JP2002368362A - プリント配線板及びその基材、並びに電子回路装置 - Google Patents

プリント配線板及びその基材、並びに電子回路装置

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JP2002368362A
JP2002368362A JP2001169527A JP2001169527A JP2002368362A JP 2002368362 A JP2002368362 A JP 2002368362A JP 2001169527 A JP2001169527 A JP 2001169527A JP 2001169527 A JP2001169527 A JP 2001169527A JP 2002368362 A JP2002368362 A JP 2002368362A
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copper
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Tamiji Masatoki
民治 政時
Shinichi Soyama
信一 祖山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 無鉛はんだによる部品実装においてフィレッ
ト剥離やランド剥離等のリフトオフの発生を効果的に防
止し、はんだ付け部の品質、信頼性を向上させることが
できるプリント配線板及びその基材、並びに電子回路装
置を提供すること。 【解決手段】 基材4に導体層1が設けられ、この導体
層に電子部品5がはんだ付けされるプリント配線板であ
って、基材4の熱膨張係数が厚さ方向において200×
10-6/℃以下であることを特徴とするプリント配線板
3、及び基材4、並びにこのプリント配線板3の導体層
1に電子部品5がはんだ付けされてなる電子回路装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路装置等に
使用されるプリント配線板(以下、プリント板又はPW
Bと称することがある。)及びその基材、並びに電子回
路装置(プリント回路板)に関し、より詳細には、無鉛
(鉛フリー)はんだを使用して、プリント板に搭載され
た電子部品の端子(これも無鉛化されている場合があ
る。)をプリント板のランドにはんだ付けする技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント板を製造する際、錫(S
n)−鉛(Pb)の共晶はんだ(Sn60−Pb40ま
たはSn63−Pb37:融点183℃)を使用しては
んだ付け(フローソルダリング)を行っていた。
【0003】Sn−Pbはんだは2000年の歴史を持
つとされる非常に優れたはんだ付け材料であって、融点
(mp)が低く、柔らかくて伸びと強度のバランスがと
れており、はんだ付けに使用される部材であるプリント
板(PWB)と電子部品端子との間の熱膨張係数のミス
マッチによるストレスを吸収し、また自らが劣化するこ
と(粒界の粗大化)により、急激な破壊又は破断を防止
し、一種の緩衝材として作用するため、はんだ付け接合
部に高い信頼性を与えていた。
【0004】しかしながら、鉛(Pb)は人体に有害な
金属であり、特に脳神経系に重大な障害をもたらす重金
属として、以下の理由により忌避されてきている。
【0005】近年、地球環境の保護(エコロジー)や、
有害物質の使用を回避しようとする国際的な要求(IS
O14000)等の高まりにより、Sn−Pbではんだ
付けされたプリント板が使用済み後に埋立て廃棄された
時、酸性雨によって鉛化合物が地下に溶出し、これが地
下水を汚染することが問題視されている。地下水は飲用
されるため、これがPbに汚染されていると、地下水を
飲んだ人に鉛による健康障害が発生する恐れがあるから
である。
【0006】こうした健康障害の発生を防止し、地球環
境の保護に調和するグリーン(green)な実装材料を供給
するため、無鉛(鉛フリー)はんだが研究、開発されて
いる。
【0007】現在、最も有望とされる無鉛はんだは、3
元(3成分)系の錫(Sn)−銀(Ag)−銅(Cu)
の合金である。この代表的な組成として、Sn−3.5
Ag−0.7Cu、Sn−3.0Ag−0.5Cu等が
開発され、実用化されつつある。
【0008】これ以外にも、3元系のSn−Ag−B
i、Sn−Cu−(Ni)(ニッケル)((Ni)は微
量添加物)、4元系のSn−Ag−Cu−Bi、5元系
のSn−Ag−Cu−Bi−Ge(ゲルマニウム)等の
無鉛はんだが発表されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの無鉛
はんだ材料を用いると、図4に示すように、はんだ接合
部にリフトオフ(フィレット剥離やランド剥離)が発生
し、はんだ接合部の品質、信頼性の低下を引き起すこと
がある。
【0010】この現象を詳細に説明すると、次の形態に
まとめられる。 ランド1と無鉛はんだ2との界面の剥離(図4のフィ
レット剥離) ランド1とプリント板(PWB)3の基材4との界面
の剥離(図4のランド剥離、スルーホールめっき/基材
の界面剥離)
【0011】このうち、は、次のようなメカニズムで
発生するものと考えられる。即ち、図5及び図6に示す
ように、はんだ付け接合部が徐冷される時、はんだ2や
部品端子5に含まれるビスマス(Bi)等の低融点金属
がランド1の端面(リフトオフ発生部)に偏析、濃化
し、低温共晶(100〜140℃)を形成する。この部
分が冷却されて固化、収縮する時に、はんだ2、ランド
1及びプリント板3の基材4および部品端子5の熱膨張
係数のミスマッチにより発生するストレスのため、はん
だ2とランド1との界面で剥離が発生する。これと同様
の剥離は、スルーホール6部の基材4とスルーホールめ
っき7との間でも生じ得る。また、無鉛はんだとしてS
n−Ag−Cu−Biを用いる場合は勿論であるが、S
n−Ag−Cu等を用いる場合も生じる。これは、Bi
が含まれているものに顕著である。Sn−Ag−Cuの
場合は、部品端子(の表面処理)にPbやBiが含まれ
ている場合に顕著に発生する。
【0012】また、上記のについても発生のメカニズ
ムは概ねと同様であるが、はんだ2とランド1との接
合強度が大きければ、これよりも接着強度の小さいラン
ド1と基材4の界面の剥離、更にはスルーホールめっき
7と基材4の界面の剥離が発生する。なお、ランド1は
基材4を構成するレジンの表面に接着剤で接着されてい
るが、この接着剤はフェノール系もしくはエポキシ系の
レジンからなり、1.0〜1.4kg(幅10mmのピ
ール強度)(10〜14N/cm)程度の接着強度を有
しているものが使用されている。
【0013】例えば、図4に示したはんだ接合部を構成
する部材の熱膨張係数は、概ね以下に示すレベルであ
る。 プリント板3: CEM−3(ガラス不織布補強のエポキシ樹脂、住友ベ
ークライト社製):250〜300×10-6/℃ FR−4(ガラス織布補強のエポキシ樹脂、日立化成社
製):200〜250×10-6/℃ 銅(銅箔=ランド)1:16.5×10-6/℃ エポキシ樹脂(ランド1および基材4の接着用):30
0〜500×10-6/℃ 部品端子5: 銅(線材):16.5×10-6/℃ 銅合金:16〜17×10-6/℃ 42合金(リードフレーム):6〜7×10-6/℃ Snめっき鋼板(端子材):12×10-6/℃ アルミナ(部品(端子)の構体):7×10-6/℃ 半導体部品(Siウェーハ):26×10-6/℃ 無鉛はんだ2: Sn−Ag−Cu:20〜22×10-6/℃ (Sn−Pbの場合は25〜30×10-6/℃)
【0014】このことから分るように、プリント板(P
WB)の基材の熱膨張係数は、部品端子やはんだ等を構
成する材料(金属)のそれの10倍以上であり、また、
PWBは他の部材に比較して面積が大きく、膨張によっ
て伸びる長さも大きい。そして、無鉛はんだを用いて2
40〜250℃ではんだ付けされた部材の各部は空冷ま
たは徐冷(自然放置)により冷却されるが、PWBは熱
伝導率が小さく(0.3〜0.4W/m・deg)、金
属の熱伝導率(35〜400W/m・deg)の1/1
00以下であり、かつ面積、すなわち体積が大であるた
めに、熱容量が大であって熱が逃散(冷却)しずらい構
造を有している。
【0015】これらのことによって、熱膨張係数(即
ち、伸び、この場合は収縮)のミスマッチによるストレ
スがプリント板の厚さ方向に集中して発生し(図5、図
6参照)、このために前述のリフトオフが発生する。
【0016】本発明の目的は、特に無鉛はんだによる部
品実装において上記した如きフィレット剥離やランド剥
離等のリフトオフを効果的に防止し、はんだ付け部の品
質、信頼性を向上させることができるプリント配線板及
びその基材、並びに電子回路装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基材に
導体層が設けられ、この導体層に電子部品がはんだ付け
されるプリント配線板であって、前記基材の熱膨張係数
が所定方向において200×10-6/℃以下であること
を特徴とするプリント配線板に係り、またこのプリント
配線板の前記基材、更にはこのプリント配線板の前記導
体層に電子部品がはんだ付けされてなる電子回路装置
(プリント回路板)も提供するものである。
【0018】本発明者は、上記した従来の問題点につい
て検討を重ねたところ、リフトオフはストレスにより発
生するものであるから、無鉛はんだの構成材料に制限を
加えずに無鉛実装を実現するためには、このストレスの
集中を防止し、分散させる(ストレスリリース)か、或
いはストレスの発生そのものを低く抑えることが有効な
方策であると考えられるが、本発明者は後者を採用し、
これに効果的な工夫を加えることによって、上記した目
的を実現でき、本発明に到達したものである。
【0019】即ち、無鉛はんだの構成材料に制限を加え
ずに無鉛実装を実現するためには、ストレスの発生を防
止すべく、プリント板(PWB)の熱膨張係数を小にす
ることが有効であることをつき止め、プリント板の基材
の熱膨張係数を所定方向(特に厚さ方向)において20
0×10-6/℃以下と特定すれば、ストレスの発生を効
果的に抑制し、フィレット剥離やランド剥離等のリフト
オフの発生を防止でき、はんだ付け部の品質、信頼性が
向上することが判明した。
【0020】従来、こうしたプリント板の熱膨張係数に
着目したものは存在せず、もっぱらはんだ付けのプロセ
スやはんだ付け部の構造(ランドのサイズやスルーホー
ルの径、端子径とスルーホール径との間のクリアランス
等)およびはんだ材料組成の最適化によって解決しよう
としていた。
【0021】本発明者は、プリント板の熱膨張係数に着
目し、その基材の熱膨張係数を200×10-6/℃以下
に特定することにより、大きな改善効果を得たことは、
従来の認識からは考え付き難いものである。
【0022】なお、無鉛はんだ(Sn−3Ag−0.5
Cu等)は、Sn−Pb共晶はんだと比較して、強度
(引張り・圧縮・せん断)が大きい反面、伸びが小さく
(伸びと強度は一般に相反関係にある。)、融点が高い
ため、はんだ付け作業温度が10℃以上高く、硬度が大
きい(硬い)ため、Sn−Pbはんだでは生じなかった
リフトオフ現象が発生し易いものと考えられるが、Sn
−Pb以外に有力なはんだ材料が存在しない現状では、
無鉛はんだの使用にあたっては、本発明のように、プリ
ント板の物性を改良してリフトオフの問題の解決に対応
することは極めて有力な方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のプリント配線板及びその
基材、並びに電子回路装置において、前記基材の熱膨張
係数が室温〜ガラス転移温度の温度範囲で厚さ方向にお
いて200×10-6/℃以下であるのが望ましく、また
前記導体層に前記電子部品が無鉛はんだ(特に錫を主体
とするSn−Ag−Cu、Sn−Ag−Bi、Sn−C
u−(Ni)、Sn−Ag−Cu−Bi、Sn−Ag−
Cu−Bi−Ge等)ではんだ付けされる場合に効果的
である。
【0024】そして、前記基材の熱膨張係数は200×
10-6/℃を上限とすべきであるが、このプリント板の
製造上、経済的に実現可能な最も低い熱膨張係数以上と
するのがよく、例えば100×10-6/℃とするのが実
用的(経済的に実現可能)である。
【0025】前記基材の熱膨張係数は、その構成レジン
の重合度、架橋密度、又は硬化剤若しくは架橋剤の種類
若しくは量、更には前記構成レジンへのフィラーの種
類、量若しくは配合形態によって200×10-6/℃以
下に調整することができる。
【0026】また、前記電子部品のリードが、スルーホ
ールめっきされた前記基材のスルーホールに挿通されて
はんだ付けされてよい。例えば、スルーホールに挿通さ
れた部品の端子に無鉛はんだ(Sn−Ag−Cuなど)
を使用してフローソルダリングを行う場合に、本発明は
効果的である。但し、本発明を表面実装に適用すること
を妨げるものではないことは勿論である。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0028】プリント板の熱膨張係数の低下 (1)プリント板の熱膨張係数(以下、αと称する。)
は主として、プリント板を構成する樹脂(レジン)のα
によって支配される。これ(膨張)を改善し、かつ強度
を向上させるために補強材が使用される。
【0029】補強材としては、主として、紙とガラス
(繊維)が使用されている。ガラス繊維には、織布と不
織布が使用されている。また、レジンは、経済性の理由
からフェノール、エポキシ等が使用される。そして、補
強材にレジンを含浸したもの(プリプレグと称され
る。)を積層して基材(絶縁基板)を構成し、これに銅
箔を貼り付けて銅張積層板を構成する。さらに、銅箔の
不要部をエッチングで除去して回路配線パターンを形成
し、プリント板(PWB)を製造する。
【0030】なお、銅張積層板は、使用する補強材とレ
ジンの組合せにより、紙フェノール(FR−1:ANS
Iグレード)、ガラス不織布エポキシ樹脂(CEM−
3)、ガラス織布エポキシ樹脂(FR−4)銅張積層板
などと呼称される。
【0031】(2)次に、前記のCEM−3、FR−4
の基材を低膨張率化する方法を示す。
【0032】エポキシ樹脂は様々な種類があるが、フェ
ノールノボラック系やビスフェノール系エポキシ樹脂
は、比較的αをコントロールし易いものである。
【0033】例えば、ポリアミド、アミン等、使用する
硬化剤を調整することによって、αをコントロールする
ことができる。また、重合度によってもαを調整可能で
ある。
【0034】このように、エポキシ樹脂は、比較的広い
範囲に亘ってαを調整することが可能である。
【0035】また、このようにしてαをあらかじめ低く
調整したエポキシ樹脂の架橋密度を高めることによっ
て、ガラス転移点(Tg)を高くし(例えば140〜1
50℃のTgを180℃〜200℃とし)、これによっ
てαを小にする。架橋剤である共反応樹脂として、フェ
ノール、尿素、メラミン、カルボキシ末端ポリエステ
ル、ノボラック型フェノール等の樹脂を使用する。
【0036】さらに、これに充填剤(無機フィラー)を
添加、配合して、基材のαをその厚さ方向において20
0×10-6/℃以下に調整する。フィラーとして、水酸
化アルミニウム等の水酸化物、シリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミナ等の微粉末を使用する。アルミナの添加
は、熱伝導率の改善にも有効である。
【0037】リフトオフの改善効果 図1には、上記のようにしてα=200×10-6/℃に
調整したFR−4を使用した場合のリフトオフの改善効
果の例を示す。
【0038】これによれば、α=250×10-6/℃の
基材(CEM−3)に比較してα=200×10-6/℃
(又はそれ以下)の基材を使用すれば、各種の無鉛はん
だで電子部品(部品端子はSn−Pbめっきされたも
の)をはんだ付けしたときに、フィレット剥離やランド
剥離の発生率が部品面(A面)及びはんだ面(B面)で
大きく減少し、はんだ付けの性能が大きく向上すること
が明らかである。
【0039】これは、図5及び図6で示したようなプリ
ント板の厚さ方向でのストレスが、その基材のαを厚さ
方向において200×10-6/℃(又はそれ以下)に抑
えることによって、かなり緩和されるためである。
【0040】図2及び図3には、各種無鉛はんだを用い
て、プリント板の基材のαを様々に変え、各種の無鉛は
んだを用いてはんだ付けしたときのリフトオフ発生率を
示す。
【0041】これによれば、いずれの場合も、基材のα
が200×10-6/℃又はそれ以下とすれば、フィレッ
ト剥離及びランド剥離共に、発生率が大きく減少するこ
とが分り、本発明の優位性が確認される。特に、はんだ
材料または部品端子の表面処理部(めっき等)にBiが
含まれていると、リフトオフ発生率が増大する傾向があ
るが、これも本発明によって著しく減少させることがで
きる。
【0042】また、α=200×10-6/℃の基材(F
R−4)を使用した電子回路装置は、冷熱衝撃試験(−
40℃、30min〜90℃、30minを1サイクル
とする。)を行ったところ、700サイクルにおいても
実用上の不具合(接合部の完全破断)は発生せず、充分
な接合信頼性があることを確認した。
【0043】以上に説明した実施の形態及び実施例は、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0044】例えば、上述の如き電子部品のリード端子
のはんだ付けの場合は、プリント板の厚さ方向において
αを200×10-6/℃以下に調整することの重要性は
図5及び図6の説明から明らかであるが、電子部品及び
そのはんだ付け部の構造によっては、基材のαを厚み方
向以外でも同様に調整することもできる。
【0045】基材のαは、上述した条件によって調整可
能であるが、特に基材作成時に添加するフィラーの種類
や充填密度、更にはその配合形態(形状、サイズ、配向
状態等)によって調整するのがよい。
【0046】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、プリント板
の基材の熱膨張係数を所定方向(特に厚さ方向)におい
て200×10-6/℃以下と特定しているので、ストレ
スの発生を効果的に抑制し、フィレット剥離やランド剥
離等のリフトオフを防止でき、はんだ付け部の品質、信
頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、各種プリント配線板
の基材を用いて各種はんだ材料ではんだ付けした後のリ
フトオフ発生率を比較して示すグラフである。
【図2】同、Sn−Ag−Cuはんだを用いた場合の基
材の熱膨張係数によるリフトオフ発生率の変化を示すグ
ラフである。
【図3】同、Sn−Ag−Cu−Biはんだを用いた場
合の基材の熱膨張係数によるリフトオフ発生率の変化を
示すグラフである。
【図4】無鉛はんだによるはんだ付け時に生じるリフト
オフ現象を説明するための要部拡大断面図である。
【図5】同、Biを含むはんだ材料及び部品端子を使用
したはんだ付け部の要部拡大断面図である。
【図6】同、Sn−Pbめっきされたリード端子をはん
だ付けした時に生じるリフトオフ現象を説明するための
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ランド、2…無鉛はんだ、3…プリント配線板(プ
リント板又はPWB)、4…基材、5…部品端子、6…
スルーホール、7…スルーホールめっき
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に導体層が設けられ、この導体層に
    電子部品がはんだ付けされるプリント配線板であって、
    前記基材の熱膨張係数が所定方向において200×10
    -6/℃以下であることを特徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記基材の熱膨張係数が室温〜ガラス転
    移点の温度範囲で厚さ方向において200×10-6/℃
    以下であり、前記導体層に前記電子部品が無鉛はんだで
    はんだ付けされる、請求項1に記載したプリント配線
    板。
  3. 【請求項3】 前記基材の熱膨張係数が、その構成レジ
    ンの重合度、架橋密度、又は硬化剤若しくは架橋剤の種
    類若しくは量、更には前記構成レジンへのフィラーの種
    類、量若しくは配合形態によって200×10-6/℃以
    下に調整されている、請求項1に記載したプリント配線
    板。
  4. 【請求項4】 前記無鉛はんだが、錫を主体とする錫−
    銀−銅、錫−銀−ビスマス、錫−銅−(ニッケル)、錫
    −銀−銅−ビスマス、錫−銀−銅−ビスマス−ゲルマニ
    ウム等からなる、請求項2に記載したプリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記電子部品のリードが、スルーホール
    めっきされた前記基材のスルーホールに挿通されてはん
    だ付けされる、請求項1に記載したプリント配線板。
  6. 【請求項6】 導体層に電子部品がはんだ付けされるプ
    リント配線板用の基材であって、熱膨張係数が所定方向
    において200×10-6/℃以下であることを特徴とす
    る基材。
  7. 【請求項7】 熱膨張係数が室温〜ガラス転移点の温度
    範囲で厚さ方向において200×10-6/℃以下であ
    り、前記導体層に前記電子部品が無鉛はんだではんだ付
    けされる、請求項6に記載した基材。
  8. 【請求項8】 熱膨張係数が、構成レジンの重合度、架
    橋密度、又は硬化剤若しくは架橋剤の種類若しくは量、
    更には前記構成レジンへのフィラーの種類、量若しくは
    配合形態によって200×10-6/℃以下に調整されて
    いる、請求項6に記載した基材。
  9. 【請求項9】 前記無鉛はんだが、錫を主体とする錫−
    銀−銅、錫−銀−ビスマス、錫−銅−(ニッケル)、錫
    −銀−銅−ビスマス、錫−銀−銅−ビスマス−ゲルマニ
    ウム等からなる、請求項7に記載した基材。
  10. 【請求項10】 前記電子部品のリードが、スルーホー
    ルめっきされたスルーホールに挿通されてはんだ付けさ
    れる、請求項6に記載した基材。
  11. 【請求項11】 基材に導体層が設けられているプリン
    ト配線板の前記導体層に電子部品がはんだ付けされてな
    る電子回路装置であって、前記基材の熱膨張係数が所定
    方向において200×10-6/℃以下であることを特徴
    とする電子回路装置。
  12. 【請求項12】 前記基材の熱膨張係数が室温〜ガラス
    転移点の温度範囲で厚さ方向において200×10-6
    ℃以下であり、前記導体層に前記電子部品が無鉛はんだ
    ではんだ付けされている、請求項11に記載した電子回
    路装置。
  13. 【請求項13】 前記基材の熱膨張係数が、その構成レ
    ジンの重合度、架橋密度、又は硬化剤若しくは架橋剤の
    種類若しくは量、更には前記構成レジンへのフィラーの
    種類、量若しくは配合形態によって200×10-6/℃
    以下に調整されている、請求項11に記載した電子回路
    装置。
  14. 【請求項14】 前記無鉛はんだが、錫を主体とする錫
    −銀−銅、錫−銀−銅−ビスマス、錫−銅−(ニッケ
    ル)、錫−銀−銅−ビスマス、錫−銀−銅−ビスマス−
    ゲルマニウム等からなる、請求項12に記載した電子回
    路装置。
  15. 【請求項15】 前記電子部品のリードが、スルーホー
    ルめっきされた前記基材のスルーホールに挿通されては
    んだ付けされている、請求項11に記載した電子回路装
    置。
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