JP2002364692A - 回動ダンパー構造及び回動構造を備えた機器 - Google Patents

回動ダンパー構造及び回動構造を備えた機器

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JP2002364692A
JP2002364692A JP2001170180A JP2001170180A JP2002364692A JP 2002364692 A JP2002364692 A JP 2002364692A JP 2001170180 A JP2001170180 A JP 2001170180A JP 2001170180 A JP2001170180 A JP 2001170180A JP 2002364692 A JP2002364692 A JP 2002364692A
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shaft
rotation
rotating
damper structure
shaft support
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JP2001170180A
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English (en)
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Hirotsugu Maruyama
博嗣 丸山
Shigeyuki Seki
茂行 関
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分なダンパー効果及び耐久性を有するとと
もに、従来よりも小型化が可能でコストを低減できる回
動ダンパー構造及びこれを用いた回動構造を備えた機器
を提供する。 【解決手段】 軸支部104b内の軸支孔104cに回
動軸131、弾性部材132及び端部材133が収容さ
れ、それぞれ回転方向に係合している。回動軸131に
は軸孔131cが形成され、また、この軸孔131cに
連通し、外周面131dに開口する外周開口131eが
設けられている。軸支孔104cの内周面と、回動軸1
31の外周面131dとが対向する摺動部分には、軸孔
131cから外周開口131eを介して粘性流体135
が供給されるので、回動抵抗の低下を抑制することがで
き、高いダンパー効果を長期間維持することが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回動ダンパー構造及
び回動構造を備えた機器に係り、特に、開閉部分をゆっ
くりと動作させる場合に好適なダンパー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種機構の動作に高級感をもた
せたり、振動を吸収したり、衝撃を緩和したりするため
に各種のダンパー構造が用いられている。ダンパー機構
としては、部材間の表面摩擦によって生ずる滑り抵抗を
利用するものや、オイルやグリスなどの粘性流体の粘性
抵抗を利用するものなどがある。また、歯車列を用いた
ギアダンパーも用いられている。
【0003】上記ダンパー機構には、ゼンマイやコイル
バネなどの弾性部材を用いて弾性エネルギーを蓄積し、
この弾性エネルギーを上記のダンパー効果によりゆっく
りと放出するように動作させるものが知られている。特
に、自動車内の各収容部の開閉機構や各種機器の扉やカ
バーの開閉機構にはこのような弾性エネルギーを用いて
駆動する機能を有するダンパー機構が多く使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
種のダンパー構造において、滑り抵抗を利用するもの
は、表面摩擦の変動によりダンパー効果が変動しやす
く、動作が不安定であるとともに、長期間にわたって確
実なダンパー効果を得ることが困難であり、耐久性に欠
けるという問題点がある。また、充分なダンパー効果を
得るためには摺動部分の面積(滑り面の面積)を大きく
する必要があるため、小型化も困難である。
【0005】また、粘性抵抗や歯車列を用いたダンパー
構造においては、或る程度安定したダンパー効果が得ら
れるものの、粘性流体の容器構造を設けたり、複数の歯
車を噛合させたりする必要があって構造も複雑になるの
で、小型化が困難であるとともにコスト高になるという
問題点がある。
【0006】特に、近年急激に普及した携帯型電子機
器、例えば携帯電話その他の携帯型情報端末においては
小型化や軽量化が商品化の最重要課題となっているが、
現状においては充分なダンパー効果及び耐久性を有する
ダンパー構造の充分な小型化が困難であることから、こ
のようなダンパー構造を内蔵した携帯型機器の小型化を
妨げているという問題点があった。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、充分なダンパー効果及び耐久性を
有するとともに、従来よりも小型化が可能でコストを低
減できる回動ダンパー構造及びこれを用いた回動構造を
備えた機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の回動ダンパー構造は、回動軸と、該回動軸を
回動可能に軸支する軸支体と、前記回動軸の外周面と前
記軸支体の内周面との間の摺動部分に充填された粘性流
体とを有する回動ダンパー構造であって、前記回動軸に
は、軸内空間と、該軸内空間に連通し、前記回動軸の外
周面上に形成された外周開口とが設けられ、前記軸内空
間及び前記外周開口の内部に前記粘性流体が充填されて
いることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、回動軸と軸支体とが相対
的に回動するとき、回動軸の外周面と軸支体の内周面と
の間の摺動部分から粘性流体が排出され、回動抵抗が一
時的に低下しても、軸内空間から外周開口を通して粘性
流体が摺動部分に供給されるので、回動抵抗の低下を抑
制することができる。したがって、高いダンパー効果と
充分な耐久性を得ることが可能になり、しかも、回動軸
とこれを回動可能に軸支する軸支体とを有する簡易な構
造で実現することができるので、小型化及び低コスト化
を図ることができる。
【0010】なお、粘性流体は液体や微粉などの流動体
を含み、回動軸と軸支体との間に介在して回動抵抗を生
ずるものであれば如何なるものであってもよいが、特
に、グリスや高粘度のオイルなどであることが好まし
い。また、外周開口は複数設けられていることが好まし
く、特に、回動軸の外周面において、少なくとも軸線方
向に均一に分散配置されていることが望ましい。
【0011】本発明において、前記回動軸の少なくとも
一方の端部には、前記軸内空間の端部開口が形成されて
いることが好ましい。この手段によれば、軸内空間に端
部開口が設けられていることにより、軸内空間から外周
開口を経て摺動部分に粘性流体がより供給されやすくな
る。すなわち、毛細管現象や遠心力による粘性流体の外
周開口を介した摺動部分への移動が軸内空間の密閉性に
よって妨げられるといったことを防止できる。
【0012】本発明において、前記端部開口と前記摺動
部分の双方に臨む、前記粘性流体を収容する流体溜めが
設けられていることが好ましい。この手段によれば、摺
動部分から粘性流体が流体溜めに排出されても、流体溜
めから端部開口を介して軸内空間に粘性流体が移動し、
軸内空間から外周開口を経て再び粘性流体が摺動部分に
戻るように構成できるので、粘性流体が循環することに
より、摺動部分への粘性流体の供給をより確実に行うこ
とが可能になる。
【0013】本発明において、前記回動軸の外周面と前
記軸支体の内周面との間隙が唯一の若しくは少なくとも
一方の前記流体溜めに向けて漸増するように構成されて
いることが好ましい。この手段によれば、摺動部分から
流体溜めに向けて粘性流体が移動するように構成できる
ので、流体溜めから軸内空間、外周開口を経て摺動部分
へと戻る粘性流体の循環を容易に生じさせることができ
る。
【0014】本発明において、前記流体溜めは閉塞され
ていることが好ましい。この手段によれば、流体溜めが
閉塞されているので、粘性流体の循環をさらに促進させ
ることができる。ここで、「閉塞されている」とは、流
体溜めが端部開口と摺動部分以外には実質的に開口して
いないことを言う。流体溜めが閉塞されていることによ
り、摺動部分から流体溜めに排出された粘性流体は実質
的に全て軸内空間へと戻ることとなる。
【0015】本発明において、前記回動軸の前記軸支体
に対する正方向への回動時に弾性エネルギーを蓄え、逆
方向への回動時に弾性エネルギーを放出する弾性部材が
設けられている場合がある。
【0016】本発明において、前記流体溜め内に、前記
回動軸の前記軸支体に対する正方向への回動時に弾性エ
ネルギーを蓄え、逆方向への回動時に弾性エネルギーを
放出する弾性部材が配置されていることが好ましい。こ
の手段によれば、弾性部材を流体溜め内に配置すること
により、よりコンパクトに構成することができる。
【0017】本発明において、前記弾性部材は、一端が
前記回動軸の端部に対して回動方向に結合され、他端が
前記軸支体に対して回動方向に結合されてなる、捩れエ
ネルギーを前記弾性エネルギーとするように構成されて
いることが好ましい。このような弾性部材としては、棒
状の捩りバネやコイルスプリングなどが挙げられる。特
に、コイルスプリングを用いることにより、確実かつ安
定な弾性力を得ることができるとともに、耐久性も確保
できる。また、コイルスプリングからなる弾性部材を上
記流体溜め内に配置することにより、ダンパー構造全体
の体積を増大させずに流体溜めの容積を充分に確保する
ことが可能になる。
【0018】本発明において、前記軸支体に対して回動
方向に結合する端部材を有し、該端部材は、前記弾性部
材の他端に対して回動方向に結合していることが好まし
い。この手段によれば、回動軸、弾性部材及び端部材を
軸線方向に配列させることができるので、構造全体をコ
ンパクトに構成できる。
【0019】本発明において、前記端部材は、前記軸支
体における前記回動軸及び前記弾性部材を収容する軸支
空間の一方の端部において、正規の位置にあるときには
前記軸支空間から外部への前記粘性流体の漏出を防止可
能に構成され、正規の位置から前記回動軸及び前記弾性
部材の側に移動した状態では前記軸支空間から外部へ気
体を放出可能に構成されていることが好ましい。この手
段によれば、回動ダンパー構造の組立時において軸支空
間に粘性流体を注入した後に回動軸を軸支空間内に導入
する場合、端部材を移動させて軸支空間から外部へ気体
を放出させることで、軸支空間、特に、摺動部分、軸内
空間及び外周開口の内部、或いは、流体溜めが存在する
ときにはこれらに加えて流体溜めの内部、を粘性流体で
完全に満たすことが容易になるとともに、一旦組立が完
了して端部材が正規の位置に配置された場合には、軸支
空間から端部材を介して外部へ粘性流体が漏出すること
を防止できる。
【0020】本発明において、前記端部材には前記軸支
体に対して回動方向に結合する係合部が設けられ、該係
合部には、前記軸支体の内面に軸線方向に向けて密接す
る密接部位と、前記軸支体から軸線方向に向けて露出す
る露出部位とが設けられていることが好ましい。この手
段によれば、端部材の密接部位が弾性部材の弾性力によ
って軸支体の内面に対して軸線方向に密接したときに
は、軸支空間の密閉性を確保することが可能になり、露
出部位を押圧して端部材を軸支体の内面から離反させた
ときには、軸支空間から空気などの気体を排出できるよ
うに構成できる。したがって、回動ダンパー構造を組み
立てる際には軸支空間から気体を排出させて軸支空間の
少なくとも一部を粘性流体で満たす作業を容易に行うこ
とができ、組立完了後には密接部位を軸支体の内面に密
接させることにより粘性流体の漏出を防止することがで
きる。
【0021】本発明において、前記露出部位は、前記回
動軸と同軸に前記軸支体から突出するように構成されて
いることが好ましい。露出部位が回動軸と同軸に軸支体
から突出するように構成されていることにより、露出部
位を機器等に軸支される取付部位として用いることがで
きる。この場合、露出部位は後述する実施形態における
突出端部に相当する。
【0022】次に、本発明の回動構造を備えた機器は、
上記いずれかの回動ダンパー構造と、第1部分と、該第
1部分に対して前記回動ダンパー構造を介して回動可能
に取り付けられた第2部分とを備え、前記回動軸と前記
軸支体のいずれか一方が前記第1部分に対して回動方向
に結合し、いずれか他方が前記第2部分に対して回動方
向に結合していることを特徴とする。
【0023】本発明において、前記第2部材は回動によ
り前記第1部材に対して開閉可能に構成され、前記第2
部分が閉鎖状態にあるときには覆われ、開放状態にある
ときには視認可能となるように構成された表示部を有す
る場合がある。
【0024】本発明において、回動構造を備えた機器と
しては、特に携帯型電子機器、或いは、携帯型表示機器
などの携帯機器が挙げられる。このような携帯機器に本
発明の回動ダンパー構造を適用することにより、ダンパ
ー構造が携帯機器の小型化を妨げることがなくなり、携
帯機器の更なる小型化を図ることが可能になる。回動構
造としては蓋などの開閉部材を有する開閉構造や折りた
たみ構造などが挙げられる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る回動ダンパー構造及び回動構造を備えた機器の実
施形態について詳細に説明する。本実施形態において
は、回動ダンパー構造を有する携帯型電子機器に本発明
を適用した例として説明する。
【0026】最初に、本実施形態の回動構造を備えた機
器である携帯型電子機器100の全体構成について説明
する。図5はカバー(開閉部材或いは上記第2部材)を
開いた状態の携帯型電子機器100の外観を示す斜視
図、図6はカバーを閉じた状態の携帯型電子機器100
の外観を示す上面図(a)、正面図(b)及び右側面図
(c)、図7は携帯型電子機器100を長手方向に切断
した状態を示す縦断面図、図8は携帯型電子機器100
を回動ダンパー構造の近傍で幅方向に切断した状態を示
す縦断面図(a)及び表示体の近傍で幅方向に切断した
状態を示す縦断面図(b)である。
【0027】この携帯型電子機器100は、表ケース1
01と裏ケース102とからなるケース体の内部に回路
基板111、液晶パネル等からなる表示体112、乾電
池等からなる電源113、図示しないメモリ、LED等
の発光素子114(図7参照)、記録媒体の格納部11
5などを収容してなる。表ケース101の端部には回動
ダンパー構造を有するヒンジ部103を介して開閉可能
に構成されたカバー104が取り付けられている。この
カバー104は閉鎖状態では上記表示体112の表示面
を覆うように構成され、開放状態では上記表示体112
の表示面が視認可能となるように構成されている。
【0028】カバー104には、カバーシート104a
と、ヒンジ部103の一部を構成する軸支部104b
と、軸支部104bの内部に設けられた軸支孔104c
と、軸支部104bの外面上に形成された突起104d
と、カバー104の先端に設けられた係合端部104e
と、カバー104の外面に固定された化粧板104gと
が設けられている。上記の突起104dは、カバー10
4が閉鎖状態になると、回路基板111上に実装された
スイッチ116を押圧して表示体112に対する電力供
給を遮断するように構成されている。
【0029】カバー104におけるヒンジ部103とは
反対側には、カバー104に接離する方向(図5及び図
6の上下方向)にスライド可能に構成された開閉操作体
105が設けられている。この開閉操作体105は係合
部105aを有し、この係合部105aが上記係合端部
104eに係合することによってカバー104を閉鎖状
態に保持できるように構成されている。
【0030】また、開閉操作体105には導光体106
が一体に固定されている。導光体106は、図7に示す
ように、回路基板111上に実装された発光素子114
から放出された光を開閉操作体105と一体化された外
面部分まで導くように構成されている。
【0031】また、図5及び図6に示すように、ケース
体の右側面部には、主電源スイッチ121、メニュース
イッチ122、ジョグスイッチ123、ストラップ取付
部124などが配置されている。さらに、ケース体の左
側面部には、図8(b)に示すように記録媒体を導入若
しくは導出するための上記格納部115の開口部115
aが設けられている。また、ケース体の上面部には、図
6(a)に示すようにイヤホンジャック125と、音量
調整スイッチ126とが設けられている。
【0032】次に、図1乃至図4を参照して、上記ヒン
ジ部103の構造について説明する。図1は本実施形態
の回動ダンパー構造を構成するヒンジ部103の各構成
部品の分解図である。ここで、表ケース101は、表示
体112の表示面を露出させる表示開口101aと、カ
バー104の軸支部104bを収容する軸受け部101
bとを備えている。
【0033】ヒンジ部103は、表ケース101に設け
られた軸受け部101aと、カバー104の軸支部10
4bと、カバー104の軸支孔内に配置される回動軸1
31、図示例ではコイルバネからなる弾性部材132及
び端部材133と、表ケース101にネジ止めされる軸
支具134とから構成される。
【0034】回動軸131は、図4(a)に示すよう
に、合成樹脂等で一体成形された略円柱形状の軸体であ
り、端部131aから端部131bへと貫通する軸孔1
31c(軸内空間)を備えている。端部131aには複
数(図示例では4つ)の突起131a−1が設けられて
いる。また、端部131bには複数(図示例では4つ)
の突起131b−1と、この突起131b−1の基部か
ら軸線方向へ例えば断面十字状に掘り下げられた凹溝1
31b−2とが設けられている。回動軸131の外周面
131dには、上記軸孔131cに連通する複数(図示
例では6つ)の外周開口131eが形成されている。
【0035】上記回動軸131は図2に示すように軸支
部104b内に形成された軸支孔104c(軸支空間)
内に収容されている。このとき、回動軸131の外周面
131dは軸支孔104cの内周面に密接しているが、
厳密に言えば、回動軸131の外周面131dと軸支孔
104cの内周面との間隙が、端部131bから端部1
31aに向けて僅かに漸増するように構成されている。
例えば、回動軸131の外径を端部131bから端部1
31aに向けて漸減するように僅かなテーパを付けるこ
とにより、上記のように構成できる。
【0036】回動軸131の端部131aは、弾性部材
132の一端部が突起131a−1に係合することによ
り弾性部材132に対して回転方向に結合している。ま
た、弾性部材132の他端が端部材133の係合端13
3aに係合することにより弾性部材132は端部材13
3に対して回転方向に結合している。
【0037】端部材133は、上記係合端133aと、
係合端133aに隣接した断面円形の大径部133b
と、大径部133bの外側に設けられた断面矩形状の異
形部133cと、異形部133cの先に設けられた断面
円形の突出端部133dとを備えている。大径部133
bの端面(密接面)は軸支孔104cから異形の係合孔
部104fに至る間に設けられた段差面(内面)に密接
し、異形部133cは係合孔部104fに嵌合して端部
材133を軸支部104bに対して回転方向に結合させ
ている。突出端部133dは、軸支部104bの端部か
ら軸線方向に突出し、外部に露出した状態となってい
る。
【0038】軸支孔104c内には、上記回動軸131
の軸孔131cの内部、外周面131dと軸支孔104
cの内周面との間及び外周開口131eの内部、並び
に、弾性部材132が配置されている部分(流体溜め)
にグリスなどの粘性流体135が充填されている。粘性
流体135は、回動軸131の端部131bの近傍から
端部材133の係合端133aに至るまでの内部空間を
完全に満たしている。粘性流体135としては、例えば
信越化学社製のグリスG353〜G600(製品番号)
を用いることができる。
【0039】図3は、表ケース101にカバー104を
取り付けた状態を示す内面図である。上記のように軸支
部104bの端部から突出した突出端部133dは、上
記表ケース101の軸受け部101bの一端部に設けら
れた軸支凹部101b−1内に導入され、回動可能に軸
支されている。また、軸支凹部101b−1とは反対側
の端部に設けられた軸受け部101bの端部開口101
b−2を通して、回動軸131の端部131bに軸支具
134の係合端134aが導入されている。この係合端
134aは帯状(板状)に形成され、回動軸131の端
部131bに設けられた突起131b−1及び凹溝13
1b−2に係合することにより回動軸131に対して回
動方向に結合されている。軸支具134は、表ケース1
01の内面上に固定ネジ136によって固定されてい
る。
【0040】以上述べたヒンジ部103の構造において
は、カバー104の軸支部104bが回動軸131及び
端部材133を介して表ケース101に回動可能に軸支
されている。すなわち、回動軸131は、その一方の端
部131bにおいて表ケース101に係合された軸支具
134に対して回動方向に係合し、また、他方の端部1
31aにおいては弾性部材132に対して回動方向に係
合し、この弾性部材132に係合するとともに軸支部1
04bに対して回動方向に係合した端部材133が表ケ
ース101の軸支凹部101b−1に対して回動可能に
嵌合している。
【0041】なお、開閉操作体105及び導光体106
は表ケース101に対して図示上下方向にスライド可能
に取り付けられている。ここで、導光体106は、表ケ
ース101の内側において、回路基板111(図7及び
図8参照)に向けて突出する導光突起部106aと、表
ケース101の内面に沿って左右に伸びる一対の弾性腕
部106bとを備えている。導光突起部106aは、そ
の先端が回路基板111上に実装された発光素子114
(図7参照)に対向し、発光素子114から放出された
光を表ケース101の外面上において露出した部分に導
く。また、左右一対の弾性腕部106bは表ケース10
1の内面において突出するように設けられた係合突部1
01cに係合し、開閉操作体105を常に図示上方へ押
し上げるように付勢して、図1に示すように開閉操作体
105の係合部105aがカバー104の係合端部10
4eに係合するようにしている。これにより、開閉操作
体105を図示下方へスライドさせると、係合部105
aはカバー104の係合端部104eを開放するが、開
閉操作体105aから手を離すと、弾性腕部106bの
弾性力によって開閉操作体105は再び図示の位置に戻
るように構成されている。
【0042】次に、上記ヒンジ部103の構造について
より詳細に説明する。カバー104を開放状態(図3及
び図5に示すようにカバー104が開いた状態)から閉
鎖状態(図6乃至図8に示すようにカバー104が表示
体112を覆った状態)へと回動させると、図2に示す
軸支部104b及びこれに対して回動方向に結合された
端部材133が回動し、表ケース101に対して軸支具
134を介して回動方向に結合された回動軸131と上
記端部材133との間に接続された弾性部材132が巻
締められ、弾性エネルギーが蓄積されるようになってい
る。
【0043】カバー104が閉鎖状態になると、開閉操
作体105の係合部105aがカバー104の係合端部
104eに係合して、カバー104は閉鎖状態に保持さ
れる。この状態で、上記のように開閉操作体105をス
ライドさせて係合部105aを係合端部104eから外
すと、カバー104は解放されて弾性部材132の弾性
力によって開くように回動し、上記の蓄積された弾性エ
ネルギーが放出されていく。
【0044】カバー104の開閉動作に伴う軸支部10
4bと回動軸131との相対的な回動動作においては、
粘性流体135の存在によって回動軸131の外周面1
31dと、軸支孔104cの内周面との間(以下、単に
「摺動部分」という。)に回動抵抗が発生し、これによ
ってダンパー効果が生ずるようになっている。
【0045】ここで、軸支部104bと回動軸131と
の相対的回動動作によって、上記摺動部分に存在する粘
性流体135は軸線方向に押し出される。このとき、上
述のように摺動部分の間隙は端部131bから端部13
1aに向けて漸増するように構成されているので、摺動
部分の粘性流体135は主として端部131a側に向け
て移動し、弾性部材132の配置された空間(粘性流体
135を貯留する流体溜めとなっている。)へと流れ込
む。通常であれば、上記のようにして摺動部分の粘性流
体135は上記回動動作を繰り返すことによって徐々に
排出され、ダンパー効果が徐々に失われていくが、本実
施形態の場合には、図示矢印に示すように、弾性部材1
32の配置された流体溜めから粘性流体135が軸孔1
31cに還流し、外周開口131eから再び摺動部分に
戻るように構成されているので、この粘性流体135の
循環によって摺動部分にほぼ一定量の粘性流体135が
保持される。外周開口131e内から摺動部分への粘性
流体135の供給は、摺動部分への毛細管現象や回動動
作に伴って粘性流体135に加わる遠心力などによって
生ずるものと考えられる。
【0046】図9は、本実施形態の上記ヒンジ部103
で構成される回動ダンパー構造(図示A)と、軸孔13
1cや外周開口131eの形成されていない回動軸を軸
支孔内に回動可能に配置し、回動軸と軸支孔との間の摺
動部分に粘性流体を介在させたのみの比較例(図示B)
とについて、回動動作を繰り返し実施したときの回動時
間(カバー104が閉鎖状態から開放状態に至るまでの
時間)を測定した結果を示すものである。比較例Bにお
いては、回動動作に伴って徐々に摺動部分から粘性流体
が失われ、回動軸の両端から粘性流体が漏出していくの
で、時間の経過とともにダンパー効果が低下していく。
これに対して、本実施形態Aにおいては、500回の連
続した回動動作を行うことによって一時的にダンパー効
果が低下するが、回動動作を停止させると迅速かつ大幅
にダンパー効果が復元され、この傾向は回動動作を10
00回、2000回、3000回と増加させていっても
基本的に変わらない。これは、急激にしかも繰り返し行
われる回動動作によって一時的に摺動部分に存在する粘
性流体135の量が低下しても、上記のように軸孔13
1c及び外周開口131eを介して粘性流体135が徐
々に供給されて回動抵抗が再び上昇するためであると考
えられる。
【0047】本実施形態Aにおいては、3000回以上
回動動作を繰り返しても1秒以上の回動時間が維持され
ている。通常の使用態様では、上記のように連続して多
数の回動動作を繰り返し行うことは考えられないので、
本実施形態の回動ダンパー構造は3000回以上の回動
動作に耐えうるに十分な耐久性を備えていることがわか
る。
【0048】本実施形態では、軸支孔104c内におい
て粘性流体135の内部に気泡などが入り込むことのな
い状態で粘性流体135によって完全に満たされること
が重要である。粘性流体135内に気泡が含まれている
と、上記の粘性流体135の循環が途絶え、粘性流体1
35が摺動部分から失われてダンパー効果が復活しなく
なったり、粘性流体135が回動軸131の端部131
b側から漏出したりする可能性があるからである。この
ため、本実施形態では、ヒンジ部103の組立におい
て、図2を参照して以下に説明する方法を採用してい
る。
【0049】まず、軸支孔104c内に端部材133を
導入し、その異形部133cを係合孔部104fに嵌合
させる。その後、軸支孔104c内に精密ディスペンサ
などを用いて既定量の粘性流体135を注入し、しかる
後に、弾性部材132及び回動軸131を順次軸支孔1
04cに導入し、弾性部材132の両端が端部材133
と回動軸131に対して回動方向に係合するように構成
する。なお、上記工程において、弾性部材132を予め
端部材133に係合させて軸支孔104に共に導入した
後に粘性流体135を注入したり、粘性流体135を注
入した後に弾性部材132を予め回動軸131に係合さ
せて軸支孔104内に共に導入したりしても構わない。
【0050】上記のようにして粘性流体135の注入後
に回動軸131を軸支孔104c内に導入する際には、
端部材133の突出端部133dを軸支部104b内に
押し込み、端部材133の大径部133bの端面を軸支
孔104cと係合孔部104fとの間に形成された段差
面から離反させる。このようにすると、軸支孔104c
の係合孔部104f側の機密性が低下して、軸支孔10
4c内の空気が大径部133bの外周と軸支孔104c
の内周面との間、大径部133bの端面と上記段差面と
の間、及び、異形部133cと係合孔部104fとの間
を経て外部へと押し出されるので、図2に示すようにヒ
ンジ部103が組み立てられたとき、軸支孔104c内
が完全に粘性流体135で満たされ、粘性流体135の
内部に気泡が存在しないように構成できる。なお、より
完全に気泡の発生を防止するためには、軸支孔104c
内に粘性流体135を注入する際に、軸支孔104cの
中央部分のみに粘性流体135が配置されるように、す
なわち、粘性流体135が軸支孔104cの内周面に接
触しないように配置されるようにすることが好ましい。
このようにすると、回動軸131の軸支孔104c内へ
の導入時において、端部材133の大径部133bと軸
支孔104cの内周面との間隙が粘性流体135によっ
て閉鎖されにくくなり、空気が軸支孔104c内から外
部へ排出され易くなるからである。
【0051】上記実施形態においては、回動軸131に
対して、図示円形の複数の外周開口131eが軸線方向
に配列されるように、また、一対の外周開口131eが
軸孔131cを挟んで相互に対向するように形成されて
いるが、外周開口131eの数、開口位置、及び開口形
状はそれぞれ任意である。ただし、粘性流体135を均
一かつ充分に摺動部分に供給するためには、複数の外周
開口が回動軸131の外周面131dにおいて均一に分
散配置されるように形成されていることが好ましい。
【0052】図4(b)に示す回動軸231は、上記実
施形態とは別の構成例を示すものである。この回動軸2
31は、上記回動軸131と同様の、突起231a−1
を備えた端部231aと、突起231b−1及び凹溝2
31b−2を備えた端部231bと、端部231aから
端部231bまで貫通した軸孔231cとを備えてい
る。この回動軸231においては、軸孔231cの周り
に軸線方向に向けて開口方位を少しずつ回転させた複数
の外周開口231eが軸孔231cに連通するように配
列形成されている。より具体的には、軸孔231cの軸
線方向に隣接した外周開口231eが互いに90度ずつ
開口方位を変えるように、複数の外周開口231eが配
列されている。
【0053】図4(c)に示す回動軸331は、上記実
施形態とはさらに別の構成例を示すものである。この回
動軸331は、上記回動軸131と同様の、突起331
a−1を備えた端部331aと、突起331b−1及び
凹溝331b−2を備えた端部331bと、端部331
aから端部331bまで貫通した軸孔331cとを備え
ている。この回動軸331においては、軸孔331cに
連通し、外周面331dに開口した外周開口331eの
開口断面が楕円、長円、長方形などの延長形状に構成さ
れている点で上記実施形態とは異なる。この延長形状の
外周開口331eは、図示例では外周面331dの周回
方向に延長された形状であるが、これと直交する方向、
すなわち軸線方向に延長された形状であってもよい。こ
こで、上記のように延長形状の開口断面を備えた複数の
外周開口331eを図4(b)のように開口方位をずら
しながら外周面331dに分散させた状態に形成しても
よい。
【0054】なお、図4に示す実施形態及び構成例にお
いては、いずれも外周開口が軸線方向に見てほぼ均一に
分散配置されていることにより、粘性流体を均一に摺動
部分に供給できるように構成されているが、さらに、回
動軸の外周面全体に複数の外周開口をほぼ均等に分散配
置することが、粘性流体を均等に摺動部分に供給する上
で最も好ましい。
【0055】本実施形態の回動ダンパー構造であるヒン
ジ部103においては、回動軸131を内蔵した軸支部
104bだけで高いダンパー効果を発揮することができ
るので、ダンパー構造の小型化が容易であり、また、各
種機器(特に携帯型機器)の小型化を図る上できわめて
効果的である。また、上記のようなコンパクトな構造で
ありながら図9に示すように充分な耐久性をも備え、メ
ンテナンスもほとんど不要であるという顕著な効果をも
奏する。本実施形態は、上記カバー104のような開閉
部材或いは回動部材のヒンジ部として用いることがダン
パー構造をコンパクトに収容できる点で最も効果的であ
るが、このような構成に限らず、種々のダンパー構造と
して種々の分野及び種々の場所において広く適用できる
ものである。
【0056】以上説明した本発明の回動ダンパー構造
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、回動
ダンパー構造を、回動動作を行うカバー104などの回
動部材或いは開閉部材に用いているが、歯車などを介し
て直動動作を行う部材に適用することも可能である。こ
の場合でも、ダンパー構造自体は回動動作を行うことと
なる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
高いダンパー効果及び充分な耐久性を有しながらきわめ
てコンパクトに構成できる回動ダンパー構造を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回動ダンパー構造及び開閉部材を
備えた機器(携帯型電子機器)の実施形態における回動
ダンパー構造であるヒンジ部103の構成部品を示す分
解図である。
【図2】同実施形態のヒンジ部103の構造を示す縦断
面図、右側面図及び左側面図である。
【図3】同実施形態における表ケースとカバーの組立体
のカバー開放状態を示す底面図である。
【図4】同実施形態における回動軸を示す斜視図
(a)、異なる回動軸の構成例を示す斜視図(b)及び
さらに異なる回動軸の構成例を示す斜視図(c)であ
る。
【図5】同実施形態のカバー開放状態を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施形態の上面図(a)、正面図(b)及び
右側面図(c)である。
【図7】同実施形態を長手方向に切断した状態を示す縦
断面図である。
【図8】同実施形態のヒンジ部近傍を幅方向に切断した
状態を示す縦断面図(a)及び表示部近傍を幅方向に切
断した状態を示す縦断面図(b)である。
【図9】同実施形態のカバーの開閉動作試験の結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
100 携帯型電子機器 101 表ケース 101a 表示開口 101b 軸受け部 102 裏ケース 103 ヒンジ部 104 カバー 104a カバーシール 104b 軸支部 104c 軸支孔 104d 突起 104e 係合端部 104f 係合孔部 105 開閉操作体 105a 係合部 106 導光体 106a 導光突起部 106b 弾性腕部 111 回路基板 112 表示体 131 回動軸 131a,131b 端部 131a−1,131b−1 突起 131b−2 凹溝 131c 軸孔 131d 外周面 131e 外周開口 132 弾性部材 133 端部材 133a 係合端 133b 大径部 133c 異形部 133d 突出端部 134 軸支具 135 粘性流体 136 固定ネジ
フロントページの続き Fターム(参考) 3J048 AA02 AC05 BC03 BE04 DA08 3J059 AB12 BA01 BB09 BD04 CB18 DA24 GA50 3J069 AA41 BB10 EE55 3J105 AA13 AB02 AB14 AB24 AB32 AB46 AC06 BA12 BB14 BB17 BC02 BC32 DA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸と、該回動軸を回動可能に軸支す
    る軸支体と、前記回動軸の外周面と前記軸支体の内周面
    との間の摺動部分に充填された粘性流体とを有する回動
    ダンパー構造であって、 前記回動軸には、軸内空間と、該軸内空間に連通し、前
    記回動軸の外周面上に形成された外周開口とが設けら
    れ、 前記軸内空間及び前記外周開口の内部に前記粘性流体が
    充填されていることを特徴とする回動ダンパー構造。
  2. 【請求項2】 前記回動軸の少なくとも一方の端部に
    は、前記軸内空間の端部開口が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の回動ダンパー構造。
  3. 【請求項3】 前記端部開口と前記摺動部分の双方に臨
    む、前記粘性流体を収容する流体溜めが設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の回動ダンパー構造。
  4. 【請求項4】 前記回動軸の外周面と前記軸支体の内周
    面との間隙が唯一の若しくは少なくとも一方の前記流体
    溜めに向けて漸増するように構成されていることを特徴
    とする請求項3に記載の回動ダンパー構造。
  5. 【請求項5】 前記流体溜めは閉塞されていることを特
    徴とする請求項3又は請求項4に記載の回動ダンパー構
    造。
  6. 【請求項6】 前記回動軸の前記軸支体に対する正方向
    への回動時に弾性エネルギーを蓄え、逆方向への回動時
    に弾性エネルギーを放出する弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    に記載の回動ダンパー構造。
  7. 【請求項7】 前記流体溜め内に、前記回動軸の前記軸
    支体に対する正方向への回動時に弾性エネルギーを蓄
    え、逆方向への回動時に弾性エネルギーを放出する弾性
    部材が配置されていることを特徴とする請求項3乃至請
    求項5のいずれか1項に記載の回動ダンパー構造。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材は、一端が前記回動軸の端
    部に対して回動方向に結合され、他端が前記軸支体に対
    して回動方向に結合されてなる、捩れエネルギーを前記
    弾性エネルギーとするように構成されていることを特徴
    とする請求項6又は請求項7のいずれか1項に記載の回
    動ダンパー構造。
  9. 【請求項9】 前記軸支体に対して回動方向に結合する
    端部材を有し、該端部材は、前記弾性部材の他端に対し
    て回動方向に結合していることを特徴とする請求項8に
    記載の回動ダンパー構造。
  10. 【請求項10】 前記端部材は、前記軸支体における前
    記回動軸及び前記弾性部材を収容する軸支空間の一方の
    端部において、正規の位置にあるときには前記軸支空間
    から外部への前記粘性流体の漏出を防止可能に構成さ
    れ、正規の位置から前記回動軸及び前記弾性部材の側に
    移動した状態では前記軸支空間から外部へ気体を放出可
    能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載の
    回動ダンパー構造。
  11. 【請求項11】 前記端部材には前記軸支体に対して回
    動方向に結合する係合部が設けられ、該係合部には、前
    記軸支体の内面に軸線方向に向けて密接する密接部位
    と、前記軸支体から軸線方向に向けて露出する露出部位
    とが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の
    回動ダンパー構造。
  12. 【請求項12】 前記露出部位は、前記回動軸と同軸に
    前記軸支体から突出するように構成されていることを特
    徴とする請求項11に記載の回動ダンパー構造。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか1
    項に記載の回動ダンパー構造と、第1部分と、該第1部
    分に対して前記回動ダンパー構造を介して回動可能に取
    り付けられた第2部分とを備え、前記回動軸と前記軸支
    体のいずれか一方が前記第1部分に対して回動方向に結
    合し、いずれか他方が前記第2部分に対して回動方向に
    結合していることを特徴とする回動構造を備えた機器。
  14. 【請求項14】 前記第2部分はその回動により前記第
    1部分に対して開閉可能に構成され、前記第2部分が閉
    鎖状態にあるときには覆われ、開放状態にあるときには
    視認可能となるように構成された表示部を有することを
    特徴とする請求項13に記載の回動構造を備えた機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023036088A1 (zh) * 2021-09-08 2023-03-16 荣耀终端有限公司 阻尼组件、转动机构和可折叠终端

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