JP2002360690A - 吸着材 - Google Patents

吸着材

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JP2002360690A
JP2002360690A JP2001175951A JP2001175951A JP2002360690A JP 2002360690 A JP2002360690 A JP 2002360690A JP 2001175951 A JP2001175951 A JP 2001175951A JP 2001175951 A JP2001175951 A JP 2001175951A JP 2002360690 A JP2002360690 A JP 2002360690A
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正宗 坂井
Hiroyuki Ikeda
博之 池田
Ken Suzuki
憲 鈴木
Daiji Yakushiji
大二 薬師寺
Norio Nakabayashi
宣男 中林
Kazuhiko Ishihara
一彦 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着材に特定構造を有する重合体を付着、ま
たは被覆させることにより、吸着材に選択的吸着性をも
たせて、効果的にサイトカインを除去出来る吸着材を提
供する。 【解決手段】 水酸基、あるいは一級(−NH2)また
は二級アミノ基(−NHR1)、またはこれらのうち複
数を有する水不溶性の高分子化合物である。この水不溶
性の高分子化合物に、下記の一般式[I]で表される基
を側鎖に有する重合体を付着または被覆させてなるもの
を吸着材として用いた。(但し、R1は、炭素数1〜8
のアルキル基を示す。) 【化1】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
ン基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定構造を有する
重合体を付着、または被覆させた、体液中に含まれる成
分の吸着材に関する。詳しくは、体液中に含まれる成分
から特定の成分の選択的吸着性を向上させた、または、
体液中に含まれる成分から特定の成分の選択的吸着性を
抑制させた吸着材に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の防御機構の恒常性を維持するため
に、重要な物質としてサイトカイン(cytokin
e)が挙げられる。サイトカインとは各種の免疫担当細
胞が産生する分子量が約10〜50kDaで、蛋白質ま
たは糖蛋白質の生理活性物質の総称であり、インターフ
ェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、
インターロイキン−1からインターロイキン−15、腫
瘍壊死因子(TNF)、リンホトキシン、コロニー刺激
因子、エリスロポエチンなど数多く知られている。
【0003】サイトカインの機能は、免疫系の調節作用
を始めとして、炎症反応の惹起、抗腫瘍作用、細胞の増
殖や分化の誘導などさまざまな生物学的作用を有するこ
とが明らかにされており、このような機能を活用して、
その抗腫瘍作用を利用した悪性腫瘍の治療にインターフ
ェロン(IFN)、インターロイキン−2(IL−
2)、腫瘍壊死因子(TNF)が、血球増殖作用を利用
してエリスロポエチン、コロニー刺激因子などが、治療
を目的として既に臨床応用されている。
【0004】一方、炎症反応惹起作用は、いろいろな疾
患の病態形成に深く関与しており、サイトカインが病態
形成に関与する疾患としては、慢性関節リウマチ、全身
性エリテマトーデスを始めとする膠原病、アレルギー疾
患、インシュリン依存性糖尿病、劇症肝炎などが挙げら
れている。その他、川崎病、ネフローゼ症候群、さらに
動脈硬化症などの代謝性疾患にもサイトカインが関与し
ていると考えられている。
【0005】特開平10−147518号公報には、水
素結合形成可能な官能基を有する材料である尿素結合、
チオ尿素結合、アミド結合を有する材料が、サイトカイ
ン除去用あるいは不活性用の材料として開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】吸着材を設計する上で
最も重要な要素は、目的とする物質を選択的に、効率よ
く吸着することである。また、近年、細胞作用性物質
(サイトカイン)などの低分子成分の吸着除去が注目さ
れ、血液などの体液からサイトカインを吸着除去する適
切な方法が望まれている。本発明は、Alb、IgGな
どの人体の機能に有用なタンパク質の吸着を抑制し、細
胞作用性物質(サイトカイン)などの分子成分の吸着選
択除去性を向上した、吸着速度に優れ、且つ生化学的な
リガンドを使用しない、生体適合性を有し、タンパク質
の吸着を抑制出来る吸着材を提供することを目的とし
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討し
た結果、所定の特性を有する高分子化合物に、所定の特
性を有する重合体を付着または被覆させてなるものが吸
着材の成形原料として好ましい特性を備えることを見い
だして本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明によれば、水酸基、あるいは
一級(−NH2)または二級アミノ基(−NHR1)、ま
たはこれらのうち複数を有する水不溶性の高分子化合物
であり、この水不溶性の高分子化合物に、下記の一般式
[I]で表される基を側鎖に有する重合体を付着させた
ことを特徴とする吸着材、が提供される。(但し、R1
は、炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
【化6】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
ン基である。)
【0009】また、本発明によれば、水酸基、あるいは
一級(−NH2)または二級アミノ基(−NHR1)、ま
たはこれらのうち複数を有する水不溶性の高分子化合物
であり、この水不溶性の高分子化合物に、下記の一般式
[I]で表される基を側鎖に有する重合体を被覆させた
ことを特徴とする吸着材、が提供される。(但し、R1
は、炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
【化7】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
ン基である。)
【0010】本発明の吸着材において、水不溶性の高分
子化合物としては、アガロース、セルロース、デキスト
ラン、キチン、キトサン、架橋ポリビニルアルコール、
ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリ(メタ)アク
リルアミド、シリカより選ばれる1種またはこれらの混
合物またはこれらにアミノ酸、硫酸基、陰イオン交換
基、陽イオン交換基を導入した化合物、または活性炭で
あることが好ましい。
【0011】水不溶性の高分子化合物としては、水不溶
性の高分子化合物にイソシアネート基を有するイソシア
ネート化合物を結合させた水不溶性の高分子化合物もま
た好ましい。具体的には、アガロース、セルロース、デ
キストラン、および架橋ポリビニルアルコール、ポリヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ポリ(メタ)アクリルア
ミド、シリカより選ばれる1種またはこれらの混合物ま
たはこれらにアミノ酸、硫酸基、陰イオン交換基、陽イ
オン交換基を導入した化合物にさらにイソシアネート基
を有するイソシアネート化合物を結合させた水不溶性の
高分子化合物が好ましい。
【0012】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体としては、下記の一般式[II]で表され
る(メタ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成
物を重合してなる重合体であることが好ましい。
【化8】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の2価のアルキレ
ン基である。また、R6は水素原子またはメチル基であ
り、R7は−(GO)mG−で表される基(ここで、G
は炭素数2〜12の二価の炭化水素基で、mはそのオキ
シアルキレン基の平均付加モル数で、0〜10であ
る。)である。)
【0013】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体または前記の一般式[II]で表される
(メタ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成物
を重合してなる重合体としては、前記の一般式[II]
で表される(メタ)アクリル酸誘導体の単量体0.1〜
99重量%と溶解度パラメータが9.0(cal/cm
31/2以上である単量体1〜99.9重量%とを含む原
材料を重合して得た重合体であることが好ましい。ここ
で、溶解度パラメータが9.0(cal/cm31/2
上である単量体としては、一般式[III]で表される
アルキル化(メタ)アクリルモノマーであることが好まし
い。
【化9】 (但し、R8は水素原子またはメチル基であり、Yは−
COO−、−CONH−、−COO−CH2CH2−O−
CONH−、−COO−CH2CH2−NHCONH−、
−NH−COO−または−NHCONH−であり、Zは
炭素数1〜18の一価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜
18の一価の環式炭化水素基、炭素数3〜18の一価の
環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1〜5の一価の低
級アルキル基により置換されている一価のアルキル化芳
香族基、炭素数6〜15の一価の芳香族炭化水素基、炭
素数6〜15の一価の芳香族炭化水素上の水素の一部が
炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置換されて
いる一価のアルキル化芳香族基である。)
【0014】イソシアネート基を有するイソシアネート
化合物としては、分子内に2個以上のイソシアネート基
を有するイソシアネート化合物であることが好ましい。
さらに、イソシアネート基を有するイソシアネート化合
物としては、下記一般式[IV]で表されるイソシアネ
ート基を有するイソシアネート化合物であることが好ま
しい。
【化10】 (但し、R9は炭素数1〜12の二価の脂肪族炭化水素
基、炭素数3〜18の二価の環式炭化水素基、炭素数3
〜18の二価の環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1
〜5の一価の低級アルキル基により置換されている二価
のアルキル化芳香族基、炭素数6〜15の二価の芳香族
炭化水素基、炭素数6〜15の芳香族炭化水素上の水素
の一部が炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置
換されている二価のアルキル化芳香族基である。)
【0015】吸着材としては、体液中に含まれるサイト
カイン、ビリルビンより選ばれる1種または複数の成分
の吸着除去に好適に用いられる。また、吸着材として
は、体液中に含まれるエンドトキシン、薬物、アンモニ
アより選ばれる1種または複数の成分の吸着除去に好適
に用いられる。その中でも、特に、体液中に含まれるサ
イトカイン除去材として好適に用いられる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の吸着材は、水酸基、ある
いは一級(−NH2)または二級アミノ基(−NH
1)、またはこれらのうち複数を有する水不溶性の高
分子化合物であり、例えば、下記からの構造を有す
るものまたは下記からの構造を含むものを挙げるこ
とが出来る。(但し、R1は、炭素数1〜8のアルキル
基を示し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル
基などを挙げることが出来る。)
【0017】 単糖および2糖類、オリゴ糖から選択
される糖誘導体を側鎖に有するポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、ポリスチレンなどの誘導体。 多糖類。 下記一般式[V]および下記一般式[VI]で表さ
れる繰り返し単位をモル比1:0〜1:1000の割合
で有する高分子化合物。
【化11】
【化12】 下記一般式[VII]および下記一般式[VII
I]で表される繰り返し単位をモル比1:0〜1:10
00の割合で有するシリカ。
【化13】
【化14】
【0018】上記の単糖および2糖類、オリゴ糖いず
れかを問わずこれらの糖誘導体を側鎖に有するポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリスチレンなどの誘導体
としては、具体的には、D−アロース、D−アルトロー
ス、D−ガラクトース、D−グルコース、D−グロー
ス、D−イドース、D−マンノース、D−タロース、D
−アラビノース、L−リキソース、D−リボース、D−
キシロース、D−フルクトース、D−プシコース、L−
ソルボース、D−タガレース、D−グルコサミン、L−
ラムノース、L−フコース、D−フコース、D−グルク
ロン酸、D−ガラクトロン酸などの単糖;マルトース、
ラクトース、トレハロース、セロビオース、イソマルト
ース、ゲンチオビオース、メリビオース、ラミナリビオ
ース、キトビオース、キシロビオース、マンノビオー
ス、ソホロースなどの2糖類;マルトトリオース、イソ
マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタ
オース、マンノトリオース、マンニノトリオース、α−
シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シ
クロデキストリンなどの糖誘導体を側鎖に有するポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリスチレンなどの誘導
体を挙げることが出来る。
【0019】上記の多糖類としては、具体的には、ア
ガロース、セルロース、デキストラン、キチン、キトサ
ンなどを挙げることが出来る。
【0020】上記の高分子化合物は、下記一般式
[V]および一般式[VI]で表される繰り返し単位を
モル比1:0〜1:1000の割合、好ましくは1:0
〜1:500、さらに好ましくは1:0〜1:100の
割合で有し、以下の構造である。上記の高分子化合物
は、数平均分子量(Mn)が好ましくは1000以上、
さらに好ましくは1200以上、より好ましくは150
0以上、特に好ましくは2000以上が好ましい。
【化15】
【化16】 (但し、式中、X1は−CR10−CH2−を示し、R10
水素原子、−CH3または−C25を示し、A1は−CO
O−CH2CH2−、−COOCH2CH2CH2−、−C
O−NH−CH2CH2−、−CO−NH−CH2CH2
2−、−C64−、−CH2−、またはnone(A1
はなし。このとき、X1とD1が直接的に結合する。)を
示し、D1は−OH、−NHR11を示し、R11は−H、
−CH3、−CH2CH3または−CH2CH2OHを示
し、Z1は−CR12−CH2−を示し、R 12は水素原子、
−CH3または−C25を示し、E1は−COO−CH2
CH2−、−COOCH2CH2CH2−、−CO−NH−
CH2CH2−、−CO−NH−CH2CH2CH2−、−
64−、−CH2−、またはnone(E1はなし。こ
のとき、Z1とL1が直接的に結合する。)を示し、L1
は−H、−CH3、−CH=CH2、−C65、−S
3 -、−COO-、または−N+131415を示し、R
1 3、R14およびR15は−CH3または−C25を示
す。)
【0021】上記のシリカは、下記一般式[VII]
および一般式[VIII]で表される繰り返し単位をモ
ル比1:0〜1:1000の割合、好ましくは1:0〜
1:500、さらに好ましくは1:0〜1:100の割
合で有し、例えば、水酸基、あるいは一級(−NH2
または二級アミノ基(−NHR1)、またはこれらのう
ち複数を有する水不溶性のシリカ、架橋シリカなどの構
造である。上記のシリカは、数平均分子量(Mn)が
好ましくは1000以上、さらに好ましくは1200以
上、より好ましくは1500以上、特に好ましくは20
00以上が好ましい。
【化17】
【化18】 (但し、式中、X2は−SiR16−O−を示し、R16
−CH3、−C25、または−C65を示し、A2は−C
OO−CH2CH2−、−COOCH2CH2CH2−、−
CO−NH−CH2CH2−、−CO−NH−CH2CH2
CH2−、−C64−、−CH2−、またはnone(A
2はなし。このとき、X2とD2が直接的に結合する。)
を示し、D2は−OHまたは−NHR17を示し、R17
−H、−CH3、−CH2CH3、または−CH2CH2
Hを示し、Z2は−CR18−CH2−を示し、R18は−
H、−CH3、または−C25を示し、E2は−COO−
CH2CH2−、−COOCH2CH2CH2−、−CO−
NH−CH2CH2−、−CO−NH−CH2CH2CH2
−、−C64−、−CH2−、またはnone(E2はな
し。このとき、Z2とL2が直接的に結合する。)を示
し、L2は−H、−CH3、−C 65、−CH=CH2
−SO3 -、−COO-、または−N+192021を示
し、R19、R20およびR21は−CH3、または−C25
を示す。)
【0022】水不溶性の高分子化合物は、下記(1)か
ら(7)のモノマー成分を含む重合体、およびこれらの
陰イオン交換基または陽イオン交換基を導入した重合体
を用いることが出来る。
【0023】(1)アクリル酸エステルおよびメタクリ
ル酸エステル系のモノマー。 (2)アクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド系の
モノマー。 (3)水酸基を有するスチレン系のモノマー。 (4)ビニルアルコール系のモノマー。 (5)アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル
系のモノマー。 (6)アクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド系の
モノマー。 (7)アミノ基を有するスチレン系のモノマー。
【0024】上記(1)のアクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステル系のモノマーとして、具体的には例
えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシエチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどを挙げるこ
とが出来る。ここで、「(メタ)アクリレート」は、
「アクリレート」および/または「メタクリレート」を
表す。
【0025】上記(2)のアクリル酸アミドおよびメタ
クリル酸アミド系のモノマーとして、具体的には例え
ば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリルアミド、ジヒドロキシエ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどを挙げ
ることが出来る。ここで、「(メタ)アクリレート」
は、「アクリレート」および/または「メタクリレー
ト」を表す。
【0026】上記(3)の水酸基を有するスチレン系の
モノマーとして、具体的には例えば、p−ヒドロキシス
チレン、2−ヒドロキシスチレン、3−ヒドロキシスチ
レンなどを挙げることが出来る。
【0027】上記(4)のビニルアルコール系のモノマ
ーとして、具体的には例えば、ビニルアルコールなどを
挙げることが出来る。
【0028】上記(5)のアクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステル系のモノマーとして、具体的には例
えば、アミノエチル(メタ)アクリレート、モノメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、モノエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)
アクリレート、モノメチルアミノプロピル(メタ)アク
リレート、モノエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、などを挙げることが出来る。こ
こで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」
および/または「メタクリレート」を表す。
【0029】上記(6)のアクリル酸アミドおよびメタ
クリル酸アミド系のモノマーとして、具体的には例え
ば、(メタ)アクリル酸アミド、アミノエチル(メタ)
アクリルアミド、モノメチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、モノエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、モノ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、モノエ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、メチルエチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、メチルエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミドなどを挙げることが出来る。こ
こで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」
および/または「メタクリレート」を表す。
【0030】上記(7)のアミノ基を有するスチレン系
のモノマーとして、具体的には例えば、p−アミノメチ
ルスチレン、2−アミノメチルスチレン、3−アミノメ
チルスチレン、p−スチレンスルホン酸、2−スチレン
スルホン酸、3−スチレンスルホン酸、p−ジメチルア
ミノメチルスチレン、2−ジメチルアミノメチルスチレ
ン、3−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジエチル
アミノメチルスチレン、2−ジエチルアミノメチルスチ
レン、3−ジエチルアミノメチルスチレンなどを挙げる
ことが出来る。
【0031】水不溶性の高分子化合物として、上記
(1)から(7)のモノマー成分と下記(8)から
(9)のモノマー成分との共重合体、およびこれらの陰
イオン交換基または陽イオン交換基を導入した重合体を
用いることが出来る。
【0032】(8)水酸基およびアミノ基を有しないス
チレン系モノマー。 (9)水酸基およびアミノ基を有しないオレフィン系モ
ノマー。
【0033】上記(8)の水酸基およびアミノ基を有し
ないスチレン系モノマーとして、具体的には例えば、ス
チレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレンなどを
挙げることが出来る。
【0034】上記(9)の水酸基およびアミノ基を有し
ないオレフィン系モノマーとして、具体的には例えば、
エチレン、プロピレン、ブテンなどを挙げることが出来
る。
【0035】水不溶性の高分子化合物は、アガロース、
セルロース、デキストラン、キチン、キトサン、架橋ポ
リビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ポリ(メタ)アクリルアミド、シリカより選ばれる
1種またはこれらの混合物またはこれらにアミノ酸、硫
酸基、陰イオン交換基、陽イオン交換基を導入した化合
物、または活性炭であることが好ましい。これらの化合
物の架橋物も好ましい。
【0036】また、水不溶性の高分子化合物には、水不
溶性の高分子化合物にイソシアネート基を有するイソシ
アネート化合物を結合させた水不溶性の高分子化合物で
あることが好ましい。具体的には、アガロース、セルロ
ース、デキストラン、および架橋ポリビニルアルコー
ル、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリ(メタ)
アクリルアミド、シリカより選ばれる1種またはこれら
の混合物またはこれらにアミノ酸、硫酸基、陰イオン交
換基、陽イオン交換基を導入した化合物にさらにイソシ
アネート基を有するイソシアネート化合物を結合させた
水不溶性の高分子化合物であることが好ましい。
【0037】水不溶性の高分子化合物の形状は、粒子
状、繊維状、膜状、中空糸状、チューブラー状など、特
に制限はない。しかし、イソシアネート化合物と反応さ
せるのに好都合な点、およびイソシアネート化合物と反
応させて得られる吸着材の取扱が容易な点で、粒子状や
繊維状のものが好ましい。粒子状の場合は、得られる吸
着材が、カラムに充填した際に目詰まりしにくく且つ吸
着速度が高い点から、直径20〜5000μmが好まし
く、25〜1000μmの球状がより好ましい。
【0038】イソシアネート基を有するイソシアネート
化合物は、分子内に2個のイソシアネート基を有するイ
ソシアネート化合物、分子内に3個以上のイソシアネー
ト基を有するイソシアネート化合物など多官能性イソシ
アネートを用いることが出来る。
【0039】イソシアネート基を有するイソシアネート
化合物は、下記の一般式[IV]で表されるイソシアネ
ート基を有するイソシアネート化合物を用いることが出
来る。
【化19】 (但し、R9は炭素数1〜12の二価の脂肪族炭化水素
基、炭素数3〜18の二価の環式炭化水素基、炭素数3
〜18の二価の環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1
〜5の一価の低級アルキル基により置換されている二価
のアルキル化芳香族基、炭素数6〜15の二価の芳香族
炭化水素基、炭素数6〜15の芳香族炭化水素上の水素
の一部が炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置
換されている二価のアルキル化芳香族基である。)
【0040】イソシアネート基を有するイソシアネート
化合物の一例として、分子内に2個のイソシアネート基
を有するイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、O−トリジンイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートなどを挙げる
ことが出来る。分子内に3個のイソシアネート基を有す
るイソシアネート化合物としては、トリフェニルメタン
−4,4’,4”−トリイソシアネート、1,3,5−
トリイソシアネート−2−メチルベンゼン、1,3,6
−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,3,5−ト
リス(6−ヒドロキシヘキシル)トリイソシアネートな
どを挙げることが出来る。これらの化合物の中では、ヘ
キサメチレンジイソシアネートが、得られる吸着材の吸
着活性が特に高い点で最も好ましい。
【0041】本発明の吸着材の水不溶性の高分子化合物
は、例えば次のようにして製造することが出来る。水不
溶性の高分子化合物は、乾燥状態のものを使用すること
が好ましい。もし、これらの化合物が水分を含有する場
合は、通常の手段により乾燥するか、または無水有機溶
媒で置換処理は繰り返せばよい。置換に用いる有機溶媒
は、イソシアネート化合物との反応に用いる溶媒と同一
の物であればよく、例えば、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、テトラヒ
ドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトンなどを用いることが出来る。
【0042】イソシアネート化合物との反応は次のよう
にして行う。水不溶性の高分子化合物を上記の有機溶媒
に懸濁させ、イソシアネート化合物を加え、10〜20
0℃、好ましくは30〜110℃で撹拌して反応させ
る。水不溶性の高分子化合物とイソシアネート化合物の
割合は特に制限はないが、水不溶性の高分子化合物中の
水酸基やアミノ基とイソシアネート化合物との割合が、
−NCO/(OH基、一級および二級アミノ基の総量)
>1となるようにすることが好ましい。反応は全て反応
系に水が入らない条件で行う。指定時間撹拌し水酸基や
アミノ基とイソシアネート基とが反応した後、得られた
吸着材を有機溶媒で反応物を繰り返し洗浄し、未反応の
イソシアネート化合物や副生成物を除去する。次いで、
この吸着材を吸引濾過し水で繰り返し洗浄して、有機溶
媒を除去する。この吸着材は通常注射用蒸留水中で無菌
状態で保存することが好ましい。
【0043】本発明の吸着材は、水不溶性の高分子化合
物に、下記の一般式[I]で表される基を側鎖に有する
重合体を付着させた吸着材、好ましくは被覆させた吸着
材である。
【化20】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
ン基である。)
【0044】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体は、細胞膜やそれに類似のリン脂質構造を
有し、そのためタンパク質の付着や異物反応が小さく、
生体適合性が非常に高いために好ましい。
【0045】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体は、体液などの水溶液中に、一般式[I]
で表される基を側鎖に有する重合体が流出や溶け出さな
いまたは溶けにくくするためには、水不溶性または、水
難溶性が好ましい。
【0046】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体が、下記の一般式[II]で表される(メ
タ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成物を重
合してなる重合体が好ましい。
【化21】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
であってもよく、R5は炭素数2〜4の2価のアルキレ
ン基である。また、R6は水素原子またはメチル基であ
り、R7は−(GO)mG−で表される基(ここで、G
は炭素数2〜12の二価の炭化水素基で、mはそのオキ
シアルキレン基の平均付加モル数で、0〜10であ
る。)である。)
【0047】前記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体または前記の一般式[II]で表される
(メタ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成物
を重合してなる重合体が、前記の一般式[II]で表さ
れる(メタ)アクリル酸誘導体の単量体0.1〜99重
量%と溶解度パラメータが9.0(cal/cm31/2
以上である単量体1〜99.9重量%とを含む原材料を
重合して得た重合体であることが好ましい。前記の一般
式[II]で表される(メタ)アクリル酸誘導体の単量
体0.1〜99重量%と溶解度パラメータが9.0(c
al/cm31/2以上である単量体1〜99.9重量%
とを含む原材料を重合して得た重合体を用いる理由とし
ては、水不溶性の高分子化合物に対して高い親和性を有
する部位を持つ溶解度パラメータが9.0(cal/c
31/2以上である単量体との共重合体を用いることに
より、安定した被覆が出来るために好ましい。さらに前
記の一般式[II]で表される(メタ)アクリル酸誘導
体の単量体からなる重合体が水可溶性の場合、前記の一
般式[II]で表される(メタ)アクリル酸誘導体の単
量体と、水不溶性の高分子化合物に対して高い親和性を
有する部位を持つ溶解度パラメータが9.0(cal/
cm31/2以上である単量体との共重合体を用いること
により、この共重合体が水不溶性または水難溶性を有
し、水不溶性の高分子化合物と高い親和性を有している
ため、安定した被覆が可能になり、体液などの水溶液中
に流出することを防ぐために好ましい。
【0048】溶解度パラメータが9.0(cal/cm
31/2以上である単量体が、下記の一般式[III]で
表されるアルキル化(メタ)アクリルモノマーであること
が好ましい。
【化22】 (但し、R8は水素原子またはメチル基であり、Yは−
COO−、−CONH−、−COO−CH2CH2−O−
CONH−、−COO−CH2CH2−NHCONH−、
−NH−COO−または−NHCONH−であり、Zは
炭素数1〜18の一価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜
18の一価の環式炭化水素基、炭素数3〜18の一価の
環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1〜5の一価の低
級アルキル基により置換されている一価のアルキル化芳
香族基、炭素数6〜15の一価の芳香族炭化水素基、炭
素数6〜15の一価の芳香族炭化水素上の水素の一部が
炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置換されて
いる一価のアルキル化芳香族基である。)
【0049】下記の一般式[I]で表される基を側鎖に
有する重合体は、水、水溶液、有機水溶液や有機溶媒な
どの溶液中に溶解させてまたは懸濁させて用いることが
出来る。
【化23】
【0050】水不溶性の高分子化合物に、前記の一般式
[I]で表される基を側鎖に有する重合体を付着また
は、被覆させる方法としては、前記の一般式[I]で表
される基を側鎖に有する重合体を溶液状で吹きつける方
法、塗布する方法、含浸する方法など一般的に付着また
は、被覆する方法を用いることが出来る。また、前記の
一般式[I]で表される基を側鎖に有する重合体を付着
または、被覆させる方法としては、前記の一般式[I]
で表される基を側鎖に有する重合体を、水、有機水溶液
や有機溶媒などの溶液に溶解または懸濁させた溶液中
に、水不溶性の高分子化合物を浸漬する方法を用いるこ
とが出来る。
【0051】本発明の吸着材を用いて、体液中の成分を
吸着除去するには公知の方法を用いることが出来る。最
も簡便な方法としては、例えば患者の血液を体外に導き
出し、吸着材をカラムに充填したものを体外循環回路に
組み込み、オンラインで液中の特定成分を吸着除去する
方法などがある。体外循環回路には全血を循環させても
よいし、血漿のみを循環させる方法がある。これらの方
法によって、本発明の吸着材を用いれば、体液中に含ま
れるサイトカイン、ビリルビンより選ばれる1種または
複数の成分を吸着除去することができ、また、体液中に
含まれるエンドトキシン、薬物、アンモニアより選ばれ
る1種または複数の成分を吸着除去することが出来る。
その中でも、特に、本発明の吸着材は、体液中に含まれ
るサイトカイン除去材として好適に用いることが出来
る。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。但し、本発明は下記実施例により制限される
ものでない。
【0053】[吸着率の補正方法]吸着操作を行うこと
により、液中の各成分の濃度が変化する。測定された濃
度を処理前の血漿での値と比較して、それぞれの溶質が
吸着された吸着率を求める必要がある。しかし、吸着材
はハイドロゲルのため、内部にいくらかの水分を含んで
いる可能性があり、その水分による希釈で濃度の低下が
起きる可能性がある。そのため、その水分による希釈効
果を考慮し、Na+イオンの濃度変化から、ゲル中に含
まれる水分による希釈による濃度変化を算出し、吸着率
を補正する。吸着率は、式(1)および式(2)により
算出する。
【0054】
【数1】
【0055】[吸着体の製造]架橋セルロース(商品
名:セルロファインGCL−2000;チッソ(株)
製)を蒸留水で繰り返し洗浄し、吸引濾過して水を十分
切った後、真空乾燥を行った。このようにして得た乾燥
架橋セルロース13.0gを、脱水したジメチルスルホ
キシド(DMSO)325ml中に加えて常温で2時間
攪拌した。水分の入らない系でDMSOを除去した後、
新たに脱水DMSO325mlを加えて、常温で2時間
攪拌した。系内のDMSO中の水分をカールフィッシャ
ー法で分析し、500ppm以下になるまで同様の操作
を繰り返した。この系にヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HMDI)7.6gを添加し、100℃で4時間攪
拌して反応を行った。反応溶媒を除去後、新たなDMS
O325mlを加え常温で2時間攪拌して洗浄を行っ
た。同様の操作を5回繰り返した。最後の洗浄液中のイ
ソシアナト基を滴定分析するとイソシアナト基は検出さ
れなかった。反応物に脱水DMSO300mlを加え、
さらにエタノール30mlを加えて加温、攪拌(60
℃、2時間)を行った。反応物は多量の水で繰り返し洗
浄を行い、溶出物のないことを確認した後、真空乾燥し
水不溶性高分子化合物である吸着体Aを得た。この吸着
体Aのチッソ含量を測定したところ、5.3%であっ
た。
【0056】[MPC−MEBUの製造]メタクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン(MPCモノマー)と
メタクリロイルオキシエチル−ブチルウレタン(MEB
Uモノマー)とを下記に示す重合条件により重合反応さ
せ、MPCモノマー30モル%とMEBU70モル%と
からなる共重合体(以下、MPC−MEBUと略す。)
を得た。 [重合条件]MPCモノマー30部とMEBUモノマー
70部との割合で混合し、これをエタノールに溶解して
0.5mol/Lのエタノール溶液を調製した。これに
ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)を、モノマー全体に対して1:200となるよ
う仕込み、脱気した後に60℃で12時間重合反応を行
った。その後、重合溶液をエーテル中に滴下し、ポリマ
ーの沈澱を得た。これを再度エタノールに溶かし、エー
テル中に滴下、沈澱させ、精製を行った。重合体の収率
は、78.1重量%であった。リンの定量により共重合
組成の割合を求めたところ、MPCモノマー27部に対
してMEBUモノマー73部となっており、ほぼ仕込み
通りの組成となっていることが確認できた。
【0057】(実施例1) [吸着材の製造]MPC−MEBUをエタノールに溶解
し、MPC−MEBUの5重量%溶液を調製した。上記
で製造した乾燥状態のイソシアネート反応した水不溶性
の高分子化合物である吸着体A2.0gに、上記で調整
したMPC−MEBUの5重量%エタノール溶液を5.
0gを加え、流動状態下、乾燥空気を流通させることで
エタノールを蒸発させた。その後、さらに40℃で真空
乾燥を行い、吸着材を得た。
【0058】[吸着材の吸着評価方法]吸着材を蒸留水
中に浸漬し、十分に膨潤させた。その後に余分な水分を
ガラスフィルタを用いて吸引除去し、膨潤ゲルを得た。
膨潤ゲルを2.0ml計り取り、試験管に移した。この
ゲルを入れた試験管に、凍結ヒト血漿を6.0ml加
え、容積比率(v/v)=3とし、試験管を密封して撹
拌を行い、吸着させた。凍結ヒト血漿を加えた後、37
℃で120分間インキュベーションした後、上澄みを取
りだし、吸着評価を行った。吸着評価は、試験数3で行
った。凍結ヒト血漿は、ヘパリンを用いずに採血し、A
VDにて抗凝固処置を行い、二重膜ろ過により採取され
たものを使用した。吸着の評価は、総タンパク質(T
P)、IgG、アルブミン(Alb)、ナトリウムイオ
ン(Na+)、IL−6、IL−8、IL−10につい
て、濃度測定を行い、その測定値から式(2)により吸
着率を算出した。
【0059】(実施例2〜4) [吸着材の製造および評価方法]MPC−MEBUをエ
タノールに溶解し、MPC−MEBUの10重量%溶
液、15重量%溶液および20重量%溶液の3種類の溶
液を調製した。上記で製造した乾燥状態のイソシアネー
ト反応した水不溶性の高分子化合物である吸着体A2.
0gを3つ用意し、上記で調整した濃度の異なる3種類
のMPC−MEBUを溶解させたエタノール溶液を各
5.0gを加え、流動状態下、乾燥空気を流通させるこ
とでエタノールを蒸発させた。その後、さらに40℃で
真空乾燥を行い、MPC−MEBUの付着量の異なる3
種類の吸着材を得た。3種類の吸着材について、実施例
1と同様の方法で吸着評価を行い、その測定値から式
(2)により吸着率を算出した。
【0060】(比較例1)実施例1の吸着材として吸着
体Aを用いた以外は、実施例1と同様の方法で吸着評価
を行い、その測定値から式(2)により吸着率を算出し
た。以下の結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】[評価]表1から分かるように、本発明の
吸着材によれば、サイトカインであるインターロイキン
−6(IL−6)、インターロイキン−8(IL−
8)、インターロイキン−10(IL−10)を吸着
し、総タンパク質(TP)、アルブミン(Alb)、イ
ムノグロブリンG(IgG)を吸着しないという結果と
なった。
【0063】表1の結果を詳細に検討していく。比較例
1は、吸着材として水不溶性の高分子化合物である吸着
体Aのみを用いたものであり、すなわち、吸着体Aに一
般式[I]で表される基を側鎖に有する重合体であるM
PC−MEBUを付着させていない吸着材の例である。
実施例1〜4は、吸着体AにMPC−MEBUを付着さ
せたものであるが、実施例の1から4へいくに従ってM
PC−MEBUの重量%濃度を、5、10、15、20
と増加させ、MPC−MEBUの付着量を増加させてい
った例である。
【0064】まず、比較例1をみてみると、吸着体Aの
みで、実施例1〜4と同様に、あるいはそれ以上にIL
−6、IL−8、IL−10を吸着しているが、TP、
Alb、IgGもかなりの率で吸着している。それに対
して、MPC−MEBUを付着させている実施例1〜4
においては、IL−6、IL−8、IL−10の吸着率
は同程度に保持されつつ、TP、Alb、IgGの吸着
率は比較例1に比べて大きく低減されている。このとき
のTP、Alb、IgGの吸着率は、MPC−MEBU
を付着量が増加するにつれ低減されていることから、一
般式[I]で表される基を側鎖に有する重合体であるM
PC−MEBUの付着がその効果を発揮していることは
明らかである。
【0065】表1において、IL−8は34〜37%程
度の吸着率で本発明の吸着材により吸着されるものとし
ているが、これは、IL−8は25.3pg/mlと他
の成分に比べ血中濃度が小さく、本発明の吸着材による
成分吸着後では、実施例1〜4および比較例1において
検出限界以下となったことによる。上記している成分評
価方法は、その検出限界が12.5pg/mlである。
数字的には、IL−8のうち少なくとも34〜37%は
吸着していることまでは明らかであり、実際上はそれ以
上に吸着されていると考えてよいものである。よって、
評価数値上は低い数値であるが、本発明の吸着材によっ
て吸着されるものとした。
【0066】AlbおよびIgGは、人体の機能に必要
な有益タンパク質類であり、これらの物質は、特に問題
がある場合を除いて、血中から除去しないほうが好まし
いものである。よって、本発明の吸着材のように、細胞
作用性物質であるサイトカインのみを選択的に吸着・除
去することは非常に有益であり、本発明により効果的な
治療剤を提供することが出来る。
【0067】
【発明の効果】本発明の吸着材によれば、細胞作用性物
質(サイトカイン)などの分子成分の吸着性を向上させた
吸着材を提供することが出来る。さらに、本発明の吸着
材によれば、サイトカインの吸着速度に優れ、且つ生化
学的なリガンドを使用しないで生体適合性を有する吸着
材であって、分子量の大きいタンパク質の非特異的な吸
着を抑制出来る選択的吸着性をもつ吸着材を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592057341 石原 一彦 東京都三鷹市井口5−8−17 (72)発明者 坂井 正宗 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社高分子研究所内 (72)発明者 池田 博之 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社高分子研究所内 (72)発明者 鈴木 憲 茨城県つくば市吾妻1−4−3 (72)発明者 薬師寺 大二 茨城県つくば市春日2−26−2 (72)発明者 中林 宣男 千葉県松戸市小金原5丁目6番20号 (72)発明者 石原 一彦 東京都小平市上水本町3丁目16番37号 Fターム(参考) 4C077 AA12 BB03 KK11 KK13 MM02 NN04 NN14 PP05 PP08 PP10 PP16 PP17 PP24 4G066 AA05C AA47D AB09A AB10A AB19A AB26C AB27D AC01C AC02C AC12C AC17B AC17C AC24A AC24B AE10B BA28 CA20 CA29 DA11 4H045 AA20 DA01 EA20 EA50 GA20 4J002 AB011 AB051 BC122 BE021 BG071 BG072 BG131 GB01 GD02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基、あるいは一級(−NH2)また
    は二級アミノ基(−NHR1)、またはこれらのうち複
    数を有する水不溶性の高分子化合物であり、 この水不溶性の高分子化合物に、下記の一般式[I]で
    表される基を側鎖に有する重合体を付着させたことを特
    徴とする吸着材。(但し、R1は、炭素数1〜8のアル
    キル基を示す。) 【化1】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
    炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
    であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
    ン基である。)
  2. 【請求項2】 水酸基、あるいは一級(−NH2)また
    は二級アミノ基(−NHR1)、またはこれらのうち複
    数を有する水不溶性の高分子化合物であり、 この水不溶性の高分子化合物に、下記の一般式[I]で
    表される基を側鎖に有する重合体を被覆させたことを特
    徴とする吸着材。(但し、R1は、炭素数1〜8のアル
    キル基を示す。) 【化2】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
    炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
    であってもよく、R5は炭素数2〜4の二価のアルキレ
    ン基である。)
  3. 【請求項3】 水不溶性の高分子化合物が、アガロー
    ス、セルロース、デキストラン、キチン、キトサン、架
    橋ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルメタク
    リレート、ポリ(メタ)アクリルアミド、シリカより選ば
    れる1種またはこれらの混合物またはこれらにアミノ
    酸、硫酸基、陰イオン交換基、陽イオン交換基を導入し
    た化合物、または活性炭である請求項1または2に記載
    の吸着材。
  4. 【請求項4】 水不溶性の高分子化合物が、水不溶性の
    高分子化合物にイソシアネート基を有するイソシアネー
    ト化合物を結合させた水不溶性の高分子化合物である請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の吸着材。
  5. 【請求項5】 水不溶性の高分子化合物が、アガロー
    ス、セルロース、デキストラン、および架橋ポリビニル
    アルコール、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポ
    リ(メタ)アクリルアミド、シリカより選ばれる1種また
    はこれらの混合物またはこれらにアミノ酸、硫酸基、陰
    イオン交換基、陽イオン交換基を導入した化合物にさら
    にイソシアネート基を有するイソシアネート化合物を結
    合させた水不溶性の高分子化合物である請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の吸着材。
  6. 【請求項6】 前記の一般式[I]で表される基を側鎖
    に有する重合体が、下記の一般式[II]で表される
    (メタ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成物
    を重合してなる重合体である請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の吸着材。 【化3】 (但し、式中、R2、R3およびR4は、水素原子または
    炭素数1〜8のアルキル基を示し、同一または異なる基
    であってもよく、R5は炭素数2〜4の2価のアルキレ
    ン基である。また、R6は水素原子またはメチル基であ
    り、R7は−(GO)mG−で表される基(ここで、G
    は炭素数2〜12の二価の炭化水素基で、mはそのオキ
    シアルキレン基の平均付加モル数で、0〜10であ
    る。)である。)
  7. 【請求項7】 前記の一般式[I]で表される基を側鎖
    に有する重合体または前記の一般式[II]で表される
    (メタ)アクリル酸誘導体の単量体を含む単量体組成物
    を重合してなる重合体が、前記の一般式[II]で表さ
    れる(メタ)アクリル酸誘導体の単量体0.1〜99重
    量%と溶解度パラメータが9.0(cal/cm31/2
    以上である単量体1〜99.9重量%とを含む原材料を
    重合して得た重合体である請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の吸着材。
  8. 【請求項8】 溶解度パラメータが9.0(cal/c
    31/2以上である単量体が、一般式[III]で表さ
    れるアルキル化(メタ)アクリルモノマーである請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の吸着材。 【化4】 (但し、R8は水素原子またはメチル基であり、Yは−
    COO−、−CONH−、−COO−CH2CH2−O−
    CONH−、−COO−CH2CH2−NHCONH−、
    −NH−COO−または−NHCONH−であり、Zは
    炭素数1〜18の一価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜
    18の一価の環式炭化水素基、炭素数3〜18の一価の
    環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1〜5の一価の低
    級アルキル基により置換されている一価のアルキル化芳
    香族基、炭素数6〜15の一価の芳香族炭化水素基、炭
    素数6〜15の一価の芳香族炭化水素上の水素の一部が
    炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置換されて
    いる一価のアルキル化芳香族基である。)
  9. 【請求項9】 イソシアネート基を有するイソシアネー
    ト化合物が、分子内に2個以上のイソシアネート基を有
    するイソシアネート化合物である請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の吸着材。
  10. 【請求項10】 イソシアネート基を有するイソシアネ
    ート化合物が、下記一般式[IV]で表されるイソシア
    ネート基を有するイソシアネート化合物である請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の吸着材。 【化5】 (但し、R9は炭素数1〜12の二価の脂肪族炭化水素
    基、炭素数3〜18の二価の環式炭化水素基、炭素数3
    〜18の二価の環式炭化水素上の水素の一部が炭素数1
    〜5の一価の低級アルキル基により置換されている二価
    のアルキル化芳香族基、炭素数6〜15の二価の芳香族
    炭化水素基、炭素数6〜15の芳香族炭化水素上の水素
    の一部が炭素数1〜5の一価の低級アルキル基により置
    換されている二価のアルキル化芳香族基である。)
  11. 【請求項11】 吸着材が、体液中に含まれるサイトカ
    イン、ビリルビンより選ばれる1種または複数の成分を
    吸着除去する請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸
    着材。
  12. 【請求項12】 吸着材が、体液中に含まれるエンドト
    キシン、薬物、アンモニアより選ばれる1種または複数
    の成分を吸着除去する請求項1〜10のいずれか1項に
    記載の吸着材。
  13. 【請求項13】 吸着材が、体液中に含まれるサイトカ
    イン除去材である請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の吸着材。
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