との相違点を述べる。第20の実施
の形態のFM復調器は、リミッタ回路1の出力した信号
とさらにそれを群遅延周波数特性傾斜遅延回路5によっ
て遅延させた信号との論理積を出力するANDゲート3
を、EXORゲート18に代えたものである。
【0134】次に第20の実施の形態の動作について述
べる。入力されるFM信号はリミッタ回路1によって正
弦波から矩形波に変換され反転、非反転の信号を出力す
る。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出力はその
ままEXORゲート18へ、リミッタ回路1の出力の反
転した方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5へと
入力される。群遅延周波数特性傾斜遅延回路5は群遅延
に周波数特性を持ち周波数によって異なった遅延を生じ
させる遅延回路であるため、リミッタ回路1出力の反転
した方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を通る
ことによって周波数によって異なった遅延を持ってEX
ORゲート18へ入力される。EXORゲート18で
は、第1の実施の形態のANDゲート3と同様、リミッ
タ回路1の出力と群遅延周波数特性傾斜遅延回路5との
信号の論理積を出力することで、EXORゲート18に
入力される2つの信号の遅延時間差に応じてパルス時間
幅を持つパルスを出力する。EXORゲート18の出力
を低域通過フィルタ4を通すことで入力された上記FM
信号の周波数に応じた電圧を出力することでFM復調を
行う。
【0135】ここで、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5
では、周波数によって遅延量が異なるためEXORゲー
ト18の出力するパルス時間幅が周波数によって異なる
ため、EXORゲート18出力のパルスに裾引き、アン
ダーシュートなどがあることでfV特性に非線形が生じ
てしまう場合に、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5によ
る群遅延周波数特性によってfV特性に非線形を与える
ことで、fV特性を逆補正し、リニアリティを改善して
いる。
【0136】以上のように、第20の実施の形態によれ
ば、EXORゲート18出力のパルスに裾引き、アンダ
ーシュートなどがあることでfV特性に非線形が生じて
しまう場合に、EXORゲート18に入力する2つの信
号の遅延差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリ
ティを改善することで、広帯域FM信号を多チャンネル
AM映像信号やデジタル映像信号などにFM復調する際
に生じる相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善すること
ができる。
【0137】図26は本発明に係るFM復調器の第21
の実施の形態を示す構成図である。ここでは第1の実施
の形態のFM復調器との相違点を述べる。第26の実施
の形態のFM復調器は、リミッタ回路1の出力した信号
とさらにそれを群遅延周波数特性傾斜遅延回路5によっ
て遅延させた信号との論理積を出力するANDゲート3
を、ダイオードミキサなどで構成されるアナログ乗算器
19に代えたものである。
【0138】次に第21の実施の形態の動作について述
べる。入力されるFM信号はリミッタ回路1によって正
弦波から矩形波に変換され反転、非反転の信号を出力す
る。リミッタ回路1の出力の非反転した方の出力はその
ままアナログ乗算器19へ、リミッタ回路1の出力の反
転した方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5へと
入力される。群遅延周波数特性傾斜遅延回路5は群遅延
に周波数特性を持ち周波数によって異なった遅延を生じ
させる遅延回路であるため、リミッタ回路1出力の反転
した方の出力は群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を通る
ことによって周波数によって異なった遅延を持ってアナ
ログ乗算器19へ入力される。アナログ乗算器19で
は、第1の実施の形態のANDゲート3と同様、リミッ
タ回路1の出力と群遅延周波数特性傾斜遅延回路5との
信号の論理積を出力することで、アナログ乗算器19に
入力される2つの信号の遅延時間差に応じてパルス時間
幅を持つパルスを出力する。アナログ乗算器19の出力
を低域通過フィルタ4を通すことで入力された上記FM
信号の周波数に応じた電圧を出力することでFM復調を
行う。
【0139】ここで、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5
では、周波数によって遅延量が異なるためアナログ乗算
器19の出力するパルス時間幅が周波数によって異なる
ため、アナログ乗算器19出力のパルスに裾引き、アン
ダーシュートなどがあることでfV特性に非線形が生じ
てしまう場合に、群遅延周波数特性傾斜遅延回路5によ
る群遅延周波数特性によってfV特性に非線形を与える
ことで、fV特性を逆補正し、リニアリティを改善して
いる。
【0140】以上のように、第20の実施の形態によれ
ば、アナログ乗算器19出力のパルスに裾引き、アンダ
ーシュートなどがあることでfV特性に非線形が生じて
しまう場合に、アナログ乗算器19に入力する2つの信
号の遅延差に周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリ
ティを改善することで、広帯域FM信号を多チャンネル
AM映像信号やデジタル映像信号などにFM復調する際
に生じる相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善すること
ができる。
【0141】図27は本発明に係る第22の実施の形態
を示す構成図である。ここでは第1の実施の形態のFM
復調器との相違点を述べる。第22の実施の形態ではリ
ミッタ回路1の出力の反転側をANDゲート3に直接入
力し、リミッタ回路1の出力の非反転側をANDゲート
3に入力するようにしたことで、入力信号の立下り信号
を検出するような構成にて、第1の実施の形態と同様、
ANDゲート3出力のパルスに裾引き、アンダーシュー
トなどがあることでfV特性に非線形が生じてしまう場
合に、ANDゲート3に入力する2つの信号の遅延差に
周波数特性を持たせ、fV特性のリニアリティを改善す
ることで、広帯域FM信号を多チャンネルAM映像信号
やデジタル映像信号などにFM復調する際に生じる相互
変調歪を抑圧し、伝送特性を改善することができる。
【0142】図28は本発明に係る第23の実施の形態
を示す構成図である。ここでは第22の実施の形態のF
M復調器との相違点を述べる。第23の実施の形態で
は、第22の実施の形態のFM復調器に追加し、リミッ
タ回路1の出力の反転側の信号と群遅延周波数特性傾斜
遅延回路5の反転側の信号との論理積を出力するAND
ゲート20と、ANDゲート20の出力より復調信号を
得る低域通過フィルタ21と、低域通過フィルタ4と低
域通過フィルタ21との出力を合波する合波器22で構
成されている。
【0143】次に第23の実施の形態の動作について、
第21の実施の形態との相違点を述べる。第23の実施
の形態では第22の実施の形態のFM復調器にリミッタ
回路1の反転出力と群遅延周波数特性傾斜回路5の反転
出力とをANDゲート20で論理積を出力することで、
ANDゲート3では立ち上がりを検出していたのに対
し、ANDゲート20では立下りを検出している。両方
の出力を低域通過フィルタ4及び21を通し、合波する
ことで、fV特性の効率を上げることができる。さらに
第1の実施の形態と同様に、ANDゲート3及びAND
ゲート20の出力のパルスに裾引き、アンダーシュート
などがあることでfV特性に非線形が生じてしまう場合
に、ANDゲート3及びANDゲート20に入力する2
つの信号の遅延差に周波数特性を持たせ、fV特性のリ
ニアリティを改善することで、広帯域FM信号を多チャ
ンネルAM映像信号やデジタル映像信号などにFM復調
する際に生じる相互変調歪を抑圧し、伝送特性を改善す
ることができる。
【0144】図29は本発明に係る第24の実施の形態
を示す構成図である。第24の実施の形態では本発明の
第1〜23の実施の形態で示すFM復調器25に加え、
光信号を電気信号に変換する受光素子23と、増幅器2
4とで構成された光受信装置の構成を示している。
【0145】次に第24の実施の形態の動作を述べる。
ここで、FM復調器は本発明の第1〜23の実施の形態
で示すFM復調器であるため、fV特性のリニアリティ
が改善されており、本発明の光受信装置では入力された
光信号を高品質なAM信号などに変換して出力すること
ができる。
【0146】図30は本発明に係る第25の実施の形態
としての光伝送システムに用いる光送信装置を示す構成
図である。第25の実施の形態の光伝送システムは、後
述する図31に沿って説明するが、この光伝送システム
の光送信装置は、図30に示すようにAM信号などをF
M信号に変換するFM変調器26と、FM変調器が出力
するFM信号を増幅する増幅器27と、増幅器27が出
力したFM信号を光信号に変換するLD28を有してい
る。
【0147】次に図30に示す光送信装置の動作を述べ
る。FM変調器26では入力されたAM信号などをFM
信号に変換する。増幅器27でFM信号を増幅し、LD
28にて光信号に変換する。ここで、本光送信装置に対
して、受信側の光受信装置を第24の実施の形態の光受
信装置を用いることで、光受信装置に備わるFM復調器
は本発明の第1〜21の実施の形態で示すFM復調器で
あるため、fV特性のリニアリティが改善されており、
本発明の光送信装置と光受信装置を組み合わせること
で、高品質にAM信号を伝送できる。さらに、FM変調
器26にFM変調時に非線形が発生する場合、光受信装
置に備わるFM復調器のfV特性のリニアリティを歪ま
せることで、FM変調器26とFM復調器で非線形を打
ち消すようにすることでも高品質にAM信号を伝送でき
る。
【0148】図31は本発明に係る上述の第25の実施
の形態を示す構成図である。第25の実施の形態では図
30に示した構成を光送信装置29と、第24の実施の
形態で示した光受信装置33との間に、光信号を増幅す
る光増幅器30と、光信号を2つ以上に分岐する光分岐
部31と、光信号を伝送する光ファイバ32とを設けて
いる。
【0149】次に第25の実施の形態の動作を述べる。
光送信装置29では、AM信号をFM信号に変換後、光
信号に変換する。光送信装置29で出力した光信号は、
光増幅器30で増幅された後、光分岐部31で分岐し、
光ファイバ32で光受信装置33まで伝送される。光受
信装置33では送信された光信号を電気信号に変換後F
M復調し、AM信号などを出力する。
【0150】ここで、このような光伝送システムにおい
て、受信側の光受信装置を第24の実施の形態の光受信
装置を用いることで、光受信装置に備わるFM復調器は
本発明の第1〜21の実施の形態で示すFM復調器であ
るため、fV特性のリニアリティが改善されており、本
発明の光送信装置と光受信装置を組み合わせることで、
高品質にAM信号を伝送できる。さらに、光送信装置2
9に備わるFM変調器にFM変調時に非線形が発生する
場合、光受信装置に備わるFM復調器のfV特性のリニ
アリティを歪ませることで、FM変調器とFM復調器で
非線形を打ち消すようにすることでも高品質にAM信号
を伝送できる。
【0151】次に、第26の実施の形態における群遅延
周波数特性傾斜遅延回路5について図32を用いて説明
する。図32に示す群遅延周波数特性傾斜遅延回路5の
実施例の構成は、基本的な差動回路とソースフォロアで
構成されており、差動対となった入力信号を入力する入
力端子101及び入力端子102と、入力端子101、
102にゲートをそれぞれ接続するFET103及びF
ET104と、FET103、FET104のドレイン
と正側の電圧Vddと接続する負荷抵抗105、負荷抵
抗106と、FET103、FET104のソースをド
レインにソースを負側の電圧Vssに接続するFET1
07と、FET103、FET104のドレインとゲー
トを接続しドレインをVddと接続するFET111及
びFET108と、FET108、FET111のソー
スと接続されるダイオード109及びダイオード112
と、ダイオード109、ダイオード112とドレインで
接続するFET110及びFET113と出力端子11
4、115と、ダイオード109端とダイオード112
端から差動出力を出力する出力114及び出力115
と、定電流駆動回路として働くFET107、FET1
10、FET113のゲートに一定電圧Vcsを与える
ような構成で差動回路及びソースフォロアを構成してい
る。ここでさらに、群遅延に周波数特性を持たせるため
に、Vcs電源とFET107、FET110、FET
113のゲートとの間にコイル116と、VcsとVs
s間に接続するコンデンサ117とで構成されている。
【0152】図32に示す第26の実施の形態における
群遅延周波数特性傾斜遅延回路5を説明する。入力10
1、入力102より入力される差動信号は負荷抵抗10
5、負荷抵抗106、FET103、FET104、定
電流源となるFET107で構成される差動アンプで増
幅され、FET103のドレイン、FET104のドレ
インに出力される。FET103のドレインより出力さ
れた信号は、FET108、レベルシフト用のダイオー
ド109、FET110で構成されるソースフォロアに
よるバッファを通って出力114に出力される。FET
104のドレインから出力された信号は、同様にFET
111、レベルシフト用のダイオード112、FET1
13で構成されるソースフォロアによるバッファを通っ
て出力115に出力される。ここで、FET107、F
ET110、FET113のゲートとVcs間にコイル
116を介し、さらにコンデンサ117をVcsとVs
sの間に挿入することで、FET107、FET11
0、FET113のゲートとVss間のインピーダンス
が低い周波数では低く、高い周波数では高くなる。その
ため、高い周波数での遅延量が低い周波数に比べ大きく
なる。そのため群遅延に周波数特性を持たせることがで
きる。
【0153】このような図32で示すような差動回路及
びソースフォロアで構成される回路を1段若しくは多段
直列に接続することで上記第1、5、20、21、2
6、27の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜遅
延回路5を実現することができる。また、多段接続する
場合に一部は図32のような回路、残りは通常の差動回
路で構成することも可能である。
【0154】第27の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜遅延回路5について図33を用いて説明する。
構成は図32の回路の点線内のコイル116とコンデン
サ117の代わりにVcsとFET107、FET11
0、FET113のゲート間にコイル119と、FET
107、FET110、FET113のゲートとVss
間にコンデンサ118を追加している。
【0155】図33の群遅延周波数特性傾斜遅延回路5
の回路は図32の回路と比較し、FET107、FET
110、FET113のゲートとVcs間にコイル11
9を介し、コンデンサ118をFET107、FET1
10、FET113のゲートに接続することで、FET
107、FET110、FET113のゲートとVss
間のインピーダンスが低い周波数では高く、高い周波数
では低くなる。そのため、高い周波数での遅延量が低い
周波数に比べ小さくなる。そのため図32で示す群遅延
周波数特性傾斜遅延回路5とは逆の群遅延特性の傾斜を
持たせることができる。
【0156】図32の回路同様、上記図33で示すよう
な差動回路及びソースフォロアで構成される回路を1段
若しくは多段直列に接続することで上記第1、5、2
0、21、26、27の実施の形態における群遅延周波
数特性傾斜遅延回路を実現することができる。また、多
段接続する場合に一部は図33のような回路、残りは通
常の差動回路で構成することも可能である。
【0157】第28の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜遅延回路5について図34を用いて説明する。
構成は図32の回路の点線内のコイル116とコンデン
サ117を削除し、VcsとFET107、FET11
0、FET113のゲート間を直結させている。さら
に、FET108のゲートとVdd(若しくは、Vs
s)の間に抵抗132と、コンデンサ133を直列に接
続し、FET111のゲートとVddの間に抵抗134
とコンデンサ135を直列に接続している。
【0158】図34の構成にて、FET108、FET
111のゲートとVdd(若しくはVss)間のインピ
ーダンスが高い周波数では低く、低い周波数では高くな
る。そのため、低い周波数での遅延量が高い周波数に比
べ大きくなる。そのため群遅延に周波数特性を持たせる
ことができる。
【0159】上記図34で示すような差動回路及びソー
スフォロアで構成される回路を1段若しくは多段直列に
接続することで上記第1、5、20、21、26、27
の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜遅延回路を
実現することができる。また、多段接続する場合に一部
は図34のような回路、残りは通常の差動回路で構成す
ることも可能である。
【0160】第29の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜遅延回路5について図35を用いて説明する。
構成は図34の回路の点線内の抵抗132と、コンデン
サ133と、抵抗134と、コンデンサ135の代わり
に、FET108のゲートとVdd(若しくは、Vs
s)の間に抵抗137と、コイル136を直列に接続
し、FET111のゲートとVdd(若しくは、Vs
s)の間に抵抗139とコイル139を直列に接続して
いる。
【0161】図35の構成にて、FET108、FET
111のゲートとVdd(若しくはVss)間のインピ
ーダンスが高い周波数では高く、低い周波数では低くな
る。そのため、高い周波数での遅延量が低い周波数に比
べ大きくなる。そのため図34で示す群遅延周波数特性
傾斜遅延回路5とは逆の群遅延特性の傾斜を持たせるこ
とができる。
【0162】上記図35で示すような差動回路及びソー
スフォロアで構成される回路を1段若しくは多段直列に
接続することで上記第1、5、20、21、26、27
の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜遅延回路5
を実現することができる。また、多段接続する場合に一
部は図35ような回路、残りは通常の差動回路で構成す
ることも可能である。
【0163】第30の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜量可変遅延回路7について図36を用いて説明
する。図36に示す群遅延周波数特性傾斜量可変遅延回
路7の実施例の構成は、基本的な差動回路とソースフォ
ロアで構成されており、差動対となった入力信号を入力
する入力端子101及び入力端子102と、入力端子1
01、102にゲートをそれぞれ接続するFET103
及びFET104と、FET103、FET104のド
レインと正側の電圧Vddと接続する負荷抵抗105、
負荷抵抗106と、FET103、FET104のソー
スをドレインにソースを負側の電圧Vssに接続するF
ET107と、FET103、FET104のドレイン
とゲートを接続しドレインをVddと接続するFET1
11及びFET108と、FET108、FET111
のソースと接続されるダイオード109及びダイオード
112と、ダイオード109、ダイオード112とドレ
インで接続するFET110及びFET113と出力端
子114、115と、ダイオード109端とダイオード
112端から差動出力を出力する出力114及び出力1
15と、定電流駆動回路として働くFET107、FE
T110、FET113のゲートに一定電圧Vcsを与
えるような構成で差動回路及びソースフォロアを構成し
ている。ここでさらに、群遅延に周波数特性を持たせる
ために、FET108、FET111のゲートと接続す
るコンデンサ121とコンデンサ124と、コンデンサ
121、コンデンサ124の他端とVdd間を接続する
抵抗120及び抵抗123と、抵抗120、抵抗123
とドレインで接続し、ソースをVssと接続し、ゲート
がお互いに接続されているFET122及びFET12
5で構成されている。
【0164】図36に示す第30の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜量可変遅延回路7の動作を説明する。入
力101、入力102より入力される差動信号は負荷抵
抗105、負荷抵抗106、FET103、FET10
4、定電流源となるFET107で構成される差動アン
プで増幅され、FET103のドレイン、FET104
のドレインに出力される。FET103のドレインより
出力された信号は、FET108、レベルシフト用のダ
イオード109、FET110で構成されるソースフォ
ロアによるバッファを通って出力114に出力される。
FET104のドレインから出力された信号は、同様に
FET111、レベルシフト用のダイオード112、F
ET113で構成されるソースフォロアによるバッファ
を通って出力115に出力される。ここで、FET12
2とFET125のゲート電圧を変えるとFET122
とFET125に流れる電流が変わる。そのため、コン
デンサ121、コンデンサ124を通過する高い周波数
成分において、FET108及びFET111のゲート
とVssとの間のインピーダンスがFET122とFE
T125のゲート電圧を上げた場合はインピーダンスが
低くなり、ゲート電圧を下げた場合はインピーダンスが
高くなる。そのため、図36の回路の遅延量は、低い周
波数では変化しないが、高い周波数においてはFET1
22とFET125のゲート電圧を上げた場合には遅延
量が小さくなり、FET122とFET125のゲート
電圧を下げた場合には遅延量が大きくなるといったよう
に、遅延量の周波数特性を変化させることができる。
【0165】このような図36で示すような差動回路及
びソースフォロアで構成される回路を1段若しくは多段
直列に接続することで上記第2、3、11、12、1
3、14の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜量
可変遅延回路を実現することができる。また、多段接続
する場合に一部は図36のような回路、残りは通常の差
動回路で構成することも可能である。
【0166】第31の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜量可変遅延回路7について図37を用いて説明
する。構成は図36の回路の点線内のFET122、F
ET125、抵抗120、抵抗123、コンデンサ12
1、コンデンサ124の代わりに、FET108、FE
T111のゲートと接続するコイル126及びコイル1
29と、コイル126及びコイル129の他端と接続す
る抵抗127及び抵抗130と、抵抗127、抵抗13
0の他端とドレインを接続しソースをVssに接続し、
お互いにゲートを接続しているFET128及びFET
131で構成されている。
【0167】図37に示す第31の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜量可変遅延回路7の動作を第31の実施
の形態との差分のみ説明する。FET128とFET1
31のゲート電圧を変えるとFET128とFET13
1に流れる電流が変わる。そのため、コイル126、コ
ンデンサ129を通過する低い周波数成分において、F
ET108及びFET111のゲートとVssとの間の
インピーダンスがFET128とFET131のゲート
電圧を上げた場合はインピーダンスが低くなり、ゲート
電圧を下げた場合はインピーダンスが高くなる。そのた
め、図37の回路の遅延量は、高い周波数では変化しな
いが、低い周波数においてはFET128とFET13
1のゲート電圧を上げた場合には遅延量が小さくなり、
FET128とFET131のゲート電圧を下げた場合
には遅延量が大きくなるといったように、遅延量の周波
数特性を変化させることができる。
【0168】上記図37で示すような差動回路及びソー
スフォロアで構成される回路を1段若しくは多段直列に
接続することで上記第2、3、11、12、13、14
の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜量可変遅延
回路7を実現することができる。また、多段接続する場
合に一部は図37ような回路、残りは通常の差動回路で
構成することも可能である。
【0169】第32の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜量可変遅延回路7について図38を用いて説明
する。図38に示す群遅延周波数特性傾斜量可変回路の
実施例の構成は、入力出力ラインと接続するコンデンサ
202と、コンデンサ202の他端とVdd間を接続す
る抵抗201と、抵抗201とドレインで接続し、ソー
スをVssと接続するFET203で構成されている。
【0170】図38に示す第32の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜量可変回路の動作を説明する。FET2
03のゲート電圧を変えるとFET203に流れる電流
が変わる。そのため、コンデンサ202を通過する高い
周波数成分において、入力出力ラインとVssとの間の
インピーダンスがFET203のゲート電圧を上げた場
合はインピーダンスが低くなり、ゲート電圧を下げた場
合はインピーダンスが高くなる。そのため、図38の回
路の遅延量は、低い周波数では変化しないが、高い周波
数においてはFET203のゲート電圧を上げた場合に
は遅延量が小さくなり、FET203のゲート電圧を下
げた場合には遅延量が大きくなるといったように、遅延
量の周波数特性を変化させることができる。
【0171】このような図38で示すような回路を1段
若しくは多段直列に接続することで上記第5、6、8、
9、12、14、16、17、18、19の実施の形態
における群遅延周波数特性傾斜量可変回路を実現するこ
とができる。。
【0172】第33の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜量可変遅延回路7について図39を用いて説明
する。図30に示す群遅延周波数特性傾斜量可変回路の
実施例の構成は、入力出力ラインと接続するコイル20
4と、コイル204の他端と接続する抵抗205と、抵
抗205とドレインで接続し、ソースをVssと接続す
るFET206で構成されている。
【0173】図39に示す第33の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜量可変回路の動作を説明する。FET2
06のゲート電圧を変えるとFET206に流れる電流
が変わる。そのため、コイル204を通過する低い周波
数成分において、入力出力ラインとVssとの間のイン
ピーダンスがFET206のゲート電圧を上げた場合は
インピーダンスが低くなり、ゲート電圧を下げた場合は
インピーダンスが高くなる。そのため、図39の回路の
遅延量は、高い周波数では変化しないが、低い周波数に
おいてはFET203のゲート電圧を上げた場合には遅
延量が小さくなり、FET203のゲート電圧を下げた
場合には遅延量が大きくなるといったように、遅延量の
周波数特性を変化させることができる。
【0174】このような図39で示すような回路を1段
若しくは多段直列に接続することで上記第5、6、8、
9、12、14、16、17、18、19の実施の形態
における群遅延周波数特性傾斜量可変回路を実現するこ
とができる。
【0175】第34の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜回路について図40を用いて説明する。図40
に示す群遅延周波数特性傾斜回路の実施例の構成は、入
力出力ラインと接続するコンデンサ301と、コンデン
サ301の他端とVdd間(若しくはVss間)を接続
する抵抗302で構成されている。
【0176】図40に示す第34の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜回路の動作を説明する。コンデンサ20
2を通過する高い周波数成分において、入力出力ライン
とVddとの間のインピーダンスが抵抗301のインピ
ーダンスと同じに低くなり、低い周波数成分においては
インピーダンスが高くなる。そのため、高い周波数では
遅延が低い周波数よりも小さくなり、遅延量の周波数特
性を変化させることができる。
【0177】このような図40で示すような回路を構成
することで上記第4、7、10、22、13、15、1
6、18の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜回
路を実現することができる。
【0178】第35の実施の形態における群遅延周波数
特性傾斜回路について図41を用いて説明する。図41
に示す群遅延周波数特性傾斜回路の実施例の構成は、入
力出力ラインと接続するコイル303と、コイル303
の他端とVdd間(若しくはVss間)を接続する抵抗
304で構成されている。
【0179】図41に示す第35の実施の形態の群遅延
周波数特性傾斜回路の動作を説明する。コイル303を
通過する低い周波数成分において、入力出力ラインとV
ddとの間のインピーダンスが抵抗304のインピーダ
ンスと同じに低くなり、高い周波数成分においてはイン
ピーダンスが高くなる。そのため、低い周波数では遅延
が低い周波数よりも小さくなり、遅延量の周波数特性を
変化させることができる。
【0180】このような図41で示すような回路を構成
することで上記第4、7、10、22、13、15、1
6、18の実施の形態における群遅延周波数特性傾斜回
路を実現することができる。
【0181】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1から26
に記載のFM復調器では、FM復調器のANDゲート出
力に裾引きやアンダーシュートが生じ、それによってf
V特性のリニアリティが劣化してしまう場合に、AND
ゲートに入力される2つの信号の遅延量を周波数によっ
て変化させ、fV特性を補正することで、FM復調器の
fV特性のリニアリティを改善することができる。ま
た、請求項27及び28に記載の光受信装置では、請求
項1から25に記載のFM復調器を光受信装置に備える
ことで、歪の少ない高品質な多チャンネル映像信号を受
信することができる。さらに請求項29に記載の光伝送
システムでは、光送信装置と、請求項27又は28に記
載の光受信装置とを対向させて伝送システムを構成する
ことで多チャンネル映像信号などを低歪で伝送すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFM復調器の実施の形態1のブロック
【図2】従来のFM復調器のブロック図
【図3】遅延検波型FM復調器の動作原理を示す図
【図4】遅延検波型FM復調器の波形の劣化によるfV
特性の劣化を示す図
【図5】群遅延によるfV特性の変化を示す図
【図6】群遅延によるfV特性の補正を示す図
【図7】本発明のFM復調器の実施の形態2のブロック
【図8】本発明のFM復調器の実施の形態3のブロック
【図9】本発明のFM復調器の実施の形態4のブロック
【図10】本発明のFM復調器の実施の形態5のブロッ
ク図
【図11】本発明のFM復調器の実施の形態6のブロッ
ク図
【図12】本発明のFM復調器の実施の形態7のブロッ
ク図
【図13】本発明のFM復調器の実施の形態8のブロッ
ク図
【図14】本発明のFM復調器の実施の形態9のブロッ
ク図
【図15】本発明のFM復調器の実施の形態10のブロ
ック図
【図16】本発明のFM復調器の実施の形態11のブロ
ック図
【図17】本発明のFM復調器の実施の形態12のブロ
ック図
【図18】本発明のFM復調器の実施の形態13のブロ
ック図
【図19】本発明のFM復調器の実施の形態14のブロ
ック図
【図20】本発明のFM復調器の実施の形態15のブロ
ック図
【図21】本発明のFM復調器の実施の形態16のブロ
ック図
【図22】本発明のFM復調器の実施の形態17のブロ
ック図
【図23】本発明のFM復調器の実施の形態18のブロ
ック図
【図24】本発明のFM復調器の実施の形態19のブロ
ック図
【図25】本発明のFM復調器の実施の形態20のブロ
ック図
【図26】本発明のFM復調器の実施の形態21のブロ
ック図
【図27】本発明のFM復調器の実施の形態22のブロ
ック図
【図28】本発明のFM復調器の実施の形態23のブロ
ック図
【図29】本発明のFM復調器の実施の形態24におけ
る光受信装置のブロック図
【図30】本発明のFM復調器の実施の形態25として
の光伝送システムに用いる光送信装置のブロック図
【図31】本発明の実施の形態25としての光伝送シス
テムのブロック図
【図32】本発明のFM復調器の実施の形態26の群遅
延周波数特性傾斜遅延回路のブロック図
【図33】本発明のFM復調器の実施の形態27の群遅
延周波数特性傾斜遅延回路のブロック図
【図34】本発明のFM復調器の実施の形態28の群遅
延周波数特性傾斜遅延回路のブロック図
【図35】本発明のFM復調器の実施の形態29の群遅
延周波数特性傾斜遅延回路のブロック図
【図36】本発明のFM復調器の実施の形態30の群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路のブロック図
【図37】本発明のFM復調器の実施の形態31の群遅
延周波数特性傾斜量可変遅延回路のブロック図
【図38】本発明のFM復調器の実施の形態32の群遅
延周波数特性傾斜量可変回路のブロック図
【図39】本発明のFM復調器の実施の形態33の群遅
延周波数特性傾斜量可変回路のブロック図
【図40】本発明のFM復調器の実施の形態34の群遅
延周波数特性傾斜回路のブロック図
【図41】本発明のFM復調器の実施の形態35の群遅
延周波数特性傾斜回路のブロック図
【符号の説明】
1 リミッタ回路 2 遅延回路 3、20 ANDゲート 4、21 低域通過フィルタ 5 群遅延周波数特性傾斜遅延回路 6、15、16 群遅延周波数特性傾斜量調整端子 7 群遅延周波数特性傾斜量可変遅延回路 8 バンドパスフィルタ 9 電力検出回路 10 群遅延周波数特性傾斜量制御回路 11、13 群遅延周波数特性傾斜回路 12、14、17 群遅延周波数特性傾斜量可変回路 18 EXORゲート 19 アナログ乗算器 22 合波器 23 受光素子 24、27 増幅器 25 FM復調器 26 FM変調器 28 LD 29 光送信装置 30 光増幅器 31 光分岐部 32 光ファイバ 33 光受信装置 101、102 入力端子 103、104、107、108、110、111、1
13、122、125、128、131、203、30
6 FET 105、106 負荷抵抗 120、123、127、130、132、134、1
37、139、201、205、301、303 抵抗 116、119、126、129、136、138、2
04、303 コイル 117、118、121、124、133、135、2
02、302 コンデンサ 109、112 ダイオード
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Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたFM信号の振幅を制限し、パ
    ルス化された非反転FM信号及び反転FM信号を生成す
    るリミッタ回路と、前記反転FM信号及び前記非反転F
    M信号の一方を遅延させる遅延回路と、前記反転FM信
    号及び前記非反転FM信号の他方と前記遅延回路の出力
    である遅延させたFM信号との論理積を出力する乗算手
    段と、前記乗算手段の出力より復調信号を得る低域通過
    フィルタとを有する広帯域FM復調器において、 前記遅延回路の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせた
    ことを特徴とする広帯域FM復調器。
  2. 【請求項2】 入力されたFM信号の振幅を制限し、パ
    ルス化された非反転FM信号及び反転FM信号を生成す
    るリミッタ回路と、前記反転FM信号及び前記非反転F
    M信号の一方を遅延させる遅延回路と、前記反転FM信
    号及び前記非反転FM信号の他方と前記遅延回路の出力
    である遅延させたFM信号との論理積を出力する乗算手
    段と、前記乗算手段の出力より復調信号を得る低域通過
    フィルタとを有する広帯域FM復調器において、 前記遅延回路の出力である遅延させたFM信号の群遅延
    に傾斜した周波数特性を与える群遅延周波数特性傾斜回
    路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜回路の出力を前記
    遅延させたFM信号として前記乗算手段に供給すること
    を特徴とする広帯域FM復調器。
  3. 【請求項3】 入力されたFM信号の振幅を制限し、パ
    ルス化された非反転FM信号及び反転FM信号を生成す
    るリミッタ回路と、前記反転FM信号及び前記非反転F
    M信号の一方を遅延させる遅延回路と、前記反転FM信
    号及び前記非反転FM信号の他方と前記遅延回路の出力
    である遅延させたFM信号との論理積を出力する乗算手
    段と、前記乗算手段の出力より復調信号を得る低域通過
    フィルタとを有する広帯域FM復調器において、 前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方の群遅
    延に傾斜した周波数特性を与える群遅延周波数特性傾斜
    回路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜回路の出力を前
    記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方として前
    記乗算手段に供給することを特徴とする広帯域FM復調
    器。
  4. 【請求項4】 入力されたFM信号の振幅を制限し、パ
    ルス化された非反転FM信号及び反転FM信号を生成す
    るリミッタ回路と、前記反転FM信号及び前記非反転F
    M信号の一方を遅延させる遅延回路と、前記反転FM信
    号及び前記非反転FM信号の他方と前記遅延回路の出力
    である遅延させたFM信号との論理積を出力する乗算手
    段と、前記乗算手段の出力より復調信号を得る低域通過
    フィルタとを有する広帯域FM復調器において、 前記遅延回路の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせ、
    前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方の群遅
    延に傾斜した周波数特性を与える群遅延周波数特性傾斜
    回路を設け、前記群遅延周波数特性傾斜回路の出力を前
    記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方として前
    記乗算手段に供給することを特徴とする広帯域FM復調
    器。
  5. 【請求項5】 入力されたFM信号の振幅を制限し、パ
    ルス化された非反転FM信号及び反転FM信号を生成す
    るリミッタ回路と、前記反転FM信号及び前記非反転F
    M信号の一方を遅延させる遅延回路と、前記反転FM信
    号及び前記非反転FM信号の他方と前記遅延回路の出力
    である遅延させたFM信号との論理積を出力する乗算手
    段と、前記乗算手段の出力より復調信号を得る低域通過
    フィルタとを有する広帯域FM復調器において、 前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方の群遅
    延に傾斜した周波数特性を持たせる第1群遅延周波数特
    性傾斜回路を設け、前記遅延回路の群遅延に傾斜した周
    波数特性を持たせる第2群遅延周波数特性傾斜回路を設
    け、前記反転FM信号及び前記非反転FM信号の他方と
    して前記第1群遅延周波数特性傾斜回路の出力を、また
    前記遅延させたFM信号として前記第2群遅延周波数特
    性傾斜回路の出力を前記乗算手段に供給するようにした
    ことを特徴とする広帯域FM復調器。
  6. 【請求項6】 請求項1、3、4のいずれか1つに記載
    の広帯域FM復調器において、前記遅延回路の群遅延に
    持たせた前記傾斜した周波数特性の傾斜を変更する機能
    を設けたことを特徴とする広帯域FM復調器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の広帯域FM復調器におい
    て、前記低域通過フィルタから出力された信号の相互変
    調歪成分を抽出するバンドパスフィルタと、 前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調歪成分のレ
    ベルを検出する電力検出回路と、 前記相互変調歪検出レベルが最小となるように前記遅延
    回路の群遅延を制御する制御回路とを備えたことを特徴
    とする広帯域FM復調器。
  8. 【請求項8】 請求項2又は5に記載の広帯域FM復調
    器において、前記遅延させたFM信号に応答する前記群
    遅延周波数特性傾斜回路の群遅延に持たせた前記傾斜し
    た周波数特性の傾斜を変更する機能を設けたことを特徴
    とする広帯域FM復調器。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の広帯域FM復調器におい
    て、前記低域通過フィルタから出力された信号の相互変
    調歪成分を抽出するバンドパスフィルタと、 前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調歪成分のレ
    ベルを検出する電力検出回路と、 前記相互変調歪検出レベルが最小となるように前記群遅
    延周波数特性傾斜回路の群遅延を制御する制御回路とを
    備えたことを特徴とする広帯域FM復調器。
  10. 【請求項10】 請求項4又は5に記載の広帯域FM復
    調器において、前記遅延回路の群遅延に持たせた前記傾
    斜した周波数特性の傾斜を変更する機能を設け、前記反
    転FM信号及び前記非反転FM信号の他方に応答する前
    記群遅延周波数特性傾斜回路における群遅延の周波数特
    性を変更する機能を設けたことを特徴とする広帯域FM
    復調器。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載の広帯域FM復調器に
    おいて、前記遅延回路の群遅延に持たせた前記傾斜した
    周波数特性の傾斜を変更する機能を設け、前記反転FM
    信号及び前記非反転FM信号の他方に応答する前記群遅
    延周波数特性傾斜回路における群遅延の周波数特性の傾
    斜を変更する機能を設け、前記低域通過フィルタから出
    力された信号の相互変調歪成分を抽出するバンドパスフ
    ィルタと、 前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調歪成分のレ
    ベルを検出する電力検出回路と、 前記相互変調歪検出レベルが最小となるように前記遅延
    回路の群遅延と前記群遅延周波数特性傾斜回路における
    群遅延を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする
    広帯域FM復調器。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の広帯域FM復調器に
    おいて、前記遅延させたFM信号に応答する第1の前記
    群遅延周波数特性傾斜回路の群遅延に持たせた前記傾斜
    した周波数特性の傾斜を変更する機能を設け、前記反転
    FM信号及び前記非反転FM信号の他方に応答する第2
    の前記群遅延周波数特性傾斜回路における群遅延の周波
    数特性の傾斜を変更する機能を設け、前記低域通過フィ
    ルタから出力された信号の相互変調歪成分を抽出するバ
    ンドパスフィルタと、 前記バンドパスフィルタが抽出した相互変調歪成分のレ
    ベルを検出する電力検出回路と、 前記相互変調歪検出レベルが最小となるように前記第1
    及び第2の前記群遅延周波数特性傾斜回路の群遅延を制
    御する制御回路とを備えたことを特徴とする広帯域広帯
    域FM復調器。
  13. 【請求項13】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源と、 前記所定電源と前記第3の電界効果トランジスタ、第6
    の電界効果トランジスタ、第7の電界効果トランジスタ
    のゲートとの間に挿入されるコイルと、 前記所定電源と前記負側の電源Vssとの間に接続され
    るコンデンサとを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4に記載の広帯域FM復調器。
  14. 【請求項14】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源と、 前記所定電源と前記第3の電界効果トランジスタ、第6
    の電界効果トランジスタ、第7の電界効果トランジスタ
    のゲートとの間に挿入されるコイルと、 前記第3の電界効果トランジスタ、第6の電界効果トラ
    ンジスタ、第7の電界効果トランジスタのゲートと前記
    負側の電源Vssとの間に接続されるコンデンサとを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4に記載の広帯域FM復調器。
  15. 【請求項15】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与えるようこれらに直
    接接続されている所定電源と、 前記第4の電界効果トランジスタのゲートと前記正側の
    電源Vdd又は前記負側の電源Vssの間に挿入された
    第3の抵抗と第1のコンデンサの直列回路と、前記第5
    の電界効果トランジスタのゲートと前記正側の電源Vd
    d又は前記負側の電源Vssの間に挿入された第4の抵
    抗と第2のコンデンサの直列回路とを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4に記載の広帯域FM復調器。
  16. 【請求項16】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与えるようこれらに直
    接接続されている所定電源と、 前記第4の電界効果トランジスタのゲートと前記正側の
    電源Vdd又は前記負側の電源Vssの間に挿入された
    第3の抵抗と第1のコイルの直列回路と、 前記第5の電界効果トランジスタのゲートと前記正側の
    電源Vdd又は前記負側の電源Vssの間に挿入された
    第4の抵抗と第2のコイルの直列回路とを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4に記載の広帯域FM復調器。
  17. 【請求項17】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源と、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一端がそれぞれ接続された第1の
    コンデンサ及び第2のコンデンサと、 前記第1のコンデンサ及び第2のコンデンサの他端と前
    記正側電源Vddの間にそれぞれ挿入された第3の抵抗
    及び第4の抵抗と、 前記第3の抵抗及び第4の抵抗にドレインがそれぞれ接
    続され、ソースが前記負側電源Vssにそれぞれ接続さ
    れ、ゲート同士が相互に接続されている第8の電界効果
    トランジスタ及び第9の電界効果トランジスタとを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4に記載の広帯域FM復調器。
  18. 【請求項18】 差動対となった入力信号が入力される
    第1の入力端子及び第2の入力端子と、 前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子にそれぞれ
    ゲートが接続された第1の電界効果トランジスタ及び第
    2の電界効果トランジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び前記第2の電界効
    果トランジスタのドレインを正側の電源Vddに接続す
    る第1の負荷抵抗及び第2の負荷抵抗と、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのソースがドレインに接続され、かつソース
    が負側の電源Vssに接続された第3の電界効果トラン
    ジスタと、 前記第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果ト
    ランジスタのドレインがそれぞれゲートに接続され、ド
    レインが前記正側の電源Vddに接続された第4の電界
    効果トランジスタ及び第5の電界効果トランジスタと、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのソースとそれぞれ接続される第1のダイオ
    ード及び第2のダイオードと、 前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードの他端
    がそれぞれドレインに接続され、ソースが前記負側の電
    源Vssと接続された第6の電界効果トランジスタ及び
    第7の電界効果トランジスタと、 前記第1のダイオードの他端と前記第2のダイオードの
    他端から差動出力を出力する第1の出力端子及び第2の
    出力端子と、 定電流駆動回路として働く前記第3の電界効果トランジ
    スタ、第6の電界効果トランジスタ、第7の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一定電圧を与える所定電源と、 前記第4の電界効果トランジスタ及び第5の電界効果ト
    ランジスタのゲートに一端がそれぞれ接続された第1の
    コイルと第3の抵抗の直列回路及び第2のコイルと第4
    の抵抗の直列回路と、 前記第1のコイルと第3の抵抗の直列回路及び前記第2
    のコイルと第4の抵抗の直列回路の他端にドレインがそ
    れぞれ接続され、ソースが前記負側電源Vssにそれぞ
    れ接続され、ゲート同士が相互に接続されている第8の
    電界効果トランジスタ及び第9の電界効果トランジスタ
    とを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記遅延回路を構成したことを特徴とする請求項1又は
    4のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器。
  19. 【請求項19】 入出力間の信号伝送ラインに一端が接
    続されたコンデンサと、 前記コンデンサの他端にドレインが接続され、ソースが
    負側の電源Vssに接続された電界効果トランジスタ
    と、 前記電界効果トランジスタのドレインと正側の電源Vd
    d間の間に挿入された抵抗とを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記群遅延の周波数特性曲線の傾斜した周波数特性を持
    たせ、さらに前記電界効果トランジスタのゲートに制御
    電圧を与えて前記傾斜した周波数特性を変更可能として
    前記群遅延周波数特性傾斜回路を実現したことを特徴と
    する請求項2から5のいずれか1つに記載の広帯域FM
    復調器。
  20. 【請求項20】 入出力間の信号伝送ラインに一端が接
    続されたコイルと抵抗の直列回路と、 前記コイルと抵抗の直列回路の他端にドレインが接続さ
    れ、ソースが負側の電源Vssに接続された電界効果ト
    ランジスタとを、 有する回路を1段若しくは多段直列に接続した回路で、
    前記群遅延の周波数特性曲線の傾斜した周波数特性を持
    たせ、さらに前記電界効果トランジスタのゲートに制御
    電圧を与えて前記傾斜した周波数特性を変更可能として
    前記群遅延周波数特性傾斜回路を実現したことを特徴と
    する請求項2から5のいずれか1つに記載の広帯域FM
    復調器。
  21. 【請求項21】 入出力間の信号伝送ラインと正側の電
    源Vdd又は前記負側の電源Vssの間に挿入されたコ
    ンデンサと抵抗の直列回路を1段若しくは多段直列に接
    続した回路で、前記群遅延周波数特性傾斜回路を実現し
    たことを特徴とする請求項2から5のいずれか1つに記
    載の広帯域FM復調器。
  22. 【請求項22】 入出力間の信号伝送ラインと正側の電
    源Vdd又は前記負側の電源Vssの間に挿入されたコ
    イルと抵抗の直列回路を1段若しくは多段直列に接続し
    た回路で、前記群遅延周波数特性傾斜回路を実現したこ
    とを特徴とする請求項2から5のいずれか1つに記載の
    広帯域FM復調器。
  23. 【請求項23】 請求項1から22のいずれか1つに記
    載の広帯域FM復調器において、前記乗算手段として、
    ANDゲート、EXORゲート、及びアナログ乗算器の
    いずれかを用いることを特徴とする広帯域FM復調器。
  24. 【請求項24】 請求項1から23のいずれか1つに記
    載の広帯域FM復調器において、 前記リミッタ回路出力の反転のパルス化されたFM信号
    と前記遅延回路出力の遅延させたFM信号の反転信号と
    の論理積を出力する第2の乗算手段と、 前記第2の乗算手段の出力から復調信号を得る第2の低
    域通過フィルタと、 前記第1の低域通過フィルタと前記第2の通過フィルタ
    との出力を合波する合波器とを備え、 前記遅延回路の群遅延に傾斜した周波数特性を持たせた
    ことを特徴とする広帯域FM復調器。
  25. 【請求項25】 前記リミッタ回路、前記遅延回路及び
    前記乗算手段のそれぞれを差動回路で構成したことを特
    徴とする請求項1から24のいずれか1つに記載の広帯
    域FM復調器。
  26. 【請求項26】 前記各回路及び構成要素が同一チップ
    内に集積されていることを特徴とする請求項1から25
    のいずれか1つに記載の広帯域FM復調器。
  27. 【請求項27】 請求項1から26のいずれか1つに記
    載の広帯域FM復調器と、 受光した光信号を電気信号に変換する受光素子と、 前記受光素子の出力する信号を増幅し前記広帯域FM復
    調器に供給する増幅器とを、 有する光受信装置。
  28. 【請求項28】 前記増幅器及び前記広帯域FM復調器
    が同一チップ内に集積されていることを特徴とする請求
    項27に記載の光受信装置。
  29. 【請求項29】 多チャンネル映像信号を一括してFM
    信号に変換するFM変調器と、前記FM信号を増幅する
    増幅器と、前記増幅器の出力を光信号に変換するLDと
    を有する光送信装置と、 前記光送信装置が出力する光信号を増幅する光増幅器
    と、 増幅された前記光信号を分岐する光分岐部と、 光分岐されたそれぞれの信号を伝送する光ファイバと、 請求項27又は28に記載の光受信装置とで構成された
    ことを特徴とする光伝送システム。
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