JP2002361709A - 射出成形機の安全装置 - Google Patents

射出成形機の安全装置

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/77Measuring, controlling or regulating of velocity or pressure of moulding material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超臨界流体をシリンダ内に注入するインジェ
クタの安全性を向上させ、かつインジェクタの破損を未
然に防ぐ。 【解決手段】 シリンダ1に取り付けられたインジェク
タ7の近傍に圧力センサ10を設置し、その出力信号を
コントローラ4内に取り込み、常時シリンダ1内の圧力
を監視する。また、異常圧力発生時は、コントローラ4
からスクリュ駆動装置3に停止指令を出しサイクルを止
める。更に、インジェクタ7の近傍に破裂板11を配置
することにより、電気・機械の2重安全システムを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の安全
装置に関し、詳しくはスクリュによる材料溶融後の途中
段階で、該溶融材料に、シリンダに取り付けられている
インジェクタにより超臨界流体が注入されるインライン
スクリュ式射出成形機の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、図2に示
すものがあった。
【0003】図2に示すように、射出装置は、シリンダ
1と、このシリンダ1内に回転かつ前後動可能に設けら
れているスクリュ2と、このスクリュ2を駆動するスク
リュ駆動装置3と、このスクリュ駆動装置3を制御する
コントローラ12とからなり、シリンダ1の外周部に
は、シリンダ1内の材料を加熱する加熱ヒータ5が取り
付けられ、スクリュ2の先端には、射出時に溶融材料の
逆流を防止する逆流防止装置6が取り付けられている。
【0004】上記射出装置のシリンダ1には、超臨界流
体をシリンダ1内に注入するインジェクタ7がボルト8
によって取り付けられ、このインジェクタ7には、超臨
界流体発生装置9が接続されている。
【0005】次に動作について説明する。
【0006】シリンダ1に供給された材料の可塑化は、
ユーザが設定した回転数、背圧力を基に、コントローラ
12からスクリュ駆動装置3に指令が出され、スクリュ
2が回転することによって行われる。
【0007】材料の可塑化中、超臨界流体発生装置9に
て設定された流量、圧力によってインジェクタ7から溶
融材料内に超臨界流体が注入される。この注入された超
臨界流体は、スクリュ2によって溶融材料と混練され金
型内に射出される。
【0008】上記超臨界流体は、二酸化炭素(CO2
の状態図である図3に示すように、気体や液体をある圧
力、ある温度以上にして得られる液体でも気体でもない
状態にある流体のことである。密度は液体に近く、流動
性は気体、つまり分子が密集し、かつ活発に運動してい
る状態となる。この超臨界流体は溶剤的な性質を持って
いるので、食品分野では、抽出・分離用として利用され
ている。
【0009】射出成形分野では、この超臨界流体の性質
を利用し、超臨界状態の二酸化炭素(CO2)や窒素
(N2)を樹脂に混ぜ合わせることで、微細な発泡状態
のプラスチックを作り、このプラスチックで射出成形品
を成形している。本成形技術は、広い範囲の射出成形品
に応用でき、製品の軽量化、成形品のコストの大幅な低
減だけでなく、プラスチックの流動性の向上、型締力・
射出圧力の低減、成形品のひけ、そりの改善等が実現で
きる画期的な技術として注目されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
可塑化中に逆流防止装置の不具合などでシリンダ内のイ
ンジェクタ付近に異常圧力が生じた場合でも、それを検
出する手段はないので、インジェクタや、その取付用ボ
ルトが破損したり、また破損には至らなくても、溶融材
料の圧力が臨界流体の注入圧力を越え、インジェクタ内
に溶融材料が逆流し作動不良を引き起こす恐れがある。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、超臨界流体をシリンダ内に注入す
るインジェクタの安全性を向上させ、かつインジェクタ
の破損を未然に防ぐことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、シリンダに
取り付けられたインジェクタの近傍に電気的な安全装置
として圧力センサを設置し、その出力信号をコントロー
ラ内に取り込み、常時シリンダ内の圧力を監視する。ま
た、異常圧力発生時は、コントローラからスクリュ駆動
装置に停止指令を出しサイクルを止める。
【0013】更に、インジェクタの近傍に機械的安全装
置として破裂板を配置することにより、電気・機械の2
重安全システムが構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して説明する。
【0015】図1に示すように、射出装置は、シリンダ
1と、このシリンダ1内に回転かつ前後動可能に設けら
れているスクリュ2と、このスクリュ2を駆動するスク
リュ駆動装置3と、このスクリュ駆動装置3を制御する
コントローラ4とからなり、シリンダ1の外周部には、
シリンダ1内の材料を加熱する加熱ヒータ5が取り付け
られ、スクリュ2の先端には、射出時に溶融材料の逆流
を防止する逆流防止装置6が取り付けられている。
【0016】上記射出装置のシリンダ1には、超臨界流
体をシリンダ1内に注入するインジェクタ7がボルト8
によって取り付けられ、このインジェクタ7に超臨界流
体発生装置9が接続され、インジェクタ7に超臨界流体
を供給している。
【0017】前記インジェクタ7付近には、圧力センサ
10と破裂板11が設置されている。圧力センサ10に
は、異常圧力発生時にスクリュ駆動装置3へ停止指令を
だすコントローラ4が接続されている。
【0018】圧力センサ10とコントローラ4は、溶融
材料の圧力を常時監視し、電気的安全装置としての機能
を果すものであり、また、破裂板11も機械的安全装置
としての機能を果たすものである。
【0019】このように、本装置では、仮に異常圧力が
発生しても装置破損などに至らぬように、機械・電気の
2重安全システムが構築されている。
【0020】なお、超臨界流体の注入圧力を設定するた
めに圧力センサ10をインジェクタ7近傍に設置してい
る場合は、新規に圧力センサを設置しなくても、そのセ
ンサ10の信号を前記コントローラ4に取り込み、電気
的安全装置として機能させてもよい。
【0021】また、コントローラ4がスクリュ駆動装置
3へ停止指令を出すときの制限圧力は、破裂板11が破
裂する圧力よりも低く設定し、むやみに破裂板11が破
裂しないようにしてある。
【0022】次に動作について説明する。
【0023】シリンダ1に供給された材料の可塑化は、
ユーザが設定した回転数、背圧力を基に、コントローラ
4からスクリュ駆動装置3に指令が出され、スクリュ2
が回転することによって行われる。
【0024】材料の可塑化中、超臨界流体発生装置9に
て設定された流量、圧力によってインジェクタ7から溶
融材料内に超臨界流体が注入される。この注入された超
臨界流体は、スクリュ2によって溶融材料と混練され金
型内に射出される。
【0025】圧力センサ10は、その出力信号をコント
ローラ4に取り込み、シリンダ1内の圧力を常時監視し
ている。
【0026】仮に異常圧力が発生した場合は、コントロ
ーラ4よりスクリュ駆動装置3に停止信号を出し、サイ
クルを中止させる。また、圧力センサ10の不具合等で
作動しない場合でも、機械的安全装置としての破裂板1
1が破裂して圧力を開放し、インジェクタ7や、その取
付用ボルト8の破損やインジェクタ7内に溶融材料が逆
流するのを未然に防ぐことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、超臨界流体をシリンダ内に注入するインジ
ェクタの安全性を向上させ、かつインジェクタの破損を
未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の射出成形機の安全装置の構
成図である。
【図2】従来の射出成形機の安全装置の構成図である。
【図3】二酸化炭素(CO2)の状態図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 スクリュ 3 スクリュ駆動装置 4、12 コントローラ 5 加熱ヒータ 6 逆流防止装置 7 インジェクタ 8 ボルト 9 超臨界流体発生装置 10 圧力センサ(電気的安全装置) 11 破裂板(機械的安全装置)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月21日(2001.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュ(2)による材料溶融後の途中
    段階で、該溶融材料に、シリンダ(1)に取り付けられ
    ているインジェクタ(7)により超臨界流体が注入され
    る射出成形機の安全装置において、 インジェクタ(7)近傍に電気的安全装置として圧力セ
    ンサ(10)を設置し、該圧力センサ(10)に、異常
    圧力発生時にスクリュ駆動装置(3)へ停止指令をだす
    コントローラ(4)が接続されていることを特徴とする
    射出成形機の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記インジェクタ(7)近傍に、異常圧
    力発生時に破裂して前記シリンダ(1)内の圧力を開放
    する機械的安全装置としての破裂板(11)を設置した
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成形機の安全装
    置。
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