JP2002363816A - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JP2002363816A JP2001170951A JP2001170951A JP2002363816A JP 2002363816 A JP2002363816 A JP 2002363816A JP 2001170951 A JP2001170951 A JP 2001170951A JP 2001170951 A JP2001170951 A JP 2001170951A JP 2002363816 A JP2002363816 A JP 2002363816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェルの大型化を伴わずに、軽量で、かつ、
衝撃吸収特性を高める。 【解決手段】 ライナ4のリブ7で仕切られるようにし
て形成された複数の凹部8内に、微細な独立気泡を含ん
だ発泡ゲル3が密着して保持されている。発泡ゲル3を
保持したライナ4がシェル2内に収納される前の状態の
発泡ゲル3の厚さtは、各凹部8の深さdよりも厚く、
発泡ゲル3はt1だけリブ7の表面より浮き出る。発泡
ゲル3を保持したライナ4がシェル2内に収納されるこ
とで、発泡ゲル3は、シェル2の内面により押圧され、
押し潰された発泡ゲル3がリブ7とシェル2との間に形
成された空隙12へとはみ出し、シェル2の内面に密着
するようにして保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部を衝撃から保
護する緩衝構造を有するヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘルメットは、オートバイやレース用車
両のドライバー、工事現場の作業員または航空機の搭乗
員や地上戦闘員など危険な業務に従事する人の頭部を保
護するための安全装具の一つであり、用途に適した様々
な形状のものが用いられている。
【0003】ヘルメットは、大きく分けて、シェル(帽
体)、ライナ、内装、シールド等からなる。
【0004】シェルの材質は一般的にFRP(ガラス繊
維強化プラスチック)、ポリカーボネイト樹脂、ABS
樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂等からなり、鋭
利な障害物に対しても突き抜けることのないように堅く
丈夫に作られており、局部的な衝撃を受けとめて、その
エネルギーを広い面積に分散し、鋭い突起物にぶつかっ
ても、直接頭部に影響を及ぼさないように保護するもの
である。
【0005】ライナの材質は発泡樹脂で、シェルによっ
て分散された衝撃を発泡樹脂がつぶれることで吸収し、
頭部の耐えられる程度にショックを低減させるものであ
る。
【0006】内装の材質は一般的にスポンジ材、あるい
はウレタンフォーム等を生地等で縫製しており、頭の形
にしっかりフィットさせ、ショックを吸収し、たとえヘ
ルメットを吹き飛ばすような方向からの衝撃に対して
も、ヘルメットを頭部にしっかり固定するとともに、皮
膚接触感向上を担うものである。
【0007】シールドの材質は樹脂材で、走行風を遮る
とともに、前面の保護のためのものである。
【0008】このような従来のヘルメットにおいて、衝
撃吸収特性を向上させるために、ライナおよび内装の厚
みを増す手法が提案されている。
【0009】また、この他にも、以下に示すような提案
がなされている。
【0010】実登3008458号公報には、ライナと
シェルとの間に大気泡が平面的に列設された気泡緩衝材
からなる気泡緩衝材層が形成されたヘルメット用衝撃吸
収構造が開示されている。この気泡緩衝材層は、側部が
蛇腹構造で縦方向に伸縮可能な中空の円筒状部材を用い
ており、この円筒状部材は、押圧することで、円筒状部
材自身が縮みつつ、かつ、円筒状部材に形成されている
オリフィスから内部の空気を圧力損失を生じつつ排出す
る。このように、圧力損失を生じながらの空気の排出を
反発力とし、また、縮むことで変形することで衝撃力を
吸収するものである。また、円筒状部材内にコイルバネ
を有する構成も開示されている。
【0011】特開2000−14856号公報には、パ
イプ材からなるフレーム体に付設される緩衝材として独
立気泡または連続気泡からなる半硬質フォームを含んだ
バッティング投手用ヘルメットが開示されている。
【0012】特開平6−220242号公報には、ヘル
メットに適用可能な、網状体またはフォームの骨格格子
表面をバウンシングパテによってコーティングした衝撃
緩衝材が開示されている。
【0013】上記の網状体またはフォームにシリコーン
バウンシングパテをコーティングした衝撃緩衝材料の他
に、ゲル、あるいはパテの軽量化を図った衝撃緩衝材も
提案されている。
【0014】例えば、特開昭62−159601号公報
には、ゲル物質中に微小中空体を混入した衝撃緩衝材が
記載されている。また、特開平4−117974号公報
には、シリコーンバウンシングパテに微小中空体を混入
した衝撃緩衝材が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘルメットにおいて、衝撃吸収特性を向上させるために
なされるライナおよび内装の厚みの増加は、ヘルメット
の大型化を来たし、重量増加をも招いてしまう場合があ
った。
【0016】ヘルメットが大型化されると、ヘルメット
の装着者の頭部が大きく見えてしまいファッション性が
低下してしまうという問題があった。特に、オートバイ
用のヘルメットに関しては、安全性もさることながら、
ファッション性を重視した選択がなされる傾向が見受け
られる。このため、安全性が高いにも拘わらず、ファッ
ショナブルでないという理由からシェルの大きいヘルメ
ットは装着を敬遠される傾向がある。十分な安全性は期
待できないがファッショナブルな小さいシェルのヘルメ
ットが選択された場合、ヘルメットを着用しているにも
拘わらず、ヘルメットの衝撃吸収性が十分でないため、
事故が発生した際に頭部の保護が十分でない場合があっ
た。
【0017】また、ヘルメットの重量増加は、ヘルメッ
トが衝撃を受けた際、軽量なヘルメットに比べて受ける
衝撃エネルギが大きくなるので、頭部への衝撃が大きく
なるとともに、首への負担が大きくなり、危険度が増し
てしまう場合があった。
【0018】衝撃吸収用のゲルとライナとを組み合わせ
た構成の場合は、ゲルによって衝撃吸収特性が向上する
ためライナを薄くすることができ、ヘルメットの大型化
は避けられるが、ゲルが重いためにヘルメットの重量が
増加してしまう傾向にあり、好ましくない。また、ゲル
は一般に表面の摩擦係数が大きく、例えば、ゲルがライ
ナとシェルとの間に設けられた構成とする場合、ライナ
をシェル内に収納する際、ゲルとシェルが擦れながら収
納されることとなり、ライナに保持されたゲルがよじれ
を生じてしまうことが考えられる。このよじれは、ゲル
とシェル、ゲルとライナとの密着を妨げる。さらに、よ
じれだけでなく、位置ずれをも生じると考えられ、ゲル
とシェルとの所望の位置関係、あるいゲルとライナとの
所望の位置関係が保てなくなる。これら不完全な密着、
位置ずれは、衝撃吸収特性を低下させるとともに、所望
の部位での所望の衝撃吸収特性を得られなくしてしま
う。
【0019】また、実登3008458号公報は、蛇腹
により伸縮する方向以外からの衝撃力に対して、所望の
衝撃緩衝特性を得ることが困難な構成であるとともに、
構成が複雑であるため、コストの増大が懸念される。さ
らに、大気泡による衝撃緩衝構造、すなわち、衝撃緩衝
を大気泡内の空気の弾性にほとんど依存する構成である
ため、外気温により、その衝撃緩衝特性が大きく変わる
おそれもある。また、大気泡による衝撃緩衝構造は、各
円筒状部材がライナに各円筒状部材の底面、すなわち、
局部的な接触であるため、各円筒状部材が吸収しきれな
かった衝撃エネルギを効果的に分散させてライナに伝達
させることが困難な構造であるといえる。
【0020】また、特開2000−14856号公報
の、独立気泡または連続気泡からなる半硬質フォームで
は、ゲルやパテが有する比較的強い衝撃力に対する衝撃
緩衝特性は得られにくい。また、パイプ材からなるフレ
ーム体への緩衝材の付設といった方式も、半硬質フォー
ムとパイプ材とが線接触に近い状態であるため、半硬質
フォームが吸収しきれなかった衝撃エネルギを効果的に
パイプ材に伝達させることが困難な構造であるといえ
る。つまり、ほぼ半硬質フォームのみでエネルギを吸収
する構造であり、衝撃を効果的に減衰させることができ
るとは言い難い。
【0021】特開平6−220242号公報に開示され
ている衝撃緩衝材は、比重が0.1〜0.8の範囲内と
軽量であるため、ヘルメットの衝撃緩衝材として好適で
はあるが、連続性発泡樹脂およびバウンシングパテの少
なくとも2種類の素材を必要とするとともに、連続性発
泡樹脂は、気泡による反発特性を高めるため連通してい
る気泡を封止するためのバウンシングパテによる骨格格
子表面へのコーティング工程、すなわち、ウレタンフォ
ーム等をバウンシングパテの溶解液に浸漬させて、溶解
液をウレタンフォームに十分含浸させた後、余分な溶解
液をロールで絞り取るといった工程を要するため、コス
トが高くなる。
【0022】特開昭62−159601号公報および特
開平4−117974号公報は、いずれも衝撃の吸収、
緩和をゲルまたはパテに全面的に依存しており、ゲルま
たはパテの使用なくしては衝撃緩衝材としてまったく機
能し得ないものである。また、シリコーンバウンシング
パテに微小中空体を混入した衝撃緩衝材の場合、連通し
た気泡を持たないため通気特性が良好とはいえず、ユー
ザの頭部から発生した汗により蒸れやすいヘルメット用
の衝撃緩衝材としては好適とは言い難い。
【0023】そこで、本発明は、低コストで、衝撃吸収
特性が高く、軽量で、かつ、シェルの大型化を伴わない
ヘルメットを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のヘルメットは、外部からの衝撃を吸収する衝撃
吸収層として、外装であるシェルと、前記シェル内に収
納されている、発泡部材からなるライナとを有するヘル
メットにおいて、前記衝撃吸収層が、前記ライナに実質
的に密着して保持されている、独立した発泡気泡を含
む、少なくとも1つのゲル材を有することを特徴とす
る。
【0025】上記の通り構成された本発明のヘルメット
は、衝撃吸収層としてシェル、ライナに加え、独立した
発泡気泡を含むゲル材を有する。ゲル材は、微細な独立
気泡内のガスによる反発性と、ゲルの有する比較的強い
衝撃力に対する衝撃緩衝性とを併せ持つため、高い衝撃
緩衝性を有する。このような高い衝撃緩衝特性のゲル材
を衝撃吸収層の構成要素とすることで、本発明のヘルメ
ットはライナを厚くすることなくとも高い衝撃緩衝性を
もつことができる。
【0026】また、ゲル材は、微細な独立気泡を有する
構造により、軽量であるとともに、ゲル材自身が断熱性
を有するため、外気温の影響も受けにくい特性も併せ持
ち、さらに、衝撃力のかかる方向により衝撃吸収特性が
大きく変わることもない。
【0027】さらに、ゲル材自身が単独気泡体であるた
め、ゲル材を製造する際に、連続性発泡樹脂を単独気泡
化するための工程、あるいは弾性を有する微小中空球体
を混入する工程等を必要としない。
【0028】また、ゲル材は、ライナに実質的に密着し
て保持されているため、ゲル材とライナとの間での衝撃
エネルギの伝達が広い面積で行われることとなり、衝撃
エネルギを分散して伝達することができる。
【0029】また、本発明のヘルメットは、ライナの表
面に、各ゲルを保持するための少なくとも1つの凹部が
形成されているものであってもよい。この場合、ゲル材
が凹部内に保持されるため、ライナに対してゲル材が所
望の位置からずれるのを防止できる。
【0030】さらに本発明のヘルメットは、各ゲル材
が、シェルとライナとの間に配され、シェルに密着して
いるものであってもよい。この場合、ゲル材とシェルと
の間での、吸収しきれなかった衝撃エネルギの伝達が広
い面積で行われることとなり、吸収しきれなかった衝撃
エネルギの局部的な集中を効果的に回避できる。
【0031】また、本発明のヘルメットは、各ゲル材
が、ライナの内側に配されているものであってもよい。
この場合、気泡の量が比較的少なくゲルの量が多い組成
であることでライナの比重より大きいゲル材を採用した
場合、重量物であるゲル材をヘルメットの中心部に近づ
けることで、装着者の首周りにおけるヘルメットの慣性
モーメントを小さくできるため、衝撃を受けた際、同じ
重量のヘルメットに対して、装着者の首にかかる負荷を
軽減することができる。
【0032】さらに、本発明のヘルメットは、ライナ
が、シェルに実質的に密着する第1のライナと、第1の
ライナの内側に設けられる第2のライナとを有し、各ゲ
ル材が第1のライナの内面および第2のライナの外面に
実質的に密着することで保持されているものであっても
よい。この場合、ゲル材がライナに挟まれた構成となる
ため、ライナをシェル内に収納する際、ゲル材とシェル
が擦れあうことでゲル材の位置ずれを生じるといったこ
とがない。
【0033】各ゲル材の厚さは、ライナに一体的に形成
されているリブで仕切られた各凹部の深さよりも厚いも
のであってもよい。この場合、ゲル材が凹部からはみ出
すため、例えば、ゲル材をシェルとライナで挟み込む構
成とした場合、シェルに対するゲル材の密着をより確実
にすることができる。さらに、凹部はリブで仕切られて
いるため、シェルに対してゲル材を密着させることでゲ
ル材の余剰部がリブ側に逃げることとなる。この逃げに
より、ゲル材の余剰部のよじれ、あるいは、衝撃を受け
る前にゲル材内の気泡が完全に押し潰されてしまうとい
ったことを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態のヘルメットの
側断面図であり、図2は、図1に示したヘルメットのA
−A線での断面図である。また、図3は、シェルを被せ
る前の、ライナの上面図であり、図4は、ライナの斜視
図であり、図5は、発泡ゲルを貼り付けた状態のライナ
の斜視図である。
【0035】ヘルメット1は、局部的な衝撃エネルギを
広い面積に分散し、鋭い突起物の貫通を阻止するシェル
2と、シェル2によって分散された衝撃を吸収する、微
細な独立気泡13を含んだ発泡ゲル3と、外側面6に幅
lのリブ7で仕切られるようにして形成された複数の凹
部8内に発泡ゲル3を密着させて保持し、発泡ゲル3と
ともに頭部の耐えられる程度に衝撃を低減させる発泡体
からなるライナ4と、ヘルメット1を頭の形にフィット
させ、衝撃を吸収し、たとえヘルメットを吹き飛ばすよ
うな方向からの衝撃に対しても、ヘルメット1を頭部に
しっかり固定するとともに、皮膚接触感向上を担う内装
5とを有する。
【0036】シェル2は、FRP(ガラス繊維強化プラ
スチック)、ポリカーボネイト樹脂、ABS樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等の合成樹脂からなる。また、シェル2
の平均厚さは3.5mm程度が好適である。
【0037】発泡ゲル3は、シリコンを主剤としてお
り、発泡させることで内部に独立気泡13が形成される
ようにして製造されているため、発泡ゲル3の素材を発
泡させないで製造した、気泡を含まないゲル、あるいは
独立気泡として有弾性の中空フィラーを混入したゲルに
比べて軽量化が図られている。また、発泡ゲル3は、ゲ
ル内部の独立気泡13を発泡させることで得ており、連
続性発泡樹脂にパテ等をしみこませることで気泡の連続
性を絶ち独立気泡13を得たものでない。
【0038】また、発泡ゲル3は、ゲル材に中空フィラ
ーを混入して独立気泡13を得たものでないため、独立
気泡13以外に連続した気泡も含まれるため、適度な通
気性も有する。
【0039】さらに、発泡ゲル3は圧縮永久歪みが小さ
い、すなわち、長期にわたり緩衝性能が変化しない特性
を有する。
【0040】また、発泡ゲル3は、微細な独立気泡13
内のガスによる反発性と、ゲルの有する比較的強い衝撃
力に対する衝撃緩衝性とを併せ持つため、高い衝撃緩衝
性を有する。この発泡ゲル3は、ライナ4を変形させる
に要する力よりも小さな力で弾性変形する。
【0041】ライナ4は、合成樹脂からなる発泡スチロ
ール等からなり、ライナ4の外側面6には、幅lのリブ
7で仕切られるようにして複数の凹部8が形成されてい
る。また、ライナ4の発泡倍率は、20〜25倍程度が
好適である。
【0042】内装5は、ウレタンフォーム等からなる内
装材クッション9、および内装材クッション9を覆う内
装カバー10からなり、ライナ4の内側面11に取り付
けられている。
【0043】次に、発泡ゲル3とライナ4とに関してよ
り詳細に説明する。
【0044】発泡ゲル3は、平板上に流しながら形成さ
れるため、略平板状を呈している。よって、半球形状の
ライナ4に形成された立体形状の各凹部8にフィットさ
せるため、凹部8を、前頭部側から後頭部側へと連なる
第1の凹部8aと、側頭部に対応する第2の凹部8b
と、第1の凹部8aと第2の凹部8bとの間に位置する
斜め側頭部に対応する第3の凹部8cとに分割してい
る。凹部8をさらに細かく分割する構成としてもよい
が、平板状の発泡ゲル3はその弾性により立体形状の各
凹部8に十分フィットするため、発泡ゲル3のカット工
程、発泡ゲル3のライナ4への貼り付け工程に要する時
間を短縮可能な本実施形態のような分割が好適である。
【0045】なお、本実施形態で示した凹部8の分割パ
ターンは一例であり、例えば、左右の側頭部に連なる凹
部形状や、各凹部の形状が図示された多角形以外の形状
の多角形で構成されるもの等、本発明の目的を達成でき
る構成となっていれば、いかなる分割パターンであって
もよい。また、本実施形態では、発泡ゲル3の占有表面
積をできるだけ大きくとる構成の一例として、各凹部8
を多角形形状としたが、多角形の角部への応力集中を避
けるため、角部がR形状を有するものであってもよい
し、各凹部8が円形、あるいは楕円形状であってもよ
い。
【0046】また、図6(a)に示すように、発泡ゲル
3の厚さtは、各凹部8の深さdよりも厚いため、発泡
ゲル3はt1だけリブ7の表面より浮き出ている。な
お、第1の凹部8a、第2の凹部8bおよび第3の凹部
8cの各深さdは異なる深さであってもよく、各凹部8
に貼り付けられる発泡ゲル3も、t>dの関係であれ
ば、いかなる厚さであってもよい。
【0047】上述した各凹部8に収納される発泡ゲル3
は、ライナ4がシェル2内に収めされることで、シェル
2の内面により押圧されることで押し潰される。図6
(b)に示すように、押し潰された発泡ゲル3は、リブ
7とシェル2との間に形成された空隙12へとはみ出す
こととなる。すなわち、幅lのリブ7は、発泡ゲル3の
位置決めおよびはみ出した発泡ゲル3の余剰部を逃がす
機能を有する。このように、リブ7を空隙12にはみ出
させるようにして、ライナ4をシェル2内に収納するこ
とで、発泡ゲル3は、シェル2の内面に密着するように
して保持される。また、この逃げにより、発泡ゲル3の
余剰部のよじれ、あるいは、衝撃を受ける前に発泡ゲル
3内の独立気泡13が完全に押し潰されてしまうといっ
たことを防止することができる。なお、発泡ゲル3は、
両面テープ等で凹部8に貼り付けられているものであっ
てもよい。
【0048】なお、発泡ゲル3を貼り付けたライナ4を
シェル2内に収納する際、シェル2の内面を発泡ゲル3
が擦りながら収納されることで生じる発泡ゲル3の位置
ずれ、あるいは発泡ゲル3のよじれ等の発生をより効果
的に防止するため、テープ等で発泡ゲル3を表面側から
固定するものであってもよいし、あるいは、潤滑液等を
発泡ゲル3、もしくはシェル2の内面に塗布し、シェル
2の内面と発泡ゲル3間での摩擦を減じさせて収納する
ものであってもよい。
【0049】なお、本実施形態の構成は、例えば、発泡
ゲル3が、気泡の量が多く、ゲルの量が少ない組成であ
ることでライナ4の比重より小さい場合、特に好適であ
る。すなわち、発泡ゲル3より比重の大きい重量物であ
るライナ4をヘルメット1の中心部に近づけることで、
装着者の首周りにおけるヘルメット1の慣性モーメント
を小さくできるため、衝撃を受けた際、同じ重量のヘル
メットに対して、装着者の首にかかる負荷を軽減するこ
とができる。
【0050】上述した構成の本実施形態のヘルメット1
は、シェル2から伝わった衝撃をライナ4が吸収する前
に、内部に気泡を含んだ発泡構造の発泡ゲル3が吸収す
るため、同じ大きさの衝撃に対してライナ4の厚さを薄
く形成することができる。すなわち、本実施形態のヘル
メット1は、素材を発泡させないで製造したゲルに比べ
て軽量であるだけでなく、より大きな衝撃を吸収するこ
とができる発泡ゲル3により衝撃を吸収する構造である
ため、ライナ4を薄くできる。これにより、シェル2を
小さくすることができるとともに、これに伴い、ヘルメ
ット1の重量を軽減することができる。 (第2の実施形態)図7(a)に、本実施形態のヘルメ
ットの側断面図を示す。本実施形態のヘルメット101
は、ライナ104の内側面111側に第1の発泡ゲル1
03aが設けられている以外は、基本的に第1の実施形
態で説明したヘルメット1と同様であるため、詳細の説
明は省略する。
【0051】第1の発泡ゲル103aは、ライナ104
の内側面111側に両面テープ等により接着されてい
る。
【0052】なお、本実施形態の構成は、第1の実施形
態と逆に、例えば、第1の発泡ゲル103aが、気泡の
量が少なく、ゲルの量が多い組成であることで第1の発
泡ゲル103aがライナ104の比重がより大きい場
合、特に好適である。すなわち、ライナ104より比重
の大きい重量物である第1の発泡ゲル103aをヘルメ
ット1の中心部に近づけることで、装着者の首周りにお
けるヘルメット101の慣性モーメントを小さくできる
ため、衝撃を受けた際、同じ重量のヘルメットに対し
て、装着者の首にかかる負荷を軽減することができる。
【0053】また、ライナ104とシェル102との間
に発泡ゲルが存在しないため、ライナ104をシェル1
02内に収納する際に、発泡ゲルが位置ずれを起こすこ
とがない。
【0054】以上説明したように、本実施形態のヘルメ
ット101によれば、第1の発泡ゲル103aをライナ
104の内側面に設けることで、第1の実施形態のヘル
メット1と同様に、ヘルメット101を大型化すること
なく、大きな衝撃を吸収できる。
【0055】また、ヘルメット101は、第1の実施形
態の構成と組み合わせた構成、すなわち、図7(b)に
示すように、ライナ104の内側面111側に第1の発
泡ゲル103aが設けられているだけでなく、ライナ1
04の外側面106に第2の発泡ゲル103bが設けら
れているものであってもよい。なお、ライナ104の両
面に各発泡ゲル103a、103bが設けられている構
成とする場合、ライナ104は、その厚さを確保するた
め、ライナ104の外側面、あるいは内側面のいずれか
一方のみに凹部を形成することが好ましく、ライナ10
4の外側面にのみ凹部を形成することがより好ましい。
このように、ライナ104の両面に発泡ゲルを設けた構
成の場合、より大きな衝撃を吸収することができる。
【0056】また、図7(a)および図7(b)には、
内側面111の全面に第1の発泡ゲル103aが設けら
れた構成が示されているが、例えば、後頭部のみといっ
たように、部分的に第1の発泡ゲル103aを設ける構
成であってもよい。 (第3の実施形態)図8に、本実施形態のヘルメットの
側断面図を示す。本実施形態のヘルメット201は、第
1のライナ204aと、第2のライナ204bとの間に
発泡ゲル203を挟み込んで保持している以外は、基本
的に第1の実施形態で説明したヘルメット1と同様であ
るため、詳細の説明は省略する。
【0057】本実施形態の場合、発泡ゲル203を保持
する凹部は、第1のライナ204a、および第2のライ
ナ204bの両方、あるいはいずれか一方に設けられて
いるものであってもよい。また、第1のライナ204
a、および第2のライナ204bの厚さは、一方を厚く
し、他方を薄くするものであってもよいし、両方とも同
じ厚さとするするものであってもよい。
【0058】以上説明したように本実施形態のヘルメッ
ト201によれば、第1の実施形態と同様に、ヘルメッ
ト201を大型化することなく、衝撃を吸収できる。
【0059】また、第1のライナ204aの内側に発泡
ゲル203を設けることで、装着者の首周りにおけるヘ
ルメット201の慣性モーメントを小さくできるととも
に、シェル202内に収納する際の発泡ゲル203のズ
レを生じない。また、シェル202の内面と発泡ゲル2
03とが直接接触させず、発泡ゲル203を、第1のラ
イナ204aと、第2のライナ204bとの間に挟み込
んで保持する構成であるため、両面テープ等によるライ
ナへの発泡ゲル203の固定が不要となる。
【0060】さらに、発泡ゲル203が第1のライナ2
04aの内側面、第2のライナ204bの外側面に密着
しているため、第1のライナ204aの内側面から伝達
されてきた衝撃を発泡ゲル203で効率よく分散させ、
さらに、発泡ゲル203から伝達される衝撃を第2のラ
イナ204bで効率よく分散させることができる。
【0061】なお、上述した各実施形態で示された数値
および材質等は、一例であり、これらに限定されるもの
ではない。
【0062】
【実施例】次に、本発明の第1の実施形態で説明した構
造のヘルメット1の実施例について説明する。なお、第
1の実施形態で用いた符号を用いて以下説明する。
【0063】シェル2は、平均厚さ3.5mmのABS
樹脂からなる。
【0064】発泡ゲル3は、NPゲル((株)ジェルテ
ック製)を用いた。NPゲルは、比重が0.26、ヤン
グ率269.5MPa、圧縮残存歪み(70℃の雰囲気
温度で50%圧縮して22時間放置後、圧縮を解放し、
常温で30分放置後の圧縮量に対する歪み量)がクロロ
プレン、ポリエチレンフォームの1/300、ウレタン
フォームの1/60、ガス透過性は有機系フォームの1
0倍以上の特性を有する。
【0065】ライナ4は、平均発泡倍率が18〜20倍
の発泡スチロールからなる。
【0066】ライナ4の各凹部に発泡ゲル3を貼り付
け、シェル2内に収納し、シェル2をホワイトカラーで
ウレタン塗装した場合の、完成品としてのヘルメット1
の重量は963gであった。
【0067】上述のヘルメット1を所定の高さより落下
させ、前頭部、後頭部、左側頭部、および右側頭部にお
ける最高衝撃値を各2回連続して測定したところ、2回
とも許容衝撃値以下となり、十分な衝撃吸収特性が得ら
れたことが確認された。
【0068】前頭部、後頭部、左側頭部、および右側頭
部に各部において、2回目の試験においても的確な衝撃
吸収特性が得られたのは、1回目の衝撃を受けた際にも
発泡ゲル3が各凹部でその位置を保持されることで、シ
ェル2およびライナ4への密着がなされていたことによ
るものといえる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘルメッ
トによれば、衝撃吸収層としてシェル、ライナに加え、
独立気泡を含む、軽量かつ高い衝撃緩衝特性のゲル材を
有するため、ライナの厚さを薄くすることができる。よ
って、シェルの大型化を伴わずに、軽量、かつ、高い衝
撃緩衝特性のヘルメットとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるヘルメットの
側断面図である。
【図2】図1に示したヘルメットのA−A線での断面図
である。
【図3】シェルを被せる前の、本発明の第1の実施形態
のライナの上面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のライナの斜視図であ
る。
【図5】発泡ゲルと貼り付けた状態のライナの斜視図で
ある。
【図6】リブ部分の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるヘルメットの
側断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態におけるヘルメットの
側断面図である。
【符号の説明】
1、101、201 ヘルメット 2、102、202 シェル 3、203 発泡ゲル 4、104 ライナ 5 内装 6、106 外側面 7 リブ 8 凹部 8a 第1の凹部 8b 第2の凹部 8c 第3の凹部 9 内装材クッション 10 内装カバー 11 内側面 12 空隙 13 独立気泡 103a 第1の発泡ゲル 103b 第2の発泡ゲル 111 内側面 204a 第1のライナ 204b 第2のライナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの衝撃を吸収する衝撃吸収層と
    して、外装であるシェルと、前記シェル内に収納されて
    いる、発泡部材からなるライナとを有するヘルメットに
    おいて、 前記衝撃吸収層が、前記ライナに実質的に密着して保持
    されている、独立した発泡気泡を含む、少なくとも1つ
    のゲル材を有することを特徴とするヘルメット。
  2. 【請求項2】 前記ライナの表面に、前記各ゲルを保持
    するための少なくとも1つの凹部が形成されている請求
    項1に記載のヘルメット。
  3. 【請求項3】 前記各ゲル材が、前記シェルと前記ライ
    ナとの間に配され、前記シェルに密着している請求項1
    または2に記載のヘルメット。
  4. 【請求項4】 前記各ゲル材が、前記ライナの内側に配
    されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のヘ
    ルメット。
  5. 【請求項5】 前記ライナが、前記シェルに実質的に密
    着する第1のライナと、前記第1のライナの内側に設け
    られる第2のライナとを有し、前記各ゲル材が前記第1
    のライナの内面および前記第2のライナの外面に実質的
    に密着することで保持されている請求項1または2に記
    載のヘルメット。
  6. 【請求項6】 前記シェル内に収納される前の前記各ゲ
    ル材の実質的な厚さは、前記ライナに一体的に形成され
    ているリブで仕切られた前記各凹部の深さよりも厚い請
    求項1ないし5のいずれか1項に記載のヘルメット。
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