JP2002365047A - 観測量解析方法 - Google Patents
観測量解析方法Info
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Abstract
計算結果の信頼性を向上させる。 【解決手段】 測地点データ入力処理部1から、人が観
測したデータを入力する、曲面処理部2は測地点データ
を基に曲面データを生成する。画像処理部3は、曲面デ
ータを鳥瞰図表示、遠近法表示、メッシュ表示、等高線
表示、断面形状表示等に変換する。計量数値計算処理部
4は、曲面データから体積、勾配、表面積を演算する。
CRT表示装置5は、画像処理部の結果、あるいは計量
数値計算処理部の結果を表示する。
Description
形データから、体積、表面積、勾配等の土木量を計算す
る観測量解析方法に関するものである。
積、表面積、勾配等の数値を計算する方法、あるいは地
形データをディスプレイ上に表示する方法として、TI
N (Triangulated Irregular Network)処理を行うよう
にした装置が提案されている。例えば、特開平10―9
854号公報には、TIN処理にもとづいた、メッシュ
法、断面法の計算方法が開示されている。また、特開平
10−9854号公報には、TIN処理中に発生する、
実際とそぐわないメッシュ分割を変更するための、ユー
ザーインターフェース装置が開示されている。さらに
は、数値解析ソフトMATLABのマニュアル「Using MATLAB
Version 5.1 (pp.5-20〜5-24)」には、TIN処理に基
づく具体的な地形データの画像処理の方法が提示されて
いる。
-24)」に基づいて、TIN処理を使用した地形データ処
理の例について説明する。地形データの2次元座標上の
測地点が図1のように分布しているとする。この例で
は、座標が緯度、経度で表されている。TIN処理で
は、Delauney三角分割の考えにもとづいて、図2のよう
に3角メッシュデータを作成する。
データと3角メッシュデータから近似的な地形がコンピ
ュータ上で再現できる。地形の表面は、3角形の面によ
り構成されたポリゴン状にすることもできるし、あるい
は滑らかな曲面状にもすることができる。この例におけ
る、メッシュ法によるディスプレイ表示を図3に、等高
線によるディスプレイ表示を図4に示す。また、標高デ
ータと3角メッシュデータから、地形の体積、表面積、
勾配等の計算ができる。
づく体積、表面積、勾配等を計算する装置構成と操作の
流れは図5に示すようなものである。まず、人により測
地点データのコンピュータへの入力がキーボードを使用
して行われる。入力された測地点データに対しては、コ
ンピュータのTIN処理部でTIN処理がされ、その結
果が画像処理部により画像処理されてCRT上に表示さ
れる。これにより、TIN処理の結果を人が目でみるこ
とができる。人は画像からTIN処理に用いた三角形形
状が適正かを判断し、もし適正であれば、コンピュータ
に体積、表面積、勾配等を計算する指示をキーボードに
より与える。コンピュータは体積、表面積、勾配等を計
算する計量数値計算処理部で数値計算を行い、その結果
をCRTに表示する。
きは、測地点データにデータの追加、削除を行い、新た
に測地点データを作成し、その測地点データを使用して
再度、コンピュータにTIN処理を行わせる。
−9854号公報の中でも明記されているように、TI
N処理では必ずしも正しいメッシュ分割が発生するとは
かぎらないので、それを修正するための人によるデータ
入力の手作業が介入し、計算時間が手作業のために遅く
なり、人の技量により計算結果が異なってしまうので、
計算結果の一意性、信頼性がなくなってしまう。
されたものであり、計算中に人の介入をなくすことで計
算時間、計算結果の信頼性を向上させることを課題とす
る。
の第1の手段は、被測地領域の、複数の測地点の座標値
を含む2次元行列を作成し、この2次元行列の逆行列か
ら曲面を示す曲面マトリクスを求める曲面マトリクス計
算処理と、この曲面マトリクス、測地点の座標値、被測
地領域境界データおよび測地点データを用いて体積、表
面積、勾配のうち少なくとも一つを演算する計量数値計
算処理とを有してなることを特徴とする観測量解析方法
(請求項1)である。
標、測地点データ、境界データを修正することなく、体
積、表面積、勾配を計算することが可能であるので、計
算の高速化、オンライン化、計算結果の一意性、高信頼
性が実現できる。
前記第1の手段であって、前記2次元行列の複数の要素
がグリーン関数値であることを特徴とするもの(請求項
2)である。
ことで、測地点座標と測地点データから推定される曲面
が最も滑らかになる。
前記第2の手段であって、前記計量数値計算処理が、前
記グリーン関数を三角領域にてオイラー積分した初等関
数により構成される積分関数に、前記被測地領域境界デ
ータと測地点の座標値を用いて代入演算を行う積分関数
演算処理と、当該積分関数演算処理結果、前記曲面マト
リクス、前記測地点データを用いて和差積商を組み合わ
せた行列演算を行う行列代数演算処理により構成される
ことを特徴とするもの(請求項3)である。
標、測地点データ、境界データを修正することなく、体
積を計算することが可能であるので、計算の高速化、オ
ンライン化、計算結果の一意性、高信頼性が実現でき
る。
前記第2の手段であって、前記計量数値計算処理が、前
記グリーン関数を微分した初等関数により構成される微
分関数に、曲面の値が必要な座標値と測地点座標値を用
いて代入演算を行う微分関数演算処理と、当該微分関数
演算処理結果、前記曲面マトリクス、前記測地データを
用いて和差積商を組み合わせた行列演算を行う行列代数
演算処理により構成されることを特徴とするもの(請求
項4)である。
標、測地点データを修正することなく、勾配を計算する
ことが可能であるので、計算の高速化、オンライン化、
計算結果の一意性、高信頼性が実現できる。
前記第2の手段であって、前記計量数値計算処理が、前
記第3の手段または前記第4の手段に記載の計量数値計
算処理の結果を初等関数に代入することにより初等関数
演算処理し、その結果を前記測地データの代わりに用い
て、前記第3の手段または前記第4の手段に記載の計量
数値計算処理を行うことを特徴とするもの(請求項5)
である。
標、測地点データ、境界データを修正することなく、表
面積を計算することが可能であるので、計算の高速化、
オンライン化、計算結果の一意性、高信頼性が実現でき
る。
を、図を用いて説明する。図6は本発明の実施形態の1
例である観測量解析方法を実施させるための装置構成の
例を示す図である。図6において、1は人が観測したデ
ータを入力するための測地点データ入力処理部、2は測
地点データを基に曲面データを生成する曲面処理部、3
は曲面データを鳥瞰図表示、遠近法表示、メッシュ表
示、等高線表示、断面形状表示等に変換する画像処理
部、4は曲面データから体積、勾配、表面積を演算する
計量数値計算処理部、5は画像処理部の結果、あるいは
計量数値計算処理部の結果を出力するCRT表示装置で
ある。
曲面データの生成、画像変換、計量数値の計算は、コン
ピュータの曲面処理部2、画像処理部3、計量数値計算
処理部4により全て自動的に処理される。
点データ(標高値等)、および体積、表面積を計算する
のに必要な境界データをキーボード等の装置により人が
コンピュータへ入力する。
N)で示される。ここで、Nは全データ数、iはデータ
番号である。測地点データはf(xi,yi)(i=1
〜N)で示される。境界データは閉じた線分の集合で構
成され、Γj (j=1〜M)で示される。ここで、M
は境界線分の個数、jは境界線分の番号である。
説明するフローチャートである。曲面処理部2は、は測
地点座標が入力されると、これを基にマトリクスを演算
するマトリクス作成処理を行い、ついで、作成されたマ
トリクスの逆マトリクスを演算する逆マトリクス演算処
理を行う。そして、その結果、生成された逆マトリクス
の一部分である曲面マトリクスが作成される。
(1)式で表されるマトリクス[A]を演算する。マトリ
クス[A]は、複数の測地点の座標値を含む2次元行列で
あって、グリーン関数値をその一部の要素として含むも
のである。
ばれる関数であり、
の種類が存在する。逆マトリクス演算処理ではマトリク
ス[A]の逆マトリクス[A]−1を数値的に演算する。
表されるマトリクスであり、逆マトリクスの[A]−1の
一部分である。
ス、ENNは 行 列の単位マトリクスである。
ために曲面の任意の点での値が必要となる。図8は画像
処理部3が行う曲面数値処理の内容を示すフローチャー
トである。曲面の値が必要な座標値が入力されると、画
像処理部3は、先に入力されている測地点座標用いて演
算を行う曲面関数演算を行い、その結果と、先に求めら
れた曲面マトリクス[A*]と、先に入力された測地点デ
ータとを用いてマトリクス代数演算を行い、曲面数値を
出力する。曲面数値が必要な座標値は(x,y)で示さ
れる。
算出する。 {1 x y r1(x,y) … rN(x,y)} マトリクス代数演算では、次に示すマトリクスの積を求
める。
とする曲面数値が求まる。(4)式のうち、 {1 x y r1(x,y) … rN(x,y)}[A*] は、形状関数列と呼ばれるものであり、(4)式は、こ
の形状関数列に、測地点の座標値データからなるベクト
ルをかけたものである。
(体積、勾配、表面積)に合わせた計量数値計算処理を
おのおの行う。
容を示すフローチャートである。まず、入力された測地
点座標と境界データを用いて、積分関数演算を行う。そ
の後、その結果と、先に求まった曲面マトリクス、先に
入力されている測地点データを用いて演算を行うマトリ
クス代数演算を行い、積分計量値(体積)を求める。
りI1、I2、I3、J1〜JNを求め、ベクトル {I1 I2 I3 J1 …JN} を求める。
し境界線分Γj上に存在しない任意の固定点Oを頂点と
する三角形領域、Ωjiは境界線分Γjを一辺とし測地
点(x i,yi)を頂点とする三角形領域である。前
記、I1、I2、I3、Jiの積分は解析的に全て初等
関数に表される積分(オイラー積分)であるので、数値
積分を行う必要がなく、予め求めておいた積分関数へ代
入演算するだけで積分値が求まる。
(5)式で表されるマトリクス積演算をする。
のマトリクス代数演算と比較して、左ベクトル項が異な
るだけである。(5)式により目的とする体積が求ま
る。(5)式のうち、 {I1 I2 I3 J1 …JN}[A*] は、重み係数列と呼ばれるものであり、(5)式は、こ
の重み関数列に、測地点の座標値データからなるベクト
ルをかけたものである。
示すフローチャートである。勾配の値が必要な座標値が
入力されると、座標値と先に入力されている測地点座標
を用いて演算を行う微分関数演算を行う。そして、その
結果と、先に求められた曲面マトリクス、先に入力され
た測地点データを用いてマトリクス代数演算を行い、微
分計量値(勾配)を得る。
演算では、次の(6)式で表されるマトリックスを演算
する。(6)式中の偏微分は解析的に全て初等関数で表
れるので、数値微分を行う必要がなく、予め求めておい
た微分関数へ代入するだけで微分値が求まる。
表されるマトリクス積演算をする。
式、(5)式のマトリクス代数演算と比較して、左マト
リクス項が異なるだけである。(7)式により(x,
y)における勾配が求まる。(7)式のうち、(6)式
で表されるマトリクスと[A*]をかけたものは、勾配マ
トリクス関数と呼ばれるものであり、(7)式は、この
勾配マトリクス関数に、測地点の座標値データからなる
ベクトルをかけたものである。
1行1列要素がx方向の勾配、1行2列要素がy方向の
勾配となる。
理を示すフローチャートである。微分関数演算は2つの
測地点座標値を用いて行う、そして、その結果と先に求
められた曲面マトリクス、先に入力された測地点データ
11を用いて演算を行うマトリクス代数演算を行う、そ
の結果、微分計量値(勾配)が求まる。この微分計量値
を用いて面素演算を行う。
座標を基に積分関数演算を行う。そして、その結果と、
先に求めた曲面マトリクス、面素演算の結果用いてマト
リクス代数演算を行い、その結果として表面積計量値を
得る。
(9)式で表されるマトリクスを演算する。(8)式、
(9)式の偏微分は解析的に全て初等関数で表れるの
で、数値微分を行う必要がなく、予め求めておいた微分
関数へ代入するだけで微分値が求まる。
式、(11)式で表される計算を行い、ベクトル
[gi]、[hi] (i=1〜N)を求める。
る計算を行い、ベクトル[ki] (i=1〜N)を求め
る。
で表されるマトリクス積演算をする。
の複数の測地点で計測した測地点データ(水深データ)
から、海底地形の体積、表面積を計算した。測地点座標
1の分布は、図1に示したようなものであった。図1で
縦軸が緯度、横軸が経度である。
きのCRT表示を図12に、等高線表示を選択したとき
のCRT表示を図13に示す。従来のTIN処理手法に
よるメッシュ表示である図3、等高線表示である図4と
比較すると、ほぼ同じように地形データを再現している
ことがわかる。
境界線分に囲まれた領域のものを求めた。また、基準と
なる標高(水深)を-4500 mとした。計量数値計算処理
部4で体積を選択し、体積を計算すると3228 km3とな
った。
す境界線分に囲まれた領域の表面積を求めた。計量数値
計算処理部4で表面積を選択し、表面積を計算すると33
85 km2が得られた。
地点データ、境界データがあれば対象物の体積、勾配、
表面積を自動的に計算するので、地表の地形データ解
析、ダムの堆砂量、水容量の計算、鉄鉱石、石炭ヤード
の容積計算、廃棄物処理施設での廃棄物の容積計算等に
幅広く使用可能である。また時々刻々と測地点座標、測
地点データ、境界データが変化するような対象に対して
も、オンラインで体積、勾配、表面積の計算が可能とな
る。
業で測地点座標、測地点データ、境界データを修正する
ことなく、体積、表面積、勾配を計算することが可能で
あるので、計算の高速化、オンライン化、計算結果の一
意性、高信頼性が実現できる。
である。
を三角形メッシュで分割した図である。
形データのCRT表示の図である。
データのCRT表示の図である。
と操作の流れを示す図である。
を実施させるための装置構成の例を示す図である。
ーチャートである。
フローチャートである。
ローチャートである。
チャートである。
ーチャートである。
ッシュ表示を示す図である。
高線表示を示す図である。
するために用いた境界領域を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 被測地領域の、複数の測地点の座標値を
含む2次元行列を作成し、この2次元行列の逆行列の一
部から曲面を示す曲面マトリクスを求める曲面マトリク
ス計算処理と、この曲面マトリクス、測地点の座標値、
被測地領域境界データおよび測地点データを用いて体
積、表面積、勾配のうち少なくとも一つを演算する計量
数値計算処理とを有してなることを特徴とする観測量解
析方法。 - 【請求項2】 前記2次元行列の複数の要素がグリーン
関数値であることを特徴とする請求項1記載の観測量解
析方法。 - 【請求項3】 前記計量数値計算処理が、前記グリーン
関数を三角領域にてオイラー積分した初等関数により構
成される積分関数に、前記被測地領域境界データと測地
点の座標値を用いて代入演算を行う積分関数演算処理
と、当該積分関数演算処理結果、前記曲面マトリクス、
前記測地点データを用いて和差積商を組み合わせた行列
演算を行う行列代数演算処理により構成されることを特
徴とする請求項2に記載の観測量解析方法。 - 【請求項4】 前記計量数値計算処理が、前記グリーン
関数を微分した初等関数により構成される微分関数に、
曲面の値が必要な座標値と測地点座標値を用いて代入演
算を行う微分関数演算処理と、当該微分関数演算処理結
果、前記曲面マトリクス、前記測地データを用いて和差
積商を組み合わせた行列演算を行う行列代数演算処理に
より構成されることを特徴とする請求項2に記載の観測
量解析方法。 - 【請求項5】 前記計量数値計算処理が、請求項3に記
載の計量数値計算処理または請求項4に記載の計量数値
計算処理の結果を初等関数に代入することにより初等関
数演算処理し、その結果を前記測地データの代わりに用
いて請求項3に記載の計量数値計算処理または請求項4
記載の計量数値計算処理を行うことを特徴とする請求項
2記載の観測量解析方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001171970A JP4710170B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 観測量解析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001171970A JP4710170B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 観測量解析方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002365047A true JP2002365047A (ja) | 2002-12-18 |
JP4710170B2 JP4710170B2 (ja) | 2011-06-29 |
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ID=19013660
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014199255A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-10-23 | シナノケンシ株式会社 | 測量装置 |
WO2024034297A1 (ja) * | 2022-08-12 | 2024-02-15 | 株式会社日立製作所 | 在庫管理装置および在庫管理方法 |
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-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001171970A patent/JP4710170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2024034297A1 (ja) * | 2022-08-12 | 2024-02-15 | 株式会社日立製作所 | 在庫管理装置および在庫管理方法 |
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---|---|
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