JP2002367382A - 半導体集積回路書き換えシステム - Google Patents

半導体集積回路書き換えシステム

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JP2002367382A
JP2002367382A JP2001176972A JP2001176972A JP2002367382A JP 2002367382 A JP2002367382 A JP 2002367382A JP 2001176972 A JP2001176972 A JP 2001176972A JP 2001176972 A JP2001176972 A JP 2001176972A JP 2002367382 A JP2002367382 A JP 2002367382A
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JP
Japan
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write
semiconductor integrated
integrated circuit
erase
temperature
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JP2001176972A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Shishido
勝彦 宍戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュROMのプログラム書き換えの際
に、半導体集積回路の環境温度の変動によって書込/消
去の判定レベルが変動するため、保証電圧に対してマー
ジンが無くなり、誤読み出しを起こしてしまう。 【解決手段】 書込ツール13内(または半導体集積回
路10内)の温度検知手段15によって半導体集積回路
10の温度を検知し、検知温度に基づいて、フラッシュ
ROM11の書き換え動作のための書込/消去パルスの
パルス幅または電圧のレベルを補正することにより、安
定性の高い書込/消去の判定レベルを得て、書込/消去
の動作を安定的に遂行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュROM
(Read Only Memory)およびこのフラッシュROMに対す
る書込制御回路を搭載してなる半導体集積回路と、前記
フラッシュROMに対してプログラムの書き込みを行う
書込ツールとの組み合わせからなる半導体集積回路書き
換えシステムにかかわり、特には、書込/消去の判定レ
ベルを安定化させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】量産出荷直前まで書き換え可能なフラッ
シュROMが半導体集積回路に使用されている。このフ
ラッシュROMには制御プログラムなどが格納されてい
るが、セットの仕様変更やソフトバグ発生の際、フラッ
シュROMに格納されている制御プログラムの書き換え
が必要となる。
【0003】図4は書込/消去レベルがパルスの大きさ
に依存して変動することを示す。縦軸は保証電圧を示
し、横軸右は書込パルスの大きさを、横軸左は消去パル
スの大きさを示す。
【0004】フラッシュROMの書き換えにおいて、図
4に示すように、書込/消去パルスのパルス幅が大きい
と、保証電圧に対してマージンが広がる方向に分布す
る。逆に、書込/消去パルスのパルス幅が小さいと、保
証電圧に対してマージンが狭まる方向に分布する。
【0005】同様に、図5に示すように書込/消去の電
圧が高いと、保証電圧に対してマージンが広がる方向に
分布するが、書込/消去の電圧が低いと、マージンが狭
まる方向に分布する。
【0006】従来においては、フラッシュROMの書き
換えは、一定の温度保証範囲内で行われ、書込/消去パ
ルスのパルス幅または電圧は予め一定レベルに固定的に
設定されたものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フラッシュ
ROMの書き換えにおいては、実際上は、書込/消去の
判定レベルは温度に依存して変動してしまう。
【0008】図6はフラッシュROMの書込/消去の判
定レベルが温度に依存して変動することを示している。
【0009】消去ビットは、低温になれば、保証電圧に
対するディスターブマージンが減少し、書込ビットは、
高温になれば、保証電圧に対するリテンションマージン
が減少する。
【0010】そのため、上記従来技術のように、書込/
消去パルスの一定のパルス幅または電圧においてフラッ
シュROMの書き換えを行うと、換言すれば、書込/消
去パルスのパルス幅または電圧が常に固定的に一定に設
定されていると、温度変動に起因するディスターブ、リ
テンションによりマージンが無くなってしまい、読み出
し時に誤読み出しが行われるおそれがある。
【0011】この問題は、温度が管理されている工場で
フラッシュROMの書き換えを行う場合には生じない
が、書き換え温度の管理が難しいユーザーにおいて書き
換えを行う場合に生じる。
【0012】したがって、温度に依存することなく、書
き換え時の書込/消去の判定レベルを如何に保証できる
かが課題となる。
【0013】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、温度変動の影響を受けることな
く、フラッシュROMに対する書込/消去の動作を安定
的に遂行することができる半導体集積回路書き換えシス
テムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、フラッシュROMの書き換えにおいて、
前記フラッシュROMを搭載する半導体集積回路の環境
温度すなわち半導体集積回路自体またはその周辺の温度
を検知し、検知によって得た温度情報に基づいて書込/
消去パルスのパルス幅または電圧のレベルを補正するよ
うに構成してある。つまり、書込/消去パルスのパルス
幅または電圧のレベルを検知温度に基づいて制御するよ
うに構成してある。
【0015】本発明は、このような手段により、フラッ
シュROMの書き換えにおいて、温度に依存することな
く、書込/消去の判定レベルを安定させることが可能に
なる。すなわち、書込/消去の動作を安定的に遂行する
ことができる。
【0016】あるいは、半導体集積回路自体またはその
周辺の温度を検知することに代えて、前記フラッシュR
OMにおける書込/消去レベルを検知し、検知によって
得た書込/消去レベルに基づいて書込/消去パルスのパ
ルス幅または電圧のレベルを補正するように構成してあ
ることを特徴としている。半導体集積回路の温度は、フ
ラッシュROMにおける書込/消去レベルに応じて変化
する。したがって、フラッシュROMにおける書込/消
去レベルの検知を通じて間接的に、半導体集積回路の温
度を検知することができる。温度検知手段を省略できる
ことから、構成の簡素化に有利となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0018】本願第1の発明の半導体記憶装置は、フラ
ッシュROMおよびこのフラッシュROMに対する書込
制御回路を搭載してなる半導体集積回路と、前記フラッ
シュROMに対してプログラムの書き込みを行う書込ツ
ールとの組み合わせからなる半導体集積回路書き換えシ
ステムにおいて、温度検知手段を備えるとともに、前記
書込制御回路を介しての前記フラッシュROMの書き換
え動作のための書込/消去パルスのパルス幅または電圧
のレベルを前記温度検知手段による検知温度に基づいて
補正するように構成してあることを特徴としている。
【0019】この第1の発明によると、次のような作用
がある。すなわち、温度検知手段は、フラッシュROM
を搭載している半導体集積回路の温度またはその周辺の
温度を検出する。書き換え動作においてフラッシュRO
Mに対して書込制御回路が出力する書込/消去パルスの
パルス幅または電圧について、そのレベルを常時的に一
定のものに保持する従来技術とは異なり、前記の温度検
知手段による検知温度に基づいて、書込/消去の判定レ
ベルが所定の範囲内に収まるように、書込/消去パルス
のパルス幅または電圧のレベルを補正する。
【0020】したがって、この発明によれば、温度変動
の影響を受けることなく、書込/消去の動作を安定的に
遂行することができる。
【0021】本願第2の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1の発明において、前記検知温度に
基づく前記書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルの補正の機能を前記書込ツールに持たせてあるとい
うものである。これは、上記第1の発明をより具体的レ
ベルで記述するものであり、書込ツールにおいてレベル
補正機能を実現するものである。書込ツールが書込制御
回路に対してプログラムだけでなく電源も供給する仕様
の場合に有利となる。
【0022】本願第3の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1の発明において、前記検知温度に
基づく前記書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルの補正の機能を前記書込制御回路に持たせてあると
いうものである。これは、上記第1の発明をより具体的
レベルで記述するものであり、書込制御回路においてレ
ベル補正機能を実現するものである。書込ツールが書込
制御回路に対する電源供給機能を有しない仕様の場合に
有利となる。
【0023】本願第4の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1〜第3の発明において、前記温度
検知手段が前記書込ツールに備えられているというもの
である。これは、上記各発明をより具体的レベルで記述
するものであり、書込ツールが温度検知手段を内蔵する
ものである。半導体集積回路においては温度検知手段を
設ける必要がなく、半導体集積回路自体の面積増を招か
ないですむ。
【0024】本願第5の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1〜第3の発明において、前記温度
検知手段が前記半導体集積回路に備えられているという
ものである。これは、上記各発明をより具体的レベルで
記述するものであり、半導体集積回路が温度検知手段を
内蔵するものである。半導体集積回路そのものの温度を
直接に検知するので、レベル補正機能の性能が高いもの
となる。
【0025】本願第6の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1〜第3の発明において、前記温度
検知手段が前記半導体集積回路を実装するボードに備え
られているというものである。これは、上記各発明をよ
り具体的レベルで記述するものであり、半導体集積回路
においても、書込ツールにおいても、温度検知手段の配
置スペースが不要になっている。
【0026】本願第7の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第1〜第6の発明において、前記書込
/消去パルスのパルス幅または電圧のレベルについての
補正量と前記検知温度との対応関係を記述しているデー
タテーブルを備え、前記温度検知手段による検知温度に
基づいて前記データテーブルを検索し取得した補正量を
前記書込ツールまたは前記書込制御回路に与えるように
構成されているというものである。上記のデータテーブ
ルについては、これを半導体集積回路に搭載するのが一
般的であるが、必ずしもそれのみに限定する必要性はな
く、必要に応じて、書込ツールやボードに搭載してもよ
きものとする。
【0027】この第7の発明によると、データテーブル
参照仕様であるので、検知温度から演算によって補正量
を求める仕様に比べて、処理速度が速く、またハードウ
ェアないしソフトウェアの負担が軽減されたものにな
る。
【0028】本願第8の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、フラッシュROMおよびこのフラッシュR
OMに対する書込制御回路を搭載してなる半導体集積回
路と、前記フラッシュROMに対してプログラムの書き
込みを行う書込ツールとの組み合わせからなる半導体集
積回路書き換えシステムにおいて、前記フラッシュRO
Mにおける書込/消去レベルを検知する書込/消去レベ
ル検知手段を備えるとともに、前記書込制御回路を介し
ての前記フラッシュROMの書き換え動作のための書込
/消去パルスのパルス幅または電圧のレベルを前記書込
/消去レベル検知手段の検知による前記フラッシュRO
Mにおける書込/消去レベルに基づいて補正するように
構成してあるというものである。
【0029】この第8の発明によると、次のような作用
がある。すなわち、書込/消去レベル検知手段は、フラ
ッシュROMにおける書込/消去レベルを検知する。フ
ラッシュROMを搭載している半導体集積回路の温度
は、フラッシュROMにおける書込/消去レベルに応じ
て変化する。つまり、半導体集積回路の温度と書込/消
去レベルとの間には特定の関係がある。したがって、フ
ラッシュROMにおける書込/消去レベルの検知を通じ
て間接的に、半導体集積回路の温度を検知することがで
きる。この発明も、書き換え動作においてフラッシュR
OMに対して書込制御回路が出力する書込/消去パルス
のパルス幅または電圧について、そのレベルを常時的に
一定のものに保持する従来技術とは異なり、前記の書込
/消去レベル検知手段が検知した書込/消去レベルに基
づいて、書込/消去の判定レベルが所定の範囲内に収ま
るように、書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルを補正する。
【0030】したがって、この発明によれば、温度変動
の影響を受けることなく、書込/消去の動作を安定的に
遂行することができる。また、温度検知手段を必要とし
ないことから、構成の簡素化に有利となる。さらに、高
速処理が可能である。
【0031】本願第9の発明の半導体集積回路書き換え
システムは、上記第8の発明において、前記フラッシュ
ROMにおける書込/消去レベルを検知する前記書込/
消去レベル検知手段は、前記半導体集積回路におけるセ
ンスアンプと、前記センスアンプに接続のA/Dコンバ
ータとの組み合わせで構成されているというものであ
る。これは、上記第7の発明をより具体的レベルで記述
するものであり、センスアンプはフラッシュROMとの
密接な関係から本来的に備えられているものであり、A
/Dコンバータの追加のみでレベル変動検知機能を実現
することが可能になる。
【0032】本願第10の発明の半導体集積回路書き換
えシステムは、上記第8・第9の発明において、前記書
込/消去パルスのパルス幅または電圧のレベルについて
の補正量と前記フラッシュROMにおける書込/消去レ
ベルとの対応関係を記述しているデータテーブルを備
え、前記書込/消去レベル検知手段の検知による書込/
消去レベルに基づいて前記データテーブルを検索し取得
した補正量を前記書込制御回路または書込ツールに与え
るように構成されているというものである。上記のデー
タテーブルについては、これを半導体集積回路に搭載す
るのが一般的であるが、必ずしもそれのみに限定する必
要性はなく、必要に応じて、書込ツールやボードに搭載
してもよきものとする。
【0033】この第10の発明によると、データテーブ
ル参照仕様であるので、検知した書込/消去レベルから
演算によって補正量を求める仕様に比べて、処理速度が
速く、またハードウェアないしソフトウェアの負担が軽
減されたものになる。
【0034】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわる半導体集積回路書き換えシステムの具体的な実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は本発明にかかわる
実施の形態1の半導体集積回路書き換えシステムの概略
構成を示すブロック図である。図1において、符号の1
0は半導体集積回路、11はフラッシュROM、12は
書込制御回路、13は書込ツール、14は書込ツール制
御回路、15は温度検知手段(温度検知回路または温度
センサー)、16はデータテーブルである。半導体集積
回路10は、フラッシュROM11と書込制御回路12
を搭載している。書込制御回路12はデータテーブル1
6を内蔵している。半導体集積回路10の外部に、フラ
ッシュROM11への書き込みを行うための書込ツール
13が設けられている。書込ツール13は、書込ツール
制御回路14とともに温度検知手段15を備えている。
【0036】書込ツール13における書込ツール制御回
路14は、書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルについての補正の機能を有している。データテーブ
ル16は、書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルについての補正量と半導体集積回路10の環境温度
(前記検知温度)との対応関係を記述している。
【0037】以上のように構成された実施の形態1の半
導体集積回路書き換えシステムについて、その動作を以
下に説明する。
【0038】半導体集積回路10に搭載されているフラ
ッシュROM11における制御プログラムを書き換える
に際して、書込ツール13を半導体集積回路10に接続
する。書込ツール13内の温度検知手段15によって半
導体集積回路10の環境温度を検知する。書込ツール制
御回路14は、この検知温度に基づいて書込制御回路1
2内のデータテーブル16を検索し、検知温度に応じた
補正量を抽出する。そして、書込ツール制御回路14
は、半導体集積回路10の書込制御回路12に供給すべ
き電源を制御する。
【0039】すなわち、例えば、検知温度が基準温度よ
りも低温を示すときは、消去パルスのパルス幅または電
圧において、保証電圧に対してマージンが狭まる方向に
分布することに対応するため、書込ツール制御回路14
は、データテーブル16から消去パルスのパルス幅を大
きくし、あるいは消去パルスの電圧を高くするための補
正量を抽出する。さらに、書込ツール制御回路14は、
抽出した消去パルスのパルス幅または電圧についての補
正量に基づいて消去パルスのパルス幅または電圧のレベ
ルを補正し、その補正後の消去パルスのパルス幅または
電圧を伴う書込/消去パルスをもって半導体集積回路1
0に搭載のフラッシュROM11において制御プログラ
ムの書き換えを行う。
【0040】あるいは、上記とは逆に、検知温度が基準
温度よりも高温を示すときは、書込パルスのパルス幅ま
たは電圧において、保証電圧に対してマージンが狭まる
方向に分布することに対応するため、書込ツール制御回
路14は、データテーブル16から書込パルスのパルス
幅を大きくし、あるいは書込パルスの電圧を高くするた
めの補正量を抽出する。さらに、書込ツール制御回路1
4は、抽出した書込パルスのパルス幅または電圧につい
ての補正量に基づいて書込パルスのパルス幅または電圧
のレベルを補正し、その補正後の書込パルスのパルス幅
または電圧を伴う書込/消去パルスをもって半導体集積
回路10に搭載のフラッシュROM11において制御プ
ログラムの書き換えを行う。
【0041】以上のようにして、半導体集積回路10の
環境温度の変動に応じて書込/消去パルスのパルス幅ま
たは電圧を変更しながらフラッシュROM11の書き換
えを行うので、温度変動の影響を受けることなしに、適
正な書込/消去を行うことができる。
【0042】(実施の形態2)図2は本発明にかかわる
半導体集積回路書き換えシステムの実施の形態2の概略
構成を示すブロック図である。図2において、符号の2
0は半導体集積回路、21はフラッシュROM、22は
書込制御回路、23は書込ツール、24は書込ツール制
御回路、25は温度検知手段(温度検知回路または温度
センサー)、26はデータテーブルである。半導体集積
回路20は、フラッシュROM21と書込制御回路22
と温度検知手段25とを搭載している。書込制御回路2
2はデータテーブル26を内蔵している。半導体集積回
路20の外部に、フラッシュROM21への書き込みを
行うための書込ツール23が設けられている。書込ツー
ル23は、書込ツール制御回路24を備えている。
【0043】実施の形態1と異なるのは、温度検知手段
25が半導体集積回路20に搭載されているという点で
ある。これは、半導体集積回路20の温度をより精度良
く検知するための工夫である。
【0044】書込ツール23における書込ツール制御回
路24は、書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルについての補正の機能を有している。データテーブ
ル26は、書込/消去パルスのパルス幅または電圧のレ
ベルについての補正量と半導体集積回路20の環境温度
(前記検知温度)との対応関係を記述している。
【0045】以上のように構成された実施の形態2の半
導体集積回路書き換えシステムについて、その動作を以
下に説明する。
【0046】半導体集積回路20に搭載されているフラ
ッシュROM21における制御プログラムを書き換える
に際して、書込ツール23を半導体集積回路20に接続
する。半導体集積回路20に搭載の温度検知手段25に
よって半導体集積回路20自体の環境温度を直接的に検
知する。書込ツール制御回路24は、この検知温度に基
づいて書込制御回路22内のデータテーブル26を検索
し、検知温度に応じた補正量を抽出する。そして、書込
ツール制御回路24は、半導体集積回路20の書込制御
回路22に供給すべき電源を制御する。
【0047】すなわち、例えば、検知温度が基準温度よ
りも低温を示すときは、消去パルスのパルス幅または電
圧において、保証電圧に対してマージンが狭まる方向に
分布することに対応するため、書込ツール制御回路24
は、データテーブル26から消去パルスのパルス幅を大
きくし、あるいは消去パルスの電圧を高くするための補
正量を抽出する。さらに、書込ツール制御回路24は、
抽出した消去パルスのパルス幅または電圧についての補
正量に基づいて消去パルスのパルス幅または電圧のレベ
ルを補正し、その補正後の消去パルスのパルス幅または
電圧を伴う書込/消去パルスをもって半導体集積回路2
0に搭載のフラッシュROM21において制御プログラ
ムの書き換えを行う。
【0048】あるいは、上記とは逆に、検知温度が基準
温度よりも高温を示すときは、書込パルスのパルス幅ま
たは電圧において、保証電圧に対してマージンが狭まる
方向に分布することに対応するため、書込ツール制御回
路24は、データテーブル26から書込パルスのパルス
幅を大きくし、あるいは書込パルスの電圧を高くするた
めの補正量を抽出する。さらに、書込ツール制御回路2
4は、抽出した書込パルスのパルス幅または電圧につい
ての補正量に基づいて書込パルスのパルス幅または電圧
のレベルを補正し、その補正後の書込パルスのパルス幅
または電圧を伴う書込/消去パルスをもって半導体集積
回路20に搭載のフラッシュROM21において制御プ
ログラムの書き換えを行う。
【0049】以上のようにして、半導体集積回路20の
環境温度の変動に応じて書込/消去パルスのパルス幅ま
たは電圧を変更しながらフラッシュROM21の書き換
えを行うので、温度変動の影響を受けることなしに、適
正な書込/消去を行うことができる。
【0050】さらに、温度検知手段25を半導体集積回
路20に搭載して半導体集積回路20の温度を直接的に
検知しているので、半導体集積回路20の温度を精度良
く検知することができ、書込/消去の判定レベルについ
てより高精度な補正を行うことができる。
【0051】(実施の形態3)図3は本発明にかかわる
半導体集積回路書き換えシステムの実施の形態3の概略
構成を示すブロック図である。図3において、符号の3
0は半導体集積回路であり、31はフラッシュROM、
32は書込制御回路、33は書込ツール、34は書込ツ
ール制御回路、35はA/Dコンバータ、36はデータ
テーブル、37はセンスアンプである。半導体集積回路
30は、フラッシュROM31と書込制御回路32とA
/Dコンバータ35とを搭載している。書込制御回路3
2はデータテーブル36を内蔵している。半導体集積回
路30の外部に、フラッシュROM31への書き込みを
行うための書込ツール33が設けられている。書込ツー
ル33は、書込ツール制御回路34を備えている。
【0052】実施の形態1,2と異なるのは、温度検知
手段を有していないという点である。温度検知手段に代
えて、A/Dコンバータ35を半導体集積回路30に搭
載している。これは、温度検知手段によって半導体集積
回路の温度を検知することに代えて、フラッシュROM
31における書込/消去レベルの検知を通じて間接的に
半導体集積回路30の温度を検知することにしたもので
ある。データテーブル36は、書込/消去パルスのパル
ス幅または電圧のレベルについての補正量とフラッシュ
ROM31における書込/消去レベルとの対応関係を記
述している。
【0053】フラッシュROM31においてデータ読み
出しのために必要なセンスアンプ37と新たに追加した
A/Dコンバータ35との組み合わせをもって、フラッ
シュROM31における書込/消去レベルを検知する書
込/消去レベル検知手段38を構成している。
【0054】以上のように構成された実施の形態3の半
導体集積回路書き換えシステムについて、その動作を以
下に説明する。
【0055】半導体集積回路30に搭載されているフラ
ッシュROM31における制御プログラムを書き換える
に際して、書込ツール33を半導体集積回路30に接続
する。フラッシュROM31におけるセンスアンプ37
から書込/消去の判定レベルを読み出し、A/Dコンバ
ータ35においてアナログ情報に変換する。すなわち、
センスアンプ37とA/Dコンバータ35からなる書込
/消去レベル検知手段38がフラッシュROM31にお
ける書込/消去レベルを検知する。書込制御回路32
は、この検知したフラッシュROM31における書込/
消去レベルに基づいて書込制御回路32内のデータテー
ブル36を検索し、書込/消去レベルに応じた補正量を
抽出し、書込ツール制御回路34に送出する。補正量を
受け取った書込ツール制御回路34は、半導体集積回路
30の書込制御回路32に供給すべき電源を制御する。
書込ツール33は受信した書込/消去パルスのパルス幅
または電圧で半導体集積回路30に搭載されたフラッシ
ュROM31の書き換えを行う。
【0056】すなわち、例えば、検知した書込/消去レ
ベルが間接的に低温シフトを示すときは、消去パルスの
パルス幅または電圧において、保証電圧に対してマージ
ンが狭まる方向に分布することに対応するため、書込制
御回路32は、データテーブル36から消去パルスのパ
ルス幅を大きくし、あるいは消去パルスの電圧を高くす
るための補正量を抽出送出する。さらに、書込ツール制
御回路34は、受け取った消去パルスのパルス幅または
電圧についての補正量に基づいて消去パルスのパルス幅
または電圧のレベルを補正し、その補正後の消去パルス
のパルス幅または電圧を伴う書込/消去パルスをもって
フラッシュROM31において制御プログラムの書き換
えを行う。
【0057】あるいは、上記とは逆に、検知した書込/
消去レベルが間接的に高温シフトを示すときは、書込パ
ルスのパルス幅または電圧において、保証電圧に対して
マージンが狭まる方向に分布することに対応するため、
書込制御回路32は、データテーブル36から書込パル
スのパルス幅を大きくし、あるいは書込パルスの電圧を
高くするための補正量を抽出送出する。さらに、書込ツ
ール制御回路34は、受け取った書込パルスのパルス幅
または電圧についての補正量に基づいて書込パルスのパ
ルス幅または電圧のレベルを補正し、その補正後の書込
パルスのパルス幅または電圧を伴う書込/消去パルスを
もってフラッシュROM31において制御プログラムの
書き換えを行う。
【0058】以上のようにして、フラッシュROM31
における書込/消去レベルの検知を通じて間接的に半導
体集積回路30の環境温度の変動に応じて、書込/消去
パルスのパルス幅または電圧を変更しながらフラッシュ
ROM31の書き換えを行うので、温度変動の影響を受
けることなしに、適正な書込/消去を行うことができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明による半導体集積
回路書き換えシステムにおいては、フラッシュROMの
書き換えを行うときに、書込ツールもしくは半導体集積
回路内の温度検知手段またはA/Dコンバータを用いて
半導体集積回路の温度変化を直接的または間接的に検知
し、検知温度に基づいて書込/消去パルスのパルス幅ま
たは電圧を補正するようにしたので、安定性の高い書込
/消去の判定レベルを得ることができ、ひいては書込/
消去の動作を安定的に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる実施の形態1の半導体集積回
路書き換えシステムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明にかかわる実施の形態2の半導体集積回
路書き換えシステムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明にかかわる実施の形態3の半導体集積回
路書き換えシステムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】従来の技術の課題を指摘するもので、書込/消
去レベルがパルスに依存して変動することを示す図であ
る。
【図5】従来の技術の課題を指摘するもので、書込/消
去レベルが電圧に依存して変動することを示す図であ
る。
【図6】従来の技術の課題を指摘するもので、書込/消
去の判定レベルが温度に依存して変動することを示す図
である。
【符号の説明】
10,20,30 半導体集積回路 11,21,31 フラッシュROM 12,22,32 書込制御回路 13,23,33 書込ツール 14,24,34 書込ツール制御回路 15,25 温度検知手段 16,26,36 データテーブル 35 A/Dコンバータ 37 センスアンプ 38 書込/消去レベル検知手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラッシュROMおよびこのフラッシュ
    ROMに対する書込制御回路を搭載してなる半導体集積
    回路と、前記フラッシュROMに対してプログラムの書
    き込みを行う書込ツールとの組み合わせからなる半導体
    集積回路書き換えシステムにおいて、温度検知手段を備
    えるとともに、前記書込制御回路を介しての前記フラッ
    シュROMの書き換え動作のための書込/消去パルスの
    パルス幅または電圧のレベルを前記温度検知手段による
    検知温度に基づいて補正するように構成してあることを
    特徴とする半導体集積回路書き換えシステム。
  2. 【請求項2】 前記検知温度に基づく前記書込/消去パ
    ルスのパルス幅または電圧のレベルの補正の機能を前記
    書込ツールに持たせてあることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体集積回路書き換えシステム。
  3. 【請求項3】 前記検知温度に基づく前記書込/消去パ
    ルスのパルス幅または電圧のレベルの補正の機能を前記
    書込制御回路に持たせてあることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体集積回路書き換えシステム。
  4. 【請求項4】 前記温度検知手段が前記書込ツールに備
    えられていることを特徴とする請求項1から請求項3ま
    でのいずれかに記載の半導体集積回路書き換えシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記温度検知手段が前記半導体集積回路
    に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項
    3までのいずれかに記載の半導体集積回路書き換えシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記温度検知手段が前記半導体集積回路
    を実装するボードに備えられていることを特徴とする請
    求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体集積
    回路書き換えシステム。
  7. 【請求項7】 前記書込/消去パルスのパルス幅または
    電圧のレベルについての補正量と前記検知温度との対応
    関係を記述しているデータテーブルを備え、前記温度検
    知手段による検知温度に基づいて前記データテーブルを
    検索し取得した補正量を前記書込ツールまたは前記書込
    制御回路に与えるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項6までのいずれかに記載の半導体
    集積回路書き換えシステム。
  8. 【請求項8】 フラッシュROMおよびこのフラッシュ
    ROMに対する書込制御回路を搭載してなる半導体集積
    回路と、前記フラッシュROMに対してプログラムの書
    き込みを行う書込ツールとの組み合わせからなる半導体
    集積回路書き換えシステムにおいて、前記フラッシュR
    OMにおける書込/消去レベルを検知する書込/消去レ
    ベル検知手段を備えるとともに、前記書込制御回路を介
    しての前記フラッシュROMの書き換え動作のための書
    込/消去パルスのパルス幅または電圧のレベルを前記書
    込/消去レベル検知手段の検知による前記フラッシュR
    OMにおける書込/消去レベルに基づいて補正するよう
    に構成してあることを特徴とする半導体集積回路書き換
    えシステム。
  9. 【請求項9】 前記フラッシュROMにおける書込/消
    去レベルを検知する前記書込/消去レベル検知手段は、
    前記半導体集積回路におけるセンスアンプと、前記セン
    スアンプに接続のA/Dコンバータとの組み合わせで構
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体
    集積回路書き換えシステム。
  10. 【請求項10】 前記書込/消去パルスのパルス幅また
    は電圧のレベルについての補正量と前記フラッシュRO
    Mにおける書込/消去レベルとの対応関係を記述してい
    るデータテーブルを備え、前記書込/消去レベル検知手
    段の検知による書込/消去レベルに基づいて前記データ
    テーブルを検索し取得した補正量を前記書込制御回路ま
    たは書込ツールに与えるように構成されていることを特
    徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体集積回
    路書き換えシステム。
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