JP2002361673A - ねじ部材成形装置 - Google Patents

ねじ部材成形装置

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JP2002361673A
JP2002361673A JP2001175529A JP2001175529A JP2002361673A JP 2002361673 A JP2002361673 A JP 2002361673A JP 2001175529 A JP2001175529 A JP 2001175529A JP 2001175529 A JP2001175529 A JP 2001175529A JP 2002361673 A JP2002361673 A JP 2002361673A
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JP
Japan
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mold
gear
screw
movable
transmission means
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Withdrawn
Application number
JP2001175529A
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English (en)
Inventor
Fumio Kobayashi
二三男 小林
Yuichi Kimura
勇一 木村
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YANASE SANGYOSHA KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
YANASE SANGYOSHA KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by YANASE SANGYOSHA KK, Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical YANASE SANGYOSHA KK
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ねじ部材成形装置を小型化することができ、成
形サイクルを短くすることができる。 【解決手段】固定プラテン11と、該固定プラテン11
に対して進退自在に配設された可動プラテン14と、固
定プラテン11に取り付けられた固定金型15と、可動
プラテン14に回転自在に取り付けられた反転テーブル
41と、該反転テーブル41に回転を伝達する第1の伝
動手段と、反転テーブル41に取り付けられた可動金型
16と、該可動金型16における複数箇所に回転自在に
配設され、それぞれ従動部材を備えたねじ抜ユニット
と、前記反転テーブル41の位置に対応させて所定の従
動部材に選択的に回転を伝達する第2の伝動手段とを有
する。反転テーブル41を反転させるための第1の伝動
手段と、回転コアを回転させるための第2の伝動手段と
を干渉させることなく配設することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ部材成形装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、射出し
てキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間
内において冷却して固化させることによって成形品を得
るようにしている。そのために、前記射出成形機は型締
装置、金型装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、
固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用シリンダ
によって可動プラテンを進退させることにより金型装置
の型閉じ、型締め及び型開きを行う。また、該金型装置
は固定金型及び可動金型を備え、型閉じに伴って、前記
固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成され
る。
【0003】一方、前記射出装置は、ホッパから供給さ
れた樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融
させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱
シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在
に配設される。そして、該スクリューを、駆動源によっ
て回転させ、それに伴って後退させることにより樹脂の
計量が行われ、前記駆動源によって前進させることによ
り射出ノズルから樹脂が射出され前記キャビティ空間に
充填される。
【0004】ところで、成形品として、内周面にねじ部
が形成されたねじ部材、例えば、キャップを成形するよ
うにした射出成形機、すなわち、ねじ部材成形装置にお
いては、固定金型にキャビティが配設され、可動金型
に、前記キャビティに前端を臨ませて回転コアが回転自
在に配設され、金型装置の型締めが行われたときに、前
記キャビティと回転コアとの間に前記キャップに対応す
る形状を有するキャビティ空間が形成される。
【0005】そして、前記射出ノズルから樹脂を射出
し、前記キャビティ空間に充填した後、樹脂を冷却し固
化させると前記キャップが成形される。このとき、前記
回転コアの前端の近傍の外周面に雄ねじが形成されてい
るので、キャビティ空間に樹脂が充填されるのに伴っ
て、キャップの内周面に雌ねじが前記ねじ部として形成
される。なお、前記キャビティの内周面には複数の軸方
向の縦溝が形成され、キャビティ空間内の樹脂が冷却さ
れて固化するのに伴って、前記キャップの外周面に複数
の軸方向の縦溝が形成される。
【0006】続いて、型開きを行い、型開きの第1の段
階において、可動プラテンを後退させ、前記キャビティ
の内周面の縦溝とキャップの外周面の縦溝とをわずかに
係合させた状態で可動プラテンの後退を停止させる。そ
して、型開きの第2の段階において、前記回転コアを回
転させながら後退させてねじ抜きを行う。このとき、前
記キャビティの内周面の縦溝とキャップの外周面の縦溝
との係合によって、キャップが固定金型に対して回転す
るのが阻止されているので、前記雄ねじと雌ねじとの螺
(ら)合が解除され、キャップから回転コアが抜け出
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のねじ部材成形装置においては、例えば、二つの異な
る樹脂を使用して前記キャップを成形しようとすると、
例えば、反転テーブルを配設し、該反転テーブルを反転
させることによって可動金型を回転させる必要がある
が、反転テーブルを反転させるための伝動手段を、前記
回転コアを回転させるための伝動手段と干渉させること
なく配設するのが困難である。
【0008】そこで、金型装置として固定金型、センタ
金型及び可動金型から成る三プレート金型装置を使用
し、センタ金型を回転させることによって二つの異なる
樹脂を使用して前記キャップを成形することが考えられ
るが、この場合、センタ金型を回転させるために型開閉
ストロークを長くする必要があり、ねじ部材成形装置が
大型化してしまうだけでなく、成形サイクルが極めて長
くなってしまう。
【0009】そこで、反転テーブルに、回転コアを回転
させるための伝動手段を配設することが考えられるが、
伝動手段を配設する分だけ十分な大きさのキャビティ空
間を確保することが困難になり、大きい成形品を成形す
ることができなくなってしまう。また、反転テーブルの
反転中心に、回転コアを回転させるための歯車を配設す
ることが考えられるが、該歯車を回転させるための駆動
手段としてのモータ、伝動手段等と金型装置のエジェク
タ装置とが干渉してしまう。
【0010】本発明は、前記従来のねじ部材成形装置の
問題点を解決して、小型化することができ、成形サイク
ルを短くすることができるとともに、大きい成形品を成
形することができ、駆動手段、伝動手段等とエジェクタ
装置とが干渉することがないねじ部材成形装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のね
じ部材成形装置においては、固定プラテンと、該固定プ
ラテンに対して進退自在に配設された可動プラテンと、
前記固定プラテンに取り付けられた固定金型と、前記可
動プラテンに回転自在に取り付けられた反転テーブル
と、該反転テーブルに回転を伝達する第1の伝動手段
と、前記反転テーブルに取り付けられた可動金型と、該
可動金型における複数箇所に回転自在に配設され、それ
ぞれ従動部材を備えたねじ抜ユニットと、前記反転テー
ブルの位置に対応させて所定の従動部材に選択的に回転
を伝達する第2の伝動手段とを有する。
【0012】本発明の他のねじ部材成形装置において
は、さらに、前記従動部材は回転コアに取り付けられた
従動ギヤである。そして、前記第2の伝動手段は軸方向
に移動自在に配設された伝達ギヤを備える。また、該伝
達ギヤは、前記従動ギヤと噛(し)合する噛合位置、及
び従動ギヤとの噛合が解除される退避位置を採る。
【0013】本発明の更に他のねじ部材成形装置におい
ては、さらに、前記第2の伝動手段は駆動ギヤを備え
る。そして、前記伝達ギヤは駆動ギヤと噛合しながら軸
方向に移動させられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態における金型装
置の要部平面図、図2は本発明の実施の形態におけるね
じ部材成形装置の駆動部を示す正面図、図3は本発明の
実施の形態におけるねじ部材成形装置の駆動部を示す側
面図、図4は本発明の実施の形態におけるキャップの斜
視図、図5は本発明の実施の形態におけるねじ抜ユニッ
トの断面図である。
【0016】図において、11は固定プラテン、13は
該固定プラテン11とベースプレートとしての図示され
ないトグルサポートとの間に架設された4本のタイバ
ー、14は、前記固定プラテン11と対向させて配設さ
れ、前記タイバー13に沿って進退(図1及び2におけ
る左右方向に移動)自在に配設された可動プラテンであ
り、前記固定プラテン11及び可動プラテン14に、そ
れぞれ固定金型15及び可動金型ユニット20が互いに
対向させて取り付けられる。なお、前記固定金型15及
び可動金型ユニット20によって金型装置が構成され
る。また、前記可動プラテン14には、タイバー13を
貫通させるための貫通孔が形成され、該貫通孔内にタイ
バー13の軸受けとなる図示されないブシュが配設され
る。
【0017】前記トグルサポートと可動プラテン14と
の間には図示されないトグル機構が配設され、図示され
ない油圧シリンダ、電動モータ等のアクチュエータによ
って前記トグル機構を作動させることにより、前記可動
プラテン14をタイバー13に沿って進退させ、前記金
型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができ
る。なお、前記固定プラテン11、トグルサポート、タ
イバー13、可動プラテン14、トグル機構及びアクチ
ュエータによって型締装置が構成される。
【0018】ところで、複数の、本実施の形態において
は、二つの異なる成形材料としての第1、第2の樹脂を
使用し、成形品として、内周面にねじ部が形成されたね
じ部材、例えば、キャップ31が成形されるようになっ
ている。該キャップ31は、筒状の側壁部32及び底壁
部33を備え、前記側壁部32及び底壁部33は、いず
れも第1の樹脂によって形成された内側層29、及び第
2の樹脂によって形成され、内側層29の外周面を覆う
外側層30から成る。そして、前記内側層29の側壁部
32の内周面にねじ部34が、外側層30の側壁部32
の外周面に縦溝35が形成される。
【0019】また、前記キャップ31を成形するために
第1、第2の射出装置21、22が配設される。第1、
第2の射出装置21、22は、同じ構造を有し、シリン
ダ部材としての加熱シリンダ23、及び溶融させられた
樹脂を射出する射出ノズル24を備え、前記加熱シリン
ダ23内に回転自在に、かつ、進退自在に配設された射
出部材としての図示されないスクリュー、該スクリュー
を回転させる計量用の駆動手段としての図示されない計
量モータ、前記スクリューを進退させる射出用の駆動手
段としての図示されない射出モータ等を備える。前記計
量モータを駆動してスクリューを回転させ、それに伴っ
て後退させることにより計量を行うことができ、前記射
出モータを駆動してスクリューを前進させることによっ
て、前記射出ノズル24から第1、第2の樹脂を射出す
ることができる。
【0020】前記トグル機構を作動させ、可動プラテン
14を前進(図1及び2における右方に移動)させて型
閉じを行い、更に型締めを行うと、前記固定金型15と
可動金型16との間に、第1、第2の樹脂を充填するた
めの第1、第2のキャビティ空間C1、C2(図5にお
いて、第2のキャビティ空間C2だけが示される。)が
形成される。前記第1のキャビティ空間C1は内側層2
9に対応する形状を、第2のキャビティ空間C2はキャ
ップ31に対応する形状を有する。したがって、第1の
キャビティ空間C1に第1の樹脂を充填して内側層29
を形成し、第2のキャビティ空間C2に第2の樹脂を充
填して前記内側層29の外周に外側層30を形成し、キ
ャップ31を成形することができる。
【0021】ところで、前記内側層29が形成されるの
に伴って内側層29の側壁部32の内周面に前記ねじ部
34が形成され、外側層30が形成されるのに伴って外
側層30の側壁部32の外周面に縦溝35が形成され
る。そこで、第1、第2のキャビティ空間C1、C2を
形成するために、前記固定金型15に第1、第2のキャ
ビティが配設される(図5において、第2のキャビティ
38だけが示される。)。そして、前記外側層30の側
壁部32の外周面に縦溝35を形成する必要があるの
で、前記第2のキャビティ38の対応する部分の内周面
には、縦溝35に対応する形状を有する溝部が形成され
る。
【0022】また、前記可動プラテン14に可動金型取
付板50を介して可動金型ユニット20が取り付けられ
る。該可動金型ユニット20は、可動金型取付板50に
対して回転自在に配設された第1の従動部材としての金
型ギヤ52、該金型ギヤ52に取り付けられた反転テー
ブル41、該反転テーブル41にスペーサ42を介して
取り付けられた可動金型16、可動金型ユニット20の
2箇所に回転自在に配設された回転コア39等を備え
る。
【0023】そして、前記可動金型取付板50の所定の
箇所に第1の駆動手段としてのモータ55が取り付けら
れ、該モータ55の出力軸56が可動金型取付板50を
貫通させられ、前記出力軸56に第1の駆動部材として
の駆動ギヤ57が取り付けられる。また、該駆動ギヤ5
7と前記金型ギヤ52との間にアイドルギヤ58が回転
自在に配設され、該アイドルギヤ58と駆動ギヤ57及
び金型ギヤ52とが噛合させられる。したがって、図示
されない制御部からの指示に従ってモータ55を駆動す
ることによって、金型ギヤ52を180〔°〕ずつ回転
させ、前記反転テーブル41を反転させることができ
る。なお、金型ギヤ52、駆動ギヤ57及びアイドルギ
ヤ58によって第1の伝動手段が構成される。
【0024】また、前記反転テーブル41にねじ付きブ
シュ44が配設され、可動金型16にブシュ45が配設
され、前記ねじ付きブシュ44及びブシュ45によって
前記各回転コア39が回転自在に支持される。そして、
該各回転コア39は、型締め時に前記第1、第2のキャ
ビティ空間C1、C2内に突出させられ、外周面に雄ね
じが形成されたねじ成形部47、該ねじ成形部47より
後方(図5における左方)に延びる円筒状のシャフト部
48、及び該シャフト部48より後方に延び、前記ねじ
付きブシュ44と螺合させられる螺合部49を備え、前
記シャフト部48の軸方向における所定の位置に第2の
従動部材としての従動ギヤ51が取り付けられる。な
お、該従動ギヤ51を回転させたり、従動ギヤ51の回
転を阻止したりするために、前記可動金型16に図示さ
れない電磁ブレーキが配設される。また、ねじ付きブシ
ュ44及び螺合部49によって回転運動を回転直線運動
に変換する運動方向変換手段が構成される。そして、回
転コア39及び従動ギヤ51によってねじ抜ユニットが
構成される。
【0025】前記従動ギヤ51に選択的に回転を伝達す
るために、ねじ抜駆動ユニット61が可動プラテン14
に配設される。該ねじ抜駆動ユニット61は、筐(きょ
う)体62、該筐体62に、従動ギヤ51の軸方向に沿
って敷設された一対のスライドレール63、該スライド
レール63に沿って移動自在に配設された支持部材6
4、該支持部材64に対して回転自在に配設された伝達
ギヤ65、前記筐体62に取り付けられた第2の駆動手
段としてのサーボモータ67、前記筐体62に対してベ
アリングb1、b2によって回転自在に支持され、前記
サーボモータ67の出力軸とカップリング68を介して
連結され、かつ、前記伝達ギヤ65と噛合させられる第
2の駆動部材としての駆動ギヤ69、及び前記支持部材
64を進退させる第3の駆動手段としてのエアシリンダ
71を備える。該エアシリンダ71はロッド72を備
え、該ロッド72の前端(図1及び2における右端)は
支持部材64の所定の箇所に固定される。また、エアシ
リンダ71に図示されない近接スイッチが配設される。
【0026】前記制御部がエアシリンダ71を駆動し、
スライドレール63に沿って支持部材64を進退させる
と、伝達ギヤ65は駆動ギヤ69と噛合しながら軸方向
に移動し、従動ギヤ51と噛合する噛合位置、及び従動
ギヤ51との噛合が解除される退避位置を採る。また、
伝達ギヤ65の移動に伴って、伝達ギヤ65と駆動ギヤ
69との噛合位置が変化させられる。なお、前記伝達ギ
ヤ65及び駆動ギヤ69によって、反転テーブル41の
位置に対応させて所定の従動ギヤ51に選択的に回転を
伝達する第2の伝動手段が構成される。また、前記伝達
ギヤ65と従動ギヤ51とを噛合させるのを容易にする
ために、伝達ギヤ65の歯の後端及び従動ギヤ51の歯
の前端にテーパ面が形成される。そして、前記伝達ギヤ
65を噛合位置及び退避位置で停止させるために、噛合
位置及び退避位置の近傍に、伝達ギヤ65の位置を検出
するための位置検出手段としての図示されない近接セン
サがそれぞれ配設される。
【0027】前記伝達ギヤ65が噛合位置に置かれた状
態で、前記制御部がサーボモータ67を駆動し、駆動ギ
ヤ69を回転させると、伝達ギヤ65及び従動ギヤ51
を介して回転コア39が回転させられ、第2のキャビテ
ィ空間C2に成形されたキャップ31についてねじ抜き
を行うことができる。
【0028】前記構成のねじ部材成形装置において、前
記トグル機構を作動させ、可動プラテン14を前進させ
て型閉じを行い、更に型締めを行うと、前記固定金型1
5と可動金型16との間に前記第1、第2のキャビティ
空間C1、C2が形成される。そして、第1の射出装置
21の射出ノズル24から第1の樹脂を射出し、前記第
1のキャビティ空間C1に充填するとともに、第2の射
出装置22の射出ノズル24から第2の樹脂を射出し、
前記第2のキャビティ空間C2に充填し、第1、第2の
樹脂を冷却すると、第1のキャビティ空間C1において
内側層29が形成され、第2のキャビティ空間C2にお
いて内側層29の外周に外側層30が形成され、キャッ
プ31が成形される。このとき、前記キャップ31の内
周面に雌ねじがねじ部34として形成され、キャップ3
1の外周面に複数の軸方向の縦溝35が形成される。
【0029】続いて、従動ギヤ51の電磁ブレーキを係
合させるとともに、前記トグル機構を作動させて型開き
を行い、型開きの第1の段階において、可動プラテン1
4を後退(図1及び2における左方に移動)させ、前記
第1のキャビティ空間C1において形成された内側層2
9を第1のキャビティから抜き出すとともに、前記第2
のキャビティ空間C2において形成されたキャップ31
を第2のキャビティ38から抜き出す。そして、第1の
キャビティ空間C1において、第1のキャビティの内周
面と内側層29の側壁部32の外周面とがわずかにオー
バーラップさせられた状態で、かつ、第2のキャビティ
空間C2において、第2のキャビティの内周面の縦溝と
縦溝35とがわずかに係合させられた状態で、可動プラ
テン14の後退を停止させる。
【0030】続いて、型開きの第2の段階において、前
記回転コア39を回転させながら後退させてねじ抜きを
行う。そのために、前記制御部は、ねじ抜開始指令を発
生させるとともに、伝達ギヤ65と噛合している側、本
実施の形態においては第2のキャビティ空間C2側の従
動ギヤ51の電磁ブレーキをオフにして、従動ギヤ51
の回転を許容する。続いて、前記制御部は、エアシリン
ダ71を駆動して支持部材64を後退させ、伝達ギヤ6
5を噛合位置に置き、伝達ギヤ65と従動ギヤ51とを
噛合させた後、サーボモータ67を駆動して駆動ギヤ6
9を回転させ、伝達ギヤ65及び従動ギヤ51を回転さ
せる。これに伴って、ねじ付きブシュ44及び螺合部4
9によって回転コア39の回転運動が回転直線運動に変
換され、回転コア39が回転しながら後退させられ、ね
じ成形部47とねじ部34との螺合が解除され、キャッ
プ31は第2のキャビティ38から完全に抜け出て、下
方に落下する。なお、前記従動ギヤ51の回転量は、ね
じ成形部47が第2のキャビティ38から完全に抜け出
すのに必要な量に設定される。
【0031】そして、型開きの第3の段階において、可
動プラテン14を更に後退させ、前記第1のキャビティ
空間C1において形成された内側層29を回転コア39
と共に第1のキャビティから完全に抜き出す。
【0032】このようにしてねじ抜きが終了すると、前
記制御部は、ねじ抜終了指令を発生させるとともに、伝
達ギヤ65と噛合している側の従動ギヤ51の電磁ブレ
ーキをオンにして、従動ギヤ51の回転を阻止する。続
いて、前記制御部は、エアシリンダ71を駆動して支持
部材64を前進させ、伝達ギヤ65を退避位置に置き、
伝達ギヤ65と従動ギヤ51との噛合を解除する。
【0033】次に、前記制御部は、モータ55を駆動
し、駆動ギヤ57及びアイドルギヤ58を介して金型ギ
ヤ52を180〔°〕回転させ、反転テーブル41を反
転させ、これに伴って内側層29を第2のキャビティ空
間C2に移動させた後、前記トグル機構を作動させ、可
動プラテン14を前進させて型閉じを行い、更に型締め
を行うと、前記固定金型15と可動金型16との間に、
第1、第2の樹脂を充填するための第1、第2のキャビ
ティ空間C1、C2が形成される。そして、第1の射出
装置21の射出ノズル24から第1の樹脂を射出し、前
記第1のキャビティ空間C1に充填するとともに、第2
の射出装置22の射出ノズル24から第2の樹脂を射出
し、前記第2のキャビティ空間C2に充填し、第1、第
2の樹脂を冷却すると、再び第1のキャビティ空間C1
において内側層29が形成され、第2のキャビティ空間
C2において内側層29の外周に外側層30が形成さ
れ、キャップ31が成形される。
【0034】このように、本実施の形態においては、可
動金型16における二箇所にねじ抜ユニットが回転自在
に配設され、該ねじ抜ユニットの従動ギヤ51に、伝達
ギヤ65及び駆動ギヤ69によって選択的に回転が伝達
されるので、反転テーブル41を反転させるための金型
ギヤ52、駆動ギヤ57及びアイドルギヤ58と、回転
コア39を回転させるための伝達ギヤ65及び駆動ギヤ
69とを干渉させることなく配設することができる。ま
た、金型装置として三プレート金型装置を使用する必要
がないので、型開閉ストロークを長くする必要がなく、
ねじ部材成形装置を小型化することができるだけでな
く、成形サイクルを短くすることができる。
【0035】そして、反転テーブル41に伝達ギヤ65
及び駆動ギヤ69を配設する必要がないので、十分な大
きさの第1、第2のキャビティ空間C1、C2を確保す
ることができ、大きい成形品を成形することができる。
また、反転テーブル41の反転中心に従動ギヤ51を配
設する必要がないので、該従動ギヤ51を回転させるた
めのサーボモータ67、伝達ギヤ65、駆動ギヤ69等
と、金型装置の図示されないエジェクタ装置とが干渉す
ることがない。
【0036】本実施の形態においては、内周面にねじ部
が形成されたねじ部材について説明しているが、外周面
にねじ部が形成されたねじ部材に本発明を適用すること
もできる。
【0037】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ねじ部材成形装置においては、固定プラテンと、
該固定プラテンに対して進退自在に配設された可動プラ
テンと、前記固定プラテンに取り付けられた固定金型
と、前記可動プラテンに回転自在に取り付けられた反転
テーブルと、該反転テーブルに回転を伝達する第1の伝
動手段と、前記反転テーブルに取り付けられた可動金型
と、該可動金型における複数箇所に回転自在に配設さ
れ、それぞれ従動部材を備えたねじ抜ユニットと、前記
反転テーブルの位置に対応させて所定の従動部材に選択
的に回転を伝達する第2の伝動手段とを有する。
【0039】この場合、可動金型における複数箇所にね
じ抜ユニットが回転自在に配設され、該ねじ抜ユニット
の従動部材に、第2の伝動手段によって選択的に回転が
伝達されるので、反転テーブルを反転させるための第1
の伝動手段と、回転コアを回転させるための第2の伝動
手段とを干渉させることなく配設することができる。ま
た、金型装置として三プレート金型装置を使用する必要
がないので、型開閉ストロークを長くする必要がなく、
ねじ部材成形装置を小型化することができるだけでな
く、成形サイクルを短くすることができる。
【0040】そして、反転テーブルに第2の伝動手段を
配設する必要がないので、十分な大きさのキャビティ空
間を確保することができ、大きい成形品を成形すること
ができる。また、反転テーブルの反転中心に従動部材を
配設する必要がないので、前記従動部材を回転させるた
めの駆動手段、第2の伝動手段等とエジェクタ装置とが
干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における金型装置の要部平
面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるねじ部材成形装置
の駆動部を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるねじ部材成形装置
の駆動部を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるキャップの斜視図
である。
【図5】本発明の実施の形態におけるねじ抜ユニットの
断面図である。
【符号の説明】
11 固定プラテン 14 可動プラテン 15 固定金型 16 可動金型 39 回転コア 41 反転テーブル 51 従動ギヤ 52 金型ギヤ 57 駆動ギヤ 58 アイドルギヤ 65 伝達ギヤ 69 駆動ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 勇一 千葉県千葉市稲毛区長沼原町731番地の1 住友重機械工業株式会社千葉製造所内 Fターム(参考) 4F202 AG03 AG25 AG26 AH06 AH57 AM24 CA11 CB01 CB28 CC03 CK42 CK67 CK90 4F206 AG03 AG25 AG26 AH06 AH57 JA07 JB28 JC05 JM06 JN12 JN41 JQ07 JQ81 JQ82 JT04 JT37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定プラテンと、(b)該固定プ
    ラテンに対して進退自在に配設された可動プラテンと、
    (c)前記固定プラテンに取り付けられた固定金型と、
    (d)前記可動プラテンに回転自在に取り付けられた反
    転テーブルと、(e)該反転テーブルに回転を伝達する
    第1の伝動手段と、(f)前記反転テーブルに取り付け
    られた可動金型と、(g)該可動金型における複数箇所
    に回転自在に配設され、それぞれ従動部材を備えたねじ
    抜ユニットと、(h)前記反転テーブルの位置に対応さ
    せて所定の従動部材に選択的に回転を伝達する第2の伝
    動手段とを有することを特徴とするねじ部材成形装置。
  2. 【請求項2】 (a)前記従動部材は回転コアに取り付
    けられた従動ギヤであり、(b)前記第2の伝動手段は
    軸方向に移動自在に配設された伝達ギヤを備え、(c)
    該伝達ギヤは、前記従動ギヤと噛合する噛合位置、及び
    従動ギヤとの噛合が解除される退避位置を採る請求項1
    に記載のねじ部材成形装置。
  3. 【請求項3】 (a)前記第2の伝動手段は駆動ギヤを
    備え、(b)前記伝達ギヤは駆動ギヤと噛合しながら軸
    方向に移動させられる請求項2に記載のねじ部材成形装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100772029B1 (ko) 2006-10-09 2007-11-01 주식회사 퍼스트몰드 금형의 나사 성형장치

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