JP2002364740A - プラネタリキャリヤ及びその製造方法 - Google Patents
プラネタリキャリヤ及びその製造方法Info
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- JP2002364740A JP2002364740A JP2001174224A JP2001174224A JP2002364740A JP 2002364740 A JP2002364740 A JP 2002364740A JP 2001174224 A JP2001174224 A JP 2001174224A JP 2001174224 A JP2001174224 A JP 2001174224A JP 2002364740 A JP2002364740 A JP 2002364740A
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- Japan
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- disk
- shaft
- support plate
- gear
- planetary carrier
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】溶接加工設備費、溶接加工の製造コスト及び部
品コストを低減し、歯車支持板とシャフトの円板との接
合強度を向上したプラネタリキャリヤを提供する。 【解決手段】一端に軸心と同心の円板４を備えたシャフ
ト５と同一軸線線上に太陽歯車の軸承１１穴と、この太
陽歯車の軸承穴１１を中心とする円周線上に等間隔で複
数の遊星歯車の軸承穴１２を備え前記円板４に所要の間
隔で対面して接合した歯車支持板８とからなるプラネタ
リキャリヤ３において、前記円板４の周縁複数箇所にシ
ャフト５と平行な軸線で脚９を形成しこの脚９の先端に
ボス１０を設け、前記歯車支持板８に前記ボス１０に嵌
合する穴１３を設け、この穴１３をボス１０に溶接して
歯車支持板８と円板４とを一体結合した。
品コストを低減し、歯車支持板とシャフトの円板との接
合強度を向上したプラネタリキャリヤを提供する。 【解決手段】一端に軸心と同心の円板４を備えたシャフ
ト５と同一軸線線上に太陽歯車の軸承１１穴と、この太
陽歯車の軸承穴１１を中心とする円周線上に等間隔で複
数の遊星歯車の軸承穴１２を備え前記円板４に所要の間
隔で対面して接合した歯車支持板８とからなるプラネタ
リキャリヤ３において、前記円板４の周縁複数箇所にシ
ャフト５と平行な軸線で脚９を形成しこの脚９の先端に
ボス１０を設け、前記歯車支持板８に前記ボス１０に嵌
合する穴１３を設け、この穴１３をボス１０に溶接して
歯車支持板８と円板４とを一体結合した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の変速機等
に用いられる遊星歯車装置のプラネタリキャリヤ及びそ
の製造方法に関するものである。
に用いられる遊星歯車装置のプラネタリキャリヤ及びそ
の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１で示すように、図略のシフトレバー
操作によるコンピュータの指令信号に基づきセレクト・
シフトシリンダ２によって各変速段に切替え制御する機
械式自動変速機１は公知である。また、この機械式自動
変速機１においてメインシャフトの回転を遊星歯車装置
を介してプロペラシャフトに出力する構造のものも公知
である。この遊星歯車装置のプラネタリキャリヤ３は、
一端に軸心と同心の円板４を備えたシャフト５（出力
軸）と、前記シャフト５と同一軸線線上に太陽歯車６と
遊星歯車７とを軸承した歯車支持板８とから構成されて
いる。
操作によるコンピュータの指令信号に基づきセレクト・
シフトシリンダ２によって各変速段に切替え制御する機
械式自動変速機１は公知である。また、この機械式自動
変速機１においてメインシャフトの回転を遊星歯車装置
を介してプロペラシャフトに出力する構造のものも公知
である。この遊星歯車装置のプラネタリキャリヤ３は、
一端に軸心と同心の円板４を備えたシャフト５（出力
軸）と、前記シャフト５と同一軸線線上に太陽歯車６と
遊星歯車７とを軸承した歯車支持板８とから構成されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプラネタリ
キャリヤ３は図５及び図６で示すように、円板４を備え
たシャフト５と、前記円板４の面に所要の間隔をおいて
接合するために周縁の複数箇所に脚１７と太陽歯車６の
軸承穴１１と遊星歯車７の軸承穴１２とを有する歯車支
持板８の双方をそれぞれ別個に鍛造成形し、プラネタリ
キャリヤ３を水平軸線方向の横に寝かせた姿勢で電子ビ
ーム溶接機にセットして歯車支持板８の脚１７と円板４
との対接面部が電子ビーム銃１６に位置するようシャフ
ト５を割り出し回転させて前記電子ビーム銃１６によっ
て歯車支持板８の脚１７と円板４との対接面部を溶接し
ていた。
キャリヤ３は図５及び図６で示すように、円板４を備え
たシャフト５と、前記円板４の面に所要の間隔をおいて
接合するために周縁の複数箇所に脚１７と太陽歯車６の
軸承穴１１と遊星歯車７の軸承穴１２とを有する歯車支
持板８の双方をそれぞれ別個に鍛造成形し、プラネタリ
キャリヤ３を水平軸線方向の横に寝かせた姿勢で電子ビ
ーム溶接機にセットして歯車支持板８の脚１７と円板４
との対接面部が電子ビーム銃１６に位置するようシャフ
ト５を割り出し回転させて前記電子ビーム銃１６によっ
て歯車支持板８の脚１７と円板４との対接面部を溶接し
ていた。
【０００４】従って、電子ビーム溶接機はワークを水平
軸線回りで割り出し回転制御機構を備えた専用機を使用
しており高価な設備費用を要していた。また、歯車支持
板８の脚１７と円板４との対接面部を円板４を子ビーム
銃１６によって対接面部の奥深く溶接して結合強度を確
保する必要があり１箇所の溶接加工時間が長くなり、溶
接加工能率に影響を及ぼしてい。さらに、シャフト５と
脚１７を備えた歯車支持板８は何れも鍛造成形している
ため、前記溶接加工の製造コストと鍛造による部品コス
トが高くなっていた。
軸線回りで割り出し回転制御機構を備えた専用機を使用
しており高価な設備費用を要していた。また、歯車支持
板８の脚１７と円板４との対接面部を円板４を子ビーム
銃１６によって対接面部の奥深く溶接して結合強度を確
保する必要があり１箇所の溶接加工時間が長くなり、溶
接加工能率に影響を及ぼしてい。さらに、シャフト５と
脚１７を備えた歯車支持板８は何れも鍛造成形している
ため、前記溶接加工の製造コストと鍛造による部品コス
トが高くなっていた。
【０００５】本発明の目的は、溶接加工設備費、溶接加
工の製造コスト及び部品コストを低減し、歯車支持板と
シャフトの円板との結合強度を向上したプラネタリキャ
リヤを提供することである。
工の製造コスト及び部品コストを低減し、歯車支持板と
シャフトの円板との結合強度を向上したプラネタリキャ
リヤを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のプラネタリキャリヤは、請求項１に記載の
通り、一端に軸心と同心の円板を備えたシャフトと、前
記シャフトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴とこの太
陽歯車の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔で複数の
遊星歯車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔で対面し
て結合した歯車支持板とからなるプラネタリキャリヤに
おいて、前記円板の周縁の複数箇所にシャフトと平行な
軸線で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、前記歯車
支持板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を設け、こ
の穴をボスに溶接して歯車支持板と円板とを一体結合し
たことを特徴とするものである。
めの本発明のプラネタリキャリヤは、請求項１に記載の
通り、一端に軸心と同心の円板を備えたシャフトと、前
記シャフトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴とこの太
陽歯車の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔で複数の
遊星歯車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔で対面し
て結合した歯車支持板とからなるプラネタリキャリヤに
おいて、前記円板の周縁の複数箇所にシャフトと平行な
軸線で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、前記歯車
支持板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を設け、こ
の穴をボスに溶接して歯車支持板と円板とを一体結合し
たことを特徴とするものである。
【０００７】上記の目的を達成するための本発明のプラ
ネタリキャリヤの製造方法は、請求項２に記載の通り、
一端に軸心と同心の円板を備えたシャフトと、前記シャ
フトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴とこの太陽歯車
の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔で複数の遊星歯
車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔で対面して結合
した歯車支持板とからなるプラネタリキャリヤにおい
て、前記円板の周縁の複数箇所にシャフトと平行な軸線
で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、前記歯車支持
板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を設け、この穴
をボスに嵌合し電子ビーム溶接機にシャフトを鉛直軸線
方向の姿勢でセットし平面内でＸ−Ｙ方向に移動させ、
かつ割り出し回転して穴とボスの周囲を溶接するように
したことを特徴とするものである。
ネタリキャリヤの製造方法は、請求項２に記載の通り、
一端に軸心と同心の円板を備えたシャフトと、前記シャ
フトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴とこの太陽歯車
の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔で複数の遊星歯
車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔で対面して結合
した歯車支持板とからなるプラネタリキャリヤにおい
て、前記円板の周縁の複数箇所にシャフトと平行な軸線
で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、前記歯車支持
板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を設け、この穴
をボスに嵌合し電子ビーム溶接機にシャフトを鉛直軸線
方向の姿勢でセットし平面内でＸ−Ｙ方向に移動させ、
かつ割り出し回転して穴とボスの周囲を溶接するように
したことを特徴とするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【プラネタリキャリヤ】本発明はプラネタリキャリヤ３
は図２で示すように、一端に軸心と同心の円板４を備え
たシャフト５（図１の機械式自動変速機１において出力
軸）と、前記シャフト５と同一軸線線上に太陽歯車６の
軸承穴１１と、この太陽歯車６の軸承穴１１を中心とす
る円周線上に等間隔で複数の遊星歯車７の軸承穴１２を
備え前記円板４に所要の間隔で対面して結合した歯車支
持板８とからなる部品構成において、前記円板４の周縁
の複数箇所にシャフト５と平行な軸線で脚９を形成しこ
の脚９の先端にボス１０を設け、前記歯車支持板８の周
縁に前記ボス１０に嵌合する複数の穴１３を設け、この
穴１３をボス１０に溶接して歯車支持板８と円板４とを
一体結合した構造である。
は図２で示すように、一端に軸心と同心の円板４を備え
たシャフト５（図１の機械式自動変速機１において出力
軸）と、前記シャフト５と同一軸線線上に太陽歯車６の
軸承穴１１と、この太陽歯車６の軸承穴１１を中心とす
る円周線上に等間隔で複数の遊星歯車７の軸承穴１２を
備え前記円板４に所要の間隔で対面して結合した歯車支
持板８とからなる部品構成において、前記円板４の周縁
の複数箇所にシャフト５と平行な軸線で脚９を形成しこ
の脚９の先端にボス１０を設け、前記歯車支持板８の周
縁に前記ボス１０に嵌合する複数の穴１３を設け、この
穴１３をボス１０に溶接して歯車支持板８と円板４とを
一体結合した構造である。
【０００９】上記の構造による本発明のプラネタリキャ
リヤ３は、円板４の周縁の複数箇所にシャフト５と平行
な軸線で脚９を形成したシャフト５は鍛造成形による部
品であるが、歯車支持板８は従来のように鍛造成形部品
ではなく、太陽歯車６の軸承穴１１、遊星歯車７の軸承
穴１２及びボス１０に嵌合する複数の穴１３を加工した
格段に安価なフラットな鉄板等を用いることが可能とな
り部品コストの低減が図られる。
リヤ３は、円板４の周縁の複数箇所にシャフト５と平行
な軸線で脚９を形成したシャフト５は鍛造成形による部
品であるが、歯車支持板８は従来のように鍛造成形部品
ではなく、太陽歯車６の軸承穴１１、遊星歯車７の軸承
穴１２及びボス１０に嵌合する複数の穴１３を加工した
格段に安価なフラットな鉄板等を用いることが可能とな
り部品コストの低減が図られる。
【００１０】また、歯車支持板８はシャフト５側の円板
４に設けた脚９の先端のボス１０に嵌合し溶接して一体
結合されているため、信頼性の高い結合強度が確保さ
れ、特に回転方向に力が作用する歯車支持板８と円板４
の一体結合強度を向上するものである。
４に設けた脚９の先端のボス１０に嵌合し溶接して一体
結合されているため、信頼性の高い結合強度が確保さ
れ、特に回転方向に力が作用する歯車支持板８と円板４
の一体結合強度を向上するものである。
【００１１】
【プラネタリキャリヤの製造方法】本発明のプラネタリ
キャリヤ３の製造方法は図３及び図４で示すように、上
記の構造によるプラネタリキャリヤ３、すなわち、一端
に軸心と同心の円板４を備えたシャフト５（図１の機械
式自動変速機１において出力軸）と、前記シャフト５と
同一軸線線上に太陽歯車６の軸承穴１１と、この太陽歯
車６の軸承穴１１を中心とする円周線上に等間隔で複数
の遊星歯車７の軸承穴１２を備え前記円板４に所要の間
隔で対面して結合する歯車支持板８とからなる部品構成
において、前記円板４の周縁の複数箇所にシャフト５と
平行な軸線で脚９を形成しこの脚９の先端にボス１０を
設け、前記歯車支持板８の周縁に前記ボス１０に嵌合す
る複数の穴１３を設け、この穴１３をボスに嵌合し電子
ビーム溶接機にシャフト５を鉛直軸線方向０の姿勢でセ
ットして平面内でＸ−Ｙ方向に移動させ、かつ割り出し
回転して穴１３とボス１０の周囲を溶接するようにした
ものである。
キャリヤ３の製造方法は図３及び図４で示すように、上
記の構造によるプラネタリキャリヤ３、すなわち、一端
に軸心と同心の円板４を備えたシャフト５（図１の機械
式自動変速機１において出力軸）と、前記シャフト５と
同一軸線線上に太陽歯車６の軸承穴１１と、この太陽歯
車６の軸承穴１１を中心とする円周線上に等間隔で複数
の遊星歯車７の軸承穴１２を備え前記円板４に所要の間
隔で対面して結合する歯車支持板８とからなる部品構成
において、前記円板４の周縁の複数箇所にシャフト５と
平行な軸線で脚９を形成しこの脚９の先端にボス１０を
設け、前記歯車支持板８の周縁に前記ボス１０に嵌合す
る複数の穴１３を設け、この穴１３をボスに嵌合し電子
ビーム溶接機にシャフト５を鉛直軸線方向０の姿勢でセ
ットして平面内でＸ−Ｙ方向に移動させ、かつ割り出し
回転して穴１３とボス１０の周囲を溶接するようにした
ものである。
【００１２】さらに詳細に説明すると、電子ビーム溶接
機は平面内でＸ−Ｙ方向に移動制御され、かつ鉛直軸線
回りに割り出し回転可能なテーブル１４上にワークをセ
ットする治具１５を備え、前記治具１５にセットしたワ
ークをテーブル１４により平面内でＸ−Ｙ方向に移動制
御して電子ビーム銃１６によって溶接するようにしたシ
ンクロコーンとギヤの溶接等に一般的に使用されている
汎用機である。
機は平面内でＸ−Ｙ方向に移動制御され、かつ鉛直軸線
回りに割り出し回転可能なテーブル１４上にワークをセ
ットする治具１５を備え、前記治具１５にセットしたワ
ークをテーブル１４により平面内でＸ−Ｙ方向に移動制
御して電子ビーム銃１６によって溶接するようにしたシ
ンクロコーンとギヤの溶接等に一般的に使用されている
汎用機である。
【００１３】そこで、本発明の製造方法では上記汎用の
電子ビーム溶接機によるテーブル１４上の治具１５にシ
ャフト５を鉛直軸線方向０でセットする。前記治具１５
には予め歯車支持板８に設けられている穴１３を前記円
板４に形成されている脚９の先端のボス１０に嵌合して
歯車支持板８が組み合わされた状態でセットしてもよい
し、シャフト５を治具１５にセットした後に脚９の先端
のボス１０に歯車支持板８の穴１３を嵌合して組み合わ
せする何れでもよい。
電子ビーム溶接機によるテーブル１４上の治具１５にシ
ャフト５を鉛直軸線方向０でセットする。前記治具１５
には予め歯車支持板８に設けられている穴１３を前記円
板４に形成されている脚９の先端のボス１０に嵌合して
歯車支持板８が組み合わされた状態でセットしてもよい
し、シャフト５を治具１５にセットした後に脚９の先端
のボス１０に歯車支持板８の穴１３を嵌合して組み合わ
せする何れでもよい。
【００１４】上記何れにしても、脚９の先端のボス１０
に嵌合している歯車支持板８の穴１３が電子ビーム銃１
６と対応する位置にテーブル１４を介して割り出し回転
し、テーブル１４を平面内でＸ−Ｙ方向に移動制御して
穴１３とボス１０の周囲を溶接加工するものである。図
示においてはこのような溶接加工を円周の５箇所に存在
している歯車支持板８の穴１３と脚９の先端のボス１０
との嵌合部を順次割り出し回転して行うものである。
に嵌合している歯車支持板８の穴１３が電子ビーム銃１
６と対応する位置にテーブル１４を介して割り出し回転
し、テーブル１４を平面内でＸ−Ｙ方向に移動制御して
穴１３とボス１０の周囲を溶接加工するものである。図
示においてはこのような溶接加工を円周の５箇所に存在
している歯車支持板８の穴１３と脚９の先端のボス１０
との嵌合部を順次割り出し回転して行うものである。
【００１５】従って、本発明による製造方法では、シャ
フト５の円板４に脚９を設け、この脚９の先端に設けた
ボス１０に歯車支持板８に設けた穴１３を嵌合するよう
にしたプラネタリキャリヤ３の構造とすることによっ
て、従来のように高価な専用の電子ビーム溶接機を用い
ることなくすでに他の部品の溶接で使用している一般的
な汎用の電子ビーム溶接機で溶接加工を可能とするた
め、溶接加工設備費が低減されると共に、歯車支持板８
と円板４の脚９とは穴１３とボス１０とで嵌合されてい
るため、電子ビーム銃１６では穴１３とボス１０の周囲
を溶接するだけで強固な結合状態が得られ、溶接時間は
短時間で完了するので溶接加工能率が向上し溶接加工の
製造コストを低減することができる。
フト５の円板４に脚９を設け、この脚９の先端に設けた
ボス１０に歯車支持板８に設けた穴１３を嵌合するよう
にしたプラネタリキャリヤ３の構造とすることによっ
て、従来のように高価な専用の電子ビーム溶接機を用い
ることなくすでに他の部品の溶接で使用している一般的
な汎用の電子ビーム溶接機で溶接加工を可能とするた
め、溶接加工設備費が低減されると共に、歯車支持板８
と円板４の脚９とは穴１３とボス１０とで嵌合されてい
るため、電子ビーム銃１６では穴１３とボス１０の周囲
を溶接するだけで強固な結合状態が得られ、溶接時間は
短時間で完了するので溶接加工能率が向上し溶接加工の
製造コストを低減することができる。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、プラ
ネタリキャリヤの形態を大幅な設計変更を行うことなく
歯車支持板とシャフトの円板との一体結合強度を向上
し、シャフト側は鍛造成形ではあるが、歯車支持板は鍛
造品に比較して格段に安価なフラットな鉄板等を用いる
ことが可能となり部品コストの低減が図られる。また、
本発明のプラネタリキャリヤ構造とすることにより、歯
車支持板とシャフトの円板との結合部を汎用の電子ビー
ム溶接機で溶接加工を可能とするため、溶接加工設備費
が低減されると共に、溶接加工能率が向上し溶接加工の
製造コストを低減することができる実益がある。
ネタリキャリヤの形態を大幅な設計変更を行うことなく
歯車支持板とシャフトの円板との一体結合強度を向上
し、シャフト側は鍛造成形ではあるが、歯車支持板は鍛
造品に比較して格段に安価なフラットな鉄板等を用いる
ことが可能となり部品コストの低減が図られる。また、
本発明のプラネタリキャリヤ構造とすることにより、歯
車支持板とシャフトの円板との結合部を汎用の電子ビー
ム溶接機で溶接加工を可能とするため、溶接加工設備費
が低減されると共に、溶接加工能率が向上し溶接加工の
製造コストを低減することができる実益がある。
【図１】遊星歯車装置が用いらている機械式自動変速機
の要部破断側面図
の要部破断側面図
【図２】本発明のプラネタリキャリヤの要部を破断した
分解的側面図
分解的側面図
【図３】本発明の製造方法を示す正面図
【図４】図３のＡ−Ａ矢視図
【図５】従来のプラネタリキャリヤとその製造方法を示
す要部破断正面図
す要部破断正面図
【図６】図５のＢ−Ｂ線断面図
３ プラネタリキャリヤ ４ 円板 ５ シャフト ６ 太陽歯車 ７ 遊星歯車 ８ 歯車支持板 ９ 脚 １０ ボス １１ 太陽歯車の軸承穴 １２ 遊星歯車の軸承穴 １３ ボスに嵌合する穴 １４ 汎用の電子ビーム溶接機のテーブル １５ ワークをセットする治具 １６ 電子ビーム銃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3J027 FA17 FB02 GC13 GE01 3J063 AA02 AB12 AC04 BA01 BB12 CA01 CB06 XA21
Claims (2)
- 【請求項１】 一端に軸心と同心の円板を備えたシャフ
トと、前記シャフトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴
とこの太陽歯車の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔
で複数の遊星歯車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔
で対面して結合した歯車支持板とからなるプラネタリキ
ャリヤにおいて、前記円板の周縁の複数箇所にシャフト
と平行な軸線で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、
前記歯車支持板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を
設け、この穴をボスに溶接して歯車支持板と円板とを一
体結合したことを特徴とするプラネタリキャリヤ。 - 【請求項２】 一端に軸心と同心の円板を備えたシャフ
トと、前記シャフトと同一軸線線上に太陽歯車の軸承穴
とこの太陽歯車の軸承穴を中心とする円周線上に等間隔
で複数の遊星歯車の軸承穴を備え前記円板に所要の間隔
で対面して結合した歯車支持板とからなるプラネタリキ
ャリヤにおいて、前記円板の周縁の複数箇所にシャフト
と平行な軸線で脚を形成しこの脚の先端にボスを設け、
前記歯車支持板の周縁に前記ボスに嵌合する複数の穴を
設け、この穴をボスに嵌合し電子ビーム溶接機にシャフ
トを鉛直軸線方向の姿勢でセットし平面内でＸ−Ｙ方向
に移動させ、かつ割り出し回転して穴とボスの周囲を溶
接するようにしたことを特徴とするプラネタリキャリヤ
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001174224A JP2002364740A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | プラネタリキャリヤ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001174224A JP2002364740A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | プラネタリキャリヤ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002364740A true JP2002364740A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19015541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001174224A Pending JP2002364740A (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | プラネタリキャリヤ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002364740A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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