JP2002366621A - 店舗経営指導情報提供方法およびそのサーバのプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】フランチャイズチェーン（ＦＣ）加盟店等の複
数の店舗の内外の状況を監視カメラとマイクロホンによ
り遠隔監視し、これら監視カメラからの画像データとマ
イクロホンからの音声データに基づいて作成された店舗
の経営上必要な各種情報を経営指導情報としてＦＣ本部
等の本部にオンラインで提供する店舗経営指導情報提供
方法およびそのプログラムを提供する。 【解決手段】店舗２ａ〜２ｎの内外に設置された複数の
監視カメラ１０および複数のマイクロホンから店舗内外
の画像データと音声データとをそれぞれ収集する店舗端
末２を備えた複数の店舗の当該各店舗端末と、これら店
舗を経営上統括する本部端末９とに、電気通信網５を介
してそれぞれ接続された経営指導センター６のサーバ７
により、上記店舗の経営を指導するために必要な経営指
導情報を上記本部端末に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフランチャ
イズチェーン（ＦＣ）加盟店の複数のコンビニエンスス
トア等の小売店や飲食業等のサービス業の各種店舗の内
外の状況等を、複数の監視カメラやマイクロホン等を介
してオンラインにより遠隔監視し、これら店舗の経営に
必要な各種情報を経営指導情報としてＦＣ本部等の本部
端末に提供する店舗経営指導情報提供方法およびそのサ
ーバのプログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンビニエンスストア等の小売
店や外食産業等のサービス業で普及しているフランチャ
イズチェーン（ＦＣ）は、商品をＦＣ本部が仕入れる一
方、販売促進、広告、人事教育等の経営指導をコンビニ
エンスストア等の加盟店のオーナー等に対して行ってい
る。

【０００３】このために、例えばコンビニエンスストア
等のＦＣ本部では、例えばスーパーバイザーと称する営
業担当者を、所定地域の所定数の店舗にそれぞれ派遣し
て各店舗の販売促進や広告、店員の教育等の経営指導を
行わせている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなＦＣ本部のスーパーバイザー自体の経営指導能力に
ばらつきがあるうえに、スーパーバイザー自体の教育や
訓練に時間とコストがかかるという課題がある。

【０００５】また、スーパーバイザーは店舗の経営指導
を行なうために必要な情報を収集するために殆ど毎日、
担当の店舗に赴き、店舗内外の清掃状況やごみ出しの状
況、店員の服装や接客方法、商品陳列棚の陳列方法や欠
品商品、バックヤードの在庫商品の保管方法等、店舗経
営の指導に必要な店舗に関する多くの情報を収集するた
めに、各店舗を常に監視し、記録しておかなければなら
ず、スーパーバイザーの大きな負担となっている。

【０００６】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、フランチャイズチェーン（Ｆ
Ｃ）加盟店等の複数の店舗の内外の状況を監視カメラと
マイクロホンにより遠隔監視し、これら監視カメラから
の画像データとマイクロホンからの音声データに基づい
て作成された店舗の経営上必要な各種情報を経営指導情
報としてＦＣ本部等の本部にオンラインで提供する店舗
経営指導情報提供方法およびそのサーバのプログラムを
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１に係る発
明は、店舗の内外に設置された複数の監視カメラおよび
複数のマイクロホンから店舗内外の画像データと音声デ
ータとをそれぞれ収集する店舗端末を備えた複数の店舗
の当該各店舗端末と、これら店舗を経営上統括する本部
の端末とに、電気通信網を介してそれぞれ接続された情
報提供センターのサーバにより、上記店舗の経営を指導
するために必要な経営指導情報を上記本部端末に送信す
る店舗経営指導情報提供方法であって、上記サーバによ
り、上記各店舗端末から各店舗の画像データと音声デー
タとを上記電気通信網を介して受信するステップと、こ
れら画像データと音声データとに基づいて店舗毎に作成
された上記経営指導情報を上記本部端末に送信するステ
ップと、を実行することを特徴とする店舗経営指導情報
提供方法である。

【０００８】ここで、経営指導情報とは店舗の防犯、防
災に関する情報、店員の服装や接客方法に関する店員情
報、商品陳列情報、商品欠品情報、在庫情報、来客情
報、店舗内外状況情報等、店舗の経営に必要な一切の情
報をいう。

【０００９】この発明によれば、各店舗の内外に配置さ
れた複数の監視カメラにより撮影された店舗内外の画像
データと、マイクロホンにより集音された音声データ
は、各店舗端末により収集されてから、電気通信網を介
して情報提供センターのサーバに伝送され、ここで店舗
の経営に必要な経営指導情報が例えば、自動または手動
により作成され、本部端末に送信される。

【００１０】このために、本部端末を備えた例えばＦＣ
本部等では、従来例のようにＦＣ加盟店等多くの店舗
に、経営指導を行なう多くのスーパーバイザーを現実に
派遣せずに、情報センターのサーバからの経営指導情報
に基づいて複数の店舗の経営を指導することができる。
したがって、ＦＣ本部側では、従来例のように複数のス
ーパーバイザー等の経営指導員を複数の店舗に現実に派
遣して経営指導を作成するために必要な情報を入手する
必要がないうえに、各スーパーバイザー自身により経営
指導を作成する必要がないので、スーパーバイザーの負
担を大幅に軽減することができ、経営指導に伴なうコス
トを大幅に低減できる。さらに、スーパーバイザーの経
営指導能力のばらつきに伴なう経営指導自体のばらつき
を抑制して、経営指導自体の質的向上を図ることができ
る。

【００１１】請求項２に係る発明は、上記監視カメラと
マイクロホンの少なくとも一方は、上記サーバにより遠
隔操作されるように構成されており、サーバは、その入
力された画像データを表示すると共に音声データを出力
する出力装置と、データを入力する入力装置とを具備し
ていることを特徴とする請求項１記載の店舗経営指導情
報提供方法である。

【００１２】この発明によれば、店舗の監視カメラの撮
影角度や焦点、マイクロホンのボリューム等を情報提供
センターのサーバにより遠隔操作して、被監視対象の変
更や拡大、縮小等を行ない、店舗に関する情報収集の精
度向上を図ることができる。

【００１３】また、各店舗の画像データを表示するサー
バのモニタの画像とスピーカの音声を視聴することによ
り、複数の店舗の内外の状況等を情報提供センターにお
いて、オンラインによりリアルタイムで目視チェックす
ることができ、店舗の防犯や防災等迅速な対応が要求さ
れる出来事に対しても、所轄当局への緊急通報等により
迅速に対応することができる。

【００１４】請求項３に係る発明は、上記サーバは、上
記監視カメラにより撮影された店内の商品陳列棚を示す
画像データと、この画像データにより同定された商品陳
列棚において予め記録されている商品陳列棚標準モデル
とのパターンマッチングにより店舗に対して指導すべき
商品陳列方法を示す商品陳列方法情報と、商品陳列棚で
不足している商品を示す商品欠品情報を作成し、これら
情報を経営指導情報として本部端末に送信するステップ
を、具備していることを特徴とする請求項１または２記
載の店舗経営指導情報提供方法である。

【００１５】この発明によれば、店舗の監視カメラによ
り撮影された店内の商品陳列棚の画像データは、サーバ
により商品陳列棚標準モデルとパターンマッチングされ
て、この標準モデルと相違するために指導すべき商品陳
列方法を示す商品陳列指導情報と商品欠品情報がサーバ
により自動的に作成され、かつ本部端末に送信される。

【００１６】このために、商品陳列指導情報と商品欠品
情報を本部側のスーパーバイザー等の人手により作成す
る必要がないので、そのスーパーバイザーの負担を軽減
することができ、その分、コストの低減と経営指導の迅
速化を図ることができる。

【００１７】請求項４に係る発明は、上記サーバは、上
記画像データと音声データに基づいてオフラインで作成
された店舗に対し指導すべき店員の服装や接客方法に関
する店員情報、上記商品陳列情報および商品欠品情報、
商品の在庫に関する商品在庫情報、店舗内に出入りする
来客に関する来客情報、店舗内外の状況を示す店内外状
況情報の少なくともいずれかを経営指導情報として入力
せしめ、本部端末に送信するステップを、具備している
ことを特徴とする請求項２記載の店舗経営指導情報提供
方法である。

【００１８】この発明によれば、店舗の監視カメラから
の画像とマイクロホンからの音声をサーバのモニタとス
ピーカにより視聴したオペレータ等によりオフラインで
これら画像と音声情報とを分析し、その分析に基づいて
店員情報、商品陳列情報、商品欠品情報、在庫情報、来
客情報、店舗内外状況情報の少なくともいずれかが作成
されて本部端末に送信される。

【００１９】このように人手（オフライン）により上記
各種情報が作成される場合でも、その作成者が直接、複
数の店舗にそれぞれ赴き、実時間で店舗内外を長時間監
視し、記録する場合に比してコスト低減と時間の節約を
共に図ることができる。また、人手により経営指導情報
を作成する場合でも、予め各種店舗の画像・音声データ
をパターン化して、各パターンに対する経営指導情報を
作成しておくことにより、その経営指導情報の均質化を
図ることができる。

【００２０】そして、請求項５〜７に係る発明は、上記
請求項１〜４に係る発明のサーバを駆動するためのプロ
グラムであるので、請求項１〜４の発明とほぼ同様の作
用効果を奏する。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図１〜
図３に基づいて説明する。これらの図中、同一または相
当部分には同一符号を付している。

【００２２】図１は本発明の一実施形態に係る店舗経営
指導情報提供システム１の全体構成を示すブロック図で
ある。この店舗経営指導情報提供システム１は、本発明
をコンビニエンスストアのフランチャイズチェーン（Ｆ
Ｃ）に適用した場合のシステムの一例であり、コンビニ
エンスストア等の複数の店舗２ａ，２ｂ，２ｃ，…，２
ｎに、店舗端末３をそれぞれ設けている。これら各店舗
端末３は、公衆電話回線または専用通信回線等の通信回
線４、インターネット等の通信ネットワーク５および通
信回線４等よりなる電気通信回線網を介して情報提供セ
ンターの一例である経営指導センター６のサーバ７と、
上記複数のコンビニエンスストア等の店舗２ａ〜２ｎが
加盟しているＦＣ（フランチャイズチェーン）本部８の
本部端末９と、にそれぞれ通信自在に接続されている。

【００２３】図２に示すようにコンビニエンスストア等
の各店舗２ａ〜２ｎは、店内Ｓｉｎと店外Ｓｏｕｔと
に、例えばデジタル式の複数の監視カメラ１０，１０，
…を配設し、全部または所要の監視カメラ１０にはマイ
クロホンを設けている。すなわち、監視カメラ１０は、
店内Ｓｉｎのレジカウンター１１ａは勿論のこと、出入
口１１ｂ、全商品陳列棚１１ｃや図示しない冷凍ショー
ケース、在庫品を保管する保管棚や店舗端末３を備えた
店事務所スペース等があるバックヤード１１ｄ等に設置
され、これら監視カメラ１０，１０，…により店内Ｓｉ
ｎの全域を監視し、音声を集音し得るようになってい
る。

【００２４】また、監視カメラ１０は、店外Ｓｏｕｔの
店頭等店舗２ａ〜２ｎの周囲にも設置され、店頭の図示
しないごみ箱や駐車場、駐輪場等、店舗２ａ〜２ｎの店
外付帯設備のほぼ全体を撮影し、かつ音声を集音して店
外周辺を監視し得るようになっている。さらに、全部ま
たは所要の監視カメラ１０とマイクロホンは例えば上下
左右方向に首振り自在に構成され、その撮影角度や焦
点、ボリューム等も店舗端末３により遠隔制御し得るよ
うになっている。

【００２５】図１に示すように各店舗端末３は、各店舗
２ａ〜２ｎにおける全監視カメラ１０、図示しないマイ
クロホン、キーボードや座標入力装置等の入力装置、図
示しないモニタやプリンタ等の出力装置、これら入，出
力装置とのインターフェース部１２、このインターフェ
ース部１２からの各店舗２ａ〜２ｎ内外の画像データお
よび音声データを所定のフォーマットに合成変換ないし
編集してデータベース１３に入力して一時的にワーキン
グ処理として保存する一方、店舗２ａ〜２ｎの画像・音
声データを店舗毎の識別番号を付加して経営指導センタ
ー６のサーバ７に送信する制御部１４と、を備えてい
る。各店舗端末３としては、いわゆるパーソナルコンピ
ュータ等の小型汎用コンピュータを使用してもよく、図
１では通信ネットワーク５との回線接続を行なうＤＳ
Ｕ，ＴＡ等は図示省略している。また、データベース１
３としては、例えばリレーショナル型等公知のデータベ
ースユニットを使用してもよい。

【００２６】図３は複数の監視カメラ１０により撮影さ
れる店舗３ａ〜３ｎ内の撮影区域の位置（アドレス）を
特定するために識別番号（アドレス番号）を付加した店
内レイアウトの一例を示している。すなわち、各店舗２
ａ〜２ｎは、その内部の監視カメラの撮影エリアを例え
ばＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ，Ｉの複数のエリア
と、出入口１１ｂ周辺のエリアＪと、在庫品等を保管す
るバックヤードＫの各エリアと、にそれぞれ区画するこ
とにより、全監視カメラ１０により撮影される全画像の
位置をアドレス番号により特定し得るようになってお
り、さらに、これら各エリアＡ〜Ｋをさらに小さい区画
にそれぞれ区分し、これら小区画に予め例えば３桁の数
字のアドレス番号（識別番号）を付して、商品陳列棚や
商品自体等の位置を特定し得るようになっている。これ
ら撮影エリアのアドレス番号は画像・音声データと共
に、その一部として店舗端末３に伝送される。

【００２７】各店舗端末３は、各監視カメラ１０および
マイクロホンから収集した画像・音声データに、上記ア
ドレス番号と、各店舗を識別するための店舗ＩＤ番号と
をそれぞれ付加してデータベース１３に保存する一方、
これら各種データを経営指導センター６のサーバ７に送
信するようになっている。

【００２８】そして、図１に示すように経営指導センタ
ー６のサーバ７は、インターネット等の通信ネットワー
ク５と通信回線４を介して店舗２ａ〜２ｎからの各画像
・音声データを受信して、これらを店舗ＩＤ番号に基づ
いて各店舗２ａ〜２ｎ毎に分類ソートしてデータベース
１５に更新自在に蓄積する画像音声情報管理部１６を備
えている。

【００２９】さらに、このサーバ７は商品に関する情報
を経営指導情報の１種としてオンラインで作成しかつ管
理する商品情報作成管理部１７、防犯防災情報管理部１
８、店舗内外情報管理部１９、来客情報管理部２０、店
員情報管理部２１、在庫情報管理部２２、制御部２３お
よび各店舗２ａ〜２ｎの全監視カメラ１０からの全画像
データを表示する複数のモニタやその音声データを出力
するスピーカ等図示しない出力装置および複数のキーボ
ード等の入力装置を備えた中央制御卓２４を具備してい
る。

【００３０】中央制御卓２４には、その複数のモニタを
監視し、入出力装置を操作して経営指導情報を必要に応
じて作成する複数の経営コンサルタントがオペレータと
して配備されている。

【００３１】上記商品情報作成管理部１７は上記監視カ
メラ１０からの画像データと音声データとに基づいて各
店舗２ａ〜２ｎ毎の商品情報を自動作成するプログラム
を実行するものである。すなわち、商品情報作成管理部
１７は、上記各店舗２ａ〜２ｎからの店舗毎の各監視カ
メラ１０の画像データをオンラインで直接受信して、ま
たは画像音声情報管理部１６を介してデータベース１５
から画像データを各店舗２ａ〜２ｎ毎に読み出す一方、
データベース１５から各店舗２ａ〜２ｎの各商品陳列棚
の基準となる各商品陳列棚の標準モデル画像を読み出
す。この後、この商品陳列棚標準モデル画像と監視カメ
ラ１０からの商品陳列棚画像とを店内の全商品陳列棚画
像について順次パターンマッチングし、その不一致点を
検出する。

【００３２】商品陳列棚標準モデル画像は、全商品陳列
棚に、標準的な商品陳列方法により全ての商品を陳列し
ているので、このモデル画像と画像データとを照合させ
ることにより、売れた後、補充されていない商品、つま
り欠品商品と標準的な商品陳列方法の相違を自動的に検
出することができると共に、補充すべき欠品商品と修正
すべき商品陳列方法を含む商品情報を全店舗２ａ〜２ｎ
について経営情報の１種として自動的に作成することが
できる。

【００３３】この全店舗２ａ〜２ｎの商品情報は経営指
導情報の１種として商品情報作成管理部１７により管理
されてデータベース１５に蓄積される一方、制御部２３
により通信ネットワーク５を介してＦＣ本部８の本部端
末９へ送信される。

【００３４】上記防犯防災情報管理部１８は、中央制御
卓２４のモニタに表示されている店舗２ａ〜２ｎの内外
の画像とマイクロホンから出力される音声とをオペレー
タが視聴して、万引や強盗等の防犯または火災等、防災
上必要な状況が発生しているとオペレータが判断して防
犯防災情報を作成して中央制御卓２４の入力装置からサ
ーバ７に入力したときに、その防犯防災情報を管理する
ものであり、この防犯防災情報を更新自在にデータベー
ス１５に蓄積するものである。この防犯防災情報は制御
部２３により本部端末９に送信されるようになってい
る。また、防犯防災情報管理部１８は防犯防災上、緊急
通報の必要がある場合はその緊急通報を警察署や消防署
等所轄の当局へ通信ネットワーク５等を介して緊急通報
することができるようになっている。

【００３５】店舗内外情報管理部１８は、中央制御卓２
４のモニタに表示されている店舗２ａ〜２ｎの内外の状
況を示す画像、例えば店内外の照明装置の明るさや床や
壁の汚れ、床にごみが落ちているか否かの清掃状態等の
店内についての画像と、店外のごみ箱からごみが溢れて
いる否かの状態や駐輪場の駐輪状況等店外付帯設備につ
いての画像を、そのオペレータが見て、店舗２ａ〜２ｎ
に対して指導すべき情報、例えば店内の明るさや店内外
の清掃が不十分である等の店舗内外情報を、そのオペレ
ータが経営指導情報の一種として作成して中央制御卓２
４の入力装置によりサーバ７に入力したときに、その店
舗内外情報を管理してデータベース１５に更新自在に蓄
積するものである。この店舗内外情報は制御部２３によ
り本部端末９へ送信されるようになっている。

【００３６】来客情報管理部１９は、中央制御卓２４の
モニタに表示されている来客に関する画像をオペレータ
が見て、例えば店舗２ａ〜２ｎに出入りする来客の数と
その時間帯、来客の店内の移動軌跡等来客に関する情報
をオペレータが経営指導情報の１種として作成して入力
装置によりサーバ７へ入力したときに、この来客情報を
管理するものであり、この来客情報を更新自在にデータ
ベース１５に蓄積するものである。この来客情報は制御
部２３により本部端末９へ送信されるようになってい
る。

【００３７】店員情報管理部２１は、中央制御卓２４の
モニタに表示されている店員の画像およびスピーカから
出力される店員の音声をオペレータが視聴して、店員の
服装の乱れや来客への挨拶等の声掛け等、店員の接客に
ついての態度、接客方法が正しく実行されているか否か
等店員に対して指導すべき店員情報または店員に対する
評価に基づく店員評価情報をオペレータが作成して入力
装置によりサーバ７に入力したときに、その店員情報を
管理するものであり、この店員情報を更新自在にデータ
ベース１５に蓄積するものである。この店員情報は制御
部２３により本部端末９へ送信されるようになってい
る。

【００３８】在庫情報管理部２２は、中央制御卓２４の
モニタに表示されている店舗２ａ〜２ｎのバックヤード
の商品在庫に関する画像、例えば在庫品が不足している
在庫欠品商品、在庫品が整理整頓されているか否か、ま
たは適切な場所に保管されているか否かの画像をオペレ
ータが監視して店舗２ａ〜２ｎに対して指導すべき在庫
情報を作成して入力装置によりサーバ７に入力したとき
に、この店員情報を管理するものであり、この在庫情報
は制御部２３により更新自在にデータベース１５に蓄積
される一方、本部端末９へ送信されるようになってい
る。

【００３９】次に、この店舗経営指導情報提供システム
１の作用を説明する。

【００４０】各店舗２ａ〜２ｎについての内外の画像と
音声は各店舗２ａ〜２ｎの複数の監視カメラ１０とマイ
クロホンにより撮影・集音され、画像データと音声デー
タとして各店舗２ａ〜２ｎの店舗端末３に収集される。

【００４１】各店舗端末３はこれら収集した画像データ
と音声データを制御部１４によりデータベース１３に蓄
積する一方、通信回線４と通信ネットワーク５を介して
経営指導センター６のサーバ７へ送信する。

【００４２】サーバ７では、これら全店舗２ａ〜２ｎの
全画像・音声データを受信すると、この受信した全画像
・音声データが画像音声情報管理部１６で各店舗２ａ〜
２ｎ毎に管理される一方、データベース１５へ更新自在
に蓄積される。さらに、これら受信した全画像データは
中央制御卓２４のモニタに表示される一方、音声データ
がスピーカから出力され、これらはオペレータによりモ
ニタされる。

【００４３】また、サーバ７の商品情報作成管理部１７
は、上記画像データをオンラインで直接受信し、または
画像音声情報管理部１６から読み出すと、各店舗２ａ〜
２ｎ毎の全ての商品陳列棚についての商品陳列棚標準モ
デル画像を順次読み出し、この標準モデル画像と、受信
した全商品陳列棚の画像とのパターンマッチングによ
り、各商品陳列棚の欠品商品と陳列方法の相違を自動的
に検出し、補充すべき欠品商品と修正すべき商品陳列方
法と、その陳列棚の位置を同定するためのアドレスとを
含む商品情報を経営情報の１種として自動的に作成す
る。

【００４４】この商品情報は商品情報作成管理部１７で
管理されて、データベース１５に蓄積される一方、制御
部２３により通信回線４と通信ネットワーク５を介して
ＦＣ本部８の本部端末９へ送信される。

【００４５】一方、中央制御卓２４のモニタを監視する
オペレータが、そのモニタに表示されている各店舗２ａ
〜２ｎの画像や音声に基づいて防犯や防災上、各店舗２
ａ〜２ｎに対して指導すべき防犯防災情報の通報が必要
であると判断して、このオペレータが所定のフォーマッ
トに従って防犯防災情報をオフラインにより作成し、中
央制御卓２４の入力装置によりサーバ７へ入力すると、
この防犯防災情報が防犯防災管理部１８で管理されて、
データベース１５に蓄積される一方、通信回線４と通信
ネットワーク５を介して本部端末９へ送信される。ま
た、緊急性のある防犯防災情報は警察署や消防署等所轄
の当局へ通信ネットワーク５等を介して緊急通報され
る。

【００４６】これと同様に、中央制御卓２４のモニタと
スピーカを視聴するオペレータにより、そのモニタに表
示されている各店舗２ａ〜２ｎの画像と音声の視聴か
ら、店舗内外情報、来客情報、店員情報、在庫情報等、
店舗２ａ〜２ｎの経営のために必要な所要の経営指導情
報をオフラインにより適宜作成した場合にはこれら店舗
内外情報、来客情報、店員情報、在庫情報は店舗内外情
報管理部１９、来客情報管理部２０、店員情報管理部２
１、在庫情報管理部２２にそれぞれ管理されて、本部端
末９へ送信され、提供される。

【００４７】また、中央制御卓２４のキーボード等の入
力装置の所要の操作により各監視カメラ１０の撮影角や
焦点等を遠隔操作して所望の画像や音声を収集すること
ができる。

【００４８】したがって、この店舗経営指導情報提供シ
ステム１の方法によれば、従来のようにＦＣ本部８から
スーパーバイザー等の店舗経営指導員を複数の店舗２ａ
〜２ｎに現実に派遣しなくとも複数の店舗２ａ〜２ｎの
経営の現状を中央制御卓２４のモニタとスピーカにより
画像と音声とにより集中的に監視し、各店舗２ａ〜２ｎ
に対する経営指導情報をＦＣ本部８へ迅速に提供するこ
とができる。これにより、各店舗２ａ〜２ｎへ提供する
経営指導情報の提供コストの低減と迅速化とを共に図る
ことができる。

【００４９】なお、この店舗経営指導情報提供システム
１の方法では、上記商品情報以外の経営指導情報をオペ
レータによりオフライン（手動）で作成する場合につい
て説明したが、これら経営指導情報についても商品情報
と同様にオンラインで自動作成するように構成してもよ
い。また、フランチャイズチェーンの店舗２ａ〜２ｎと
してコンビニエンスストアの場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば各種の
小売店は勿論、飲食店等の各種サービス業のフランチャ
イズチェーン店に適用してもよい。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の店舗経営
指導情報提供方法によれば、従来のようにＦＣ本部から
スーパーバイザー等の店舗経営指導員を複数の店舗に現
実に派遣しなくとも複数の店舗の経営の現状を中央制御
卓により画像と音声とにより集中的に監視し、各店舗の
経営指導情報をＦＣ本部等の経営統括本部に迅速に提供
することができる。これにより、各店舗へ提供される経
営指導情報の提供コストの低減と迅速化とを共に図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る店舗経営指導情報提
供システムの全構成を示すブロック図。

【図２】図１で示す店舗の監視カメラの配置例を示す
図。

【図３】図１で示す店舗内の位置を特定するためのアド
レスを示す店内レイアウト図。

【符号の説明】

１ 店舗経営指導情報提供システム（方法） ２ａ〜２ｎ 店舗 ３ 店舗端末 ４ 通信回線 ５ 通信ネットワーク ６ 経営指導センター ７ 経営指導センターのサーバ ８ ＦＣ本部 ９ 本部端末 １０ 監視カメラ １１ａ レジカウンター １１ｂ 店出入口 １１ｃ 商品陳列棚 １１ｄ バックヤード １２ 店舗端末 １５ データベース １６ 画像音声情報管理部 １７ 商品情報作成管理部 １８ 防犯防災情報管理部 １９ 店舗内外情報管理部 ２０ 来客情報管理部 ２１ 店員情報管理部 ２２ 在庫情報管理部 ２３ 制御部 ２４ 中央制御卓

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗の内外に設置された複数の監視カメ
   ラおよび複数のマイクロホンから店舗内外の画像データ
   と音声データとをそれぞれ収集する店舗端末を備えた複
   数の店舗の当該各店舗端末と、これら店舗を経営上統括
   する本部の端末とに、電気通信網を介してそれぞれ接続
   された情報提供センターのサーバにより、上記店舗の経
   営を指導するために必要な経営指導情報を上記本部端末
   に送信する店舗経営指導情報提供方法であって、 上記サーバにより、 上記各店舗端末から各店舗の画像データと音声データと
   を上記電気通信網を介して受信するステップと、 これら画像データと音声データとに基づいて店舗毎に作
   成された上記経営指導情報を上記本部端末に送信するス
   テップと、を実行することを特徴とする店舗経営指導情
   報提供方法。
2. 【請求項２】 上記監視カメラとマイクロホンの少なく
   とも一方は、上記サーバにより遠隔操作されるように構
   成されており、サーバは、その入力された画像データを
   表示すると共に音声データを出力する出力装置と、デー
   タを入力する入力装置とを具備していることを特徴とす
   る請求項１記載の店舗経営指導情報提供方法。
3. 【請求項３】 上記サーバは、 上記監視カメラにより撮影された店内の商品陳列棚を示
   す画像データと、この画像データにより同定された商品
   陳列棚において予め記録されている商品陳列棚標準モデ
   ルとのパターンマッチングにより店舗に対して指導すべ
   き商品陳列方法を示す商品陳列方法情報と、商品陳列棚
   で不足している商品を示す商品欠品情報を作成し、これ
   ら情報を経営指導情報として本部端末に送信するステッ
   プを、具備していることを特徴とする請求項１または２
   記載の店舗経営指導情報提供方法。
4. 【請求項４】 上記サーバは、 上記画像データと音声データに基づいてオフラインで作
   成された店舗に対し指導すべき店員の服装や接客方法に
   関する店員情報、上記商品陳列情報および商品欠品情
   報、商品の在庫に関する商品在庫情報、店舗内に出入り
   する来客に関する来客情報、店舗内外の状況を示す店内
   外状況情報の少なくともいずれかを経営指導情報として
   入力せしめ、本部端末に送信するステップを、具備して
   いることを特徴とする請求項２記載の店舗経営指導情報
   提供方法。
5. 【請求項５】 店舗の内外に設置された複数の監視カメ
   ラおよび複数のマイクロホンから店舗内外の画像データ
   と音声データとをそれぞれ収集する店舗端末を備えた複
   数の店舗の当該各端末と、これら店舗を経営上統括する
   本部の端末とに、電気通信網を介してそれぞれ接続され
   た情報提供センターのサーバにより、上記店舗の経営を
   指導するために必要な経営指導情報を上記本部端末に送
   信する店舗経営指導情報提供方法の当該サーバのプログ
   ラムであって、 上記各店舗端末から各店舗の画像データと音声データと
   を上記電気通信網を介して受信するステップと、 これら画像データと音声データとに基づいて店舗毎に作
   成された上記経営指導情報を上記本部端末に送信するス
   テップと、を有することを特徴とする店舗経営指導情報
   提供方法のサーバのプログラム。
6. 【請求項６】 上記サーバは、 上記監視カメラにより撮影された店内の商品陳列棚を示
   す画像データと、この画像データにより同定された商品
   陳列棚において予め記録されている商品陳列棚標準モデ
   ルとのパターンマッチングにより店舗に対して指導すべ
   き商品陳列方法を示す商品陳列方法情報と、商品陳列棚
   で不足している商品を示す商品欠品情報を作成し、これ
   ら情報を経営指導情報として本部端末に送信するステッ
   プを、具備していることを特徴とする請求項５記載の店
   舗経営指導情報提供方法のサーバのプログラム。
7. 【請求項７】 上記サーバは、 上記画像データと音声データに基づいてオフラインで作
   成された店舗に対し指導すべき店員の服装や接客方法に
   関する店員情報、上記商品陳列情報および商品欠品情
   報、商品の在庫に関する商品在庫情報、店舗内に出入り
   する来客に関する来客情報、店舗内外の状況を示す店内
   外の状況を示す店内外状況情報の少なくともいずれかを
   経営指導情報として入力せしめ、本部端末に送信するス
   テップを、具備していることを特徴とする請求項６記載
   の店舗経営指導情報提供方法のサーバのプログラム。