JP2002365257A - バイオセンサのリフレッシュ方法およびバイオセンサの洗浄装置 - Google Patents

バイオセンサのリフレッシュ方法およびバイオセンサの洗浄装置

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JP2002365257A JP2001174509A JP2001174509A JP2002365257A JP 2002365257 A JP2002365257 A JP 2002365257A JP 2001174509 A JP2001174509 A JP 2001174509A JP 2001174509 A JP2001174509 A JP 2001174509A JP 2002365257 A JP2002365257 A JP 2002365257A
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Soichi Saito
総一 斎藤
Satoru Ikeda
悟 池田
Atsushi Saito
敦 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し測定におけるバイオセンサの精度お
よび再現性を向上させる。 【解決手段】 測定が完了したら、バイオセンサ10を
洗浄液23に浸漬し感応部8を洗浄する。洗浄容器23
には超音波手段24が設けられていて、洗浄液23に対
し超音波を印加できる。感応部8を洗浄液23に浸した
状態で超音波を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水溶液中の特定成分
を定量するバイオセンサのリフレッシュ方法およびバイ
オセンサの洗浄装置に係わり、特に血液または血液より
分離された液体または尿を定量するバイオセンサのリフ
レッシュ方法およびバイオセンサの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療や分析の分野においてバイオ
センサを用いた計測が盛んに行なわれている。医療の分
野での主な被測定液には血液や血液から分離された液
体、尿などがある。
【0003】血液や尿を検体とするバイオセンサには大
きく分けると、使い捨てタイプと繰り返し使用可能なタ
イプの2種類がある。繰り返し測定タイプは資源の節約
ができる、1回あたりの測定コストが低くできる等のメ
リットを有している。しかしながら、繰り返し使用可能
なバイオセンサを用いて繰り返し測定を行なった場合に
は、先の測定での反応生成物が残量していたり、汚染物
質(反応を阻害する物質)が吸着していたりすると、後
の測定の精度が低下してしまうという問題がある。
【0004】このような問題点を解決するために種々の
試みがなされている。その一例はバイオセンサを構成す
る酵素電極の電極間に、測定時と異なる電圧を供給する
方法である。そのような例としては、1)作用電極に対
し測定前(後)に測定時とは逆の電圧を供給する(特開
昭60−155959号公報)や、2)作用電極に逆バ
イアスを所定時間供給した後、測定時の順バイアスより
も高い電圧を供給する(特開平3−85435号公報)
などがある。これらの方法を用いることにより、電極反
応の静電力で吸着される物質や、電極により酸化還元さ
れる吸着物質を効果的に除去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の血液や
尿は、血球やタンパク質など電気化学的に除去できない
ものをも含んでおり、従来の方法では十分な再現性を得
られないという課題があった。
【0006】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたものであり、発明が解決しようとする課題は、繰り
返し再現性に優れたバイオセンサのリフレッシュ方法お
よびバイオセンサの洗浄装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は水溶液中の特定基質を定量するためバイオセンサの感
応部を水溶液と接触させて基質濃度を測定する測定工程
と、測定工程にバイオセンサの感応部を洗浄液あるいは
保存液と接触させる接触工程と、洗浄液または保存液あ
るいはバイオセンサに超音波を印加する超音波印加工程
とを含むことを特徴とするバイオセンサのリフレッシュ
方法としたものである。
【0008】請求項2に係わる発明は洗浄液が水である
ことを特徴とする請求項1記載のバイオセンサのリフレ
ッシュ方法としたものである。
【0009】請求項3に係わる発明は保存液が水素イオ
ン濃度(pH)緩衝液であることを特徴とする請求項1
記載のバイオセンサのリフレッシュ方法としたものであ
る。
【0010】請求項4に係わる発明はバイオセンサが電
流検出型のバイオセンサであることを特徴とする請求項
1記載のバイオセンサのリフレッシュ方法としたもので
ある。
【0011】請求項5に係わる発明はバイオセンサの測
定工程と同じ電圧を印加しながら、測定工程後にバイオ
センサの感応部を洗浄液あるいは保存液と接触させる接
触工程と、洗浄液または保存液あるいはバイオセンサに
超音波を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴と
する請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方法と
したものである。
【0012】請求項6に係わる発明はバイオセンサに電
圧を印加せずに、測定工程にバイオセンサの感応部を洗
浄液あるいは保存液と接触させる接触工程と、洗浄液ま
たは保存液あるいはバイオセンサに超音波を印加する超
音波印加工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の
バイオセンサのリフレッシュ方法としたものである。
【0013】請求項7に係わる発明はバイオセンサの測
定工程時と逆方向の電圧を印加しながら、測定工程後に
バイオセンサの感応部を洗浄液と接触させる接触工程
と、洗浄液または保存液あるいはバイオセンサに超音波
を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴とする請
求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方法としたも
のである。
【0014】請求項8に係わる発明は水溶液が血液また
は血液より分離された液体、または尿であることを特徴
とする請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方法
としたものである。
【0015】請求項9に係わる発明は水溶液中のバイオ
センサと、バイオセンサを駆動する駆動部を有するバイ
オセンサ本体とを具備し、バイオセンサ本体内にバイオ
センサに超音波を印加する超音波印加手段を設けたこと
を特徴とするバイオセンサの洗浄装置としたものであ
る。
【0016】請求項10に係わる発明は水溶液が注入さ
れる容器と、この容器の水溶液中に挿入されるバイオセ
ンサと、バイオセンサを駆動する駆動部を有するバイオ
センサ本体とを具備し、容器内にバイオセンサに超音波
を印加する超音波印加手段を設けたことを特徴とするバ
イオセンサの洗浄装置としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバイオセンサのリ
フレッシュ方法およびバイオセンサの洗浄装置について
説明する。
【0018】図1(A)〜(C)は本発明のバイオセン
サのリフレッシュ方法の概略を示す断面模式図であり、
図1(A)は保存工程、図1(B)は測定工程、図1
(C)は洗浄工程を示し、これらを1サイクルとして繰
り返し測定が行なわれる。
【0019】まず、ここで用いるバイオセンサ1につい
て図2及び図3を用いて説明する。図2はバイオセンサ
とし電流検出型のグルコースセンサを有する尿糖測定器
の外観斜視図、図3は図2のB−B′断面矢視図を示
す。グルコースセンサは血糖値や尿糖値の測定に広く利
用されている。
【0020】最も一般的なグルコースセンサではグルコ
ース酸化酵素(GOX)を用いてグルコースがグルコノ
ラクトンと過酸化水素に変換される反応を利用してい
る。すなわち、下記の(1)式の様に反応する。 グルコース + O2 → グルコノラクトン + H2 2 ・・・(1) (C6 126 ) GOX (C6 106 ) この(1)式で生成した過酸化水素を作用極で酸化して
反応量を電流値として検出する。電極での反応は(2)
式の通りである。 H2 2 →O2 +2e- +2H2 + ・・・(2)
【0021】(1)及び(2)式から明らかなように、
グルコースに比べてO2 が過剰に存在する場合には、溶
液中のグルコース濃度は電流に比例するのでグルコース
濃度を定量できる。
【0022】図2に示す尿糖測定器1は酵素の働きを利
用して、尿中の糖を検出するもので、測定器本体2にセ
ンサ本体3がセンサキャップ7を介して着脱自在と成さ
れ、測定器本体2には各種の電子回路を内蔵し、電池カ
バー5を介して電池等を挿入可能と成され、測定器本体
2の表面には尿糖の測定値を表示するLCD等の表示部
4が設けられている。
【0023】センサ本体3はバイオセンサ10をセンサ
ホルダ6の先端に内蔵し、バイオセンサ10の感応部8
には窓が設けられ、この窓を介して水溶液の尿をこのバ
イオセンサ10に掛ければ自動的に尿中の糖値が表示部
4に表示されるようになる。
【0024】バイオセンサ10は図3に示す様に、絶縁
性基板11上に作用極12と対極13が形成され、その
上に選択透過膜14、固定化酵素膜15、ポリカーボネ
イト多孔膜が順次積層されている。ここで、ポリカーボ
ネイト多孔膜が制限透過膜17として作用し、このポリ
カーボネイト多孔膜には中性子線を照射し、中性子線で
変質した変質部を化学エッチングした複数の透孔16が
形成されている。
【0025】次に図1(A)〜(C)を用いて、本発明
のバイオセンサのリフレッシュ方法を説明する。
【0026】図1(A)の保存容器18内には保存液1
9が入れられ、バイオセンサ10の感応部8が保存液1
9に浸されて、バイオセンサが保存状態に保持されてい
る。
【0027】次に図1(B)に示す側断面図は測定工程
を示すもので、測定を行なうときはバイオセンサ10を
有する測定器1を保存液19から取り出し、検体20と
しての水溶液中の特定基質を定量するために容器21中
に入れられた、検体20内にバイオセンサ10の感応部
8を浸漬する。このときに得られる応答信号により所望
の基質濃度が定量される。なお検体20を感応部8に滴
下しても同様の測定が可能である。この場合も発明の本
質に変わりはない。
【0028】図1(C)の側断面図はバイオセンサ10
を洗浄する工程を示すもので、洗浄容器22内には洗浄
液23が注入され、洗浄容器22内には超音波印加手段
24が設けられている。図1(B)で測定が完了した
ら、バイオセンサ10を洗浄液23に浸漬し感応部8を
洗浄する。この際、洗浄容器22の超音波印加手段24
を駆動して、洗浄液23に対し超音波を供給する。感応
部8を洗浄液23に浸した状態で超音波を印加すると、
従来の方法では除去しきれなかった反応生成物や測定の
障害となる吸着物質を速やかに除去することができ、バ
イオセンサ10がリフレッシュされる。このリフレッシ
ュを行なう前に水洗等により予備洗浄を行なっておけ
ば、より効果的であり、また洗浄液23の寿命を延ばす
ことができる。リフレッシュが終わったらバイオセンサ
1を保存液4に浸漬し、初期状態に戻る。
【0029】尚、洗浄容器22内に設けられた超音波印
加手段24としてはチタン酸バリウム、ジルコチタン酸
鉛系のボルト締めランジユバン型振動子あるいは洗浄用
の円板型振動子を用いることが出来る。洗浄用円板型振
動子は直径Dが40mm乃至77mm程度で、厚みは
2.5mm乃至5mm程度であり、54kHz〜28k
Hz程度の発振周波数のものが選択されている。本例で
は直径50mm、厚み2.5mmで発振周波数45kH
zの円板型振動子を用いた。
【0030】〔実施例〕以下、本発明のバイオセンサの
リフレッシュ方法およびバイオセンサの洗浄装置の1実
施例を図4(A),(B)及び図5を用いて説明する。
【0031】〔実施例1〕図4(A)は本実施例に用い
るバイオセンサの測定回路を示す系統図、図4(B)
は、図4(A)のA−A′断面矢視図を示すものであ
る。
【0032】バイオセンサ10はPtからなる作用極1
2と対極13並びに表面がAg,Cl内側がAgから成
る参照極25をSi等の絶縁基板11上に形成し、これ
ら各電極12,13,25に連接する電極パッド26が
形成された酵素電極上に酵素固定化膜15を図4(B)
の様に積層している。酵素電極には必要に応じて図3の
様に下層に選択透過膜14、外層に制限透過膜17を積
層することもできる。
【0033】ここでは尿中のグルコース(ブドウ糖)濃
度を定量する尿糖測定器1であるため、酵素としてグル
コースオキシターゼを用いた。酵素はアルブミンとグル
タルアルデヒドのマトリックスを用いて固定化した。こ
の酵素電極をプリント配線板27と接続し、全体を図4
(B)の様にプラスチックのカートリッジ28に液密に
実装してバイオセンサ10を構成した。カートリッジ2
8には作用極12の感応部8に対応して窓29を設け
た。
【0034】バイオセンサ10を本体2に液密かつ電気
的に接続した。本体2のプリント配線板27にはオペア
ンプOP及び基準電源E並びに電流検出抵抗Rから成る
ポテンショスタット回路を内臓させ、バイオセンサ10
に基準電源Eから所定の電圧を供給しながら作用極12
と対極13間に流れる電流を抵抗Rで測定できるように
し本体2には測定された、この電流値から基質濃度を算
出する演算回路23が含まれ、この値が本体2の表示部
4に表示されるようにした。
【0035】次に、図1(A),(B),(C)で説明
した、保存、測定、洗浄のサイクルを繰り返し、尿中の
グルコース濃度を測定した。
【0036】まず保存状態からスタートした。保存液1
9は水素イオン濃度であるpHが7.0のリン酸緩衝液
を用いた。作用極12には参照極18を基準として0.
7Vの低電圧を供給した。
【0037】次に本体2を保存容器18から取り出して
バイオセンサ10を保存液19から検体(尿)20の中
に移した。このときバイオセンサ10にはグルコース濃
度に対応した電流が流れる。30秒後の電流値を用いて
グルコース濃度を算出するようにした。
【0038】次に洗浄およびリフレッシュを行なった。
このとき作用極12に供給する電圧は0.7V一定にし
ておいた。まずバイオセンサ10を流水で予備洗浄し、
次に洗浄液23に浸漬した。洗浄液23には蒸留水を用
いた。この状態で超音波印加手段24より45kHzの
超音波を10秒間供給した。次に保存液19にバイオセ
ンサ10を戻して1サイクルの動作を完了した。
【0039】この方法でBIO−RAD社製コントロー
ル尿(アブノーマル)の測定を行なった。測定間隔1分
で10回繰り返した。また超音波によりリフレッシュ動
作を行なわない測定も同様に行なった。その結果を図5
に示す。図5に於いて、横軸は回数、縦軸はグルコース
濃度を示している。リフレッシュを行なわない場合には
10回で約10%の出力低下が見られたが、リフレッシ
ュを行なった場合には低下の割合は4%以下であった。
なお、どちらの場合も測定間隔を3分以上にした場合は
系統的な低下はほとんど見れなかった。以上のように超
音波を用いることで、測定間隔を短くしても、繰り返し
測定の精度を確保することができるようになった。
【0040】尚、ここでは酵素電極を用いた例を紹介し
たが、本発明はイオン感応性トランジスタ・{ISFE
T(Ion Sensitive FET)}や、水晶
振動子板を用いたバイオセンサにもまったく同様に適用
できる。また、ここでは洗浄液23に超音波を供給した
が、保存容器18内の保存液19に超音波を供給するこ
とによっても同様の効果が得られる。ただし、この場合
は保存液19に汚染物質が僅かずつ蓄積していくので、
保存液19の交換頻度を上げる必要がある。
【0041】また、効率は悪くなるが、接点の耐衝撃性
に不安のある場合にはバイオセンサ10の電極に供給す
る電圧を切ってリフレッシュ動作を行なえば、突発的な
高電位の発生等による故障を未然に防ぐこともできる。
【0042】〔実施例2〕次にリフレッシュ動作に於け
る供給電圧(バイアス)を−0.2Vとして、保存状態
に復帰した後に元の0.7Vを供給するように回路を動
作させて同様の測定を行なった。この方法もリフレッシ
ュに超音波を用いた場合と用いない場合の比較を行なっ
た。図6にその結果を示す。超音波を用いた場合は系統
的な出力低下が皆無であった。これに対し、超音波を用
いない場合は3%程度の出力低下がみられた。
【0043】以上のように、従来の逆バイアスのみによ
るリフレッシュに比べ、繰り返し測定における精度を向
上することができた。
【0044】上述の洗浄工程は洗浄容器22内に超音波
印加手段24としての円板型振動子を利用したが図7
(A)に示すように超音波印加手段24を尿糖測定器1
に内蔵させる様にしてもよい。この場合、円板型振動子
では直径が大きくなるので、圧電薄板素子の電界印加方
向と直角方向に伸縮するバイモルフ型圧電素子あるいは
ユニモルフ型圧電素子を用いることで尿糖測定器1の本
体2内に超音波印加手段を収納させることが出来る。
【0045】図7(A)は、尿糖測定器に超音波印加手
段24を内蔵させた場合の模式図であり、図7(B)は
ユニモルフ型圧電電体を用いて超音波を発生させる場合
の原理説明図である。
【0046】即ち、本例では図7(A)に示す様にバイ
オセンサ10が接続される本体2のジョイント部(セン
サキャップ7)に超音波印加手段10が設置されてい
る。超音波印加手段24は本体2を支点としてバイオセ
ンサ10に超音波を供給する。リフレッシュの方法は発
明の実施例1と同様であるが、この場合、専用の洗浄容
器22が必要ないという利点がある。
【0047】図7(B)で長方形状で矢印Pで示す様に
厚み方向に分極したユニモルフ型圧電体30を本体2の
ケーシング内に片持ち支持されたアルミニウムや銅等の
弾性体31上に貼付け、この弾性体31にセンサ本体3
のセンサホルダ6を保持させ、圧電体30と弾性体31
間に交流電圧EACを印加すれば所定の超音波振動変位δ
が与えられる。
【0048】この様な尿糖測定器を用いた実施例を以下
に示す。
【0049】〔実施例3〕リフレッシュ以外は実施例1
および実施例2と同様な測定を行なった。リフレッシュ
は水道水を約1リットル/分の流量で感応部8に当てな
がら超音波を10秒間供給して行なった。その結果、発
明の実施例1とまったく同様な効果が得られた。
【0050】尚、上述の各実施例ではバイオセンサの検
体測定時に0.7V及び−0.2Vの電圧を印加した例
を説明したが−0.1V乃至+0.9V程度の範囲内で
電圧印加が可能であることを確認しいてる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、繰
り返し測定におけるバイオセンサの測定精度および再現
性を向上できる。また、繰り返しの間隔を短くすること
ができるので、1回あたりの測定コストを低減すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイオセンサのリフレッシュ方法を説
明するための各工程で容器の側断面模式図である。
【図2】本発明に適用可能な尿糖測定器の外観斜視図で
ある。
【図3】図2のB−B′断面矢視図である。
【図4】本発明の検体測定方法の説明する為の回路図及
び図4(A)のA−A′断面矢視図である。
【図5】本発明を用いた測定結果の一例と従来例を示す
グラフである。
【図6】本発明を用いた測定結果の別の例と従来例を示
すグラフである。
【図7】本発明の他の構成を示す尿糖測定器の一部を断
面とする略線的平面図及び超音波印加手段の動作説明図
である。
【符号の説明】
1‥‥尿糖測定器、2‥‥本体、3‥‥センサ本体、4
‥‥表示部、6‥‥センサホルダ、7‥‥センサキャッ
プ、8‥‥感応部、10‥‥バイオセンサ、12‥‥作
用極、13‥‥対極、18‥‥保存容器、19‥‥保存
液、20‥‥検体、21‥‥容器、22‥‥洗浄容器、
23‥‥洗浄液、24‥‥超音波印加手段
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 敦 東京都目黒区中根2丁目15番12号 多摩電 気工業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA16 BB14 BB52 CA25 CB03 DA31 FB05 JA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液中の特定基質を定量するため、バ
    イオセンサの感応部を上記水溶液と接触させて基質濃度
    を測定する測定工程と、 上記測定工程後に上記バイオセンサの感応部を洗浄液あ
    るいは保存液と接触させる接触工程と、 上記洗浄液または上記保存液あるいは上記バイオセンサ
    に超音波を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴
    とするバイオセンサのリフレッシュ方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液が水であることを特徴とする
    請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方法。
  3. 【請求項3】 前記保存液が水素イオン濃度(pH)緩
    衝液であることを特徴とする請求項1記載のバイオセン
    サのリフレッシュ方法。
  4. 【請求項4】 前記バイオセンサが電流検出型のバイオ
    センサであることを特徴とする請求項1記載のバイオセ
    ンサのリフレッシュ方法。
  5. 【請求項5】 前記バイオセンサの前記測定工程と同じ
    電圧を印加しながら、前記測定工程後に該バイオセンサ
    の前記感応部を前記洗浄液あるいは前記保存液と接触さ
    せる接触工程と、 上記洗浄液または上記保存液あるいは上記バイオセンサ
    に超音波を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴
    とする請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方
    法。
  6. 【請求項6】 前記バイオセンサに電圧を印加せずに、
    前記測定工程後に該バイオセンサの前記感応部を前記洗
    浄液あるいは前記保存液と接触させる接触工程と、 上記洗浄液または上記保存液あるいは上記バイオセンサ
    に超音波を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴
    とする請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方
    法。
  7. 【請求項7】 前記バイオセンサの前記測定工程時と逆
    方向の電圧を印加しながら、該測定工程後に該バイオセ
    ンサの前記感応部を前記洗浄液と接触させる接触工程
    と、 上記洗浄液または上記保存液あるいは上記バイオセンサ
    に超音波を印加する超音波印加工程とを含むことを特徴
    とする請求項1記載のバイオセンサのリフレッシュ方
    法。
  8. 【請求項8】 前記水溶液が血液または血液より分離さ
    れた液体、または尿であることを特徴とする請求項1記
    載のバイオセンサのリフレッシュ方法。
  9. 【請求項9】 水溶液中のバイオセンサと、 上記バイオセンサを駆動する駆動部を有するバイオセン
    サ本体とを具備し、 上記バイオセンサ本体内に上記バイオセンサに超音波を
    印加する超音波印加手段を設けたことを特徴とするバイ
    オセンサの洗浄装置。
  10. 【請求項10】 水溶液が注入される容器と、 上記容器の上記水溶液中に挿入されるバイオセンサと、 上記バイオセンサを駆動する駆動部を有するバイオセン
    サ本体とを具備し、 上記容器内に上記バイオセンサに超音波を印加する超音
    波印加手段を設けたことを特徴とするバイオセンサの洗
    浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113358709A (zh) * 2020-03-04 2021-09-07 郑有忠 疟疾检测方法和设备

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