JP2002360305A - シューズのソール構造 - Google Patents

シューズのソール構造

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JP2002360305A
JP2002360305A JP2001178431A JP2001178431A JP2002360305A JP 2002360305 A JP2002360305 A JP 2002360305A JP 2001178431 A JP2001178431 A JP 2001178431A JP 2001178431 A JP2001178431 A JP 2001178431A JP 2002360305 A JP2002360305 A JP 2002360305A
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Japan
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midsole
shoe
corrugated sheet
forefoot
sole structure
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Application number
JP2001178431A
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English (en)
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Isao Nakano
勲 中野
Takao Oda
貴雄 尾田
Kazuhiro Omori
一寛 大森
Hitoshi Yamamoto
山本  仁
Atsushi Omiya
篤士 大宮
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Mizuno Corp
Original Assignee
Mizuno Corp
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シューズの前足部分の屈曲性を向上させ、シ
ューズを軽量化する。 【解決手段】 シューズの踵部分Aから中足部分Bをへ
て前足部分Cにかけて延設された上部ミッドソール3
と、上部ミッドソール3の踵部位の下方に配置された下
部ミッドソール5と、上部ミッドソール3の踵部位から
中足部位にかけて延設され、上下部ミッドソール3,5
間で挟持された第1の波形シート4aと、上部ミッドソ
ール3の前足部位から中足部位にかけて延設され、上部
ミッドソールの前足部位の下面に装着された第2の波形
シート4bとを設け、上部ミッドソール3の中足部位に
おいて、第1,第2の波形シート4a,4bを上下方向
に所定の間隔を隔ててオーバラップさせる。この場合に
は、上部ミッドソール3の中足部位の曲げ剛性を増大で
き、中足部位の屈曲性を低下できる。これにより、上部
ミッドソール3の前足部位ひいてはシューズの前足部分
の屈曲性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シューズのソール
構造に関し、詳細には、軟質弾性部材から構成されるミ
ッドソールが波形シートを備えたものにおいて、その構
造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】各種スポーツに使用され
るスポーツ用シューズのソール構造として、ミッドソー
ル内に波形シートを内蔵したものが本件出願人により提
案されている(特開平11−203号公報参照)。当該
公報の図30に示すソール構造は、軟質弾性部材からな
る上部ミッドソールおよび下部ミッドソールから構成さ
れたミッドソールと、ミッドソール内に挿入されるとと
もに、ミッドソールの踵部位から前足部位にかけて延設
された波形シートとから構成されている。波形シート
は、その稜線方向が概略シューズ幅方向に配置された波
形状部を踵部位および前足部位に有するとともに、概略
シューズ長手方向に延びる長穴状の複数の凹部を中足部
位に有している。
【0003】この場合には、ミッドソールの踵部位およ
び前足部位に波形シートの波形状部が配置されることに
より、シューズの着地時には、ミッドソールの踵部位の
みならず前足部位が左右方向に横ずれ変形するのを抑制
する抵抗力が発生するようになっており、これにより、
シューズの踵部分のみならず前足部分についても横振れ
が防止されて、走行安定性が確保されるようになってい
る。
【0004】また、この場合には、波形シートの中足部
位に長穴状の複数の凹部が設けられていることにより、
シューズの着地時および離地時には、波形シートの中足
部位がシャンク効果を発揮して、ミッドソールの中足部
位が屈曲変形しにくくなっている。これにより、ミッド
ソールの踵部位および中足部位よりも前足部位の方の屈
曲性が相対的に大きくなり、その結果、シューズの着地
時および離地時には、ミッドソールの前足部位の側でシ
ューズが屈曲変形するようになっている。
【0005】ところで、ミッドソールの前足部位に波形
シートの波形状部を配置することによって、ミッドソー
ルの前足部位の屈曲性がやや低下する傾向があり、この
ため、波形シートの中足部位に長穴状の複数の凹部を形
成するだけでは、ミッドソールの前足部位と中足部位と
の間の屈曲性に十分な差を設けることができず、結果的
に、シューズ前足部の屈曲性を十分に向上できない場合
が生じ得る。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、シューズの前足部分の屈曲性を向上で
きるシューズのソール構造を提供することを目的とす
る。本発明の他の目的は、シューズのソール構造におい
てシューズを軽量化できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るシ
ューズのソール構造は、軟質弾性部材から構成されると
ともに、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分
にかけて延設され、踵部位、中足部位および前足部位を
有するミッドソールと、波形状を有し、ミッドソールの
踵部位から中足部位にかけて延設された第1の波形シー
トと、波形状を有し、ミッドソールの前足部位から中足
部位にかけて延設された第2の波形シートとを備えてお
り、これら第1および第2の波形シートが、ミッドソー
ルの中足部位において上下方向に所定の間隔を隔ててオ
ーバラップしていることを特徴としている。
【0008】この場合には、ミッドソールの踵部位から
中足部位にかけてシューズ前方側に延びる第1の波形シ
ートと、ミッドソールの前足部位から中足部位にかけて
シューズ後方側に延びる第2の波形シートという2枚の
波形シートが設けられるとともに、これらの波形シート
が、ミッドソールの中足部位において上下方向に間隔を
隔ててオーバラップしている。すなわち、ミッドソール
の中足部位においては、波形シートが、第1の波形シー
トの中足部位および第2の波形シートの中足部位による
二重構造になっている。
【0009】これにより、ミッドソールの中足部位の曲
げ剛性を増大させて、ミッドソールの中足部位の屈曲性
をかなり低下させることができる。その結果、ミッドソ
ールの前足部位と中足部位との間の屈曲性に十分な差を
設けることができ、シューズの着地時および離地時に
は、シューズの屈曲変形が前足部分で起こりやすくなっ
て、シューズの前足部分の屈曲性を十分に向上できるよ
うになる。
【0010】ミッドソールの中足部位においては、請求
項2の発明に記載されているように、第1の波形シート
が第2の波形シートの下方に配置されるようにしてもよ
い。
【0011】また、請求項3の発明に記載されているよ
うに、第1の波形シートが、ミッドソールの踵部位にお
いてはその内部に配置され、ミッドソールの中足部位に
おいてはその下面に配置されるとともに、第2の波形シ
ートが、ミッドソールの前足部位においてはその下面に
配置され、ミッドソールの中足部位においてはその内部
に配置されるようにしてもよい。この場合には、ミッド
ソールの中足部位に関しては、請求項2の発明の場合と
同様に、第1の波形シートが第2の波形シートの下方に
配置されることになる。
【0012】請求項4の発明では、ミッドソールの前足
部位において、第2の波形シートの下面にアウトソール
が配置されている。この場合には、シューズの前足部分
がミッドソール、第2の波形シートおよびアウトソール
の3層から構成されることになるので、シューズの前足
部分を薄肉にすることができ、これにより、シューズの
前足部分の屈曲性を向上できるとともに、シューズの前
足部分ひいてはシューズ全体を軽量化できる。
【0013】請求項5の発明では、第1および第2の波
形シートが異なる材料から構成されている。この場合に
は、横ずれ変形抑制機能の調整、突き上げ防止機能の調
整および屈曲機能の調整などをミッドソールの踵部位お
よび前足部位間で容易に行えるようになる。
【0014】すなわち、前足部の横ずれ変形抑制機能や
突き上げ防止機能を重視したシューズを設計する場合に
は、第2の波形シートの構成材料として、比較的剛性の
高い材料を用いるようにすればよく、また、前足部の屈
曲機能を重視したシューズを設計する場合には、第2の
波形シートの構成材料として、比較的剛性の低い材料を
用いるようにすればよい。
【0015】請求項6の発明では、第1の波形シートの
波形状の振幅が、ミッドソールの踵部位の中央部で小さ
く、踵部位の内甲側または外甲側で大きくなっている。
波形状の振幅をミッドソールの踵部位の内甲側で大きく
した場合には、踵部位の中央部におけるクッション性を
確保しつつ、内甲側への横ずれ変形が抑制されることに
よって踵部位の過回内を効果的に防止でき、また、波形
状の振幅をミッドソールの踵部位の外甲側で大きくした
場合には、踵部位の中央部におけるクッション性を確保
しつつ、外甲側への横ずれ変形が抑制されることによっ
て踵部位の過回外を効果的に防止できるようになる。
【0016】請求項7の発明では、第2の波形シートの
波形状の振幅がミッドソールの前足部位の中央部で小さ
く、前足部位の内甲側または外甲側で大きくなってい
る。波形状の振幅をミッドソールの前足部位の内甲側で
大きくした場合には、前足部位の中央部におけるクッシ
ョン性を確保しつつ、内甲側への横ずれ変形が抑制され
ることによって前足部位の過回内を効果的に防止でき、
また、波形状の振幅をミッドソールの前足部位の外甲側
で大きくした場合には、前足部位の中央部におけるクッ
ション性を確保しつつ、外甲側への横ずれ変形が抑制さ
れることによって前足部位の過回外を効果的に防止でき
るようになる。
【0017】請求項8の発明では、シューズの概略幅方
向に延びる複数の溝がミッドソールの前足部位の上面に
形成されている。この場合には、シューズの着地時およ
び離地時において、ミッドソールの前足部位が溝の形成
個所に沿って容易に屈曲し得るようになるので、ミッド
ソールの前足部位の屈曲性をさらに向上できる。
【0018】ミッドソールの前足部位に形成される各溝
は、請求項9の発明に記載されているように、ミッドソ
ールの前足部位の屈曲時におけるソール剥離曲線に対応
して形成されているのが好ましい。ここで、「ソール剥
離曲線」とは、アウトソールが接地面と接触した状態か
ら、アウトソールが徐々に屈曲して接地面から離れてい
く過程において、アウトソールが接地面と接触する接触
領域の変化を時系列的に表した曲線を意味している。こ
の場合には、シューズの着地時および離地時において、
ミッドソールの前足部位が各溝に沿ってさらに容易に屈
曲できるようになり、ミッドソールの前足部位の屈曲性
をさらに一層向上できる。
【0019】請求項10の発明に係るシューズのソール
構造は、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分
にかけて延設された軟質弾性部材製の上部ミッドソール
と、上部ミッドソールの踵部位の下方に配置された軟質
弾性部材製の下部ミッドソールと、上部ミッドソールの
踵部位および下部ミッドソールの踵部位の間で挟持され
るとともに、上部ミッドソールの踵部位から中足部位に
かけて延設された第1の波形シートと、上部ミッドソー
ルの前足部位の下面に配置されるとともに、上部ミッド
ソールの前足部位から中足部位にかけて延設された第2
の波形シートとを備えている。そして、第1および第2
の波形シートが、上部ミッドソールの中足部位において
上下方向に所定の間隔を隔ててオーバラップしている。
【0020】この場合には、上部ミッドソールの踵部位
から中足部位にかけてシューズ前方側に延びる第1の波
形シートと、上部ミッドソールの前足部位から中足部位
にかけてシューズ後方側に延びる第2の波形シートとい
う2枚の波形シートが設けられるとともに、これらの波
形シートが、上部ミッドソールの中足部位において上下
方向に間隔を隔ててオーバラップしている。すなわち、
上部ミッドソールの中足部位においては、波形シート
が、第1の波形シートの中足部位および第2の波形シー
トの中足部位による二重構造になっている。
【0021】これにより、上部ミッドソールの中足部位
の曲げ剛性を増大させて、上部ミッドソールの中足部位
の屈曲性をかなり低下させることができ、上部ミッドソ
ールの前足部位と中足部位との間の屈曲性に十分な差を
設けることができる。その結果、シューズの着地時およ
び離地時には、シューズの屈曲変形が前足部分で起こり
やすくなって、シューズの前足部分の屈曲性を十分に向
上できるようになる。
【0022】上部ミッドソールの中足部位においては、
請求項11の発明に記載されているように、第1の波形
シートが第2の波形シートの下方に配置されるようにし
てもよい。
【0023】請求項12の発明では、上部ミッドソール
の前足部位において、第2の波形シートの下面にアウト
ソールが配置されており、シューズの前足部分が上部ミ
ッドソール、第2の波形シートおよびアウトソールの3
層から構成されている。これにより、シューズの前足部
分を薄肉にすることができ、シューズの前足部分の屈曲
性を向上できるとともに、シューズの前足部分ひいては
シューズ全体を軽量化できる。
【0024】請求項13の発明では、第1および第2の
波形シートが異なる材料から構成されており、これによ
り、シューズの着地時に発生する、横ずれ変形抑制の抵
抗力の調整を上部ミッドソールの踵部位および前足部位
間で容易に行えるようになる。
【0025】請求項14の発明では、第1の波形シート
の波形状の振幅が、上部ミッドソールおよび下部ミッド
ソールの各踵部位の中央部で小さく、各踵部位の内甲側
または外甲側で大きくなっている。これにより、請求項
6の発明の場合と同様に、ミッドソール踵部位の中央部
のクッション性を確保しつつ、内甲側または外甲側への
横ずれ変形を抑制して、踵部位の過回内または過回外を
効果的に防止できる。
【0026】請求項15の発明では、第2の波形シート
の波形状の振幅が上部ミッドソールの前足部位の中央部
で小さく、前足部位の内甲側または外甲側で大きくなっ
ている。これにより、請求項7の発明の場合と同様に、
ミッドソール前足部位の中央部のクッション性を確保し
つつ、内甲側または外甲側への横ずれ変形を抑制して、
前足部位の過回内または過回外を効果的に防止できる。
【0027】請求項16の発明では、シューズの概略幅
方向に延びる複数の溝が上部ミッドソールの前足部位の
上面に形成されており、これにより、請求項8の発明の
場合と同様に、ミッドソール前足部位の屈曲性をさらに
向上できる。
【0028】上部ミッドソールの前足部位に形成される
各溝は、請求項17の発明に記載されているように、上
部ミッドソールの前足部位の屈曲時におけるソール剥離
曲線に対応して形成されているのが好ましく、この場合
には、請求項9の発明の場合と同様に、ミッドソール前
足部位が各溝に沿ってさらに容易に屈曲できるようにな
る。
【0029】請求項18の発明に係るシューズのソール
構造は、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分
にかけて延設されたミッドソールと、ミッドソールの踵
部位から中足部位にかけて延設された第1の波形シート
と、ミッドソールの前足部位から中足部位にかけて延設
されるとともに、ミッドソールの中足部位において第1
の波形シートとの間にシューズ前後方向の所定の隙間を
隔てて配置された第2の波形シートと、ミッドソールの
中足部位において第1および第2の波形シートの間の前
記隙間の上方に上下方向の所定の間隔を隔てて配置され
るとともに、第1および第2の波形シートと上下方向に
オーバラップした部分を有する平坦状の第3のシートと
を備えている。
【0030】この場合には、第1および第2の波形シー
トの間に形成された隙間の上方に、第1および第2の波
形シートと上下方向にオーバラップした部分を有する平
坦状の第3のシートが設けられている。すなわち、ミッ
ドソールの中足部位においては、第1の波形シートの前
端部および第2の波形シートの後端部と第3のシートと
の二重シート構造が構成されている。
【0031】これにより、ミッドソールの中足部位の曲
げ剛性を増大させて、ミッドソールの中足部位の屈曲性
をかなり低下させることができ、ミッドソールの前足部
位と中足部位との間の屈曲性に十分な差を設けることが
できる。その結果、シューズの着地時および離地時に
は、シューズの屈曲変形が前足部分で起こりやすくなっ
て、シューズの前足部分の屈曲性を十分に向上できるよ
うになる。
【0032】請求項19の発明に係るシューズのソール
構造は、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分
にかけて延設された上部ミッドソールと、上部ミッドソ
ールの踵部位の下方に配置された下部ミッドソールと、
上部ミッドソールの踵部位および下部ミッドソールの踵
部位の間で挟持されるとともに、上部ミッドソールの踵
部位から中足部位にかけて延設された第1の波形シート
と、上部ミッドソールの前足部位の下面に配置されると
ともに、上部ミッドソールの前足部位から中足部位にか
けて延設され、上部ミッドソールの中足部位において第
1の波形シートとの間にシューズ前後方向の所定の隙間
を隔てて配置された第2の波形シートと、上部ミッドソ
ールの中足部位において第1および第2の波形シートの
間の前記隙間の上方に上下方向の所定の間隔を隔てて配
置されるとともに、第1および第2の波形シートと上下
方向にオーバラップした部分を有する平坦状の第3のシ
ートとを備えている。
【0033】この場合には、第1および第2の波形シー
トの間に形成された隙間の上方に、第1および第2の波
形シートと上下方向にオーバラップした部分を有する平
坦状の第3のシートが設けられている。すなわち、ミッ
ドソールの中足部位においては、第1の波形シートの前
端部および第2の波形シートの後端部と第3のシートと
の二重シート構造が構成されている。
【0034】これにより、上部ミッドソールの中足部位
の曲げ剛性を増大させて、上部ミッドソールの中足部位
の屈曲性をかなり低下させることができ、上部ミッドソ
ールの前足部位と中足部位との間の屈曲性に十分な差を
設けることができる。その結果、シューズの着地時およ
び離地時には、シューズの屈曲変形が前足部分で起こり
やすくなって、シューズの前足部分の屈曲性を十分に向
上できるようになる。
【0035】請求項20の発明に係るシューズのソール
構造は、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分
にかけて延設されたミッドソールと、ミッドソールの踵
部位から前足部位にかけて延設された波形シートと、ミ
ッドソールの中足部位において波形シートの上方に上下
方向の所定の間隔を隔てて配置されるとともに、波形シ
ートと上下方向にオーバラップする平坦状のシートとを
備えている。
【0036】この場合には、ミッドソールの中足部位に
おいて波形シートの上方に、波形シートと上下方向にオ
ーバラップ有する平坦状のシートが設けられており、ミ
ッドソールの中足部位においては、波形シートとシート
との二重シート構造が構成されている。
【0037】これにより、上部ミッドソールの中足部位
の曲げ剛性を増大させて、上部ミッドソールの前足部位
と中足部位との間の屈曲性に十分な差を設けることがで
き、シューズの前足部分の屈曲性を十分に向上させるこ
とができる。
【0038】第3のシートまたは前記シートの前端側縁
部は、請求項21の発明に記載されているように、上部
ミッドソールまたはミッドソールの前足部位の屈曲時に
おけるソール剥離曲線に沿った形状を有しているのが好
ましい。この場合には、シューズの着地時および離地時
において、上部ミッドソールまたはミッドソールの前足
部位の屈曲ラインを第3のシートまたは前記シートの前
端側縁部の位置によって調節できるようになる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図6は、本発明の一
実施態様によるウォーキングシューズのソール構造を説
明するための図であって、図1はウォーキングシューズ
の内甲側側面図、図2はウォーキングシューズの外甲側
側面図、図3は図1または図2のIII-III 線断面図、図
4はソール構造の平面図、図5はソール構造の底面図、
図6は図4または図5のVI-VI 線断面図である。
【0040】図1および図2に示すように、ウォーキン
グシューズ1のソール構造は、甲被部2の下部に設けら
れ、シューズの踵部分Aから中足部分Bにかけて延設さ
れた上部ミッドソール部3aと、シューズの前足部分C
から中足部分Bにかけて延設された上部ミッドソール部
3bとを有しており、これら上部ミッドソール部3aお
よび3bから上部ミッドソール3が構成されている。な
お、図1および図2においては、図示の便宜上、甲被部
2が二点鎖線で示されている。
【0041】上部ミッドソール3は、一般に、良好なク
ッション性を備えた軟質弾性部材から構成されるが、具
体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等
の熱可塑性合成樹脂の発泡体やポリウレタン(PU)等
の熱硬化性樹脂の発泡体、またはブタジエンラバーやク
ロロプレンラバー等のラバー素材の発泡体が用いられ
る。
【0042】図1または図2のIII-III 線断面図である
図3に示すように、上部ミッドソール3において、着用
者の足裏が当接する側の面であるベース面30には、そ
の左右両側縁部から立ち上がる巻上げ部31が形成され
ており、ベース面30には、甲被部2の下面が固着され
ている。
【0043】ソール構造の平面図である図4に示すよう
に、上部ミッドソール3は、シューズの踵部分A,中足
部分Bおよび前足部分Cにそれぞれ対応する踵部位
A′,中足部位B′および前足部位C′を有している。
上部ミッドソール部3aは踵部位A′から中足部位B′
にかけて延設され、上部ミッドソール部3bは前足部位
C′から中足部位B′にかけて延設されており、上部ミ
ッドソール部3a,3bは中足部位B′において接合さ
れている。
【0044】図4中の斜線部分は、上部ミッドソール部
3aおよび3bの接合面Sを示している。この接合面S
は、上部ミッドソール部3aの前端側縁部35と、上部
ミッドソール部3bの後端側縁部36とで囲まれた領域
であって、上部ミッドソール部3aの前端側縁部35
は、上部ミッドソール部3bの後端側縁部36の下方に
配置されている。また接合面Sは、図4の VI-VI線断面
である図6に明確に示されているように、上部ミッドソ
ール部3bの後端側縁部36から上部ミッドソール部3
aの前端側縁部35に向かうにしたがい、徐々に下方に
傾斜する傾斜面となっている。
【0045】図1および図2に示すように、上部ミッド
ソール3の下部には、波形状を有する第1および第2の
波形シート4a,4bがそれぞれ設けられている。第
1,第2の波形シート4a,4bは、たとえば熱可塑性
樹脂または熱硬化性樹脂から構成されるが、同一の素材
から構成するようにしても、あるいは、異なる素材から
構成するようにしてもよい。具体的には、第1および第
2の波形シート4a,4bを構成する材料としては、ナ
イロン、ポリウレタン、ポリエステル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、アイオノマーなどが用いら
れる。
【0046】第1,第2の波形シート4a,4bを異な
る素材から構成する場合には、シューズの着地時に発生
する、横ずれ変形抑制の抵抗力の調整、突き上げ防止機
能の調整および屈曲機能の調整などを上部ミッドソール
3の踵部位A′および前足部位C′間で容易に行えるよ
うになる。
【0047】すなわち、前足部位C′の横ずれ変形抑制
機能や突き上げ防止機能を重視したシューズを設計する
場合には、第2の波形シート4bの構成材料として、比
較的剛性の高い材料を用いるようにすればよく、また、
前足部C′の屈曲機能を重視したシューズを設計する場
合には、第2の波形シート4bの構成材料として、比較
的剛性の低い材料を用いるようにすればよい。
【0048】上部ミッドソール部3aの踵部位の下部に
は、下部ミッドソール5が設けられている。下部ミッド
ソール5は、上部ミッドソール3と同様の素材から構成
されている。下部ミッドソール5の下面および第2の波
形シート4bの下面には、アウトソール6が固着されて
いる。なお、図1および図2においては、図示の便宜
上、アウトソール6を一点鎖線で示している。
【0049】第1の波形シート4aは、上部ミッドソー
ル部3aの踵部位において下部ミッドソール5との間で
挟持されるとともに、上部ミッドソール部3aの踵部位
から中足部位にかけて延設されており、上部ミッドソー
ル3aの下面に装着されている。
【0050】第2の波形シート4bは、上部ミッドソー
ル部3bの前足部位から中足部位にかけて延設されると
ともに、上部ミッドソール部3bの下面に装着されてい
る。ソール構造の底面図である図5およびそのVI-VI 線
断面図である図6に示すように、第1の波形シート4a
の前端側縁部45は、上部ミッドソール部3aの前端側
縁部35の若干後側に配置されており、第2の波形シー
ト4bの後端側縁部46は、上部ミッドソール部3bの
後端側縁部36とほぼ一致した位置に配置されている。
なお、図5では、図示に便宜上、下部ミッドソール5を
省略して示している。
【0051】図6に明確に示されているように、上部ミ
ッドソール3の中足部位において、第1の波形シート4
aは、第2の波形シート4bの下方に配置されており、
第2の波形シート4bは、第1の波形シート4aの上方
に所定の間隔を隔てて配置されている。すなわち、第
1,第2の波形シート4a,4bは、上部ミッドソール
3の中足部位において所定の間隔を隔てて上下方向にオ
ーバラップしている。
【0052】また、上部ミッドソール部3aの踵部位に
は、図1および図2に示すように、シューズの概略幅方
向(紙面垂直方向)に延びる複数の貫通孔33が形成さ
れており、下部ミッドソール5の中央部分には、図3に
示すように、上下方向の貫通孔50が形成されている。
これにより、これらの貫通孔の形成個所においてシュー
ズの踵部分のクッション性が向上している。さらに、上
部ミッドソール部3aには、図4に示すように、上下方
向に延びる小径の複数の貫通孔34が形成されており、
これらの貫通孔34は、図6に示すように、貫通孔33
を介して外気に連通している。これにより、貫通孔34
を介して外気がシューズ内に導入されるようになってい
る。
【0053】上部ミッドソール部3bの上面には、図4
および図6に示すように、シューズの概略幅方向に湾曲
しつつ延びる複数の溝38が形成されている。これらの
溝38は、ミッドソール3の前足部位C′の屈曲時にお
けるソール剥離曲線に対応して形成されているのが好ま
しい。ここで、「ソール剥離曲線」とは、アウトソール
が接地面と接触した状態から、アウトソールが徐々に屈
曲して接地面から離れていく過程において、アウトソー
ルが接地面と接触する接触領域の変化を時系列的に表し
た曲線を意味している。
【0054】第1の波形シート4aの踵部位における波
形状の振幅は、図1、図2および図6から分かるよう
に、内甲側および外甲側で大きく、中央部で小さくなっ
ている。これにより、踵部位の中央部におけるクッショ
ン性が確保されつつ、内甲側および外甲側への横ずれ変
形が防止されて踵部位の過回内および過回外が防止され
ている。なお、図5中の線L1は、第1の波形シート4
aの波形状の稜線を示している。
【0055】第2の波形シート4bの前足部位における
波形状は、図1、図2および図6から分かるように、中
央部には形成されておらず、内甲側および外甲側にのみ
形成されている。すなわち、第2の波形シート4bの前
足部位の中央部における波形状の振幅は、零になってい
る。これにより、前足部位の中央部における十分なクッ
ション性が確保されつつ、内甲側および外甲側への横ず
れ変形が防止されて前足部位の過回内および過回外が防
止されている。なお、図5中の線L2は、第2の波形シ
ート4bの波形状の稜線を示している。
【0056】次に、本実施態様の作用効果について説明
する。上述したように、本実施態様によるウォーキング
シューズでは、第1および第2の波形シート4a,4b
が、ミッドソール3の中足部位B′において上下方向に
所定の間隔を隔ててオーバラップしている。すなわち、
ミッドソール3の中足部位B′においては、波形シート
が、第1の波形シート4aの中足部位および第2の波形
シート4bの中足部位による二重構造になっている。
【0057】これにより、ミッドソール3の中足部位
B′の曲げ剛性を大きくでき、中足部位B′の屈曲性を
かなり低下させることができる。その結果、ミッドソー
ル3の前足部位C′と中足部位B′との間の屈曲性に十
分な差を設けることができ、シューズの着地時および離
地時には、シューズの前足部分Cの屈曲性を十分に向上
できるようになる。
【0058】また、ミッドソール3の前足部位C′にお
いては、第2の波形シート4bの下面に直接アウトソー
ル6が取り付けられている。この場合には、シューズの
前足部分Cに下部ミッドソールが設けられておらず、前
足部分Cが上部ミッドソール部3b、第2の波形シート
4bおよびアウトソール6の3層から構成されることに
なるので、シューズの前足部分Cを薄肉にすることがで
きる。これにより、シューズの前足部分Cの屈曲性を一
層向上できるとともに、シューズの前足部分ひいてはシ
ューズ全体を軽量化できる。
【0059】さらに、この場合には、第2の波形シート
4bの下面に直接アウトソール6が設けられることによ
って、接地面からの突き上げ力に対してシューズの前足
部分Cが変形しにくくなっており、これにより、着用者
が接地面の凹凸を感じにくいシューズを実現でき、シュ
ーズの歩行安定性を向上できる。
【0060】また、ミッドソール3の前足部位C′の上
面には、ソール剥離曲線に対応してシューズの概略幅方
向に延びる複数の溝38が形成されているので、シュー
ズの着地時および離地時には、ミッドソール3の前足部
位C′が溝38の形成個所に沿って容易に屈曲し得るよ
うになり、これにより、ミッドソール3の前足部位C′
の屈曲性をさらに向上できる。
【0061】次に、図7は図3の変形例を示しており、
同図中、図3と同一符号は同一または相当部分を示して
いる。図7に示すソール構造においては、第1の波形シ
ート4aの内甲側および外甲側端部に、上下方向に張り
出す張出部47,48が形成されている。
【0062】この場合には、張出部47,48を設ける
ことによって、上部ミッドソール部3aおよび下部ミッ
ドソール5の左右方向の変形が一層抑制されるので、シ
ューズの着地時に上部ミッドソール部3aおよび下部ミ
ッドソール5が左右方向に横ずれ変形するのをさらに確
実に防止できるようになる。
【0063】一方、第2の波形シート4bの内甲側およ
び外甲側端部にも同様の張出部を設けるようにしてもよ
く、この場合には、シューズの着地時に上部ミッドソー
ル部3bが左右方向に横ずれ変形するのをさらに確実に
防止できるようになる。
【0064】なお、前記実施態様では、上部ミッドソー
ル3の中足部位B′において、第1の波形シート4aが
第2の波形シート4bの下方に配置されるようにした例
を示したが、これとは逆に、第2の波形シート4bが第
1の波形シート4aの下方に配置されるようにしてもよ
い。
【0065】次に、図8および図9は、本発明の他の実
施態様によるウォーキングシューズのソール構造を示し
ている。図8は前記実施態様の図4に、図9は前記実施
態様の図6にそれぞれ対応しており、これらの図におい
て、前記実施態様と同一符号は同一または相当部分を示
している。
【0066】この他の実施態様では、上部ミッドソール
3が、シューズの踵部分から中足部分をへて前足部分ま
で延びる一つの部材から構成されている。また、図9に
明確に示されているように、第1,第2の波形シート4
a,4bが上下方向にオーバラップしておらず、上部ミ
ッドソール3の中足部位において、第1の波形シート4
aの前端側縁部45′と第2の波形シート4bの後端側
縁部46′との間に、シューズ前後方向の隙間が形成さ
れている。そして、この隙間の上方において上部ミッド
ソール3には、第1,第2の波形シート4a,4bから
上下方向の所定の間隔を隔てて平坦状の第3のシート7
が設けられている。
【0067】第3のシート7は、たとえば、第1,第2
の波形シート4a,4bと同様の熱可塑性樹脂または熱
硬化性樹脂から構成されている。第3のシート7の前端
側縁部75および後端側縁部76は、それぞれ第1,第
2の波形シート4a,4bと上下方向にオーバラップし
ている(図8参照)。
【0068】この場合には、上部ミッドソール3の中足
部位B′において、第1および第2の波形シート4a,
4bの各中足部位と第3のシート7との二重シート構造
が形成されている。
【0069】これにより、上部ミッドソール3の中足部
位B′の曲げ剛性を大きくでき、中足部位B′の屈曲性
をかなり低下させることができる。その結果、上部ミッ
ドソール3の前足部位C′と中足部位B′との間の屈曲
性に十分な差を設けることができ、シューズの着地時お
よび離地時には、シューズの前足部分Cの屈曲性を十分
に向上できるようになる。
【0070】なお、図8および図9において、第1およ
び第2の波形シート4a,4b間にシューズ前後方向の
隙間を設けずに、上部ミッドソール3の踵部位A′から
中足部位B′をへて前足部位C′まで延びる1枚の波形
シートを設け、該波形シートの中足部位の上方に平坦状
の第3のシート7を配置するようにしてもよい。
【0071】この場合においても、上部ミッドソール3
の中足部位B′の曲げ剛性を大きくでき、中足部位B′
の屈曲性をかなり低下させることができ、これにより、
シューズの着地時および離地時に、シューズの前足部分
Cの屈曲性を十分に向上できる。
【0072】また、本発明の適用はウォーキングシュー
ズには限定されず、本発明は、ランニングシューズなど
のスポーツ用シューズの他、野球用スパイクシューズや
サッカーシューズ、ゴルフシューズなどのスパイクシュ
ーズにも同様に適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の発明に係
るシューズのソール構造によれば、第1および第2の波
形シートを設けるとともに、これらの波形シートをミッ
ドソールまたは上部ミッドソールの中足部位において上
下方向に間隔を隔ててオーバラップさせるようにしたの
で、ミッドソールまたは上部ミッドソールの中足部位の
曲げ剛性を大きくでき、ミッドソールまたは上部ミッド
ソールの前足部位と中足部位との間の屈曲性に十分な差
を設けることができる。これにより、シューズの前足部
分の屈曲性を向上できる効果がある。
【0074】また、本発明の第2の発明によれば、第2
の波形シートの下面にアウトソールを配置するようにし
たので、シューズの前足部分が、ミッドソールまたは上
部ミッドソールと、第2の波形シートと、アウトソール
との3層から構成されることになり、これにより、シュ
ーズの前足部分を薄肉にでき、シューズの前足部分の屈
曲性を向上できるとともに、シューズの前足部分ひいて
はシューズ全体を軽量化できる効果がある。
【0075】さらに、本発明の第3の発明によれば、第
1および第2の波形シートの間にシューズ前後方向の隙
間を設けるとともに、この隙間の上方において第1、第
2の波形シートと上下方向に間隔を隔ててオーバラップ
するように第3のシートを設けたので、第1の発明と同
様に、ミッドソールまたは上部ミッドソールの中足部位
の曲げ剛性を大きくでき、シューズの前足部分の屈曲性
を向上できる効果がある。
【0076】また、本発明の第4の発明によれば、ミッ
ドソールの踵部位から前足部位にかけて延びる波形シー
トを設けるとともに、ミッドソールの中足部位において
波形シートと上下方向に間隔を隔ててオーバラップする
シートを設けたので、第1の発明と同様に、ミッドソー
ルの中足部位の曲げ剛性を大きくでき、シューズの前足
部分の屈曲性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるソール構造を備えた
ウォーキングシューズの内甲側側面図である。
【図2】ウォーキングシューズ(図1)の外甲側側面図
である。
【図3】図1、図2、図4または図5のIII-III 線断面
図である。
【図4】ソール構造(図1)の平面図である。
【図5】ソール構造(図1)の底面図である。
【図6】図4または図5のVI-VI 線断面図である。
【図7】図3の変形例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施態様によるソール構造を備え
たウォーキングシューズを説明するための図であって、
前記実施態様の図4に相当する図である。
【図9】本発明の他の実施態様によるソール構造を備え
たウォーキングシューズを説明するための図であって、
前記実施態様の図6に相当する図である。
【符号の説明】
1: ウォーキングシューズ 3: 上部ミッドソール 3a,3b: 上部ミッドソール部 38: 溝 4a: 第1の波形シート 4b: 第2の波形シート 5: 下部ミッドソール 6: アウトソール 7: 第3のシート A: シューズの踵部分 B: シューズの中足部分 C: シューズの前足部分 A′: ミッドソールの踵部位 B′: ミッドソールの中足部位 C′: ミッドソールの前足部位
フロントページの続き (72)発明者 大森 一寛 大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美 津濃株式会社内 (72)発明者 山本 仁 大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美 津濃株式会社内 (72)発明者 大宮 篤士 大阪市住之江区南港北1丁目12番35号 美 津濃株式会社内 Fターム(参考) 4F050 AA01 BA02 BA33 BA50 BA55 HA56 HA58 HA59 HA60 HA85 HA86 JA01

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シューズのソール構造であって、 軟質弾性部材から構成されるとともに、シューズの踵部
    分から中足部分をへて前足部分にかけて延設され、踵部
    位、中足部位および前足部位を有するミッドソールと、 波形状を有し、前記ミッドソールの前記踵部位から前記
    中足部位にかけて延設された第1の波形シートと、 波形状を有し、前記ミッドソールの前記前足部位から前
    記中足部位にかけて延設された第2の波形シートとを備
    え、 前記第1および第2の波形シートが、前記ミッドソール
    の前記中足部位において上下方向に所定の間隔を隔てて
    オーバラップしている、ことを特徴とするシューズのソ
    ール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ミッドソールの前記中足部位においては、前記第1
    の波形シートが前記第2の波形シートの下方に配置され
    ている、ことを特徴とするシューズのソール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1の波形シートが、前記ミッドソールの前記踵部
    位においては前記ミッドソールの内部に配置され、前記
    ミッドソールの前記中足部位においては前記ミッドソー
    ルの下面に配置されるとともに、 前記第2の波形シートが、前記ミッドソールの前記前足
    部位においては前記ミッドソールの下面に配置され、前
    記ミッドソールの前記中足部位においては前記ミッドソ
    ールの内部に配置されている、ことを特徴とするシュー
    ズのソール構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ミッドソールの前記前足部位においては、前記第2
    の波形シートの下面にアウトソールが配置されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記第1および第2の波形シートが異なる材料から構成
    されている、ことを特徴とするシューズのソール構造。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記第1の波形シートの波形状の振幅が、前記ミッドソ
    ールの前記踵部位の中央部で小さく、前記踵部位の内甲
    側または外甲側で大きくなっている、ことを特徴とする
    シューズのソール構造。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記第2の波形シートの波形状の振幅が、前記ミッドソ
    ールの前記前足部位の中央部で小さく、前記前足部位の
    内甲側または外甲側で大きくなっている、ことを特徴と
    するシューズのソール構造。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記ミッドソールの前記前足部位の上面には、シューズ
    の概略幅方向に延びる複数の溝が形成されている、こと
    を特徴とするシューズのソール構造。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記溝が、前記ミッドソールの前記前足部位の屈曲時に
    おけるソール剥離曲線に対応して形成されている、こと
    を特徴とするシューズのソール構造。
  10. 【請求項10】 シューズのソール構造であって、 軟質弾性部材から構成されるとともに、シューズの踵部
    分から中足部分をへて前足部分にかけて延設され、踵部
    位、中足部位および前足部位を有する上部ミッドソール
    と、 軟質弾性部材から構成されるとともに、前記上部ミッド
    ソールの前記踵部位の下方に配置され、踵部位を有する
    下部ミッドソールと、 波形状を有し、前記上部ミッドソールの前記踵部位およ
    び前記下部ミッドソールの前記踵部位の間で挟持される
    とともに、前記上部ミッドソールの前記踵部位から前記
    中足部位にかけて延設された第1の波形シートと、 波形状を有し、前記上部ミッドソールの前記前足部位の
    下面に配置されるとともに、前記上部ミッドソールの前
    記前足部位から前記中足部位にかけて延設された第2の
    波形シートとを備え、 前記第1および第2の波形シートが、前記上部ミッドソ
    ールの前記中足部位において上下方向に所定の間隔を隔
    ててオーバラップしている、ことを特徴とするシューズ
    のソール構造。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記上部ミッドソールの前記中足部位においては、前記
    第1の波形シートが前記第2の波形シートの下方に配置
    されている、ことを特徴とするシューズのソール構造。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 前記上部ミッドソールの前記前足部位においては、前記
    第2の波形シートの下面にアウトソールが配置されてい
    る、ことを特徴とするシューズのソール構造。
  13. 【請求項13】 請求項10において、 前記第1および第2の波形シートが異なる材料から構成
    されている、ことを特徴とするシューズのソール構造。
  14. 【請求項14】 請求項10において、 前記第1の波形シートの波形状の振幅が、前記上部ミッ
    ドソールおよび下部ミッドソールの前記各踵部位の中央
    部で小さく、前記各踵部位の内甲側または外甲側で大き
    くなっている、ことを特徴とするシューズのソール構
    造。
  15. 【請求項15】 請求項10において、 前記第2の波形シートの波形状の振幅が、前記上部ミッ
    ドソールの前記前足部位の中央部で小さく、前記前足部
    位の内甲側または外甲側で大きくなっている、ことを特
    徴とするシューズのソール構造。
  16. 【請求項16】 請求項10において、 前記上部ミッドソールの前記前足部位の上面には、シュ
    ーズの概略幅方向に延びる複数の溝が形成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記溝が、前記上部ミッドソールの前記前足部位の屈曲
    時におけるソール剥離曲線に対応して形成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  18. 【請求項18】 シューズのソール構造であって、 軟質弾性部材から構成されるとともに、シューズの踵部
    分から中足部分をへて前足部分にかけて延設され、踵部
    位、中足部位および前足部位を有するミッドソールと、 波形状を有し、前記ミッドソールの前記踵部位から前記
    中足部位にかけて延設された第1の波形シートと、 波形状を有し、前記ミッドソールの前記前足部位から前
    記中足部位にかけて延設されるとともに、前記ミッドソ
    ールの前記中足部位において前記第1の波形シートとの
    間にシューズ前後方向の所定の隙間を隔てて配置された
    第2の波形シートと、 前記ミッドソールの中足部位において前記第1および第
    2の波形シートの間の前記隙間の上方に上下方向の所定
    の間隔を隔てて配置されるとともに、前記第1および第
    2の波形シートと上下方向にオーバラップした部分を有
    する平坦状の第3のシートと、を備えたシューズのソー
    ル構造。
  19. 【請求項19】 シューズのソール構造であって、 軟質弾性部材から構成されるとともに、シューズの踵部
    分から中足部分をへて前足部分にかけて延設され、踵部
    位、中足部位および前足部位を有する上部ミッドソール
    と、 軟質弾性部材から構成されるとともに、前記上部ミッド
    ソールの前記踵部位の下方に配置され、踵部位を有する
    下部ミッドソールと、 波形状を有し、前記上部ミッドソールの前記踵部位およ
    び前記下部ミッドソールの前記踵部位の間で挟持される
    とともに、前記上部ミッドソールの前記踵部位から前記
    中足部位にかけて延設された第1の波形シートと、 波形状を有し、前記上部ミッドソールの前記前足部位の
    下面に配置されるとともに、前記上部ミッドソールの前
    記前足部位から前記中足部位にかけて延設され、前記上
    部ミッドソールの前記中足部位において前記第1の波形
    シートとの間にシューズ前後方向の所定の隙間を隔てて
    配置された第2の波形シートと、 前記上部ミッドソールの中足部位において前記第1およ
    び第2の波形シートの間の前記隙間の上方に上下方向の
    所定の間隔を隔てて配置されるとともに、前記第1およ
    び第2の波形シートと上下方向にオーバラップした部分
    を有する平坦状の第3のシートと、を備えたシューズの
    ソール構造。
  20. 【請求項20】 シューズのソール構造であって、 軟質弾性部材から構成されるとともに、シューズの踵部
    分から中足部分をへて前足部分にかけて延設され、踵部
    位、中足部位および前足部位を有するミッドソールと、 波形状を有し、前記ミッドソールの前記踵部位から前記
    中足部位をへて前記前足部位にかけて延設された波形シ
    ートと、 前記ミッドソールの中足部位において前記波形シートの
    上方に上下方向の所定の間隔を隔てて配置されるととも
    に、前記波形シートと上下方向にオーバラップする平坦
    状のシートと、を備えたシューズのソール構造。
  21. 【請求項21】 請求項18ないし20のいずれかにお
    いて、 前記第3のシートまたは前記シートの前端側縁部が、前
    記上部ミッドソールまたは前記ミッドソールの前記前足
    部位の屈曲時におけるソール剥離曲線に沿った形状を有
    している、ことを特徴とするシューズのソール構造。
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