JP2002360371A - 折り畳み椅子 - Google Patents
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- A47C4/00—Foldable, collapsible or dismountable chairs
- A47C4/28—Folding chairs with flexible coverings for the seat or back elements
- A47C4/286—Folding chairs with flexible coverings for the seat or back elements foldable side to side and front to back, e.g. umbrella type
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- Special Chairs (AREA)
Abstract
も折り畳み操作や展開操作を簡単に行えるようにするこ
と。 【解決手段】着座位置の後部に配置されることになるメ
イン支柱10と、少なくとも上端部が前方にて立ち上が
ることになる肘掛連結支柱20と、この肘掛連結支柱2
0の上端に前端が回動可能に連結された少なくとも一本
の肘掛30とを備えた折り畳み椅子100であって、肘
掛30を、メイン支柱10に対して相対的にスライド自
在に連結したこと。
Description
に運搬時等には折り畳んでおき、アウトドアライフを楽
しむとき等に展開して使用できるようにした折り畳み椅
子に関するものである。
用時に展開する折り畳み椅子は、例えば、脚材をX状に
組付けて、互いに折り畳み可能に組付けたものが知られ
ている。そして、このX状脚材の各上端縁に、キャンバ
ス布等によって形成した可撓性座部を取付けて、この可
撓性座部を上記各X状脚材を展開することにより平らに
拡げるようにしたものが知られている。このような折り
畳み椅子では、その可撓性座部上に着座したときに、各
X状脚材をすぼめるような力が働くことになって、簡便
なものではあっても、非常に座り心地の悪いものとなっ
ている。
に、実開平7−7545号公報あるいは実開平7−24
151号公報等にて種々な構造のものが提案されてい
る。実開平7−7545号公報にて示された折り畳み椅
子は、図12に示すように、「前脚2・2と、後脚3・
3と、各脚に遊嵌する受け部8と各脚を支える接地具9
とを枢着連結するX状リンク4・4と、4隅が受け部8
に支えられる座部6と、後脚3の延伸部3a・3a間に
設けられた背もたれ7とヒンジ15で連結された固定側
部材12及び折り畳み側部材11から成るひじかけ10
とを備えた折り畳み椅子1を、折り畳む時は4本の脚を
中央に寄せる。すると、前脚2の延伸部2aの上端部に
固定した、断面がT字形をした案内部材が、ひじかけ1
0の下部に設けられたガイド溝を摺動して、固定側部材
12の下部のガイド溝に移動する。そして、中央に寄せ
られ、束ねられた脚2・2・3・3に沿うようにヒンジ
15で折り畳み側部材11を折り畳む」ものである。
は、X状リンクを使用して前後脚を互いに連結するよう
にしているので、座部上に着座したときに各脚をすぼま
せる力が発生しないという改良はなされたものの、今度
は「ひじかけ10」が高い位置となって、このひじかけ
10自体の使用勝手が悪くなってしまったのである。何
故なら、全体を折り畳み可能なものとするためには、
「固定側部材12」を「後脚3」の上部に連結しなけれ
ばならないからである。
記した実開平7−24151号公報に示されたような折
り畳み椅子が提案されたのであるが、この折り畳み椅子
は、図13に示すように、「椅子の側面から見てX字状
に交叉し、この交叉点を中心に回動自在ならしめた一対
の脚杆を左右に設け、この脚杆に夫々背当杆と肘掛杆を
夫々連結すると共に、椅子の正面から見てX字状に交叉
し、この交叉点を中心に回動自在ならしめた一対のリン
クを前後に設け、上記各リンクの上端を上記各脚杆の対
応するものの上部に回動自在に連結し、上記各リンクの
下端を上記各脚杆の対応するものの下部に回動自在に連
結して正面及び側面の幅を縮小するよう折り畳み得るよ
うにした」ものである。そして、この図13に示した折
り畳み椅子では、これを折り畳むときに、左右の「肘掛
杆14の他端15」をその弾性を利用して「背当杆1
3」から取り外すのであり、展開時には、「腰掛シート
17」がピンと張るように力を入れながら、「他端1
5」の「背当杆13」に対する位置決めと固定あるいは
連結とを行わなければならず、その展開作業性が非常に
悪いものとなっているのである。
等において使用するのに便利なこの種の折り畳み椅子に
ついて、上述したような問題を解決して、その使用勝手
をより向上したものとするのにはどうしたらよいか、に
ついて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したの
である。
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、展開して使用するときの安定性が優れて、し
かも折り畳み操作や展開操作を簡単に行えるようにする
ことである。
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施の形態の説明中において使用する符号を付して説
明すると、「着座位置の後部に配置されることになるメ
イン支柱10と、少なくとも上端部が前方にて立ち上が
ることになる肘掛連結支柱20と、この肘掛連結支柱2
0の上端に前端が回動可能に連結された少なくとも一本
の肘掛30とを備えた折り畳み椅子100であって、肘
掛30を、メイン支柱10に対して相対的にスライド自
在に連結したことを特徴とする折り畳み椅子100」で
ある。
00は、図12あるいは図13に示した従来の椅子のよ
うに、X状リンク70を使用して図2の左側に示すよう
な「折り畳み」、及び図1に示すような「展開」を行え
るようにしたものであるが、肘掛30をメイン支柱10
に対して相対的にスライド自在に連結したことにより、
この肘掛30の位置を図12に示したものより外方に配
置できて、着座使用が安定的になるようにしたものであ
る。また、この折り畳み椅子100は、肘掛30をメイ
ン支柱10に対して相対的にスライド自在に連結したこ
とにより、その肘掛30の当該折り畳み椅子100に対
する連結を確実に行えるようにして、折り畳み操作や展
開操作を行い易くするようにしたものである。
「スライド自在な連結」とは、展開時や折り畳み時は勿
論、これらの間に位置する場合であっても、両者が互い
にスライド自在になったまま連結されていることを意味
している。このスライド自在とするための手段としては
種々考えられるものであり、図6の(a)に示すよう
に、長尺な「溝」である係合部33内にて案内具11を
案内するようにすることは勿論、図6の(b)に示すよ
うに、係合部33である長尺なスライドレール33bを
使用したり、さらには多段アンテナのような引き延ばし
タイプのものを採用してもよいものである。
する「相対的にスライド自在に連結したこと」とは、メ
イン支柱10と肘掛30とが互いにスライド自在である
ことを条件として、メイン支柱10側が肘掛30に対し
てスライドする場合も、逆に肘掛30側がメイン支柱1
0に対してスライドする場合も含むものである。そのた
めに、図6の(a)、図7及び図8に示すように、肘掛
30の裏面に形成した係合部33に対して、メイン支柱
10の中間部に取付けた案内具11を係合するようにし
て実施してもよいことは勿論、図6の(b)に示すよう
に、肘掛30側に設けた係合部33である長尺なスライ
ドレール33bを、メイン支柱10側の案内具11(こ
の場合は一対のものとなる)にて案内させるように実施
してもよいものである。
30を着座部の左右両側にそれぞれ設けた場合が例示し
てあるが、この肘掛30は、着座部の左右両側の内のい
ずれか一方に設けられていてもよいものである。「相対
的にスライド自在に連結すること」は、一本の肘掛30
においてなされれば十分な場合もあるからである。
は、その肘掛30のメイン支柱10に対する連結を上述
したようにしたから、折り畳み椅子100の展開時にお
ける肘掛30の位置を、使用者が自然状態で使用できる
ようにもするものであって、展開時における使用特性が
向上しているのである。
り畳み時や展開時、及びその途中のいずれの場合も、図
6に示すように、各肘掛30は、メイン支柱10に対し
てスライド可能に連結されているから、折り畳みや展開
の操作を円滑に行えるだけでなく、折り畳み完了時及び
展開完了時の安定性が十分確保されることになるのであ
る。
項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1の折り畳
み椅子100について、「各肘掛30のメイン支柱10
に対する相対的にスライド自在な連結は、各メイン支柱
10の中間部または肘掛30に一体的に固着した案内具
11を、肘掛30またはメイン支柱10の係合部33に
係合させて行うようにしたこと」である。
00は、各肘掛30のメイン支柱10に対する相対的に
スライド自在な連結を具体化したものであり、図6の
(a)、図7及び図8に示すように、肘掛30の裏面に
形成した係合部33に対して、メイン支柱10の中間部
に取付けた案内具11の、例えば先端12を係合するよ
うにして実施してもよいことは勿論、図6の(b)に示
すように、肘掛30側に設けた係合部33である長尺な
スライドレール33bを、メイン支柱10側に設けた一
対の案内具11にて案内させるように実施してもよいも
のである。
は、図7及び図8に示すように、係合部33が形成して
あり、この係合部33に対しては、例えば図6の(a)
に示すように、メイン支柱10の中間部に取付けた案内
具11をスライド自在に係合してある。なお、この案内
具11の先端12を係合部33内に係合させるにあたっ
ては、係合部33よりも大きい開口の挿入口33aを使
用してなされるが、この挿入口33aは、図7に示すよ
うに肘掛30が回動可能に連結される肘掛連結支柱20
の前端側に形成したものである。
り畳み時や展開時、及びその途中のいずれの場合も、図
6に示すように、各肘掛30はメイン支柱10に対して
連結された状態にあり、しかも、案内具11は係合部3
3に対してスライド可能になっているから、折り畳みや
展開の操作を円滑に行えるだけでなく、折り畳み完了時
及び展開完了時の安定性が十分確保されることになるの
である。
ン支柱10側に対して連結してあるから、使用者が図1
3に示した従来のもののような連結操作を行わなくて済
むことは当然として、肘掛30全体を剛性のあるものに
よって構成できるため、折り畳み完了した折り畳み椅子
100の上に物を載せても大丈夫であるし、展開完了時
の各肘掛30の使用、例えば身体をこの肘掛30に凭れ
掛けさせたり、文字通り肘を載せたりしても大丈夫であ
る。
0は、上述した請求項1に係るそれと同様な機能を発揮
する他、折り畳みが簡単に行えることは勿論、展開時に
おける安定性が確保されていて、しかも、各肘掛30の
位置が自然なものとなっているのであり、使用上及び操
作上の安定性が非常に高いものとなっているのである。
る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に
係る折り畳み椅子100について、「肘掛30は、係合
部33を形成した肘掛本体31と、この本体31上に平
行して一端にて肘掛本体31側に連結した保持バー32
と、この保持バー32に取付けた緩衡材34とにより構
成して、保持バー32の他端を肘掛本体31上に固定し
たこと」である。
子100は、図10に示すように、その各肘掛30のメ
イン支柱10に対するスライド自在な連結を可能にしな
がら、その基本構成を剛性のあるものとすると共に、使
用者の肘や腕が触れても何等違和感のない柔らかいもの
としたものである。
中心にして、その周りにスポンジ34a等の緩衝材34
を巻き付けて構成したとすると、メイン支柱10側に固
定してある案内具11の肘掛30に対するスライド可能
な連結ができないが、この請求項3の肘掛30では、メ
イン支柱10側の案内具11に対する連結は、緩衝材3
4から露出している肘掛本体31の裏面側で行い、図1
0の(a)に示すように、この肘掛本体31に対して開
放された保持バー32に対してのみ緩衝材34を取付け
るようにしているのである。
100では、これを構成している各肘掛30を、メイン
支柱10側の案内具11に連結すべき肘掛本体31と、
スポンジ34aや表装布34bからなる緩衝材34の取
付加工を案内具11に対する連結とは全く別に独立的に
行える保持バー32とにより構成したので、緩衝材34
の取付とメイン支柱10に対する連結を簡単かつ確実に
行えるものとなっているのである。
0は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な作用
を発揮する他、肘掛30の加工やメイン支柱10に対す
る取付を容易に行えるのである。
る発明の採った手段は、上記請求項1または2の折り畳
み椅子100について、「肘掛30の後端に、第1ロッ
ク開口51とこれに直交する方向に開口する第2ロック
開口52とを有するロック部材50を取付けて、当該椅
子100の折畳み時には第1ロック開口51をメイン支
柱10の下部に嵌合させ、展開時には第2ロック開口5
2をメイン支柱10の中間部に嵌合させて、当該椅子1
00の折畳み時及び展開時の安定化を図るようにしたこ
と」である。
00は、図4の右側にて示すようなロック部材50を肘
掛30に積極的に設けるようにしたものであり、このロ
ック部材50は、図2に示すように、折り畳み時にメイ
ン支柱10の下端部に係合される第1ロック開口51
と、図4及び図5に示すように、展開時にメイン支柱1
0の上部に係合される第2ロック開口52とを有したも
のである。以下に示す実施形態のロック部材50は、図
4の右側に示すように、第1ロック開口51及び第2ロ
ック開口52の挿入方向が略直角となるようにしてあ
る。
び第2ロック開口52は、丸パイプによって形成したメ
イン支柱10に嵌合できるとともに、嵌合した後は簡単
には外れないようにするために、略半円状のもので開口
部の内側に係合突起を形成したものである。
00の折り畳み時において、図2の左側にて示すよう
に、その第1ロック開口51をメイン支柱10の下端部
に嵌合させることにより、肘掛30の後端側をメイン支
柱10の下部に固定するものである。また、図4の右側
に示すように、肘掛30の後端側をメイン支柱10の中
間部に固定して、その状態を維持するものである。これ
ら第1ロック開口51または第2ロック開口52のメイ
ン支柱10に対する嵌合または取外し操作は、当該ロッ
ク部材50が肘掛30の先端に設けてあって、しかもこ
の肘掛30が肘掛連結支柱20の上端に回動自在に連結
したものであるから、容易に行えるものとなっている。
100は、前述した請求項1〜請求項3のいずれかのそ
れと同様な機能及び作用を発揮する他、折り畳み椅子1
00の展開時や折り畳み時の状態が確実に維持されるの
であり、保管や運搬時は勿論、使用時の安定性が十分確
保されることになるのである。
項5に係る発明の採った手段は、上記請求項4の折り畳
み椅子100について、「メイン支柱10の中間部に補
助ロック部材60をスライド自在に挿通しておき、当該
椅子100が展開されてロック部材50によるロックが
なされたとき、この補助ロック部材60をロック部材5
0に向けて押し下げて、その係合部63にてロック部材
50のメイン支柱10に対する押圧を行うようにして、
展開時における安定化をより高めるようにしたこと」で
ある。
00は、請求項4に係るそれのさらなる改良を加えたも
のであり、折り畳み椅子100の展開時におけるロック
部材50のロック効果をさらに確実にするものである。
つまり、請求項4の折り畳み椅子100は、その展開時
において、ロック部材50の第2ロック開口52をメイ
ン支柱10側に嵌合することにより、各肘掛30のメイ
ン支柱10に対する移動を阻止して、使用時(着座時)
の安定化を図るものであったが、この請求項5の折り畳
み椅子100では、図4及び図5に示すように、ロック
部材50を第2ロック開口52にてメイン支柱10側に
固定した後、このロック部材50の上方からさらに補助
ロック部材60を押し下げるようにしたことにより、ロ
ック部材50のメイン支柱10に対する固定をより強固
にするようにしたものである。
に、予めメイン支柱10上に嵌挿しておかれるものであ
り、図9の(b)に示すように、メイン支柱10に嵌挿
するための挿通孔61を有しているものである。なお、
以下に示す実施形態の補助ロック部材60では、その指
掛をも兼ねている係合部63が常に外側に突出し得るよ
うにするため、挿通孔61内に突出する案内突起62が
形成してあり、この案内突起62は、図9の(a)に示
すようなメイン支柱10側の案内凹溝13に係合するも
のである。勿論、この案内凹溝13は、メイン支柱10
の長手方向に形成してあって、この案内凹溝13に係合
している案内突起62によって、係合部63が常に外向
きとなる状態で、補助ロック部材60のメイン支柱10
上に対する上下操作がなされるのである。
の左側にて示すような状態にまで完全に押し下げれば、
この補助ロック部材60の係合部63がロック部材50
の第1ロック開口51を構成している部分をメイン支柱
10側に押し付けること、つまりロック部材50のメイ
ン支柱10に対する固定がなされるのであり、この補助
ロック部材60を図9の(a)に示すようにして外さな
い限り、ロック部材50はメイン支柱10に対してしっ
かりと固定されることになるのである。
0は、上記請求項4の折り畳み椅子100と同様な作用
を発揮する他、展開時のロック部材50のメイン支柱1
0に対する固定をより確実に行えるのであり、当該折り
畳み椅子100の使用時の安定化がより一層高まるので
ある。
求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である折り
畳み椅子100について説明するが、この実施形態の折
り畳み椅子100は、上記各請求項に係る発明の全てを
実質的に含むものである。
子100の展開状態が示してあり、この折り畳み椅子1
00は、キャンバス布等によって形成された可撓性座部
40を有しており、本実施形態の可撓性座部40では、
背当部41も一体的に形成してある。そして、この実施
形態の可撓性座部40の四隅は、図1及び図3に示した
ように、次に述べるメイン支柱10や肘掛連結支柱20
の略中間部に固定した各固定具42によって、言わば
「蚊帳」のように支持されるものであるが、これに限ら
れるものではなく、各固定具42を使用しない場合もあ
る。なお、可撓性座部40と一体的な背当部41の両側
には、メイン支柱10の上端が挿入されることになる袋
状部が形成してあって、この中に挿通した左右のメイン
支柱10により支持されることになるものである。
部41が、下端に脚座80がそれぞれ取り付けられて、
着座位置の後部左右に配置されることになるメイン支柱
10・10と、各脚座80に下端が連結されて、上端部
が前方にて立ち上がることになる左右一対の肘掛連結支
柱20・20と、これら各肘掛連結支柱20の上端に前
端が回動可能に連結されて、各メイン支柱10に対して
スライド自在に連結される左右一対の肘掛30と、各メ
イン支柱10と肘掛連結支柱20との各中間部にそれぞ
れ固定した固定具42と、これらの固定具42に四隅が
連結される可撓性座部40とを少なくとも備えたもので
あり、各メイン支柱10と肘掛連結支柱20は、これら
を互いに関連づけて折り畳み及び展開ができるように、
X状リンク70によって連結してあることは言うまでも
ない。なお、各肘掛連結支柱20の下部は、X状リンク
70の一部構成部材ともなるものである。
までは不安定なものであるため、前述した各固定具42
等に上端を、下端については、各メイン支柱10の下端
の脚座80やそれぞれ独立して前方の左右に位置するこ
とになる脚座80に連結されるものである。このX状リ
ンク70は、図11に示したように、各メイン支柱10
の一部を利用して構成されることもあり、逆に、肘掛連
結支柱20の一部を利用しないで構成されることもあり
得るものである。
の使用、つまり着座が可能となった折り畳み椅子100
は、図2の左側に示したように折り畳まれていたもので
あり、図2〜図5に示すような順に展開されていくもの
である。
成しているメイン支柱10、肘掛連結支柱20、及びX
状リンク70は、それぞれ丸パイプ材を使用しているも
のであり、各部の連結は、固定的であってはならないた
め、「ネジボルト」を使用して行っている。
に、折り畳み椅子100を展開したときに、着座部であ
る可撓性座部40の後部両側に位置することになるもの
であり、その略中間部には可撓性座部40のための固定
具42が固着してある。このメイン支柱10の固定具4
2より上方に位置する部分には、図6及び図7に示した
ような案内具11が固定的に取付けてあり、この案内具
11の先端12は、後述する肘掛30側の係合部33内
にスライド可能に係合させてある。
11より上方部に位置する部分には、図4及び図5に示
したように、後述する補助ロック部材60を回動不能に
上下案内するための案内凹溝13が形成してあって、こ
のメイン支柱10の案内凹溝13付近に補助ロック部材
60が挿通してある。
る肘掛30の前端を、例えば図8に示したように、回動
自在に連結するものであり、その下部は、図1に示した
ように、後方に向けて折曲されていて、各メイン支柱1
0の下端に固着してある脚座80に下端にて回動可能に
連結したものである。なお、各肘掛連結支柱20の下部
は、前述したように、X状リンク70の一部を構成する
ことも、あるいはX状リンク70とは別のものとなるこ
ともあるものである。
支柱20の上端に回動自在に連結したものであり、その
後端部分を各メイン支柱10に設けた案内具11にスラ
イド自在に連結したものであるが、例えば可撓性座部4
0が強靱なものであれば、片方のみであってもよいもの
である。
係合部33を形成した肘掛本体31と、この本体31上
に平行して一端にて肘掛本体31側に連結した保持バー
32と、この保持バー32に取付けた緩衡材34とによ
り構成して、保持バー32の他端を肘掛本体31上に固
定したものである。
に示したように、その上面側にスポンジ34a及び表装
布34bからなる緩衝材34を取付けて、その本来の使
用を人に固い感じを与えないで行えるようにしており、
かつ、その下面側に、図7及び図8に示したように、ア
リ溝形状の係合部33を露出させておくことにより、当
該肘掛30とメイン支柱10側の案内具11とのスライ
ド可能連結を行えるようにしているものである。
保持バー32を硬質合成樹脂により形成する際に形成し
てもよいが、肘掛本体31内に係合部33を形成した金
属材をモールドして形成するようにしてもよい。また、
この係合部33は、図6の(b)に示したようなスライ
ドレール33bとして実施してもよく、肘掛30の上面
や側面に形成して実施してもよいものである。
成できるが、本実施形態のものでは、雨に濡れても大丈
夫なように、合成繊維を使用した布状物を採用してい
る。勿論、この可撓性座部40は、布状物に代えて網状
物を使用して構成しても構わないものであり、また、四
隅にメイン支柱10やXリンク70等に取り付けるため
の部分を備えるものであってもよい。
び図5に示したように、ロック部材50が一体的に取付
けてある。このロック部材50は、それぞれ互いに直交
状態で開口する第1ロック開口51及び第2ロック開口
52を有していて、これら各第1ロック開口51及び第
2ロック開口52は、折り畳み椅子100の折り畳み状
態を示す図2の左側、あるいは展開状態を示す図4の左
側に示したように、それぞれの状態でメイン支柱10側
に嵌合されるものである。
椅子100では、図2に示したように、メイン支柱10
と肘掛30とが略平行になり、展開状態にある折り畳み
椅子100では、図1あるいは図4に示したように、メ
イン支柱10と肘掛30とは互いに直行するため、それ
ぞれの状態でのロック部材50によるロックが行えるよ
うにするため、ロック部材50は互いに直交する第1ロ
ック開口51と第2ロック開口52とを有しているもの
である。
て、肘掛30のロック部材50によるメイン支柱10に
対するロック状態は、補助ロック部材60によってより
強固なものとされる。すなわち、補助ロック部材60
は、前述したように、メイン支柱10上に予め嵌挿して
おかれているものであるが、この補助ロック部材60
を、図5に示したように押し下げるのである。これによ
り、この補助ロック部材60の係合部63は、ロック部
材50側の第2ロック開口52部分をメイン支柱10側
にさらに押し付けることになるから、ロック部材50の
メイン支柱10に対する固定が確実になされるのであ
る。
係る発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
「着座位置の後部に配置されることになるメイン支柱1
0と、少なくとも上端部が前方にて立ち上がることにな
る肘掛連結支柱20と、この肘掛連結支柱20の上端に
前端が回動可能に連結された少なくとも一本の肘掛30
とを備えた折り畳み椅子100であって、肘掛30を、
メイン支柱10に対して相対的にスライド自在に連結し
たこと」にその構成上の特徴があり、これにより、展開
して使用するときの安定性が優れて、しかも折り畳み操
作や展開操作を簡単に行えるようにすることすることが
できるのである。
記請求項1の折り畳み椅子100について、「各肘掛3
0のメイン支柱10に対する相対的にスライド自在な連
結は、各メイン支柱10の中間部または肘掛30に一体
的に固着した案内具11を、肘掛30またはメイン支柱
10の係合部33に係合させて行うようにしたこと」に
その特徴があり、これにより、上記請求項1と同様な効
果を発揮する他、例えばその各肘掛30の後部をメイン
支柱10に一体的に設けてある案内具11に常に係合さ
せるようにしてあるから、その折り畳みや展開操作を行
うにあたって、各肘掛30の位置決めや連結、さらには
可撓性座部40の展張を全く行う必要がなくなっている
ことは当然として、展開時における安定性が確保されて
いて、しかも、各肘掛30の位置が自然なものとなって
いるのであり、使用上及び操作上の安定性が非常に高い
折り畳み椅子100とすることができたのである。
上記請求項1または請求項2のそれについて、その各肘
掛30を、肘掛本体31と、この肘掛本体31に一部に
て連結された保持バー32と、この保持バー32に装着
された緩衝材34とにより構成したことに、その構成上
の特徴があり、これにより、上記請求項1または請求項
2と同様な効果を発揮することができる他、各メイン支
柱10に対する肘掛30のスライド自在な連結部分と、
肘掛30として必要な緩衡性能を全く別な部分で発揮す
ることができて、折り畳み椅子100全体としての使用
性能を向上させることができたのである。
0は、上記請求項1〜3のいずれかの折り畳み椅子10
0について、折り畳み時及び展開時において、各肘掛3
0の先端とメイン支柱10側とのロックを、ロック部材
50の第1ロック開口51または第2ロック開口52に
よって行うようにしたことに特徴があり、これにより、
前述した効果を発揮できる他、折り畳み椅子100の折
り畳み時及び展開時における安定性を確保することがで
きるのである。
は、上記請求項4の折り畳み椅子100について、その
ロック部材50をメイン支柱10側に押圧し得る補助ロ
ック部材60をさらに設けたことにその構成上の特徴が
あり、これにより、請求項4の折り畳み椅子100と同
様な効果を発揮することができる他、展開時における折
り畳み椅子100のロック部材50を、この補助ロック
部材60によってさらにメイン支柱10側に押圧するこ
とができ、展開時の安定性をより一層高めることができ
るのである。
す斜視図である。
子とそのロック部材の解除を行う様子とを示す斜視図で
ある。
ている様子を示す斜視図である。
るロックをしている様子、及びその要部を拡大して示し
た斜視図である。
さらに押圧する様子を示した要部拡大斜視図である。
ド可能連結を示す部分拡大断面図である。
ている状態を示した部分拡大図である。
た肘掛とその前端部裏面に形成してある係合部の一部を
示す部分拡大斜視図である。
ので、(a)はロック部材との位置関係を示す斜視図、
(b)は拡大平面図、(c)は側面図である。
ている肘掛とその製造工程を示すもので、(a)は緩衝
材を取付ける前、(b)は筒状のスポンジを保持バーに
挿通したとき、(c)はスポンジ上に表装布を巻き付け
る様子を、(d)は保持バーの自由端を肘掛本体上に固
定し終って完全な肘掛としたときの、それぞれ側面図で
ある。
開した状態を示す斜視図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】着座位置の後部に配置されることになるメ
イン支柱と、少なくとも上端部が前方にて立ち上がるこ
とになる肘掛連結支柱と、この肘掛連結支柱の上端に前
端が回動可能に連結された少なくとも一本の肘掛とを備
えた折り畳み椅子であって、 前記肘掛を、前記メイン支柱に対して相対的にスライド
自在に連結したことを特徴とする折り畳み椅子。 - 【請求項2】前記各肘掛のメイン支柱に対する相対的に
スライド自在な連結は、前記各メイン支柱の中間部また
は肘掛に一体的に固着した案内具を、前記肘掛またはメ
イン支柱の係合部に係合させて行うようにしたことを特
徴とする請求項1に記載の折り畳み椅子。 - 【請求項3】前記肘掛は、前記係合部を形成した肘掛本
体と、この本体上に平行に位置して一端にて前記肘掛本
体側に連結した保持バーと、この保持バーに取付けた緩
衡材とにより構成して、前記保持バーの他端を前記肘掛
本体上に固定したことを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の折り畳み椅子。 - 【請求項4】前記肘掛の後端に、第1ロック開口とこれ
に直交する方向に開口する第2ロック開口とを有するロ
ック部材を取付けて、当該椅子の折畳み時には前記第1
ロック開口を前記メイン支柱の下部に嵌合させ、展開時
には前記第2ロック開口を前記メイン支柱の中間部に嵌
合させて、当該椅子の折畳み時及び展開時の安定化を図
るようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の折り畳み椅子。 - 【請求項5】前記メイン支柱の中間部に補助ロック部材
をスライド自在に挿通しておき、当該椅子が展開されて
前記ロック部材によるロックがなされたとき、この補助
ロック部材を前記ロック部材に向けて押し下げて、その
係合部にて前記ロック部材のメイン支柱に対する押圧を
行うようにして、展開時における安定化をより高めるよ
うにしたことを特徴とする請求項4に記載の折り畳み椅
子。
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- 2001-06-13 JP JP2001178577A patent/JP3690310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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