JP2002364350A - 内燃機関の触媒昇温装置 - Google Patents

内燃機関の触媒昇温装置

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JP2002364350A
JP2002364350A JP2001172984A JP2001172984A JP2002364350A JP 2002364350 A JP2002364350 A JP 2002364350A JP 2001172984 A JP2001172984 A JP 2001172984A JP 2001172984 A JP2001172984 A JP 2001172984A JP 2002364350 A JP2002364350 A JP 2002364350A
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exhaust
purification catalyst
upstream end
catalyst
exhaust purification
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Application number
JP2001172984A
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English (en)
Inventor
Yukio Kinugasa
幸夫 衣笠
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Kazuhiro Sakurai
計宏 桜井
Hiroki Ichinose
宏樹 一瀬
Kimihisa Tsuji
公寿 辻
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気浄化触媒の排気上流端面近傍の部分全体
に亘る温度差を小さくする。 【解決手段】 機関排気通路2に導電性のある排気浄化
触媒7を配置すると共に該排気浄化触媒7の排気上流端
面8に近接して延在する導電体9を配置し、該導電体9
に交番電流を供給することにより排気浄化触媒7の排気
上流端面8近傍の部分15を誘導加熱するようにした内
燃機関の触媒昇温装置において、該排気浄化触媒7の排
気上流端面8のうち誘導加熱による発熱量が予め定めら
れたレベル以下である領域を突出させ、排気浄化触媒に
突出部11を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の触媒昇温
装置に関し、特に、導電体に交番電流を供給して誘導加
熱するようにした触媒昇温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関では、排出される排気
ガス中の有害ガス成分、例えば、一酸化炭素(CO)、
窒素酸化物(NOx)、および炭化水素(HC)等の成
分を大気に放出する前に浄化するために、白金(Pt)
やパラジウム(Pd)等の貴金属を触媒として担持した
排気浄化触媒を排気系に備えている。
【0003】排気浄化触媒において触媒が触媒作用を行
うためには、排気浄化触媒をその活性温度以上に昇温さ
せなければならない。しかしながら、特に機関始動時に
は排気浄化触媒の温度は低く、また排気ガスも低温であ
るので排気浄化触媒はその活性温度にまで昇温しづら
い。そのため、排気浄化触媒では触媒作用が活発に行わ
れにくい。そこで、例えば機関始動時等のように排気浄
化触媒の温度が低い時に、排気ガス以外の手段により排
気浄化触媒をその活性温度以上にまで加熱して触媒作用
の活発化を図る必要がある。
【0004】排気浄化触媒を昇温させる方法の一つに誘
導加熱を用いた方法がある。このような方法を用いた従
来の触媒昇温装置の構成では、渦巻き状の誘導加熱用コ
イルを排気浄化触媒の排気上流端面に対面するように配
置して、誘導加熱用コイルに交番電流を流すことによっ
て排気浄化触媒の排気上流端面近傍を誘導加熱するよう
にしている。このように排気浄化触媒を誘導加熱するこ
とにより、排気浄化触媒の排気上流端面近傍の部分(以
降、単に上流端部分と称す。)のみを加熱することがで
きる。よって、排気上流端面近傍の部分を少ない電力で
迅速に所望の温度まで昇温させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の触媒昇温装置の構成では、誘導加熱用コイルの
渦巻きの中央部と対面する排気浄化触媒の上流端部分の
中央領域の部分(以降、単に中央領域部分と称す。)の
誘導加熱による加熱量が、排気浄化触媒の上流端部分の
中央領域部分周りの領域の部分(周囲領域部分)の誘導
加熱による加熱量よりも小さくなってしまう傾向にあ
る。このため、排気浄化触媒の上流端部分の中央領域部
分の昇温速度が上流端部分の周囲領域部分の昇温速度よ
りも遅くなり、よって排気浄化触媒の上流端部分の中央
領域部分の温度が上流端部分の周囲領域部分の温度より
も低くなってしまう。
【0006】このような問題に鑑みて、本発明の目的
は、排気浄化触媒の排気上流端面近傍の部分全体に亘る
温度差を小さくすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明によれば、機関排気通路に導電性のある
排気浄化触媒を配置すると共に該排気浄化触媒の排気上
流端面に近接して延在する導電体を配置し、該導電体に
交番電流を供給することにより排気浄化触媒の排気上流
端面近傍の部分を誘導加熱するようにした内燃機関の触
媒昇温装置において、該排気浄化触媒の排気上流端面の
うち誘導加熱による発熱量が予め定められたレベル以下
である領域を突出させ、排気浄化触媒に突出部を形成し
た。この触媒昇温装置では、排気浄化触媒の排気上流端
面は突出部の領域において導電体に近くなる。
【0008】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、導電体が渦巻き状導線であり、排気浄化触媒の排気
上流端面のうち該渦巻き状導線の中心領域に対応する領
域を該渦巻き状導線の中心領域に向けて突出させた。
【0009】第3の発明によれば、第2の発明におい
て、前記突出部が排気流方向に延びる軸線を有する円柱
状である。
【0010】第4の発明によれば、第2の発明におい
て、前記突出部が排気流方向に延びる軸線を有する円錐
状である。
【0011】第5の発明によれば、第1〜第3のいずれ
か一つの発明において、排気浄化触媒と別個に前記導電
体の上流に導電性のある排気浄化触媒を追加して配置
し、前記突出部が該追加の排気浄化触媒を支持するよう
に該追加の排気浄化触媒を該突出部に連結するようにし
た。この触媒昇温装置では、導電体の排気上流側および
排気下流側に導電性のある排気浄化触媒が配置されるの
で、導電体に交番電流を流すことによって生じる磁力線
がほぼ加熱対象領域のみを通過するようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施形態を説明する。なお、図中の同じ参照番号は
同様な要素を示す。
【0013】図1は本発明の第一の実施例の触媒昇温装
置を含む内燃機関の概略構成図である。図1において、
1は触媒コンバータ、2は機関本体、3は機関排気通路
である。機関排気通路3は機関本体2の排気ポートに連
結される。触媒コンバータ1は機関排気通路3に配置さ
れる。触媒コンバータ1は流入口4および流出口5を有
する。上記機関本体2から排出された排気ガスは機関排
気通路3を介して流入口4から触媒コンバータ1に流入
して流出口5において触媒コンバータ1から排出され
る。このように排気ガスが触媒コンバータ1内を流入口
4から流出口5に流れるので以下の説明では流入口4側
を排気上流側、流出口5側を排気下流側と称する。
【0014】触媒コンバータ1はほぼ円筒形のケーシン
グ6と、ほぼ円筒形の排気浄化触媒7とを具備する。ケ
ーシング6の上流側壁面はほぼ円錐形状である。排気浄
化触媒7はその長手軸線10がケーシング6の長手軸線
と同軸になるようにケーシング6内に収容される。排気
浄化触媒7の排気上流端面8は排気浄化触媒7の軸線方
向に対して垂直であって排気浄化触媒7の排気上流側に
位置する平坦な面である。排気浄化触媒7は一定温度
(活性温度)以上で良好な触媒作用を示す触媒である。
また排気浄化触媒7の担体は適度の導電性と透磁率とを
有する金属製担体、または透磁率と導電性とが高い材料
を点在させた適度の導電性と透磁率とを有する担体であ
る。ケーシング6内には排気浄化触媒7の排気上流端面
8に近接して延在するように導電体9が配置される。さ
らに、排気浄化触媒7の排気上流端面8には排気浄化触
媒7の長手軸線10と同軸なほぼ円柱形の突出部11が
設けられる。突出部11は排気浄化触媒7と一体に形成
される。したがって、突出部11は排気浄化触媒7と同
様に一定温度(活性温度)以上で良好な触媒作用を示す
触媒であり、適度の導電性および透磁率を有する担体で
ある。
【0015】次に図1〜図3を参照して本実施例の導電
体9について詳細に説明する。なお図2は図1に示した
触媒コンバータの拡大断面図であり、図3は図2の線II
I−IIIに沿った触媒コンバータの断面図である。また図
2には触媒コンバータの長手軸線に対して図面に向かっ
て左側のみに後述する磁力線を示しているが、実際には
磁力線は長手軸線から触媒コンバータの外周へ向かう全
ての放射状方向に存在する。
【0016】図3に示したように本実施例の導電体9は
コイルである。コイル9は電気抵抗率が低い材料から成
る一本の導電材、例えば導線を渦巻き状に巻いて形成さ
れる。そして、図2に示したようにコイル9は触媒コン
バータ1の長手軸線10(ケーシング6の長手軸線およ
び排気浄化触媒7の長手軸線と同軸)を中心として突出
部11の周りから排気浄化触媒7の排気上流端面8に沿
って触媒コンバータ1の外周近傍まで渦巻き状に延び
る。またコイル9は排気浄化触媒7の排気上流端面8に
空間を開けて面するように配置される。またコイル9を
構成する導線の横断面の形状は細長くて矩形である。な
お、導線としては、ステンレスや銅を用いることができ
る。そして、径方向外側のコイル9の端部には外側電極
12が機械的および電気的に接続され、径方向内側のコ
イル9の端部には内側電極13が機械的および電気的に
接続される。外側電極12は上記径方向外側のコイル9
の端部との接続部からケーシング6を横断してケーシン
グ6の外部まで延び、ケーシング6に絶縁されて固定さ
れる。内側電極13は上記径方向内側のコイル9の端部
との接続部から排気上流方向に延びてケーシング6の流
入口4に近接した部分を横断してケーシング6の外部ま
で延び、ケーシング6に絶縁されて固定される。このよ
うに構成することにより、外側電極12と内側電極13
とは排気浄化触媒7の排気上流端面8に対してコイル9
を支持する。さらに外側電極12と内側電極13とは、
導線を介して交番電流発生電源14に接続される。交番
電流発生電源14は、直流電源に共振回路を組み合わせ
ることによって交番電流を発生するように形成された電
源である。しかしながら交番電流発生電源14は交流電
源でもよい。
【0017】次に図4を参照して突出部11のない触媒
コンバータ1の誘導加熱について説明する。コイル9に
交番電流を流すと、コイル9内で電流が流れる方向に対
して垂直にコイル9の周りに交番磁界、すなわち磁力線
21が形成される。また、排気浄化触媒7はコイル9周
囲の雰囲気(例えば排気ガスや空気)よりも透磁率が高
い。このため、磁力線21はコイル9と排気浄化触媒7
との間の雰囲気中を通らずに排気浄化触媒7内を通過す
る。上述したように排気浄化触媒7が適度な透磁率を有
するので、排気浄化触媒7内を通過する磁力線21は排
気浄化触媒7の排気上流端面8近傍の部分(以降、単に
上流端部分と称す。)15を通過する。この磁力線21
により、排気浄化触媒7の上流端部分15に磁力線21
と垂直に磁力線21周りの誘導電流(渦電流)が発生す
る。排気浄化触媒7の上流端部分15には電気抵抗があ
るため磁力線21によって発生した渦電流は排気浄化触
媒7の上流端部分15でエネルギを損失し、これにより
排気浄化触媒7の上流端部分15が誘導加熱される。
【0018】ここで、誘導加熱により排気浄化触媒を加
熱することの利点について説明する。上述したように排
気浄化触媒7を誘導加熱した場合、排気浄化触媒7全体
が加熱されるのではなく、コイル9に面している排気浄
化触媒7の上流端部分15のみが排気浄化触媒7の排気
上流端面8から排気下流方向に向かう深さ(以降、単に
被加熱深さと称す。)dに亘って加熱される。この上流
端部分15の被加熱深さdは、磁力線21によって渦電
流が発生する排気浄化触媒7の排気上流端面8から排気
下流方向に向かう方向の深さ(以降、単に電流浸透深さ
と称す。)δに対応する。すなわち、上述したように交
番磁界によって生じる渦電流が排気浄化触媒7の上流端
部分15の電気抵抗によってエネルギを損失することで
誘導加熱が行われるため、誘導加熱される排気浄化触媒
7の上流端部分15は交番磁界によって渦電流が生じる
領域とほぼ同一であり、このため上流端部分15の加熱
深さdは電流浸透深さδとほぼ同一である。電流浸透深
さδは排気浄化触媒7の抵抗率ρ、排気浄化触媒7の比
透磁率μr、コイル9を流れる交番電流の周波数fの関
数であり、以下の等式に従う。
【数1】 ここでaは定数である。式(1)から分かるように、電
流浸透深さδは交番電流の周波数fおよび排気浄化触媒
7の比透磁率μrの平方根に反比例し、排気浄化触媒7
の抵抗率ρの平方根に比例する。このため、交番電流の
周波数fを高くするという簡単な操作によって電流浸透
深さδを小さくして被加熱深さdを浅くすることができ
る。さらに、排気浄化触媒7を抵抗率ρが小さく且つ比
透磁率が大きい担体で形成することで電流浸透深さδを
小さくし被加熱深さdを浅くすることもできる。これに
伴って、排気浄化触媒7の上流端部分15の被加熱深さ
dも小さくなり、排気浄化触媒7の排気上流端面8近傍
の極めて薄い上流端部分15のみを加熱することができ
る。よって、誘導加熱により排気浄化触媒7を加熱する
ことの利点の一つは排気浄化触媒7の排気上流端面8付
近の極めて薄い上流端部分15のみを加熱することがで
きることにある。
【0019】上述したようにコイル9に流す交番電流の
周波数を高くすることによって排気浄化触媒7の排気上
流端面8付近の極めて薄い上流端部分15のみに渦電流
が流れるので、この上流端部分15を流れる交番電流で
は単位体積当たりに流れる電流が大きくなる。また、排
気浄化触媒7の抵抗率は一定であるので排気浄化触媒7
においては単位体積当たりに流れる電流が大きいほど発
熱量が大きくなる。このためコイル9に高周波交番電流
を流して誘導加熱を行えば、排気浄化触媒7の排気上流
端面8付近の極めて薄い上流端部分15のみをより強力
に加熱して急激に昇温させることができ、排気浄化触媒
7の上流端部分15の加熱効率を上昇させることができ
る。よって、誘導加熱により排気浄化触媒7を加熱する
ことの別の利点は、排気浄化触媒7の上流端部分15の
加熱効率を向上させることができることにある。
【0020】さらに、排気浄化触媒7の排気上流端面8
付近の極めて薄い上流端部分15のみをより強力に加熱
して急激に昇温させることができるのでこの上流端部分
15を通過する排気ガスに露出する上流端部分15の面
積も非常に小さい。このため機関始動時等の温度の低い
排気ガスに奪われてしまう上流端部分15の熱量が少な
く、したがって上流端部分15の温度を少ない電力で急
激に上昇させることができる。すなわち、誘導加熱によ
り排気浄化触媒7を加熱することの更なる別の利点は、
排気浄化触媒7の上流端部分15を少ない電力で急激に
上昇させることができることにある。
【0021】コイル9を突出部11のない触媒コンバー
タ1に配置してこのコイル9に交番電流を流すと、図4
に示したように交番電流によって発生する磁力線21は
コイル9の中央部16と対面する排気浄化触媒7の上流
端部分15の中央領域の部分(以降、単に中央領域部分
と称す。)17を通りにくくなる。すなわち、ほとんど
の磁力線21が排気浄化触媒7の上流端部分15の中央
領域部分17を通らずに、排気浄化触媒7の排気上流端
面8の上流に位置する雰囲気中を通る。このため、排気
浄化触媒7の上流端部分15の中央領域部分17には渦
電流が発生しにくくなり、この中央領域部分17が誘導
加熱されにくくなる。よって、コイル9の中央部16と
対面する中央領域部分17の誘導加熱による加熱量が、
この上流端部分15の中央領域部分17周りの領域の部
分(以降、単に周辺領域部分と称す。)18の誘導加熱
による加熱量よりも小さくなってしまう。
【0022】ところで上述したように構成されたコイル
9に交番電流を流すと交番電流はコイル9内を均一に流
れずに或る特定の領域に集中して流れる傾向がある。そ
してこのことに起因して誘導加熱による上流端部分15
の中央領域部分17の加熱量は周辺領域部分18の加熱
量よりも小さくなる傾向がある。以下、このことについ
て説明する。上述したようにコイル9内に交番電流を流
すと磁力線21が発生する。この磁力線21にはコイル
9内を流れる電子、すなわち交番電流を引き付ける力
(以下、吸引力と称す)がある。この吸引力はコイル9
周りにおける磁力線21の強度の大小やコイル9と磁力
線21との間の距離に応じて異なり、磁力線21の強度
が強いほど吸引力は強く、コイル9と磁力線21との間
の距離が短いほど吸引力は強い。
【0023】ここで図4を参照すると隣り合う磁力線2
1間の距離はコイル9の排気下流側において排気浄化触
媒7の上流端部分15の周辺領域部分18を通過すると
ころで短くなっている。一方、隣り合う磁力線21間の
距離はコイル9の排気上流側において長くなっている。
したがってコイル9の断面において排気下流側からの吸
引力のほうが排気上流側からの吸引力よりも大きいので
交番電流はコイル9の断面の排気下流側に集中して流れ
る傾向にある。さらにコイル9の中心部付近において隣
り合う磁力線21間の距離はコイル9の排気下流側にお
いて隣り合う磁力線21間の距離よりも長いが、コイル
9の中心部付近の磁力線21とコイル9との間の距離が
コイル9の排気下流側における磁力線21とコイル9と
の間の距離よりも短い。このため最も内側のコイル9に
おいては中心側からの吸引力も比較的大きいので交番電
流はコイル9の断面のコイル中央部分側、すなわち図4
に示したようにコイル9の断面の特定の部分22に集中
して流れる傾向にある。
【0024】ところで、コイル9内を流れる交番電流と
排気浄化触媒7の排気上流端面8との距離が短いほど、
排気浄化触媒7の上流端部分15に渦電流が発生しやす
く、したがって上流端部分15が誘導加熱されやすくな
る。中央部16付近のコイル9以外のコイル9内を流れ
る交番電流は、図4に示したようにコイル9の排気下流
側を流れる。これに対して中央部16付近のコイル9内
を流れる交番電流は、図4に示したようにコイル9の中
央側を流れる。交番電流がコイル9の中央側を流れる場
合、交番電流がコイル9の排気下流側を流れる場合より
もコイル6と排気上流端面8との間の距離が長いので上
流端部分15が誘導加熱されにくい。よってコイル9の
中央部16付近と対面する排気浄化触媒7の上流端部分
15の中央領域部分17は誘導加熱されにくくなる。こ
うした理由から上流端部分15の中央領域部分17の誘
導加熱による加熱量が周辺領域部分18の誘導加熱によ
る加熱量よりも小さくなってしまう。上述した理由か
ら、上流端部分15の中央領域部分17の温度は周辺領
域部分18の温度よりも低くなる傾向にあり、この中央
領域部分17は該中央領域部分17が触媒作用を示すの
に十分な活性温度に到達しにくい。したがって排気浄化
触媒7の上流端部分15の中央領域部分17を通過する
排気ガスが浄化されずに排気されてしまう。
【0025】ここで本発明の第一の実施例では、上述し
たように排気浄化触媒7の排気上流端面8上に円筒形の
突出部11が配置される。この突出部11はコイル9の
渦巻きの中央にあるコイル9のない空間(コイル9の中
央部)16内に位置する。すなわち突出部11の直径は
上記コイル9の中央部16の直径よりも短い。また、突
出部11は、突出部11の排気上流側の端面がコイル9
の排気上流側の端面とほぼ面一になるように排気流方向
に延びる。
【0026】排気浄化触媒7と突出部11とを上述した
ように形成して、コイル9に交番電流を流すと、この交
番電流によってコイル9内で該交番電流が流れる方向に
対して垂直にコイル9周りに磁力線22が生成される。
また、排気浄化触媒7と突出部11とはコイル9の周囲
雰囲気よりも透磁率が高く、よって磁力線22はコイル
9と排気浄化触媒7との間およびコイル9と突出部11
との間の雰囲気中を通らずに排気浄化触媒7の上流端部
分15の周囲領域部分18および突出部11を通過す
る。この磁力線22により、排気浄化触媒7の上流端部
分15の周囲領域部分18および突出部11に磁力線2
1と垂直に磁力線22周りの渦電流が後述するように発
生する。この渦電流によって、排気浄化触媒7の上流端
部分15の周囲領域部分18と突出部11とが誘導加熱
される。そして、上述した誘導加熱の利点より、排気浄
化触媒7の上流端部分15の周囲領域部分18および突
出部11は表面付近の薄い領域を高加熱効率で急激に昇
温せしめられて、迅速に触媒の活性温度に到達する。な
お、本実施例では排気浄化触媒7の上流端部分15の周
囲領域部分18と突出部11とはほぼ均一に昇温せしめ
られる。このようにして、コイル9に交番電流を流す
と、排気浄化触媒7の上流端部分15の周囲領域部分1
8と突出部11とが誘導加熱されて、迅速に触媒の活性
温度に到達せしめられる。
【0027】次に、図5を参照して磁力線21によって
突出部11に渦電流が発生して突出部11が加熱される
原理について説明する。図5は突出部11の一部の斜視
図である。図5に示したように、突出部11は排気浄化
触媒7と同様に渦巻き状に巻かれた渦巻き担体板23
と、隣り合った渦巻き担体板23の間に波状に配置され
た波状担体板24とにより形成される。そしてコイル9
に交番電流が流れると、突出部11と同軸に、すなわち
図5において担体板23、24と平行に磁力線21が生
成される。磁力線21が担体板23、24やこれら担体
板23、24間の空間を通ると、この磁力線21に対し
て垂直であって磁力線21周りの渦電流25が発生す
る。この渦電流25は図5に示したように、渦巻き担体
板23と波状担体24とを通って一周するように流れ
る。そしてこの渦電流25が担体板23、24内で流れ
ることによって、担体板23、24が、すなわち突出部
11が加熱される。
【0028】ところで、内燃機関から排出された排気ガ
スは排気浄化触媒7を排気上流から排気下流へと縦断す
る。したがって、排気浄化触媒7の上流端部分15の中
央領域部分17を通過する排気ガスは、この中央領域部
分17を通過する前に突出部11を通過する。本実施例
では、突出部11は排気浄化触媒7の上流端部分15の
周囲領域部分18とほぼ均一に誘導加熱されて活性温度
に到達せしめられる。したがって排気浄化触媒7の上流
端部分15の中央領域部分17を通過する排気ガスは、
上流端部分15の周囲領域部分18を通過する排気ガス
と同様に、触媒の活性温度に昇温せしめられた突出部1
1に浄化される。したがって、本実施例によれば、排気
浄化触媒7の排気上流端面8近傍の部分を温度差ができ
ないように加熱し、排気浄化触媒7を通過する全ての排
気ガスを浄化することができる。
【0029】なお、上述した実施例では突出部11の排
気上流方向の高さはこの突出部11の排気上流側の端面
がコイル9の排気上流側の端面とほぼ面一になるような
高さであるが、突出部11の排気上流側の端面がコイル
9の排気上流側の端面よりも排気上流側に位置するよう
にまたは突出部11の排気上流側の端面がコイル9の排
気上流側の端面よりも排気下流側に位置するような高さ
であってもよい。突出部11の高さに関して、この突出
部11の排気上流方向の高さが高いと突出部11がコイ
ル9を流れる交番電流によって誘導加熱される領域が増
加するので突出部11の加熱量が増加し、突出部11の
排気上流方向の高さが低いと突出部11がコイル9を流
れる交番電流によって誘導加熱される領域が減少するの
で突出部11の加熱量が減少する。したがって、突出部
11の排気流方向の高さを調整することによって、突出
部11の加熱量を調整して突出部11の加熱量を排気浄
化触媒7の上流端部分15の加熱量とほぼ均一にし、突
出部11と排気浄化触媒7の上流端部分15とをほぼ均
一に昇温させることができる。
【0030】また、突出部11の太さ、すなわち円柱形
の突出部11の直径は突出部11の中心まで磁力線が通
り且つ突出部11が均一に加熱されるような太さ、直径
である。すなわち、この突出部11の太さを太くすると
上述したように渦電流が加熱対象の表面付近を流れるの
で突出部11の径方向外側のみが加熱されてしまい、逆
に突出部11の太さを細くすると突出部11が加熱され
すぎてしまう。よって突出部11の太さは、突出部11
の径方向外側のみが加熱されてしまうことや突出部11
が加熱されすぎてしまうことのないような適切な太さで
ある。
【0031】なお、上述した実施例では、コイル9を構
成する導線の横断面の形状は細長くて矩形であるが、円
形や楕円形等の他の断面形状であってもよい。また、上
述した実施例では、突出部11は円柱形であるが、角柱
形や後述する変更例の円錐形等の別の形状であってもよ
い。また、上述した実施例では排気浄化触媒7の上流端
部分15と突出部11とは均一に昇温せしめられるが、
例えば突出部11の排気流方向の高さを高くすることに
よって排気浄化触媒7の上流端部分15よりも突出部1
1をより迅速に昇温させてもよいし、例えば突出部11
の排気流方向の高さを低くすることによって排気浄化触
媒7の上流端部分15よりも突出部11を遅く昇温させ
てもよい。
【0032】次に、図6を参照して本発明の第一の実施
例の変更例について説明する。図6に示した排気浄化触
媒7の排気下流端面30には突出部11と同軸に突出部
11と同形状の凹部31が設けられる。排気浄化触媒7
をこのように形成する場合、排気浄化触媒7を構成する
担体板の排気流方向の長さは均一である。ところで、排
気浄化触媒7を構成する担体板の排気流方向の長さは、
長すぎると排気ガスの排気抵抗になってしまい、短すぎ
ると排気ガスが良好に浄化されない。したがって、排気
浄化触媒7を構成する担体板の排気流方向の長さを、排
気ガスの排気抵抗にならず且つ排気ガスを良好に浄化す
るのに適した長さにするのが好ましい。ここで本変更例
では、担体板の排気流方向の長さが均一であることか
ら、全ての担体板の長さを排気ガスの排気抵抗にならず
且つ排気ガスが良好に浄化されるのに適した長さにする
ことができる。
【0033】次に、図7を参照して本発明の第一の実施
例の別の変更例について説明する。上述した第一の実施
例では、排気浄化触媒7の排気上流端面8の形状は平坦
な面であるが、この変更例では排気上流方向に凸である
円錐形である。この場合にも、コイル9は触媒コンバー
タ1の長手軸線10を中心として排気浄化触媒7の排気
上流端面8に沿って触媒コンバータ1の外周近傍まで渦
巻き状に延びるので、コイル9は排気上流端面8に沿っ
て排気上流方向に凸である円錐状であって渦巻き状に、
すなわち螺旋状に延びる。ところで、機関排気通路から
触媒コンバータ1に排気ガスが流入する時、排気ガス流
に対して垂直な流路断面積が急激に増大する。しかし排
気ガス流は流路断面積が増大しても広がりにくく、実際
は流路断面積が広がったにもかかわらず排気ガスの多く
が中央付近を流れる。ここで排気浄化触媒7の排気上流
端面8を円錐形にすることにより、排気ガスが触媒コン
バータの径方向中心から径方向外側に向かって流れるよ
うになるため、排気ガスが排気上流端面8の全面に亘っ
て均等に流入しやすくなる。
【0034】次に、図8を参照して本発明の第一の実施
例の更なる別の変更例について説明する。この変更例で
は、突出部31が排気上流方向に凸である切頭円錐形で
ある。ところで、上述したように、突出部31を円柱状
に形成した場合には、コイル9に交番電流を流すことに
よって生成される磁力線が加熱対象の表面近傍を通る性
質がある。特に、突出部の太さを太くしたり交番電流の
周波数を上げて電流浸透深さを浅くしたりすることによ
って磁力線が突出部の径方向の中央まで通りにくくな
り、突出部の中央が加熱されにくくなる。突出部の中央
が加熱されにくいと、突出部の中央を通る排気ガスが良
好に浄化されなくなってしまう。ここで、本変更例で
は、突出部31が切頭円錐形であるため、磁力線32が
円錐表面近傍の部分を通る。したがって、突出部31の
円錐表面近傍の部分は全て誘導加熱される。すなわち、
突出部31の排気上流側の端面近傍が全て加熱されるこ
とになる。こうして全ての排気ガスは誘導加熱によって
昇温されている排気浄化触媒7の部分を通ることにな
り、排気ガスは良好に浄化される。なお、上述した変更
例では突出部31を切頭円錐形として示したが、円錐形
であってもよい。
【0035】また、上述した第一の実施例およびその三
つの変更例を組合せてもよい。これらを組合せることに
より、様々な利点を組合せることができる。
【0036】次に図9を参照して本発明の第二の実施例
について説明する。本発明の第二の実施例では、図9に
示したように第一の実施例の触媒コンバータ1に追加の
排気浄化触媒40が加えられる。追加の排気浄化触媒4
0は排気浄化触媒7の排気上流側に排気浄化触媒7と同
軸に、且つ排気浄化触媒7の排気上流端面8と追加の排
気浄化触媒40の排気下流端面41とが平行であって互
いに面するように配置される。排気浄化触媒7の排気上
流端面8と追加の排気浄化触媒40の排気下流端面41
とは所定の距離だけ離間され、これら排気上流端面8と
排気下流端面41との間にはコイル9が配置される。排
気浄化触媒7の軸線方向の長さは追加の排気浄化触媒4
0の軸線方向の長さよりも長い。このことによりコイル
9がより排気上流側に配置されるので、排気ガスの流れ
によって排気上流側の熱が排気下流側に伝達せしめら
れ、効果的に排気浄化触媒を昇温させることができるよ
うになる。
【0037】コイル9は触媒コンバータ1の長手軸線1
0を中心として排気浄化触媒7の排気上流端面8および
追加の排気浄化触媒40の排気下流端面41に沿って触
媒コンバータ1の外周近傍まで渦巻き状に延びる。コイ
ル9は排気浄化触媒7の排気上流端面8と追加の排気浄
化触媒40の排気下流端面41との中心に、すなわちコ
イル9と排気浄化触媒7の排気上流端面8との間の距離
がコイル9と追加の排気浄化触媒40の排気下流端面4
1との間の距離と等しくなるように配置される。さらに
排気浄化触媒7の排気上流端面8と追加の排気浄化触媒
40の排気下流端面41との間に突出部42が配置され
る。突出部42は排気浄化触媒7と追加の排気浄化触媒
40とを所定の距離に維持する。すなわち、突出部42
は排気浄化触媒7に対して追加の排気浄化触媒40を支
持する。
【0038】次に図9を参照して第二の実施例の誘導加
熱について説明する。コイル9に交番電流を流すと、コ
イル9内で電流が流れる方向に対して垂直にコイル9の
周りに交番磁界、すなわち磁力線43が形成される。ま
た、排気浄化触媒7および追加の排気浄化触媒40およ
び突出部42がコイル9周囲の雰囲気(例えば排気ガス
や空気)よりも透磁率が高くて適度な透磁率を有するの
で、磁力線43は排気浄化触媒7の排気上流端面8近傍
の部分である上流端部分15と追加の排気浄化触媒40
の排気下流端面41近傍の一部分(以降、単に下流端部
分と称す。)44と突出部42とを通過する。この磁力
線43により、排気浄化触媒7の上流端部分15および
追加の排気浄化触媒40の下流端部分44および突出部
42に、磁力線43と垂直に磁力線43周りの誘導電流
(渦電流)が発生する。そして上述したように、この渦
電流によって排気浄化触媒7の上流端部分15および追
加の排気浄化触媒40の下流端部分44が加熱される。
こうして、コイル9に交番電流を流すことによって排気
浄化触媒7の上流端部分15および追加の排気浄化触媒
40の下流端部分44および突出部42が誘導加熱され
る。
【0039】上述したように内燃機関から排出された排
気ガスは排気浄化触媒7を排気上流から排気下流へと縦
断するので、排気浄化触媒7および追加の排気浄化触媒
40の中央領域部分45を通過する排気ガスは中央領域
部分45の他に突出部42を通過する。本実施例では、
突出部42は排気浄化触媒7の上流端部分15の周囲領
域部分46および追加の排気浄化触媒40の下流端部分
44の周囲領域部分46とほぼ均一に誘導加熱されて活
性温度に到達せしめられる。したがって排気浄化触媒7
の上流端部分15の中央領域部分45と追加の排気浄化
触媒40の下流端部分44の中央領域部分45とを通過
する排気ガスは、排気浄化触媒7の上流端部分15の周
囲領域部分46および追加の排気浄化触媒40の下流端
部分44の周囲領域部分46を通過する排気ガスと同様
に、触媒の活性温度に昇温せしめられた突出部42に浄
化される。したがって、本実施例によれば、排気浄化触
媒の排気上流端面近傍の部分を温度差ができないように
加熱し、排気浄化触媒7を通過する全ての排気ガスを浄
化することができる。
【0040】ところで排気浄化触媒をコイルの片側のみ
に配置した場合、コイルによって発生する磁束は加熱対
象領域(排気浄化触媒)と加熱対象領域以外の領域(例
えばコイルの周囲雰囲気:以降、加熱対象外領域と称す
る。)とを通過する。上述したように加熱対象領域は磁
束がそこを通過することによって誘導加熱せしめられて
電力を消費するが、加熱対象外領域でも同様に電力は消
費されてしまう。しかも加熱対象外領域で消費される電
力は有効に熱エネルギに変換されない。したがって、こ
の加熱対象外領域が増加すると電力の損失が大きくなっ
てしまう。ところが本発明の第二の実施例では、コイル
9の排気上流側および排気下流側にコイル9の周囲雰囲
気よりも透磁率が高い排気浄化触媒7、40を配置して
いる。そのためコイル9によって発生する磁束はコイル
9と排気浄化触媒7、40との間の周囲雰囲気をほとん
ど通過することなく排気浄化触媒7、40を通過する。
これにより、コイル9によって形成される磁束はほぼ加
熱対象領域のみを通過することになる。このため消費さ
れる電力のほとんどは熱エネルギに変換され、電気的エ
ネルギから熱エネルギへの変換効率が増大し、少ない電
力の損失で発熱量を増加させることができる。よって誘
導加熱の効率が向上する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば排気浄化触媒の排気上流
端面のうち誘導加熱による発熱量が予め定められたレベ
ル以下である領域が突出され、排気浄化触媒に突出部が
形成される。これにより排気浄化触媒の排気上流端面は
突出部の領域において導電体に近くなり、したがって排
気浄化触媒の排気上流端面における誘導加熱による発熱
量は突出部の領域において増大せしめられる。すなわち
本発明によれば突出部がなければ誘導加熱による発熱量
が予め定められたレベル以下であった領域における誘導
加熱による発熱量が増大されるので排気浄化触媒の排気
上流端面全体に亘る誘導加熱による発熱量の差が小さく
なる。これにより排気浄化触媒の排気上流端面近傍の部
分全体に亘る温度差が小さくなる。第6の発明によれ
ば、導電体に交番電流を流すことによって生じる磁力線
がほぼ加熱対象領域のみを通過するようになるので、消
費される電力のほとんどが熱エネルギに変換され、よっ
て誘導加熱の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の触媒昇温装置を示す図である。
【図2】図1に示した触媒コンバータの拡大断面図であ
る。
【図3】図2の線III−IIIに沿った触媒コンバータの断
面図である。
【図4】コイル内で電流が流れる部分を示した図であ
る。
【図5】突出部の一部の拡大斜視図である。
【図6】第一の実施例の変更例の触媒コンバータの断面
図である。
【図7】第一の実施例の別の変更例の触媒コンバータの
断面図である。
【図8】第一の実施例の更なる別の変更例の触媒コンバ
ータの断面図である。
【図9】第二の実施例の触媒コンバータの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…触媒コンバータ 2…機関本体 3…機関排気通路 4…流入口 5…流出口 6…ケーシング 7…排気浄化触媒 8…排気上流端面 9…コイル 10…長手軸線 11…突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 計宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 一瀬 宏樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 辻 公寿 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 BA03 CA03 FA01 FB02 GB01X HA45 HA47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関排気通路に導電性のある排気浄化触
    媒を配置すると共に該排気浄化触媒の排気上流端面に近
    接して延在する導電体を配置し、該導電体に交番電流を
    供給することにより排気浄化触媒の排気上流端面近傍の
    部分を誘導加熱するようにした内燃機関の触媒昇温装置
    において、 該排気浄化触媒の排気上流端面のうち誘導加熱による発
    熱量が予め定められたレベル以下である領域を突出さ
    せ、排気浄化触媒に突出部を形成した内燃機関の触媒昇
    温装置。
  2. 【請求項2】 導電体が渦巻き状導線であり、排気浄化
    触媒の排気上流端面のうち該渦巻き状導線の中心領域に
    対応する領域を該渦巻き状導線の中心領域に向けて突出
    させた請求項1に記載の内燃機関の触媒昇温装置。
  3. 【請求項3】 前記突出部が排気流方向に延びる軸線を
    有する円柱状である請求項2に記載の内燃機関の触媒昇
    温装置。
  4. 【請求項4】 前記突出部が排気流方向に延びる軸線を
    有する円錐状である請求項2に記載の内燃機関の触媒昇
    温装置。
  5. 【請求項5】 排気浄化触媒と別個に前記導電体の上流
    に導電性のある排気浄化触媒を追加して配置し、前記突
    出部が該追加の排気浄化触媒を支持するように該追加の
    排気浄化触媒を該突出部に連結するようにした請求項1
    〜3に記載の内燃機関の触媒昇温装置。
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