JP2002367601A - 多孔質集電体上に連続コートを施した電極の製造方法およびその電極を組み込んだ電池設計 - Google Patents

多孔質集電体上に連続コートを施した電極の製造方法およびその電極を組み込んだ電池設計

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JP2002367601A
JP2002367601A JP2002118546A JP2002118546A JP2002367601A JP 2002367601 A JP2002367601 A JP 2002367601A JP 2002118546 A JP2002118546 A JP 2002118546A JP 2002118546 A JP2002118546 A JP 2002118546A JP 2002367601 A JP2002367601 A JP 2002367601A
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Hong Gan
カン ホン
Esther S Takeuchi
エス、タケウチ エスター
Robert S Rubino
エス、ルービノ ロバート
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】活物質、導電性添加剤およびバインダーを溶媒
中に分散混合させたスラリーを多孔集電体ホイルに塗布
接触させることによって作られた電極の少なくとも1つ
を有する電気化学電池に関する。活性スラリーが集電体
の孔を通して移動しないことが特に重要である。 【解決手段】バリヤを集電体の反対側に配置して集電体
がスラリーで被覆される間、孔をブロックする。溶媒を
揮発させた後、第2の異なる活物質をスラリー、粉体、
ペレットまたはシートとして集電体の反対側に塗布す
る。このカソードの一例として、SVO/集電体/CF
X の構成がある。集電体の反対側の活物質を同じ化学的
組成とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化学エネルギー
を電気エネルギーに変換する技術に関する。より詳しく
は、この発明は、電気化学電池に関するものであって、
その電極の少なくとも一つの集電体が、開口または孔を
含む金属ホイルからなり、その開口または孔によってホ
イルの一方側から他方側へのイオンの移動を可能にす
る。この孔は、集電体の表面積の2%〜80%を占め
る。
【0002】孔を開けた導電性ホイルは、電極活物質の
スラリーから一次あるいは二次電池の正極または負極を
作るのに、特に有効である。活物質のスラリーを集電体
の一方側の面に、反対側の面にバリヤーをあてがうこと
によって連続的にコート(塗布ないし被覆)する。その
バリヤーによってスラリーはコートされる面の孔を満た
すことができ、同時に、活物質が反対側に移動しないよ
うにする。あるいは、もしスラリーの粘度を高くして、
それが電極が乾燥される前に孔を通過しないようにすれ
ば、バリヤーは必要でない。
【0003】このようにして作られた電極は、多孔集電
体のスラリーで被覆された一方側の面のみが有効である
が、あるいはまた集電体の他方側の面も集電体の一方側
の面に支持された物質と同じまたは異なった物質のスラ
リーで被覆される。このような電極は、ジェリーロール
型の電極集合体に、特に有効である。本発明によれば、
集電体の第1側面の物質の電極活物質と同じまたは異な
る電極活物質を、圧着操作によって第2側面に付着させ
ることもできる。
【0004】
【従来の技術】電気化学電池は、典型的には、電子が反
対電極の活物質へ、または、そこから移動するのを助け
る集電体を含んでいる。従来の電池においては、金属ス
クリーンがこの目的のために使用されている。問題は、
集電体スクリーンを電極活物質で継続的にコーティング
することが、困難なことである。したがって、各スクリ
ーンを個別に処理しなければならない。これは手間のか
かることで、特に生産されている電池が相当な電極表面
積を必要とする場合にそうである。
【0005】比較的大きな容積の電極を作るためには、
集電体を活物質で継続的にコーティングすることが望ま
れる。このようなコーティング工程は、ホイル型の集電
体を必要とする。しかしながら、ある場合、集電体の一
方側から他方側へイオンを移動させる手段を用意するこ
とが望ましい。
【0006】イオンの移動が重要な電極の一例は、米国
特許願09/560,060に開示されている。この特
許は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに参考文献とし
て援用する。この特許は、カソード集電体の両側の面に
酸化バナジウム銀(silver vanadium
oxide:SVO)とフッ化炭素(CFx )のカソー
ドを接触させたリチウム電池を開示している。放電中
に、SVOはバルス放電を必要とする場合に高い電流を
提供し、一方、CFx は負荷が除かれたときにSVOを
再充電するのに役立つ。多孔集電体の両面に、SVOと
CFx を支持させると、この放電相互作用を容易にす
る。
【0007】
【発明の要約】本発明の一つの特徴は、電池の放電時に
イオンが通過する開口または孔の相当な面積を含む多孔
ホイルに電極活物質をコーティングすることである。集
電体として働く多孔ホイルは約2%〜約80%の空域を
有しており、電極活物質のコーティングはスラリーまた
はペーストの形状でそれに接触させられる。コーティン
グ工程において、これらの空域ないし孔はバリヤーをホ
イルの反対側にあてがうことによってふさがれる。バリ
ヤーはスラリーが集電体の孔を通って移動または洩れる
のを防ぎ、乾燥工程が完了するまでその場所に留まる。
バリヤーの例としては、孔のないホイルがある。コーテ
ィングの他の方法は、ペーストが乾燥する前にホイルの
孔を通過することができないほど高粘度を有するペース
トを用意することを含む。
【0008】本発明の他の特徴は、最初のコーティング
が完了した後、集電体の他方側に第2の異なる電極活物
質を圧接することを含む。この方法によって、異なる強
さおよび弱さを有する2種またはそれ以上の電極活物質
が電池の放電中にイオンおよび電子を分担する。例え
ば、比較的高容量を有するが、比較的低いレートの能力
(rate capability)しか有しない第1
の活物質が、望ましくは被覆スラリーとして多孔集電体
の一方側の面に接触させられる。そして、比較的低容量
を有するが比較的高いレート能力を有する第2の活物質
が他方側の面に接触させられる。その一例としては、S
VO/集電体/CFx の構成のカソードがある。この構
成においては、高率のSVO物質が電流を提供し、高容
量のCFx 物質が負荷と負荷の間に高レート物質を実質
的に再充電させる。
【0009】二つの活物質を有する電極を作る特別な例
では、最初に酸化バナジウム銀を多孔集電体ホイルにコ
ーティングすることによってカソードを作る。集電体の
被覆されてない側面には、CFx の粉を圧接する。所望
のなら、多孔集電体/SVOからなる第2の集合体をC
x の反対側に配置して、二つの中間集電体を有する3
層のサンドイッチ型電極を作る。この電極構造の例とし
ては、SVO/集電体/CFx /集電体/SVOの構造
のものがある。外側のSVOの層は、高電流を必要とす
る場合に要求される電流を提供する。一方、CFx はS
VO単独より高い容量を提供する。あるいはまた、CF
x 物質を最初にコートする活物質とし、SVO物質を他
の手段によって、例えば、機械的な圧力によって集電体
に接触させる。
【0010】本発明のさらに別の実施例においては、第
1と第2の電極活物質は、スラリーとして多孔集電体の
両側面にコーティングされ、例えば、SVOおよびCF
x からなるカソードの場合両活物質はスラリーの形状で
用意され、多孔集電体の両側面に順をもってコーティン
グされる。両者のいずれが先にコーティングされるか
は、必ずしも重要ではない。
【0011】リチウムのアノードと組み合わされると
き、二つの異なる活物質、例えば、例示したSVOとC
x を有するカソード電極は、移植可能な心臓細動除去
器において使用するのに、特に適している。
【0012】本発明のこれらおよび他の特徴は、添付図
面とともに以下の説明によって当業者により明白となる
であろう。
【0013】
【発明の実施の形態】本明細書で使用される「ホイル」
という語は、約0.0001〜約0.01インチの厚さ
の比較的薄い金属シートを意味する。ホイルは最初は孔
の開いてないシートである。それからこのホイルに、ジ
ェンキンズ外への米国特許第5,578,398号に記
述されるような機械的なパンチ操作を加える。この特許
の内容は、本明細書において参考文献として援用する。
孔の面積は、ホイルの全面積の約2%〜約80%であ
る。
【0014】本発明は、一次および二次電気化学電池に
使用される電極の製法に関する。この目的のために、電
極活物質がスラリー上でバインダー物質と緊密に結合さ
れ、必要な場合、導電性を増すために導電性希釈剤を加
える。このスラリーは、電極活物質、導電性希釈剤およ
びバインダーを溶媒に溶解または分散させることによっ
て得られる。適当な溶媒としては、水、メチルエチルケ
トン、シクロヘクサノン、イソホロン、N‐メチル‐2
‐ピロリドン(NMP)、N,N‐ジメチルホルムアミ
ド、N,N‐ジメチルアセトアミド、トルエンおよびこ
れらの混合物がある。
【0015】適当なバインダー物質は、好ましくは、熱
可塑性ポリマー物質である。ここで、熱可塑性ポリマー
物質という用語は、その広い意味で用いられており、そ
の語は、電池中で不活性であり、最後に硬化するかどう
かは別として、熱可塑性状態を通過するどんなポリマー
物質をも意味する。代表的なバインダー物質としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミドおよびフル
オロポリマー、例えば、フッ化エチレン、フッ化プロピ
レン、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)および
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)がある。天然
ゴムも本発明のバインダー物質として有効である。
【0016】適当な導電性希釈剤としては、アセチレン
ブラック、カーボンブラックおよび/またはグラファイ
トがある。ニッケル、アルミニウム、チタン、ステンレ
ススチールのような金属も粉状で導電性希釈剤として有
効である。
【0017】非水リチウム電気化学電池またはリチウム
イオン電池の典型的な電極は、80〜95重量%の電極
活物質、1〜10重量%の導電性希釈剤、および3〜2
5重量%のポリマーバインダーの混合物から作られる。
3重量%以下のバインダーでは、緩やかに固まった電極
活物質に対する一体性が十分でないので、電極の調製お
よび電池の作製および電池の放電中における層剥離、変
形、ひび割れを防止できない。25重量%以上のバイン
ダーは、電極活密度(electrode activ
e density)が低下するので、電池容量および
電流密度が低下する。
【0018】図を参照すると、図1は本発明の望ましい
方法による電極スラリーを集電体12に被覆する方法の
ための装置10を概略的に示す。集電体12はチタン、
アルミニウム、ニッケル、ステンレススチール、コバル
ト、銅およびこれらの合金製で繰り出しローラ14をめ
ぐってホイルの形態で用意される。集電体12は約2%
〜約80%の空域をもつように孔を開けて、それが繰り
出されるときに裏打ち層(図示せず)がすでに所定位置
に配備される。このコーティング装置10には、広げら
れたスクリーンまたはグリッドも有効である。
【0019】活物質のスラリー16はトレイ18内に収
容され、このトレイは矢印22で示される時計方向に回
転する塗布ローラ20と流通している。塗布ローラは矢
印26で示される時計方向に回転する計量ローラ24と
ともに回転し、繰り出される集電体12に対して塗布さ
れるスラリーの厚みを調節する。計量ローラ24は矢印
28で示す隙間を開けて塗布ローラ20と対峙してい
る。この隙間は、集電体12の活物質の所望の被覆厚さ
に応じて設定される。この隙間は調節可能である。電極
活物質の被覆は、望ましくは、約0.001インチ〜約
0.05インチの範囲の厚さであって、孔を開けた集電
体12の一側面に施される。
【0020】図2は、繰り出しローラ14をめぐる多孔
集電体12を活物質のスラリーで被覆する他の望ましい
装置30を示す。この方法は、図1に示す方法と同様で
あるが、繰り出される集電体に塗布される活物質スラリ
ー16の厚さが、別の方法で設定される点が異なる。す
なわち、計量ローラの代わりに、ドクターブレード32
が用いられる。ドクターブレード32は集電体12上の
活物質スラリーの被覆の所望の厚さに設定された矢印3
4で示す隙間を置いて塗布ローラ20から離れて設置さ
れる。ドクーターブレード32と塗布ローラ12の間の
この隙間は、調節可能であり、電極活物質のコーティン
グが望ましくは多孔集電体12の一側面上で約0.00
1インチ〜約0.05インチの範囲の厚さを有するよう
に設定される。図1に示すように、活物質のコーティン
グは、活物質のスラリーが集電体の一側面に接触させら
れる以前にすでにその他面に配置された裏打ち層(図示
せず)によって集電体の一面に限定される。
【0021】本発明の集電体12上に活性スラリー16
をコーティングする本発明のさらに他の実施例は、“ナ
イフオーバーロール(knife over rol
l)”と名付けられる。この方法は、図2に示すものと
同様であるが、塗布ローラから離れた繰り出しローラを
めぐって集電体12が走行しない。その代わり集電体
は、集電体上のスラリーの被覆の所定の厚みに直接関係
する隙間を隔ててドクターブレードから隔置された繰り
出しローラ(図示せず)からくり広げられる。この方法
は、図2の装置から繰り出しローラ14を不要とする。
【0022】電極が一次電池に使用されるか、あるいは
二次電池に使用されるかを問わず、電池に組み込まれる
前に活物質のスラリーで被覆された集電体は、炉36
(図1、2)内で加熱されるのが好ましい。この加熱
は、約50℃〜約360℃の温度で約30秒〜約5時間
行われ、電極活物質から揮発溶媒物質を揮発させるのに
役立つ。銅の集電体は、その酸化を防止するためにアル
ゴン雰囲気中で加熱しなければならない。
【0023】所望ならば、活物質のコーティングは中間
に固化工程を挟んで、多孔集電体の両面に施される。こ
れは孔を通して両側の活物質を固着させるのに役立つ。
電極集積層の最終の厚みは、約0.003インチ〜約
0.1インチの範囲である。
【0024】この発明により作られた電気化学電池は、
それが一次電池または二次電池であれ、元素周期律表の
IA、IIAまたはIIIB族から選ばれたアノード活
物質を含んでいる。この活物質は、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムなど、並びにそれらの合金および金属間化
合物であって、例えば、Li‐Si、Li‐B、Li‐
MgおよびLi‐Si‐B合金、および金属間化合物を
含む。好ましいアノード活物質はリチウムからなる。一
次電池の好ましいアノードは、リチウム合金からなり、
好ましいリチウム合金は、リチアムアルミニウム合金で
ある。合金中のアルミニウムの量が多ければ多いほど、
電池のエネルギー密度は低くなる。
【0025】二次電気化学システムにおいては、炭素質
の負極が望ましい。炭素はその種々の形態のものが使用
される。例えば、コークス、グラファイト、アセチレン
ブラック、カーボンブラックなどがあり、これらはリチ
ウム種を可逆的に保持することができる。グラフアイト
がその比較的高いリチウム保持容量の故に望ましい。炭
素繊維は、機械的性質に優れ、充放電サイクルの繰り返
しにおける劣化に耐えることができる硬い電極に形成で
きるので、特に有利である。その上、その広い表面積が
急速な充放電を可能にする。本発明によれば、炭素は、
スラリーとして導電性の基層に接触させられるか、ある
いは、粉、ペレットまたは独立シートを集電体に圧着す
る。タケウチ外に対する米国特許第5,571,640
号は、活物質のシートを集電体に接触させる方法を開示
している。二次電気化学電池の負電極のための好ましい
炭素質物質が、タケウチ外に対する米国特許第5,44
3,928号に開示されている。これら両特許は、本発
明の譲受人に譲渡され、ここに参考文献として援用す
る。
【0026】典型的な二次電池の負極は、約90〜97
重量%のグラファイトと、先に述べた溶媒の一つに分散
させた約3〜10重量%のバインダーとを混合すること
によって作られる。この混合電極活物質は、粘性の高い
スラリーとして、チタン、アルミニウム、ニッケル、ス
テンレススチール、コバルトまたは銅のホイルまたはス
クリーンなどの集電体に図1および図2に述べた方法に
よって被覆される。
【0027】アノードないし負電極の形態は、種々可能
である。例えば、一次電池においてアノードは、望まし
くはアノード金属の薄いシート、またはホイルを望まし
くは、ニッケルからなるアノード集電体に圧着または転
着させたものである。このアノード構成要素はさらに、
アノード集電体と同じ物質、すなわち好ましくはニッケ
ルの延長タブまたはリードを有している。この延長タブ
またはリードは、溶接によって集電体と一体に形成さ
れ、ケースが負の電気化学電池の構成において導電性金
属の電池ケースに溶接によって接触させられている。あ
るいはまた、アノードは他の構造に作ることができる。
例えば、ボビン形状、シリンダ形状、またはペレット形
状で少ない表面のセル構造を可能にしている。
【0028】カソード、すなわち正極は、一次および二
次電池のいずれにおいても、好ましくは固形のリチウム
保持物質からなり、カソードにおける電気化学反応は、
アノードからカソードへ移動するイオンを原子または分
子の形態に変換することを含む。固体カソード物質は、
金属、金属酸化物、混合金属酸化物、金属硫化物、炭素
質化合物およびこれらの混合物からなる。一次電池のカ
ソードとして有効な好ましい混合金属酸化物の一例とし
て、一般式SMx2y がある。ここで、SMは元素
の周期律表のIBからVIIBおよびVIII族から選
ばれた金属であり、また、xは約0.30〜2.0であ
り、yは約4.5〜6.0である。このようなカソード
活物質のより詳しい説明は、リアン他の米国特許第4、
310、609号を参照されたい。この特許は、本発明
の譲受人に譲渡され、ここに参考文献として援用する。
【0029】一次電池の他の好ましい複合カソード活物
質としては、一般式、Cux Agy 2z (CSV
O)を有するものがあり、ここでその組成の範囲は、好
ましくは、約0.01≦x≦1.0、約0.01≦y≦
1.0、および約5.01≦z≦6.5である。このカ
ソード活物質のより詳しい説明については、タケウチ外
の米国特許第5,472,810号および同第5,51
6,340号を参照されたい。これらの両特許は、本発
明の譲受人に譲渡され、ここに参考文献として援用す
る。酸化バナジウム銀または酸化バナジウム銀銅(co
pper silver vanadium oxid
e)のカソードには、集電体として好ましくはアルミニ
ウムまたはチタンがあり、後者がより好ましい。
【0030】一つの好ましい電気化学電池は、リチウム
/酸化バナジウム銀からなり、この場合、カソードはポ
リアミド酸(polyamic acid)/溶媒スラ
リーにPVDFを添加して形成される。このスラリーを
攪拌して、低粘度の混合物を作る。それとは別に、乾燥
SVOを導電性添加剤とともに粉砕して、均質な混合物
を作り、これを希釈されたバインダースラリーと混合し
て、バインダー物質でSVOを均等に被覆する。好まし
くは、この活性混合物を加熱固化して、ポリアミッド酸
をポリイミドに変換する前に、導電性集電体を被覆す
る。この得られたポリイミドは、アルカリ金属およびア
ルカリ金属イオンを含む電池の活性電解質として典型的
に使用される非水溶媒に不溶である。
【0031】SVOスラリーのための好ましいバインダ
ー組成物は、約20重量%のPVDF:約80重量%の
PIから約80重量%のPVDF:約20重量%のPI
であり、より好ましい組成は、約40重量%のPVD
F:約60重量%のPIから約60重量%のPVDF:
約40重量%のPIであり、最も好ましくは、約50重
量%のPVDF:約50重量%のPIである。PVDF
が20重量%以下であると、電極形成および電池組立時
に、並びに充電‐放電サイクル中に電極活物質の結合性
が不十分となる。PVDFバインダーは粉状で用いるの
が好ましいが、ポリアミド酸は、典型的には溶媒スラリ
ーにおいて提供される。
【0032】一次電池の製作に有効な他のカソード活物
質としては、二酸化マンガン、酸化バナジウム銅、二硫
化チタン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化鉄、フッ化
炭素、およびこれらの混合物がある。
【0033】加えて、一次電気化学電池は、液体減極剤
/カソード液(catholyte)、例えば、二酸化
硫黄またはオキシハライド、例えば、ホスホリルクロラ
イド、チオニルクロライド、スルフリルクロライドから
なる。これらは、単独または互いに組み合わせて、ある
いはハロゲンおよびインターハロゲン、例えば、ブロミ
ントリフルオライドまたは他の電気化学的促進剤または
安定剤と組み合わせて使用される。この種の電他は、バ
インダーを含む炭素質カソード集電体が必要である。
【0034】二次電池においては、カソード、すなわ
ち、正極は空気中で安定であり、かつ取扱いが容易なリ
チウム化物質からなるのが好ましい。このように空気中
で安定なリチウム化物質の例としては、バナジウム、チ
タン、クロム、銅、モリブデン、ニオブ、鉄、ニッケ
ル、コバルトおよびマンガンのような金属の酸化物、硫
化物、セレン化物、テルル化物がある。より好ましい酸
化物としては、LiNiO2、LiMn24 、LiC
oO2 、LiCo0.92Sn0.082 およびLiCo1- x
Nix2 がある。
【0035】このような二次電池を放電するには、正電
極を構成するリチウムイオンが充電のために外部からの
電位を印加することによって、炭素質負電極にインター
カレート(intercalate)される。印加され
た充電電位は、リチウムイオンをカソード活物質から引
き出して、電解質を通り、負極をなす炭素質アノード物
質内に挿入する。これによって電池は電位を与えられ、
通常の方法で放電される。
【0036】他の構成の二次電池では、アノードが電池
内に組み込まれる前に、炭素質物質をリチウムでインタ
ーカレートする。この場合、カソード本体は固体であっ
てもよく、二酸化マンガン、酸化バナジウム銀、二硫化
チタン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化鉄およびフッ
化炭素のような物質からなるが、これらの物質に限定さ
れるものではない。この方法は、電池の外部でリチウム
化炭素を取り扱うことに関する問題がある。リチウム化
炭素は空気に触れると爆発的に反応し易い。
【0037】電池が一次電池であるか、二次電池である
かを問わず、セパレータがアノードおよびカソード活性
電極を物理的に分離するのに設けられる。このセパレー
タは、電気絶縁物質であり、このセパレータ物質はま
た、アノードおよびカソード活物質と化学的に反応せ
ず、さらに、電解質とも化学的に反応せず、また、これ
に不溶である。加えて、このセパレータ物質は電池の電
気化学反応中に、電解質の流通を許容するに十分な程度
の多孔性を有している。セパレータの形態は、典型的に
は、アノード電極とカソード電極の間に配置されるシー
トである。この場合、アノードが蛇行屈曲され、多数の
カソード板がアノードの屈曲部の間に配置され、電池の
ケース内に収容されるか、あるいは電極集合体を巻回し
て、あるいは他の方法で円筒状のジェリーロール形状に
形成される。セパレータ物質の例としては、ポリビニリ
デンフルオライド、ポリエチレンテトラフルオロエチレ
ンおよびポリエチレンクロロトリフルオロエチレンのよ
うなフルオロポリマー繊維から作られた織物を、単独で
または、フルオロポリマーの多微孔フィルムに積層させ
て使用する。他の適当なセパレータ物質としては、不織
ガラス、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維、
セラミックス、ケミプラスト インコーポレイテッドの
商品名ザイテックス(ZITEX)として市場で得られ
るポリテトラフルオロエチレン膜、セラニーズ プラス
チック カンパニーインコーポレイテッドの商品名セル
ガード(CELGARD)として得られるポリプロピレ
ン膜、およびデキスター コーポレーションのC.H.
デキスター ディビィジョンの商品名デシグラス(DE
SIGLAS)として得られる膜がある。
【0038】図3、4は、本発明によって多孔集電体に
塗布されたスラリーからなる少なくとも一つの電極を有
する電極集合体の概略構成図である。図3において、電
極集合体50は多孔集電体54を被覆するカソード活物
質のスラリー52からなるカソードを含んでいる。活物
質の例としては、PVDFとポリアミド酸のバンイダー
混合物を含むスラリーのSVOがある。このスラリーを
本発明の方法により多孔集電体に付着させた後、この集
合体は加熱硬化され、ポリアミド酸をポリイミドに変換
する。この点のより詳細な説明については、2001年
12月1日付け米国特許願10/013287を参照さ
れたい。この特許願は、本発明の譲受人に譲渡され、こ
こに参考文献として援用する。
【0039】混合電極活物質を加熱して揮発性溶媒物質
を揮発させるか、あるいはポリアミド酸をポリイミドに
変換する場合には、加熱固化した後、第2の別のカソー
ド活物質56、例えば、CFx を多孔集電体54の反対
側に接触させる。この“サンドイッチ”カソード集合体
は、CFx /集電体/SVO集合体をCFx 物質自身が
接触するように二つ折りにすることによって完成され
る。
【0040】アノードはアノード集電体(図示せず)に
接触させられたリチウム58からなる。“サンドイッ
チ”カソードは、次いで、例えば、長方形断面を有する
巻回マンドレルに設置される。このマンドレルは最初に
半回転される。それからセパレータ60とアノードをS
VO物質の外側に配置する。巻回工程は、ジェリーロー
ル巻回電極集合体が所望のサイズと形状になるまで続け
られる。容量の見地から、SVO物質が常にリチウムア
ノードと対面していること、および電極集合体の外側の
層がCFx であることが好ましい。このタイプの電池
は、CFx カソード物質がケース(図示せず)の内側に
接触しているので、ケースが正の構造である。
【0041】この電極集合体は、従来のものに比べて幾
つかの利点がある。その一つとしては、孔の開いてない
ホイルに活物質を圧着すると、カーリングを起こし易い
が、この現象は、多孔集電体ホイルによって十分減少さ
せることができる。また、ジェリーロール型において
は、電極の一側面が他側面よりも対向電極のより大きな
面積に露呈されることになる。それは、対向する電極の
両面で巻径が相違するからである。この状態は、電極の
両側で活物質の不均衡が生ずる。十分な空域を有する集
電体を使用することによって、イオンの移動と活物質の
完全なバランスを達成することができる。
【0042】この電極集合体50の他の実施例では、炭
素質物質で多孔銅ホイルを被覆する。この負電極は、酸
化コバルトリチウムのようなリチウム化金属酸化物を含
む正電極と電気的に関連付けられて、リチウム二次電池
が得られる。片面だけが被覆された二つの負電極を背中
合わせに配置すると、両側が被覆された一つの電極を効
果的に得ることができる。他方の電極によって対向され
ない区域に単面被覆のセクションを得るために二つの負
電極を異なるサイズとすることもできる。多孔銅ホイル
は必要な圧着工程後に電極のカールを防ぎ、集電体の両
面の活物質の最適なバランスを達成する。あるいはま
た、リチウム化金属酸化物を含む電極、あるいは両電極
を多孔ホイルに被覆する。
【0043】図4に示すように、他の実施例の電極集合
体50Aは、リチウムアノードの外層を有する。このタ
イプの電池は、リチウムアノード物質がケース(図示せ
ず)の内面に接触しているので、ケースが負の構造であ
る。
【0044】適当な非水電解質は、非水溶媒に溶解され
た無機塩、より好ましくは、非プロトン性有機溶媒の混
合物に溶解されたアルカリ金属塩からなる。この非プロ
トン性有機溶媒は、有機エステル、エーテル、ジアルキ
ルカーボネートおよびこれらの混合物を含む低粘性溶媒
と、環式カーボネート、環式エステル、環式アミドおよ
びこれらの混合物を含む高誘電率溶媒とからなる。適当
な非水溶媒は、アノードおよびカソード電極物質に実質
上不活性である。好ましい低粘性溶媒としては、テトラ
ヒドロフラン(THF)、メチルアセテート(MA)、
ジグリム、トリグルム、テトラグリム、ジメチルカーボ
ネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、
ジプロピルカーボネート(DPC)、メチルエチルカー
ボネート(MEC)、メチルプロピルカーボネート(M
PC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)、1、
2‐ジメトキシエタン(DME)およびこれらの混合物
からなる。好ましい高誘電率溶媒としては、プロピレン
カーボネート(PC)、エチレンカーボネート(E
C)、ブチレンカーボネート(BC)、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルフォルムアミド、
ジメチルアセトアミド、γ‐ブチロラクトン(GB
L)、γ‐バレロラクトン、N‐メチル‐ピロリジノン
(NMP)、およびこれらの混合物がある。
【0045】アルカリ金属イオンのアノードからカソー
ドへのおよびその逆方向の移動の担体として有効な公知
のリチウム塩としては、LiPF6 、LiBF4 、Li
AsF 6 、LiSbF6 、LiClO4 、LiAlCl
4 、LiGaCl4 、LiC(SO2 CF33 、Li
2 、LiNO3 、LiO2 CCF3 、LiN(SO2
CF32 、LiSCN、LiO3 SCF2 CF3 、L
iC65 SO3 、LiO2 CF3 、LiSO3 F、L
iB(C654 、LiCF3 SO3 およびこれらの
混合物を含んでいる。適当な塩濃度は、典型的には約
0.8〜1.5モルの間である。
【0046】ここに開示された電池は、望ましくは巻回
型である。すなわち、形成された負電極、正電極、セパ
レータが一緒にジェリーロール形状に、あるいは巻回エ
レメント電池スタックに巻回され、負電極がロールの外
側にあってケースが負の構成では、電池ケースに電気的
に接触している。適当な頂面および底面絶縁体を使用し
て、この巻回電池スタックは、適当なサイズの金属ケー
ス内に挿入される。金属ケースはステンレススチール、
軟鋼、ニッケルメッキ軟鋼、チタン、タンタル、あるい
はアルミニウムのような物質で作ることができる。金属
はこれらに限定されないが、他の電池の構成要素ととも
に使用するのに適していなければならない。
【0047】電池ヘッダは、金属製円板状本体からな
り、ガラス‐金属シール/端子ピンフィードスルーを受
け入れる第1の孔と、電解質を注入する第2の孔を有し
ている。使用されるガラスは約50重量%までのシリコ
ンを含む耐腐食性タイプのもので、例えば、CABAL
12、TA 23、FUSITE 425またはFU
SITE 435がある。正端子ピンフィードスルー
は、好ましくはチタンからなる。モリブデン、アルミニ
ウム、ニッケル合金、またはステンレススチールも使用
することができる。電池ヘッダーは典型的には、ケース
と同じ物質から作られる。ガラス‐金属シールに支持さ
れた正端子ピンは、ヘッダーによって支持される。この
ヘッダーは、電極集合体を含むケースに溶接される。そ
れから電池は、既述の電解液を充填され、例えば、充填
孔にステンレススチールのボールを密閉溶接することに
よって密封シールされる。密封方法は、これに限られな
い。
【0048】次の例は、本発明による電気化学電池の作
製方法を示すもので、これは本発明を実施する最良の方
法と発明者が考える方法であって、制限的に解釈される
べきではない。
【0049】例 92.0gのグラファイトと、8.0gのポリビニリデ
ンフルオライドバンダーをN‐メチルピロリジノンに混
合してスラリーを得た。このスラリーを5%の孔を含む
銅ホイルにナイフオーバーロール方法によって銅ホイル
上に水平に塗布した。孔の直径は0.002インチとし
た。孔のないホイルを塗布される多孔ホイルの下におい
て両ホイルを245℃にセットした乾燥炉を通過させ
た。得られた電極を電池のサイズにカットして、ホイル
の塗布されていない面が背中合わせになるように折り曲
げ、接着させた。
【0050】91.0gのLiCoO2 と3gのポリビ
ニリデンフルオライドと6gのグラファイトの混合物
を、N‐メチルピロリジノンと混合してスラリーを得
た。このスラリーを5%の孔を含むアルミニウムホイル
にナイフオーバーロール方法で塗布した。孔の直径は
0.002インチとした。孔のないホイルを塗布される
ホイルの下において両ホイルを245℃にセットした乾
燥炉を通過させた。このホイルをそれからひっくり返し
て反対面に塗布した。第2面に塗布するときには、塗布
されたホイルの下に第2のホイルを置く必要はなかっ
た。得られた電極を電池のサイズにカットした。
【0051】二つの電極をポリプロピレンセパレータを
挟んで平坦な0.7インチインのマンドレルに巻回し
た。得られた電池スタックをステンレススチールのケー
ス内に配置して、エチレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカ
ーボネートの混合物中の、1.4M LiPF6 からな
る電解液で活性化した。この電池をC/5充電および1
C放電レートで4.10Vおよび2.75Vの間で充放
電を繰り返した。その結果を、曲線100として図5に
グラフで示す。
【0052】上記説明および例は、本発明の例示にすぎ
ず、本発明は、請求の範囲によってのみ限定されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により集電体に電極活物質のスラリーを
巻回塗布する方法を示す概略図である。
【図2】本発明によるドクターブレードを使用して集電
体に電極活物質のスラリーを塗布する方法を示す概略図
である。
【図3】本発明による電極集合体50の一実施例の概略
図である。
【図4】本発明による電極集合体50Aの他の実施例の
概略図である。
【図5】本発明により作られた二次電池の放電サイクル
から得られたグラフである。
【符号の説明】
10 コーティング装置 12 集電体 14 繰り出しローラ 16 スラリー 18 トレイ 20 塗布ローラ 22 塗布ローラの時計方向の回転を示す矢印 24 計量ローラ 26 計量ローラの時計方向の回転を示す矢印 28 隙間を示す矢印
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/66 H01M 4/66 A 6/16 6/16 Z 10/40 10/40 Z (72)発明者 ホン カン アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14051、 イーストアムハースト、オデッサ コート 22 (72)発明者 エスター エス、タケウチ アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14051、 イーストアムハースト、サン ラファエル コート 38 (72)発明者 ロバート エス、ルービノ アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14221、 ウィリアムズヴィル、バウマン ロード 97 Fターム(参考) 5H017 AA03 AS02 CC05 EE01 EE04 EE05 HH02 5H024 AA03 AA04 AA06 AA12 BB02 BB07 BB08 CC06 CC07 CC08 CC16 DD15 DD17 EE01 EE09 FF15 FF16 FF17 FF18 FF19 HH13 HH15 5H029 AJ02 AJ03 AK03 AK18 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ12 CJ02 CJ06 CJ08 DJ07 DJ08 DJ12 DJ14 DJ17 EJ01 EJ12 HJ02 HJ04 HJ14 5H050 AA02 AA08 AA19 BA06 BA17 CA02 CA05 CA07 CA10 CA29 CB12 DA02 DA06 DA07 DA08 DA11 DA18 EA23 FA02 FA08 GA02 GA08 GA10 HA02 HA04 HA14

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)負電極と、 b)正電極と、 c)負電極および正電極を活性化する電解質とからな
    り、負電極および正電極の少なくとも一方が溶媒中に分
    散されて第1の混合スラリーを形成する第1の活物質か
    らなり、このスラリーが多孔集電体の少なくとも第1の
    面に、孔を通ってその反対の第2の面に流動することな
    く、接触させられ、次いで、溶媒を気化させてなること
    を特徴とする電気化学電池。
  2. 【請求項2】 孔が集電体の全表面積の約2%〜約80
    %である請求項1の電気化学電池。
  3. 【請求項3】 集電体が多孔ホイルである請求項1の電
    気化学電池。
  4. 【請求項4】 第2の活物質が、第1の混合スラリーが
    集電体の第1の面に接触させられた後に、多孔集電体の
    第2の面に接触させられる請求項1の電気化学電池。
  5. 【請求項5】 第2の活物質が、スラリー、粉体、ペレ
    ットおよび独立シートからなる群から選ばれた形態で集
    電体の第2の面に接触させられる請求項4の電気化学電
    池。
  6. 【請求項6】 電極が酸化バナジウム銀/集電体/フッ
    化炭素の構造をもつカソードである請求項1の電気化学
    電池。
  7. 【請求項7】 溶媒が水、メチルエチルケトン、シクロ
    ヘキサノン、イソホロン、N‐メチル‐2‐ピロリド
    ン、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチル
    アセトアミド、トルエンおよびこれらの混合物からなる
    群から選ばれる請求項1の電気化学電池。
  8. 【請求項8】 一次または二次電池である請求項1の電
    気化学電池。
  9. 【請求項9】 第1および第2の活物質の少なくとも一
    つが、バインダー物質を含んでいる請求項4の電気化学
    電池。
  10. 【請求項10】 バインダー物質がポリエチレン、ポリ
    プロピレン、ポリイミド、フッ化エチレン、フッ化プロ
    ピレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフル
    オロエチレン、天然ゴムおよびこれらの混合物からなる
    群から選ばれる請求項9の電気化学電池。
  11. 【請求項11】 第1の活物質が酸化バナジウム銀であ
    り、バインダー物質がポリビニリデンフルオライドとポ
    リイミドの混合物である請求項9の電気化学電池。
  12. 【請求項12】 ポリイミドに対するポリビニリデンフ
    ルオライドの比が重量で約20:80から約80:20
    である請求項11の電気化学電池。
  13. 【請求項13】 負電極と正電極の少なくとも一つが、
    第1の活物質とバインダー物質を多孔集電体に接触させ
    た後、約50℃〜約360℃の温度に加熱することを特
    徴とする請求項1の電気化学電池。
  14. 【請求項14】 加熱が約30秒〜約5時間の間行われ
    る請求項1の電気化学電池。
  15. 【請求項15】 電池がリチウム化物質からなる正電極
    を有するリチウムイオン電池であって、負電極が炭素質
    物質からなる請求項1の電気化学電池。
  16. 【請求項16】 リチウム化物質がLiNiO2 、Li
    Mn24 、LiCoO 2 、LiCo0.92Sn0.082
    およびLiCo1-x Nix2 からなる群から選ばれる
    請求項15の電気化学電池。
  17. 【請求項17】 第1と第2の活物質のそれぞれが、多
    孔集電体に約0.001インチ〜約0.05インチの厚
    さに接触させられる請求項4の電気化学電池。
  18. 【請求項18】 a)第1の活物質と、 b)第1のバインダーと、 c)溶媒とからなり、この溶媒中に第1の活物質と第1
    のバインダーを分散させて第1の混合スラリーを形成
    し、このスラリーを多孔集電体の第1の面に、その反対
    の第2の面に孔を通して流動させることなく、接触さ
    せ、次いで、溶媒を気化させたことを特徴とする電気化
    学電池の電極。
  19. 【請求項19】 第2の活物質が、第1の混合スラリー
    が集電体の第1の面に接触させられた後に、多孔集電体
    の第2の面に接触させられる請求項18の電極。
  20. 【請求項20】 第2の活物質が、スラリー、粉体、ペ
    レットおよび独立シートからなる群から選ばれた形態
    で、集電体の第2の面に接触させられる請求項19の電
    極。
  21. 【請求項21】 電極が酸化バナジウム銀/集電体/フ
    ッ化炭素の構造をもつカソードである請求項18の電
    極。
  22. 【請求項22】 溶媒が水、メチルエチルケトン、シク
    ロヘキサノン、イソホロン、N‐メチル‐2‐ピロリド
    ン、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチル
    アセトアミド、トルエンおよびこれらの混合物からなる
    群から選ばれる請求項18の電極。
  23. 【請求項23】 第1の活物質が酸化バナジウム銀であ
    り、バインダー物質がポリビニリデンフルオライドとポ
    リイミドの混合物である請求項18の電極。
  24. 【請求項24】 ポリイミドに対するポリビニリデンフ
    ルオライドの比が重量で約20:80から約80:20
    である請求項23の電極。
  25. 【請求項25】 負電極と正電極の少なくとも一つが、
    第1の活物質とバインダー物質を多孔集電体に接触させ
    た後、約50℃〜約360℃の温度に加熱させたことを
    特徴とする請求項18の電極。
  26. 【請求項26】 約50℃〜約360℃の温度で約30
    秒〜約5時間加熱されたことを特徴とする請求項18の
    電極。
  27. 【請求項27】 a)負電極と正電極を互いに電気的に
    関連付けて用意する工程と、 b)溶媒中に分散させて第1のスラリーを形成した電極
    活物質の負電極および電極の少なくとも一つを用意する
    工程と、 c)電極活性スラリーを多孔導電性基板の第1の側面に
    接触させ、このスラリーを孔を通ってその反対の第2の
    面に流動させることなく電極構造体を形成する工程と、 d)スラリーから溶媒を気化させる工程と、からなる電
    気化学電池の製造方法。
  28. 【請求項28】 孔が集電体の全表面積の約2%〜約8
    0%である請求項27の方法。
  29. 【請求項29】 集電体を多孔ホイルとして用意するこ
    とを含む請求項27の方法。
  30. 【請求項30】 導電性基板の第1の面に接触させられ
    た第1の活性スラリーから溶媒を気化させた後、第2の
    活物質を多孔導電性基板の第2の面に接触させることを
    含む請求項27の方法。
  31. 【請求項31】 第2の活物質がスラリー、粉体、ペレ
    ットおよび独立シートからなる群から選ばれた形態で集
    電体の第2の面に接触させられる請求項30の方法。
  32. 【請求項32】 一次または二次電池のいずれかを提供
    することを含む請求項27の方法。
  33. 【請求項33】 電極を酸化バナジウム銀/集電体/フ
    ッ化炭素の構造をもつカソードとして提供することを含
    む請求項27の方法。
  34. 【請求項34】 水、メチルエチルケトン、シクロヘキ
    サノン、イソホロン、N‐メチル‐2‐ピロリドン、
    N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセ
    トアミド、トルエンおよびこれらの混合物からなる群か
    ら溶媒を選ぶことを含む請求項27の方法。
  35. 【請求項35】 アルカリ金属電気化学電池におけるカ
    ソードとして、または液体減極剤/カソード液を含む電
    池においてカソード集電体として電極を提供することを
    含む請求項27の方法。
  36. 【請求項36】 電極を二次電気化学電池において、負
    電極または正電極として提供することを含む請求項27
    の方法。
  37. 【請求項37】 第1と第2の活物質の少なくとも一つ
    をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、フッ化
    エチレン、フッ化プロピレン、ポリビニリデンフルオラ
    イド、ポリテトラフルオロエチレン、天然ゴムおよびこ
    れらの混合物からなる群から選ばれたバインダーと混合
    して提供することを含む請求項30の方法。
  38. 【請求項38】 電極活物質を酸化バナジウム銀とし
    て、およびバインダー物質をポリビニリデンフルオライ
    ドとポリイミドの混合物として提供することを含む請求
    項37の方法。
  39. 【請求項39】 ポリイミドに対するポリビニリデンフ
    ルオライドの比が重量で約20:80から約80:20
    である請求項38の方法。
  40. 【請求項40】 電極を約30秒〜約5時間約50℃〜
    約360℃の温度に加熱して溶媒を気化させることを含
    む請求項38の方法。
  41. 【請求項41】 電極活物質のスラリーを多孔導電性基
    板の第1の面に接触させ、その間、孔のないバリヤーを
    その多孔導電性基板の第2の面に接触させておくことを
    含む請求項27の方法。
  42. 【請求項42】 多孔集電体の孔を通ってその第2の面
    に移動することを防ぐのに十分な粘性を有する電極活物
    質のスラリーを用意する請求項27の方法。
  43. 【請求項43】 電極を、リチウムイオン電池にリチウ
    ム物質を欠く正電極として、または、炭素質物質からな
    る負電極として組み込むことを含む請求項27の方法。
  44. 【請求項44】 電極活物質を、酸化バナジウム銀、酸
    化バナジウム銀銅、二酸化マンガン、酸化バナジウム
    銅、二硫化チタン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化
    鉄、フッ化炭素およびこれらの混合物からなる群から選
    ぶことを含む請求項27の方法。
  45. 【請求項45】 導電性基板を、チタン、アルミニウ
    ム、ニッケル、ステンレススチール、コバルト、銅およ
    びこれらの合金からなる群から選ぶことを含む請求項2
    7の方法。
  46. 【請求項46】 第1と第2の活物質のそれぞれを導電
    性基板に約0.001インチ〜約0.05インチの厚さ
    に接触させることを含む請求項30の方法。
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