JP2813767B2 - 地形地図作成方法および装置 - Google Patents

地形地図作成方法および装置

Info

Publication number
JP2813767B2
JP2813767B2 JP6145504A JP14550494A JP2813767B2 JP 2813767 B2 JP2813767 B2 JP 2813767B2 JP 6145504 A JP6145504 A JP 6145504A JP 14550494 A JP14550494 A JP 14550494A JP 2813767 B2 JP2813767 B2 JP 2813767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane
terrain
measurement points
procedure
map
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6145504A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07332980A (ja
Inventor
貴雄 奥井
守 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP6145504A priority Critical patent/JP2813767B2/ja
Publication of JPH07332980A publication Critical patent/JPH07332980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2813767B2 publication Critical patent/JP2813767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地形地図作成方法および
装置に関する。さらに詳しくは、地形の3次元位置計測
点群から平面を抽出して、それらを組合せることにより
地形地図を作成する地形地図作成方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動ロボットを移動させる際には、従来
よりレーザ・レンジ・ファインダー(LRF)などの距
離センサにより得られた周囲の地形に関する距離データ
を高さデータに変換して高さ地図を作成し、得られた高
さ地図を基にして移動ロボットの航行プランを作成する
ことが検討されている(「レーザ・レンジ・ファインダ
ーを用いた環境認識の方法について」 第10回 日本
ロボット学会学術講演会予稿集No.3 3231参
照)。かかる高さ地図により航行プランを作成する場
合、地形が平坦なときには問題を生じない
【0003】しかしながら、地形に起伏がある場合に
は、かかる高さ地図のみでは傾斜角が不明であるため、
その斜面を移動ロボットが登坂できるか否かの判断を直
ちになすことができない。そのため、高さ地図における
一点一点を参照しながら逐一演算処理を行い傾斜角等を
算出して、その斜面を移動ロボットが登坂できるか否か
の判断がなされている。したがって、航行プランの作成
が迅速になし得ず、そのため移動ロボットの移動速度の
低下、ひいてはその稼動率の低下を招来させているとい
う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、起伏がある地
形においても移動ロボット等の自律的に移動する移動物
体の航行プランが容易に作成できる地形地図作成方法お
よび装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる従来
技術の問題点について鋭意研究した結果、例えば3次元
ハフ変換を用いて高さ地図を構成する計測点を含有する
平面をその含有点の多い順に算出するとともに、その平
面から計測点に対応した地形に相当する領域を抽出し、
その抽出された領域を適宜組合わせることにより地形地
図が作成できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明の地形地図作成方法は、
地形を3次元的に計測して、その3次元位置計測点群を
得る手順と、前記3次元位置計測点群の計測点を含有す
る平面を、その含有数が多い順に算出する手順と、前記
算出された平面から含有している計測点に対応する地形
に相当する領域を抽出する手順と、前記抽出された領域
を組合せて地形地図を作成する手順とを含んでいること
を特徴とする。
【0007】より具体的には、本発明の地形地図の作成
方法は、地形を3次元的に計測して、その3次元位置計
測点群を得る手順と、得られた3次元位置計測点群を、
平面を表すパラメータ空間に写像する手順と、複数の抽
出平面を得る手順と、得られた複数の抽出平面を組合せ
て地形地図を作成する手順とを含み、前記複数の抽出平
面が下記手順の繰り返しにより得られることを特徴とす
る。
【0008】前記パラメータ空間における度数分布を
求める手順
【0009】前記度数分布から度数が最大の点を検出
して、計測点最多含有平面を算出する手順
【0010】前記算出された計測点最多含有平面から
所定距離内にある計測点のみを抽出する手順
【0011】前記抽出された計測点間の距離が所定距
離内に位置するものをグループ化して領域分割を行う手
【0012】前記グループ化された計測点の内、最大
グループに属する計測点のみを前記算出平面を構成する
点として抽出する手順
【0013】前記抽出された計測点間の補間を行い、
前記算出平面において前記抽出された計測点により特定
される領域を決定し、それを抽出平面とする手順
【0014】前記パラメータ空間から、前記抽出され
た計測点に対応する度数を削除する手順
【0015】ここで、前記得られた3次元位置計測点群
を、平面を表すパラメータ空間への写像は、例えば3次
元ハフ変換によりθーφーd空間になされる。
【0016】本発明の地形地図作成方法においては、作
成された地形地図から相対水平面を選出する手順と、前
記相対水平面と交差する平面を選出する手順と、前記相
対水平面と交差する平面の相対水平面との交差位置およ
びなす角を含む簡易データを算出する手順とが付加され
ているのが好ましく、また作成された地形地図または簡
易データが画像表示またはプリントアウトされるのが好
ましい。
【0017】一方、本発明の地形地図作成装置は、距離
測定手段と出力手段と演算処理手段とを備え、前記距離
測定手段により、地形の3次元位置計測点群が得られる
とともに、それらの計測点群が演算処理手段に入力さ
れ、前記演算処理手段により、前記3次元位置計測点群
の計測点を含有する平面が、その含有点数が多い順に算
出され、前記算出された平面から含有している計測点に
対応する地形に相当する領域が抽出され、前記抽出され
た領域を組合わせて地形地図が作成されて、前記出力手
段に入力され、前記出力手段により地形地図が出力され
ることを特徴とする。
【0018】より具体的には、本発明の地形地図作成装
置は、距離測定手段と出力手段と演算処理手段とを備
え、前記距離測定手段により、地形の3次元位置計測点
群が得られるとともに、それらの計測点群が前記演算処
理手段に入力され、前記演算処理手段により、入力され
た3次元位置計測点群を、平面を表すパラメータ空間に
写像し、複数の抽出平面が下記手順の繰り返しにより得
られ、 前記パラメータ空間における度数分布を求める手順 前記度数分布から度数が最大の点を検出して、計測点
最多含有平面を算出する手順 前記算出された計測点最多含有平面から所定距離内に
ある計測点のみを抽出する手順 前記抽出された計測点間の距離が所定距離内に位置す
るものをグループ化して領域分割を行う手順 前記グループ化された計測点の内、最大グループに属
する計測点のみを前記算出平面を構成する点として抽出
する手順 前記抽出された計測点間の補間を行い、前記算出平面
において前記抽出された計測点により特定される領域を
決定し、それを抽出平面とする手順 前記パラメータ空間から、前記抽出された計測点に対
応する度数を削除する手順 得られた複数の抽出平面を組合わせて地形地図が作成さ
れて、前記出力手段に入力され、前記出力手段により、
前記入力された地形地図が出力されることを特徴とす
る。
【0019】ここで、前記得られた3次元位置計測点群
を、平面を表すパラメータ空間への写像は、例えば3次
元ハフ変換によりθーφーd空間になされる。
【0020】本発明の地形地図作成装置においては、前
記演算処理手段により、作成された地形地図から相対水
平面が選出され、前記相対水平面と交差する平面が選出
され、前記相対水平面と交差する平面の相対水平面との
交差位置およびなす角を含む簡易データが算出されるこ
とが付加されているのが好ましい。
【0021】
【作用】本発明においては、まず、距離測定手段によ
り、地形の3次元位置計測点群が得られる。この3次元
位置計測点群が、例えば3次元ハフ変換によりパラメー
タ空間、例えば、θーφーd空間に写像される。このパ
ラメータ空間では、写像された計測点群の度数分布が求
められ、ついで度数が最大の点が検出されて、前記計測
点を最も多く含有する平面、すなわち計測点最多含有平
面が算出される。しかるのち、この算出された計測点最
多含有平面から所定距離内にある計測点のみの抽出がな
され、これらの抽出された計測点間の距離が所定距離内
に位置するもののグループ化がなされることにより領域
分割が行われる。そして、そのグループの内、最大グル
ープに属する計測点のみが、前記算出平面を構成するも
のとして抽出される。ついで、これら抽出された計測点
間の補間がなされて、前記算出平面の領域が決定されて
抽出平面が得られる。この一連の作業が終了すると、パ
ラメータ空間から、先に抽出された計測点に対応した度
数が削除された度数分布が使用されて、前記一連の手段
が繰り返されて、計測点が多く含有される順に複数の抽
出平面が得られる。この得られた抽出平面が敵宜組合さ
れて地形地図が作成される。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。なお、本実施例は、本件出願
人が既に提案している不整地移動ロボットの自動走行シ
ステム(特願平6ー40097(特開平7−24882
0号公報))について適用してなるものである。
【0023】図1に本発明の地形地図作成方法の基本的
手順を示し、本発明の地形地図作成方法の基本的手順
は、地形の3次元位置計測点群を収集し、得られた3次
元位置計測点群の計測点を含有する平面を、その含有点
が多い順に算出し、前記算出平面から含有している計測
点に対応する地形に相当する領域を抽出し、前記抽出さ
れた領域を組合せて地形地図を作成するものである。
【0024】図2および図3には、図1に示す基本的手
順をより具体的にした手順が示されている。以下、図2
および図3を参照しながら説明する。
【0025】ステップ1:地形の3次元位置計測点群の
収集がなされる。この地形の3次元位置計測点群として
は、例えば距離センサーにより取得されたデータ群(生
データであってもよいし、座標変換がなされたデータ群
でもよい)があげられる。
【0026】ステップ2:得られた3次元位置計測点群
を、平面を表すパラメータ空間に写像する。
【0027】ステップ3:前記パラメータ空間における
度数分布を作成する。
【0028】ステップ4:前記度数分布から度数が最大
の点を検出し、計測点最多含有平面を抽出する。
【0029】ステップ5:前記計測点最多含有平面から
所定距離内にある計測点のみを抽出する。
【0030】ステップ6:前記抽出された計測点間の距
離が所定距離内に位置するものをグループ化し、領域分
割を行う。
【0031】ステップ7:前記グループ化された計測点
の内、最大グループに属する計測点のみを、前記算出平
面を構成する点として抽出する。
【0032】ステップ8:前記抽出された計測点間の補
間を行い、前記算出平面において、前記抽出された計測
点により特定される領域を抽出平面とする。
【0033】ステップ9:前記パラメータ空間から、前
記抽出された計測点に対応する度数を削除する。
【0034】ステップ10:繰り返し数が所定数に達し
たか否か判定され、所定数に達すると次のステップに進
み、達しないとステップ3に戻る。ここで、この繰り返
し数は、例えば10回とされる。
【0035】ステップ11:得られた複数の抽出平面を
組合せて地形地図を作成する。
【0036】ここで、得られた3次元位置計測点群を、
平面を表すパラメータ空間への写像は、例えば3次元ハ
フ変換によりなされる。以下、3次元ハフ変換について
簡単に説明する。
【0037】3次元ハフ変換とは、XYZ空間上の全て
の計測点を、数式1によってθーφーd空間上に写像
し、θーφーd空間上に得られた曲面群の交点を求める
ことにより、XYZ空間上の計測点が構成する平面を導
き出すものである。例えば、図4に示すように、XYZ
空間上に計測点P(x,y,z)が得られたとし、この
点を通る任意の平面を平面αとし、この平面αに原点O
から下ろした垂線との交点をI(xi,yi,zi)と
し、原点Oから平面αまでの距離をdとし、垂線OIを
XY平面に投影した直線とY軸とのなす角をθとし、垂
線OIとXY平面のなす角をφとすると、下記の関係式
が得られる。
【0038】zi・sinφ=zi 2/d δ・cosφ=δ2/d (ただし、δ=xi・sinθ+yi・cosθ) d=δ・cosφ+zi・sinφ
【0039】以上の関係式を整理すると、下記式が得ら
れる。 d=(xi・sinθ+yi・cosθ)・cosφ+z
i・sinφ
【0040】ここで、前記式を一般化すると、得られた
数式1は平面αを表す式になる。
【数1】 d=(x・sinθ+y・cosθ)・cosφ+z・sinφ (1)
【0041】また前記仮定より平面αは点P(x,y,
z)を通るから、数式1は点P(x,y,z)を通る式
ともなる。そして、式の形態から明らかなように、数式
1はθとφとdにより一意的に決定される。したがっ
て、数式1により点P(x,y,z)を通るあらゆる平
面をθーφーd空間に写像することができる。
【0042】いま、数式1により点P1,P2,・・・,
kをθーφーd空間に写像し、その結果を図示すると
図5のようになる。そして、図5において、最も密度の
濃い点(θg,φg,dg)を求め、この値を数式1に代
入すると、全ての計測点からみて最も共通点の多い平面
が求められる。また、この平面の単位法線ベクトルV
は、数式2により求められる。
【数2】 V=(-cosφg・sinθg,-cosφg・cosθg,-sinφg) (2)
【0043】以下、具体的な実施例に基づいて本発明を
より詳細に説明する。
【0044】図6に、本発明の地形地図作成方法に用い
られる装置のブロック図が示されている。図6に示す装
置は、距離測定手段1と、出力手段2と、演算処理手段
3とを主要構成要素としている。
【0045】距離測定手段1としては、レーザ・レンジ
・ファインダー、CCDカメラによるステレオ立体視装
置、CCDカメラによる複眼視装置、超音波センサ、フ
ェイズドアレイセンサ、触覚センサなどが用いられる。
しかし、これに限定されるものではなく、3次元位置計
測点群を出力するセンサであればいかなるものも用いる
ことができる。
【0046】出力手段2としては、例えば、CRTディ
スプレイ装置や液晶表示装置などの画像表示装置21、
あるいはプリンターなどの印字装置22が用いられる。
【0047】演算処理手段3としては、例えばコンピュ
ータが用いられる。
【0048】この演算処理手段3には、3次元ハフ変換
手段31が設けられていて、後述する実施例1および実
施例2にかかわる処理がなし得るようにされている。
【0049】また、演算処理手段3と出力手段2とが一
体化されたワークステーションを用いてもよい。
【0050】さらに、マニュアル入力が可能なようにキ
ーボードなどの入力手段も設けられてもよい。
【0051】実施例1 次に、図7に示す本発明の地形地図作成方法の説明図お
よび図8〜図9に示すフローチャートを参照しながら、
本発明の実施例1にかかわる地形地図作成方法について
説明する。
【0052】ステップ101:距離センサにより周囲の
地形の距離情報を含む画像データを収集する。
【0053】ステップ102:得られた画像データから
基準点を原点とするXYZ空間に常法により高さ地図を
作成する。
【0054】ステップ103:高さ地図上のその構成点
群(3次元位置計測点群)を3次元ハフ変換によりθー
φーd空間に写像し、θーφーd空間における度数分布
を作成する。
【0055】ステップ104:θーφーd空間におい
て、度数分布の度数の最大の点(θg,φg,dg)を求
める。
【0056】ステップ105:θg,φg,dgを数式1
に代入して、XYZ空間における計測点を最も多く含む
平面(以下、計測点最多含有平面という)γを求める。
【0057】ステップ106:移動ロボット等はそのサ
スペンションにより地表に多少の凹凸があっても問題な
く移動できるので、計測点最多含有平面γから所定距離
内にある点は計測点最多含有平面γ上の点として扱って
も問題を生じない。そこで、そのような点(計測点)
を、例えば最小自乗法により抽出して、計測点最多含有
平面上の点として処理する。
【0058】ステップ107:前記ステップ106によ
り抽出された点であっても、例えば図10に示すよう
に、本来なら別の計測点最多含有平面に属している点も
抽出されている恐れがある。そこで近傍の計測点との位
置関係により領域分割をして計測点のグループ分けを行
う。例えば、クローラ幅の1/2以内の点は、同一グル
ープに属するとし、それを超えている点は別のグループ
に属しているとして、計測点のグループ分けを行う。な
お、このグループ分けに用いる幅は前記に限定されるも
のではなく、用途に応じて適宣選定される。
【0059】ステップ108:前記グループの中から最
大グループを選出する。
【0060】ステップ109:前記最大グループに属す
る点を抽出してそのグループにより作成される平面(以
下、抽出平面という)を作成する。即ち、計測点に対応
する地形に相当する領域を計測点最多含有平面から抽出
する。
【0061】ステップ110:抽出平面の原点からの最
短距離、法線ベクトル等を算出する。
【0062】ステップ111:抽出平面に識別番号を付
与する。
【0063】ステップ112:パラメータ空間から抽出
平面に属する計測点に対応する度数を削除する。
【0064】ステップ113:地形地図を作成するため
に必要な計測点について抽出平面が作成されたか否か判
定する。必要な計測点について抽出平面が作成されてい
なければステップ104に戻る。その逆に、必要な計測
点について抽出平面が作成されていれば次のステップに
進む。
【0065】ステップ114:抽出平面と高さ地図との
対応をとる。この対応は、例えば計測点番号を照合する
ことによりなされる。
【0066】ステップ115:前記対応関係に基づい
て、抽出平面を組み合わせて地形地図を作成する。
【0067】ステップ116:作成された地形地図を、
例えば画像表示装置に出力する。
【0068】図11に示す地形に対して実施例1の方法
により作成された地形地図を図12〜14に示す。図1
2〜14より明らかなように、実施例1によれば対応関
係よく地形地図が作成されているのがわかる。
【0069】以上説明したように、実施例1によれば、
複雑な形状を有する地形を実用上支障のない範囲で平面
として処理し、その平面を適宜組み合せることにより地
形を表現できる。すなわち、平面を組み合わせて地形地
図を作成することができる。
【0070】実施例2 次に、図15に示すフローチャートを参照しながら、本
発明の実施例2にかかわる地形地図の作成方法について
説明する。なお、実施例2においても、地形地図作成ま
では実施例1と同様であるので、以下実施例1と異なる
ステップ115以降の部分についてのみ説明する。
【0071】ステップ201:作成された地形地図から
相対水平面を選出する。ここで、相対水平面とは、距離
センサが設置されている平面、すなわち移動物体、例え
ば移動用ロボットが載っている平面をいう。
【0072】ステップ202:相対水平面と交差する平
面(以下、交差平面という)を選出する。
【0073】ステップ203:交差平面の相対水平面と
交差する位置、交差平面の相対水平面とのなす角を算出
する。
【0074】ステップ204:算出された交差平面の交
差位置、なす角等のデータを、例えばテーブルにまとめ
てプリンターに出力する。
【0075】図11に示す地形に対して実施例2の方法
により作成された地形地図のデータを簡易形式により表
現したものを図16に示す。図16より明らかなよう
に、実施例2によれば、地形の特徴を簡易化して表現で
きるのがわかる。
【0076】以上説明したように、実施例2によれば、
交差平面の傾斜角や距離を即座に知ることができるの
で、移動ロボット等の登坂能力との比較が容易になし得
る。したがって、航行プランを簡易迅速に策定すること
ができる。また、交差平面の位置や大きさを知ることが
できるので、交差平面を避けた簡略的な航行プランを策
定することもできる。
【0077】しかして、本発明の地形地図作成装置を適
宜調整して本件出願の先の提案にかかわる不整地移動ロ
ボットの自動走行システムに搭載すれば、航行プランを
自分で策定しながら移動させることができ、その活動範
囲および移動速度を飛躍的に増大させることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複雑な形状を有する地形を平面の組み合せにより作成さ
れた地形地図により表現できる。また、地形を平面の組
合せで表現しているので、航行プランの策定が簡易迅速
になし得る。さらに、本発明の地形地図作成装置を自律
的に移動する移動物体に搭載すればその移動物体の行動
能力を飛躍的に向上することができ、その稼動率を著し
く高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地形地図作成方法の基本的手順を示す
フローチャートである。
【図2】図1に示すフローチャートを具体的にしたフロ
ーチャートの前半部である。
【図3】図2示すフローチャートの後半部である。
【図4】3次元ハフ変換の説明図であって、XYZ空間
上で点Pを通る平面を作成した状態を示すものである。
【図5】3次元ハフ変換の説明図であって、点P1,点
2…点Pkを通る平面をθ−φ−d空間に写像して度数
分布の最大の点を求めている状態を示すものである。
【図6】本発明の地形地図の作成方法に用いる装置のブ
ロック図である。
【図7】本発明の地形地図の作成方法の概念図である。
【図8】本発明の地形地図の作成方法の実施例1にかか
わるフローチャートの前半部である。
【図9】図8に示すフローチャートの後半部である。
【図10】最大平面上に存在しても他の地形に属する計
測点である場合の説明図である。
【図11】本発明が適用される地形の一例を示した図で
ある。
【図12】図8に示す地形のレーザ・レンジ・ファイン
ダーによる概念図である。
【図13】図9に示す概念図に3次元ハフ変換を施して
平面を抽出した結果を示す図である。
【図14】図13より作成された地形地図である。
【図15】本発明の地形地図の作成方法の実施例2にか
かわるフローチャートであって、実施例1と異なる部分
についてのみ示したものである。
【図16】本発明により作成された地形地図を簡易デー
タにして表現した図である。
【符号の説明】
1 距離測定手段(レーザ・レンジ・ファインダ
ー) 2 出力手段 21 画像表示手段(CRTディスプレイ) 22 印字手段(プリンター) 3 演算処理手段(コンピュータ) 31 3次元ハフ変換手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−128415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 15/00 - 15/14 G05D 1/02 G09B 29/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地形を3次元的に計測して、その3次元
    位置計測点群を得る手順と、前記3次元位置計測点群の
    計測点を含有する平面を、その含有数が多い順に算出す
    る手順と、前記算出された平面から含有している計測点
    に対応する地形に相当する領域を抽出する手順と、前記
    抽出された領域を組合せて地形地図を作成する手順とを
    含んでいることを特徴とする地形地図作成方法。
  2. 【請求項2】 地形を3次元的に計測して、その3次元
    位置計測点群を得る手順と、得られた3次元位置計測点
    群を、平面を表すパラメータ空間に写像する手順と、複
    数の抽出平面を得る手順と、得られた複数の抽出平面を
    組合せて地形地図を作成する手順とを含み、前記複数の
    抽出平面が下記手順の繰り返しにより得られることを特
    徴とする地形地図作成方法。 前記パラメータ空間における度数分布を求める手順 前記度数分布から度数が最大の点を検出して、計測点
    最多含有平面を算出する手順 前記算出された計測点最多含有平面から所定距離内に
    ある計測点のみを抽出する手順 前記抽出された計測点間の距離が所定距離内に位置す
    るものをグループ化して領域分割を行う手順 前記グループ化された計測点の内、最大グループに属
    する計測点のみを前記算出平面を構成する点として抽出
    する手順 前記抽出された計測点間の補間を行い、前記算出平面
    において前記抽出された計測点により特定される領域を
    決定し、それを抽出平面とする手順 前記パラメータ空間から、前記抽出された計測点に対
    応する度数を削除する手順
  3. 【請求項3】 前記得られた3次元位置計測点群の平面
    を表すパラメータ空間への写像が、3次元ハフ変換によ
    りθーφーd空間になされることを特徴とする請求項2
    記載の地形地図作成方法。
  4. 【請求項4】 作成された地形地図から相対水平面を選
    出する手順と、前記相対水平面と交差する平面を選出す
    る手順と、前記相対水平面と交差する平面の相対水平面
    との交差位置およびなす角を含む簡易データを算出する
    手順とが付加されていることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の地形地図作成方法。
  5. 【請求項5】 作成された地形地図または簡易データ
    が、画像表示またはプリントアウトされることを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載の地形地図作成方
    法。
  6. 【請求項6】 距離測定手段と出力手段と演算処理手段
    とを備え、前記距離測定手段により、地形の3次元位置
    計測点群が得られるとともに、それらの計測点群が演算
    処理手段に入力され、前記演算処理手段により、 前記3次元位置計測点群の計測点を含有する平面が、そ
    の含有点数が多い順に算出され、 前記算出された平面から含有している計測点に対応する
    地形に相当する領域が抽出され、 前記抽出された領域を組合わせて地形地図が作成され
    て、前記出力手段に入力され、前記出力手段により前記
    入力された地形地図が出力されることを特徴とする地形
    地図作成装置。
  7. 【請求項7】 距離測定手段と出力手段と演算処理手段
    とを備え、前記距離測定手段により、地形の3次元位置
    計測点群が得られるとともに、それらの計測点群が前記
    演算処理手段に入力され、前記演算処理手段により、 入力された3次元位置計測点群を、平面を表すパラメー
    タ空間に写像し、 複数の抽出平面が下記手順の繰り返しにより得られ、 前記パラメータ空間における度数分布を求める手順 前記度数分布から度数が最大の点を検出して計測点最
    多含有平面を算出する手順 前記算出された計測点最多含有平面から所定距離内に
    ある計測点のみを抽出する手順 前記抽出された計測点間の距離が所定距離内に位置す
    るものをグループ化して領域分割を行う手順 前記グループ化された計測点の内、最大グループに属
    する計測点のみを前記算出平面を構成する点として抽出
    する手順 前記抽出された計測点間の補間を行い、前記算出平面
    において前記抽出された計測点により特定される領域を
    決定し、それを抽出平面とする手順 前記パラメータ空間から、前記抽出された計測点に対
    応する度数を削除する手順 得られた複数の抽出平面を組合わせて地形地図が作成さ
    れて、前記出力手段に入力され、前記出力手段により、
    前記入力された地形地図が出力されることを特徴とする
    地形地図作成装置。
  8. 【請求項8】 前記得られた3次元位置計測点群の平面
    を表すパラメータ空間への写像が、3次元ハフ変換によ
    りθーφーd空間になされることを特徴とする請求項7
    記載の地形地図作成装置。
  9. 【請求項9】 前記演算処理手段により、作成された地
    形地図から相対水平面が選出され、前記相対水平面と交
    差する平面が選出され、前記相対水平面と交差する平面
    の相対水平面との交差位置およびなす角を含む簡易デー
    タが算出されることが付加されていることを特徴とする
    請求項6、7または8記載の地形地図作成装置。
  10. 【請求項10】 自律的に移動する移動物体に搭載可能
    とされてなることを特徴とする請求項6、7、8または
    9記載の地形地図作成装置。
  11. 【請求項11】 前記移動物体が移動ロボットであるこ
    とを特徴とする請求項10記載の地形地図作成装置。
JP6145504A 1994-06-02 1994-06-02 地形地図作成方法および装置 Expired - Lifetime JP2813767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6145504A JP2813767B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 地形地図作成方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6145504A JP2813767B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 地形地図作成方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07332980A JPH07332980A (ja) 1995-12-22
JP2813767B2 true JP2813767B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=15386793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6145504A Expired - Lifetime JP2813767B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 地形地図作成方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2813767B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8351684B2 (en) * 2008-02-13 2013-01-08 Caterpillar Inc. Terrain map updating system
JP6007873B2 (ja) * 2013-08-30 2016-10-12 トヨタ自動車株式会社 ロボット及びその制御方法
JP6548452B2 (ja) * 2015-05-26 2019-07-24 株式会社日立産機システム 地図生成装置および地図生成方法
CN107121128B (zh) * 2017-05-27 2022-04-05 中国北方车辆研究所 一种足式机器人地形参数的测量方法及系统
JP7181026B2 (ja) * 2018-08-28 2022-11-30 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 障害物検知システム
CN114556255A (zh) * 2019-10-25 2022-05-27 索尼集团公司 信息处理装置、信息处理方法、程序和飞行体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07332980A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4794019B2 (ja) 領域の3次元マップ表現を提供するための装置及び方法
JPH09138136A (ja) 車載用ナビゲーション装置
CN111640177B (zh) 一种基于水下声呐探测的三维建模方法及无人潜水器
JP2813767B2 (ja) 地形地図作成方法および装置
JP2019144153A (ja) 電線形状の再現方法,再現装置,及び再現プログラム、並びに、点群精度の評価方法,評価装置,及び評価プログラム
US6856312B1 (en) Method for generating three-dimensional form data and apparatus therefor
JP2002366977A (ja) 地物形状作成システム及び3次元地図作成システム
US5280569A (en) Three dimensional model describing method
JP3315959B2 (ja) 道路計画設計支援システム及び記録媒体
JP4592510B2 (ja) 立体地図画像生成装置および方法
JP2006286019A (ja) 三次元構造物形状の自動生成装置、自動生成方法、そのプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
US6208939B1 (en) Topography information data processing method and apparatus based on manifold corresponding thereto
WO2020189703A1 (ja) 構造物検出装置、構造物検出方法および構造物検出処理プログラム
JP3525619B2 (ja) 道路ネットワーク情報の自動生成方法及びその装置
JP3267589B2 (ja) 地図データ処理方法及びシステム
JP3313679B2 (ja) 鳥瞰及び走行シミュレーションシステム及び記録媒体
JP2818992B2 (ja) 地形情報解析装置および地形情報解析方法
Ruzgiene Comparison between digital photogrammetric systems
JP2001241957A (ja) 地図表示システムおよび地図表示方法
CN113375644A (zh) 一种边坡产状高精度测量方法
JP2002150270A (ja) 3次元モデル生成方法及び装置、並びにこの方法の実行プログラムを記録した記録媒体
JPS59228180A (ja) レ−ダ画像模擬方式
JP4710170B2 (ja) 観測量解析方法
JP3156950B2 (ja) 画像処理方法
Shears et al. Softcopy Photogrammetry and its uses in GIS

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980707

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080814

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090814

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100814

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110814

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110814

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 15

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 15

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term