JP2002365252A - マイクロ化学システム - Google Patents
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
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Abstract
型化できるマイクロ化学システムを提供する。 【解決手段】 マイクロ化学システムは、先端に屈折率
分布型ロッドレンズ102を取り付けた光ファイバー1
0を備え、励起光及び検出光をシングルモードで伝搬す
る光ファイバー101、光ファイバー101の外径を屈
折率分布型ロッドレンズ102の外径と同一にするため
のフェルール103を有している。屈折率分布型ロッド
レンズ102と光ファイバー101とはスリーブ104
によって固定されている。
Description
光照射して熱レンズを形成し、該熱レンズを透過した後
の検出光を測定する光熱変換分光分析方法を実施するマ
イクロ化学システムに関し、特に微小空間において精度
の高い超微量分析が可能であるとともに、卓上型熱レン
ズ顕微鏡に好適に用いることができるマイクロ化学シス
テムに関する。
めの集積化技術が、化学反応の高速性や微小量での反
応、オンサイト分析等の観点から注目されており、世界
的に精力的に研究が進められている。
ガラス基板等に形成した微細な流路内で液中試料の混
合、反応、分離、抽出、検出等を行う、所謂マイクロ化
学システムがある。このマイクロ化学システムで行われ
るものとしてはジアゾ化反応、ニトロ化反応、抗原抗体
反応などがあり、抽出、分離の例には溶媒抽出、電気泳
動分離、カラム分離、化学分析などがある。
のタンパクや核酸等を分析する電気泳動装置が提案され
ている。これは互いに接合された2枚のガラス基板から
なる流路付き板状部材を備えている(例えば、特開平8
−178897号公報)。この部材は板状であるので、
断面が円形又は角形のガラスキャピラリーチューブに比
べて破損しにくく、取扱いが容易である。
量が微量なので、高感度な検出方法が必須である。この
ような方法として、微細な流路内の液中試料の光吸収に
より発生する熱レンズ効果を利用した光熱変換分光分析
法が確立されている。これにより、マイクロ化学システ
ムの実用化の道が開かれている。
射したときに試料中の溶質の光吸収に起因してその後放
出される熱エネルギーによって溶媒が局所的に温度上昇
して屈折率が変化し、その結果、熱レンズが形成される
という光熱変換効果を利用するものである。
を極微小試料に集光照射すると光熱変換効果が誘起され
る。多くの物質では温度上昇に伴って屈折率が小さくな
る。励起光が集光照射された試料は、集光中心ほど温度
上昇の度合いが大きいので集光中心に近付くほど屈折率
が低下する。一方、熱拡散によって周辺に近付くにつれ
て温度上昇の度合いは小さくなるので屈折率の低下が少
ない。光学的にはこの屈折率の分布はちょうど凹レンズ
と同じ効果を持つので、この効果を熱レンズ効果と呼
ぶ。この熱レンズ効果の大きさ、即ち凹レンズの度数は
試料の光吸収度に比例する。なお、屈折率が温度に比例
して大きくなる場合は凸レンズと同じ熱レンズ効果が生
じる。
拡散、即ち屈折率変化を観察するものであるので、極微
小試料の濃度を検出するのに適している。
換分光分析装置としては、例えば特開平10−2322
10号公報に記載されたものが提案されている。
流路付き板状部材は、顕微鏡の対物レンズの下方に配置
され、励起光源から出力された所定波長の励起光は、顕
微鏡に入射し、この顕微鏡の対物レンズにより流路付き
板状部材の流路内の試料に集光照射される。その集光照
射位置を中心として熱レンズが形成される。
光と異なる検出光は、顕微鏡に入射し、顕微鏡から出射
される検出光は、励起光により試料に形成された熱レン
ズに集光照射され、試料を透過して発散又は集光する。
この試料から発散又は集光して出射された光は信号光と
なり、その信号光は、集光レンズ及びフィルタ又はフィ
ルタを経て検出器により検出される。この検出器により
検出された信号光の強度は、試料において形成された熱
レンズに応じたものである。検出光は励起光と同一の波
長でもよく、励起光が検出光を兼ねることもできる。
おいては、熱レンズは励起光の焦点位置に形成され、且
つ形成された熱レンズの屈折率の変化は検出光によって
検出される。
いる多くの場合は、励起光の焦点位置が検出光の焦点位
置と異なっていることが必要である。図8は、励起光の
光軸方向(Z方向)に関する熱レンズの形成位置と検出
光の焦点位置の説明図であり、(a)は、対物レンズが
色収差をもつ場合を示し、(b)は、対物レンズが色収
差をもたない場合を示す。
図8(a)に示すように、励起光の焦点位置132に熱
レンズ131が形成されると共に、検出光の焦点位置1
33はΔLだけ励起光の焦点位置132からずれるの
で、この検出光によって熱レンズ131の屈折率の変化
を検出光の焦点距離の変化として検出できる。一方、対
物レンズ130が色収差をもたない場合は、図8(b)
に示すように、検出光の焦点位置133は、励起光の焦
点位置132に形成される熱レンズ131の位置とほぼ
一致する。その結果、検出光には熱レンズ131による
偏向がなく、熱レンズ131の屈折率の変化は検出でき
ない。
等の対物レンズは、通常、色収差をもたないように製造
されているので、上記の理由により、検出光の焦点位置
133は、励起光の焦点位置132に形成される熱レン
ズ131の位置とほぼ一致する(図8(b))。このた
め、熱レンズ131の屈折率の変化は検出できない。こ
のため、測定の度に、熱レンズ131が形成される試料
の位置を、図9(a)及び図9(b)に示すように、検
出光の焦点位置133からずらしたり、図10に示すよ
うに、図示しないレンズを用いて検出光を若干発散また
は集光させて対物レンズ130に入射させることにより
検出光の焦点位置133を熱レンズ131からずらした
りしなければならず、ユーザの作業効率が悪いという問
題がある。
及び検出光の光軸を調整する必要をなくしてユーザの作
業効率を向上できるとともに、小型化できるマイクロ化
学システムを提供することにある。
に、請求項1記載のマイクロ化学システムは、試料に励
起光と検出光とを集光レンズで集光照射し、前記励起光
の集光照射によって生成された熱レンズを透過した後の
前記検出光を測定するマイクロ化学システムにおいて、
前記励起光と前記検出光とを前記集光レンズに導くため
の光ファイバーを備えることを特徴とする。
請求項1記載のマイクロ化学システムにおいて、前記光
ファイバーの両端のうち試料側の先端に前記集光レンズ
が固定されたことを特徴とする。
請求項2記載のマイクロ化学システムにおいて、前記光
ファイバーは1本であることを特徴とする。
請求項2又は3記載のマイクロ化学システムにおいて、
前記励起光と前記検出光の周波数は異なり、前記集光レ
ンズは色収差を有し、該集光レンズを透過した後の前記
励起光と前記検出光の焦点位置が異なることを特徴とす
る。
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイクロ化学シ
ステムにおいて、前記集光レンズは、屈折率分布型レン
ズであることを特徴とする。
請求項5記載のマイクロ化学システムにおいて、前記屈
折率分布型レンズは、ロッドレンズであることを特徴と
する。
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマイクロ化学シ
ステムにおいて、前記光ファイバーは、励起光及び検出
光の周波数においてシングルモードであることを特徴と
する。
は、請求項2乃至7のいずれか1項に記載のマイクロ化
学システムにおいて、前記先端に集光レンズが固定され
た光ファイバーを移動させる移動手段を備えることを特
徴とする。
は、請求項2乃至7のいずれか1項に記載のマイクロ化
学システムにおいて、前記光ファイバーと該光ファイバ
ーの先端に固定された前記集光レンズとの組を少なくと
も2組以上備えることを特徴とする。
マイクロ化学システムを図面を参照しながら説明する。
るマイクロ化学システムの概略構成を示す模式図であ
る。
光ファイバー10(以下、レンズ付光ファイバー10)
は、励起光及び検出光をシングルモードで伝搬する光フ
ァイバー101、屈折率分布型ロッドレンズ102、光
ファイバー101の外径を屈折率分布型ロッドレンズ1
02の外径と同一にするためのフェルール103を有し
ている。屈折率分布型ロッドレンズ102と光ファイバ
ー101とはスリーブ104によって固定されている。
光ファイバー101と屈折率分布型ロッドレンズ102
とは密着していてもよいし、間隙があってもよい。
光源105、検出光用光源106、励起光用光源105
を変調するために用いるモジュレーター107、光ファ
イバー内に入射された励起光と検出光とを合わせる光合
波器108が配設されている。なお、光合波器108を
用いる代わりに、ダイクロイックミラー等を用いて励起
光と検出光とを同軸にしてから光ファイバー101に入
射させてもよい。
材20は、3層に重ねられるとともに互いに接着された
ガラス基板201,202,203から成り、ガラス基
板202には、混合、攪拌、合成、分離、抽出、検出等
に用いられる流路204が形成されている。
性、耐薬品性の面からガラスが望ましく、細胞等の生体
試料、例えばDNA解析用としての用途を考慮すると、
耐酸性、耐アルカリ性の高いガラス、具体的には、硼珪
酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノ硼珪酸ガラ
ス、石英ガラス等が好ましい。しかし、用途を限定する
ことによってプラスチック等の有機物を用いることがで
きる。
状部材20の流路204に面して位置するように冶具3
0によって固定されている。
付光ファイバー10に対向する位置には、検出光を検出
をするための光電変換器401、励起光と検出光とを分
離して検出光のみを選択的に透過させる波長フィルタ4
02が配設されている。光電変換器401よりも検出光
の光路の上流位置に、検出光の一部のみを選択的に透過
させるためのピンホールを配置してもよい。光電変換器
401から得られた信号は、モジュレーター107と同
期させるためにロックインアンプ404に送られ、その
後コンピュータ405で解析される。
接着させる接着剤には、例えば、紫外線硬化型、熱硬化
型、2液硬化型のアクリル系、エポキシ系の有機接着
剤、及び無機接着剤等がある。また、熱融着によってガ
ラス基板201〜203同士を融着させてもよい。
心から周辺に向かって屈折率が連続的に変化する円柱状
透明体であり、中心軸から半径方向でrの距離の位置に
おける屈折率n(r)が、軸上屈折率をn0、2乗分布
定数をgとして、近似的にrに関する2次方程式 n(r)=n0{1−(g2/2)・r2} で表される集束性光伝送体として知られている。
<z0<π/2gの範囲内で選ぶとき、その結像特性
は、両端面が平坦でありながら通常の凸レンズと同じで
あり、平行入射光線によって出射端より、 s0=cot(gz0)/n0g の位置に焦点が作られる。
下の方法で製造される。
%、B2O3:17〜23%、Na2O:5〜17%、T
l2O:3〜15%を主成分とするガラスでロッドを成
形した後、このガラスロッドを硝酸カリウム塩浴等のイ
オン交換媒体中で処理してガラス中のタリウムイオン及
びナトリウムイオンと媒体中のカリウムイオンとのイオ
ン交換を行ってガラスロッド内に中心から周辺に向けて
連続的に低減する屈折率分布を与える。
ロ化学システムによれば、ロッドレンズ102は、励起
光及び検出光を伝搬する光ファイバー101の先端に取
り付けられるので、測定毎に励起光と検出光との光軸及
びロッドレンズ102の光軸を調整する必要が無い上に
光軸を合わせるための冶具及び堅固な定盤が不要であ
り、もって、マイクロ化学システムを小型化できる。
は、流路付き板状部材20の流路204の中に位置する
必要がある。ロッドレンズ102は流路付き板状部材2
0に接触している必要はないが、接触する場合は板状部
材20の上部ガラス板201の厚みでロッドレンズ10
2の焦点距離を調整できる。上部ガラス板201の厚み
が足りない場合は、ロッドレンズ102と上部ガラス板
201との間に焦点距離を調整するためのスペーサーを
入れてもよい。これらの場合は、焦点距離の調整も不要
になるので、装置をさらに小型化できる。
に対して検出光の焦点位置がわずかにΔLだけずれるよ
うに設定される(図8(a))。
π・(d/2)2/λ1で計算される。ここで、dは、
d=1.22×λ1/NAで計算されるエアリーディス
クであり、λ1は、励起光の波長(nm)、NAは、ロ
ッドレンズ102の開口数である。光ファイバーを用い
る場合は、光ファイバーの出射光の開口数が小さいた
め、大きな開口数を有するロッドレンズを用いた場合は
光ファイバーの開口数を用いて計算する必要がある。
変化する。共焦点長よりも薄い試料を測定する場合は、
ΔL値は、ΔL=√3・Icであるのが最も好ましい。
m、λ2=632.8nmにおけるずれΔLの値と信号
強度の関係は、ΔL=4.67μmのときの信号強度を
100とした場合の相対比係数値で表すと、図2に示す
ようになり、ΔL=4.67μmのときに信号強度が最
大となる。これにより、ロッドレンズ102は、この場
合、その2波長での焦点位置のずれΔLが4.67μm
になるように設計するのが好ましいことが分かる。この
ΔLの値は、検出光の焦点位置と励起光の焦点位置との
差を表わしているので、検出光の焦点距離が励起光の焦
点距離よりも長い場合であっても、短い場合であっても
同じ結果になる。
のとしたのは、光熱変換分光分析方法を利用して試料中
の微量な溶質を検出する場合、励起光をできるだけ小さ
く絞り、高熱変換に利用されるエネルギーを高くすると
ともに、励起光によって生成する熱レンズが収差の少な
いレンズになることが望ましいからである。熱レンズを
生成させるために用いる励起光はガウス分布を有してい
ることが望ましい。シングルモードの光ファイバーから
出射される光は常にガウス分布になるので、励起光の焦
点を小さくするのに適している。また、励起光によって
生成された熱レンズが小さい場合、この熱レンズを通過
する検出光をできるだけ多くするためには、検出光もで
きる限り小さく絞ることが望ましい。このためにも、励
起光及び検出光がシングルモードで伝搬する光ファイバ
ーを使用することが好ましい。
透過させるものであればどのようなものでもよいが、マ
ルチモード光ファイバーを使用した場合は、出射光がガ
ウス分布にならない上に、光ファイバーの曲り具合等の
種々の条件によって出射パターンが変化するので必ずし
も安定した出射光が得られない。このため、微量な溶質
の測定が困難になるとともに測定値が安定しない場合が
ある。従って、上述のように光ファイバーはシングルモ
ードのものが好ましい。
ンズとすれば、光ファイバーの先端にレンズを取り付け
なくても励起光及び検出光を絞ることが可能であるが、
この場合、色収差がほとんどないために励起光及び検出
光双方の焦点位置が略同じになる。このため、熱レンズ
の信号は殆ど検出されないという問題がある。また、光
ファイバー先端を加工したレンズは収差が大きいので、
励起光及び検出光の焦点が大きいという問題もある。し
たがって、本実施の形態では光ファイバー101の先端
にレンズ102が取り付けられている。
マイクロ化学システムの概略構成を示す模式図である。
と屈折率分布型ロッドレンズ102とを接着又は熱融着
したものである。これらの接着には、上述した流路付き
板状部材20の接着剤と同じものが使用できる。
化学システムの場合とは異なって、フェルール103と
スリーブ104とは備えられていない。このため、図1
に示したマイクロ化学システムよりもコストが低くなる
とともに一層の小型化ができる。
取り付けた光ファイバー101側(入射光学系)を冶具
を用いて移動できるようにすることによって、試料中の
任意の場所の測定ができる。流路付き板状部材20を移
動させて測定場所を変えた場合、流路204中の試料の
流れが乱れて反応等に影響する。また、乱れが収まるま
で待ってから測定等を行うので作業効率が悪い。このよ
うな不都合は、光ファイバー101側を移動させる場合
には一切生じない。
るマイクロ化学システムの概略構成を示す模式図であ
る。
バー10(レンズ付光ファイバー10)の構成は、本発
明の第1の実施の形態にかかるマイクロ化学システムの
ものと同じである。レンズ付光ファイバー10が固定さ
れている冶具30は支柱501aによって保持されてい
る。支柱501aは、流路付き板状部材20の上方に配
置され、流路付き板状部材20の板面が広がる方向に平
行に延びている。流路付き板状部材20の下方には支柱
501aに平行に延びる支柱501bが配置されてい
る。支柱501bは光電変換器401及び波長フィルタ
402を保持している、支柱501a,501bはステ
ージ502によって保持されている。このステージ50
2は支柱501a,501bの送り長さを制御して、レ
ンズ付光ファイバー10及び光電変換器401のY軸方
向の位置を制御する。ステージ502はX軸方向に移動
可能なステージ503によって保持されている。この結
果、支柱501a,501b及びステージ502を制御
してレンズ付光ファイバー10及び光電変換器401の
位置をXY方向に任意に移動できる。なお、単に支柱5
01a,501bを市販されているようなXYステージ
に固定してもよい。
た熱レンズの評価をするためには、試料を透過した検出
光の偏向にともなう強度の変化を測定する必要がある。
このため、励起光及び検出光の照射位置を移動させて測
定位置を移動させた場合には、それにともなって光電変
換器401及び波長フィルタ402を移動させなければ
ならない。この移動は上述した機構によって実行されて
いる。
るマイクロ化学システムの主要部を示す部分斜視図であ
る。
は図1のものと同じ構成である。レンズ付光ファイバー
10それぞれに対応する位置に光電変換器401及び波
長フィルタ(図示せず)が配設されている。光電変換器
401はレンズ付光ファイバー10ごと別々なものを配
設してもよいし、アレイ状のものを配設してもよい。
たマイクロ化学システムにおいて、励起光用光源及び検
出光用光源は、レンズ付光ファイバー10ごと個別に有
するようにしてもよいし、1つの励起光用光源及び検出
光用光源をスイッチ(図示せず)を用いて切り替えてレ
ンズ付光ファイバー10に使用できるようにしてもよ
い。
料上に多数配置することによって多くの測定点で測定で
きる。この場合、レンズ付光ファイバー10を移動させ
る機構が不要なのでそれだけ小型化できるとともに、レ
ンズ付光ファイバー10を移動させることなく他の測定
点での測定ができるので、迅速な測定ができ、もって、
ユーザの作業効率が向上する。
るマイクロ化学システムの概略構成を示すブロック図で
ある。
ムが第1の実施の形態にかかるマイクロ化学システムと
は異なる特徴は、レンズ付き光ファイバー10が流路付
き板状部材20に固定されていること、及び流路付き板
状部材20を透過した検出光を誘導する出射光学系にも
光ファイバー111を配したことである。
ムによれば、レンズ付き光ファイバー10が流路付き板
状部材20に固定されているので、測定毎に焦点位置及
び測定位置を調整する必要がない。このため、焦点位置
及び測定位置を調整するための機構が全く不要なのでマ
イクロ化学システムを小型化できる。
用いたので、検出器を流路付き板状部材20から離して
設置することが可能になってマイクロ化学システムを小
型化できる。なお、出射光学系の光ファイバーには、検
出光が透過するものであればどのような種類の光ファイ
バーでも使用できる。
システムによれば、励起光及び検出光の光路とレンズの
光軸とを合わせる必要がない。また、流路付き板状部材
を動かすことなく流路付き板状部材の多点において測定
できるので流路中の試料の乱れが安定するまで待つとい
う不都合がない。これらによって、ユーザの作業効率が
向上する。
に顕微鏡等で用いられる対物レンズ及びコンデンサーレ
ンズが不要なのでシステムを小型化できる。
載のマイクロ化学システムによれば、励起光と検出光と
を試料に導くための光ファイバーを備えるので、測定の
度に励起光及び検出光の光路を調整する必要がなく、も
ってユーザの作業効率が向上し、また、光路を調整する
ための冶具が不要なのでマイクロ化学システムを小型化
できる。
れば、光ファイバーの両端のうち試料側の先端に集光レ
ンズが固定されているので、測定の度に励起光及び検出
光を集光レンズの光軸に合わせる必要がなく、もって、
ユーザの作業効率をより向上できる。
れば、光ファイバーは1本であるので、光ファイバー内
を伝搬する励起光及び検出光は常に同軸となり、光軸を
調整するための冶具が不要であり、もって、マイクロ化
学システムをより小型化できる。
れば、励起光と検出光の周波数は異なり、集光レンズは
色収差を有し、集光レンズを透過した後の励起光と検出
光の焦点位置が異なるので、前記熱レンズの変化が常に
検出光の焦点位置の変化となり、もって、常に試料の正
確な測定ができる。
れば、集光レンズが屈折率分布型レンズであるので、集
光レンズが極めて小型になり、もって、マイクロ化学シ
ステムを一層に小型化できる。
れば、屈折率分布型レンズがロッドレンズであるので、
光ファイバーに容易に取りつけることができるととも
に、ロッドレンズの光軸を光ファイバーの光軸に合わせ
ることも容易である。
れば、光ファイバーは、励起光及び検出光の周波数にお
いてシングルモードであるので、励起光によって生成さ
れる熱レンズが収差の少ないレンズとなり、もって、よ
り正確な測定ができる。
れば、先端に集光レンズが固定された光ファイバーを移
動させる移動手段を備えるので、集光レンズを光ファイ
バーとともに移動させることによって試料中の任意の場
所を測定できるとともに、試料側を移動させないので試
料の移動に伴う試料の乱れが収まるまで待つ必要がな
く、もって、ユーザの作業効率をより一層に向上でき
る。
れば、光ファイバーと該光ファイバーの先端に固定され
た集光レンズとの組を少なくとも2組以上備えるので、
試料中の少なくとも2ヵ所以上の場所を迅速に測定で
き、もって、ユーザの作業効率をさらに向上できる。
学システムの概略構成を示す模式図である。
に対する信号強度の変化の説明図である。
学システムの概略構成を示す模式図である。
学システムの概略構成を示す模式図である。
学システムの主要部を示す部分斜視図である。
学システムの概略構成を示すブロック図である。
の形成位置と検出光の焦点位置の説明図であり、(a)
は、対物レンズが色収差をもつ場合を示し、(b)は、
対物レンズが色収差をもたない場合を示す。
の形成位置と検出光の焦点位置の説明図であり、(a)
は、熱レンズが検出光の焦点位置に関してレンズ側に形
成された場合、(b)は、熱レンズが検出光の焦点位置
に関してレンズの反対側に形成された場合を示す。
ズの屈折率の変化を検出する方法の説明図であり、検出
光をダイバージングレンズを用いて広げる場合を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 試料に励起光と検出光とを集光レンズで
集光照射し、前記励起光の集光照射によって生成された
熱レンズを透過した後の前記検出光を測定するマイクロ
化学システムにおいて、 前記励起光と前記検出光とを前記集光レンズに導くため
の光ファイバーを備えることを特徴とするマイクロ化学
システム。 - 【請求項2】 前記光ファイバーの両端のうち試料側の
先端に前記集光レンズが固定されたことを特徴とする請
求項1記載のマイクロ化学システム。 - 【請求項3】 前記光ファイバーは1本であることを特
徴とする請求項2記載のマイクロ化学システム。 - 【請求項4】 前記励起光と前記検出光の周波数は異な
り、前記集光レンズは色収差を有し、該集光レンズを透
過した後の前記励起光と前記検出光の焦点位置が異なる
ことを特徴とする請求項2又は3記載のマイクロ化学シ
ステム。 - 【請求項5】 前記集光レンズは、屈折率分布型レンズ
であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
に記載のマイクロ化学システム。 - 【請求項6】 前記屈折率分布型レンズは、ロッドレン
ズであることを特徴とする請求項5記載のマイクロ化学
システム。 - 【請求項7】 前記光ファイバーは、励起光及び検出光
の周波数においてシングルモードであることを特徴とす
る請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマイクロ化学
システム。 - 【請求項8】 前記先端に集光レンズが固定された光フ
ァイバーを移動させる移動手段を備えることを特徴とす
る請求項2乃至7のいずれか1項に記載のマイクロ化学
システム。 - 【請求項9】 前記光ファイバーと該光ファイバーの先
端に固定された前記集光レンズとの組を少なくとも2組
以上備えることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか
1項に記載のマイクロ化学システム。
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